JP2006278777A - 薄膜製造装置及び薄膜製造方法 - Google Patents

薄膜製造装置及び薄膜製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
薄膜製造の生産性を向上ことが可能な薄膜製造装置を提供する。
【解決手段】
薄膜製造装置は、第1整合器13と、第1給電伝送路12と、放電電極3と、対向電極2とを具備する。第1整合器13は、出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第1電力を送電する。第1給電伝送路12は、一端を第1整合器13に接続され、その第1電力の送電を媒介する。放電電極3は、第1給電伝送路12の他端に接続され、その第1電力を受電する。対向電極2は、放電電極3に対向する。第1給電伝送路12の特性インピーダンスは20Ω以上、30Ω以下である。第1給電伝送路13は熱媒体を通す第1熱媒体供給管20を備え、放電電極3はその熱媒体を通す熱媒体流通管25を備える。第1整合器13は、第1熱媒体供給管20へその第1熱媒体を供給する第1熱媒体供給部17を備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、薄膜製造装置及び薄膜製造方法に関する。
アモルファス太陽電池や微結晶太陽電池、TFT(Thin Film Transistor)などで用いる薄膜を製造する薄膜製造装置では、生産効率の向上等の面から基板の大面積化が進められている。そのような大面積基板(例示:1m×1m以上)の製膜を行う場合、高周波プラズマを用いる方法が有用である(例えば、特開2002−322563号公報)。その場合、製膜時やセルフクリーニング時に、高周波の大電力を用いる必要がある。
高周波の大電力を放電電極へ給電する場合、給電伝送路としてフレキシブルケーブルがある。フレキシブルケーブルは、曲げることができるように内部の絶縁体が複数の小さな絶縁体に分割されている。フレキシブルケーブルの曲げの状態に応じて絶縁体同士の間の空間が変動するので、同じフレキシブルケーブルを用いているにもかかわらず、曲げの状態に応じて特性インピーダンスが変動することになる。そのため、給電時に損失が発生し、給電伝送路が不必要に加熱される恐れがある。その場合、給電伝送路における電気特性の変化や物理的な損傷が多発し、製膜時の膜厚分布の悪化やセルフクリーニング時間増加、生産機停止などの生産性の低下につながる。給電伝送路の昇温を抑え、高周波の大電力を安定的に給電できる薄膜製造装置が望まれる。
また、大電力で高周波のプラズマにより放電電極の温度が上昇するため、対向電極上の基板がその影響を受けて基板温度が上昇したり、基板温度分布が大きくなる恐れがある。その場合、基板反りが発生し、基板反りが小さくなるまでの待ち時間が必要となり、生産性の低下につながる。放電電極の温度を安定化し、放電電極に対向する基板の温度を安定化することができる薄膜製造装置が望まれる。
特開2002−322563号公報
従って、本発明の目的は、大面積の基板を用いる場合でも、生産性を低下することなく太陽電池を製造することが可能な薄膜製造装置及び薄膜製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、高周波の大電力を安定的に給電できる薄膜製造装置及び薄膜製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、高周波の大電力でも電気特性が変化したり物理的に損傷することのない給電構造を有する薄膜製造装置及び薄膜製造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、基板の温度分布を安定化させ、所望の製膜を実行可能な薄膜製造装置及び薄膜製造方法を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、放電電極の温度を安定化して、基板への影響を抑制することができる薄膜製造装置及び薄膜製造方法を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
従って、上記課題を解決するために、本発明の薄膜製造装置は、第1整合器(13)と、第1給電伝送路(12)と、放電電極(3)と、対向電極(2)とを具備する。第1整合器(13)は、出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第1電力を送電する。第1給電伝送路(12)は、一端を第1整合器(13)に接続され、その第1電力の送電を媒介する。放電電極(3)は、第1給電伝送路(12)の他端に接続され、その第1電力を受電する。対向電極(2)は、放電電極(3)に対向する。第1給電伝送路(12)の特性インピーダンスは20Ω以上300Ω以下である。
本発明では、第1給電伝送路のインピーダンスを上記値に調整することで、成膜速度を同じになるようにした場合、投入電力を小さく抑えることができる。また、製膜された薄膜の膜厚分布を小さく抑えることができる。
上記の薄膜製造装置において、第1給電伝送路(12)は、第1外部導体(23)と、第1絶縁体(22)と、第1内部導体(21)とを備える。第1外部導体(23)は、硬い管状である。第1絶縁体(22)は、第1外部導体(23)の内周面から離れて、第1外部導体(23)の内部に管状に設けられている。第1内部導体(21)は、第1絶縁体(22)の内周面から離れて、第1絶縁体(22)の内部に設けられている。第1外部導体(23)と第1絶縁体(22)との間隔、および、第1絶縁体(22)と第1内部導体(21)との間隔は、いずれも0.1mm以上、1mm以下である。
上記の薄膜製造装置において、第1給電伝送路(13)は、熱媒体を通す第1熱媒体供給管(20)を備える。放電電極(3)は、その熱媒体を通す熱媒体流通管(25)を備える。第1整合器(13)は、第1熱媒体供給管(20)へその第1熱媒体を供給する第1熱媒体供給部(17)を備える。
上記の薄膜製造装置において、第1給電伝送路(12)は、第1外部導体(23)と、第1絶縁体(22)と、第1内部導体(21)とを備える。第1外部導体(23)は、硬い管状である。第1絶縁体(22)は、第1外部導体(23)の内周面から離れて、第1外部導体(23)の内部に管状に設けられている。第1内部導体(21)は、第1絶縁体(22)の内周面から離れて、第1絶縁体(22)の内部に設けられている。第1熱媒体供給管(20)は、第1内部導体(21)の内部に設けられている。
上記の薄膜製造装置は、出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第2電力を送電する第2整合器(13)と、一端を第2整合器(13)に接続され、その第2電力の送電を媒介する第2給電伝送路(12)とを更に具備する。放電電極(3)は、第2給電伝送路(12)の他端に接続され、その第1電力を受電する。第2給電伝送路(12)の特性インピーダンスは20Ω以上300Ω以下である。
上記の薄膜製造装置において、 第2給電伝送路(12)は、第2外部導体(23)と、第2絶縁体(22)と、第2内部導体(21)とを備える。第2外部導体(23)は、硬い管状である。第2絶縁体(22)は、第2外部導体(23)の内周面から離れて、第2外部導体(23)の内部に管状に設けられている。第2内部導体(21)は、第2絶縁体(22)の内周面から離れて、第2絶縁体(22)の内部に設けられている。第2外部導体(23)と第2絶縁体(22)との間隔、および、第2絶縁体(22)と第2内部導体(21)との間隔は、いずれも0.1mm以上、1mm以下である。
上記の薄膜製造装置において、第2給電伝送路(13)は、その熱媒体を通す第2熱媒体供給管(20)を備える。第2整合器(13)は、第2熱媒体供給管(20)からその熱媒体を受け取る第2熱媒体供給部(17)を備える。
上記の薄膜製造装置において、第2給電伝送路(12)は、第2外部導体(23)と、第2絶縁体(22)と、第2内部導体(21)とを備える。第2外部導体(23)は、硬い管状である。第2絶縁体(22)は、第2外部導体(23)の内周面から離れて、第2外部導体(23)の内部に管状に設けられている。第2内部導体(21)は、第2絶縁体(22)の内周面から離れて、第2絶縁体(22)の内部に設けられている。第2熱媒体供給管(20)は、第2内部導体(21)の内部に設けられている。
上記の薄膜製造装置において、温度センサ(T1〜T3)と、熱媒体供給装置(48)とを更に具備する。温度センサ(T1〜T3)は、放電電極(3)の温度を測定する。熱媒体供給装置(48)は、温度センサ(T1〜T3)の測定結果に基づいて、温度を制御されたその熱媒体を第1熱媒体供給部(17)へ供給し、第2熱媒体供給部(17)から受け取る。
従って、上記課題を解決するために、本発明の薄膜製造装置は、第1整合器(13)と、第1給電伝送路(12)と、放電電極(3)と、対向電極(2)とを具備する。第1整合器(13)は、出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第1電力を送電する。第1給電伝送路(12)は、一端を第1整合器(13)に接続され、その第1電力の送電を媒介する。放電電極(3)は、第1給電伝送路(12)の他端に接続され、その第1電力を受電する。対向電極(2)は、放電電極(3)に対向する。第1給電伝送路(13)は、熱媒体を通す第1熱媒体供給管(20)を備える。放電電極(3)は、その熱媒体を通す熱媒体流通管(25)を備える。第1整合器(13)は、熱媒体供給管(20)へその熱媒体を供給する第1熱媒体供給部(17)を備える。
熱媒体を放電電極(3)へ供給するので、放電電極(3)の温度変化を抑えることができる。それにより、対向する基板8の温度に悪影響を与えないようにすることができる。同時に、第1給電伝送路(12)にも熱媒体が流れるので、第1給電伝送路(12)の昇温を抑え、その損傷を防止することができる。
上記の薄膜製造装置において、 第1給電伝送路(12)は、第1外部導体(23)と、第1絶縁体(22)と、第1内部導体(21)とを備える。第1外部導体(23)は、硬い管状である。第1絶縁体(22)は、第1外部導体(23)の内周面から離れて、第1外部導体(23)の内部に管状に設けられている。第1内部導体(21)は、第1絶縁体(22)の内周面から離れて、第1絶縁体(22)の内部に設けられている。第1熱媒体供給管(20)は、第1内部導体(21)の内部に設けられている。
上記の薄膜製造装置は、第2整合器(13)と、第2給電伝送路(12)とを更に具備する。第2整合器(13)は、出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第2電力を送電する。第2給電伝送路(12)は、一端を第2整合器(13)に接続され、その第2電力の送電を媒介する。放電電極(3)は、第2給電伝送路(12)の他端に接続され、その第2電力を受電する。第2給電伝送路(13)は、その熱媒体を通す第2熱媒体供給管(20)を備える。第2整合器(13)は、第2熱媒体供給管(20)からその熱媒体を受け取る第2熱媒体供給部(17)を備える。
上記の薄膜製造装置において、
第2給電伝送路(12)は、第2外部導体(23)と、第2絶縁体(22)と、第2内部導体(21)とを備える。第2外部導体(23)は、硬い管状である。第2絶縁体(22)は、第2外部導体(23)の内周面から離れて、第2外部導体(23)の内部に管状に設けられている。第2内部導体(21)は、第2絶縁体(22)の内周面から離れて、第2絶縁体(22)の内部に設けられている。第2熱媒体供給管(20)は、第2内部導体(21)の内部に設けられている。
上記の薄膜製造装置において、温度センサ(T1〜T3)と、熱媒体供給装置(48)とを更に具備する。温度センサ(T1〜T3)は、放電電極(3)の温度を測定する。熱媒体供給装置(48)は、温度センサ(T1〜T3)の測定結果に基づいて、温度を制御されたその熱媒体を第1熱媒体供給部(17)へ供給し、第2熱媒体供給部(17)から受け取る。
従って、上記課題を解決するために、本発明の薄膜製造方法は、(a)放電電極(3)と基板(8)が保持された対向電極(2)との間に原料ガスを供給するステップと、(b)第1整合器(13)の出力側のインピーダンスの整合をとり、その出力側に接続された第1給電伝送路(12)を介して放電電極(3)へ第1電力を供給するステップと、(c)第1給電伝送路(12)の内部に設けられた第1管(20)を介して、放電電極(3)の内部に設けられた第2管(25)へ熱媒体を供給するステップと具備する。
上記の薄膜製造方法において、(c)ステップは、(c1)放電電極(3)の温度を計測するステップと、(c2)その計測結果に基づいて、その熱媒体の温度およびその熱媒体の流量のうちの少なくとも一方を制御して、第1管(20)へ供給するステップとを備える。
本発明により、給電構造の電気特性が変化したり物理的に損傷することなく、高周波の大電力を安定的に給電できる。放電電極の温度を安定化して基板への影響を抑制し、基板の温度分布を安定化させ、所望の製膜を実行できる。そして、薄膜製造の生産性を向上できる。
以下、本発明の薄膜製造装置の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
まず、本発明の薄膜製造装置の実施の形態の構成について説明する。図1は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態の構成を示す概念図である。薄膜製造装置の側面から見た図である。薄膜製造装置1は、製膜室6、対向電極2、均熱板5、均熱板移動機構11、保持部36、高真空排気用ポンプ31、弁32、弁34、低真空排気用ポンプ35、放電電極3、防着板4、支持部7、高周波給電伝送路12、整合器13、台35を具備する。なお、図中に矢印100でXYZ方向を示す。本図において、ガス供給に関する構成は省略している。
製膜室6は、その内部で基板に膜を製膜する。製膜室6は、台15上に保持されている。製膜室6は、製膜室本体6bと製膜室用蓋6aとを備える。製膜室本体6bは、図中AAで示される線の右側の部分である。製膜室用蓋6aは、左側の部分である。製膜室本体6bと製膜室用蓋6aとは、基板8に製膜を行うとき(以下、「製膜時」ともいう)には、一体となり真空容器を形成する。AAで示される面は、例えばOリングでシールされる。
対向電極2は、基板8を保持可能な保持手段(図示されず)を有する金属製の板である。対向電極2は、製膜時、放電電極3に対向する電極(例示:接地側)となる。対向電極2は、一方の面を均熱板5の表面に密接するように保持されている。そして、製膜時に他方の面を基板8の表面と密接する。均熱板5及び基板8と密接することで、均熱板5と基板8との間の熱交換を容易に行い、基板8全体を均一な温度にすることができる。
均熱板5は、全体が概ね均一な温度を有し、接触している対向電極2の温度を均一化する機能を有する。熱伝導性の良い材料で製造されている。板状の部材(例示:対向電極2)の表面が均熱板5の表面に接触したとき、均熱板5が熱の経路となり、その部材の温度分布を緩和することができる。
均熱板移動機構11は、駆動部11aと支持部11bとを含む。駆動部11aは、製膜室本体6bの側面(図1の右側)の外側に設けられている。支持部11bは、駆動部11aと結合し、シール手段(図示されず)を介して製膜室6の内部へ延びる。均熱板5及び対向電極2を製膜室6の側面(図1の右側)に対して略平行となるように保持する。
駆動部11aの駆動により、支持部11bが製膜室本体6bの側面(図1の右側)に垂直な方向に、製膜室6内に出入りする。製膜時、支持部11bが製膜室6へ入り、均熱板5、対向電極2及び基板8を、放電電極3へ近づける。
保持部36は、製膜室本体6bをZ方向(鉛直方向)に対してθ=7°〜12°傾けて台15上部に保持する。より好ましくは約10°傾ける。それにより、対向電極2の基板8に接する表面が、Z方向に対して7°〜12°上に向くようする。上述のように基板8を垂直から僅かに傾けることは、基板8の自重を利用して少ない手間で基板8を保持することが出来て好ましい。
高真空排気用ポンプ31は、製膜室6内の気体を排気する高真空排気用の真空ポンプである。弁32は、高真空排気用ポンプ31と製膜室6との経路を開閉する。低真空排気用ポンプ35は、製膜室6内の気体を排気する粗引き排気用の真空ポンプである。弁34は、低真空排気用ポンプ35と製膜室6との経路を開閉する。
整合器13(上側及び下側のうちの一方を整合器13a、他方を整合器13b)は、出力側のインピーダンスを整合可能である。図示されない高周波電源から高周波給電伝送路14(整合器13aに接続する方を高周波給電伝送路14a、整合器13bに接続する方を高周波給電伝送路14b)を介して高周波電力を供給され、高周波給電伝送路12を介して放電電極3へ送電する。
整合器13は、更に、例えば、熱媒体供給装置(後述)から熱媒体供給管15b(整合器13bに接続する方)を介して熱媒体を供給され、高周波給電伝送路12b(後述)を介して放電電極3(給電点54がわ)へ供給する。そして、放電電極3(給電点53側)から高周波給電伝送路12a(後述)を介して熱媒体を受け取り、熱媒体供給管15aを介して熱媒体供給装置へ送出する。この場合、下側の整合器13bから上側の整合器13aへ向って熱媒体を流すことが好ましい。滞留箇所や未到達の箇所が発生することなく、熱媒体を放電電極3内に行き渡らせることができる。
高周波給電伝送路12(整合器13aに接続する方を高周波給電伝送路12a、整合器13bに接続する方を高周波給電伝送路12b)は、一方を放電電極3に、他方を整合器13に、それぞれ電気的に接続されている。整合器13から供給される高周波電力を放電電極3へ供給する。
放電電極3は、複数の板状に分割され形成されている。高周波給電伝送路12aが接続された給電点53と、高周波給電伝送路12bが接続された給電点54とから、それぞれ高周波電力を受電する。製膜時、対向電極2(例示:接地側)に対向する電極(例示:高周波電力投入側)となる。放電電極3と対向電極2との間の放電で発生するプラズマにより基板8に膜が製膜される。
支持部7は、製膜室用蓋6aの側面(図1の左側)から内側へ垂直に延びている。防着板4に結合し、放電電極3における対向電極2と反対側の空間を覆うように防着板4を保持する。それと共に、放電電極3と絶縁的に結合し、製膜室6の側面(図1の左側)に対して略平行となるように放電電極3を保持する。
防着板4は、接地されプラズマの広がる範囲を抑えることにより、膜が製膜される範囲を制限する。図1の場合、製膜室6の内側における防着板4の後ろ側(基板8と反対の側)の壁に膜が製膜されないようにしている。
台37は、上面に保持部36を介して製膜室6(製膜室本体6b)を保持している。内部に低真空排気用ポンプ35を含む領域を有する。なお、台15は無くてもよく、その場合、保持部36は、例えば部屋の底面上に設ける。低真空排気用ポンプ35は、例えば製膜室6の移動の妨げにならない製膜室6の側方に設ける。
図2は、本発明の薄膜製造装置の第1の実施の形態の構成の一部を示す部分斜視図である。放電電極3は、複数の板状に分割され、本実施の形態では8個の放電電極3a〜3hを備える。放電電極3a〜3hの各々に対して、整合器13a、高周波給電伝送路14a、高周波給電伝送路12a、熱媒体供給管15a及び原料ガス配管16aが給電点53側にそれぞれ設けられ、整合器13b、高周波給電伝送路14b、高周波給電伝送路12b、熱媒体供給管15b及び原料ガス配管16bが給電点54側にそれぞれ設けられている。ただし、図2では、放電電極3aに関する整合器13、高周波給電伝送路14、高周波給電伝送路12、熱媒体供給管15及び原料ガス配管16についてのみ示している。
放電電極3a〜3hの各々は、給電点53近傍に原料ガス配管16aが接続され、原料ガス配管16aから原料ガスを供給される。同様に、給電点54近傍に原料ガス配管16bが接続され、原料ガス配管16bから原料ガスを供給される。放電電極3a〜3hの各々は、供給された原料ガスを、図中の矢印に示す方向へその表面から放出する。
図3は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における放電電極3に関する構成を示す図2のBB断面図及び放電電極3aの上面図である。放電電極3は、原料ガス流通管71と、原料ガス拡散部73と、原料ガス分散部74と、熱媒体流通管25とを含む。
原料ガス流通管71は、放電電極3の長手方向に伸び、一端を原料ガス配管16aに、他端を原料ガス配管16bに接続されている。原料ガスが流通する管状の空間を有する。原料ガス拡散部73は、原料ガス流通管71と放電電極3の表面との間に、原料ガス流通管71と略平行に設けられている。原料ガス流通管71を流通する原料ガスが、放電電極3の表面へ向って拡散する空間を有する。原料ガス分散部74は、放電電極3の長手方向に伸び、放電電極3の表面に設けられた板状の部材である。原料ガス拡散部73を拡散した原料ガスが通過する複数の穴を有する。原料ガスは、原料ガス流通管71を流通しながら、原料ガス拡散部73の内部へ拡散する。そして、原料ガス分散部74へ達した原料ガスは、複数の穴を介してプラズマの生成される空間へ供給される。
熱媒体流通管25は、放電電極3の長手方向に伸びるように設けられ、一端を熱媒体供給管15aに、他端を熱媒体供給管15bに接続されている。熱媒体が流通する管状の空間を有する。熱媒体は、放電電極3と熱交換することにより、放電電極3を所定の温度に制御することができる。ここでは、2本の熱媒体流通管25を示しているが、一本でも3本以上でも良い。
図4は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における高周波電力の供給に関する構成を示す概略ブロック図である。薄膜製造装置1は、更に、電源部60を具備する。電源部60は、RFアンプ(高周波電源A)62、RFアンプ(高周波電源B)63、高周波(RF)発振器64、高周波(RF)発振器65、切り替えスイッチ66、ファンクションジェネレータ67を備える。
高周波(RF)発振器64は、例えば60MHzの高周波(RF)を発振してRFアンプ62と切り替えスイッチ66とへ送信する。その際、内部に有するフェーズシフターを用いて、いずれかの高周波を位相変調する。高周波(RF)発振器65は、例えば58.5MHzの高周波(RF)を発振して、切り替えスイッチ66へ送信する。その際、その周波数を例えば58.5MHzから59.9MHz、あるいは60.1MHzから61.5MHzのように変動させる。切り替えスイッチ66は、高周波発振器64、65からの高周波を受け、これらを切り替えてRFアンプ63に供給する。ファンクションジェネレータ67は、切り替えスイッチ66による高周波発振器64、65からの高周波の切り替えに際し、これらの高周波の時間割合、すなわちデューティ比を変化させる。RFアンプ62及びRFアンプ63は、供給された高周波を増幅して出力することにより、高周波電源として機能する。
高周波発振器64は、例えば60MHzの高周波を発振してこれをRFアンプ62、切り替えスイッチ66に送り、高周波発振器65は例えば58.5MHzの高周波を発振して切り替えスイッチ66に送る。そしてこの切り替えスイッチ66は、高周波発振器64から送られてきた60MHzと高周波発振器65から送られてきた58.5MHzの高周波とを一定サイクルで切り替え、RFアンプ63に送る。そのためRFアンプ62は、60MHzの高周波を給電点53に給電し、RFアンプ63は、一定サイクルで切り替わる60MHzと58.5MHzの高周波を給電点54に給電する。
切り替えスイッチ66は、高周波発振器64から送られてきた60MHzの高周波と高周波発振器65から送られてきた58.5MHzの高周波との切り替えを、ファンクションジェネレータ17からの信号で変化させる。ファンクションジェネレータ17は、ガス圧やガス種などのガス条件に対応した信号により、高周波の切り替えの時間割合すなわちデューティ比を変化させる。高周波発振器64は、フェーズシフターにより、RFアンプ62及び切り替えスイッチ66のいずれかに一方へ送る高周波を、他方へ送る高周波とは位相をずらせられるようにしてある。高周波発振器65は、その発振周波数を例えば58.5MHzから59.9MHz、あるいは60.1MHzから61.5MHzのように変動可能に構成してある。
この動作の詳細は、特開2002−322563号公報のとおりである。この構成及び動作により、放電電極3での定在波等で生じるプラズマ発生状況の不均一などを防止し、大面積でのプラズマ発生状況をより均一とすることができる。
図5は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における整合器と高周波給電伝送路と放電電極との関係を示す図である。高周波給電伝送路12は、外部導体23と、絶縁体22と、内部導体21と、熱媒体供給管20とを備える。詳細は後述する。
整合器13は、熱媒体供給部17と、整合部18とを備える。熱媒体供給部17は、熱媒体供給管15から熱媒体を供給される。供給された熱媒体を高周波給電伝送路12の熱媒体供給管20を介して、放電電極3(熱媒体流通管25)へ供給する。又は、放電電極3(熱媒体流通管25)から高周波給電伝送路12の熱媒体供給管20を介して熱媒体を受け取る。受け取った熱媒体を熱媒体供給管15へ送出する。熱媒体供給管15と高周波給電伝送路12との接続部(熱媒体供給部17)が製膜室6の外側にあるので、仮に接続部から熱媒体が漏れたとしても、製膜室6を汚すことがない。
整合部18は、出力側(放電電極3側)の特性インピーダンスを調整して所望の値とする。それと共に、高周波給電伝送路14を介して電力を供給され、高周波給電伝送路12を介して放電電極3へ電力を供給する。放電電極3は、供給された電力により対向電極2との間Pにプラズマを形成する。
図6は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における高周波給電伝送路の断面を示す図である。高周波給電伝送路12は、外部導体23と、絶縁体22と、内部導体21と、熱媒体供給管20とを備える。
外部導体23は、フレキシブルでない硬い管状の導体である。例えば、円筒状の金属(例示:銅)である。絶縁体22は、外部導体23の内周面から離れて、外部導体23の内部に管状に設けられている。例えば、円筒状の外部導体23の内側に設けられた円筒状の絶縁体(例示:アルミナ)である。内部導体21は、絶縁体22の内周面から離れて、絶縁体22の内部に管状に設けられている。例えば、円筒状の絶縁体22の内側に設けられた円筒状の金属(例示:銅)である。熱媒体供給管20は、内部導体21の内部に設けられている。例えば、円筒状の内部導体21の内側に設けられた円筒状の金属(例示:ステンレス)である。内部導体21自身でも良い。
高周波電力による高周波電流は、外部導体23の内側、及び、内部導体21の外側を流れる。その際、高周波電力により放電が発生しないように、外部導体23と絶縁体22との隙間d1、及び、絶縁体22と内部導体21との隙間d2は、0.1mm以上、1mm以下であることが好ましい。また、電力の大きさに合わせて抵抗損が少なくなるように材質及び線径を決定する。線形は例えば30mmφである。
フレキシブルケーブルは、曲げの状態に応じて特性インピーダンスが変動する場合がある。しかし、本願発明における高周波給電伝送路12は、外部導体23が硬い管状の導体であるため、フレキシブルケーブルのように曲がることがなく、ケーブルの形がほとんど変形することが無く概ね一体である。そのため、特性インピーダンスのような電気的特性を一定に保つことができる。それにより、適切な特性を有する高周波給電伝送路12を用いれば、高周波電力の給電を安定的に行うことが可能となる。
図7は、本発明の薄膜製造装置における特性インピーダンスと諸特性との関係を示すグラフである。
この図は、高周波給電伝送路12の特性インピーダンスと製造された薄膜の膜厚分布との関係を示すグラフである。縦軸は、製造された薄膜の膜厚分布を示す。膜厚分布0%は、膜厚分布が無い状態を示す。横軸は、高周波給電伝送路12の特性インピーダンスを示す。膜厚分布は小さいことが好ましい。この図において、膜厚分布25%以下を許容範囲とすると、特性インピーダンスは20Ω以上であることが好ましい。それより多きければ、膜厚分布はほぼ一定となる。
また、特性インピーダンスは、内部導体21と外部導体23との直径の比で決まる。ここで、外部導体23及び熱媒体供給管25の直径を固定して、特性インピーダンスを大きくする、すなわち、内部導体21の直径を小さくすると、内部導体21の厚みが非常に薄くなる。そのため、内部導体21の発熱が大きくなる、内部導体21が破損する、などの恐れが出てくる。そのようなことから、特性インピーダンスの上限は、300Ω以下が好ましい。
以上のことから、特性インピーダンスは、20Ω以上300Ω以下が好ましい。更に下限については、膜厚分布20%以下となる22Ω以上がより好ましい。更に上限については発熱がより少ない200Ω以下がより好ましい。
高周波給電伝送路12の電気長(図5におけるSの部分の電気長、高周波給電伝送路12で使用する材料の比誘電率により変わる)は、インピーダンス整合理論である1/4・λ波長変換回路を適用しているが、この波長以外でも電気的特性が大きく変化することなく給電することができる。
本発明における高周波給電伝送路12は形状が安定し電気的な特性が安定している。したがって、高周波給電伝送路12内部で異常なプラズマが発生することや、電力損失による高周波給電伝送路12の発熱でケーブルが損傷することのような生産性の低下につながる問題がなくなる。それにより、安定して連続的に製膜を行う運用が可能となる。また、製膜に必要な投入電力を小さく抑えて製膜することが可能となり、且つプラズマ制御が容易となり、膜厚分布を向上することが可能となる。
図8は、本発明の薄膜製造装置における放電電極の温度を安定化する機構に関わる構成を示す図である。放電電極の温度を安定化する機構は、放電電極3、温度センサT1〜T3、熱媒体供給装置48を備える。
放電電極3は、内部に熱媒体を流通する熱媒体流通管25を備える。
温度センサT1〜T3は、放電電極3における所定の位置の温度を計測する。例えば、放電電極3aにおける給電点54付近、放電電極3aの中心付近、及び給電点53付近の3箇所である。他の放電電極3(3b〜3h)も同様である。ただし、放電電極3a〜3hの各々における更に多くの箇所を計測するように温度センサを増やしても良い。その場合、温度制御がより精度良くできる。温度センサT1〜T3は、例えば熱電対である。温度の計測結果は、熱媒体供給装置48の制御に用いられる。
熱媒体供給装置48は、熱媒体供給管15b、整合器13bの熱媒体供給部17、及び高周波給電伝送路12bの熱媒体供給管20を介して、温度を制御された熱媒体を放電電極3の熱媒体流通管28へ供給する。また、熱媒体流通管28から高周波給電伝送路12aの熱媒体供給管20、整合器13aの熱媒体供給部17、及び熱媒体供給管15aを介して送出される熱媒体を所定の温度に昇温又は降温し、熱媒体供給管15bへ送出する。熱媒体供給装置48は、製膜室6の外側に設けられている。それにより、熱媒体が製膜室6に漏れ出す可能性を低くできるとともに、温度を調整する方法の自由度を高めることができる。熱媒体供給装置48は、温度制御装置50、送液ポンプ46、温度調節装置44を含む。
温度調節装置44は、温度制御装置50の制御により、内部に有する加熱装置(図示されず)及び冷却装置(図示されず)を用いて、熱媒体供給管15aから供給される熱媒体を所定の温度に昇温又は降温し、熱媒体供給管15bへ送出する。送液ポンプ46は、熱媒体供給管15bを流れる熱媒体の流量を調整する。温度制御装置50は、温度センサT1〜T3の計測温度と設定値との温度差に基づいて、温度センサT1〜T3の温度が所望の温度になるように温度調節装置44及び送液ポンプ46を制御する。制御方法は、例えば、計測温度と設定値との差に基づくPID制御である。熱媒体は、ガルテンに例示される。
本発明では放電電極の温度を安定化する機構を有しているので、放電電極3の温度上昇を抑制でき、その温度を安定化することができる。それにより、基板8の温度上昇、基板8の面内温度分布を最小化することができる。従って、面内温度分布に伴う基板8の反り等の発生がなくなる。そして、反りの回復に必要な待ち時間がなくなり、生産性を向上することが可能となる。また、放電電極3の温度安定化は、膜の性能面からも有効である。このような膜を用いた太陽電池では、電池性能を向上することができる。
本発明では、熱媒体を流す熱媒体用の配管(20)を薄膜製造装置に別途設ける必要がなく、高周波給電と熱媒体供給とを同一構造で同時に実現できる。放電電極3用の熱媒体を、高周波給電伝送路12の同軸直管内に通すので、結果的に高周波給電伝送路12の温度安定化が可能となり、より安定な大電力給電が可能となる。熱媒体供給管15を高周波給電伝送路12に接続する接続部が大気側にある。そのため、熱媒体(ガルデン)の真空チャンバ内へのリークの可能性がなくなり、メンテナンス時の安全性が大幅に向上する。
次に、本発明の薄膜製造方法について説明する。ここでは、上記に示した薄膜製造装置を用いてシリコン薄膜の製膜を行う場合を説明する。
(1)薄膜製造装置の対向電極2に基板8をセットし、製膜室6を所定の真空度(例示:10−6Pa)にする。
(2)放電電極3の表面(原料ガス分散部74)の複数の穴から、放電電極3と基板8との間に原料ガスを供給する。原料ガスは、例えば、SiH+Hである。
(3)整合器13の出力側のインピーダンスの整合をとりながら、出力側に接続された高周波給電伝送路12を介して放電電極3へ所定の高周波電力を供給する。これにより、放電電極3と対向電極2との間に原料ガスのプラズマが発生し、基板8上にシリコン薄膜が製膜される。
(4)製膜時に、高周波給電伝送路12の内部に設けられた熱媒体供給管20を介して、放電電極3の内部に設けられた熱媒体流通管25へ熱媒体を流通させる。それにより、放電電極3の温度を制御する。
このとき、
(4−1)放電電極3の温度を温度センサT1〜T3で計測する。
(4−2)温度センサT1〜T3の計測結果に基づいて、熱媒体の温度の制御(温度調節装置44)および熱媒体の流量の制御(送液ポンプ46)のうちの少なくとも一方を実行して、その熱媒体を熱媒体供給管15へ供給する。
ただし、ステップ(4)は、製膜が行われている間、継続的に実行することが好ましい。また、ステップ(4)は、ステップ(2)や(3)の前から実施していることがより好ましい。その場合、基板8の温度制御がより容易かつ正確になる。
本発明では、温度制御された放電電極3を用いているので、基板8の反りが抑制され、反りの回復時間が不要となる。それにより、生産効率を向上できる。加えて、放電電極3の温度安定化により、膜の性能を向上することができる。それにより、その膜を用いた太陽電池の電池性能を向上することができる。
図1は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態の構成を示す概念図である。 図2は、本発明の薄膜製造装置の第1の実施の形態の構成の一部を示す部分斜視図である。 図3は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における放電電極3に関する構成を示す図2のBB断面図及び放電電極3aの上面図である。 図4は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における高周波電力の供給に関する構成を示す概略ブロック図である。 図5は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における整合器と高周波給電伝送路と放電電極との関係を示す図である。 図6は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における高周波給電伝送路の断面を示す図である。 図7は、本発明の薄膜製造装置における特性インピーダンスと諸特性との関係を示すグラフである。 図8は、本発明の薄膜製造装置における放電電極の温度を安定化する機構に関わる構成を示す図である。
符号の説明
1 薄膜製造装置
2 対向電極
3(3a〜3h) 放電電極
4 防着板
5 均熱板
6 製膜室
6a 製膜室用蓋
6b 製膜室本体
7 支持部
10 温度制御装置
11 均熱板移動機構
11a 駆動部
11b 支持部
12、12a、12b 高周波給電伝送路
13、13a、13b 整合器
14、14a、14b 高周波給電伝送路熱
15、15a、15b 媒体供給管
16、16a、16b 原料ガス配管
17 熱媒体供給部
18 整合部
20 熱媒体供給管
21 内部導体
22 絶縁体
23 外部導体
25 熱媒体流通管
30、33 配管
31 高真空排気用ポンプ
32、34 弁
35 低真空排気用ポンプ
36 保持部
37 台
44 温度調節装置
46 送液ポンプ
48 熱媒体供給装置
50 温度制御装置
60 電源部
62 RFアンプ(高周波電源A)
63 RFアンプ(高周波電源B)
64 高周波(RF)発振器
65 高周波(RF)発振器
66 切り替えスイッチ
67 ファンクションジェネレータ
71 放電電極原料ガス流通管
73 原料ガス拡散部
74 原料ガス分散部

Claims (16)

  1. 出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第1電力を送電する第1整合器と、
    一端を前記第1整合器に接続され、前記第1電力の送電を媒介する第1給電伝送路と、
    前記第1給電伝送路の他端に接続され、前記第1電力を受電する放電電極と、
    前記放電電極に対向する対向電極と
    を具備し、
    前記第1給電伝送路の特性インピーダンスは20Ω以上300Ω以下である
    薄膜製造装置。
  2. 請求項1に記載の薄膜製造装置において、
    前記第1給電伝送路は、
    硬い管状の第1外部導体と、
    前記第1外部導体の内周面から離れて、前記第1外部導体の内部に管状に設けられた第1絶縁体と、
    前記第1絶縁体の内周面から離れて、前記第1絶縁体の内部に設けられた第1内部導体と
    を備え、
    前記第1外部導体と前記第1絶縁体との間隔、および、前記第1絶縁体と前記第1内部導体との間隔は、いずれも0.1mm以上、1mm以下である
    薄膜製造装置。
  3. 請求項1に記載の薄膜製造装置において、
    前記第1給電伝送路は、熱媒体を通す第1熱媒体供給管を備え、
    前記放電電極は、前記熱媒体を通す熱媒体流通管を備え、
    前記第1整合器は、第1熱媒体供給管へ前記第1熱媒体を供給する第1熱媒体供給部を備える
    薄膜製造装置。
  4. 請求項3に記載の薄膜製造装置において、
    前記第1給電伝送路は、
    硬い管状の第1外部導体と、
    前記第1外部導体の内周面から離れて、前記第1外部導体の内部に管状に設けられた第1絶縁体と、
    前記第1絶縁体の内周面から離れて、前記第1絶縁体の内部に設けられた第1内部導体と
    を備え、
    前記第1熱媒体供給管は、前記第1内部導体の内部に設けられている
    薄膜製造装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の薄膜製造装置において、
    出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第2電力を送電する第2整合器と、
    一端を前記第2整合器に接続され、前記第2電力の送電を媒介する第2給電伝送路と
    を更に具備し、
    前記放電電極は、前記第2給電伝送路の他端に接続され、前記第1電力を受電し、
    前記第2給電伝送路の特性インピーダンスは20Ω以上300Ω以下である
    薄膜製造装置。
  6. 請求項5に記載の薄膜製造装置において、
    前記第2給電伝送路は、
    硬い管状の第2外部導体と、
    前記第2外部導体の内周面から離れて、前記第2外部導体の内部に管状に設けられた第2絶縁体と、
    前記第2絶縁体の内周面から離れて、前記第2絶縁体の内部に設けられた第2内部導体と
    を備え、
    前記第2外部導体と前記第2絶縁体との間隔、および、前記第2絶縁体と前記第2内部導体との間隔は、いずれも0.1mm以上、1mm以下である
    薄膜製造装置。
  7. 請求項5に記載の薄膜製造装置において、
    前記第2給電伝送路は、前記熱媒体を通す第2熱媒体供給管を備え、
    前記第2整合器は、第2熱媒体供給管から前記熱媒体を受け取る第2熱媒体供給部を備える
    薄膜製造装置。
  8. 請求項7に記載の薄膜製造装置において、
    前記第2給電伝送路は、
    硬い管状の第2外部導体と、
    前記第2外部導体の内周面から離れて、前記第2外部導体の内部に管状に設けられた第2絶縁体と、
    前記第2絶縁体の内周面から離れて、前記第2絶縁体の内部に設けられた第2内部導体と
    を備え、
    前記第2熱媒体供給管は、前記第2内部導体の内部に設けられている
    薄膜製造装置。
  9. 請求項7又は8に記載の薄膜製造装置において、
    前記放電電極の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサの測定結果に基づいて、温度を制御された前記熱媒体を前記第1熱媒体供給部へ供給し、前記第2熱媒体供給部から受け取る熱媒体供給装置と
    を更に具備する
    薄膜製造装置。
  10. 出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第1電力を送電する第1整合器と、
    一端を前記第1整合器に接続され、前記第1電力の送電を媒介する第1給電伝送路と、
    前記第1給電伝送路の他端に接続され、前記第1電力を受電する放電電極と、
    前記放電電極に対向する対向電極と
    を具備し、
    前記第1給電伝送路は、熱媒体を通す第1熱媒体供給管を備え、
    前記放電電極は、前記熱媒体を通す熱媒体流通管を備え、
    前記第1整合器は、前記熱媒体供給管へ前記熱媒体を供給する第1熱媒体供給部を備える
    薄膜製造装置。
  11. 請求項10に記載の薄膜製造装置において、
    前記第1給電伝送路は、
    硬い管状の第1外部導体と、
    前記第1外部導体の内周面から離れて、前記第1外部導体の内部に管状に設けられた第1絶縁体と、
    前記第1絶縁体の内周面から離れて、前記第1絶縁体の内部に設けられた第1内部導体と
    を備え、
    前記第1熱媒体供給管は、前記第1内部導体の内部に設けられている
    薄膜製造装置。
  12. 請求項10又は11に記載の薄膜製造装置において、
    出力側のインピーダンスを整合可能で、供給された第2電力を送電する第2整合器と、
    一端を前記第2整合器に接続され、前記第2電力の送電を媒介する第2給電伝送路と
    を更に具備し、
    前記放電電極は、前記第2給電伝送路の他端に接続され、前記第2電力を受電し、
    前記第2給電伝送路は、前記熱媒体を通す第2熱媒体供給管を備え、
    前記第2整合器は、前記第2熱媒体供給管から前記熱媒体を受け取る第2熱媒体供給部を備える
    薄膜製造装置。
  13. 請求項12に記載の薄膜製造装置において、
    前記第2給電伝送路は、
    硬い管状の第2外部導体と、
    前記第2外部導体の内周面から離れて、前記第2外部導体の内部に管状に設けられた第2絶縁体と、
    前記第2絶縁体の内周面から離れて、前記第2絶縁体の内部に設けられた第2内部導体と
    を備え、
    前記第2熱媒体供給管は、前記第2内部導体の内部に設けられている
    薄膜製造装置。
  14. 請求項12又は13に記載の薄膜製造装置において、
    前記放電電極の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサの測定結果に基づいて、温度を制御された前記熱媒体を前記第1熱媒体供給部へ供給し、前記第2熱媒体供給部から受け取る熱媒体供給装置と
    を更に具備する
    薄膜製造装置。
  15. (a)放電電極と基板が保持された対向電極との間に原料ガスを供給するステップと、
    (b)第1整合器の出力側のインピーダンスの整合をとり、前記出力側に接続された第1給電伝送路を介して前記放電電極へ第1電力を供給するステップと、
    (c)前記第1給電伝送路の内部に設けられた第1管を介して、前記放電電極の内部に設けられた第2管へ熱媒体を供給するステップと
    を具備する
    薄膜製造方法。
  16. 請求項15に記載の薄膜製造方法において、
    前記(c)ステップは、
    (c1)前記放電電極の温度を計測するステップと、
    (c2)前記計測結果に基づいて、前記熱媒体の温度および前記熱媒体の流量のうちの少なくとも一方を制御して、前記第1管へ供給するステップと
    を備える
    薄膜製造方法。
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