WO2021182575A1 - 白血球濃縮分離デバイス、血液採取容器及び白血球の分離方法 - Google Patents

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Abstract

白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる血液採取容器を提供する。 本発明に係る血液採取容器は、所定量の血液が採取される血液採取容器であって、血液採取容器本体と、前記血液採取容器本体内に収容された血球分離材とを備え、前記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、前記血液採取容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える(構成A2)か、又は、前記血液採取容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、前記血液採取容器に採取される血液の所定量と等量の生理食塩水で、前記血液採取容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である(構成B2)。

Description

白血球濃縮分離デバイス、血液採取容器及び白血球の分離方法
 本発明は、血液由来試料中に存在する白血球を濃縮分離するための白血球濃縮分離デバイスに関する。また、本発明は、白血球を濃縮分離可能な血液採取容器に関する。また、本発明は、上記白血球分離デバイス又は上記血液採取容器を用いた白血球の分離方法に関する。
 臨床検査において、血液中から特定の細胞を濃縮分離し、分離した細胞を用いた検査が行われている。例えば、白血球の形態を観察したり、白血球の表面抗原を解析したり、白血球内部の染色体や遺伝子を検査したりするために、血液から赤血球を除去し、白血球が分離される。
 血液から赤血球を除去しかつ白血球を回収する方法として、溶血法やフィコールを用いた遠心分離法が知られているが、これらの方法では操作が煩雑であり、また、作業者の技量によって白血球の回収率が大きく変動する。
 作業者の技量によらずに白血球を簡便に分離できるデバイスが下記の特許文献1,2に記載されている。
 下記の特許文献1には、特定の比重を有するゲル状組成物を収容した血液採取容器が記載されている。この血液採取容器に血液を採取し、遠心分離することで、比重差により、上記ゲル状組成物の下側に赤血球が沈降し、上記ゲル状組成物の上側に白血球が濃縮分離される。
 下記の特許文献2には、特定の比重を有するゲル状組成物及び該ゲル状組成物よりも大きい比重を有する水溶性の密度勾配物質を収容した血液採取容器が記載されている。この血液採取容器に血液を採取し、遠心分離することで、比重差により、上記ゲル状組成物の下側に赤血球が沈降し、白血球は上記ゲル状組成物と血漿層との間に形成される層中に白血球が濃縮分離される。
WO2019/131613A1 特開昭61-084557号公報
 特許文献1に記載の方法では、遠心分離後にゲル状組成物の上部に堆積する白血球層中への赤血球の混入量が多くなることがある。赤血球の混入量が多い検体を用いて、白血球の検査を行うと、検査精度が低下して、正常な検査結果が得られない恐れがある。
 また、特許文献2に記載の方法では、白血球層中への赤血球の混入量をある程度少なくすることができるものの、白血球の回収率を高めることは困難である。白血球の回収量が少ない検体を用いた場合でも、検査精度が低下して、正常な検査結果が得られない恐れがある。
 本発明の目的は、白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる白血球濃縮分離デバイス及び血液採取容器を提供することである。また、本発明は、上記白血球濃縮分離デバイス又は血液採取容器を用いた白血球の分離方法を提供することも目的とする。
 本発明の広い局面によれば、所定量の血液由来試料が添加され、前記血液由来試料中に存在する白血球を濃縮分離するための白血球濃縮分離デバイスであって、容器本体と、前記容器本体内に収容された血球分離材とを備え、前記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、以下の構成A1、又は、構成B1を備える、白血球濃縮分離デバイスが提供される。
 構成A1:前記容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。
 構成B1:前記容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、前記白血球濃縮分離デバイスに添加される血液由来試料の所定量と等量の生理食塩水で、前記容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
 本発明の広い局面によれば、所定量の血液が採取される血液採取容器であって、血液採取容器本体と、前記血液採取容器本体内に収容された血球分離材とを備え、前記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、以下の構成A2、又は、構成B2を備える、血液採取容器が提供される。
 構成A2:前記血液採取容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。
 構成B2:前記血液採取容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、前記血液採取容器に採取される血液の所定量と等量の生理食塩水で、前記血液採取容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記血球分離材が、チクソトロピー性を有する血球分離用組成物である。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記血液採取容器は、前記構成A2を備える。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記赤血球凝集剤が、デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン又はポリエチレングリコールである。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記デキストランの重量平均分子量が、50000以上である。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記血液採取容器は、前記構成B2を備える。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が320mOsm/L以上360mOsm/L以下である。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記血球分離材の25℃での比重が1.082以上1.090以下であり、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が320mOsm/L以上360mOsm/L以下である。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記浸透圧調整剤が、塩化ナトリウム、又はグルコースである。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記血液採取容器は、前記構成A2と前記構成B2とを備える。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記血液採取容器は、前記血液採取容器本体内に収容された抗凝固剤を備える。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記血液採取容器は、前記血液採取容器本体内に収容された酸化防止剤を備える。
 本発明に係る血液採取容器のある特定の局面では、前記酸化防止剤が、アスコルビン酸、又はアスコルビン酸の無機塩である。
 本発明の広い局面によれば、上述した白血球濃縮分離デバイスを用いた白血球の分離方法であって、前記白血球濃縮分離デバイスに血液由来試料を添加する工程と、前記血液由来試料が添加された前記白血球濃縮分離デバイスを遠心分離する工程とを備える、白血球の分離方法が提供される。
 本発明の広い局面によれば、上述した血液採取容器を用いた白血球の分離方法であって、前記血液採取容器内に血液を採取する工程と、前記血液が採取された前記血液採取容器を遠心分離する工程とを備える、白血球の分離方法が提供される。
 本発明の広い局面によれば、所定量の血液由来試料が採取され、前記血液由来試料中に存在する白血球を濃縮分離するための白血球濃縮分離システムであって、25℃での比重が1.075以上1.093以下である血球分離材を備え、以下の構成A3、又は、構成B3を備える、白血球濃縮分離システムが提供される。
 構成A3:赤血球凝集剤を備える。
 構成B3:浸透圧調整剤を備え、前記血液由来試料の所定量と等量の生理食塩水で、前記血液由来試料と混合される水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
 本発明に係る白血球濃縮分離デバイスは、所定量の血液由来試料が添加され、上記血液由来試料中に存在する白血球を濃縮分離するための白血球濃縮分離デバイスであって、容器本体と、上記容器本体内に収容された血球分離材とを備え、上記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、以下の構成A1、又は、構成B1を備える。構成A1:上記容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。構成B1:上記容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、上記白血球濃縮分離デバイスに添加される血液由来試料の所定量と等量の生理食塩水で、上記容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、上記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。本発明に係る白血球濃縮分離デバイスでは、上記の構成が備えられているので、白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる。
 本発明に係る血液採取容器は、所定量の血液が採取される血液採取容器であって、血液採取容器本体と、上記血液採取容器本体内に収容された血球分離材とを備え、上記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、以下の構成A2、又は、構成B2を備える。構成A2:上記血液採取容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。構成B2:上記血液採取容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、上記血液採取容器に採取される血液の所定量と等量の生理食塩水で、上記血液採取容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、上記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。本発明に係る血液採取容器では、上記の構成が備えられているので、白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る血液採取容器の正面断面図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る血液採取容器の正面断面図である。
 以下、本発明を詳細に説明する。
 本発明に係る白血球濃縮分離デバイスは、所定量の血液由来試料が添加され、上記血液由来試料中に存在する白血球を濃縮分離するための白血球濃縮分離デバイスであって、容器本体と、上記容器本体内に収容された血球分離材とを備え、上記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、以下の構成A1、又は、構成B1を備える。
 構成A1:上記容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。
 構成B1:上記容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、上記白血球濃縮分離デバイスに添加される血液由来試料の所定量と等量の生理食塩水で、上記容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、上記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
 本発明に係る血液採取容器は、所定量の血液が採取される血液採取容器であって、血液採取容器本体と、上記血液採取容器本体内に収容された血球分離材とを備え、上記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、以下の構成A2、又は、構成B2を備える。
 構成A2:上記血液採取容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。
 構成B2:上記血液採取容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、上記血液採取容器に採取される血液の所定量と等量の生理食塩水で、上記血液採取容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、上記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
 本発明に係る白血球濃縮分離デバイス及び血液採取容器では、上記の構成が備えられているので、白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる。本発明に係る白血球濃縮分離デバイス及び血液採取容器では、上記の構成が備えられているので、白血球の含有量が多く、かつ、赤血球の含有量が少ない検体を得ることができる。
 本発明に係る白血球濃縮分離デバイスは、上記構成A1を備えていてもよく、上記構成B1を備えていてもよく、上記構成A1と上記構成B1とを備えていてもよい。本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点からは、本発明に係る白血球濃縮分離デバイスは、上記構成A1と上記構成B1とを備えることが好ましい。
 本発明に係る血液採取容器は、上記構成A2を備えていてもよく、上記構成B2を備えていてもよく、上記構成A2と上記構成B2とを備えていてもよい。本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点からは、本発明に係る血液採取容器は、上記構成A2と上記構成B2とを備えることが好ましい。
 本発明に係る血液採取容器が上記構成A2を備える場合、血液採取容器に血液が採取されると、赤血球凝集剤の作用により赤血球が凝集する。血液採取容器を遠心分離することにより、凝集した赤血球は、特定の比重を有する血球分離材よりも下方に良好に移動する。また、特定の比重を有する血球分離材よりも上方に白血球が良好に移動する。その結果、白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる。
 本発明に係る血液採取容器が上記構成B2を備える場合、血液採取容器に血液が採取されると、血液の浸透圧が大きくなる。そのため、白血球内の水分及び赤血球内の水分が、血球外へ移動し、白血球及び赤血球の比重が大きくなり、その結果、白血球の比重と、赤血球の比重との差を大きくすることができる。血液採取容器を遠心分離することにより、比重が大きくなった赤血球は、特定の比重を有する血球分離材よりも下方に良好に移動する。また、特定の比重を有する血球分離材よりも上方に白血球が良好に移動する。その結果、白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる。
 本発明に係る白血球濃縮分離デバイスでも、上記と同様の機構により、白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる。
 本発明に係る白血球濃縮分離デバイスが上記構成A1と上記構成B1との双方の構成を備える場合、及び、本発明に係る血液採取容器が上記構成A2と上記構成B2との双方を備える場合、上記の赤血球の凝集による効果と、上記の比重による効果とが共に発揮され、本発明の効果がより一層効果的に発揮される。
 上記構成B1を備える白血球濃縮分離デバイスでは、上記白血球濃縮分離デバイスに添加される血液由来試料の所定量と等量の生理食塩水で、上記容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、得られた浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
 上記構成B2を備える血液採取容器では、上記血液採取容器に採取される血液の所定量と等量の生理食塩水で、上記血液採取容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、得られた浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
 上記浸透圧測定用溶液は、具体的には、以下のようにして調製される。
 白血球濃縮分離デバイスに添加される血液由来試料の所定量又は血液採取容器に採取される血液の所定量と等量の生理食塩水を、白血球濃縮分離デバイス又は血液採取容器に添加する。例えば、5mLの血液が採取される血液採取容器では、5mLの生理食塩水を該血液採取容器に添加する。添加後、転倒混和して、生理食塩水で水溶性成分を溶解し、浸透圧測定用溶液を得ることができる。上記水溶性成分とは、例えば、浸透圧調整剤、赤血球凝集剤、及びこれらを含む液等である。
 上記浸透圧測定用溶液の浸透圧は、浸透圧計(例えば、アークレイ社製「OM-6060」)を用いて、氷点降下法により測定される。
 上記浸透圧測定用溶液の浸透圧は、好ましくは300mOsm/L以上、より好ましくは310mOsm/L以上、更に好ましくは320mOsm/L以上、好ましくは500mOsm/L以下、より好ましくは400mOsm/L以下、更に好ましくは360mOsm/L以下である。上記浸透圧が上記下限以上であると、検体中への赤血球の混入をより一層効果的に抑えることができる。上記血球分離材の25℃での比重が1.082以上1.090以下であり、上記浸透圧測定用溶液の浸透圧が320mOsm/L以上360mOsm/L以下である場合には、本発明の効果がより一層効果的に発揮される。
 (血球分離材)
 上記白血球濃縮分離デバイスは、上記容器本体内に収容された血球分離材を備える。上記血液採取容器は、上記血液採取容器本体内に収容された血球分離材を備える。上記血球分離材の25℃での比重は、1.075以上1.093以下である。上記血球分離材としては、血球分離用組成物、及び血球分離用冶具等が挙げられる。血球分離材の作製が容易であることから、上記血球分離材は、上記血球分離用組成物であることが好ましい。
 上記血球分離材の収容箇所は、上記容器本体内又は上記血液採取容器本体内であれば特に限定されない。上記白血球濃縮分離デバイスにおいて、上記血球分離材は、上記容器本体内の底部に配置されていてもよく、内壁面上に配置されていてもよい。上記血液採取容器において、上記血球分離材は、上記血液採取容器本体の底部に配置されていてもよく、内壁面上に配置されていてもよい。
 <血球分離用組成物>
 上記血球分離用組成物は、遠心分離時に白血球と赤血球との間に移動して隔壁を形成する組成物である。また、上記血球分離用組成物は、遠心分離後に白血球層に赤血球が混入することを防止する目的で用いられる。上記血球分離用組成物は、チクソトロピー性を有することが好ましく、チクソトロピー性を有するゲル状組成物であることがより好ましい。上記白血球濃縮分離デバイスにおいて、上記血球分離用組成物は、上記容器本体の底部に収容されていてもよく、内壁面上に配置されていてもよい。本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点から、上記血球分離用組成物は、上記容器本体の底部に収容されていることが好ましい。上記血液採取容器において、上記血球分離用組成物は、上記血液採取容器本体の底部に収容されていてもよく、内壁面上に配置されていてもよい。本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点から、上記血球分離用組成物は、上記血液採取容器本体の底部に収容されていることが好ましい。
 上記血球分離用組成物は、25℃で流動性を有する有機成分と、無機微粉末とを含むことが好ましい。上記25℃で流動性を有する有機成分、及び上記無機微粉末はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 25℃で流動性を有する有機成分:
 上記「25℃で流動性を有する」とは、25℃での粘度が500Pa・s以下であることを意味する。
 上記有機成分の25℃での粘度は、好ましくは30Pa・s以上、より好ましくは50Pa・s以上、好ましくは200Pa・s以下、より好ましくは100Pa・s以下である。上記粘度が上記下限以上及び上記上限以下であると、血球分離用組成物の流動性が高められ、隔壁の強度を高めることができる。
 上記有機成分の25℃での粘度は、E型粘度計(例えば、東機産業社製「TVE-35」)を用いて、25℃及びせん断速度1.0秒-1の条件で測定される。
 上記有機成分としては、樹脂、及び樹脂と可塑剤等の有機化合物との混合物等が挙げられる。上記有機成分が、上記樹脂と上記有機化合物との混合物である場合に、該混合物(上記有機成分)として流動性を有していればよく、該樹脂又は該有機化合物が流動性を有していなくてもよい。上記有機成分が、上記樹脂と上記有機化合物との混合物である場合に、該樹脂は、例えば、25℃で固体の樹脂であってもよい。上記樹脂及び上記有機化合物はそれぞれ1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 上記樹脂としては、石油樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、α-オレフィン-フマル酸エステル共重合体、セバシン酸と2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオールと1,2-プロパンジオールとの共重合体、ポリエーテルポリウレタン系樹脂、及びポリエーテルポリエステル系樹脂等が挙げられる。上記樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 上記石油樹脂の市販品としては、イーストマンケミカル社製「リガライトS5090」等が挙げられる。
 上記シクロペンタジエン系樹脂としては、シクロペンタジエン系モノマーの重合体、シクロペンタジエン系モノマーと芳香族系モノマーとの共重合体、及びジシクロペンタジエン樹脂等が挙げられる。上記シクロペンタジエン系樹脂は、水素添加されていてもよい。上記シクロペンタジエン系モノマーの重合体及び上記シクロペンタジエン系モノマーと芳香族系モノマーとの共重合体は、オリゴマーであってもよい。
 上記シクロペンタジエン系モノマーとしては、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、及びシクロペンタジエンのアルキル置換誘導体等が挙げられる。
 上記芳香族系モノマーとしては、スチレン、メチルスチレン、インデン、及びメチルインデン等が挙げられる。
 上記ジシクロペンタジエン樹脂の市販品としては、コロン社製「スコレッツSU500」及び「スコレッツSU90」等が挙げられる。
 上記ポリエステル樹脂としては、ポリアルキレンテレフタレート樹脂、及びポリアルキレンナフタレート樹脂等が挙げられる。上記ポリアルキレンテレフタレート樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート及びポリ-1,4-シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等が挙げられる。
 上記ポリウレタン樹脂としては、ポリオール化合物とイソシアネート化合物との反応物等が挙げられる。
 上記(メタ)アクリル系樹脂としては、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステル単量体を重合することにより得られる樹脂、及び少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステル単量体と少なくとも1種の該(メタ)アクリル酸エステル単量体以外の単量体とを重合することにより得られる樹脂が挙げられる。
 上記(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、例えば、炭素数が1以上20以下であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステル、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジルエステル、(メタ)アクリル酸フェノキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸イソボルニルエステル、及び(メタ)アクリル酸アルコキシシリルアルキルエステル等が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸エステル単量体は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 上記有機化合物としては、ベンゼンポリカルボン酸アルキルエステル誘導体等が挙げられる。上記有機化合物は、ベンゼンポリカルボン酸アルキルエステル誘導体であることが好ましい。したがって、上記有機成分は、上記樹脂と、上記ベンゼンポリカルボン酸アルキルエステル誘導体との混合物であることが好ましい。
 上記ベンゼンポリカルボン酸アルキルエステル誘導体としては、フタル酸エステル、トリメリット酸エステル、及びピロメリット酸エステル等が挙げられる。上記ベンゼンポリカルボン酸アルキルエステル誘導体は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 上記トリメリット酸エステルとしては、トリメリット酸トリn-オクチル、トリメリット酸トリイソオクチル、及びトリメリット酸トリイソデシル等が挙げられる。
 上記ピロメリット酸エステルとしては、ピロメリット酸テトライソオクチル等が挙げられる。
 上記トリメリット酸エステルの市販品としては、DIC社製「モノサイザーW700」、及び「モノサイザーW-750」、新日本理化社製「サンソサイザーTOTM」及び「サンソサイザーTITM」等が挙げられる。
 上記ピロメリット酸エステルの市販品としては、DIC社製「モノサイザーW-7010」等が挙げられる。
 上記ベンゼンポリカルボン酸アルキルエステル誘導体は、フタル酸エステル、トリメリット酸エステル、又はピロメリット酸エステルであることが好ましく、トリメリット酸エステルであることがより好ましい。
 血球分離用組成物100重量%中、上記有機成分の含有量は、好ましくは80重量%以上、より好ましくは85重量%以上、更に好ましくは90重量%以上、好ましくは95重量%以下である。
 無機微粉末:
 上記無機微粉末としては、微粉末シリカ、酸化チタン粉末、酸化亜鉛粉末、炭酸カルシウム粉末、アルミナ粉末、ガラス微粉末、タルク粉末、カオリン粉末、ベントナイト粉末、チタニア粉末、及びジルコニウム粉末等が挙げられる。
 上記無機微粉末は、微粉末シリカと、微粉末シリカとは異なる無機微粉末とを含むことがより好ましい。上記微粉末シリカとは異なる無機微粉末は、微粉末シリカよりも比重が大きい無機微粉末であることが好ましく、酸化亜鉛粉末、酸化チタン粉末、アルミナ粉末等の比重が3以上である無機微粉末であることがより好ましい。
 本発明の効果をより一層効果的に発揮させる観点からは、上記無機微粉末は、微粉末シリカを含むことが好ましい。
 上記微粉末シリカとしては、天然シリカ及び合成シリカが挙げられる。合成シリカとしては、親水性シリカ及び疎水性シリカが挙げられる。親水性シリカは、粒子表面の水酸基同士が水素結合することにより、血球分離用組成物にチクソトロピー性を付与すると共に、比重を調整する作用を有する。一方、疎水性シリカは、親水性シリカに比べてチクソトロピー性の付与効果は小さい。
 血球分離用組成物の比重とチクソトロピー性との双方を共に好適な範囲に維持する観点からは、上記微粉末シリカは、親水性シリカを含むことが好ましく、親水性シリカと疎水性シリカとを含むことがより好ましい。上記微粉末シリカは、親水性シリカを少なくとも含むことが好ましい。
 血球分離用組成物100重量%中、親水性シリカの含有量は、好ましくは0.01重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上、更に好ましくは0.3重量%以上、好ましくは2.50重量%以下、より好ましくは2.00重量%以下である。上記親水性シリカの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、血球分離用組成物の比重とチクソトロピー性との双方をより一層好適な範囲に維持することができる。
 血球分離用組成物100重量%中、微粉末シリカの含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは1重量%以上、更に好ましくは3重量%以上、好ましくは10重量%以下、より好ましくは5重量%以下である。上記微粉末シリカの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、血球分離用組成物の比重とチクソトロピー性との双方をより一層好適な範囲に維持することができる。
 上記微粉末シリカ及び上記微粉末シリカとは異なる無機微粉末の平均粒子径は、特に限定されない。上記微粉末シリカの平均粒子径は、1nm以上であってもよく、10nm以上であってもよく、500nm以下であってもよく、100nm以下であってもよい。上記微粉末シリカとは異なる無機微粉末の平均粒子径は、特に限定されない。上記無機微粉末の平均粒子径は、10nm以上であってもよく、100nm以上であってもよく、10μm以下であってもよく、1μm以下であってもよい。
 上記微粉末シリカ及び上記微粉末シリカとは異なる無機微粉末の平均粒子径は、体積基準で測定される平均径であり、50%となるメディアン径(D50)の値である。上記体積平均粒子径(D50)は、レーザー回折・散乱法、画像解析法、コールター法、及び遠心沈降法等により測定可能である。上記体積平均粒子径(D50)は、レーザー回折・散乱法又は画像解析法による測定により求めることが好ましい。
 血球分離用組成物100重量%中、上記無機微粉末の含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは1重量%以上、更に好ましくは3重量%以上、好ましくは10重量%以下、より好ましくは5重量%以下である。上記無機微粉末の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、血球分離用組成物の比重とチクソトロピー性との双方をより一層好適な範囲に維持することができる。
 他の成分:
 上記血球分離用組成物は、本発明の効果を損なわない限り、上述した成分以外の他の成分を含んでいてもよい。上記血球分離用組成物は、例えば、上記他の成分として、有機ゲル化剤、熱可塑性エラストマー、ポリアルキレングリコール、シリコーンオイル、補助溶媒、酸化防止剤、着色剤及び水等を含んでいてもよい。上記他の成分はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 他の詳細:
 上記血球分離用組成物の25℃での比重は、1.075以上1.093以下である。上記血球分離用組成物の25℃での比重は、好ましくは1.077以上、より好ましくは1.082以上、好ましくは1.090以下、より好ましくは1.088以下である。上記比重が上記下限以上及び上記上限以下であると、白血球の回収率がより一層高く、赤血球の混入量がより一層少ない検体を良好に得ることができる。
 上記血球分離用組成物の25℃での比重は、血球分離用組成物1滴を、比重を0.002の間隔で段階的に調整した25℃の食塩水中に順次滴下し、食塩水中における浮沈により測定される。
 上記血球分離用組成物の25℃での粘度は、好ましくは100Pa・s以上、より好ましくは150Pa・s以上、好ましくは500Pa・s以下、より好ましくは400Pa・s以下である。上記粘度が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果をより一層効果的に発揮させることができる。
 上記血球分離用組成物の25℃での粘度は、E型粘度計(例えば、東機産業社製「TVE-35」)を用いて、25℃及びせん断速度1.0秒-1の条件で測定される。
 <血球分離用冶具>
 上記血球分離用冶具は、遠心分離時に白血球と赤血球との間に移動して隔壁を形成する冶具である。また、上記血球分離用冶具は、遠心分離後に白血球層に赤血球が混入することを防止する目的で用いられる。
 上記血球分離用冶具として、例えば、血清または血漿分離用冶具として知られている冶具を用いることができる。上記血球分離用冶具としては、例えば、WO2010/132783A1等に記載の機械的セパレータ(血球分離用冶具)等が挙げられる。
 上記血球分離用冶具の材料としては、例えば、エラストマー等が挙げられる。
 (赤血球凝集剤)
 上記構成A1を備える白血球濃縮分離デバイスは、上記容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。上記構成A2を備える血液採取容器は、上記血液採取容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。上記赤血球凝集剤として、従来公知の赤血球凝集剤を用いることができる。上記赤血球凝集剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 上記赤血球凝集剤としては、デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン、メチルセルロース、及びポリスクロースなどの多糖類;ポリアミノ酸、ポリアミンスルホン、ポリブレン、ポリアルキレンオキサイド、ポリアルキレンイミン、ポリアクリルアミド、及びカチオン変性ポリビニルアルコールなどのカチオン系ポリマー;ポリエチレングリコール(PEG);バンコマイシン、及びカナマイシンなどの低分子化合物;植物レクチンなどの細胞結合性糖蛋白質等が挙げられる。
 上記赤血球凝集剤は、多糖類又はポリエチレングリコールであることが好ましく、多糖類であることがより好ましい。上記赤血球凝集剤は、デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン又はポリエチレングリコールであることが好ましく、デキストランであることがより好ましい。これら場合には、本発明の効果がより一層効果的に発揮される。また、血球分離用組成物と容器本体又は血液採取容器本体との密着性が高められ、遠心分離後に、血球分離用組成物と容器本体又は血液採取容器本体との隙間に赤血球が残存することを効果的に抑えることができる。
 上記デキストランの重量平均分子量は、好ましくは50000以上、より好ましくは70000以上、更に好ましくは100000以上、好ましくは1000000以下、より好ましくは600000以下、更に好ましくは300000以下である。上記重量平均分子量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果が更により一層効果的に発揮される。また、血球分離用組成物と容器本体又は血液採取容器本体との密着性がより一層高められ、遠心分離後に、血球分離用組成物と容器本体又は血液採取容器本体との隙間における赤血球の残存をより一層効果的に抑えることができる。
 上記ヒドロキシエチルデンプンの重量平均分子量は、好ましくは70000以上、より好ましくは100000以上、更に好ましくは200000以上、好ましくは1000000以下、より好ましくは700000以下、更に好ましくは500000以下である。上記重量平均分子量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果が更により一層効果的に発揮される。また、血球分離用組成物と容器本体又は血液採取容器本体との密着性がより一層高められ、遠心分離後に、血球分離用組成物と容器本体又は血液採取容器本体との隙間における赤血球の残存をより一層効果的に抑えることができる。
 上記ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、好ましくは1000以上、より好ましくは3000以上、更に好ましくは5000以上、好ましくは100000以下、より好ましくは50000以下、更に好ましくは30000以下である。上記重量平均分子量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果が更により一層効果的に発揮される。また、血球分離用組成物と容器本体又は血液採取容器本体との密着性がより一層高められ、遠心分離後に、血球分離用組成物と容器本体又は血液採取容器本体との隙間における赤血球の残存をより一層効果的に抑えることができる。
 上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されたプルラン換算での重量平均分子量を示す。
 上記白血球濃縮分離デバイスにおいて、上記赤血球凝集剤は、上記容器本体内に、粉末の状態で収容されていてもよく、液体に溶解した状態で収容されていてもよい。上記赤血球凝集剤が、上記容器本体内に、液体に溶解した状態で収容されている場合は、血液流入時の溶血を防止するために、液体の浸透圧が血液と等張に調整されていることが好ましい。なお、上記赤血球凝集剤は、上記容器本体内にて、粉末の状態と液体に溶解した状態との双方の状態で存在してもよい。
 上記血液採取容器において、上記赤血球凝集剤は、上記血液採取容器本体内に、粉末の状態で収容されていてもよく、液体に溶解した状態で収容されていてもよい。上記赤血球凝集剤が、上記血液採取容器本体内に、液体に溶解した状態で収容されている場合は、血液流入時の溶血を防止するために、液体の浸透圧が血液と等張に調整されていることが好ましい。なお、上記赤血球凝集剤は、上記血液採取容器本体内にて、粉末の状態と液体に溶解した状態との双方の状態で存在してもよい。
 上記液体としては、水、及びアルコール等が挙げられる。
 上記赤血球凝集剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。なお、上記赤血球凝集剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されていてもよく、上記血球分離材の表面上に配置されていてもよく、上記血液採取容器本体の内壁面上と、上記血球分離材の表面上との双方に配置されていてもよい。上記白血球濃縮分離デバイスの場合も同様に、上記赤血球凝集剤は、上記容器本体の内壁面上に配置されているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。
 上記赤血球凝集剤が粉末の状態で収容されている場合に、粉末状である赤血球凝集剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に付着しているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。上記白血球濃縮分離デバイスの場合も同様に、粉末状である赤血球凝集剤は、上記容器本体の内壁面上に付着しているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。
 上記白血球濃縮分離デバイスにおいて、上記赤血球凝集剤の含有量は、添加される血液由来試料1mLあたり、好ましくは5mg以上、より好ましくは10mg以上、好ましくは50mg以下、より好ましくは30mg以下である。上記血液採取容器において、上記赤血球凝集剤の含有量は、採取される血液1mLあたり、好ましくは5mg以上、より好ましくは10mg以上、好ましくは50mg以下、より好ましくは30mg以下である。上記赤血球凝集剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果が更により一層効果的に発揮される。また、血球分離用組成物と血液採取容器本体との密着性がより一層高められ、遠心分離後に、血球分離用組成物と血液採取容器本体との隙間における赤血球の残存をより一層効果的に抑えることができる。
 (浸透圧調整剤)
 上記構成B1を備える白血球濃縮分離デバイスは、上記容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備える。上記構成B2を備える血液採取容器は、上記血液採取容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備える。上記浸透圧調整剤として、従来公知の浸透圧調整剤を用いることができる。上記浸透圧調整剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 上記浸透圧調整剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコース、ジヒドロキシアセトン、並びにD-マンニトール及びD-ソルビトール等の糖アルコール等が挙げられる。
 本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点からは、上記浸透圧調整剤は、塩化ナトリウム、又はグルコースであることが好ましい。
 上記白血球濃縮分離デバイスにおいて、上記浸透圧調整剤は、上記容器本体内に、粉末の状態で収容されていてもよく、液体に溶解した状態で収容されていてもよい。なお、上記浸透圧調整剤は、上記容器本体内にて、粉末の状態と液体に溶解した状態との双方の状態で存在してもよい。
 上記血液採取容器において、上記浸透圧調整剤は、上記血液採取容器本体内に、粉末の状態で収容されていてもよく、液体に溶解した状態で収容されていてもよい。なお、上記浸透圧調整剤は、上記血液採取容器本体内にて、粉末の状態と液体に溶解した状態との双方の状態で存在してもよい。
 上記液体としては、水、及びアルコール等が挙げられる。
 上記浸透圧調整剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。なお、上記浸透圧調整剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されていてもよく、上記血球分離材の表面上に配置されていてもよく、上記血液採取容器本体の内壁面上と、上記血球分離材の表面上との双方に配置されていてもよい。上記白血球濃縮分離デバイスの場合も同様に、上記浸透圧調整剤は、上記容器本体の内壁面上に配置されているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。
 上記浸透圧調整剤が粉末の状態で収容されている場合に、粉末状である浸透圧調整剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に付着しているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。上記白血球濃縮分離デバイスの場合も同様に、粉末状である浸透圧調整剤は、上記容器本体の内壁面上に付着しているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。
 上記容器本体内又は上記血液採取容器本体内に収容される上記浸透圧調整剤の量は、上記浸透圧測定用溶液の浸透圧が上述した範囲を満足する限り特に限定されない。
 (抗凝固剤)
 上記白血球濃縮分離デバイスは、上記容器本体内に収容された抗凝固剤を備えることが好ましい。上記血液採取容器は、上記血液採取容器本体内に収容された抗凝固剤を備えることが好ましい。上記抗凝固剤として、従来公知の抗凝固剤を用いることができる。上記抗凝固剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 上記抗凝固剤としては、ヘパリン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びクエン酸等が挙げられる。
 上記白血球濃縮分離デバイスにおいて、上記抗凝固剤は、上記容器本体内に、粉末の状態で収容されていてもよく、液体に溶解した状態で収容されていてもよい。上記抗凝固剤が、上記容器本体内に、液体に溶解した状態で収容されている場合は、血液流入時の溶血を防止するために、液体の浸透圧が血液と等張に調整されていることが好ましい。なお、上記抗凝固剤は、上記容器本体内にて、粉末の状態と液体に溶解した状態との双方の状態で存在してもよい。
 上記血液採取容器において、上記抗凝固剤は、上記血液採取容器本体内に、粉末の状態で収容されていてもよく、液体に溶解した状態で収容されていてもよい。上記抗凝固剤が、上記血液採取容器本体内に、液体に溶解した状態で収容されている場合は、血液流入時の溶血を防止するために、液体の浸透圧が血液と等張に調整されていることが好ましい。なお、上記抗凝固剤は、上記血液採取容器本体内にて、粉末の状態と液体に溶解した状態との双方の状態で存在してもよい。
 上記液体としては、水、及びアルコール等が挙げられる。
 上記抗凝固剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。なお、上記抗凝固剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されていてもよく、上記血球分離材の表面上に配置されていてもよく、上記血液採取容器本体の内壁面上と、上記血球分離材の表面上との双方に配置されていてもよい。上記白血球濃縮分離デバイスの場合も同様に、上記抗凝固剤は、上記容器本体の内壁面上に配置されているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。
 上記抗凝固剤が粉末の状態で収容されている場合に、粉末状である抗凝固剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に付着しているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。上記白血球濃縮分離デバイスの場合も同様に、粉末状である抗凝固剤は、上記容器本体の内壁面上に付着しているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。
 上記容器本体内又は上記血液採取容器本体内に収容される上記抗凝固剤の量は、本発明の効果を阻害しない限り特に限定されない。
 (酸化防止剤)
 上記白血球濃縮分離デバイスは、上記容器本体内に収容された酸化防止剤を備えることが好ましい。上記血液採取容器は、上記血液採取容器本体内に収容された酸化防止剤を備えることが好ましい。上記酸化防止剤を備えることにより、上記白血球濃縮分離デバイス及び上記血液採取容器を放射線滅菌する際の変性を効果的に抑えることができる。上記酸化防止剤として、従来公知の酸化防止剤を用いることができる。上記酸化防止剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 上記酸化防止剤としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸の無機塩等が挙げられる。
 上記白血球濃縮分離デバイスにおいて、上記酸化防止剤は、上記容器本体内に、粉末の状態で収容されていてもよく、液体に溶解した状態で収容されていてもよい。上記酸化防止剤が、上記容器本体内に、液体に溶解した状態で収容されている場合は、血液流入時の溶血を防止するために、液体の浸透圧が血液と等張に調整されていることが好ましい。なお、上記酸化防止剤は、上記容器本体内にて、粉末の状態と液体に溶解した状態との双方の状態で存在してもよい。
 上記血液採取容器において、上記酸化防止剤は、上記血液採取容器本体内に、粉末の状態で収容されていてもよく、液体に溶解した状態で収容されていてもよい。上記酸化防止剤が、上記血液採取容器本体内に、液体に溶解した状態で収容されている場合は、血液流入時の溶血を防止するために、液体の浸透圧が血液と等張に調整されていることが好ましい。なお、上記酸化防止剤は、上記血液採取容器本体内にて、粉末の状態と液体に溶解した状態との双方の状態で存在してもよい。
 上記液体としては、水、及びアルコール等が挙げられる。
 上記酸化防止剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。なお、上記酸化防止剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されていてもよく、上記血球分離材の表面上に配置されていてもよく、上記血液採取容器本体の内壁面上と、上記血球分離材の表面上との双方に配置されていてもよい。上記白血球濃縮分離デバイスの場合も同様に、上記酸化防止剤は、上記容器本体の内壁面上に配置されているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。
 上記酸化防止剤が粉末の状態で収容されている場合に、粉末状である酸化防止剤は、上記血液採取容器本体の内壁面上に付着しているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。上記白血球濃縮分離デバイスの場合も同様に、粉末状である酸化防止剤は、上記容器本体の内壁面上に付着しているか、又は、上記血球分離材の表面上に配置されていることが好ましい。
 上記容器本体内又は上記血液採取容器本体内に収容される上記酸化防止剤の量は、本発明の効果を阻害しない限り特に限定されない。
 (容器本体及び血液採取容器本体)
 上記容器本体及び上記血液採取容器本体の形状としては、特に限定されないが、有底の管状容器であることが好ましい。
 上記容器本体及び上記血液採取容器本体の素材は特に限定されない。上記容器本体及び上記血液採取容器本体の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル等の熱可塑性樹脂;不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ-アクリレート樹脂等の熱硬化性樹脂;酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、エチルセルロース、エチルキチン等の変性天然樹脂;ソーダ石灰ガラス、リンケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス等のケイ酸塩ガラス、石英ガラス等のガラスが挙げられる。上記容器本体及び上記血液採取容器本体の素材は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
 (栓体)
 上記白血球濃縮分離デバイス及び上記血液採取容器は、栓体を備えることが好ましい。上記栓体として、従来公知の栓体を用いることができる。上記栓体は、容器本体の開口又は血液採取容器本体の開口に、気密的かつ液密的に取付けることが可能な素材、形状からなる栓体であることが好ましい。上記栓体は、採血針が刺通され得るように構成されていることが好ましい。
 上記栓体としては、容器本体の開口又は血液採取容器本体の開口に嵌合する形状を有する栓体、シート状のシール栓体等が挙げられる。
 また、上記栓体は、ゴム栓等の栓本体と、プラスチック等で構成されたキャップ部材とを備える栓体であってもよい。この場合には、血液採取後に、血液採取容器本体の開口から栓体を引き抜く際に、血液が人体と接触するリスクを抑えることができる。
 上記栓体(又は上記栓本体)の材料としては、例えば、合成樹脂、エラストマー、ゴム、金属箔等が挙げられる。上記ゴムとしては、ブチルゴム、及びハロゲン化ブチルゴム等が挙げられる。上記金属箔としては、アルミニウム箔等が挙げられる。密封性を高める観点からは、上記栓体の材料は、ブチルゴムであることが好ましい。上記栓体は、ブチルゴム栓であることが好ましい。
 (血液採取容器の他の詳細)
 上記血液採取容器は、採血管であることが好ましい。上記血液採取容器本体は、採血管本体であることが好ましい。
 上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤が、液体に溶解した状態で収容された上記血液採取容器(構成A2及び構成B2を備える血液採取容器)は、例えば、以下のようにして製造することができる。
 上記赤血球凝集剤と、上記浸透圧調整剤と、必要に応じて使用される他の成分とを、水等の溶媒に溶解し、混合液を得る。血液採取容器本体内に得られた混合液を添加する。また、混合液を添加する前又は添加した後に、血液採取容器本体内に血球分離用組成物を収容する。
 なお、上記混合液における溶媒を揮発等させたり、上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤等を粉末の状態で血球分離用組成物の表面上に添加したりすることにより、上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤が上記血球分離用組成物の表面上に、粉末の状態で配置された上記血液採取容器を得ることができる。
 上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤が上記血液採取容器本体の内壁面上に、粉末の状態で配置された上記血液採取容器(構成A2及び構成B2を備える血液採取容器)は、例えば、以下のようにして製造することができる。
 上記赤血球凝集剤と、上記浸透圧調整剤と、必要に応じて使用される他の成分とを、水等の溶媒に溶解し、混合液を得る。血液採取容器本体の内壁面に上記混合液を塗布し、乾燥させる。また、混合液を塗布する前又は塗布した後に、血液採取容器本体内に血球分離用組成物を収容する。
 上記血液採取容器では、上記赤血球凝集剤が液体に溶解した状態で収容され、かつ、上記浸透圧調整剤が粉末の状態で収容されていてもよい。上記血液採取容器では、例えば、上記赤血球凝集剤が粉末の状態で収容され、かつ、上記浸透圧調整剤が液体に溶解した状態で収容されていてもよい。
 また、上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤を用いたり、用いなかったりすることで、構成A2を備える血液採取容器及び構成B2を備える血液採取容器を製造することができる。
 図1は、本発明の第1の実施形態に係る血液採取容器の正面断面図である。
 図1に示す血液採取容器1は、血液採取容器本体2と、血球分離用組成物3と、赤血球凝集剤、浸透圧調整剤及び水を含む混合液4と、栓体5とを備える。血液採取容器本体2は、一端に開口を有し、他端に閉じられている底部を有する。血球分離用組成物3は、血液採取容器本体2の底部に収容されている。栓体5は、血液採取容器本体2の開口に挿入されている。
 混合液4は、血球分離用組成物3の表面上に配置されており、より具体的には、血球分離用組成物3の上面(一端側の表面)に配置されている。混合液4は、血液採取容器を正立状態としたときに、血球分離用組成物3の表面上に配置されている。上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤は、液体に溶解した状態で、血液採取容器本体2内に収容されている。
 図2は、本発明の第2の実施形態に係る血液採取容器の正面断面図である。
 図2に示す血液採取容器1Aは、血液採取容器本体2と、血球分離用組成物3と、赤血球凝集剤及び浸透圧調整剤の混合粉末4Aと、栓体5とを備える。血液採取容器本体2は、一端に開口を有し、他端に閉じられている底部を有する。血球分離用組成物3は、血液採取容器本体2の底部に収容されている。栓体5は、血液採取容器本体2の開口に挿入されている。
 混合粉末4Aは、血液採取容器本体の内壁面2a上に配置されている。混合粉末4Aは、血液採取容器本体の内壁面2a上に付着している。すなわち、上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤は、血液採取容器本体の内壁面2a上に付着している。上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤は、粉末の状態で、血液採取容器本体2内に収容されている。混合粉末4Aは、血球分離用組成物3よりも一端側に配置されている。
 本発明に係る血液採取容器では、上記血球分離用組成物が上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されており、かつ上記混合液が、血液採取容器を正立状態としたときに、血液採取容器本体の底部に配置されていてもよい。また、本発明に係る血液採取容器では、上記血球分離用組成物が上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されており、かつ上記混合粉末が、上記血液採取容器本体の内壁面上又は上記血球分離用組成物の表面上に配置されていてもよい。本発明に係る血液採取容器では、上記血球分離用組成物が上記血液採取容器本体の内壁面上に配置されており、かつ上記混合粉末が、上記血液採取容器本体の底部に配置されていてもよい。また、上記血球分離用組成物の代わりに上記血球分離用冶具が用いられてもよい。
 上記白血球濃縮分離デバイス及び上記血液採取容器の内圧は特に限定されない。上記血液採取容器は、内部が排気された上で、上記密閉部材によって密閉された真空採血管として用いることもできる。真空採血管である場合、採血者の技術差によらず一定量の血液採取を簡便に行うことができる。
 細菌感染を防止する観点から、上記白血球濃縮分離デバイス及び上記血液採取容器の内部はISO、及びJISの基準に則って滅菌されていることが好ましい。
 (白血球の分離方法)
 本発明に係る白血球の分離方法は、上述した血液採取容器を用いた白血球の分離方法であって、上記血液採取容器内に血液を採取する工程と、上記血液が採取された上記血液採取容器を遠心分離する工程とを備える。上記白血球の分離方法は、血液から白血球を分離する方法である。上記白血球の分離方法は、血液から白血球を濃縮分離する方法である。
 また、上記白血球濃縮分離デバイスを用いて、同様にして、白血球を分離することができる。上記白血球の分離方法は、上記白血球濃縮分離デバイスに血液由来試料を添加する工程と、上記血液由来試料が添加された上記白血球濃縮分離デバイスを遠心分離する工程とを備える。
 上記遠心分離する工程において、白血球と赤血球との間に血球分離材による隔壁を形成させることができる。遠心分離後、血球分離材により形成された隔壁上に白血球を濃縮分離させることができる。遠心分離後、白血球は、上記隔壁上に堆積していることが好ましい。上記隔壁上に濃縮分離した白血球を回収して、検体とすることができる。
 上記遠心分離する工程における遠心分離条件は、上記血球分離材により隔壁を形成させて、白血球と赤血球とを分離させることができる限り、特に限定されない。上記遠心分離条件としては、例えば、400G以上4000G以下で10分間以上120分間以下で遠心分離する条件等が挙げられる。
 (白血球分離システム)
 本発明に係る白血球濃縮分離システムは、所定量の血液由来試料が採取され、上記血液由来試料中に存在する白血球を濃縮分離するための白血球濃縮分離システムであって、25℃での比重が1.075以上1.093以下である血球分離材を備え、以下の構成A3、又は、構成B3を備える。
 構成A3:赤血球凝集剤を備える。
 構成B3:浸透圧調整剤を備え、上記血液由来試料の所定量と等量の生理食塩水で、上記血液由来試料と混合される水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、上記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
 本発明に係る白血球分離システムでは、上記の構成が備えられているので、白血球の回収率が高く、かつ、赤血球の混入量が少ない検体を得ることができる。
 本発明に係る白血球濃縮分離システムは、上記構成A3を備えていてもよく、上記構成B3を備えていてもよく、上記構成A3と上記構成B3とを備えていてもよい。本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点からは、本発明に係る白血球濃縮分離システムは、上記構成A3と上記構成B3とを備えることが好ましい。
 上記構成B3における上記血液由来試料と混合される水溶性成分とは、例えば、浸透圧調整剤、赤血球凝集剤、及びこれらを含む液等である。
 上記白血球濃縮分離システムにおいて、上記赤血球凝集剤、上記浸透圧調整剤及び上記浸透圧測定用溶液の好ましい構成等は上述した構成と同様である。
 上記白血球濃縮分離システムは、血液由来試料を収容する収容部を備えることが好ましい。上記血球分離材、上記赤血球凝集剤及び上記浸透圧調整剤は、上記収容部に備えられていることが好ましいが、これに限られない。
 以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明は以下の実施例のみに限定されない。
 血球分離用組成物の材料として、以下を用意した。
 (25℃で流動性を有する有機成分の材料)
 (メタ)アクリル系樹脂:
 アクリル酸-2-エチルヘキシルとアクリル酸ブチルとをアゾ系重合開始剤の存在下で溶液重合法によりラジカル重合させ、25℃で流動性を有する(メタ)アクリル酸エステル系樹脂を得た。
 その他の樹脂:
 石油樹脂(イーストマンケミカル社製「リガライトS5090」)
 ジシクロペンタジエン樹脂1(コロン社製「スコレッツSU500」)
 ジシクロペンタジエン樹脂2(コロン社製「スコレッツSU90」)
 有機化合物:
 トリメリット酸エステル(ベンゼンポリカルボン酸アルキルエステル誘導体、DIC社製「モノサイザーW700」)
 (無機微粉末)
 親水性シリカ(微粉末シリカ、日本アエロジル社製「200CF」)
 疎水性シリカ(微粉末シリカ、日本アエロジル社製「R974」)
 酸化チタン粉末(石原産業社製「A-100」)
 (その他の成分)
 シリコーンオイル(東レダウコーニング社製「SF8410」)
 有機ゲル化剤(新日本理化社製「ゲルオールD」)
 1-メチル-2-ピロリドン(補助溶媒)
 血球分離用組成物A~Hの作製:
 表1,2に記載の配合割合で、25℃で流動性を有する有機成分と無機微粉末とその他の成分とを混合し、チクソトロピー性を有する血球分離用組成物A~Hを作製した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 (赤血球凝集剤)
 デキストラン(重量平均分子量200000)
 ヒドロキシエチルデンプン含有液(ニプロ社製「HES40」、重量平均分子量約40万のヒドロキシエチルデンプンを6w/v%の濃度で含有する水溶液)
 ポリエチレングリコール(PEG 6K、富士フィルム和光純薬社製)
 (浸透圧調整剤)
 塩化ナトリウム
 グルコース
 (抗凝固剤)
 エチレンジアミン四酢酸二カリウム塩二水和物(EDTA2K・2HO)
 (酸化防止剤)
 アスコルビン酸ナトリウム
 (実施例1)
 赤血球凝集剤、浸透圧調整剤、及び抗凝固剤を、水に溶解して、混合液を得た。得られた混合液の配合成分の種類及び配合量を表3に示す。なお、得られた混合液の浸透圧は血液と等張に調整されている。
 長さ100mm、開口部の内径14mmのポリエチレンテレフタレート有底管(PET有底管、血液採取容器本体)を用意した。2.0gの血球分離用組成物Bを、上記血液採取容器本体の底部に収容した。また、得られた混合液1.0mLを血球分離用組成物Bの表面上に添加した。血液採取容器内部を減圧し、ブチルゴム栓により密封した。このようにして血液採取容器を作製した。得られた血液採取容器では、上記赤血球凝集剤、上記浸透圧調整剤、及び上記抗凝固剤が、上記血球分離用組成物の表面上に、液体に溶解した状態で配置されている。また、得られた血液採取容器は、4mLの血液を採取するための容器である。
 (実施例2~16及び比較例3,5)
 血球分離用組成物の種類、並びに赤血球凝集剤、抗凝固剤、酸化防止剤及び浸透圧調整剤の配合量を表3~7のように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、血液採取容器を作製した。なお、表中、ヒドロキシエチルデンプン含有液の配合量は、ヒドロキシエチルデンプンの含有量ではなく、ヒドロキシエチルデンプン含有液(市販品)の配合量で示した。また、得られた混合液の浸透圧は、血液と等張、もしくは高張に調整されている。
 (比較例1)
 抗凝固剤を、水に溶解して、混合液を得た。
 長さ100mm、開口部の内径14mmのPET有底管(血液採取容器本体)を用意した。2.0gの血球分離用組成物Dを、上記血液採取容器本体の底部に収容した。また、得られた混合液30mgを、血液採取容器本体の内壁面に塗布し、乾燥させた。血液採取容器内部を減圧し、ブチルゴム栓により密封した。このようにして血液採取容器を作製した。また、得られた血液採取容器は、4mLの血液を採取するための容器である。
 (比較例2,4)
 血球分離用組成物の種類を表7のように変更したこと以外は、比較例1と同様にして、血液採取容器を作製した。
 (評価)
 (1)血球分離用組成物の25℃での比重
 得られた血球分離用組成物1滴を、比重を0.002の間隔で段階的に調整した25℃の食塩水中に順次滴下し、食塩水中における浮沈により比重を測定した。
 (2)浸透圧測定用溶液の浸透圧
 得られた血液採取容器に生理食塩水4mLを添加した。添加後、転倒混和して、生理食塩水で水溶性成分を溶解し、浸透圧測定用溶液を得た。得られた浸透圧測定用溶液の浸透圧を、浸透圧計(アークレイ社製「OM-6060」)を用いて、氷点降下法により測定した。
 (3)赤血球の混入率及び白血球の回収率
 3名の血液を用意し、以下の工程を順に行った。
 血液採取工程:
 得られた血液採取容器の上記血液採取容器本体内に血液4mLを採取した。
 遠心分離工程:
 血液採取容器を1500Gで15分間遠心分離した。
 遠心分離後、血球分離用組成物により形成された隔壁よりも上方に血漿が位置していた。血漿をピペッティングにより撹拌し、血球分離用組成物により形成された隔壁上に堆積した血球を懸濁してから、回収し、検体とした。
 多項目自動血球分析装置(シスメックス社製「XE5000」)を用いて、回収した検体を分析することにより、検体中の白血球数及び赤血球数を測定した。また、用意した血液(全血サンプル)についても、同様にして、全血サンプル中の白血球数及び赤血球数を測定した。なお、上記白血球数及び上記赤血球数は、用意した3名の血液で評価して得られた結果の平均値である。
 下記式により、赤血球の混入率及び白血球の回収率を算出した。
 赤血球の混入率(%)=(回収した検体中に含まれる赤血球の数(cells))/(全血サンプルに含まれる赤血球の数(cells))×100
 白血球の回収率(%)=(回収した検体中に含まれる白血球の数(cells))/(全血サンプルに含まれる白血球の数(cells))×100
 [赤血球の混入率の判定基準]
 ○:赤血球の混入率が2%以下
 ×:赤血球の混入率が2%を超える
 [白血球の回収率の判定基準]
 ○:白血球の回収率が40%以上
 ×:白血球の回収率が40%未満
 組成及び結果を下記の表3~7に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000004
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000006
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000007
 1,1A…血液採取容器
 2…血液採取容器本体
 2a…内壁面
 3…血球分離用組成物
 4…混合液
 4A…混合粉末
 5…栓体

Claims (17)

  1.  所定量の血液由来試料が添加され、前記血液由来試料中に存在する白血球を濃縮分離するための白血球濃縮分離デバイスであって、
     容器本体と、
     前記容器本体内に収容された血球分離材とを備え、
     前記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、
     以下の構成A1、又は、構成B1を備える、白血球濃縮分離デバイス。
     構成A1:前記容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。
     構成B1:前記容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、前記白血球濃縮分離デバイスに添加される血液由来試料の所定量と等量の生理食塩水で、前記容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
  2.  所定量の血液が採取される血液採取容器であって、
     血液採取容器本体と、
     前記血液採取容器本体内に収容された血球分離材とを備え、
     前記血球分離材の25℃での比重が1.075以上1.093以下であり、
     以下の構成A2、又は、構成B2を備える、血液採取容器。
     構成A2:前記血液採取容器本体内に収容された赤血球凝集剤を備える。
     構成B2:前記血液採取容器本体内に収容された浸透圧調整剤を備え、前記血液採取容器に採取される血液の所定量と等量の生理食塩水で、前記血液採取容器本体内に収容された水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
  3.  前記血球分離材が、チクソトロピー性を有する血球分離用組成物である、請求項2に記載の血液採取容器。
  4.  前記構成A2を備える、請求項2又は3に記載の血液採取容器。
  5.  前記赤血球凝集剤が、デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン又はポリエチレングリコールである、請求項4に記載の血液採取容器。
  6.  前記デキストランの重量平均分子量が、50000以上である、請求項5に記載の血液採取容器。
  7.  前記構成B2を備える、請求項2又は3に記載の血液採取容器。
  8.  前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が320mOsm/L以上360mOsm/L以下である、請求項7に記載の血液採取容器。
  9.  前記血球分離材の25℃での比重が1.082以上1.090以下であり、
     前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が320mOsm/L以上360mOsm/L以下である、請求項7又は8に記載の血液採取容器。
  10.  前記浸透圧調整剤が、塩化ナトリウム、又はグルコースである、請求項7~9のいずれか1項に記載の血液採取容器。
  11.  前記構成A2と前記構成B2とを備える、請求項2~10のいずれか1項に記載の血液採取容器。
  12.  前記血液採取容器本体内に収容された抗凝固剤を備える、請求項2~11のいずれか1項に記載の血液採取容器。
  13.  前記血液採取容器本体内に収容された酸化防止剤を備える、請求項2~12のいずれか1項に記載の血液採取容器。
  14.  前記酸化防止剤が、アスコルビン酸、又はアスコルビン酸の無機塩である、請求項13に記載の血液採取容器。
  15.  請求項1に記載の白血球濃縮分離デバイスを用いた白血球の分離方法であって、
     前記白血球濃縮分離デバイスに血液由来試料を添加する工程と、
     前記血液由来試料が添加された前記白血球濃縮分離デバイスを遠心分離する工程とを備える、白血球の分離方法。
  16.  請求項2~14のいずれか1項に記載の血液採取容器を用いた白血球の分離方法であって、
     前記血液採取容器内に血液を採取する工程と、
     前記血液が採取された前記血液採取容器を遠心分離する工程とを備える、白血球の分離方法。
  17.  所定量の血液由来試料が採取され、前記血液由来試料中に存在する白血球を濃縮分離するための白血球濃縮分離システムであって、
     25℃での比重が1.075以上1.093以下である血球分離材を備え、
     以下の構成A3、又は、構成B3を備える、白血球濃縮分離システム。
     構成A3:赤血球凝集剤を備える。
     構成B3:浸透圧調整剤を備え、前記血液由来試料の所定量と等量の生理食塩水で、前記血液由来試料と混合される水溶性成分を溶解して、浸透圧測定用溶液を得たときに、前記浸透圧測定用溶液の浸透圧が300mOsm/L以上500mOsm/L以下である。
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