WO2019146344A1 - 下糸巻装置 - Google Patents
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Abstract
ボビンに巻かれる下糸の巻回量をユーザが調整可能な下糸巻装置を提供する。下糸巻装置5は、モータ20、センサレバー30、接触子40、及びレバー60を備える。モータ20はボビン9が装着される糸巻軸10を回転させる。センサレバー30は、ボビン9に巻かれる下糸に当接可能な当接部32と、カム片35とを備える。接触子40は、カム片35に当接するピン42を備える。接触子40は、ピン42がカム片35の第一外周部36と当接する第一位置と、ピン42がカム片35の第二外周部37と当接する第二位置との間を回転する。レバー60は、ピン42の特定当接位置を変更可能である。特定当接位置は、第一位置にあるときの接触子40のピン42が、第一外周部36に当接する位置である。
Description
本発明は、ボビンに下糸を巻く下糸巻装置に関する。
特許文献1に開示の下糸巻装置は、シャフト、モータ、及び測距センサを備える。シャフトにはボビンが装着される。モータは、シャフトと連結する。モータが駆動することで、下糸はボビンに巻かれる。測距センサは、シャフトの軸方向に沿って、ボビンと対向する。ボビンに巻回される下糸の外径が規定外径に達すると、測距センサの検知結果である電圧は変化する。測距センサの検知結果が変化したとき、下糸巻装置はモータの駆動を停止する。
しかし、ボビンに巻かれる下糸の外径が規定外径に達するまで、モータは駆動を停止しないので、上記下糸巻装置は、ボビンに巻回される下糸の巻回量を調整できない。よって、下糸巻装置によってボビンに巻回される下糸の巻回量が、ユーザが所望する巻回量よりも過剰又は不足する虞がある。
本発明の目的は、ボビンに巻かれる下糸の巻回量をユーザが調整可能な下糸巻装置を提供することである。
本発明の下糸巻装置は、ボビンに下糸を巻く下糸巻装置であって、前記ボビンが装着される糸巻軸と、前記糸巻軸を回転させるモータと、第一回転軸を中心に回転可能に設けられたセンサレバーであって、前記ボビンに巻かれた前記下糸に当接可能であり、前記ボビンに近づく方向と、前記ボビンから離間する方向とに前記第一回転軸を中心に回転する当接部と、前記第一回転軸を中心とした回転方向に沿って形成されたカム片であって、第一外周部と、前記第一回転軸からの離間距離が前記回転方向に沿って変化する第二外周部とを含むカム片とを備えるセンサレバーと、前記カム片に当接するピンを備え、前記第一回転軸とは異なる第二回転軸を中心に回転可能であり、前記当接部が前記ボビンから離間する回転方向に前記センサレバーが回転する場合に、前記ピンが前記第一外周部に当接する第一位置から、前記ピンが前記第二外周部に当接する第二位置まで回転する接触子と、前記接触子が前記第一位置にある場合と、前記接触子が前記第二位置にある場合とで異なる検知結果を出力する検知手段と、前記接触子と連結し、前記第一位置にあるときの前記接触子の前記ピンが前記第一外周部に当接する位置である特定当接位置を、前記第二外周部に近づく方向と、前記第二外周部から離間する方向とに変更するレバーと、前記接触子が前記第一位置にある場合に、前記下糸が前記ボビンに巻かれる駆動方向に前記モータを駆動し、前記接触子が前記第二位置にあることを示す検知結果を前記検知手段から取得した場合に、前記モータの駆動を停止する制御部とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、ユーザが、レバーを移動させて特定当接位置を変更することで、検知手段の検知結果が切り替わるために必要な接触子の回転量は変化する。従って、制御部がモータを駆動してから停止するまでの間にボビンに巻かれる下糸の巻回量は、ユーザによるレバーの操作によって変化する。よって、ボビンに巻かれる下糸の巻回量をユーザが調整可能な下糸巻装置が、実現する。
本発明の実施形態の一例である下糸巻装置5を説明する。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部4、及び脚柱部3、アーム部2を備える。脚柱部3はベッド部4から上方に延びる。アーム部2は脚柱部3の上端部から水平に延びる。ベッド部4上には針板23が設けられる。針板23には針穴等が形成される。ベッド部4内部には釜機構(図示略)が設けられる。釜機構の釜は、針板23の下方に配置され、下糸22(図2、図3でのみ図示)を巻いたボビン9を収容する。ボビン9は、互いに対向する一対の鍔部と、一対の鍔部を連結する筒状部とを備える。筒状部の筒孔は、一対の鍔部のそれぞれを貫通する。下糸22は筒状部に巻かれる。脚柱部3には操作部17が設けられる。操作部17は、液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイの表面に設けられたタッチパネルとを含む。ユーザは、指又はタッチペンで、操作部17に対して押圧操作を実行する。
アーム部2の上端部には、開閉カバー2Aが回転可能に設けられる。開閉カバー2Aが回転することで、アーム部2の内部は開閉される。アーム部2内部には、ミシンモータ(図示略)の駆動で回転する主軸(図示略)が設けられる。アーム部2の先端部には、主軸の回転によって上下動する針棒7が設けられる。針棒7の下端には縫針が装着される。縫針の下端部に形成された目孔(図示略)には、上糸(図示略)が挿通される。縫針は、針棒7の上下動に伴い、針穴を通過する。上糸は、針棒7と連動して駆動する釜によって捕捉された後、ボビン9から引き出された下糸22と絡められる。
アーム部2の内部には、下糸巻装置5と糸立棒18が設けられる。下糸巻装置5は、ボビン9に下糸22を巻く装置である。糸立棒18は、下糸巻装置5に下糸22を供給する糸駒を保持する。糸立棒18が糸駒の貫通孔に挿通されることで、糸駒は糸立棒18に保持される。
図2を参照し、下糸巻装置5を説明する。以下の説明では、図中の矢印によって示す前後方向、左右方向、上下方向を使用する。下糸巻装置5は、フレーム15、モータ20、センサレバー30、接触子40、付勢部材16(図3参照)、リンク70、レバー60、カバー55(図1参照)、及び検知手段50を備える。
フレーム15は、上下方向に厚さを有する板状体であり、アーム部2の内部に固定される。モータ20はフレーム15の下面に固定される。モータ20の駆動軸(図示略)は、フレーム15を貫通して上方に突出する。糸巻軸10は駆動軸から上方に延びる。糸巻軸10には、ボビン9の筒状部の筒孔が装着される。糸巻軸10とボビン9は、モータ20の駆動によって一体的に回転する。
センサレバー30は、フレーム15から上方に突出する第一回転軸11を中心に回転可能に設けられる。第一回転軸11はボビン9よりも後方に配置される。センサレバー30は、基部31、延出部33、当接部32、及びカム片35を備える。基部31は、上下方向に厚さを有する略円板状であり、第一回転軸11に回転可能に連結する。延出部33は基部31から上方に突出する。当接部32は、第一回転軸11を中心とした回転方向に沿って、延出部33の上端部から糸巻軸10に向けて突出する。センサレバー30の回転に伴い、当接部32は、ボビン9に近づく方向とボビン9から離間する方向とに、第一回転軸11を中心に回転する。
カム片35は、基部31の左側の外周部に形成されており、第一回転軸11を中心とした回転方向に沿って形成される。カム片35は、第一外周部36と第二外周部37を含む。第一外周部36と第二外周部37は、第一回転軸11を中心に平面視反時計回り側から時計回り側へと順に配置される。第一外周部36と第二外周部37の形状は、いずれも、第一回転軸11からの離間距離が第一回転軸11を中心とした回転方向に沿って変化する形状である。本実施形態では、第一回転軸11を中心として平面視時計回りに向かうに従い、第一外周部36と第一回転軸11の離間距離と、第二外周部37と第一回転軸11の離間距離は、いずれも短くなる。第一外周部36は湾曲して延び、第二外周部37は直線状に延びる。第二外周部37は平面部37A,37Bを含む。平面部37Aの一端は第一外周部36の一端と接続し、平面部37Aの他端は平面部37Bの一端と接続する。
接触子40は、基部41、ピン42、スイッチ当接部46、及び下突出部47(図3参照)を備える。基部41は、平面視で略矩形状の板状であり、フレーム15の上面に移動可能に設けられる。基部41の後部には、上方に向けて突出する第二回転軸12が設けられる。基部41は第二回転軸12に対して回転可能である。ピン42は、第二回転軸12よりも前方に設けられ、基部41から上方に突出する。ピン42はカム片35に当接する。スイッチ当接部46は、基部41の前部の周端から上方に突出する。スイッチ当接部46は、長尺の板状であり、後述する検知手段50の可動部52に当接可能である。下突出部47(図3参照)は、基部41から下方に突出し、フレーム15を貫通している。
付勢部材16(図3参照)は、接触子40を右後ろ方向に付勢する部材であり、下突出部47の下端部とフレーム15の下部とに連結する。付勢部材16は一例として引張りバネである。付勢部材16の付勢により、ピン42はカム片35に押し当たる。
図2に示すように、リンク70は、上下方向に厚さを有する長尺の板状であり、接触子40の上方に位置する。リンク70の略中央部は、第二回転軸12に回転可能に連結する。リンク70の一端部は、フレーム15から上方に突出する第三回転軸13を中心に回転可能に設けられる。第三回転軸13は、センサレバー30よりも後方に配置される。リンク70の他端部には、上方に向けて突出する突出ピン72が固定される。第二回転軸12と第三回転軸13の離間距離(図5(a)の寸法L1に相当)は、第三回転軸13と突出ピン72の離間距離(図5(a)の寸法L2に相当)よりも短い。
レバー60は、フレーム15から上方に突出する第四回転軸14に回転可能に設けられる。第四回転軸14は、接触子40よりも左方に配置される。レバー60は基部61と把持部62とを備える。基部61は、上下方向に厚さを有する板状であり、第四回転軸14に回転可能に連結する。基部61はリンク70よりも上方に配置される。基部61の右部には連結孔63が設けられる。連結孔63は、第四回転軸14を基準とした径方向に長い長孔状であり、基部61を厚さ方向に貫通する。連結孔63には、リンク70の突出ピン72が摺動可能に嵌る。従って、レバー60が回転すると、リンク70は、第三回転軸13を中心に回転できる。把持部62は、第四回転軸14を中心とした回転方向に厚さを有する板状であり、基部61の左部から上方に突出する。把持部62は、第四回転軸14を間にして連結孔63と並ぶ。把持部62は基部61から上方に突出する。
以下の説明では、リンク70、連結孔63、突出ピン72を総称するときに「リンク機構100」と称す。リンク機構100は、レバー60と接触子40とに連結し、レバー60の回転移動力を接触子40に伝達する。接触子40は、リンク機構100によって伝達される力により、略前後方向に変位する。
図3に示すように、レバー60の基部61の下面には、凹凸部67が形成される。凹凸部67は、レバー60の回転方向に沿って交互に配置された凹部と凸部とによって形成される。即ち、凹凸部67は、レバー60の回転方向に沿って延びる。凹凸部67には、接触部66が摺動可能に接触する。本実施形態の接触部66は、フレーム15の上面に固定された板バネの一端部である。接触部66は凹凸部67に押し当たる。レバー60は、凹凸部67の凹部に接触部66が嵌ることでフレーム15に対し係止される。
図1を参照し、カバー55を説明する。カバー55は、下方に向けて開口する略箱状である。カバー55は、第一開口孔56、第二開口孔57、及び第三開口孔(図示略)を備える。第一開口孔56、第二開口孔57、及び第三開口孔は、いずれも、上下方向に開口する。第一開口孔56には把持部62が挿通され、第二開口孔57には延出部33が挿通され、第三開口孔には糸巻軸10が挿通される。把持部62、延出部33、及び糸巻軸10は、いずれも、カバー55から上方に突出しており、アーム部2内部で露出される。つまり、ボビン9及び当接部32も、アーム部2内部で露出される。一方で、カバー55は、図2で示されるレバー60の基部61、リンク機構100、接触子40、センサレバー30の基部31、及び検知手段50(後述)を上方から覆う。
図5、図6を参照し、センサレバー30、接触子40、及びレバー60の位置関係を説明する。センサレバー30は、進入回転位置(図5(a)、図6(a)参照)と、離間回転位置(図5(c)、図6(c)参照)との間を回転する。進入回転位置は、当接部32がボビン9の筒状部に当接するセンサレバー30の回転位置である。離間回転位置は、当接部32がボビン9から右後方に離間するセンサレバー30の回転位置である。センサレバー30は、第一回転軸11を中心として平面視で反時計回りに回転することで、進入回転位置から離間回転位置まで回転する。
接触子40は、第一位置(図5(a)、図6(a)参照)と、第二位置(図5(c)、図6(c)参照)との間を、第二回転軸12を中心に回転する。第一位置は、センサレバー30の第一外周部36に対してピン42が接触する接触子40の回転位置である。第二位置は、センサレバー30の第二外周部37に対してピン42が接触する接触子40の回転位置である。センサレバー30が進入回転位置にある場合、接触子40は第一位置にある。センサレバー30が離間回転位置にある場合、接触子40は第二位置にある。接触子40は、第二回転軸12を中心として平面視で反時計回りに回転することで、第一位置から第二位置に回転する。
以下の説明では、第一位置にあるときの接触子40のピン42が第一外周部36に当接する位置を、「特定当接位置」と称す(図5(a)、図6(a)参照)。特定当接位置にあるピン42が第一外周部36に当接する場合、第一外周部36は、付勢部材16によって付勢される接触子40の第二位置に向けた回転を規制する。一方で、ピン42が第二外周部37に当接する場合、付勢部材16によって付勢される接触子40は、ピン42を第二外周部37に摺動させながら第二位置に向けて回転する。
レバー60は、第一調整回転位置(図5参照)と、第二調整回転位置(図6参照)との間を回転する。第一調整回転位置は、連結孔63の略中央部が突出ピン72と接触するレバー60の回転位置である。第二調整回転位置は、連結孔63の第四回転軸14側の端部が突出ピン72と接触するレバー60の回転位置である。レバー60は、平面視で反時計回りに回転することで、第一調整回転位置から第二調整回転位置まで回転する。レバー60が第一調整回転位置と第二調整回転位置との間で回転することで、ピン42の特定当接位置は、変化する。本実施形態では、レバー60の回転位置が第二調整回転位置に近づくに従い、ピン42の特定当接位置は、第二外周部37に近づく(図5(a)、図6(a)参照)。
図2を参照し、検知手段50を説明する。本実施形態の検知手段50はリーフスイッチである。検知手段50は、可動部52と弾性部材(図示略)を備える。可動部52は、上下方向に延びる特定軸線を中心に回転可能である。弾性部材は、可動部52を所定方向に付勢する。所定方向は、特定軸線を中心として平面視で時計回り方向であり、矢印Bに相当する。接触子40が第一位置にある場合(図5(a)参照)、スイッチ当接部46は可動部52に当接し、可動部52は所定方向に向けた回転を規制される。このとき、可動部52は可動範囲の一端側に位置する。接触子40が第二位置にある場合(図5(c)参照)、スイッチ当接部46は可動部52から右側に離間し、可動部52は可動範囲の他端側まで移動する。可動部52が可動範囲の一端側にある場合と、可動範囲の他端側にある場合とで、検知手段50は異なる検知結果を出力する。即ち、検知手段50は、接触子40が第一位置にある場合と、接触子40が第二位置にある場合とで異なる検知結果を出力する。
図4を参照し、制御部90の電気的構成を説明する。制御部90は、ミシン1の動作を司るミシン制御部(図示外)に含まれる。制御部90は、CPU91、ROM92、RAM93、フラッシュメモリ94、及び入出力インターフェイス(I/O)96を備えている。CPU91はバス95を介して、ROM92、RAM93、フラッシュメモリ94、及び入出力I/O96と接続されている。
CPU91は、ミシン1と下糸巻装置5の主制御を司り、ROM92に記憶された各種プログラムに従い、各種演算及び処理を実行する。RAM93には、CPU91が演算処理した演算結果等を収容する記憶エリアが設けられる。フラッシュメモリ94には、ミシン1及び下糸巻装置5が各種処理を実行するための各種パラメータ等が記憶される。入出力I/O96には、駆動回路71、操作部17、及び検知手段50が接続される。駆動回路71には、モータ20が接続されている。CPU91は、駆動回路71に制御信号を送信することで、モータ20を駆動制御する。操作部17は、ユーザによる操作結果を検知し、検知結果をCPU91に出力する。検知手段50は、検知結果をCPU91に出力する。検知手段50の検知結果は、ON信号又はOFF信号である。検知手段50の検知結果は、可動部52が可動範囲の一端側にあるか、可動範囲の他端側にあるかによって、切り替わる。
図1、図4、図5を参照し、レバー60が第一調整回転位置にあるときの下糸巻装置5の動作を説明する。ユーザは、開閉カバー2Aを回転させてアーム部2の内部を開放し、ボビン9を糸巻軸10に装着した後、糸駒から繰り出した下糸22をボビン9の筒状部に括りつける。その後、ユーザは、当接部32の把持し、センサレバー30を離間回転位置から進入回転位置まで回転させる(図5(a)参照)。ユーザが操作部17を操作することを契機として、CPU91は、モータ20の駆動を開始する。モータ20の駆動方向は、ボビン9に下糸22が巻かれる方向である。モータ20が駆動しても、レバー60とリンク70は静止したままである。
モータ20の駆動で回転するボビン9が筒状部に下糸22を巻くことで、当接部32はボビン9の筒状部に代えて下糸22と当接する。下糸22が筒状部に巻かれるに従い、当接部32と下糸22との当接位置は、糸巻軸10から徐々に離間する。これにより、センサレバー30は、離間回転位置に向けて回転し(図5(a)の矢印A1)、第一外周部36はピン42に対して摺動する。ピン42と第一外周部36の当接位置は、徐々に第一回転軸11に近づく。従って、付勢部材16に付勢されている接触子40は、第二回転軸12を中心に第一位置から第二位置に向けて徐々に回転する(図5(a)、(b)参照)。
ピン42が第一外周部36に代えて第二外周部37の平面部37Aに接触すると、付勢部材16に付勢されるピン42は、カム片35を略右方に移動させながら、平面部37Aに沿って摺動する。これにより、接触子40は第二位置に向けて更に回転し(図5(b)の矢印A2)、センサレバー30は離間回転位置に向けて更に回転する(図5(b)の矢印A1)。
図5(c)に示すように、スイッチ当接部46が可動部52から離間した直後、接触子40は第二位置に到達し、且つ、センサレバー30は離間回転位置に到達する。接触子40とセンサレバー30は停止する。レバー60が第一調整回転位置にあるときの接触子40の第二位置は、ピン42が平面部37Aと平面部37Bとの境界部に当接する回転位置である。スイッチ当接部46が可動部52から離間することで、可動部52が可動範囲の他端まで回転し、検知手段50の検知結果は切り替わる。切り替わった検知手段50の検知結果は、接触子40が第二位置にあることを示す検知結果である。CPU91は、切り替わった検知手段50の検知結果を取得することを契機として、モータ20の駆動を停止する。下糸巻装置5は動作を終了し、所定量の下糸22がボビン9の筒状部に巻回される。
図2、図6を参照し、レバー60が第二調整回転位置にあるときの下糸巻装置5の動作を説明する。以下、下糸巻装置5の上述した動作と重複する説明を省略又は簡略化する。
ユーザは、センサレバー30を進入回転位置まで回転させた後、把持部62を把持して、レバー60を第一調整回転位置から第二調整回転位置まで回転させる。レバー60の回転時、凹凸部67(図3参照)は接触部66に対して摺動する。レバー60の回転により、リンク70は、第三回転軸13を中心として平面視で時計回に回転する。これにより、リンク70は、第二回転軸12を介して接触子40を後方に移動させる。結果、レバー60が第一調整回転位置にあるときに比べて、ピン42の特定当接位置は、後方(即ち平面部37A側)に変化する。その後、CPU91がモータ20の駆動を開始すると、下糸22がボビン9に巻かれ、センサレバー30は平面視反時計回り(図6(a)の矢印A1)に回転する。
モータ20の駆動が開始された後、ピン42は第一外周部36の後端まで摺動する(図6(b)参照)。モータ20が開始されてからピン42が第一外周部36の後端に接触するまでの時間は、レバー60が第一調整回転位置にある場合に比べて、短い。ピン42が、第一外周部36に代えて平面部37Aに対して摺動することで、接触子40は第二位置に向けて更に回転し、センサレバー30は離間回転位置に向けて更に回転する。
図6(c)に示すように、スイッチ当接部46が可動部52から離間した後に、ピン42は平面部37Aに代えて平面部37Bと摺動する。その後、センサレバー30は離間回転位置に到達し、接触子40は第二位置に到達する。レバー60が第二調整回転位置にあるときの接触子40の第二位置は、ピン42が平面部37Bに当接する回転位置である。レバー60が第一調整回転位置にある場合に比べて、スイッチ当接部46が可動部52から離間するタイミング(即ち、検知手段50の検知結果が切り替わるタイミング)は、早い。従って、ボビン9に巻かれる下糸22の量は、レバー60が第一調整回転位置にある場合に比べて少ない。
ユーザは、レバー60を、第一調整回転位置と第二調整回転位置との間となる回転位置で停止させて、下糸巻装置5を動作させることも可能である。つまり、ユーザは、レバー60の回転位置を変更することで、ボビン9に巻かれる下糸22の量を容易且つ自在に調整できる。
以上、説明したように、レバー60が第一調整回転位置と第二調整回転位置との間で回転することで、ピン42の特定当接位置は、第二外周部37の平面部37Aに近づく方向と、平面部37Aから離間する方向とに変化する。ユーザは、レバー60を回転させることで、ピン42の特定当接位置を変更する。これにより、検知手段50の検知結果が切り替わるために必要な接触子40の回転量は変化する。従って、制御部90がモータ20の駆動を開始してから停止するまでの間にボビン9に巻かれる下糸22の巻回量は、ユーザによるレバー60の操作によって変化する。よって、ボビン9に巻かれる下糸22の巻回量をユーザが調整可能な下糸巻装置5が、実現する。
カバー55は、レバー60の一部である把持部62を露出させ、且つ、接触子40を上方から覆う。これにより、ユーザが接触子40を触る誤操作は抑制され、ユーザが把持部62を触る適正な操作が実行され易くなる。
下糸巻装置5はリンク機構100を備える。リンク機構100は、レバー60の回転力が接触子40に直接的に伝達するのを抑制する。よって、接触子40に過剰な力が伝達するのをリンク機構100が抑制できるので、下糸巻装置5は接触子40の故障を抑制できる。
リンク機構100は、第三回転軸13を中心に回転可能なリンク70を備える。従って、リンク機構100は、レバー60の回転移動力をリンク70の回転移動力に変換することで、レバー60から接触子40に力が直接的に伝達するのを抑制できる。
寸法L1(図5(a)参照)は、寸法L2(図5(b)参照)よりも短い。即ち、第二回転軸12と第三回転軸13との離間距離は、レバー60及びリンク70の連結位置(即ち突出ピン72の位置)と第三回転軸13との離間距離よりも短い。従って、レバー60が回転する場合において、第二回転軸12の第三回転軸13を中心とした回転移動量は、レバー60及びリンク70の連結位置の第三回転軸13を中心とした回転移動量よりも小さくなる。従って、下糸巻装置5が、レバー60の回転移動に伴う接触子40の回転移動量を低減できるので、ユーザは、特定当接位置を細かく調整できる。
レバー60は第四回転軸14を中心に回転可能である。これにより、下糸巻装置5は、特定当接位置をレバー60の回転移動によって変更できる。
下糸巻装置5は、レバー60の基部61に摺動可能に接触する接触部66を備える。レバー60は、接触部66と基部61との接触により回転しにくくなるので、ユーザは、レバー60の回転位置を細かく調整し易い。よって、下糸巻装置5がボビン9に下糸22を巻く量をユーザは細かく調整できる。
接触部66は、基部61に設けられた凹凸部67に押し当たる。これにより、レバー60は更に回転しにくくなるので、下糸巻装置5は、レバー60の回転位置を更に細かく調整し易い。
可動部52とスイッチ当接部46とが互いに当接するか否かによって、検知手段50は異なる検知結果を出力する。よって、検知手段50は、接触子40が第一位置にあるか第二位置にあるか否かを容易に検知できる。
本発明は上記実施例に限定されない。下糸巻装置5は、ミシン1とは別個の単体の装置であってもよい。この場合、下糸巻装置5は容易に持ち運び可能であってもよい。レバー60は、回転移動可能である代わりに、例えば前後方向に沿って直線的に移動可能であってもよい。この場合、凹凸部67は直線状に延びる。
下糸巻装置5の配置姿勢は、上記実施例に限定されない。例えば、糸巻軸10、第一回転軸11、第二回転軸12、第三回転軸13が左右方向に延びる姿勢で、下糸巻装置5は配置されてもよい。この場合、ピン42がカム片35に上方から当接するのであれば、下糸巻装置5は付勢部材16を備えなくてもよい。ピン42は、接触子40の自重によってカム片35に押し当てられる。第一外周部36は、第一回転軸11を中心とした真円の円弧状であってもよい。第二外周部37は湾曲していてもよい。この場合であっても、第二外周部37の第一回転軸11からの離間距離は、第一回転軸11を中心とした回転方向に沿って変化する。第二外周部37の第一回転軸11からの離間距離は、第一回転軸11を中心とした平面視で時計回り側に向かうに従い、長くなってもよい。この場合、第一位置にある接触子40は、第三回転軸13を中心に平面視で時計回り側に回転することで、第二位置に到達する。カム片35は、例えば、当接部32の外周部に形成されてもよい。この場合、接触子40等の配置位置は、適宜変更される。
第三回転軸13は設けられなくてもよい。この場合、リンク70は第一回転軸11に回転可能に設けられてもよい。本変形例では、第一回転軸11が本発明の「第三回転軸」の一例となる。また、第三回転軸13が設けられない場合、リンク70は、第二回転軸12にのみに回転可能に設けられてもよい。本変形例では、第二回転軸12が本発明の「第三回転軸」の一例となる。第四回転軸14は設けられなくてもよい。この場合、レバー60は、第一回転軸11に回転可能に設けられてもよい。本変形例では、第一回転軸11は本発明の「第四回転軸」の一例となる。
検知手段50の可動部52は、スイッチ当接部46に代えて、例えば当接部32と当接可能であってもよい。この場合、センサレバー30が進入回転位置にある場合、可動部52は当接部32から離間し、センサレバー30が離間回転位置にある場合、可動部52は当接部32と当接してもよい。検知手段50は、リミットスイッチに代えて、例えば、光学式のセンサであってもよい。連結孔63は、レバー60に代えてリンク70に設けられてもよい。この場合、連結孔63は第三回転軸13を基準とした径方向に長く、突出ピン72はレバー60から下方に突出する。
5:下糸巻装置、9:ボビン、10:糸巻軸、22:下糸、30:センサレバー、40:接触子、50:検知手段、55:カバー、60:レバー、66:接触部、67:凹凸部、70:リンク、90:制御部、100:リンク機構
Claims (9)
- ボビンに下糸を巻く下糸巻装置であって、
前記ボビンが装着される糸巻軸と、
前記糸巻軸を回転させるモータと、
第一回転軸を中心に回転可能に設けられたセンサレバーであって、
前記ボビンに巻かれた前記下糸に当接可能であり、前記ボビンに近づく方向と、前記ボビンから離間する方向とに前記第一回転軸を中心に回転する当接部と、
前記第一回転軸を中心とした回転方向に沿って形成されたカム片であって、第一外周部と、前記第一回転軸からの離間距離が前記回転方向に沿って変化する第二外周部とを含むカム片と
を備えるセンサレバーと、
前記カム片に当接するピンを備え、前記第一回転軸とは異なる第二回転軸を中心に回転可能であり、前記当接部が前記ボビンから離間する回転方向に前記センサレバーが回転する場合に、前記ピンが前記第一外周部に当接する第一位置から、前記ピンが前記第二外周部に当接する第二位置まで回転する接触子と、
前記接触子が前記第一位置にある場合と、前記接触子が前記第二位置にある場合とで異なる検知結果を出力する検知手段と、
前記接触子と連結し、前記第一位置にあるときの前記接触子の前記ピンが前記第一外周部に当接する位置である特定当接位置を、前記第二外周部に近づく方向と、前記第二外周部から離間する方向とに変更するレバーと、
前記接触子が前記第一位置にある場合に、前記下糸が前記ボビンに巻かれる駆動方向に前記モータを駆動し、前記接触子が前記第二位置にあることを示す検知結果を前記検知手段から取得した場合に、前記モータの駆動を停止する制御部と
を備えることを特徴とする下糸巻装置。 - 前記接触子を覆い、且つ前記レバーの一部を露出させるカバーを備えることを特徴とする請求項1に記載の下糸巻装置。
- 前記レバーと前記接触子とに連結し、前記レバーの移動力を前記接触子に伝達するリンク機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の下糸巻装置。
- 前記リンク機構は、第三回転軸を中心に回転可能であって、前記レバーと摺動可能に連結し、前記接触子と連結するリンクを備えることを特徴とする請求項3に記載の下糸巻装置。
- 前記第二回転軸は、前記第三回転軸からの離間距離が、前記レバー及び前記リンクの連結位置と前記第三回転軸との離間距離よりも短くなる位置にて、前記リンクに設けられることを特徴とする請求項4に記載の下糸巻装置。
- 前記第二回転軸とは異なり、且つ前記レバーの回転中心となる第四回転軸を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の下糸巻装置。
- 所定位置に固定され、前記レバーに摺動可能に接触する接触部を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の下糸巻装置。
- 前記レバーに設けられ、前記レバーの移動方向に沿って延びる凹凸部を備え、
前記接触部は、前記凹凸部に押し当てられることを特徴とする請求項7に記載の下糸巻装置。 - 前記検知手段は、所定方向に向けて付勢された移動可能な可動部を有し、且つ前記可動部の位置に応じて異なる検知結果を出力するリーフスイッチであり、
前記接触子は、前記第一位置にある場合に、前記所定方向側から前記可動部に当接して、前記可動部の前記所定方向に向けた移動を規制し、且つ、前記第二位置にある場合に、前記可動部から離間するスイッチ当接部を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の下糸巻装置。
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