JP3142636U - クロスヘッド自動停止用治具および材料試験機 - Google Patents

クロスヘッド自動停止用治具および材料試験機 Download PDF

Info

Publication number
JP3142636U
JP3142636U JP2008002232U JP2008002232U JP3142636U JP 3142636 U JP3142636 U JP 3142636U JP 2008002232 U JP2008002232 U JP 2008002232U JP 2008002232 U JP2008002232 U JP 2008002232U JP 3142636 U JP3142636 U JP 3142636U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crosshead
jig
automatic stop
pressure contact
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008002232U
Other languages
English (en)
Inventor
徳晃 小嶺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2008002232U priority Critical patent/JP3142636U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3142636U publication Critical patent/JP3142636U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

【課題】クロスヘッドの自動停止位置を確実に検出するクロスヘッド自動停止用治具および材料試験機を提供する。
【解決手段】クロスヘッドの側方に延設された可動軸21に、クロスヘッドの自動停止位置を設定するためのクロスヘッド自動停止用治具を取り付ける。クロスヘッド自動停止用治具は、ばね33の弾性力によって可動軸21の周面に圧接する圧接部312,322と、クロスヘッドが当接する当接部313,323と、弾性力に抗した操作力により圧接部312,322の圧接力を除去する操作部311,321とを備える。
【選択図】図5

Description

本考案は、クロスヘッドの自動停止位置を設定するためのクロスヘッド自動停止用治具および材料試験機に関する。
クロスヘッドの左右両側に設けたねじ棹の回転駆動によりクロスヘッドを昇降させるとともに、クロスヘッドを任意位置で停止させるための自動停止装置を設けた材料試験機が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の試験機では、ねじ棹の側方にて長手方向に移動可能に可動部材を弾性支持し、可動部材には長手方向に位置調整可能にストライカを取り付ける。クロスヘッドの昇降時にクロスヘッドがストライカに衝突すると可動部材が押動され、位置センサからクロスヘッドが任意位置に到達したことを示す信号が出力されてクロスヘッドが自動停止される。
特開平9−292320号公報
しかし、上記特許文献1記載の試験機は自動停止用治具としてストライカをねじで取り付けるので、振動等によりストライカの取付位置がずれ、クロスヘッドの自動停止位置を検出できないおそれがあった。
クロスヘッドの側方に配設された被取付部材に取り付けられ、クロスヘッドの自動停止位置を設定するためのクロスヘッド自動停止用治具であって、弾性力によって被取付部材に圧接する圧接部と、クロスヘッドが当接する当接部と、弾性力に抗した操作力により圧接部の圧接力を除去する操作部とを備えることを特徴とする。
被取付部材を、クロスヘッドの移動方向に延設された軸部材として構成し、圧接部を、軸部材の周面に圧接させるようにしてもよい。
圧接部を、回動軸を介して回動可能に連結された一対の回動部材の一端側に設け、操作部を、一対の回動部材の他端側に設けることもできる。
一対の回動部材を、ばね部材により連結するとともに、一対の回動部材の一端部に、ばね部材の弾性力により閉鎖し、操作部の操作力により開放する開閉部を設けるようにしてもよい。この場合、開閉部の開放時における最大開口量は、少なくとも軸部材の外径より小さいことが好ましい。
圧接部を、軸部材を包囲するように平板を折り曲げて形成し、操作部を、平板の両端部に設けることもできる。
圧接部を、線状部材をコイル状に巻回して軸部材の周囲に設け、操作部を、線状部材の両端部に設けることもできる。
本考案の材料試験機は、上述のクロスヘッド自動停止用治具と、クロスヘッドが当接部に当接すると、クロスヘッドの昇降動作を停止させる自動停止手段とを備えることを特徴とする。
本考案によれば、弾性力によってクロスヘッド自動停止用治具を取り付けるので、治具が一定の力で安定して取り付けられ、治具の位置ずれを防止できる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図8を参照して本考案の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本考案の実施の形態に係る材料試験機の概略構成を示す図である。材料試験機本体100は、基台1と、基台1上に立設する左右一対のねじ棹2と、基台1上に設置され、タイミングベルト3を介してねじ棹2を回転させるモータ4と、ねじ棹2に昇降可能に保持されるクロスヘッド5と、ねじ棹2の上端に横架されるヨーク6と、クロスヘッド5とテーブル7との間で試験片SPを把持する上つかみ具8および下つかみ具9と、クロスヘッド5が所定位置に到達したことを検出する位置検出装置20とを備える。
試験片SPは、上部がロードセル11を介して上つかみ具8で把持され、下部が下つかみ具9で把持される。試験片SPに負荷される試験力はロードセル11で検出され、試験片SPの上下の標点間の変位量は変位計12で検出される。ロードセル11および変位計12からの信号は制御回路10に入力され、制御回路10からの信号によってモータ4の駆動が制御され、引張や圧縮等の各種材料試験が行われる。この際、位置検出装置20によりクロスヘッド5の所定位置への移動が検出されると、モータ4に停止信号が出力され、クロスヘッド5の昇降動作が自動停止される。
図2は、主に位置検出装置20の構成を示す試験機本体100の正面図である。ねじ棹2の周囲には、ねじ棹2への塵埃やゴミの侵入を防ぐための柱カバー15が立設され、一方の柱カバー15の内側に、ねじ棹2に対して略平行に可動軸21が立設されている。可動軸21は、ばね22を介して基台1から弾性支持され、ヨーク6およびテーブル7に設けられたガイド23に沿って上下方向にスライド可能である。
可動軸21には、クロスヘッド5を挟んで上下一対のクロスヘッド自動停止用治具30(以下、単に治具と呼ぶ)が可動軸21に沿ってスライド可能に取り付けられている。治具30は、クロスヘッド5の自動停止位置を任意に設定するものであり、その取付位置は試験片SPの大きさや試験内容等に応じて適宜設定される。治具30は、柱カバー15を貫通して後述するように可動軸21に取り付けられる。
さらに可動軸21には、上下一対の治具30を挟むように上下一対の規制部材24が設けられている。各規制部材24は、クロスヘッド5の上限位置および下限位置に対応した箇所にそれぞれ設けられ、治具30の取付位置を制限する。クロスヘッド5の上下限位置は、例えばクロスヘッド5とその上方にあるヨーク6および下方にあるテーブル7との干渉や他の部品の損傷を防ぐために試験機固有の値(限界位置)として規定される。
クロスヘッド5の側端部にはプレート25が取り付けられている。図3に示すようにプレート25の先端部は、可動軸21の周囲を覆うように円弧状に折り曲げられている。クロスヘッド5の昇降動作により、プレート25の上面または下面が治具30の先端の当接部300に衝突すると、可動軸21はばね22の付勢力に抗して上方または下方に押動される。なお、プレート25はクロスヘッド5と一体に設けられているため、プレート25が治具30に当接することは、クロスヘッド5が治具30に当接することに相当する。
図2に示すように可動軸21の下端部には略コ字状のドグ27が可動軸21と一体に設けられ、このドグ27に対応して基台1に位置センサ28が取り付けられている。なお、可動軸21と一体であればドグ27を下端部以外に設けてもよく、ドグ27の取付位置によっては位置センサ28を柱カバー15やテーブル7等に取り付けることもできる。
位置センサ28は例えばフォトインタラプタであり、初期状態では図4に示すように投光部28aからの光がドグ27のコ字部の間を通過して受光部28bで受光され、センサ28はオン信号を出力する。可動軸21が上方に移動して投光部28aからの光がドグ27の下部27bにより遮光されると、あるいは可動軸21が下方に移動して投光部28aからの光がドグ27の上部27aにより遮光されると、センサ28はオフ信号を出力する。位置センサ28からの信号は制御回路10(図1)に入力される。位置センサ28からオフ信号が出力されると、制御回路10はモータ4への電力供給を遮断し、モータ4を自動停止する。
図5(a),(b)は、治具30の正面図であり、図5(c)は図5(a)の矢視C図である。治具30は、ピン34(回動軸)を支点に回動可能に連結された一対の回動部材31,32と、回動部材31,32に連結されたコイルばね33とにより構成される。図6は回動部材31,32の斜視図である。
回動部材31,32は互いに同一の板厚を有し、ピン34が挿入される連結部315,325で薄肉状とされ、連結部315,325が重ね合わされている。回動部材31,32の一端側には、ユーザが把持操作する操作部311,321が設けられ、ピン34を挟んで他端側には、弾性力により可動軸21の周面に圧接する圧接部312,322が設けられている。圧接部312,322の表面は円弧状に形成され、この圧接部312,322が図5(a)に示すように互いに向かい合い、圧接部312,322の内側に円形の開口部Hが形成される。
開口部Hの形状は可動軸21の周面形状とほぼ等しく、開口部Hに可動軸21が挿入される。回動部材31,32の開口部Hの周囲には、プレート25の端面に当接する当接部313,323(図3の300)が形成される。図5(c)に示すように回動部材31,32の先端部にはそれぞれ段付き形状の段部314,324が設けられている。段部314,324同士は互いに重なり合い、回動部材31,32の表面は段差なく形成されている。
操作部311,321から手を離した状態では、回動部材31,32の先端部はばね33の付勢力により図5(a)の矢印a方向(閉じ方向)に回動し、開口部Hが縮小する。これにより可動軸21の周面に圧接部312,322が圧接し、治具30はばね力によって可動軸21の周面に保持される。この状態で、クロスヘッド5の昇降によりプレート25の端面が当接部313,323に当接すると、制御回路10からの指令によりモータ4が自動停止し、クロスヘッド5の昇降動作が停止する。
図5(b)に示すように操作者の手を使用して操作部311、321を閉じ方向(F方向)に操作してばね33を圧縮すると、回動部材31,32の先端部が矢印b方向(開き方向)に回動し、開口部Hが拡大する。これにより可動軸21の周面と圧接部312,322との間に隙間ができ、可動軸周面の圧接力が除去され、可動軸21に沿って治具30が移動可能となる。この場合、回動部材31,32の先端に段部314,324を設けて重ね合わせているので、回動部材31,32が矢印b方向に回動しても、回動部材31,32の先端部に可動軸21の外径よりも大きな隙間はできず、治具30が可動軸21から外れることを防止できる。
次に、治具30の取付および位置調整の手順について説明する。治具30を取り付ける場合には、操作部311,321を把持しつつ、可動軸21の端部から開口部Hを挿入し、図2に示すようにプレート25と規制部材の24の間に治具30を配設する。その後、柱カバー15を取り付ける。この際、図7に示すように柱カバー15にスリット15aを設けておき、スリット15aを貫通して操作部311,321を柱カバー15の外側に突出させる。柱カバー15の表面には、治具30の取付位置を示す目盛り15bを付しておく。
治具30の取付位置を調整する場合には、ばね33の付勢力に抗してユーザが操作部311,321を操作し、可動軸21の周面に作用する圧接部312,322の圧接力を解放する。この状態で、スリット15aに沿って治具30を上下方向に移動する。治具30を目標位置まで移動すると、操作部311,321から手は離す。これによりばね33の付勢力により圧接部312,322が可動軸21の周面を圧接し、治具30が保持される。この場合、治具30はばね力によって一定の力で保持されるので、試験時の振動や衝撃等により治具30が目標位置からずれることを防止できる。
第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)ピン34を介して回動可能に連結された一対の回動部材31,32に、ばね33の弾性力によって可動軸21の周面に圧接する圧接部312,322と、プレート25の端面が当接する当接部313,323と、弾性力に抗した操作力により圧接部312,322の圧接力を除去する操作部311,322とを設けて治具30を構成した。これにより治具30を任意の位置に安定して保持することができ、治具30の位置ずれを防止できる。すなわち例えば治具30をねじで締め付けて可動軸21に固定する場合には、ねじの締め付け力が弱いことがあり、その場合には試験機本体100の振動等により治具30の位置がずれるおそれがある。これに対し本実施の形態では、ばね33の弾性力を用いて治具30を取り付けるので、治具30を一定の力で取り付けることができ、治具30の位置ずれを防止できる。また、ばね力に抗して操作部311,321を操作することで治具30を移動するので、治具30の移動の際に工具を用いる必要がなく、治具30の移動が容易である。
(2)一対の回動部材31,32の一端側に圧接部312,322を設け、他端側に操作部311,321を設けるようにしたので、操作部311,321の操作によりばね力に抗して圧接部312,322を容易に開閉できる。
(3)一対の回動部材31,32の先端部に、ばね力により閉鎖し、操作部311,321の操作力により開放する段部314,324を設け、段部314,324の最大開口量を可動軸21の外径より小さくしたので、操作部311,321を操作した際に治具30が可動軸21から外れることを防止できる。
(4)圧接部312,322の表面を、可動軸21の周面形状に合わせて円弧状としたので、圧接部312,322と可動軸21との接触面積が大きく、治具30の安定して保持できる。
(5)回動部材31,32を交差することなく設けるので、治具30の全体の厚さを薄くできる。
なお、上記実施の形態では、回動部材31,32の操作部311,321側にばね33を設け、操作部311,321の操作によりばね33に圧縮力を付与して開口部Hを拡大し、圧接部312,322の圧接力を除去するようにした。しかし、これに限らず、例えば図8(a)に示すようにピン34を挟んで反対側にばね33を設け、操作部311,321の操作によりばね33に引張力を付与して圧接力を除去するようにしてもよい。すなわちばね33は、圧縮ばねと引張ばねのいずれを用いてもよい。図8(b)に示すようにピン34の周囲にねじりばね36を設け、ねじりばね36のばね力により開口部Hを縮小し、治具30を保持するようにしてもよい。
−第2の実施の形態−
図9,10を参照して本考案の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、操作部311,321を閉じ方向に操作して圧接力を除去するようにしたが、第2の実施の形態では、操作部311,321を開き方向に操作して圧接力を除去する。なお、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図9は、第2の実施の形態に係る治具30の構成を示す正面図である。図9に示すように、回動部材31,32は連結部315,325において互いに交差し、ピン34を介して回動可能に連結されている。連結部315,325の重なり合う面は、それぞれ凹状に形成されて互いに嵌合した状態で連結され、回動部材31,32の表面は段差なく形成されている。
操作部311,321から手を離した状態では、回動部材31,32の先端部はばね33の付勢力により図9(a)の矢印a方向(閉じ方向)に回動し、開口部Hが縮小する。これにより可動軸21の周面に圧接部312,322が圧接し、治具30はばね力によって可動軸21の周面に保持される。この状態で、クロスヘッド5の昇降によりプレート25の端面が当接部313,323に当接すると、制御回路10からの指令によりモータ4が自動停止し、クロスヘッド5の昇降動作が停止する。
図9(b)に示すように操作部311、321を開き方向(F方向)に操作してばね33を引っ張ると、回動部材31,32の先端部が矢印b方向(開き方向)に回動し、開口部Hが拡大する。これにより可動軸21と圧接部312,322との間に隙間ができ、可動軸周面の圧接力が除去され、可動軸21に沿って治具30が移動可能となる。
このように第2の実施の形態では、一対の回動部材31,32を互いに交差させてピン34を介して連結し、この回動部材にばね33の弾性力によって可動軸21の周面に圧接する圧接部312,322と、プレート25の端面が当接する当接部313,323と、弾性力に抗した操作力により圧接部312,322における圧接力を除去する操作部311,322とを設けて治具30を構成した。これにより第1の実施の形態と同様、治具30をばね力によって任意の位置に安定して保持することができ、治具30の位置ずれを防止できる。
なお、上記実施の形態では、回動部材31,32の操作部311,321側にばね33を設け、操作部311,321の操作によりばね33に引張力を付与して開口部Hを拡大し、圧接部312,322の圧接力を除去するようにした。しかし、これに限らず、例えば図10(a)に示すようにピン34を挟んで反対側にばね33を設け、操作部311,321の操作によりばね33に圧縮力を付与して圧接力を除去するようにしてもよい。図10(b)に示すようにピン34の周囲にねじりばね36を設け、ねじりばね36のばね力により開口部Hを縮小し、治具30を保持するようにしてもよい。
ピン34の取付位置は上述したものに限らない。例えば図11に示すように回動部材31,32の先端をピン34で連結し、ピン34を支点に回動部材31,32を回動可能としてもよい。この場合、図11(a)に示すように操作部311,321側にばね33を設け、操作部材311,321の操作力によりばね33を圧縮させ、開口部Hを拡大して圧接力を除去するようにしてもよく、図11(b)に示すように開口部H側にばね33を設け、ばね33を引っ張って圧接力を除去するようにしてもよい。図10(b)に示したのと同様、ばね33わりにピン34の周囲にねじりばね36を設けてよい。
保持部312,322の先端をピン34で連結する場合、回動部材31,32を回動可能とするために、図11(a)に示すように回動部材31,32の交差部において、回動部材32の表面の凹部32aを回動部材31の幅よりも大きくし、回動部材31を隙間をあけて凹部32aに嵌合すればよい。図11(b)に示すように回動部材31,32の交差部において、回動部材31にスリット31aを設けるとともに、回動部材32にスリット31aを貫通してピン32aを突設し、スリット31aに沿って回動部材31,32を回動させるようにしてもよい。回動部材31,32を交差して設けるのではなく、図12に示すように互いに対向して設けるようにしてもよい。
−第3の実施の形態−
図13,14を参照して本考案の第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、ピン34を介して回動可能な一対の回動部材31,32により治具30を構成したが、第2の実施の形態では、板部材を折り曲げた板ばねによって治具30を構成する。なお、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図13は、第3の実施の形態に係る治具30の構成を示す正面図であり、図14は斜視図である。図14に示すように第3の実施の形態では、可動軸21を包囲するように平板が円筒状に折り曲げられて円筒部371、すなわち圧接部が形成され、円筒部371の端面に当接部376(図3の300)が形成される。平板の両端部は、円筒部371から径方向外側に向けて延設され、操作部372,373が形成される。円筒部371には、周方向にわたって開口部374が設けられ、この開口部374に円筒部371の一部(挿入部375)が挿入され、板ばね37が構成される。弾性変形により開口部374に沿って挿入部375が変位することで、円筒部371が拡縮可能である。挿入部375には操作部373が連なり、開口部374には操作部372が連なる。
操作部372,373から手を離した状態では、板ばね37自体のばね力により挿入部375は図13(a)の矢印a方向(閉じ方向)に変位し、円筒部371の径、すなわち開口部Hの径が縮小する。これにより可動軸21の周面に円筒部371の周面が圧接し、治具30は板ばね37のばね力によって可動軸21の周面に保持される。この状態で、クロスヘッド5の昇降によりプレート25(図3)の端面が当接部376に当接すると、制御回路10からの指令によりモータ4が自動停止し、クロスヘッド5の昇降動作が停止する。
図13(b)に示すように操作部372、373を閉じ方向(F方向)に操作すると、挿入部375は板ばね37のばね力に抗して矢印b方向(開き方向)に変位し、開口部Hの径が拡大する。これにより可動軸21と円筒部371との間に隙間ができ、可動軸周面の圧接力が除去され、可動軸21に沿って治具30が移動可能となる。
このように第3の実施の形態では、可動軸21を包囲するように平板を折り曲げて円筒371(圧接部)を形成するとともに、この平板の両端部に操作部372,373を設け、操作部372,373の操作により開口部Hを拡大し、円筒部371の圧接力を除去するようにした。これにより治具30を任意の位置に板ばね37のばね力によって安定して保持することができる。また、板ばね37により治具30を構成するので、ばねを別個に設ける必要がなく、部品点数を低減できる。円筒部371により可動軸21の全周を覆うので、治具30の保持力が大きい。
なお、第3の実施の形態では、円筒部371を設けて治具30を構成したが、可動軸21を包囲するように平板を折り曲げて圧接部を構成するとともに、平板の両端部に操作部372,373を構成するのであれば、治具の構成は上述したものに限らない。例えば図15(a)、(b)に示すように円筒部371の代わりに円弧部376を設けて治具30を構成してもよい。図15(a)のものは、操作部372,373を閉じ方向(F方向)に操作することで円弧部376が弾性変形し、開口部Hが拡大する。図15(b)のものは、操作部372,373を開き方向(F方向)に操作することで、円弧部376が弾性変形し、開口部Hが拡大する。円弧部376とすることで、治具30の構成を簡素化できる。
板ばね37のみで治具30を構成するのではなく、板ばね37にばねを併用して治具30を構成してもよい。例えば図16(a)に示すように操作部372,373の間にばね33を設けるようにしてもよく、図16(b)に示すように円弧部376側にばね33を設けるようにしてもよい。このようにばね33を併用することで、治具30の支持力を最適な大きさに容易に変更できる。
線状部材をコイル状に加工して治具30を構成してもよい。その一例を図17に示す。図17(a)は線状部材からなる治具30の斜視図であり、図17(b)は図17(a)の矢視b図である。図17に示した治具30は、大径のコイル部381と、このコイル部381の上下両側に位置する小径のコイル部382、383とを有する。小径のコイル部382,383の内側、すなわち開口部Hには可動軸21が挿入され、コイル部382,383は圧接部を構成する。プレート25は大径のコイル部381に当接し、コイル部381は当接部(図3の300)を構成する。線状部材の両端部には操作部384,385が設けられ、操作部384はコイル部382に、操作部385はコイル部383にそれぞれ連なる。なお、操作部384,385を操作しやすいように操作部384,385の端部は上下方向に略直角に折り曲げられている。
操作部384,385から手を離した状態では、コイル部381〜383における弾性力が相互に作用し、可動軸21の周面にコイル部382,383の周面が圧接し、治具30は弾性力によって可動軸21の周面に保持される。この状態で、クロスヘッド5の昇降によりプレート25の端面がコイル部381に当接すると、制御回路10からの指令によりモータ4が自動停止し、クロスヘッド5の昇降動作が停止する。
コイル部381〜383の弾性力に抗して操作部384、385を閉じ方向(F方向)に操作すると、コイル部382,383における圧接力が除去される。これにより可動軸21に沿って治具30が移動可能となる。図17は、線状部材の一部をコイル状に加工して治具30を構成するため、構成が簡単である。コイル部382とコイル部383を上下に離間して設けているので、可動軸21に対して治具全体が傾くことを防止できる。
なお、図17では、線状部材により大径のコイル部381と小径のコイル部382,383を設けて治具30を構成したが、線状部材をコイル状に巻回して可動軸21の周囲に設けるとともに、線状部材の両端部に操作部384,385を設け、操作部384,385の操作によりコイル部の圧接力を除去するのであれば、治具30の構成は上述したものに限らない。
可動軸21はクロスヘッド5の移動方向に延設された軸部材であればよく、断面形状は円形以外(例えば角形)でもよい。治具30が取り付けられる被取付部材として、軸部材以外を用いてもよい。上記実施の形態(図5)では、回動軸31,32の先端に、ばね部材としてのばね33の弾性力により閉鎖し、操作部311,321の操作力により開放する段部314,324を設けたが、開閉部の構成はこれに限らない。クロスヘッド5にプレート25を取り付け、プレート25を介してクロスヘッド5を治具30に当接するようにしたが、クロスヘッド5を直接治具30に当接するようにしてもよい。
クロスヘッド5が治具30(当接部300)に当接すると、位置センサ28が可動軸21の移動を検知して制御回路10からの信号によりモータ4を自動停止させ、クロスヘッド5の昇降動作を停止するようにしたが、自動停止手段の構成はこれに限らない。クロスヘッド5の自動停止位置を設定するための治具30が取り付けられるのであれば、材料試験機の構成も上述したものに限らない。例えば柱カバー15がないものでもよい。すなわち、本考案の特徴、機能を実現できる限り、本考案は実施の形態の材料試験機に限定されない。
本考案の実施の形態に係る材料試験機の概略構成を示す図。 図1の要部を示す図。 クロスヘッドの端部を示す図。 図2の位置センサの斜視図。 第1の実施の形態に係るクロスヘッド自動停止用治具の構成を示す図。 図5の治具を構成する回動部材の斜視図。 自動停止用治具を柱カバーの外側から見た図。 図5の変形例を示す図。 第2の実施の形態に係るクロスヘッド自動停止用治具の構成を示す図。 図9の変形例を示す図。 回動軸の位置を回動部材の先端部に設けた例を示す図。 図11の変形例を示す図。 第3の実施の形態に係るクロスヘッド自動停止用治具の構成を示す正面図。 第3の実施の形態に係るクロスヘッド自動停止用治具の構成を示す斜視図。 図13の変形例を示す図。 板ばね部材にばねを設けた例を示す図。 線状部材をコイル状に加工してなるクロスヘッド自動停止用治具の構成を示す図。
符号の説明
4 モータ
5 クロスヘッド
10 制御回路
21 可動軸
28 位置センサ
30 クロスヘッド自動停止用治具
33 コイルばね
34 ピン
36 ねじりばね
300、313,323,376 当接部
311,321、372,373、384,385 操作部
312,322 圧接部
314,324 段部
371 円筒部
381〜383 コイル部

Claims (7)

  1. クロスヘッドの側方に配設された被取付部材に取り付けられ、クロスヘッドの自動停止位置を設定するためのクロスヘッド自動停止用治具であって、
    弾性力によって前記被取付部材に圧接する圧接部と、
    前記クロスヘッドが当接する当接部と、
    前記弾性力に抗した操作力により前記圧接部の圧接力を除去する操作部とを備えることを特徴とするクロスヘッド自動停止用治具。
  2. 請求項1に記載のクロスヘッド自動停止用治具において、
    前記被取付部材は、前記クロスヘッドの移動方向に延設された軸部材であり、
    前記圧接部は、前記軸部材の周面に圧接することを特徴とするクロスヘッド自動停止用治具。
  3. 請求項2に記載のクロスヘッド自動停止用治具において、
    前記圧接部は、回動軸を介して回動可能に連結された一対の回動部材の一端側に設けられ、
    前記操作部は、前記一対の回動部材の他端側に設けられることを特徴とするクロスヘッド自動停止用治具。
  4. 請求項3に記載のクロスヘッド自動停止用治具において、
    前記一対の回動部材は、ばね部材により連結されるとともに、一対の回動部材の一端部には、前記ばね部材の弾性力により閉鎖し、前記操作部の操作力により開放する開閉部が設けられ、
    前記開閉部の開放時における最大開口量は、少なくとも前記軸部材の外径よりも小さいことを特徴とするクロスヘッド自動停止用治具。
  5. 請求項2に記載のクロスヘッド自動停止用治具において、
    前記圧接部は、前記軸部材を包囲するように平板を折り曲げて形成され、
    前記操作部は、前記平板の両端部に設けられることを特徴とするクロスヘッド自動停止用治具。
  6. 請求項2に記載のクロスヘッド自動停止用治具において、
    前記圧接部は、線状部材をコイル状に巻回して前記軸部材の周囲に設けられ、
    前記操作部は、前記線状部材の両端部に設けられることを特徴とするクロスヘッド自動停止用治具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のクロスヘッド自動停止用治具と、
    前記クロスヘッドが前記当接部に当接すると、前記クロスヘッドの昇降動作を停止させる自動停止手段とを備えることを特徴とする材料試験機。
JP2008002232U 2008-04-09 2008-04-09 クロスヘッド自動停止用治具および材料試験機 Expired - Fee Related JP3142636U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008002232U JP3142636U (ja) 2008-04-09 2008-04-09 クロスヘッド自動停止用治具および材料試験機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008002232U JP3142636U (ja) 2008-04-09 2008-04-09 クロスヘッド自動停止用治具および材料試験機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3142636U true JP3142636U (ja) 2008-06-19

Family

ID=43292624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008002232U Expired - Fee Related JP3142636U (ja) 2008-04-09 2008-04-09 クロスヘッド自動停止用治具および材料試験機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3142636U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230334A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Shimadzu Corp クロスヘッド停止位置設定用治具および材料試験機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230334A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Shimadzu Corp クロスヘッド停止位置設定用治具および材料試験機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10004563B2 (en) Holding device having at least one clamping jaw for a robotic surgical system
US6217094B1 (en) Object holding device
KR101063267B1 (ko) 굽힘 가공 장치
US6116588A (en) Clamping device
KR101465848B1 (ko) 카운터-래칫을 갖는 조립용 수동식 플라이어
JP4737287B2 (ja) 材料試験機
JP4321393B2 (ja) ファスナ打込機
JP3142636U (ja) クロスヘッド自動停止用治具および材料試験機
US20220297274A1 (en) Gripping tool
JP2010286336A (ja) つかみ具
WO2019146344A1 (ja) 下糸巻装置
JP4672393B2 (ja) 皿取り加工装置
JP5141615B2 (ja) クロスヘッド停止位置設定用治具および材料試験機
JP5333134B2 (ja) つかみ具
JPS6033632B2 (ja) クランプ取り付け工具
JP3160783U (ja) 固定ピンおよび材料試験機
JP2002239749A (ja) 抵抗溶接機の電極チップ取外し装置
JP2010075957A (ja) 線材矯正装置
JP4457171B1 (ja) 切断補助装置および切断工具
JP4545043B2 (ja) 軸受装置
JPH07266273A (ja) 板材把持装置
JP4814430B2 (ja) 球面測定装置および球面測定方法
JPH042395B2 (ja)
JPH0592106U (ja) 結束機の捩り用フック制御装置
JPS63174812A (ja) 切断機の定寸装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120528

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees