JP5141615B2 - クロスヘッド停止位置設定用治具および材料試験機 - Google Patents

クロスヘッド停止位置設定用治具および材料試験機 Download PDF

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Description

この発明は、クロスヘッドと当接することによりクロスヘッドを停止させるためのクロスヘッド停止位置設定用治具、および、このクロスヘッド停止位置設定用治具を備えた材料試験機に関する。
このような材料試験機としては、クロスヘッドの両端部をナットを介してねじ棹に係合し、このねじ棹の回転によってクロスヘッドを昇降させ、このクロスヘッドに取り付けたチャックと装置本体側に取り付けたチャックとにその両端を把持された試験片に引っ張り負荷等を付与することで、試験片の引っ張り強度等を試験するものが使用されている。
このような材料試験機においては、安全のためクロスヘッドの自動停止機構が設けられている。すなわち、ねじ棹の側方にねじ棹の軸芯方向に沿って移動可能な移動部材を設けるとともに、この移動部材に対して上下一対の係止片をネジ止めし、クロスヘッドがこの係止片に当接して移動部材が移動することを検出機構により検出して、クロスヘッドを停止するようにしている。そして、移動部材に対する係止片の位置は、ねじを緩めた後に調整する構成となっている(特許文献1参照)。
しかしながら、このような構成を採用した場合には、材料試験時の振動等によりねじが緩んで係止片の位置が移動し、クロスヘッドの自動停止を正確に実行できない可能性がある。このため、特許文献1における係止片に相当するものとして、弾性力によって移動部材に圧接する圧接部と、クロスヘッドが当接する当接部と、移動部材に対する圧接力を除去する操作部とを備えたクロスヘッド停止用治具が提案されている(特許文献2参照)。
特開平9−292320号公報 実用新案登録第3142636号公報
上述した特許文献2に記載されたクロスヘッド停止用治具は、弾性力を利用した一定の力で移動部材に装着される構成であることから、治具の位置ずれを防止できる優れたものではあるが、操作部と移動部材との間に距離があることから、オペレータの手等が誤って治具と衝突し、移動部材が移動してアラーム状態になるという問題がある。
また、オペレータが治具を移動部材に対して移動させようとしたときに、圧接部が移動部材に接触してしまった場合には、圧接部と操作部との間の距離に起因して発生するモーメントの作用により大きな反力が発生する。このため、オペレータが治具の移動を継続しようとすると、この反力により移動部材が移動してしまい、アラーム状態になるという問題がある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、クロスヘッドの停止位置を変更するために移動動作を行うときにも、オペレータの手等と衝突する可能性が低く、また、モーメントに起因するアラームの発生を低減することが可能なクロスヘッド停止位置設定用治具を提供することを目的とする。
また、特許文献2に記載のクロスヘッド停止用治具においては、バネ等の作用により治具を移動部材に固定しているが、この固定力が小さい場合には、治具が移動部材に対して滑ってしまい、正しい位置の検出がおこなえない。このため、この発明は、クロスヘッドと当接して力を受けた場合においても、位置ずれを防止することが可能なクロスヘッド停止位置設定用治具を提供することを第2の目的とする。
請求項1に記載の発明は、材料試験機におけるクロスヘッドの移動領域の側方に配設された検出軸に取り付けられ、クロスヘッドと当接することによりクロスヘッドを停止させるためのクロスヘッド停止位置設定用治具であって、前記検出軸が貫通する穴部が形成され、前記検出軸に対して摺動するスライド部と、前記検出軸の表面と当接する当接部を備え、前記スライド部に対し前記検出軸と交差する方向を向いた状態で配設された回転軸を中心に、前記当接部が前記検出軸と当接する当接位置と、前記当接部が前記検出軸より離隔する退避位置との間を揺動可能な押圧部材と、前記押圧部材を、前記当接部が前記検出軸と当接する方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記回転軸は、前記検出軸の表面から当該検出軸の軸芯と直交する方向に離隔し、かつ、前記押圧部材の当接部と前記検出軸との当接位置よりクロスヘッドとの当接側に配置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記付勢手段は、前記回転軸のまわりにコイル部が配置されたトーションバネである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記スライド部は、その中央に前記穴部が形成された四角柱状の本体と、本体より延びる回転軸支持部とを有し、前記押圧部材は、前記スライド部の回転軸支持部と前記トーションバネとを覆う形状を有する。
請求項に記載の発明は、材料試験機であって、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のクロスヘッド停止位置設定用治具と、前記クロスヘッドが前記クロスヘッド停止位置設定用治具に当接したときに、前記クロスヘッドを停止させる自動停止機構とを備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、クロスヘッドの移動領域の側方に配設され、前記クロスヘッド停止位置設定用治具が装着される検出軸と、この検出軸の軸芯方向への移動を検出する検出手段とを備えている。
請求項1および請求項に記載の発明によれば、検出軸が貫通する穴部が形成され検出軸に対して摺動するスライド部と、このスライド部に対して揺動して検出軸に当接する押圧部材との作用により、クロスヘッドの停止位置を変更するために移動動作を行うときにも、オペレータの手等と衝突する可能性が低くなる。また、検出軸から離隔した部分が存在していないことから大きなモーメントが発生する余地はなく、オペレータが停止位置を変更するときのアラームの発生を低減することが可能となる。
また、請求項1および請求項4に記載の発明によれば、クロスヘッドと当接して力を受けた場合に、押圧部材に回転モーメントが発生することにより、検出軸に対する当接部の押圧力が増加するため、クロスヘッドとの衝突時の位置ずれを防止することが可能となる。すなわち、請求項2に記載の発明によれば、回転軸が検出軸の表面からその軸芯と直交する方向に離隔し、かつ、押圧部材の当接部と検出軸との当接位置よりクロスヘッドの当接側に配置されていることから、力が付与された場合には、押圧部材に検出軸に対する当接部の押圧力が増加する方向の回転モーメントが発生し、停止位置設定用治具の位置ずれを防止することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、回転軸を利用してトーションバネを固定することができ、簡易な構成でありながら押圧部材を付勢することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、押圧部材により回転軸やトーションバネを覆うことができることから、その外観を好適とし、また、オペレータがバネ等に接触する危険性を低減することが可能となる。さらに、四角柱状の本体とそこから延びる回転軸支持部材とは容易に切削加工でき、また、それを覆う押圧部材も容易に曲げ加工できることから、全体の加工コストを低減することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、クロスヘッドの自動停止を容易に実行することが可能となる。
この発明に係る材料試験機の概要図である。 自動停止機構27を材料試験機の要部とともに示す概要図である。 クロスヘッド15と検出軸32とクロスヘッド停止位置設定用治具50との関係を示す斜視図である。 センサ39とドグ35等とを示す斜視図である。 クロスヘッド停止位置設定用治具50を検出軸32とともに示す斜視図である。 クロスヘッド停止位置設定用治具50を検出軸32とともに示す斜視図である。 クロスヘッド停止位置設定用治具50を検出軸32とともに示す正面図である。 クロスヘッド停止位置設定用治具50を検出軸32とともに示す底面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。最初に、材料試験機の構成について説明する。図1は、この発明に係る材料試験機の概要図である。
この材料試験機は、基台11と、この基台11上に立設された左右一対のねじ棹12と、これらのねじ棹12の上部に配設されたヨーク13と、前記左右一対のねじ棹12と螺合するナット部を備え、ねじ棹12に対して昇降するクロスヘッド15とを備える。クロスヘッド15には、上つかみ具16が付設されており、基台11には下つかみ具17が付設されている。試験片18は、その両端をこれらの上つかみ具16および下つかみ具17により把持される。
一対のねじ棹12の下端部には、各々、同期ベルト21と係合する同期プーリー19が配設されている。また、この同期ベルト21は、モータ23の駆動により回転する同期プーリー22とも係合している。このため、一対のねじ棹12は、モータ23の駆動により同期して回転する。そして、一対のねじ棹12が同期して回転することにより、クロスヘッド15は、一対のねじ棹12の軸芯方向に昇降する。
クロスヘッド15と上つかみ具16との間には、ロードセル24が配設されており、試験片18に負荷される試験力は、ロードセル24により検出される。また、試験片18の上下の標点間の変位量は、変位計25で検出される。ロードセル24および変位計25からの信号は制御回路26に入力される。そして、制御回路26は、ロードセル24および変位計25からの信号に基づいて、モータ23の駆動制御信号を作成する。これにより、モータ23の回転が制御され、引張や圧縮等の各種材料試験が行われる。
クロスヘッド15の位置は、図1において模式的に示す自動停止機構27により常に監視されている。そして、この自動停止機構27によりクロスヘッド15の所定位置への移動が検出されると、モータ23に停止信号が出力され、クロスヘッド15の昇降動作が自動停止される。
図2は、自動停止機構27を材料試験機の要部とともに示す概要図である。
各ねじ棹12の周囲には、図2において模式的に示す柱カバー31、32が配設されている。これらの柱カバー31、32は、ねじ棹12への塵埃やゴミの侵入を防ぐ作用を有する。そして、これらの柱カバー31、32のうちの一方の柱カバー31の内部に、上述した自動停止機構27が配置されている。
この自動停止機構27は、クロスヘッド15の移動領域の側方にねじ棹12に対して平行に配設された検出軸32を備える。この検出軸32は、ヨーク13に付設されたガイド部材33および基台11に付設されたガイド部材34に案内されることにより、その軸芯方向である上下方向に移動可能となっている。また、この検出軸32は、ドグ35を介してバネ36に接続されており、このバネ36の作用により弾性支持されている。この検出軸32は、特許文献1の移動部材に相当する。
検出軸32におけるクロスヘッド15の上方および下方の位置には、上下一対のクロスヘッド停止位置設定用治具50(以下「停止位置設定用治具50」と呼称する)が、検出軸32に沿って移動可能に配設されている。この停止位置設定用治具50は、クロスヘッド15の自動停止位置を任意に設定するものであり、その取付位置は図1に示す試験片18の大きさや試験内容等に応じて適宜設定される。なお、停止位置設定用治具50の構成については、後程詳細に説明する。
また、検出軸32における上側の停止位置設定用治具50の上方および下側の停止位置設定用治具50の下方には、上下一対の規制部材37が配設されている。これらの各規制部材37は、クロスヘッド15の上限位置および下限位置に対応した箇所にそれぞれ配設される。クロスヘッド15の上限位置および下限位置は、例えば、クロスヘッド15とその上方にあるヨーク13および下方にあるテーブル11との干渉や、他の部品の損傷を防ぐために、試験機固有の値(限界位置)として規定される。
図3は、クロスヘッド15と検出軸32と停止位置設定用治具50との配置関係を示す斜視図である。
クロスヘッド15は、その側端部にプレート38を有する。このプレート38の先端部は、検出軸32の周囲を覆うように円弧状に折り曲げられている。このため、クロスヘッド15が図3に示す状態から上昇し、プレート38が検出軸32に配設された停止位置設定用治具50と当接した後、さらにクロスヘッド15が上昇を続けた場合には、検出軸32がクロスヘッド15および停止位置設定用治具50とともに上昇することになる。
図4は、センサ39とドグ35等とを示す斜視図である。
検出軸32の下端部には、略コの字状のドグ35が配設されており、ドグ35の下端部にはバネ36が配設されている。一方、検出軸32の下端部のドグ35と対向する位置には、ドグ35の移動を検出するためのセンサ39が配設されている。このセンサ39は、投光部41と受光部42とを備えるフォトインタラプタである。このセンサ39においては、通常の状態では、投光部41から出射した光は、ドグ35における凸部43、44の間に形成された切欠部を通過して受光部42に入射している。
このような構成を有する自動停止機構27において、クロスヘッド15が昇降することにより、クロスヘッド15におけるプレート38の上面または下面が、停止位置設定用治具50または規制部材37と衝突した場合には、検出軸32はバネ36の弾性力に抗して上方または下方に移動する。そして、検出軸32が上昇してドグ35の凸部44が投光部41からの光を遮断した場合や、検出軸32が下降してドグ35の凸部43が投光部41からの光を遮断した場合には、センサ39はこれを検出して、図1に示す制御回路26に停止信号を発信する。センサ39から停止信号が発信された場合には、制御回路26は、モータ23への電力供給を遮断し、モータ23を非常停止させる。
なお、プレート38はクロスヘッド15の一部であるため、プレート38が停止位置設定用治具50または規制部材37と当接することは、クロスヘッド15が停止位置設定用治具50または規制部材37に当接することに相当する。
次に、この発明の特徴部分である停止位置設定用治具50の構成について説明する。図5および図6は、停止位置設定用治具50を検出軸32とともに示す斜視図である。また、図7は、停止位置設定用治具50を検出軸32とともに示す正面図である。さらに、図8は、停止位置設定用治具50を検出軸32とともに示す底面図である。
この停止位置設定用治具50は、検出軸32が貫通する穴部が形成され、検出軸32に対して摺動するスライド部51を備える。図8に示すように、このスライド部51は、その中央に穴部が形成された四角柱状の本体55と、本体55より延びる回転軸支持部56とから構成される。そして、回転軸支持部56には、検出軸32と交差する方向を向く回転軸53が軸支されている。
この回転軸53の周囲には、この回転軸53を中心に揺動可能な押圧部材52が配設されている。この押圧部材52は略箱状の形状を有し、その上部には、検出軸32の表面と当接する当接部57が切り欠かれた状態で形成されている。そして、この押圧部材52の内部には、回転軸53のまわりにコイル部が配置された一対のトーションバネ54が配設されている。すなわち、押圧部材52は、スライド部51の回転軸支持部56と一対のトーションバネ54とを覆う形状を有する。
このように、スライド部51が、その中央に穴部が形成された四角柱状の本体55と、この本体55より延びる回転軸支持部56とを有し、押圧部材52がスライド部51の回転軸支持部56とトーションバネ54とを覆う形状を有する場合には、その外観を好適とし、オペレータがバネ等に接触する危険性を低減することが可能となる。また、四角柱状の本体55と、そこから延びる回転軸支持部56とは、切削を利用して容易に加工でき、また、それを覆う押圧部材52も曲げ加工でよいので容易に加工できることから、全体の加工コストを低減することが可能となる。
押圧部材52は、その当接部57が検出軸32の表面と当接する当接位置と、当接部57が検出軸32の表面より離隔する退避位置との間を揺動可能となっている。そして、一対のトーションバネ54は、押圧部材52を、押圧部材52の当接部57が検出軸32と当接する方向に付勢する。なお、一対のトーションバネ54を使用するかわりに、単一のトーションバネ54を使用してもよく、また、二つのコイル部分が連結されたダブルトーションバネを使用してもよい。
この停止位置設定用治具50は、図3にも示すように、押圧部材52における当接部57がクロスヘッド15におけるプレート38とは逆側に配置される状態で検出軸32に装着される。すなわち、クロスヘッド15のプレート38より上側に配置される停止位置設定用治具50は、図3に示すように、押圧部材52における当接部57が上側となる状態で検出軸32に装着される。これとは逆に、クロスヘッド15のプレート38より下側に配置される停止位置設定用治具50は、押圧部材52における当接部57が下側となる状態で検出軸32に装着される。
このため、回転軸53は、押圧部材52の当接部57と検出軸32との当接位置より、停止位置設定用治具50とクロスヘッド15のプレート38との当接側に、常に配置されることになる。また、図7に示すように、回転軸53は、検出軸32の表面から検出軸32の軸芯(図7における上下方向)と直交する方向(図7における左右方向)に距離Dだけ離隔した位置に配置されている。
以上のような構成を有する停止位置設定用治具50においては、通常の状態においては、図5に示すように、押圧部材52の当接部57と検出軸32とがトーションバネ54の付勢力により当接し、検出軸32に対して固定されている。停止位置設定用治具50を移動させるときには、オペレータが押圧部材52における回転軸53に対して当接部57とは逆側(図1乃至図7における下側)を押圧する。これにより、押圧部材52が揺動して、図5に示す当接部57が検出軸32の表面と当接する当接位置から、当接部57が検出軸32の表面より離隔する退避位置まで揺動する。
この状態において、オペレータが検出軸32に対して停止位置設定用治具50を摺動させることにより、その位置を調整する。このとき、この停止位置設定用治具50においては、検出軸32がスライド部51を貫通しており、検出軸32と押圧部材52の表面との距離が小さいことから、停止位置設定用治具50の移動時にオペレータの手等が停止位置設定用治具50と衝突する可能性は低くなる。また、特許文献2に記載された操作部のように、検出軸32から離隔した部分が存在しないことから大きなモーメントが発生する余地はないばかりではなく、検出軸32をZ方向とした場合に、そもそも、X方向、Y方向ともモーメントがほとんど発生しない。すなわち、オペレータはスライド部51と押圧部材52を指でつまむようにして押圧を解除し検出軸32に対する停止位置設定用治具50のスライドを行えるから、検出軸32と停止位置設定用治具50との間に無用の摩擦力が発生することがないので、オペレータが停止位置を変更するときに、アラームの発生を低減することが可能となる。また、仮にオペレータの手等が停止位置設定用治具50と衝突したとしても、従来のような大きなモーメントが発生して検出軸32が大きく移動し自動停止機構27がアラーム状態になることはない。
オペレータが停止位置設定用治具50の位置を設定した後に、クロスヘッド15におけるプレート38が停止位置設定用治具50と衝突した場合には、センサ39が制御回路26に停止信号を発信する。このとき、この停止位置設定用治具50においては、上述したように、回転軸53が、検出軸32の表面からその軸芯と直交する方向に距離Dだけ離隔し、かつ、押圧部材52の当接部57と検出軸32との当接位置よりクロスヘッド15のプレート38との当接側に配置されている。このため、クロスヘッド15のプレート38が、図7において矢印Aで示すように、停止位置設定用治具50に対して力を付与した場合には、押圧部材52に回転軸53を中心とした回転モーメントが発生する。
この回転モーメントの方向は、図7において反時計方向を向く方向である。すなわち、この回転モーメントの方向は、押圧部材52の当接部57が検出軸32方向に移動する方向であり、検出軸32に対する当接部57の押圧力が増加する方向である。この回転モーメントによって、検出軸32に対する停止位置設定用治具50の固定力が増加する。従って、停止位置設定用治具50とクロスヘッド15のプレート38との衝突時において、停止位置設定用治具50の位置ずれを有効に防止することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、検出軸32として円柱状のものを使用しているが、多角柱状など、他の形状の検出軸を使用してもよい。
11 基台
12 ねじ棹
13 ヨーク
15 クロスヘッド
16 上つかみ具
17 下つかみ具
18 試験片
21 同期ベルト
23 モータ
24 ロードセル
25 変位計
26 制御回路
27 自動停止機構
32 検出軸
35 ドグ
36 バネ
37 規制部材
38 プレート
39 センサ
41 投光部
42 受光部
50 クロスヘッド停止位置設定用治具
51 スライド部
52 押圧部材
53 回転軸
54 トーションバネ
55 本体
56 回転軸支持部
57 当接部

Claims (5)

  1. 材料試験機におけるクロスヘッドの移動領域の側方に配設された検出軸に取り付けられ、クロスヘッドと当接することによりクロスヘッドを停止させるためのクロスヘッド停止位置設定用治具であって、
    前記検出軸が貫通する穴部が形成され、前記検出軸に対して摺動するスライド部と、
    前記検出軸の表面と当接する当接部を備え、前記スライド部に対し前記検出軸と交差する方向を向いた状態で配設された回転軸を中心に、前記当接部が前記検出軸と当接する当接位置と、前記当接部が前記検出軸より離隔する退避位置との間を揺動可能な押圧部材と、
    前記押圧部材を、前記当接部が前記検出軸と当接する方向に付勢する付勢手段と、を備え
    前記回転軸は、前記検出軸の表面から当該検出軸の軸芯と直交する方向に離隔し、かつ、前記押圧部材の当接部と前記検出軸との当接位置よりクロスヘッドとの当接側に配置されていることを特徴とするクロスヘッド停止位置設定用治具。
  2. 請求項1に記載のクロスヘッド停止位置設定用治具において、
    前記付勢手段は、前記回転軸のまわりにコイル部が配置されたトーションバネであるクロスヘッド停止位置設定用治具。
  3. 請求項に記載のクロスヘッド停止位置設定用治具において、
    前記スライド部は、その中央に前記穴部が形成された四角柱状の本体と、本体より延びる回転軸支持部とを有し、
    前記押圧部材は、前記スライド部の回転軸支持部と前記トーションバネとを覆う形状を有するクロスヘッド停止位置設定用治具。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載のクロスヘッド停止位置設定用治具と、
    前記クロスヘッドが前記クロスヘッド停止位置設定用治具に当接したときに、前記クロスヘッドを停止させる自動停止機構と、
    を備えたことを特徴とする材料試験機。
  5. 請求項に記載の材料試験機において、
    クロスヘッドの移動領域の側方に配設され、前記クロスヘッド停止位置設定用治具が装着される検出軸と、
    この検出軸の軸芯方向への移動を検出する検出手段と、
    を備える材料試験機。
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