JP6790803B2 - 車両用ドアの開度調整装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両用ドアの開度調整装置に関するものである。
従来、車両用ドアの開度調整装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用ドアの開度調整装置は、車両のボデーに回動自在に連結されるチェックリンクと、ドア内に固定されチェックリンクが挿通されるドアチェックとを有している。そして、ドアの開作動時、チェックリンクのストッパ部がドアチェックに当接することでドアを全開開度で規制する。
また、車両用ドアの開度調整装置は、ドアチェックに回動自在に連結された開度調整用ブロックを有している。そして、ドアの開作動時、チェックリンクのストッパ部の移動軌跡を遮るように開度調整用ブロックの姿勢を切り替えると、チェックリンクのストッパ部が開度調整用ブロックに当接することでドアを所定の半開開度で規制する。なお、開度調整用ブロックの姿勢の切り替えは、ドアの車両内側の部位に設けた操作装置の設定で行うようになっている。
従って、例えばユーザの乗降時、隣に車両が駐車していてドア周辺のスペースが狭い場合、ドアを半開開度で規制すべく操作装置が設定されていれば、ドアの開き過ぎによって隣に車両にぶつかることがなくなり、円滑な乗降が可能となる。
ところで、特許文献1では、ドアを半開開度で規制すべく操作装置が設定された状態で車両内側からドアを開けて降車したユーザがその後に車両外側からドアを開けて乗車する際、隣の車両が走り去っていてドア周辺に十分なスペースがあると、該当の設定を忘れて勢いよくドアを開けてしまう可能性がある。この場合、ユーザのドア開操作感覚に対して狭い開度でドアが規制されることになり、ドアが引っ掛かったような違和感を与えることになる。
本発明の目的は、半開開度でのドアの規制を、車両内側からドアを開ける場合には有効化でき、車両外側からドアを開ける場合には無効化できる車両用ドアの開度調整装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ドアの開度調整装置は、ストッパ部を有し、車両のボデーに回動自在に連結されるチェックリンクと、車両のドアに固定されて前記チェックリンクが挿通され、前記ドアの開作動に伴い前記ストッパ部が当接することで前記ドアを全開開度で規制するドアチェックと、前記ドアの開作動に伴う前記ストッパ部の移動軌跡を開放する離脱位置及び該移動軌跡を遮る係合位置の間を移動可能に前記ドアに設けられ、前記係合位置にあるときに前記ドアの開作動に伴い前記ストッパ部が当接することで前記ドアを半開開度で規制する開度調整用部材と、インサイドドアハンドルの操作に伴い、前記開度調整用部材を前記離脱位置から前記係合位置へと移動させるとともに、これに続く前記ドアの開作動を経た閉作動によって前記開度調整用部材を前記係合位置から前記離脱位置へと移動させる駆動部材と、を備える。
この構成によれば、前記インサイドドアハンドルを操作すると、前記駆動部材により前記開度調整用部材が前記離脱位置から前記係合位置へと移動させられることで、これに続いて前記ドアを開作動する際、前記ストッパ部が前記開度調整用部材に当接することで前記ドアが前記半開開度で規制される。このように、前記半開開度での前記ドアの規制を、車両内側から前記ドアを開ける場合には有効化できる。一方、前記ドアが開作動を経て閉作動すると、前記駆動部材により前記開度調整用部材が前記係合位置から前記離脱位置へと移動させられる。従って、前記インサイドドアハンドルを操作しなければ、即ち車両外側から前記ドアを開ける場合には、前記開度調整用部材が前記離脱位置のままであることで、前記半開開度での前記ドアの規制を無効化できる。
上記車両用ドアの開度調整装置について、前記ドアの車両内側の部位に設けられ、前記インサイドドアハンドルの操作に伴う前記駆動部材の作動及び非作動を選択的に切り替える操作部材を備えることが好ましい。
この構成によれば、例えば前記ドアの周辺に十分なスペースがあるときには、前記操作部材により前記インサイドドアハンドルを操作しても前記駆動部材が非作動になるように切り替えておくことで、車両内側から前記ドアを開ける場合であっても前記ドアが前記半開開度で規制されることを解消でき、より円滑な降車ができる。
上記車両用ドアの開度調整装置について、前記操作部材は、作動位置及び非作動位置の間で前記ドアに回動自在に連結された操作レバーであり、前記駆動部材は、前記インサイドドアハンドルの操作に伴い回動する入力レバーと、前記作動位置にある前記操作レバーを介して前記入力レバーに押圧されて回動するとともに、前記操作レバーが前記非作動位置にあるときに前記入力レバーから解放される伝達レバーと、前記開度調整用部材に連結されて前記伝達レバーに係合され、該伝達レバーの回動に伴い前記開度調整用部材を前記係合位置へと移動させて該係合位置で保持するとともに、これに続く前記ドアの開作動に伴い前記開度調整用部材に前記ストッパ部が当接することで前記開度調整用部材の前記係合位置での保持を解除する切替機構と、前記開度調整用部材が前記係合位置から前記離脱位置に移動する方向に付勢する付勢部材と、を有することが好ましい。
この構成によれば、例えば前記操作レバーが前記作動位置にあるとき、前記インサイドドアハンドルの操作に伴い前記入力レバーが回動すると、前記操作レバーを介して前記入力レバーに押圧される前記伝達レバーが回動する。そして、前記切替機構により、前記開度調整用部材が前記係合位置に移動されて該係合位置で保持される。従って、これに続いて前記ドアを開作動する際、前記ストッパ部が前記開度調整用部材に当接することで前記ドアが前記半開開度で規制される。また、このとき、前記切替機構による前記開度調整用部材の前記係合位置での保持が解除される。従って、これに続いて前記ドアを閉作動すると、前記ストッパ部から解放された前記開度調整用部材が前記付勢部材に付勢されて前記離脱位置に移動する。従って、前記インサイドドアハンドルを操作しなければ、即ち車両外側から前記ドアを開ける場合には、前記開度調整用部材が前記離脱位置のままであることで、前記半開開度で規制されることなく前記ドアを開けることができる。このように、前記半開開度での前記ドアの規制の設定を前記操作レバー等の機械的な構成のみで実現できる。
上記車両用ドアの開度調整装置について、前記駆動部材は、前記インサイドドアハンドルの操作の検知結果を表す検知信号を出力するハンドルスイッチと、前記ドアの開度の検出結果を表す検出信号を出力するドア開度センサと、前記開度調整用部材に駆動連結され、前記離脱位置及び前記係合位置の間で前記開度調整用部材を移動させる電気的駆動源と、前記ハンドルスイッチの前記検知信号及び前記ドア開度センサの前記検出信号に基づいて前記電気的駆動源を駆動制御する制御部と、を有することが好ましい。
この構成によれば、前記ハンドルスイッチの前記検知信号に基づき前記インサイドドアハンドルの操作が検知されたとき、前記開度調整用部材を前記離脱位置から前記係合位置へと移動させるべく前記制御部が前記電気的駆動源を駆動制御すると、これに続いて前記ドアを開作動する際、前記ストッパ部が前記開度調整用部材に当接することで前記ドアが前記半開開度で規制される。一方、前記ドア開度センサの前記検出信号に基づき前記ドアの開作動を経た閉作動が検出されたとき、前記開度調整用部材を前記係合位置から前記離脱位置へと移動させるべく前記制御部が前記電気的駆動源を駆動制御する。これにより、前記インサイドドアハンドルを操作しなければ、即ち車両外側から前記ドアを開ける場合には、前記開度調整用部材が前記離脱位置のままであることで、前記半開開度で規制されることなく前記ドアを開けることができる。このように、前記半開開度での前記ドアの規制の設定を前記制御部等による電気的な制御で実現でき、機械的な構造をより簡素化できる。
上記車両用ドアの開度調整装置について、前記ドアの車両内側の部位に設けられ、前記駆動部材の作動及び非作動の選択結果を表す操作信号を出力する操作スイッチを備え、
前記制御部は、前記操作スイッチの前記操作信号に基づき前記駆動部材の非作動の選択が検知されたとき、前記開度調整用部材を前記離脱位置に保持させることが好ましい。
前記制御部は、前記操作スイッチの前記操作信号に基づき前記駆動部材の非作動の選択が検知されたとき、前記開度調整用部材を前記離脱位置に保持させることが好ましい。
この構成によれば、例えば前記ドアの周辺に十分なスペースがあるときには、前記操作スイッチにより前記駆動部材の非作動を選択しておくことで、車両内側から前記ドアを開ける場合であっても前記ドアが前記半開開度で規制されることを解消でき、より円滑な降車ができる。
本発明は、半開開度でのドアの規制を、車両内側からドアを開ける場合には有効化でき、車両外側からドアを開ける場合には無効化できる効果がある。
(第1の実施形態)
以下、車両用ドアの開度調整装置の第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、車両のボデー1の側部には、乗降用の開口2が形成されるとともに、該開口2の前方の縁部2aには、車両の高さ方向に並設された一対のドアヒンジ3によりドア4が回動自在に連結されている。ドア4は、ドアヒンジ3の周りに一方向及び他方向に回動することで開閉作動する。
以下、車両用ドアの開度調整装置の第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、車両のボデー1の側部には、乗降用の開口2が形成されるとともに、該開口2の前方の縁部2aには、車両の高さ方向に並設された一対のドアヒンジ3によりドア4が回動自在に連結されている。ドア4は、ドアヒンジ3の周りに一方向及び他方向に回動することで開閉作動する。
ドア4内には、ボデー1に設けられたストライカSTと係合してボデー1に対してドア4を閉状態で保持するドアロック装置5がその後端部に沿って設けられている。また、ドア4には、その車両内側に露出する状態でインサイドドアハンドル6が設置されるとともに、車両外側に露出する状態でアウトサイドドアハンドル7が設置されている。インサイドドアハンドル6及びアウトサイドドアハンドル7の各々は、その操作力をドアロック装置5に伝達することで、該ドアロック装置5によるドア4の閉状態での保持を解除させる。
また、縁部2aには、例えば金属棒からなる略長尺状のチェックリンク11の基端部がドア4の開閉方向に合わせて車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結されている。一方、ドア4には、チェックリンク11のドア4内に進入する先端部がその長手方向に移動可能に挿通されるドアチェック16が締結されている。チェックリンク11及びドアチェック16は、ドアチェック機構10を構成する。
図2(a)、(b)に示すように、チェックリンク11は、ドア4の開閉作動に応じて、その基端部を中心に揺動しつつドアチェック16(ドア4)に対しその長手方向に相対移動する。例えばドア4の開作動時には、チェックリンク11はドアチェック16を通ってドア4内から引っ込む。反対に、ドア4の閉作動時には、チェックリンク11はドアチェック16を通ってドア4内に進入する。つまり、チェックリンク11のドアチェック16に対する相対位置は、ドア4の開閉位置(開度)に一義的に対応している。具体的には、ドアチェック16からドア4内に突出するチェックリンク11の長さが長いほど開度が小さく、反対に当該長さが短いほど開度が大きくなる。
なお、チェックリンク11には、長手方向に間隔をおいて上下一対の谷部11aが複数形成されており、ドアチェック16には、いずれかの一対の谷部11aを挟み込むことでチェックリンク11の長手方向の移動を軽微に規制する一対のローラ(図示略)が内蔵されている。従って、ドアチェック16によりチェックリンク11の長手方向の移動が軽微に規制される状態では、ドア4が対応する開閉位置(開度)で軽微に保持される。
また、チェックリンク11の先端部には、該チェックリンク11よりも車両の幅方向及び高さ方向に拡幅された板状のストッパ部12が固着されている。このストッパ部12は、ドア4の開作動に伴いチェックリンク11がドアチェック16を通ってドア4内から引っ込もうとするときに、ドアチェック16に当接することでそれ以上のドア4の開作動を規制する。このときのドア4の開度が全開開度に相当する。換言すれば、ドアチェック16は、ドア4の開作動に伴いストッパ部12が当接することでドア4を全開開度で規制する。
ドアチェック16の上端部には、例えば金属板からなる開度調整用部材17が車両の幅方向に延びる軸線O1の周りに回動自在に連結されている。この開度調整用部材17は、チェックリンク11を車両の幅方向に挟む一対の略L字状の側壁17aと、両側壁17aの上縁同士を車両の幅方向に接続する蓋壁17bとを一体的に有する。そして、両側壁17aのドアチェック16に対向する先端面は、軸線O1の周りの図示時計回りの回動に伴いドアチェック16に密着するように当接する第1当接部18を形成する。
第1当接部18がドアチェック16に当接する状態にあるとき、開度調整用部材17は、蓋壁17bがチェックリンク11よりも上方に位置することで該チェックリンク11と干渉することはない。このとき、開度調整用部材17(両側壁17a及び蓋壁17b)のドアチェック16から離間する先端面は、チェックリンク11の移動方向でストッパ部12に対向する第2当接部19を形成する。従って、ストッパ部12は、ドア4の開作動に伴いチェックリンク11がドアチェック16を通ってドア4内から引っ込もうとするときに、第2当接部19に当接することでそれ以上のドア4の開作動を規制する。つまり、開度調整用部材17は、ドア4の開作動に伴いストッパ部12が第2当接部19に当接することでドア4を所定の半開開度で規制する。
なお、ドア4の開作動に伴うストッパ部12の移動軌跡を第2当接部19の少なくとも一部が遮る状態にあれば、ストッパ部12に第2当接部19の押圧される開度調整用部材17が軸線O1の周りに図示時計回りに回動するとともに、第1当接部18がドアチェック16に当接することで開度調整用部材17の当該回動を規制する。つまり、ドア4の開作動に伴うストッパ部12の移動軌跡を第2当接部19の少なくとも一部が遮る状態にあれば、前述の態様でドア4が半開開度で規制される。ドア4の開作動に伴うストッパ部12の移動軌跡を第2当接部19の少なくとも一部が遮るときの開度調整用部材17の回動位置を「係合位置」という。一方、ドア4の開作動に伴うストッパ部12の移動軌跡を第2当接部19が開放するときの開度調整用部材17の所定の回動位置を「離脱位置」という。開度調整用部材17は、例えば軸線O1の周りに巻回された付勢部材としてのコイルスプリングSPにより、離脱位置に向かって回動するように付勢されている。
次に、開度調整用部材17を離脱位置及び係合位置の間で回動(移動)させる構造について説明する。
図3に示すように、開度調整用部材17には、その上端から上方に延出する略アーム状の連結片17cが突設されている。そして、ドア4内には、ドアチェック16の後斜め下方で車両の幅方向に延びる軸線O2の周りに操作部材として操作レバー21が回動自在に連結されている。この操作レバー21は、軸線O2を中心とする互いに異なる径方向に延出する一対の略アーム状のレバー突片22,23を有して略L字形状を呈している。レバー突片22の先端部には、ドア4に形成された軸線O2を中心とする略円弧状のガイド溝4aにおいて車両内側に露出する略円柱状のつまみ22aが突設されている。レバー突片23の先端部には、レバー突片22に向かって凸となる略円弧状のガイド溝23aが形成されている。このガイド溝23aには、その長手方向に沿って移動自在に略円柱状の係合ピン24が挿通・抜け止めされている。なお、係合ピン24は、適宜のガイド部材(図示略)によりガイド溝23aの軸線O2から離間する先端に位置するように保持されている。
図3に示すように、開度調整用部材17には、その上端から上方に延出する略アーム状の連結片17cが突設されている。そして、ドア4内には、ドアチェック16の後斜め下方で車両の幅方向に延びる軸線O2の周りに操作部材として操作レバー21が回動自在に連結されている。この操作レバー21は、軸線O2を中心とする互いに異なる径方向に延出する一対の略アーム状のレバー突片22,23を有して略L字形状を呈している。レバー突片22の先端部には、ドア4に形成された軸線O2を中心とする略円弧状のガイド溝4aにおいて車両内側に露出する略円柱状のつまみ22aが突設されている。レバー突片23の先端部には、レバー突片22に向かって凸となる略円弧状のガイド溝23aが形成されている。このガイド溝23aには、その長手方向に沿って移動自在に略円柱状の係合ピン24が挿通・抜け止めされている。なお、係合ピン24は、適宜のガイド部材(図示略)によりガイド溝23aの軸線O2から離間する先端に位置するように保持されている。
また、ドア4内には、軸線O2の上方で車両の幅方向に延びる軸線O3の周りに入力レバー26が回動自在に連結されている。この入力レバー26は、軸線O3を中心とする互いに相反する径方向に延出する一対の略アーム状のレバー突片27,28を有している。レバー突片28には、軸線O3を中心とする図示反時計回りに回動する側に向かって略三角形の係合突部28aが突設されている。そして、入力レバー26は、軸線O3の周りに巻回されたトーションスプリングにより図示時計回りに回動する方向に付勢されているとともに、レバー突片28がドア4に設けられたストッパ29に当接することで所定の初期回動位置に保持されている。
ここで、入力レバー26は、レバー突片27においてワイヤW1を介してインサイドドアハンドル6に接続されるとともに、レバー突片28においてワイヤW2を介してドアロック装置5に接続されている。そして、入力レバー26が初期回動位置にあるとき、インサイドドアハンドル6が操作されると、その操作力がワイヤW1を介してレバー突片27に伝達されて入力レバー26が初期回動位置から図示反時計回りに回動するようになっている。これにより、インサイドドアハンドル6の操作力がレバー突片28からワイヤW2を介してドアロック装置5に伝達されて該ドアロック装置5によるドア4の閉状態での保持が解除されるようになっている。
なお、操作レバー21の回動位置が図示2点鎖線で示す非作動位置にあるとき、係合ピン24が入力レバー26(係合突部28a)の回動軌跡から外れるようになっている。一方、操作レバー21が非作動位置から図示時計回りに回動してその回動位置が図示実線で示す作動位置にあるとき、ガイド溝23aが軸線O3を中心とする周方向に延びるとともに、係合ピン24が入力レバー26(係合突部28a)の回動軌跡を遮るようになっている。従って、入力レバー26が初期回動位置から図示反時計回りに回動すると、係合突部28aに押圧される係合ピン24がガイド溝23aに沿って移動する。
さらに、ドア4内には、入力レバー26と同軸で伝達レバー31が回動自在に連結されている。この伝達レバー31は、軸線O3を中心とする図示下方に向かう径方向に延出する略扇状のレバー突片32を有するとともに、図示左上方に向かう径方向に延出する略爪状のストッパ片33を有している。レバー突片32の図示反時計回りに先行する側の端面は、軸線O3を中心とする径方向と平行に延びてカム面32aを形成するとともに、図示時計回りに先行する側の端面は、軸線O3を中心とする径方向に延びて被係合面32bを形成する。また、レバー突片32の外周面は、軸線O3を中心とする周方向に延びて保持面32cを形成する。なお、伝達レバー31は、軸線O3の周りに巻回されたトーションスプリングにより図示時計回りに回動する方向に付勢されているとともに、ストッパ片33がドア4に設けられたストッパ34に当接することで所定の初期位置に保持されている。
このとき、レバー突片32の被係合面32bは、軸線O3を中心とする周方向で初期回動位置にある入力レバー26の係合突部28aと対向する。そして、被係合面32b及び係合突部28aの間には、操作レバー21が非作動位置から作動位置に向かって回動することで係合ピン24が進入するようになっている。従って、操作レバー21が作動位置にあるとき、インサイドドアハンドル6の操作に伴い入力レバー26が初期回動位置から図示反時計回りに回動すると、係合突部28aに押圧される係合ピン24がガイド溝23aに沿って移動するとともに、係合ピン24に被係合面32bの押圧される伝達レバー31が初期位置から図示反時計回りに回動する。
また、ドア4内には、軸線O3を中心とする図示右下方に向かう径方向に中心線の延びるノック機構40が設けられている。このノック機構40は、当該中心線に沿って開口する筒状のホルダ41と、該ホルダ41に摺動自在に挿入された直動レバー46とを有する。
直動レバー46の軸線O3から離間する先端部には、その中心線に沿って延在する、例えば金属棒からなるロッド51の一端が固定されている。このロッド51の他端は、開度調整用部材17の前記連結片17cに固定されている。ロッド51は、ノック機構40と共に切替機構を構成する。既述のように、開度調整用部材17は、コイルスプリングSPによって離脱位置に向かって回動するように付勢されている。従って、直動レバー46は、コイルスプリングSPによりロッド51を介してホルダ41内から軸線O3に向かって移動する方向に付勢されている。
なお、直動レバー46は、先端が伝達レバー31に当接することで当該移動が規制される。また、直動レバー46は、コイルスプリングSPの付勢力に抗して軸線O3から離間するように移動する都度に当該位置で保持されるロック状態及び当該保持が解除されるロック解除状態に切り替わるように構成されている。つまり、直動レバー46は、ロック解除状態にあるときにコイルスプリングSPに付勢されて伝達レバー31に当接する。
ここで、ロック解除状態にある直動レバー46は、カム面32aの基端において初期位置にある伝達レバー31に当接している。このとき、直動レバー46にロッド51を介して連結された開度調整用部材17は、離脱位置に保持されるようになっている。この状態で、例えば降車時のインサイドドアハンドル6の操作に伴い前述のように伝達レバー31が回動すると、図4への変化で示すように、カム面32aに先端の押圧される直動レバー46は、ロッド51と共にコイルスプリングSPの付勢力に抗して軸線O3から離間するように移動する。このとき、ロッド51に連結片17cの引っ張られる開度調整用部材17は、第1当接部18がドアチェック16に当接する状態で係合位置に到達する。同時に、直動レバー46は、ロック状態に切り替わる準備状態になる。そして、直動レバー46は、カム面32aの先端(保持面32cの境界位置)において伝達レバー31に当接する。なお、この段階では、ドアロック装置5による解除が完了しないようになっている。これは、開度調整用部材17の係合位置への到達に先立ってドア4が開けられることを回避するためである。
そして、インサイドドアハンドル6が更に操作されると、図5への変化で示すように、その操作力が前述のようにドアロック装置5に伝達されて該ドアロック装置5によるドア4の閉状態での保持が解除される。このとき、伝達レバー31は、更に回動するものの保持面32cが直動レバー46を摺動することで、該直動レバー46は現在位置(準備状態)を維持する。
その後、インサイドドアハンドル6の操作力を解放すると、図6への変化で示すように、トーションスプリングに付勢される入力レバー26が初期回動位置に復帰するとともに、同じくトーションスプリングに付勢される伝達レバー31が初期位置に復帰する。このとき、伝達レバー31から解放された直動レバー46は、コイルスプリングSPに付勢されて軸線O3に向かって僅かに移動するように構成されている。このとき、前述の準備状態にあった直動レバー46がロック状態に切り替わる。この直動レバー46の移動に伴ってロッド51に連結片17cの押される開度調整用部材17は、係合位置に納まる範囲で軸線O1の周りに僅かに回動する。
その後、ドア4を開くと、チェックリンク11のストッパ部12が開度調整用部材17の第2当接部19を押圧することで、図7への変化で示すように、第1当接部18がドアチェック16に当接するまで開度調整用部材17が軸線O1の周りに回動する。このとき、開度調整用部材17にロッド51を介して押される直動レバー46は、コイルスプリングSPの付勢力に抗して軸線O3から離間するように僅かに移動してロック解除状態に切り替わって当該位置での保持が解除される。つまり、ロック解除状態にある直動レバー46によって開度調整用部材17の係合位置での保持が解除される。
その後、ドア4を閉じると、チェックリンク11のストッパ部12から開度調整用部材17の第2当接部19が解放される。このため、直動レバー46は、コイルスプリングSPに付勢されて軸線O3に向かって伝達レバー31に当接するまで移動するとともに、ロッド51に連結片17cの押される開度調整用部材17が軸線O1の周りに回動して離脱位置に到達する(図3参照)。従って、その後にインサイドドアハンドル6を操作しなければ、即ちアウトサイドドアハンドル7の操作によって車両外側からドア4を開ける場合には、開度調整用部材17が離脱位置のままであることで、半開開度でドア4が規制されることはない。
なお、入力レバー26、伝達レバー31、ノック機構40及びロッド51は、コイルスプリングSPと共に駆動部材20を構成する。
次に、ノック機構40の構造について説明する。
次に、ノック機構40の構造について説明する。
図8に示すように、ホルダ41の軸線O3から離間する先端部には、その短手方向DSにおける中間部で台状の第1ガイド壁42が一側(紙面に直交する手前側)に突設されている。この第1ガイド壁42は、軸線O3側が尖鋭となる略三角形状を呈しており、短手方向DSにおける一側(図示左側、以下、「第1側D1」という)の面は、軸線O3から離間するに従い第1側D1に変位するように傾斜するガイド面42aを形成する。また、第1ガイド壁42の短手方向DSにおける他側(図示右側、以下、「第2側D2」という)の面は、短手方向DSに直交する方向(即ちホルダ41の長手方向)に延びるガイド面42bを形成する。
また、ホルダ41の軸線O3から離間する先端部には、第1ガイド壁42に隣接する軸線O3側寄りで、略二股形状の台状の第2ガイド壁43が一側(紙面に直交する手前側)に突設されている。この第2ガイド壁43の第1ガイド壁42に対向する先端部には、短手方向DSにおいて第1ガイド壁42を挟むように該第1ガイド壁42に向かって一対のガイド片43a,43bが突設されるとともに、短手方向DSにおける両ガイド片43a,43bの間で当該短手方向DSに延びるガイド壁43cが形成されている。第2ガイド壁43は、軸線O3から離間するに従い第1側D1に変位するように傾斜してガイド片43aに繋がるガイド面43dを形成するとともに、軸線O3から離間するに従い第1側D1に変位するように傾斜してガイド片43bに繋がるガイド面43eを形成する。両ガイド面43d,43eは、軸線O3側の先端同士が互いに接続されており、ガイド面43dの傾斜角度よりもガイド面43eの傾斜角度の方が急峻になっている。なお、両ガイド面43d,43eの接続部43fは、短手方向DSにおいて第2側D2寄りに配置されている。
一方、直動レバー46には、第2ガイド壁43よりも軸線O3側に配置されたばね47の一端が固着されるとともに、該ばね47の他端には、例えば金属板からなる切替片48が固着されている。この切替片48は、ばね47により通常は短手方向DSに直交する方向(即ち直動レバー46の長手方向)に第1ガイド壁42等に向かって延びるように付勢されている。切替片48は、ばね47の弾性変形に伴って該ばね47の他端を中心に短手方向DSに揺動自在に支持されている。
切替片48は、第1及び第2ガイド壁42,43の一側(紙面に直交する手前側)で直動レバー46の長手方向に延びるアーム部48a及び該アーム部48aの先端から他側(紙面に直交する奥側)に突出する略四角形の係合片48bを有する。アーム部48aの移動軌跡は、第1及び第2ガイド壁42,43から開放されており、係合片48bの移動軌跡は、第1及び第2ガイド壁42,43に遮られている。つまり、切替片48は、直動レバー46の移動に伴い係合片48bにおいて第1及び第2ガイド壁42,43と係合する。
ここで、図8(a)に示すように、直動レバー46がコイルスプリングSPに付勢されてホルダ41内から軸線O3に向かって移動している状態(図3相当)では、切替片48は、第2ガイド壁43から軸線O3側に離間しており、第2ガイド壁43の第2側D2寄りで対向するように直動レバー46の長手方向に延びている。従って、直動レバー46がコイルスプリングSPの付勢力に抗して軸線O3から離間するように移動すると、第2ガイド壁43のガイド面43dに係合片48bの案内される切替片48がばね47を支点に図示時計回りに回動する。そして、係合片48bがガイド片43aに到達してこれを通過すると、図8(b)への変化で示すように、切替片48がばね47に付勢されて図示反時計回りに回動するとともに、係合片48bがガイド面42aに当接することで回り止めされる(図4、図5相当)。
この状態で、直動レバー46がコイルスプリングSPに付勢されてホルダ41内から軸線O3に向かって移動すると、図8(c)への変化で示すように、係合片48bがガイド面42aに案内されつつ第2ガイド壁43のガイド壁43cに到達する。このとき、切替片48がばね47に付勢されることで、係合片48bがガイド片43bに到達するまでガイド壁43cを移動する。つまり、係合片48bは、第1ガイド壁42(ガイド面42b)よりも第2側D2に移動する。これにより、直動レバー46が当該位置で保持されるロック状態に切り替わる(図6相当)。
続いて、直動レバー46がコイルスプリングSPの付勢力に抗して軸線O3から離間するように移動すると、切替片48の係合片48bは第1ガイド壁42のガイド面42bにより第1側D1への移動が規制された状態で第2ガイド壁43のガイド片43bに案内される。そして、係合片48bがガイド片43bを通過すると、図8(d)への変化で示すように、切替片48がばね47に付勢されて図示反時計回りに回動し直動レバー46の長手方向に延びる状態になる。これにより、係合片48bがガイド片43bよりも第2側D2に移動することで、直動レバー46が当該位置での保持が解除されるロック解除状態に切り替わる(図7相当)。このとき、直動レバー46は、コイルスプリングSPに付勢されてホルダ41内から軸線O3に向かって移動可能となる。
以上により、ノック機構40による図8(a)〜(d)の動作に基づいて、図3〜図7に示すドア4の規制が実現されている。
次に、本実施形態の作用とともに、その効果について説明する。
次に、本実施形態の作用とともに、その効果について説明する。
(1)本実施形態では、インサイドドアハンドル6を操作すると、駆動部材20により開度調整用部材17が離脱位置から係合位置へと移動させられることで、これに続いてドア4を開作動する際、ストッパ部12が開度調整用部材17に当接することでドア4が半開開度で規制される。このように、半開開度でのドア4の規制を、車両内側からドア4を開ける場合には有効化できる。一方、ドア4が開作動を経て閉作動すると、駆動部材20により開度調整用部材17が係合位置から離脱位置へと移動させられる。従って、インサイドドアハンドル6を操作しなければ、即ち車両外側からドア4を開ける場合には、開度調整用部材17が離脱位置のままであることで、半開開度でのドア4の規制を無効化できる。通常、乗車時はユーザがドア4の周辺状況を目視で確認できるため、ドア4が引っ掛かったような違和感を与える可能性のある半開開度でのドア4の規制を無効化することで、乗車時の当該違和感を解消できる。
(2)本実施形態では、ドア4の車両内側の部位に設けられ、インサイドドアハンドル6の操作に伴う駆動部材20の作動及び非作動を選択的に切り替える操作レバー21を備える。従って、例えばドア4の周辺に十分なスペースがあるときには、操作レバー21によりインサイドドアハンドル6を操作しても駆動部材20が非作動になるように切り替えておくことで、車両内側からドア4を開ける場合であってもドア4が半開開度で規制されることを解消でき、より円滑な降車ができる。
(3)本実施形態では、例えば操作レバー21が作動位置にあるとき、インサイドドアハンドル6の操作に伴い操作レバー21が回動すると、操作レバー21(係合ピン24)を介して入力レバー26に押圧される伝達レバー31が回動する。そして、ノック機構40及びロッド51により、開度調整用部材17が係合位置に移動されて該係合位置で保持される。従って、これに続いてドア4を開作動する際、ストッパ部12が開度調整用部材17に当接することでドア4が半開開度で規制される。また、このとき、ノック機構40及びロッド51による開度調整用部材17の係合位置での保持が解除される。従って、これに続いてドア4を閉作動すると、ストッパ部12から解放された開度調整用部材17がコイルスプリングSPに付勢されて離脱位置に移動する。従って、インサイドドアハンドル6を操作しなければ、即ち車両外側からドア4を開ける場合には、開度調整用部材17が離脱位置のままであることで、半開開度で規制されることなくドア4を開けることができる。このように、半開開度でのドア4の規制の設定を操作レバー21等(駆動部材20)の機械的な構成のみで実現できる。
(4)本実施形態では、降車時に使用するインサイドドアハンドル6を利用して、ドア4を半開開度で規制するべく開度調整用部材17を作動させるようにしたことで、利便性を高めることができる。
(5)本実施形態では、インサイドドアハンドル6の操作に伴うドアロック装置5の解除に先立って開度調整用部材17の係合位置への移動を完了するようにしたことで、半開開度でのドア4の規制をより安定して行うことができる。
(6)本実施形態では、ストッパ部12の移動軌跡を第2当接部19の少なくとも一部が遮る係合位置にあれば、ドア4を半開開度で規制できることで、例えばチェックリンク11の部品ばらつきや組付けばらつきを吸収してより確実にドア4を半開開度で規制できる。
(第2の実施形態)
以下、車両用ドアの開度調整装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の開度調整用部材の移動を電動で行うように変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
以下、車両用ドアの開度調整装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の開度調整用部材の移動を電動で行うように変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図9に示すように、例えばドア4内に設置される制御部としてのドアECU(Electronic Control Unit)60は、例えばマイクロ・コントローラ(MCU)を主体に構成されており、同じくドア4内に設置された電気的駆動源としてのアクチュエータ61に電気的に接続されている。このアクチュエータ61は、電動モータを主体に構成されており、開度調整用部材17に準じた開度調整用部材62に機械的に連係されている。なお、開度調整用部材62は、基本的に離脱位置に配置されるようになっている。
また、ドアECU60は、インサイドドアハンドル6の操作の検知結果を表す検知信号Si1を出力するハンドルスイッチ63と電気的に接続されている。さらに、ドアECU60は、ドア4の開度の検出結果を表す検出信号Si2を出力するドア開度センサ64と電気的に接続されている。ドアECU60、アクチュエータ61、ハンドルスイッチ63及びドア開度センサ64は駆動部材70を構成する。
また、ドアECU60は、ドア4の車両内側の部位に設けられて、駆動部材70の作動及び非作動の選択結果を表す操作信号Si3を出力する操作スイッチ65と電気的に接続されている。そして、ドアECU60は、ハンドルスイッチ63の検知信号Si1、ドア開度センサ64の検出信号Si2及び操作スイッチ65の操作信号Si3に基づいて離脱位置及び係合位置の間で開度調整用部材62を移動させるべくアクチュエータ61を駆動制御する。
次に、ドアECU60によるアクチュエータ61の駆動制御態様について説明する。
図10に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、ドアECU60は、操作スイッチ65の操作信号Si3がオンか否か、即ち駆動部材70の作動の選択結果を表す操作信号Si3を出力しているか否かを判断する(ステップS1)。ここで、操作スイッチ65の操作信号Si3がオフと、即ち駆動部材70の非作動の選択結果を表す操作信号Si3を出力していると判断されると、ドアECU60はそのまま処理を終了する。一方、操作スイッチ65の操作信号Si3がオンと、即ち駆動部材70の作動の選択結果を表す操作信号Si3を出力していると判断されると、ドアECU60は、ハンドルスイッチ63の操作信号Si3がオンか否か、即ちインサイドドアハンドル6の操作の検知結果を表す検知信号Si1を出力しているか否かを判断する(ステップS2)。ここで、ハンドルスイッチ63の検知信号Si1がオフと、即ちインサイドドアハンドル6の操作の検知結果を表す検知信号Si1を出力していないと判断されると、ドアECU60はそのまま処理を終了する。
図10に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、ドアECU60は、操作スイッチ65の操作信号Si3がオンか否か、即ち駆動部材70の作動の選択結果を表す操作信号Si3を出力しているか否かを判断する(ステップS1)。ここで、操作スイッチ65の操作信号Si3がオフと、即ち駆動部材70の非作動の選択結果を表す操作信号Si3を出力していると判断されると、ドアECU60はそのまま処理を終了する。一方、操作スイッチ65の操作信号Si3がオンと、即ち駆動部材70の作動の選択結果を表す操作信号Si3を出力していると判断されると、ドアECU60は、ハンドルスイッチ63の操作信号Si3がオンか否か、即ちインサイドドアハンドル6の操作の検知結果を表す検知信号Si1を出力しているか否かを判断する(ステップS2)。ここで、ハンドルスイッチ63の検知信号Si1がオフと、即ちインサイドドアハンドル6の操作の検知結果を表す検知信号Si1を出力していないと判断されると、ドアECU60はそのまま処理を終了する。
一方、ハンドルスイッチ63の検知信号Si1がオンと、即ちインサイドドアハンドル6の操作の検知結果を表す検知信号Si1を出力していると判断されると、ドアECU60は、開度調整用部材62を係合位置へと移動させるべくアクチュエータ61を駆動制御する(ステップS3)。その後、ユーザは、降車すべくドアロック装置5を解除してドア4を開作動することになる。なお、インサイドドアハンドル6の操作に伴って解除されるドアロック装置5は、インサイドドアハンドル6にワイヤを介して直接接続されていてもよい。
ドアECU60は、ドア4の開作動に伴い該ドア4が開度調整用部材62に規制される半開開度に到達したか否か、即ちドア開度センサ64が当該半開開度の検出結果を表す検出信号Si2を出力しているか否かを判断する(ステップS4)。そして、ドアECU60は、ドア4が当該半開開度に到達するのを待って(ステップS4でYES)、ドア4が閉作動をしたか否か、即ちドア開度センサ64がドア4の閉作動に相当する検出結果を表す検出信号Si2を出力しているか否かを判断する(ステップS5)。これは、ドア4が半開開度に到達した後に閉作動をすることで、その間にユーザが降車したと見なせるためである。換言すれば、この状態であれば、インサイドドアハンドル6が操作されない限り、その後のドア4の開作動は車両外側からということになる。
ドアECU60は、ドア4が閉作動するのを待って(ステップS5でYES)、開度調整用部材62を離脱位置へと移動させるべくアクチュエータ61を駆動制御して(ステップS6)、処理を終了する。
以上により、開度調整用部材62が配置されることで、その後に車両外側からドア4を開ける場合には、半開開度で規制されることなくドア4を開けることができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)、(4)〜(6)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)、(4)〜(6)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ハンドルスイッチ63の検知信号Si1に基づきインサイドドアハンドル6の操作が検知されたとする。このとき、開度調整用部材62を離脱位置から係合位置へと移動させるべくドアECU60がアクチュエータ61を駆動制御すると、これに続いてドア4を開作動する際、ストッパ部12が開度調整用部材62に当接することでドア4が半開開度で規制される。一方、ドア開度センサ64の検出信号Si2に基づきドア4の開作動を経た閉作動が検出されたとき、開度調整用部材62を係合位置から離脱位置へと移動させるべくドアECU60がアクチュエータ61を駆動制御する。これにより、インサイドドアハンドル6を操作しなければ、即ち車両外側からドア4を開ける場合には、開度調整用部材62が離脱位置のままであることで、半開開度で規制されることなくドア4を開けることができる。このように、半開開度でのドア4の規制の設定をドアECU60等による電気的な制御で実現でき、機械的な構造をより簡素化できる。
(2)本実施形態では、例えばドア4の周辺に十分なスペースがあるときには、操作スイッチ65により駆動部材70の非作動を選択しておくことで、車両内側からドア4を開ける場合であってもドア4が半開開度で規制されることを解消でき、より円滑な降車ができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1の実施形態において、インサイドドアハンドル6の操作による直動レバー46の移動量(図4、図5参照)を、半開開度でドア4を規制するときの直動レバー46の移動量(図7参照)よりも小さくしてもよい。そして、インサイドドアハンドル6の操作による直動レバー46の移動量では、切替片48の係合片48bがガイド片43bを乗り越えられない、即ち直動レバー46がロック解除状態に切り替われないようにしてもよい。この場合、インサイドドアハンドル6の操作に伴い一旦、半開開度でのドア4の規制が設定されると、インサイドドアハンドル6の操作を続ける限り直動レバー46がロック状態のまま半開開度でのドア4の規制が維持されることで、利便性を高めることができる。
・前記第1の実施形態において、インサイドドアハンドル6の操作による直動レバー46の移動量(図4、図5参照)を、半開開度でドア4を規制するときの直動レバー46の移動量(図7参照)よりも小さくしてもよい。そして、インサイドドアハンドル6の操作による直動レバー46の移動量では、切替片48の係合片48bがガイド片43bを乗り越えられない、即ち直動レバー46がロック解除状態に切り替われないようにしてもよい。この場合、インサイドドアハンドル6の操作に伴い一旦、半開開度でのドア4の規制が設定されると、インサイドドアハンドル6の操作を続ける限り直動レバー46がロック状態のまま半開開度でのドア4の規制が維持されることで、利便性を高めることができる。
・前記第1の実施形態においては、開度調整用部材17のコイルスプリングSPを利用して直動レバー46を軸線O3に向かって移動するように付勢したが、該直動レバー46を軸線O3に向かって移動させる専用の付勢部材を設けてもよい。
・前記第1の実施形態において、直動レバー46の先端にカム面32aを転動するローラなどを設置して伝達レバー31の回動等をより円滑化してもよい。
・前記第1の実施形態において、ノック機構(40)は、例えばボールペンなどに搭載される回転式のものであってもよい。
・前記第1の実施形態において、ノック機構(40)は、例えばボールペンなどに搭載される回転式のものであってもよい。
・前記第1の実施形態において、インサイドドアハンドル6の操作に伴う駆動部材20の作動及び非作動を選択的に切り替える操作レバー21を省略してもよい。この場合、入力レバー26及び伝達レバー31が一体回動するようにすればよい。
・前記第2の実施形態において、開度調整用部材62の離脱位置から係合位置への移動及び係合位置から離脱位置への移動のいずれか一方を適宜の復帰スプリングの付勢力を利用して行ってもよい。
・前記第2の実施形態において、駆動部材70の作動及び非作動の選択結果を表す操作信号Si3を出力する操作スイッチ65を省略してもよい。この場合、ハンドルスイッチ63の検知信号Si1に基づきインサイドドアハンドル6の操作が検知されたとき、常に開度調整用部材62を離脱位置から係合位置へと移動させるようにドアECU60がアクチュエータ61を駆動制御すればよい。
・前記各実施形態において、開度調整用部材17,62は、離脱位置及び係合位置の間を直線運動で移動するものであってもよい。
SP…コイルスプリング(付勢部材)、1…ボデー、4…ドア、6…インサイドドアハンドル、11…チェックリンク、12…ストッパ部、16…ドアチェック、17,62…開度調整用部材、20,70…駆動部材、21…操作レバー(操作部材)、26…入力レバー、31…伝達レバー、40…ノック機構(切替機構)、51…ロッド(切替機構)、60…ドアECU(制御部)、61…アクチュエータ(電気的駆動源)、63…ハンドルスイッチ、64…ドア開度センサ、65…操作スイッチ。
Claims (5)
- ストッパ部を有し、車両のボデーに回動自在に連結されるチェックリンクと、
車両のドアに固定されて前記チェックリンクが挿通され、前記ドアの開作動に伴い前記ストッパ部が当接することで前記ドアを全開開度で規制するドアチェックと、
前記ドアの開作動に伴う前記ストッパ部の移動軌跡を開放する離脱位置及び該移動軌跡を遮る係合位置の間を移動可能に前記ドアに設けられ、前記係合位置にあるときに前記ドアの開作動に伴い前記ストッパ部が当接することで前記ドアを半開開度で規制する開度調整用部材と、
インサイドドアハンドルの操作に伴い、前記開度調整用部材を前記離脱位置から前記係合位置へと移動させるとともに、これに続く前記ドアの開作動を経た閉作動によって前記開度調整用部材を前記係合位置から前記離脱位置へと移動させる駆動部材と、を備えた、車両用ドアの開度調整装置。 - 請求項1に記載の車両用ドアの開度調整装置において、
前記ドアの車両内側の部位に設けられ、前記インサイドドアハンドルの操作に伴う前記駆動部材の作動及び非作動を選択的に切り替える操作部材を備えた、車両用ドアの開度調整装置。 - 請求項2に記載の車両用ドアの開度調整装置において、
前記操作部材は、作動位置及び非作動位置の間で前記ドアに回動自在に連結された操作レバーであり、
前記駆動部材は、
前記インサイドドアハンドルの操作に伴い回動する入力レバーと、
前記作動位置にある前記操作レバーを介して前記入力レバーに押圧されて回動するとともに、前記操作レバーが前記非作動位置にあるときに前記入力レバーから解放される伝達レバーと、
前記開度調整用部材に連結されて前記伝達レバーに係合され、該伝達レバーの回動に伴い前記開度調整用部材を前記係合位置へと移動させて該係合位置で保持するとともに、これに続く前記ドアの開作動に伴い前記開度調整用部材に前記ストッパ部が当接することで前記開度調整用部材の前記係合位置での保持を解除する切替機構と、
前記開度調整用部材が前記係合位置から前記離脱位置に移動する方向に付勢する付勢部材と、を有した、車両用ドアの開度調整装置。 - 請求項1に記載の車両用ドアの開度調整装置において、
前記駆動部材は、
前記インサイドドアハンドルの操作の検知結果を表す検知信号を出力するハンドルスイッチと、
前記ドアの開度の検出結果を表す検出信号を出力するドア開度センサと、
前記開度調整用部材に駆動連結され、前記離脱位置及び前記係合位置の間で前記開度調整用部材を移動させる電気的駆動源と、
前記ハンドルスイッチの前記検知信号及び前記ドア開度センサの前記検出信号に基づいて前記電気的駆動源を駆動制御する制御部と、を有した、車両用ドアの開度調整装置。 - 請求項4に記載の車両用ドアの開度調整装置において、
前記ドアの車両内側の部位に設けられ、前記駆動部材の作動及び非作動の選択結果を表す操作信号を出力する操作スイッチを備え、
前記制御部は、前記操作スイッチの前記操作信号に基づき前記駆動部材の非作動の選択が検知されたとき、前記開度調整用部材を前記離脱位置に保持させる、車両用ドアの開度調整装置。
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2017
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