JP6717188B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関するものである。
従来、車両用ドアロック装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用ドアロック装置は、リリース機能及びクローザ機能を一体的に備えており、それらの機能に係るアクティブレバーの回動規定範囲は、中立領域(中立範囲)と、クローズ領域と、リリース領域とに分かれている。そして、アクティブレバーは、中立領域から回動規定範囲(クローズ領域)の先端側であるクローズ位置に向かって一方向に回動することで半ドア状態にあるドアを全閉状態で保持するようにラッチ機構を作動させる。一方、アクティブレバーは、中立領域から回動規定範囲(リリース領域)の他端側であるリリース位置に向かって他方向に回動することでドアの全閉状態での保持を解除するようにラッチ機構を作動させる。
また、車両用ドアロック装置は、アクティブレバーが中立領域にあることを検出する中立スイッチと、該中立スイッチの操作軸に一体回動するように連結された中立スイッチレバーとを備えている。クローズ領域にあるアクティブレバーは、その領域にあることが検知できればよい。このため、アクティブレバーは、基本的にその第1ギヤ部を中立スイッチレバーの第2ギヤ部に噛合させて中立スイッチレバーを回動させるものの、クローズ領域に到達することでその第1カム部を中立スイッチレバーの第2カム部に摺動させて中立スイッチレバーを停止・位置決めする。
特開2016−98612号公報
ところで、アクティブレバー及び中立スイッチレバーの互いに平行な両軸線の間の距離(いわゆる軸間ピッチ)は、設計上、第1ギヤ部のピッチ円の半径と第2ギヤ部のピッチ円の半径とを合算した長さよりも若干長く設定されている。これは、金属板からなるアクティブレバーに対し、樹脂材からなる中立スイッチレバーが作動環境下の温度(例えば−30°C〜80°C)の影響を受けて伸縮しやすく、例えば部品ばらつきや組付ばらつき分以外に部品(中立スイッチレバー)が最大限に伸長するときの寸法を考慮して隙間(以下、「初期隙」ともいう)を設定する必要性があるためである。
従って、例えばこのような初期隙が最大になると、第1ギヤ部及び第2ギヤ部同士が正規の位置で噛合できなくなる噛合の位置ずれや、第1ギヤ部及び第2ギヤ部同士の干渉が生じることがある。
具体的には、図12(a)に示すように、クローズ領域にあるアクティブレバー100が中立領域に向かう方向(図示反時計回転方向)に回動する際、アクティブレバー100の第1カム部101及び中立スイッチレバー105の第2カム部106の摺動状態からアクティブレバー100の第1ギヤ部102及び中立スイッチレバー105の第2ギヤ部107が噛合しようとするときに初期隙の分だけ中立スイッチレバー105の回動が遅れていると、第1ギヤ部102及び第2ギヤ部107が位置ずれによって噛合できなくなることがある。
あるいは、図12(b)に示すように、クローズ領域にあるアクティブレバー100が中立領域に向かう方向(図示反時計回転方向)に回動する際、アクティブレバー100の第1カム部101及び中立スイッチレバー105の第2カム部106の摺動状態からアクティブレバー100の第1ギヤ部102及び中立スイッチレバー105の第2ギヤ部107が噛合しようとするときに初期隙の分だけ中立スイッチレバー105の回動が進んでいると、第2ギヤ部107が第1ギヤ部102に乗り上げることがある。
本発明の目的は、クローズ領域にある作動レバーが中立領域に向かう方向に回動するときの中立検出レバーとの噛合状態への移行をより安定化できる車両用ドアロック装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置は、支持軸を中心とする周方向である第1周方向に並んで外周部に第1ギヤ部及び前記第1周方向に延びる第1円弧面の形成された第1カム部を有し、前記支持軸の周りに回動規定範囲の中立領域からクローズ領域の先端側であるクローズ位置に向かって回動することで半ドア状態にあるドアを全閉状態で保持させる作動レバーと、前記支持軸と平行な操作軸の周りに回動するように連結され、該操作軸を中心とする周方向である第2周方向に並んで外周部に前記第1ギヤ部と噛合可能な第2ギヤ部及び前記クローズ位置に向かう前記作動レバーの回動に伴って前記第1円弧面と当接可能であって該第1円弧面と当接状態にあるときに前記第1周方向に延びる第2円弧面の形成された第2カム部を有する中立検出レバーとを備え、前記作動レバーには、前記第1ギヤ部及び前記第1カム部の境界部に配置され、前記第2カム部の前記第2周方向における前記第2ギヤ部側の先端部である係合端部が係入可能な係入溝が形成されており、前記係入溝への前記係合端部の係入を経て前記第1円弧面及び前記第2円弧面の当接状態から前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態へと切り替わるものであり、前記第1円弧面には、前記第2円弧面を前記係合端部まで延ばした仮想円弧面の回動軌跡に進入する延長部が形成されており、前記第2周方向における前記第2カム部の前記第2円弧面及び前記係合端部の間には、前記延長部の回動軌跡を開放する切り欠きが形成される。
この構成によれば、前記回動規定範囲で前記作動レバーが回動する際、前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態にあれば、その回動方向に応じた回動方向で前記中立検出レバーが前記操作軸の周りに回動する。また、前記クローズ位置に向かう前記作動レバーの回動に伴って前記第1円弧面及び前記第2円弧面が当接状態になると、前記中立検出レバーは、前記第2円弧面において前記操作軸を中心とする径方向内側に前記第1円弧面が突出することで回動規制される。一方、前記作動レバーは、前記第2円弧面に前記第1円弧面を摺動させることで前記中立検出レバーに対して回動可能である。従って、前記作動レバーは、前記中立検出レバーを残置したまま前記第2円弧面に前記第1円弧面を摺動させつつ前記クローズ位置に向かって回動可能である。また、前記クローズ領域にある前記作動レバーは、前記中立検出レバーを残置したまま前記第2円弧面に前記第1円弧面を摺動させつつ前記中立領域に向かって回動可能である。このとき、前記中立検出レバーの一方向の回動は、前記延長部が前記係合端部を通過しない限り、前記係合端部が前記第1カム部に当接するまでの範囲に規制される。このように、前記中立検出レバーの姿勢がより安定化することで、前記係合端部に到達した前記係入溝に前記係合端部をより円滑に係入させることができ、前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態への移行をより安定化できる。また、このときの前記延長部の回動軌跡は、前記切り欠きによって開放されていることで、前記第1カム部及び前記第2カム部の干渉を抑制できる。
上記車両用ドアロック装置について、前記係合端部の前記操作軸から離間する先端部は、前記第2円弧面を延ばした前記係合端部における形状にならった係合端面を突出形成しており、前記係入溝には、前記係合端面の回動軌跡を開放する逃げ溝が形成されることが好ましい。
この構成によれば、前記クローズ領域にある前記作動レバーが前記中立検出レバーを残置したまま前記第2円弧面に前記第1円弧面を摺動させつつ前記中立領域に向かって回動する際、前記中立検出レバーの一方向の回動は、前記係合端面の突出分だけ前記第1カム部(第1円弧面)に近付くことでより規制される。このように、前記中立検出レバーの姿勢がいっそう安定化することで、前記係合端部に到達した前記係入溝に前記係合端部をいっそう円滑に係入させることができ、前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態への移行をいっそう安定化できる。また、このときの前記係合端面の回動軌跡は、前記逃げ溝によって開放されていることで、前記係合端部及び前記係入溝の干渉を抑制できる。
上記車両用ドアロック装置について、前記第1円弧面及び前記第2円弧面の当接状態にあるとき、前記第1カム部からの前記係合端部の離間を抑制するように前記中立検出レバーの回動位置を制限する位置制限部を備えることが好ましい。
この構成によれば、前記第1円弧面及び前記第2円弧面の当接状態にあるとき、前記位置制限部により、前記第1カム部からの前記係合端部の離間を抑制するように前記中立検出レバーの回動位置が制限される。従って、前記クローズ領域にある前記作動レバーが前記中立検出レバーを残置したまま前記第2円弧面に前記第1円弧面を摺動させつつ前記中立領域に向かって回動する際、前記中立検出レバーの逆方向の回動は、前記位置制限部によって抑制される。このように、前記中立検出レバーの姿勢がいっそう安定化することで、前記係合端部に到達した前記係入溝に前記係合端部をいっそう円滑に係入させることができ、前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態への移行をいっそう安定化できる。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置は、支持軸を中心とする周方向である第1周方向に並んで外周部に第1ギヤ部及び前記第1周方向に延びる第1円弧面の形成された第1カム部を有し、前記支持軸の周りに回動規定範囲の中立領域からクローズ領域の先端側であるクローズ位置に向かって回動することで半ドア状態にあるドアを全閉状態で保持させ、前記中立領域からリリース領域の先端側であるリリース位置に向かって他方向に回動することで前記ドアの全閉状態での保持を解除させる作動レバーと、前記支持軸と平行な操作軸の周りに回動するように連結され、該操作軸を中心とする周方向である第2周方向に並んで外周部に前記第1ギヤ部と噛合可能な第2ギヤ部及び前記クローズ位置に向かう前記作動レバーの回動に伴って前記第1円弧面と当接可能であって該第1円弧面と当接状態にあるときに前記第1周方向に延びる第2円弧面の形成された第2カム部を有する中立検出レバーとを備え、前記作動レバーには、前記第1ギヤ部及び前記第1カム部の境界部に配置され、前記第2カム部の前記第2周方向における前記第2ギヤ部側の先端部である係合端部が係入可能な係入溝が形成されており、前記係入溝への前記係合端部の係入を経て前記第1円弧面及び前記第2円弧面の当接状態から前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態へと切り替わるものであり、前記第1円弧面には、前記第2円弧面を前記係合端部まで延ばした仮想円弧面の回動軌跡に進入する延長部が形成されており、前記第2周方向における前記第2カム部の前記第2円弧面及び前記係合端部の間には、前記延長部の回動軌跡を開放する切り欠きが形成される。
本発明は、クローズ領域にある作動レバーが中立領域に向かう方向に回動するときの中立検出レバーとの噛合状態への移行をより安定化できる効果がある。
車両用ドアロック装置の一実施形態が適用されるスライドドアの概念図。 同実施形態の車両用ドアロック装置についてそのラッチ機構の構造を示す正面図。 同実施形態の車両用ドアロック装置についてその構造を示す側面図。 アクティブレバーが中立領域にある状態を示す側面図。 アクティブレバーがリリース位置にある状態を示す側面図。 アクティブレバーがクローズ位置にある状態を示す側面図。 アクティブレバーがクローズ領域から中立領域に向かって回動する状態を示す側面図。 中立スイッチの動作を示す説明図。 同実施形態の動作を拡大して示す側面図。 同実施形態の動作を拡大して示す側面図。 アクティブレバーがクローズ領域から中立領域に向かって回動する状態を示す側面図。 (a)、(b)は、従来形態の動作を示す側面図。
以下、車両用ドアロック装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。
図1に示すように、車両のボデーの側部に適宜の支持部材(図示略)を介して支持されるドアとしてのスライドドア10は、前後方向への移動に伴ってボデーに形成された乗降用の開口を開閉する。このスライドドア10内には、ボデー側と係合することでスライドドア10を全閉状態で保持する全閉ドアロック装置11及びスライドドア10を全閉状態又は半ドア状態(閉止状態)で保持するクローザ・リリース装置12が設置されるとともに、ボデー側と係合することでスライドドア10を全開状態で保持する全開ドアロック装置13が設置されている。
クローザ・リリース装置12は、半ドア状態にあるスライドドア10を電動で全閉状態まで閉作動させる。また、クローザ・リリース装置12は、リリースケーブルC1を介してスライドドア10内に設置された適宜のリモコン(リモートコントローラ)14に機械的に連係されるとともに、該リモコン14にオープンケーブルC2を介して機械的に連係されている。クローザ・リリース装置12は、その電動による解除操作力がリリースケーブルC1、リモコン14及びオープンケーブルC2を介して伝達されることで、スライドドア10の全閉状態での保持を解除する。
なお、リモコン14は、スライドドア10の外面又は内面に露出する操作ハンドル15に接続されており、クローザ・リリース装置12は、操作ハンドル15の手動による解除操作力がオープンケーブルC2を介して伝達されることで、同様にスライドドア10の全閉状態での保持を解除する。
また、リモコン14は、オープンケーブルC3,C4を介して全閉ドアロック装置11及び全開ドアロック装置13にそれぞれ機械的に連係されており、クローザ・リリース装置12の電動による解除操作力又は操作ハンドル15の手動による解除操作力を全閉ドアロック装置11及び全開ドアロック装置13に伝達する。このとき、全閉ドアロック装置11がスライドドア10の全閉状態での保持を解除し、あるいは全開ドアロック装置13がスライドドア10の全開状態での保持を解除する。
図2に示すように、クローザ・リリース装置12は、スライドドア10の後端面に沿って広がってこれに締結される、例えば金属板からなるベースプレート21を有するとともに、該ベースプレート21に設置されたラッチ機構22を有する。このラッチ機構22は、ベースプレート21に軸支された互いに平行な一対の回転軸23,24にそれぞれ一体回動するように連結されたラッチ25及びポール26を有する。
ラッチ25には、略U字状の係合凹部25aが形成されている。そして、ラッチ25は、係合凹部25aを挟んでその一側及び他側(図2において反時計回転方向及び時計回転方向の側)にそれぞれ第1爪部25b及び第2爪部25cを形成する。また、ラッチ25は、第1爪部25bの長手方向中間部から突出する第3爪部25dを形成する。周方向において、第1爪部25bの先端部の第2爪部25cに対向する端面及び第3爪部25dの第1爪部25bに対向する端面は、フルラッチ係合面25e及びハーフラッチ係合面25fをそれぞれ形成する。このラッチ25は、ベースプレート21に一端の掛止されたラッチ付勢ばね(図示略)の他端が掛止されることで図示時計回転方向に回動する側に付勢されるとともに、該ベースプレート21に設置されたラッチストッパ(図示略)に当接することで当該方向への回動が規制され、所定の初期回動位置(以下、「アンラッチ位置」という)に保持される。なお、ラッチ25は、回転軸23を挟んで第3爪部25dの反対側にアーム状の連動片25gを突出する。
一方、ポール26は、回転軸24からその径方向一側(図2の左側)に延出する略鉤爪状の係合部26aを形成する。このポール26は、ポール付勢ばね(図示略)により図示反時計回転方向に回動する側、即ち係合部26aを図示下側に移動させる側に付勢され、所定の初期回動位置に保持される。
ここで、ラッチ機構22の基本的な動作について説明する。
スライドドア10が開放されている状態では、アンラッチ位置に保持されるラッチ25は、ボデーに固着されたストライカ29に係合凹部25aを対向させる。つまり、係合凹部25aは、スライドドア10の閉作動に伴うストライカ29の進入経路を開放している。また、所定の初期回動位置に保持されるポール26は、係合部26aを第3爪部25dの上方に配置する。なお、このときのラッチ機構22の状態をアンラッチ状態(解除状態)という。
次に、スライドドア10の閉作動に伴い、係合凹部25a内にストライカ29が進入したとする。この際、ストライカ29により係合凹部25aの内壁面が押圧されることで、ラッチ25は、ラッチ付勢ばねに抗して図示反時計回転方向に回動し、ハーフラッチ係合面25fに係合部26aが係止されることで回り止めされる。このとき、スライドドア10は、係合凹部25aにおいてストライカ29と係合してこれを抜け止めする半ドア状態にある。このときのラッチ機構22の状態をハーフラッチ状態といい、ラッチ25の回動位置をハーフラッチ位置という。
続いて、スライドドア10の更なる閉作動に伴い、係合凹部25a内にストライカ29が更に進入したとする。この際、ストライカ29により係合凹部25aの内壁面が押圧されることで、ラッチ25は、ラッチ付勢ばねに抗して図示反時計回転方向に更に回動し、図2に示すように、フルラッチ係合面25eに係合部26aが係止されることで回り止めされる。このとき、スライドドア10は、係合凹部25aにおいてストライカ29と係合してこれを抜け止めする全閉状態にある。このときのラッチ機構22の状態をフルラッチ状態(係合状態)といい、ラッチ25の回動位置をフルラッチ位置という。
また、ハーフラッチ状態又はフルラッチ状態において、ポール26がポール付勢ばねに抗して図示時計回転方向に回動すると、係合部26aによるハーフラッチ係合面25f又はフルラッチ係合面25eの係止が解除される。このとき、ラッチ25は、例えばシール部材の反発力などでスライドドア10が開作動し始めることに伴い、係合凹部25a内から退出するストライカ29により係合凹部25aの内壁面が押圧されることで、図示時計回転方向に回動する。そして、スライドドア10は、係合凹部25aにおけるストライカ29との係合を解除して開放可能となる。
図3に示すように、クローザ・リリース装置12は、例えばロータリスイッチからなるラッチスイッチ90を有する。このラッチスイッチ90は、ラッチ25の回動位置(アンラッチ位置等)を検出するためのものである。また、クローザ・リリース装置12は、回転軸24に一体回動するように連結されたポール駆動レバー27を有する。ポール駆動レバー27の先端部は、上方に向かって凸になるように湾曲されて被押圧部27aを形成する。なお、被押圧部27aが下方に移動するポール駆動レバー27の回動方向は、前述のラッチ25との係合状態を解除するポール26の回動方向に一致している。
ベースプレート21には、車両の前方に向かって広がる、例えば金属板からなるベースプレート30が締結されている。ベースプレート30は、ベースプレート21とは別にスライドドア10に締結されている。このベースプレート30の前方下部には、図示しないECU(電子制御装置)により駆動制御されるアクチュエータ31が設置されている。このアクチュエータ31は、電動モータ32と、該電動モータ32の回転軸の回転を減速する減速機構33とを有する。なお、減速機構33の出力軸には、ピニオン33aが固着されている。
また、ベースプレート30には、ピニオン33aの斜め後上方で該ピニオン33aの軸心と略平行に中心線の延びる支持軸としての略円柱状の第1支持ピン34が固着されるとともに、該第1支持ピン34には、例えば金属板からなる作動レバーとしてのアクティブレバー35が軸支されている。すなわち、アクティブレバー35は、第1支持ピン34が貫通してこれに軸支される略円形の支持部36を有する。また、アクティブレバー35は、第1支持ピン34を中心とする径方向において支持部36の外側に配置される略円弧状の連結部37を有するとともに、該連結部37の第1支持ピン34を中心とする周方向である第1周方向Ci1の一側(図示時計回転方向の側)の端部及び支持部36同士を第1支持ピン34を中心とする径方向に接続する接続部38を有する。そして、アクティブレバー35は、支持部36の外周部、連結部37の内周部及び接続部38の側壁により、第1周方向Ci1の他側(図示反時計回転方向の側)に開口する略扇状の溝部35aを形成する。
図4に示すように、アクティブレバー35は、第1周方向Ci1に並んで連結部37の外周部に第1ギヤ部61及び第1カム部62を有する。第1ギヤ部61は、複数の外歯からなり、アクチュエータ31のピニオン33aに噛合する。従って、アクティブレバー35は、ピニオン33aが回転することでその回転方向に応じた方向に第1支持ピン34の周りを回動する。また、アクティブレバー35は、その回動規定範囲が予め設定されており、第1ギヤ部61の終端がピニオン33aに到達する等で回動規制される。第1ギヤ部61の第1周方向Ci1における中間部でピニオン33aに噛合する図4に示すアクティブレバー35の回動位置を含む回動規定範囲の中間部を「中立領域」という。
第1カム部62には、第1周方向Ci1に延びる第1円弧面62aが形成されている。第1円弧面62aの直径は第1ギヤ部61の歯先円及び歯元円の両直径の中間の長さに設定されている。また、アクティブレバー35には、第1ギヤ部61及び第1カム部62の境界部に配置された略U字状の係入溝63が形成されている。図7に示すように、係入溝63の内壁面は、第1ギヤ部61の第1カム部62に隣接する終端の外歯である第1端歯64の第1カム部62に対向する側の歯形側面(いわゆるインボリュート歯形の側面)に沿った内側面63aと、第1端歯64から第1カム部62側に仮想の外歯65が繋がっていると仮定したときにその歯底よりも内周側に凹んだ底面63bと、仮想の外歯65の第1端歯64に対向する側の歯形側面から離間する第1周方向Ci1の側に凹んだ内側面63cとによって区画されている。仮想の外歯65が繋がっていると仮定したときの本来の谷部よりも係入溝63の凹み分(パターンにて図示)は逃げ溝66を形成する。
なお、図4に示すように、連結部37の接続部38側寄りの内周部には、複数の内歯からなる内歯車部37aが形成されている。また、連結部37の内周部には、基本的に内歯車部37a(内歯)の歯元円の径と同等の内径を有して内歯車部37aから第1周方向Ci1の他側(図示反時計回転方向の側)に延びる解放部37bが形成されている。さらに、図3に示すように、アクティブレバー35は、支持部36から第1支持ピン34を中心とする斜め後下方の径方向に延出片39を延出する。この延出片39の第1支持ピン34から離間する先端部は、前方に転向して接続部38の近傍で連結部37に接続されている。
ベースプレート30には、アクティブレバー35の溝部35a内で第1支持ピン34の中心線と略平行に中心線の延びる略段付き円柱状の第2支持ピン40が固着されるとともに、該第2支持ピン40には、例えば金属板からなるリリースレバー41が軸支されている。すなわち、リリースレバー41は、第2支持ピン40が貫通してこれに軸支される略円形のレバー支持部42を有する。このレバー支持部42も、アクティブレバー35の溝部35a内に位置している。レバー支持部42の外周部には、図3における斜め前下方の角度位置で複数の外歯からなるギヤ部42aが形成されており、該ギヤ部42aにおいてアクティブレバー35の内歯車部37aに噛合可能となっている。
また、リリースレバー41は、レバー支持部42から第2支持ピン40を中心とする斜め後上方の径方向に略弓形のレバー突片43を延出する。
リリースレバー41は、ベースプレート30に一端の掛止された、例えばコイルスプリングからなる付勢部材95の他端が掛止されることで図示時計回転方向に回動する側に付勢されるとともに、ベースプレート30に形成されたストッパ片30aに当接することで当該方向への回動が規制される。このとき、リリースレバー41は、所定の初期回動位置に保持される。
図4に示すように、リリースレバー41が初期回動位置にあるとき、該リリースレバー41は、中立領域にあるアクティブレバー35の内歯車部37aの図示反時計回転方向の側に先行してギヤ部42aを配置している。そして、図5への変化で示すように、アクティブレバー35が図示反時計回転方向に回動すると、所定の空走区間を経てギヤ部42aに内歯車部37aが噛合する。これにより、アクティブレバー35の図示反時計回転方向への回動に伴って、リリースレバー41が付勢部材95の付勢力に抗して図示反時計回転方向に回動し始める。なお、レバー支持部42は、基本的にギヤ部42a(外歯)の歯先円の径と同等の外径を有するものの、連結部37には解放部37bが形成されていることでこれと干渉することはない。
図3に示すように、リリースレバー41(レバー突片43)の先端には、リリースケーブルC1の端末が掛止されており、リリースレバー41が初期回動位置から回動することでリリースケーブルC1をクローザ・リリース装置12側に引っ張るように構成されている。つまり、クローザ・リリース装置12の電動による解除操作力は、リリースレバー41が初期回動位置から回動することで発生する。
ベースプレート30には、第1支持ピン34の上方でその中心線と略平行に中心線の延びる略円柱状の支持ピン45が固着されるとともに、該支持ピン45には、例えば金属板からなるオープンレバー46が軸支されている。このオープンレバー46は、支持ピン45を中心とする上方の径方向に略弓形の第1レバー突片47を延出するとともに、支持ピン45を中心とする下方の径方向にアーム状の第2レバー突片48を延出する。そして、第1レバー突片47の先端は、ポール駆動レバー27の被押圧部27aの上方で下方に向かって凸になるように湾曲されて押圧部47aを形成する。
オープンレバー46は、第2レバー突片48の先端においてオープンケーブルC2の端末が掛止されている。従って、オープンケーブルC2がリモコン14側に引っ張られると、オープンレバー46は、支持ピン45を中心に図示反時計回転方向に回動する。このとき、オープンレバー46は、押圧部47aにおいてポール駆動レバー27の被押圧部27aを下方に押圧することで、該被押圧部27aが下方に移動するようにポール駆動レバー27が回動する。これにより、ポール駆動レバー27と一体回動するポール26がラッチ25との係合状態を解除する。つまり、クローザ・リリース装置12の電動による解除操作力又は操作ハンドル15の手動による解除操作力は、オープンケーブルC2がリモコン14側に引っ張られてオープンレバー46が回動するかたちでクローザ・リリース装置12に伝達される。ポール26がラッチ25との係合状態の解除を完了する図5に示すアクティブレバー35の回動位置を「リリース位置」という。そして、アクティブレバー35の回動規定範囲における中立領域の終端からリリース位置までの範囲を「リリース領域」という。
図3に示すように、アクティブレバー35の延出片39の先端部には、第1支持ピン34の中心線と略平行に中心線の延びる略円柱状の支持ピン50が固着されるとともに、該支持ピン50には、例えば金属板からなるクローザレバー51が軸支されている。このクローザレバー51は、支持ピン50を中心とする後方の径方向に延びるレバー突片52を有する。このレバー突片52の先端は、紙面に直交する手前側に起立して略L字状の押上壁52aを形成する。クローザレバー51は、適宜の保持部材により実質的にアクティブレバー35と一体回動するように保持されており、該アクティブレバー35が中立領域にあるときに、ハーフラッチ位置にあるラッチ25の連動片25gの下方に押上壁52aを配置する。従って、アクティブレバー35と共にクローザレバー51が図示時計回転方向に回動すると、押上壁52aにより連動片25gの押圧されるラッチ25がハーフラッチ位置からフルラッチ位置へと回動する。このとき、半ドア状態にあるスライドドア10が全閉状態になることは既述のとおりである。なお、アクティブレバー35が中立領域から図示時計回転方向に回動するとき、レバー支持部42を解放部37bが移動することで、リリースレバー41が初期回動位置のままであることはいうまでもない。ラッチ機構22によるスライドドア10の全閉状態での保持が完了する図6に示すアクティブレバー35の回動位置を「クローズ位置」という。そして、アクティブレバー35の回動規定範囲における中立領域の終端からクローズ位置までの範囲を「クローズ領域」という。
図3に示すように、ベースプレート30には、ピニオン33aの上方で、例えばロータリスイッチからなる中立スイッチ70が設置されている。この中立スイッチ70は、その筐体をなして回路基板及び該回路基板との電気的な接続状態を切り替える可動切片を内蔵するスイッチボデー71を有するとともに、可動切片と一体回動する操作軸72を有する。操作軸72は、スイッチボデー71の図示左上側の先端部に配置されており、その軸線は、ピニオン33aの軸線と略平行に延びている。
なお、図4に示すように、スイッチボデー71には、操作軸72を中心とする周方向である第2周方向Ci2にアクティブレバー35側に向かって位置制限部としての略爪状のスイッチ側ストッパ71aが突設されている。
操作軸72には、例えば樹脂材からなる略扇状の中立検出レバーとしての中立スイッチレバー80が一体回動するように連結されている。中立スイッチレバー80は、第2周方向Ci2に並んでその外周部に第2ギヤ部81及び第2カム部82を有する。つまり、中立スイッチレバー80は、いわゆる欠歯ギヤ形状を呈する。第2ギヤ部81は、複数の外歯からなり、アクティブレバー35の第1ギヤ部61に噛合可能となっている。従って、中立スイッチレバー80は、第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81が噛合状態にあるとき、アクティブレバー35が回動することでその回動方向に応じた方向に操作軸72の周りを回動する。アクティブレバー35の回動に伴って中立スイッチレバー80と共に操作軸72の回動する中立スイッチ70は、アクティブレバー35が中立領域にあることを検出する。つまり、中立スイッチ70は、アクティブレバー35が中立領域にあるか否かによって前述の電気的な接続状態が切り替わる。
第2カム部82には、クローズ位置に向かうアクティブレバー35の回動に伴って第1円弧面62aと当接可能な第2円弧面82aが形成されている。図6に示すように、第2円弧面82aは、第1円弧面62aに当接する当接状態にあるときに第1周方向Ci1に延びる。従って、中立スイッチレバー80は、第2円弧面82aにおいて操作軸72を中心とする径方向内側に第1円弧面62aが突出することで回動規制される。一方、アクティブレバー35は、第2円弧面82aに第1円弧面62aを摺動させることで中立スイッチレバー80に対して回動可能である。
第2カム部82の第2周方向Ci2における第2ギヤ部81側の先端部は、係入溝63に係入可能な係合端部83を形成する。図7に示すように、係合端部83の外壁面は、第2ギヤ部81の第2カム部82に隣接する終端の外歯である第2端歯84から第2カム部82側に仮想の外歯85が繋がっていると仮定したときにその第2端歯84に対向する側の歯形側面に沿った外側面83aと、操作軸72から離間する先端部の突出形成する係合端面83bとによって区画されている。係合端面83bは、仮想の外歯85の歯先よりも外周側に突出しており、第2円弧面82aを延ばした係合端部83における形状(即ち円弧面形状)を呈する。
第2周方向Ci2における第2カム部82の第2円弧面82a及び係合端部83の間には、第2円弧面82aを係合端部83まで延ばした仮想円弧面86よりも内周側に凹む略三角形の切り欠き87が形成されている。この切り欠き87は、例えばクローズ領域にあるアクティブレバー35の中立領域に向かう回動に伴い係入溝63に係合端部83が係入する際、第1カム部62の第1周方向Ci1における第1ギヤ部61側の先端部の回動軌跡を開放するためのものである。換言すれば、第1円弧面62aの第1周方向Ci1における第1ギヤ部61側の先端部には、仮想円弧面86の回動軌跡に進入する延長部62bが形成されている。なお、図7では、仮想円弧面86の回動軌跡の開放に要する仮想面67を描いている。この仮想面67は、仮想円弧面86が実在していると仮定したときにこれを案内することで、例えばクローズ領域にあるアクティブレバー35が中立領域に向かって回動する際に、第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81の再噛合を誘い込むものである。図7にパターンを付したように、仮想面67を第1円弧面62aに沿って外周側に嵩上げして延長部62bを形成した分、第1円弧面62aが第1ギヤ部61に向かって伸長されていることが確認される。
なお、既述のように、係入溝63には、仮想の外歯65の本来の谷部よりも内周側等に凹んだ逃げ溝66が形成されている、この逃げ溝66により、係入溝63に係入する係合端部83に突出形成された係合端面83bの回動軌跡が開放されている。
図8は、アクティブレバー35に連動する中立スイッチレバー80の回動範囲及び対応する中立スイッチ70の電気的な接続状態を示す説明図である。同図に示すように、中立スイッチレバー80の回動範囲の角度は、約90°に設定されており、アクティブレバー35の中立領域に相当する回動範囲(以下、便宜的に中立スイッチレバー80の中立領域という)に中立スイッチレバー80が位置するときに中立スイッチ70がオフ状態になる。また、アクティブレバー35が中立領域をリリース位置又はクローズ位置側に超えた回動規定範囲に相当する回動範囲に中立スイッチレバー80が位置するときに中立スイッチ70がオン状態になる。ECUは、このような中立スイッチ70のオン・オフ状態に基づいて、アクティブレバー35が中立領域にあるか否かを判断する。アクティブレバー35が中立領域をクローズ位置側に超えた回動規定範囲に相当する中立スイッチレバー80の回動範囲の終端が、第1円弧面62aが第2円弧面82aに乗り上げて回動規制される中立スイッチレバー80の回動位置であることはいうまでもない。なお、中立スイッチレバー80の当該回動位置では、即ち第1円弧面62a及び第2円弧面82aの当接状態にあるときには、中立スイッチレバー80の図示反時計回転方向に先行する側の端面80aが中立スイッチ70のスイッチ側ストッパ71aに近接又は当接する。これにより、中立スイッチレバー80の図示反時計回転方向の回動が規制されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、ラッチ機構22がハーフラッチ状態にあり、図4に示すように、アクティブレバー35が中立領域にあるとする。この状態で、ECUは、操作軸72が中立スイッチレバー80と一体回動する中立スイッチ70によってアクティブレバー35が中立領域にあることを検知する。これに基づき、ECUによりアクチュエータ31を駆動してアクティブレバー35を図示時計回転方向に回動させる。そして、回動規定範囲でアクティブレバー35が回動する際、第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81の噛合状態にあれば、その回動方向に応じた回動方向(ここでは図示反時計回転方向)で中立スイッチレバー80が回動する。また、クローズ位置に向かうアクティブレバー35の回動に伴って第1円弧面62a及び第2円弧面82aが当接状態になると、中立スイッチレバー80は、第2円弧面82aにおいて操作軸72を中心とする径方向内側に第1円弧面62aが突出することで回動規制される。一方、アクティブレバー35は、第2円弧面82a及び係合端面83bに第1円弧面62aを摺動させることで中立スイッチレバー80に対して回動可能である。従って、アクティブレバー35は、中立スイッチレバー80を残置したまま第2円弧面82a及び係合端面83bに第1円弧面62aを摺動させつつクローズ位置に向かって回動する。このように、アクティブレバー35がクローズ位置に到達するまで中立スイッチレバー80が回動し続ける必要がなくなることで、その移動領域が縮小される。なお、アクチュエータ31の駆動は、例えばラッチスイッチ90によりラッチ25がフルラッチ位置にあることが検出されることでECUにより停止される。
その後、クローズ領域にあるアクティブレバー35が中立領域に向かって回動する際、当初は、アクティブレバー35は、中立スイッチレバー80を残置したまま第2円弧面82a及び係合端面83bに第1円弧面62aを摺動させつつ回動する。このとき、図9に示すように、係入溝63が係合端部83に到達する直前までは、第1円弧面62a(延長部62b)が係合端面83bを摺動することで、中立スイッチレバー80の回動が規制される。また、図9に2点鎖線で示すように、仮に初期隙の分だけ中立スイッチレバー80がアクティブレバー35との噛合方向に進むように図示時計回転方向に回動(一方向の回動)をしたとしても、係入溝63が係合端部83に到達する直前まで第1円弧面62a(延長部62b)が係合端面83bに対向していることで、中立スイッチレバー80の当該回動(傾き)が低減されてその姿勢がより安定化する。
あるいは、図10に示すように、仮に初期隙の分だけ中立スイッチレバー80がアクティブレバー35との噛合方向に遅れるように図示反時計回転方向に回動(逆方向の回動)をしたとしても、中立スイッチ70のスイッチ側ストッパ71aが中立スイッチレバー80の端面80aに対向していることで、中立スイッチレバー80の当該回動(傾き)も低減されてその姿勢がより安定化する。
そして、アクティブレバー35が中立領域に向かって更に回動すると、図11への変化で示すように、第1ギヤ部61の第1端歯64(内側面63a)が係合端部83に到達してこれを押圧することで、係入溝63に係合端部83を係入させつつ中立スイッチレバー80を回動させ始めるとともに、第1ギヤ部61が第2ギヤ部81に噛合することで中立スイッチレバー80を回動させる。つまり、アクティブレバー35及び中立スイッチレバー80は、係入溝63への係合端部83の係入を経て第1円弧面62a及び第2円弧面82aの当接状態から第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81の噛合状態へと切り替わる。このとき、前述のように中立スイッチレバー80の姿勢がより安定化されていることで、係合端部83に到達した係入溝63に係合端部83をより円滑に係入させることができ、第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81の噛合状態への移行をより安定化できる。このときの延長部62bの回動軌跡が切り欠き87によって開放されるとともに、係合端面83bの回動軌跡が逃げ溝66によって開放されることは既述のとおりである。
なお、アクチュエータ31の駆動は、中立スイッチ70によりアクティブレバー35が中立領域にあることが検出されることでECUにより停止される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)本実施形態では、回動規定範囲でアクティブレバー35が回動する際、第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81の噛合状態にあれば、その回動方向に応じた回動方向で中立スイッチレバー80が操作軸72の周りに回動する。そして、中立スイッチ70により、アクティブレバー35が中立領域にあることが検出される。また、クローズ位置に向かうアクティブレバー35の回動に伴って第1円弧面62a及び第2円弧面82aが当接状態になると、中立スイッチレバー80は、第2円弧面82aにおいて操作軸72を中心とする径方向内側に第1円弧面62aが突出することで回動規制される。一方、アクティブレバー35は、第2円弧面82aに第1円弧面62aを摺動させることで中立スイッチレバー80に対して回動可能である。従って、アクティブレバー35は、中立スイッチレバー80を残置したまま第2円弧面82aに第1円弧面62aを摺動させつつクローズ位置に向かって回動可能である。また、クローズ領域にあるアクティブレバー35は、中立スイッチレバー80を残置したまま第2円弧面82aに第1円弧面62aを摺動させつつ中立領域に向かって回動可能である。このとき、中立スイッチレバー80の一方向の回動は、延長部62bが係合端部83を通過しない限り、係合端部83が第1カム部62に当接するまでの範囲に規制される。このように、中立スイッチレバー80の姿勢がより安定化することで、係合端部83に到達した係入溝63に係合端部83をより円滑に係入させることができ、第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81の噛合状態への移行をより安定化できる。また、このときの延長部62bの回動軌跡は、切り欠き87によって開放されていることで、第1カム部62及び第2カム部82の干渉を抑制できる。
(2)本実施形態では、クローズ領域にあるアクティブレバー35が中立スイッチレバー80を残置したまま第2円弧面82aに第1円弧面62aを摺動させつつ中立領域に向かって回動する際、中立スイッチレバー80の一方向の回動は、係合端面83bの突出分だけ第1カム部62(第1円弧面62a)に近付くことでより規制される。このように、中立スイッチレバー80の姿勢がいっそう安定化することで、係合端部83に到達した係入溝63に係合端部83をいっそう円滑に係入させることができ、第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81の噛合状態への移行をいっそう安定化できる。また、このときの係合端面83bの回動軌跡は、逃げ溝66によって開放されていることで、係合端部83及び係入溝63の干渉を抑制できる。
(3)本実施形態では、第1円弧面62a及び第2円弧面82aの当接状態にあるとき、スイッチ側ストッパ71aにより、第1カム部62からの係合端部83の離間を抑制するように中立スイッチレバー80の回動位置が制限される。従って、クローズ領域にあるアクティブレバー35が中立スイッチレバー80を残置したまま第2円弧面82aに第1円弧面62aを摺動させつつ中立領域に向かって回動する際、中立スイッチレバー80の逆方向の回動は、スイッチ側ストッパ71aによって抑制される。このように、中立スイッチレバー80の姿勢がいっそう安定化することで、係合端部83に到達した係入溝63に係合端部83をいっそう円滑に係入させることができ、第1ギヤ部61及び第2ギヤ部81の噛合状態への移行をいっそう安定化できる。
(4)本実施形態では、アクティブレバー35がクローズ位置に向かって回動する際、中立スイッチレバー80は、第2円弧面82a及び係合端面83bの2箇所で第1円弧面62aに当接状態になることで、その回動規制をより確実にできる。
(5)本実施形態では、中立スイッチレバー80の回動(がたつき)を規制することで、部品同士の干渉を抑制できる。また、中立スイッチレバー80の傾き(倒れ量)が一定のばらつき範囲で規制されることで、中立スイッチ70のオン・オフ状態の切り替わりタイミングの精度を向上できる。このため、クローザ・リリース装置12自体の制御の精度を向上でき、ひいては利便性を向上できる。
(6)本実施形態では、アクティブレバー35がクローズ位置に到達するまで中立スイッチレバー80が回動し続ける必要がなくなることで、その移動領域が縮小される分、構成部品の配置の自由度をより向上させることができる。
(7)本実施形態では、中立スイッチレバー80の移動領域、即ち操作軸72の移動領域が縮小されることで、例えば操作軸72が過剰に回動してアクティブレバー35の中立領域以外で中立スイッチ70のオン・オフ状態が切り替わることを抑制できる。つまり、中立スイッチレバー80と共に回動する操作軸72が中立スイッチ70の検出可能範囲を超えることを回避できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、スイッチボデー71(中立スイッチ70)にスイッチ側ストッパ71aを突設して中立スイッチレバー80の端面80aに対向させることで、中立スイッチレバー80の回動(傾き)を低減した。これに代えて、若しくはこれに加えて、中立スイッチレバー80の端面80aに位置制限部としての略爪状のスイッチレバー側ストッパを突設してスイッチボデー71(中立スイッチ70)に対向させることで、中立スイッチレバー80の回動(傾き)を低減してもよい。
・前記実施形態において、係合端面83bが第1円弧面62aに当接する回動方向に中立スイッチレバー80を付勢する適宜の位置制限部としての付勢部材(例えばテンションスプリング、トーションスプリング)によって中立スイッチレバー80の回動(傾き)を低減してもよい。
・前記実施形態において、スイッチボデー71(中立スイッチ70)のスイッチ側ストッパ71aを省略してもよい。
・前記実施形態において、係合端部83の操作軸72から離間する先端面は、例えば第2ギヤ部81の歯先に沿う形状であってもよい。つまり、係合端部83の先端部に係合端面83bを突出形成しなくてもよい。この場合、係入溝63に逃げ溝66を形成しなくてもよい。
・前記実施形態において、ラッチ機構22によりスライドドア10を全閉状態で保持させるアクチュエータ31の駆動は、例えばピニオン33aが第1ギヤ部61の終端に到達して回転不能になることによるモータロック(モータ電流の急増等)が検出されることでECUにより停止されてもよい。
・前記実施形態において、係合状態にあるラッチ機構22を解除するアクチュエータ31の駆動は、例えばピニオン33aが第1ギヤ部61の終端に到達して回転不能になることによるモータロック(モータ電流の急増等)が検出されることでECUにより停止されてもよい。
・前記実施形態において、中立スイッチ70は、例えばロータリーエンコーダやホールセンサなどであってもよい。
・前記実施形態において、クローザ・リリース装置12等によるリリース機能を省略してもよい。この場合であっても、アクティブレバー35が中立領域からクローズ位置に向かって回動する途中で中立スイッチレバー80の回動を規制するようにしてもよい。
・本発明は、例えばスイング式のドアに適用してもよいし、車両の後部に配置されるバックドアに適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)車両のドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構と、
回動規定範囲で支持軸の周りに回動自在であり、電動モータに駆動連結されて前記ラッチ機構に連係され、中立領域からクローズ領域の先端側であるクローズ位置に向かって一方向に回動することで半ドア状態にある前記ドアを全閉状態で保持するように前記ラッチ機構を作動させ、前記中立領域からリリース領域の先端側であるリリース位置に向かって他方向に回動することで前記ドアの全閉状態での保持を解除するように前記ラッチ機構を作動させる作動ギヤであって、前記支持軸を中心とする周方向である第1周方向に並んで外周部に第1ギヤ部及び前記第1周方向に延びる第1円弧面の形成された第1カム部を有する作動レバーと、
前記支持軸と平行な操作軸を有し、前記作動レバーが前記中立領域にあることを検出する回転検出部材と、
前記操作軸の周りに回動するように連結され、該操作軸を中心とする周方向である第2周方向に並んで外周部に前記第1ギヤ部と噛合可能な第2ギヤ部及び前記クローズ位置に向かう前記作動レバーの回動に伴って前記第1円弧面と当接可能であって該第1円弧面と当接状態にあるときに前記第1周方向に延びる第2円弧面の形成された第2カム部を有する中立検出レバーとを備え、
前記作動レバーには、前記第1ギヤ部及び前記第1カム部の境界部に配置され、前記第2カム部の前記第2周方向における前記第2ギヤ部側の先端部である係合端部が係入可能な係入溝が形成されており、
前記係入溝への前記係合端部の係入を経て前記第1円弧面及び前記第2円弧面の当接状態から前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態へと切り替わるものであり、
前記第1円弧面には、前記第2円弧面を前記係合端部まで延ばした仮想円弧面の回動軌跡に進入する延長部が形成されており、
前記第2周方向における前記第2カム部の前記第2円弧面及び前記係合端部の間には、前記延長部の回動軌跡を開放する切り欠きが形成された、車両用ドアロック装置。
Ci1…第1周方向、Ci2…第2周方向、10…スライドドア(ドア)、22…ラッチ機構、32…電動モータ、34…第1支持ピン(支持軸)、35…アクティブレバー(作動レバー)、61…第1ギヤ部、62…第1カム部、62a…第1円弧面、62b…延長部、63…係入溝、66…逃げ溝、70…中立スイッチ、71…スイッチボデー、71a…スイッチ側ストッパ(位置制限部)、72…操作軸、80…中立スイッチレバー(中立検出レバー)、81…第2ギヤ部、82…第2カム部、82a…第2円弧面、83…係合端部、83b…係合端面、86…仮想円弧面、87…切り欠き。

Claims (4)

  1. 支持軸を中心とする周方向である第1周方向に並んで外周部に第1ギヤ部及び前記第1周方向に延びる第1円弧面の形成された第1カム部を有し、前記支持軸の周りに回動規定範囲の中立領域からクローズ領域の先端側であるクローズ位置に向かって回動することで半ドア状態にあるドアを全閉状態で保持させる作動レバーと、
    前記支持軸と平行な操作軸の周りに回動するように連結され、該操作軸を中心とする周方向である第2周方向に並んで外周部に前記第1ギヤ部と噛合可能な第2ギヤ部及び前記クローズ位置に向かう前記作動レバーの回動に伴って前記第1円弧面と当接可能であって該第1円弧面と当接状態にあるときに前記第1周方向に延びる第2円弧面の形成された第2カム部を有する中立検出レバーとを備え、
    前記作動レバーには、前記第1ギヤ部及び前記第1カム部の境界部に配置され、前記第2カム部の前記第2周方向における前記第2ギヤ部側の先端部である係合端部が係入可能な係入溝が形成されており、
    前記係入溝への前記係合端部の係入を経て前記第1円弧面及び前記第2円弧面の当接状態から前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態へと切り替わるものであり、
    前記第1円弧面には、前記第2円弧面を前記係合端部まで延ばした仮想円弧面の回動軌跡に進入する延長部が形成されており、
    前記第2周方向における前記第2カム部の前記第2円弧面及び前記係合端部の間には、前記延長部の回動軌跡を開放する切り欠きが形成された、車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記係合端部の前記操作軸から離間する先端部は、前記第2円弧面を延ばした前記係合端部における形状にならった係合端面を突出形成しており、
    前記係入溝には、前記係合端面の回動軌跡を開放する逃げ溝が形成された、車両用ドアロック装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記第1円弧面及び前記第2円弧面の当接状態にあるとき、前記第1カム部からの前記係合端部の離間を抑制するように前記中立検出レバーの回動位置を制限する位置制限部を備えた、車両用ドアロック装置。
  4. 支持軸を中心とする周方向である第1周方向に並んで外周部に第1ギヤ部及び前記第1周方向に延びる第1円弧面の形成された第1カム部を有し、前記支持軸の周りに回動規定範囲の中立領域からクローズ領域の先端側であるクローズ位置に向かって回動することで半ドア状態にあるドアを全閉状態で保持させ、前記中立領域からリリース領域の先端側であるリリース位置に向かって他方向に回動することで前記ドアの全閉状態での保持を解除させる作動レバーと、
    前記支持軸と平行な操作軸の周りに回動するように連結され、該操作軸を中心とする周方向である第2周方向に並んで外周部に前記第1ギヤ部と噛合可能な第2ギヤ部及び前記クローズ位置に向かう前記作動レバーの回動に伴って前記第1円弧面と当接可能であって該第1円弧面と当接状態にあるときに前記第1周方向に延びる第2円弧面の形成された第2カム部を有する中立検出レバーとを備え、
    前記作動レバーには、前記第1ギヤ部及び前記第1カム部の境界部に配置され、前記第2カム部の前記第2周方向における前記第2ギヤ部側の先端部である係合端部が係入可能な係入溝が形成されており、
    前記係入溝への前記係合端部の係入を経て前記第1円弧面及び前記第2円弧面の当接状態から前記第1ギヤ部及び前記第2ギヤ部の噛合状態へと切り替わるものであり、
    前記第1円弧面には、前記第2円弧面を前記係合端部まで延ばした仮想円弧面の回動軌跡に進入する延長部が形成されており、
    前記第2周方向における前記第2カム部の前記第2円弧面及び前記係合端部の間には、前記延長部の回動軌跡を開放する切り欠きが形成された、車両用ドアロック装置。
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