JP2017131436A - 下糸巻装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボビンに巻付完了位置まで過不足無く下糸を巻くことができる下糸巻装置を提供する。
【解決手段】下糸巻装置10は、軸部40aの一端に接続された第二フランジ部40cに透過部40eが形成されたボビン40が装着されるシャフト16と、シャフト16に回転連結されたモータ11と、シャフト16にボビン40が装着されている状態で、透過部40eに対向する位置に配置され、光を発射する発射部17aと、発射部17aから発射された光を受光する受光部17bとを備え、物体までの距離を検出する測距センサ17と、発射部17aから発射され透過部40eを通過した光が受光部17bで受光された際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離以下となった場合に、モータ11を停止させる停止部18hと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、下糸巻装置に関する。
ミシンの稼働により、ボビンに巻かれた下糸が無くなる。そこで、従来から特許文献1に示されるように、ミシンには、ボビンに下糸を巻くためのミシンの下糸巻装置が設けられている。この下糸巻装置は、主軸と、主軸に装着され下糸が巻かれるボビンと、主軸に対して回転可能に設けられたモータによって回転するギヤと、主軸に巻かれて設けられギヤと一体回転するコイルバネと、ボビンの下糸が巻かれる部分と対向配置されたボビン押さえと、を有している。ボビンに巻付完了位置まで下糸が巻かれ、ボビンに巻かれた下糸がボビン押さえと接触すると、下糸とボビン押さえとの摩擦抵抗により、主軸の回転負荷が徐々に増大する。すると、主軸に巻かれているコイルバネの内径寸法が拡大されて、コイルバネの主軸に対する締め付け力が弱くなり、コイルバネは主軸に対してスリップし始めて空転するようになり、ボビンの回転が停止する。このように、特許文献1に示される下糸巻装置では、ボビンに巻付完了位置まで下糸が巻かれると、自動的にボビンの回転が停止する。
特開2008−284057号公報
特許文献1に示される下糸巻装置では、コイルバネと主軸との摩擦抵抗が小さい場合には、ボビンに巻付完了位置まで下糸が巻かれる前にボビンの回転が停止する。一方で、コイルバネと主軸との摩擦抵抗が大きい場合には、ボビンに巻付完了位置まで下糸が巻かれてもボビンの回転が停止すること無く、ボビン下糸が巻付完了位置を越えて巻かれる。また、特許文献1に示される下糸巻装置では、コイルバネの内径が拡大するので、コイルバネのバネ定数が低下するおそれがある。そして、コイルバネのバネ定数が低下すると、ボビンに巻付完了位置まで下糸が巻かれる前に、ボビンの回転が停止し、ボビンに巻付完了位置まで下糸が巻かれない。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、ボビンに巻付完了位置まで過不足無く下糸を巻くことができる下糸巻装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、下糸巻装置の発明は、軸部の両端に2つのフランジ部が接続されたボビンの前記軸部に下糸を巻き付ける下糸巻装置であって、前記下糸巻装置は、前記ボビンが装着されるシャフトと、前記シャフトに回転連結され、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けを行うモータと、前記シャフトに前記ボビンが装着されている状態で、前記軸部に巻き付けられた前記下糸の巻き付けが完了する位置である巻付完了位置を検出可能な位置に配置され、物体までの距離を検出する反射型の測距センサと、前記測距センサによって、前記軸部に前記下糸が前記巻付完了位置まで巻かれたことが検出された場合に、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けが完了したと判定する巻付完了判定部と、前記巻付完了判定部によって、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けが完了したと判定された場合に、前記モータを停止させる停止部と、を有する。
このように、巻付完了判定部は、測距センサによって、軸部に下糸が巻付完了位置まで巻かれたことが検出された場合に、ボビンへの下糸の巻き付けが完了したと判定する。そして、停止部は、巻付完了判定部によって、ボビンへの下糸の巻き付けが完了したと判定された場合に、モータを停止させる。このように、機械的機構によってボビンの回転が停止されるのでは無く、測距センサによって軸部に下糸が巻付完了位置まで巻かれたことが検出された場合に、ボビンの回転が停止されるので、ボビンに下糸を巻付完了位置まで過不足無く巻くことができる。
本実施形態に係る下糸巻装置が搭載されたミシンの内部斜視図である。 下糸巻装置のブロック図である。 シャフトに取り付けられたボビンの上面図である。 ボビンに下糸が巻かれていない状態の図3のA−A断面図である。 ボビンに下糸が巻かれている状態の図3のA−A断面図である。 透過部が下糸によって閉塞されていない状態における、時間と測距センサにおいて検出された物体までの距離との関係を表したグラフである。 透過部が下糸によって閉塞されている状態における、時間と測距センサにおいて検出された物体までの距離との関係を表したグラフである。 時間と、測距センサと物体との距離との関係を表したタイムチャートである。 図1の制御部で実行される下糸巻制御のフローチャートである。 別の実施形態の下糸巻装置を表した図である。
(本実施形態の下糸巻装置)
以下に、図1を用いて、ミシン1及びミシン1に設けられた本実施形態の下糸巻装置10について説明する。
ミシン1は、筐体2、フレーム3、軸受部4、メインシャフト5、及び下糸巻装置10を有している。フレーム3は、筐体2の内部に、その長手方向が水平方向となるように設けられている。メインシャフト5は、その長手方向が水平方向に沿って配置され、その両端部がフレーム3に取り付けられた軸受部4に軸支されている。メインシャフト5は、針棒揺動機構(不図示)、及び釜駆動機構(不図示)に回転連結している。針棒揺動機構は、カムやリンク等を有し、ミシン針(不図示)が取り付けられ、ミシン針を上下動させる。釜駆動機構は、ギヤ等を有し、ミシン針の針穴を挿通する上糸を引っ掛ける剣先を有する外釜(不図示)を回転させる。なお、外釜の内部には、ボビン40を収納する内釜(不図示)が設けられている。ミシン1の基本構造については、特開2009−56012号公報や特開2010−115359号公報に開示されているように周知であるので、これ以上の説明は省略する。
下糸巻装置10は、モータ11、プーリ12、ベルト13、ローラ14、ブラケット15、シャフト16、測距センサ17、制御部18、及び開始ボタン19から構成されている。
プーリ12は、メインシャフト5の一端に取り付けられ、フレーム3に対して回転可能となっている。モータ11は、ボビン40への下糸90の巻き付けを行うものである。モータ11は、モータプーリ11bが取り付けられた回転軸11aを有する。制御部18から供給される駆動電流によって、モータ11が回転して、回転軸11aが回転する。プーリ12とモータプーリ11bとの間には、ベルト13が巻き掛けられている。このような構造によって、モータ11が回転すると、プーリ12が回転する。
ブラケット15は、プーリ12に隣接する位置であり、メインシャフト5の上部に配置され、フレーム3に取り付けられている。シャフト16は、その軸線方向が上下方向に配置され、ブラケット15に回転可能に支持されている。シャフト16の上部には、ボビン40が着脱可能に装着される。
ここで、図3、図4A、及び図4Bを用いて、本実施形態の下糸巻装置10に用いられるボビン40について説明する。ボビン40は、軸部40a、第一フランジ部40b、及び第二フランジ部40cから構成されている。軸部40aは円筒形状であり、軸部40aの内側は取付穴40dとなっている。シャフト16の上端部が取付穴40dに挿通されて、シャフト16にボビン40が取り付けられる。第一フランジ部40bは円環板形状であり、第一フランジ部40bの内周縁が軸部40aの上端に接続して、軸部40aの軸線方向に直交する方向に延在している。第二フランジ部40cは円環板形状であり、第二フランジ部40cの内周縁が軸部40aの下端に接続し、軸部40aの軸線方向に直交する方向に延在している。このように、第一フランジ部40bと第二フランジ部40cは、互いに対向して、軸部40aの両端にそれぞれ接続されて設けられている。下糸90は、第一フランジ部40bと第二フランジ部40cとの間において、軸部40aの外周に巻かれる。第二フランジ部40cの外周縁に隣接する位置には、円形状の窓穴である透過部40eが形成されている。この透過部40eは、後述するように、光を透過する。透過部40eは、第二フランジ部40cの後述する巻付完了位置に形成されている。
図1に示すように、ローラ14は、シャフト16の下端に取り付けられている。ローラ14の外周には、ゴム等の可撓性材料で構成された環状の摩擦部材14aが取り付けられている。摩擦部材14aは、プーリ12の側面と接触している。このような構造によって、シャフト16は、モータ11に回転連結されている。そして、プーリ12が回転すると、シャフト16が回転し、ボビン40が回転し、ボビン40に下糸90が巻かれる。なお、下糸90は、下糸巻装置10から離れた位置に設けられた下糸案内部(不図示)を介して、糸コマ(不図示)から供給される。本実施形態の下糸巻装置10は、ボビン40に下糸90を巻付完了位置(図4B示)まで巻く装置である。巻付完了位置は、軸部40aに巻き付けられた下糸90の巻き付けが完了する位置である。巻付完了位置は、図4Bに示すように、第二フランジ部40cの外周縁よりもやや内側の位置であり、軸部40aの軸心を中心とする規定外径(図4B示)の円上にある位置である。
測距センサ17は、物体との間の距離を計測するものであり、シャフト16に隣接する位置のブラケット15に取り付けられ、上記巻付完了位置が検出可能な位置に配置されている。図4Aに示すように、測距センサ17は、発射部17a及び受光部17bを有する反射型である。発射部17aは、ボビン40がシャフト16に装着されている状態で、ボビン40の透過部40eの直下、つまり、透過部40eに対向する位置に設けられている。受光部17bは、透過部40eの下方の発射部17aに隣接する位置に設けられている。発射部17aは、赤外線等の光を発射(発光)する。受光部17bは、発射部17aによって発射され、物体に反射した光を受光し、物体との間の距離に応じた電圧(検出結果)を制御部18に出力する。図4Aに示すように、受光部17bは、発射部17aの光の発射方向に対して直交する方向に隣接する位置に設けられている。
開始ボタン19は、制御部18と接続している。
制御部18は、モータ11の駆動を制御して、下糸巻装置10を制御するものである。制御部18は、図2に示すように、開始判定部18a、開始部18b、取得部18c、距離算出部18d、巻付完了判定部18e、回転数算出部18f、異常判定部18g、及び停止部18hを有している。開始判定部18aは、開始ボタン19が押下されたか否かを判定する。開始部18bは、開始判定部18aによって開始ボタン19が押下されたと判定された場合に、モータ11に駆動電流を供給して、モータ11の駆動を開始させる。取得部18cは、測距センサ17から出力された電圧(検出結果)を取得する。距離算出部18dは、取得部18cによって取得された電圧に基づいて、電圧と、測距センサ17と物体との間との関係を表したマップを参照して、測距センサ17と物体との間の距離を算出する。巻付完了判定部18eは、距離算出部18dによって算出された測距センサ17と物体との間の距離に基づいて、ボビン40への下糸の巻き付けが完了したか否かを判定する。詳しくは、後述する。回転数算出部18fは、距離算出部18dによって算出された測距センサ17と物体との間の距離に基づいて、ボビン40の回転総数を算出する。詳しくは、後述する。異常判定部18gは、回転数算出部18fによって算出されたボビン40の回転総数に基づいて、後述する「下糸巻き制御」において異常が発生したか否かを判定する。停止部18hは、巻付完了判定部18eによってボビン40への下糸の巻き付けが完了したと判定された場合、又は、異常判定部18gによって後述する「下糸巻き制御」において異常が発生したと判定された場合に、モータ11への駆動電流の供給を停止させて、モータ11の駆動を停止させる。
(下糸巻制御の概要)
図4Aに示すように、ボビン40に下糸90が巻かれていない状態では、発射部17aから発射され、透過部40eを通過した光は、第一フランジ部40bに反射し、再び透過部40eを通過して、受光部17bによって受光される。このため、測距センサ17によって検出された物体までの距離は、発射部17aから第一フランジ部40bの内壁面までの距離L1となる。
一方で、図4Bに示すように、ボビン40に規定外径の下糸90が巻かれて、つまり、ボビン40に巻付完了位置まで下糸90が巻かれて、透過部40eが下糸90によって閉塞されると、発射部17aから発射され、透過部40eを通過した光は、下糸90に反射し、再び透過部40eを通過して、受光部17bによって受光される。このため、透過部40eが下糸90によって閉塞されると、測距センサ17によって検出された物体までの距離は、発射部17aから第二フランジ部40cの内壁面に沿って巻かれた下糸90までの距離L2となる。よって、透過部40eが下糸90によって閉塞されると、透過部40eが下糸90によって閉塞されていない状態と比較して、測距センサ17によって検出された物体までの距離が短くなる。
そこで、図6に示すように、巻付完了判定部18eは、発射部17aから発射された光が透過部40eを通過した際に、測距センサ17によって検出された物体までの距離が、それまでよりも短くなった場合に(図6のT(n)以降)、ボビン40に巻付完了位置まで下糸90が巻かれて、ボビン40への下糸の糸巻が完了したと判定する。そして、停止部18hは、モータ11の駆動を停止させる。このように、ボビン40に巻付完了位置まで下糸90が巻かれて、下糸90によって透過部40eが閉塞されると、自動的にモータ11の駆動が停止されて、ボビン40の回転も停止する。よって、ボビン40に巻付完了位置を越えて下糸90が巻かれることが防止させる。また、ユーザはモータ11を停止させる操作を行う必要が無いので、ボビン40に下糸を巻き付ける作業において、ユーザの作業負担が軽減される。
発射部17aの直上に透過部40eが位置していない状態では、発射部17aから発射された光は、第二フランジ部40cの外壁面によって反射して、受光部17bによって受光される。このため、測距センサ17によって検出された物体との間の距離は、測距センサ17と第二フランジ部40cの外壁面までの距離L3(図4A、図4B示)となる。一方で、発射部17aの直上に透過部40eが位置している状態では、発射部17aから発射された光は、透過部40eを通過して、第一フランジ部40b又は下糸90に反射して、受光部17bによって受光される。このため、測距センサ17によって検出された物体との間の距離は、測距センサ17と第一フランジ部40bの内壁面までの距離L1(図4A、図4B示)、又は測距センサ17と第二フランジ部40cの内壁面に沿って巻かれた下糸90までの距離L2(図4B)となる。このため、図5Aや図5Bに示すように、ボビン40が回転している状態において、発射部17aの直上に透過部40eが位置していない状態(図5Aや図5Bの時刻T0と時刻T1との間、時刻T2と時刻T3との間)に比べて、発射部17aの直上に透過部40eが位置している状態では(図5Aや図5Bの時刻T1と時刻T2との間、時刻T3と時刻T4との間)、測距センサ17によって検出された物体までの距離が長くなる。
回転数算出部18fは、測距センサ17によって検出された物体までの距離が長くなった時(図5Aや図5Bの時刻T1)から、再び測距センサ17によって検出された物体までの距離が長くなった時(図5Aや図5Bの時刻T3)に、ボビン40が一回転したと認識することにより、ボビン40の総回転数を算出する。つまり、回転数算出部18fは、発射部17aから発射された光が透過部40e(窓穴)を通過しない際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離と、発射部17aから発射された光が透過部40e(窓穴)を通過した際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離に基づいて、ボビン40の総回転数を算出する。そして、異常判定部18gは、開始ボタン19が押下された時点から、ボビン40の総回転数が第一規定回転数(例えば、数千)以上回転したと算出した場合には、異常であると判定し、停止部18hは、モータ11の駆動を停止させる。なお、上記異常には、糸コマに下糸90が無くなることや、下糸90が切れることが含まれる。
また、異常判定部18gは、開始ボタン19が押下された時点から所定時間(例えば、10秒)経過した際に、ボビン40の総回転数が第二設定回転数(例えば、10回)以下であると判定した場合には、異常であると判定し、停止部18hは、モータ11の駆動を停止させる。なお、上記異常には、モータ11の故障によってモータ11が回転しないことや、ローラ14がプーリ12に対してスリップする等、モータ11とシャフト16との間の故障によって、ボビン40が回転しない又は、ボビン40が通常よりも回転しないことが含まれる。
(下糸巻制御)
以下に、図7に示すフローチャートを用いて、制御部18が実行する「下糸巻き制御」について説明する。ミシン1に電源が投入されると、「下糸巻き制御」が開始し、プログラムはステップS11に進む。
ステップS11において、開始判定部18aが、開始ボタン19が押下されたと判定した場合には(ステップS11:YES)、プログラムをステップS12に進める。一方で、開始判定部18aが、開始ボタン19が押下されていないと判定した場合には(ステップS11:NO)、ステップS11の処理を繰り返す。
ステップS12において、開始部18bは、モータ11の駆動を開始させて、ボビン40の回転を開始させ、プログラムをステップS13に進める。
ステップS13において、距離算出部18dは、測距センサ17からの検出結果に基づいて、物体までの距離を算出して、プログラムをステップS14に進める。
ステップS14において、巻付完了判定部18eは、発射部17aの直上に透過部40eが位置している際、つまり、発射部17aから発射された透過部40eを通過した光が受光部17bで受光された際(図5Aや図5Bの時刻T1と時刻T2との間、時刻T3と時刻T4との間)において、図5Bに示すように、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離以下であると判断した場合には(ステップS14:YES)、プログラムをステップS15に進める。一方で、巻付完了判定部18eは、発射部17aの直上に透過部40eが位置している際において、図5Aに示すように、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離よりも長いと判断した場合には(ステップS14:NO)、プログラムをステップS16に進める。なお、巻付完了判定部18eは、測距センサ17によって検出された物体までの距離が、それまでに比べて長くなっている際(図5Aや図5Bの時刻T1と時刻T2との間、時刻T3と時刻T4との間)に、発射部17aの直上に透過部40eが位置している際と認識する。
ステップS15において、巻付完了判定部18eは、発射部17aの直上に透過部40eが位置している際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離以下である時間が規定時間(図6示)以上であると判断した場合には(ステップS15:YES)、プログラムをステップS16に進める。一方で、巻付完了判定部18eは、発射部17aの直上に透過部40eが位置している際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離以下である時間が規定時間よりも短い場合には(ステップS15:NO)、プログラムをステップS13に戻す。このステップS15の処理によって、測距センサ17の検出結果のノイズに起因して、物体までの距離が規定距離よりも長いにも関わらず、物体までの距離が規定距離以下であると検知される誤検知が排除される。なお、図6に示す実施形態では、規定時間は、測距センサ17によって検出された物体までの距離が長くなった時(T(n))から、測距センサ17によって検出された物体までの距離が短くなった時(T(n+1))までの時間である長距離時間ΔTよりも短い時間である。しかし、規定時間は、長距離時間ΔTよりも長い時間であっても差し支え無い。この実施形態では、発射部17aの直上に透過部40eが位置している際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離以下である時間の合計が規定時間以上となった場合に、巻付完了判定部18eは、プログラムをステップS16に進める。
ステップS16において、巻付完了判定部18eは、ボビン40に下糸90が巻付完了位置まで巻かれたと判定し、プログラムをステップS31に進める。
ステップS21において、回転数算出部18fは、測距センサ17の検出結果に基づいて、ボビン40の総回転数を算出する。そして、異常判定部18gは、開始ボタン19が押下された時点からのボビン40の総回転数が、第一設定回転数(例えば、数千回)以上であると判断した場合には(ステップS21:YES)、プログラムをステップS23に進める。一方で、異常判定部18gは、開始ボタン19が押下された時点からのボビン40の総回転数が、第一設定回転数よりも少ないと判断した場合には(ステップS21:NO)、プログラムをステップS22に進める。
ステップS22において、異常判定部18gは、開始ボタン19が押下された時点から所定時間(例えば、10秒)経過した際に、ボビン40の総回転数が第二設定回転数(例えば、10回)以下であると判定した場合には(ステップS22:YES)、プログラムをステップS24に進める。一方で、異常判定部18gは、開始ボタン19が押下された時点から所定時間経過した際に、ボビン40の総回転数が第二設定回転数よりも多いと判定した場合には(ステップS22:NO)、プログラムをステップS13に戻す。
ステップS23において、異常判定部18gは、異常であると判定し、プログラムをステップS31に進める。
ステップS24において、異常判定部18gは、異常であると判定し、プログラムをステップS31に進める。
ステップS31において、停止部18hは、モータ11の駆動を停止させて、ボビン40の回転を停止させ、プログラムをステップS11に戻す。
(本実施形態の効果)
以上の説明から明らかなように、巻付完了判定部18eは、測距センサ17によって、軸部40aに下糸90が巻付完了位置まで巻かれたことが検出された場合に、ボビン40への下糸90の巻き付けが完了したと判定する。そして、停止部18hは、巻付完了判定部18eによって、ボビン40への下糸90の巻き付けが完了したと判定された場合に、モータ11を停止させる。このように、機械的機構によってボビン40の回転が停止されるのでは無く、測距センサ17によって軸部40aに下糸90が巻付完了位置まで巻かれたことが検出された場合に、ボビン40の回転が停止されるので、ボビン40に下糸90を巻付完了位置まで過不足無く巻くことができる。また、下糸巻装置10の構造が複雑とならず、下糸巻装置10を小型化することができ、ひいては、ミシン1を小型化することができる。
巻付完了判定部18eは、発射部17aから発射され透過部40eを通過した光が受光部17bで受光された際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離以下となった場合に、ボビン40への下糸90の巻き付けが完了したと判定する。これにより、ボビン40に巻付完了位置まで下糸90が巻かれて、下糸90によって透過部40eが閉塞されると、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離以下となり、巻付完了判定部18eによって、ボビン40への下糸90の巻き付けが完了したと判定される。このように、下糸90によって透過部40eが閉塞されるか否かによって、ボビン40への下糸90の巻き付けが完了したか否かが判定されるので、ボビン40に下糸が巻付完了位置まで巻かれたか否かを確実に判定することができる。
巻付完了判定部18eは、発射部17aから発射され透過部40eを通過した光が受光部17bで受光された際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離が規定距離以下である時間が規定時間以上である場合に、ボビン40への下糸90の巻き付けが完了したと判定する。これにより、測距センサ17の検出結果のノイズに起因して、物体までの距離が規定距離よりも長いにも関わらず、物体までの距離が規定距離以下であると検知される誤検知が排除される。よって、上記誤検知に起因して、ボビン40に巻付完了位置まで下糸90が巻かれていないにも関わらず、ボビン40への下糸90の巻き付けが完了したと判定されることが防止される。
また、透過部40eは、第二フランジ部40cに形成された窓穴である。そして、回転数算出部18fは、発射部17aから発射された光が窓穴である透過部40eを通過しない際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離と、発射部17aから発射された光が窓穴である透過部40eを通過した際において、測距センサ17によって検出された物体までの距離とに基づいて、ボビン40の総回転数を算出する。そして、停止部18hは、回転数算出部18fによって算出されたボビン40の総回転数が第一設定回転数以上となった場合に、モータ11の回転を停止させる。これにより、糸コマに下糸90が無くなることや、下糸90が切れること等の異常が発生し、回転数算出部18fによって算出されたボビン40の総回転数が第一設定回転数以上となっても、測距センサ17によって下糸90が検出されない場合に、自動的に、モータ11が停止され、ボビン40が停止される。このため、ボビン40が無駄に回転し続けることが防止される。また、ボビン40に巻付完了位置まで下糸90が巻かれたか否かを検知するための測距センサ17によって、ボビン40の総回転数を検出しているので、ボビン40の総回転数を検出するためのセンサを別に設ける必要が無い。このため、下糸巻装置10のコストを低減させることができるとともに、下糸巻装置10を小型化することができる。
異常判定部18gは、ボビン40への下糸90の巻き付けが開始された時点から所定時間経過した際に、回転数算出部18fによって算出されたボビン40の総回転数が第二設定回転数以下である場合に、異常であると判定する。これにより、モータ11の故障やモータ11とシャフト16との間の故障により、ボビン40が回転しない又は、ボビン40が通常よりも回転しないという異常が発生し、ボビン40への下糸90の巻き付けが開始された時点から所定時間経過した際に、ボビン40の総回転数が第二設定回転数以下である場合に、自動的に、モータ11が停止される。このため、モータ11が故障した場合や、モータ11とシャフト16との間で故障が発生した場合に、無駄にモータ11に駆動電流が供給されることが防止される。
また、受光部17bは、発射部17aの光の発射方向に対して直交する方向に隣接する位置に設けられている。これにより、発射部17aと受光部17bとが、被検知物を挟んで対角線上に配置されている構成と比較して、発射部17a及び受光部17bの位置の調整が不要となり、また、発射部17a及び受光部17bに接続する配線の配置も容易となり、下糸巻装置10の組付作業が容易となる。
(別の実施形態)
上記実施形態では、透過部40eは円形状である。しかし、透過部40eがスリット状であっても差し支え無い。上記実施形態では、透過部40eは、第二フランジ部40cに1つ形成されている。しかし、第二フランジ部40cに複数の透過部40eが形成されている実施形態であっても差し支え無い。また、第一フランジ部40b及び第二フランジ部40cの両方に透過部40eが形成されている実施形態であっても差し支え無い。また、第二フランジ部40cの全部又は一部を透明として透過部40eとし、この透明部分の透過部40eに発射部17aから発射された光を通過させる実施形態であっても差し支え無い。
発射部17aが発射し、受光部17bが受光する光は、赤外線に限らず、可視光線であっても差し支え無い。
図8に示すように、測距センサ17を、ボビン40の径方向の側方、つまり、巻き付け完了位置を検出可能な位置に配置した実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、ボビン40の軸部40aに下糸90が巻付完了位置まで巻かれ、測距センサ17によって検出された物体までの距離が、測距センサ17と巻付完了位置との間の距離L5となった場合に、巻付完了判定部18eは、ボビン40への下糸90の巻き付けが完了したと判定する。
10…下糸巻装置、11…モータ、16…シャフト、17…測距センサ、17a…発射部、17b…受光部、18…制御部、18d…距離算出部、18e…巻付完了判定部、18f…回転数算出部、18g…異常判定部、18h…停止部、40…ボビン、40c…第二フランジ部(フランジ部)、40e…透過部(窓穴)

Claims (5)

  1. 軸部の両端に2つのフランジ部が接続されたボビンの前記軸部に下糸を巻き付ける下糸巻装置であって、
    前記下糸巻装置は、
    前記ボビンが装着されるシャフトと、
    前記シャフトに回転連結され、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けを行うモータと、
    前記シャフトに前記ボビンが装着されている状態で、前記軸部に巻き付けられた前記下糸の巻き付けが完了する位置である巻付完了位置を検出可能な位置に配置され、物体までの距離を検出する反射型の測距センサと、
    前記測距センサによって、前記軸部に前記下糸が前記巻付完了位置まで巻かれたことが検出された場合に、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けが完了したと判定する巻付完了判定部と、
    前記巻付完了判定部によって、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けが完了したと判定された場合に、前記モータを停止させる停止部と、を有する下糸巻装置。
  2. 2つの前記フランジ部のうち、少なくとも一方の前記フランジ部の全部又は一部に透過部が形成され、
    前記測距センサは、前記透過部に対向する位置に配置され、光を発射する発射部と、前記発射部から発射された前記光を受光する受光部と、を有し、前記受光部によって受光された前記発射部から発射された前記光によって前記物体までの距離を検出し、
    前記巻付完了判定部は、前記発射部から発射され前記透過部を通過した前記光が前記受光部で受光された際において、前記測距センサによって検出された物体までの距離が規定距離以下となった場合に、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けが完了したと判定する請求項1に記載の下糸巻装置。
  3. 前記巻付完了判定部は、前記発射部から発射され前記透過部を通過した前記光が前記受光部で受光された際において、前記測距センサによって検出された物体までの距離が規定距離以下である時間が規定時間以上である場合に、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けが完了したと判定する請求項2に記載の下糸巻装置。
  4. 前記透過部は、前記2つのフランジ部のうち、少なくとも一方の前記フランジ部に形成された窓穴であり、
    前記発射部から発射された前記光が前記窓穴を通過しない際において、前記測距センサによって検出された物体までの距離と、前記発射部から発射された前記光が前記窓穴を通過した際において、前記測距センサによって検出された物体までの距離とに基づいて、前記ボビンの総回転数を算出する回転数算出部と、
    前記回転数算出部によって算出された前記ボビンの総回転数が第一設定回転数以上となった場合に、異常であると判定する異常判定部と、を有し、
    前記停止部は、前記異常判定部が異常であると判定した場合に、前記モータを停止させる請求項2に記載の下糸巻装置。
  5. 前記異常判定部は、前記ボビンへの前記下糸の巻き付けが開始された時点から所定時間経過した際に、前記回転数算出部によって算出された前記ボビンの総回転数が第二設定回転数以下である場合に、異常であると判定する請求項4に記載の下糸巻装置。
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