JPH06298458A - 糸条巻取機のボビン供給装置 - Google Patents

糸条巻取機のボビン供給装置

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JPH06298458A
JPH06298458A JP8902393A JP8902393A JPH06298458A JP H06298458 A JPH06298458 A JP H06298458A JP 8902393 A JP8902393 A JP 8902393A JP 8902393 A JP8902393 A JP 8902393A JP H06298458 A JPH06298458 A JP H06298458A
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JP
Japan
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bobbin
arm
cradle
yarn
cam
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JP8902393A
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English (en)
Inventor
Shigeo Tachibana
重郎 橘
Hiroshi Yamada
博 山田
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はクレードル軸の回転を利用してボビ
ン受渡しの駆動をするようにして、構成の簡素な小型、
低コストの糸条巻取機のボビン供給装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 クレードル軸10と一体回転するカム15と、ボ
ビン100をボビン交換位置近傍に供給するガイド212、21
3と、この交換位置近傍に供給されたボビン100を支承す
る位置および支承したボビン100をボビン交換位置のア
ーム30A、30Bに受け渡す位置の間で回動可能な受渡し
アーム221と、アーム221とカム15の間に介装された伝動
部材201〜203と、を備え、アーム30A、30Bによる払出
し動作後にボビン交換位置に停止したアーム30A、30B
に対してクレードル軸10およびカム15を回転させ、カム
15により伝動部材201〜203を介してアーム221を受渡し
位置に回動させ、クレードル装置1に次のボビン100を
受渡すよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸条巻取機のボビン供
給装置、詳しくは糸条巻取用ボビンを払出したクレード
ル装置に次のボビンを受渡すボビン供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、糸条巻取機においては、糸条巻取
用ボビンを把持して所定の糸条巻取り位置とそこから離
隔した所定の払出し位置(ボビン交換位置)とに回転す
る一対のアームを有するクレードル装置と、前記ボビン
の払出し時にクレードル装置に次のボビンを供給するボ
ビン供給装置と、を備えたものがある。
【0003】この種の糸条巻取機では、前記クレードル
装置の一対のアームが払出し位置に回動し、両アームの
先端部に設けたボビンホルダが糸条巻取用ボビンから離
脱することで、巻取り後のボビンが払出される。また、
払出し後のクレードル装置に対し次のボビンを供給する
ボビン供給装置は、専用アクチュエータにより作動する
ボビン受渡し手段により1個のボビンを前記ボビンホル
ダに受渡すようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の糸条巻取機のクレードル装置にあっては、ボ
ビンをクレードル装置に受け渡す受渡し手段を専用のア
クチュエータ(例えばモータやエアーシリンダ)で駆動
する構成となっていたため、アクチュエータ並びにその
配線や配管、制御系等を設ける必要から、構成が複雑に
なるとともに、コストが高くなるという問題があった。
【0005】また、このような構成の複雑さから、アク
チュエータのメンテナンス等のために巻取機の稼働率や
信頼性が低くなるという問題があった。そこで本発明
は、クレードル装置のクレードル軸の回転を利用してボ
ビンの受渡しを行なうようにして、構成の簡素な小型、
低コストの糸条巻取機のボビン供給装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明に係る糸条巻取機のボビン供給装置
は、巻取手段により円筒状の糸条巻取用ボビンに糸条を
巻取り、該巻取り後のボビンをクレードル装置のアーム
により所定のボビン交換位置で払い出す糸条巻取機にあ
って、前記クレードル装置のアームと相対回転可能なク
レードル軸と、該クレードル軸と一体回転するカムと、
前記糸条巻取用ボビンを前記ボビン交換位置の近傍に供
給する供給手段と、前記供給手段により前記ボビン交換
位置の近傍に供給された糸条巻取用ボビンを支承する支
承位置および該位置で支承したボビンを前記ボビン交換
位置のアームに受け渡す受渡し位置の間で回動可能な受
渡しアームと、該受渡しアームと前記カムとの間に介装
された伝動部材と、を備え、前記アームによる払出し動
作後に前記ボビン交換位置に停止したアームに対して前
記クレードル軸およびカムを回転させ、該カムにより前
記伝動部材を介して受渡しアームを支承位置から受渡し
位置に回動させ、受渡しアームからクレードル装置に次
の糸条巻取用ボビンを受渡すことを特徴とするものであ
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記供給手
段により前記ボビン交換位置の近傍に供給された糸条巻
取用ボビンを検知するボビン検知手段と、該ボビン検知
手段の検知情報に基づき前記クレードル軸とを相対回転
させる駆動手段と、を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、クレードル装置のク
レードル軸が回転すると、巻取り済みのボビンがクレー
ドル装置によって払出された後、クレードル軸と一体回
転するカムが伝動部材を介して受渡しアームを支承位置
から受渡し位置に回動させることで、受渡しアームから
クレードル装置にボビンが受け渡される。また、カムの
回転により受渡しアームが受渡し位置から支承位置に回
動復帰すると、供給手段からの後続ボビンが受渡しアー
ムに支承され、次の受渡し動作が可能になる。すなわ
ち、専用のアクチュエータを設けることなく、クレード
ル装置のクレードル軸の回転を利用してボビンの受渡し
が行なれることになり、構成の簡素な糸条巻取用ボビン
のボビン供給装置となる。
【0009】また、請求項2記載の発明では、ボビン交
換位置の近傍にボビンが供給されたか否かがボビン検知
手段によって検知され、その検知情報に基づき、必要時
にクレードル軸とアームとが相対回転するよう駆動手段
が作動する。したがって、次のボビンが供給されたとき
だけ受渡し動作を実行することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1〜図3は本発明に係る糸条巻取機の
ボビン供給装置の一実施例を示す図である。まず、構成
を説明する。
【0011】図1に全体の概略構成を示すように、本実
施例では、糸条巻取り時に糸条巻取用ボビン100の両端
部をクレードル装置1によって回転自在に保持し、その
糸条巻取用ボビン100を図外のモータ(例えば可変速モ
ータ)によって駆動されるフリクションローラ110(巻
取手段)に当接させて糸条巻取り方向に回転させるよう
になっており、糸条巻取用ボビン100への糸条(図示し
ていない)の巻取りがほぼ完了したとき(図1にP1で
示す状態まで巻き太ったとき)には、ボビン100および
これに巻き取られた糸条を所定の払出し位置(図1にP
2で示すボビン交換位置)まで移動させ、この位置P2で
最終的に巻取りの完了したボビンおよび糸条(以下、巻
取りパッケージ120という)を後方(図1の右側)に払
い出すようになっている。また、この払出し後、前記位
置P2にはボビン供給装置200から次の糸条巻取用ボビン
100が供給されるようになっており、クレードル装置1
が次のボビン100の両端部を回転自在に保持し、糸条巻
取用ボビン100をフリクションローラ110に当接させるこ
とで、次の巻取作業が開始されるようになっている(詳
細は後述する)。
【0012】図2、図3において、10は軸受12および図
示しない図2中右側の軸受を介してフレーム11に回転可
能に支持されたクレードル軸であり、クレードル軸10の
両端部にはクレードル軸10と略直交するカム面13a、14
aを有する一対の開閉用カム13、14と、外周カム面15a
を有し一方の開閉用カム14と一体に形成されたボビン供
給用カム15(カム)と、が固定されている。また、クレ
ードル軸10の中間部には筒状部16aおよび切欠き部16b
を有する歯車部材16が固定されている。このクレードル
軸10は、歯車部材16と後述する回転伝動機構40とを介し
てモータ50(駆動手段)からの動力を伝達され、正逆回
転するようになっている。
【0013】前記回転伝動機構40は、軸部41および回転
板部42からなる回転体43と、回転体43の回転板部42に装
着されたピン44と、一対の軸受29a、29bを介して軸部
41に支持された駆動側歯車45とを有しており、駆動側歯
車45には所定角度範囲の円弧溝45aおよびV字形断面の
ボール受け凹部45bが形成されている。また、そのボー
ル受け凹部45bには回転板部42に回転自在に保持された
ボール46が係合している。回転体43と駆動側歯車45はピ
ン44がこの溝45a内を移動する範囲でのみ相対回転可能
になっており、軸部41に連結されたモータ50が正転方向
又は逆転方向に所定量以上(前記相対回転が不可能な状
態まで)回転するとき駆動側歯車45が駆動され、これに
噛合する歯車部材16が回転するようになっている。ま
た、ボール46は図示しないスプリングによって常時駆動
側歯車45側に付勢されており、回転体43と駆動側歯車45
が所定の位置関係にあるとき、ボール46が凹部45b内に
入り込むことで両者は一体的に回転するようになってい
る。
【0014】20は、軸受21、22を介してクレードル軸10
に支持されたアーム保持体である。このアーム保持体20
は、クレードル軸10に対する回転方向の一方側から歯車
部材16の一部(詳細を図示しないが、例えば筒状部16a
の端面から軸方向に突出した突出部)に突き当たるよう
になっており、歯車部材16の筒状部16aの周りを囲むよ
うクレードル軸10とアーム保持体20の間に介装された捩
りばね18によってその突出部に付勢されている。また、
アーム保持体20が所定のストッパ部材19に当接した状態
で、アーム保持体20と歯車部材16の突出部とを離隔させ
る方向に向かってクレードル軸10に所定値以上のトルク
が作用したときには、捩りばね18が撓んでアーム保持体
20とクレードル軸10は相対回転する。すなわち、アーム
保持体20は捩りばね18の撓み許容範囲である所定角度範
囲でのみクレードル軸10に対し相対回転可能となってい
る。さらに、アーム保持体20の長手方向中間部とフレー
ム11の間には図示しない引張ばねおよびリンク部材から
なる付勢手段が設けられており、アーム保持体20は巻取
り位置付近の所定回動範囲内においてこの付勢手段によ
り巻取り側に付勢されるようになっている。
【0015】また、アーム保持体20は、クレードル軸10
の軸方向両側で一対のアーム30A、30Bをそれぞれの中
間部30aでクレードル軸10と直交する支軸部20a、20b
の周りに揺動可能に保持している。本実施例において、
両アーム30A、30Bは図2に示すように左右対称に配置
されているだけで、詳細構成が同一のものである。これ
らアーム30A、30Bのそれぞれは、その長手方向一端側
に糸条巻取用ボビン100の一端又は他端と係合および離
脱可能なボビンホルダ33を有するとともに、その長手方
向他端部に開閉用カム13又は14に係合するカムフォロア
35を有している。また、アーム30A、30Bとアーム保持
体20の間には各アーム30A、30Bのカムフォロア35を開
閉用カム13、14のカム面13a、14aに付勢する付勢部材
として各一対の圧縮ばね37、38が縮設されている。した
がって、クレードル軸10とアーム保持体20が上述のよう
に捩りばね18を撓ませながら相対回転するとき、アーム
30A、30Bのそれぞれのカムフォロア35が開閉用カム1
3、14のカム面13a、14a上を転動し、前記相対回転の
角度が所定値に達すると、カムフォロア35が開閉用カム
13、14によりリフトされる。そして、ストッパ部材19に
よりアーム保持体20をボビン交換位置に停止させた状態
で、捩りばね18を変形させながらクレードル軸10を払出
し側に回転させるとき、開閉用カム13、14によってアー
ム30A、30Bをそのボビンホルダ33が糸条巻取用ボビン
100から離隔する方向に揺動させるようになっており、
ボビン係合部33が糸条巻取用ボビン100から離隔し、か
つ、捩りばね18によりアーム保持体20がボビン交換位置
に付勢された状態で、クレードル軸10を巻取り側に回転
させるとき、開閉用カム13、14によってアーム30A、30
Bをそのボビンホルダ33が糸条巻取用ボビン100に接近
し係合する方向に揺動させるようになっている。
【0016】一方、図1および図3に示すように、ボビ
ン供給用カム15は、ボビン供給装置200のフレーム211に
回転可能に支持されたローラレバー201と係合して、こ
のカムフォロアレバー201に連結するリンク部材202とフ
レーム211に回転可能に支持された回転体203とを介して
回転体203の軸部203aに支持されたボビン受渡しアーム
221を上下回動させるようになっており、これらのロー
ラレバー201、リンク部材202および回転体203は受渡し
アーム221とボビン供給用カム15との間に介装された伝
動部材となっている。さらに、受渡しアーム221は、ボ
ビンガイド212A、213Aおよび212B、213B(供給手
段)によりボビン交換位置近傍まで案内・供給された糸
条巻取用ボビン100を湾曲したその先端部221aで支承
し、その支承状態で所定の受渡し位置まで下方へ回動す
ることによってボビン交換位置のアーム30A、30Bに糸
条巻取用ボビン100を受け渡すことができる。すなわ
ち、受渡しアーム221は、ボビンガイド212A、213Aお
よび212B、213Bによりボビン交換位置の近傍に供給さ
れた糸条巻取用ボビン100を支承する支承位置と、そこ
で支承したボビン100をボビン交換位置のクレードル装
置1に受け渡す受渡し位置との間で回動可能になってい
る。
【0017】さらに、ボビンガイド212A、213Aおよび
212B、213Bによりボビン交換位置の近傍に供給され、
受渡しアーム221によって支承された糸条巻取用ボビン1
00は、フレーム211に支持されたリミットスイッチ等の
センサ240(ボビン検知手段)に接触して検知される。
このセンサ240は図外の制御回路に接続しており、この
制御回路はリミットスイッチ240からのボビン検知信号
を含む各種センサ情報に基づいてモータ50を駆動制御す
るもので、上述のようにストッパ部材19によりアーム保
持体20をボビン交換位置に停止させた状態で、捩りばね
18を撓ませながらクレードル軸10を正転方向に回転させ
(クレードル軸10とアーム30A、30Bを相対回転させ)
て巻取りパッケージ120を払出した後、センサ240からの
検知情報に基づき次の空ボビン100の有無を確認し、次
のボビン100が支承位置にあるときにはクレードル軸10
を更に正転方向に所定角度だけ回転させて受渡しアーム
221を支承位置から受渡し位置に回動させるようになっ
ている。また、モータ50の回転はこのボビン100の受渡
し完了までの回転によって正転方向の最大設定角度に達
し、これがが図示しないセンサにより検知されると、前
記制御回路はモータ50を逆転方向に反転させる。そし
て、この反転直後に、まず、開閉用カム13、14によりア
ーム30A、30Bをそのボビンホルダ33が糸条巻取用ボビ
ン100に接近し係合する方向に揺動させて次のボビン100
をアーム30A、30Bに保持させ、その保持(受渡し)完
了後にアーム保持体20およびアーム30A、30Bを巻取り
側に回転させて次の巻取り作業を再開可能にし、次にボ
ビン供給用カム15により受渡しアーム221を支承位置へ
回動復帰させる。そのようにカム13、14およびカム15の
形状が設定されている。
【0018】また、ボビン供給装置200のフレーム211に
は受渡しアーム221に連動する可動ストッパ231が回動可
能に装着されている。この可動ストッパ231は、受渡し
アーム221が前記受渡し位置に移動したとき、その上端
部をボビンガイド212A、213Aとボビンガイド212B、2
13Bとの間(ボビン通過範囲内)に進入させて次のボビ
ン100に係合し、後続ボビン100の移動を規制するように
なっており、受渡しアーム221が支承位置に回動復帰し
たとき、前記上端部をボビンガイド212A、213Aとボビ
ンガイド212B、213Bとの間から退避させてボビン100
の移動を許容するようになっている。
【0019】なお、前記払出し時には、アーム30A、30
Bに装着されたブレーキロッド334がフレーム11に設け
られた固定カム342および反対側の同様な固体カムに沿
って軸方向移動することにより、各ボビンホルダ33が内
部のブレーキを作動させて糸条巻取用ボビン100の回転
を停止させるようになっている。また、詳細を図示しな
いが、糸条巻取用ボビン100に巻き取られる糸条は糸掛
け部材によって糸条巻取用ボビン100の糸掛けスリット
に糸掛けされ、トラバースガイドによって糸条巻取用ボ
ビン100の軸方向にトラバースされる。その糸掛け部材
の駆動も図2に示すカム61、62、63又は64の何れかを用
いて行なわれる。さらに、糸条は巻取り終了時には図示
しないカッターにより切断されて図示しない吸引手段
(アスピレータ)に吸い込まれるようになっており、こ
の状態から糸寄せガイドにより糸条が糸掛け部材に受渡
されるようになっている。また、図2において、71、72
はアーム保持体20に適度な回転抵抗を付与するダンパユ
ニットである。
【0020】次に、作用を説明する。まず、フリクショ
ンローラ110が回転駆動されるとともに、クレードル装
置1のアーム30A、30Bに保持された糸条巻取用ボビン
100がフリクションローラ110に当接すると、そのボビン
100が回転する。次いで、モータ50(軸部41)が前記逆
転方向に回転すると、回転板部42が円弧溝45a内でピン
44を同方向に移動させながら回転し、この回転時に回転
体43と一体回転するカム61〜64の何れかにより前記糸掛
け部材が駆動される。したがって、糸条が糸条巻取用ボ
ビン100の糸掛け用スリット内に導入されてそのスリッ
トにかみ込み、糸条巻取用ボビン100に係止される。
【0021】次いで、所定のピッグテール巻きが行なわ
れた後、糸条はトラバースガイドの移動により図2の左
右方向にトラバースされ、糸条巻取用ボビン100の所定
の巻取領域に巻き取られる。なお、糸掛け後、モータ50
は前記正転方向に反転して初期の回転位置に戻り、糸掛
け部材は初期位置に復帰する。巻取り中、モータ50は停
止しており、糸条巻取用ボビン100が巻き太るにつれて
アーム30A、30Bが上昇し、駆動側歯車45の円弧溝45a
は巻取開始時の位置から回転する。
【0022】糸条の巻取り長さが所定長さに達すると
(所定の巻取時間が経過すると)、モータ50および軸部
41が前記正転方向に回転し始め、ピン44が円弧溝45a内
を移動するよう回転板部42が回転する。このとき、カム
61〜64の何れかを利用して所定のバンチ巻き形成位置に
トップバンチ巻きを形成し、次いで、糸条を固定カッタ
ーに接触させて切断し、一連の巻取りを終了する。これ
によって1つの巻取パッケージ120ができあがる。な
お、後続の糸条は前記吸引手段に吸い込まれる。
【0023】モータ50を正転方向に回転させ続けると、
ピン44が円弧溝45aの溝端に達してアーム保持体20とア
ーム30A、30Bとが払出し側に回転し始める。この回転
中、クレードルアーム30A、30Bの回転角度が所定値に
達し、ボビンホルダ33の内蔵ブレーキがロッド334によ
り駆動されて、糸条巻取用ボビン100の回転が停止され
る。
【0024】次いで、アーム保持体20がストッパ19に当
接すると、アーム保持体20およびアーム30A、30Bの払
出し側への回転が停止されるが、モータ50は更に正転方
向に回転し続け、クレードル軸10が捩りばね18を撓ませ
ながら更に回転する。このとき、開閉用カム13、14によ
りカムフォロア35がリフトされ、アーム30A、30Bによ
る糸条巻取用ボビン100の保状態持が解かれる。そし
て、保持解除された糸条巻取用ボビン100は排出ガイド2
51、252等に案内され、後方(図1の右側)に排出され
る。
【0025】次いで、センサ240により受渡しアーム221
上に支承された糸条巻き取り用ボビン100が検知されて
いるか確認し、検知されていれば、モータ50を更に正転
方向に回転させてクレードル軸10およびボビン供給用カ
ム15を回転させてボビン供給装置200から次の1個の糸
条巻取用ボビン100をボビン交換位置に供給する。すな
わち、クレードル装置1による巻取パッケージ120の払
出し後、モータ50を更に正転方向に回転させることで、
アーム30A、30Bに対してクレードル軸10を相対回転さ
せると同時に、クレードル軸10と一体回転するボビン供
給用カム15を回転させて受渡しアーム221を前記支承位
置から前記受渡し位置に駆動する。なお、このとき、受
渡しアーム221の下方への回動に連動して可動ストッパ2
31が回動し、後続ボビンの先頭のボビン100に係合する
ことで、後続ボビンがボビン供給方向への移動を阻止さ
れる。
【0026】一方、前記確認時にセンサ240により受渡
しアーム221上に支承された糸条巻き取り用ボビン100が
検知されていなければ、上述のボビン供給を行う前にモ
ータ50が停止し、例えば所定時間の経過後に警報等がな
らされる。したがって、これによって次の糸条巻取用ボ
ビン100が確実に供給されることになる。なお、糸条巻
き取り用ボビン100がセンサ240に検知されていなかった
としても、必要巻取り数のボビンを供給済みであるとき
は、例えばモータ50を停止させたまま警報はならさず、
作業終了を知らせる。
【0027】次いで、受渡しアーム221に支承された1
個のボビン100がボビン交換位置に移動し、クレードル
装置1の両アーム30A、30Bの間に停止すると、モータ
50は前記逆転方向に反転駆動される。なお、この停止時
から反転時までボビン位置が常時一定になるようカム15
の形状設定がなされている。モータ50が逆転方向に反転
駆動され、クレードル軸10の回転に伴って捩りばね18の
撓みが減少すると、開閉用カム13、14によってリフトさ
れていたカムフォロア35が初期位置に戻り、アーム30
A、30Bによって糸条巻取用ボビン100が保持される。
すなわち、次いで、捩りばね18が初期状態に戻り、アー
ム保持体20と歯車部材16の前記突出部とが当接し、ボビ
ン100がクレードルアーム30A、30Bに受け渡される。
このとき、ボール46は凹部45b内に入り込んでおり、ク
レードルモータ50が回転し続けることにより回転体43の
回転板部42がボール46を介して駆動側歯車45を同方向に
回転させ、アーム保持体20およびクレードルアーム30
A、30Bを巻取り側へ一体的に回動させる。したがっ
て、糸条巻取用ボビン100がフリクションローラ110に当
接して初期の状態に戻る。その間、クレードル軸10が更
に同方向へ回転すると、クレードルアーム30A、30Bは
巻取り側に回動し、糸条巻取用ボビン100が受渡しアー
ム221と当接しない位置まで回動した後、受渡しアーム2
21が受渡し位置から支承位置に回動復帰するとともに、
可動ストッパ231がボビンガイド212A、213Aおよび212
B、213B内から退避して、受渡しアーム221への後続ボ
ビン100の供給が再度開始される。
【0028】このように本実施例では、クレードル軸10
によりボビン供給用カム15を回転させ、巻取りパッケー
ジ120がクレードル装置1によって払出された後に、ア
ーム30A、30Bとクレードル軸10とを相対回転させて受
渡しアーム221を支承位置から受渡し位置に回動させ、
受渡しアーム221からクレードル装置のアーム30A、30
Bに空ボビン100を受け渡すようにしている。したがっ
て、専用アクチュエータを設けることなく、クレードル
装置1の回転中心軸であるクレードル軸10の回転(その
駆動手段であるモータ50)を利用してボビン100の受渡
しが行なれることになり、きわめて構成の簡素な糸条巻
取機のボビン供給装置となる。また、ボビン交換位置の
近傍に空ボビン100が供給されたか否かをセンサ240によ
って検知し、その検知情報に基づいてクレードル軸10と
アーム30A、30Bとを相対回転させるから、次のボビン
が供給されたときには受渡し動作を確実に実行する一
方、ボビンの補給が必要なときにはモータ50を停止させ
て(更には警報等をならして)作業者にその状態を知ら
せることができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、巻取り済
みのボビンをクレードル装置によって払出した後、クレ
ードル装置のアームとクレードル軸を相対回転させ、ク
レードル軸と一体回転するカムにより伝動部材を介して
受渡しアームを駆動し、該受渡しアームを支承位置から
受渡し位置に回動させるようにしているので、専用のア
クチュエータを設けることなく、クレードル装置のクレ
ードル軸の回転を利用してボビンの受渡しを行なわせ、
構成の簡素な糸条巻取用ボビンのボビン供給装置を提供
することができる。
【0030】また、請求項2記載の発明によれば、ボビ
ン交換位置の近傍にボビンが供給されたか否かをボビン
検知手段によって検知し、その検知情報に基づき駆動手
段を作動させて必要時にクレードル軸とアームとを相対
回転させるので、次に供給するボビンがあるときだけ必
要な受渡し動作を確実に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸条巻取機のボビン供給装置の一
実施例を示すその全体の右側面図である。
【図2】そのクレードル装置の構成を示す平面断面図で
ある。
【図3】そのボビン供給装置の正面断面図である。
【符号の説明】
10 クレードル軸 15 ボビン供給用カム(カム) 20 アーム保持体 30A、30B アーム 33 ボビンホルダ 50 モータ(駆動手段) 100 糸条巻取用ボビン 110 フリクションローラ(巻取手段) 120 巻取パッケージ(巻取り後のボビン) 200 ボビン供給装置 201 ローラレバー(伝動部材) 202 リンク部材(伝動部材) 203 回転体(伝動部材) 212A、213A、212B、213B 左右のボビンガイド
(供給手段) 221 受渡しアーム 231 可動ストッパー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取手段(110)により円筒状の糸条巻取用
    ボビン(100)に糸条を巻取り、該巻取り後のボビン(120)
    をクレードル装置(1)のアーム(30A、30B)により所定
    のボビン交換位置で払い出す糸条巻取機にあって、 前記クレードル装置(1)のアーム(30A、30B)と相対回
    転可能なクレードル軸(10)と、 該クレードル軸(10)と一体回転するカム(15)と、 前記糸条巻取用ボビン(100)を前記ボビン交換位置の近
    傍に供給する供給手段(212A、213A、212Bおよび213
    B)と、 前記供給手段(212A、213A、212Bおよび213B)により
    前記ボビン交換位置の近傍に供給された糸条巻取用ボビ
    ン(100)を支承する支承位置および該位置で支承したボ
    ビン(100)を前記ボビン交換位置のアーム(30A、30B)
    に受け渡す受渡し位置の間で回動可能な受渡しアーム(2
    21)と、 該受渡しアーム(221)と前記カム(15)との間に介装され
    た伝動部材(201、202、203)と、 を備え、 前記アーム(30A、30B)による払出し動作後に前記ボビ
    ン交換位置に停止したアーム(30A、30B)に対して前記
    クレードル軸(10)およびカム(15)を回転させ、該カム(1
    5)により前記伝動部材(201、202、203)を介して受渡し
    アーム(221)を支承位置から受渡し位置に回動させ、受
    渡しアーム(221)からクレードル装置(1)に次の糸条巻
    取用ボビン(100)を受渡すことを特徴とする糸条巻取機
    のボビン供給装置。
  2. 【請求項2】前記供給手段(212A、213A、212Bおよび
    213B)により前記ボビン交換位置の近傍に供給された糸
    条巻取用ボビン(100)を検知するボビン検知手段(240)
    と、 該ボビン検知手段(240)の検知情報に基づき前記クレー
    ドル軸(10)とアーム(30A、30B)を相対回転させる駆動
    手段(50)と、を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    糸条巻取機のボビン供給装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0744372A2 (en) * 1995-05-23 1996-11-27 Rieter Scragg Limited Package transfer arrangement
CN105480785A (zh) * 2014-10-09 2016-04-13 欧瑞康纺织有限及两合公司 一种卷绕装置
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