JPH06306717A - 糸条巻取機のボビン供給装置 - Google Patents

糸条巻取機のボビン供給装置

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JPH06306717A
JPH06306717A JP8902293A JP8902293A JPH06306717A JP H06306717 A JPH06306717 A JP H06306717A JP 8902293 A JP8902293 A JP 8902293A JP 8902293 A JP8902293 A JP 8902293A JP H06306717 A JPH06306717 A JP H06306717A
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JP
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bobbin
yarn
arm
winding
delivery
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JP8902293A
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Shigeo Tachibana
重郎 橘
Hiroshi Yamada
博 山田
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は受渡しアームの回転を利用して後続
ボビンの移動を規制するストッパの駆動を行なうように
し、構成の簡素な小型、低コストの糸条巻取機のボビン
供給装置を提供することを目的とする。 【構成】 ボビン100の両端部を案内するボビンガイド2
12、213と、ボビン交換位置近傍に供給されたボビン100
を支承しボビン交換位置のクレードルアーム30に受け渡
すアーム221と、アーム221が受渡し位置に回動したとき
後続ボビン100の移動を規制するよう受渡しアーム221に
駆動される可動ストッパー231と、を備え、受渡しアー
ム221の受渡し位置への回動により可動ストッパを作動
させ、ボビン受渡し時にガイド212、213から後続のボビ
ン100が供給されるのを阻止するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸条巻取機のボビン供
給装置、詳しくは糸条巻取用ボビンを払出したクレード
ル装置に次の1個のボビンを受渡す(1個送りする)ボ
ビン供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、糸条巻取機においては、糸条巻取
用ボビンを把持して所定の糸条巻取り位置とそこから離
隔した所定の払出し位置(ボビン交換位置)との間を回
転するクレードル装置、並びに、前記ボビンの払出し後
にクレードル装置に次のボビンを供給するボビン供給装
置を備えたものがある。
【0003】この種の糸条巻取機では、前記クレードル
装置の一対のアームが払出し位置に回動し、両アームの
先端部に設けたボビンホルダが糸条巻取用ボビンから離
脱することで、巻取り後のボビンが払出される。また、
払出し後のクレードル装置に対し次のボビンを供給する
ボビン供給装置は、専用アクチュエータにより作動する
ボビン受渡し手段により1個のボビンを前記ボビンホル
ダに受渡すとともに、別の専用アクチュエータによりボ
ビンストッパーを駆動して後続ボビンの供給を阻止する
ようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の糸条巻取機のクレードル装置にあっては、ボ
ビンをクレードル装置に受け渡す手段と、そのボビンの
受渡し時に後続ボビンの供給を阻止するボビンストッパ
ーとをそれぞれ別々のアクチュエータ(モータ、シリン
ダ等)で駆動する構成となっていたため、複数のアクチ
ュエータ並びにその配線や配管、制御系等を設ける必要
から、構成が複雑になるとともに、コストが高くなると
いう問題があった。
【0005】また、このような構成の複雑さから、アク
チュエータのメンテナンス等のために巻取機の稼働率や
信頼性が低くなるという問題があった。そこで本発明
は、ボビンの受渡し手段と後続ボビンの移動阻止手段と
を単一の駆動源で駆動するようにして、構成の簡素な小
型、低コストの糸条巻取機のボビン供給装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明に係る糸条巻取機のボビン供給装置
は、巻取手段により円筒状の糸条巻取用ボビンに糸条を
巻取り、該巻取り後のボビンをクレードル装置1により
所定のボビン交換位置で払い出す糸条巻取機にあって、
前記ボビンをボビンガイドにより案内しつつ前記ボビン
交換位置の近傍に供給する供給手段と、前記供給手段に
より前記ボビン交換位置の近傍に供給された糸条巻取用
ボビンを支承する支承位置および該位置で支承したボビ
ンを前記ボビン交換位置のクレードル装置に受け渡す受
渡し位置の間で回動可能な受渡しアームと、受渡しアー
ムが前記受渡し位置に回動したときボビンガイド内に進
入してボビンの移動を規制し、受渡しアームが前記支承
位置に回動復帰したときボビンガイド内から退避してボ
ビンの移動を許容するよう受渡しアームに駆動される可
動ストッパーと、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記供給手
段が前記ボビン交換位置の近傍ほど下方に位置するよう
傾斜したボビンガイドを有し、該ボビンガイドにより案
内した糸条巻取用ボビンを自重によって前記ボビン交換
位置の近傍に移動させることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、巻取り済みのボビン
がクレードル装置によって払出された後、受渡しアーム
が支承位置から受渡し位置に回動し、該受渡しアームか
らクレードル装置にボビンが受け渡される。この受渡し
時には、可動ストッパがボビンガイド内に進入し、後続
ボビンの供給がこの可動ストッパによって阻止される。
また、受渡しアームが受渡し位置から支承位置に回動復
帰すると、可動ストッパがボビンガイド内から退避し、
受渡しアームへの後続ボビンの供給が行なわれる。すな
わち、ストッパ専用のアクチュエータを設けることな
く、受渡しアームの回動を利用してボビンの受渡しおよ
び可動ストッパの駆動が行なれることになり、きわめて
簡素な構成で糸条巻取用ボビンを1個送りするボビン供
給装置となる。
【0009】また、請求項2記載の発明では、ボビンガ
イドにより案内した糸条巻取用ボビンが自重によってボ
ビン交換位置の近傍に供給されるから、構成をより簡素
化してコスト低減を図ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1〜図4は本発明に係る糸条巻取機の
ボビン供給装置の一実施例を示す図である。まず、構成
を説明する。
【0011】図1に全体の概略構成を示すように、本実
施例では、糸条巻取り時に糸条巻取用ボビン100の両端
部をクレードル装置1によって回転自在に保持し、その
糸条巻取用ボビン100を図外のモータ(例えば可変速モ
ータ)によって駆動されるフリクションローラ110(巻
取手段)に当接させて糸条巻取り方向に回転させるよう
になっており、糸条巻取用ボビン100への糸条(図示し
ていない)の巻取りがほぼ完了したとき(図1にP1で
示す状態まで巻き太ったとき)には、ボビン100および
これに巻き取られた糸条を所定の払出し位置(図1にP
2で示すボビン交換位置)まで移動させ、この位置P2で
最終的に巻取りの完了したボビンおよび糸条(以下、巻
取りパッケージ120という)を後方(図1の右側)に払
い出すようになっている。また、この払出し後、前記位
置P2にはボビン供給装置200から次の糸条巻取用ボビン
100が供給されるようになっており、クレードル装置1
が次のボビン100の両端部を回転自在に保持し、糸条巻
取用ボビン100をフリクションローラ110に当接させるこ
とで、次の巻取作業が開始されるようになっている(詳
細は後述する)。
【0012】図2〜図4において、10は軸受12および図
示しない図2中右側の軸受を介してフレーム11に回転可
能に支持されたクレードル軸(クレードル装置1の回転
中心軸)であり、クレードル軸10の両端部にはクレード
ル軸10と略直交するカム面13a、14aを有する一対の開
閉用カム13、14と、外周カム面15aを有し一方の開閉用
カム14と一体に形成されたボビン供給用カム15とが固定
されている。また、クレードル軸10の中間部には筒状部
16aおよび切欠き部16bを有する歯車部材16が隣接して
固定されている。このクレードル軸10は、歯車部材16と
後述する伝動機構40とを介してモータ50(駆動手段)か
らの動力を伝達され、正逆回転するようになっている。
【0013】前記伝動機構40は、軸部41および回転板部
42からなる回転体43と、回転体43の回転板部42に装着さ
れたピン44と、一対の軸受29a、29bを介して軸部41に
支持された駆動側歯車45とを有しており、駆動側歯車45
には所定角度範囲の円弧溝45aおよびV字形断面のボー
ル受け凹部45bが形成されている。また、そのボール受
け凹部45bには回転板部42に回転自在に保持されたボー
ル46が係合している。回転体43と駆動側歯車45はピン44
が円弧溝45a内を移動する範囲でのみ相対回転可能にな
っており、軸部41に連結されたモータ50が正転方向又は
逆転方向に所定量以上(前記相対回転が不可能な状態ま
で)回転するとき駆動側歯車45が駆動され、これに噛合
する歯車部材16が回転するようになっている。また、ボ
ール46は図示しないスプリングによって常時駆動側歯車
45側に付勢されており、回転体43と駆動側歯車45が所定
の位置関係にあるとき、ボール46が凹部45b内に入り込
むことで両者が一体的に回転する。
【0014】20は、軸受21、22を介してクレードル軸10
に支持されたアーム保持体である。このアーム保持体20
は、クレードル軸10に対する回転方向の一方側から歯車
部材16の一部(詳細を図示しないが、例えば筒状部16a
の端面から軸方向に突出した突出部)に突き当たるよう
になっており、歯車部材16の筒状部16aの周りを囲むよ
うクレードル軸10とアーム保持体20の間に介装された捩
りばね18によってその突出部に付勢されている。また、
アーム保持体20がストッパ部材19に当接した状態で、ア
ーム保持体20と歯車部材16の突出部とを離隔させる方向
に向かってクレードル軸10に所定値以上のトルクが作用
したときには、捩りばね18が撓んでアーム保持体20とク
レードル軸10は相対回転する。すなわち、アーム保持体
20は捩りばね18の撓み許容範囲である所定角度範囲での
みクレードル軸10に対し相対回転可能となっている。
【0015】さらに、アーム保持体20の長手方向中間部
とフレーム11の間には図示しない引張ばねおよびリンク
部材からなる付勢手段が設けられており、アーム保持体
20は巻取り位置付近の所定回動範囲内においてこの付勢
手段により巻取り側に付勢されるようになっている。ま
た、アーム保持体20は、クレードル軸10の軸方向両側で
一対のアーム30A、30Bをそれぞれの中間部30aでクレ
ードル軸10と直交する支軸部20a、20bの周りに揺動可
能に保持している。本実施例において、両アーム30A、
30Bは図2に示すように左右対称に配置されているだけ
で、詳細構成が同一のものである。これらアーム30A、
30Bのそれぞれは、その長手方向一端側に糸条巻取用ボ
ビン100の一端又は他端と係合および離脱可能なボビン
ホルダ33を有するとともに、その長手方向他端部に開閉
用カム13又は14に係合するカムフォロア35を有してい
る。また、アーム30A、30Bとアーム保持体20の間には
各アーム30A、30Bのカムフォロア35を開閉用カム13、
14のカム面13a、14aに付勢する付勢部材として各一対
の圧縮ばね37、38が縮設されている。したがって、クレ
ードル軸10とアーム保持体20が上述のように捩りばね18
を撓ませながら相対回転するとき、アーム30A、30Bの
それぞれのカムフォロア35が開閉用カム13、14のカム面
13a、14a上を転動し、前記相対回転の角度が所定値に
達すると、カムフォロア35が開閉用カム13、14によりリ
フトされる。そして、ストッパ部材19によりアーム保持
体20をボビン交換位置に停止させた状態で、捩りばね18
を変形させながらクレードル軸10を払出し側に回転させ
るとき、開閉用カム13、14によってアーム30A、30Bを
そのボビンホルダ33が糸条巻取用ボビン100から離隔す
る方向に揺動させるようになっており、ボビン係合部33
が糸条巻取用ボビン100から離隔し、かつ、捩りばね18
によりアーム保持体20がボビン交換位置に付勢された状
態で、クレードル軸10を巻取り側に回転させるとき、開
閉用カム13、14によってアーム30A、30Bをそのボビン
ホルダ33が糸条巻取用ボビン100に接近し係合する方向
に揺動させるようになっている。
【0016】一方、図1および図3に示すように、ボビ
ン供給用カム15は、ボビン供給装置200のフレーム211に
回転可能に支持されたカムフォロアレバー201と係合し
て、このカムフォロアレバー201に連結するリンク部材2
02とフレーム211に回転可能に支持された回転体203とを
介して回転体203の軸部203aに支持されたボビン受渡し
アーム221を上下回動させるようになっている。また、
受渡しアーム221は、ボビンガイド212A、213Aおよび2
12B、213B(供給手段)によりボビン交換位置近傍ま
で案内・供給された糸条巻取用ボビン100を湾曲したそ
の先端部221aで支承し、その支承状態で所定の受渡し
位置まで下方へ回動することによってボビン交換位置の
アーム30A、30Bに糸条巻取用ボビン100を受け渡すこ
とができる。すなわち、受渡しアーム221は、ボビンガ
イド212A、213Aおよび212B、213Bによりボビン交換
位置の近傍に供給された糸条巻取用ボビン100を支承す
る支承位置と、そこで支承したボビン100をボビン交換
位置のクレードル装置1に受け渡す受渡し位置との間で
回動可能になっている。
【0017】ボビンガイド212A、213Aおよび212B、2
13Bは、フリクションローラ110側ほど下方に位置する
よう傾斜して延在し、複数の糸条巻取用ボビン100をそ
の自重により図1の左方側に案内するようになってい
る。したがって、受渡しアーム221に支承された糸条巻
取用ボビン100の後続のボビン100はその両端部をボビン
ガイド212A、213Aおよび212B、213Bに案内されなが
ら受渡しアーム221上のボビン100によって図1中左方へ
の移動を規制される。したがって、受渡しアーム221が
受渡し位置まで下方へ揺動するとき、後続ボビン100は
ボビン供給方向に移動する。
【0018】また、図4に示すように、ボビン供給装置
200のフレーム211には可動ストッパ231が回動可能に装
着されており、この可動ストッパ231が左右ボビンガイ
ド212A、213Aおよび212B、213B内に突出したときに
は、前記後続ボビン100はこの可動ストッパ231により図
1中左方への移動を阻止され、停止するようになってい
る。具体的には、可動ストッパ231は、ボビンガイド213
Aに形成された穴213a内に位置する爪部231aと、フレ
ーム211に支持された回動中心部231bと、受渡しアーム
221の先端部上面に係合可能な係合部231cとからなり、
係合部231cの自重と図示しないスプリングとにより図
4中反時計方向に付勢されている。したがって、受渡し
アーム221が前記受渡し位置に移動したとき、可動スト
ッパ231の爪部231aがボビンガイド212A、213Aとボビ
ンガイド212B、213Bとの間(ボビン通過範囲内)に進
入して次のボビン100に係合し、後続ボビン100の移動を
規制する。また、受渡しアーム221が支承位置に回動復
帰したとき、可動ストッパ231の爪部231aがボビンガイ
ド212A、213Aとボビンガイド212B、213Bとの間から
退避してボビン100の移動を許容する。
【0019】なお、前記払出し時には、アーム30A、30
Bに装着されたブレーキロッド334がフレーム11に設け
られた固定カム342および反対側の同様な固体カムに沿
って軸方向移動することにより、ボビンホルダ33が内部
のブレーキを作動させて糸条巻取用ボビン100の回転を
停止させるようになっている。また、詳細を図示しない
が、糸条巻取用ボビン100に巻き取られる糸条は糸掛け
部材によって糸条巻取用ボビン100の糸掛けスリットに
糸掛けされ、トラバースガイドによって糸条巻取用ボビ
ン100の軸方向にトラバースされる。その糸掛け部材の
駆動も図2に示すカム61、62、63又は64の何れかを用い
て行なわれる。さらに、糸条は巻取り終了時には図示し
ないカッターにより切断されて図示しない吸引手段(ア
スピレータ)に吸い込まれるようになっており、この状
態から糸寄せガイドにより糸条が糸掛け部材に受渡され
るようになっている。さらに、各部材の移動はセンサ等
により検出され、これに接続する制御回路によりモータ
50の駆動制御が実行されるようになっている。図2にお
いて、71、72はアーム保持体20に回転抵抗を付与するダ
ンパユニットである。
【0020】次に、作用を説明する。まず、フリクショ
ンローラ110が回転駆動されるとともに、クレードル装
置1のアーム30A、30Bに保持された糸条巻取用ボビン
100がフリクションローラ110に当接すると、そのボビン
100が回転する。次いで、モータ50(軸部41)が逆転方
向に回転すると、回転板部42が円弧溝45a内でピン44を
同方向に移動させながら回転し、この回転時に回転体43
と一体回転するカム61〜64の何れかにより前記糸掛け部
材が駆動される。したがって、糸条が糸条巻取用ボビン
100の糸掛け用スリット内に導入されてそのスリットに
かみ込み、糸条巻取用ボビン100に係止される。次い
で、所定のピッグテール巻きが行なわれた後、糸条はト
ラバースガイドの移動により図2の左右方向にトラバー
スされ、糸条巻取用ボビン100の所定の巻取領域に巻き
取られる。なお、糸掛け後、モータ50が正転方向に回転
して初期の回転位置に戻り、糸掛け部材は初期位置に復
帰する。
【0021】この巻取り中、モータ50は停止しており、
糸条巻取用ボビン100が巻き太るにつれてアーム30A、3
0Bが上昇し、駆動側歯車45の円弧溝45aは巻取開始時
の位置から回転する。糸条の巻取り長さが所定長さに達
すると(所定の巻取時間が経過すると)、モータ50およ
び軸部41が前記正転方向に回転し始め、ピン44が円弧溝
45a内を移動するよう回転板部42が回転する。このと
き、カム61〜64の何れかを利用して所定のバンチ巻き形
成位置にトップバンチ巻きを形成し、次いで、糸条を固
定カッターに接触させて切断し、一連の巻取りを終了す
る。これによって1つの巻取パッケージ120ができあが
る。なお、後続の糸条は前記吸引手段に吸い込まれる。
【0022】モータ50を正転方向に回転させ続けると、
ピン44が円弧溝45aの溝端に達してアーム保持体20とア
ーム30A、30Bとが払出し側に回転し始める。この回転
中、クレードルアーム30A、30Bの回転角度が所定値に
達し、ボビンホルダ33の内蔵ブレーキがロッド334によ
り駆動されて、糸条巻取用ボビン100の回転が減速およ
び停止される。
【0023】次いで、アーム保持体20がストッパ19に当
接すると、アーム保持体20およびアーム30A、30Bの払
出し側への回転が停止されるが、モータ50は更に回転し
続け、クレードル軸10が捩りばね18を撓ませながら更に
回転する。このとき、開閉用カム13、14によりカムフォ
ロア35がリフトされ、アーム30A、30Bによる糸条巻取
用ボビン100の保状態持が解かれる。そして、保持解除
された糸条巻取用ボビン100は排出ガイド251、252等に
案内され、後方(図1の右側)に排出される。
【0024】次いで、カム15の回転に応じ、ボビン受渡
しアーム221が下方に回動して、ボビン供給装置200から
次の1個の糸条巻取用ボビン100がボビン交換位置に供
給される。すなわち、クレードル装置1による巻取パッ
ケージ120の払出し後、モータ50が更に正転方向に回転
すると、クレードル軸10と一体回転するボビン供給用カ
ム15が回転して受渡しアーム221が前記支承位置から前
記受渡し位置に駆動される。このとき、受渡しアーム22
1の下方への回動に連動して可動ストッパ231が図4の実
線位置から反時計方向に回動し、後続ボビンの先頭のボ
ビン100に係合することで、複数の後続ボビンがボビン
供給方向への移動を阻止される。
【0025】この状態において、受渡しアーム221に支
承された1個のボビン100がボビン交換位置に移動し、
クレードル装置1の両アーム30A、30Bの間に停止する
と、モータ50が前記逆転方向に反転駆動され、クレード
ル軸10の回転に伴って捩りばね18の撓みが減少する。こ
のとき、開閉用カム13、14によりリフトされていたカム
フォロア35が初期位置に戻り、アーム30A、30Bによっ
て糸条巻取用ボビン100が保持される。すなわち、捩り
ばね18が初期状態に戻り、アーム保持体20と歯車部材16
が前記突出部と当接し、ボビン100がクレードルアーム3
0A、30Bに受け渡される。また、受渡しアーム221が受
渡し位置から支承位置に回動復帰することにより、可動
ストッパ231がボビンガイド212A、213Aおよび212B、
213B内から退避して、受渡しアーム221への後続ボビン
100の供給がを再度開始される。
【0026】また、クレードルモータ50が回転し続ける
ことにより回転体43の回転板部42が図3の反時計方向に
回転しつつ凹部45b内に入り込んだボール46を介して駆
動側歯車45を同方向に回転させ、アーム保持体20および
クレードルアーム30A、30Bを巻取り側へ一体的に回動
させる。この回動によってボビン100がフリクションロ
ーラ110に近接すると、前記付勢手段によってアーム保
持体20が巻取り側に付勢され、その付勢力を受けたまま
ボビン100は次いでフリクションローラ110に当接し、初
期の状態に戻る。
【0027】このように本実施例では、クレードル軸10
によりボビン供給用カム15を回転させ、巻取りパッケー
ジ120がクレードル装置1によって払出された後に、受
渡しアーム221を支承位置から受渡し位置に回動させ
て、受渡しアーム221からクレードル装置のアーム30
A、30Bにボビンを受け渡すとともに、この受渡し時
に、受渡しアーム221の回動により可動ストッパ231をボ
ビンガイド212A、213Aおよび212B、213B内に進入さ
せ、後続ボビン100の供給を阻止するようにしている。
また、受渡しアーム221の支承位置への回動復帰により
可動ストッパ231をボビンガイド212A、213Aおよび212
B、213B内から退避させ、受渡しアーム221への後続ボ
ビン100の供給を再開する。したがって、ストッパ専用
アクチュエータを設けることなく、受渡しアーム221の
回転を利用してボビン100の受渡しおよび可動ストッパ2
31の駆動が行なれることになり、きわめて簡素な構成で
糸条巻取用ボビンを1個送りするボビン供給装置とな
る。特に、本実施例のようにクレードル軸10の回転を利
用すれば、受渡しアームの駆動源にも他のアクチュエー
タを利用することができ、より簡素で低コストの装置を
実現できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、受渡しア
ームを支承位置と受渡し位置の間で回動させることによ
り、該受渡しアームからクレードル装置にボビンを受け
渡すとき、可動ストッパをボビンガイド内に進入させて
後続ボビンの供給を阻止するようにしているので、受渡
しアームの回転を可動ストッパの駆動に利用し、ストッ
パ専用のアクチュエータを設けることなくボビンの受渡
しと可動ストッパの駆動とを行なうことができる。この
結果、構成が簡素で糸条巻取用ボビンを1個送りする低
コストのボビン供給装置を実現できる。
【0029】また、請求項2記載の発明によれば、ボビ
ンガイドを傾斜させて糸条巻取用ボビンを自重によりボ
ビン交換位置の近傍に供給するようにしているので、構
成をより簡素化してコストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸条巻取機のボビン供給装置の一
実施例を示すその全体の右側面図である。
【図2】そのクレードル装置の構成を示す平面断面図で
ある。
【図3】そのボビン供給装置の正面断面図である。
【図4】その可動ストッパ周辺の部分拡大図である。
【符号の説明】
10 クレードル軸(回転中心軸) 15 ボビン供給用カム 20 アーム保持体 30A、30B アーム 33 ボビンホルダ 50 モータ(駆動手段) 100 糸条巻取用ボビン 110 フリクションローラ(巻取手段) 120 巻取パッケージ(巻取り後のボビン) 200 ボビン供給装置 212A、213A、212B、213B 左右のボビンガイド
(供給手段) 221 受渡しアーム 231 可動ストッパー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取手段(110)により円筒状の糸条巻取用
    ボビン(100)に糸条を巻取り、該巻取り後のボビン(120)
    をクレードル装置(1)により所定のボビン交換位置で払
    い出す糸条巻取機にあって、 前記ボビン(100)をボビンガイド(212A、213A、212B
    および213B)により案内しつつ前記ボビン交換位置の近
    傍に供給する供給手段と、 前記供給手段により前記ボビン交換位置の近傍に供給さ
    れた糸条巻取用ボビン(100)を支承する支承位置および
    該位置で支承したボビン(100)を前記ボビン交換位置の
    クレードル装置(1)に受け渡す受渡し位置の間で回動可
    能な受渡しアーム(221)と、 受渡しアーム(221)が前記受渡し位置に回動したときボ
    ビンガイド(212A、213Aおよび212B、213B)内に進入
    してボビン(100)の移動を規制し、受渡しアーム(221)が
    前記支承位置に回動復帰したときボビンガイド(212A、
    213Aおよび212B、213B)内から退避してボビン(100)
    の移動を許容するよう受渡しアーム(221)に駆動される
    可動ストッパー(231)と、を備えたことを特徴とする糸
    条巻取機のボビン供給装置。
  2. 【請求項2】前記供給手段が前記ボビン交換位置の近傍
    ほど下方に位置するよう傾斜したボビンガイド(212A、
    213Aおよび212B、213B)を有し、該ボビンガイド(212
    A、213Aおよび212B、213B)により案内した糸条巻取
    用ボビン(100)を自重によって前記ボビン交換位置の近
    傍に移動させることを特徴とする請求項1記載の糸条巻
    取機のボビン供給装置。
JP8902293A 1993-04-16 1993-04-16 糸条巻取機のボビン供給装置 Pending JPH06306717A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6815817B2 (en) 1996-03-07 2004-11-09 Micron Technology, Inc. Underfill of a bumped or raised die utilizing barrier adjacent to the side wall of a flip-chip

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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