WO2015046044A1 - 薬剤認識装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
刻印文字が付された薬剤の種類を正確に認識することができる薬剤認識装置及び方法を提供する。刻印文字が付された薬剤に対して薬剤の周囲を囲む複数の照明方向から照明可能な照明部が、薬剤を照明する照明方向を順番に切り替える。撮影部により、照明部の照明方向が切り替わるごとに薬剤の撮影を繰り返し行う。特徴画像抽出部が、撮影部により取得された照明方向ごとの撮影画像を解析して、撮影画像ごとに刻印文字の影に対応する特徴画像を抽出する。特徴画像統合部が、特徴画像抽出部により抽出された照明方向ごとの特徴画像を統合して統合画像を生成する。認識部が、特徴画像統合部により生成された統合画像に含まれる刻印文字を認識して、刻印文字の認識結果に基づき薬剤の種類を認識する。
Description
本発明は、刻印文字が付されている薬剤の種類を認識する薬剤認識装置及び方法に関する。
近年、病院等では、例えば服用時期(朝食後、昼食後、夕食後など)が異なる複数種類の薬剤を患者に処方する際に、一回服用分の複数種の薬剤(錠剤、カプセル剤など)を1つの分包袋に分包する一包化調剤を行うことが多い。一包化調剤は、薬剤師が処方箋に従ってピッキングした各薬剤を分包機のトレイ(タブレットケースともいう)に一回服用分ごとにセットした後、この分包機にてトレイ内の薬剤を自動的に各分包袋に分包することにより行われる。このような一包化調剤では、薬剤のピッキングやトレイへのセットは薬剤師が手作業で行う場合があるので、処方箋の指示とは異なる種類や個数の薬剤が間違って分包される可能性がある。そこで、分包された薬剤が処方箋に合致するものか否かを判定するために、分包袋への分包前あるいは分包後の薬剤の種類や個数の自動認識が行われている。
例えば、特許文献1に記載の監査装置は、透明板上にセットされた分包後の薬剤を1分包分ずつ透明板の上下方向に設置されたカメラで撮影し、各カメラにより得られた撮影画像を画像処理することで、薬剤に付された印刷文字や刻印文字を自動認識する。この薬剤の印刷文字や刻印文字の認識結果に基づき、薬剤の種類を認識することができる。
特許文献2に記載の錠剤監査装置は、分包袋に分包されている薬剤に平行光と拡散光とを別々のタイミングで照射しながら各光で照明されている薬剤を撮影し、平行光照射時の撮影画像と拡散光照射時の撮影画像との差分画像を生成して、この差分画像に基づき薬剤の個数を計数している。
特許文献3に記載の印字検査装置は、照明部の設定光量(照明条件)を切り替えながら薬剤を照明するとともに、照明条件が切り替わるごとに薬剤を撮影して、照明条件ごとの撮影画像を画像処理(二値化処理)することで薬剤に付された印刷文字を抽出する。そして、この印字検査装置は、各照明条件の中で印刷文字と背景とのコントラストが最大となる最適な照明条件を決定して、この最適な照明条件で薬剤の撮影と画像処理とを行って薬剤に付された文字(種類名)を認識する。
特許文献4に記載の粒状物品種検査装置は、複数の照明方向から薬剤を照明可能な照明部により一つの照明方向から薬剤を照明するとともに、この薬剤を撮影して撮影画像を取得し、この撮影画像を画像処理して薬剤の印刷文字または刻印文字を抽出する。そして、粒状物品種検査装置は、撮影画像からの印刷文字または刻印文字の抽出に失敗した場合には、照明部の照明方向を切り替えて再び撮影及び画像処理を行うことで、薬剤の印刷文字や刻印文字の認識を行う。
ところで、上記特許文献1から4に記載の各装置は、薬剤の撮影画像を画像処理することにより薬剤に付された印刷文字や刻印文字、あるいは薬剤の個数を認識しているが、これら印刷文字、刻印文字、個数の認識に適した照明条件は異なる。特に、刻印文字は薬剤の表面に形成された溝により構成されるので、刻印文字を認識する際には照明光を受けて刻印文字の溝部分に発生する影を文字として認識しているが、照明方向によって影の大きさ、向き、発生の有無が変化する。また、照明方向の1つとして照明光の入射角(照明の高さ)が変わると影の強度が変化する。
各薬剤は撮影中には例えば検査トレイ上にセットされるが、検査トレイ上の薬剤の向きや位置は撮影中に変更不可能であるため、照明方向や薬剤の表面形状(平面形状、曲面形状)によって影の生じる方向、影の発生の有無、影の強度が変化する。このため、特許文献1から4に記載の各装置では、刻印文字の認識を正確に行うことができず、その結果、刻印文字が付された薬剤の種類を正確に認識することができない。
本発明の目的は、刻印文字が付された薬剤の種類を正確に認識することができる薬剤認識装置及び方法を提供することにある。
本発明の目的を達成するため、本発明の一態様に係る薬剤認識装置は、刻印文字が付された薬剤に対して薬剤の周囲を囲む複数の照明方向から照明可能な照明部と、照明部が薬剤を照明する照明方向を順番に切り替える照明制御部と、照明部により照明されている薬剤を撮影する撮影部であって、照明方向が切り替わるごとに薬剤の撮影を繰り返し行う撮影部と、撮影部により取得された照明方向ごとの撮影画像からそれぞれ刻印文字の影に対応する特徴画像を抽出する特徴画像抽出部と、特徴画像抽出部が抽出した照明方向ごとの特徴画像を統合して統合画像を生成する特徴画像統合部と、特徴画像統合部が生成した統合画像に含まれる刻印文字を認識して、刻印文字の認識結果に基づき薬剤の種類を認識する認識部と、を備える。
本発明の一態様に係る薬剤認識装置によれば、薬剤を照明する照明方向や薬剤の表面形状の影響を受けることなく、薬剤に付された刻印文字の認識を正確に行うことができる。
薬剤認識装置は、撮影画像に含まれている薬剤の画像の位置を検出する薬剤位置検出部を更に備え、照明部は、薬剤を照明する照明光の光量を照明方向ごとに変更可能であり、照明制御部は、薬剤位置検出部の検出結果に基づき、薬剤と、照明部の照明方向ごとの光源との位置関係を算出して、位置関係の算出結果に基づき、照明部を制御して照明方向ごとに薬剤に入射する照明光の光量を均一にすることが好ましい。これにより、各照明方向から薬剤に入射する照明光の光量を均一にすることができるので、撮影画像内の薬剤の輝度分布を均一にすることができる。その結果、刻印文字の認識に成功する確率が高くなる。
照明部は、薬剤を照明する照明光の光量を照明方向ごとに変更可能であり、撮影部は、照明部により全ての照明方向から同時に照明されている薬剤を撮影して事前撮影画像を取得する。薬剤認識装置は、事前撮影画像に含まれている薬剤の画像の輝度分布を解析する輝度分布解析部を更に備え、照明制御部は、輝度分布解析部の解析結果に基づき、照明部を制御して照明方向ごとに薬剤に入射する照明光の光量を均一にすることが好ましい。これにより、各照明方向から薬剤に入射する照明光の光量を均一にすることができるので、撮影画像内の薬剤の輝度分布を均一にすることができる。その結果、刻印文字の認識に成功する確率が高くなる。
照明部は、照明方向の切り替えとは異なる照明部のサブ照明条件を切替可能であり、照明制御部は、照明部を制御して、サブ照明条件を切り替えながらサブ照明条件ごとに照明方向の切り替えを行うことが好ましい。サブ照明条件の切り替えを行うことにより、刻印文字の認識により適した照明条件下で薬剤を撮影することができるので、刻印文字の認識(すなわち、薬剤の種類の認識)をより正確に行うことができる。
撮影画像に複数の薬剤の画像が含まれている場合に、照明制御部は、認識部による全ての薬剤の種類の認識が成功するまで、照明部を制御して、サブ照明条件の切り替えを繰り返し実行することが好ましい。これにより、刻印文字の認識により適した照明条件下で薬剤を撮影することができる。
特徴画像抽出部は、認識部が種類の認識に成功した薬剤に対応する撮影画像内の領域からの特徴画像の抽出を停止することが好ましい。これにより、薬剤の認識処理に要する時間を短縮化できるとともに、演算処理の負荷を減らすことができる。
薬剤認識装置は、調剤情報を取得する調剤情報取得部を更に備え、照明部は、調剤情報に従って複数の分包袋に分包される薬剤を1分包分ごとに照明し、認識部は、調剤情報取得部が取得した調剤情報に記録されている薬剤に付された刻印文字を判別して、刻印文字の判別結果と統合画像とを比較することで統合画像に含まれる刻印文字を認識し、刻印文字の認識結果に基づき1分包分の薬剤の種類を認識することが好ましい。これにより、刻印文字の誤認識を低減させることができる。
薬剤認識装置は、認識部による1分包分の薬剤の種類の認識結果と、調剤情報に記録されている1分包分の薬剤の種類とを照合する監査部と、監査部による照合結果を表示する表示部と、を更に備えることが好ましい。これにより、照合結果を薬剤師等のユーザに知らせることができる。
特徴画像抽出部は、エッジ検出処理により撮影画像から特徴画像を抽出することが好ましい。これにより、特徴画像を正確に抽出することができる。
照明部は、薬剤の周囲に沿って配置された複数の点光源を有しており、照明制御部は、点光源ごとのオンオフを切り替えることにより照明方向を切り替えることが好ましい。これにより、薬剤の周囲の複数の照明方向から個別に薬剤に対して照明光を照射することができる。
薬剤認識装置は、薬剤及び照明部を第1の位置と第2の位置との間で水平方向に移動させる薬剤移動機構を更に備えており、撮影部は、薬剤が第1の位置にある場合に薬剤の一面を撮影する第1の撮影部と、薬剤が第2の位置にある場合に薬剤の一面とは反対側の他面を撮影する第2撮影部と、を有しており、特徴画像抽出部は、第1の撮影部及び第2の撮影部によりそれぞれ取得された照明方向ごとの撮影画像から特徴画像を抽出し、特徴画像統合部は、一面に対応する照明方向ごとの特徴画像を統合し、かつ他面に対応する照明方向ごとの特徴画像を統合することで、一面及び他面にそれぞれ対応する統合画像を生成し、認識部は、一面及び他面にそれぞれ対応する統合画像に基づき、薬剤の一面及び他面の少なくとも一方に付された刻印文字を認識することで、薬剤の種類を認識することが好ましい。これにより、薬剤の両面のいずれか一方のみに刻印文字が付されている場合でも、この刻印文字の認識を行って薬剤の種類を認識することができる。
本発明の目的を達成するため、本発明の別の一態様に係る薬剤認識方法は、刻印文字が付された薬剤に対して薬剤の周囲を囲む複数の照明方向から照明可能な照明部の照明方向を順番に切り替える照明制御ステップと、照明制御ステップで照明方向が切り替わるごとに、照明部により照明されている薬剤の撮影を繰り返し行う撮影ステップと、撮影ステップで取得された照明方向ごとの撮影画像からそれぞれ刻印文字の影に対応する特徴画像を抽出する特徴画像抽出ステップと、特徴画像抽出ステップで抽出した照明方向ごとの特徴画像を統合して統合画像を生成する特徴画像統合ステップと、特徴画像統合ステップで生成した統合画像に基づき刻印文字を認識して、刻印文字の認識結果に基づき薬剤の種類を認識する認識ステップと、を有する。
本発明の薬剤認識装置及び方法は、刻印文字が付された薬剤の種類を正確に認識することができる。
[第1実施形態の薬剤監査装置の全体構成]
図1及び図2に示すように、薬剤監査装置(薬剤認識装置)10は、透明(半透明を含む、以下同じ)な分包袋11に分包された薬剤12の種類を認識して、分包袋11内の薬剤12が図示しない処方箋に合致するものであるか否かを監査する。ここでいう薬剤12とは、刻印文字14(図5参照)が付された固形剤であり、例えば錠剤やカプセル剤である。また、刻印文字14は、薬剤12の表面に形成された溝により構成される文字や記号であって、薬剤12の種類(品番)を表す。
図1及び図2に示すように、薬剤監査装置(薬剤認識装置)10は、透明(半透明を含む、以下同じ)な分包袋11に分包された薬剤12の種類を認識して、分包袋11内の薬剤12が図示しない処方箋に合致するものであるか否かを監査する。ここでいう薬剤12とは、刻印文字14(図5参照)が付された固形剤であり、例えば錠剤やカプセル剤である。また、刻印文字14は、薬剤12の表面に形成された溝により構成される文字や記号であって、薬剤12の種類(品番)を表す。
薬剤監査装置10は、大別して、トレイ17と、搬送機構18と、投光器(照明部)19と、バックライト20と、カメラ21と、装置本体22と、を備えている。
トレイ17には、図示しない分包装置により1分包分の薬剤12がそれぞれ分包された一連の分包袋11が載置される。このトレイ17は、後述のバックライト20から照射される照明光を透過可能にするために透明の材料で形成されている。
搬送機構18は、一連の分包袋11の長手方向(以下、単に長手方向と略す)に沿ってトレイ17を間欠的に搬送する。これにより、後述の投光器19及びバックライト20及びカメラ21に対して一連の分包袋11を相対的に長手方向に搬送することができる。なお、トレイ17を搬送する代わりに、投光器19及びバックライト20及びカメラ21を長手方向に搬送してもよい。
投光器19は、トレイ17の図中上面側に配置されており、搬送機構18により長手方向に間欠的に搬送される一連の分包袋11を1分包分ずつ順番に照明する。この投光器19は、透明な光源保持部24と、この光源保持部24に取り付けられた複数の点光源25とにより構成されている。
光源保持部24は、1分包分の分包袋11を覆う略ドーム形状に形成されている。また、この光源保持部24の天井部分には、光源保持部24の内部を露呈させる開口窓24aが形成されている。これにより、光源保持部24の上方側から、開口窓24aを通して光源保持部24内に位置する分包袋11内に分包された薬剤12(以下、単に光源保持部24内の薬剤12という)を確認することができる。
点光源25は例えばLED光源などが用いられる。点光源25は、光源保持部24の外側面の下段部(以下、外側面下段部という)及び上段部(以下、外側面上段部という)のそれぞれの周方向に沿って等間隔に8個取り付けられている。すなわち、各点光源25が、光源保持部24内の薬剤12の周囲を囲むように配置されている。これら16個の点光源25は、光源保持部24内の薬剤12に向けて照明光を照射する。外側面下段部に取り付けられた8個の点光源25は、光源保持部24内の薬剤12に対して照明光を低入射角(ローアングル)で入射させる。一方、外側面上段部に取り付けられた8個の点光源25は、光源保持部24内の薬剤12に対して照明光を高入射角(ハイアングル)で入射させる。
投光器19は、各点光源25により、光源保持部24内の薬剤12を複数の照明方向から照明することができる。また、投光器19は、16個の点光源の個別のオンオフ(スイッチング)を制御することで、光源保持部24内の薬剤12を照明する照明方向(以下、単に照明方向という)を切り替えることができる。
例えば、投光器19は、16個の点光源を1個ずつ順番にオンオフすることにより、照明方向の切替を16回行う、すなわち、照明方向を16方向に順番に切り替えることができる。また、投光器19は、外側面上での周方向位置が同じ位置にある外側面下段部及び外側面上段部の点光源25を1組の点光源25として、1組の点光源25を外側面の周方向に沿って順番にオンオフすることにより、照明方向の切替を8回行う、すなわち、照明方向を8方向に順番に切り替えることができる。さらに、投光器19は、1組の点光源25を外側面の周方向に沿って1組おきに順番にオンオフすることで、照明方向の切替を4回行う、すなわち、照明方向を4方向に順番に切り替えることができる。
バックライト20は、トレイ17の図中下面側の位置で、かつ投光器19の下方の位置に配置されている。このバックライト20は、透明なトレイ17を通して光源保持部24内の薬剤12をその背後から照明する。
カメラ21は、開口窓24aの上方に配置されている。カメラ21は、開口窓24aを通して光源保持部24内の薬剤12を撮影することにより、撮影画像データ28を生成する。カメラ21は、撮影により取得した撮影画像データ28を装置本体22に出力する。
<第1実施形態の装置本体の構成>
装置本体22は、搬送機構18と、投光器19と、バックライト20と、カメラ21とにそれぞれ接続(バックライト20との接続は図示を省略)している。装置本体22は、搬送機構18、投光器19、バックライト20、及びカメラ21の動作を制御する。
装置本体22は、搬送機構18と、投光器19と、バックライト20と、カメラ21とにそれぞれ接続(バックライト20との接続は図示を省略)している。装置本体22は、搬送機構18、投光器19、バックライト20、及びカメラ21の動作を制御する。
図3に示すように、装置本体22には、統括制御部30、メモリ31、操作部32、照明制御部35、画像取得部36、薬剤領域抽出部37、特徴画像抽出部38、特徴画像統合部39、調剤情報取得部41、薬剤データベース(以下、薬剤DBと略す)42、薬剤認識部(認識部)43、監査部44、表示部45、記憶部46などが設けられている。
統括制御部30は、操作部32に入力された操作指示に従って、メモリ31に格納された各種制御用のプログラムやデータを読み出して実行することで、装置本体22の各部を統括的に制御する。メモリ31には、前述のプログラムやデータの他に、装置本体22の各部にて取得または生成される後述の各種画像データを格納する撮影画像メモリ48、薬剤領域画像メモリ49、特徴画像メモリ50、統合画像メモリ51が設けられている。
照明制御部35は、統括制御部30の制御の下、投光器19及びバックライト20による照明光の出射を制御する。また、照明制御部35は、投光器19が光源保持部24内の薬剤12を照明する照明条件を切り替える。ここで第1実施形態では、照明条件の切り替えとして照明方向の切り替えのみを行い、さらに照明方向の切替数は4回(4回以外でも可)に設定されているものとする。ここでいう「照明方向の切り替え」とは、薬剤12を照明する照明方向の回転(図6参照)を指すものとする。また、バックライト20は常時点灯または常時消灯されているものとする。照明制御部35は、投光器19を制御して、前述の1組の点光源25を光源保持部24の外側面の周方向に沿って1組おきに順番にオンオフする。これにより、照明方向を4方向に順番に切り替えることができる。
画像取得部36は、統括制御部30の制御の下、カメラ21による撮影を制御して、カメラ21から撮影画像データ28を取得する。この画像取得部36は、照明制御部35による照明条件の切り替えが実行されるごと、すなわち、投光器19の照明方向の切り替えが実行されるごとにカメラ21に撮影を実行させて、カメラ21から撮影画像データ28を取得する。これにより、光源保持部24の内の薬剤12を4方向から撮影した撮影画像データ28(以下、4方向の撮影画像データ28という)が順次に得られる。そして、画像取得部36は、カメラ21から取得した4方向の撮影画像データ28を順次に撮影画像メモリ48に格納する。
図4に示すように、薬剤領域抽出部37は、照明方向の切り替えが実行されるごとに、撮影画像メモリ48から4方向の撮影画像データ28を順次に読み出して、4方向の撮影画像データ28からそれぞれ薬剤12の領域に対応する薬剤領域画像データ54を抽出する。例えば、薬剤領域抽出部37は、公知のエッジ検出処理やセグメンテーション処理により画像内の薬剤12の輪郭を抽出することにより、4方向の撮影画像データ28からそれぞれ4方向の薬剤領域画像データ54を抽出する。
ここで、4方向の撮影画像データ28では、同一の薬剤12に対応する薬剤領域画像データ54は同一位置となる。このため、4方向の撮影画像データ28からは、1分包分の薬剤12の各々について、4方向の照明方向ごとの薬剤領域画像データ54(以下、4方向の薬剤領域画像データ54という)が得られる。そして、薬剤領域抽出部37は、薬剤12ごとの4方向の薬剤領域画像データ54を順次に薬剤領域画像メモリ49に格納する。
図3に戻って、特徴画像抽出部38は、照明方向の切り替えが実行されるごとに、薬剤領域画像メモリ49から薬剤12ごとの4方向の薬剤領域画像データ54を順次に読み出して解析することで、各薬剤領域画像データ54からそれぞれ刻印文字14の影に対応する画像を抽出する。
ここで、図5に示すように刻印文字14は、薬剤12の表面に形成された溝により構成されている。なお、図中の符号300は刻印文字の正面図であり、符号301は図中の直線Lに沿う薬剤12の断面図であり、符号302は表面形状が符号301とは異なる薬剤12の断面図である。刻印文字14を一方向から照明すると、刻印文字14の照明光源側の輪郭に沿って影が発生する。この影の向き、形状、及び強度は、照明方向、刻印文字14の形状、及び薬剤12の表面形状によって異なる。
図6の上段(符号305)に示すように、4方向の薬剤領域画像データ54には、それぞれ刻印文字14の照明光源側(照明光を照射している点光源25側)の輪郭に沿って影画像56が生じる。なお、刻印文字14は薬剤12の表面と同色であるので実際の画像上では識別困難であるが、図中では照明方向に応じた刻印文字14と影画像56との関係を説明するために刻印文字14を識別可能に図示している。
図6の中段(符号306)に示すように、特徴画像抽出部38は、薬剤12ごとの4方向の薬剤領域画像データ54に対してそれぞれエッジ検出処理を施すことにより、各薬剤領域画像データ54からそれぞれ影画像56に対応する特徴画像データ58を抽出する。これにより、1分包分の薬剤12の各々について、4方向の照明方向ごとの特徴画像データ58(以下、4方向の特徴画像データ58という)が得られる。そして、特徴画像抽出部38は、薬剤12ごとの4方向の特徴画像データ58を特徴画像メモリ50(図3参照)に順次に格納する。
図6の下段(符号307)に示すように、特徴画像統合部39は、特徴画像メモリ50から1分包分の薬剤12ごとの4方向の特徴画像データ58を読み出し、薬剤12ごとに4方向の特徴画像データ58を統合して統合画像データ60を生成する。例えば、特徴画像統合部39は、4方向の特徴画像データ58を重ね合せて統合する。これにより、4方向の照明方向ごとの影画像56が一つに統合されるため、統合画像データ60上では刻印文字14の全ての輪郭が明らかとなる。そして、特徴画像統合部39は、1分包分の薬剤12ごとにそれぞれ統合画像データ60を生成し、個々の統合画像データ60を統合画像メモリ51(図3参照)に格納する。
図3に戻って、調剤情報取得部41は、トレイ17上の一連の分包袋11に分包されている薬剤12についての処方箋に記載されている調剤情報62をレセプトコンピュータ63(医療報酬等の情報を管理するコンピュータ)から取得する。レセプトコンピュータ63には、処方箋に記載されている調剤情報62が予め薬剤師により入力されている。また、前述の分包装置では、レセプトコンピュータ63に入力された調剤情報62に従って、一連の分包袋11にそれぞれ薬剤12を分包している。調剤情報取得部41が取得した調剤情報62に基づき、光源保持部24内の分包袋11に分包されるべき薬剤12、すなわち、投光器19によって現在照明されている薬剤12の種類や個数を判別することができる。
薬剤DB42には、薬剤12の外観画像や刻印文字14の画像などが薬剤12の種類に対応付けて登録されている。これにより、薬剤DB42を参照することで、薬剤12の種類からその薬剤12に付されている刻印文字14を判別することができる。また、逆に刻印文字14から薬剤12の種類を判別することができる。
薬剤認識部43は、統合画像メモリ51から読み出した1分包分の薬剤12の統合画像データ60を読み出して、各統合画像データ60に基づき各薬剤12の種類を認識する。最初に薬剤認識部43は、調剤情報取得部41が取得した調剤情報62に基づき、薬剤DB42を参照して、調剤情報62に記録された個々の薬剤12に付されている刻印文字14を判別する。ここでいう調剤情報62に記録された個々の薬剤12とは、例えば、分包装置にセットされる全種類の薬剤12、あるいは光源保持部24内に現在セットされている1分包分の薬剤12である。
次いで、薬剤認識部43は、調剤情報62に基づく刻印文字14の判別結果と、各統合画像データ60とを比較(例えばマッチング処理)することにより、各統合画像データ60にそれぞれ含まれる刻印文字14を認識する。そして、薬剤認識部43は、統合画像データ60ごとの刻印文字14の認識結果に基づき、薬剤DB42を参照して、各刻印文字14にそれぞれ対応する薬剤12の種類を認識する。これにより、1分包分の薬剤12の種類が認識される。そして、薬剤認識部43は、1分包分の薬剤12の種類の認識結果を監査部44へ出力する。
なお、薬剤認識部43は、統合画像データ60に含まれる刻印文字14が著しく不明瞭で刻印文字14の認識を行うことができない場合には、この統合画像データ60に対応する薬剤12の認識に失敗したと判定し、この判定結果を表示部45へ出力する。
監査部44は、薬剤認識部43から入力された1分包分の薬剤12の種類の認識結果と、調剤情報取得部41が取得した調剤情報62に記録されている1分包分の薬剤12の種類とを照合する。そして、監査部44は、照合結果を表示部45及び記憶部46にそれぞれ出力する。
表示部45は、監査部44から入力された照合結果を表示する。この表示部45は、照合結果が不一致であった場合には、該当する薬剤12(誤って分包袋11に分包された薬剤12)の種類名を表示する。また、表示部45は、前述の薬剤認識部43から薬剤12の認識に失敗した旨の判定結果が入力された場合には、この判定結果を表示する。なお、表示部45は、照合結果等を表示画面に表示する以外に、例えばスピーカにより音声表示等を行ってもよい。
記憶部46は、監査部44から入力された照合結果を格納する。なお、記憶部46は、照合結果の他に、この照合結果に対応する4方向の撮影画像データ28を撮影画像メモリ48から読み出して格納してもよい。
統括制御部30は、装置本体22の各部を制御して、一連の分包袋11の間欠搬送と、光源保持部24内にセットされた1分包分の薬剤12の認識及び監査と、を繰り返し実行する。
[第1実施形態の薬剤監査装置の作用]
次に、図7を用いて上記構成の薬剤監査装置10の作用について説明を行う。予めレセプトコンピュータ63に入力された調剤情報62に従って薬剤師が薬剤12を分包装置にセットし、この分包装置において薬剤12が複数の分包袋11に分包される。分包装置にて薬剤12が分包された一連の分包袋11は、薬剤監査装置10のトレイ17上にセットされる(ステップS1)。そして、操作部32にて監査開始操作がなされると、統括制御部30は、装置本体22の各部を作動して一連の分包袋11に分包されている薬剤12の種類の認識及び監査を開始する。
次に、図7を用いて上記構成の薬剤監査装置10の作用について説明を行う。予めレセプトコンピュータ63に入力された調剤情報62に従って薬剤師が薬剤12を分包装置にセットし、この分包装置において薬剤12が複数の分包袋11に分包される。分包装置にて薬剤12が分包された一連の分包袋11は、薬剤監査装置10のトレイ17上にセットされる(ステップS1)。そして、操作部32にて監査開始操作がなされると、統括制御部30は、装置本体22の各部を作動して一連の分包袋11に分包されている薬剤12の種類の認識及び監査を開始する。
最初に搬送機構18がトレイ17を長手方向に搬送して、第1番目(N=1:ステップS2)の分包袋11を光源保持部24内にセットする(ステップS3)。その後、照明制御部35が4方向の照明方向のうちのいずれかを初期照明方向に設定した後(ステップS4)、投光器19を制御して初期照明方向に対応する1組の点光源25をオンする。これにより、光源保持部24内の薬剤12が1組の点光源25により初期照明方向から照明される(ステップS5)。
薬剤12の初期照明方向からの照明が開始されると、画像取得部36は、カメラ21に撮影を実行させてカメラ21から撮影画像データ28を取得し、この撮影画像データ28を撮影画像メモリ48に格納する(ステップS6、撮影ステップ)。
薬剤領域抽出部37は、初期照明方向の撮影画像データ28が撮影画像メモリ48に新たに格納されると、この撮影画像メモリ48から初期照明方向の撮影画像データ28を読み出す。そして、薬剤領域抽出部37は、初期照明方向の撮影画像データ28から薬剤12ごとの薬剤領域画像データ54を抽出して薬剤領域画像メモリ49に格納する(ステップS7)。これにより、薬剤領域画像メモリ49には、薬剤12ごとの初期照明方向の薬剤領域画像データ54が格納される。
特徴画像抽出部38は、薬剤領域画像メモリ49に薬剤12ごとの初期照明方向の薬剤領域画像データ54が新たに格納されると、薬剤領域画像メモリ49から薬剤12ごとの初期照明方向の薬剤領域画像データ54を読み出す。そして、特徴画像抽出部38は、各薬剤領域画像データ54に対してそれぞれエッジ検出処理を施すことにより、各薬剤領域画像データ54からそれぞれ特徴画像データ58を抽出して特徴画像メモリ50に格納する(ステップS8、特徴画像抽出ステップ)。これにより、特徴画像メモリ50には、薬剤12ごとの初期照明方向の特徴画像データ58が格納される。
照明制御部35は、薬剤12ごとの初期照明方向の特徴画像データ58が特徴画像メモリ50に新たに格納された後、投光器19を制御して照明方向を初期照明方向から例えば90°回転した次の照明方向に切り替える(ステップS9でNO及びステップS10、照明制御ステップ)。これにより、初期照明方向に対応する1組の点光源25がオフされるとともに、次の照明方向に対応する1組の点光源25がオンされて、光源保持部24内の薬剤12が次の照明方向から照明される(ステップS5)。
照明方向の切り替え後、前述のステップS5からステップS8までの処理が繰り返し実行される。これにより、次の照明方向から照明されている薬剤12の撮影、撮影画像データ28の格納、薬剤12ごとの次の照明方向の薬剤領域画像データ54及び特徴画像データ58の格納がそれぞれ実行される。
以下、4方向の全ての照明方向での薬剤12の撮影が完了(ステップS9でYES)するまで、前述のステップS5からステップS10までの処理が繰り返し実行される。これにより、特徴画像メモリ50には、1分包分の薬剤12ごとの4方向の特徴画像データ58が格納される。
特徴画像統合部39は、特徴画像メモリ50に1分包分の薬剤12ごとの4方向の特徴画像データ58が格納された後、特徴画像メモリ50から薬剤12ごとの4方向の特徴画像データ58を読み出す。そして、特徴画像統合部39は、薬剤12ごとに4方向の特徴画像データ58を統合して薬剤12ごとの統合画像データ60を生成し、これら統合画像データ60を統合画像メモリ51に格納する(ステップS11、特徴画像統合ステップ)。これにより、統合画像メモリ51には、1分包分の薬剤12ごとの統合画像データ60が新たに格納される。
薬剤認識部43は、1分包分の薬剤12ごとの統合画像データ60が統合画像メモリ51に新たに格納された後、この統合画像メモリ51から薬剤12ごとの統合画像データ60を読み出す。また、薬剤認識部43は、調剤情報取得部41が取得した調剤情報62に基づき、薬剤DB42を参照して、調剤情報62に記録された個々の薬剤12に付されている刻印文字14を判別する。
次いで、薬剤認識部43は、調剤情報62に基づく刻印文字14の判別結果と、各統合画像データ60とを比較することにより、各統合画像データ60にそれぞれ含まれる刻印文字14を認識する。このように調剤情報62との比較を行うことにより、各統合画像データ60に含まれている刻印文字14の形状が不完全な場合、例えば刻印文字14の一部に歪みや欠落などが発生している場合でも、刻印文字14の誤認識を低減させることができる。そして、薬剤認識部43は、各統合画像データ60からそれぞれ認識された刻印文字14に基づき、薬剤DB42を参照して、第1番目の分包袋11内の各薬剤12の種類を認識し、この認識結果を監査部44へ出力する(ステップS12、認識ステップ)。
なお、薬剤認識部43は、統合画像データ60に含まれる刻印文字14が著しく不明瞭で刻印文字14の認識を行うことができない薬剤12がある場合には、この薬剤12の認識に失敗した旨を示す判定結果を表示部45へ出力する。
監査部44は、薬剤認識部43から入力された第1番目の分包袋11内の各薬剤12の種類の認識結果と、調剤情報62に記録されている第1番目の分包袋11内の各薬剤12の種類とを照合する(ステップS13)。そして、監査部44は、照合結果を表示部45及び記憶部46にそれぞれ出力する。
表示部45は、監査部44から入力された照合結果を表示する(ステップS14)。この際に、表示部45は、照合結果が不一致であった場合には、該当する薬剤12の種類名を表示することで、調剤監査を行う薬剤師等に警告を行う。また、表示部45は、前述の薬剤認識部43から薬剤12の認識に失敗した旨の判定結果が入力された場合には、この判定結果を表示することで、調剤監査を行う薬剤師等に警告を行う。
以上で第1番目の分包袋11に分包されている薬剤12の種類の認識及び監査が完了する。なお、記憶部46には、監査部44から入力された第1番目の分包袋11に対応する照合結果と、撮影画像メモリ48内の4方向の撮影画像データ28とが格納される。
次いで、搬送機構18がトレイ17を長手方向に間欠的に搬送して、第2番目の分包袋11を光源保持部24内にセットする(ステップS15でYES、ステップS16、ステップS3)。そして、前述のステップS3からステップS14までの各処理が繰り返し実行されることで、第2番目の分包袋11に分包されている薬剤12の種類の認識及び監査が行われる。以下、一連の分包袋11の全てに分包されている薬剤12の種類の認識及び監査が完了するまで、前述のステップS3からステップS14までの各処理が繰り返し実行される(ステップS15でNO)。
[第1実施形態の薬剤監査装置の作用効果]
このように薬剤監査装置10では、薬剤12を照明する照明方向を切り替えながら薬剤12を撮影して、照明方向ごとの撮影画像データ28からそれぞれ抽出した特徴画像データ58を統合した統合画像データ60に基づき、薬剤12に付された刻印文字14の認識を行っている。これにより、照明方向や薬剤の表面形状の影響を受けることなく、薬剤12に付された刻印文字14の認識を正確に行うことができる。その結果、刻印文字14が付された薬剤12の種類を正確に認識することができる。
このように薬剤監査装置10では、薬剤12を照明する照明方向を切り替えながら薬剤12を撮影して、照明方向ごとの撮影画像データ28からそれぞれ抽出した特徴画像データ58を統合した統合画像データ60に基づき、薬剤12に付された刻印文字14の認識を行っている。これにより、照明方向や薬剤の表面形状の影響を受けることなく、薬剤12に付された刻印文字14の認識を正確に行うことができる。その結果、刻印文字14が付された薬剤12の種類を正確に認識することができる。
[第2実施形態の薬剤監査装置]
次に、図8を用いて本発明の第2実施形態の薬剤監査装置65について説明を行う。上記第1実施形態の薬剤監査装置10では、投光器19の照明方向を光源保持部24の周方向に沿って90°間隔で回転させているが、刻印文字14の認識により適した照明条件下での薬剤12の撮影を行うために、他の照明条件も切り替えてもよい。そこで、薬剤監査装置65では、照明方向の回転以外の他の照明条件であるサブ照明条件を切り替えながら、サブ照明条件ごとに照明方向の切り替え(照明方向の回転)を行う。
次に、図8を用いて本発明の第2実施形態の薬剤監査装置65について説明を行う。上記第1実施形態の薬剤監査装置10では、投光器19の照明方向を光源保持部24の周方向に沿って90°間隔で回転させているが、刻印文字14の認識により適した照明条件下での薬剤12の撮影を行うために、他の照明条件も切り替えてもよい。そこで、薬剤監査装置65では、照明方向の回転以外の他の照明条件であるサブ照明条件を切り替えながら、サブ照明条件ごとに照明方向の切り替え(照明方向の回転)を行う。
薬剤監査装置65は、第1実施形態の薬剤監査装置10とは異なる照明制御部35A、及びマスク処理部67を備えている点を除けば、この薬剤監査装置10と基本的には同じ構成である。このため、第1実施形態の薬剤監査装置10と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
照明制御部35Aは、統括制御部30の制御の下、投光器19及びバックライト20による照明光の出射を制御することにより、薬剤12を照明する照明条件の切り替えとして、サブ照明条件を切り替えながらサブ照明条件ごとに照明方向の切り替えを行う。ここでいうサブ照明条件には、「ハイアングル」、「ローアングル」、「バックライト」、「光量調整」、「4回照明方向切替」、「8回照明方向切替」などの各種条件(図9参照)が含まれている。また、サブ照明条件の切り替えとは、これら各種条件の少なくともいずれか1つを切り替えることである。
「ハイアングル」では、光源保持部24の外側面上段部の点光源25のみで照明を行うことで、光源保持部24内の薬剤12に高入射角度で照明光を入射させる。また、逆に「ローアングル」では、外側面下段部の点光源25のみで照明を行うことで、光源保持部24内の薬剤12に低入射角度で照明光を入射させる。このように「ハイアングル」及び「ローアングル」では、照明光の入射角度(照明の高さ)を異ならせている。これにより、刻印文字14に発生する影(影画像56)の強度を調整することができる。その結果、薬剤12の表面形状、薬剤刻印文字14の形状及び形成位置、光源保持部24内での薬剤12の位置などが一定でなくとも、「ハイアングル」及び「ローアングル」のいずれかで刻印文字14に発生する影の強度を高めることができる。
「バックライト」では、バックライト20による照明を行うことで、光源保持部24内の薬剤12を背後から照明する。これにより、特に黒錠剤や透明カプセル剤などの薬剤12の色や形が認識し易くなるので、撮影画像データ28からの黒錠剤や透明カプセル剤などに対応する薬剤領域画像データ54の抽出をより正確に行うことができる。
「光量調整」では、点光源25から出射される照明光の光量の調整を行う。例えば、調剤情報62に基づき光源保持部24内の薬剤12に白錠剤が含まれている場合には、照明光の光量を通常設定光量よりも下げることで白錠剤の色や形が認識し易くなるので、撮影画像データ28からの白錠剤に対応する薬剤領域画像データ54の抽出をより正確に行うことができる。さらに、刻印文字14の影を認識し易くなるので、薬剤領域画像データ54からの特徴画像データ58の抽出をより正確に行うことができる。
また、例えば、光源保持部24内の薬剤12に黒錠剤が含まれている場合には、照明光の光量を通常設定光量よりも上げることで黒錠剤の色や形が認識し易くなるので、撮影画像データ28からの黒錠剤に対応する薬剤領域画像データ54の抽出をより正確に行うことができる。また、黒錠剤の場合には、表面が黒色であるため刻印文字14の影の検出が困難であるが、照明光の光量を増加することで薬剤領域画像データ54からの特徴画像データ58の抽出に成功する可能性が高くなる。
なお、光源保持部24内の薬剤12に白錠剤または黒錠剤が含まれているか否かについては、調剤情報取得部41が取得した調剤情報62に基づいて判定することができる。
「4回照明方向切替」は、上記第1実施形態で説明したように、投光器19の照明方向の切替数を4回に設定することで、照明方向の切替を4回行う。また、「8回照明方向切替」は、照明方向の切替数を8回に設定することで、照明方向の切替を8回行う。照明方向の切替数を増加(ここでは4回から8回)することで、統合画像データ60上での刻印文字14の輪郭がより明確化される。これにより、薬剤認識部43における刻印文字14の認識をより正確に行うことができる。
サブ照明条件の切替処理の一例を示す図9において、照明制御部35Aは、投光器19のサブ照明条件を最初に「4回照明方向切替」かつ「ハイアングル」に設定する(ステップS19,S20)。そして、照明制御部35Aは、光源保持部24の外側面上段部の8個の点光源25を1個おきに順番にオンオフすることで、照明方向を4方向に順番に切り替える。これにより、光源保持部24内の薬剤12に対して4方向から順次に高入射角度で照明光を入射させることができる。
次いで、照明制御部35Aは、サブ照明条件の「ハイアングル」を「ローアングル」に切り替える(ステップS21)。そして、照明制御部35Aは、光源保持部24の外側面下段部の8個の点光源25を1個おきに順番にオンオフすることで、照明方向を4方向に順番に切り替える。これにより、光源保持部24内の薬剤12に対して4方向から順次に低入射角度で照明光を入射させることができる。
「ローアングル」での照明方向の4回切り替え後に、照明制御部35Aは、サブ照明条件の「ローアングル」を「バックライト」に切り替える(ステップS22)。そして、照明制御部35Aは、バックライト20から照明を行った状態で、前述の第1実施形態と同様に投光器19の照明方向を4回切り替える。
「バックライト」での照明方向の4回切り替え後に、照明制御部35Aは、調剤情報取得部41が取得した調剤情報62に基づき、光源保持部24内の薬剤12に白錠剤または黒錠剤が含まれているか否かを判定する。そして、照明制御部35Aは、光源保持部24内の薬剤12に白錠剤または黒錠剤が含まれている場合には「光量調整」を行う(ステップS23でNO、ステップS24)。例えば、光源保持部24内の薬剤12に白錠剤が含まれている場合には各点光源25の照明光の光量を通常設定光量よりも下げ、逆に黒錠剤が含まれている場合には各点光源25の照明光の光量を通常設定光量よりも上げる。
次いで、照明制御部35Aは、調整後の光量で再び前述のステップS20からステップS22までを繰り返し実行して、サブ照明条件を順次切り替えながら個々の条件ごとに照明方向の4回切り替えを行う。なお、光源保持部24内の薬剤12に白錠剤及び黒錠剤の両方が含まれる場合には、「光量調整」を2回行って、照明光の光量を下げた状態と上げた状態とでそれぞれ前述のステップS20からステップS22までの各処理が繰り返し実行される。
「光量調整」の終了後(ステップS23でYES)、照明制御部35Aは、サブ照明条件の「4回照明方向切替」を「8回照明方向切替」に切り替える(ステップS26)。そして、照明制御部35Aは、前述の「4回照明方向切替」時の同様に、サブ照明条件を「ハイアングル」、「ローアングル」、「バックライト」の順番で切り替えながら、個々の条件ごとに照明方向の8回切り替えを行う(ステップS27,S28,S29)。なお、照明制御部35Aは、「ハイアングル」設定時には外側面上段部の点光源25を順番にオンオフし、「ローアングル」設定時には外側面下段部の点光源25を順番にオンオフし、「バックライト」設定時には1組の点光源25を順番にオンオフする。
次いで、照明制御部35Aは、光源保持部24内の薬剤12に白錠剤または黒錠剤が含まれている場合には前述の「4回照明方向切替」時の同様に「光量調整」を行う(ステップS30でNO、ステップS31)。そして、照明制御部35Aは、調整後の光量で再び前述のステップS20からステップS22までを繰り返し実行し、サブ照明条件を順次切り替えながら個々の条件ごとに照明方向の8回切り替えを行う。以上でサブ照明条件の切り替えが全て終了する(ステップS30でYES)。
このように、サブ照明条件を切り替えながら新たなサブ照明条件の下での照明方向の切り替えが実行された場合には、前述の第1実施形態と同様に、撮影画像データ28の取得、薬剤領域画像データ54の抽出、特徴画像データ58の抽出、統合画像データ60の生成、刻印文字14及び薬剤12の種類の認識が実行される。なお、「8回照明方向切替」では、8方向の撮影画像データ28、薬剤領域画像データ54、及び特徴画像データ58が得られる点を除けば、基本的には「4回照明方向切替」と同様にして刻印文字14及び薬剤12の種類の認識を行うことができる。
なお、全てのサブ照明条件への切り替えが完了する前、例えば、前述のステップS21で薬剤認識部43が全ての薬剤12の認識に成功した場合に、照明制御部35Aは、ステップS22以降のサブ照明条件の切り替えは行わない。すなわち、照明制御部35Aは、薬剤認識部43が全ての薬剤12の認識に成功するまで、サブ照明条件を切り替えと、新たなサブ照明条件の下での照明方向の切り替えとを繰り返し実行する。
図8及び図10に示すように、マスク処理部67は、撮影画像メモリ48に新たに格納される撮影画像データ28に対して、薬剤認識部43が種類の認識に成功した薬剤12に対応する領域をマスクするマスク処理(斜線で表示)を施す。例えば、第1のサブ照明条件(符号309)の下で薬剤認識部43が4個の薬剤12のうち2個の薬剤12の認識に成功した場合には、第2のサブ照明条件(符号310)で得られた撮影画像データ28に対して、先に認識に成功した2個の薬剤12に対応する領域をマスクするマスク処理を施す。
マスク処理部67によるマスク処理が行われた場合に、薬剤領域抽出部37は、撮影画像データ28のマスク処理領域以外の領域から薬剤領域画像データ54の抽出を行う。このため、特徴画像抽出部38による特徴画像データ58の抽出も撮影画像データ28内のマスク処理領域以外の領域から行われる。
[第2実施形態の薬剤監査装置の作用]
次に、図11を用いて上記構成の薬剤監査装置65の作用について説明を行う。第1実施形態で説明したようにステップS1からステップS3までの処理が実行されると、第1番目(N=1)の分包袋11が光源保持部24内にセットされる。
次に、図11を用いて上記構成の薬剤監査装置65の作用について説明を行う。第1実施形態で説明したようにステップS1からステップS3までの処理が実行されると、第1番目(N=1)の分包袋11が光源保持部24内にセットされる。
第1番目の分包袋11のセット完了後に、照明制御部35Aは、図8に示したようにサブ照明条件の初期条件を「4回照明方向切替」かつ「ハイアングル」に設定する(ステップS3A)。以下、この初期条件の下で、第1実施形態と同様にステップS4からS12まで処理が実行されることで、薬剤認識部43にて第1番目の分包袋11内の各薬剤12の種類の認識が行われる。
マスク処理部67は、薬剤認識部43にて種類の認識に成功した薬剤12に対応する撮影画像データ28内の領域を、マスク処理を行うマスク処理領域として決定する(ステップS12A)。
次いで、照明制御部35Aは、図8に示したようにサブ照明条件の切り替え、具体的にはサブ照明条件の「ハイアングル」を「ローアングル」に切り替える(ステップS12BでNO、ステップS12C)。以下、新たなサブ照明条件の下で、第1実施形態と同様にステップS4からS12まで処理が実行されることで、再び薬剤認識部43にて第1番目の分包袋11内の各薬剤12の種類の認識が行われる。
この際に、マスク処理部67は、撮影画像メモリ48に新たに格納される撮影画像データ28に対して、先に決定したマスク処理領域をマスクするマスク処理を施す。これにより、撮影画像データ28のマスク処理領域からの薬剤領域画像データ54や特徴画像データ58の抽出が行われないので、既に種類の認識が成功している薬剤12についてその種類の認識を再度行うことが防止される。その結果、薬剤12の認識処理に要する時間を短縮化できるとともに、演算処理の負荷を減らすことができる。
マスク処理部67は、薬剤認識部43にて新たに種類の認識に成功した薬剤12に対応する撮影画像データ28内の領域を、新たなマスク処理領域として決定する(ステップS12A)。
以下、第1番目の分包袋11内の全ての薬剤12の種類の認識に成功するまで、図8に示したサブ照明条件の切替と、新たなサブ照明条件の下での照明方向の切替と、撮影画像データ28の取得と、薬剤領域画像データ54及び特徴画像データ58の抽出と、統合画像データ60の生成、刻印文字14及び薬剤12の種類の認識と、が繰り返し実行される(ステップS4からステップS12C)。
第1番目の分包袋11内の全ての薬剤12の種類の認識に成功すると(ステップS12BでYES)、第1実施形態で説明した監査部44による監査(照合)、及び表示部45による照合結果の表示が行われる(ステップS13,S14)。なお、図8に示した全てのサブ照明条件の切り替えを行っても認識できない薬剤12がある場合には、その旨を表示部45に表示する。
以上で第1番目の分包袋11に分包されている薬剤12の種類の認識及び監査が完了する。そして、一連の分包袋11の全てに分包されている薬剤12の種類の認識及び監査が完了するまで、前述のステップS3からステップS14までの各処理が繰り返し実行される(ステップS15,S16)。
[第2実施形態の薬剤監査装置の作用効果]
このように薬剤監査装置65では、第1実施形態で説明した照明方向の切り替え(照明方向の回転)以外に、各種のサブ照明条件の切り替えを行うので、刻印文字14の認識により適した照明条件下で薬剤12を撮影することができる。これにより、第1実施形態よりも薬剤12に付された刻印文字14の認識(すなわち、薬剤12の種類の認識)に成功する確率が高くなる。また、薬剤12に付された刻印文字14(薬剤12の種類)の認識をより正確に行うことができる。
このように薬剤監査装置65では、第1実施形態で説明した照明方向の切り替え(照明方向の回転)以外に、各種のサブ照明条件の切り替えを行うので、刻印文字14の認識により適した照明条件下で薬剤12を撮影することができる。これにより、第1実施形態よりも薬剤12に付された刻印文字14の認識(すなわち、薬剤12の種類の認識)に成功する確率が高くなる。また、薬剤12に付された刻印文字14(薬剤12の種類)の認識をより正確に行うことができる。
[第3実施形態の薬剤監査装置の構成]
次に、図12及び図13を用いて本発明の第3実施形態の薬剤監査装置70について説明を行う。上記各実施形態の薬剤監査装置10,65では、分包袋11に分包された後の薬剤12の認識を行うが、薬剤監査装置70では分包袋11に分包される前の薬剤12の認識を行う。この薬剤監査装置70は分包装置(図示せず)内に設けられている。また、分包装置自体が薬剤監査装置70としての機能を有していてもよい。
次に、図12及び図13を用いて本発明の第3実施形態の薬剤監査装置70について説明を行う。上記各実施形態の薬剤監査装置10,65では、分包袋11に分包された後の薬剤12の認識を行うが、薬剤監査装置70では分包袋11に分包される前の薬剤12の認識を行う。この薬剤監査装置70は分包装置(図示せず)内に設けられている。また、分包装置自体が薬剤監査装置70としての機能を有していてもよい。
薬剤監査装置70は、上記第1実施形態のトレイ17、搬送機構18、及び投光器19の代わりに、透明な開閉扉72、扉開閉機構73、透明な検査ポッド(照明部)74、及びバックライト75を備える点を除けば、上記第1実施形態の薬剤監査装置10と基本的に同じ構成である。このため、第1実施形態の薬剤監査装置10と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
開閉扉72は、例えば、1分包分の薬剤を分包袋11内に投入するホッパ(図示せず)に通じる分包装置内の薬剤通路上に設けられている。この開閉扉72は薬剤通路を開閉する。
扉開閉機構73は、統括制御部30の制御の下、開閉扉72を、薬剤通路を塞ぐ閉じ位置と、薬剤通路から退避した開き位置(図14参照)との間でシフト移動させることにより、開閉扉72の開閉を切り替える。
検査ポッド74は、閉じ位置にある開閉扉72の図中上面にセットされる。検査ポッド74には1分包分の薬剤12が投入され、検査ポッド74内に投入された1分包分の薬剤12は検査ポッド74内において開閉扉72上に載置される。そして、検査ポッド74は、その内部に投入された1分包分の薬剤12を照明する。この検査ポッド74は、ポッド本体76と、ポッド本体76に取り付けられた複数の点光源25とにより構成される。
ポッド本体76は略円筒形状に形成されている。また、ポッド本体76の図12中の上方向側の上側開口部76aは、下方向側の下側開口部76bよりも開口面積が広く形成されている。従って、ポッド本体76の外側面の少なくとも一部は傾斜面となる。
点光源25は、ポッド本体76の外側面下段部及び外側面上段部のそれぞれの周方向に沿って等間隔に8個の点光源25が取り付けられている。従って、検査ポッド74は、第1実施形態の投光器19と基本的に同じ構成であり、第1実施形態と同様に16個の点光源の個別のオンオフを制御することで、検査ポッド74内の薬剤12を照明する照明方向を切り替えることができる。すなわち、第1実施形態で説明したように、照明方向を4方向または8方向に順番に切り替えることができる。
バックライト75は、開閉扉72の図中下面側に固定されている。バックライト75は、透明な開閉扉72を通して、検査ポッド74内でかつ開閉扉72上に位置する薬剤12を背後から照明する。
カメラ21は、検査ポッド74の上側開口部76aの上方に配置されている。カメラ21は、上側開口部76aを通して検査ポッド74内の薬剤12を撮影して、撮影画像データ28を生成し、この撮影画像データ28を装置本体22に出力する。
このように第3実施形態の薬剤監査装置70は、第1実施形態の投光器19と基本的に同じ構成の検査ポッド74を用いてその内部の薬剤12を照明する。このため、第3実施形態の装置本体22は、統括制御部30が扉開閉機構73を制御して開閉扉72の開閉を行うとともに、照明制御部35が検査ポッド74及びバックライト75の照明を制御する点を除けば、第1実施形態の装置本体22と基本的に同じ構成である。従って、第1実施形態と同様に、カメラ21から取得した複数の照明方向の撮影画像データ28に基づき、検査ポッド74内の1分包分の薬剤12の種類(刻印文字14)の認識、監査部44の監査(照合)、表示部45による照合結果の表示を行うことができる。
図14に示すように、統括制御部30は、検査ポッド74内の1分包分の薬剤12の種類の認識が終了した場合に、扉開閉機構73を制御して開閉扉72を開き位置にシフト移動させる。これにより、検査ポッド74内の薬剤12が薬剤通路内に排出されてホッパまで導かれる。
[第3実施形態の薬剤監査装置の作用]
次に、図15を用いて上記構成の薬剤監査装置70の作用について説明を行う。最初に薬剤師が調剤情報62に従って検査ポッド74内に1分包分の薬剤12を投入する(ステップS1A)。この際に、開閉扉72は予め閉じ位置に移動されているので、薬剤12は検査ポッド74内の開閉扉72上に載置される。そして、操作部32にて監査開始操作がなされると、統括制御部30は、装置本体22の各部を作動して、第1実施形態で説明したステップS4からステップS14までの処理を実行する。これにより、検査ポッド74内の1分包分の薬剤12の種類が認識されるとともに、監査部44による照合結果が表示部45に表示される。
次に、図15を用いて上記構成の薬剤監査装置70の作用について説明を行う。最初に薬剤師が調剤情報62に従って検査ポッド74内に1分包分の薬剤12を投入する(ステップS1A)。この際に、開閉扉72は予め閉じ位置に移動されているので、薬剤12は検査ポッド74内の開閉扉72上に載置される。そして、操作部32にて監査開始操作がなされると、統括制御部30は、装置本体22の各部を作動して、第1実施形態で説明したステップS4からステップS14までの処理を実行する。これにより、検査ポッド74内の1分包分の薬剤12の種類が認識されるとともに、監査部44による照合結果が表示部45に表示される。
次いで、統括制御部30は、扉開閉機構73を制御して開閉扉72を開き位置にシフト移動させて、検査ポッド74内の薬剤12を薬剤通路内に排出する(ステップS14A)。これにより、検査ポッド74内の薬剤12が薬剤通路内に投入されてホッパまで導かれる。なお、監査部44による照合結果が不一致である場合や認識に失敗した薬剤12がある場合には、開閉扉72のシフト移動を停止してもよい。
以下、検査ポッド74内に1分包分の薬剤12が投入されるごとに、前述のステップS4からステップS14Aまでの処理が繰り返し実行される(ステップS15)。
[第3実施形態の薬剤監査装置の作用効果]
第3実施形態の薬剤監査装置70は、第1実施形態と基本的には同じように薬剤12の照明及び照明方向の切り替えを行うので、前述の第1実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。
第3実施形態の薬剤監査装置70は、第1実施形態と基本的には同じように薬剤12の照明及び照明方向の切り替えを行うので、前述の第1実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。
[第3実施形態の薬剤監査装置の他の構成例]
上記第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に照明方向の切り替え(照明方向の回転)のみを行っているが、上記第2実施形態で説明したように、サブ照明条件を切り替えながらサブ照明条件ごとに照明方向の切り替えを行ってもよい。この場合に、薬剤12の投入及び排出を除いた基本的な処理の流れは第2実施形態と同様であるので、ここでは具体的な説明を省略する。
上記第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に照明方向の切り替え(照明方向の回転)のみを行っているが、上記第2実施形態で説明したように、サブ照明条件を切り替えながらサブ照明条件ごとに照明方向の切り替えを行ってもよい。この場合に、薬剤12の投入及び排出を除いた基本的な処理の流れは第2実施形態と同様であるので、ここでは具体的な説明を省略する。
上記第3実施形態では、開閉扉72の図中下面側にバックライト75を固定しているが、例えば図16に示すような導光板で形成された開閉扉78を用いてもよい。なお、開閉扉78は、開閉扉72と同様に、扉開閉機構73(ここでは図示を省略)により閉じ位置と開き位置との間でシフト移動される。
開閉扉78は、その一側面と、検査ポッド74がセットされる上面のポッドセット領域とを除いた全領域が遮光(図中、ドット表示されている部分)されている。また、開閉扉78の上面のポッドセット領域には、市松模様状の白黒パターン79が形成されている。
開閉扉78の一側面に対向する位置には、バックライト用光源80が配置されている。バックライト用光源80から開閉扉78の一側面に照明光を入射することで、白黒パターン79の白パターンからその上方に向けて照明光を出射することができる。これにより、検査ポッド74内で開閉扉78上に載置されている薬剤12を背後から照明することができる。また、バックライト用光源80のオフ時には、白黒パターン79の黒パターンにより開閉扉78上の薬剤12の背景を暗くすることができる。なお、バックライト用光源80として複数色の光源を設け、バックライト用の照明光の色を切り替えてもよい。
また、第3実施形態の開閉扉72の代わりに、例えば図17に示すような2枚構成の開閉扉82を用いてもよい。なお、開閉扉82も開閉扉72と同様に扉開閉機構73(図示は省略)により一体的に閉じ位置と開き位置との間でシフト移動される。
開閉扉82は、下板83と、この下板83上にスライド移動自在に設けられた透明な上板84とにより構成されている。下板83は、図16に示した開閉扉78と同じ構成の導光板83aと、遮光板83bとを接続して構成される。そして、バックライト用光源80から導光板83aの一側面に照明光を入射することで、白黒パターン79の白パターンからその上方に向けて照明光が出射される。
上板84の上面には検査ポッド74がセットされる。そして、上板84は、図示しない上板シフト機構により、導光板83a上に位置する照明位置と、遮光板83b上に位置する遮光位置とにスライド移動される。従って、バックライト照明を行う場合には、上板84を照明位置にセットして、バックライト用光源80から導光板83aの一側面に照明光を入射する。これにより、検査ポッド74内で上板84上に載置されている薬剤12を背後から照明することができる。また、バックライト照明を停止する場合には、上板84を遮光位置にセットすることにより、上板84上の薬剤12の背景を暗くすることができる。
[第4実施形態の薬剤監査装置]
次に、図18及び図19を用いて本発明の第4実施形態の薬剤監査装置90について説明を行う。上記各実施形態の薬剤監査装置では、薬剤12を上方側から撮影、すなわち、薬剤12をその片面側から撮影しているが、薬剤監査装置90は薬剤12を上下方向の両面側から撮影する。
次に、図18及び図19を用いて本発明の第4実施形態の薬剤監査装置90について説明を行う。上記各実施形態の薬剤監査装置では、薬剤12を上方側から撮影、すなわち、薬剤12をその片面側から撮影しているが、薬剤監査装置90は薬剤12を上下方向の両面側から撮影する。
なお、薬剤監査装置90は、第3実施形態の開閉扉82の代わりの切替ステージ(薬剤移動機構)91、上板シフト機構92、第1カメラ(第1の撮影部)93、及び第2カメラ(第2の撮影部)94を備える点を除けば、第3実施形態の薬剤監査装置70と基本的に同じ構成である。このため、第3実施形態の薬剤監査装置70(薬剤監査装置10)と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
切替ステージ91は、下板96と、この下板96上に水平方向にスライド移動自在に設けられた透明な上板97とにより構成されている。下板96は、遮光板96aと、透明板96bとを接続して構成される。
上板97の上面には検査ポッド74がセットされる。そして、上板97は、上板シフト機構92により、遮光板96a上に位置する第1の位置(図18参照)と、透明板96b上に位置する第2の位置(図19参照)との間でスライド移動される。上板シフト機構92は、統括制御部30の制御の下、上板シフト機構92を駆動して、上板97を第1の位置または第2の位置にスライド移動させる。
第1カメラ93は、遮光板96aの上方に配置されている。この第1カメラ93は、上板97が第1の位置にある場合に、上側開口部76aを通して、検査ポッド74内で上板97上に載置されている薬剤12の一面を撮影して撮影画像データ28(以下、第1撮影画像データ28という)を生成する。そして、第1カメラ93は、第1撮影画像データ28を装置本体22に出力する(図18参照)。
第2カメラ94は、透明板96bの下方に配置されている。この第2カメラ94は、上板97が第2の位置にある場合に、透明板96b及び上板97を通して、検査ポッド74内で上板97上に載置されている薬剤12の一面とは反対側の他面を撮影して撮影画像データ28(以下、第2撮影画像データ28という)を生成し、この第2撮影画像データ28を装置本体22に出力する(図19参照)。
第4実施形態の装置本体22は、基本的には第1実施形態の装置本体22と基本的に同じ構成である。ただし、第4実施形態の装置本体22の各部は、第1カメラ93及び第2カメラ94からそれぞれ取得した第1及び第2撮影画像データ28を別々に処理する。
第4実施形態の薬剤領域抽出部37は、照明方向ごとの第1撮影画像データ28からそれぞれ薬剤12ごとの薬剤領域画像データ54(以下、第1薬剤領域画像データ54という)を抽出する。また、この薬剤領域抽出部37は、照明方向ごとの第2撮影画像データ28からそれぞれ薬剤12ごとの薬剤領域画像データ54(以下、第2薬剤領域画像データ54という)を抽出する。
第4実施形態の特徴画像抽出部38は、薬剤12ごとの各照明方向の第1薬剤領域画像データ54を解析して、各第1薬剤領域画像データ54からそれぞれ特徴画像データ58(以下、第1特徴画像データ58という)を抽出する。また、この特徴画像抽出部38は、薬剤12ごとの各照明方向の第2薬剤領域画像データ54を解析して、各第2薬剤領域画像データ54からそれぞれ特徴画像データ58(以下、第2特徴画像データ58という)を抽出する。
第4実施形態の特徴画像統合部39は、薬剤12ごとの各照明方向の第1特徴画像データ58を統合して統合画像データ60(以下、第1統合画像データ60という)を生成する。また、この特徴画像統合部39は、薬剤12ごとの各照明方向の第2特徴画像データ58を統合して統合画像データ60(以下、第2統合画像データ60という)を生成する。
第4実施形態の薬剤認識部43は、1分包分の第1統合画像データ60にそれぞれ含まれる刻印文字14を認識するとともに、1分包分の第2統合画像データ60にそれぞれ含まれる刻印文字14を認識する。これにより、1分包分の薬剤12の一面側と他面側とにそれぞれ付されている刻印文字14を個別に認識することができる。そして、第4実施形態の薬剤認識部43は、個々の薬剤12の両面の少なくともいずれかに付されている刻印文字14の認識結果に基づき、1分包分の個々の薬剤の種類を認識する。
第4実施形態の監査部44、表示部45、及び記憶部46は、第1実施形態と同じであるので、ここでは説明を省略する。
なお、薬剤認識部43による薬剤12の種類の認識後、図示しない薬剤排出機構により検査ポッド74内から前述の薬剤通路内に排出された後、ホッパから分包袋11内に投入される。
[第4実施形態の薬剤監査装置の作用]
次に、図20を用いて上記構成の薬剤監査装置90の作用について説明を行う。検査ポッド74内に1分包分の薬剤12を投入(ステップS1A)された後、操作部32にて監査開始操作がなされると、統括制御部30は、上板シフト機構92を駆動して、上板97及び検査ポッド74を第1の位置にセットする(ステップS1B)。
次に、図20を用いて上記構成の薬剤監査装置90の作用について説明を行う。検査ポッド74内に1分包分の薬剤12を投入(ステップS1A)された後、操作部32にて監査開始操作がなされると、統括制御部30は、上板シフト機構92を駆動して、上板97及び検査ポッド74を第1の位置にセットする(ステップS1B)。
上板97及び検査ポッド74が第1の位置にセットされた後、統括制御部30は、装置本体22の各部を作動して、第1実施形態で説明したステップS4からステップS11までの処理を実行する。これにより、検査ポッド74の照明方向が切り替わるごとに第1カメラ93による撮影が実行される。そして、この撮影により得られた第1撮影画像データ28に基づき、第1薬剤領域画像データ54の抽出、第1特徴画像データ58の抽出、第1統合画像データ60の生成が実行される。
次いで、統括制御部30は、上板シフト機構92を駆動して、上板97及び検査ポッド74を第2の位置にセットする(ステップS11A)。そして、統括制御部30は、上板97及び検査ポッド74が第2の位置にセットされた後、装置本体22の各部を作動して、前述のステップS4~S11と同様のステップS4-1からステップS11-1までの処理を実行する(ステップS6-1からステップS8-1は図示を省略)。この場合には、検査ポッド74の照明方向が切り替わるごとに第2カメラ94による撮影が実行される。そして、この撮影により得られた第2撮影画像データ28に基づき、第2薬剤領域画像データ54の抽出、第2特徴画像データ58の抽出、第2統合画像データ60の生成が実行される。
第2統合画像データ60の生成後、薬剤認識部43は、1分包分の第1統合画像データ60及び第2統合画像データ60に基づいて、1分包分の個々の薬剤12の両面の少なくともいずれかに付されている刻印文字14を認識する。そして、薬剤認識部43は、刻印文字14の認識結果に基づき、1分包分の個々の薬剤の種類を認識する(ステップS12)。
次いで、監査部44による照合(監査)が行われた後、監査部44の照合結果が表示部45に表示される(ステップS13,S14、図20中では省略)。
以下、検査ポッド74内に1分包分の薬剤12が投入されるごとに、前述の各処理が繰り返し実行される(ステップS15)。
[第4実施形態の薬剤監査装置の作用効果]
このように第4実施形態の薬剤監査装置90は、薬剤12を両面から撮影するので、薬剤12の両面のいずれか一方のみに刻印文字14が付されている場合でも、この刻印文字14の認識を行って薬剤12の種類を認識することができる。
このように第4実施形態の薬剤監査装置90は、薬剤12を両面から撮影するので、薬剤12の両面のいずれか一方のみに刻印文字14が付されている場合でも、この刻印文字14の認識を行って薬剤12の種類を認識することができる。
[第4実施形態の薬剤監査装置の他の構成例]
上記第4実施形態では、検査ポッド74を用いる第3実施形態において薬剤12の両面撮影を行う場合について説明したが、投光器19を用いる上記第1実施形態や上記第2実施形態、さらに第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせた実施形態においても薬剤12の両面撮影を行うことができる。また、上板97をシフト移動させて検査ポッド74を第1の位置と第2の位置とに移動させる代わりに、下板96の中心上に透明な回転ステージを設けて、この回転ステージを回転させることにより検査ポッド74を第1の位置と第2の位置とに移動させてもよい。
上記第4実施形態では、検査ポッド74を用いる第3実施形態において薬剤12の両面撮影を行う場合について説明したが、投光器19を用いる上記第1実施形態や上記第2実施形態、さらに第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせた実施形態においても薬剤12の両面撮影を行うことができる。また、上板97をシフト移動させて検査ポッド74を第1の位置と第2の位置とに移動させる代わりに、下板96の中心上に透明な回転ステージを設けて、この回転ステージを回転させることにより検査ポッド74を第1の位置と第2の位置とに移動させてもよい。
[第5実施形態の薬剤監査装置]
次に、図21を用いて本発明の第5実施形態の薬剤監査装置100について説明を行う。上記第2実施形態では、サブ照明条件として「ハイアングル」、「ローアングル」、「バックライト」、「光量調整」、「4回/8回照明方向切替」などを例に挙げて説明を行ったが、薬剤監査装置100ではサブ照明条件にさらに「光量個別調整」が含まれている。
次に、図21を用いて本発明の第5実施形態の薬剤監査装置100について説明を行う。上記第2実施形態では、サブ照明条件として「ハイアングル」、「ローアングル」、「バックライト」、「光量調整」、「4回/8回照明方向切替」などを例に挙げて説明を行ったが、薬剤監査装置100ではサブ照明条件にさらに「光量個別調整」が含まれている。
「光量個別調整」では、光源保持部24内での薬剤12の位置に応じて、照明方向ごとの照明光の光量調整を行う。図22に示すように、光源保持部24の中心付近に位置する薬剤12に対しては、各点光源25からそれぞれ薬剤12に入射する照明光の光量はほぼ均一である。
一方、光源保持部24の端部付近に位置する薬剤12(図中の点線で囲われた薬剤12)に対しては、各点光源25と薬剤12との間の距離が一定ではないため、各点光源25からそれぞれ薬剤12に入射する照明光の光量は不均一となる。このため、薬剤12に近い位置にある点光源25から薬剤12に入射する照明光の光量が高くなり、逆に薬剤12に遠い位置にある点光源25から薬剤12に入射する照明光の光量が低くなるので、撮影画像データ28内における薬剤12の輝度分布にムラが生じる。特に、薬剤12に近い位置にある点光源25から薬剤12に入射する照明光の光量が高くなることで、撮影画像データ28内における薬剤12にハレーションが発生し、その結果、刻印文字14の認識に失敗するおそれがある。
そこで、「光量個別調整」では、光源保持部24内での薬剤12の位置に応じて、各照明方向からそれぞれ薬剤12に入射する照明光の光量が均一となるように、照明方向ごとの(すなわち、点光源25ごと)の照明光の光量を個別に調整する。
図21に戻って、薬剤監査装置100は、薬剤位置検出部101、及び第2実施形態の照明制御部35Aとは異なる照明制御部35Bを備える点を除けば、第2実施形態の薬剤監査装置65と基本的に同じ構成である。このため、第2実施形態の薬剤監査装置65(第1実施形態の薬剤監査装置10)と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
薬剤位置検出部101は、撮影画像メモリ48から撮影画像データ28を読み出して解析することにより、撮影画像データ28に含まれている個々の薬剤12の位置(光源保持部24の中心からの距離及び方向など)を検出する。例えば、薬剤位置検出部101は、前述の薬剤領域抽出部37と同様に、公知のエッジ検出処理やセグメンテーション処理により画像内の薬剤12の輪郭を抽出することにより、個々の薬剤12の位置を検出することができる。この場合には、薬剤領域抽出部37を薬剤位置検出部101として機能させてもよい。薬剤位置検出部101は、薬剤12の位置検出結果を照明制御部35Bへ出力する。
照明制御部35Bは、基本的には第2実施形態の照明制御部35Aと同じものである。ただし、照明制御部35Bは、サブ照明条件を「光量個別調整」に切替可能である。この「光量個別調整」の設定内容は、光源保持部24内での薬剤12の位置に応じて変わるため、照明制御部35Bは予め「光量個別調整」の設定内容を決定する。
図23に示すように、最初に照明制御部35Bは、薬剤位置検出部101から入力された薬剤12の位置検出結果と、既知の光源保持部24の寸法情報とに基づき、光源保持部24内の個々の薬剤12と、各点光源25との位置関係を算出する(符号312参照)。ここでいう「位置関係」とは、例えば薬剤12に対する各点光源25の方向、距離などである。
次いで、照明制御部35Bは、前述の位置関係の算出結果に基づき、光源保持部24内の薬剤12ごとに、各照明方向から入射する照明光の光量が均一となるような照明方向ごとの(点光源25ごと)の照明光の光量を、サブ照明条件の「光量個別調整」として決定する(符号313参照)。
図24に示すように、照明制御部35Bは、前述の第2実施形態で説明したサブ照明条件の切り替えを行う際に、サブ照明条件を「光量個別調整」に切り替えることができる(ステップS25,S32)。そして、照明制御部35Bは、サブ照明条件を「光量個別調整」に切り替えた場合には、最初に光源保持部24内の第1番目の薬剤12に対応する「光量個別調整」の設定内容に従って、前述の4回/8回照明方向切替を行う。
次いで、照明制御部35Bは、光源保持部24内の第2番目の薬剤12に対応する「光量個別調整」の設定内容に従って、前述の4回/8回照明方向切替を行う。以下同様に、照明制御部35Bは、光源保持部24内の各薬剤12にそれぞれ対応する「光量個別調整」の設定内容に従って、前述の4回/8回照明方向切替を繰り返し行う。
この際に、薬剤12の種類の認識に成功している薬剤12(マスク処理されている薬剤12)については、「光量個別調整」の対象から除外してもよい。また、薬剤12の位置検出結果に基づき、光源保持部24内の中心付近に位置している薬剤12についても同様に「光量個別調整」の対象から除外してもよい。これにより、薬剤12の認識に要する時間を短縮することができる。
[第5実施形態の薬剤監査装置の作用効果]
以上のように本発明の第5実施形態の薬剤監査装置100では、照明方向の切り替えを行う際に、各照明方向から薬剤12に入射する照明光の光量を均一にすることができるので、撮影画像データ28内における薬剤12の輝度分布を均一にすることができる。その結果、光源保持部24の端部付近に位置する薬剤12の撮影画像にハレーションが発生することが防止されるので、光源保持部24の端部付近に位置する薬剤12の種類(刻印文字14)の認識に成功する確率が高くなる。
以上のように本発明の第5実施形態の薬剤監査装置100では、照明方向の切り替えを行う際に、各照明方向から薬剤12に入射する照明光の光量を均一にすることができるので、撮影画像データ28内における薬剤12の輝度分布を均一にすることができる。その結果、光源保持部24の端部付近に位置する薬剤12の撮影画像にハレーションが発生することが防止されるので、光源保持部24の端部付近に位置する薬剤12の種類(刻印文字14)の認識に成功する確率が高くなる。
なお、第3実施形態で説明したように検査ポッド74を用いて薬剤12の照明を行う場合にも第5実施形態の発明を適用することができる。
[第6実施形態の薬剤監査装置]
次に、図25を用いて本発明の第6実施形態の薬剤監査装置110について説明を行う。上記第5実施形態の薬剤監査装置100では、サブ照明条件を「光量個別調整」に切り替えることで、光源保持部24内の薬剤12の位置に応じて照明方向ごとの照明光の光量を個別に調整する。これに対して薬剤監査装置110では、サブ照明条件を「光量個別調整」に切り替えた場合に、薬剤12の画像の輝度分布に基づき照明方向ごとの照明光の光量を個別に調整する。
次に、図25を用いて本発明の第6実施形態の薬剤監査装置110について説明を行う。上記第5実施形態の薬剤監査装置100では、サブ照明条件を「光量個別調整」に切り替えることで、光源保持部24内の薬剤12の位置に応じて照明方向ごとの照明光の光量を個別に調整する。これに対して薬剤監査装置110では、サブ照明条件を「光量個別調整」に切り替えた場合に、薬剤12の画像の輝度分布に基づき照明方向ごとの照明光の光量を個別に調整する。
なお、薬剤監査装置110は、薬剤位置検出部101及び照明制御部35Bの代わりに、輝度分布解析部111及び照明制御部35Cを備える点を除けば、第5実施形態の薬剤監査装置100と基本的に同じ構成である。このため、第5実施形態の薬剤監査装置100(第1実施形態の薬剤監査装置10等)と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
第6実施形態の統括制御部30は、投光器19の照明方向の切り替えが開始される前に、事前に照明制御部35Cを制御して投光器19により全ての照明方向から同時に薬剤12を照明させる。次いで、統括制御部30は、画像取得部36を制御して、投光器19により全ての照明方向から同時に照明されている薬剤12の撮影をカメラ21に実行させる。これにより、画像取得部36は、カメラ21から事前撮影画像データ28aを取得して、撮影画像メモリ48内に格納する。
図22中の点線円部分の拡大図を示す図26において、輝度分布解析部111は、撮影画像メモリ48から事前撮影画像データ28aを読み出して、前述の薬剤領域抽出部37と同様に画像内の個々の薬剤12の位置を検出した後、個々の薬剤12の画像の輝度分布を解析する。そして、輝度分布解析部111は、薬剤12ごとの輝度分布の解析結果を照明制御部35Cへ出力する。
照明制御部35Cは、第5実施形態の照明制御部35Bと基本的には同じものであるが、輝度分布解析部111から入力される薬剤12ごとの輝度分布の解析結果に基づいて、薬剤12ごとの「光量個別調整」の設定内容を決定する。最初に照明制御部35Cは、薬剤12ごとの輝度分布の解析結果に基づいて、薬剤12ごとに輝度の勾配の方向X(最も明るくなる方向)を算出する。
次いで、照明制御部35Cは、薬剤12ごとの輝度の勾配の方向Xの算出結果に基づき、各照明方向から薬剤12に入射する照明光の光量が均一となるような照明方向ごとの照明光の光量をそれぞれ薬剤12ごとに定める。これにより、サブ照明条件の「光量個別調整」の設定内容が決定される。
以下、前述の第5実施形態と同様に、照明制御部35Cは、サブ照明条件を「光量個別調整」に切り替えた場合には、光源保持部24内の薬剤12ごとに定めた「光量個別調整」の設定内容に従って、前述の4回/8回照明方向切替を繰り返し行う。これにより、前述の第5実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。
なお、第3実施形態で説明したように検査ポッド74を用いて薬剤12の照明を行う場合にも第6実施形態の発明を適用することができる。
[その他]
上記各実施形態では、照明方向の切り替え回数を4回または8回に設定した場合を例に挙げて説明を行ったが、照明方向の切り替え回数は任意の回数に変更可能である。
上記各実施形態では、照明方向の切り替え回数を4回または8回に設定した場合を例に挙げて説明を行ったが、照明方向の切り替え回数は任意の回数に変更可能である。
上記第2実施形態等では、サブ照明条件として「ハイアングル」、「ローアングル」、「バックライト」、「光量調整」、「4回/8回照明方向切替」などを例に挙げて説明を行ったが、例えば照明光の色や照明光の種類(平行光、拡散光)などもサブ照明条件に含めてもよい。
上記各実施形態では、投光器19や検査ポッド74を用いて複数の照明方向から薬剤12を照明しているが、薬剤12を囲む複数の照明方向から薬剤12を照明可能な各種の照明部を用いてもよい。
上記各実施形態では、本発明の薬剤認識装置を薬剤監査装置に適用した実施形態を例に挙げて説明を行ったが、刻印文字14が付された薬剤12の種類の認識を行う各種装置に本発明を適用することができる。
10,65,70,90,100,110…薬剤監査装置,11…分包袋,12…薬剤,19…投光器,21…カメラ,25…点光源,35,35A,35B,35C…照明制御部,37…薬剤領域抽出部,38…特徴画像抽出部,39…特徴画像統合部,43…薬剤認識部,44…監査部,67…マスク処理部,74…検査ポッド,93…第1カメラ,94…第2カメラ,101…薬剤位置検出部,111…輝度分布解析部
Claims (12)
- 刻印文字が付された薬剤に対して前記薬剤の周囲を囲む複数の照明方向から照明可能な照明部と、
前記照明部が前記薬剤を照明する前記照明方向を順番に切り替える照明制御部と、
前記照明部により照明されている前記薬剤を撮影する撮影部であって、前記照明方向が切り替わるごとに前記薬剤の撮影を繰り返し行う撮影部と、
前記撮影部により取得された前記照明方向ごとの撮影画像からそれぞれ前記刻印文字の影に対応する特徴画像を抽出する特徴画像抽出部と、
前記特徴画像抽出部が抽出した前記照明方向ごとの前記特徴画像を統合して統合画像を生成する特徴画像統合部と、
前記特徴画像統合部が生成した前記統合画像に含まれる前記刻印文字を認識して、前記刻印文字の認識結果に基づき前記薬剤の種類を認識する認識部と、
を備える薬剤認識装置。 - 前記撮影画像に含まれている前記薬剤の画像の位置を検出する薬剤位置検出部を更に備え、
前記照明部は、前記薬剤を照明する照明光の光量を前記照明方向ごとに変更可能であり、
前記照明制御部は、前記薬剤位置検出部の検出結果に基づき、前記薬剤と、前記照明部の前記照明方向ごとの光源との位置関係を算出して、前記位置関係の算出結果に基づき、前記照明部を制御して前記照明方向ごとに前記薬剤に入射する前記照明光の光量を均一にする請求項1記載の薬剤認識装置。 - 前記照明部は、前記薬剤を照明する照明光の光量を前記照明方向ごとに変更可能であり、
前記撮影部は、前記照明部により全ての前記照明方向から同時に照明されている前記薬剤を撮影して事前撮影画像を取得し、
前記事前撮影画像に含まれている前記薬剤の画像の輝度分布を解析する輝度分布解析部を更に備え、
前記照明制御部は、前記輝度分布解析部の解析結果に基づき、前記照明部を制御して前記照明方向ごとに前記薬剤に入射する前記照明光の光量を均一にする請求項1記載の薬剤認識装置。 - 前記照明部は、前記照明方向の切り替えとは異なる前記照明部のサブ照明条件を切替可能であり、
前記照明制御部は、前記照明部を制御して、前記サブ照明条件を切り替えながら前記サブ照明条件ごとに前記照明方向の切り替えを行う請求項1から3のいずれか1項に記載の薬剤認識装置。 - 前記撮影画像に複数の前記薬剤の画像が含まれている場合に、前記照明制御部は、前記認識部による全ての前記薬剤の種類の認識が成功するまで、前記照明部を制御して、前記サブ照明条件の切り替えを繰り返し実行する請求項4記載の薬剤認識装置。
- 前記特徴画像抽出部は、前記認識部が種類の認識に成功した前記薬剤に対応する前記撮影画像内の領域からの前記特徴画像の抽出を停止する請求項5記載の薬剤認識装置。
- 調剤情報を取得する調剤情報取得部を更に備え、
前記照明部は、前記調剤情報に従って複数の分包袋に分包される前記薬剤を1分包分ごとに照明し、
前記認識部は、前記調剤情報取得部が取得した前記調剤情報に記録されている前記薬剤に付された前記刻印文字を判別して、前記刻印文字の判別結果と前記統合画像とを比較することで前記統合画像に含まれる前記刻印文字を認識し、前記刻印文字の認識結果に基づき前記1分包分の前記薬剤の種類を認識する請求項1から6のいずれか1項に記載の薬剤認識装置。 - 前記認識部による前記1分包分の前記薬剤の種類の認識結果と、前記調剤情報に記録されている前記1分包分の前記薬剤の種類とを照合する監査部と、
前記監査部による照合結果を表示する表示部と、
を更に備える請求項7記載の薬剤認識装置。 - 前記特徴画像抽出部は、エッジ検出処理により前記撮影画像から前記特徴画像を抽出する請求項1から8のいずれか1項に記載の薬剤認識装置。
- 前記照明部は、前記薬剤の周囲に沿って配置された複数の点光源を有しており、
前記照明制御部は、前記点光源ごとのオンオフを切り替えることにより前記照明方向を切り替える請求項1から9のいずれか1項に記載の薬剤認識装置。 - 前記薬剤及び前記照明部を第1の位置と第2の位置との間で水平方向に移動させる薬剤移動機構を更に備えており、
前記撮影部は、前記薬剤が前記第1の位置にある場合に前記薬剤の一面を撮影する第1の撮影部と、前記薬剤が前記第2の位置にある場合に前記薬剤の前記一面とは反対側の他面を撮影する第2の撮影部と、を有しており、
前記特徴画像抽出部は、前記第1の撮影部及び第2の撮影部によりそれぞれ取得された前記照明方向ごとの前記撮影画像から前記特徴画像を抽出し、
前記特徴画像統合部は、前記一面に対応する前記照明方向ごとの前記特徴画像を統合し、かつ前記他面に対応する前記照明方向ごとの前記特徴画像を統合することで、前記一面及び前記他面にそれぞれ対応する前記統合画像を生成し、
前記認識部は、前記一面及び前記他面にそれぞれ対応する前記統合画像に基づき、前記薬剤の前記一面及び前記他面の少なくとも一方に付された前記刻印文字を認識することで、前記薬剤の種類を認識する請求項1から10のいずれか1項に記載の薬剤認識装置。 - 刻印文字が付された薬剤に対して前記薬剤の周囲を囲む複数の照明方向から照明可能な照明部の前記照明方向を順番に切り替える照明制御ステップと、
前記照明制御ステップで前記照明方向が切り替わるごとに、前記照明部により照明されている前記薬剤の撮影を繰り返し行う撮影ステップと、
前記撮影ステップで取得された前記照明方向ごとの撮影画像からそれぞれ前記刻印文字の影に対応する特徴画像を抽出する特徴画像抽出ステップと、
前記特徴画像抽出ステップで抽出した前記照明方向ごとの前記特徴画像を統合して統合画像を生成する特徴画像統合ステップと、
前記特徴画像統合ステップで生成した前記統合画像に基づき前記刻印文字を認識して、当該刻印文字の認識結果に基づき前記薬剤の種類を認識する認識ステップと、
を有する薬剤認識方法。
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