WO2015033590A1 - 自走式電子機器 - Google Patents

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Abstract

 走行面上を走行可能な筐体(2)と、前記筐体(2)を走行させる駆動部(21)と、前記走行面上の状況を感知して信号を出力する走行センサ(14)と、前記走行センサ(14)からの出力に基づいて前記駆動部(21)を制御する制御部(11)とを備え、前記制御部(11)は、前記筐体(2)を予め定められた走行距離または予め定められた期間走行する間に前記走行センサ(14)から出力される信号に変化がないと判断したとき前記駆動部(21)の駆動を停止するように制御する自走式電子機器。

Description

自走式電子機器
 この発明は、自走式電子機器に関し、より詳細には走行面上の障害物を感知して走行を制御する自走式電子機器に関する。
 自走式電子機器の一態様としていわゆるロボット掃除機が知られている(例えば、特許文献1参照)。一般の掃除機に対してロボット掃除機は、掃除機本体に自律走行機能を設け、掃除機を無人で自律走行させながら掃除を行う。また、自走式電子機器の異なる態様として、部屋の隅々まで浮遊塵を除去することを目的とした自走式空気清浄ロボットが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
 このような自走式電子機器は、本来の目的である作業を行うために種々のセンサが設けられている。例えば、自走式電子機器は作業しながら室内等を走行するが、室内には障害物があるためにそれら障害物を回避して走行するように障害物センサが設けられている。障害物センサについては、自ら故障を診断し、ロボット掃除機の駆動を停止して故障を通報するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。即ち、衝突を検知するバンパーセンサが障害物との衝突を検知したときに、一定の距離後退するように駆動部を駆動させ、後退の繰り返し回数が基準回数以上に達した場合に駆動部を停止させるものである。
 しかし、障害物の種類や形状は多岐にわたるため、場合によっては自走式電子機器が立ち往生して走行できなくなること、即ち、スタックすることがある。例えば、室内に敷居、カーペットあるいは電源コードによる段差があって筐体がその段差に乗り上げてしまったり、走行面から一定の高さの隙間を有するソファーの下に進入したとき頂部がそのソファーの下部と接触して通過できなくなったりすることが起こりえる。
 例えば走行用に駆動輪を有する自走式電子機器がスタック状態に陥った場合、同じ箇所に留まったままで駆動輪を回転させ続けるとその駆動輪が接触している床面、畳、カーペットあるいは器物等を傷つけてしまう虞がある。スタック状態に陥ったことを確実に検出して脱出を試み、それでも脱出できない場合は駆動を停止させることが好ましい。
特開2004-195215号公報 特開2005-331128号公報 特開2008-134984号公報
 スタック状態に陥ったことを検出して適切な対応をとるために、従来の自走式電子機器は、例えば筐体を走行させる駆動輪と別に自在車輪を設け、その自在車輪の回転を監視してスタックしたか否かを判断している。あるいは、筐体内に地磁気センサを設けてその出力を監視してスタックしたか否かを判断している。
 しかし、これらの手法はスタックを検知するために専用のセンサや回路を必要としており、コスト的な負担が大きかった。即ち、自在輪の回転検出回路や地磁気センサの回路は自走式電子機器の本来の作業のために設けられるのではなくスタック検知のために設けられている。
 この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、専用のセンサや回路を設けなくてもスタックしたか否かを判断できる自走式電子機器を提供するものである。
 この発明は、走行面上を走行可能な筐体と、前記筐体を走行させる駆動部と、前記走行面上の状況を感知して信号を出力する走行センサと、前記走行センサからの出力に基づいて前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記筐体が予め定められた走行距離または予め定められた期間走行する間に前記走行センサから出力される信号に変化がないと判断したとき前記駆動部の駆動を停止するように制御する自走式電子機器を提供する。
 この発明において、制御部は、前記筐体を予め定められた走行距離または予め定められた期間走行する間に前記走行センサから出力される信号に変化がないと判断したとき前記駆動部の駆動を停止するように制御するので、専用のセンサや回路を設けなくても自律走行に用いる走行センサを用いてスタックしたか否かを判断できる。
この発明の自走式電子機器の一態様である自走式掃除機の概略構成を示すブロック図である。 図1の自走式掃除機の外観を概略的に示す斜視図である。 図1の自走式掃除機の底面を概略的に示す底面図である。 この発明の実施形態における超音波センサの詳細な構成を示す説明図である。 図4の超音波センサの信号波形の一例を示す波形図である。 この発明に係る制御部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。(実施の形態1) この発明に係る制御部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。(実施の形態2) この発明に係る制御部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。(実施の形態3の前半) この発明に係る制御部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。(実施の形態3の後半)
 以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
 ≪自走式電子機器の具体的態様≫
 本発明の自走式電子機器の一例として、以下の実施形態では自走式掃除機について説明する。この実施形態における自走式掃除機は、底面に吸気口を有すると共に内部に集塵部を有する筐体、筐体を走行させる駆動輪、駆動輪の回転、停止および回転方向等を制御する制御部などを備え、ユーザの手を離れて自律的に掃除動作する。
 なお、本発明の自走式電子機器は、自走式掃除機に限定されず、例えば空気吸引を行い清浄化した空気を排気する空気清浄機が自走するもの、またイオン発生を行うイオン発生機が自走するものを含む。それ以外にユーザに対して必要な情報等を提示したり、ユーザが音声、表情、行動等により示すアクションに応答したりするロボット等であって自走可能なものを含む。
 ≪自走式掃除機の構成≫
 図1は、この発明に係る自走式掃除機の一実施例の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、この発明に係る自走式掃除機は、主として、回転ブラシ9、サイドブラシ10、制御部11、充電池12、走行センサ14、集塵部15を備える。さらに、駆動部21、右駆動輪22R、左駆動輪22L、吸気口31、排気口32、入力部51、記憶部61、電動送風機115およびイオン発生部117を備える。
 この発明に係る自走式掃除機は、設置された場所の床面を自走しながら、床面上の塵埃を含む空気を吸い込み、塵埃を除去した空気を排気することにより床面上を掃除する。この発明に係る自走式掃除機は、掃除が終了すると、自律的に図示しない充電台に帰還する機能を有する。
 図2は、この実施形態における自走式掃除機の外観を概略的に示す斜視図である。
 図3は、この実施形態における自走式掃除機の底面を概略的に示す底面図である。
 図2に示すように、本発明の自走式掃除機である自走式掃除機1は、円盤形の筐体2を備えている。
 筐体2は、底板2aと、筐体2内に収容された集塵部容器を出し入れするために開閉可能な蓋部3が中央部分に取付けられた天板2bと、底板2aおよび天板2bの外周部に沿って設けられた平面視円環形の側板2cとを備えている。天板2bにおける前方部と中間部との境界付近には排気口32が形成されている。なお、側板2cは、前後に二分割されており、側板前部はバンパーとして機能すると共に、側板前部の衝突を検出する衝突センサ14Cが内部に設けられている。さらに、図2に示すように、前方に前方超音波センサ14Fが配置され、左側方に左方超音波センサ14Lが配置されている。図2では隠れているが、右方超音波センサ14Rが右側方に配置されている。
 また、図3に示すように、底板2aには前輪27、右駆動輪22R、左駆動輪22Lおよび後輪26を筐体2内から露出させて外部へ突出させる複数の孔部が形成されている。さらに、吸気口31の奥に回転ブラシ9、吸気口31の左右にサイドブラシ10、前輪27の前方に前輪床面検出センサ18、左駆動輪22Lの前方に左輪床面検出センサ19L、右駆動輪22Rの前方に右輪床面検出センサ19Rがそれぞれ配置されている。
 自走式掃除機1は、右駆動輪22Rおよび左駆動輪22Lが同一方向に正回転して前進し、前方超音波センサ14Fが配置されている方向へ走行する。また、左右の駆動輪が同一方向に逆回転して後退し、互いに逆方向に回転することにより旋回する。例えば、自走式掃除機1は、走行センサ14の各センサにより掃除領域の周縁に到達した場合および進路上に障害物を検出した場合、左右の駆動輪を減速させた後に停止させる。その後、左右の駆動輪を互いに逆方向に回転させて旋回し向きを変える。このようにして、自走式掃除機1は、設置場所の全体あるいは所望範囲全体に渡って障害物を避けながら自走する。
 ここで、前方とは、自走式掃除機1の前進方向(図3においては、底板2a上で後輪26から前輪27に向く方向)をいうものとし、後方とは、自走式掃除機1の後退方向(図3において、底板2a上で前輪27から後輪26へ向く方向)いうものとする。
 以下、図1に示す各構成要素を説明する。
 ≪自走式電子機器の構成例≫
 図1の制御部11は、自走式掃除機1の各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
 CPUは、後述する記憶部61に予め格納され、RAMに展開された制御プログラムに基づいて、各ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の掃除機能、走行機能などを実行する。
 充電池12は、自走式掃除機1の各機能要素に対して電力を供給する部分であり、主として、掃除機能および走行制御を行うための電力を供給する部分である。たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、Ni-Cd電池、などの充電池が用いられる。
 充電池12の充電は、図示しない充電台に自走式掃除機1を近接させた状態で、両者の露出した充電端子どうしを接触させることにより行う。
 走行センサ14は、自走式掃除機1が走行する走行面にある障害物等、周囲の状況を感知する。特に左方、前方、右方の各領域をそれぞれ感知する左方超音波センサ14L、前方超音波センサ14F、右方超音波センサ14Rは、自走式掃除機1が走行中に、室内の壁や机、いすなどの障害物に接触又は近づいたことを検出する部分である。即ち、非接触で障害物への近接を検出する。超音波センサに代えて、あるいは超音波センサと共に、赤外線測距センサなど他の方式の非接触センサを用いてもよい。
 衝突センサ14Cは、自走式掃除機1が走行時に障害物と接触したことを検出する。衝突センサ14Cは、例えば、筐体2の側板2cの内部に配置される。CPUは、衝突センサ14Cからの出力信号に基づいて側板2cが障害物に衝突したことを知る。
 前輪床面検出センサ18、左輪床面検出センサ19Lおよび右輪床面検出センサ19Rは下り階段等の段差を検出する。
 CPUは、走行センサ14から出力された信号に基づいて、障害物や段差の存在する位置を認識する。認識された障害物や段差の位置情報に基づいて、その障害物や段差を避けて次に走行すべき方向を決定する。なお、左輪床面検出センサ19Lおよび右輪床面検出センサ19Rは、前輪床面検出センサ18が段差の検出に失敗した場合や故障した場合に下り階段を検出し、自走式掃除機1の下り階段への落下を防止する。
 また、走行センサ14は、カメラ113C、画像解析部113Aを有する。
 カメラ113Cは、自走式掃除機1の前方の状況を逐次撮影し、画像信号として画像解析部113Aに出力する。カメラ113Cが撮影した画像が、通信部121を介して外部の機器に送信されるように構成してもよい。外部の機器とは、たとえば自走式掃除機1のユーザが所有するスマートフォン、タブレットあるいはコンピュータ等である。ユーザは遠隔で自走式掃除機1が置かれた室内の状況を確認できる。
 さらに画像解析部113Aは、周知のパターン認識技術を用いてその画像信号に障害物が写っているときにそれを認識し、障害物の方向と距離を算出(即ち、判定)してもよい。この態様によれば、カメラ113Cを用いて障害物を検出できる。
 なお、図1において走行センサ14は、左方超音波センサ14L、前方超音波センサ14F、右方超音波センサ14Rとカメラ113Cの両方を含む構成を示しているが、何れか一方のみを含む構成もこの発明の範囲に含まれる。
 CPUは、画像解析部113Aによる画像解析に基づいて周辺に障害物が存在する場合にその情報を得る。
 駆動部21は、自走式掃除機1の左右の駆動輪を回転および停止させる駆動モータによって走行を実現する部分である。左右の駆動輪を独立して正逆両方向に回転させ得るように駆動モータを構成することにより、自走式掃除機1の前進、後退、旋回、加減速などの走行状態を実現している。
 吸気口31および排気口32は、それぞれ掃除のための空気の吸気および排気を行う部分である。
 集塵部15は、室内のゴミやちりを集める掃除機能を実行する部分であり、主として、図示しない集塵容器と、フィルタ部と、集塵容器およびフィルタ部を覆うカバー部とを備える。また、吸気口31と連通する流入路と、排気口32と連通する排出路とを有する。排出路には電動送風機115が配置されている。電動送風機115は、吸気口31から空気を吸い込み、その空気を、流入路を介して集塵容器内に導き、集塵後の空気を排出路を介して排気口32から外部へ放出する気流を発生させる。
 吸気口31の奥には、底面と平行な軸心廻りに回転する回転ブラシ9が設けられており、吸気口31の左右両側には底面と垂直な回転軸心廻りに回転するサイドブラシ10が設けられている。回転ブラシ9は、回転軸であるローラの外周面に螺旋状にブラシを植設することにより形成されている。サイドブラシ10は、回転軸の下端にブラシ束を放射状に設けることにより形成されている。なお、回転ブラシ9の回転軸および一対のサイドブラシ10の回転軸は、筐体2の底板2aの一部に枢着されると共に、その付近に設けられたブラシモータ119とプーリおよびベルト等を含む動力伝達機構を介して連結されている。
 この構成は単なる一例であり、サイドブラシ10を回転させる専用の駆動モータを設けてもよい。
 また、この実施形態に係る自走式掃除機1は、付加機能としてイオン発生機能を備えている。排出路には、イオン発生部117が設けられている。このイオン発生部117が動作すると排気口より放出される気流はイオン発生部117で生成されたイオン(例えばプラズマクラスターイオン(登録商標)、または負イオンでもよい)を含む。そのイオンを含んだ空気は、筐体2の上面に設けた排気口32から排出される。このイオンを含んだ空気により室内の除菌および脱臭が行われる。また負イオンの場合には、人にリラックス効果を与えることも知られている。このとき、排気口32から後方の斜め上方に向けて空気が排気されるので、床面の塵埃の巻き上げが防止され、室内の清浄度を向上することができる。また塵埃を徐電することもでき、集塵された塵埃の廃棄を確実に行える。
 なお、イオン発生部117で発生したイオンの一部が流入路へ導かれるようにしてもよい。このようにすれば、吸気口31から流入路に導かれる気流内にイオンが含まれるため、集塵部15が有する図示しない集塵容器およびフィルタの除菌および脱臭を行うことができる。
 入力部51は、ユーザが、自走式掃除機1の動作を指示入力する部分であり、自走式掃除機1の筐体の表面に、操作パネル、あるいは操作ボタンとして設けられる。
 さらに、前述の掃除機本体に設けられた操作パネルや操作ボタンとは別にリモコンユニットが設けられており、このリモコンユニットも入力部51に相当する。このリモコンユニットに設けられた操作ボタンを押すと、リモコンユニットから赤外線や無線電波信号が送出され、無線通信により動作の指示入力を行う。
 入力部51は、主電源スイッチ52M、電源スイッチ52Sおよび起動スイッチ53を含む。主電源スイッチ52Mは、充電池12から制御部11等への給電を回路的にオン/オフするスイッチである。電源スイッチ52Sは、自走式掃除機1の電源をオン/オフするスイッチである。起動スイッチ53は、清掃作業をスタートさせるスイッチである。入力部51としては、その他のスイッチ(例えば、充電要求スイッチ、運転モードスイッチ、タイマスイッチ)がさらに設けられる。入力部51としてのリモコンがユーザからの指示を受けると、制御部11はこの指示に応答し、例えば駆動部21を制御してユーザが指示する方向へ走行させあるいは走行を停止させる。また、例えばイオン発生部117のイオン発生を制御する。
 記憶部61は、自走式掃除機1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムを記憶する部分であり、フラッシュメモリ等不揮発性の半導体記憶素子やハードディスク等の記憶媒体が用いられる。
 記憶部61には、例えば、充電池12の残容量等の状態を示す電池情報62、自走式掃除機1の現在位置を示す位置情報63、自走式掃除機1の動作モードを示す動作モード情報71を格納する。動作モード情報71は、運転モード72、スタンバイモード73およびスリープモード74を格納する。運転モード72は、清掃作業中の運転モードであることを示すデータである。スタンバイモード73は、自走式掃除機の状態が起動スイッチ53に応答して掃除を開始できるスタンバイモードであることを示すデータである。スリープモード74は、節電状態のスリープモードであることを示すデータである。
 以上が、ロボット掃除機の具体的な構成例であるが、自走式空気清浄機の構成例は、図1~3に示す自走式掃除機1の一部を変更したものである。具体的には、回転ブラシ9、集塵部15、イオン発生部117およびブラシモータ119に代えて空気清浄用のフィルタを有する空気清浄部を有し、吸気口31を設ける位置を筐体の底板2aから天板2bあるいは側板2cに変更したものである。また、自走式イオン発生器の構成例は、図1~3に示す自走式掃除機1から回転ブラシ9、集塵部15、およびブラシモータ119を除き、吸気口31を設ける位置を筐体の底板2aから天板2bあるいは側板2cに変更したものである。
 (実施の形態1)
 ≪走行センサの構成例≫
 図1に示す走行センサ14のうち、この発明に関連の深いものについて詳細を述べる。
 スタックの検知に超音波センサを用いてもよい。図1で自走式掃除機1は、感知領域の異なる3つのセンサ、即ち前方超音波センサ14F、左方超音波センサ14Lおよび右方超音波センサ14Rを備える。何れか一つの超音波センサのみをスタックの検知に用いてもよいが、複数のセンサを用いてもよい。好ましくは全てのセンサを用いてスタック状態の検知を行う。
 障害物の有無は、超音波マイクロフォン129が反射された超音波を検出するか否かに基づいて判断するが、スタックの検知は走行中に障害物の有無または距離が時間の経過とともに変化するか否かで判断する。走行中にもかかわらず障害物の有無または距離に変化がない場合はスタック状態であると判断する。周囲に障害物がない領域を走行するとき、反射された超音波が検出されない状態が続き変化がないために、誤ってスタック状態と判断する可能性がある。しかし、自走式掃除機1が無限に広い領域を走行することは考えられない。よって、十分広い領域を走行する距離または時間を超えても変化がない場合にスタック状態であると判断すればよい。
 図4は、この実施形態における前方超音波センサ14Fの詳細な構成を示す説明図である。左方超音波センサ14Lおよび右方超音波センサ14Rも同様の構成である。
 図4に示すように、前方超音波センサ14Fは、超音波スピーカ127から超音波を前方に照射する。感知範囲内に障害物135がある場合、照射された超音波が障害物135に反射し、反射した超音波は超音波マイクロフォン129により検出される。照射された超音波の反射の有無により障害物の有無が判断できる。また、照射してから反射が検出されるまでの時間の長短により障害物までの距離が推測できる。
 図4で、信号発振部125は、超音波スピーカ127により超音波に変換され照射される超音波帯域のパルス信号を生成する回路である。増幅検波部131は、超音波マイクロフォン129により超音波が電気信号に変換された後、その電気信号のレベルを増幅して予め定められた閾値と比較し、2値化信号を出力する。時間差計測部133は、信号発振部125が生成したパルス信号と増幅検波部131が出力する2値化信号の時間差を計測するタイマー回路である。
 図5は、図4の前方超音波センサ14Fの信号波形の一例を示す波形図である。図5に示すように、前方超音波センサ14Fは、走行中に制御部11からの指示であるトリガ信号を逐次受領する。トリガ信号の間隔は、一例で500ミリ秒である。トリガ信号に応答して、信号発振部125は、予め定められた期間パルス信号を生成する(図5の「信号発振部出力」参照)。パルス信号の発生期間は、一例で200ミリ秒である。上述のトリガ信号の間隔およびパルス信号発生期間は単なる一例に過ぎない。それらは、自走式掃除機1の走行速度や障害物の検出距離に応じて設計者が適宜決定すればよい。パルス信号に対応する超音波信号が超音波スピーカ127から前方に照射される(同図「スピーカ出力」参照)。前方に障害物135があると超音波が反射される(同図「マイクロフォン入力」参照)。超音波マイクロフォン129は、反射された超音波を電気信号に変換する。増幅検波部131は、超音波マイクロフォン129からの信号を内部で増幅し整流する(同図「増幅検波部出力」参照)。そして、整流された信号を予め定められた閾値(第1閾値、Th1)と比較して2値化信号を出力する(同図「2値化出力」参照)。
 時間差計測部133は、信号発振部のパルス信号発生から2値化出力の立ち上がりまでの時間(応答時間)Trを計測する。なお、前方に障害物135がなければ、照射された超音波は反射されないため2値化出力の立ち上がりが無くなり、Trは理論的に無限大になるが、次の照射パルスの反射信号と区別を可能にするためにトリガ信号の最大計測時間はトリガ信号の間隔以下に制限することが好ましい。障害物135までの距離に応じて応答時間Trが変わる。検出可能な最大距離は、トリガ信号の間隔と超音波が空気中を伝搬する速さによって決まる。障害物の形状や障害物までの距離に依存して増幅検波部の出力のレベルが異なるが、第1閾値、Th1を適切に設定することにより検出可能範囲に障害物があれば2値化出力の立ち上がりが得られ、かつ、応答時間Trは障害物の形状に大きく左右されずに障害物までの距離に応じた値が得られる。
 なお、変形例として、増幅検波部131および時間差計測部133のうちの一部がソフトウェア的に処理されてもよい。例えば、増幅検波部131の出力がA/D変換され、その結果得られるデジタルデータと第1閾値(Th1)との比較がソフトウェア処理として行われてもよい。比較の結果である2値化出力は、信号でなくデータになる。また、時間差の計測がソフトウェア処理として行われてもよい。
 ≪フローチャート≫
 制御部11が走行中にスタックを検知する処理の流れを説明する。
 図6は、この実施形態において制御部11が実行する処理の手順を示すフローチャートである。制御部11は、走行中にスタック検知のタスクを実行する。タスクはマルチタスク環境下で他のタスクと並行して実行されるが、説明を分かり易くするためにスタック検知のみの処理をフローチャートで示している。
 図6に示すように、制御部11は、走行開始時にスタックカウンタをゼロに初期化し(ステップS11)、その時点における前方超音波センサ14F、左方超音波センサ14L、右方超音波センサ14Rの各センサの感知状態、即ち障害物の有無および障害物までの距離をRAMに格納する(ステップS13)。
 その後、予め定められた距離だけ走行するのを待って(ステップS15)、制御部11は、その時点における前方超音波センサ14F、左方超音波センサ14L、右方超音波センサ14Rの各センサの感知状態をRAMの前回と異なる領域に格納する(ステップS17)。ここで、感知状態とは障害物の有無および障害物までの距離である。そして、それぞれのセンサについて前回の感知状態から変化があるか否かを調べる(ステップS19およびS21)。
 何れかのセンサの感知状態に変化がある場合(ステップS21のYes)、制御部11は、スタックカウンタの値をゼロにリセットする(ステップS23)。その後、ルーチンは前述のステップS15へ戻りさらに所定距離だけ走行するのを待つ。
 一方、前記ステップS21で、何れかのセンサについて前回の感知状態から変化がなければ(ステップS21のNo)、制御部11は、スタックカウンタの値を1つ増加させる(ステップS25)。そして、スタックカウンタの値が3を超えたかどうかを調べる(ステップS27)。
 スタックカウンタの値が3以下であれば(ステップS27のNo)、ルーチンは前述のステップS15へ戻りさらに所定距離だけ走行するのを待つ。なお、前述のステップS27でスタックカウンタの値と比較する閾値「3」は単なる一例である。
 一方、スタックカウンタの値が3を超えていれば(ステップS27のYes)、制御部11は、自走式掃除機1がスタック状態に陥っていると判断して、駆動部21の駆動を停止させる(ステップS29)。このとき、スタック状態から脱出するための走行パターンを実行してもよい。例えば、所定距離だけ後退させてみて超音波センサの感知状態に変化が生じるか否かを調べるようにしてもよい。
 また、スタック状態に陥ったことをユーザに知らせるために図1に図示しないスピーカから警告音を発したり入力部51の操作パネルに設けられた表示部に警告の表示を行ったりしてもよい。あるいはまた、充電池12の無駄な消耗を防ぐために電源をオフしてもよい。
 その後、制御部11は、スタック検知の処理を終了する。
 (実施の形態2)
 実施の形態1では、スタックの検知に超音波センサを用いたが、この実施形態ではスタックの検知にカメラを用いる。図1で自走式掃除機1は、カメラ113Cを備える。カメラ113Cは、遠隔のユーザに画像を逐次送信し、ユーザが自走式掃除機1の置かれた室内の状況をリアルタイムで確認できるようにする。あるいは、走行中に画像解析部113Aがカメラの画像を逐次解析して障害物の方向および距離を認識し、制御部11は障害物との衝突を回避するように駆動部21を制御する。
 制御部11は、走行中にカメラ113Cから逐次出力されるフレーム画像が時間の経過と共に変化するか否かを判断する。画像解析部113Aが変化の有無を解析して制御部11の処理を支援してもよい。走行中にもかかわらず各フレーム画像に変化がないか、あるいは変化があっても非常に小さい場合はスタック状態であると判断する。変化があっても非常に小さい場合とは、自走式掃除機1の駆動部21が作動することによる振動により画像にブレがある場合を考慮している。実施の形態1と同様、自走式掃除機1が十分広い領域を走行する距離または時間を超えても変化がない場合にスタック状態であると判断する。
 ≪フローチャート≫
 この実施形態において、制御部11が走行中にスタックを検知する処理の流れを説明する。
 図7は、この実施形態において制御部11が実行する処理の手順を示すフローチャートである。制御部11は、走行中にスタック検知のタスクを実行する。タスクはマルチタスク環境下で他のタスクと並行して実行されるが、説明を分かり易くするためにスタック検知のみの処理をフローチャートで示している。
 図7に示すように、制御部11は、走行開始時にスタックカウンタをゼロに初期化し(ステップS31)、その時点においてカメラ113Cが撮影したフレーム画像をRAMに格納する(ステップS33)。
 その後、予め定められた距離だけ走行するのを待って(ステップS35)、制御部11は、その時点においてカメラ113Cが撮影したフレーム画像をRAMの前回と異なる領域に格納する(ステップS37)。そして、前回のフレーム画像から変化があるか否かを調べる(ステップS39およびS41)。
 前回のフレーム画像から変化がある場合(ステップS41のYes)、制御部11は、スタックカウンタの値をゼロにリセットする(ステップS43)。その後、ルーチンは前述のステップS35へ戻りさらに所定距離だけ走行するのを待つ。
 一方、前記ステップS41で、前回のフレーム画像から変化がなければ(ステップS41のNo)、制御部11は、スタックカウンタの値を1つ増加させる(ステップS45)。そして、スタックカウンタの値が3を超えたかどうかを調べる(ステップS47)。
 スタックカウンタの値が3以下であれば(ステップS47のNo)、ルーチンは前述のステップS35へ戻りさらに所定距離だけ走行するのを待つ。なお、前述のステップS47でスタックカウンタの値と比較する閾値「3」は単なる一例である。
 一方、スタックカウンタの値が3を超えていれば(ステップS47のYes)、制御部11は、自走式掃除機1がスタック状態に陥っていると判断して、駆動部21の駆動を停止させる(ステップS49)。このとき、スタック状態から脱出するための走行パターンを実行してもよい。例えば、所定距離だけ後退させてみてカメラの撮像画像に変化が生じるか否かを調べるようにしてもよい。その他、実施の形態1と同様に警告音を発したり警告の表示を行ったり電源をオフたりしてもよい。その後、制御部11は、スタック検知の処理を終了する。
 (実施の形態3)
 実施の形態1、2では、走行中にスタックカウンタの値が予め定められた閾値を超えるとスタック状態に陥ったと判断して駆動を停止させたが、この実施形態では、駆動を停止させる前に走行方向を変えてみて、さらにセンサの状態に変化が生じるか否かを調べる。好ましくは、360度方向を変えてみて、変化の有無を確かめる。このようにすることで、例えば、障害物等のない広い領域を走行している場合にスタック状態に陥ったと判断してしまうような誤検知をより確実に防ぐことができる。
 図8および図9は、この実施形態において制御部11が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図8のステップS51~S67は、それぞれ図6のステップS11~S27に対応しているので、説明を省略する。
 ステップS67で、スタックカウンタの値が3を超えた場合、制御部11はスタックカウンタを一旦リセットし、さらに走行方向を変えるように駆動部21を制御する(ステップS69)。方向転換しながら、予め定められた時間が経過するか予め定められた距離だけ進むのを待って(図9のステップS75)、制御部11は、その時点における前方超音波センサ14F、左方超音波センサ14L、右方超音波センサ14Rの各センサの感知状態をRAMの前回と異なる領域に格納する(ステップS77)。そして、それぞれのセンサについて前回の感知状態から変化があるか否かを調べる(ステップS79およびS81)。
 何れかのセンサの感知状態に変化がある場合(ステップS81のYes)、制御部11は、スタックカウンタの値をゼロにリセットする(ステップS83)。その後、ルーチンは前述のステップS75へ戻り、方向転換をしながらさらに所定時間が経過するか所定距離だけ走行するのを待つ。
 一方、前記ステップS81で、何れのセンサの感知状態にも変化がなければ(ステップS81のNo)、制御部11は、スタックカウンタの値を1つ増加させる(ステップS85)。そして、スタックカウンタの値が3を超えたかどうかを調べる(ステップS87)。
 スタックカウンタの値が3以下であれば(ステップS87のNo)、ルーチンは前述のステップS75へ戻りさらに所定時間が経過するかまたは所定距離だけ走行するのを待つ。
 一方、スタックカウンタの値が3を超えていれば(ステップS87のYes)、制御部11は、自走式掃除機1がスタック状態に陥っていると判断して、駆動部21の駆動を停止させる(ステップS89)。
 なお、駆動部を停止させる前に、スタック状態から脱出するための走行パターン、例えば、所定距離だけ後退させてみて超音波センサの感知状態に変化が生じるか否かを調べるようにしてもよい。その他、実施の形態1と同様に警告音を発したり警告の表示を行ったり電源をオフしたりしてもよい。
 (実施の形態4)
 前述の図5で、増幅検波部131は、超音波マイクロフォン129からの信号を内部で増幅し整流し、第1閾値Th1と比較して2値化信号を出力し、時間差計測部133は、信号発振部のパルス信号発生から2値化出力の立ち上がりまでの時間Trを計測して障害物の有無と距離とを計測する。また、スタック検知において、制御部11は、障害物の有無と距離とに変化がなければスタック状態に陥ったと判断する。
 この実施形態によれば、増幅検波部131は、第1閾値(Th1)と異なる閾値(第2閾値、Th2)をスタック検知用に適用する。即ち、スタック検知用に異なる2値化出力を生成してもよい。第2閾値(Th2)は、第1閾値(Th1)よりも低く設定される。これは、障害物の検出よりも超音波センサの感度を高くすることに等しい。即ち、少しの変化があれば2値化出力の立ち上がりが現われる。よって、誤ってスタック状態に陥ったと判断してしまうことをより確実に防ぐことができる。
 以上に述べたように、
(i)この発明による走行面上を走行可能な筐体と、前記筐体を走行させる駆動部と、前記走行面上の状況を感知して信号を出力する走行センサと、前記走行センサからの出力に基づいて前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記筐体が予め定められた走行距離または予め定められた期間走行する間に前記走行センサから出力される信号に変化がないと判断したとき前記駆動部の駆動を停止するように制御することを特徴とする。
 この発明において、自走式電子機器は、走行面上を自律的に走行して作業等を行うものである。その具体的な態様は、例えば、ロボット掃除機や自走式の空気清浄器である。前述の実施形態で自走式電子機器はロボット掃除機としての態様を有している。
 また、走行面は、自走式電子機器が走行する箇所である。必ずしも平面である必要はなく、多少の段差や傾斜があってもよい。その具体的な態様は、例えば、ロボット掃除機が配置される室内の床面である。
 また、走行センサは、走行面上の状況を感知するものである。その具体的な態様は、例えば、走行面上の障害物を感知する障害物センサである。あるいは、走行面および周囲の状況を逐次撮影するカメラである。
 駆動部は、筐体を駆動して走行させるものであり、たとえば筐体に配された駆動輪を駆動する駆動モータおよびその駆動モータを動作させる駆動回路である。
 制御部は、走行センサの信号に基づいて駆動部を制御するもので、具体的には、例えばマイクロコンピュータがROMに予め格納された制御プログラムを実行することによって制御部としての機能が実現される。
 さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
 (ii)前記走行センサは、前記走行面上の障害物までの距離に応じた感知信号を生成し、前記障害物を非接触で感知する障害物センサであり、前記制御部は、前記感知信号が予め定められた第1閾値と比較された信号に基づき障害物を回避して走行するよう前記駆動部を制御し、かつ、第1閾値と異なる第2閾値と比較された信号に基づき前記感知信号の変化の有無を判断してもよい。
 このようにすれば、制御部は、障害物の有無を判断する第1閾値よりも低い第2閾値でスタックしているか否かを判断するので、例えば障害物が遠方にあるときに制御部が誤ってスタックしていると判断するのを防ぐことができる。
 なお、感知信号が予め定められた第1閾値と比較された信号および第2閾値と比較された信号は、いずれも単なる電気信号に限るものでなく、第1および第2閾値との比較がソフトウェアで処理されたデータであってもよい。即ち、データあるいは情報を含む広範な意味での信号である。
 (iii)前記障害物センサは、異なる感知領域を有する複数のセンサからなり、前記制御部は、それらのセンサの何れについても感知信号に変化がないと判断したときに前記駆動部の駆動を停止させてもよい。
 このようにすれば、異なる感知領域の何れか一つの領域にのみ障害物があって他の領域に障害物がない場合に、制御部が誤ってスタックしていると判断するのを防ぐことができる。
 (iv)前記走行センサは、前記走行面を逐次撮影しフレーム画像の信号を出力するカメラであり、前記制御部は、前記カメラから逐次出力されるフレーム画像に変化がないときに前記信号に変化がないと判断してもよい。
 このようにすれば、自走式電子機器が設置された場所の状況を遠隔のユーザに知らせるためのカメラを備える場合に、そのカメラを用いてスタックしているか否かを判断することができる。よって、専用のセンサや回路を設けなくてもスタックか否かを判断することができる。
 (v)前記制御部は、予め定められた走行距離または予め定められた期間走行する間に前記走行センサから出力される信号に変化がないと判断したとき、前記筐体の走行方向を変えるように前記駆動部を制御し、走行方向が変化する間に前記走行センサから出力される信号に変化がないと判断したとき前記駆動部の駆動を停止するように制御してもよい。
 このようにすれば、走行センサから出力される信号が変化せずスタックした虞があるときに、走行方向を変えて走行センサから出力される信号が変化するか確認することで、誤ってスタックしていると判断するのを防ぐことができる。
 この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
 前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:自走式掃除機、  2:筐体、  2a:底板、  2b:天板、  2c:側板、  3:蓋部、  9:回転ブラシ、  10:サイドブラシ、  11:制御部、  12:充電池、  14:走行センサ、  14C:衝突センサ、  14F:前方超音波センサ、  14L:左方超音波センサ、  14R:右方超音波センサ、  15:集塵部、  18:前輪床面検出センサ、  19L:左輪床面検出センサ、  19R:右輪床面検出センサ、  21:駆動部、  22L:左駆動輪、  22R:右駆動輪、  26:後輪、  27:前輪、  31:吸気口、  32:排気口、  51:入力部、  52M:主電源スイッチ、  52S:電源スイッチ、  53:起動スイッチ、  61:記憶部、  62:電池情報、  63:位置情報、  71:動作モード情報、  72:運転モード、  73:スタンバイモード、  74:スリープモード、  113A:画像解析部、  113C:カメラ、  115:電動送風機、  117:イオン発生部、  119:ブラシモータ、  121:通信部、  125:信号発振部、  127:超音波スピーカ、  129:超音波マイクロフォン、  131:増幅検波部、  133:時間差計測部、  135:障害物

Claims (5)

  1.  走行面上を走行可能な筐体と、
     前記筐体を走行させる駆動部と、
     前記走行面上の状況を感知して信号を出力する走行センサと、
     前記走行センサからの出力に基づいて前記駆動部を制御する制御部とを備え、
     前記制御部は、前記筐体が予め定められた走行距離または予め定められた期間走行する間に前記走行センサから出力される信号に変化がないと判断したとき前記駆動部の駆動を停止するように制御する自走式電子機器。
  2.  前記走行センサは、前記走行面上の障害物までの距離に応じた感知信号を生成し、前記障害物を非接触で感知する障害物センサであり、
     前記制御部は、前記感知信号が予め定められた第1閾値と比較された信号に基づき障害物を回避して走行するよう前記駆動部を制御し、かつ、第1閾値と異なる第2閾値と比較された信号に基づき前記感知信号の変化の有無を判断する請求項1に記載の自走式電子機器。
  3.  前記障害物センサは、異なる感知領域を有する複数のセンサからなり、
     前記制御部は、それらのセンサの何れについても感知信号に変化がないと判断したときに前記駆動部の駆動を停止させる請求項2に記載の自走式電子機器。
  4.  前記走行センサは、前記走行面を逐次撮影しフレーム画像の信号を出力するカメラであり、
     前記制御部は、前記カメラから逐次出力されるフレーム画像に変化がないときに前記信号に変化がないと判断する請求項1に記載の自走式電子機器。
  5.  前記制御部は、予め定められた走行距離または予め定められた期間走行する間に前記走行センサから出力される信号に変化がないと判断したとき、前記筐体の走行方向を変えるように前記駆動部を制御し、走行方向が変化する間に前記走行センサから出力される信号に変化がないと判断したとき前記駆動部の駆動を停止するように制御する請求項1~4の何れか一つに記載の自走式電子機器。
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