JP6947336B2 - 移動体の移動制御システム、移動体、および移動体システム - Google Patents

移動体の移動制御システム、移動体、および移動体システム Download PDF

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Description

本発明は、移動体の移動制御システム、移動体、および移動体システムに関する。
特許文献1は、移動体の移動制御システムの例を開示する。移動制御システムは、カメラに撮影された画像に基づいて移動体の位置を特定する。移動制御システムは、移動指示を移動体に送信する。
日本特許第6402266号公報
しかしながら、特許文献1の移動制御システムにおいて、移動体がカメラに撮影される画像の範囲の外にあるときに、過去に送信した移動指示に基づいて現在の移動体の位置を推定する。ここで、タイヤの滑りなどによって移動体が指示の通りに移動していない場合に、移動体の位置の推定に誤差が生じる。この場合に、移動制御システムは、移動体の移動を外部から精度よく制御できない。
本発明は、このような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、移動体の移動を外部から精度よく制御できる移動体の移動制御システム、当該移動制御システムが制御する移動体、および当該移動制御システムならびに当該移動体を備える移動体システムを提供することである。
本発明に係る移動体の移動制御システムは、移動体が移動する移動エリアの地図データを記憶する地図データ記憶部と、移動体の位置から目標位置までの経路を探索する経路探索部と、経路探索部が探索した経路に基づいて移動する指令を移動体に出力する指令部と、移動エリアの一部を認識範囲として、移動体が認識範囲の内にあるときに移動体の位置を特定する位置特定部と、移動体が認識範囲の外にあるときに、位置特定部が特定した認識範囲の内の位置および移動体が検出する移動体の移動量に基づいて移動体の認識範囲の外の経路上の推定位置を推定する位置推定部と、経路上の推定位置にある場合の移動体に検出される周辺物の距離情報を地図データに基づいて推定する距離推定部と、距離推定部が推定した距離情報と移動体が検出した距離情報との差異に基づいて、推定位置を補正する位置補正部と、を備える。
本発明に係る移動体は、移動制御システムの認識範囲を一部に含む移動エリアを移動する駆動力を発生させる駆動部と、移動エリアにおける移動量を検出し、移動制御システムの位置特定部に特定される認識範囲の内の位置からの相対位置として認識範囲の外の移動制御システムの経路探索部が探索した目標位置までの経路上の推定位置を推定する移動制御システムの位置推定部に移動量を出力する移動量検出部と、移動エリアにおいて周辺物の距離情報を検出し、検出された距離情報、および経路上の推定位置にある場合に検出される距離情報として移動エリアの地図データに基づいて移動制御システムの推定部に推定された距離情報の差異に基づいて推定位置を補正する移動制御システムの位置補正部に、検出された距離情報を出力する距離検出部と、位置特定部に特定された位置または位置補正部に補正された位置から目標位置まで移動する指令の入力に基づいて駆動部の動作を制御する動作制御部と、を備える。
本発明に係る移動体システムは、移動エリアを移動する移動体と、移動体に移動する指令を出力する移動制御システムと、を備え、移動体は、移動エリアを移動する駆動力を発生させる駆動部と、移動エリアにおける移動量を検出する移動量検出部と、移動エリアにおいて現在位置の周辺物の距離情報を検出する距離検出部と、入力される指令に基づいて駆動部を動作させる動作制御部と、を備え、移動制御システムは、移動エリアの地図データを記憶する地図データ記憶部と、移動体の位置から目標位置までの経路を探索する経路探索部と、経路探索部が探索した経路に基づいて移動する指令を移動体の動作制御部に出力する指令部と、移動エリアの一部を認識範囲として、移動体が認識範囲の内にあるときに移動体の位置を特定する位置特定部と、移動体が認識範囲の外にあるときに、位置特定部が特定した認識範囲の内の位置および移動量検出部が検出する移動量に基づいて移動体の認識範囲の外の経路上の推定位置を推定する位置推定部と、経路上の推定位置にある場合の移動体に検出される距離情報を地図データに基づいて推定する距離推定部と、距離推定部が推定した距離情報と移動体が検出した距離情報との差異に基づいて、推定位置を補正する位置補正部と、を備える。
本発明によれば、移動制御システムは、移動エリアの一部を認識範囲として、移動体が認識範囲の内にあるときに移動体の位置を特定する。移動制御システムは、移動体が認識範囲の外にあるときに、特定した認識範囲の内の位置および移動体の移動量に基づいて移動体の認識範囲の外の推定位置を推定する。移動体の移動量は、移動体が検出する。移動制御システムは、地図データおよび周辺物の距離情報に基づいて、推定位置を補正する。周辺物の距離情報は、移動体が検出する。移動制御システムは、移動体の位置から目標位置までの経路に基づいて移動する指令を移動体に出力する。移動体は、移動制御システムから入力される指令に基づいて移動エリアを移動する。これにより、移動体の移動が外部から精度よく制御される。
実施の形態1に係る移動体システムの構成図である。 実施の形態1に係る移動体システムにおける移動体の位置の特定および推定の例を示す図である。 実施の形態1に係る移動体システムにおける移動体の位置の補正の例を示す図である。 実施の形態1に係る移動体システムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る移動体システムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る移動体システムの主要部のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態2に係る移動体システムの構成図である。 実施の形態3に係る移動体システムによる移動体の位置の補正の例を示す図である。 実施の形態4に係る移動体システムの構成図である。 実施の形態5に係る移動体システムの構成図である。 実施の形態5に係る移動体システムにおける移動体データの例を示す図である。 実施の形態5に係る移動体システムの動作の例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る移動体システムの構成図である。
移動体システム1は、例えば建築物、または屋内もしくは屋外の区域などに適用される。移動体システム1は、移動体2と、移動制御システム3と、を備える。
移動体2は、移動エリアを移動する装置である。移動エリアは、例えば建築物の内部もしくは外部の領域、または屋内もしくは屋外の区域の領域などである。ここで、建築物の外部の領域は、例えば建築物の外周を含む。移動体2は、例えば自走式のロボットである。移動体2は、ケーシング4を備える。移動体2は、ケーシング4に設けられるマーカー5を備えてもよい。移動体2は、駆動部6と、移動量検出部7と、距離検出部8と、第1通信部9と、移動体側報知部10と、動作制御部11と、を備える。
ケーシング4は、移動体2の外郭をなす部分である。
マーカー5は、移動体2の情報を表す表示である。移動体2の情報は、例えば移動体2を識別する識別情報である。マーカー5は、例えば記号、形状、文字列、一次元バーコード、二次元コード、またはカラーコードなどによって情報を表す。この例において、マーカー5は、方向性を持つ。マーカー5は、ケーシング4の外面において固定されている。マーカー5は、例えばケーシング4の上面に設けられる。
駆動部6は、駆動力を発生させる部分である。駆動部6は、例えばモーターと、モーターによって回転するタイヤを含む。
移動量検出部7は、移動体2の移動量を検出する部分である。移動体2の移動量は、例えば移動体2の位置の変化量である。あるいは、移動体2の移動量は、移動体2の位置の変化量を算出できる情報であってもよい。この例において、移動体2の位置は、移動体2の移動エリアにおける座標と、移動体2の姿勢と、を含む。移動体2の姿勢は、例えば移動体2の向きである。移動体2の移動量は、例えば移動体2の座標の変化量である。あるいは、例えば駆動部6がモーターおよびタイヤによって駆動力を発生させる場合に、移動体2の移動量は、タイヤの回転角であってもよい。このとき、移動量検出部7は、例えばタイヤの回転角を検出するエンコーダーを備える。
距離検出部8は、移動エリアにおける移動体2の周辺物の距離情報を検出する部分である。周辺物の距離情報は、移動体2と移動体2の周辺物との間の距離の情報である。移動体2の周辺物は、移動体2の周囲の物体である。移動体2の周辺物は、例えば移動エリアを含む建築物の壁、扉、もしくは柱などの構造物、または移動エリアにおいて移動する通行人もしくは他の移動体2などである。距離検出部8は、例えば光学式または超音波式などの非接触式の距離センサーを備える。距離検出部8は、例えばLiDAR(Light Detection and Ranging)装置を備えてもよい。
第1通信部9は、例えば無線によって移動体2の外部の装置と情報を通信する部分である。この例において、第1通信部9は、ネットワーク12に接続される。ネットワーク12は、例えばインターネット、イントラネット、またはVPN(Virtual Private Network)などである。
移動体側報知部10は、移動体2についての状況を報知する部分である。移動体側報知部10による報知は、例えば情報センター13のサーバーコンピューターにネットワーク12を通じて情報を送信することによって行われる。情報センター13は、例えば移動体システム1などの情報などを収集する拠点である。情報センター13のサーバーコンピューターは、例えば移動体側報知部10から情報を受信するときに、当該情報を情報センター13のオペレーターに報知する。
動作制御部11は、駆動部6の動作を制御する部分である。動作制御部11は、駆動部6の動作の制御によって移動体2の移動エリアにおける移動を制御する。
移動制御システム3は、カメラシステム14と、移動制御装置15と、を備える。
カメラシステム14は、複数のカメラ16と、画像処理部17と、第2通信部18と、を備える。
複数のカメラ16の各々は、移動エリアを含む建築物に設けられる。複数のカメラ16の各々は、例えば移動エリアの上方の天井または壁などに設けられる。複数のカメラ16の各々は、移動エリアの一部を撮影する装置である。複数のカメラ16の各々は、例えば監視カメラである。
画像処理部17は、複数のカメラ16の各々が撮影する画像を処理することで情報を抽出する部分である。画像処理部17は、マーカー認識部19と、位置特定部20と、を備える。
マーカー認識部19は、撮影された画像においてマーカー5を認識する部分である。マーカー認識部19は、例えば認識したマーカー5から移動体2の識別情報を読み取る機能を搭載する。マーカー認識部19は、例えば認識したマーカー5の位置を認識する機能を搭載する。ここで、マーカー5の位置は、移動エリアにおけるマーカー5の座標と、マーカー5の向きと、を含む。マーカー認識部19は、マーカー5の位置の認識において、画像を撮影したカメラ16の位置の情報を用いてもよい。
位置特定部20は、移動体2が認識範囲にあるときに当該移動体2の位置を特定する部分である。この例において、位置特定部20の認識範囲は、複数のカメラ16の各々の撮影範囲である。位置特定部20は、例えばマーカー認識部19が認識したマーカー5の位置に基づいて移動体2の位置を特定する。ここで、位置特定部20による移動体2の位置の特定の精度は、移動体2の移動制御において充分な精度であるように調整される。
第2通信部18は、画像処理部17が抽出した情報を例えば有線または無線によって外部の装置と通信する部分である。この例において、第2通信部18は、ネットワーク12に接続される。
移動制御装置15は、例えば建築物に設けられる。移動制御装置15は、例えばサーバーコンピューターである。移動制御装置15は、地図データ記憶部21と、位置推定部22と、距離推定部23と、位置補正部24と、経路探索部25と、指令部26と、第3通信部27と、を備える。
地図データ記憶部21は、地図データを記憶する部分である。地図データは、移動エリアの地図情報を含むデータである。地図情報は、例えば移動エリアにおける通路の壁の座標などの情報である。
位置推定部22は、移動体2の推定位置を推定する部分である。ここで、推定位置は、位置特定部20に特定された認識範囲の内の位置から、移動量検出部7に検出された移動量だけ移動した認識範囲の外の位置として推定される。なお、認識範囲の内の位置は、認識範囲の内の座標を含む位置である。また、認識範囲の外の位置は、認識範囲の外の座標を含む位置である。
距離推定部23は、移動体2が推定位置にある場合に、当該移動体2の距離検出部8に検出される距離情報を地図データに基づいて推定する部分である。ここで、距離推定部23が推定する距離情報は、移動体2の推定位置と地図データに基づくので、地図上にない例えば通行人などとの距離の情報を含まない。
位置補正部24は、地図データおよび移動体2の距離検出部8が検出する周辺物の距離情報に基づいて、位置推定部22が推定した推定位置を補正する部分である。ここで、移動量検出部7が検出する移動量は、例えばタイヤのスリップ、空回り、ドリフト、または計測誤差などによって誤差が生じうる。推定位置は、位置特定部20が特定した位置を基準に移動量を積算して得られる。このため、移動量の誤差が、推定位置に蓄積しうる。位置補正部24による補正は、例えばこのように誤差が蓄積した推定位置に対する補正である。
経路探索部25は、移動体2の位置から目標位置までの経路を地図データに基づいて探索する部分である。移動体2の位置は、移動体2が認識範囲の内にある場合に、例えば位置特定部20に特定される位置である。移動体2の位置は、移動体2が認識範囲の外にある場合に、例えば位置推定部22に特定される推定位置を位置補正部24が補正した位置である。目標位置は、移動体2について設定される移動エリアの内の位置である。目標位置は、例えば移動体2について設定される移動エリアの内の待機場所の位置、移動エリア内の移動体2の目的地の位置、または複数のカメラ16のいずれかの撮影範囲の内の位置、などである。
指令部26は、移動制御装置15の外部の装置に対する指令を出力する部分である。指令部26は、例えば経路探索部25が探索した経路に従って移動する指令を、移動体2に出力する。
第3通信部27は、移動制御装置15が例えば有線または無線によって外部の装置と情報を通信する部分である。ここで、通信される情報は、例えば移動体2に対する指令を含む。この例において、第3通信部27は、ネットワーク12に接続される。
続いて、図2を用いて移動体システム1における移動体2の位置の特定および推定の例を説明する。
図2は、実施の形態1に係る移動体システムにおける移動体の位置の特定および推定の例を示す図である。
図2において、側方から見た移動体2が示される。移動体2は、移動エリアを移動している。
図2において、複数のカメラ16の各々は、移動エリアの上方の天井Cに設けられる。
移動体2が複数のカメラ16のいずれかの撮影範囲Rの内にあるときに、カメラシステム14のマーカー認識部19は、撮影された画像において移動体2のマーカー5を認識する。マーカー認識部19は、移動体2の識別情報をマーカー5から読み取る。マーカー認識部19は、マーカー5の位置を認識する。位置特定部20は、認識されたマーカー5の位置に基づいて、移動体2の位置を特定する。第2通信部18は、特定された移動体2の位置Sと、移動体2の識別情報と、画像の撮影時刻と、を移動制御装置15に送信する。
移動制御装置15の第3通信部27は、特定された移動体2の位置Sと識別情報とを受信する。この例において、位置推定部22は、移動体2の位置Sを移動体2の識別情報に対応付けて更新しながら記憶する。経路探索部25は、移動体2の位置Sから目標位置までの経路を探索する。この例において、目標位置は、移動体2の目的地の位置である。移動体2の目的地は、移動体2が移動を開始する前に予め設定される。移動体2の目的地は、移動体2の識別情報に対応付けられる。指令部26は、探索された経路に従って移動する指令を、第3通信部27を通じて移動体2に出力する。
移動体2の第1通信部9は、指令部26から入力される指令を受信する。駆動制御部は、入力される指令に従って駆動部6を動作させる。移動体2は、駆動部6が発生させる駆動力によって床面Fの上を移動する。移動量検出部7は、移動体2の移動量を検出する。距離検出部8は、移動体2の周辺物の距離情報を検出する。第1通信部9は、検出された移動量および距離情報と、移動量および距離情報の検出時刻と、を含む情報を移動制御装置15に送信する。この例において、移動体2は、予め設定された時間ごとに移動制御装置15に情報を送信する。
移動体2が複数のカメラ16のいずれの撮影範囲Rの内にもいないときに、画像処理部17は、移動体2が撮影範囲Rの外にいると判定する。例えば、移動体2のマーカー5が複数のカメラ16のいずれが撮影した画像においても認識されないときに、マーカー認識部19は、移動体2が撮影範囲Rの外にいると判定する。第2通信部18は、移動体2が撮影範囲Rの外にいるとした判定結果と、当該移動体2の識別情報とを移動制御装置15に送信する。
移動制御装置15の第3通信部27は、判定結果と移動体2の識別情報とを受信する。位置推定部22は、受信した識別情報に対応付けて記憶している位置Sを基準位置とする。位置推定部22は、基準位置を特定した画像の撮影時刻と、移動体2から入力された移動量と、当該移動量の検出時刻とに基づいて、移動体2の基準位置に対する相対的な位置によって推定位置Gを推定する。
続いて、図3を用いて移動体システム1における移動体2の位置の補正の例を説明する。
図3は、実施の形態1に係る移動体システムにおける移動体の位置の補正の例を示す図である。
図3において、上方から見た移動体2が示される。移動体2は、移動エリアにおいて通路を移動している。
移動制御装置15の距離推定部23は、推定位置Gにいる移動体2の距離検出部8によって検出される距離情報を推定する。この例において、移動体2の推定位置Gは、経路P上の位置である。移動体2は、経路Pに沿う方向を向いている。このため、距離推定部23は、距離検出部8が移動体2の左右方向に等しい距離にある周辺物として通路の壁Wとの距離情報を検出する、と推定する。
一方、移動体2は、例えば移動量の誤差の蓄積などによって、推定位置Gから外れた位置を移動している。このとき、距離検出部8は、検出範囲Dのうちにある物体を周辺物として、周辺物の距離情報を検出する。この例において、移動体2は、通路において対向する一対の壁Wの一方に寄った位置を移動している。このため、距離検出部8は、移動体2の左右方向に異なる距離にある周辺物として通路の壁Wとの距離情報を検出する。
位置補正部24は、距離推定部23が推定した距離情報と、距離検出部8が検出した距離情報とを取得する。位置補正部24は、推定された距離情報と検出された距離情報との差異に基づいて、推定位置Gを補正する。
位置補正部24は、当該差異が推定位置Gと実際の位置とのずれによる差異であると判定するときに、推定位置Gの補正を行う。位置補正部24は、例えば、推定された距離情報と検出された距離情報との差異が回転および並進によって解消するときに、当該差異が推定位置Gと実際の位置とのずれによる差異であると判定する。このとき、位置補正部24は、当該回転および並進に基づいて、推定位置Gの補正を行う。
経路探索部25は、補正された移動体2の位置から目標位置までの経路を探索する。経路探索部25は、移動体2が目標位置に到着している場合に、例えば移動体2に目標位置への到着を通知する。一方、指令部26は、移動体2が目標位置に到着してない場合に、探索された経路に従って移動する指令を、第3通信部27を通じて移動体2に出力する。
移動体2は、移動制御装置15の指令部26から入力される指令に従って移動する。このとき、移動体2の動作制御部11は、例えば距離検出部8が検出する距離情報に基づいて、移動体2の進路上に障害物があるかを判定する。動作制御部11は、進路上に障害物があると判定する場合に、移動制御装置15から入力される指令に優先して、障害物を回避する移動体2の回避動作を行う。動作制御部11は、回避動作を行っているときに、移動制御装置15に回避動作中であることを通知してもよい。
ここで、障害物の形状または位置などによって、移動体2が当該障害物を回避することが困難なことがある。移動体側報知部10は、移動体2の進路上に障害物があると判定する場合に、当該判定が予め設定された時間より長く継続するときに、障害物を回避できなかったことを、例えば情報センター13のサーバーコンピューターに報知する。
続いて、図4および図5を用いて、移動体システム1の動作の例を説明する。
図4および図5は、実施の形態1に係る移動体システムの動作の例を示すフローチャートである。
図4において、移動制御システム3の動作の例が示される。
ステップS101において、マーカー認識部19は、複数のカメラ16の各々が撮影した画像において移動体2のマーカー5を探索する。移動制御システム3の動作は、ステップS102に進む。
ステップS102において、マーカー認識部19は、複数のカメラ16のいずれかが撮影した画像において移動体2のマーカー5が検出されたかを判定する。判定結果がYesの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS103に進む。判定結果がNoの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS104に進む。
ステップS103において、位置特定部20は、マーカー認識部19が認識したマーカー5の位置に基づいて、移動体2の位置を特定する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS108に進む。
ステップS104において、位置推定部22は、位置特定部20に特定された移動体2の位置、および移動体2の移動量検出部7が検出した移動量に基づいて、移動体2の推定位置を推定する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS105に進む。
ステップS105において、距離推定部23は、推定位置にいる移動体2の距離検出部8が検出する周辺物の距離情報を推定する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS106に進む。
ステップS106において、位置補正部24は、距離推定部23が推定した距離情報と、移動体2の距離検出部8が検出した距離情報とが整合するかを判定する。判定結果がNoの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS107に進む。判定結果がYesの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS108に進む。
ステップS107において、位置補正部24は、距離推定部23が推定した距離情報と、距離検出部8が検出した距離情報との差異に基づいて、移動体2の推定位置を補正する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS105に進む。
ステップS108において、経路探索部25は、地図データに基づいて、移動体2の位置から移動体2の目標位置までの経路を探索する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS109に進む。
ステップS109において、経路探索部25は、移動体2が目標位置に到着しているかを判定する。判定結果がNoの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS110に進む。判定結果がYesの場合に、移動制御システム3の動作は、終了する。
ステップS110において、指令部26は、経路探索部25が探索した経路を移動する指令を移動体2に出力する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS101に進む。
図5において、移動体2の動作の例が示される。
ステップS201において、移動量検出部7は、移動体2の移動量を検出する。その後、移動量検出部7は、検出した移動量を移動制御システム3の位置推定部22に出力する。その後、移動体2の動作は、ステップS202に進む。
ステップS202において、距離検出部8は、移動体2の周辺物の距離情報を検出する。その後、距離検出部8は、検出した距離情報を移動制御システム3の位置補正部24に出力する。その後、移動体2の動作は、ステップS203に進む。
ステップS203において、動作制御部11は、距離情報に基づいて、移動体2の進路上に障害物があるかを判定する。判定結果がNoの場合に、移動体2の動作は、ステップS204に進む。判定結果がYesの場合に、移動体2の動作は、ステップS205に進む。
ステップS204において、動作制御部11は、移動制御システム3から入力された指令に基づいて駆動部6を動作させる。移動体2は、駆動部6の動作によって移動する。その後、移動体2の動作は、ステップS201に進む。
ステップS205において、移動体側報知部10は、障害物の回避に失敗したかを判定する。障害物の回避に失敗したかの判定は、例えば移動体2の進路上に障害物があると判定する場合において当該判定が予め設定された時間より長く継続するかの判定によって行われる。判定結果がNoの場合に、移動体2の動作は、ステップS206に進む。判定結果がYesの場合に、移動体2の動作は、ステップS207に進む。
ステップS206において、動作制御部11は、移動制御システム3から入力される指令に優先して移動体2の回避動作を行う。その後、移動体2の動作は、ステップS201に進む。
ステップS207において、移動体側報知部10は、障害物を回避できなかったことを報知する。動作制御部11は、移動体2を停止させるように駆動部6を制御する。その後、移動体2の動作は、終了する。
以上に説明したように、実施の形態1に係る移動制御システム3は、地図データ記憶部21と、経路探索部25と、指令部26と、位置特定部20と、位置推定部22と、位置補正部24と、を備える。地図データ記憶部21は、移動体2が移動する移動エリアの地図データを記憶する。経路探索部25は、移動体2の位置から目標位置までの経路を探索する。指令部26は、経路探索部25が探索した経路に基づいて移動する指令を移動体2に出力する。位置特定部20は、移動エリアの一部を認識範囲とする。位置特定部20は、移動体2が認識範囲の内にあるときに移動体2の位置を特定する。位置推定部22は、移動体2が認識範囲の外にあるときに、位置特定部20が特定した認識範囲の内の位置および移動体2が検出する移動体2の移動量に基づいて移動体2の認識範囲の外の推定位置を推定する。位置補正部24は、地図データおよび移動体2が検出する周辺物の距離情報に基づいて、推定位置を補正する。
また、実施の形態1に係る移動体2は、駆動部6と、移動量検出部7と、距離検出部8と、動作制御部11と、を備える。駆動部6は、移動制御システム3の認識範囲を一部に含む移動エリアを移動する駆動力を発生させる。移動量検出部7は、移動エリアにおける移動量を検出する。移動量検出部7は、移動制御システム3の位置推定部22に移動量を出力する。移動制御システム3の位置推定部22は、移動制御システム3の位置特定部20に特定される認識範囲の内の位置からの相対位置として認識範囲の外の推定位置を推定する。距離検出部8は、移動エリアにおいて周辺物の距離情報を検出する。距離検出部8は、移動制御システム3の位置補正部24に距離情報を出力する。移動制御システム3の位置補正部24は、移動エリアの地図データおよび距離情報に基づいて推定位置を補正する。動作制御部11は、位置特定部20に特定された位置または位置補正部24に補正された位置から目標位置まで移動する指令の入力に基づいて駆動部6の動作を制御する。
また、実施の形態1に係る移動体システム1は、移動体2と、移動制御システム3と、を備える。移動体2は、移動エリアを移動する。移動制御システム3は、移動体2に移動する指令を出力する。移動体2は、駆動部6と、移動量検出部7と、距離検出部8と、動作制御部11と、を備える。駆動部6は、移動エリアを移動する駆動力を発生させる。移動量検出部7は、移動エリアにおける移動量を検出する。距離検出部8は、移動エリアにおいて現在位置の周辺物の距離情報を検出する。動作制御部11は、入力される指令に基づいて駆動部6を動作させる。移動制御システム3は、地図データ記憶部21と、経路探索部25と、指令部26と、位置特定部20と、位置推定部22と、位置補正部24と、を備える。地図データ記憶部21は、移動エリアの地図データを記憶する。経路探索部25は、移動体2の位置から目標位置までの経路を探索する。指令部26は、経路探索部25が探索した経路に基づいて移動する指令を移動体2の動作制御部11に出力する。位置特定部20は、移動エリアの一部を認識範囲とする。位置特定部20は、移動体2が認識範囲の内にあるときに移動体2の位置を特定する。位置推定部22は、移動体2が認識範囲の外にあるときに、位置特定部20が特定した認識範囲の内の位置および移動量検出部7が検出する移動量に基づいて移動体2の認識範囲の外の推定位置を推定する。位置補正部24は、地図データおよび距離検出部8が検出する距離情報に基づいて、推定位置を補正する。
移動体2が認識範囲の内にあるときに、移動体2の位置は位置特定部20に特定される。移動体2が認識範囲の外にあるときに、移動体2の推定位置は、過去に特定された認識範囲内の位置およびそこからの移動量に基づいて位置推定部22に推定される。ここで、推定位置は、位置特定部20が特定した位置を基準に移動量を積算して得られる。このため、移動量の誤差が、推定位置に蓄積しうる。位置補正部24は、誤差が蓄積した推定位置に対して、地図データおよび距離情報に基づいて補正を行う。距離情報は、実際の移動体2の位置において検出されるので、積算による誤差の蓄積を含まない。これにより、移動制御システム3は、認識範囲の外にある移動体2の位置を精度良く把握できる。移動制御システム3は、このように把握した位置に基づいて、移動体2に移動の指令を出力する。これにより、移動体2の移動は、外部から精度よく制御される。
移動体2は、移動制御システム3の指令に基づいて移動する。このため、移動体2は、移動エリアの地図データを持つ必要がない。あるいは、移動体2は、移動エリアの地図データを移動のために生成する必要がない。地図データによる移動を行わない単機能な移動体2に対しても、移動制御システム3は、目標位置までの移動体2の移動制御を遠隔で行うことができる。
移動制御システム3は、認識範囲の外においても、移動量の積算によって推定される推定位置の誤差を補正できる。このため、移動エリアに対する認識範囲の割合を小さくできる。このため、例えば認識範囲がカメラ16の撮影範囲である場合に、移動制御システム3は、少ないカメラ16の台数で精度よく移動体2の移動制御ができる。
また、移動制御システム3は、距離推定部23を備える。距離推定部23は、推定位置にある場合の移動体2に検出される距離情報を地図データに基づいて推定する。
移動制御システム3は、距離推定部23が推定した距離情報と、距離検出部8が検出した距離情報と、の両方を比較できる。これにより、移動制御システム3は、推定位置と実際の位置との差異をより正確に把握できる。
また、位置補正部24は、距離推定部23が推定した距離情報と移動体2が検出した距離情報との差異に基づいて推定位置を補正する。
距離情報は、移動体2の位置と周辺物との関係によって定まる。このため、距離情報は、移動体2の移動の履歴によらない。これにより、積算による誤差の蓄積の影響を受けずに、移動体2の推定位置を補正できる。
また、位置特定部20は、移動エリアの一部を撮影するカメラ16の撮影範囲を認識範囲とする。位置特定部20は、カメラ16が撮影する画像に基づいて移動体2の位置を特定する。
位置特定部20は、画像によって移動体2の位置を取得できる。また、位置特定部20は、監視カメラなどの既設のカメラ16によって撮影された画像を移動体2の位置の特定に利用できる。なお、位置特定部20は、位置制御システムのための新設のカメラ16によって撮影された画像を利用して移動体2の位置を特定してもよい。
また、移動制御システム3は、マーカー認識部19を備える。マーカー認識部19は、カメラ16が撮影する画像において移動体2の外面に設けられるマーカー5を認識する。マーカー認識部19は、認識したマーカー5に基づいて移動体2を識別する識別情報を読み取る。
また、移動体2は、マーカー5を備える。マーカー5は、識別情報を含む。マーカー5は、認識範囲の内において移動制御システム3に認識される。
これにより、移動体2の検出が容易になる。また、移動体2に外見上の特徴がない場合においても、移動制御システム3は、移動体2を検出できる。また、識別情報によって、移動体2の識別が容易になる。これにより、移動体2の追跡が容易になる。
また、移動制御システム3のマーカー認識部19は、カメラ16が撮影する画像においてマーカー5の位置を認識する。位置特定部20は、マーカー認識部19が認識したマーカー5の位置に基づいて移動体2の位置を特定する。
また、移動体2のマーカー5は、方向性を持つ。
これにより、移動体2の位置の特定が容易になる。移動制御システム3は、移動体2の検出において、マーカー5を認識するアルゴリズムが実装されていればよい。このため、移動体2の形態が多様である場合においても、移動制御システム3の画像処理に係る構成が簡単になる。
また、移動体2の動作制御部11は、距離検出部8が検出した距離情報によって進路上に障害物があると判定する場合に、障害物を回避する回避動作を移動制御システム3から入力される指令に優先させる。
移動体2は、移動制御システム3が地図データに存在しない障害物を認識しているか否かに関わらず、距離検出部8によって検出した障害物を回避できる。移動体2は、距離検出部8によって回避動作を行うため、障害物の種類によらず回避動作を行うことができる。移動体2が回避する障害物は移動体2の周辺の障害物であるので、移動体2は、移動エリアの地図データを必要としない。移動制御システム3は、移動体2の回避動作のために移動体2の他の障害物の位置を管理する必要がない。
また、移動体2は、移動体側報知部10を備える。移動体側報知部10は、距離検出部8が検出した距離情報によって進路上に障害物があると判定する場合に、当該判定が予め設定された時間より長く継続するときに、障害物を回避できなかったことを報知する。
障害物の形状または位置などによって、移動体2が当該障害物を回避することが困難な場合においても、移動体2の状況が報知される。これにより、移動体2が障害物を回避できない場合においても、例えば管理者による障害物の除去などの対応ができるようになる。
なお、指令部26は、距離推定部23が推定した距離情報と移動体2が検出した距離情報との差異が小さくなるように移動する指令を移動体2に出力してもよい。
指令部26は、例えば、推定された距離情報と検出された距離情報との差異が回転および並進によって解消するときに、当該回転および並進に基づいて移動する指令を移動体2に出力する。これにより、移動体2は、移動制御システム3の指令に基づく経路により早く復帰できるようになる。指令部26は、推定された距離情報と検出された距離情報との差異が解消するまで移動体2に繰り返し指令を出力してもよい。
また、移動体2は、マーカー5を備えなくてもよい。このとき、位置特定部20は、移動体2の形状などの外観に基づいて移動体2の位置を特定してもよい。移動体2が外観により識別できるとき、画像処理部17は、外観によって移動体2を識別してもよい。
また、移動体2は、カメラ16の撮影範囲の内にいるか否かに関わらず、移動量および距離情報を移動制御装置15に送信してもよい。このとき、移動体2がカメラ16の撮影範囲の内にいる場合に、移動制御装置15は移動体2から送信される移動量および距離情報を無視してもよい。あるいは、移動体2は、移動制御装置15の要求に基づいて移動量および距離情報を移動制御装置15に送信してもよい。移動制御装置15は、例えば移動体2がカメラ16の撮影範囲の内から出たときに、当該移動体2に移動量および距離情報の送信を要求してもよい。また、移動体2は、回避動作中に距離情報を移動制御装置15に出力しなくてもよい。
また、例えば指令部26は、移動体2の進路上に障害物があるかを判定してもよい。指令部26は、例えば推定された距離情報と検出された距離情報との差異が障害物による差異であるか否かに基づいて、移動体2の進路上に障害物があるかを判定する。指令部26は、例えば推定された距離情報と検出された距離情報との差異が回転および並進によって解消しないときに、当該差異が障害物による差異であると判定する。指令部26は、移動体2の進路上に障害物があると判定するときに、移動体2への指令の出力を休止してもよい。
また、移動制御システム3の一部または全部の機能は、一体のハードウェアによって実現されてもよい。移動制御システム3の一部または全部の機能は、複数のハードウェアによって実現されてもよい。
続いて、図6を用いて移動制御システム3のハードウェア構成の例について説明する。
図6は、実施の形態1に係る移動制御システムの主要部のハードウェア構成を示す図である。
移動制御システム3の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ3bと少なくとも1つのメモリ3cとを備える。処理回路は、プロセッサ3bおよびメモリ3cと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用のハードウェア3aを備えてもよい。
処理回路がプロセッサ3bとメモリ3cとを備える場合、移動制御システム3の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ3cに格納される。プロセッサ3bは、メモリ3cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、移動制御システム3の各機能を実現する。
プロセッサ3bは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ3cは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等により構成される。
処理回路が専用のハードウェア3aを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
移動制御システム3の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、移動制御システム3の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。移動制御システム3の各機能について、一部を専用のハードウェア3aで実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、ハードウェア3a、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで移動制御システム3の各機能を実現する。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1で開示された例と相違する点について詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示された例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図7は、実施の形態2に係る移動体システムの構成図である。
移動制御装置15は、制御システム側報知部28を備える。
制御システム側報知部28は、移動体システム1についての状況を移動制御システム3から報知する部分である。制御システム側報知部28による報知は、例えば情報センター13のサーバーコンピューターにネットワーク12を通じて情報を送信することによって行われる。情報センター13のサーバーコンピューターは、例えば制御システム側報知部28から情報を受信するときに、当該情報を情報センター13のオペレーターに報知する。制御システム側報知部28は、移動体側報知部10と異なる報知先に報知を行ってもよい。
指令部26は、推定された距離情報と検出された距離情報との差異が障害物による差異であるかを判定する。指令部26は、当該差異が障害物による差異であると判定する場合に、当該障害物を回避する指令を移動体2に出力する。
移動体2は、指令部26から入力される指令に基づいて、障害物を回避する。
制御システム側報知部28は、推定された距離情報と検出された距離情報との差異が障害物による差異であると判定される場合に、当該判定が予め設定された時間より長く継続するときに、移動体2が障害物を回避できなかったことを報知する。
以上に説明したように、実施の形態2に係る移動体システム1において、移動体2は、移動制御システム3からの指令に基づいて障害物を回避する。このように、移動制御システム3は、障害物を回避する機能を搭載しない単純な移動体2についても、目標位置まで移動制御することができる。
また、障害物の形状または位置などによって、移動体2が当該障害物を回避することが困難な場合においても、移動体2の状況が報知される。これにより、移動体2が障害物を回避できない場合においても、例えば管理者による障害物の除去などの対応ができるようになる。なお、移動体2が障害物を回避できない場合に、指令部26は、移動体2の移動体側報知部10から報知を行うように指令を出力してもよい。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1または実施の形態2で開示された例と相違する点について詳しく説明する。実施の形態3で説明しない特徴については、実施の形態1または実施の形態2で開示された例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図8は、実施の形態3に係る移動体システムによる移動体の位置の補正の例を示す図である。
この例において、地図データは、移動エリアにおける特徴点Xの情報を含む。特徴点Xは、例えば移動エリアにおいて他の近隣の点と区別しうる特徴的な点である。特徴点Xは、例えば移動エリアの岐路における点である。ここで、移動エリアの岐路は、移動エリアの通路における例えば十字路、Y字路、T字路、または曲がり角などの部分である。このとき、特徴点Xは、岐路における角の点である。あるいは、特徴点Xは、例えば建築物の柱の角などであってもよい。
距離推定部23は、推定位置にある場合の移動体2および移動エリアにおける特徴点Xの間の距離を地図データに基づいて推定する。位置補正部24は、移動体2および特徴点Xの間の距離について、距離推定部23によって推定された距離と、距離検出部8によって検出された距離との差異に基づいて推定位置を補正する。
以上に説明したように、実施の形態3に係る移動制御システム3は、移動エリアにおける特徴点Xを用いて推定位置を補正する。特徴点Xは、地図データにおいて他の近隣の点と区別される。このため、位置補正部24は、より高い精度で推定位置の補正ができる。また、岐路における点を特徴点Xとすることで、移動制御システム3は、岐路における移動体2の位置を精度よく把握できる。移動制御システム3は、岐路を曲がる経路を移動する移動体2についても、精度よく移動制御を行える。なお、移動制御システム3は、複数の特徴点を位置の補正に用いてもよい。
実施の形態4.
実施の形態4では、実施の形態1から実施の形態3で開示された例と相違する点について詳しく説明する。実施の形態4で説明しない特徴については、実施の形態1から実施の形態3で開示された例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図9は、実施の形態4に係る移動体システムの構成図である。
移動体2は、発信機29を備える。発信機29は、無線信号を発信する装置である。発信機29は、例えば移動体2の識別情報を発信する。発信機29は、例えば小電力無線、無線LAN(Local Area Network)、または無線PAN(Personal Area Network)などによって無線信号を発信する。
移動制御システム3は、位置特定システム30を備える。位置特定システム30は、第2通信部18と、位置特定部20と、複数の受信機31と、を備える。
複数の受信機31の各々は、移動エリアに設けられる。複数の受信機31の各々は、発信機29が発信する無線信号を受信する装置である。
位置特定部20は、複数の受信機31の各々に接続される。この例において、位置特定部20の認識範囲は、複数の受信機31の各々の受信範囲Rである。位置特定部20は、例えば発信機29が発信した無線信号を受信する複数の受信機31による3点測量などによって移動体2の位置を特定する。ここで、移動体2の位置は、例えば移動エリアにおける座標であってもよい。
第2通信部18は、位置特定部20が特定した移動体2の位置を、ネットワーク12を通じて移動制御装置15に送信する。
以上に説明したように、実施の形態4に係る移動体システム1において、移動体2の位置は、発信機29および受信機31の間の無線通信に基づいて特定される。移動体システム1は、移動体2を撮影するための照明などを必要としない。このため、移動体システム1の構成の自由度が高くなる。なお、移動体システム1は、無線通信による位置の特定と、カメラ16が撮影する画像による位置の特定とを併用してもよい。
実施の形態5.
実施の形態5では、実施の形態1から実施の形態4で開示された例と相違する点について詳しく説明する。実施の形態5で説明しない特徴については、実施の形態1から実施の形態4で開示された例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図10は、実施の形態5に係る移動体システムの構成図である。
図10において、建築物は、入退管理システム32、およびエレベーターシステム33を備える。入退管理システム32は、建築物の一部または全部の領域において、利用者などの入域および退域を管理するシステムである。入退管理システム32は、例えば領域の境界において電気錠を備える。エレベーターシステム33は、建築物の複数の階の間で利用者などを輸送する装置である。
この例において、移動体2は、複数の種別に分類される。移動体2の種別は、例えば買物カートロボット、乗用カートロボット、配達ロボット、および清掃ロボットを含む。ここで、買物カートロボットは、例えば利用者が押して操作するロボットである。乗用カートロボットは、例えば利用者が乗車して操作するロボットである。ここで、買物カートロボットおよび乗用カートロボットは、利用者の利用後にその場に乗り捨てられる。乗り捨てられた買物カートロボットおよび乗用カートロボットは、その後、自走式ロボットとして動作する。清掃ロボットは、例えば予め設定されたエリアを自動的に清掃する自走式ロボットである。配達ロボットは、例えば指令されたエリアに物品を配達する自走式ロボットである。移動体2の種別の情報は、例えばマーカー5に含まれる。
この例において、移動体2は、複数の動作状態を有する。移動体2は、複数の動作状態のいずれかの動作状態にある。
動作制御部11は、移動体2の動作状態に基づいて動作する。複数の動作状態は、例えば手動制御状態、自動制御状態、待機状態、および停止状態を含む。動作状態は、例えば移動体2の種別に応じて設定される。動作状態の種類および数は、移動体2の種別によって異なっていてもよい。
手動制御状態は、移動体2を利用する利用者の操作によって移動体2が動作する状態である。手動移動状態は、利用者の操作によって一時的に停止している状態を含んでもよい。手動移動状態は、例えば移動体2が買物カートロボットである場合に、利用者に押されて移動している状態である。あるいは、手動移動状態は、例えば移動体2が乗用カートロボットである場合に、乗車している利用者の運転によって移動している状態である。
自動制御状態は、移動制御システム3から入力される指令に基づいて動作する状態である。自動制御状態は、移動体2が移動する経路において、例えば入力される指令に基づいて一時的に停止している状態を含んでもよい。自動制御状態は、入力される指令に優先して障害物の回避動作を行っている状態を含んでもよい。
待機状態は、移動体2が待機場所において停止している状態である。待機場所は、移動体2に応じて予め設定される移動エリア内の場所である。待機場所は、移動体2が利用されていないときに待機する場所である。待機場所は、例えば認識範囲の内の場所である。
停止状態は、利用者の操作および移動制御システム3の指令のいずれにもよらずに、移動体2が待機場所の他の場所において停止している状態である。
移動体2は、状態通知部34を備える。状態通知部34は、動作制御部11の動作状態を通知する部分である。状態通知部34は、例えば利用者に動作状態を通知するLEDランプ(LED:Light Emitting Diode)である。
画像処理部17のマーカー認識部19は、認識したマーカー5から移動体2の種別の情報を読み取る機能を搭載する。
画像処理部17は、状態判定部35を備える。状態判定部35は、移動体2が認識範囲にあるときに移動体2の状態を判定する部分である。状態判定部35は、例えば状態通知部34がLEDランプである場合に、状態通知部34の発光状態に基づいて移動体2の状態を判定する。このとき、状態通知部34は、状態判定部35に移動体2の状態を例えばLEDランプの発光によって通知している。
あるいは、状態判定部35は、カメラ16の画像における移動体2の周囲の状況に基づいて移動体2の状態を判定する。状態判定部35は、例えば移動体2が買物カートロボットである場合に、カメラ16の画像において移動体2を操作する利用者と移動体2とが同時に映っているときに、当該移動体2の動作状態を手動移動状態であると判定する。状態判定部35は、例えば移動体2が乗用カートロボットである場合に、カメラ16の画像において移動体2に乗車している利用者と移動体2とが同時に映っているときに、当該移動体2の動作状態を手動移動状態であると判定する。状態判定部35は、例えばカメラ16の画像において停止している移動体2が映っている状況が予め設定された時間だけ継続している場合に、当該移動体2の動作状態を停止状態であると判定する。
指令部26は、移動体2の位置に応じた指令を入退管理システム32に出力する。指令部26が入退管理システム32に出力する指令は、例えば電気錠の解錠および施錠などを含む。指令部26は、例えば認証可能な移動体2が電気錠に接近するときに、解錠の指令を電気錠に出力する。移動制御装置15の指令部26は、移動体2の位置に応じた指令をエレベーターシステム33に出力する。指令部26がエレベーターシステム33に出力する指令は、例えば乗場呼びの登録、かごの戸の開閉、および行先階の指定などを含む。指令部26は、例えば移動体2がエレベーターシステム33の乗場に接近するときに、乗場呼びと行先階の指定との指令をエレベーターシステム33に出力する。
移動制御装置15は、移動体データ記憶部36を備える。移動体データ記憶部36は、移動体データを記憶する部分である。移動体データは、例えば、移動体2の属性などの静的データ、および移動体2の動作状態などの動的データを含むデータである。
図11は、実施の形態5に係る移動体システムにおける移動体データの例を示す図である。
移動体データは、静的データとして、例えばID(Identification)、種別情報、セキュリティ連携ID、エレベーター連携ID、および待機場所情報を含む。IDは、移動体2を識別する情報の例である。種別情報は、移動体2の種別を表す情報である。セキュリティ連携IDは、例えば入退管理システム32において入域または退域の際の認証に用いられる情報である。エレベーター連携IDは、例えば移動体2に移動が許可される階床を表す情報である。待機場所情報は、移動体2の待機場所を表す情報である。待機場所情報は、例えば待機場所の名称と、待機場所の座標と、を含む。ここで、待機場所の座標は、待機中の移動体2の姿勢の情報を含んでもよい。待機場所の座標は、階床の情報を実数値、整数値、または列挙型として含んでもよい。移動体データは、動的データとして、移動体2の動作状態を含む。
移動制御システム3は、移動体2の種別に基づいて、例えば次のように移動体2の移動を制御する。例えば移動体2の種別が清掃ロボットである場合に、指令部26は、移動エリアをくまなく移動するように指令を出力する。あるいは、経路探索部25は、例えば、待機場所から再び待機場所に戻る循環経路を設定する。このとき、経路探索部25は、例えば通路の進行方向に対して左端側および右端側を交互に移動する経路を設定する。指令部26は、経路探索部25が設定した経路に基づいて、移動体2に移動する指令を出力する。例えば移動体2の種別が配達ロボットである場合に、経路探索部25は、移動エリアを短い経路で移動する経路を設定する。指令部26は、経路探索部25が設定した経路に基づいて、移動体2に移動する指令を出力する。
指令部26は、移動体2の動作状態に基づいて、例えば次のように移動体2に指令を出力する。
移動体2の動作状態が待機状態であるときに、指令部26は、移動体2に移動する指令を出力しない。移動体2は、待機場所において待機している。ここで、移動体2は、例えば利用者の操作によって手動制御状態に切り替えられてもよい。あるいは、例えば利用者から移動体2を呼び出す要求が移動制御システム3に入力される場合に、指令部26は、移動体2の動作状態を自動制御状態に切り替える指令を出力してもよい。
移動体2の動作状態が手動制御状態であるときに、指令部26は、移動体2に移動する指令を出力しない。移動体2は、利用者の操作に基づいて動作する。ここで、例えば移動体2の動作状態の判定の遅れなどによって移動する指令が移動制御システム3から入力されるときに、移動体2は、当該指令より利用者の操作を優先させる。
移動体2の動作状態が自動制御状態であるときに、指令部26は、目標位置まで移動する指令を移動体2に出力する。移動体2は、入力される指令に基づいて、目標位置まで移動する。この例において、指令部26は、移動体2の動作状態が自動制御状態である間、目標位置の設定を変更しない。移動体2が目標位置に到着するときに、指令部26は、移動体2の動作状態を待機状態に切り替える指令を出力する。移動体2が目標位置に到着したか否かは、例えば経路探索部25が判定する。
移動体2の動作状態が停止状態であるときに、指令部26は、移動体2の目標位置を設定する指令を移動体2に出力する。指令部26は、移動体2の動作状態を自動制御状態に切り替える指令を出力する。
指令部26による目標位置の設定は、例えば移動体データに基づいて行われる。移動体データにおいて待機場所情報が複数登録されている場合に、指令部26は、例えば移動体2の現在の位置からの経路が最も短い待機場所の位置を目標位置として設定する。あるいは、指令部26は、待機場所に待機している移動体2の数に基づいて目標位置を設定してもよい。指令部26は、例えば画像処理部17から待機場所の移動体2の数を取得する。指令部26は、例えば、待機している移動体2の数が少ない待機場所の位置を目標位置として設定する。あるいは、指令部26は、待機場所の空き状況に基づいて目標位置を設定してもよい。指令部26は、例えば画像処理部17から待機場所の空き状況の情報を取得する。指令部26は、例えば、空いている待機場所の位置を目標位置として設定する。あるいは、指令部26は、待機場所までの経路の距離、待機場所に待機している移動体2の数、および待機場所の空き状況などに重みを持たせた計算式によって目標位置を設定してもよい。
続いて、図12を用いて移動体システム1の動作の例を説明する。
図12は、実施の形態5に係る移動体システムの動作の例を示すフローチャートである。
図12において、移動制御システム3の動作の例が示される。
ステップS301において、状態判定部35は、移動体2の動作状態を判定する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS302に進む。
ステップS302において、指令部26は、移動体2の動作状態が待機状態であるかを判定する。判定結果がYesの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS301に進む。判定結果がNoの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS303に進む。
ステップS303において、指令部26は、移動体2の動作状態が手動制御状態であるかを判定する。判定結果がYesの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS301に進む。判定結果がNoの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS304に進む。
ステップS304において、指令部26は、移動体2の動作状態が自動制御状態であるかを判定する。判定結果がYesの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS307に進む。判定結果がNoの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS305に進む。
ステップS305において、指令部26は、目標位置を設定する指令を移動体2に出力する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS306に進む。
ステップS306において、指令部26は、動作状態を自動制御状態に切り替える指令を移動体2に出力する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS301に進む。
ステップS307において、経路探索部25は、移動体2が目標位置に到着したかを判定する。判定結果がNoの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS301に進む。判定結果がYesの場合に、移動制御システム3の動作は、ステップS308に進む。
ステップS308において、指令部26は、動作状態を待機状態に切り替える指令を移動体2に出力する。その後、移動制御システム3の動作は、ステップS301に進む。
以上に説明したように、実施の形態5に係る移動制御システム3のマーカー認識部19は、認識したマーカー5に基づいて移動体2の種別を読み取る。
これにより、移動制御システム3は、移動体2の種別に応じた指令によって移動体2の移動を制御できる。
また、移動制御システム3は、状態判定部35を備える。状態判定部35は、移動体2が認識範囲にあるときに、移動体2の動作状態を判定する。指令部26は、動作状態に応じた指令を移動体2に出力する。
また、移動体2の動作制御部11は、複数の動作状態のいずれかに基づいて動作する。複数の動作状態は、移動制御システム3から入力される指令に基づいて動作する自動制御状態を含む。
これにより、移動制御システム3は、複数の動作状態によって動作する移動体2の移動を制御できる。また、移動体2は、移動制御システム3から入力される指令に基づいて動作する状態とその他の動作状態とを切り替えられる。これにより、移動体2の移動制御を柔軟に行うことができる。
また、移動制御システム3の指令部26は、移動体2の動作状態が停止状態であるときに移動体2の状態を自動制御状態とする。このとき、指令部26は、移動体2の目標位置を設定する。このとき、指令部26は、設定された目標位置に移動する指令を移動体2に出力する。
これにより、移動制御システム3は、移動エリアにおいて移動制御システム3または利用者の制御下にない移動体2を目標位置まで誘導できる。
また、移動制御システム3の指令部26は、移動体2の動作状態が利用者の操作によって動作する手動制御状態であるときに、移動する指令を移動体2に出力しない。
また、移動体2の動作制御部11は、動作状態が利用者の操作によって動作する手動制御状態であるときに、利用者の操作を移動制御システム3から入力される指令に優先させる。
これにより、移動制御システム3から入力される指令によって利用者の操作による移動体2の動作が乱されにくくなる。
また、移動制御システム3の指令部26は、移動体2の位置に応じた指令を入退管理装置に出力する。
また、指令部26は、移動体2の位置に応じた指令をエレベーターシステム33に出力する。
これにより、移動体2は、移動エリアをスムーズに移動しやすくなる。
また、移動体2は、状態通知部34を備える。状態通知部34は、動作制御部11が複数の動作状態のうちのいずれに基づいて動作しているかを移動制御システム3に通知する。
これにより、移動制御システム3による移動体2の動作状態の把握が容易になる。移動体システム1において、移動制御システム3と移動体2との協同がより確実に行われるようになる。
ここで、移動体2の静的データは、移動体2のマーカー5に含まれていてもよい。このとき、移動体データ記憶部36は、静的データとして移動体2のIDのみを記憶していてもよい。あるいは、マーカー5は、移動体2のIDのみを記憶していてもよい。このとき、移動体データ記憶部36は、静的データとして移動体2のIDに関連付けられる移動体2の属性のデータを記憶していてもよい。
本発明に係る移動制御システムは、移動体の移動制御に適用できる。本発明に係る移動体は、移動体システムに適用できる。本発明に係る移動体システムは、移動体が移動可能な建築物に適用できる。
1 移動体システム、 2 移動体、 3 移動制御システム、 4 ケーシング、 5 マーカー、 6 駆動部、 7 移動量検出部、 8 距離検出部、 9 第1通信部、 10 移動体側報知部、 11 動作制御部、 12 ネットワーク、 13 情報センター、 14 カメラシステム、 15 移動制御装置、 16 カメラ、 17 画像処理部、 18 第2通信部、 19 マーカー認識部、 20 位置特定部、 21 地図データ記憶部、 22 位置推定部、 23 距離推定部、 24 位置補正部、 25 経路探索部、 26 指令部、 27 第3通信部、 28 制御システム側報知部、 29 発信機、 30 位置特定システム、 31 受信機、 32 入退管理システム、 33 エレベーターシステム、 34 状態通知部、 35 状態判定部、 36 移動体データ記憶部、 3a ハードウェア、 3b プロセッサ、 3c メモリ

Claims (24)

  1. 移動体が移動する移動エリアの地図データを記憶する地図データ記憶部と、
    前記移動体の位置から目標位置までの経路を探索する経路探索部と、
    前記経路探索部が探索した経路に基づいて移動する指令を前記移動体に出力する指令部と、
    前記移動エリアの一部を認識範囲として、前記移動体が前記認識範囲の内にあるときに前記移動体の位置を特定する位置特定部と、
    前記移動体が前記認識範囲の外にあるときに、前記位置特定部が特定した前記認識範囲の内の位置および前記移動体が検出する前記移動体の移動量に基づいて前記移動体の前記認識範囲の外の前記経路上の推定位置を推定する位置推定部と、
    前記経路上の推定位置にある場合の前記移動体に検出される周辺物の距離情報を前記地図データに基づいて推定する距離推定部と、
    前記距離推定部が推定した前記距離情報と前記移動体が検出した前記距離情報との差異に基づいて、前記推定位置を補正する位置補正部と、
    を備える移動体の移動制御システム。
  2. 前記距離推定部は、前記推定位置にある場合の前記移動体および前記移動エリアにおける特徴点の間の距離を前記地図データに基づいて推定し、
    前記位置補正部は、前記移動体が検出した前記距離情報による前記移動体および前記特徴点の間の距離と前記距離推定部が推定した距離との差異に基づいて前記推定位置を補正する
    請求項1に記載の移動体の移動制御システム。
  3. 前記距離推定部は、前記移動エリアの岐路における点を前記特徴点として距離を推定し、
    前記位置補正部は、前記岐路における点を前記特徴点として前記推定位置を補正する
    請求項2に記載の移動体の移動制御システム。
  4. 前記指令部は、前記距離推定部が推定した前記距離情報と前記移動体が検出した前記距離情報との差異が小さくなるように移動する指令を前記移動体に出力する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  5. 前記指令部は、前記距離推定部が推定した前記距離情報と前記移動体が検出した前記距離情報との間に検出された差異が障害物による差異であると判定するときに、前記障害物を回避する指令を前記移動体に出力する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  6. 前記距離推定部が推定した前記距離情報と前記移動体が検出した前記距離情報との間の差異が障害物による差異であると判定される場合に、当該判定が予め設定された時間より長く継続するときに、前記移動体が前記障害物を回避できなかったことを報知する制御システム側報知部
    を備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  7. 前記位置特定部は、前記移動エリアの一部を撮影するカメラの撮影範囲を前記認識範囲とし、前記カメラが撮影する画像に基づいて前記移動体の位置を特定する
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  8. 前記カメラが撮影する画像において前記移動体の外面に設けられるマーカーを認識し、認識した前記マーカーに基づいて前記移動体を識別する識別情報を読み取るマーカー認識部
    を備える請求項7に記載の移動体の移動制御システム。
  9. 前記マーカー認識部は、前記カメラが撮影する画像において前記マーカーの位置を認識し、
    前記位置特定部は、前記マーカー認識部が認識した前記マーカーの位置に基づいて前記移動体の位置を特定する
    請求項8に記載の移動体の移動制御システム。
  10. 前記マーカー認識部は、認識した前記マーカーに基づいて前記移動体の種別を読み取る
    請求項8または請求項9に記載の移動体の移動制御システム。
  11. 前記位置特定部は、前記移動体に設けられる発信機からの無線信号を受信する受信機を備え、前記受信機の受信範囲を前記認識範囲とし、前記発信機および前記受信機の間の無線通信に基づいて前記移動体の位置を特定する
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  12. 前記移動体が前記認識範囲にあるときに、前記移動体の動作状態を判定する状態判定部
    を備え、
    前記指令部は、前記移動体の動作状態が利用者の操作および前記指令部の指令のいずれにもよらずに前記移動体が停止している停止状態であるときに前記移動体の状態を自動制御状態とし、前記移動体の目標位置を設定し、設定された目標位置に移動する指令を前記移動体に出力する
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  13. 前記移動体が前記認識範囲にあるときに、前記移動体の動作状態を判定する状態判定部
    を備え、
    前記指令部は、前記移動体の動作状態が利用者の操作によって動作する手動制御状態であるときに、移動する指令を前記移動体に出力せずに前記利用者の操作を前記指令部から入力される指令に優先させる
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  14. 前記指令部は、前記移動体の位置に応じた指令を入退管理装置に出力する
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  15. 前記指令部は、前記移動体の位置に応じた指令をエレベーターシステムに出力する
    請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の移動体の移動制御システム。
  16. 移動制御システムの認識範囲を一部に含む移動エリアを移動する駆動力を発生させる駆動部と、
    前記移動エリアにおける移動量を検出し、前記移動制御システムの位置特定部に特定される前記認識範囲の内の位置からの相対位置として前記認識範囲の外の前記移動制御システムの経路探索部が探索した目標位置までの経路上の推定位置を推定する前記移動制御システムの位置推定部に前記移動量を出力する移動量検出部と、
    前記移動エリアにおいて周辺物の距離情報を検出し、検出された前記距離情報、および前記経路上の推定位置にある場合に検出される前記距離情報として前記移動エリアの地図データに基づいて前記移動制御システムの距離推定部に推定された前記距離情報の差異に基づいて前記推定位置を補正する前記移動制御システムの位置補正部に、検出された前記距離情報を出力する距離検出部と、
    前記位置特定部に特定された位置または前記位置補正部に補正された位置から目標位置まで移動する指令の入力に基づいて前記駆動部の動作を制御する動作制御部と、
    を備える移動体。
  17. 識別情報を含み、前記認識範囲の内において前記移動制御システムに認識されるマーカー
    を備える請求項16に記載の移動体。
  18. 前記マーカーは、方向性を持つ
    請求項17に記載の移動体。
  19. 前記動作制御部は、前記距離検出部が検出した前記距離情報によって進路上に障害物があると判定する場合に、前記障害物を回避する回避動作を前記移動制御システムから入力される指令に優先させる
    請求項16から請求項18のいずれか一項に記載の移動体。
  20. 前記距離検出部が検出した前記距離情報によって進路上に障害物があると判定する場合に、当該判定が予め設定された時間より長く継続するときに、前記障害物を回避できなかったことを報知する移動体側報知部
    を備える請求項16から請求項19のいずれか一項に記載の移動体。
  21. 前記動作制御部は、前記移動制御システムから入力される指令に基づいて動作する自動制御状態を含む複数の動作状態のいずれかに基づいて動作する
    請求項16から請求項20のいずれか一項に記載の移動体。
  22. 前記動作制御部は、前記動作状態が利用者の操作によって動作する手動制御状態であるときに、前記利用者の操作を前記移動制御システムから入力される指令に優先させる
    請求項21に記載の移動体。
  23. 前記動作制御部が前記複数の動作状態のうちのいずれに基づいて動作しているかを前記移動制御システムに通知する状態通知部
    を備える請求項21または請求項22に記載の移動体。
  24. 移動エリアを移動する移動体と、
    前記移動体に移動する指令を出力する移動制御システムと、
    を備え、
    前記移動体は、
    移動エリアを移動する駆動力を発生させる駆動部と、
    前記移動エリアにおける移動量を検出する移動量検出部と、
    前記移動エリアにおいて現在位置の周辺物の距離情報を検出する距離検出部と、
    入力される指令に基づいて前記駆動部を動作させる動作制御部と、
    を備え、
    前記移動制御システムは、
    前記移動エリアの地図データを記憶する地図データ記憶部と、
    前記移動体の位置から目標位置までの経路を探索する経路探索部と、
    前記経路探索部が探索した経路に基づいて移動する指令を前記移動体の前記動作制御部に出力する指令部と、
    前記移動エリアの一部を認識範囲として、前記移動体が前記認識範囲の内にあるときに前記移動体の位置を特定する位置特定部と、
    前記移動体が前記認識範囲の外にあるときに、前記位置特定部が特定した前記認識範囲の内の位置および前記移動量検出部が検出する前記移動量に基づいて前記移動体の前記認識範囲の外の前記経路上の推定位置を推定する位置推定部と、
    前記経路上の推定位置にある場合の前記移動体に検出される前記距離情報を前記地図データに基づいて推定する距離推定部と、
    前記距離推定部が推定した前記距離情報と前記移動体が検出した前記距離情報との差異に基づいて、前記推定位置を補正する位置補正部と、
    を備える
    移動体システム。
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