JP6378984B2 - 自走式掃除機 - Google Patents
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Description
前記筐体は、底部に設けられた吸込口、第1排気口および平面視外周部に設けられた第2排気口を有し、
前記筐体内には、前記第2排気口と前記電動送風機の間に前記筐体の前記外周部の内面に沿って第2排気風路が形成されると共に、前記第1排気口と前記電動送風機の間に第1排気風路が形成され、
前記第2排気口は、前記筐体の前記平面視外周部における左右側部のうちの少なくとも一方に配置されて前方へ向かって開口しており、
前記筐体は、前記第2排気風路からの空気流を前記筐体が直進する方向と略平行方向へ向けて前記第2排気口から外部へ吹き出すように、前記平面視外周部における前記第2排気口と対向する位置に凹部を有している自走式掃除機が提供される。
また、エアーブラシによって自走式掃除機の走路前方へ塵埃を移動させることができるため、自走式掃除機にサイドブラシを設ければ、その塵埃をその後の走行時にサイドブラシで吸込口へ導いて効率よく集塵できる。
図1は本発明の実施形態1に係る自走式掃除機の電気的な構成を示すブロック図である。また、図2は本発明の実施形態1に係る自走式掃除機の平面図であり、図3は図1に示される自走式掃除機の正面図であり、図4は図1に示される自走式掃除機の側面図であり、図5は図1に示される自走式掃除機の背面図であり、図6は図1に示される自走式掃除機の底面図である。また、図7は図1に示される自走式掃除機の平断面図であり、図8は図1に示される自走式掃除機の別の平断面図である。また、図9は図1に示される自走式掃除機の側断面図であり、図10は図1に示される自走式掃除機の側断面図である。
図1〜図10に示すように、実施形態1に係る自走式掃除機1は、平盤形の筐体2と、この筐体2内に設けられた集塵部15および電動送風機115とを備える。なお、実施形態1の場合、筐体2は円盤形であるが、これに限定されず、平面的に視た形状は楕円形あるいは四角形、五角形、六角形等の多角形であってもよい。
筐体2内には、第2排気口33と電動送風機115の間に筐体2の外周部後半の内面に沿って第2排気風路35が形成されると共に、第1排気口32と電動送風機115の間に第1排気風路34が形成される。
第2排気口33は、筐体2の外周部における左右側部のうちの少なくとも一方に配置されて前方へ向かって開口し、第2排気風路35からの空気流を前方へ向けて吹き出すように構成されている。なお、ここで言う「前方」とは、自走式掃除機が直進する方向と平行方向を意味するが、厳密に平行方向でなくてもよく、多少の斜め方向も含まれる。
自走式掃除機1は、右駆動輪22Rおよび左駆動輪22Lが同一方向に正回転して前進し、中央の超音波受信部14Aが配置されている前方へ走行する。また、左右の駆動輪22L、22Rが同一方向に逆回転して後退し、互いに逆方向に回転しまたは互いに異なる速度で回転することにより旋回する。一方の駆動輪のみが停止する場合を含む。例えば、自走式掃除機1は、障害検出部14の各センサにより掃除領域の周縁に到達した場合左右の駆動輪を減速させた後に停止させる。その後、左右の駆動輪22L、22Rを互いに逆方向に回転させて90°旋回し吸込口31の大きさに略等しい距離だけ進んでさらに90°旋回して元の進路と逆方向へ進む。
ここで、前方とは、自走式掃除機1の前進方向(図2において、紙面に沿う上方)をいうものとし、後方とは、自走式掃除機1の後退方向(図2において、紙面に沿う下方)いうものとする。
図1の制御部11は、自走式掃除機1の各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。制御部11は、自走式掃除機1の走行を制御する走行制御部11aの機能を含む。
充電池12の充電は、自走式掃除機1を充電台201にドッキングさせた状態で、自走式掃除機1の充電用接続部13と充電台201の充電端子部202とを接触させて行う。
衝突センサ14Cは、自走式掃除機1が走行時に障害物と接触したことを検出するために、例えば、筐体2の側板2cの内部に配置される。CPUは、衝突センサ14Cからの出力信号に基づいて側板2cが障害物に衝突したことを知る。
CPUは、障害検出部14から出力された信号に基づいて、障害物や段差の存在する位置を認識する。認識された障害物や段差の位置情報に基づいて、その障害物や段差を避けて次に走行すべき方向を決定する。なお、左右の床面検出センサ18は、前方の床面検出センサ18が段差の検出に失敗した場合や故障した場合に下り階段を検出し、自走式掃除機1の下り階段への落下を防止する。
動力部21は、自走式掃除機1の左右の駆動輪を回転および停止させる駆動モータによって走行を実現する部分である。この実施形態においては左右の駆動輪を独立して正逆両方向に回転させ得るように駆動モータを構成することにより、自走式掃除機1の前進、後退、旋回、加減速などの走行状態を実現している。
電動送風機115は、その上部にダクト部114と接続された上方開口状の吸気孔を有すると共に、外周部に第1排気孔115aと第2排気孔115bとを有しており、その軸心を垂直方向に向けた状態で集塵部15の後方の右寄りに配置されている。電動送風機115は、吸込口31から空気を吸い込み、その空気を、流入路を介して集塵容器15a内に導き、集塵後の空気を、ダクト部114、電動送風機115、第1および第2排気風路34、35を介して第1および第2排気口32、33から外部へ放出する気流を発生させる。
さらに、前述の掃除機本体に設けられた操作パネルや操作ボタンとは別にリモコンユニットが設けられており、このリモコンユニットも入力部51に相当する。このリモコンユニットに設けられた操作ボタンを押すと、リモコンユニットから赤外線や無線電波信号が送出され、無線通信により動作の指示入力を行う。
図11(A)〜(C)は実施形態1の自走式掃除機が壁際から隅部に向かって清掃する状態を示す説明図である。
通常、充電台201は壁際に設置されており、自走式掃除機1は壁際の充電台201からスタートする。すなわち、起動スイッチ53がオンされると、走行制御部11aは、動力部21の駆動モータを回転させて走行を開始する。また、制御部11は電動送風機115およびブラシモータ119を回転させて清掃作業をスタートする。また、各超音波受信部14Aおよび各超音波送信部14Bが作動する。
なお、ここでは、図11を参照しながら、自走式掃除機1の走行モードの一例としてジグザグ走行を説明する。
そして、部屋の掃除が終了すると、自走式掃除機1は充電台201へ帰還する。この際、自走式掃除機1は前部から充電台201へ帰還し、自走式掃除機1の底板2aの前部に設けられた一対の充電用接続部13が充電台201の充電端子部202に接触し、充電池12が充電される。
実施形態1では、筐体2の側板2cの後半部2c2および内部構造壁2dに設けたリブ2d1、2d2等によって第2排気風路35を形成した場合を例示したが、内部構造壁2dに設置する各種部品と側板2cの後半部2c2との間に隙間を形成して第2排気風路を形成してもよい。
実施形態1の場合、電動送風機115の出力が一定であるために、第2排気口33からの空気流F1の風量も一定であった。
そこで、実施形態3では、図11(A)および(B)に示すように、自走式掃除機1において、前方の超音波受信部14Aが前方の壁面W2を検知すると電動送風機115の出力を通常レベルよりも増加させ(例えば、1.3〜1.5倍)、それに伴って第2排気口33から吹き出る空気流F2の風量を増加させてもよい。これにより、塵埃Qが溜まりやすい隅部Kの清掃力を高めることができる。なお、前方の超音波受信部14Aが壁面を検知しなくなれば電動送風機115の出力を通常レベルに戻す。
実施形態1の場合、自走式掃除機1が壁際以外を走行するときも第2排気口33から空気流が吹き出す構成であった。
そこで、実施形態4では、例えば、第1および第2排気風路34、35にそれぞれ電磁弁を設け、壁際を走行する際は第2排気風路35の電磁弁のみを開いて全排気を第2排気口33から吹き出させ、壁際以外を走行する際は第1排気風路34の電磁弁のみを開いて全排気を第1排気口32から吹き出させるようにしてもよい。
なお、電動送風機115の排気孔を1箇所とし、排気を2方向に切り替え可能な切替弁を排気孔に設け、切替弁の2箇所の出口に第1および第2排気風路を接続し、切替弁にて第1または第2排気風路に空気を送るように構成してもよい。
本発明の自走式掃除機は平盤形の筐体と、この筐体内に設けられた集塵部および電動送風機とを備え、
前記筐体は、底部に設けられた吸込口、第1排気口および平面視外周部に設けられた第2排気口を有し、
前記筐体内には、前記第2排気口と前記電動送風機の間に前記筐体の前記外周部の内面に沿って第2排気風路が形成されると共に、前記第1排気口と前記電動送風機の間に第1排気風路が形成され、
前記第2排気口は、前記筐体の前記平面視外周部における左右側部のうちの少なくとも一方に配置されて前方へ向かって開口しており、
前記筐体は、前記第2排気風路からの空気流を前記筐体が直進する方向と略平行方向へ向けて前記第2排気口から外部へ吹き出すように、前記平面視外周部における前記第2排気口と対向する位置に凹部を有している。
(1)前記第2排気風路は、前記筐体の外周部の内面とこの内面に沿って設けられたリブとによって形成されてもよい。
このようにすれば、リブを含む筐体を利用して容易に第2排気風路を形成することができる。
前記サイドブラシの回転範囲内に向かって前記第2排気口から空気流が吹き出されるようにしてもよい。
このようにすれば、サイドブラシをすり抜けた塵埃があっても、その塵埃をサイドブラシの前方に吹き飛ばすことができるため、サイドブラシによってより確実に塵埃を吸込口側へ掻き集めて除去することができる。なお、ここで言う回転範囲とは、ブラシ先端が回転して描く円の内側領域を意味する。
前記第2排気口は、前記外周部の前記前半部と前記後半部との境界付近における前記後半部に配置されてもよい。
このようにすれば、筐体の外周部の前半部をバンパーとして機能させることができると共に、前記境界付近における後半部の端部を開放端にして第2排気口とすることができるため好都合となる。なお、前半部と後半部は均等に分割されてもよく、均等に分割されていなくてもよい。
このようにすれば、円盤形の筐体の前記境界付近と接する接線の方向と進行方向(前方)とが一致するため、第2排気口から前方へ空気流を吹き出させる構造として好適となる。この場合、前半部に凹部を設けることにより、前半部の曲率半径を後半部の曲率半径よりも小さくして第2排気口から前方へ吹き出す空気流を妨げないようにすることが不要となる。したがって、平面的に視て外周部を大きな段差のない連続的なほぼ円形にデザインすることができる。
2a 底板(底部)
2b 天板(天部)
2c 側板(外周部)
2c1 前半部
2c2 後半部
2c11 凹部
2d1、2d2 リブ
10 サイドブラシ
15 集塵部
31 吸込口
32 第1排気口
33 第2排気口
34 第1排気風路
35 第2排気風路
115 電動送風機
F1、F2 空気流
R 回転範囲
Claims (5)
- 平盤形の筐体と、この筐体内に設けられた集塵部および電動送風機とを備え、
前記筐体は、底部に設けられた吸込口、第1排気口および平面視外周部に設けられた第2排気口を有し、
前記筐体内には、前記第2排気口と前記電動送風機の間に前記筐体の前記外周部の内面に沿って第2排気風路が形成されると共に、前記第1排気口と前記電動送風機の間に第1排気風路が形成され、
前記第2排気口は、前記筐体の前記平面視外周部における左右側部のうちの少なくとも一方に配置されて前方へ向かって開口しており、
前記筐体は、前記第2排気風路からの空気流を前記筐体が直進する方向と略平行方向へ向けて前記第2排気口から外部へ吹き出すように、前記平面視外周部における前記第2排気口と対向する位置に凹部を有していることを特徴とする自走式掃除機。 - 前記第2排気風路は、前記筐体の前記平面視外周部の内面とこの内面に沿って設けられたリブとによって形成されている請求項1に記載の自走式掃除機。
- 前記筐体の前記底部から回転可能に突出したサイドブラシをさらに備え、
前記サイドブラシの回転範囲内に向かって前記第2排気口から空気流が吹き出される請求項1または2に記載の自走式掃除機。 - 前記筐体の前記平面視外周部は、前半部と後半部とに分割されてなり、
前記第2排気口は、前記平面視外周部の前記前半部と前記後半部との境界付近における前記後半部に配置された請求項1〜3のいずれか1つに記載の自走式掃除機。 - 前記筐体は、円盤形に形成されると共に、前記境界付近における前記前半部の前記第2排気口と対向する位置に前記凹部が設けられている請求項4に記載の自走式掃除機。
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