JPH01146518A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、消臭機能および殺ダニ機能を備えた電気掃除
機に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、脱臭機能および殺ダニ機能を備えた電気掃除
機が提案されているが、この種の電気掃除機において、
上記殺ダニ機能は、主に、集塵室内にセットされた紙袋
によって発揮される。すなわち、紙袋の内部には薬剤処
理が施してあって、この薬剤の化学的殺虫作用によりダ
ニが死滅するようになっている。また、上記の脱臭機能
については、電気掃除機内に配された脱臭フィルターに
て発揮される。すなわち、脱臭フィルターにて悪臭成分
を物理的に吸着して清浄な空気のみを通過させることに
より行われていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上記従来の構造において、集塵室内にセット
される紙袋は薬剤処理のためにコストが割高になる。ま
た、上記の脱臭フィルターは、悪臭成分を物理的に吸着
することにより脱臭機能を発揮するから、使用を重ねる
ことによって上記の吸着能力が減衰し、脱臭フィルター
を定期的に交換しなければならず、この交換によってラ
ンニングコストが高くなるという問題を招来する。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る電気掃除機は、上記の問題点を解決するた
めに、送風電動機の吸気作用により塵埃を集塵室内に導
くようにした電気掃除機において、上記送風電動機から
の排出空気を再び上記集塵室内に導くための循環路と、
この循環路を流れる排出空気にオゾンを混入させるオゾ
ン発生手段とが備えられたことを特徴としている。

〔作　用〕

上記の構成によれば、送風電動機から排出された排出空
気は、この送風電動機が発する熱を奪ってその温度を上
昇させた状態で循環路に達し、この循環路に導かれて集
塵室内に戻る。集塵室内に戻った排出空気は再び送風電
動機に吸入され、この送風電動機の熱を奪って再び排出
される。これが順次繰り返されることにより、すなわち
、排出空気が電気掃除機本体内で循環されることにより
、上記排出空気の温度が次第に上昇してダニを死滅させ
得る温度に達し、この加熱殺虫によって殺ダニ機能が発
揮される。

さらに、排出空気が電気掃除機本体内で循環される際に
は、オゾン発生手段から発生されたオゾン（０３）が上
記排出空気に混入されて集塵室に達し、このオゾンによ
って塵埃が発する悪臭成分が酸化・分解されて消臭機能
が発揮される。

そのうえ、送風電動機から排出された排出空気は、上記
の循環路を通過する間に整流されるので、送風電動機の
運転時における騒音低下も図ることができる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図ないし第５図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。

本発明にかかる電気掃除機において、第１図に示すよう
に、電気掃除機本体１の前部には塵埃吸入口２が形成さ
れており、この塵埃吸入口２にはサクションホース（図
示せず）を連結するための接続バイブ３がクランプボタ
ン４による突起部４ａの出没操作にて着脱自在に嵌合さ
れるようになっている。塵埃吸入口２は前部空隙部２０
を貫通して集塵室５内に接続されており、吸入空気と共
に通過した塵埃が集塵室５にセットされた紙袋６内に集
積されるようになっている。紙袋６は通気性の紙からな
っており、その開口部に設けられた台紙６ａが吸口パツ
キン７に圧接されることで上記塵埃吸入口２に連通され
ている。前記集塵室５を構成する壁板８の前面側にはフ
ィルター９が設けられており、且つ、壁板８には開口部
８ａが形成されていて、上記紙袋６を通過した吸入空気
が上記のフィルター９および開口部８ａを通過して送風
電動機１０に導かれるようになっている。送風電動機１
０は防振ゴム１１および固定用防振ゴム１２にて支持さ
れ、且つ、防音ゴム１３にて外周が包囲されており、こ
れら防振ゴム１１・１２および防音ゴム１３にて上記送
風電動機１０の運転時における防振および防音が図られ
ている。送風電動機１０の後方には通気性防音材１４、
および排気口１５ａ・・・が形成された壁板１５が配設
されており、これら通気性防音材１４と壁板１５とを介
して送風電動機室１６と通気路１７とが連通されている
。この通気路１７は電気掃除機本体１内の両側において
右側通気路１７ａと左側通気路１７ｂとに分岐されてお
り、両通気路１７ａ・１７ｂの終端部はそれぞれ前部空
隙部２０に達している。また、両通気路１７ａ・１７ｂ
の中途部は、第４図に示すように、閉断面状に形成され
た通路をなす一方、両通気路１７ａ・１７ｂの終端部近
傍は、第５図に示すように、下部に排出口２１・２２を
有した開断面状に形成されており、前部空隙部２０の手
前で排出空気を下方に向がって大気中に排出し得るよう
になっている。前部空隙部２０は、塵埃吸入口２の両側
壁部に形成された貫通孔２ａ・２ａにてこの塵埃吸入口
２に連通されており、この塵埃吸入口２を介して前記の
集塵室５に連通されている。上記の通気路１７、前部空
隙部２０、および、貫通孔２ａ・２ａにて上記送風電動
機１０からの排出空気を再び上記集塵室５内に導くため
の循環路１８が形成される。

前部空隙部２０のさらに左側前方には貫通穴２８ａ・・
・を有する壁板２８に仕切られて収納部２３が形成され
ている。この収納部２３内には前部空隙部２０に達した
排出空気にオゾン（ｏ３）を混入させるオゾン発生手段
としてのセラミック電極２６が配設されている。セラミ
ック電極２６は同じく収納部２３内に配設されたイグナ
イザ−２４に接続されており、このイグナイザ−２４か
ら高圧電力が供給されるようになっている。イグナイザ
−２４はスイッチ２５に接続されており、このスイッチ
２５にてＯＮ・ＯＦＦ動作がなされる。

また、スイッチ２５は電気掃除機本体１の外壁を貫通し
て外部に突出状態に設けられており、外部からの操作が
可能になっている。

なお、電気掃除機本体１内にはドラム１９と電源コード
２９とで構成されたコードリール組品２７が設けられて
いる。電源コード２９の先端部には、第２図に示すよう
に、プラグ３０が設けられており、このプラグ３０を引
くことによって電源コード２９が引き出される一方、図
示しない戻りレバーを操作することによって電源コード
２９がドラム１９に自動的に巻き取られるようになって
いる。また、電気掃除機本体１の下部には移動用車輪３
１・・・が配設されている。さらに、電気掃除機本体１
の上部には第３図に示すように、蓋体３２が着脱自在に
設けられており、この蓋体３２を外すことにより紙袋６
の取り付けおよび取り外しができるようになっている。

上記の構成において、塵埃吸入操作を行うには、サクシ
ョンホースを接続バイブ３にて電気掃除機本体１に接続
し、例えば上記サクションホースに配された電源スィッ
チをＯＮにして送風電動機１０を作動させる。送風電動
機１０が作動すると、その空気吸入作用によってサクシ
ョンホースから空気と共に塵埃が吸い込まれる。サクシ
ョンホースから吸い込まれた塵埃は、吸入空気と共に塵
埃吸入口２に嵌合された接続パイプ３を経て集塵室５内
の紙袋６内に導かれる。紙袋６内では、塵埃のみがその
通過を阻止されて紙袋６内に集積される一方、吸入空気
は紙袋６およびフィルター９にて濾過されて送風電動機
１０に導かれ、この送風電動機１〇−送風電動機室１６
−通気性防音材１４−壁板１５の排気口１５ａ・・・を
経て通気路１７に導かれる。通気路１７に達した吸入空
気は右側通気路１７ａと左側通気路１７ｂのふたてに別
れ、両道気路１７ａ・１７ｂの終端部近傍にそれぞれ形
成された排出口２１・２２から外部大気中に排出される
ことになる。なお、かかる塵埃吸入においては、排出空
気は電気掃除機本体１内で循環されずに排出口２１・２
２から外部大気中に排出され、サクションホースからの
新たな空気が送風電動機１０に導かれるので、送風電動
機１０は冷却されることになる。また、排出口２１・２
２は両道気路１７ａ・１７ｂの終端部近傍に位置してい
るので、排出空気が排出口２１・２２に達するまでの間
に、この排出空気が両道気路１７ａ・１７ｂにて整流さ
れ、塵埃吸入時における騒音低下も図ることができる。

一方、ダニの死滅操作を行うには、まず、接続パイプ３
をクランプボタン４の操作で取り外す。

接続バイブ３が取り外されることにより、塵埃吸入口２
と前部空隙部２０とが貫通孔２ａ・２ａにて連通されこ
とになる。かかる状態で電気掃除機本体１に配された電
源をＯＮにして送風電動機１０を作動させると、前部空
隙部２０内の空気が貫通孔２ａ・２ａを介して塵埃吸入
口２に吸入され、この吸入空気が塵埃吸入口２→紙袋６
−フィルター９を経て送風電動機１０に導かれ、この送
風電動機１０を経て送風電動機室１６内に排出される。

ここで、送風電動機１０から排出された排出空気は、こ
の送風電動機１０が発する熱を奪ってその温度を上昇さ
せた状態で通気性防音材１４および壁板１５の排気口１
５ａ・・・を経て通気路１７に達することになる。通気
路１７に達した排出空気は、左右の通気路１７ａ・１７
ｂのふたてに分かれて前部空隙部２０に達するが、これ
は、送風電動機１０の吸気作用によって前部空隙部２０
は負圧状態となっているからであり、排出口２１・２２
から排出されることなく前部空隙部２０に達することが
できるのである。前部空隙部２０に達した排出空気は、
再び、貫通孔２ａ・２ａを介して塵埃吸入口２から吸入
されて集塵室５内の紙袋６に戻る。紙袋６内に戻った排
出空気は再び送風電動機１０に吸入され、この送風電動
機１０の熱を奪って再び排出される。これが順次繰り返
されることにより、すなわち、排出空気が電気掃除機本
体１内で循環されることにより、上記排出空気の温度が
次第に上昇してダニを死滅させ得る温度である約６０℃
に達し、この加熱殺虫によって殺ダニ機能が発揮される
。

また、電気掃除機本体１内の消臭、特に、紙袋６内の消
臭操作を行うには、上記殺ダニ用の操作に加え、上記ス
イッチ２５をＯＮにし、イグナイザ−２４からセラミッ
ク電極２６に高圧電力を供給する。高圧電力を供給され
たセラミック電極２６は放電によってオゾンを発生させ
る。発生したオゾンは壁板２８の貫通穴２８ａ・・・を
通って前部空隙部２０内に放出され、この前部空隙部２
０を通過する排出空気に運ばれて紙袋６内に達する。

紙袋６内では、塵埃の放つ悪臭成分が上記のオゾンによ
って酸化・分解され、これによって、消臭機能が発揮さ
れることになる。

このように、本発明にかかる電気掃除機によれば、電気
掃除機による掃除（塵埃吸入）を行う前に、或いは行っ
た後などに適宜、殺ダニ操作および消臭操作を行えるの
で、電気掃除機からの排出空気は衛生的であり、且つ、
消臭が施されているから快適環境下での清掃が可能とな
る。

さらに、殺ダニのために、紙袋６として内側に薬剤処理
が施されたものを使う必要がなくなるから、一般的な割
安のものが使用できるとともに、紙袋を使用しない電気
掃除機においても、殺ダニ機能を発揮することができる
。また、脱臭フィルターのごとく、悪臭成分を物理的に
吸着する“脱臭”と異なり、オゾンの酸化作用による悪
臭成分の分解、すなわち“消臭”である。従って、脱臭
フィルターのように、定期的に交換するといった煩わし
さも生じないし、交換によるランニングコストの割高化
をも解消することができる。

そのうえ、送風電動機１０から排出された排出空気は、
上記の循環路１８を通過する間に整流されるので、殺ダ
ニおよび消臭のための送風電動機１０の運転時における
騒音低下も図ることができる。

〔発明の効果〕

本発明に係る電気掃除機は、以上のように、送風電動機
の吸気作用により塵埃を集塵室内に導くようにした電気
掃除機において、上記送風電動機からの排出空気を再び
上記集塵室内に導くための循環路と、この循環路を流れ
る排出空気にオゾンを混入させるオゾン発生手段とが備
えられた構成である。

それゆえ、紙袋として一般的な割安のものが使用できる
とともに、紙袋を使用しない電気掃除機においても、殺
ダニ機能が発揮できる。また、脱臭フィルターを定期的
に交換するといった煩わしさも生じないし、交換による
ランニングコストの割高化をも解消することができる。

そのうえ、送風電動機から排出された排出空気は、上記
の循環路を通過する間に整流されるので、送風電動機の
運転時における騒音低下が図れるという効果も併せて奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例を示すものであ
って、第１図は電気掃除機本体の内部構造を示す横断面
図、第２図は電気掃除機本体の底面図、第３図は電気掃
除機本体の側面図、第４図は第３図におけるＡ−Ａ矢視
要部断面図、第５図は第３図におけるＢ−Ｂ矢視要部断
面図である。 １は電気掃除機本体、２は塵埃吸入口、２ａは貫通孔、
５は集塵室、６は紙袋、１０は送風電動機、１７は通気
路、１７ａは右側通気路、１７ｂは左側排気路、１８は
循環路、２０は前部空隙部、２１・２２は排出口、２４
はイグナイザー、２５はスイッチ、２６はセラミック電
極（オゾン発生手段）である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、送風電動機の吸気作用により塵埃を集塵室内に導く
   ようにした電気掃除機において、 上記送風電動機からの排出空気を再び上記集塵室内に導
   くための循環路と、この循環路を流れる排出空気にオゾ
   ンを混入させるオゾン発生手段とが備えられたことを特
   徴とする電気掃除機。