WO2007110999A1 - スローブローヒューズのヒューズエレメント、スローブローヒューズおよび電気接続箱 - Google Patents

Abstract

　ヒューズエレメントが、相手方端子が差し込まれる一対の平行配置されたメス端子部と、前記一対のメス端子部を前記相手方端子の差込方向と直交方向に連結する溶断部とを備え、該ヒューズエレメントを備えたスローブローヒューズはヒューズエレメントを絶縁樹脂製のハウジング内に収容し、該ハウジングの対向面に、前記一対のメス端子部に相手方端子が差し込まれる挿入口を設けている。

Description

明 細 書

スローブローヒューズのヒューズエレメント、スローブローヒューズおよび電 気接続箱

技術分野

[0001] 本発明は、スローブローヒューズのヒューズエレメント、スローブローヒューズおよび 電気接続箱に関し、詳しくは、ヒューズエレメントおよび該ヒューズエレメントを備えた スローブローヒューズを低背化すると共に、該スローブローヒューズの電気接続箱へ の搭載作業を容易にするものである。

背景技術

[0002] 従来、自動車に搭載される電装品に電源分配を行う電気接続箱には、過電流から 回路を保護するためにヒューズが搭載されており、特開 2004 - 281078号公報 (特 許文献 1)等にぉ 、て、図 11に示すスローブローヒューズ 1が提供されて 、る。

前記スローブローヒューズ 1はメス端子形状の入力端子部 2と出力端子部 3を溶断 部 4aを備えた連結部 4で連続させたヒューズエレメント 5を絶縁榭脂からなるボックス 形状のハウジング 6内に収容している。ハウジング 6の底壁にはヒューズエレメント 5の 入力端子部 2と出力端子部 3に対向する位置に相手方端子の挿入口（図示せず)を 設けており、該揷入口を通して相手方端子を挿入して入力端子部 2、出力端子部 3と それぞれ接続する構成として 、る。

[0003] しかしながら、特許文献 1で提供されているスローブローヒューズ 1では、ヒューズェ レメント 5の連結部 4を入力端子部 2と出力端子部 3から端子差込方向に突出させて 設けているため、ヒューズエレメント 5が端子差込方向に長尺となる問題がある。 また、前記特許文献 1で提供されて 、るスローブローヒューズ 1のヒューズエレメント 5では、連結部 4を設けていない側からし力 4目手方端子を入力端子部 2、出力端子部 3に差し込むことができない。よって、該ヒューズエレメント 5を収容したスローブローヒ ユーズ 1を電気接続箱のヒューズ収容部に挿入する際にハウジング 6の底壁を必ず 挿入側先端としなければならな ヽ。

一般に、スローブローヒューズのヒューズ収容部への挿入は機械設備を用いて行わ れているが、前記スローブローヒューズ 1をヒューズ収容部へ挿入する際には、不規 則な姿勢で並んだ前記スローブローヒューズ 1をハウジング 6の底壁が挿入側先端と なる姿勢にする必要があり、このための専用設備が必要となってコスト高になる問題 がある。

[0004] 特許文献 1：特開 2004— 281078号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、スローブローヒューズのヒューズェ レメントを低背化すると共に、スローブローヒューズのメス端子部に二方向力 端子を 挿入できる構成とし、スローブローヒューズを電気接続箱のヒューズ収容部に挿入す るための設備を簡素化してコストを低減することを課題としている。

課題を解決するための手段

[0006] 前記課題を解決するため、本発明は、相手方端子が差し込まれる一対の平行配置 されたメス端子部と、

前記一対のメス端子部を、前記相手方端子の差込方向と直交方向に連結する溶 断部と、を備えて 、ることを特徴とするスローブローヒューズのヒューズエレメントを提 供している。

[0007] 詳細には、前記メス端子部は垂直方向の上下両端に相手方端子の差込口を備え ると共に、これらメス端子部の左右いずれか一側面の端縁を、中央に前記溶断部を 設けた連結部で連結して 、る。

[0008] また、本発明は、前記ヒューズエレメントを絶縁榭脂製のハウジング内に収容し、該 ノ、ウジングの上下対向面に、前記一対のメス端子部に差し込まれる相手方端子の挿 入口を設け、これら上下の挿入口の ヽずれからでも相手方端子を差し込める構成と して 、ることを特徴とするスローブローヒューズを提供して 、る。

[0009] 前記構成によれば、前記した従来例のようにヒューズエレメントの連結部をメス端子 部から端子差込方向に突出させるのではなぐ前記メス端子部の端子差込方向に対 して直交方向に突出させて設けているため、メス端子部の端子差込方向の寸法を短 尺化することができ、スローブローヒューズを低背化することができる。 このように、連結部をメス端子部の端子差込方向に対して直交方向に突出させると

、従来例のスローブローヒューズに対して 20〜50%低背化することができる。

[0010] また、ヒューズエレメントのメス端子部を端子差込方向の両端力 相手方端子を差し 込むことができる形状としていると共に、ヒューズエレメントを収容したノヽゥジングに前 記メス端子部の両端の端子差込口にそれぞれ対向した挿入口を設けて ヽるため、前 記メス端子部と接続する相手方の端子をメス端子部に対して対向する二方向から挿 人することができる。

このように、本発明のスローブローヒューズを用いれば対向する二方向力 相手方 の端子の挿入が可能であるため上下方向を規制する必要がなぐ該スローブローヒュ ーズを装着する電気接続箱のヒューズ収容部に対して、スローブローヒューズを上下 いずれの方向からでも装着できすることができる。

よって、スローブローヒューズを電気接続箱のヒューズ収容部に挿入する設備にお

V、て、従来はスローブローヒューズを挿入口が設けられた壁部が下方となる姿勢にす る装置が必要があった力 本発明のスローブローヒューズを用いると、前記設備にス ローブローヒューズの上下方向を規制するための装置を設ける必要がなくなり。設備 を簡素化でき、コストを低減することができる。

また、ハウジングの対向する両壁に挿入口を設けているため、放熱性を高めること ができる。

[0011] 前記ハウジングは、底壁と側壁とからなる上面開口のケース本体と、該ケース本体 の上面開口を閉鎖するカバーとからなり、

前記ハウジングの対向面となる前記ケース本体の底壁と、前記カバーとに前記挿入 口を設けている。

前記ケース本体とカバーとは、ケース内部に前記ヒューズエレメントを収容後にロッ ク結合している。

なお、前記ハウジングは、上下開口のケース本体に、これら上下両面に開口を閉鎖 するカバーを取り付ける構造とてもよい。その場合、一方のカバーは前記ケース本体 の底壁となる。

[0012] 前記各挿入口に夫々に連通する導通検査用のプローブピン挿入孔を設けている。 即ち、ケース本体の底壁に設けた挿入口およびカバーに設けた挿入口の 、ずれに もプローブピン挿入孔を連通して設けており、これにより、ハウジングを上下逆転して 用 、ずれの場合にお 、ても、前記プローブピン揷入孔にプローブピンを差し込 んで、導通検査を行うことができる。

[0013] さらに、前記ケース本体の底壁の周縁からフランジ部を突設している。

前記ケース本体の上面開口を閉鎖するカバーは、その外周縁がケース本体の側壁 より突出するため、該カバーの外周縁と同一形状となるようにケース本体の底壁から フランジ部を突設している。このように、ケース本体の底壁にフランジ部を設け、該フ ランジ部はスローブローヒューズを装着するボックス側の取付部にぴったりと嵌合させ て収容する構成としておけば、スローブローヒューズを逆転したカバーがボックス側の 取付部に取り付けた際に、ぴったりとガタつきなく嵌合することができる。

[0014] また、前記ハウジングの外面に、ヒューズ収容部への位置決め用兼誤結防止用の 凹部あるいは Zおよび凸部を設けて 、ることが好まし 、。

例えば、ハウジングのケース本体の底壁外面に凹部を設けた場合、前記カバーの 外面にも対称位置に凹部を設けている。

[0015] さらに、本発明は、前記スローブローヒューズを収容するヒューズ収容部を備えた電 気接続箱を提供している。

[0016] 前記電気接続箱は、そのヒューズ収容部の底壁に、前記ハウジングに設けた凹部 あるいは Zおよび凸部と嵌合する凸部あるいは Zおよび凹部を設けていることが好ま しい。

前記構成によれば、ヒューズ収容部に所定のスローブローヒューズを挿入すると前 記凸部と凹部とが嵌合して正規位置まで挿入できる一方、前記所定のスローブローヒ ユーズ以外のスローブローヒューズを挿入すると凸部がヒューズ収容部の底壁あるい はスローブローヒューズのハウジングの挿入側先端面と干渉して正規位置まで挿入 できな 、ため、スローブローヒューズの誤挿入を防止することができる。

発明の効果

[0017] 前述したように、本発明によれば、ヒューズエレメントの連結部をメス端子部の端子 差込方向に対して直交方向に突出させて設けているため、メス端子部の端子差込方 向の寸法を短尺化することができ、スローブローヒューズを低背化することができる。 また、ヒューズエレメントのメス端子部を端子差込方向の両端カゝら端子を挿入できる 形状とすると共に、ヒューズエレメントを収容したハウジングに前記メス端子部の両端 の端子差込口にそれぞれ対向した挿入口を設けて ヽるため、前記メス端子部と接続 する相手方の端子をメス端子部に対して対向する二方向から挿入することができる。 よって、スローブローヒューズを電気接続箱のヒューズ収容部に挿入する設備にお いて、スローブローヒューズの姿勢を規制する設備を簡素化でき、コストを低減するこ とがでさる。

図面の簡単な説明

[0018] [図 1]本発明の第 1実施形態のスローブローヒューズの分解斜視図である。

[図 2]スローブローヒューズのヒューズエレメントを示し、（A)は平面図、（B)正面図で ある。

[図 3]スローブローヒューズを示し、（A)は斜視図、（B)は平面図である。

[図 4]スローブローヒューズの A— A線断面図である。

[図 5] (A)はスローブローヒューズの下面側力 端子を挿入して接続した状態を示す 断面図、 (B)はスローブローヒューズの上面側力 端子を挿入して接続した状態を示 す断面図である。

[図 6] (A)〜（E)は、スローブローヒューズの挿入口に連通して設けるプローブピン揷 入孔の変形例を示す図面である。

[図 7]第 2実施形態のスローブローヒューズを示す断面図である。

[図 8]スローブローヒューズを搭載する電気接続箱の分解斜視図である。

[図 9] (A)は電気接続箱のヒューズ収容部に所定のスローブローヒューズを収容した 状態を示す断面図、（B)はヒューズ収容部に所定のスローブローヒューズ以外のスロ 一ブローヒューズを収容した状態を示す断面図である。

[図 10]第 2実施形態の変形例を示す図面である。

[図 11]従来例を示す図面である。

符号の説明

[0019] 10 スローブローヒューズ 11 ヒューズエレメント

12 入力端子部

13 出力端子部

14 連結部

14a 溶断部

20 ハウジング

21 ケース本体

21a 底壁

21a— 1 フランジ

21c 端子の挿入口

21p プローブピン揷入孔

22 カバー

22a 端子の揷入口

22p プローブピン揷入孔

23 凸部

24 凹部

30 相手方端子

40 接 c箱

45 ヒューズ収容部

45a 底壁

45b 凹部

45c 凸部

発明を実施するための最良の形態

本発明の実施形態を図面を参照して説明する。

図 1乃至図 5は、本発明の第 1実施形態を示し、スローブローヒューズ 10は、一対の メス端子形状の入力端子部 12と出力端子部 13を溶断部 14aを備えた連結部 14で 連続させたヒューズエレメント 11と、該ヒューズエレメント 11を収容する絶縁榭脂から なるボックス形状のハウジング 20とからなる。 [0021] 前記ヒューズエレメント 11は、導電性金属板を所要形状に打ち抜いた後、折り曲げ て形成して!/、る。前記ヒューズエレメント 11の入力端子部 12と出力端子部 13は接続 される相手方端子の差込方向が平行となるように設けており、前記端子差込方向の 両端にそれぞれ相手方端子の差込口 12a— 1、 12a— 2、 13a— 1、 13a— 2を設け て、端子差込方向 Xの対向する両側から相手方端子を挿入できる形状としている。入 力端子 12、出力端子 13の一側壁を一端の差込口 12a— 1、 13a— 1で内側に折り返 し、この折り返し側の先端をさらに内側に折り返して弹性片 12b、 13bを設けている。 弾性片 12b、 13bと該弾性片 12b、 13bに対向する壁部とで入力端子部 12、出力端 子部 13内に挿入された相手方端子を弾性挟持する構成としている。また、入力端子 部 12と出力端子部 13には、対向する側壁の一部を外方に切り起こしてランス 12c、 1 3cを設けている。

[0022] 前記入力端子部 12と出力端子部 13の一側面の端縁を連続する連結部 14は、入 力端子部 12、出力端子部 13の端子差込方向 Xに対して直交方向に突出させて入 力端子部 12と出力端子部 13に架け渡すように設けて 、る。該連結部 14の連続方向 の中央には、細幅の溶断部 14aを設けており、該溶断部 14aの両側には円形状の膨 出部 14bを設け、該膨出部 14bで放熱性を高めることにより短時間の過電流では溶 断部 14aが溶断しな 、ようにして 、る。

本実施形態では、連結部 14を端子差込方向 Xに対して直交方向に突出させること により、従来例で示した連結部を端子差込方向に突出させたスローブローヒューズに 対して端子差込方向の高さを 70%として、 30%低背化している。

[0023] 前記ヒューズエレメント 11を収容するハウジング 20は、底壁 21aと、該底壁 21aの 周縁から突出する側壁 21b、底壁 21aの周縁より突設したフランジ部 21a— 1とを有 するケース本体 21と、該ケース本体 21の上面開口を閉鎖する平板状のカバー 22と 力もなる。前記底壁のフランジ 21a— 1の外形とカバー 22の外形とは同一となるように している。

[0024] 前記ケース本体 21の底壁 21aに、ハウジング 20内に収容するヒューズエレメント 11 の入力端子部 12と出力端子部 13の差込口 12a— 1、 13a— 1に対向する位置に挿 入口 21cを設けている。また、カバー 22には、ハウジング 20内に収容するヒューズェ レメント 11の入力端子部 12と出力端子部 13の差込口 12a— 2、 13a— 2に対向する 位置に挿入口 22aを設けて!/、る。

前記ケース本体 21の底壁 21aに設けた一対の挿入口 21cとカバー 22に設けた一 対の挿入口 22aは上下対称位置に設けて 、る。

また、底壁 21a側の一対の揷入口 21c、カバー 22側の一対の揷入口 22にはそれ ぞれ揷入口 21c、 22の中央位置の外側縁より導通検査用のプローブピン揷入孔 21 p、 22pを連通して設けている。

[0025] 前記ケース本体 21内には、底壁 21aから上方に向けて隔壁 21dを突出させて設け ており、該隔壁 21dと側壁 21bの対向面に入力端子部 12と出力端子部 13に設けた 係止片 12c、 13cと係止するためのランス 21fを設けている。隔壁 21dと側壁 21bとの 間にヒューズエレメント 11の入力端子部 12と出力端子部 13をそれぞれ収容すると、 図 4に示すように、入力端子部 12と出力端子部 13に設けた係止片 12c、 13cの先端 がランス 21fに係止され、ケース本体 21内にヒューズエレメント 11が位置決め固定さ れる。

[0026] また、ケース本体 21の側壁 21bの上端にロック爪 21eを設ける一方、カバー 22に口 ック枠 22bを設けており、ケース本体 21内にヒューズエレメント 11を収容した後、ケー ス本体 21の上面開口にカバー 22を被せてケース本体 21のロック爪 21eをカバー 22 のロック枠 22bに係止して、ケース本体 21とカバー 22とをロック結合している。

[0027] 前記スローブローヒューズ 10は、ヒューズエレメント 11の入力端子部 12と出力端子 部 13の端子差込方向の上下両端に差込口 12a— 1、 12a— 2、 13a— 1、 13a— 2を 設けると共に、ハウジング 20の底壁 21aに揷入口 21c、カバー 22に揷入口 22aを設 けているため、上下両側のいずれの方向からも、ヒューズエレメントと接続する相手方 端子 30を挿入可能として ヽる。

[0028] 即ち、図 5 (A) (B)に示すように、スローブローヒューズ 10を装着する電気接続箱 4 0のヒューズ収容部 45内に突出するタブ状の相手方端子 30を底壁 21a側の挿入口 21c、あるいはカバー 22側の揷入口 22aを通して、端子 30をハウジング 20内に挿入 すると、該端子 30が入力端子部 12、出力端子部 13の弾性片 12b、 13bと該弾性片 12b、 13bに対向する側壁で挟持され、入力端子部 12、出力端子部 13とそれぞれ 接続される。

[0029] 前記構成によれば、スローブローヒューズ 10に対して上下いずれの方向からでも相 手方端子 30を接続することができるため、例えば、スローブローヒューズ 10を、電気 接続箱 40のヒューズ収容部 45に挿入する設備において、スローブローヒューズ 10の 上下方向を規制する必要がない。よって、前記設備にスローブローヒューズ 10の上 下方向を規制するための専用設備を設ける必要がなくなって設備を簡素化でき、コ ストを低減することができる。

また、ハウジング 20の対向する両壁に揷入口 21c、 22aを設けているため、放熱性 を高めることができる。

[0030] さらに、溶断部 14aを備えた連結部 14を入力端子部 12、出力端子部 13の端子差 込方向 Xに対して直交方向に突出させて設けているため、入力端子部 12、出力端子 部 13の端子差込方向の寸法を短尺化することができ、スローブローヒューズ 10を低 背ィ匕することができる。

[0031] また、スローブローヒューズ 10はケース本体 21とカバー 22とのいずれかを下方とし て、上下逆転して電気接続箱 40のヒューズ収容部 45に収容された場合、ケース本 体 21の底壁 21aにプローブピン揷入孔 21p、ケース 22にプローブピン揷入孔 22pを 設けて!/、るため、表面側に位置する側のプローブピン揷入孔力 プローブピン（図示 せず)を挿入して導通検査を行うことができる。

[0032] さらに、ケース本体 21の底壁 21aにフランジ 21a— 1を設けて、カバー 22の外形と 同一としているため、ヒューズ収容部 45に上下逆転して装着されても、ぴったりと嵌 合できガタ付きを発生させず、安定した装着性を得ることができる。

[0033] なお、本実施形態のスローブローヒューズ 10のヒューズエレメント 11は図 1に示すよ うに、溶断部を中央に設けた連結部 14を一対のメス端子部 12、 13の外側に突出さ せて連結して 、るが、メス端子部 12と 13の間隔を広げてメス端子部 12と 13との間の 空間に折り返し状に溶断部を設けた連結部 14を配置してもよい。この場合、メス端子 部 12と 13との間隔は広がるが、メス端子部より外方へ突出する連結部の寸法を小さ くすることがでさる。

また、本実施形態では、ヒューズエレメント 11のメス端子部の係止片 12c、 13cを側 壁 21bおよび隔壁 21dに設けたランス 21fに夫々係止させてヒューズエレメント 11を ケース本体 21内に位置決め固定している力 係止片 12c、 13cは必ずしも側壁 21b および隔壁 21dに設けたランス 21fの両方に係止させる必要はなぐ側壁 21bあるい は隔壁 21dのいずれか一方のランス 21fに係止させてもよい。また、前記係止片 12c 、 13cとランス 21fを設けず、入力端子部 12と出力端子部 13をケース本体 21の側壁 21bと隔壁 21dの間に圧入固定する構成としてもよい。これにより、係止片 12c、 13c を形成するための切り起こしゃランス 21fの個数を低減でき、あるいは、係止片 12c、 13cとランス 21fを設ける必要がなくなり、ヒューズエレメントとハウジングの形成を容 易にすることができる。

[0034] さらに、前記ケース本体の底壁 21およびカバー 22に設ける揷入口 21c、 22aに連 通して設けるプローブピン挿入孔 21p、 22pの形状は前記図 1に示す形状に限定さ れな 、。例えば、図 6 (A)〜 (E)に示す形状としてもよ!、。

図 6 (A)では、並列して設ける一対の揷入口 21c— 1、 21c— 2 (22a— 1、 22a— 2) の長さ方向の反対位置の先端に外方へ矩形状に切り込んでプローブピン挿入孔 21 p (22P)を設けている。

図 6 (B)では、長さ方向の同一側の先端にプローブピン挿入孔 21p (22p)を設けて いる。

図 6 (C)では、長さ方向の中央位置に、互いに近接する内方に向けてプローブピン 挿入孔 21p (22p)を設けて!/、る。

図 6 (D)では、長さ方向の反対位置の先端に内方に向けてプローブピン挿入孔 21 p (22p)を設けている。

図 6 (E)では、プローブピン挿入孔 21p (22p)を矩形状とせずに、半円状として設 けている。

[0035] 前記プローブピン揷入孔 21p (22p)の位置および形状は、該プローブピン挿入口 21c (22a)から挿入したプローブピンが、ハウジング 20内で正規位置で係止された 状態でヒューズエレメント 11と接触できる位置であればよ 、。

[0036] 図 7乃至図 9は、本発明の第 2実施形態を示す。

本実施形態のスローブローヒューズ 10は、電気接続箱 40のヒューズ収容部 45に収 容して、電気接続箱 40の内部回路と接続するものである。

[0037] 本実施形態のスローブローヒューズ 10には、図 7に示すように、ハウジング 20の揷 入口 21c、 22aを設けた壁部外面に所要形状の凸部 23を設けている。 1つのスロー ブローヒューズ 10では、ケース本体 21の底壁 21aとカバー 22に設ける凸部 23を同 一形状とし、かつ、対称位置に設けている。

なお、容量の異なるスローブローヒューズ 10，には、前記スローブローヒューズ 10と は異なる形状の凸部を設けており、スローブローヒューズ 10'も凸部を対称位置に設 けている。

[0038] 電気接続箱 40はアッパーケース 41とロアケース 42からなるケース内部に導電性金 属板を所要形状に打ち抜いて形成したバスバー 43からなる内部回路を収容しており 、ノスバー 43の先端に設けたタブ状の端子 44をアッパーケース 41に設けたヒューズ 収容部 45内に突出させている。ヒューズ収容部 45の底壁 45aには、挿入されるスロ 一ブローヒューズ 10のハウジング 20に設けた凸部 23に対応する凹部 45bを設けて いる。

また、アッパーケース 41の上面にアッパーカバー 46を被せると共に、ロアケース 42 の下面にロアカバー 47を被せて防水を図って!/、る。

[0039] 前記電気接続箱 40のヒューズ収容部 45に所定のスローブローヒューズ 10を収容 すると、図 9 (A)に示すように、スローブローヒューズ 10のハウジング 20の挿入側先 端面に設けた凸部 23とヒューズ収容部 45の底壁 45aに設けた凹部 45bが嵌合し、ス ローブローヒューズ 10が正規位置まで挿入される。このとき、スローブローヒューズ 10 の入力端子部 12、出力端子部 13と電気接続箱 40の内部回路のバスバー 43の端子 44が接続される。

なお、 1つのスローブローヒューズ 10ではケース本体 21の底壁 21aとカバー 22に 設ける凸部 23を同一形状としているため、スローブローヒューズ 10を上下反対方向 でヒューズ収容部 45に挿入しても、スローブローヒューズ 10の凸部 23とヒューズ収容 部 45の凹部 45bが嵌合して正規位置まで挿入することができる。

[0040] 一方、図 9 (B)に示すように、前記ヒューズ収容部 45に所定のスローブローヒューズ 10と異なる容量のスローブローヒューズ 10，を挿入すると、スローブローヒューズ 10， の凸部 23 'の形状が前記スローブローヒューズ 10の凸部 23の形状とその配置が異 なるため、凸部 23 '力ヒューズ収容部 45の底壁 45aと干渉し、スローブローヒューズ 1 0'を正規位置まで挿入することができな 、。

これにより、スローブローヒューズ 10'を誤挿入したことを確認することができる。 なお、他の構成及び作用効果は第 1実施形態と同様のため、同一の符号を付して 説明を省略する。

[0041] 図 10は、第 2実施形態の変形例を示す。

本変形例では、スローブローヒューズ 10のハウジング 20に誤挿入防止用の凹部 24 を設ける一方、電気接続箱 40のヒューズ収容部 45の底壁 45aに前記凹部 24と嵌合 する凸部 45cを設けている。

なお、本実施形態でも、容量が異なるスローブローヒューズには異なる形状の凹部 を設け、ヒューズ収容部には挿入されるスローブローヒューズの凹部に対応した形状 の凸部を設けている。

[0042] 前記構成としても、ヒューズ収容部 45に所定のスローブローヒューズ以外のスロー ブローヒューズを挿入すると、ヒューズ収容部 45の凸部 45cがスローブローヒューズ 1 0のハウジング 20の挿入側先端面に干渉するため、スローブローヒューズ 10の誤揷 入を防止することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 相手方端子が差し込まれる一対の平行配置されたメス端子部と、

前記一対のメス端子部を、前記相手方端子の差込方向と直交方向に連結する溶 断部と、

を備えていることを特徴とするスローブローヒューズのヒューズエレメント。

[2] 前記メス端子部は垂直方向の上下両端に相手方端子の差込口を備えると共に、こ れらメス端子部の左右 、ずれか一側面の端縁を、中央に前記溶断部を設けた連結 部で連結して 、る請求項 1に記載のスローブローヒューズのヒューズエレメント。

[3] 請求項 1または請求項 2に記載のヒューズエレメントを絶縁榭脂製のハウジング内に 収容し、該ハウジングの上下対向面に、前記一対のメス端子部に差し込まれる相手 方端子の挿入口を設け、これら上下の挿入口の 、ずれ力 でも相手方端子を差し込 める構成としていることを特徴とするスローブローヒューズ。

[4] 前記ハウジングは、底壁と側壁とからなる上面開口のケース本体と、該ケース本体 の上面開口を閉鎖するカバーとからなり、

前記ハウジングの対向面となる前記ケース本体の底壁と、前記カバーとに前記挿入 口を設けている請求項 3に記載のスローブローヒューズ。

[5] 前記各挿入口に夫々に連通する導通検査用のプローブピン挿入孔を設けて 、る 請求項 3または請求項 4に記載のスローブローヒューズ。

[6] 前記ケース本体の底壁の周縁からフランジ部を突設して 、る請求項 3乃至請求項 5 の 、ずれか 1項に記載のスローブローヒューズ。

[7] 前記ハウジングの外面に、ヒューズ収容部への位置決め用兼誤結防止用の凹部あ るいは Zおよび凸部を設けて 、る請求項 3乃至請求項 6の 、ずれか 1項に記載のス ローブローヒューズ。

[8] 請求項 3乃至請求項 7の 、ずれか 1項に記載のスローブローヒューズを収容するヒ ユーズ収容部を備えた電気接続箱。

[9] 前記ヒューズ収容部の底壁に前記ハウジングに設けた凹部ある!/、は Zおよび凸部 と嵌合する凸部あるいは Zおよび凹部を設けている請求項 8に記載の電気接続箱。