JPH09293445A - ヒューズ装置 - Google Patents

ヒューズ装置

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JPH09293445A
JPH09293445A JP10829196A JP10829196A JPH09293445A JP H09293445 A JPH09293445 A JP H09293445A JP 10829196 A JP10829196 A JP 10829196A JP 10829196 A JP10829196 A JP 10829196A JP H09293445 A JPH09293445 A JP H09293445A
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JP10829196A
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Inventor
Jun Yasukuni
純 安国
Hideki Tanigawa
英己 谷川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多極型ヒューズ装置において各ヒューズ素子
を通電路に組み込んだ状態でヒューズ素子間の導通検査
を行う。 【解決手段】 絶縁坦持部材15に配設された複数のヒ
ューズ素子11を保護するためにカバー21が設けられ
ている。このカバー21には、各ヒューズ素子11に対
応してプローブ挿入口21aが形成されている。一方、
各ヒューズ素子11には切り起こしによって検査片部1
6bが形成されており、カバー21を装着した状態で各
検査片部16bがプローブ挿入口21aの開口縁部に係
合するようになっている。これにより、ヒューズ装置2
9をソケット27に装着した状態であっても、プローブ
挿入口21aを介してプローブPを接触片部16bに接
触させることができ、もって各ヒューズ素子11を通電
路に組み込んだ状態でのヒューズ素子11間の導通検査
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のヒューズ素子を
備えた多極型のヒューズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のヒューズ装置は、複数の電機機
器に対する通電路を集約させたソケットに対し着脱可能
に装着されるようになっている。また、ヒューズ装置は
複数のヒューズ素子を絶縁体上に並列させた構成となっ
ており、ソケットに装着したときに各ヒューズ素子の両
端側が、ソケット内に組み込まれた雌端子金具に接触す
るようになっている。また一般には、ヒューズ素子を保
護するために、雌端子金具との接触部分を残してカバー
で覆われるようにした構成のものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒューズ素
子が過電流によって溶断される原因の中に、隣接するヒ
ューズ素子同士の短絡も考えられる。例えば、ヒューズ
素子の変形によって隣接するもの同士が接触する場合、
あるいはヒューズ装置内に水が浸水した場合に、この水
による短絡といった場合が考えられる。特に、多極型の
ヒューズでは装置自体をコンパクトにしようとすると、
各ヒューズ素子間の間隔は勢い接近させざるを得ない。
そこで、上記したような事態が一層起こり易い状況にあ
る。このような原因で、ヒューズ素子が溶断された場
合、その原因解析においてはヒューズ素子間の導通検査
を行う必要がある。しかるに、従来はこのような多極型
のヒューズ装置自体も少なく、したがって上記したよう
な事態も想定されていないのが実状であった。
【0004】つまり、従来の構成では、ヒューズ素子は
カバーで覆われておりヒューズ装置をソケットに装着し
た状態でヒューズ素子間の導通検査を行うことはできな
かった。仮に、検査を行うとすれば、ヒューズ装置を一
旦ソケットから取り外し、雌端子金具との接触部分にプ
ローブを当てて導通検査を行うようにせざるを得ない。
しかし、これでは検査が甚だ面倒であり、検査効率がき
わめて低くなってしまう。そこで、各ヒューズ素子を通
電路に組み込んだ状態で導通検査を行うことが要望され
ていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、多極型ヒューズ装置において各ヒュー
ズ素子を通電路に組み込んだ状態でヒューズ素子間の導
通検査を行うことができるヒューズ装置を提供するとこ
ろにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、複数のヒューズ素子と、その各
ヒューズ素子を並列して配設するための絶縁体と、前記
各ヒューズ素子が配設された絶縁体を覆うカバー体とを
備えたヒューズ装置において、前記カバー体には前記各
ヒューズ素子に対応して開口が形成されていることを特
徴とするものである。
【0006】また請求項2の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記開口はヒューズ素子における溶断部以
外の箇所に対応して形成されていることを特徴とするも
のである。
【0007】さらに請求項3の発明は、請求項2記載の
ものにおいて、前記ヒューズ素子における溶断部以外の
箇所に突部が形成され、この突部が前記開口の縁部に係
合して前記カバーの抜け止めを行う構成となっているこ
とを特徴とするものである。
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1の
発明では、カバー体に各ヒューズ素子に対応して開口が
形成されているため、この開口を介してテスターのプロ
ーブ等をヒューズ素子に接触させることができる。従っ
て、ヒューズ素子が溶断された場合に、各ヒューズ素子
を通電路に組み込んだ状態でも容易にヒューズ素子間の
導通検査を行うことができる。
【0008】請求項2の発明では、溶断部以外の箇所に
対応して開口が形成されるため、プローブを突っ込んで
も溶断部を損傷してしまう虞がない。
【0009】請求項3の発明では、ヒューズ素子に突部
を形成してこれがカバーの開口に接近して臨むようにな
るため、プローブを接触させやすくなる。さらに、この
突部を利用してカバーの抜け止めを行うようにしたた
め、別個にカバー体の抜け止めを設ける必要がなくな
り、構成を簡単化させることができる。
【0010】
【実施形態】以下、本発明のヒューズ装置を具体化した
一実施形態について図1〜図10を参照して説明する。
本実施形態のヒューズ装置29は、図3に示すように、
ヒューズ素子11とこのヒューズ素子11を組み付ける
ための絶縁坦持部材15、及びこれらを覆うカバー21
とを備えて構成される。
【0011】まず、ヒューズ素子11について説明す
る。図5は、本実施形態におけるヒューズ素子11を打
ち抜き成形するための導電性を有する金属板材12(例
えば、亜鉛材)であり、これはフープ材である。また、
この金属板材12は、両側部が長手方向に沿って厚肉に
形成され、かつ中央部分が薄肉に形成された異形材とさ
れている。この厚肉に形成された部分を以下厚肉部12
aといい、薄肉に形成された部分を以下薄肉部12bと
いう。
【0012】図1中、上側は、上記金属板材12から打
ち抜き成形されたヒューズ素子11を示すものであり、
図中両側(左上側と右下側)には帯片13が配されてお
り、その間に複数のヒューズ素子11が長手方向に並ん
だ状態で配されている。この各ヒューズ素子11は、両
端部が切断容易な細い連結部14を介して帯片13に連
結されている。これは、後述する絶縁坦持部材15に対
する組み付け作業を容易に行うためであり、組み付け後
にこの連結部14から切断される。また、この各ヒュー
ズ素子11は、両端部から内側の所定の部位まで幅広に
形成され、中央部分は幅狭に形成されている。この幅広
に形成された部分が、接続片部16であり、上記金属板
材12の厚肉部12aから打ち抜き成形された部分であ
る。接続片部16は、先端部がテーパ状に形成されてお
り、後述するソケット17の雌端子金具18に差し込ま
れてこれに電気的に接続するように構成されている。ま
た、各接続片部16の中央よりの部分(幅狭部分に連な
る側)には、その両側縁部に対向して一対の位置決め凹
部16aが、左右方向(図1中、斜め左上から右下方
向)に所定の間隔で2対設けられている。各位置決め凹
部16aは、接続片部16の側縁部を半円状に切り欠い
て形成され、後述するかしめ突起19がここに嵌め合わ
されるようになっている。さらに、各接続片部16に
は、図6に示すように、位置決め凹部16aによって囲
まれる部分に、コ字状に切り欠いた後その外側端部(図
6中、右側端部)を上方に切り起こすことによって検査
片部16bが形成されている。この検査片部16bの突
出端部は僅かに内方に湾曲しており、後述するカバー2
1のプローブ挿入口21aの開口下縁部に係合するよう
になっている。
【0013】また、両接続片部16間の幅狭に形成され
た部分がこのヒューズ素子11の溶断部20であり、上
記薄肉部12bから打ち抜き成形されたものである。従
って、この溶断部20の板厚は接続片部16の板厚より
薄く、従って、溶断部20を接続片部16の板厚より相
当に幅狭な寸法で打ち抜くことができる。この溶断部2
0の厚さ寸法、幅寸法によってヒューズ素子11の電流
容量が定まり、これらの寸法が小さければ小さいほど電
流容量が小さくなる。
【0014】次に、上記ヒューズ素子11を組み付ける
ための絶縁坦持部材15について説明する。図1の下側
に示すように、この絶縁坦持部材15は、樹脂製かつ方
形状の板材であって、その長さ寸法は、上記帯片13に
連結されたヒューズ素子11を4個並設することができ
る長さであり、幅寸法は、ヒューズ素子11の長さ寸法
より短く設定されている。絶縁坦持部材15の中央部分
には方形状の開口22が所定の間隔で長さ方向に4個並
設され、かつ、その各開口22を間に挟んだ左右両側部
(図中、左上側部と右下側部)には、所定の間隔で対向
するかしめ突起19,19が2対それぞれ形成されてい
る。この各かしめ突起19の突出位置は、上記ヒューズ
素子11の位置決め凹部16aに対応しており、各位置
決め凹部16aと各かしめ突起19とを係合させること
によって、絶縁坦持部材15に対するヒューズ素子11
の位置決めがなされるようになっている。そして、位置
決めがなされた状態ではヒューズ素子11の溶断部20
が開口22上に架け渡されかつ各接続片部16が絶縁坦
持部材15から左右両側方に突出した状態(図2に示す
状態)とされるようになっている。さらに、このかしめ
突起19の高さ寸法は、ヒューズ素子11の厚さ寸法よ
り長く形成されており、図7及び図8に示すように、ヒ
ューズ素子11の裏面を絶縁坦持部材15の上面に密着
させた状態でその上部がヒューズ素子11の上面より僅
かに突出し、その突出部分を熱かしめ(超音波溶着も含
む)することによってヒューズ素子11を固定すること
ができるようになっている。また、絶縁坦持部材15の
上面中央部には、各開口22を横切って長さ方向に延び
るスリット状のヒンジ部23が形成されており、各ヒュ
ーズ素子11を絶縁坦持部材15に組み付けた状態でこ
のヒンジ部23を中心に絶縁坦持部材15を折り曲げて
合掌状態に重ね合わせることができるようになってい
る。
【0015】図3の下側は、絶縁坦持部材15にヒュー
ズ素子11を組み付けた後、これを折り曲げて重ね合わ
せた状態を示す。カバー21は、この状態にある絶縁坦
持部材15を覆うことができるように構成されている。
即ち、カバー21は、図3の上側に示すように、透明な
樹脂材によって形成されかつ下面が開口する箱型状に形
成されており、上方から絶縁坦持部材15に嵌め込むこ
とができるようになっている。そのカバー21の深さ寸
法は、折り曲げられた状態にある絶縁坦持部材15の高
さ寸法(図3中、上下方向の寸法)とほぼ等しく、図9
に示すように、各ヒューズ素子11の両端部を下方へ突
出させた状態で絶縁坦持部材15を覆うことができるよ
うになっている。また、このカバー21の左右両側面に
は、方形状の開口であるプローブ挿入口21aが長さ方
向に所定の間隔で4個形成されている。即ち、絶縁坦持
部材15に組み付けられた状態にある各ヒューズ素子1
1の検査片部16bに対向する位置にプローブ挿入口2
1aが形成されている。そして、各ヒューズ素子11の
検査片部16bの突出端部がこのプローブ挿入口21a
の開口下縁部に係合するようになっており、これによっ
てカバー21が抜け止めされる。なお、検査片部16b
は、プローブ挿入口21aの開口下縁部に係合した状態
でカバー21の側面から突出しないように切り起こし寸
法が設定されている。
【0016】図4は、上記ヒューズ装置29を装着する
ためのソケット17を示す。このソケット17は、直方
体状に形成されたソケットハウジング24を備えてお
り、そのソケットハウジング24内には、長さ方向に沿
って2列状態で合計8個の端子収容室25が並設されて
いる。この対向する各端子収容室25間の距離は、上記
折り曲げられた状態にあるヒューズ素子11の両端部間
の距離に等しく、長さ方向に隣り合う端子収容室25間
の距離は上記絶縁坦持部材15に並設されたヒューズ素
子11間の距離に等しくなっている。そして、この端子
収容室25内には、角筒状に形成された雌端子金具18
が縦向きに組み込まれており、端子収容室25の上面側
に形成された端子挿入口25aを介してヒューズ素子1
1の接続片部16が差し込まれるようになっている。ま
た、端子収容室25の底面側にも開口が形成されてお
り、この開口を介して雌端子金具18内に図示しないジ
ャンクションボックス内のバスバー26が挿入される。
さらに、ソケットハウジング24の上面4隅部には挿入
壁27が上方に延出形成されており、上記ヒューズ装置
29がこの挿入壁27によって囲まれる部分に嵌め込ま
れるようになっている。なお、雌端子金具18内には、
符号を付さないが上下両側に一対の弾性接触片が切り起
こし形成されており、ヒューズ素子11の接続片部16
及びバスバー26がこれに弾性接触するようになってい
る。
【0017】ヒューズ装置29の組み立て手順について
述べる。まず、図5に示す金属板材12から、ヒューズ
素子11をプレス機によって打ち抜く。打ち抜かれた状
態のヒューズ素子11は、複数個のヒューズ素子11が
帯片13によって連鎖状に並設されており、これを板状
に開いた状態にある絶縁坦持部材15上に組み付ける。
組み付けるには、各ヒューズ素子11の位置決め凹部1
6aと絶縁坦持部材15上のかしめ突起19とを係合さ
せるようにする。これによって、絶縁坦持部材15上に
は、4個のヒューズ素子11が正規の位置で配設される
(図2参照)。さらに、この後各かしめ突起19の各ヒ
ューズ素子11の上面より高く突出する部分を熱かしめ
して押し潰す(図7参照)。すると、各ヒューズ素子1
1は、絶縁坦持部材15上に位置決めされた状態でかつ
その裏面を絶縁坦持部材15の上面に密着させた状態で
固定される(図8参照)。
【0018】その後、帯片13と各ヒューズ素子11と
を連結部14から切断する。そして、絶縁坦持部材15
のヒンジ部23を中心に左右両端部を下方向に折り曲げ
るようにして、合掌状態に重ね合わせる。この時、各ヒ
ューズ素子11の溶断部20は、絶縁坦持部材15の折
り曲げとともに徐々に弓なり状に湾曲して行き、絶縁坦
持部材15が完全に重ね合わされた状態ではほとんどヘ
アーピン状に湾曲する。また、溶断部20は湾曲した状
態では、絶縁坦持部材15の開口22が分断されること
によって形成される切欠28上に空中架設されることに
なる(図3参照)。
【0019】さらに、この状態において、上方からカバ
ー21を絶縁坦持部材15に嵌め込む。そして、カバー
21が完全に前縁坦持部材15に嵌め込まれると、各ヒ
ューズ素子11の検査片部16bがカバー21のプロー
ブ挿入口21aの開口縁部に係合してカバー21は抜け
止めされる(図9参照)。これによって、各ヒューズ素
子11は両端部のみを下方に突出させた状態で覆われ、
これにて、ヒューズ装置29の組み立て作業は終了す
る。
【0020】続いて、このヒューズ装置29の実装作業
について述べる。このヒューズ装置29をジャンクショ
ンボックス上に実装するには、ジャンクションボック内
のバスバー26に予めソケット17を接続しておく。ソ
ケット17をバスバー26に接続するには、ソケットハ
ウジング24の底面に形成された各開口にバスバー26
を差し込めばよく、これによって各バスバー26と各端
子収容室25内に組み込まれた雌端子金具18とが接続
される。そして、ヒューズ装置29をソケット17に装
着するには、ヒューズ装置29をソケット17の上方に
持って行き、ヒューズ装置29の下方に突出する各ヒュ
ーズ素子11の両端部をそれぞれソケットハウジング2
4の端子挿入口25aに差し込むようにして、ヒューズ
装置29を挿入壁27によって囲まれる部分に嵌め込む
(図10参照)。各ヒューズ素子11の両端部が端子挿
入口25a内に差し込まれると、各ヒューズ素子11の
両端部はそれぞれ雌端子金具18に接続され、この雌端
子金具18を介してバスバー26に接続される。これに
よって、ヒューズ装置29の実装作業は終了し、各ヒュ
ーズ素子11をそれぞれ各回路への通電路に組み込むこ
とができる。そして、何らかの原因によってある回路に
定格以上の大電流が流れたとすると、その回路の通電路
に組み込まれたヒューズ素子11の溶断部20は、発熱
して溶断される。
【0021】ここで、ヒューズ素子11が過電流によっ
て溶断された場合に、その原因解析の一手順について述
べる。まず、ソケット17に装着された状態にあるヒュ
ーズ装置29に対して、各ヒューズ素子11自体の導通
検査を行う。それには、ヒューズ素子11に対するカバ
ー21の左右両側面に開口するプローブ挿入口21aを
介してプローブPをヒューズ素子11の両検査片部16
bに押し当てる(図10参照)。そして、順番に各ヒュ
ーズ素子11自体に対する導通検査を行い、溶断された
ヒューズ素子11の特定を行う。なお、溶断されたヒュ
ーズ素子11の特定は、本実施形態の場合、カバー21
が透明であるため目視によって行うことも可能である。
【0022】溶断されたヒューズ素子11が特定された
ならば、その溶断されたヒューズ素子11とそのヒュー
ズ素子11に隣接するヒューズ素子11との間の導通検
査を行う。それには、両ヒューズ素子11に対応するプ
ローブ挿入口21a(回路側の接触片部16に対応する
プローブ挿入口21a)を介してプローブPを各ヒュー
ズ素子11の検査片部16bに押し当てればよい。この
時、両ヒューズ素子11間が導通状態とされれば、ヒュ
ーズ素子11の変形等によってヒューズ素子11同士が
直接接触してしまっていること、或いは独立した回路同
士が何等かの原因、例えば雨水による漏電等によって短
絡状態とされていることが原因とされる。また、各ヒュ
ーズ素子11間が導通状態でなければ、ヒューズ素子1
1間及び回路間は正常であり、溶断された原因はヒュー
ズ素子11が組み込まれた回路自体に何等かの異常があ
ったためとされる。
【0023】このように本実施形態では、カバー21に
プローブ挿入口21aを設けたから、ソケット17にヒ
ューズ装置29を装着した状態であっても、ヒューズ素
子11自体の導通検査及びヒューズ素子11間の導通検
査、さらには回路間の導通検査を容易に行うことができ
る。また、接触片部16、即ち溶断部20以外の部分に
対応してプローブ挿入口21aを形成したから、プロー
ブPを突っ込んでも溶断部20を損傷してしまう虞がな
い。さらに、検査片部16bは、切り起こし形成された
ものだから、プローブPを検査片部16bに押し当てる
と検査片部16bは撓み、その弾発力でプローブPと検
査片部16bとが確実に接触し合い、もって導通検査が
確実なものとなる。さらに、カバー21は検査片部16
bによって抜け止めされるから、別個にカバー21に対
する抜け止めを設ける必要がなくなり、構成が簡単化さ
れる。
【0024】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、例えば次のように変形して実施するこ
とができ、これらの実施態様も本発明の技術的範囲に属
する。 (1) 上記実施形態では、カバー21の左右両側面
に、プローブ挿入口21aが形成され、ヒューズ素子1
1自体の導通検査を行うことができるようになっていた
が、カバーの片側の側面、即ち回路側に接続されるヒュ
ーズ素子の接触片部に対してのみプローブ挿入口が形成
されるものであってもよい。
【0025】(2) 上記実施形態では、各ヒューズ素
子11に対してそれぞれプローブ挿入口21aが形成さ
れていたが、連続する一つの細長な開口であってもよ
い。
【0026】(3) 上記実施形態では、ヒューズ装置
29は異形材から打ち抜いたヒューズ素子11を組み付
けて構成されるものであったが、全体に平坦な金属板材
から打ち抜いたヒューズ素子を組み付けたものであって
もよい。さらには、金属板材から打ち抜け成形したもの
ではなく、線材やテープ電線等を組み付けたものであっ
てもよい。
【0027】(4) 上記実施形態では、ヒューズ素子
11は絶縁坦持部材15上に4個並設される構成であっ
たが、4個に限らず何個並設したものであってもよい。
その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のヒューズ素子及び絶縁坦持部材を
示す分解斜視図である。
【図2】ヒューズ素子を絶縁坦持部材に組み付け状態を
示す斜視図である。
【図3】カバー及び絶縁坦持部材を折り曲げて重ね合わ
せた状態を示す斜視図である。
【図4】ソケットを示す一部破断斜視図である。
【図5】金属板材を示す斜視図である。
【図6】検査片部を示す斜視図である。
【図7】かしめられた状態のヒューズ素子を示す正断面
図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線での側断面図であ
る。
【図9】ヒューズ装置の断面図である。
【図10】ヒューズ装置がソケットに装着された状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
11…ヒューズ素子 15…絶縁坦持部材(絶縁体) 16b…検査片部(突部) 20…溶断部 21…カバー(カバー体) 21a…プローブ挿入口(開口) 29…ヒューズ装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のヒューズ素子と、その各ヒューズ
    素子を並列して配設するための絶縁体と、前記各ヒュー
    ズ素子が配設された絶縁体を覆うカバー体とを備えたヒ
    ューズ装置において、 前記カバー体には前記各ヒューズ素子に対応して開口が
    形成されていることを特徴とするヒューズ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、前記開口
    はヒューズ素子における溶断部以外の箇所に対応して形
    成されていることを特徴とするヒューズ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて、前記ヒュ
    ーズ素子における溶断部以外の箇所に突部が形成され、
    この突部が前記開口の縁部に係合して前記カバーの抜け
    止めを行う構成となっていることを特徴とするヒューズ
    装置。
JP10829196A 1996-04-26 1996-04-26 ヒューズ装置 Pending JPH09293445A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007110999A1 (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. スローブローヒューズのヒューズエレメント、スローブローヒューズおよび電気接続箱
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