JP5769007B2 - 電池配線モジュール - Google Patents
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Description
複数の単電池を電気的に接続するために、例えば特許文献1に記載されているような電池配線モジュールが用いられる。
また、前記樹脂プロテクタに前記電線収容溝を塞ぐ蓋部をヒンジを介して開閉回動可能に設ける構成としてもよい。このような構成とすると、電線収容溝内の検知電線をよりはみ出し難くすることができる。
本発明を電池モジュール10に適用した一実施形態を、図1ないし図15を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る電池モジュール10は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の車両(図示せず)に搭載されて、車両を駆動するための電源として使用される。電池モジュール10は、正極および負極の電極端子11を備えた複数の単電池12が並べて配された単電池群13を有する。複数の電極端子11間は、電池配線モジュール20によって電気的に接続されている。
図1に示すように、単電池12は扁平な略直方体形状をなしている。単電池12の内部には図示しない発電要素が収容されている。単電池12の上面には、長手方向の両端部寄りの位置に、一対の電極端子11,11が上方に突出して形成されている。単電池12の上面は電極面とされる。電極端子11の一方は正極端子であり、他方は負極端子である。正極端子を構成する電極端子11と、負極端子を構成する電極端子11とは同形、同大である。電極端子11は、金属製の端子台(図示せず)から上方に向かって丸棒状に突出する電極ポスト14を備え、その電極ポスト14の外面にはねじ山が形成されている。単電池12は、隣り合う電極端子11が異なる極性となるように配置されている。複数の単電池12は図1中左右方向に並べられて単電池群13を構成している。
電池配線モジュール20は、単電池12の正極および負極の電極端子11の電極ポスト14にそれぞれ挿通されて接続される一対の端子貫通孔22,22(接続部)を有する金属製の複数のバスバー21と、バスバー21を保持するバスバー保持部32を有する合成樹脂製の樹脂プロテクタ30と、バスバー21に重ねて電気的に接続される電圧検知端子50と、電圧検知端子50に接続される検知電線60と、を備える。
樹脂プロテクタ30は、複数の連結ユニット31をバスバー21によって連結してなり、図1ないし図3に示すように、単電池12の並び方向(図1中左右方向)に細長い形状をなしている。
バスバー21は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等からなる金属製の板材を所定の形状にプレス加工することにより形成され、図6、図7、および図11に示すように、全体として略長方形状をなしている。バスバー21の表面には、スズ、ニッケル等の金属がメッキされていてもよい。バスバー21には、電極端子11の電極ポスト14が挿通される円形状をなす一対の端子貫通孔22,22が、バスバー21を貫通して形成されている。この端子貫通孔22は、電極ポスト14の径よりも若干大きく設定されている。端子貫通孔22内に電極ポスト14が貫通された状態でナット15が螺合されて、ナット15と端子台との間にバスバー21が挟まれることにより、電極端子11とバスバー21とが電気的に接続される。
複数のバスバー21は、図6および図7に示すように、それぞれ連結ユニット31のバスバー保持部32に保持されている。複数の連結ユニット31のうち、一の連結ユニット31とその隣に位置する連結ユニット31とは、バスバー21を介して相互に連結されている。
連結ユニット31の一対のバスバー保持部32、32のうち、電線挿通部43が形成されている一方のバスバー保持部32(図13の右側)内には、バスバー21に重ねられて、単電池12の電圧を検知するための電圧検知端子50が配される。電圧検知端子50は、銅、銅合金、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。電圧検知端子50の表面は、スズ、ニッケル等の金属によってメッキされていてもよい。
上述した本実施形態の電池配線モジュール20を組み立てる際には、まず、バスバー21を連結ユニット31のバスバー挿入口40からバスバー保持部32内に挿入する。バスバー挿入口40から挿入されたバスバー21は、バスバー保持部32の底部33(載置部33)と保持突部38,38Bとの間で挿入方向に対して略平行な姿勢を保ちつつ、前壁37方向に案内される。
上述したように、電線挿通部43から電線収容溝42に対して垂直方向に導入された検知電線60は、電線挿通部43に対向した溝壁部42B側にぶつかった後に横方向(溝の長さ方向)に配設されるが、本実施形態の電池配線モジュール20によれば、電線挿通部43近傍の電線挿通部43に対向する溝壁部42B側に電線押さえ片46Bが形成されているから、溝壁部42Bに突き当たって電線収容溝42の外部へはみ出そうとする検知電線60を溝内に確実に押さえ込むことが可能となる。一方、電線挿通部43から離れた位置に設けられる電線押さえ片46Aは、電線挿通部43側(バスバー保持部32側)の溝壁部42Aに設ける構成としたから、溝壁部42Bに突き当たって対向する溝壁部42A側に押し戻された検知電線60を、はみ出しやすい位置において溝内に押さえ込むことができる。結果的に、電線収容溝42内の検知電線60は両側の溝壁部42A,42Bの上部からはみ出しやすい位置において押さえ込まれることとなるから、検知電線60の電線収容溝42からのはみ出しが効果的に防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
11…電極端子
12…単電池
13…単電池群
14…電極ポスト
20…電池配線モジュール
21…バスバー
22…端子貫通孔
24…抜止突部
25、26…凹部
30…樹脂プロテクタ
31…連結ユニット(単位連結ユニット)
32…バスバー保持部
34…絶縁壁
35…後壁
35A…面取り壁
36…側壁
37…前壁
40…バスバー挿入口
42…電線収容溝
42A,42B…溝壁部
43…電線挿通部
46A,46B…電線押さえ片
48…蓋部
48A…ヒンジ
50…電圧検知端子
52…電線接続部
52A…ワイヤバレル
52B…インシュレーションバレル
53…端子挿通孔
60…検知電線
61…芯線
Claims (5)
- 正極及び負極の電極端子を有する単電池を複数個並べてなる単電池群に取り付けられる電池配線モジュールであって、
前記電極端子間を接続する複数個のバスバーと、
前記バスバーを保持するための複数のバスバー保持部を有する樹脂プロテクタと、
前記単電池群の状態を検出するための検知電線と、
前記樹脂プロテクタに一対の溝壁部を有して前記バスバー保持部に沿って設けられ前記溝壁部間に前記検知電線を収容する電線収容溝と、
前記電線収容溝に形成され前記検知電線を前記電線収容溝内から前記バスバー保持部側に導入するための電線挿通部と、
前記電線収容溝の前記溝壁部の一方および他方から反対側の溝壁部側に向けて突設され前記検知電線の押し込み時に弾性変形して前記検知電線の前記電線収容溝内への通過を許容する複数の電線押さえ片と、を備え、
前記複数の電線押さえ片のうち少なくとも一つは、前記電線挿通部に対向する前記一方の溝壁部のうち前記電線挿通部から前記電線収容溝内に導入された前記電線が突き当たる前記電線挿通部の前記検知電線の延び方向における近傍に設けられていることを特徴とする電池配線モジュール。 - 前記他方の溝壁部の前記複数の電線押さえ片のうち少なくとも一つは、前記電線挿通部側の溝壁部のうち、前記電線挿通部に対向する溝壁部に突き当たった前記電線が押し戻される前記電線挿通部から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池配線モジュール。
- 前記樹脂プロテクタには前記電線収容溝を塞ぐ蓋部がヒンジを介して開閉回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池配線モジュール。
- 前記樹脂プロテクタは単位連結ユニットを複数個連結して構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電池配線モジュール。
- 前記検知電線の先端には前記バスバーに接続される電圧検知端子が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電池配線モジュール。
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