WO2007063904A1 - ガイド用細長医療部材、及び細長医療装置 - Google Patents

Abstract

　所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域４２と、該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域４１と、上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を挿通するための第１のルーメン４４と、該第１のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも１つの第１の孔部４７ａ（４７ｂ）と、を具備するガイド用細長医療部材。

Description

明 細 書

ガイド用細長医療部材、及び細長医療装置

技術分野

[0001] 本発明は、体腔内、特に十二指腸から十二指腸乳頭を介して、胆管、或いは膝管 へのアプローチが容易となるガイド用細長医療部材、及び細長医療装置に関する。 背景技術

[0002] 従来から、胆石、或 ヽは脾石、管壁の異常部位の位置や大きさを特定するために、 内視鏡を使用した精密検査が行われている。このような内視鏡検査には、内視鏡的 逆行性胆脾管造影法などがある。

[0003] この造影法は、側視型内視鏡を使用して、胆管、及び膝管の出入口である十二指 腸乳頭へ造影チューブを挿入した後、被検査対象の胆管、或いは脾管へ造影剤を 注入して、 X線撮影が行われる。こうして、術者は、 X線撮影の胆管像、或いは脾管 像から胆石、或いは膝石、管壁の異常部位などの位置、及び大きさを特定することが できる。

[0004] そして、胆石、或いは膝石の排出、管壁の異常部位の治療には、各種処置具が使 用される。これらの処置具は、口径の小さな十二指腸乳頭力 胆管、或いは膝管へ 導入することが困難である。そのため、内視鏡を用いて、処置具の 1つであるパピロト ミーナイフなどの高周波ナイフにより、乳頭部を切開し、口径を拡げる内視鏡的乳頭 括約筋切開術が行われる。その後、バスケット把持鉗子、生検鉗子などの各種処置 具により、胆石、或いは膝石の粉砕、排出、管壁の異常部位の治療などが行われる。

[0005] このような治療には、各種処置具を胆管、或いは膝管に導入するための補助的処 置具である細長なカテーテルを内視鏡と共に用いることがある。上述した内視鏡的逆 行性胆脾管造影法に限ることなぐ医療に用いるカテーテルには、例えば、米国特許 6, 659, 981B2号に開示されるようなもの力 Sある。尚、米国特許 6, 659, 981B2号 には、体内の心臓へ体内医療処置具を運搬するためのカテーテルの技術が開示さ れている。

[0006] し力しながら、胆管、或いは膝管には体内液体である胆汁、或いは膝汁があり、従 来のカテーテルを用いた内視鏡的逆行性胆脾管造影法では、一度に体内液体を取 り除いた後、胆管、或いは膝管の内部に造影剤を注入することが困難であるという問 題があった。

[0007] また、従来のカテーテルのチャンネル内で胆管、或いは脾管に導入する処置具を 出し入れするときに、チャンネル内の流体が胆管、或いは脾管の内部に混入されて しまい、 X線画像に影が映り、異常部位を特定することが困難となる問題があった。さ らには、カテーテルのチャンネル内で処置具を出し入れすると、胆管、或いは脾管の 内部に注入されている造影剤がチャンネル内に吸引されてしまうという問題もある。

[0008] ところで、上述した胆管、或いは脾管の導入口である乳頭は、十二指腸の体腔壁に 位置している。そのため、内視鏡は、乳頭を視野に入れるため、挿入方向に対して直 交する方向に視野を備えた側視型内視鏡が用いられる。このような側視型内視鏡に は、例えば、特開平 5— 107484号公報に開示されるような、挿入方向と平行な視野 の直視型と、上記側視型とを切替自在な直視側視交換型内視鏡がある。

[0009] この従来の直視側視交換型内視鏡は、体腔内に挿入中において、直視型、或いは 側視型のどちらか一方の機能しか使用できない。そのため、内視鏡的逆行性胆脾管 造影法に用いる場合、目的部位である十二指腸の乳頭付近までの挿入時に有効な 直視型カも胆管、或いは膝管の治療を行うときに有効な側視型に体腔内で切替える ことができない。

[0010] そこで、本発明は、上述した事情に鑑みて成されたもので、その目的とするところは 内視鏡的逆行性胆脾管造影法に限らず、胆管、或いは脾管の内部の治療を各種処 置具を容易に導入し、適切な処置を行うことができるガイド用細長医療部材、及び細 長医療装置を実現することである。

発明の開示

課題を解決するための手段

[0011] 第 1の発明は、所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、該基 端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、上記基 端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると共に、所 定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通するための第 1のルーメ ンと、該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つ の第 1の孔部と、を具備することを特徴とするガイド用細長医療部材。

[0012] 第 2の発明は、所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、該基 端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、上記基 端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると共に、所 定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通する第 1のルーメンと、を 備え、上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該 近位端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内する案 内部を備えていることを特徴とするガイド用細長医療部材。

[0013] 第 3の発明は、観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、上記観察光伝送部 材に導光された観察光を撮影する撮影部と、を備えた撮影装置と、所定の長さ、及 び外径を有する断面略円形状の基端領域と、該基端領域の先端から延設し、該基 端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、上記基端領域内に配設され、上記先 端領域の近位端、及び遠位端で開口すると共に、上記撮影装置の上記導入部を挿 通するための第 1のルーメンと、該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部 に配設される第 1の孔部と、を備えたガイド用細長医療部材と、を具備することを特徴 とする細長医療装置。

[0014] 第 4の発明は、観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、上記観察光伝送部 材に導光された観察光を撮影する撮影部と、を備えた撮影装置と、所定の長さ、及 び外径を有する断面略円形状の基端領域と、該基端領域の先端から延設し、該基 端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、上記基端領域内に配設され、上記先 端領域の近位端、及び遠位端で開口すると共に、所定の医療行為を行うための撮影 装置の上記導入部を挿通するための第 1のルーメンと、を備えたガイド用細長医療部 材と、を具備し、上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延 設し、該近位端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内 する案内部を備えていることを特徴とする細長医療装置。

[0015] 第 5の発明は、体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿 入部と、該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材 の望む方向を切り替える可変機構部と、を備えた細長医療部材と、所定の長さ、及び 外径を有する断面略円形状の基端領域と、該基端領域の先端から延設し、該基端 領域よりも小さな外径を有する先端領域と、上記基端領域内に配設され、上記先端 領域の近位端、及び遠位端で開口すると共に、所定の医療行為を行うため、少なくと も作業用医療部材を揷通するための第 1のルーメンと、該第 1のルーメンと連通し、上 記基端領域の側周部に配設される第 1の孔部と、を備えたガイド用細長医療部材と、 を具備することを特徴とする細長医療装置。

[0016] 第 6の発明は、体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿 入部と、該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材 の望む方向を切り替える可変機構部と、を備えた細長医療部材と、所定の長さ、及び 外径を有する断面略円形状の基端領域と、該基端領域の先端から延設し、該基端 領域よりも小さな外径を有する先端領域と、上記基端領域内に配設され、上記先端 領域の近位端、及び遠位端で開口すると共に、所定の医療行為を行うため、少なくと も作業用医療部材を揷通する第 1のルーメンと、を備えたガイド用細長医療部材と、 を具備し、上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍カゝら延設し 、該近位端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内する 案内部を備えていることを特徴とする細長医療装置。

[0017] 第 7の発明は、体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿 入部と、該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材 の望む方向を切り替える可変機構部と、を備えた細長医療部材と、観察光伝送部材 が配設された長尺な導入部と、上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影す る撮影部と、を備えた撮影装置と、所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の 基端領域と、該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先 端領域と、上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開 口すると共に、上記撮影装置の上記導入部、或いは所定の医療行為を行うための上 記作業用医療部材を揷通するための第 1のルーメンと、該第 1のルーメンと連通し、 上記基端領域の側周部に配設される第 1の孔部と、を備えたガイド用細長医療部材 と、を具備することを特徴とする細長医療装置。 [0018] 第 8の発明は、体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿 入部と、該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材 の望む方向を切り替える可変機構部と、を備えた細長医療部材と、観察光伝送部材 が配設された長尺な導入部と、上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影す る撮影部と、を備えた撮影装置と、所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の 基端領域と、該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先 端領域と、上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開 口すると共に、上記撮影装置の上記導入部、或いは所定の医療行為を行うための作 業用医療部材を揷通するための第 1のルーメンと、を備えたガイド用細長医療部材と 、を具備し、上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設 し、該近位端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内す る案内部を備えていることを特徴とする細長医療装置。

[0019] 第 9の発明は、体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿 入部と、該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材 の望む方向を切り替え自在な可変機構部と、を備えた細長医療部材と、観察光伝送 部材が配設され、上記細長医療部材の上記チャンネルに挿通自在な長尺な導入部 と、上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、を備えた撮影装 置と、を備えたことを特徴とする細長医療装置。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]第 1の実施の形態に係る、側視方内視鏡、及びイメージカテーテルが挿入され たガイドカテーテルを有して構成される内視鏡システムを示す全体構成図。

[図 2]第 1の実施の形態に係るガイドカテーテルを示す図。

[図 3]第 1の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分を示す図。

[図 4]第 1の実施の形態に係るイメージカテーテルが挿入された状態のガイドカテー テノレの断面図。

[図 5]第 1の実施の形態に係る内視鏡システムを使用した内視鏡的逆行性胆脾管造 影法による胆石の排出手術の一例を示すフローチャート。

[図 6]第 1の実施の形態に係り、十二指腸乳頭部から胆管内へガイドカテーテルが挿 入された状態を示す図。

圆 7]第 1の実施の形態に係り、胆管内へ造影剤が注入された状態を示す図。

圆 8]第 1の実施の形態に係り、十二指腸乳頭部から胆管内へパピロトミーナイフが 挿入された状態を示す図。

圆 9]第 1の実施の形態に係り、十二指腸乳頭部をパピロトミーナイフにより切開する 動作を説明する図。

圆 10]第 1の実施の形態に係り、胆管内へガイドカテーテルが更に挿入された状態を 示す図。

圆 11]第 1の実施の形態に係り、胆管内へバスケット把持鉗子が挿入された状態を示 す図。

圆 12]第 1の実施の形態に係り、胆管内の胆石をバスケット把持鉗子に取り込んだ状 態を示す図。

圆 13]第 1の実施の形態に係り、胆石を取り込んだバスケット把持鉗子が十二指腸へ 引き出された状態を示す図。

[図 14]第 1の実施の形態に係り、脾管内へガイドカテーテルのガイド部が挿入された 状態を示す図。

[図 15]第 1の実施の形態に係り、図 14から、さら〖こ、脾管内へガイドカテーテルのガイ ド部が挿入され、胆管内へイメージカテーテルが挿入される状態を示す図。

[図 16]第 1の実施の形態に係り、胆管内へガイドカテーテルのガイド部が挿入され、 十二指腸乳頭部を針状ナイフにより切開する動作を説明する図。

[図 17]第 1の実施の形態に係り、胆管内へガイドカテーテルが挿入され、胆汁が吸引 されると共に、胆管内へ造影剤が注入される状態を示す図。

[図 18]第 1の実施の形態に係り、ガイド部カゝら突出されたイメージカテーテルにより、 胆管内を観察しながら、胆管内の胆石をバスケット把持鉗子に取り込んだ状態を示 す図。

[図 19]第 2の実施の形態に係る内視鏡の全体構成を示す図。

圆 20]第 2の実施の形態に係る図 14の内視鏡の先端面を示す平面図。

圆 21]第 2の実施の形態に係る図 15に示す状態の内視鏡の先端部の断面図。 圆 22]第 2の実施の形態に係るイメージカテーテルの視野方向を変更した状態の内 視鏡の先端部の断面図。

圆 23]第 2の実施の形態に係り、図 17に示す状態の内視鏡の先端面を示す平面図 圆 24]第 2の実施の形態に係る内視鏡が体腔内に挿入されている状態を示す図。 圆 25]第 2の実施の形態に係る内視鏡が十二指腸乳頭部近傍に到達した状態を示 す図。

圆 26]第 2の実施の形態に係り、第 1の変形例に係る内視鏡の先端部の断面図。 圆 27]第 2の実施の形態に係り、第 1の変形例に係るイメージカテーテルの視野方向 を変更した状態の内視鏡の先端部の断面図。

圆 28]第 2の実施の形態に係り、第 2の変形例に係る内視鏡の先端部の断面図。 圆 29]第 2の実施の形態に係り、第 2の変形例に係るイメージカテーテルの視野方向 を変更した状態の内視鏡の先端部の断面図。

[図 30]第 2の実施の形態に係るガイドカテーテルを含む内視鏡システムの全体構成 を示す図。

圆 31]第 3の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分の構成を示す図。 圆 32]第 3の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分の断面図。

圆 33]第 3の実施の形態に係り、保持部で先端部分を保持された湾曲部を備えたィ メージカテーテルが挿通された状態のガイドカテーテルの先端部分の側面図。

[図 34]第 3の実施の形態に係り、イメージカテーテルが湾曲した状態を示すイメージ カテーテルが挿通された状態のガイドカテーテルの先端部分の側面図。

圆 35]第 4の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分の構成を示す図。 圆 36]第 4の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分の断面図。

圆 37]第 4の実施の形態に係り、変形例であるガイドカテーテルの先端部分の断面 図。

圆 38]第 4の実施の形態に係り、変形例である図 37のガイドカテーテルの作用を説 明するための図。

圆 39]第 5の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分の斜視図。 圆 40]第 5の実施の形態に係り、第 1変形例を示す、ガイドカテーテルの先端部分の 斜視図。

圆 41]第 5の実施の形態に係り、第 2変形例を示す、ガイドカテーテルの先端部分の 斜視図。

[図 42]第 5の実施の形態に係り、図 39のガイドカテーテルの使用例を示す図。

[図 43]第 5の実施の形態に係り、図 39のガイドカテーテルの使用例を示す図。

圆 44]第 6の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分の構成を示す図である 圆 45]第 7の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分の構成を示す図。 圆 46]第 7の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分を示し、このガイドカテ 一テルに挿入されたパピロトミーナイフの先端部分が弓状にされた状態を示す図。 圆 47]第 7の実施の形態に係り、十二指腸乳頭部をパピロトミーナイフにより切開する 動作を説明する図。

圆 48]第 7の実施の形態に係り、胆石を取り込んだバスケット把持鉗子が十二指腸へ 引き出された状態を示す図。

[図 49]第 8の実施の形態に係り、内視鏡チャンネル、及びこの内視鏡チャンネルに挿 通するガイドカテーテルの断面図。

[図 50]第 8の実施の形態に係るガイドカテーテル、及びこのガイドカテーテルに挿通 するイメージカテーテルの断面図。

圆 51]第 8の実施の形態に係り、側視型内視鏡の操作部側チャンネル開口部、ガイ ドカテーテルの先端部分、ガイドカテーテルの処置具揷通部、及び処置具であるィメ ージカテーテルの先端部分に夫々の長軸回りの挿入方向を規定する指標を示す図

[図 52]第 8の実施の形態に係り、ガイドカテーテルのガイド部力もガイドカテーテル挿 入部の基端まで形成されたレール状の溝部を示す図。

[図 53]第 8の実施の形態に係り、図 52のガイドカテーテルに処置具が挿通した状態 の断面図。

圆 54]第 9の実施の形態に係るガイドカテーテルの先端部分の構成を示す図。 圆 55]第 9の実施の形態に係るガイドカテーテルを先端カゝら見た図。

圆 56]第 9の実施の形態に係り、第 1の変形例となるガイドカテーテルの先端部分の 断面図。

圆 57]第 9の実施の形態に係り、第 2の変形例となるガイドカテーテルの先端部分の 構成を示す図。

圆 58]第 9の実施の形態に係り、第 2の変形例となるガイドカテーテルが十二指腸乳 頭部から胆管内へ挿入された状態を示す図。

圆 59]第 10の実施の形態に係り、バスケット把持鉗子が挿入されているガイドカテー テルの先端部分の断面図。

圆 60]第 10の実施の形態に係り、バスケット把持鉗子が挿入されたガイドカテーテル のガイド部が胆管内へ挿入された状態を示す図。

圆 61]第 11の実施の形態に係る内視鏡の先端部の一側面を示した平面図。

圆 62]第 11の実施の形態に係る内視鏡の先端部を示した斜視図。

圆 63]第 12の実施の形態に係る内視鏡の先端部の一側面を示した平面図。

圆 64]第 12の実施の形態に係る内視鏡の先端部の先端面を示した平面図。

圆 65]第 12の実施の形態に係る内視鏡の先端部の断面図。

[図 66]第 12の実施の形態に係り、先端部内にある孔部、直視用孔部、或いは側視用 孔部を示し、スコープ揷通凹部を示す先端部の部分断面図。

[図 67]第 12の実施の形態に係り、ガイド部に保持部を備えたガイドカテーテル、及び イメージカテーテルを使用した場合の内視鏡の先端部の断面図。

[図 68]第 12の実施の形態に係り、図 67に対応した構成による内視鏡の先端部が乳 頭部近傍まで挿入され、ガイド部の保持部に保持されたイメージカテーテルが若干 突出した状態を示す図。

[図 69]第 12の実施の形態に係り、イメージカテーテルと共にガイド部が胆管内へ挿 入された状態を示す図。

[図 70]第 12の実施の形態に係り、ガイドカテーテルのガイドカテーテル挿入部の先 端部分が胆管内に挿入され、イメージカテーテルが保持部カゝら外されて乳頭部を撮 影している状態を示す図。 [図 71]第 12の実施の形態に係る変形例を示し、内視鏡の先端部に保持部を設けた 構成を説明するための図。

発明を実施するための最良の形態

[0021] 以下、図面に基づいて本発明の各実施の形態を説明する。

[0022] (第 1の実施形態）

先ず、本発明の第 1の実施の形態について説明する。

図 1から図 18は、本発明の第 1の実施の形態を示し、図 1は側視方内視鏡、及びィ メージカテーテルが挿入されたガイドカテーテルを有して構成される内視鏡システム を示す全体構成図、図 2はガイドカテーテルを示す図、図 3はガイドカテーテルの先 端部分を示す図、図 4はイメージカテーテルが挿入された状態のガイドカテーテルの 断面図、図 5は内視鏡システムを使用した内視鏡的逆行性胆脾管造影法による胆石 の排出手術の一例を示すフローチャート、図 6は十二指腸乳頭部から胆管内へガイ ドカテーテルが挿入された状態を示す図、図 7は胆管内へ造影剤が注入された状態 を示す図、図 8は十二指腸乳頭部力 胆管内へパピロトミーナイフが挿入された状態 を示す図、図 9は十二指腸乳頭部をパピロトミーナイフにより切開する動作を説明す る図、図 10は胆管内へガイドカテーテルが更に挿入された状態を示す図、図 11は 胆管内へバスケット把持鉗子が挿入された状態を示す図、図 12は胆管内の胆石を ノ スケット把持鉗子に取り込んだ状態を示す図、図 13は胆石を取り込んだバスケット 把持鉗子が十二指腸へ引き出された状態を示す図、図 14は膝管内へガイドカテー テルのガイド部が挿入された状態を示す図、図 15は図 14から、さらに、脾管内へガ イドカテーテルのガイド部が挿入され、胆管内へイメージカテーテルが挿入される状 態を示す図、図 16は胆管内へガイドカテーテルのガイド部が挿入され、十二指腸乳 頭部を針状ナイフにより切開する動作を説明する図、図 17は胆管内へガイドカテー テルが挿入され、胆汁が吸引されると共に、胆管内へ造影剤が注入される状態を示 す図、図 18はガイド部カゝら突出されたイメージカテーテルにより、胆管内を観察しな がら、胆管内の胆石をバスケット把持鉗子に取り込んだ状態を示す図である。

[0023] 先ず、図 1に示す、細長医療部材である側視型内視鏡 70について簡単に説明す る。この側視型内視鏡 70は、体腔内に挿入される細長で可撓性を有する挿入部 72 と、この挿入部 72の基端部に連設した操作部 73と、この操作部 73の側部から延出し て図示しな ヽ光源装置、ビデオプロセッサなどの接続部に着脱自在なコネクタ部を 端部に設けたユニバーサルコード 74とによって主に構成されている。

[0024] 挿入部 72には、先端側力も順に、硬質部材で形成した先端部 75と、複数の湾曲 駒を回動自在に連接して例えば上下左右方向に湾曲自在に形成した湾曲部 76と、 柔軟性を有する可撓管部 77とが連設して ヽる。

[0025] 前記先端部 75の側部には照明光を照射するための照明窓が一端面となるレンズ 取り付け孔部 78、光学像を撮像するための観察窓 79及び収納室 80が設けられてい る。この収納室 80には後述する光学装置であるイメージカテーテル 2が挿通するガイ ドカテーテル 40の先端部分の突出方向を所望の位置に向ける処置具起上台 81が 設けてある。

[0026] 前記操作部 73の側面には、湾曲部 6の湾曲方向を手元操作によって変化させる湾 曲操作ノブ 82a及び 82bが重設される。観察窓 79から入射され図示しない CCD、 C MOSなどの撮像手段でとらえた光学像は、ユニバーサルケーブル 4aの基端と電気 的に接続される、図示しないビデオプロセッサを介して図示しないモニタによって画 像表示される。また、操作部 73には、処置具起上台 81が回動されて処置具の突出 方向を変化させる誘導子起上レバー 84、送水機能を制御する送水ボタン、吸引機 能を制御する吸引ボタン、収納室 80に一端部が連通する処置具挿通用チャンネル ( 以下、内視鏡チャンネルと 、う）の入口側となる操作部側チャンネル開口部 87などが 設けられている。つまり、前記収納室 80は処置具揷通チャンネルの出口を兼ねてい る。さらに、この操作部 73には図示しない光源装置の光量調整などを遠隔的に行う 各種スィッチ 83が設けられて!/、る。

[0027] 撮影装置であるイメージカテーテル 2は、光学系を備えた先端面 11と、導入部であ る細長なスコープ挿入部 12と、スコープ挿入部 12の基端に連接され、図示しないビ デォプロセッサに接続される電気コードが延設する操作部 13と、を有し、上記先端面 11から入射される撮影光が図示しない観察光伝送部材によって伝送され、この伝送 された撮影光をとらえる撮影部を構成する CCD、 CMOSなどの図示しな ヽ撮像素子 ユニットが内部に設けられている。尚、イメージカテーテル 2は、上記撮像手段を有さ ない、接眼部により視認可能な観察光伝送部材を構成するファイバースコープ型で も適用可能である。

[0028] ガイド用細長医療部材であるガイドカテーテル 40は、側視型内視鏡 70の操作部 7 3にある操作部側チャンネル開口部 87から挿入部 72内に挿入され、その先端部分 が先端部 75から導出される。このガイドカテーテル 40は、可撓性を有する生体適合 性のある合成樹脂、ゴムなど力も形成された細長なチューブ体である。この側視型内 視鏡 70の挿入部 72に挿入されるガイドカテーテル 40内には、更に、イメージカテー テル 2、或いは各種処置具が揷通自在となっている。

[0029] 図 2に示すように、ガイドカテーテル 40は、先端部分に所定の長さを有する細径の 先端領域であるガイド部 41と、このガイド部 41が先端面の周部から延出する基端領 域であるガイドカテーテル挿入部 42と、このガイドカテーテル挿入部 42の基端に連 設されるスコープ Z処置具揷通部 43と、を有している。

[0030] スコープ Z処置具揷通部 43は、略筒形状をしており、イメージカテーテル 2、或い は各種処置具をガイドカテーテル挿入部 42内へ挿入するための開口部を基端面に 有し、送液のためにシリンジなどが接続される流体供給部 43aが側周面力 延出して いる。

[0031] また、ガイドカテーテル 40は、図 3、及び図 4に示すように、ガイド部 41の先端面に 形成される開口部 45aからスコープ Z処置具揷通部 43の流体供給部 43aまで配設 された第 2のルーメンを構成する流体供給チャンネル 45と、ガイドカテーテル挿入部 42の先端面に形成される開口部 44aからスコープ Z処置具揷通部 43まで配設され たスコープ Z処置具チャンネル 44と、を有している例えば、 6mm程度以下の外径を 有するダブルル一メンチューブである。すなわち、ガイドカテーテル挿入部 42に配設 される第 1のルーメンを構成するスコープ Z処置具チャンネル 44は、先端面が延出 するガイド部 41の根元部となる近位端となり、この近位端の開口部 44aで開口すると 共に、基端となるガイド部 41の遠位端で開口している。

[0032] 従って、ガイドカテーテル 40には、作業用医療部材でもあるイメージカテーテル 2、 或いは、作業用医療部材を構成する各種処置具がスコープ Z処置具揷通部 43から スコープ Z処置具チャンネル 44内へ挿入される。そして、イメージカテーテル 2、或 いは各種処置具は、ガイドカテーテル挿入部 42の先端面にある開口部 44aから導出 される。

[0033] 尚、本実施の形態のイメージカテーテル 2は、その外径寸法力 例えば 2mm程度 以下となっている。そのため、スコープ Z処置具チャンネル 44は、このイメージカテー テル 2が揷通可能なチャンネル径が設定されている。また、各種処置具の外径寸法 は、 lOFr程度である。そのため、スコープ Z処置具チャンネル 44は、各種処置具が 挿通可能なチャンネル径が設定されて 、る。

[0034] また、本実施の形態にお!、て、後述するように、ガイドカテーテル 40のガイド部 41 は、十二指腸 50の乳頭部 51を通過できる外径が設定されている。

[0035] 図 1に示したように、側視型内視鏡 70、ガイドカテーテル 40、イメージカテーテル 2 、及び各種処置具のうち、側視内視鏡 70と、ガイドカテーテル 40、或いはイメージ力 テーテル 2の少なくとも 2つの構成によって、本実施の形態の細長医療装置である内 視鏡システム 100が構成されて!、る。

[0036] 以上のように、構成された本実施の形態の側視型内視鏡 70、ガイドカテーテル 40 、及びイメージカテーテル 2からなる内視鏡システム 100を使用して、十二指腸の乳 頭部が入り口となる胆道 Z脾管領域での内視鏡的逆行性胆脾管造影法により、例え ば、胆管 52内の胆石を排出する内視鏡的乳頭括約筋切開術の一例について、第 1 の実施の形態に係る、図 1、図 6から図 13を主に用いて説明する。また、以下に、図 5 のフローチャートに示す、各ステップ (S)の流れ例に従って、胆管 52内の胆石を摘 出する手術の一例を説明する。

[0037] 先ず、術者は、スコープ Z処置具揷通部 43からガイドカテーテル 40のスコープ Z 処置具チャンネル 44にイメージカテーテル 2のスコープ揷入部 12を予め挿入してお く（Sl)。次に、術者は、このイメージカテーテル 2が挿入されたガイドカテーテル 40を 側視型内視鏡 70の操作部側チャンネル開口部 87から内視鏡チャンネルに挿入する (S2)。

[0038] そして、術者は、側視型内視鏡 70がとらえた内視鏡画像により体腔内を視認しなが ら、側視型内視鏡 70の挿入部 72の先端部 75を十二指腸 50へ挿入する（S3)。この とき、術者は、体腔の屈曲状態に合わせて、適宜、湾曲部 6を湾曲操作したり、挿入 部 72を捻り操作したりする。また、術者は、乳頭部 51近傍まで挿入部 72の先端部 5 を挿入したら、側視型内視鏡 70の内視鏡画像によって乳頭部 51の位置を特定する

[0039] 次に、図 6に示すように、イメージカテーテル 2の先端部分を乳頭部 51から胆道 Z 膝管領域である胆管 52内へ挿入する（S4)。このとき、術者は、側視型内視鏡 70の 内視鏡画像、及びイメージカテーテル 2の画像により、容易に乳頭部 51へイメージ力 テーテル 2を挿入することができる。

[0040] 次に、術者は、イメージカテーテル 2の画像を視認しながら、イメージカテーテル 2を 胆管 52へ選択的に挿入する（S5)。すなわち、術者は、ここでは胆管 52内の胆石 54 を摘出する手術であるため、胆管 52を選択したが、脾管 53を検査、治療などする場 合には、イメージカテーテル 2の画像を視認することで、脾管 53へもイメージ力テーテ ル 2を容易に挿入することができる。すなわち、術者は、イメージカテーテル 2の画像 により、乳頭部 51よりも深部にある胆管 52と脾管 53とを容易に区別でき、視認しなが らイメージカテーテル 2を胆管 52、或 、は脾管 53へ挿入することができる。

[0041] 次に、術者は、イメージカテーテル 2に沿わせながら、ガイドカテーテル 40のガイド 部 41を胆管 52へ挿入する（S6)。このとき、術者は、イメージカテーテル 2の先端面 1 1をガイドカテーテル挿入部 42の先端面の開口部 44aから若干に突出させることで、 側視型内視鏡 70の内視鏡画像により乳頭部 51を視認しながら、ガイド部 41を胆管 5 2へ挿入することができる。また、術者は、イメージカテーテル 2の先端面を乳頭部 51 の近傍に位置することで、先端部 5にある LED23による照明光の照射による透過光 により、乳頭部 51よりも深部にある胆管 52と脾管 53とを容易に区別でき、視認しなが らガイド部 41を胆管 52へ挿入することができる。

[0042] 次に、術者は、図 7に示すように、胆管 52内へ造影剤 55を注入する（S7)。このとき 、術者は、シリンジなどを使用して、ガイドカテーテル 40のスコープ Z処置具揷通部 4 3にある流体供給部 43aから造影剤 55を流体供給チャンネル 45へ注入する。この造 影剤 55は、流体供給チャンネル 45を介して、ガイド部 41の開口部 45aから胆管 52 内へ送液される。こうして、術者は、造影剤 55が注入された胆管 52を X線により撮影 することができる。 [0043] また、術者は、図 7に示すように、イメージカテーテル 2をガイド部 41に沿ってさらに 、深部へと容易に胆管 52内へと挿入することができるため、造影剤 55の注入状態、 及び胆管 52の管壁の異常部位、胆石 54などの位置、大きさを視認することができる

[0044] 次に、術者は、イメージカテーテル 2をガイドカテーテル 40から抜去する（S8)。そし て、術者は、処置具の 1つであるパピロトミーナイフ 61をガイドカテーテル 40のスコー プ Z処置具揷通部 43からスコープ Z処置具チャンネル 44内に挿入する（S9)。この とき、術者は、 X線画像を観察しながら、図 8に示すように、ガイドカテーテル挿入部 4 2の先端面の開口部 44aから突出する作業用医療部材であるパピロトミーナイフ 61 の処置部となる先端部分をガイド部 41に沿って容易に乳頭部 51から胆管 52内へ挿 人することができる。

[0045] そして、術者は、乳頭部 51を切開する（S10)。詳述すると、術者は、図 9に示すよう に、ワイヤカツタ 62を引っ張ることで、パピロトミーナイフ 61の先端部分を弓状にし、ヮ ィャカツタ 62へ高周波を通電して、乳頭部 51を切開する。これにより、開口の小さな 乳頭部 51から胆管 52内へ各種処置具が挿入し易くなる。

[0046] 次に、術者は、パピロトミーナイフ 61をガイドカテーテル 40から抜去する（Sl l)。尚 、術者は、図 10に示すように、乳頭部 51を切開したことにより、ガイドカテーテル 40 のガイドカテーテル挿入部 42の先端部分を胆管 52内へ容易に挿入することができ る。

[0047] 次に、術者は、処置具の 1つである作業用医療部材を構成するバスケット把持鉗子 63をガイドカテーテル 40のスコープ/処置具揷通部 43からスコープ/処置具チヤ ンネル 44内に挿入する（S 12)。そして、術者は、 X線画像を観察しながら、図 11に 示すように、バスケット把持鉗子 63の処置部であるバスケットワイヤ 64をガイドカテー テル挿入部 42の開口部 44aから突出させる。

[0048] 次に、術者は、バスケット把持鉗子 63によって、胆石 54を採取する（S13)。このと き、術者は、バスケット把持鉗子 63のバスケットワイヤ 64を胆石 54に近づけると共に 、回転操作して、図 12に示すように、胆石 54をバスケットワイヤ 64内へ収容して把持 する。次に、術者は、ノ スケット把持鉗子 63と共に、ガイドカテーテル 40のガイドカテ 一テル挿入部 42を胆管 52から乳頭部 51を介して、図 13に示すように、十二指腸 50 内へ引っ張ることで、バスケットワイヤ 64に把持されている胆石 54を胆管 52から取り 出す。尚、乳頭部 51が上述したように切開されているため、胆石 54は、容易に乳頭 部 51を通過することができる。

[0049] 以上のように、本実施の形態の内視鏡システム 18は、ガイドカテーテル 40のガイド 部 41を乳頭部 51から胆道 Z膝管領域である胆管 52内、或いは膝管 53内へ容易、 且つ確実に挿入することができ、このガイド部 41に沿わせて、イメージカテーテル 2、 各種処置具などを胆管 52内、或いは脾管 53内への挿入性を向上させることができる 構成となっている。

[0050] 尚、図 14に示すように、術者は、脾管 53内にガイドカテーテル 40のガイド部 41を 挿入する。そして、術者は、さら〖こ、図 15に示すようにガイドカテーテル挿入部 42の 先端にある開口部 44aを乳頭部 51に位置するように、ガイドカテーテル 40を前進さ せることにより、脾管 53内に導入されたガイド部 41が、所謂、アンカの役目を構成し、 ガイドカテーテル 40を安定させた状態とすることができる。この状態で、術者は、ガイ ドカテーテル 40の開口部 44aから処置具、例えば、紙面上ではイメージカテーテル 2 のスコープ挿入部 12を胆管 52内に容易に導入することができる。

[0051] また、上述したような乳頭部 51の切開に使用する処置具は、パピロトミーナイフ 61 に限定することなぐ図 16に示すように、例えば、高周波により生体糸且織を切開する ナイフ部 65aを供えた針状ナイフ 65のような処置具でも良い。このような処置具を用 いる場合にも、胆管 52内に注入した造影剤 55を X線により撮影した映像、或いは内 視鏡 1による撮影映像により被処置部である乳頭部 51を切開処置しても良い。

[0052] さら〖こ、図 17に示すように、ガイドカテーテル 40のガイドカテーテル挿入部 42の先 端部分を、ここでは、胆管 52内に挿入した状態で、ガイド部 41の先端にある流体供 給チャンネル 45の開口部 45aから造影剤 55を胆管 52内に注入すると共に、ガイド力 テーテル挿入部 42の先端にある開口部 44から処置具チャンネル 44を介して、胆管 52内の体内液体である胆汁 67を吸引するようにしても良い。これにより、造影剤 55 を胆管 52内に満遍なく充填することができる。

[0053] 尚、図 17の説明では、造影剤 55を胆管 52内に確実に充填させるための説明をし た力 流体供給チャンネル 45の開口部 45aから送液を行い、この液体を開口部 44a 力も処置具チャンネル 44を介して吸引することで、胆管 52内の洗滌も行うことができ る。

[0054] また、ガイドカテーテル 40が胆管 52内に挿入され、図 18に示すように、処置具、こ こではノ スケット把持鉗子 63による処置のときに、流体供給チャンネル 45にイメージ カテーテル 2を挿入して、ガイド部 41の先端にある開口部 45aからスコープ挿入部 1 2の先端面 11を延出させることにより胆管 52内の処置状態をイメージカテーテル 2に より撮影しても良い。

[0055] (第 2の実施の形態）

次に、本発明の第 2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、内視鏡 1と併用されるガイドカテーテルを含む内視鏡システムについて説明する。

[0056] 図 19から図 30は、本発明の第 2の実施の形態を示し、図 19は内視鏡の全体構成 を示す図、図 20は図 19の内視鏡の先端面を示す平面図、図 21は図 20に示す状態 の内視鏡の先端部の断面図、図 22はイメージカテーテルの視野方向を変更した状 態の内視鏡の先端部の断面図、図 23は図 22に示す状態の内視鏡の先端面を示す 平面図、図 24は内視鏡が体腔内に挿入されている状態を示す図、図 25は内視鏡が 十二指腸乳頭部近傍に到達した状態を示す図、図 26は第 1の変形例に係る内視鏡 の先端部の断面図、図 27は第 1の変形例に係るイメージカテーテルの視野方向を変 更した状態の内視鏡の先端部の断面図、図 28は第 2の変形例に係る内視鏡の先端 部の断面図、図 29は第 2の変形例に係るイメージカテーテル 2の視野方向を変更し た状態の内視鏡の先端部の断面図、図 30はガイドカテーテルを含む内視鏡システ ムの全体構成を示す図である。

[0057] 尚、本実施の形態の説明において、上述の第 1の実施の形態に記載した構成には 、同じ符号を使って、それらの詳細な説明を省略する。

[0058] 図 19に示すように、本実施の形態の細長医療部材である内視鏡 1は、光学装置で あるイメージカテーテル 2と、体腔内へ挿入される細長な挿入部 3と、各種機能を操作 するための操作部 4と、を有している。

[0059] 挿入部 3は、先端から順に、先端部 5と、湾曲部 6と、可撓管部 7と、を有している。 湾曲部 6は、操作部 4の後述する湾曲操作ノブ 8によって、湾曲操作自在である。可 撓管部 7は、軟性のチューブ体である。

[0060] 操作部 4は、この可撓管部 7の基端に連結され、図示しな ヽ電源供給を兼ねる制御 装置に接続されるユニバーサルケーブル 4aが基端部分より延出して ヽる。本実施の 形態において、この操作部 4は、その一側面に、湾曲部 6を湾曲操作する 2つの湾曲 操作ノブ 8と、挿入部 3内に挿通するチャンネルの一開口となる操作部側チャンネル 開口部 9と、基端部に直側可変レバー 10と、を有している。

[0061] イメージカテーテル 2は、操作部 4の操作部側チャンネル開口部 9から挿入部 3内の チャンネルに挿入され、その先端面 11が先端部 5に配置される。また、先端部 5には 、イメージカテーテル 2の先端面 11に液体、或いは気体の流体を吹き付ける AZW( エアー Zウォータ）ノズル 5aが設けられて!/、る。

[0062] 図 20、及び図 21に示すように、先端部 5は、その略中央に外周部分の一部が切り 欠きされるように、先端面力 基端方向に向かった溝部 5cが形成されている円環状 の部材である。この先端部 5の溝部 5cには、可変機構を構成する断面形状が略台形 状の起上部 20が設けられて!/、る。

[0063] 先端部 5には、溝部 5cの基端に外周面が位置決めされた略円柱状のストッパ 16が 架設されている。また、先端部 5には、溝部 5cの基端に位置決めされる先端面を有 する内視鏡チャンネル 17が配設されている。この内視鏡チャンネル 17は、軟性のチ ユーブから構成されており、その基端部が操作部 4の操作部側チャンネル開口部 9に 連結されている。すなわち、操作部側チャンネル開口部 9から導入されたイメージ力 テーテル 2は、内視鏡チャンネル 17内に揷通される。

[0064] 先端部 5に設けられる起上部 20は、図 21の紙面に向力つて見た上下方向におい て、後述の側直可変面 20aと反対側のここでは下端部分にピン 25が貫挿しており、 先端部 5に対して、ピン 25の軸回りに回動自在に配設されている。また、ピン 25は、 先端部 5の溝部 5cの壁面に設けられる回動支持部 5bに両端部が固定されている。

[0065] 起上部 20は、その一面となる側直可変面 20aと、略中央を貫通する例えば、 2から 3mm程度の孔径が設定されたスコープ配置孔 21と、を有している。側直可変面 20a には、その略中央にスコープ配置孔 21の開口部 21aと、この開口部 21aの周囲に本 実施の形態において、照明窓となる 4つの光学部材 22と、が設けられている。尚、ス コープ配置孔 21には、内視鏡チャンネル 17に挿通するイメージカテーテル 2の先端 部分が貫挿配置される。

[0066] また、起上部 20は、上述した 4つの光学部材 22の背面側の近傍内部に照明光を 発光する LED23が配設されている。これら LED23は、電気ケーブル 24に収容され ているケーブル 24aと夫々電気的に接続されている。この電気ケーブル 24には、揷 入部 3、操作部 4、及びユニバーサルケーブル 4aを介して、上述の制御装置から LE D23を発光させる電力供給が行われている。尚、本実施の形態においては、照明光 を照射する LED23を用いている力 ライトガイドなどの光学照明部材にしても良い。

[0067] また、起上部 20は、図 21の紙面に向力つて見た上下方向において、側直可変面 2 Oa近傍力も基端に向った、ここでは上部側に長孔 26が形成されている。この長孔 26 には、スライドピン 27がスライド自在に揷通している。このスライドピン 27には、操作ヮ ィャ 15の一端部が連結されて 、る。

[0068] 尚、操作ワイヤ 15の他端部は、操作部 4に設けられる直側可変レバー 10の回動操 作により連動する図示しないプーリに連結されている。これにより、操作ワイヤ 15は、 直側可変レバー 10が回動操作されると、プーリの回動に伴って、牽引、或いは弛緩 される。また、起上部 20には、スコープ配置孔 21の基端上部が所定の曲率に湾曲し た湾曲面 28が形成されている。

[0069] 以上のように構成された先端部 5の起上部 20は、図 22、及び図 23に示すように、 操作部 4の直側可変レバー 10が所定に回動操作されると、操作ワイヤ 15が牽引され 、ピン 25の軸回りに回動操作される。

[0070] 詳述すると、起上部 20は、牽引された操作ワイヤ 15によって、図 21の紙面に向か つて見た上部側の端部分が基端方向へ引っ張られて、ピン 25の軸回り左方向に回 動する。このとき、操作ワイヤ 15の先端が連結するスライドピン 27が長孔 26の一端か ら他端へスライドする。

[0071] 起上部 20は、操作ワイヤ 15が連結されている側の面がストツバ 16に当接すること で、その回動が規制されている。つまり、起上部 20の側直可変面 20aは、その臨む 方向が図 21での先端部 5の先端方向から図 22の側面方向（図 22の紙面に向力つて 見た上方）の略 90度に変更される。

[0072] この状態において、イメージカテーテル 2は、先端部分が起上部 20のスコープ配置 孔 21に配置されたままの状態で、起上部 20が略 90度に回動するため、その視野方 向となる先端面 11の臨む方向が略 90度に変更される。

[0073] すなわち、図 21に示す状態では、イメージカテーテル 2の先端面 11の臨む方向（ 視野方向）が挿入部 3の長手方向の軸と同じ方向となる。その一方、図 22に示す状 態では、起上部 20の側直可変面 20aが略 90度変更するように、回動操作されるため 、イメージカテーテル 2の先端面 11の臨む方向（視野方向）が挿入部 3の長手方向の 軸に略直交する方向となる。

[0074] これにより、イメージカテーテル 2の視野方向は、上述した起上部 20などの各構成 要素による可変 (切替)機構部により、挿入部 3の先端部 5の先端面が臨む方向と同 一方向となる直視状態の方向と、挿入部 3の先端部 5の先端面が臨む方向に対して 、略直交する方向となる側視状態の方向と、に変更可能となる。

[0075] また、起上部 20に設けられる照明用の LED23の照射方向は、側直可変面 20aの 臨む方向の変更に合わせて、上述の直視状態での方向と、側視状態の方向と、に変 更される。

[0076] 以上のように構成された、本実施の形態の内視鏡 1は、図 24に示すように、挿入部 3が十二指腸 50まで挿入されるとき、イメージカテーテル 2の先端面 11の臨む方向 である視野方向を挿入部 3の進行方向と同じ方向となる上述の直視状態（図中の VI 方向）のままで挿入される。この状態では、術者は、挿入部 3の挿入方向をイメージ力 テーテル 2の画像により視認することができるため、屈曲する体腔に合わせて、内視 鏡 1の挿入部 3を捻り操作などして、十二指腸 50へ容易に挿入可能となる。

[0077] そして、内視鏡 1は、図 25に示すように、胆管 52、及び膝管 53の出入口である十 二指腸乳頭部（以下、単に乳頭部と記載する） 51の近傍に達すると、上述のようにィ メージカテーテル 2の先端面 11の臨む方向である視野方向を直視状態から略 90度 変更した上述した側視状態（図中の V2方向）にされる。この状態では、術者は十二 指腸 50の体腔壁をイメージカテーテル 2の画像により視認することができるため、十 二指腸 50の体腔壁にある乳頭部 51を容易に発見することができる。また、術者は、 内視鏡 1の視野方向を側視状態にすることで、体腔壁の異常部位などの位置、及び 大きさを容易に特定することができる。

[0078] 以上の結果、本実施の形態の内視鏡 1は、その視野方向が挿入部 3を体腔壁にあ る目的部位 (上述では乳頭部 51)まで体腔内に挿入するときの直視状態と、目的部 位の発見、並びに、位置、及び大きさの特定のために側視状態と、に容易に変更で きる構成となっている。

[0079] 尚、イメージカテーテル 2の視野方向を直視状態、或いは側視状態へ変更する可 変 (切替)機構部を備えた先端部 5の構造は、以下に説明するような構成にしても良 い。

[0080] 図 26、及び図 27に示すように、変形例となる内視鏡 1の先端部 5は、内視鏡チャン ネル 17から延出したイメージカテーテル 2のスコープ揷入部 12などが揷通する揷通 孔 30が配設されている。

[0081] この揷通孔 30は、先端部 5の先端側と一側面側とに分岐している。この揷通孔 30 は、分岐した先端部 5の先端面で開口している一方が直視用孔 31となり、先端部 5の 一側面で開口して 、る他方が側視用孔 32となって 、る。

[0082] 先端部 5には、先端面と一側面の各孔 31, 32の夫々の開口部近傍に複数の光学 部材 22と、これら光学部材 22の背面側に夫々、照明用の LED23a, 23bが配設さ れている。

[0083] また、先端部 5は、側視用孔 32が分岐して延出する部分と反対側の揷通孔 30の内 面に略板状の可変機構を構成するゲート 35を収容する凹部 34が形成されている。こ のゲート 35は、基端側の一端部がピン 35aによって回動保持され、先端側の他端部 が上述の操作ワイヤ 15の先端に連結されている。この操作ワイヤ 15は、先端部 5に 形成された揷通孔 33に挿通しており、上述したように、操作部 4の直側可変レバー 1 0の回動操作により牽引弛緩される。

[0084] 揷通孔 33は、先端部分が揷通孔 30側へ屈曲した形状をしており、直視用孔 31と 側視用孔 32とが分岐する部分で開口している。また、揷通孔 33の屈曲部分には、操 作ワイヤ 15の牽引弛緩により、接触面の摩擦を低減する棒部材 33aが配設されてい る。 [0085] また、ゲート 35は、操作部 4の直側可変レバー 10の回動操作により牽引された操 作ワイヤ 15によりその先端部分が弓 Iつ張られ、起上する方向にピン 35aの軸回りに 回動する。

[0086] 図 26に示すように、ゲート 35が凹部 34に収容された状態において、先端部 5には 、直視用孔 31にイメージカテーテル 2のスコープ挿入部 12が略直線状のまま挿入さ れる。このとき、イメージカテーテル 2は、その先端面の臨む方向が先端部 5の先端面 の臨む方向と同じ方向で直視用孔 31に配置される。従って、イメージカテーテル 2の 視野方向は、内視鏡 1の挿入部 3の長手軸方向の直視状態となる。

[0087] その一方、図 27に示すように、操作部 4の直側可変レバー 10の回動操作により、ゲ ート 35が起上された状態では、先端部 5には、イメージカテーテル 2のスコープ挿入 部 12の先端部分がゲート 35に沿って湾曲した状態で側視用孔 32に挿入される。こ のとき、イメージカテーテル 2は、その先端面の臨む方向が先端部 5の一側面の臨む 方向、長手軸に略直交する方向と同じ方向となるように、側視用孔 32に配置される。 従って、イメージカテーテル 2の視野方向は、内視鏡 1の挿入部 3の長手軸方向に略 直交する方向の側視状態となる。

[0088] 尚、直視状態のときには、先端部 5の先端面に配設された各光学部材 22に夫々対 応した LED23aに電力が供給される。また、側視状態のときには、先端部 5の一側面 に配設された各光学部材 22に夫々対応した LED23bに電力が供給される。この各 L ED23a, 23bへの電力供給は、操作部 4の直側可変レバー 10の回動操作に伴って 、連動するように外部の制御装置により自動的に切り替えられる。

[0089] また、術者は、イメージカテーテル 2の視野方向を直視状態、或いは側視状態へ変 更したい場合に、イメージカテーテル 2を所定の長さだけ手元側へ引っ張って、操作 部 4の直側可変レバー 10の所定の回動操作により行う。直側可変レバー 10の操作 により、ゲート 35が起上、或いは凹部 34内へ収容される。

[0090] そして、術者は、直側可変レバー 10の操作後に、イメージカテーテル 2のスコープ 挿入部 12の先端部分をゲート 35が凹部 34内に収容されているときに、直視用孔 31 へ、ゲート 35が起上しているときに、側視用孔 32へ挿入することができる。これにより 、術者は、イメージカテーテル 2の視野方向を直視状態、或いは側視状態へ変更す ることがでさる。

[0091] また、先端部 5をイメージカテーテル 2の視野方向を直視状態、或 ヽは側視状態へ 変更する可変機構を備えた先端部 5の構造は、ゲート 35に変えて、図 28、及び図 2 9に示す突起部 36にしても良 、。

[0092] 詳述すると、図 28、及び図 29に示すように、本変形例の先端部 5には、側視用孔 3 2が分岐して延出する部分と反対側の揷通孔 30の内面に可変機構を構成する突起 部 36を収容する凹部 38が形成されている。突起部 36は、傾斜面が形成された断面 形状が略三角形状をしており、その側視用孔 32側と反対側となる方向の下面にパネ 36aが固着されている。すなわち、パネ 36aは、突起部 36を側視用孔 32側へ付勢し ている。

[0093] また、先端部 5には、凹部 38側の側部側に操作ワイヤ 15が挿通する揷通孔 39が 形成され、この揷通孔 39が側面で開口している凹部 39aを有している。この凹部 39a は、凹部 38の基端側の揷通孔 30の内面に形成されている。

[0094] 操作ワイヤ 15は、その先端部分がスライド板 37に連結されている。このスライド板 3 7は、その断面形状が略 L字状をしている板部材であり、折れ曲がった部分の先端部 5の基端側となる後方の面にパネ 37aが固着されている。スライド板 37は、このパネ 3 7aと共に、折れ曲がった部分が凹部 39aに収容されている。また、パネ 37aは、スライ ド板 37を先端部 5の先端側となる前方へ付勢している。

[0095] また、スライド板 37は、図 28に示すように。操作ワイヤ 15が牽引されていない状態 で、パネ 37aの付勢力を受けて、その板面で凹部 38の開口部を塞いでいる。このとき 、突起部 36は、側視用孔 32側の突起端力 Sスライド板 37に当接して、凹部 38内に収 容されている。

[0096] この状態において、先端部 5には、直視用孔 31にイメージカテーテル 2のスコープ 挿入部 12が略直線状のまま挿入される。このとき、イメージカテーテル 2は、その先 端面の臨む方向が先端部 5の先端面の臨む方向と同じ方向で直視用孔 31に配置さ れる。従って、イメージカテーテル 2の視野方向は、内視鏡 1の挿入部 3の長手軸方 向の直視状態となる。

[0097] その一方、図 29に示すように、操作ワイヤ 15が操作部 4の直側可変レバー 10の回 動操作により牽引されると、スライド板 37が後方へ引っ張られ、凹部 38が開口する。 このとき、突起部 36は、パネ 36aの付勢力を受けて、凹部 38から側視用孔 32側の挿 通孔 30内へ突出する。

[0098] この状態において、先端部 5には、イメージカテーテル 2のスコープ挿入部 12の先 端部分が突起部 36の傾斜面に沿って湾曲した状態で側視用孔 32に挿入される。こ のとき、イメージカテーテル 2は、その先端面の臨む方向が先端部 5の一側面の臨む 方向、長手軸に略直交する方向と同じ方向となるように、側視用孔 32に配置される。 従って、イメージカテーテル 2の視野方向は、内視鏡 1の挿入部 3の長手軸方向に略 直交する方向の側視状態となる。

[0099] また、術者は、イメージカテーテル 2の視野方向を直視状態、或いは側視状態へ変 更したい場合に、イメージカテーテル 2を所定の長さだけ手元側へ引っ張って、操作 部 4の直側可変レバー 10の所定の回動操作により行う。尚、揷通孔 30内へ突出して いる突起部 36は、スライド板 37が前方へ移動すると、スライド板 37の先端部分が突 起部 36の傾斜面に当接し、凹部 38内へ押し込まれる。その後、スライド板 37が凹部 38の開口部を塞ぐことで、突起部 36は、凹部 38内へ収容される。

[0100] 従って、術者は、直側可変レバー 10の操作後に、イメージカテーテル 2のスコープ 挿入部 12の先端部分を突起部 36が凹部 38に収容されているときに、直視用孔 31 へ、突起部 36が揷通孔 30に突出しているときに、側視用孔 32に挿入することができ る。これにより、術者は、イメージカテーテル 2の視野方向を直視状態、或いは側視状 態へ変更することができる。

[0101] 尚、突起部 36の突出、及び凹部 38への収容を例えば、電磁ソレノイドを使用して 行うようにしても良い。

[0102] 以上に述べた、各変形例の先端部 5の構造とすることで、上述した、本実施の形態 と同じ効果を奏する。

[0103] また、上述した視野方向を直視状態、或!、は側視状態へ変更する可変機構を備え た先端部 5の構造を備えた内視鏡 1は、図 30に示すように、第 1の実施の形態に記 載したイメージカテーテル 2が挿入されたガイドカテーテル 40を内視鏡チャンネル 17 に挿通して、上述の内視鏡的逆行性胆脾管造影法の手術にも使用することもできる [0104] (第 3の実施の形態）

次に、本発明の第 3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、内視鏡 システム 18の構成の 1つであり、内視鏡 1と併用される第 1の実施の形態に記載した ガイドカテーテル 40に特徴のある構成を付加したものを以下に説明する。

[0105] 図 31から図 34は、本発明の第 3の実施の形態を示し、図 31はガイドカテーテル 40 の先端部分の構成を示す図、図 32はガイドカテーテル 40の先端部分の断面図、図 33は保持部で先端部分を保持された湾曲部を備えたイメージカテーテルが挿通さ れた状態のガイドカテーテル 40の先端部分の側面図、図 34は図 33からイメージ力 テーテルが湾曲した状態を示すイメージカテーテルが挿通された状態のガイドカテ 一テル 40の先端部分の側面図である。尚、本実施の形態の説明において、上述の 各実施の形態に記載した構成には、同じ符号を使って、それらの詳細な説明を省略 する。

[0106] 図 31、及び図 32に示すように、本実施の形態のガイドカテーテル 40は、ガイド部 4 1の延出側となる先端部分にモノレール構造をした弾性変形可能な保持部 46を有し ている。この保持部 46は、イメージカテーテル 2、或いは各種処置具の先端部分が 挿脱できる孔部 46aを有して 、る。

[0107] この保持部 46は、ガイドカテーテル挿入部 42内に配設されるスコープ Z処置具チ ヤンネル 44の孔軸側となるように、ガイド部 41の側面部力も突出する方向に設けられ ている。また、保持部 46の孔部 46aは、ガイド部 41が略直線状態のときに、スコープ Z処置具チャンネル 44の孔軸と略平行な孔軸を有している。

[0108] このように、ガイド部 41に保持部 46を設けることで、ガイドカテーテル 40は、図 32 に示すように、ここでは、イメージカテーテル 2のスコープ挿入部 12が保持部 46の孔 部 46aへ挿入されることによって保持することができる。

[0109] また、イメージカテーテル 2、或 、は各種処置具は、術者の手元側である基端側へ 引っ張られると、保持部 46の孔部 46aからスコープ挿入部 12、或いはシースが容易 に抜去される。これにより、術者は、イメージカテーテル 2、或いは各種処置具をガイ ドカテーテル 40に対する挿抜が行えると共に、各種処置具を機能させることもできる [0110] 以上説明したように、本実施の形態のガイドカテーテル 40は、そのスコープ Z処置 具チャンネル 44へ挿入されたイメージカテーテル 2、或いは各種処置具の先端部分 を保持部 46で確実に保持した状態とできる。そのため、術者は、ガイドカテーテル 40 と共に、イメージカテーテル 2、或いは各種処置具がずれることなく同時に内視鏡 1の 操作部側チャンネル開口部 9から内視鏡チャンネル 17へ容易に挿入することができ る。また、術者は、ガイド部 41の保持部にイメージカテーテル 2、或いは各種処置具 を保持させることで、乳頭部 51から胆管 52、或いは脾管 53へイメージカテーテル 2、 或いは各種処置具を容易に挿入することもできる。

[0111] 尚、イメージカテーテル 2が能動的に湾曲する機能を先端部分に備えていた場合 に、図 33に示すように、イメージカテーテル 2の先端部分がガイド部 41の保持部 46 に揷通保持された状態であれば、本実施の形態のガイドカテーテル 40は、図 34〖こ 示すように、イメージカテーテル 2の湾曲部 12aによる湾曲動に追従して、ガイド部 41 も湾曲する構成となる。これにより、術者は、ガイドカテーテル 40のガイド部 41もィメ ージカテーテル 2の湾曲部 12aを湾曲させることで、ガイドカテーテル 40を所望の導 入方向へ自由に変更することができる。

[0112] (第 4の実施の形態）

次に、本発明の第 4の実施の形態について説明する。本実施の形態でも、内視鏡 システム 18の構成の 1つであり、内視鏡 1と併用される第 1の実施の形態に記載した ガイドカテーテル 40に特徴のある構成を付加したものを以下に説明する。

[0113] 図 35から図 38は、本発明の第 4の実施の形態を示し、図 35はガイドカテーテル 40 の先端部分の構成を示す図、図 36はガイドカテーテル 40の先端部分の断面図、図 37は変形例であるガイドカテーテル 40の先端部分の断面図、図 38は図 37のガイド カテーテル 40の作用を説明するための図である。尚、本実施の形態の説明において も、上述の各実施の形態に記載した構成には、同じ符号を使って、それらの詳細な 説明を省略する。

[0114] 図 35、及び図 36に示すように、本実施の形態のガイドカテーテル 40は、ガイドカテ 一テル挿入部 42の先端部分の周面部に穿設された複数、ここでは 2つの孔部 47a, 47b (第 1の孔部を構成している）を有している。これら孔部 47a, 47bは、ガイドカテ 一テル揷入部 42に配設されるスコープ Z処置具チャンネル 44とガイドカテーテル 40 の外部とを連通させる。

[0115] 尚、これら孔部 47a, 47bは、 2つに限ることなぐ 1つでも、 2つ以上でも良ぐ胆管 52には、通常において挿入されないガイドカテーテル挿入部 42の先端部分に配置 されていることが好ましい。

[0116] ところで、例えば、スコープ Z処置具チャンネル 44の開口部 44aが胆管 52内、或 いは脾管 53内まで挿入されて 、る状態で、イメージカテーテル 2がガイドカテーテル 40に挿入されると、スコープ Z処置具チャンネル 44内の空気は、イメージ力テーテ ル 2によって押し流され、開口部 44aから胆管 52内、或いは脾管 53内に排気される 。この胆管 52内、或いは膝管 53内の空気は、 X線撮影のときに黒い影となるため、 術者は、この黒い影が胆石 54、或いは異常部位であるかの判断が困難となる。

[0117] 以上のように構成された本実施の形態のガイドカテーテル 40は、図 35に示すよう に、スコープ Z処置具チャンネル 44に挿抜される、ここでは、イメージカテーテル 2の スコープ揷入部 12によって、基端側からスコープ/処置具チャンネル 44に押し流さ れる空気を孔部 47a, 47bから排気することができる。勿論、各種処置具でも同様に、 ガイドカテーテル 40は、基端側からスコープ/処置具チャンネル 44に押し流される 空気を孔部 47a, 47bから排気することができる。

[0118] そのため、ガイドカテーテル 40は、スコープ Z処置具チャンネル 44の開口部 44a が胆管 52内、或いは脾管 53内まで挿入されている状態で、イメージカテーテル 2、 或いは各種処置具がスコープ Z処置具チャンネル 44に挿入されても、基端側からス コープ Z処置具チャンネル 44内に押し流される空気を胆管 52内、或いは脾管 53内 へ送り込むのを防止することができる。

[0119] これにより、術者は、 X線撮影のときに、空気が原因となる黒い影が映し出されない ため、胆石 54、或いは異常部位の判断が容易となる。

[0120] また、このような構成によりガイドカテーテル 40は、スコープ Z処置具チャンネル 44 の開口部 44aが胆管 52内、或いは脾管 53内まで挿入されている状態で、イメージ力 テーテル 2、或いは各種処置具がスコープ Z処置具チャンネル 44から抜去される際 に、胆管 52内、或いは脾管 53内に注入されている造影剤を吸引してしまうことも防 止することができる。

[0121] 尚、図 37に示すように、ガイドカテーテル 40のガイド部 41で開口する流体供給チヤ ンネル 45に連通する孔部 45b (第 2の孔部を構成する）をガイドカテーテル挿入部 42 上に有していても良い。この孔部 45bは、ガイド部 41の近傍のガイドカテーテル挿入 部 42上に配設されることが望ましい。また、孔部 45は、 1つに限ることなぐ複数でも 良い。

[0122] このように構成されたガイドカテーテル 40では、図 38に示すように、例えば、脾管 5 3内にガイド部 41を挿入して、脾管 53内の脾汁をガイドカテーテル挿入部 42上に形 成した孔部 45bから十二指腸 50へ排出することができる。

[0123] (第 5の実施の形態）

次に、本発明の第 5の実施の形態について説明する。本実施の形態でも、内視鏡 システム 18の構成の 1つであり、内視鏡 1と併用される第 1の実施の形態に記載した ガイドカテーテル 40に特徴のある構成を付加したものを以下に説明する。尚、本実 施の形態の説明においても、上述の各実施の形態に記載した構成には、同じ符号を 使って、それらの詳細な説明を省略する。

[0124] 図 39から図 43は、本発明の第 5の実施の形態に係り、図 39はガイドカテーテルの 先端部分の斜視図、図 40は第 1変形例を示す、ガイドカテーテルの先端部分の斜視 図、図 41は第 2変形例を示す、ガイドカテーテルの先端部分の斜視図、図 42は図 3 9のガイドカテーテルの使用例を示す図、図 43は図 39のガイドカテーテルの使用例 を示す図である。

[0125] 図 39に示すように、本実施の形態のガイドカテーテル 40は、ガイド部 41の根元部 となる、ガイドカテーテル挿入部 42の先端に処置具チャンネル (以下、第 1の処置具 チャンネルと!/、う） 44の開口部（以下、第 1の開口部と!/、う） 44aとは別の開口部（以下 、第 2の開口部という） 47aを有し、この開口部 47aからガイドカテーテル挿入部 42に 処置具チャンネル 44とは別に並設された処置具チャンネル（以下、第 2の処置具チ ヤンネルと!/、う） 47を有して!/ヽる。

[0126] 尚、ガイドカテーテル 40は、第 1の開口部 44aの位置に対して、第 2の開口部 47a 1S 図 40に示すように、ガイドカテーテル挿入部 42の長軸方向にズレた位置にあつ ても、図 41に示すように、ガイド部 41の根元部を挟んだ反対側の位置にあっても良 い。

[0127] このように構成された、本実施の形態の図 39に示したガイドカテーテル 40を術者は 、図 42に示すように、針状ナイフ 65により、ガイド部 41のみが胆管 52内に挿入した 状態で、十二指腸 50の乳頭部を切開する際に、第 1の処置具チャンネル 44に処置 具である、例えば、針状ナイフ 65を挿入し、第 1の開口部 44aからナイフ部 65aを延 出させると共に、第 2の処置具チャンネル 47にイメージカテーテル 2のスコープ挿入 部 12を挿入して、第 2の開口部 47aから先端面 11を延出させる。

[0128] このようなガイドカテーテル 40の使用により、術者は、イメージカテーテル 2の映像 により、切開する乳頭部 51に近接した画像を視認しながら手技が行える。さらに、ガ イドカテーテル 40は、イメージカテーテル 2による近接した映像を取得できるため、病 変部位の早期発見に役立ち、その状態のままで他の処置具を用いて治療が行える。

[0129] また、術者は、ガイド部 41の先端にある 45a開口部 45aから造影剤 55を胆管 52内 に注入することもできる。尚、ガイド部 41は、胆管 52内に挿入することに限定すること なく脾管 53内に挿入しても、勿論構わない。

[0130] また、術者は、本実施の形態のガイドカテーテル 40のガイドカテーテル挿入部 42 の先端部分を胆管 52内に挿入した状態では、ガイド部 41の先端にある 45a開口部 4 5aからイメージカテーテル 2の先端面 11を延出させることで、胆石 54の色を判別して 、この胆石 54の種類、例えば、白色であれば比較的硬質なコレステロール、カルシゥ ムなどの結石、或いは、茶色であれば比較的軟質なピリルビンなどの結石と判断する ことができる。

[0131] そのため、術者は、その胆石 54の種類により、使用する処置具を選定することがで きるうえ、図 43に示すように、例えば、第 1の処置具チャンネル 44を介して、ノスケッ ト把持鉗子 63を第 1の開口部 44aから延出させ、バスケットワイヤ 64内に胆石 54を収 容して把持し、処置具である電気水圧衝撃波砕石装置 66を第 2の処置具チャンネル 47を介して開口部 47aから延出させ、衝撃波発生部 66aをバスケットワイヤ 64で把 持された胆石 54にあてる。このようにして、術者は、胆石 54を粉砕させる治療を行う こともできる。尚、電気水圧衝撃波砕石装置 66は、圧縮波 (衝撃波）によって結石を 破砕する処置具である。

[0132] (第 6の実施の形態）

次に、本発明の第 6の実施の形態について説明する。本実施の形態でも、内視鏡 システム 18の構成の 1つであり、内視鏡 1と併用される第 1の実施の形態に記載した ガイドカテーテル 40に特徴のある構成を付加したものを以下に説明する。

[0133] 図 44は、本発明の第 6の実施の形態を示し、ガイドカテーテル 40の先端部分の構 成を示す図である。尚、本実施の形態の説明においても、上述の各実施の形態に記 載した構成には、同じ符号を使って、それらの詳細な説明を省略する。

[0134] 図 44に示すように、本実施の形態のガイドカテーテル 40は、ガイド部 41を伸縮自 在な長さ可変構造を有している。詳しくは、ガイド部 41は、複数、ここでは 3つのチュ ーブ体 41aから 41cと、ガイドカテーテル挿入部 42の先端面の周部力 延出する略 筒状の延出部 41dと、を有している。

[0135] ガイド部 41は、縮小状態のときに延出部 41dの最内部に位置し、ガイド部 41が延 伸した状態のときに最先端に位置するチューブ体 41aの外径が最も細径に設定され

、徐々にチューブ体 41a、チューブ体 41b、及びチューブ体 41cの順に夫々の外径 が太径に設定されている。

[0136] これらチューブ体 41aから 41cは、ガイド部 41が縮小状態のときに、延出部 41dに 最内部からチューブ体 41a、チューブ体 41b、及びチューブ体 41cの順に収容される

[0137] つまり、ガイド部 41は、チューブ体 41aの外径がチューブ体 41bの孔径に略同一で あり、チューブ体 41bの外径がチューブ体 41cの孔径に略同一であり、チューブ体 4 lcの外径が延出部 41dの孔径に略同一である。従って、ガイド部 41は、各チューブ 体 41aから 41cが前後にスライドすることで、所定の長さの範囲で伸縮自在となって いる。

[0138] また、各チューブ体 41aから 41c、及び延出部 41dには、夫々のスライド範囲を規制 し、ガイド部 41が最長、或いは最短の状態で夫々を係止する図示しないストツバが設 けられている。 [0139] 尚、チューブ体 41aは、造影剤など注入するため流体供給チャンネル 45を有し、延 出部 4 Idからガイドカテーテル挿入部 42内にスライド自在に配設され、ガイドカテー テル 40の基端にある処置具揷通部 43の側周部力も基端部分が延出している。

[0140] ガイド部 41の伸縮操作は、チューブ体 41aの基端部分を牽引弛緩することにより行 われる。また、術者は、このチューブ体 41aの基端部分にシリンジなどを接続すること で、流体供給チャンネル 45を介して、開口部 45aから、胆管 52、或いは脾管 53へ造 影剤などの流体を注入することができる。

[0141] 以上のように構成されたガイドカテーテル 40は、被検体によって個人差のある胆管 52、或いは膝管 53の管径、長さ、形状などに合わせて、ガイド部 41の長さを可変で きるため、イメージカテーテル 2、及び各種処置具を乳頭部 51から胆管 52、或いは 脾管 53への挿入性を向上させることができる。

[0142] (第 7の実施の形態）

次に、本発明の第 7の実施の形態について説明する。本実施の形態でも、内視鏡 システム 18の構成の 1つであり、内視鏡 1と併用される第 1の実施の形態に記載した ガイドカテーテル 40に特徴のある構成を付加したものを以下に説明する。

[0143] 図 45から図 48は、本発明の第 7の実施の形態を示し、図 45は、ガイドカテーテル の先端部分の構成を示す図、図 46はガイドカテーテルの先端部分を示し、このガイ ドカテーテルに挿入されたパピロトミーナイフの先端部分が弓状にされた状態を示す 図、図 47は十二指腸乳頭部をパピロトミーナイフにより切開する動作を説明する図、 図 48は、胆石を取り込んだバスケット把持鉗子が十二指腸へ引き出された状態を示 す図である。尚、本実施の形態の説明においても、上述の各実施の形態に記載した 構成には、同じ符号を使って、それらの詳細な説明を省略する。

[0144] 図 45に示すように、本実施の形態のガイドカテーテル 40は、ガイドカテーテル挿入 部 42の先端部分にスリット 48a、及び長孔 48bを有して 、る。

[0145] スリット 48aは、ガイド部 41が延出する反対側のガイドカテーテル挿入部 42の周縁 部の先端から、ガイドカテーテル挿入部 42の軸に沿って所定の長さで形成されて ヽ る。また長孔 48bは、スリット 48aの基端部分に形成されている。

[0146] 上述の第 1の実施の形態にて記載したように、ガイドカテーテル 40に挿入されたパ ピロトミーナイフ 61は、乳頭部 51を切開するために、その先端部分のワイヤカツタ 62 が引っ張られて弓状にされる。

[0147] 本実施の形態のガイドカテーテル 40は、図 46に示すように、パピロトミーナイフ 61 が弓状にされる際、ワイヤカツタ 62全体がガイドカテーテル挿入部 42の先端力も導 出していなくとも、スリット 48aによりワイヤカツタ 62をガイドカテーテル挿入部 42から すり抜けさせる。そのため、パピロトミーナイフ 61のワイヤカツタ 62は、ガイド力テーテ ル揷入部 42が邪魔にならず、容易、且つ確実に緊張することができる。

[0148] 更に詳述すると、術者は、図 47に示すように、ガイドカテーテル 40のガイド部 41を 乳頭部 51から胆管 52内に挿入すると共に、ガイドカテーテル挿入部 42の先端を乳 頭部 51へ挿入した状態でも、ワイヤカツタ 62を引っ張ることで、容易にパピロトミーナ ィフ 61が弓状になる。

[0149] このとき、ワイヤカツタ 62の一部分がスリット 48aを介してガイドカテーテル揷入部 42 の先端部分力も突出した状態となる。そして、術者は、高周波をワイヤカツタ 62に通 電することで、乳頭部 51の切開を行う。

[0150] また、術者は、基端側のパピロトミーナイフ 61に支持されているワイヤカツタ 62の一 端部分が、長孔 48bに位置することで、パピロトミーナイフ 61を長孔 48bの形状だけ 前後操作、及び軸回りの回動操作が行える。

[0151] その結果、術者は、ガイドカテーテル挿入部 42の先端を乳頭部 51へ突きあてた状 態で、ガイドカテーテル 40を動力さずに、パピロトミーナイフ 61が乳頭部 51を切開す るのに適した位置で安定して操作できる。

[0152] 尚、スリット 48a、及び長孔 48bを有しているガイドカテーテル 40は、上述のパピロト ミーナイフ 61のみの操作性向上に限ることなぐ例えば、図 48に示すように、ノスケッ ト把持鉗子 63のノ スケットワイヤ 64をガイドカテーテル挿入部 42の先端部分力ら突 出した状態にすることもできる。これにより、術者は、ガイドカテーテル挿入部 42の先 端部分が乳頭部 51の近傍にあっても、バスケットワイヤ 64を十二指腸 50内へ露出し 易くなる。

[0153] つまり、術者は、胆石、或いは脾石の採石時において、ガイドカテーテル 40のガイ ドカテーテル挿入部 42の先端を乳頭部 51へ挿入した状態でも、ガイドカテーテル 4 0のスリット 48a、及び長孔 48bからバスケット把持鉗子 63のバスケットワイヤ 64を露 出させることができる。

[0154] (第 8の実施の形態）

次に、本発明の第 8の実施の形態について説明する。本実施の形態では、内視鏡 1の内視鏡チャンネル 17、ガイドカテーテル 40、イメージカテーテル 2、及び各種処 置具の断面形状に特徴のある構成を付加したものを以下に説明する。

[0155] 図 49から図 53は、本発明の第 8の実施の形態を示し、図 49は内視鏡チャンネル、 及びこの内視鏡チャンネルに揷通するガイドカテーテルの断面図、図 50はガイド力 テーテル、及びこのガイドカテーテルに揷通するイメージカテーテルの断面図、図 51 は側視型内視鏡の操作部側チャンネル開口部、ガイドカテーテルの先端部分、ガイ ドカテーテルの処置具揷通部、及び処置具であるイメージカテーテルの先端部分に 夫々の長軸回りの挿入方向を規定する指標を示す図、図 52はガイドカテーテルのガ イド部カゝらガイドカテーテル挿入部の基端まで形成されたレール状の溝部を示す図、 図 53は図 52のガイドカテーテルに処置具が挿通した状態の断面図である。尚、本実 施の形態の説明においても、上述の各実施の形態に記載した構成には、同じ符号を 使って、それらの詳細な説明を省略する。

[0156] 図 49に示すように、内視鏡 1に配設される本実施の形態の内視鏡チャンネル 17は 、その横断面が楕円状に形成されている。ガイドカテーテル 40は、ガイドカテーテル 挿入部 42が挿通する内視鏡チャンネル 17の楕円状の挿通路と略同じ横断面形状と なっている。

[0157] このような構成にすることで、ガイドカテーテル 40は、内視鏡チャンネル 17内での 長手軸回りの回動が規制され、内視鏡チャンネル 17内で安定する。また、ガイドカテ 一テル 40は、内視鏡チャンネル 17によって捩れが防止され、操作性が向上する。

[0158] さらに、図 50に示すように、ガイドカテーテル 40は、スコープ Z処置具チャンネル 4 4の横断面形状が楕円状に形成されていても良い。また、このスコープ Z処置具チヤ ンネルに揷通するイメージカテーテル 2のスコープ揷入部 12は、スコープ Z処置具 チャンネル 44の楕円状の挿通路と略同じ横断面形状となっている。尚、図 50では、 イメージカテーテル 2を図示して!/、るが、各種処置具のシースもスコープ Z処置具チ ヤンネル 44の楕円状の挿通路と略同じ横断面形状となっている。

[0159] このような構成にすることで、イメージカテーテル 2、及び各種処置具は、スコープ Z処置具チャンネル 44内で長手軸回りの回動が規制され、安定すると共に、捩れが 防止され、イメージカテーテル 2ではその視認方向が容易に特定でき、各種処置具 ではその操作性が向上する。

[0160] 尚、図 51に示すように、側視型内視鏡 70の操作部 73に配設される操作部側チヤ ンネル開口部 87、ガイドカテーテル 40のガイドカテーテル挿入部 42の先端部分、ガ イドカテーテル 40の処置具揷通部 43の基端部分、及びイメージカテーテル 2のスコ ープ揷入部 12の先端部分の夫々に、挿入方向を規定する指標部 87a, 42d, 47, 1 4を設けることで、夫々対応して挿入する長軸回りの挿入方向を規定することができる

[0161] さらに、図 52に示すように、ガイドカテーテル 40は、ガイド部 41に沿って、レール状 の案内部を構成する溝部 56をガイドカテーテル挿入部 42の処置具チャンネル 44に 連通するように、基端まで形成しても良い。これにより、図 53に示すように、処置具チ ヤンネル 44に挿入される所定の処置具 59に上記溝部 56の形状と略一致した係合 部 58を全長、或いは先端部分に設けることで、処置具 59の挿入方向を規定すること ができる。また、処置具 59は、ガイド部 41の延出方向に沿って係合部 58が常に係合 保持されるため、胆管 52、或いは脾管 53への導入性が向上する。

[0162] (第 9の実施の形態）

次に、本発明の第 9の実施の形態について説明する。本実施の形態では、ガイド力 テーテル 40のガイド部 41に特徴のある構成を付加したものを以下に説明する。

[0163] 図 54から図 58は、本発明の第 9の実施の形態を示し、図 54はガイドカテーテルの 先端部分の構成を示す図、図 55はガイドカテーテルを先端力も見た図、図 56は第 1 の変形例となるガイドカテーテルの先端部分の断面図、図 57は第 2の変形例となる ガイドカテーテルの先端部分の構成を示す図、図 58は第 2の変形例となるガイドカテ 一テルが十二指腸乳頭部力 胆管内へ挿入された状態を示す図である。尚、本実 施の形態の説明においても、上述の各実施の形態に記載した構成には、同じ符号を 使って、それらの詳細な説明を省略する。 [0164] 図 54、及び図 55に示すように、本実施の形態のガイドカテーテル 40は、ガイド部 4 1の横断面形状が外周部に沿った湾曲した形状をしている。つまり、ガイド部 41は、 その横断面形状が略円形状のガイドカテーテル 40の中心軸側に凹形状をしており、 その凹形状の表面に凹状の所謂へら状の案内部を構成するガイド面 49を有してい る。

[0165] このような構成により、ガイドカテーテル 40は、ガイドカテーテル挿入部 42の先端の 開口部 44aから導出するイメージカテーテル 2、或いは各種処置具をガイド部 41のガ イド面 49が、所謂レールとなって延出する方向へ直進ガイドする。すなわち、術者は 、イメージカテーテル 2、或いは各種処置具をガイド部 41のガイド面 49に沿って、乳 頭部 51から胆管 52、或いは脾管 53に容易に挿入することができる。

[0166] また、このガイド部 41の先端面には、上述した各実施の形態と同様に、流体供給チ ヤンネル 45の開口部 45aの他に、さらに 2つの開口部 45b, 45cが配設されている。 これら開口部 45b, 45cは、ガイド部 41、ガイドカテーテル挿入部 42、及び処置具揷 通部 43まで延設される流体供給部 43aとは別の図示しな 、流体供給路の夫々の開 口である。

[0167] つまり、ガイドカテーテル 40は、 3つの流体供給路 (43a)を備えている。これにより、 ガイドカテーテル 40は、 3つの流体供給路 (43a)によって、造影剤の注入の他、例え ば、送水、吸引などを選択的に同時に行える。特に、吸引では、胆管 52内、或いは 脾管 53内の胆汁などの生体液、或いは空気、ガスなどの気体を取り除くことができる 。これにより、術者は、造影剤を胆管 52内、或いは膝管 53内へ充分に充填すること ができ、 X線画像による異常部位、胆石などを容易に判断することができる。

[0168] 尚、図 56に示すように、ガイドカテーテル挿入部 42は、ガイド部 41が延出する側と 反対側の先端部分にイメージカテーテル 2、或 、は各種処置具をガイド部 41側へ押 し付けるように突起部 42aを有していても良い。これにより、イメージカテーテル 2、或 いは各種処置具がガイドカテーテル挿入部 42の開口部 44aから導出した後、ガイド 部 41のガイド面 49へ押し付けられる。そのため、術者は、イメージカテーテル 2、或 いは各種処置具をガイド面 49に沿うように進退し易くなる。

[0169] さらに、図 57に示すように、ガイド部 41は、ガイドカテーテル挿入部 42の延出側に 向かってガイド面 49側へ湾曲した曲がり癖が付けられていても良い。これにより、図 5 8に示すように、イメージカテーテル 2、或いは各種処置具は、ガイドカテーテル挿入 部 42の開口部 44aから導出後、胆管 52内に挿入されている湾曲したガイド部 41の ガイド面 49に沿う。従って、このような構成にしても、イメージカテーテル 2、或いは各 種処置具がガイド面 49に沿うように進退し易くなる。

[0170] (第 10の実施の形態）

次に、本発明の第 10の実施の形態について説明する。本実施の形態では、上述 の各実施の形態のガイドカテーテル 40のガイド部 41と、各種処置具の関係につ ヽて 説明する。

[0171] 図 59、及び図 60は、本発明の第 10の実施の形態を示し、図 59はバスケット把持 鉗子が挿入されているガイドカテーテルの先端部分の断面図、図 60はノ スケット把 持鉗子が挿入されたガイドカテーテルのガイド部が胆管内へ挿入された状態を示す 図である。尚、本実施の形態の説明においても、上述の各実施の形態に記載した構 成には、同じ符号を使って、それらの詳細な説明を省略する。

[0172] 図 59に示すように、上述の各実施の形態のガイドカテーテル 40のガイド部 41は、 処置具である、ここではバスケット把持鉗子 63のバスケットワイヤ 64よりも長手軸方向 の長さが長い。

[0173] 詳しくは、ガイド部 41の長手方向の軸の長さを L1とし、バスケット把持鉗子 63の処 置部であるバスケットワイヤ 64の長手軸方向の長さを L2とする。ガイド部 41の長さ L 2は、バスケットワイヤの長さ L2よりも充分に長く（L1 >L2)なるように設定されている

[0174] つまり、図 60に示すように、乳頭部 51から例えば、胆管 52に挿入されているガイド 部 41の全部が胆管 52から抜き取られて ヽな 、状態でも、ガイドカテーテル挿入部 4 2から導出されたバスケット把持鉗子 63のバスケットワイヤ 64は、その全体が十二指 腸 50内に位置する。

[0175] これにより、術者は、例えば、バスケットワイヤ 64で採取した胆石 54を十二指腸 50 に排出する際、ガイドカテーテル 40のガイド部 41を胆管 52に挿入したまま行うことが できる。つまり、術者は、バスケット把持鉗子 63の操作を行うために、ガイド力テーテ ル 40のガイド部 41を胆管 52に対して挿抜する操作を行わなくて良い。尚、本実施の 形態では、バスケット把持鉗子 63について言及したが、各種処置具、例えば、生検 鉗子、高周波スネアなどの処置部の長手軸方向の長さよりもガイド部 41の長さ L1が 充分に長くなるように設定される。

[0176] 従って、特に、術者は、ガイドカテーテル 40のガイド部 41を一度、乳頭部 51から、 胆管 52、或いは脾管 53に挿入したら、ガイドカテーテル 40に挿抜する複数の処置 具による処置を終えるまで、乳頭部 51から胆管 52、或いは脾管 53へ再アプローチし なくても良くなる。

[0177] (第 11の実施の形態）

次に、本発明の第 11の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第 2の 実施の形態に記載したイメージカテーテル 2が挿通する内視鏡 1の揷通孔 30の他に ガイドカテーテル 40が揷通自在なガイドカテーテル揷通孔部を付加したものである。

[0178] 図 61、及び図 62は、本発明の第 11の実施の形態を示し、図 61は内視鏡の先端 部の一側面を示した平面図、図 62は内視鏡の先端部を示した斜視図である。尚、本 実施の形態の説明においても、上述の各実施の形態に記載した構成には、同じ符 号を使って、それらの詳細な説明を省略する。

[0179] 図 61、及び図 62に示すように、本実施の形態の内視鏡 1は、その先端部 5の側視 用孔 32が開口している一側面に開口部 29aを有するガイドカテーテル挿通路 29を 有している。

[0180] このガイドカテーテル揷通路 29は、その孔径がおよそ 6mm程度であり、挿入部 3か ら操作部 4まで配設され、図示しないが、操作部 4に設けられたガイドカテーテル挿 通部で開口している。すなわち、ガイドカテーテル 40は、このガイドカテーテル挿通 路 29に挿入され、先端部 5の開口部 29aから突出される。

[0181] このような内視鏡 1の構成によれば、術者は、イメージカテーテル 2とガイド力テーテ ル 40を別々に内視鏡 1の挿入部 3へ挿入できるため、ガイドカテーテル 40を各種処 置具のみの挿入に使用することができる。

[0182] また、術者は、イメージカテーテル 2を側視用孔 32側へ挿入することで、ガイドカテ 一テル 40に各種処置具を挿入した状態、及び各種処置の操作を X線による撮影を 行わずに視認することもできる。尚、このとき、各光学部材 22からの照明光により、乳 頭部 51周辺の体内組織が透過するため、胆管 52、或いは脾管 53の内部まで視認 が可能となる。

[0183] (第 12の実施の形態）

次に、本発明の第 12の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第 2の 実施の形態に記載した内視鏡 1の先端部 5の揷通孔 30に特徴のある構成を付加し たものを以下に説明する。

[0184] 図 63から図 71は、本発明の第 12の実施の形態を示し、図 63は内視鏡の先端部 の一側面を示した平面図、図 64は内視鏡の先端部の先端面を示した平面図、図 65 は内視鏡の先端部の断面図、図 66は、先端部内にある孔部、直視用孔部、或いは 側視用孔部を示し、スコープ揷通凹部を示す先端部の部分断面図、図 67はガイド部 に保持部を備えたガイドカテーテル、及びイメージカテーテルを使用した場合の内視 鏡の先端部の断面図、図 68は図 67に対応した構成による内視鏡の先端部が乳頭 部近傍まで挿入され、ガイド部の保持部に保持されたイメージカテーテルが若干突 出した状態を示す図、図 69はイメージカテーテルと共にガイド部が胆管内へ挿入さ れた状態を示す図、図 70は、ガイドカテーテルのガイドカテーテル挿入部の先端部 分が胆管内に挿入され、イメージカテーテルが保持部カゝら外されて乳頭部を撮影し ている状態を示す図、図 71は変形例を示し、内視鏡の先端部に保持部を設けた構 成を説明するための図である。尚、本実施の形態の説明においても、上述の各実施 の形態に記載した構成には、同じ符号を使って、それらの詳細な説明を省略する。

[0185] 図 63から図 66に示すように、先端部 5に配設される揷通孔 30、直視用孔 31、及び 側視用孔 32の夫々の一外周部には、イメージカテーテル 2がガイドカテーテル 40の 外周面に沿って揷通自在なイメージカテーテル揷通溝 30a, 31a, 32aが夫々形成 されている。

[0186] 2つのイメージカテーテル揷通溝 30a, 3 laは、側視用孔 32が開口している先端部 5の一側面側の各揷通孔 30, 31の外周部の同じ軸に沿って、同じ断面形状で形成 されている。またイメージカテーテル揷通溝 32aは、先端部 5の基端側の側視用孔 32 の外周部に沿って、各溝 30a, 31aと同じ断面形状に形成されている。 [0187] イメージカテーテル揷通溝 3 laは、先端部 5の先端面にある直視用孔 31の開口部 まで形成されている。一方、イメージカテーテル揷通溝 32aは、先端部 5の一側面に ある側視用孔 32の開口部まで形成されて!、る。

[0188] これらのイメージカテーテル揷通溝 30aから 32aは、イメージカテーテル 2が揷通し て ヽる状態で、イメージカテーテル 2の外周部を保持する程度のクリアランスができる ように設定された溝である。

[0189] 尚、先端部 5の基端部分カゝら操作部 4まで配設される内視鏡チャンネル 17にも、各 イメージカテーテル揷通溝 30aから 32aと同じ形状で、イメージカテーテル揷通溝 30 aと同じ方向にイメージカテーテル 2が揷通自在な溝部を設けることが好ま 、。

[0190] 従って、本実施の形態の内視鏡 1は、イメージカテーテル 2をガイドカテーテル 40 に挿通せずに、ガイドカテーテル 40の外周部に沿って挿入部 3へ挿通することがで き、ガイドカテーテル 40の先端部分が向く方向に視野方向を臨ませることができる。 このような内視鏡 1の構成することで、上述の第 11の実施の形態と同じ効果を奏する ことができる。

[0191] 次に、本実施の形態の側直変更自在な内視鏡 1と、第 3の実施の形態に記載した、 ガイド部 41に配設された保持部 46を備えたガイドカテーテル 40と、イメージ力テーテ ル 2を使用する場合について図 67から図 70を用いて説明する。

[0192] 図 67に示すように、ガイド部 41に保持部 46を有するガイドカテーテル 40において は、内視鏡 1の揷通孔 30にガイドカテーテル 40が挿通されると共に、ガイド部 41の 保持部 46に先端部分が保持されたイメージカテーテル 2をイメージカテーテル挿通 溝 30aに同時に挿入することができる。

[0193] 図 68に示すように、術者は、ガイドカテーテル 40に保持されたイメージカテーテル 2によって、十二指腸 50の乳頭部 51の位置を確認することができ、そして、イメージ カテーテル 2の映像により乳頭部 51へのアプローチを視認しながら、図 69に示すよう に、ここでは胆管 52内にガイドカテーテル 40のガイド部 41を確実に挿入することが できる。

[0194] そして、術者は、イメージカテーテル 2のみを手元側へ引っ張ることで、ガイドカテー テル 40のガイド部 41にある保持部 46からイメージカテーテル 2の先端部分を抜き取 り、乳頭部 51を介して、図 70に示すように、十二指腸 50内にイメージカテーテル 2の 先端面 11を内視鏡 1の先端部 5から若干突出するように位置させる。これにより、術 者は、イメージカテーテル 2の映像により、乳頭部 51の状態を視認することができる。 すなわち、術者は、イメージカテーテル 2を内視鏡 1の撮像装置として使用することが できる。尚、ここでは、内視鏡 1を例に挙げたが、勿論、第 1の実施の形態に記載した 側視型内視鏡 70にも同様に使用することができる。

[0195] また、第 3の実施の形態、及び本実施の形態に記載した保持部 46の変形例として 、図 71に示すように、内視鏡 1、或いは側視型内視鏡 70の先端部 5, 75にガイドカテ 一テル 40のガイドカテーテル挿入部 42を揷通保持する保持部 68を設けても良い。 このとき、先端部 5, 75には、ガイドカテーテル 40を保持部 68が設けられる側力ゝら反 対側へ保持すると共に、突出させるための貫通孔が形成されているものである。

[0196] 以上の各実施の形態に記載した技術において、

以上の各実施の形態に記載した発明は、夫々の実施の形態に限ることなぐその 他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能 である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示され る複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。

[0197] 例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても 、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除され た構成が発明として抽出され得る。

[0198] 尚、本発明には、以下の付記項に記載する特徴を備えている。

[0199] (付記項 1)

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通するための第 1 のルーメンと、

該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つの第 1の孔部と、 を具備することを特徴とするガイド用細長医療部材。

[0200] (付記項 2)

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通する第 1のルー メンと、

を備え、

上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該近位 端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内する案内部を 備えていることを特徴とするガイド用細長医療部材。

[0201] (付記項 3)

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

上記基端領域には、上記第 2のルーメンに連通した、少なくとも 1つの第 2の孔部が 形成されて！ヽることを特徴とする付記項 1、又は付記項 2に記載のガイド用細長医療 部材。

[0202] (付記項 4)

上記基端領域には、上記第 1のルーメンと連通する第 1の孔部を備えていることを 特徴とする付記項 2に記載のガイド用細長医療部材。

[0203] (付記項 5)

上記基端領域は、上記近位端の上記開口力も上記遠位端に向力つて所定の長さ で形成されたスリットを有していることを特徴とする付記項 1から付記項 4の何れか 1項 に記載のガイド用細長医療部材。

[0204] (付記項 6)

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設されていることを特徴とする付記項 1から付記項 5の何れか 1項に 記載のガイド用細長医療部材。 [0205] (付記項 7)

上記先端領域の先端部分には、上記作業用医療部材を揷通保持する保持部を有 することを特徴とする付記項 1から付記項 6の何れか 1項に記載のガイド用細長医療 部材。

[0206] (付記項 8)

上記第 1のルーメンは、上記作業用医療部材の回転を防止するため、該作業用医 療部材の外形形状と係合する略同一形状をしていることを特徴とする付記項 1から付 記項 7の何れか 1項に記載のガイド用細長医療部材。

[0207] (付記項 9)

上記基端領域の上記遠位端部分には、該作業用医療部材の作業方向の指示表 示に合わせて、上記作業用医療部材を所定の方向に挿入するための指標部を備え ていることを特徴とする付記項 8に記載のガイド用細長医療部材。

[0208] (付記項 10)

上記先端領域の長さは、上記作業用医療部材の処置部の長さよりも長いことを特 徴とする付記項 1から付記項 9の何れか 1項に記載のガイド用細長医療部材。

[0209] (付記項 11)

観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、上記撮影装置の上記導入部を挿通するための第 1のルーメンと、

該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つの第

1の孔部と、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備することを特徴とする細長医療装置。

[0210] (付記項 12) 観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うための撮影装置の上記導入部を挿通するための第 1の ルーメンと、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備し、

上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該近位 端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内する案内部を 備えていることを特徴とする細長医療装置。

[0211] (付記項 13)

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

上記基端領域には、上記第 2のルーメンに連通した、少なくとも 1つの第 2の孔部が 形成されていることを特徴とする付記項 11、又は付記項 12に記載の細長医療装置。

[0212] (付記項 14)

上記基端領域には、上記第 1のルーメンと連通する第 1の孔部を備えていることを 特徴とする付記項 12に記載の細長医療装置。

[0213] (付記項 15)

上記基端領域は、上記近位端の上記開口力も上記遠位端に向力つて所定の長さ で形成されたスリットを有して 、ることを特徴とする付記項 11から付記項 14の何れか 1項に記載の細長医療装置。

[0214] (付記項 16)

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の遠位端側で開口する第 2のル ーメンが配設されていることを特徴とする付記項 11から付記項 15の何れか 1項に記 載の細長医療装置。

[0215] (付記項 17)

上記先端領域の先端部分には、上記撮影装置の上記導入部を揷通保持する保持 部を有することを特徴とする付記項 11から付記項 16の何れか 1項に記載の細長医 療装置。

[0216] (付記項 18)

上記第 1のルーメンは、上記撮影装置の上記導入部の回転を防止するため、該導 入部の外形形状と係合する略同一形状をしていることを特徴とする付記項 11から付 記項 17の何れか 1項に記載の細長医療装置。

[0217] (付記項 19)

上記基端領域の上記遠位端部分には、上記撮影装置の上記導入部の作業方向 の指示表示に合わせて、該導入部を所定の方向に挿入するための指標部を備えて いることを特徴とする付記項 18に記載の細長医療装置。

[0218] (付記項 20)

体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、 該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替える可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通するための第 1 のルーメンと、

該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つの第 1の孔部と、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備することを特徴とする細長医療装置。

[0219] (付記項 21) 体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、 該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替える可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通する第 1のルー メンと、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備し、

上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該近位 端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内する案内部を 備えていることを特徴とする細長医療装置。

[0220] (付記項 22)

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

上記基端領域には、上記第 2のルーメンに連通した、少なくとも 1つの第 2の孔部が 形成されて!ヽることを特徴とする付記項 21、又は付記項 22に記載の細長医療装置。

[0221] (付記項 23)

上記基端領域には、上記第 1のルーメンと連通する第 1の孔部を備えていることを 特徴とする付記項 21に記載の細長医療装置。

[0222] (付記項 24)

上記基端領域は、上記近位端の上記開口力も上記遠位端に向力つて所定の長さ で形成されたスリットを有していることを特徴とする付記項 20から付記項 23の何れか 1項に記載の細長医療装置。

[0223] (付記項 25)

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設されていることを特徴とする付記項 20から付記項 24の何れ力 1項 に記載の細長医療装置。

[0224] (付記項 26)

上記先端領域の先端部分には、上記作業用医療部材を揷通保持する保持部を有 することを特徴とする付記項 20から付記項 25の何れか 1項に記載の細長医療装置。

[0225] (付記項 27)

上記第 1のルーメンは、上記作業用医療部材の回転を防止するため、該作業用医 療部材の外形形状と係合する略同一形状をしていることを特徴とする付記項 20から 付記項 26の何れか 1項に記載の細長医療装置。

[0226] (付記項 28)

上記基端領域の上記遠位端部分には、該作業用医療部材の作業方向の指示表 示に合わせて、上記作業用医療部材を所定の方向に挿入するための指標部を備え ていることを特徴とする付記項 27に記載の細長医療装置。

[0227] (付記項 29)

上記先端領域の長さは、上記作業用医療部材の処置部の長さよりも長いことを特 徴とする付記項 20から付記項 28の何れ力 1項に記載の細長医療装置。

[0228] (付記項 30)

体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、 該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替える可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、上記撮影装置の上記導入部、或いは所定の医療行為を行うための作業用医 療部材を揷通するための第 1のルーメンと、

該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つの第 1の孔部と、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備することを特徴とする細長医療装置。

[0229] (付記項 31)

体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、 該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替える可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、上記撮影装置の上記導入部、或いは所定の医療行為を行うための作業用医 療部材を揷通するための第 1のルーメンと、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備し、

上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該近位 端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内する案内部を 備えていることを特徴とする細長医療装置。

[0230] (付記項 32)

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

上記基端領域には、上記第 2のルーメンに連通した、少なくとも 1つの第 2の孔部が 形成されて!ヽることを特徴とする付記項 21、又は付記項 22に記載の細長医療装置。 [0231] (付記項 33)

上記基端領域には、上記第 1のルーメンと連通する第 1の孔部を備えていることを 特徴とする付記項 31に記載の細長医療装置。

[0232] (付記項 34)

上記基端領域は、上記近位端の上記開口力も上記遠位端に向力つて所定の長さ で形成されたスリットを有していることを特徴とする付記項 30から付記項 33の何れか 1項に記載の細長医療装置。

[0233] (付記項 35)

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設されていることを特徴とする付記項 30から付記項 34の何れ力 1項 に記載の細長医療装置。

[0234] (付記項 36)

上記先端領域の先端部分には、上記撮影装置の上記導入部を (挿通)保持する（ 略管状の）保持部を有することを特徴とする付記項 30から付記項 35の何れか 1項に 記載の細長医療装置。

[0235] (付記項 37)

上記第 1のルーメンは、上記撮影装置の上記導入部の回転を防止するため、該導 入部の外形形状と係合する略同一形状をしていることを特徴とする付記項 30から付 記項 38の何れか 1項に記載の細長医療装置。

[0236] (付記項 38)

上記基端領域の上記遠位端部分には、上記撮影装置の上記導入部の作業方向 の指示表示に合わせて、該導入部を所定の方向に挿入するための指標部を備えて Vヽることを特徴とする付記項 41に記載の細長医療装置。

[0237] (付記項 39)

上記細長医療部材の上記チャンネルには、上記撮影装置の上記導入部が上記ガ イド用細長医療部材、或いは上記作業用医療部材と共に並列して挿通可能とする溝 部が形成されていることを特徴とする付記項 30から付記項 38の何れか 1項に記載の 細長医療装置。 [0238] (付記項 40)

上記先端領域の長さは、上記作業用医療部材の処置部の長さよりも長いことを特 徴とする付記項 30から付記項 39の何れ力 1項に記載の細長医療装置。

[0239] (付記項 41)

体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、 該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替え自在な可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

観察光伝送部材が配設され、上記細長医療部材の上記チャンネルに挿通自在な 長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

を備えたことを特徴とする細長医療装置。

[0240] (付記項 42)

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、該基端領域の先端か ら延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、上記基端領域内に配 設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると共に、生体の体腔内の 胆道 Z脾臓領域において、所定の医療行為を行うため、少なくとも第 1、及び第 2の 作業用医療部材を揷通するための第 1のルーメンと、を具備するガイド用細長医療 部材を用いた手技方法であって、

上記生体の体腔内に挿入可能な挿入部を有する細長医療部材を介して、上記ガ イド用細長医療部材を十二指腸領域の上記胆道 Z脾臓領域近傍に配置し、 上記ガイド用細長医療部材の先端を前記細長医療部材の上記挿入部から延出さ せて、上記ガイド用医療部材の上記先端領域を上記十二指腸領域から上記胆道 Z 脾臓領域に挿入する。

[0241] (付記項 43)

付記項 42のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1の作業用処置具は、観察光伝送部材が配設され、上記細長医療用部材 の上記チャンネルに挿通自在な長尺な導入部と、上記観察光伝送部材に導光され た観察光を撮影する撮影部と、を備えた撮影装置であって、

上記ガイド用細長医療部材を上記挿入部に挿入前、或いは挿入後に、上記第 1の ルーメンに上記導入部を上記遠位端側の開口から挿入し、

上記導入部の先端部分を上記近位端側の開口に配置し、

上記撮影装置によって上記胆道 Z脾臓領域を観察しながら、上記導入部の先端 部分を上記十二指腸領域から上記胆道 Z脾臓領域に挿入する。

[0242] (付記項 44)

付記項 42のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

さらに、上記第 1のルーメンに上記第 1、或いは第 2の作業用医療部材を上記遠位 端側の開口から挿入し、

上記近位端側の開口力 上記第 1、或いは第 2の作業用医療部材の先端部分に 配設された第 1、或いは第 2の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

上記第 1、或いは第 2の処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0243] (付記項 45)

付記項 44のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、チューブ体であって、

上記第 1のルーメンに上記チューブ体を上記遠位端側の開口力 挿入し、 上記近位端側の開口から上記チューブ体の先端部分を上記胆道 Z脾臓領域内に 挿入し、

上記チューブ体を介して、上記胆道 Z脾臓領域内に造影剤を注入する。

[0244] (付記項 46)

付記項 44のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に高周波 ナイフを備えた高周波処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記高周波処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口カゝら上記高周波ナイフを上記胆道 Z脾臓領域内に挿入して 上記胆道 z脾臓領域の一部を切開する。

[0245] (付記項 47)

付記項 44のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に回収部 を備えた回収処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記回収処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口から上記回収部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 上記胆道 Z脾臓領域内の異物を回収する。

[0246] (付記項 48)

付記項 45のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

さらに、上記撮影装置の上記導入部を上記第 1のルーメンから抜き取り、 上記第 1のルーメンに上記第 2の作業用医療部材を上記遠位端側の開口から挿入 し、

上記近位端側の開口から上記第 2の作業用医療部材の先端部分に配設された上 記第 2の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

上記第 2の処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0247] (付記項 49)

付記項 48のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 2の作業用処置具は、チューブ体であって、

上記第 1のルーメンに上記チューブ体を上記遠位端側の開口力 挿入し、 上記近位端側の開口力 上記チューブ体の先端部分を上記胆道 Z脾臓領域内に 挿入し、

上記チューブ体を介して、上記胆道 Z脾臓領域内に造影剤を注入する。

[0248] (付記項 50)

付記項 48のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 2の作業用処置具は、上記第 2の処置部に高周波ナイフを備えた高周波処 置具であって、

上記第 1のルーメンに上記高周波処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口カゝら上記高周波ナイフを上記胆道 z脾臓領域内に挿入して 上記胆道 Z脾臓領域の一部を切開する。

[0249] (付記項 51)

付記項 48のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 2の作業用処置具は、上記第 2の処置部に回収部を備えた回収処置具であ つて、

上記第 1のルーメンに上記回収処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口から上記回収部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 上記胆道 Z脾臓領域内の異物を回収する。

[0250] (付記項 52)

付記項 48のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

所定の医療行為を行った後、上記第 2の作業用医療部材を上記第 1のルーメンか ら抜き取り、

さらに、上記第 1のルーメンに挿通され、生体の体腔内の胆道 Z脾臓領域において 、所定の医療行為を行うための第 3の処置部を先端に備えた第 3の作業用医療部材 を用い、

上記近位端側の開口から上記第 3の作業用医療部材の先端部分に配設された上 記第 3の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

上記第 3処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0251] (付記項 53)

付記項 42のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記基端領域の開口を有する上記近位端部分を該胆道 Z脾臓領域内へ挿入する

[0252] (付記項 54)

付記項 53のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1の作業用処置具は、観察光伝送部材が配設され、上記細長医療用部材 の上記チャンネルに挿通自在な長尺な導入部と、上記観察光伝送部材に導光され た観察光を撮影する撮影部と、を備えた撮影装置であって、

上記ガイド用細長医療部材を上記挿入部に挿入前、或いは挿入後に、上記第 1の ルーメンに上記導入部を上記遠位端側の開口から挿入し、

上記導入部の先端部分を上記十二指腸領域から上記胆道 Z脾臓領域に挿入する

[0253] (付記項 55)

付記項 53のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、チューブ体であって、

上記第 1のルーメンに上記チューブ体を上記遠位端側の開口力 挿入し、 上記近位端側の開口力 上記チューブ体の先端部分を上記胆道 Z脾臓領域内に 挿入し、

上記チューブ体を介して、上記胆道 Z脾臓領域内に造影剤を注入する。

[0254] (付記項 56)

付記項 53のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に高周波 ナイフを備えた高周波処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記高周波処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口カゝら上記高周波ナイフを上記胆道 Z脾臓領域内に挿入して 上記胆道 Z脾臓領域の一部を切開する。

[0255] (付記項 57)

付記項 53のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に回収部 を備えた回収処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記回収処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口から上記回収部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 上記胆道 Z脾臓領域内の異物を回収する。

[0256] (付記項 58) 付記項 54のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

さらに、上記撮影装置の上記導入部を上記第 1のルーメンから抜き取り、 上記第 1のルーメンに上記第 2の作業用医療部材を上記遠位端側の開口から挿入 し、

上記近位端側の開口から上記第 2の作業用医療部材の先端部分に配設された上 記第 2の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

上記第 2の処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0257] (付記項 59)

付記項 58のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 2の作業用処置具は、チューブ体であって、

上記第 1のルーメンに上記チューブ体を上記遠位端側の開口力 挿入し、 上記近位端側の開口力 上記チューブ体の先端部分を上記胆道 Z脾臓領域内に 挿入し、

上記チューブ体を介して、上記胆道 Z脾臓領域内に造影剤を注入する。

[0258] (付記項 60)

付記項 58のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 2の作業用処置具は、上記第 2の処置部に高周波ナイフを備えた高周波処 置具であって、

上記第 1のルーメンに上記高周波処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口カゝら上記高周波ナイフを上記胆道 Z脾臓領域内に挿入して 上記胆道 Z脾臓領域の一部を切開する。

[0259] (付記項 61)

付記項 58のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 2の作業用処置具は、上記第 2の処置部に回収部を備えた回収処置具であ つて、

上記第 1のルーメンに上記回収処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口から上記回収部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 上記胆道 z脾臓領域内の異物を回収する。

[0260] (付記項 62)

付記項 58のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

所定の医療行為を行った後、上記第 2の作業用医療部材を上記第 1のルーメンか ら抜き取り、

さらに、上記第 1のルーメンに挿通され、生体の体腔内の胆道 Z脾臓領域において 、所定の医療行為を行うための第 3の処置部を先端に備えた第 3の作業用医療部材 を用い、

上記近位端側の開口から上記第 3の作業用医療部材の先端部分に配設された上 記第 3の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

上記第 3処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0261] (付記項 63)

付記項 53のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1のルーメンを介して、上記胆道 Z脾臓領域内へ造影剤を注入する。

[0262] (付記項 64)

付記項 63のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に高周波 ナイフを備えた高周波処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記高周波処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口カゝら上記高周波ナイフを上記胆道 Z脾臓領域内に挿入して

X線により上記造影剤を用いて上記胆道 Z脾臓領域の状態を撮影して、 上記胆道 Z脾臓領域の一部を切開する。

[0263] (付記項 65)

付記項 63のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に回収部 を備えた回収処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記回収処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口から上記回収部を上記胆道 z脾臓領域内に挿入し、

X線により上記造影剤を用いて上記胆道 Z脾臓領域の状態を撮影して、 上記胆道 Z脾臓領域内の異物を回収する。

[0264] (付記項 66)

付記項 63のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1の作業用処置具は、観察光伝送部材が配設され、上記細長医療用部材 の上記チャンネルに挿通自在な長尺な導入部と、上記観察光伝送部材に導光され た観察光を撮影する撮影部と、を備えた撮影装置であって、

上記ガイド用細長医療部材を上記挿入部に挿入前、或いは挿入後に、上記第 1の ルーメンに上記導入部を上記遠位端側の開口から挿入し、

上記導入部の先端部分を上記十二指腸領域から上記胆道 Z脾臓領域に挿入する

[0265] (付記項 67)

付記項 66のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

さらに、上記撮影装置の上記導入部を上記第 1のルーメンから抜き取り、 上記第 1のルーメンに上記第 2の作業用医療部材を上記遠位端側の開口から挿入 し、

上記近位端側の開口から上記第 2の作業用医療部材の先端部分に配設された上 記第 2の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

X線により上記造影剤を用いて上記胆道 Z脾臓領域の状態を撮影して、 上記第 2の処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0266] (付記項 68)

付記項 67のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 2の作業用処置具は、上記第 2の処置部に高周波ナイフを備えた高周波処 置具であって、

上記第 1のルーメンに上記高周波処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口カゝら上記高周波ナイフを上記胆道 Z脾臓領域内に挿入して x線により上記造影剤を用いて上記胆道 Z脾臓領域の状態を撮影して、 上記胆道 Z脾臓領域の一部を切開する。

[0267] (付記項 69)

付記項 67のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 2の作業用処置具は、上記第 2の処置部に回収部を備えた回収処置具であ つて、

上記第 1のルーメンに上記回収処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口から上記回収部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 X線により上記造影剤を用いて上記胆道 Z脾臓領域の状態を撮影して、 上記胆道 Z脾臓領域内の異物を回収する。

[0268] (付記項 70)

付記項 67のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

所定の医療行為を行った後、上記第 2の作業用医療部材を上記第 1のルーメンか ら抜き取り、

さらに、上記第 1のルーメンに挿通され、生体の体腔内の胆道 Z脾臓領域において 、所定の医療行為を行うための第 3の処置部を先端に備えた第 3の作業用医療部材 を用い、

上記近位端側の開口から上記第 3の作業用医療部材の先端部分に配設された上 記第 3の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

X線により上記造影剤を用いて上記胆道 Z脾臓領域の状態を撮影して、 上記第 3処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0269] (付記項 71)

付記項 42のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

観察光伝送部材が配設され、長尺な導入部と、上記観察光伝送部材に導光された 観察光を撮影する撮影部と、を備えた撮影装置の該導入部を、上記ガイド用細長医 療部材を上記挿入部に挿入前、或いは挿入後に、上記第 2のルーメンに上記遠位 端側の開口から挿入し、

上記近位端側の開口カゝら上記導入部の先端部分を上記胆道 Z脾臓領域内に挿 入し、

上記第 1のルーメン力 上記第 1の作業用医療部材を上記胆道 Z脾臓領域内に挿 入する。

[0270] (付記項 72)

付記項 71のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

さらに、上記第 1のルーメンに上記第 1、或いは第 2の作業用医療部材を上記遠位 端側の開口から挿入し、

上記近位端側の開口力 上記第 1、或いは第 2の作業用医療部材の先端部分に 配設された第 1、或いは第 2の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

上記第 1、或いは第 2の処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0271] (付記項 73)

付記項 72のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、チューブ体であって、

上記第 1のルーメンに上記チューブ体を上記遠位端側の開口力 挿入し、 上記近位端側の開口力 上記チューブ体の先端部分を上記胆道 Z脾臓領域内に 挿入し、

上記チューブ体を介して、上記胆道 Z脾臓領域内に造影剤を注入する。

[0272] (付記項 74)

付記項 72のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に高周波 ナイフを備えた高周波処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記高周波処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口カゝら上記高周波ナイフを上記胆道 Z脾臓領域内に挿入して 上記胆道 Z脾臓領域の一部を切開する。

[0273] (付記項 75) 付記項 72のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に回収部 を備えた回収処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記回収処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口から上記回収部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 上記胆道 Z脾臓領域内の異物を回収する。

[0274] (付記項 76)

付記項 71のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

さらに、上記撮影装置の上記導入部を上記第 2のルーメンから抜き取り、 上記第 2のルーメンに上記第 1、或いは第 2の作業用医療部材を上記遠位端側の 開口から挿入し、

上記近位端側の開口力 上記第 1、或いは第 2の作業用医療部材の先端部分に 配設された上記第 1、或いは第 2の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 上記第 1、或いは第 2の処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0275] (付記項 77)

付記項 71のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記基端領域の開口を有する上記近位端部分を該胆道 Z脾臓領域内へ挿入する

[0276] (付記項 78)

付記項 77のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、チューブ体であって、

上記第 1のルーメンに上記チューブ体を上記遠位端側の開口力 挿入し、 上記近位端側の開口力 上記チューブ体の先端部分を上記胆道 Z脾臓領域内に 挿入し、

上記チューブ体を介して、上記胆道 Z脾臓領域内に造影剤を注入する。

[0277] (付記項 79)

付記項 77のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に高周波 ナイフを備えた高周波処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記高周波処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口カゝら上記高周波ナイフを上記胆道 Z脾臓領域内に挿入して 上記胆道 Z脾臓領域の一部を切開する。

[0278] (付記項 80)

付記項 77のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記第 1、或いは第 2の作業用処置具は、上記第 1、或いは第 2の処置部に回収部 を備えた回収処置具であって、

上記第 1のルーメンに上記回収処置具を上記遠位端側の開口から挿入し、 上記近位端側の開口から上記回収部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 上記胆道 Z脾臓領域内の異物を回収する。

[0279] (付記項 81)

付記項 71のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

さらに、上記撮影装置の上記導入部を上記第 2のルーメンから抜き取り、 上記第 2のルーメンに上記第 1、或いは第 2の作業用医療部材を上記遠位端側の 開口から挿入し、

上記近位端側の開口力 上記第 1、或いは第 2の作業用医療部材の先端部分に 配設された上記第 1、或いは第 2の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、 上記第 1、或いは第 2の処置部により、所定の医療行為を実施する。

[0280] (付記項 81)

付記項 42のガイド用細長医療部材を用いた手技方法にぉ 、て、

上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する揷通 孔が配設されており、

上記第 1の作業用処置具は、観察光伝送部材が配設され、上記細長医療用部材 の上記チャンネルに挿通自在な長尺な導入部と、上記観察光伝送部材に導光され た観察光を撮影する撮影部と、を備えた撮影装置であって、

上記ガイド用細長医療部材を上記挿入部に挿入前、或いは挿入後に、上記挿通 孔に上記導入部を上記遠位端側の開口から挿入し、

上記導入部の先端部分を上記揷通孔の上記近位端側の開口に配置し、 さらに、上記第 1のルーメンに上記第 2の作業用医療部材を上記遠位端側の開口 から挿入し、

上記近位端側の開口から上記第 2の作業用医療部材の先端部分に配設された第 2の処置部を上記胆道 Z脾臓領域内に挿入し、

上記第 2の処置部により、所定の医療行為を実施する。

Claims

請求の範囲

[1] 所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通するための第 1 のルーメンと、

該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つの第 1の孔部と、

を具備することを特徴とするガイド用細長医療部材。

[2] 所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通する第 1のルー メンと、

を備え、

上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該近位 端側の上記開口力 延出する上記作業用医療部材を延出方向へ案内する案内部を 備えていることを特徴とするガイド用細長医療部材。

[3] 上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

上記基端領域には、上記第 2のルーメンに連通した、少なくとも 1つの第 2の孔部が 形成されていることを特徴とする請求項 1、又は請求項 2に記載のガイド用細長医療 部材。

[4] 観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、上記撮影装置の上記導入部を挿通するための第 1のルーメンと、

該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つの第 1の孔部と、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備することを特徴とする細長医療装置。

[5] 観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うための撮影装置の上記導入部を挿通するための第 1の ルーメンと、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備し、

上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該近位 端側の上記開口力 延出する作業用医療部材を延出方向へ案内する案内部を備え ていることを特徴とする細長医療装置。

[6] 上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

上記基端領域には、上記第 2のルーメンに連通した、少なくとも 1つの第 2の孔部が 形成されていることを特徴とする請求項 4、又は請求項 5に記載の細長医療装置。

[7] 体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、

該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替える可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、 該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通するための第 1 のルーメンと、

該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つの第 1の孔部と、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備することを特徴とする細長医療装置。

[8] 体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、

該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替える可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、所定の医療行為を行うため、少なくとも作業用医療部材を揷通する第 1のルー メンと、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備し、

上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該近位 端側の上記開口力 延出する作業用医療部材を延出方向へ案内する案内部を備え ていることを特徴とする細長医療装置。

[9] 上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

上記基端領域には、上記第 2のルーメンに連通した、少なくとも 1つの第 2の孔部が 形成されていることを特徴とする請求項 7、又は請求項 8に記載の細長医療装置。

[10] 体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、

該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替える可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、上記撮影装置の上記導入部、或いは所定の医療行為を行うための作業用医 療部材を揷通するための第 1のルーメンと、

該第 1のルーメンと連通し、上記基端領域の側周部に配設される少なくとも 1つの第 1の孔部と、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備することを特徴とする細長医療装置。

体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、 該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替える可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

観察光伝送部材が配設された長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

所定の長さ、及び外径を有する断面略円形状の基端領域と、

該基端領域の先端から延設し、該基端領域よりも小さな外径を有する先端領域と、 上記基端領域内に配設され、上記先端領域の近位端、及び遠位端で開口すると 共に、上記撮影装置の上記導入部、或いは所定の医療行為を行うための作業用医 療部材を揷通するための第 1のルーメンと、

を備えたガイド用細長医療部材と、

を具備し、 上記先端領域は、上記基端領域の上記近位端面の縁辺近傍から延設し、該近位 端側の上記開口力 延出する作業用医療部材を延出方向へ案内する案内部を備え ていることを特徴とする細長医療装置。

[12] 上記先端領域内には、先端、及び上記基端領域の上記遠位端側で開口する第 2 のルーメンが配設され、

上記基端領域には、上記第 2のルーメンに連通した、少なくとも 1つの第 2の孔部が 形成されて!ヽることを特徴とする請求項 10、又は請求項 11に記載の細長医療装置。

[13] 体腔内に挿入され、医療部材が揷通自在なチャンネルを備えた挿入部と、

該揷入部の先端部分に配設され、上記チャンネルに挿通する上記医療部材の望 む方向を切り替え自在な可変機構部と、

を備えた細長医療部材と、

観察光伝送部材が配設され、上記細長医療部材の上記チャンネルに挿通自在な 長尺な導入部と、

上記観察光伝送部材に導光された観察光を撮影する撮影部と、

を備えた撮影装置と、

を備えたことを特徴とする細長医療装置。