JP3407617B2 - 経内視鏡的に挿入される超音波検査装置 - Google Patents

経内視鏡的に挿入される超音波検査装置

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JP3407617B2
JP3407617B2 JP27494397A JP27494397A JP3407617B2 JP 3407617 B2 JP3407617 B2 JP 3407617B2 JP 27494397 A JP27494397 A JP 27494397A JP 27494397 A JP27494397 A JP 27494397A JP 3407617 B2 JP3407617 B2 JP 3407617B2
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    • A61B8/08Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings
    • A61B8/0833Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings involving detecting or locating foreign bodies or organic structures
    • A61B8/0841Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings involving detecting or locating foreign bodies or organic structures for locating instruments

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡を介して体腔
内に挿入される超音波プローブを備えた超音波検査装置
であって、この超音波プローブによる監視下で穿刺操作
を行えるようにした経内視鏡的に挿入される超音波検査
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体内組織の状態に関する情報を取得する
ために用いられる超音波振動子を機械的に動かすことに
より所定の範囲を走査する機械的走査方式の超音波検査
装置において、内視鏡をガイド手段として体腔内に挿入
され、体腔内壁から超音波の送受信を行うようにしたも
のは従来から広く用いられている。この種の超音波検査
装置としては、可撓性コードの先端に超音波振動子を先
端キャップ内に収容させた超音波走査部を連設すること
により構成される超音波プローブが用いられる。この超
音波プローブの先端の超音波走査部に設けられる超音波
振動子を駆動し、また超音波振動子で得た反射エコー信
号を処理するために、超音波プローブの基端部は超音波
観測装置に接続されるようになっており、超音波観測装
置には、超音波信号処理により得られた超音波画像を表
示するモニタが付設される。超音波プローブは超音波観
測装置と一体に設けることもできるが、通常は超音波観
測装置とは別部材となし、この超音波観測装置に直接、
または超音波操作部に着脱可能に接続できる構成とな
し、超音波操作部は超音波プローブの作動を制御するた
めのものであって、超音波観測装置に着脱可能に連結さ
れる。また、超音波観測装置と超音波振動子との間を電
気的に接続するために、可撓性コードの基端部にはコネ
クタ部が連結される。
【0003】内視鏡をガイド手段として超音波プローブ
を体腔内に挿入する場合、鉗子その他の処置具を挿通さ
せるための処置具挿通チャンネルを挿入経路とするのが
一般的である。内視鏡の挿入部は、その体腔内への挿入
操作を円滑に行い、かつ患者の苦痛軽減を図るために、
できるだけ細くするようにしている。従って、この挿入
部に設けられる処置具挿通チャンネルは極めて細いもの
となり、この細い経路に挿入される超音波プローブもこ
の処置具挿通チャンネルに挿通可能な太さにする必要が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波検査
装置により超音波検査を行った結果、患部が発見された
り、また出血部が検出されたりすると、患部等の性質や
状況等に応じて所要の処置を施さなければならない。こ
の処置の例としては、例えば患部に薬液を注入したり、
血液その他の体液の吸引を行ったり、さらには高周波に
よる凝固を行ったりするものである。このような処置の
ために穿刺処置具が用いられる。穿刺処置具は可撓性の
あるコード状の部材の先端に鋭利な穿刺針を設ける構成
としたものであり、薬液等の注入を行ったり、また吸引
を行ったりする場合には、コード状の部材は中空のチュ
ーブで形成し、また穿刺針に通路が形成される。一方、
高周波凝固を行う際には、穿刺針に電極を設けると共
に、コード状の部材の内部には、少なくともケーブルを
挿通させる。また、このコード状の部材に吸引等のため
の通路を設けることもできる。穿刺処置具が体内に刺入
されると、その針先の体内への進入経路を内視鏡で確認
できないから、超音波による監視下で操作を行うように
する。従って、超音波プローブによる検査の結果、患部
等処置を施す必要のある部位が検出されると、超音波プ
ローブはその位置に保持して、所要の処置を行っている
間中患部等を超音波観測視野内に入れる。また、これと
共に、穿刺処置具をこの超音波観測視野に入れた状態で
刺入操作するようにして、その穿刺針と患部との相対位
置関係を常時確認できる状態に保持する。
【0005】経内視鏡的に挿入される超音波プローブの
場合にも、患部等が検出された時には、穿刺処置具を用
いて所要の処置を施すことができるようにするのが好ま
しい。超音波プローブの超音波走査部を患部等が発見さ
れた時に、その位置に固定的に保持しておけば、処置を
施すべき部位は超音波観測視野内に入れることができ
る。ただし、細径の超音波プローブにあっては、穿刺処
置具をガイドする機構を備えていないために、穿刺によ
る処置を施す際には、超音波プローブとは無関係な位置
から穿刺しなければならない。従って、内視鏡の観察下
で体内への刺入位置は確認できるものの、穿刺処置具の
先端における穿刺針の体内での位置を検出する手段がな
いことから、この穿刺針が確実に処置すべき位置に向け
られているかどうかを確認することができない。また、
穿刺処置具の体内への進入経路が超音波での監視を行え
ないと、この進入経路の途中に体内組織に穿刺針が刺入
されるとダメージを受ける可能性のある部位があると、
穿刺処置具の操作が困難になってしまう。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、経内視鏡的に挿入さ
れる超音波プローブを有する超音波検査装置において、
穿刺処置具を用いる場合に、その位置を常に超音波観察
視野に入れて、針先を正確にガイドできるようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネル内に
挿入され、先端部がこの処置具挿通チャンネルの内径よ
り大きな形状であって、内部に超音波振動子を収容させ
た超音波走査部と、この超音波走査部に連設され、前記
処置具挿通チャンネルの内径より細い可撓性コード及び
コネクタ部とから構成され、コネクタ部側からこの処置
具挿通チャンネルに挿通される超音波プローブを有し、
この超音波プローブの超音波走査部の側面部に、前記超
音波振動子による走査範囲の方向に向けて穿刺処置具を
挿通ガイドするためのガイド手段を設ける構成としたこ
とをその特徴とするものである。
【0008】即ち、超音波プローブは内視鏡の処置具挿
通チャンネルを介して体腔内に挿入されるものではある
から、処置具挿通チャンネルの内径より細径化する必要
はあるが、内視鏡を体内に挿入する前の段階で超音波プ
ローブを処置具挿通チャンネルに装着する場合には、可
撓性コードとコネクタ部とは処置具挿通チャンネルより
細く形成すれば、処置具挿通チャンネルの先端から突出
させて超音波検査を行う部位である超音波走査部は処置
具挿通チャンネル内に挿入する必要はない。そこで、超
音波走査部を太径化させ、これにより穿刺処置具をガイ
ドするガイド手段を設けることができるように構成して
いる。ガイド手段を介して穿刺処置具が体内での進入状
態の全長を監視するためには、超音波振動子は回転方向
に走査する構成とするのが好ましい。ガイド手段は穿刺
処置具を所定の方向に進行するようにガイドされれば良
いが、好ましくは穿刺処置具が挿通可能なガイド孔を有
する構成とする。このガイド孔は超音波振動子を収容し
た先端キャップに形成するか、または先端キャップとは
別個にガイド部材を設けて、このガイド部材にガイド孔
を穿設する構成とする。ガイド孔の中心軸線は、超音波
振動子のほぼ中心を含み、この超音波振動子の回転軸線
と直交する面内に位置し、穿刺処置具の導入側から導出
側に向けて、超音波振動子に近接する方向に角度を有す
るものとすれば、より確実に穿刺処置具の針先を超音波
観測視野内に捉えることができる。
【0009】超音波走査部を大型化すると、ガイド手段
を設けるのに加えて、先端キャップ内に設けた超音波振
動子の送受信面も大きくでき、これによって周波数が低
く、高出力の超音波パルスを送信できる。このように、
低周波で高出力の超音波パルスが送信されると、超音波
の体内への進達度も深くなり、また反射エコーの強度も
大きくすることができて、S/N比の良好な反射エコー
信号が取得され、モニタに表示される超音波画像は鮮明
なものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。まず、図1には超音波検査
装置の全体構成を、その超音波プローブをガイドする内
視鏡と共に示し、また図2には超音波プローブを組み込
んだ内視鏡の先端部分の外観を示す。図中において、1
は内視鏡、10は超音波検査装置である。内視鏡1は本
体操作部2に体腔内への挿入部3を連設してなるもので
あり、挿入部3は先端側から先端部本体3a,アングル
部3b及び軟性部3cから構成される。また、本体操作
部2にはユニバーサルコード4が延在されており、この
ユニバーサルコード4は光源ユニット及びプロセッサか
らなる制御装置(図示せず)に着脱可能に接続されるよ
うになっている。
【0011】超音波検査装置10は、超音波プローブ1
1と、この超音波プローブ11に着脱可能に接続される
超音波操作部12と、超音波観測装置13とから構成さ
れ、超音波観測装置13にはモニタ14が付設される。
超音波プローブ11は体腔内に挿入されるものであり、
その先端部は超音波走査部11aであって、この超音波
走査部11aには可撓性コード11bが連設されてお
り、さらにこの可撓性コード11bの基端部はコネクタ
部11cとなっている。また、超音波操作部12は、超
音波プローブ11のコネクタ部11cが着脱可能に接続
されるものであり、超音波操作部12はコード15を介
して超音波観測装置13に着脱可能に接続される。超音
波プローブ11は内視鏡1に設けた処置具挿通チャンネ
ルを介して体腔内に挿入されるようになっている。ここ
で、内視鏡1には、図2に示したように、処置具挿通チ
ャンネルは5a,5bの2系統設けられており、超音波
プローブ11は一方の処置具挿通チャンネル、例えば処
置具挿通チャンネル5aを介して体腔内に挿入される。
処置具挿通チャンネル5a,5bは、挿入部3の先端部
本体3aの先端面に開口しており、この先端部本体3a
の先端面には内視鏡観察機構を構成する照明部6や観察
部7等も設けられている。また、処置具挿通チャンネル
5a,5bの他端は本体操作部2に設けた処置具導入部
8a,8bに通じている。
【0012】超音波走査部11aは、図3に示したよう
に、先端キャップ20を有し、この先端キャップ20
は、その全体が超音波の効率よく透過させる樹脂材で形
成されており、この先端キャップ20の内部にはチャン
バ20aが形成されている。そして、このチャンバ20
a内には超音波振動子21を装着した回転基台22が設
けられており、また少なくともチャンバ20aの内部空
間には例えば流動パラフィン等の超音波伝達媒体が封入
されている。この超音波振動子21は、回転することに
よって走査する、所謂ラジアル走査を行うものであり、
超音波振動子21は遠隔操作で回転駆動されるようにな
っている。
【0013】超音波走査部11aにおける超音波振動子
21を装着した回転基台22への回転の伝達は可撓性コ
ード11bにより行われる。従って、可撓性コード11
bは可撓性のあるチューブ23内にフレキシブルシャフ
ト24を挿通させたものであって、チューブ23の先端
部は先端キャップ20に固定されており、フレキシブル
シャフト24の先端部は回転基台22に連結されてい
る。ここで、フレキシブルシャフト24は金属線材を密
着コイル状に巻回したものから構成され、回転の伝達を
効率的に、しかも確実に行うために、2重の密着コイル
から形成するのが一般的である。また、超音波振動子2
1にはケーブル25が接続されており、このケーブルは
フレキシブルシャフト24内に挿通されている。
【0014】コネクタ部11cは、図4に示したよう
に、回転側部材26と固定側部材27とから構成され
る。回転側部材26はフレキシブルシャフト24の基端
部が連結して設けられており、この回転側部材26は剛
性の高い金属リング26aと、プラスチック等で形成し
た絶縁リング26bと、導電性部材で形成した導電リン
グ26c及び絶縁筒体26dから構成され、これらはそ
れぞれねじ結合により連結されている。これら各部のう
ち、金属リング26aはフレキシブルシャフト24の基
端部を固定するためのものであり、フレキシブルシャフ
ト24は金属リング26aにはんだ付けや溶接等の手段
で固定される。導電リング26cにはケーブル25のシ
ールド線25aが接続されており、従って一方側の電極
として機能する。また、ケーブル25の芯線25bは他
方の電極として機能する電極ピン26eに接続されてい
る。そして、回転側部材26を構成する各部は、シール
材を介在させる等により内部に気密が保たれるようにし
て連結されている。また、金属リング26aと絶縁リン
グ26bとは円形のものであるが、導電リング26cと
絶縁筒体26dとは断面が略四角形状になっている。
【0015】一方、固定側部材27は、チューブ23の
基端部に連結した金属等からなる硬質筒体から構成さ
れ、この固定側部材27は回転側部材26の金属リング
26aに回転方向に摺動可能に嵌合されている。そし
て、固定側部材27と金属リング26aとの間には図示
しないシール部材が介装されており、これによって可撓
性コード11b及び超音波走査部11aの内部は気密状
態に保持される。そして、先端キャップ20のチャンバ
20aに加えて、可撓性コード11b内にも超音波伝達
媒体が充填されており、この可撓性コード内では超音波
伝達媒体は潤滑剤として機能する。また、固定側部材2
7の外周面には軸線方向に多数の凹溝が設けられてい
る。従って、前述した回転側部材26の導電リング26
c及び絶縁筒体26dを四角形状に形成することにより
超音波操作部12からの回転伝達が可能とし、また固定
側部材27の凹溝によりこの固定側部材27は超音波操
作部12に固定的に保持されるようになっている。
【0016】超音波操作部12の内部構成は図示は省略
するが、少なくとも超音波振動子21の回転駆動手段と
回転角検出手段とを内蔵したものであって、超音波プロ
ーブ11の基端部を構成するコネクタ部11cが着脱可
能に接続されるようになっている。超音波操作部12の
回転駆動手段はコネクタ部11cの回転側部材26を回
転駆動するものであり、これによって超音波振動子21
に接続したフレキシブルシャフト24が回転駆動され
る。回転角検出手段は、この超音波振動子21の回転角
を検出して超音波パルスの送信タイミングを設定するた
めのものである。また、超音波操作部12は、フレキシ
ブルシャフト24内に挿通させたケーブルを超音波観測
装置13に接続するための中継手段としての機能も発揮
するものである。従って、コネクタ部11cの回転側部
材26を構成する電極ピン26e及び導電リング26c
は、超音波操作部12側の回転軸に設けた電極に接続さ
れ、またこれらの形状から、回転軸と一体回転するよう
になっている。ここで、超音波操作部12は超音波観測
装置13側に固定的に保持されるか、または内視鏡1の
本体操作部2等に固定的に保持される。
【0017】超音波走査部11aは、超音波プローブ1
1が挿通される処置具挿通チャンネル5aの内径より大
きくなっており、従ってこの超音波走査部11aは処置
具挿通チャンネル5a内に挿通することはできない。一
方、可撓性コード11b及びコネクタ部11cは処置具
挿通チャンネル5aの内径より細くしている。従って、
超音波プローブ11は挿入部3の先端側から処置具挿通
チャンネル5a内に挿通されて、処置具導入部8aから
導出されたコネクタ部11cが超音波操作部12に接続
されることができる。以上の構成とすることにより、超
音波プローブ11は、内視鏡1の挿入部3が体腔内に挿
入される前に、予め内視鏡1に組み込まれることにな
る。
【0018】超音波プローブ11を組み込んだ内視鏡1
の挿入部3が体腔内の所定の位置に挿入されて、その超
音波走査部11aに設けた超音波振動子21を回転駆動
しながら所定角度毎に超音波パルスを体内に送信する
と、体内組織の断層部からの反射エコーが得られ、超音
波振動子21でこの反射エコーが受信されて、超音波振
動子21に振動が加えられる。超音波振動子21は、こ
の振動を電気信号に変えることができ、従って反射エコ
ーの強さに応じた電圧信号が得られる。この反射エコー
に関する信号はケーブルを介して超音波観測装置13に
取り込まれて、この超音波観測装置13で所定の信号処
理を行った上で、スキャンコンバータにより処理する
と、反射エコーの強さに応じた濃淡情報が得られ、モニ
タ14にこの濃淡情報からなる超音波画像が表示され
る。
【0019】モニタ14に表示されている超音波画像か
ら体内組織についての異常を検出できる。例えば、均質
な組織に病変部が発生していると、その部分からの反射
エコーが大きくなるから、超音波画像上では部分的に輝
度が高くなる。また、出血部があると、その部分からは
反射エコーが得られないので、その部分が暗くなる。以
上のように、超音波画像を解析すれば病変部や出血部等
の発見が可能になる。そして、このように病変部や出血
部等が発見されると、薬液の注入や吸引等といった所要
の処置を行う。このために、図5に示した穿刺処置具が
用いられる。
【0020】図中において、30は穿刺処置具であり、
この穿刺処置具30は先端に鋭利な針先31を備え、こ
の針先31には可撓性のあるチューブ32が連結して設
けられており、このチューブ3の基端部には接続部33
が連結されている。従って、接続部33に注射液圧送手
段を接続すれば、薬液の注入を行うことができ、また吸
引手段を接続すれば、血液やその他の体液を吸引でき
る。図示は省略するが、前述した構成の穿刺処置具30
の他にも種々の穿刺処置具を用いられる。例えば、針先
の部分に電極を設ければ、高周波による凝固を行うこと
ができる。穿刺処置具は種々の構成のものが用いられる
が、少なくとも体内に刺入可能な針先に、可撓性のある
コード状の部材を連結したもので構成される。
【0021】いずれにせよ穿刺処置具30は、超音波プ
ローブ11を挿通させた処置具挿通チャンネル5aとは
別個の経路、即ちもう一方の処置具挿通チャンネル5b
を介して体腔内に導くことができる。ただし、超音波プ
ローブ11とは無関係に体内に刺入するようにした場合
には、処置を施すべき部位に正確に導くことができない
ことがあり、また血管等、穿刺処置具30を通過させて
はならない部位の存在の確認ができなくなる。以上のこ
とから、穿刺処置具30の刺入経路を超音波プローブ1
1により得られる超音波画像による監視下で行う。この
ためには、穿刺処置具30は常に超音波プローブ11、
特にその超音波走査部11aと一定の位置関係を保つよ
うにして挿入ガイドする必要がある。
【0022】既に説明したように、超音波プローブ11
の超音波走査部11aは、内視鏡1の処置具挿通チャン
ネル5aの内径には規制されないことから、挿入部3の
先端に設けた観察窓による内視鏡観察視野を妨げず、ま
た挿入部3の挿入操作に支障を来さないことを条件とし
て、その形状をできるだけ大きくすることができる。そ
こで、超音波走査部11aを構成する先端キャップ20
の一部に張り出し部20bを形成するか、または別部材
として先端キャップ20に突出部を設ける。そして、こ
の張り出し部20bに穿刺処置具30を挿通ガイドする
ためのガイド手段としてのガイド孔28を穿設する。
【0023】ガイド孔28をガイドとして穿刺処置具3
0を体内に刺入するに当っては、穿刺処置具30を超音
波観測視野の範囲に常に入るようにガイドする必要があ
る。そこで、図6にガイド孔28の穿設方向と超音波観
測視野との関係を示す。超音波走査部11aに設けた超
音波振動子21はラジアル走査するものであり、同図に
矢印で示したように、超音波振動子21を中心とした放
射状に走査されるから、超音波観測視野は概略円形の走
査面となる。従って、ガイド孔28の延長線は、常にこ
の走査面内に位置するように設定される。この結果、穿
刺処置具30はその体内に刺入された部分のほぼ全長が
常に超音波の走査ラインと交差することになり、この穿
刺処置具30は超音波画像に常に映し出されることにな
る。しかも、張り出し部20bのガイド孔28における
穿刺処置具30の導入側から導出側に向けて斜めに傾斜
しており、この傾斜方向は穿刺処置具30の導入側が超
音波振動子21の位置より遠く、導出側に向けて連続的
に超音波振動子21の位置に近接する方向となってい
る。
【0024】ここで、ガイド孔28の傾斜角は任意に設
定できる。このガイド孔28の傾斜角を大きくすると、
即ちガイド孔28の中心軸線28Xが超音波振動子21
の回転軸線に対して直角に近い方向となるように傾斜さ
せると、穿刺処置具30は図6に点線で示したように、
穿刺処置具30が体内深く進入するまで超音波観測視野
内で検出できる。これに対してガイド孔28の中心軸線
28Yの角度を小さくすると、同図に仮想線で示したよ
うに、深さはそれ程確保できないが、幅方向における広
い範囲で進入状態の検出を行える。従って、超音波検査
されて、治療が行われる部位等に応じて、中心軸線が所
望の角度を持ったガイド孔28を有する超音波プローブ
11を用いるようにすれば良い。
【0025】処置具挿通チャンネル5a,5bは同じ方
向に設けられているから、図2から明らかなように、穿
刺処置具30の導出方向は、先端キャップ20における
張り出し部20bにおけるガイド孔28の導入側の表面
と平行な方向となる。従って、超音波プローブ11及び
穿刺処置具30が真直ぐにしか導出できないとすると、
穿刺処置具30の針先31をガイド孔28に導くことは
できない。ただし、超音波プローブ11の可撓性コード
11bは可撓性を備えているから、超音波走査部11a
を壁に当接させると、この可撓性コード11bは容易に
曲がることになる。従って、内視鏡1の挿入部3の前方
に体腔壁が存在しておれば、図7に示したように、超音
波プローブ11を先端部本体3aから所定長さ突出させ
て、その超音波走査部11aを構成する先端キャップ2
0の側面を体腔内壁に押し付けるようにする。これによ
って、超音波走査部11aの側面が体腔内壁と当接し
て、ガイド孔28の入口の部分が処置具挿通チャンネル
5bのほぼ延長線方向に向くことになる。この結果、処
置具挿通チャンネル5bを介して挿通される穿刺処置具
30の針先31をガイド孔28に挿入することができる
ことになる。しかも、このように先端キャップ20の側
面を体腔内壁に密着させると、超音波信号の送受信経路
に空気が介在するのを防止でき、超音波の送受信時にお
ける減衰を抑制できることになる。
【0026】例えば、体腔管内では挿入部3の先端を体
腔管内壁に対面させることはできない。このような場合
には、図8に示したように、超音波プローブ11の可撓
性コード11bにおける超音波走査部11aへの連設部
から所定の長さにわたって曲げ癖を付けるようにするこ
とができる。可撓性コード11bに曲げ癖が付いていた
としても、可撓性自体は損なわれないから、例えば挿入
部3を体腔内に挿入する際等において、可撓性コード1
1bを処置具挿通チャンネル5aの内部に引き込んで、
超音波走査部11aを先端部本体3aに当接させるよう
に固定的に保持することができる。これによって、超音
波走査部11aを構成する先端キャップ20の側面部分
を体腔管内壁に密着させて、その間に空気が介在するの
を防止できると共に、処置具挿通チャンネル5bに挿通
される穿刺処置具30の針先31をガイド孔28に円滑
に挿入できるようになる。
【0027】さらに、超音波プローブ11の可撓性コー
ド11bにおける超音波走査部11aへの連結部から所
定の長さにわたって外部から遠隔操作で湾曲させること
ができる構成とすることもできる。このように、可撓性
コード11bの遠隔操作で湾曲させる機構としては、内
視鏡1の挿入部3におけるアングル部3bと同様の構成
とすることもできるが、例えば先端が超音波走査部11
aに固定した操作ワイヤを可撓性コード11b内に挿通
させて、この操作ワイヤを押し引き操作するように構成
しても良い。
【0028】以上のように構成することによって、穿刺
処置具30を患部に導くに当って、超音波振動子21で
得られる超音波観測視野範囲内に患部と共に針先31を
常に位置させるようにして操作できるようになる。従っ
て、針先31を確実に患部にまで導いて、必要な処置を
的確に施すことができる。また、針先31が進入する経
路の途中に血管等が存在していると、その部位を避ける
ようにして針先31を進入させなければならないが、こ
の針先31を常に超音波観測視野内に入れることによっ
て、進入経路として適切なものか否かの判定も行えるよ
うになり、操作の安全性が確保され、穿刺処置具30の
刺入による体内組織のダメージを最小限に抑制できる。
さらに、超音波プローブ11における超音波走査部11
aを大型化できるということは、先端キャップ20内に
設けた超音波振動子21も大型のものを用いることがで
きるので、低周波で高出力の超音波パルスを送信できる
ようになる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、超音波
プローブの超音波走査部に超音波振動子による走査範囲
の方向に向けて穿刺処置具を挿通ガイドするためのガイ
ド手段を設ける構成としたので、内視鏡の挿入部に設け
た処置具挿通チャンネルに挿通されるタイプの超音波プ
ローブで超音波検査を行った結果、処置を施す必要があ
る部位が発見された時に、穿刺処置具を超音波観測視野
内でこの部位に円滑かつ容易に、しかも確実に導くこと
ができ、安全で正確な処置を施すことができる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の超音波検査装置の全体
構成を、その超音波プローブをガイドする内視鏡と共に
示す外観図である。
【図2】超音波プローブを組み込んだ内視鏡の先端部分
の外観図である。
【図3】超音波走査部及び可撓性コードとの連結部の断
面図である。
【図4】コネクタ部の断面図である。
【図5】穿刺処置具の外観図である。
【図6】ガイド孔の方向と超音波観測視野との関係を示
す説明図である。
【図7】穿刺処置具を超音波走査部に設けたガイド孔に
導く態様の一例を示す作用説明図である。
【図8】穿刺処置具を超音波走査部に設けたガイド孔に
導く他の態様を示す作用説明図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 3 挿入部 5a,5b 処置具挿通チャンネル 10 超音波
検査装置 11 超音波プローブ 11a 超音
波走査部 11b 可撓性コード 11c コネ
クタ部 20 先端キャップ 20a チャ
ンバ 20b 張り出し部 21 超音波
振動子 23 チューブ 24 フレキ
シブルシャフト 28 ガイド孔 30 穿刺処
置具 31 針先 32 チュー
ブ 33 接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 正敏 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富 士写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−184900(JP,A) 特開 平7−184904(JP,A) 実開 平5−93409(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿入
    され、先端部がこの処置具挿通チャンネルの内径より大
    きな形状であって、内部に超音波振動子を収容させた超
    音波走査部と、この超音波走査部に連設され、前記処置
    具挿通チャンネルの内径より細い可撓性コード及びコネ
    クタ部とから構成され、コネクタ部側からこの処置具挿
    通チャンネルに挿通される超音波プローブを有し、この
    超音波プローブの超音波走査部の側面部に、前記超音波
    振動子による走査範囲の方向に向けて穿刺処置具を挿通
    ガイドするためのガイド手段を設ける構成としたことを
    特徴とする経内視鏡的に挿入される超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波振動子は回転方向に走査する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の経内視鏡的
    に挿入される超音波検査装置。
  3. 【請求項3】 超音波プローブの超音波走査部の内部に
    超音波振動子を設けた音響特性の優れた先端キャップを
    備え、前記ガイド手段は、この先端キャップと一体的に
    連設した張り出し部に穿設したガイド孔で構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の経内視鏡的に挿入される超
    音波検査装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波プローブの超音波走査部にガ
    イド部材を連結して設け、前記ガイド手段は、このガイ
    ド部材に穿設したガイド孔で構成したことを特徴とする
    請求項1記載の経内視鏡的に挿入される超音波検査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド孔の中心軸線は、前記超音波
    振動子のほぼ中心を含み、この超音波振動子の回転軸線
    と直交する面内に位置し、前記穿刺処置具の導入側から
    導出側に向けて、超音波振動子に近接する方向に角度を
    有するものであることを特徴とする請求項3または請求
    項4記載の経内視鏡的に挿入される超音波検査装置。
  6. 【請求項6】 前記超音波プローブの可撓性コードにお
    ける前記超音波走査部への連結部の近傍部分を所定の方
    向に湾曲するように曲げ癖を付ける構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の経内視鏡的に挿入される超音波
    検査装置。
  7. 【請求項7】 前記内視鏡に処置具挿通チャンネルを2
    つ設けて、一方の処置具挿通チャンネルには前記超音波
    プローブが挿通され、この超音波プローブの超音波走査
    部に設けたガイド手段にガイドされる前記穿刺処置具は
    他の処置具挿通チャンネルに挿通されるように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の経内視鏡的に挿入され
    る超音波検査装置。
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