JP2891086B2 - 体内検査装置の処置具挿通路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡や超音波プロー
ブ、超音波内視鏡等の体内検査装置に設けられ、処置具
を挿通するための処置具挿通路に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】体内検査装置の代表的なものとしては、
内視鏡や超音波プローブ等があり、内視鏡と超音波プロ
ーブとの機能を併せ有する超音波内視鏡も用いられてい
る。例えば、超音波内視鏡は、体腔内への挿入部の先端
部分を先端硬質部となし、この先端硬質部には、照明窓
と観察窓とからなる内視鏡観察手段と、超音波トランス
デューサを備えた超音波観測手段とを装着してなるもの
である。ここで、超音波観測手段を構成する超音波トラ
ンスデューサとしては、機械走査式，電子走査式等があ
るが、電子リニア走査式の超音波トランスデューサにあ
っては超音波振動子を直線状に複数個配列するために、
この超音波トランスデューサは長尺なものとなる。この
ために、内視鏡観察手段を構成する照明窓及び観察窓を
先端硬質部の先端面に設け、超音波観測手段を構成する
超音波トランスデューサは先端硬質部の側面部に設ける
ことになる。

【０００３】超音波観測手段により体内の組織状態を観
測して、患部が発見された時に、この患部に注射液，造
影剤等を注入したり、ドレナージを行ったりする等のた
めの穿刺具を体腔内壁から刺し入れるが、この穿刺具の
穿刺操作は超音波観測手段による監視下で行うようにす
る。このために、挿入部内には処置具としての穿刺具を
挿通する穿刺具挿通路が設けられる。この穿刺具挿通路
は、挿入部内においては、軟性チューブで通路を形成
し、先端硬質部内でこの穿刺具通路は方向転換して、先
端硬質部の側面に形成した穿刺具導出口に通じるように
なっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、穿刺具
挿通路は先端硬質部内で方向転換させるために曲げる必
要があり、このように曲がった穿刺具挿通路内に挿通さ
れる穿刺具は、可撓性のあるものであれば、その曲げ角
がかなり大きな角度であっても格別問題となることはな
い。しかしながら、穿刺具は穿刺針を有し、この穿刺針
は体腔内壁から体内に深く刺し込まれることから、円滑
に穿刺操作できるようにするには、剛性の高いものを用
いる必要がある。しかも、この穿刺針の刺入角度は、体
腔内壁から患部までの距離に依存するものであり、場合
によっては、穿刺針をかなり大きな角度で刺し込まなけ
ればならないことがある。剛性の高い穿刺具を用いる
と、先端硬質部内での曲げ角をあまり大きくすると、そ
れを穿刺具導出口から突出させることができないという
欠点がある。

【０００５】一方、挿入部の軸線方向からの処置具挿通
路を先端硬質部の側面から所望の方向に導出させるため
に、処置具挿通路における処置具導出部に近接する位置
に処置具起上台を設け、この処置具起上台によって処置
具の方向を変えるように構成するようにしたものもある
が、超音波内視鏡のように、挿入部における内蔵物が多
いものでは、このような処置具起上台を設けることがで
きない。

【０００６】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、処置具を、先端硬質
部内において、挿入部の軸線方向から浅い角度で処置具
を導出させて、所定の位置まで突出させた時に、所望の
角度に起上させることができるようにすることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、挿入部の先端を構成する先端硬質部
に検査機構を設けると共に、その側面部には処置具導出
口を形成して、軟性部の先端側に硬質部を連設した処置
具を、挿入部の軸線方向から方向転換させて、前記処置
具導出口から所定長さ分だけ突出させるものにおいて、
先端硬質部内の通路部には、挿入部の軸線方向に向けて
挿通された処置具が、この挿入部の軸線に対して浅い角
度で曲げて、処置具導出口から導出するようにガイドす
る緩傾斜ガイド壁と、この緩傾斜ガイド壁に対面し、こ
の緩傾斜ガイド壁より深い角度となり、処置具を所定角
度起上させるための急傾斜ガイド壁とを形成し、また処
置具導出口の幅を通路部の幅より狭くなし、さらに処置
具の硬質部の基端部には、通路部の幅と処置具導出口の
幅との中間の外径を有するストッパ部材を固着して設け
る構成としたことをその特徴とするものである。

【０００８】

【作用】処置具を処置具挿通路に挿入して、先端硬質部
内にまで入り込むと、まずこの処置具挿通路のうち、緩
傾斜ガイド壁に沿って進行して、処置具導出口から硬質
部が外部に臨むようになる。そして、処置具が処置具導
出口から所定量突出すると、ストッパ部材が処置具導出
口に係合することになり、処置具はそれ以上の突出は規
制される。そして、処置具をそれ以上押し出すと、スト
ッパ部材を設けた部位より手前側が曲がりながら、急傾
斜ガイド壁に当接する位置まで押し込まれることになっ
て、処置具の先端側が立ち上がるように起上する。この
ように、処置具を浅い角度で先端硬質部から突出させる
ことにより、処置具の先端部分を硬質の部材で形成して
も、無理なく円滑に処置具導出口から突出させることが
できる。しかも、処置具を導出させた後に、この処置具
を処置具導出口を中心として回動させることによって、
処置具の導出方向を所望の方向となるように調整するこ
とができる。

【０００９】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。なお、この実施例では、処置具が用いられ
る体内検査装置として超音波内視鏡を示すが、これ以外
にも、内視鏡，超音波プローブ等として構成することも
でき、また処置具としては、穿刺具としたが、要は先端
部分における所定の長さ分だけ硬質となった処置具であ
れば、これ以外のものであっても良い。

【００１０】まず、図１に超音波内視鏡の全体構成を示
し、図２にその先端部の断面を示す。図中において、１
は挿入部、２は本体操作部、３はユニバーサルコードを
それぞれ示し、挿入部１は、その本体操作部２への連設
部から大半の部分は挿入経路に沿って曲がるようになっ
た軟性部４であって、この軟性部４の先端部分には手元
操作で所望の方向に湾曲できるアングル部５、またこの
アングル部５の先端には先端硬質部６が順次連設されて
いる。

【００１１】先端硬質部６の先端面６ａには、図３に示
したように、照明窓１０と観察窓１１とを備えた内視鏡
観察手段が設けられている。照明窓１０にはライトガイ
ドの照明光出射端が臨み、また観察窓１１には対物レン
ズが設けられ、この対物レンズの結像位置には撮像手段
としての固体撮像素子が設置されており、この固体撮像
素子によって内視鏡観察像は電気信号に変換して取り出
されるようになっている。さらに、鉗子等の処置具を挿
通させるための処置具挿通チャンネル１２が先端面６ａ
に開口している。これら内視鏡観察手段及び処置具挿通
チャンネル１２については、従来から周知であるので、
その詳細な図示及び説明は省略する。

【００１２】内視鏡観察手段が装着されている部位の基
端側には超音波トランスデューサ２０が装着されてい
る。この超音波トランスデューサ２０は超音波振動子を
先端硬質部６の軸線方向に多数配列することにより構成
され、例えば電子式でリニア走査（またはコンベックス
走査）を行うものであり、その超音波観測視野の方向
は、挿入部１の軸線と略直交する方向となっている。超
音波トランスデューサ２０の配設位置の前後には、バル
ーン装着用の凹溝２１，２２が形設されており、筒状の
バルーン２３の両端がこの凹溝２１，２２に装着され
て、ゴムリング等の固定具により固定されるようになっ
ている。また、超音波トランスデューサ２０と凹溝２２
との間の位置には、脱気水等の超音波伝播媒体が供給さ
れて、膨出させることができるようになっている。

【００１３】３０は穿刺具を示し、図４及び図５から明
らかなように、この穿刺具３０は外套管３１内にチュー
ブ３２を挿通し、このチューブ３２には先端が鋭利とな
った穿刺針３３を連結してなるものである。穿刺針３３
を外套管３１に覆った状態で、本体操作部２及び挿入部
１の軟性部４及びアングル部５を経て先端硬質部６にま
で延在させて設けた穿刺具挿通路３４内に挿通されて、
この先端硬質部６の側面に形成した穿刺具導出用の処置
具導出口３５から外部に導出させた後に、チューブ３２
を押し込むことによって、穿刺針３３を外套管３１から
押し出すようにして体内に差し込んで、この外套管３１
の先端から所定の長さ突出させた状態で、注射液等を圧
送したり、吸引によるドレナージを行ったできるように
なっている。ここで、穿刺針３３は、体内の所定の位置
まで円滑に刺し込めるようにするために、先端が鋭利と
なり、かつ所定の長さを有する硬質パイプから構成され
る。そして、外套管３１は、その基端側が軟性部材で形
成された軟性部３１ａとなっているが、先端側の少なく
とも穿刺針３３を覆う部位は硬質部３１ｂとなってい
る。そして、この硬質部３１ｂの基端部には、リング状
のストッパ部材３１ｃが嵌合固定されている。

【００１４】穿刺具挿通路３４は、挿入部１において、
軟性部４からアングル部５までの部位は処置具３０にお
ける最大径部分であるストッパ部材３１ｃより大きい内
径を持つ軟性チューブ３６からなり、挿入部１の軸線方
向に延在されているが、先端硬質部６の内部においては
方向転換通路３７が穿設されている。この方向転換通路
３７は、軟性チューブ３６への接続部では穿刺具３０に
おける最大径部であるストッパ部材３１ｃを通過可能な
内径を有する断面円形の通路からなり、前方に向かうに
従って通路の幅は一定であるが、上下方向に向けて拡開
するようになっており、その上面側の壁部は比較的浅い
角度θ₁ となって、穿刺具導出口３５にまで移行する緩
傾斜ガイド壁３７ａとなっている。また、下面側の壁部
は上面側の壁部の緩傾斜ガイド壁３７ａへの移行部を越
す位置まで直進した後に、角度θ₁ より大きく、患部等
穿刺針３３が刺し込まれる角度θ₂ となるように立ち上
げるための急傾斜ガイド壁３７ｂとなっている。さら
に、この急傾斜ガイド壁３７ｂは穿刺具導出口３５に至
る前に、緩傾斜ガイド壁３７ａとほぼ同じ角度θ₁ とな
った内側緩傾斜ガイド壁３７ｃとなっている。

【００１５】穿刺具導出口３５は穿刺具３０を緩傾斜ガ
イド壁３７ａ及び内側緩傾斜ガイド壁３７ｃに沿ってガ
イドすることにより外部に導出されるものであって、従
って処置具導出口３５は軸線方向に長手となっている。
そして、先端硬質部６における処置具導出口３５が形成
されている部位には薄板のリング３８が嵌合されてお
り、このリング３８には、図６に示したように、処置具
導出口３５に重なり合う位置に、この処置具導出口３５
の軸線方向の長さは同じであって、穿刺具３０の外套管
３１の硬質部３１ｂは通過するが、ストッパ部材３１ｃ
は通過できない幅となった開口３８ａが穿設されてい
る。

【００１６】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、例えば挿入部１を咽喉部から食道を経て体腔内
における胃の内部にまで挿入して、内視鏡観察手段によ
る胃の内部の検査を行うと共に、超音波トランスデュー
サ２０を作動させることによる超音波観測を行うことも
できる。また、この胃の内壁から膵臓等、他の臓器に穿
刺具３０を刺入して、注射液，造影剤等を注入したり、
ドレナージを行ったりすることができるようになってい
る。

【００１７】而して、挿入部１の先端部分を胃内に導い
て、胃内壁から超音波検査を行うには、バルーン２３内
に超音波伝播媒体を充填して、このバルーン２３を膨出
させる。そして、胃の内壁に超音波トランスデューサ２
０を対面させて、この超音波トランスデューサ２０を構
成する超音波振動子を順次駆動することによって、体内
組織断層に関する超音波情報を取得する。この超音波情
報は、超音波観測装置を構成するモニタ画面上に表示さ
れる超音波画像として認識できることになる。このよう
に、バルーン２３内に超音波伝播媒体を充填することに
よって、超音波信号の減衰が抑制される。

【００１８】モニタ画面に表示される超音波画像に基づ
いて、膵臓等に疾患が発見された場合等においては、穿
刺具３０を胃腔内壁から膵臓等のターゲットに向けて刺
し入れるが、このためには穿刺具３０は挿入部１内に設
けた穿刺具挿通路３４を構成する軟性チューブ３６及び
方向転換通路３７を介して、穿刺具導出口３５から突出
させて、この穿刺具３０の外套管３１における硬質部３
１ｂを胃壁に押し当てて、チューブ３２を外套管３１内
に押し込むことによって、その先端から穿刺針３３を突
出させるようにして体内に刺し込んで、ターゲットに向
けて進行させて注射液等を注入したり、ドレナージを行
ったりする。この穿刺針３３の穿刺操作は超音波画像に
よる監視下で行われる。

【００１９】ここで、超音波画像による監視下で穿刺具
３０の穿刺操作を行うが、超音波トランスデューサ２０
の位置と、穿刺具導出口３５との位置、及びターゲット
の位置との関係から、穿刺具３０の最適な導出角度が定
まる。一般に、胃内壁から膵臓を超音波観測を行いなが
ら、超音波トランスデューサ２０の基端部において、先
端硬質部６の軸線方向の長さをできるだけ短くするため
に、この超音波トランスデューサ２０に比較的近い位置
に設けた穿刺具導出口３５から穿刺具３０を導出させ
て、膵臓に届かせるためには、穿刺具３０の導出角度は
超音波トランスデューサ２０の送受信面に対して約３０
°とするのが好ましい。一方、穿刺具３０は、体内に刺
し込まれるものであって、このために少なくとも穿刺具
導出口３５から導出されて、ターゲットまで到達する長
さ分は硬質部材で形成されていなければならない。この
ように、長い硬質部分を持った穿刺具３０を先端硬質部
６内で３０°というように大きな角度方向転換させるの
は、極めて困難であり、むしろ不可能ということができ
る。

【００２０】然るに、先端硬質部６に設けた方向転換通
路３７は、浅い角度で穿刺具３０を導出させるために、
緩傾斜ガイド壁３７ａ，内側緩傾斜ガイド壁３７ｃが形
成されているから、図４に示したように、この緩傾斜ガ
イド壁３７ａ，内側緩傾斜ガイド壁３７ｃをガイドとし
て一度穿刺具３０を所定長さ処置具導出口３５から導出
させる。穿刺具３０を所定長さ導出すると、その外套管
３１に設けたストッパ部材３１ｃがリング３８の開口３
８ａに当接して、それ以上突出するのが規制される。こ
の状態で、なおも穿刺具３０を押し込むと、図５に示し
たように、ストッパ部材３１ｃが設けられている部位よ
り基端側に位置する軟性部３１ｂが急傾斜ガイド壁３１
ｂに押し付けられるようになり、この結果穿刺具３０の
うち、ストッパ部材３１ｃより先端側の部位が、このス
トッパ部材３１ｃを中心として回動して所定角度起上す
る。而して、緩傾斜ガイド壁３７ａ及び内側緩傾斜ガイ
ド壁３７ｃの傾斜角θ₁ を、例えば１０°〜１５°程度
としておけば、穿刺具３０のうちの硬質の部材からなる
先端部分は円滑に外部に導出できる。そして、急傾斜ガ
イド壁３１ｂを約３０°とすれば、穿刺具３０をターゲ
ットに向かせるのに必要な角度となるように起上させる
ことができる。

【００２１】この状態で、穿刺具３０の外套管３１にお
ける硬質部３１ｂの先端面を胃壁に押し当てるようにし
た上で、穿刺針３３を外套管３１から突出させる。ここ
で、この穿刺針３３は少なくともターゲットに至るまで
の深さに相当する長さ分だけは硬質部材となっているか
ら、このターゲットに向けて極めて容易に刺し込むこと
ができる。しかも、この穿刺針３３を刺し込む操作を行
う際には、外套管３１における硬質部３１ｂは安定した
状態に保持し、操作中にみだりに振れたり、軸線方向に
移動しないようにする必要があるが、外套管３１の軟性
部３１ａを押し込んで、急傾斜ガイド壁３７ｂに圧接さ
せることによって、外套管３１に設けたストッパ部材３
１ｃは、リング３８における開口３８ａを形成した部位
の内面に圧接されて、位置ずれ等を起こさないように固
定されるので、外套管３１の硬質部３１ｂを極めて安定
した状態に保持される。

【００２２】なお、前述の実施例では、胃等の上部消化
器系の超音波検査装置とし、穿刺具が刺入される部位は
膵臓等としたが、本発明はこれに限定されるものではな
いことは言うまでもない。また、超音波トランスデュー
サに対する穿刺具の角度等も前述したものに限定されな
いのも当然のことである。

【００２３】

【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、先
端部分における所定の長さだけ硬質の部材で形成される
穿刺具その他の処置具を、挿入部の軸線方向から先端硬
質部内で方向転換させて、その側面に設けた処置具導出
口から導出する操作を行うに当って、処置具起上台等を
用いることなく極めて円滑に行うことができ、しかも浅
い角度で処置具導出口から導出させた後に、さらに大き
な角度まで起上させるようにしているので、処置具の硬
質部分を挿入部の軸線に対して極めて大きな角度方向転
換させて、処置具導出口から導出させるという操作を無
理なく円滑に行うことができ、この処置具の挿通操作性
が著しく良好となる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す体内挿入型超音波検査
装置としての超音波内視鏡の全体構成図である。

【図２】図１の先端部分の断面図である。

【図３】図１の先端面の外観図である。

【図４】穿刺具の挿通操作を示す作動説明図である。

【図５】穿刺具の挿通操作における他の作動状態を示す
作動説明図である。

【図６】挿入部の先端部分の要部平面図である。

【符号の説明】

１ 挿入部 ６ 先端硬質部 ２０ 超音波トランスデューサ ３０ 穿刺具 ３１ 外套管 ３１ａ 軟性部 ３１ｂ 硬質部 ３１ｃ ストッパ部材 ３２ チューブ ３３ 穿刺針 ３４ 穿刺具挿通路 ３５ 処置具導出口 ３７ 方向転換通路 ３７ａ 緩傾斜ガイド壁 ３７ｂ 急傾斜ガイド壁 ３７ｃ 内側緩傾斜ガイド壁 ３８ リング ３８ａ 開口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 比企 進 栃木県大田原市下石上1385番の１ 株式 会社東芝 那須工場内 (56)参考文献 特開 昭61−244334（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−38342（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A61B 8/00 - 8/15 A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 挿入部の先端を構成する先端硬質部に検
   査機構を設けると共に、その側面部には処置具導出口を
   形成して、軟性部の先端側に硬質部を連設した処置具
   を、挿入部の軸線方向から方向転換させて、前記処置具
   導出口から所定長さ分だけ突出させるものにおいて、前
   記先端硬質部内の通路部には、挿入部の軸線方向に向け
   て挿通された処置具が、この挿入部の軸線に対して浅い
   角度で曲げて、前記処置具導出口から導出するようにガ
   イドする緩傾斜ガイド壁と、この緩傾斜ガイド壁に対面
   し、この緩傾斜ガイド壁より深い角度となり、処置具を
   所定角度起上させるための急傾斜ガイド壁とを形成し、
   また処置具導出口の幅を前記通路部の幅より狭くなし、
   さらに処置具の硬質部の基端部には、前記通路部の幅と
   処置具導出口の幅との中間の外径を有するストッパ部材
   を固着して設ける構成としたことを特徴とする体内検査
   装置の処置具挿通路。