JP3139334B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3139334B2
JP3139334B2 JP07209281A JP20928195A JP3139334B2 JP 3139334 B2 JP3139334 B2 JP 3139334B2 JP 07209281 A JP07209281 A JP 07209281A JP 20928195 A JP20928195 A JP 20928195A JP 3139334 B2 JP3139334 B2 JP 3139334B2
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俊積 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡と共に用い
られる超音波診断装置であって、挿入部の外面に沿って
延在されて、先端部分が90°曲成されたカテーテルを
備えた超音波診断装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置としては、近年、内視鏡
と共に体腔内に挿入して、この体腔内で超音波走査でき
るように構成したものが用いられるようになってきてい
る。この種の体腔内挿入型の超音波診断装置は、操作ユ
ニットに体腔内に挿入されるカテーテルを連設し、カテ
ーテルの先端に超音波振動子が内蔵されている。超音波
振動子を回転方向に走査させる場合には、超音波振動子
にフレキシブルシャフトを連結し、このフレキシブルシ
ャフトを可撓性のあるスリーブ内に挿通するようにな
し、操作ユニット内にモータ等の回転駆動手段を装着し
て、この回転駆動手段にフレキシブルシャフトを接続す
るように構成する。
【0003】前述の構成を有する超音波診断装置は、内
視鏡の挿入部に設けられ、鉗子その他の処置具を挿通す
るための処置具挿通チャンネル内に挿通して、体腔内に
導かれる。処置具挿通チャンネルから所定の長さ突出さ
せて、操作ユニットに設けた回転駆動手段を作動させる
と、フレキシブルシャフトがスリーブ内で軸回りに回転
して、回転力が超音波振動子にまで伝達される。また、
操作ユニットには、この超音波振動子の回転を検出する
エンコーダを設けておき、このエンコーダからの信号に
基づいて、超音波振動子の回転時に、所定角度毎に超音
波パルスを送信して、体内の組織断層部からの反射エコ
ー信号を受信する。この反射エコー信号を超音波観測装
置に伝送し、この超音波観測装置において所定の信号処
理を行うことによって、モニタに超音波断層画像が表示
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波検査
を行うことによって、患部等が発見された場合には、穿
刺処置具を用いて患部に注射を行ったり、また吸引を行
う等の処置を施す必要がある。しかしながら、前述した
ように、カテーテルは処置具挿通チャンネルを介して挿
入されるから、超音波検査を行っている間は、処置具挿
通チャンネルに穿刺処置具を挿通できなくなってしま
う。このためには、カテーテルの挿通経路と処置具の挿
通経路との2つのチャンネルを設けなければならなくな
り、その分だけ内視鏡の挿入部の外径が太くなり、内視
鏡の挿入操作の操作性が悪くなり、また患者の苦痛を増
大させる結果となる。
【0005】一般に、内視鏡にあっては、処置具挿通チ
ャンネルから導出される処置具の操作は、内視鏡観察機
構による観察下で行えるようにする必要があることか
ら、この処置具挿通チャンネルからの処置具の導出方向
は、内視鏡観察視野の中心線にできるだけ近接させるよ
うにしている。このために、例えば挿入部の先端面に照
明窓及び観察窓を設けて、内視鏡観察視野を前方に取る
場合には、処置具挿通チャンネルも挿入部の先端面に開
口させる。
【0006】以上のことから、処置具挿通チャンネルか
らカテーテルを導出させて、超音波振動子を回転方向に
走査させる際の超音波観測視野は、カテーテルの軸線と
直交する方向となり、超音波振動子の走査面は挿入部の
軸線と直交するものとなる。この結果、内視鏡観察視野
の範囲内の部位で患部等が発見された時に、その部位を
超音波走査するには、挿入部を大きく動かさなければな
らないという問題がある。また、カテーテルの挿通経路
と処置具の挿通経路との2つのチャンネルを設けた場合
において、処置具の挿通用のチャンネルから穿刺処置具
を導出させて、体内に刺入した時に、その針先の位置や
方向を超音波観測視野で捉えることができず、患部等に
届いたかどうかを確認できないという問題がある。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、内視鏡と共に体腔内
に挿入されるカテーテルを有する超音波診断装置におい
て、このカテーテルを内視鏡の処置具挿通チャンネルを
介さずに挿入でき、また超音波観測視野を内視鏡観察視
野内に入るようになし、かつこの処置具挿通チャンネル
から穿刺処置具を導出させた時に、この穿刺処置具の体
内への刺入状態を確実に超音波観測できるようにするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、可撓性のあるスリーブ内にフレキシブ
ルシャフトを挿通し、このフレキシブルシャフトの先端
に超音波振動子を連結してなり、フレキシブルシャフト
を軸回りに回転させることにより超音波振動子を回転方
向に走査させるようにしたカテーテルと、このカテーテ
ルを内視鏡の挿入部に沿うように延在させるために、こ
の挿入部の側面に固定する連結部材と、前記カテーテル
の先端部分を略90°曲成させて、前記超音波振動子の
走査面が挿入部の先端面に開口する処置具挿通チャンネ
ルの延長線を通るように位置決めする位置決め部材とを
備える構成としたことをその特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の態様】カテーテルは、内視鏡の挿入部の
外面に沿うように延在されており、処置具挿通チャンネ
ルをその挿通経路として利用していないから、挿入部に
単一の処置具挿通チャンネルを設ければ良くなり、挿入
部の細径化が図られる。勿論、カテーテルは挿入部の外
に位置しているから、このカテーテル分だけ太くなる。
ただし、カテーテルを挿通するためにチャンネルを設け
る場合には、その内径はカテーテルの外径より十分大き
くなし、しかもキンク防止を図る等のために、ある程度
の肉厚を持たせる必要があることから、チャンネルを余
分に設ける場合と比較して、カテーテルを挿入部の外面
に沿わせる方が細径化にとっては極めて有利になる。
【0010】カテーテルの先端は90°曲成され、かつ
その曲成方向は、超音波振動子による回転方向の走査面
が挿入部の先端面における処置具挿通チャンネルの開口
部の延長線を通るようになっている。これによって、処
置具挿通チャンネルを介して穿刺処置具を挿通させて、
体内に刺入した時に、この穿刺処置具の針先を超音波観
測視野に入れることができる。従って、穿刺処置具の操
作性が著しく向上する。また、処置具挿通チャンネルの
延長線は、当然内視鏡の観察視野に入ることから、超音
波観測視野は内視鏡の観察視野の範囲に入るようにな
る。超音波振動子の走査面が処置具挿通チャンネルの開
口部の延長線を通るが、カテーテル自体がこの開口部の
延長線上に位置する訳ではないので、穿刺処置具その他
の処置具の挿通時にカテーテルが邪魔になるようなこと
はない。
【0011】カテーテルを挿入部の外面に沿う状態に固
定するためには、挿入部の適宜の個所に連結部材を装着
する。ここで、連結部材は、リング状部材や帯状部材で
形成でき、これらは好ましくは弾性を有するものとす
る。なお、帯状部材はカテーテルと共に挿入部に巻き付
けた状態で固定できるように着脱可能な止着具を備える
ようにする。また、糸巻きによっても、カテーテルを挿
入部に固定できる。最先端部に位置する連結部材は、必
ずしも弾性を有するでなくとて良い。むしろ、カテーテ
ルの超音波振動子を内蔵した部位を略90°曲成した状
態で、所定の位置に安定的に保持するためには、硬質リ
ングで形成するのが好ましい。
【0012】カテーテルは、少なくとも挿入部に沿って
延在されている部位は可撓性を持ったものとする。ただ
し、先端の略90°曲成した部位は、硬質部材で形成し
ても良い。このように硬質部材で略90°曲成した状態
で安定的に保持される。
【0013】カテーテルにおける曲成部分は、内視鏡観
察機構を構成する照明窓及び観察窓の配置部と、処置具
挿通チャンネルの開口部を避けた位置に配置する必要が
ある。しかも、超音波振動子を回転方向に走査させた時
に、その走査面が処置具挿通チャンネルの延長線を通る
ように配置しなければならない。このためには、カテー
テルの曲成部を所定の位置に位置決めして、みだりに動
かないように固定する必要がある。カテーテルの曲成部
を固定するために、挿入部の先端面に開口している処置
具挿通チャンネルを利用できる。超音波観測の結果に基
づいて使用される処置具は、穿刺処置具であり、この穿
刺処置具は、先端に開閉可能な爪を有する鉗子等とは異
なり、かなり細い処置具である。従って、穿刺処置具が
挿通される限りは、処置具挿通チャンネルの開口径を小
さくしても、その導出には格別の問題とはならない。そ
こで、カテーテルの曲成部から延在した連設部と、この
連設部に設けた固定用リングとから位置決め機構を構成
することができる。そして、連設部を例えばL字状等、
適宜の形状として、固定用リングを処置具挿通チャンネ
ルに嵌合すれば、カテーテルの曲成部の位置が安定す
る。勿論、固定用リングは内部に透孔が形成されている
から、穿刺処置具を導出するのに支障を来すおそれはな
い。また、内視鏡の挿入部における先端部本体は、硬質
部材からなることから、この先端部本体の外周面等にカ
テーテルの曲成部を位置決めするための手段を設けるこ
とができる。例えば、カテーテルの先端を曲成状態に保
持するために、曲がった硬質パイプ状の部材を用い、先
端部本体にこの硬質パイプ状部材を固定するための凹部
等を設けることも可能である。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。まず、図1に内視鏡と共に体腔内に挿入さ
れるカテーテルを有する超音波診断装置の全体構成を示
す。図中において、1は内視鏡であって、内視鏡1は本
体操作部2に挿入部3を連設することにより大略構成さ
れる。挿入部3は、その本体操作部2への連設部から大
半の長さ分は体腔内の挿入経路に沿って曲がる軟性部3
aであって、この軟性部3aの先端部にはアングル部3
bが、またアングル部3bには先端部本体3cが連設さ
れている。先端部本体3cの先端面には、内視鏡観察機
構を構成する照明窓4,4(照明窓は1箇所でも良い)
及び観察窓5が設けられている。また、この先端部本体
3cには処置具挿通チャンネル6が開口している。
【0015】10は超音波診断装置であって、この超音
波診断装置10は、体腔内に挿入されるカテーテル11
と、このカテーテル11の基端部が接続される操作ユニ
ット12と、この操作ユニット12から引き出されたケ
ーブル13とを備えている。そして、ケーブル13は、
超音波断層画像を表示するモニタを有する超音波観測装
置(図示せず)に着脱可能に接続される。
【0016】カテーテル11は、図2に示したように、
先端が閉塞した可撓性のあるスリーブ20の先端側の内
部に超音波振動子21を装着した回転体22が収納され
ている。この回転体22には、金属線材を密着コイル状
に巻回したフレキシブルシャフト23が連結されてい
る。ここで、フレキシブルシャフト23を構成する密着
コイルは、一方向にのみ回転する場合には、単層でも良
いが、相互に反対方向に巻回した多重の密着コイルで形
成するか、または複数本の金属線材を同時に巻回するよ
うにした多条の密着コイル、さらには多条かつ多重の密
着コイルで形成することもできる。超音波振動子21に
は信号線24a,24bが接続されるが、これらの信号
線24a,24bは同軸ケーブル24としてフレキシブ
ルシャフト23内に挿通されている。カテーテル11の
基端部には、コネクタ25が連結されている。コネクタ
25は、スリーブ20に連結した固定筒体25a内にフ
レキシブルシャフト23に連結した回転筒体25bとか
ら構成される。
【0017】コネクタ25は、図3に示したように、操
作ユニット12のケーシング30に設けたソケット部3
1に連結される。ソケット部31は、コネクタ25の固
定筒体25aが嵌合される連結筒部32を有し、この連
結筒部32内には、軸受33によりケーシング30に回
転自在に支承された回転軸34の先端が臨んでおり、コ
ネクタ25の回転筒体25bはこの回転軸34に連結さ
れる。回転軸34には、それを回転駆動するためのモー
タ35に連結した駆動プーリ36との間に伝達ベルト3
7が巻回されるプーリ38と、超音波振動子21の回転
角を検出するために、回転軸34の回転を検出するエン
コーダ39に連結した入力プーリ40との間に伝達ベル
ト41が巻回される他のプーリ42が取り付けられてい
る。
【0018】フレキシブルシャフト23内に挿通した信
号線24a,24bはコネクタ25における回転筒体2
5a内に設けられ、回転軸34に設けた一対の電極と着
脱可能に接続される一対の電極(共に図示せず)が設け
られている。また、回転軸34の端部にはロータリコネ
クタ43が接続されており、ケーブル13はこのロータ
リコネクタ42に接続されている。
【0019】超音波診断装置10は以上のような構成を
有するが、この超音波診断装置10は、その操作ユニッ
ト12が内視鏡1の本体操作部2に着脱可能に連結され
る。この連結機構は、例えば本体操作部2の先端側の下
面にスライドガイド等を設け、操作ユニット12のケー
シング30には、このスライドガイドが挿通される溝を
設ける等、適宜の構成を採用することができる。また、
この操作ユニット12からのカテーテル11は、挿入部
3において適宜の個所に嵌合させて設けた、連結部材と
して、ゴム等の弾性バンド7内に挿通することにより、
先端部本体3cまで挿入部3に沿うように延在されてい
る。カテーテル11の超音波振動子21を設けた先端部
分は略90°曲成された、曲成部11aとなっている。
この曲成部11aは、先端部本体3cにおける内視鏡観
察機構を設けた先端面より前方位置に延在されており、
従って曲成部11aは先端部本体3cの先端面に沿う方
向に向いている。これによって、超音波振動子21を回
転方向に走査させると、その走査面は観察窓5を介して
得られる内視鏡観察視野を横切るようになる。
【0020】以上のように、カテーテル11の先端部分
は90°曲成されるが、この曲成部は内視鏡観察機構を
構成する照明窓4,観察窓5及び処置具挿通チャンネル
6の前方を避けた位置に配置され、かつ先端部本体3c
の外周から側方に突出しない長さとしなければならな
い。しかも、これらの条件を満たした上で、前述した超
音波振動子21の走査面を処置具挿通チャンネル6の軸
線方向の延長線を通るように位置決めされている。
【0021】このために、カテーテル11の外郭体を構
成するスリーブ20は、曲成部の手前までの部位が可撓
性スリーブ20aとなっており、この可撓性スリーブ2
0aに、略90°曲成した硬質の先端キャップ部20b
を連設する構成としている。なお、必須ではないが、フ
レキシブルシャフト23の先端キャップ部20b内の部
位には、その成形時に曲げ癖を付けておくこともでき
る。そして、図4に示したように、この先端キャップ部
20bの可撓性スリーブ20aの延長上の部位には、挿
入部3の先端部本体3cに嵌合された最先端の連結部材
としての連結リング50が連結されている。ここで、先
端キャップ部20bの根元部分は、連結リング50に固
着するか、または連結リング50に対して突出長さの調
整ができるように挿通させる。
【0022】先端キャップ部20bの先端の曲成された
部分には、位置決め固定部材51が連設されている。こ
の位置決め固定部材51は、剛性を有する樹脂等を略L
字形状に形成した位置決め板52に、処置具挿通チャン
ネル6に嵌合される固定用リング53を連設してなるも
のであり、この固定用リング53の内部は処置具導出路
53aとなっている。ここで、位置決め板52における
水平部52aはカテーテル11の先端部分を処置具挿通
チャンネル6から離間させるためのものであり、また立
ち上がり部52bは、先端部本体3cの先端面からのカ
テーテル11の離間距離を持たせるためのものである。
【0023】従って、連結リング50を挿入部3の先端
部本体3cに嵌合させると共に、固定用リング53を処
置具挿通チャンネル6に挿嵌されると、カテーテル11
の先端キャップ部20bの方向及び位置が固定する。そ
して、位置決め板52の水平部52a及び立ち上がり部
52bを適宜の形状とすることによって、固定用リング
53を処置具挿通チャンネル6に挿嵌した時に、カテー
テル11の先端の曲成部が、照明窓4から照射される照
明光をできるだけ遮らず、また観察窓5による視野の妨
げとならず、しかも処置具挿通チャンネル6から導出さ
れる処置具と干渉しない方向及び位置であって、超音波
振動子21を回転方向に走査させた時に、その走査面が
処置具挿通チャンネル6から導出された処置具を通るよ
うに位置決めできることになる。
【0024】以上のように構成することによって、超音
波検査を行わない際には、内視鏡1に超音波診断装置1
0を装着せずに、その挿入部3を体腔内に挿入して、所
定の検査や診断を行うことができる。勿論、必要に応じ
て処置具挿通チャンネル6から鉗子等の処置具を挿通さ
せて、治療等を行うことができる。
【0025】超音波検査を行う際には、内視鏡1の本体
操作部2に超音波診断装置10の操作ユニット12を固
定すると共に、挿入部3の適宜の個所に弾性ベルト7を
装着して、その内部にカテーテル11を挿通させて、カ
テーテル11を挿入部3の外面に沿うように固定する。
ここで、カテーテル11の先端側には連結リング50及
び位置決め固定部材51が設けられているが、その基端
部は操作ユニット12に着脱可能に接続されるコネクタ
25となっているから、このコネクタ25を挿入部3の
先端側に位置する弾性ベルト7に順次挿通させれば良
い。この状態で、連結リング50を先端部本体3cに嵌
合させると共に、固定用リング53を処置具挿通チャン
ネル6に嵌合させる。連結リング50を先端部本体3c
に嵌合させた状態で、カテーテル11への連結部の回転
方向の位置によっては、固定用リング53が処置具挿通
チャンネル6に嵌合させることができない場合があり、
この場合には、連結リング50を適宜の方向に回転させ
るように位置調整を行えば良い。
【0026】以上のように超音波診断装置10が内視鏡
1に連結されると、カテーテル11における超音波振動
子21が内蔵されている先端キャップ部20bの曲成し
た部位が挿入部3の先端硬質部3cの前方に、この先端
硬質部3cの先端面に沿う方向に配置される。しかも、
この先端キャップ部20bは照明窓4,観察窓5及び処
置具挿通チャンネル6を覆わない位置で、しかも先端部
本体3cの側方から突出しない状態となり、かつ処置具
挿通チャンネル6の延長線は、超音波振動子21による
回転方向の走査時における走査面を通るようになる。
【0027】この状態で、内視鏡1の挿入部3が体腔内
における所定の検査・診断を行うべき部位にまで挿入さ
れる。ここで、挿入部3には、処置具挿通チャンネル6
に加えて、カテーテル11の挿通経路を設ける必要がな
いことから、挿入部3の細径化が図られる。勿論、カテ
ーテル11が挿入部3に沿うように設けられているが、
カテーテル11を挿通するために専用の経路を設けるの
に比較すれば、かなり細いものとなる。従って、体腔内
への挿入操作の円滑性が確保され、かつ患者の苦痛の軽
減も図られる。
【0028】カテーテル11を添設した内視鏡1の挿入
部3が体腔内の所定の位置まで挿入されると、内視鏡観
察機構を介して検査を行い、例えば体腔内壁に色調が異
なる部位が発見されたりすると、体内組織の状態を検査
するために、超音波振動子21を走査させる。即ち、操
作ユニット12に内蔵したモータ35を作動させて、回
転軸34を回転させる。この回転軸34の回転により、
スリーブ20内に設けたフレキシブルシャフト23を軸
回りに回転することになり、この回転力が超音波振動子
21を設けた回転体22にまで伝達されて、超音波振動
子21が回転駆動される。そして、エンコーダ39によ
って、この超音波振動子21の回転角が検出されている
から、所定の回転角毎に超音波パルスを体内に入射し
て、その反射エコー信号を取得する。ここで、超音波振
動子21による走査面は内視鏡観察視野を横切るもので
あるから、内視鏡観察視野と超音波観測視野とが実質的
に重なり合うようになり、内視鏡観察機構による観察下
で超音波走査を行える。従って、正確な位置の超音波検
査を行うことができ、挿入部3の先端部本体3aを動か
さないか、または僅かに動かすだけで、患部等検査を行
うべき部位に超音波振動子21を向けることができる。
【0029】前述した超音波検査の結果に基づいて、患
部に注射液を注入したり、吸引を行ったりするために、
図5に示したように、穿刺処置具54を処置具挿通チャ
ンネル6から導出させて、体内に刺入する。ここで、超
音波観測視野を構成する走査面はこの処置具挿通チャン
ネル6の延長線を通るようになっているから、この処置
具54の体内への刺入深さ及び方向を認識でき、その針
先が確実に患部等に到達したか否かを正確に確認でき
る。
【0030】ところで、前述の実施例においては、カテ
ーテル11の先端部分に略90°の曲成部を形成するた
めに、スリーブ20の先端に硬質の先端キャップ部20
bを設けるように構成したが、図6に示したように、挿
入部3の先端部本体3aに嵌合されるリング部材60に
連設され、略90°曲成したパイプ部材61内に挿通さ
せるようにすれば、カテーテル62のスリーブ63全体
を可撓性のあるものとすることも可能である。そして、
カテーテル62の先端における超音波振動子が装着され
ている部位は、パイプ部材61から導出させておくか、
またはパイプ61部材として、音響特性に優れたものを
用いる場合には、パイプ部材61の内部に位置させるよ
うにしても良い。そして、このパイプ部材61には、先
端部本体3cに対して位置決め固定する機構として、パ
イプ部材61の一部を先端部本体3cに形成した凹状部
63に係合させれば、パイプ部材61及びこのパイプ部
材61に挿通されるカテーテル61の先端部分の方向及
び位置を固定できる。
【0031】さらに、図7に示したように、先端部本体
3cに設けた連結リング70にアーチ状の通路部材71
を形成し、カテーテル72をこの通路部材71に挿通す
るか、またはカテーテル72と通路部材71とを一体的
に設けることも可能である。そして、先端固定用リング
部材70を挿入部の先端部本体に嵌合する際に、ほぼ密
嵌状に嵌合させることによって、この先端固定用リング
部材70が先端部本体の回りにみだりに回転しないよう
に保持する構成とすることによって、カテーテル72の
位置決めを行うことができる。また、先端部本体に突起
等を設けて、先端固定用厘部部材70にこの突起に嵌合
する凹部を形成する等の構成を採用することも可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波診
断装置は、そのカテーテルを内視鏡の挿入部の外面に添
設させて、その先端部分を略90°曲成させて、超音波
振動子による超音波走査面が内視鏡の挿入部に設けた処
置具挿通チャンネルの延長線を通るように構成したの
で、内視鏡の挿入部にカテーテルを挿通させるための経
路を設けなくとも良くなるから、その細径化が図られ、
またカテーテルの先端における略90°曲成した部位に
超音波振動子が設けられているから、内視鏡観察視野と
超音波観測視野とが一致し、しかも処置具挿通チャンネ
ルを介して穿刺処置具を挿入した時に、この穿刺処置具
の体内への刺入状態を超音波観測できるようになる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡と共に示す超音波検査装置の全体構成図
である。
【図2】カテーテルの先端部分の断面図である。
【図3】操作ユニットの断面図である。
【図4】位置決め固定機構を装着したカテーテルの先端
部分の外観図である。
【図5】図4のカテーテルを内視鏡の挿入部の先端部本
体に装着した状態の外観図である。
【図6】他の構成を有する位置決め固定機構にカテーテ
ルを装着した状態を示す外観図である。
【図7】さらに別の構成を有する位置決め固定機構にカ
テーテルを装着した状態を示す外観図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 2 本体操作部 3 挿入部 6 処置具挿通チャンネル 7 弾性バンド 10 超音波検査装置 11,62,72 カテーテル 12 操作ユニット 20,63 スリーブ 20a 可撓性スリーブ 20b 先端キャップ部 21 超音波振動子 23 フレキシブルシャフト 50 連結リング 51 位置決め固定部材 52 位置決め板 53 固定用リング 53a 処置具導出路 54 穿刺処置具 60 リング部材 61 パイプ部材 64 凹部 70 連結リング 71 通路部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性のあるスリーブ内にフレキシブル
    シャフトを挿通し、このフレキシブルシャフトの先端に
    超音波振動子を連結してなり、フレキシブルシャフトを
    軸回りに回転させることにより超音波振動子を回転方向
    に走査させるようにしたカテーテルと、このカテーテル
    を内視鏡の挿入部に沿うように延在させるために、この
    挿入部の側面に固定する連結部材と、前記カテーテルの
    先端部分を略90°曲成させて、前記超音波振動子の走
    査面が挿入部の先端面に開口する処置具挿通チャンネル
    の延長線を通るように位置決めする位置決め部材とを備
    える構成としたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材は、前記挿入部の周胴部に
    嵌着されるリング状部材,帯状部材,結束用の糸のいず
    れかであることを特徴とする請求項1記載の超音波診断
    装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部材は、前記カテーテルの
    先端部からの連設部と、前記処置具挿通チャンネルの開
    口部に嵌着され、内部に少なくとも穿刺処置具を挿通さ
    せる透孔を備えた固定用リングを有するものであること
    を特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め部材は、前記カテーテルの
    先端部分を略90°曲成する方向に延在するパイプ部材
    であり、このパイプ部材は、前記挿入部の最先端位置の
    連結部材に固着したものであることを特徴とする請求項
    1記載の超音波診断装置。
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