JP3281931B2 - 経内視鏡的に挿入される超音波検査装置 - Google Patents

経内視鏡的に挿入される超音波検査装置

Info

Publication number
JP3281931B2
JP3281931B2 JP27690496A JP27690496A JP3281931B2 JP 3281931 B2 JP3281931 B2 JP 3281931B2 JP 27690496 A JP27690496 A JP 27690496A JP 27690496 A JP27690496 A JP 27690496A JP 3281931 B2 JP3281931 B2 JP 3281931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distal end
ultrasonic
treatment instrument
cord
insertion channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27690496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1099336A (ja
Inventor
俊積 田中
Original Assignee
富士写真光機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士写真光機株式会社 filed Critical 富士写真光機株式会社
Priority to JP27690496A priority Critical patent/JP3281931B2/ja
Priority to US08/939,697 priority patent/US5827175A/en
Publication of JPH1099336A publication Critical patent/JPH1099336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3281931B2 publication Critical patent/JP3281931B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の処置具挿
通チャンネルを介して体腔内に導かれる超音波プローブ
を備えた経内視鏡的に挿入される超音波検査装置に関す
るものであり、特に超音波振動子を装着した先端筐体が
処置具挿通チャンネルの内径より大きいために、この先
端筐体に連設した可撓性のあるコードの基端部に連結し
たコネクタ部を処置具挿通チャンネルの先端側から導入
するようにして内視鏡に装着するタイプの超音波検査装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体腔内に挿入されて、体腔内壁から超音
波の送受信を行う体腔内挿入型の超音波検査装置は、そ
れ自体で直接体腔内に挿入されるものや、超音波内視鏡
等の他に、内視鏡の処置具挿通チャンネルを介して体腔
内に挿入するように構成した、所謂経内視鏡的に挿入さ
れる超音波検査装置がある。この経内視鏡的に挿入され
る超音波検査装置としては、図10乃至図12に示した
構成のものが従来から用いられている。
【0003】まず、図10において、1は内視鏡を示
し、内視鏡1は、本体操作部2に体腔内への挿入部3を
連設して設けると共に、光源装置等に接続されるユニバ
ーサルコード4を引き出してなるものであり、図示した
直視型の内視鏡にあっては、挿入部3の先端面に照明窓
及び観察窓が形成されている(側視型の内視鏡にあって
は、照明窓及び観察窓は挿入部の先端側面部に形成され
る)。
【0004】内視鏡1は体腔内を観察するためのもので
あるが、必要に応じて検査用の組織細胞のサンプリング
や、患部の摘出、注射液の注入等の処置を行うために、
鉗子や高周波処置具等の処置具が装着できるようになっ
ている。このために、内視鏡1の挿入部3の先端側に処
置具を導出する開口部を備えた処置具挿通チャンネル5
が設けられる。処置具挿通チャンネル5は挿入部3から
本体操作部2にまで延在されて、この本体操作部2に設
けた処置具導入部6に接続されている。
【0005】10は超音波プローブ、11は走査操作ユ
ニットをそれぞれ示し、超音波プローブ10は、図11
に示したように、先端筐体12にコード13を連設し、
また図12に示したように、コード13の基端部はコネ
クタ部14となっている。先端筐体12はキャップ15
を有し、このキャップ15内には超音波振動子16を装
着した基台17が回転自在に装着されている。コード1
3は可撓性チューブ18内に金属線材を密着コイル状に
巻回したフレキシブルシャフト19を挿通させたもので
あり、可撓性チューブ18の先端は先端筐体12のキャ
ップ15に連結され、またフレキシブルシャフト19は
基台17に連結されている。そして、超音波振動子16
には信号ケーブル(図示せず)が接続されており、この
信号ケーブルはフレキシブルシャフト19の内部に挿通
されている。コード13の基端部に設けたコネクタ部1
4は、走査操作ユニット11に着脱可能に接続される。
コネクタ部14は、内側が回転部14aとなり、また外
側は非回転部14bとなっおり、回転部14aは電極と
しての機能を発揮する。そして、フレキシブルシャフト
19は回転部14aに、また可撓性チューブ18は非回
転部14bに連結されている。
【0006】走査操作ユニット11は、図12に示した
ように、回転軸20を有し、この回転軸20には回転駆
動用のモータ21と、回転角検出用のエンコーダ22と
が接続されている。走査操作ユニット11にはコネクタ
部14が着脱可能に接続されるものであり、コネクタ部
14を接続すると、その非回転部14bは筒状受け部2
3に嵌合・固定され、また回転部14aは回転軸20に
連結される。そして、走査操作ユニット11にはケーブ
ル24が接続されており、このケーブル24の他端は、
超音波観測装置25に着脱可能に接続される。超音波観
測装置25は、超音波振動子16に駆動信号を送信する
ものであり、この駆動信号に基づいて超音波振動子16
から体内に向けて超音波パルスを送信させ、体内の組織
断層部からの反射エコーが超音波振動子16で受信され
る。この超音波反射エコー信号は超音波観測装置25に
伝送されて、所定の信号処理を行った上で、モニタに超
音波画像を表示するためのものである。
【0007】ここで、先端筐体12に設けた超音波振動
子16から送信される超音波パルスを体内の深い位置で
の反射エコーを受信可能とするには、低い周波数の超音
波を送信しなければならない。このためには、超音波振
動子16のアパーチャ径を大きくする必要があり、そう
すると超音波振動子16の直径が大きくなる。従って、
大型の超音波振動子16をキャップ15内に収納した先
端筐体12の外径は処置具挿通チャンネル5の内径より
太くなる。ただし、コード13及びコネクタ部14は処
置具挿通チャンネル5の内径より細くすることはでき
る。そこで、先端筐体12が太径となった超音波プロー
ブ10は、処置具導入部6側から挿入できないので、逆
方向、即ちコネクタ部14を処置具挿通チャンネル5の
先端側の開口部から挿入して、処置具導入部6から導出
するようにして装着される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、超音波
プローブを処置具挿通チャンネルの先端側の開口から挿
入すると、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入した後には超
音波プローブを内視鏡に装着することができず、挿入部
を体腔内に挿入する前に、予め超音波プローブを内視鏡
に組み込んでおかなければならない。超音波プローブを
構成するコードは、その性質上、可撓性を備えていなけ
ればならず、このために超音波プローブを処置具挿通チ
ャンネルに挿通させた状態では、先端の先端筐体が任意
の方向に動き得る状態となる。従って、挿入部を体腔内
に挿入するに当っては、それに装着した超音波プローブ
の先端筐体が任意の方向に振れたり、曲がったりする等
により、挿入部の体腔内への挿入操作性が悪く、特に狭
窄な部位を通過させるのは極めて困難になると共に、患
者の苦痛が大きくなる等の問題点がある。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、超音波プローブを予
め処置具挿通チャンネル内に挿通させた状態で、この処
置具挿通チャンネルの内径より太い先端筐体を安定的に
保持できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、超音波振動子を内蔵した先端筐体
に、基端部がコネクタ部となった可撓性のコードを連設
し、内視鏡の処置具挿通チャンネルの内径に対して、コ
ード及びコネクタ部はそれより細く、先端筐体はそれよ
り太い外径寸法を持たせた超音波プローブを有し、この
超音波プローブは、コネクタ部を処置具挿通チャンネル
の先端開口部側から挿入して内視鏡に装着するものであ
って、前記先端筐体のコードへの連結部を処置具挿通チ
ャンネルの挿入部の先端への開口部乃至その前方部に着
脱可能に固定する保持部材を設ける構成としたことをそ
の特徴とするものである。
【0011】超音波プローブの先端筐体におけるコード
への連結部は細径化されている場合がある。この場合に
は、先端筐体の細径化された部位を利用して、先端筐体
の固定を行う。このためには、処置具挿通チャンネルの
開口部にゴム等の弾性部材をリング状に形成したリング
状弾性部材を用い、このリング状弾性部材の内径を先端
筐体の細径部の外径より小さくする。また、挿入部の先
端にフード部材を装着して、このフード部材に内視鏡の
観察機構を露出させる開口と共に先端筐体のコードへの
連結部が挿通可能な取付孔を設ける。
【0012】超音波走査を行う際には、超音波振動子の
位置と体腔内壁との間に空気層が介在しないようにする
と共に、所定のスタンドオフを持たせる必要がある。こ
のためには、先端筐体にバルーンを装着して、このバル
ーン内に超音波伝達媒体を供給するが、保持部材として
リング状弾性部材を用いる場合には、このリング状弾性
部材のフランジ部にわたってバルーンを装着し、またリ
ング状弾性部材には、一端が処置具挿通チャンネル内に
開口し、他端がバルーンの内部に開口する超音波伝達媒
体供給流路を設けるようにすれば、コードに超音波伝達
媒体の供給経路を設ける必要がなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。まず、図1及び図2は第1
の実施の形態を示すものである。ここで、超音波検査装
置としては、その超音波プローブの先端部分のみを示
し、また超音波プローブが挿入される内視鏡は、その挿
入部の先端部分だけを示す。超音波プローブの基端側の
部分や内視鏡の本体操作部等の構成については、前述し
た従来技術のものと格別の差はないので、それらについ
ては図示を省略し、以下の説明においては、同一または
均等な部材については、同じ符号を用いる。
【0014】而して、30は超音波プローブであって、
超音波プローブ30は先端筐体31にコード32を連結
する構成としたものである。先端筐体31は大径の本体
部31aに縮径された連結部31bを連結してなるもの
であり、連結部31b内にコード32が挿通されてい
る。先端筐体31における本体部31aは音響特性に優
れた部材で形成されており、内部には超音波振動子33
が基台34に装着されて、この基台34を回転させるこ
とによって、超音波振動子33によるラジアル超音波走
査を行えるようになっている。この点については、前述
した従来技術のものと格別の差異はない。先端筐体31
の外径寸法は、内視鏡1の処置具挿通チャンネル5の内
径より太くなっており、コード32及びその基端部に設
けたコネクタ部は処置具挿通チャンネル5の内径より細
くなっている。従って、この超音波プローブ30を内視
鏡1に装着するには、処置具挿通チャンネル5の処置具
導入部6側からではなく、挿入部3の先端に形成されて
いる処置具挿通チャンネル5の開口部側から挿入され
る。
【0015】超音波プローブ30を内視鏡1に装着した
状態では、その先端の先端筐体31が処置具挿通チャン
ネル5から突出している。しかも、先端筐体31に連結
されているコード32は可撓性を有し、処置具挿通チャ
ンネル5の内径より細くなっているから、自由状態にす
ると、先端筐体31が任意の方向に振れたり、曲がった
りする。そこで、この先端筐体31を固定的に保持する
ために、保持部材35が用いられる。
【0016】保持部材35はゴム等の弾性部材から構成
され、円筒状部36と、この円筒状部36の一端側に形
成されたフランジ部37とから構成され、内部に挿通路
38が形成される。そして、円筒状部36のフランジ部
37を連設した側とは反対側の端部の外周面はテーパ状
となった呼び込み部36aが形成されている。
【0017】先端筐体31は、超音波振動子33が装着
されて、太径となった本体部31aにコード32への連
結側の縮径された連結部31bから構成され、円筒状部
36の内径は、コード32の外径より大きく、先端筐体
31の連結部31bの外径と同じか、またはそれより小
さくなっている。これによって、先端筐体31の連結部
31bは保持部材35内にほぼ密嵌状態にして装着され
る。なお、保持部材35は先端筐体31とは分離可能に
連結する構成しても良いが、接着剤等を用いて固定する
こともできる。また、保持部材35における円筒状部3
6の外径寸法は、処置具挿通チャンネル5における先端
開口部の内径より僅かに小さくなっている。ここで、ラ
ジアル超音波走査を行う超音波振動子を内蔵している関
係から、先端筐体31の本体部31aは略円筒状に形成
されており、保持部材35のフランジ部37の外径寸法
は、先端筐体31の外径寸法と同じか、それより小さく
なっている。勿論、この保持部材35を処置具挿通チャ
ンネル5に装着した時に、フランジ部37が照明窓や観
察窓を覆わないようになっている。
【0018】以上のように構成される保持部材35は、
その挿通路38内にコード32を挿通させた状態に組み
込まれる。そして、保持部材35のフランジ部37は、
先端筐体31側に向けられている。内視鏡1を体腔内に
挿入する前の段階で、保持部材35を組み込んだ状態の
超音波プローブ30は、そのコード32の先端に設けた
コネクタ部を挿入部3の先端における処置具挿通チャン
ネル5の開口部側から挿入して、処置具導入部6から取
り出し、走査操作ユニット11に連結すると共に、走査
操作ユニット11から引き出したケーブル24を超音波
観測装置25に接続しておく。
【0019】この状態で、内視鏡1の挿入部3を体腔内
に挿入するが、この体腔内への挿入時に、超音波プロー
ブ30の先端筐体31を固定的に保持する。このため
に、保持部材35のフランジ部37側から円筒状部36
内に先端筐体31の連結部31bを嵌合させると共に、
この円筒状部36を処置具挿通チャンネル5の開口部側
に嵌入させる。ここで、保持部材35は弾性部材で形成
されているから、この保持部材35は処置具挿通チャン
ネル5の内面と先端筐体31の連結部31bにおける外
周面との間に挾持されて、ある程度圧縮された状態にな
り、これにより先端筐体31は固定的に保持できる。こ
のように、挿入部3の先端から突出する超音波プローブ
30の先端筐体31が安定的に保持されることにより、
挿入部3を体腔内に挿入する際に、先端筐体31が邪魔
にならない。従って、超音波プローブ30を組み込んだ
内視鏡1の挿入部3の体腔内への挿入操作性が良好にな
り、特に狭窄な部位を通過させる操作等を円滑に行うこ
とができ、かつ患者の苦痛軽減も図られる。
【0020】以上の状態で、先端筐体31内の超音波振
動子33を回転させながら、所定の角度毎に超音波パル
スを体内に送信して、その反射エコーを受信することに
よって、ラジアル超音波走査が行われる。ここで、先端
筐体31は保持部材35を介して処置具挿通チャンネル
5に固定されているが、超音波振動子33が設けられて
いる本体部31aは保持部材35のフランジ部37より
突出した状態になっているから、ラジアル超音波走査を
行う際に、保持部材35が超音波の送受信経路に対して
邪魔になるようなことはない。そして、超音波走査を行
う際には、超音波振動子33を所定の位置に配置しなけ
ればならないが、超音波振動子33を設けた先端筐体3
1は挿入部3の先端から常に一定の距離を置いた位置に
保持されているから、挿入部3を適宜操作することによ
り、即ち挿入部3を押し引きしたり、この挿入部3に設
けられているアングル部を湾曲させたりすることによっ
て、超音波振動子33を所望の位置に配置して超音波走
査を行うことができる。
【0021】ところで、処置具挿通チャンネル5内に保
持部材35が嵌合されていると、処置具挿通チャンネル
5が閉塞した状態になってしまう。超音波走査を行う際
においては、体腔内に超音波伝達媒体として、例えば脱
気水を注入するが、この脱気水は通常、処置具挿通チャ
ンネルを介して供給される。挿入部において、超音波プ
ローブ30が挿通されている処置具挿通チャンネル5以
外にもう一つの処置具挿通チャンネルが設けられておれ
ば、この処置具挿通チャンネルを介して脱気水を供給で
きる。ただし、他の処置具挿通チャンネルが設けられて
いない場合には、保持部材35により処置具挿通チャン
ネル5が閉塞されてしまうと、脱気水を供給できなくな
る。
【0022】そこで、保持部材35の処置具挿通チャン
ネル5への嵌入度合いをある程度緩くしておき、また好
ましくは保持部材35を先端筐体31に固着させておく
ことによって、コード32を処置具挿通チャンネル5内
に押し込むように操作すれば、保持部材35は処置具挿
通チャンネル5から脱出することになる。ここで、先端
筐体31の安定性が最も必要なのは、挿入部3を体腔内
に押し込む際であり、この時には先端筐体31は処置具
挿通チャンネル5内に押し込まれる方向に力が加わるか
ら、保持部材35の処置具挿通チャンネル5への嵌合度
合いとしては、保持部材35が僅かに圧縮される程度の
保持力が存在すれば、保持部材35及び先端筐体31が
処置具挿通チャンネル5から逸脱するおそれはない。従
って、処置具挿通チャンネル5を脱気水の供給経路とし
て利用できる。また、所要量の脱気水を供給した後に、
コード32を引っ張れば、超音波プローブ30の先端筐
体31に固着されている保持部材35が処置具挿通チャ
ンネル5内に引き込まれることになる。しかも、保持部
材35の円筒状部36には呼び込み部36aが設けられ
ているから、円滑かつ確実に保持部材35を処置具挿通
チャンネル5に保持させることができる。
【0023】ところで、体腔内壁と超音波振動子との間
に空気層が介在するのを防止して、超音波信号の減衰を
極力抑制すると共に、超音波振動子と体腔内壁との間に
所定のスタンドオフを設けるために、先端筐体にバルー
ンを装着して、このバルーン内に超音波伝達媒体を充填
することにより膨出させるように構成する場合もある。
このように、超音波プローブにバルーンを装着する場合
には、図3及び図4に示したように構成する。
【0024】これらの図において、40は超音波プロー
ブを示し、この超音波プローブ40は先端筐体41に可
撓性のあるコード42を連結して設け、先端筐体41内
には超音波振動子43が基台44に装着された状態で収
納されている点については、前述した第1の実施の形態
で説明したものと同様である。また、先端筐体41は超
音波振動子43が装着されている本体部41aと、コー
ド42に連結するために、縮径された連結部41bとか
ら構成され、連結部41bには保持部材45が嵌合され
る。保持部材45はゴム等の弾性部材からなり、円筒状
部46にフランジ部47を連設することにより構成さ
れ、円筒状部46にはコード42が挿通されて、先端筐
体41の連結部41bが密嵌状に嵌合される挿通路48
が設けられている点についても、第1の実施の形態と実
質的に同じである。
【0025】先端筐体41における本体部41aの先端
部分の外周部には円環状の凹溝49が形成されており、
この凹溝49と保持部材45の円筒状部46からフラン
ジ部47への移行部との間には、バルーン50が装着さ
れている。バルーン50は両端に止着リング50a,5
0bを有し、止着リング50a,50b間の部位が可撓
膜50cとなったものであり、内部に脱気水等の超音波
伝達媒体を供給すると、所定量膨出するようになってい
る。そして、このバルーン50の内部に脱気水を供給す
るために、保持部材45には流通路51が穿設されてい
る。この流通路51は、一端が円筒状部46の端面に開
口し、他端はフランジ部47の外周面に開口している。
保持部材45は処置具挿通チャンネル5に密嵌状態に嵌
合されて、その間から流体が溢出しないように保持され
ているから、処置具挿通チャンネル5内に脱気水を供給
すると、流通路51を介してバルーン50における可撓
膜50cの部位に流入させて、この可撓膜50cを膨出
させることができる。
【0026】以上のことから、挿入部3を体腔内に挿入
して、所定の超音波検査を行うべき部位にまで導かれる
までは、バルーン50内に脱気水を供給せず、このバル
ーン50の可撓膜50cを縮小した状態に保持する。そ
して、超音波検査を行う際には、処置具挿通チャンネル
5内に脱気水を圧送させて、この処置具挿通チャンネル
5から流通路51を介してバルーン50内に脱気水を供
給して所定量膨出させる。そして、バルーン50の可撓
膜50cを体腔内壁に接触させた状態で、即ち超音波振
動子43を体腔内壁から所定距離だけ離した位置から超
音波の送受信を行える。これによって、超音波信号の減
衰抑制と、スタンドオフによる多重エコーの受信防止と
を図ることができる。
【0027】また、バルーン50には止着リング50
a,50bが設けられているから、図5に示したよう
に、保持部材45′として、軸線方向に1箇所貫通する
割りを設けるように構成することもできる。一方の止着
リング50aを先端筐体41の本体部41aに設けた凹
溝49に嵌合させ、かつ他方の止着リング50bを保持
部材45′の円筒状部46′からフランジ部47′への
移行部に嵌合させると、この保持部材45′を先端筐体
41の連結部41bに装着した状態に保持できる。この
ように構成すれば、連結部41bの外径寸法が異なる先
端筐体41にも保持部材45′を装着することができ、
また割りの部分に所定の間隔が生じる状態で連結部41
bに装着することによって、この間隔の部位を超音波伝
達媒体をバルーン50内に導くための流通路51′とし
て機能させることができる。そして、バルーン50の止
着リング50bをフランジ部47′と挿入部3の先端面
との間に挾持させることによって、処置具挿通チャンネ
ル5との間から超音波伝達媒体が溢出するのを防止する
機能を発揮させる。
【0028】以上のように構成した場合には、保持部材
45′のフランジ部47′を挿入部3の先端面に押し付
けるように装着する。これによって、バルーン50の止
着リング50bがフランジ部47′と挿入部3の先端面
との間に挾持された状態になり、この止着リング50b
がシール用のリングとして機能することになるから、保
持部材45′に間隔を形成して流通路51′として機能
させる場合に、この流通路51′が外部と連通しないよ
うに保持される。
【0029】さらに、図6乃至図9は、本発明の他の実
施の形態を示すものである。この実施の形態において
は、内視鏡1の挿入部3における処置具挿通チャンネル
5の開口部に保持部材を装着するのではなく、フード部
材60を装着して、このフード部材60に保持部材とし
ての機能を持たせたものである。
【0030】而して、フード部材60は全体がゴム等の
弾性部材から構成され、略半円形状の保持部61に円環
状のバンド部62を連設したものである。そして、バン
ド部62の内径寸法は挿入部3の外径寸法より小さくな
っており、従ってこのバンド部62を挿入部3の先端部
分に嵌合させると、所定の締め付け力が働くようにな
り、かつ保持部62は挿入部3の先端面に当接する。保
持部62は、挿入部3の先端面において、処置具挿通チ
ャンネル5の開口部を覆うが、照明窓及び観察窓は開放
するように、上部が開口している。
【0031】図7に示したように、保持部61には、バ
ンド部62側に突出する突出部61aが連設されてお
り、この突出部61aの外径寸法は処置具挿通チャンネ
ル5の開口部の内径とほぼ一致している。また、保持部
61には段差を有する透孔63が形成されている。この
透孔63は保持部61の先端面に開口しており、この開
口部から途中位置までは大径部63aで、その後に縮径
されて、突出部61aの端面に開口する小径部63bと
なっている。
【0032】超音波プローブ70は、先端に先端筐体7
1を有し、この先端筐体71には可撓性を有するコード
72が延在されている点については前述した各実施の形
態と格別変わらないが、先端筐体71はそのほぼ全長に
わたって円筒状に形成されている。そして、コード72
はこの円筒状をした先端筐体71から直接引き出されて
いる。そして、先端筐体71の外径寸法は透孔63の大
径部63aの孔径より僅かに大きく、またコード72の
外径は小径部63bの孔径よりも小さくなっている。ま
た、大径部63aの深さは、先端筐体71を安定的に保
持できるという条件下で、できるだけ浅くし、少なくと
も先端筐体71内に装着した超音波振動子73が透孔6
3内に入り込まない深さとする。
【0033】さらに、フード部材60には、軸線方向に
向けて突条64が形成されており、この突条64には貫
通孔65が穿設されている。そして、挿入部3の外面に
沿ってチャンネル66が延在されており、このチャンネ
ル66は貫通孔65に接続されている。なお、このチャ
ンネル66及び貫通孔65を穿設した突条64は内視鏡
の挿入部に他の処置具挿通チャンネルが設けられている
場合には、これを設ける必要はない。このように、他の
処置具挿通チャンネルが設けられている場合には、必要
に応じて保持部61にこの他の処置具挿通チャンネルの
延長線上の位置に透孔を設ける。
【0034】以上のように構成することによって、フー
ド部材60における保持部61に形成した透孔63の大
径部63a側から超音波プローブ70のコード72を差
し込んで、小径部63bに挿通させると、先端筐体71
は大径部63aに密嵌されて、先端筐体71はフード部
材60に固定される。この状態で、コード72の先端側
に設けたコネクタ部を挿入部3の先端における処置具挿
通チャンネル5の開口部側から挿入して、フード部材6
0のバンド部62を挿入部3に嵌合させ、かつ保持部6
1における突出部61aを処置具挿通チャンネル5内に
挿通させる。また、必要に応じてチャンネル66を突条
64の貫通孔65に接続する。これによって、超音波プ
ローブ70が内視鏡1に組み込まれた状態になり、処置
具挿通チャンネル5より大径となった先端筐体71は挿
入部3の先端に安定した状態に保持されるから、体腔内
への挿入操作性が良好になり、患者の苦痛軽減も図るこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は処置具挿
通チャンネルの内径より大きな外径を有する超音波プロ
ーブの先端筐体におけるコードへの連結部を処置具挿通
チャンネルの挿入部の先端への開口部乃至その前方部に
着脱可能に固定する保持部材を設ける構成としたので、
超音波プローブを予め処置具挿通チャンネル内に挿通さ
せた状態で、この処置具挿通チャンネルの内径より太い
先端筐体を安定的に保持でき、体腔内等への挿入操作性
が良好になり、患者の苦痛軽減が図られる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す超音波プローブを
内視鏡の挿入部に連結する前の状態の外観図である。
【図2】図1において、超音波プローブの先端筐体を挿
入部に固定した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の異なる実施の形態を示す超音波プロー
ブにバルーンを脱着し、内視鏡の挿入部への連結前の状
態を示す外観図である。
【図4】図3において、超音波プローブにバルーンを装
着し、かつ内視鏡の挿入部に固定した状態を示す断面図
である。
【図5】保持部材の変形例を示す外観図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す超音波プロー
ブを内視鏡の挿入部に固定した状態の外観図である。
【図7】図6の状態でのフード部材の断面図である。
【図8】正面側から見たフード部材の外観図である。
【図9】裏面側から見たフード部材の外観図である。
【図10】従来技術の超音波プローブを内視鏡に装着し
た状態の構成説明図である。
【図11】超音波プローブの先端側の部分の断面図であ
る。
【図12】超音波プローブの基端部を走査操作ユニット
と連結した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 3 挿入部 5 処置具挿通チャンネル 6 処置具導入部 30,40,70 超音波プローブ 31,41,71 先端筐体 31a,41a 大径部 31b,41b 連結部 32,42,72 コード 33,45,45′ 保持部材 34,46,46′ 円筒状部 35,47,47′ フランジ部 50 バルーン 51,51′ 流通路 60 フード部材 61 保持部 62 バンド部 63 透孔 63a 大径部 63b 小径部 64 突条 65 貫通孔 66 チャンネル

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を内蔵した先端筐体に、基
    端部がコネクタ部となった可撓性のコードを連設し、内
    視鏡の処置具挿通チャンネルの内径に対して、コード及
    びコネクタ部はそれより細く、先端筐体はそれより太い
    外径寸法を持たせた超音波プローブを有し、この超音波
    プローブは、コネクタ部を処置具挿通チャンネルの先端
    開口部側から挿入して内視鏡に装着するものにおいて、
    前記先端筐体のコードへの連結部を処置具挿通チャンネ
    ルの挿入部の先端への開口部乃至その前方部に着脱可能
    に固定する保持部材を設ける構成としたことを特徴とす
    る経内視鏡的に挿入される超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記先端筐体の前記コードへの連結部に
    円筒状の細径部を形成すると共に、前記保持部材を前記
    開口部に着脱可能に固定されるリング状弾性部材で形成
    し、このリング状弾性部材の内径は前記先端筐体の細径
    部の外径より小さくしたことを特徴とする請求項1記載
    の経内視鏡的に挿入される超音波検査装置。
  3. 【請求項3】 前記リング状弾性部材は、その軸線方向
    に向けて貫通する割りを1箇所設ける構成としたことを
    特徴とする請求項2記載の経内視鏡的に挿入される超音
    波検査装置。
  4. 【請求項4】 前記リング状弾性部材は、その先端側に
    フランジ部を設け、前記先端筐体からこのフランジ部に
    わたるようにバルーンを装着する構成としたことを特徴
    とする請求項2記載の経内視鏡的に挿入される超音波検
    査装置。
  5. 【請求項5】 前記リング状弾性部材には、一端が処置
    具挿通チャンネル内に開口し、他端がバルーンの内部に
    開口する超音波伝達媒体供給流路を設ける構成としたこ
    とを特徴とする請求項4記載の経内視鏡的に挿入される
    超音波検査装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部材は、前記挿入部の先端に嵌
    合される弾性部材からなるフード部材で形成し、このフ
    ード部材には、処置具挿通チャンネルの開口部に対応す
    る位置に前記先端筐体のコードへの連結部が挿通可能な
    取付孔と、内視鏡の観察機構を露出させる開口部とを設
    ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の経内視
    鏡的に挿入される超音波検査装置。
  7. 【請求項7】 前記フード部材には、前記処置具挿通チ
    ャンネルの開口内に挿入され、前記超音波プローブの先
    端筐体のコードへの連設側の部位が挿入される挿入孔を
    設ける構成としたことを特徴とする請求項6記載の経内
    視鏡的に挿入される超音波検査装置。
  8. 【請求項8】 前記フード部材には処置具を挿通させる
    処置具挿通路を連結して設ける構成としたことを特徴と
    する請求項6記載の経内視鏡的に挿入される超音波検査
    装置。
JP27690496A 1996-09-30 1996-09-30 経内視鏡的に挿入される超音波検査装置 Expired - Fee Related JP3281931B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27690496A JP3281931B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 経内視鏡的に挿入される超音波検査装置
US08/939,697 US5827175A (en) 1996-09-30 1997-09-29 Endoscopically inserting ultrasound probe

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27690496A JP3281931B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 経内視鏡的に挿入される超音波検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1099336A JPH1099336A (ja) 1998-04-21
JP3281931B2 true JP3281931B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=17576015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27690496A Expired - Fee Related JP3281931B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 経内視鏡的に挿入される超音波検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3281931B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001327460A (ja) * 2000-05-18 2001-11-27 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP4554034B2 (ja) * 2000-05-31 2010-09-29 オリンパス株式会社 医療用ガイドワイヤ
JP4929453B2 (ja) * 2006-02-09 2012-05-09 国立大学法人 東京医科歯科大学 内視鏡用多目的処置フード及び内視鏡
EP3824791B1 (en) * 2018-07-19 2023-11-29 FUJIFILM Corporation Endoscope auxiliary tool and endoscope
JP7219580B2 (ja) * 2018-10-11 2023-02-08 オリンパス株式会社 超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法
WO2023229165A1 (ko) * 2022-05-26 2023-11-30 주식회사 엔도핀 내시경 장치용 초음파 프로브 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1099336A (ja) 1998-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0061332B1 (en) Combined endoscope and ultrasonic diagnostic device
JP3134726B2 (ja) 超音波診断装置
JP3409655B2 (ja) 経内視鏡的に挿入される超音波診断装置
JP3281931B2 (ja) 経内視鏡的に挿入される超音波検査装置
JP3731315B2 (ja) 経内視鏡的に挿入される超音波プローブ
WO2020079762A1 (ja) ガイドチューブ、超音波プローブ、超音波観察システム、及び超音波観察システムの使用方法
JP3146908B2 (ja) 体腔内検査装置
JP3139334B2 (ja) 超音波診断装置
JP3438559B2 (ja) 内視鏡挿通用超音波検査装置のバル−ン装着装置
JP3876525B2 (ja) 超音波検査装置用バルーン装置
JP2991068B2 (ja) 超音波診断装置
JP4258581B2 (ja) 超音波検査装置
JP4618397B2 (ja) 超音波プローブガイド装置
JP3077497B2 (ja) 超音波診断装置
JPH119601A (ja) 超音波観測用内視鏡装置及びバルーン装置
JP3281930B2 (ja) 超音波プローブガイド装置
JP3409654B2 (ja) 経内視鏡的に挿入される超音波診断装置
JP2002011009A (ja) 超音波検査装置
JP2996104B2 (ja) 超音波診断用バルーン
JP3402169B2 (ja) 内視鏡挿通用超音波プローブ
JP2996105B2 (ja) 超音波診断用バルーン
JP3042332B2 (ja) 体腔内挿入型超音波診断装置
JPH11155866A (ja) バルーン装着装置
JPH0690953A (ja) カテーテル状超音波プローブ
JPH0131211Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees