JP3042332B2 - 体腔内挿入型超音波診断装置 - Google Patents

体腔内挿入型超音波診断装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内に挿入されて、
超音波診断を行う体腔内挿入型超音波診断装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】体腔内に挿入される挿入部に超音波振動
子を設けて、体腔内でこの超音波振動子を作動させて、
体内の組織状態に関する情報を取得するようにした超音
波診断装置は、例えば超音波内視鏡等として、広く用い
られている。ここで、体腔内で超音波の送受信を行うに
当っては、超音波振動子の損傷や汚損等を防止すると共
に、ラジアル走査を行う場合における体腔内壁の巻き込
み等を防止するために、挿入部の先端にキャップを設け
て、このキャップ内に超音波振動子を設けるようにした
ものがある。
【0003】ところで、超音波振動子による超音波の送
受信信号の減衰を極力抑制するには、まずキャップは音
響特性に優れたもので形成しなければならない。ここ
で、例えば硬質ポリエチレン,ポリイミド,塩化ビニ
ル,エポキシ樹脂,ウレタン樹脂等は音響特性に優れた
ものであり、キャップの材質としては、これらから選択
して用いられる。また、空気中では超音波を著しく減衰
させることから、キャップの内部には、流動パラフィン
その他の超音波伝達媒体を封入する。さらに、超音波走
査を行う際に、キャップが直接体腔内壁と密着しておれ
ば良いが、必ずしもキャップを体腔内壁に完全に密着で
きずに、その間に空気が介在するおそれがあるから、キ
ャップと体腔内壁との間に空気が介在しないようにする
ために、バルーンが用いられる。バルーンはラテックス
等のように、可撓性及び音響特性の著しく良好な薄膜体
から構成されるもので、キャップを囲繞する状態に装着
され、このキャップの内部に、超音波伝達媒体として、
例えば脱気水等を供給して所定程度膨出させるようにな
っている。
【0004】而して、挿入部の先端における超音波振動
子の装着部分には、バルーンが装着されるが、体腔内へ
の装着時や取り出し時には、細く、しかも複雑に曲がっ
た経路に挿入されることから、バルーンに予め超音波伝
達媒体を充填して膨出させた状態にすることはできな
い。従って、バルーンを収縮させた状態で体腔内に挿入
し、超音波診断を行う際に、バルーン内に超音波伝達媒
体を供給するようにしている。このために、挿入部にお
けるバルーン装着部の内部の位置には、超音波伝達媒体
を供給する通路を開口させるようにしている。
【0005】体腔内でバルーンの内部に超音波伝達媒体
を供給する際に、空気を含まないようにしなければなら
ない。しかしながら、バルーンを挿入部に装着した時
に、その間から空気を確実に排除するのは極めて困難で
ある。また、超音波伝達媒体を供給する通路にも空気が
含まれていることがある。そこで、超音波伝達媒体の供
給経路に加えて、排出経路も設けるように構成したもの
もある。このように構成すれば、まず体腔内において、
バルーン内に一度ある程度まで超音波伝達媒体を供給し
て、供給経路全体に空気が含まない状態にするようにな
し、この時にバルーン内における超音波伝達媒体と空気
とが混在する流体を排出し、然る後に供給経路から超音
波伝達をバルーン内に送り込むことによって、バルーン
内には空気を含まない超音波伝達媒体のみを充填した状
態にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排出経路を
介してバルーン内の流体を排出するために、この排出経
路を負圧状態にした時に、バルーンがこの排出経路に吸
引されてしまうと、それ以上の流体の排出を行うことが
できなくなってしまう。このために、少なくとも排出経
路を挿入部の側面に直接開口させず、凹部を円周状に形
成して、この凹部内に開口するように構成したものも知
られている。しかしながら、バルーンは極めて可撓性に
富んだものであり、しかもこのバルーン内に超音波伝達
媒体を供給しない状態では、キャップに密着するように
して装着されている。従って、たとえ排出経路を凹部に
開口させたとしても、流体を排出する際に、バルーンの
排出経路が形成されている部位の近傍でキャップに密着
してしまうと、やはりそれ以上の流体の排出が不能とな
ってしまう。
【0007】以上のことから、例えば特公平6−90に
は、先端硬質部に超音波振動子を外部に露出する状態に
装着して、この超音波振動子の装着部分の前後の位置に
筒状のバルーンの両端を止着し、かつ先端硬質部の超音
波振動子が開口する側とは反対側に軸線方向に向けて溝
を形成し、この溝を超音波振動子の装着部の位置にまで
延在させるように構成したものが知られている。
【0008】勿論、以上のように構成すれば、バルーン
内の流体の排出は円滑に行えるが、キャップ内に超音波
振動子を設けるようにしたものにあっては、樹脂材で形
成したキャップは比較的薄肉に形成されており、しかも
ある程度柔軟性のあるものであることから、このような
溝を形成するのは極めて困難である。また、特にラジア
ル超音波走査を行わせる場合には、超音波振動子を収容
するキャップに凹凸を形成すると、この凹凸部において
超音波が乱反射することになるから、所謂アーチファク
トと呼ばれるノイズが発生するおそれがある等の問題点
がある。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、超音波振動子をキャ
ップ内に収容させて、このキャップにおける超音波振動
子の配設部位を囲繞するようにバルーンを装着したもの
において、このバルーン内の流体を速やかに排出できる
ようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、体腔等に挿入される挿入部の先端部
本体に音響特性に優れたキャップを連結するように装着
して、このキャップ内に超音波振動子を装着し、かつこ
のキャップにバルーンを装着して、このバルーン内で、
前記先端部本体の外面に超音波伝達媒体の給排部を設け
るようにしたものであって、前記キャップの超音波振動
子の配設より基端部側の部位に、このキャップの前記先
端部本体への連結部を囲繞するようにして、このキャッ
プの変形防止を図るための補強リングを嵌合させて設
け、この補強リングの外面には、その軸線方向の全長に
及び、前記給排部に凹部が連なるようになった凹凸部を
形成し、かつ前記給排部の先端側の壁部を前記凹部より
低い位置に配置する構成としたことをその特徴とするも
のである。
【0011】
【作用】キャップには、その基端部に補強リングを設け
て、このキャップの変形防止等を図るようにする。補強
リングをキャップに嵌合させる時に、滑り止めを行うた
めにその外表面に凹凸部を形成する。そして、この凹凸
部において、その基端側端部と先端側端部とは凹部が連
なるようにしている。従って、バルーンにおけるこの補
強リングと対面する部位は、たとえその表面にバルーン
が密着しても、凹部からなる通路が形成されるから、流
体の排出が不能になることはない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1に超音波診断装置として、超音
波観測機構に加えて、内視鏡観察機構を一体に組み込ん
だ超音波内視鏡を示す。ただし、本発明は、超音波内視
鏡に限定されるものではなく、要は体腔内に挿入され、
かつバルーンが装着される超音波診断装置に適用できる
ものである。
【0013】而して、図1において、1は挿入部を示
し、この挿入部は先端側から先端部本体1a,アングル
部1b及び軟性部1cから構成され、その大半の長さは
軟性部1cとなっている。挿入部1における軟性部1c
の基端部には本体操作部2が、またこの本体操作部2に
はユニバーサルコード3が連設されている。ユニバーサ
ルコード3の先端部は、3本に分岐しており、1本は光
源装置4に着脱可能に接続される光源コネクタ3aであ
って、この光源コネクタ3aを光源装置4に接続するこ
とによって、ユニバーサルコード3から本体操作部2を
経て挿入部1内に延在したライトガイドによって照明光
を伝送できるようになっている。また、もう1本はプロ
セッサ5に着脱可能に接続される電気コネクタ3bであ
る。この超音波内視鏡は、挿入部の先端に固体撮像素子
を設け、この固体撮像素子によって観察対象部の像を電
気信号に変換して、プロセッサ5にまで伝送して、この
プロセッサ5により信号処理が行われて、モニタ5aに
体腔内の映像が表示されるようになってる。残りの1本
は超音波コネクタ3cであって、この超音波コネクタ3
cは超音波観測装置6に着脱可能に接続されるようにな
っている。超音波観測装置6では、超音波反射エコー信
号を処理する信号処理部6aと、この信号処理により生
成された超音波画像が表示されるモニタ6bとを備えて
いる。
【0014】次に、図2に挿入部の先端部分の断面を、
また図3にバルーンを除いた状態の外観をそれぞれ示
す。図中において、10は照明窓、11は観察窓であっ
て、照明窓10には光源装置4からのライトガイド(図
示せず)の出射端が臨んで、体腔内に照明光を照射する
ためのものである。また、観察窓11には、固体撮像素
子(図示せず)が臨み、この固体撮像素子で観察対象部
を撮影して電気信号に変換されて、プロセッサ5に伝送
されるようになっている。さらに、12は送気送水ノズ
ルであり、観察窓11が汚損されると、この送気送水ノ
ズル12から送水されて、汚損物を除去し、次いで加圧
エアを噴出させて、観察窓11に付着する水滴が除去さ
れる。そして、これら照明窓10及び観察窓11により
内視鏡観察機構が構成され、この内視鏡観察機構は、先
端部本体1aに設けた平坦部に装着されている。
【0015】先端部本体1aの先端面からは超音波観測
機構が突出する状態に設けられている。超音波観測機構
は、先端部本体1aから突出する状態に設けた音響特性
に優れた樹脂材等からなるキャップ20を有し、このキ
ャップ20は先端部本体1aから延出した連結部21に
螺合されている。そして、この連結部21は中空のもの
であって、その中空部21aの内部には中空の回転軸2
2が挿通されて、軸受23により回転自在に支承されて
いる。この回転軸22の先端には支持台24が連結され
ており、この支持台24には超音波振動子25が取り付
けられている。なお、26は超音波振動子25に接続し
たケーブルである。また、キャップ20の先端部には透
孔20aが穿設されており、この透孔20aには栓体2
7が螺挿されて、シール部材28によりシールされてい
る。また、回転軸22と連結部21の内面との間にもシ
ール部材29が介装されており、これによって、キャッ
プ20における超音波振動子25を配設した部位は密閉
空間となっており、その内部には流動パラフィン等から
なる超音波伝達媒体が封入されている。この超音波観測
機構を構成する部位は、音響特性に優れた薄膜可撓部
材、例えばラテックス等からなるバルーン30が装着さ
れている。
【0016】このバルーン30は両端に断面円形状の係
止リング部30a,30bと、その間の可撓膜部30c
とから構成され、一端側の係止リング部30aは、キャ
ップ20の先端側に形成した円環状の凹溝31に嵌合固
定され、また他端側の係止リング30bは連結部21の
外周面に形成した円環状の凹溝32に嵌合固定されてい
る。従って、可撓膜部30cはキャップ20内の超音波
振動子25の配設位置を完全に覆うようになっている。
【0017】バルーン30の内部には脱気水等の超音波
伝達媒体が供給されるようになっており、このために連
結部21には供給路33が穿設されている。この供給路
33は、挿入部1から本体操作部2を経てユニバーサル
コード3の光源コネクタ3aにまで延在されて、この光
源コネクタ3aに設けた接続部34により超音波伝達媒
体の供給源を接続できるようになっている。そして、供
給路33は、連結部21において、凹溝32の形成部よ
り先端側に位置する円周状乃至円弧状の凹部35の底面
に開口している。また、この凹部35の底面には、排出
路36が開口しており、この排出路36も供給路33と
同様、挿入部1から本体操作部2を経てユニバーサルコ
ード3にまで延在され、その光源コネクタ3aに設けた
接続部37に通じている。従って、この接続部37には
吸引源が接続されるようになっている。
【0018】さらに、図中において、38は金属等から
なる補強リングを示し、この補強リング38は、キャッ
プ20の基端部における連結部21への螺合部を囲繞す
るようにして固着されており、このようにキャップ20
を補強リング38で覆うことによって、このキャップ2
0の連結部21への螺合部を安定的に保持するようにな
っている。ここで、図3から明らかなように、補強リン
グ38の外面は平滑面とはなっておらず、その軸線方向
に貫通するようにローレット加工が施されている。これ
によって、キャップ20を螺合する際に、滑りが防止さ
れて、円滑に所定の位置まで締め込むことができるよう
になっている。
【0019】以上のように、補強リング38の外面にロ
ーレット加工を施すことによって、補強リング38の外
面部は微小な凹凸が多数形成され、図4に示したよう
に、その谷部38aは軸線方向に貫通する状態となって
いる。そして、供給路33及び排出路36が開口してい
る凹部35を区画するための先端側の壁部35aは、こ
のローレットによる谷部38aの底部より低い状態とな
っている。これによって、凹部35は補強リング38の
谷部38aと通じている。
【0020】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、この挿入部1は体腔内に挿入されて、その先端
部本体1aが所定の観察対象部にまで導かれる。なお、
この挿入部1の体腔内への挿入時にはバルーン30は収
縮状態に保持しておく。そして、照明窓10を介しての
照明下で、観察窓11を介して得られる観察対象部を観
察することによって、内視鏡検査を行うことができる。
そして、予め予定されていたか、または内視鏡検査の結
果に基づいて、所定の部位における体内の組織状態に関
する情報を取得する超音波診断が行われる。このために
は、前述した内視鏡観察機構による観察を行いながら、
まず先端部本体1aから突出する状態に設けたキャップ
20をこの超音波診断を行うべき部位に配置する。
【0021】超音波診断を実行するに先立って、バルー
ン30内に超音波伝達媒体を供給して、所望の程度に膨
出させる。このために、供給路33から超音波伝達媒体
を供給するが、この時に、バルーン30内及び供給路3
3内に空気が存在している場合には、まずこの空気を排
出しなければならない。
【0022】そこで、一度供給路33から超音波伝達媒
体を送り込んで、少なくとも供給路33から空気を排出
する。そして、供給路33から空気が完全に排除される
と、排出路36内を負圧にすることによって、バルーン
30に送り込まれた超音波伝達媒体と空気とからなるバ
ルーン内流体を吸引除去する。ここで、バルーン30内
に吸引力が作用すると、バルーン30は収縮することに
なり、このバルーン30の可撓膜部30cはキャップ2
0に密着しようとする。ただし、排出路36を設けた凹
部35から所定の部位までは補強リング38で覆われて
おり、しかもこの補強リング38には凹部35に連なる
谷部38aを持ったローレットが形成されているから、
たとえバルーン30の可撓膜部30cが補強リング38
に密着したとしても、流体の排出路36への吸引に支障
を来すようなことはない。
【0023】ところで、補強リング38が図2にDで示
したように、超音波信号の送受信領域には及ばないよう
にする必要があり、このために、キャップ20の先端側
においては、バルーン30の可撓膜部30cはキャップ
20と対面しているから、この部位で密着が生じること
はあるが、補強リング38の部位では、そのローレット
が全周にわたって形成されていることから、凹部35に
連なる谷部38aによる小さな通路が全周に及ぶことに
なり、しかもこの通路はキャップ20の面に沿う方向と
なっている。従って、バルーン30の可撓膜部30cと
キャップ20との間に流体が介在してる限りは、バルー
ン30がキャップ20の表面に押し付ける方向に吸引力
が作用することはないので、たとえ可撓膜部30cの先
端側の部位が直接キャップ20に対面していたとして
も、流体の排出を大きく妨げるようなことはない。
【0024】なお、バルーン30内の流体において、排
出しなければならないのは空気であり、超音波伝達媒体
が残存していても、格別問題とはならないから、アング
ル部1bを湾曲させて、キャップ20が下向きとなるよ
うな姿勢を取らせた状態にして流体の排出を行えば、少
なくとも空気は完全に排出できる。
【0025】排出路36による流体の排出を行うことに
よって、バルーン30内の流体、特に空気が完全に排出
されると、排出路36と吸引源との接続を遮断して、供
給路33から再び超音波伝達媒体を供給することによっ
て、図2に仮想線で示したように、バルーン30を所望
の状態にまで膨出させる。
【0026】以上の状態で、回転軸22を回転させなが
ら、超音波振動子25から所定の角度毎に超音波パルス
を体内に向けて送信し、その反射エコーを受信させ、こ
の反射エコー信号を超音波観測装置6にまで伝送するこ
とによって、この超音波観測装置6における信号処理部
6aにおいて所定の信号処理を行った上で、モニタ6b
に超音波画像が表示される。なお、この場合には、ラジ
アル超音波画像を取得できるが、超音波振動子を直線方
向に移動させれば、リニア走査を行うことができ、さら
に機械的乃至電子的に種々の方向に走査できるようにな
る。而して、前述したように、超音波振動子25を作動
させるに当って、バルーン30内には空気が含まない状
態となることから、超音波信号の減衰が著しく抑制され
ることになり、モニタ6bに表示される超音波画像の画
質は極めて良質なものとなる。
【0027】さらに、超音波診断が終了した後には、や
はりバルーン30内の超音波伝達媒体を排出しなければ
ならないが、この時にも、排出路36を作動させること
によって、少なくとも挿入部1を体腔から取り出す際
に、患者に苦痛を与えない程度にはバルーン30を収縮
できる。
【0028】ここで、前述した実施例においては、補強
リング38の外周面に軸線方向に向けての一文字ローレ
ットを形成するように構成したものを示したが、図5に
示したように、補強リング40の外周面に軸線に対して
斜めに交差する、所謂あやめローレットを形成するよう
にすることもでき、また図6に示したように、補強リン
グ41の外周面に多数の微小突起を形成することもでき
る。なお、これら図5及び図6において、第1の実施例
と同一または均等な部材には同一の符号が付されてい
る。要するに、補強リングの外周面には、キャップを先
端部本体の連結部に螺合する際に、滑り止め機能を発揮
すると共に、その一側の端部から他側の端部に向けて微
小な通路が全周にわたって形成されておれば良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、超音波
振動子が内蔵されているキャップの先端部本体への連結
部を囲繞するようにして、このキャップの変形防止を図
るために嵌合される補強リングの外面に、その軸線方向
の全長に及び、給排部に凹部が連なるようになった凹凸
部を形成し、しかも給排部の先端側の壁部を凹部より低
い位置に配置する構成としたので、超音波振動子をキャ
ップ内に収容させて、このキャップにおける超音波振動
子の配設部位を囲繞するようにバルーンを装着したもの
において、このバルーン内の流体を速やかに排出できる
ようになり、バルーン内に超音波伝達媒体を供給して膨
出させた時に、内部に空気が入り込まないようにするこ
とができ、かつキャップを先端部本体に着脱する際に、
補強リングの外面の凹凸部が滑り止めとしての機能を発
揮する等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波診断装置を超音波内視鏡として
構成した場合の全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例における挿入部の先端部
分の断面図である。
【図3】バルーンを取り除いて示す図2の外観図であ
る。
【図4】図2の要部拡大図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図3と同様の外観
図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す図3と同様の外観
図である。
【符号の説明】
1 挿入部 1a 先端部本体 6 超音波観測装置 20 キャップ 21 連結部 24 支持台 25 超音波振動子 30 バルーン 31,32 凹溝 33 供給路 35 凹部 36 排出路 38,40,41 補強リング 38a 谷部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔等に挿入される挿入部の先端部本体
    音響特性に優れたキャップを連結するように装着し
    て、このキャップ内に超音波振動子を装着し、かつこの
    キャップにバルーンを装着して、このバルーン内で、前
    記先端部本体の外面に超音波伝達媒体の給排部を設ける
    ようにしたものにおいて、前記キャップの超音波振動子
    の配設より基端部側の部位に、このキャップの前記先端
    部本体への連結部を囲繞するようにして、このキャップ
    の変形防止を図るための補強リングを嵌合させて設け、
    この補強リングの外面には、その軸線方向の全長に及
    び、前記給排部に凹部が連なるようになった凹凸部を形
    し、かつ前記給排部の先端側の壁部を前記凹部より低
    い位置に配置する構成としたことを特徴とする体腔内挿
    入型超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記給排部は、超音波伝達媒体の供給路
    と排出路とが開口する円弧状乃至円環状の凹部で形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の体腔内挿入型超音波
    診断装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップは、前記先端部本体に螺合
    させ、また前記補強リングはこのキャップの螺合部のほ
    ぼ全長を囲繞する金属リングで形成し、この補強リング
    に設けられる凹凸部は、軸線方向に貫通する状態に形成
    した一文字ローレット、補強リングの軸線方向に貫通す
    る状態に形成したあやめローレットまたは補強リングの
    外周全面に形設した微小突起のいずれかであることを特
    徴とする請求項1または2記載の体腔内挿入型超音波診
    断装置。
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