JPH0556979A - 超音波検査装置 - Google Patents

超音波検査装置

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JPH0556979A
JPH0556979A JP3322401A JP32240191A JPH0556979A JP H0556979 A JPH0556979 A JP H0556979A JP 3322401 A JP3322401 A JP 3322401A JP 32240191 A JP32240191 A JP 32240191A JP H0556979 A JPH0556979 A JP H0556979A
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scanning
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 リニア走査方式でもラジアル走査方式でも作
動させることを可能にする。 【構成】 超音波プローブの基端部が着脱可能に接続さ
れる操作ユニット10にマニュアル操作でスライド可能
な操作杆20を設け、操作杆20にプローブの挿入部材
2の基端部分を把持させ、かつプローブが接続される回
転体14をモータ36により回転駆動させる。走査モー
ドをリニア走査モードとラジアル走査モードとの間に切
り換えるために切換スイッチ44が設け、これにより、
リニア用のエンコーダ25がエンコーダ処理回路に接続
され、操作杆20を押し引き操作すれば、リニア走査が
可能と、また、スイッチを他側に倒せば、ラジアル用の
エンコーダ37がエンコーダ処理回路に接続して、ラジ
アル走査が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の体内等に挿入さ
れて、超音波診断,検査を行うための超音波検査装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波検査装置は、超音波振動子とその
観測装置とを有し、この超音波観測装置は超音波信号の
送信回路及び受信回路と、超音波反射エコー信号の処理
回路及び超音波画像のモニタ装置とから大略構成され
る。そして、超音波振動子によって体内に向けて超音波
を送信してその反射エコーを受信し、この受信信号を超
音波観測装置に伝送して信号処理を行うことにより体内
組織の状態等に関する情報を取得して、モニタ装置に超
音波画像として表示するものであって、医療等の分野に
おいて広く用いられている。
【0003】ここで、超音波検査,診断の精度及び機能
の向上を図るために、近年においては、超音波振動子を
体内に挿入して、検査,診断の対象となる部位の近傍位
置にまで導いて、超音波の送受信を行うようにしたもの
が用いられている。また、内視鏡による検査,診断に加
えて当該の検査対象部位の体腔壁内組織に関する情報を
も取得して、3次元的な検査を行うために、超音波プロ
ーブを体腔内挿入用の細径のカテーテルや内視鏡の鉗子
その他の処置具を挿通するために設けられている処置具
挿通チャンネルをガイドとして体内に挿入する構成とし
たものも開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波振動
子を走査させて超音波画像を取得するに当っては、その
走査方式として、電子走査式のものと、機械走査式のも
のとがあり、また機械走査式のものにあっては、超音波
振動子を直線的に変位させるようにしたリニア走査式の
ものと、回転方向に変位させるラジアル走査式のものが
代表的なものである。そして、前述したように、内視鏡
をガイドとして挿入するタイプのものにあっては、超音
波振動子の小型化等の見地から機械走査式で作動させる
ように構成したものが一般に用いられる。
【0005】ここで、機械式でリニア走査を行うものに
あっては、超音波プローブの先端に設けた超音波振動子
を体腔等の腔壁に密着させるか、または水等の超音波伝
播部材を介在させて、腔壁に対面させて、超音波プロー
ブを手動若しくはモータ等適宜の駆動手段により押し引
き操作することにより、超音波振動子を直線的に移動さ
せ、この直線的移動量をエンコーダ等の位置検出手段で
検出して、その位置信号に基づいて、所定距離間隔毎に
超音波パルスを入射し、その反射エコーを受信して、こ
の超音波受信信号を超音波観測装置に伝送する。そし
て、この超音波受信信号と超音波振動子の位置信号とに
基づいて、超音波観測装置に超音波画像を表示すること
ができる。また、ラジアル機械走査方式の超音波検査装
置は、超音波プローブをモータ等の回転駆動手段に接続
し、この回転駆動手段により超音波振動子を回転させな
がら超音波の送受信を行うものであって、この方式で
は、超音波振動子の回転角度を検出して、所定の角度毎
に超音波パルスを入射して、超音波受信信号を取得し
て、超音波画像を表示する。
【0006】これら各走査方式のうち、超音波検査を行
うべき部位,検査の態様等によっては、リニア走査を行
う方が便利である場合があり、またラジアル走査方式の
方が有利な場合もある。また、リニア走査による縦方向
の断層像とラジアル走査による横方向の断層像とを取得
することが、検査,診断を行う上で極めて有利である。
しかしながら、従来技術による機械走査式の超音波検査
装置にあっては、リニア走査方式またはラジアル走査方
式のいずれか一方の走査方式しか取れない構造となって
おり、従って超音波検査の要求に応じて走査方式を選択
したり、また両走査方式によって体腔の内部組織を立体
的に把握する等といった操作を行うのは全く不可能であ
った。
【0007】本発明は叙上の点に鑑みてなされたもので
あって、リニア走査方式でもラジアル走査方式でも作動
させることができるようにした超音波検査装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、可撓性を有する挿入部材の先端に超音
波振動子を回転自在に装着し、該挿入部材内に挿通した
回転伝達手段によって超音波振動子を回転させる超音波
プローブと、前記超音波プローブの基端部が着脱可能に
装着され、この超音波振動子を直線方向に移動させてリ
ニア走査を行わせるリニア操作手段と、回転方向に変位
させてラジアル走査を行わせるラジアル操作手段とを装
着した操作ユニットと、前記超音波振動子をリニア走査
モードによる操作と、ラジアル走査モードによる操作と
の間に切り換えるための走査モード切換手段とから構成
したことをその特徴とするものである。
【0009】
【作用】このような構成を採用することによって、走査
モード切換手段をリニア操作モードに設定しておけば、
リニア操作手段を操作し、超音波振動子を直線方向に変
位させることによって、該超音波振動子をリニア走査さ
せて、リニア方向の超音波画像情報を取得できる。ま
た、走査モード切換手段をラジアル走査モード側に切り
換えると、ラジアル操作が可能となって、超音波振動子
をラジアル方向に変位させて、この方向における体内等
における超音波情報が得られる。このように、モード切
換手段を操作して、操作モードの切り換えを行うだけの
極めて簡単な操作によって、リニア走査させることがで
きるし、またラジアル走査を行わせることもできるよう
になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、以下においては、超音波検査装置を
内視鏡Sの鉗子その他の処置具を挿通させるために設け
られる処置具挿通チャンネルCを介して体内に導くよう
に構成したものとして説明するが、この超音波検査装置
における超音波プローブを直接体内に挿入するように構
成することも可能である。
【0011】そこで、図1に超音波検査装置の全体構成
を示す。図中において、1は超音波プローブを示し、該
超音波プローブ1は軟性部材からなる挿入部材2の先端
に硬質部材からなる先端部本体3を連結し、この先端部
本体3に凹部3aを形成し、この凹部3aに単板振動子
からなる超音波振動子4を装着している。先端部本体3
は、挿入部材2に対して相対回転可能となっており、該
先端部本体3に装着した超音波振動子4の送受信面4a
はこの先端部本体3の一側に形成した開口に臨んでい
る。そして、超音波振動子4をリニア方向またはラジア
ル方向に走査させて、この走査範囲における体内組織断
層に関する超音波画像を取得することができるように構
成されている。
【0012】挿入部材2は内視鏡Sの処置具挿通チャン
ネルCを介して挿通される関係から、この処置具挿通チ
ャンネルC内に挿通可能な細径のものであり、図2に示
したように、フッ素樹脂等のように滑りの良い軟性チュ
ーブ材からなる可撓性のスリーブ2a内に、金属細線を
多条乃至多重、または多条,多重の密巻きコイル状に巻
回してなる回転伝達シャフト2bを挿通してなるコント
ロールケーブルとなっている。この挿入部材2は、超音
波振動子4を装着した先端部本体3を遠隔操作によって
回転動作させる機能を発揮する。また、この挿入部材2
の回転伝達シャフト2b内には、同軸ケーブルからなる
超音波信号の送受信線5が挿通されている。また、回転
伝達シャフト2bの先端部分は先端部本体3に固定さ
れ、この回転伝達シャフト2bにより超音波振動子4の
回転操作の推力の伝達を行わせる構成となっている。そ
して、この超音波振動子4の回転時には、送受信線5も
回転伝達シャフト2bと一体的に回転せしめられる。
【0013】超音波プローブ1の基端部には、該超音波
プローブ1の走査操作を行うための操作ユニット10に
着脱可能に接続される接続コネクタ6が形成されてい
る。この接続コネクタ6は、電極ピン6aと、割りの入
った連結筒体6bとから構成されており、電極ピン6a
には送受信線5を構成する配線5aが接続され、また連
結筒体6bには送受信線5の配線5bが接続されてい
る。従って、この連結筒体6bは導電性部材で形成さ
れ、この連結筒体6bと電極ピン6aとの間には絶縁部
材6cが介装されている。連結筒体6bは、回転伝達シ
ャフト2bの基端部に嵌合固着した回動操作部7に連結
されている。この回動部材7は、手動操作で回転伝達シ
ャフト2bを回動させて、超音波振動子4の送受信面4
aを所望の方向に向けるためのものである。さらに、挿
入部材2におけるスリーブ2aのうちの内視鏡Sの処置
具挿通チャンネルCから外部に導出する部分には、該ス
リーブ2aより剛性のチューブからなる保護スリーブ2
cが連設されている。なお、図中9は保護スリーブ2c
を非回転状態に保持するための規制板である。
【0014】操作ユニット10は、図3及び図4に示し
たように、その本体ケーシング11内に超音波振動子4
をリニア方向に変位させるためのリニア操作手段と、超
音波振動子4を回転させて、ラジアル方向の超音波情報
を取得するためのラジアル操作手段とを備えている。
【0015】操作ユニット10は、図1から明らかなよ
うに、内視鏡Sの処置具挿通チャンネルCにおける導入
部CEに着脱可能に装着できるようになっている。この
ために、該操作ユニット10の本体ケーシング11に
は、取付マウント部12が連設されており、該取付マウ
ント部12は導入部CEに着脱可能に装着されるマウン
トピース8を介して内視鏡Sに装着される。ここで、マ
ウントピース8は、種類の異なる内視鏡に操作ユニット
10を装着するためのアダプタとしての機能を有する。
そして、このマウントピース8及び取付マウント部12
には、超音波プローブ1の挿入部材2を挿通させるため
の挿通孔8a,12aが形成されている。このようにマ
ウントピース8の挿通孔8a及び取付マウント部12の
挿通孔12aを介して導出された超音波プローブ1の挿
入部材2の先端に設けた接続コネクタ6は本体ケーシン
グ11内の回転機構部13に着脱可能に接続される。
【0016】回転機構部13は、回転体14とロータリ
コネクタ15とから構成される。ロータリコネクタ15
は、回転部16と固定部17とからなり、回転体14は
回転部16と一体的に構成されている。回転体14の一
端は本体ケーシング11から僅かに外部に導出されて、
挿入部材2の接続コネクタ6を嵌合されるようになって
いる。ロータリコネクタ15を構成する回転部16及び
固定部17には、それぞれ各一対の電極16a,16b
及び17a,17bが形成されており、電極16aと電
極17aとの間及び電極16bと電極17bとの間に
は、水銀等のように導電性流体を用いた2個の接点部1
8a,18bにより電気的に接続されている。また、電
極16aと16bとの間及び電極17aと17bとの間
には絶縁部材19が介装されている。そして、回転部1
6の電極16a,16bは回転体14の先端部における
端子部14a,14bに連なり、該回転体14に超音波
プローブ1の接続コネクタ6が接続されたときに、該接
続コネクタ6の電極ピン6aが端子部14aと、他方の
電極を構成する連結筒体6bが端子部14bに接続され
る。一方、固定部17には、超音波観測装置Tに接続さ
れる可撓性コード40における送受信信号の伝送線41
が接続され、このコード40における超音波信号の伝送
線41の配線41aが接続される電極17aと,配線4
1bが接続される電極17bとを有し、これら両電極間
に絶縁部が介装されている。
【0017】この操作ユニット10には、超音波振動子
4をリニア走査させるための操作手段とラジアル走査を
行わせるための操作手段とが設けられる。リニア操作手
段は、挿入部材2を押し引き操作することによって、超
音波振動子4を所定の範囲にわたってリニア方向に走査
させるためのものである。このために、本体ケーシング
11には操作杆20がその軸線方向にスライド可能に装
着されており、該操作杆20の本体ケーシング11から
導出された先端部には指掛け部21が連設されている。
また、操作杆20にはプローブ把持部材22が連設され
ており、マウントピース8及び取付マウント部12の挿
通孔8a,12aを介して導出された挿入部材2の基端
近傍位置、即ち保護スリーブ2cを設けた部分がこのプ
ローブ把持部材22に着脱可能に連結されるようになっ
ている。そして、このプローブ把持部材22への連結位
置から所定の長さ分だけループを描くように湾曲せしめ
られて、その基端部に設けた接続コネクタ6が操作ユニ
ット10に着脱可能に連結されている。従って、挿入部
材2をプローブ把持部材22に連結した状態で、それが
軸方向及び回転方向に位置ずれしないように固定し、指
掛け部21に手指を掛けて操作杆20をその軸線方向に
押し引き操作すると、プローブ把持部材22を介して挿
入部2と共に先端部本体3がこれに追従して押し引き動
作せしめられて、該先端部本体3に装着した超音波振動
子4が直線的に変位してリニア走査が行われる。
【0018】このように、超音波振動子4を作動させ
て、その受信信号を超音波観測装置Tに伝送して信号処
理を行って超音波画像用のモニタ装置Mに超音波画像を
表示するが、その際において、この超音波振動子4によ
る反射エコーに関する信号だけでなく、該超音波振動子
4のリニア方向の位置に関する信号をも取得する必要が
ある。このために、操作杆20の本体ケーシング11内
の部分にはラック23が形成されており、該ラック23
にはピニオン24が噛合し、このピニオン24の回転軸
24aはエンコーダ25に連結されている。これによっ
て、該エンコーダ25からの出力信号により操作杆20
の位置が検出され。このエンコーダ25からの位置信号
は超音波観測装置Tに伝送されるようになっている。
【0019】操作杆20は、復帰ばね26によって常時
本体ケーシング11から突出した位置に付勢されてお
り、この復帰ばね26の付勢力に抗して本体ケーシング
11内に押し込んだ後、それを引き出す方向に操作する
と、挿入部材2の先端部分に設けた超音波振動子4は内
視鏡S内に引き込まれる方向に移動してこの範囲分だけ
走査することになる。また、本体ケーシング11内に
は、操作杆20の押動ストローク端位置を検出する光学
センサ27が設けられ、しかも操作杆20の先端部には
遮光板20aが連設されており、該遮光板20aが光学
センサ27により検出された位置が超音波観測装置Tに
おけるモニタ装置Mに表示される超音波画像の表示端と
なる基準位置とされる。この光学センサ27による基準
位置信号は、エンコーダ25からの信号と共に超音波観
測装置Tに伝送される。
【0020】次に、ラジアル操作手段は、回転体14を
回転駆動して、この回転体14に嵌合した接続コネクタ
6の連結筒体6bを追従回転させることによって、この
連結筒体6bに固着して設けた回転伝達シャフト2bを
捩るように回転させて、その先端に連設され、超音波振
動子4を装着した先端部本体3を回転駆動する構成とな
っている。このために、回転体14は、本体ケーシング
11内において、軸受31,31によって回転自在に支
承されると共に、一対のプーリ32,33が取り付けら
れている。これら各プーリ32,33は、ぞれぞれベル
ト34,35を介して、回転駆動用のモータ36のプー
リ36a及びエンコーダ37のプーリ37aに接続され
ている。そして、モータ36及びエンコーダ37に接続
されているケーブル42,43は、可撓性コード40に
挿通させて、超音波観測装置T側と接続されるようにな
っている。
【0021】これによって、モータ36を作動させれ
ば、超音波振動子4を回転駆動することができ、この間
に超音波パルスを体内に向けて照射し、その反射エコー
を受信して、これとエンコーダ37から出力される超音
波振動子4の回転角度に関する信号とに基づいて、ラジ
アル方向の超音波画像を取得することができる。
【0022】ところで、このようにラジアル走査を行わ
せる場合には、超音波振動子4と共に挿入部材2の回転
伝達シャフト2bが回転するのは当然として、これと共
に送受信線5も回転することになる。これに対して、該
送受信線5と電気的に接続されている伝送線41は、超
音波観測装置Tに接続されるコード40に内装されてい
る関係から、この伝送線41は非回転状態に保持されて
いなければならない。このために、送受信線5は直接伝
送線41に接続されてはおらず、回転体14とロータリ
コネクタ15とからなる中継手段を介して接続されるよ
うになっている。従って、超音波振動子4の回転時に生
じる回転力はロータリコネクタ15の回転部16にまで
伝達されるが、固定部17には伝達されることはない。
しかも、この回転部16と固定部17との間は流体接点
18a,18bを介して接続されているので、回転部1
6の回転時に摺動によるノイズが発生したり、信号の減
衰を生じさせるおそれはない。また、このラジアル走査
の場合に限らず、リニア走査を行う場合においても、超
音波振動子4の位置,角度を制御する際等においても、
回転部材7を操作することによって挿入部材2の回転伝
達シャフト2bを回転させることがあるが、この場合に
もロータリコネクタ15を介しているので、コード40
側に捩りが伝達して、超音波振動子4の位置決め精度が
悪くなる等といった不都合を生じることはない。
【0023】前述したように、この超音波検査装置は、
リニア操作手段を操作することにより、超音波振動子4
を直線的に変位させて、リニア走査を行わせることがで
き、またラジアル操作手段を操作すれば、超音波振動子
4を回転させることにより、ラジアル走査を行うことが
できるようにもなっている。そして、この走査方式の切
換を行うために、本体ケーシング11の側壁には走査モ
ード切換手段としての切換スイッチ44が設けられてお
り、該切換スイッチ44によりリニア走査モードとラジ
アル走査モードとの間に切り換えることができるように
なっている。
【0024】即ち、図5に示したように、リニア用のエ
ンコーダ25及びラジアル用のエンコーダ37は、スイ
ッチS1を介してエンコーダ処理回路45に接続されて
おり、またこのエンコーダ処理回路45の他側の端子は
スイッチS2を介して高圧側のH端子と低圧側のL端子
とに切り換えられるようになっている。また、モータ3
6をモータ駆動ユニット46に接離させるために、スイ
ッチS3が設けられている。そして、これら各スイッチ
S1,S2,S3は切換スイッチ44によって連動して
切り換えられることになる。即ち、切換スイッチ44を
一方側に倒したときには、リニア用のエンコーダ25が
エンコーダ処理回路45に接続され、これと共に該エン
コーダ処理回路45の他側の端子はH端子と接続される
ことになる。これによって、エンコーダ25が作動可能
な状態となる。この時には、モータ36とモータ駆動ユ
ニット46との間は遮断される。また、切換スイッチ4
4を他側に倒せば、ラジアル用のエンコーダ37がエン
コーダ処理回路45と接続され、これと共に該エンコー
ダ処理回路45の他側の端子はL端子に接続されること
になって、エンコーダ37が作動可能な状態となる。こ
れと同時に、モータ36がモータ駆動ユニット46と接
続されて、作動可能な状態となる。
【0025】本実施例は前述のように構成されるもので
あって、次にその作動について説明する。まず、内視鏡
Sを患者の体内に挿入して、その先端部分を所定の検
査,診断を行うべき対象となる部位にまで導くと共に、
超音波プローブ1の挿入部2を内視鏡Sの挿通部Cに挿
通させて、その先端部本体3を内視鏡Sの先端部分から
所定の長さ分だけ突出させる。そして、操作ユニット1
0の本体ケーシング11に連設されている取付マウント
部12をマウントピース8を介して処置具挿通チャンネ
ルCの導入部CEに固定する。また、挿入部2の基端側
部分をプローブ把持部材22に連結し、また接続コネク
タ6を操作ユニット10における回転機構部13に接続
する。これによって、リニア走査またはラジアル走査を
行うことができる。
【0026】切換スイッチ44によって、リニア走査モ
ードが選択されると、操作杆20に設けた指掛け部21
を手指で操作することによりリニア走査を行わせること
ができる。例えば、操作杆20を一度操作ユニット10
の本体ケーシング11内に押し込んで、それを引き戻す
ように操作する。これによって、超音波プローブ1が処
置具挿通チャンネルC内に引き込まれることになり、こ
の間に超音波振動子4が所定の範囲にわたって直線方向
に移動する。そこで、この移動中において、エンコーダ
25からの位置信号に基づいて、所定の距離間隔毎に超
音波振動子4から超音波パルスを入射して、その反射エ
コーを受信し、この受信信号を超音波観測装置Tに伝送
する。また、エンコーダ25による超音波振動子4の位
置信号が超音波観測装置Tに入力されて、これらの信号
は、超音波観測装置T内の信号処理部で処理されて、モ
ニタ装置Mに当該の検査,診断を行うべき部位の体内組
織の状態に関する超音波画像を表示させることができ
る。ここで、挿入部材2におけるリニア操作ユニット1
0のプローブ把持部材22への取り付け部から回転機構
部13への連結部までの間の部分はループ状となってい
るから、超音波振動子4を走査させるために、挿入部材
2の押し引き操作する時に、このループの部分が押引操
作の余裕分となり、このために回転機構部13への接続
部分に引っ張り力が作用するようなことはない。しか
も、このように挿入部材2をループ状とすることによっ
て、処置具挿通チャンネルCに対する挿入部材2の長さ
のばらつきを吸収する機能をも有する。
【0027】一方、ラジアル走査モードが選択される
と、操作ユニット10内に設けたモータ36が作動し
て、回転体14が回転して、その回転力は接続コネクタ
6を介して挿入部材2における回転伝達シャフト2bに
伝達されて、該回転伝達シャフト2bの先端に連結した
超音波振動子4が回転駆動せしめられる。そして、この
回転中において、エンコーダ37から出力される回転角
度信号に基づいて、所定角度毎に超音波振動子4から体
内に向けて超音波パルスを入射し、その反射エコーを受
信して、超音波観測装置Tに入力することによって、ラ
ジアル超音波画像を生成することができる。なお、回転
体14の回転はロータリコネクタ15における回転部1
6まで伝達されるが、これと流体接点18a,18bを
介して接続されている固定部17には伝達されることは
ない。
【0028】次に、図6乃至図14に本発明の第2の実
施例を示す。この実施例においては、超音波プローブ
は、その回転型コネクタに接続される接続コネクタ側に
は手指操作で回転させる回転部は設けられていない点を
除いて、前述した第1の実施例における超音波プローブ
1と同様の構成となっており、従って、接続コネクタに
ついては6′の符号を用いて引用する他は、第1の実施
例と同様の符号を用いる。而して、この超音波検査装置
もリニア走査及びラジアル走査を行うことができる構成
となっている。
【0029】まず、図6乃至図8において、50は操作
ユニットを示し、この操作ユニット50には本体ケーシ
ング51と、マウントピース8に挿嵌されるパイプ52
aを装着した取付マウント部52が連設され、本体ケー
シング51にはリニア走査及びラジアル走査を行う機構
が設けられており、また取付マウント部52のパイプ5
2aには超音波プローブ1の挿入部材2を挿通させる挿
入通路52bが形成されている。この挿入通路52bを
介して導出された超音波プローブ1の接続コネクタ6´
にはマニュアル操作で回転する機構が設けられておら
ず、このマニュアル回転機構は後述する如く、本体ケー
シング51側に設けられている。
【0030】この超音波検査装置のリニア走査機構とし
ては、本体ケーシング51に固装したハウジング53内
にスライド可能に設けた操作杆54を有し、この操作杆
54にはエンコーダ55に接続したピニオン56と噛合
するラック57が形設されており、またこの操作杆54
は復帰ばね58により常時突出する方向に付勢されてい
る点、及び操作杆54の押動ストローク端位置を検出す
るために、この操作杆54に取り付けた遮光板54aを
検出するための光学センサ59が設けられている点は、
前述した第1の実施例と同様である。
【0031】然るに、この操作杆54に連設されて、超
音波プローブ1における挿入部材2に連結されるプロー
ブ把持部材60は、図9及び図10に示したように、一
対からなるクランプ部材61,61を有し、これら両ク
ランプ部材61,61は、操作杆54にその軸回りに回
動自在に挿嵌した軸挿部61a,61aと、各軸挿部6
1aにそれぞれ所定の間隔を置いて操作杆54に軸線方
向に複数個延設した挾持指片61bとから構成される。
各挾持指片61bの上下の間隔は、その厚み寸法より僅
かに広くなっており、従って両クランプ部材61,61
を相互に近接する方向に回動させたときには、一方側の
挾持指片が他方側の上下の挾持指片間の間隔に入り込む
ように交差することになる。そして、これら挾持指片6
1bの内面が水平方向において、その中間から両側端部
に向けてV字状に拡開する挾持面61cとなっており、
両側の挾持指片61b,61b間に挿入部材2を位置さ
せて、相互に交差する方向に回動させると、この挿入部
材2は、挾持面61cにおける傾斜面に沿ってガイドさ
れて、両者の内奥部間に挾持され、このときには、挿入
部材2は両側の挾持指片61bによってジグザグ状に変
形する方向に力が作用することになる。
【0032】クランプ部材61,61により挿入部材2
を挾持クランプする方向に付勢するために、軸挿部61
a,61a間にはクランプ用ばね62が縮設されてい
る。このクランプ用ばね62は、常時においては、挾持
指片61b,61bが交差する方向、即ち挿入部材2を
挾持する方向に付勢するが、このばね62の付勢力に抗
して、挾持指片61b,61bが離間する方向に、その
最伸張状態を越えて回動させたときには、両側の挾持指
片61b,61bが拡開する方向に付勢力が働く、所謂
トグル機能を持っている。このように、挿入部材2はそ
れぞれ複数からなる両側の挾持指片61b,61bが組
み合せられることによって、左右から交互に挾持面と当
接するようにして挾持されることから、挿入部材2の外
径の大小に拘らず、確実に挾持させることができる。
【0033】前述したようにして挿入部材2は操作杆5
4に連動操作可能に接続されるが、この操作杆54は手
指操作によって押し引き操作するものであり、この操作
を容易に行うようにするために、操作杆54の先端部に
は連結部63が連設され、さらにこの連結部63には指
掛けリング64が連設されている。指掛けリング64
は、その外径の中心に対して内径の中心が偏心した偏心
リングから構成される。この指掛けリング64の操作杆
54への取付構造は、図11及び図12から明らかなよ
うに、指掛けリング64の厚肉となった部位に、その外
面側に円形の凹部64aが設けられており、この凹部6
4aには連結部63に突設した突起63aを嵌合させる
ことができるようになっている。そして、この突起63
aにおける凹部64a内に嵌入される周胴部分には、円
周状の溝63bが設けられており、また指掛けリング6
4の両側面部にはビス65,65が螺入されて、この溝
63b内に嵌入されるようになっている。これによっ
て、指掛けリング64は操作杆54に回転自在に連結さ
れて、ビス65により脱落するのを防止する機能を発揮
する。
【0034】次に、ラジアル走査機構としては、本体ケ
ーシング51内に設けたモータ70を有し、このモータ
70は歯車伝達手段71を介して回転体72を回転駆動
するためのものであって、この回転体72には超音波プ
ローブ1の接続コネクタ6´が着脱可能に連結されてい
る。従って、モータ70によって回転体72を回転させ
ると、この回転は接続コネクタ6´に伝達され、さらに
接続コネクタ6´に連結した回転伝達シャフト2bを介
して超音波振動子4を装着した先端部本体3が回転駆動
されることになる。ここで、回転体72には、エンコー
ダ73が接続されており、このエンコーダ73により回
転体72の回転角度が検出される。また、回転体72は
ジョイント部74を介してロータリコネクタ75の回転
部75aと接続されている。また、このロータリコネク
タ75の固定部75bは、本体ケーシング51に連設し
た壁部材51aに固定されている。一方、回転体72,
ジョイント部74及びロータリコネクタ75の回転部7
5aは軸受76,77により本体ケーシング51に回転
自在に支承させている。
【0035】ここで、ロータリコネクタ75は前述した
第1の実施例のロータリコネクタ15と同一の構成のも
のを有し、また超音波プローブ1の先端部本体3に設け
た超音波振動子4は接続コネクタ6´から回転体72を
介してロータリコネクタ75からケーブル78に至る電
気的な接続経路も第1の実施例と実質的に同様となって
いる。ただし、マニュアル操作で回転させる回転操作部
79は回転体72と一体的に設けられている。また、回
転体72とロータリコネクタ75の回転部75aとの間
にはジョイント部74が介装されているが、このように
ジョイント部74を介装することによって、両者間の配
線接続が容易になると共に、このジョイント部74に回
路部品を搭載する基板を設けることができる。
【0036】而して、回転体72,ジョイント部74及
びロータリコネクタ75の回転部75aの回転軸線A1
はリニア走査機構を構成する操作杆54の軸線A2と平
行には設けられておらず、その先端部、即ちロータリコ
ネクタ75側が操作杆54の先端部に近接し、回転体7
2に向かうに従って操作杆54から離間する方向に角度
θだけ傾斜している。このように構成することによっ
て、超音波プローブ1における挿入部材2がプローブ把
持部材60のクランプ部材61にクランプされた部位か
ら回転部75に接続される部位までをアーチ状に湾曲さ
せるに当って、無理な力が加わることなく円滑に湾曲し
て、根元部等が部分的に変形膨出するようなことはな
い。
【0037】次に、超音波振動子4をリニア走査モード
とラジアル走査モードとの間に切り換えるためのモード
切換機構について説明する。ところで、リニア走査を行
う場合であっても、超音波振動子4を実際に走査する方
向に正確に向けるために、回転操作部79が回転体72
と一体的に設けられるが、回転操作部79は手指等での
操作をするために、ローレット加工等が施される。しか
しながら、この回転操作部79はラジアル走査時には覆
い隠されている方が操作性等の見地から好ましい。そこ
で、このラジアル走査時には回転操作部79を覆い隠す
ためのカバー部材80を設け、リニア走査時にはこのカ
バー部材80を、回転操作部79を覆い隠すカバー位置
から退避させて、回転操作部79を露出させる退避位置
に変位可能な構成とする。
【0038】即ち、図13からも明らかなように、カバ
ー部材80を回転操作部79を収納可能な略U字状に形
成した側壁部80aの上面に挿入部材2が挿通可能なU
字状となった天板部80bを連設してなるもので、この
カバー部材80を本体ケーシング51における湾曲した
上面部51bに設けたガイドレール81に沿ってスライ
ドできるように装着している。そして、このカバー部材
80にはレバー82が連設されており、このレバー82
の他端には回転軸83が一体的に設けられている。この
回動軸83にはギヤ84が取り付けられており、このギ
ヤ84は一端に操作杆54を突出する方向に付勢する復
帰ばね58のばね受け85を設けた回動板86の回動軸
86aに取り付けたギヤ87と噛合している。従って、
カバー部材80を図13の実線位置である退避位置に位
置させたときには、回転操作部79が露出して、手指に
よる操作が可能となると共に、復帰ばね58は操作杆5
4を突出させる方向に付勢して、リニア走査を行うに当
ってこの操作杆54を常に本体ケーシング51から突出
する方向に付勢する力が得られ、もって円滑なリニア走
査を行うことができる。また、ラジアル走査を行う際に
は、カバー部材80をガイドレール81に沿ってスライ
ドさせることにより、図13に仮想線で示したカバー位
置に変位させる。これによって、図14に示したよう
に、回転操作部79が覆い隠されて、ラジアル走査が行
われ、回転操作部79が回転しているときに、手指等が
触れる等の不都合はなく、また操作杆54に作用する復
帰ばね58のばね力が弱められ、操作杆54の変位スト
ロークの中途位置でラジアル走査させる場合に、指掛け
リング64の操作により操作杆54の位置制御を操作者
に負担を与えることなく行うことができる。
【0039】このように、リニア走査を行う際と、ラジ
アル走査を行う際とではカバー部材80の位置が異なる
ことから、モード切換手段としては、このカバー部材8
0を利用する。即ち、カバー部材80がカバー位置に変
位したときに、これに追従して回動板86が回動変位す
ることを利用し、この回動板86を光学センサ88によ
り検出させるようにしている。そして、この光学センサ
88によって回動板86が検出される位置に変位したと
きに、この光学センサ88からの信号により走査モード
がリニア走査からラジアル走査に切り換わるようになっ
ている。
【0040】さらに、カバー部材80をカバー位置と退
避位置との2つの位置で安定的に保持するために、図1
5に示したように、ガイドレール81側には凹部90
が、またカバー部材80側にはこの凹部に嵌合するクリ
ックボール91がクリックばね92に付勢された状態に
設けられており、このクリック機構によってカバー部材
80をカバー位置及び退避位置に位置決めできるように
なっている。
【0041】而して、内視鏡1の挿入部3を患者の体内
等に挿入して、その先端部分が検査対象部位にまで導か
れると、処置具挿通チャンネルCに予め挿入されている
挿入部材2を繰り出して、先端部本体15を処置具挿通
チャンネル5の導出口5bから所定長さ突出させる。一
方、挿入部材2の操作ユニット50における取付マウン
ト部52の挿通路52aから導出させた部分をループを
描くようにしてその接続コネクタ6´を操作ユニット5
0の回転体72に接続する。そして、この挿入部材2の
基端側の部分を把持機構61を構成する一対のクランプ
部材61,61間に挾持させる。ここで、クランプ部材
61,61間には、挾持指片61b,61bは相互に交
差する状態に組み合さる方向にクランプ用ばね62が作
用しているが、相互に大きく離間する方向に回動させる
と、このクランプ用ばね62はトグル機能によりクラン
プ部材61,61を拡開させる方向にばね力が作用する
ようになっており、この結果、両側のクランプ部材6
1,61は所定角度拡開した状態に保持される。そこ
で、挿入部材2を両側の挾持指片61b,61b間の位
置に配置し、この状態で少なくとも片方のクランプ部材
61を他側のクランプ部材61側に変位させると、クラ
ンプ用ばね62が両クランプ部材61,61を、それら
の挾持指片61b,61bが相互に近接する方向に変位
して、挿入部材2は、この挾持指片61b,61b間に
挾持されて、挿入部材2は操作杆54に連動動作可能に
連結される。なお、図9において、66はクランプ部材
61のクランプ時にそれが左右方向に回動するのを規制
するためのストッパである。
【0042】いまリニア走査を行う場合には、手指操作
等によってカバー部材80を退避位置に変位させる。こ
れによって、走査モードが自動的にリニア走査モードに
切り換わり、指掛けリング64を手指で操作して、操作
杆54を本体ケーシング51内に、光学センサ62によ
って遮光板54aが検出される押し込みストローク端位
置まで押し込むように操作して、超音波プローブ1の先
端部本体3を処置具挿通チャンネルCから所定量突出さ
せた後に、この押し込み力を解除すると、復帰ばね58
の作用によって操作杆54が突出する方向に変位し、こ
の間に超音波パルスを入射して、その反射エコーを受信
することによって、リニア超音波走査が行われる。な
お、このときに、超音波振動子4の方向を調整するに
は、カバー部材80によって覆われおらず、外部に露出
している回転操作部79を手指で回動操作すればよい。
これによって、先端部本体3に装着した超音波振動子4
を超音波走査を行う部位に正しく対面させることができ
る。
【0043】また、ラジアル走査を行うには、カバー部
材80をカバー位置に変位させる。これによって、回動
板86が所定角度回動して、光学センサ88によりこの
回動板86の変位が検出されて、走査モードがラジアル
走査モードに切り換わり、モータ70が作動して、歯車
伝達手段71を介して回転体72が回転駆動されて、こ
の回転体72に接続されている接続コネクタ6に固定し
た多重コイルばね2bが回転して、超音波振動子4が設
けられている先端部本体3が回転してラジアル走査が行
われる。また、回動板86の変位によって、復帰ばね操
作杆54の全ストローク範囲にわたって弱めることがで
きるので、ラジアル走査を行うべき位置を調整する上で
有利である。しかも、このラジアル走査を行うに当って
は、回転操作部79がカバー部材80により覆い隠され
ているので、この走査時に所定の回転速度で回転する回
転操作部79に手指その他が触れるおそれはない。
【0044】なお、この第2の実施例において、カバー
部材の変位によって走査モードの切り換えを行う機能を
持たせるに当って、ラジアル走査モードとなったとき
に、復帰ばねのばね力を弱める必要がない場合には、図
16に示したように、カバー部材80´を軸80a´に
装着し、このカバー部材80´を軸80a´の軸回りに
回転させる構成とすることもできる。この場合において
は、図示の状態からカバー部材80′を矢印方向に回動
させたときに、軸80a´も回転するようになし、この
軸80a´に遮光板80b´を装着して、この遮光板8
0b´を光学センサ88´により検出させるようにすれ
ばよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、超音波
振動子を直線方向に移動させてリニア走査を行わせるリ
ニア操作手段と、回転方向に変位させてラジアル走査を
行わせるラジアル操作手段とを装着した操作ユニットを
設け、この操作ユニットに超音波プローブを走査モード
切換手段によって、超音波振動子をリニア走査モードに
よる操作と、ラジアル走査モードによる操作との間に切
換可能な構成としたので、走査モード切換手段を適宜切
り換えるだけの簡単な操作によって、超音波振動子を直
線的に変位させながら、走査を行うリニア走査モードに
よる作動と、回転する方向に変位させながら走査させる
ラジアル走査モードによる作動を行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波検査装置の全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す挿入部材の断面図
である。
【図3】第1の実施例における操作ユニットの外観図で
ある。
【図4】第1の実施例における操作ユニットの断面図で
ある。
【図5】第1の実施例における走査モード切換機構の構
成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す操作ユニットの外
観図である。
【図7】図6の操作ユニットの断面図である。
【図8】図7のX−X断面図である。
【図9】第2の実施例におけるプローブ把持部材の構成
説明図である。
【図10】第2の実施例におけるプローブ把持部材の作
用説明図である。
【図11】第2の実施例における指掛けリングの断面図
である。
【図12】図11の指掛けリングの分解斜視図である。
【図13】第2の実施例におけるカバー部材の作動説明
図である。
【図14】第2の実施例におけるカバー部材による回転
操作部を覆い隠した状態の外観図である。
【図15】第2の実施例におけるカバー部材の位置決め
機構の構成説明図である。
【図16】本発明の第3の実施例を示すカバー部材及び
走査モード切換手段の構成説明図である。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 挿入部材 3 線端部本体 4 超音波振動子 7,79 回転操作部 10,50 操作ユニット 11,51 本体ケーシング 12,52 取付マウント部 14,72 回転体 15,75 ロータリコネクタ 20,54 操作杆 22,60 プローブ把持部材 23,57 ラック 24,56 ピニオン 25,37,55,73 エンコーダ 26,58 復帰ばね 36,70 モータ 44 切換スイッチ 45 エンコーダ処理回路 46 モータ駆動ユニット 61 クランプ部材 62 クランプ用ばね 80 カバー部材 81 ガイドレール 82 レバー 83,86a 回動軸 84,87 ギヤ 86 回動板 88 光学センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する挿入部材の先端に超音波
    振動子を回転自在に装着し、該挿入部材内に挿通した回
    転伝達手段によって超音波振動子を回転させる超音波プ
    ローブと、 前記超音波プローブの基端部が着脱可能に装着され、こ
    の超音波振動子を直線方向に移動させてリニア走査を行
    わせるリニア操作手段と、回転方向に変位させてラジア
    ル走査を行わせるラジアル操作手段とを装着した操作ユ
    ニットと、前記超音波振動子をリニア走査モードによる
    操作と、ラジアル走査モードによる操作との間に切り換
    えるための走査モード切換手段とから構成したことを特
    徴とする超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記リニア操作手段は、操作ユニットの
    本体ケーシングに押し引き操作可能に装着されて、前記
    超音波プローブをその軸線方向に変位させる操作杆と、
    該操作杆の変位量を検出することによって、前記超音波
    振動子の位置を検出する位置検出手段とで構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の超音波検査装置。
  3. 【請求項3】 前記ラジアル操作手段は、前記回転伝達
    手段に連結した回転部材と、該回転部材を回転駆動する
    モータ及びその回転量を検出する回転量検出手段とで構
    成し、前記超音波振動子からの配線を相対回転自在なロ
    ータリコネクタを介して固定側の配線に接続する構成と
    したことを特徴とする請求項1記載の超音波検査装置。
  4. 【請求項4】 前記走査モード切換手段は、操作ユニッ
    トに装着したスイッチ手段であることを特徴とする請求
    項1記載の超音波検査装置。
  5. 【請求項5】 マニュアル操作により前記超音波振動子
    を回転させるための回転操作部を操作ユニットに設け、
    この回転操作部をカバー部材により覆い隠すことができ
    るように構成し、このカバー部材が回転操作部をカバー
    する位置に変位したときに、これを検出するセンサを設
    け、このセンサからの信号に基づいて走査モードをラジ
    アル走査モードとなるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の超音波検査装置。
  6. 【請求項6】 前記ラジアル操作手段の回転機構の回転
    軸線を、その先端側から基端側に向けて、リニア操作手
    段を構成する操作杆の軸線から離間する方向に傾斜させ
    たことを特徴とする請求項1記載の超音波検査装置。
  7. 【請求項7】 前記ロータリコネクタは、相対回転自在
    な回転部及び固定部と、これら回転部と固定部との間に
    介装した流体接点とで構成したことを特徴とする請求項
    3記載の超音波検査装置。
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