JP2009153924A - 内視鏡本体および内視鏡 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】細長く形成された着脱可能な観察光学系200が装着された状態で内視鏡10を構成する内視鏡本体10aの挿入部12の基端部には、分岐部材14が配設されている。分岐部材14は、第1の延出部16と第2の延出部18とを互いに分岐させて、第1および第2の操作部20,22を別に配置するとともに、観察光学系200の先端部の撮像モジュール202を挿入部12の第2の硬質部42に導く入口となる第3の開口部130を備えている。
【選択図】図10
Description
挿入部の基端部に分岐部材を配設し、この分岐部材に操作部および別の操作部とは別に細長い観察光学系を出し入れするための開口部を設けたので、観察光学系を内視鏡に装着する場合には観察光学系の先端部を開口部に挿入するだけで、挿入部に容易に観察光学系の先端部を配設することができる。また、観察光学系を内視鏡本体から取り外す際には、分岐部材の開口部を通して容易に観察光学系の先端部を取り出すことができる。
分離部材に、ワイヤおよび別のワイヤと観察光学系とを分離させて互いを整列させる空間(仕切り)を設けることによって、観察光学系を内視鏡本体に対して挿脱させる際にワイヤや別のワイヤから容易に分離させることができる。
分岐部材の内部で観察光学系とワイヤとの経路を明確に分離させることができる。
観察光学系の先端部の向きを規定した状態で案内部材の方向規制部を通して内視鏡本体の挿入部に観察光学系の先端部を確実に配設することができる。
また、前記案内部材は、筒状に形成され、前記案内部材の内側形状は、前記分岐部材の前記開口部に近接する側から、前記分岐部材に設けられた前記分離部材に近接する側に向かうにつれて、前記観察光学系の先端部の外形に沿うように細くなっていることが好適である。
観察光学系の先端部を案内部材のうち分離部材に近接する側(挿入部の先端部側)に確実に導くことができる。
分岐部材の開口部から先端開口部を通して突出させた観察光学系の先端部を確実に硬質部に導くことができる。
例えば、別の操作部をその軸周りに回動させて、挿入部をその軸周りに回動させる際に、操作部をその軸周りに回動させる場合に比べて、力の伝達を容易に行うことができる。
図1(A)に示すように、この実施の形態に係る内視鏡10は、内視鏡本体10aと、細長い観察光学系200とを備えている。
一方、第3のチャンネルチューブ66は、その先端が腕部32,34の基端部の第2の硬質部42の後述する先端開口108に配設された中継チューブ108aに接続され、その基端が第3の湾曲部44、蛇管部46、分岐部材14および第2の延出部18を通して第2の操作部22の鉗子口22aに接続されている。このため、このため、第2の操作部22の鉗子口22aから、第2の硬質部42の先端開口108を通して図示しない処置具を突出させることができる。
なお、この実施の形態では、説明の簡略化のため、第1および第2の腕部32,34にそれぞれ有する第1の湾曲部38を区別せずに説明するが、第1の湾曲部38は第1の腕部32および第2の腕部34でそれぞれ独立して湾曲させることができることはもちろんである。同様なことは、第1および第2の腕部32,34にそれぞれ有する第2の湾曲部40についても言える。
この湾曲管112は、複数の湾曲コマ116がピン116aにより連結されている。湾曲管112の最も先端と第2の硬質部42とは、例えば接着等により固定されている。さらに、湾曲管112の最も基端と、蛇管部46の先端との間には、接続口金118が配設されている。そして、この接続口金118の内周面には、第3のワイヤガイド86の先端が固定され、第3のワイヤ76が延出されている。なお、第3のワイヤ76は、各湾曲コマ116の内周面に設けられたワイヤ受部116bに配設されている。さらに、各第3のワイヤ76は、湾曲管112の先端(最も先端の湾曲コマ116)に固定されている。このため、各第3のワイヤ76がその軸方向に移動することによって、第3の湾曲部44が湾曲する。
図4(A)および図5(A)に示すように、分岐部材14は、1対の本体122と、挿入部12の基端部が配設される先端開口部124と、第1の延出部16が配設される第1の開口部126と、第2の延出部18が配設される第2の開口部128と、観察光学系200が着脱可能に配設されるための入口となる第3の開口部130とを備えている。第1から第3の開口部126,128,130は、それぞれ先端開口部124に連通されている。先端開口部124には、挿入部12の蛇管部46の基端が固定されている。第1の開口部126には、第1の延出部16の先端が固定されている。第2の開口部128には、第2の延出部18の先端が固定されている。
このように、分岐部材14が2つに分割可能である場合、分離板144が分岐部材14の1対の本体122のうちの一方に一体的に形成されていても良いし、分離板144が分岐部材14に対して着脱可能であっても良い。
第2の領域174には、第2の腕部34の第1の硬質部36にその先端が配設されるように第2のチャンネルチューブ64が挿通されているとともに、第2の腕部34の第1および第2の湾曲部38,40を湾曲させるために、第1および第2のワイヤ72,74とこれらを被覆する第1および第2のワイヤガイド82,84とが挿通されている。
図7(A)から図7(C)に示すように、撮像モジュール202は、被検体(被写体)に照明光を出射するとともに、その照明光により得られる観察像を撮像する。そして、この撮像モジュール202は、挿入部12の第2の硬質部42の裏面側に着脱可能に配設される。
なお、この実施の形態では、ケーシング222は、上述したように、α−α線に対して対称であるものとして説明するが、α−α線に対して非対称であることも好適である。
なお、折れ止め部材210は、上述した熱収縮チューブ244を用いる代わりに、または、熱収縮チューブ244を用いるとともに、ケーブルユニット204の外周にチューブなどの保護部材を配設し、その保護部材と本体242の内周面とを接着剤等で固定しても良い。
内視鏡10を使用する場合、内視鏡本体10aの分岐部材14の第3の開口部130に対して観察光学系200の撮像モジュール202を挿入する。分岐部材14の第3の開口部130には、案内部材142の第2の狭小部156が配設されている。このため、撮像モジュール202が所定の向きであれば、案内部材142の第2の狭小部156に対して撮像モジュール202を通過させることができる。すなわち、例えば、第2の狭小部156が図4(B)に示す状態にあるとき、観察光学系200の図7(C)に示す状態の撮像モジュール202は、第2の狭小部156を通過する。
挿入部12の基端部に分岐部材14を配設し、この分岐部材14に観察光学系200の撮像モジュール202を出し入れするための第3の開口部130を設けたので、観察光学系200を内視鏡本体10aに装着する場合には撮像モジュール202を第3の開口部130に挿入するだけで、挿入部12に容易に撮像モジュール202を配設することができる。また、観察光学系200を内視鏡本体10aから取り外す際には、第3の開口部130を通して容易に撮像モジュール202を取り出すことができる。内視鏡本体10aの洗浄、消毒、滅菌や、観察光学系200の洗浄、消毒、滅菌をそれぞれ別に行うことができる。または、内視鏡本体10aを廃棄し、観察光学系200だけを洗浄、消毒、滅菌を行うことができる。したがって、例えば内視鏡本体10aを洗浄、消毒、滅菌している際に、観察光学系200を他の内視鏡本体10aに装着して内視鏡10として使用できるなど、観察光学系200をより効率的に使用することができる。
そして、案内部材142の先端部に第1の狭小部154を設け、基端部に第2の狭小部156を設けたので、観察光学系200の撮像モジュール202の向きを規定した状態で分岐部材14を通して挿入部12に観察光学系200の撮像モジュール202を確実に配設することができる。
さらに、案内部材142の第1の狭小部154と第2の狭小部156との間の空間の横断面積は、第2の狭小部156から第1の狭小部154に向かうにつれて小さくなっているので、撮像モジュール202を第1の狭小部154に確実に導くことができる。
Claims (9)
- 細長く形成された着脱可能な観察光学系が装着された状態で内視鏡を構成する内視鏡本体であって、
少なくとも1つの湾曲部を有する腕部と、
前記腕部の基端部に設けられ前記観察光学系の先端部が配設される硬質部と、
前記腕部の湾曲部とは別に設けられた別の湾曲部と
を有し、前記硬質部の基端部に設けられる前記観察光学系を挿脱可能な挿入部と、
前記挿入部の基端部に設けられ前記腕部の湾曲部を操作するための操作部と、
前記挿入部の基端部に設けられ前記腕部の湾曲部を操作する前記操作部とは別に、前記別の湾曲部を操作するための別の操作部と、
前記腕部の湾曲部と前記操作部との間を接続した状態で前記挿入部の内部に配設されたワイヤと、
前記別の湾曲部と前記別の操作部との間を接続し、かつ、前記ワイヤに並設された状態で前記挿入部の内部に配設された別のワイヤと、
前記挿入部の基端部に設けられ、前記操作部と前記別の操作部とを互いに分岐させて配置するとともに、前記操作部に接続された前記ワイヤと前記別の操作部に接続された前記別のワイヤとを互いに分岐させて配置し、かつ、前記観察光学系の先端部を前記挿入部の前記硬質部に導く入口となる開口部を有する分岐部材と
を具備することを特徴とする内視鏡本体。 - 前記分岐部材には、前記挿入部の内部に配設された前記ワイヤおよび前記別のワイヤと、前記挿入部に着脱可能に配設される前記観察光学系とを分離させて互いを整列させた状態で前記観察光学系を前記挿入部に着脱するための分離部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡本体。
- 前記分岐部材の前記開口部と、前記分岐部材に設けられた前記分離部材との間には、前記硬質部に配設される前記観察光学系の先端部を前記開口部から前記分離部材に向かって案内する案内部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡本体。
- 前記観察光学系の先端部は、前記観察光学系の長手方向に直交する面内の軸に対して非対称に形成された部分を備え、
前記案内部材は、前記分岐部材の前記開口部に近接する側と、前記分岐部材に設けられた前記分離部材に近接する側との少なくとも一方に、前記硬質部に配設される前記観察光学系の先端部が所定の向きのときに前記開口部から前記分離部材に向かって案内し、前記観察光学系の先端部が所定の向きとは異なる向きのときに前記開口部から前記分離部材に向かって案内するのを規制する方向規制部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡本体。 - 前記案内部材は、筒状に形成され、
前記案内部材の内側形状は、前記分岐部材の前記開口部に近接する側から、前記分岐部材に設けられた前記分離部材に近接する側に向かうにつれて、前記観察光学系の先端部の外形に沿うように細くなっていることを特徴とする請求項3もしくは請求項4に記載の内視鏡本体。 - 前記分離部材には、前記挿入部の内部に配設され前記観察光学系の先端部を前記硬質部に対して案内する管路が接続されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1に記載の内視鏡本体。
- 前記別の操作部は、前記分岐部材によって前記挿入部と同じ軸上に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1に記載の内視鏡本体。
- 請求項1から請求項7のいずれか1に記載の内視鏡本体と、
前記内視鏡本体の前記開口部から挿入される観察光学系と
を具備することを特徴とする内視鏡。 - 前記観察光学系は、前記硬質部に配設される撮像モジュールと、前記撮像モジュールの基端部から延出されたケーブルユニットとを備え、
前記撮像モジュールは、前記分岐部材の前記開口部を通して前記硬質部に配設する際に、前記開口部に向ける向きを判断するために、少なくとも一部が前記観察光学系の長手方向に直交する面内の軸に対して非対称に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡。
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