JP3394604B2 - 湾曲機構付超音波プローブ - Google Patents

湾曲機構付超音波プローブ

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JP3394604B2
JP3394604B2 JP18150194A JP18150194A JP3394604B2 JP 3394604 B2 JP3394604 B2 JP 3394604B2 JP 18150194 A JP18150194 A JP 18150194A JP 18150194 A JP18150194 A JP 18150194A JP 3394604 B2 JP3394604 B2 JP 3394604B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の処置具挿通チ
ャンネル等を介して体腔内に導入し、先端部を湾曲させ
て被検部位近傍に位置させ、該被検部位の超音波断層画
像を得る湾曲機構付超音波プローブに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、超音波振動子から生体組織内
に超音波パルスを繰り返し送信し、生体組織から反射さ
れる超音波パルスのエコーを同一あるいは別体に設けた
超音波振動子で受信して、この超音波パルスを送受信す
る方向を徐々にずらすことによって、生体内の被検部位
における複数の方向から収集したエコー情報を二次元的
な可視像の超音波断層画像として表示して、病気の診断
等に用いることができるようにした超音波診断装置が種
々提案されている。 【0003】このような超音波診断装置としては、体外
式超音波プローブによるものが一般的であるが、近年で
は、細径の超音波プローブを内視鏡の処置具挿通チャン
ネル等に挿通して内視鏡を介して体腔内へ導入し、内視
鏡観察下において癌化した粘膜組織、ポリープ等の病変
部を含む被検部位の超音波断層画像を得るようにしたも
のなどの体内式超音波プローブを備えた装置が用いられ
ている。 【0004】内視鏡の処置具挿通チャンネル等を介して
体腔内に挿入する超音波プローブの中には、特開平3−
99647号公報に開示されているように、先端部を体
腔壁等に沿って湾曲動作させることが可能な湾曲手段を
有したものも提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前述のような湾曲手段
を有した湾曲機構付超音波プローブは、従来では、プロ
ーブ手元側において、内視鏡の処置具挿入口以降で湾曲
操作用ワイヤと超音波振動子に接続された信号線とを分
岐させ、この分岐部の近傍に超音波プローブの湾曲操作
等を行う操作部を形成した構成となっている。このた
め、用途や術者の好みに合わせた種々の挿入部長の内視
鏡と組み合わせて使用したり、内視鏡先端からの突出長
を異ならせて使用する場合に以下のような不具合が生じ
る。 【0006】従来の湾曲機構付超音波プローブを挿入部
長の短い内視鏡と組み合わせて用いる場合や、超音波プ
ローブを内視鏡先端からの突出長をごく短くして使用す
る場合には、超音波プローブの操作部は、内視鏡の処置
具挿入口のはるか後方に位置することになるため、一人
の術者では操作が困難であり、超音波プローブの操作に
助手が必要となり、操作に手間や人手がかかる問題点が
ある。これに対して、種々の内視鏡の挿入部の長さや内
視鏡先端からの突出長に対応させて各種挿入長を有する
複数の超音波プローブを用意することも考えられるが、
この場合は非常に不経済であり、あまり現実的でない。
また、超音波プローブを内視鏡の挿入部長に応じた突出
長以上に突出することができないため、例えば狭窄部を
越えてその奥の部位にプローブを挿入したりすることが
不可能であった。 【0007】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、1本の超音波プローブで種々の長さの内視鏡に
適合可能であり、しかも一人の術者で内視鏡と超音波プ
ローブの両方の操作が可能な湾曲操作性の良い湾曲機構
付超音波プローブを提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明による湾曲機構付
超音波プローブは、先端部に超音波探触子が配設され、
内視鏡のチャンネル内に挿入される挿入部を有し、この
挿入部の先端部分をワイヤによる遠隔操作によって湾曲
動作が可能な湾曲機構付超音波プローブにおいて、
挿入部の手元側に、前記内視鏡のチャンネル内にて前記
超音波探触子からの信号線と前記ワイヤとを分岐する分
岐部を有し、ワイヤを信号線と分岐させて挿通させるこ
とができるワイヤ用の挿通孔と、信号線をワイヤと分岐
させて挿通させることができる信号線用の挿通孔とを有
すると共に、内視鏡のチャンネルの挿入口に接続するこ
とができる操作部と、ワイヤ用の挿通孔の手元側端部に
取り付けることができると共に、ワイヤを取り付けるこ
とができるワイヤ操作用ハンドルとを有する。 【0009】 【作 用】このようなものであれば、操作部を内視鏡の
チャンネルの挿入口に接続する一方、ワイヤをワイヤ用
の挿通孔の方へ延びるようにし、更に信号線を信号線用
の挿通孔の方へ延びるようにし、ワイヤ用の挿通孔の手
元側端部に設けたワイヤ操作用のハンドルにワイヤを取
り付けることにより、超音波プローブを内視鏡に装着で
きることになる。また、一人の術者で内視鏡と超音波プ
ローブの両方の操作が可能となる。 【0010】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通した超音波プ
ローブを含む超音波診断装置の全体構成を示す説明図、
図2は超音波プローブの先端部の構成及び先端部の湾曲
状態を示す軸方向断面図、図3は内視鏡の処置具挿入口
への超音波プローブの取付状態及び超音波プローブの手
元側の操作部等の構成を示す軸方向断面図である。 【0011】本実施例の湾曲機構付超音波プローブ1
(以下、単に超音波プローブと記す)は、図1に示すよ
うに内視鏡2と組み合わせて用いられ、内視鏡2の処置
具挿通チャンネル3に挿通されて経内視鏡的に患者体腔
内の観察目的部位(被検部位)へ導入されるようになっ
ている。 【0012】この超音波プローブ1は、超音波プローブ
先端部の超音波探触子の駆動、走査及び超音波探触子で
受信されたエコー信号の信号処理を行う超音波プローブ
制御装置4と接続されており、この超音波プローブ制御
装置4において超音波プローブ1で得られたエコー信号
の情報を基に被検部位の超音波断層画像が生成されて、
超音波画像表示用のモニタ5に表示され、被検部位の超
音波観察/診断を行えるようになっている。 【0013】前記内視鏡2は、照明光を供給する光源装
置6と、内視鏡の固体撮像素子の駆動及び固体撮像素子
で撮像された画像信号の信号処理を行うビデオプロセッ
サ7とに接続されており、ビデオプロセッサ7において
内視鏡2で得られた画像信号を基に被検部位の光学画像
のビデオ信号が生成されて、内視鏡画像表示用のモニタ
8に内視鏡画像として表示され、被検部位の内視鏡観察
を行えるようになっている。 【0014】内視鏡2は、細長な内視鏡挿入部9の先端
部に観察光学系10と照明光学系11とを有している。
光源装置6からの照明光は照明光学系11まで導かれ、
照明光学系11より出射されて被検部位が照明されるよ
うになっている。照明された被検部位の像は、観察光学
系10を経て結像されて図示しない固体撮像素子によっ
て電気信号に変換され、ビデオプロセッサ7へ送られる
ようになっている。 【0015】前記超音波プローブ1は、細長の挿入部1
2の先端部に湾曲可能な湾曲部13を有し、図2の
(a)に示すように、湾曲部13より先端側の探触部1
4内部に超音波探触子15を備えている。この超音波探
触子15は、挿入部12の外装チューブ16内を挿通さ
れたフレキシブルシャフト17の先端部に連結固定さ
れ、フレキシブルシャフト17によって回転駆動される
ようになっている。フレキシブルシャフト17内には、
先端側が超音波探触子15と接続された信号線18が配
設されている。 【0016】超音波探触子15がフレキシブルシャフト
17の駆動により回転することによって、回転面19に
沿って観察用超音波が走査され、回転面19における超
音波断層画像が得られるようになっている。超音波探触
子15で受信された超音波断層画像に係るエコー信号
は、信号線18を経て後端側に接続された超音波プロー
ブ制御装置4へ送られるようになっている。 【0017】超音波プローブ1の湾曲部13には、外装
チューブ16の内側に同軸にコイルスプリング20が配
設されている。また、超音波プローブ1の挿入部12内
には湾曲ワイヤ21が挿通されており、コイルスプリン
グ20の先端近傍の湾曲部13先端部に湾曲ワイヤ21
の先端が偏心されて取付け固定されている。前記超音波
探触子15,フレキシブルシャフト17,湾曲ワイヤ2
1は外装チューブ16によって覆われて保護されてお
り、フレキシブルシャフト17及び湾曲ワイヤ21が先
端部より手元側まで延設されている。 【0018】超音波プローブ1は、超音波観察を行う際
に、図1に示すように内視鏡2の内視鏡操作部22に設
けられた処置具挿入口23より挿入され、内視鏡の処置
具挿通チャンネル3を通して用いられるようになってい
る。このとき、挿入部12先端部の湾曲部13及び探触
部14の部分を内視鏡先端より突出させ、超音波探触子
14を被検部位の近傍に位置させて内視鏡2の観察下で
被検部位の超音波断層像を得るようにする。内視鏡2
は、内視鏡挿入部9先端部に湾曲部24を有しており、
内視鏡操作部22に設けられた湾曲操作用のノブ25を
操作することによって超音波プローブ1と一体的に先端
部の湾曲動作が可能となっている。 【0019】超音波プローブ1の手元側には、プローブ
の湾曲操作等を行う操作部26が設けられ、内視鏡操作
部22の処置具挿入口23に取付け固定されるようにな
っている。この操作部26には、プローブ湾曲操作用の
スライダ部27が設けられており、操作部26から後方
にプローブ内部を挿通されたフレキシブルシャフト17
が延出している。 【0020】図3に内視鏡の処置具挿入口23における
超音波プローブ1の取付状態及び超音波プローブ1の操
作部26の構成を示す。 【0021】超音波プローブ1の外装チューブ16は、
内視鏡2の処置具挿通チャンネル3に挿入した状態で後
端側が内視鏡操作部22内まで延設されており、後端部
に分岐部材28が設けられている。この分岐部材28に
よって、内視鏡操作部22の処置具挿通チャンネル3内
において、外装チューブ16内を挿通された湾曲ワイヤ
21とフレキシブルシャフト17とが分岐されてそれぞ
れ後方に延出している。湾曲ワイヤ21及びフレキシブ
ルシャフト17は、それぞれ分岐部材28により摺動及
び回転可能に保持されている。 【0022】処置具挿入口23には、操作部固定部材2
9によって超音波プローブの操作部26が取付け固定さ
れている。処置具挿通チャンネル3内で分岐した湾曲ワ
イヤ21及びフレキシブルシャフト17は、操作部26
内を挿通し、湾曲ワイヤ21は操作部26の側方に突設
されたスライダ部27の方へ延び、フレキシブルシャフ
ト17は操作部26の後端部へ向かって延びている。 【0023】スライダ部27には、操作部26に対して
前後へスライド可能な指掛け用のリング部を有するハン
ドル30が設けられ、湾曲ワイヤ21がハンドル30内
を貫通しており、固定部材31によってハンドル30に
対して固脱自在に取付けられている。固定部材31は、
例えばスライダ部27に側方から螺合するネジ部材から
なり、固定部材31を締めることによって湾曲ワイヤ2
1をハンドル30に固定し、緩めることによって湾曲ワ
イヤ21を解放してハンドル30に対して摺動可能にで
きるようになっている。 【0024】操作部26の後端部には、ゴム栓32が取
り付けられており、フレキシブルシャフト17がゴム栓
32を経て操作部26の外部へ延出している。このフレ
キシブルシャフト17が超音波プローブ制御装置4に接
続され、フレキシブルシャフト17先端の超音波探触子
15が回転駆動されると共に、信号線18を介して超音
波探触子15へ超音波信号の送受が行われる。 【0025】超音波プローブ1は、操作部26のスライ
ダ部27を操作することによって、挿入部12先端部の
湾曲部13を湾曲させて先端の探触部14を所望の方向
へ向けることができるようになっている。すなわち、内
視鏡の挿入部先端部を湾曲させた後、さらに、内視鏡先
端より突出した超音波プローブ1の先端部を湾曲させて
探触部14を体腔壁等へ当接させ、良好な超音波断層画
像を得られるようにすることができる。 【0026】超音波プローブ1の湾曲部13を湾曲させ
る場合には、スライダ部27の本体に対してハンドル3
0を引くことによって、固定部材31によってハンドル
30に固定された湾曲ワイヤ21が牽引される。湾曲ワ
イヤ21の先端は、湾曲部13のコイルスプリング20
の先端部近傍に偏心して取付けられているため、湾曲ワ
イヤ21の牽引によってコイルスプリング20が撓み、
図2の(a)から(b)に示すように湾曲動作する。 【0027】ここで、超音波プローブ1の内視鏡2先端
部からの突出長さを変える場合の作用を図3を用いて説
明する。 【0028】超音波プローブ1の操作部26を処置具挿
入口23に固定し、湾曲ワイヤ21をハンドル30に固
定すると、内視鏡2の挿入部長に応じて内視鏡先端部か
らの超音波プローブ1の突出長さは決定される。挿入部
長の異なる内視鏡と組み合わせて用いたり、内視鏡先端
部からの突出長さを変更する場合は、固定部材31を緩
めてハンドル30に対して湾曲ワイヤ21を解放した状
態で、超音波プローブ1の挿入部12をフレキシブルシ
ャフト17及び湾曲ワイヤ21を含めて内視鏡の処置具
挿通チャンネル3に対して前後に移動させる。これによ
り、超音波プローブ1の操作部26から先端部までの長
さが変わる。例えば図3の(a)に示す状態から(b)
に示す状態に超音波プローブ1の挿入部12を移動させ
て、超音波プローブ1の処置具挿通チャンネル3内への
挿入量を変化させ、内視鏡先端部からの突出量を変化さ
せる。 【0029】超音波プローブ1が所望の突出量となった
ときに、固定部材31を締めて再び湾曲ワイヤ21をハ
ンドル30に対して固定する。これにより、ハンドル3
0を引くことで再び湾曲動作を行うことが可能となる。 【0030】本実施例の構成では、湾曲ワイヤ21と信
号線18を含むフレキシブルシャフト17とが処置具挿
通チャンネル3内で分岐しているため、超音波プローブ
1の突出量を変化させるときにスライダ部27に対して
湾曲ワイヤ21を移動させて操作部26から先端までの
長さも変えることによって、処置具挿通チャンネル3へ
の挿入量を任意に変化させた場合でも超音波プローブ1
の操作部26を常に処置具挿入口23後端近傍の一定の
箇所に配置することができる。従って、超音波プローブ
1の内視鏡2への挿通長さを変化させて処置具挿入口2
3から超音波プローブ1先端までの長さが変化した場合
でもハンドル30は常に内視鏡操作部22の近傍にある
ため、一人の術者によって容易に内視鏡2の挿入操作や
湾曲操作などの操作と超音波プローブ1の湾曲操作とを
同時に行うことが可能となる。 【0031】以上のように本実施例によれば、種々の長
さの内視鏡と組み合わせたり、超音波プローブの先端突
出量を変えるようにした場合のように、超音波プローブ
の内視鏡への挿通長さが変化しても、超音波プローブの
ハンドル及び操作部は常にチャンネル後端の処置具挿入
口付近に位置しているために、一人の術者によって容易
に内視鏡と超音波プローブとを同時に操作することがで
き、超音波プローブの湾曲操作性を良好に保つことがで
きる。また、1本の超音波プローブで種々の長さの内視
鏡に適合可能であるため、異なった挿入部長の内視鏡に
用いる場合にも挿入長の異なる複数の超音波プローブを
用意する必要がなく、装置コストの上昇を抑えることが
でき、経済的である。また、湾曲操作性を良好に保った
まま、超音波プローブの先端突出量を変えて所望の部位
までプローブ先端を挿入することができるため、従来挿
入困難であった部位へ挿入可能となり、超音波プローブ
の適用範囲を拡大することができる。 【0032】図4は本発明の第2実施例に係る超音波プ
ローブの手元側の操作部等の構成を示す軸方向断面図で
ある。 【0033】第2実施例は超音波プローブの手元側の操
作部における湾曲ワイヤ駆動手段の構成を変更したもの
である。その他の部分は第1実施例と同様に構成されて
おり、説明を省略する。 【0034】第2実施例では、超音波プローブの操作部
26において、スライダ部35に第1実施例でのハンド
ル30の代わりに操作部26に対して前後へスライド可
能なラック36が設けられている。このラック36に
は、湾曲ワイヤ21の牽引手段としてアクチュエータ3
7に連結されたピニオン38が噛合している。また、ラ
ック36には湾曲ワイヤ21が貫通しており、ラック3
6の先端側で湾曲ワイヤ21が固定部材31によって固
脱自在に取付けられている。 【0035】ピニオン38は、シャフト39によってア
クチュエータ37と機械的に結合されており、アクチュ
エータ37の駆動によってピニオン38が回転し、これ
によりラック36が進退可能になっている。アクチュエ
ータ37としては、電気モータあるいは超音波モータな
どを用いることができる。なお図示しないが、アクチュ
エータ37の動作をオンオフする湾曲操作指示スイッチ
が操作部26の近傍に設けられている。 【0036】本実施例の構成において、超音波プローブ
1の湾曲部13を湾曲させる場合には、図示しない湾曲
操作指示スイッチをオンしてアクチュエータ37を回転
動作させることによって、ラック36を進退させ、湾曲
ワイヤ21を牽引する。 【0037】超音波プローブ1の内視鏡2への挿入量を
変える場合は、第1実施例と同様に、固定部材31を緩
めて湾曲ワイヤ21を解放した状態で超音波プローブ1
の挿入部12を移動させ、再び固定部材31を締めて湾
曲ワイヤ21をラック36に対して固定する。 【0038】本実施例では、第1実施例の効果に加え
て、術者自身による湾曲駆動操作に代えてアクチュエー
タにより湾曲動作を自動的に行うことができ、操作性を
向上できるという効果がある。 【0039】図5は本発明の第3実施例に係る超音波プ
ローブの手元側の操作部等の構成を示す軸方向断面図で
ある。 【0040】第3実施例は湾曲手段として湾曲ワイヤの
代わりに形状記憶合金のワイヤを用いて超音波プローブ
を構成した例である。その他の部分は第1実施例と同様
に構成されており、説明を省略する。 【0041】第3実施例では、超音波プローブの外装チ
ューブ16内に第1実施例での湾曲ワイヤ21の代わり
に形状記憶合金(SMA)を素材とするSMAワイヤ4
1が配設され、SMAワイヤ41の先端部が湾曲部13
の先端部に接続されている。SMAワイヤ41の後端側
は、操作部26に直接固定部材31によって取付け固定
されている。SMAワイヤ41の後端部には、直流電源
42がスイッチ43を介して電気的に接続されている。
なお、スイッチ43は、具体的な構成は図示しないが操
作部26の近傍に配設されている。 【0042】本実施例の構成において、超音波プローブ
1の湾曲部13を湾曲させる場合には、スイッチ43を
オンして直流電源42からの電流をSMAワイヤ41に
通電することによって、SMAワイヤ41にジュール熱
を発生させる。この熱によって、SMAワイヤ41に形
状変化が起こってワイヤが伸縮し、湾曲部13が押し引
きされて湾曲動作する。 【0043】超音波プローブ1の内視鏡2への挿入量を
変える場合は、第1実施例と同様に、固定部材31を緩
めてSMAワイヤ41を操作部26に対して解放した状
態で超音波プローブ1の挿入部12を移動させ、再び固
定部材31を締めてSMAワイヤ41を操作部26に対
して固定する。 【0044】本実施例では、第1及び第2実施例の効果
に加えて、電気モータのような大きなアクチュエータを
操作部に搭載する必要がないため、操作部を小型化で
き、超音波プローブの操作性を良好にできるという効果
がある。 【0045】図6は本発明の第4実施例に係る超音波プ
ローブの手元側の操作部等の構成を示す軸方向断面図で
ある。 【0046】第4実施例は超音波プローブの手元側の操
作部における湾曲ワイヤ駆動手段の構成を変更したもの
である。その他の部分は第1実施例と同様に構成されて
おり、説明を省略する。 【0047】第4実施例では、超音波プローブの操作部
26において、スライダ部45にネジ部46が刻設さ
れ、このネジ部46にキャップ状のツマミ47がねじ結
合されて取り付けられている。このツマミ47には湾曲
ワイヤ21が貫通しており、固定ネジ48によってツマ
ミ47に対して固脱自在に取付けられている。 【0048】本実施例の構成において、超音波プローブ
1の湾曲部13を湾曲させる場合には、ツマミ47をス
ライダ部45に対して回転させることによって、ねじ結
合されたツマミ47を進退させ、湾曲ワイヤ21を牽引
する。 【0049】超音波プローブ1の内視鏡2への挿入量を
変える場合は、第1実施例と同様に、固定ネジ48を緩
めて湾曲ワイヤ21を解放した状態で超音波プローブ1
の挿入部12を移動させ、再び固定ネジ48を締めて湾
曲ワイヤ21をツマミ47に対して固定する。 【0050】本実施例では、第1実施例の効果に加え
て、ツマミ47が任意の回転状態で操作部26に対して
停止し湾曲ワイヤ21の牽引状態が維持されるため、術
者がツマミ47から手を離しても超音波プローブ1の湾
曲状態を維持することができ、湾曲時の操作性を向上で
きるという効果がある。 【0051】以降の実施例において超音波プローブの湾
曲手段の構成例を示す。 【0052】図7は本発明の第5実施例に係る超音波プ
ローブを含む超音波診断装置の全体構成を示す説明図で
ある。なお、図7では湾曲動作に関する構成のみを示し
ており、超音波プローブ及び内視鏡の観察系の構成につ
いては省略している。 【0053】超音波プローブ51は、超音波探触子が設
けられる先端部52,湾曲可能な湾曲部53,可撓管部
54が連設されて構成されており、超音波観察時には内
視鏡55の処置具挿通チャンネル内に挿通されて使用さ
れるようになっている。 【0054】内視鏡55は、先端部56,湾曲部57,
可撓管部58が連設されてなる挿入部59の基端部に把
持部60が連結されて構成されている。把持部60から
は図示しないユニバーサルコード及びコネクタが延出さ
れてビデオプロセッサ及びモニタに接続され、内視鏡5
5で撮像された被検部位の画像がビデオプロセッサを経
てモニタに表示されるようになっている。 【0055】内視鏡55の挿入部59の長さは、用途に
合わせて、例えば上部消化管用、下部消化管用のロング
・ミドル・ショート3種、十二指腸用、腹腔鏡用など多
くの種類があり、被検部位に応じて選択的に用いられ
る。 【0056】内視鏡55の把持部60には、処置具挿入
口61が設けられ、この処置具挿入口61は挿入部59
内に配設され先端部56で開口する処置具挿通チャンネ
ルに連通している。この処置具挿入口61から挿脱自在
に超音波プローブ51が挿入され、処置具挿通チャンネ
ルを挿通して内視鏡の先端部56より突出するようにな
っている。 【0057】なお、超音波プローブ51は、内視鏡の挿
入部59に対して十分長く設けておけば、挿入部の長さ
にかかわらず種々の内視鏡に適用可能である。 【0058】超音波プローブ51の可撓管部54の基端
部にはコネクタ62が設けられ、このコネクタ62を介
して超音波プローブ制御装置63に着脱自在に接続され
るようになっている。超音波プローブ51内には湾曲ワ
イヤ64,64が挿通されており、コネクタ62が超音
波プローブ制御装置63に接続されると、湾曲ワイヤ6
4,64端部に設けられた磁石からなる結合体65,6
5が超音波プローブ制御装置63内に設けられた鉄等の
磁性体からなる結合体受け66,66に結合される。な
お、コネクタ62は超音波プローブ制御装置63に固着
された構成としてもかまわない。また、結合体65と結
合体受け66とは磁石による結合に限らず、ネジの螺合
によって結合する構成としても良い。 【0059】結合体受け66,66にはワイヤ67が固
着され、このワイヤ67がプーリ68に巻回されてい
る。プーリ68はモータ69の回転軸に固着され、正逆
方向に回転駆動可能となっている。モータ69は駆動制
御回路70に接続され、駆動制御回路70によって駆動
制御されるようになっている。 【0060】駆動制御回路70には、超音波プローブ制
御装置63の筐体に固定された湾曲スイッチ71が電気
的に接続される。また、超音波プローブ制御装置63に
は湾曲操作指示を行うスイッチを接続するコネクタソケ
ット72,73が設けられ、これらのコネクタソケット
72,73も同様に駆動制御回路70と電気的に接続さ
れている。 【0061】また、図示しないが、超音波プローブ制御
装置63には超音波断層画像生成用の信号処理回路が設
けられており、超音波プローブ51先端部の超音波探触
子が接続され、超音波プローブ51で得られたエコー信
号を基に被検部位の超音波断層画像が生成されてモニタ
に表示されるようになっている。 【0062】内視鏡55の把持部60には、両面テープ
等で着脱自在に湾曲スイッチ74が固定されるようにな
っている。湾曲スイッチ74は、コード75が延出して
端部にコネクタ76が設けられ、このコネクタ76がコ
ネクタソケット72に着脱自在に接続され、駆動制御回
路70と電気的に接続されるようになっている。 【0063】また、湾曲操作用のフットスイッチ77が
設けられており、フットスイッチ77から延出したコー
ド78の端部に設けられたコネクタ79がコネクタソケ
ット73に着脱自在に接続され、駆動制御回路70と電
気的に接続されるようになっている。 【0064】これらの湾曲スイッチ71,74,あるい
はフットスイッチ77のU(上)側あるいはD(下)側
を押す(踏む)ことによって、駆動制御回路70により
モータ69が回転駆動されて湾曲ワイヤ64が押し引き
され、超音波プローブ51の湾曲部53が湾曲する。な
お、モータ69としては、ACモータ,DCモータ,ス
テッピングモータなどの電磁モータ、あるいは超音波モ
ータを用いても良いし、その他の回転駆動力発生手段で
も良い。 【0065】一方、内視鏡55は、把持部60に設けら
れた湾曲ノブ80を回転させることにより、挿入部59
内に設けられた図示しない湾曲ワイヤが押し引きされて
湾曲部57が湾曲するようになっている。 【0066】本実施例の超音波プローブ51を用いて超
音波診断を行う際には、まず、超音波プローブ51のコ
ネクタ62を超音波プローブ制御装置63に接続し、湾
曲ワイヤ64,64を制御装置内のワイヤ67及びプー
リ68に連結させる。次に、内視鏡の把持部60に湾曲
スイッチ74を両面テープ等で貼って取り付け、湾曲ス
イッチ74のコネクタ76とフットスイッチ77のコネ
クタ79とをそれぞれ超音波プローブ制御装置63のコ
ネクタソケット72,73に接続する。 【0067】次いで、内視鏡55の挿入部59を体腔内
の被検部位へ挿入して、被検部位の内視鏡画像を観察す
る。そして、必要に応じて超音波プローブ51を処置具
挿入口61から挿入し、挿入部の先端部56から所望の
長さ突出させる。この状態で、内視鏡画像を見ながら湾
曲スイッチ74(あるいはフットスイッチ77)を操作
して超音波プローブ51の湾曲部53を湾曲させ、プロ
ーブの先端部52を目的位置へ導き、所望の位置の超音
波画像を得る。このとき、他の操作者によって超音波プ
ローブ制御装置63の湾曲スイッチ71を操作し、超音
波プローブ51の湾曲部53を湾曲させることもでき
る。 【0068】本実施例の構成では、内視鏡の把持部60
に湾曲スイッチ74が着脱自在に設けられているため、
把持部60を握ったままで、容易に湾曲スイッチ74を
操作して超音波プローブ51の湾曲部53を湾曲させる
ことができる。このため、内視鏡と組み合わせて超音波
観察を行うときに、超音波プローブ51を湾曲させる場
合に、非常に操作性が良好であり、一人の術者によって
容易に内視鏡と超音波プローブとを同時に操作すること
ができる。また、所望の位置に湾曲スイッチ74を取り
付けられるため、さらに操作性を向上できる。 【0069】また、本実施例では必要に応じて湾曲スイ
ッチ74またはフットスイッチ77を選択使用できるた
め、使い勝手が良い。また、湾曲操作用のスイッチを複
数設けてあるため、任意のスイッチにより数ケ所で、あ
るいは数人で操作でき、状況に応じて最良な状態で湾曲
操作を行うことができる。 【0070】内視鏡の把持部60に着脱自在に設ける湾
曲スイッチ74は、診断後に取り外して単体で洗浄・消
毒可能である。なお、湾曲スイッチ74を使い捨てとす
ることにより、洗浄の手間を省くことができる。 【0071】本実施例によれば、1本の超音波プローブ
で種々の長さの内視鏡に適合可能にでき、しかも湾曲ス
イッチを内視鏡の把持部に配置しているため内視鏡挿入
部の長さや超音波プローブの先端突出量にかかわらず常
に操作性良好に超音波プローブの湾曲操作が可能であ
る。よって、内視鏡の挿入部の長さに対応させて長さの
異なる超音波プローブを各種用意する必要がなく、湾曲
操作性を良好に保ったまま、種々の長さの内視鏡と組み
合わせて使用したり、超音波プローブの先端突出量を変
えて所望の部位までプローブ先端を導入したりすること
が可能となる。 【0072】次に、第5実施例の第1の変形例として、
超音波プローブの湾曲手段に形状記憶合金(SMA)を
用いた構成例を図8に示す。 【0073】この変形例では、超音波プローブ51aの
湾曲部53内にはSMAアクチュエータ81が設けられ
ている。SMAアクチュエータ81は、超音波プローブ
制御装置63a内に設けられたSMA駆動制御回路82
に電気的に接続されるようになっている。 【0074】超音波プローブ51aを湾曲させる場合に
は、内視鏡に取り付けた湾曲スイッチ74等を操作する
と、SMA駆動制御回路82よりSMAアクチュエータ
81へ通電され、SMAアクチュエータ81が伸縮して
湾曲部53が湾曲する。 【0075】このように形状記憶合金を用いて湾曲手段
を構成した場合においても、第5実施例と同様に湾曲操
作性の良好な超音波プローブを提供することができる。 【0076】図9に第5実施例の第2の変形例として、
湾曲ワイヤやSMAの代わりに流体圧力により湾曲部を
駆動する超音波プローブの湾曲手段の構成例を示す。 【0077】この変形例では、超音波プローブ51bの
湾曲部53内には3つの圧力室83a,83b,83c
が設けられ、圧力室内部に流体を流入して加圧できるよ
うになっている。これらの圧力室83a,83b,83
cは、超音波プローブ51b内に挿通されたチューブ8
4a,84b,84cを介して超音波プローブ制御装置
63b内に設けられた電磁バルブ85a,85b,85
cに接続され、電磁バルブ85a,85b,85cと連
通するようになっている。電磁バルブ85a,85b,
85cにはポンプ86が接続され、ポンプ86より加圧
用流体が供給されている。また、電磁バルブ85a,8
5b,85cはバルブ制御回路87と接続され、バルブ
制御回路87により開閉制御がなされるようになってい
る。 【0078】超音波プローブ51bを湾曲させる場合に
は、内視鏡に取り付けた湾曲スイッチ74等を操作する
と、バルブ制御回路87によって電磁バルブ85a,8
5b,85cが開閉され、圧力室83a,83b,83
cが選択的に加圧される。これにより、圧力室83a,
83b,83cが膨張・収縮して所定の方向に湾曲部5
3が湾曲する。 【0079】このように流体駆動による湾曲手段を構成
した場合においても、第5実施例と同様に湾曲操作性の
良好な超音波プローブを提供することができる。 【0080】図10ないし図13は第5実施例の第3の
変形例に係り、図10は超音波プローブの先端部の構成
を示す断面説明図、図11は超音波診断装置の概略構成
を示すブロック図、図12はバイモルフによるアクチュ
エータを備えた湾曲部の構成例を示す横断面図、図13
はバイモルフの配設位置を変更した湾曲部の変形例を示
す横断面図である。 【0081】この第3の変形例は、超音波プローブの湾
曲手段にバイモルフを用いた構成例である。 【0082】図10に示すように、超音波プローブ51
cの湾曲部53におけるシース内には、側面方向に屈曲
可能なアクチュエータとなるバイモルフ88が軸方向に
延在するよう埋設されている。バイモルフ88には超音
波プローブ後端まで延設されたケーブル89が接続さ
れ、図11に示すようにケーブル89を介してバイモル
フ88が制御装置90に接続されるようになっている。
この制御装置90には、湾曲部53の曲げ方向ならびに
曲げ量を指示するための操作スイッチ91が接続されて
いる。この操作スイッチ91は第5実施例と同様に内視
鏡の把持部60等に取り付けられるようになっている。
また、超音波プローブ51cは超音波観測装置92に接
続され、先端部の超音波探触子15により観察用超音波
を走査して得られた超音波断層画像を観察できるように
なっている。 【0083】超音波プローブ51cを湾曲させる場合に
は、操作スイッチ91を操作すると、操作スイッチ91
からの指示に応じて制御装置90により所定の電圧がバ
イモルフ88に印加され、この電圧の印加により、バイ
モルフ88が屈曲する。このとき、バイモルフ88は、
印加電圧の極性によって屈曲方向が定まり、また高電圧
を印加するほど屈曲率が大きくなる。バイモルフ88の
屈曲により、超音波プローブ51cの湾曲部53が湾曲
し、プローブ先端部を所望の方向へ向けることができ
る。 【0084】前記バイモルフ88は、図12に示すよう
に湾曲部53の周方向におけるある位置に配設されてお
り、図12においては上下方向に屈曲可能になってい
る。このようにバイモルフを配置することにより、印加
電圧の極性に応じて1本のバイモルフで2方向の湾曲動
作が可能となる。 【0085】なおバイモルフの配設位置の変形例とし
て、図13に示すように、2本のバイモルフ88a,8
8bを周方向において90度の角度をもって湾曲部53
のシース内面に埋設するようにすることもできる。この
場合は、バイモルフの制御系を各々のバイモルフに対し
て独立して設けるようにする。 【0086】このように2本のバイモルフを周方向に9
0度ずらして配設することにより、2本のバイモルフへ
の印加電圧の極性及び電圧値を制御することで4方向
(図13においては上下/左右方向)の湾曲動作が可能
となる。 【0087】このようにバイモルフを用いて湾曲手段を
構成した場合においても、第5実施例と同様に湾曲操作
性の良好な超音波プローブを提供することができる。 【0088】次に、湾曲ワイヤを用いた湾曲手段を有す
る超音波プローブにおいて、湾曲操作性を向上させると
共に湾曲機構の劣化を防止できるようにした超音波プロ
ーブの操作部の構成例を以下に示す。 【0089】図14ないし図20は超音波プローブの湾
曲機構の操作部の第1の構成例に係り、図14は超音波
プローブを含む超音波診断装置の全体構成を示す説明
図、図15は挿入部基端部に設けられる方向指標部の構
成を示す説明図、図16は方向指標部の他の構成例を示
す説明図、図17は湾曲操作ノブの構成を示す超音波プ
ローブを先端側から見た平面図、図18は湾曲操作部の
構成を示す平面図、図19は湾曲操作部の内部構成を示
す横断面図、図20は使用時における超音波プローブの
把持部及び湾曲操作ノブの把持方法を示す作用説明図で
ある。 【0090】本例では、体壁に刺通する挿入補助具とし
てのトラカールを介して体腔内に挿入して使用する超音
波プローブの構成を示す。 【0091】図14に示すように、超音波プローブ10
0は、挿入部101,前方把持部102,湾曲操作部1
03,後方把持部104,ケーブル蛇管105,接続コ
ネクタ106が連設されて構成されている。 【0092】挿入部101は、先端探触部101a,湾
曲部101b,硬性管部101cが連設されて構成され
ており、その中心軸回りに湾曲操作部103に対して1
80度回転可能となっている。先端探触部101aに
は、電子リニア式の超音波探触子(図示せず)が内蔵さ
れている。この超音波探触子には、超音波送受波面10
1dとしてシリコンゴム等を用いた音響レンズが配設さ
れている。音響レンズとしては、シリコンゴムに限らず
人体組織と音響インピーダンスが等価な軟性材料であれ
ば良い。また図示しないが、超音波探触子には、超音波
プローブ100内を挿通された多数本の同軸ケーブルか
らなる信号ケーブル束が電気的に接続されている。 【0093】挿入部101を挿通するトラカール107
は、手元側の把持鍔部107aから前方に向かって外套
管部107bが延設されて構成されており、体壁108
を貫通させて腹腔内に刺入するようになっている。 【0094】挿入部101の硬性管部101cの前方把
持部側には、方向指標部109が設けられ、超音波送受
波面101dの法線方向が挿入部101の中心軸に対し
てどの方向にあるかを示す方向指標110が配設されて
いる。この方向指標部109の外径は、トラカール10
7の把持鍔部開口部の内径より大きくなっているので、
超音波プローブ100をトラカール107に挿入した
際、方向指標110は常にトラカール107の外部に位
置するようになっている。 【0095】方向指標110は、図15に示すように、
超音波プローブ100を挿入部先端から見た場合に三角
断面を有する突起により構成されている。なお三角断面
のものに限らず、任意の断面形状を有する突起を設けて
も良い。 【0096】ここで、方向指標部の他の構成例を図16
に示す。図15の突起の代わりに、方向指標部111と
して平面部112を有し、この平面部112に細長の突
起113を凹凸状に設けて方向指標部111を構成した
ものでも良い。なお、平面部112には突起を設けなく
てもよく、また突起を設ける場合はその断面形状は任意
である。 【0097】また、方向指標部109は硬性管部101
cに対して着脱自在であっても良い。この場合、方向指
標110に指をかけて挿入部101をその中心軸回りに
回転可能なように、方向指標部109は公知の回り止め
機構により硬性管部101cに固定できるようになって
いる。公知の回り止め機構としては、方向指標部109
の内径面に設けた突起と硬性管部101cに設けた溝と
の嵌合によるものとか、カスタムグリップ式の方向指標
部109の内径面と硬性管部101cの外表面との摩擦
によるものなどを用いることができる。 【0098】図14に戻り、前記後方把持部104の端
部からは、超音波探触子に接続された信号ケーブル束を
内蔵するケーブル蛇管105が延設されている。ケーブ
ル蛇管105の端部に配設された接続コネクタ106
は、超音波診断装置114の接続コネクタ115に着脱
可能に接続されるようになっている。両接続コネクタの
接続により、超音波プローブ100が電気的に超音波診
断装置114に接続される。超音波診断装置114は、
モニタテレビ116を有しており、このモニタテレビ1
16に、超音波プローブ100により得られる体腔内臓
器の超音波断層像が表示されるようになっている。 【0099】次に、超音波プローブ100の湾曲操作部
103の詳細構成を図14、及び図17ないし図19を
参照して説明する。図17は超音波プローブ100を先
端側から見た図、図18は湾曲操作部103を図14と
は反対側から見た図、図19は湾曲操作部103の断面
を手元側から見た図である。 【0100】湾曲操作部103には、湾曲操作ノブ11
7a,117bが上下・左右の湾曲操作方向別に湾曲操
作部の両面に対向して設けられている。この湾曲操作ノ
ブ117a,117bの操作により、超音波プローブ1
00の湾曲部101bは、湾曲操作ノブに連結された図
示しない湾曲ワイヤを介して上下、左右に湾曲駆動さ
れ、先端探触部101aを所要方向へ指向させると共
に、先端探触部101aの超音波送受波面101dを体
腔内臓器の所定部位に当接させることができるようにな
っている。湾曲操作ノブ117a,117bのノブ部1
18a,118bは、前方把持部102または後方把持
部104を術者が片手で把持した際に、その親指が届き
ノブ部を操作できるような範囲で湾曲操作ノブ117
a,117bに取り付けられている。 【0101】そして、湾曲部101bの湾曲方向を示す
湾曲方向指標119a(図14参照),119b(図1
8参照)が湾曲操作部103における湾曲操作ノブの回
転軸が通過する平面部の両側に双方の湾曲操作ノブに対
応して設けられている。この湾曲方向指標119a,1
19bにおいて、U,Dは湾曲上下方向を示し、R,L
は湾曲左右方向を示す。 【0102】また、湾曲操作ノブ117a,117bの
回転軸を挟んで対向する位置に、湾曲角度固定ノブ12
0a,120bが上下・左右それぞれの湾曲方向別に独
立して設けらてれいる。湾曲角度固定ノブ120a,1
20bのノブ部121a,121bは、前方把持部10
2または後方把持部104を術者が片手で把持した際
に、その人差し指が届きノブ部を操作できるような範囲
で湾曲角度固定ノブ120a,120bに取り付けられ
ている。この湾曲角度固定ノブ120a,120bは、
ノブ部121a,121bの移動範囲が互いに干渉しな
いように湾曲操作部103に取り付けられている。 【0103】そして、湾曲角度固定ノブ120a,12
0bが湾曲角度固定状態にあるか、解放状態にあるかを
示す湾曲角度固定指標122a(図14参照),122
b(図18参照)が湾曲方向指標119a,119bと
同一面内に双方の湾曲角度固定ノブに対応して設けられ
ている。この湾曲角度固定指標122a,122bにお
いて、Fは湾曲角度解放状態を示し、Eは湾曲角度固定
状態を示す。 【0104】図19に示すように、湾曲操作ノブ117
a,117bの回転軸123a,123bには、その中
心軸に対して垂直方向に略円盤状の固定板124a,1
24bが取り付けられている。また、湾曲角度固定ノブ
120a,120bの回転軸125a,125bには、
伝達部材126a,126bが連結されている。この伝
達部材126a,126bは、湾曲操作ノブの回転軸1
23a,123bと同心に配設された押圧部材127
a,127bに嵌合している。さらに、摩擦板128
a,128bが同じく湾曲操作ノブの回転軸123a,
123bと同心に押圧部材127a,127bに接して
固定板124a,124bとの間に配設されている。 【0105】このように構成された超音波プローブ10
0を使用する際には、気腹された腹腔内にトラカール1
07を体壁108を通じて刺入し、超音波プローブ10
0の挿入部101をトラカール107に挿入して腹腔内
へ導入する。そして、湾曲操作ノブ117a,117b
を動かして、超音波プローブの先端探触部101aの超
音波送受波面101dを体腔内臓器の所定部位に当接さ
せ超音波画像による診断を行う。 【0106】このとき、超音波プローブ100の把持方
法には、図20に示すように、次の2通りの方法があ
る。 【0107】一つは、図20右側の(b)に示すよう
に、後方把持部104を把持する方法である。この場
合、超音波送受波面101dが湾曲角度固定ノブ120
a,120b側を向くように挿入部101をその中心軸
回りに回転させる。 【0108】もう一つは、図20左側の(a)に示すよ
うに、前方把持部102を把持する方法である。この場
合には、超音波送受波面101dが湾曲操作ノブ117
a,117b側を向くように挿入部101をその中心軸
回りに回転させる。 【0109】ここで、挿入部101の回転は、挿入部1
01の前方把持部102側に設けた、超音波送受波面1
01dの方向指標110を把持して行う。挿入部101
の回転方向位置は、挿入部101と前方把持部102と
の接合部分に設けた図示しないクリック機構により固定
される。 【0110】いずれの把持方法の場合においても、湾曲
操作ノブ117a,117bに親指をかけ、湾曲角度固
定ノブ120a,120bに人差し指をかけて湾曲操作
を行う。例えば先端探触部101dを上下方向に湾曲さ
せるときには、上下方向の湾曲操作ノブ117aに親指
をかけ、湾曲操作をする。同じく先端探触部101dを
左右方向に湾曲させるときには、左右方向の湾曲操作ノ
ブ117bに親指をかけ、湾曲操作を行う。 【0111】また、湾曲角度の固定が必要とされる場合
には、湾曲状態にしたまま人差し指をかけたそれぞれの
湾曲方向の湾曲角度固定ノブ120a,120bを固定
位置、すなわち湾曲角度固定指標122a,122bの
Eの位置に動かす。 【0112】すると図19において、湾曲角度固定ノブ
120a,120bの回転軸125a,125bに取り
付けられた伝達部材126a,126bが回転軸中心回
りに移動する。この移動に伴って、伝達部材126a,
126bと嵌合した押圧部材127a,127bが回転
し、押圧部材127a,127bが摩擦板128a,1
28bを湾曲操作ノブの回転軸123a,123bに取
り付けた固定板124a,124bに押接する。この摩
擦板128a,128bと固定板124a,124bと
の接触により生じる摩擦力によって、湾曲部101bの
湾曲角度が固定される。 【0113】診断終了後は、超音波プローブ100を腹
腔内から抜去する。すなわち、トラカール107から超
音波プローブの挿入部101を引き抜く。このとき、術
者は、湾曲操作部103の湾曲角度固定指標122a,
122bにより湾曲角度固定ノブ120a,120bが
解放の位置、すなわち湾曲角度固定指標122a,12
2bのFの位置にあることを目視で確認し、もしそれが
解放の位置になければ湾曲角度固定ノブ120a,12
0bを解放の位置に操作して摩擦板128a,128b
と固定板124a,124bとの接触を解除し、湾曲操
作ノブの回転軸123a,123bの回転運動を自由に
する。このように湾曲角度解放状態とした後、湾曲操作
ノブ117a,117bを操作して先端探触部101a
の中心軸を挿入部硬性管部101cの中心軸に対して一
致させる。この状態に挿入部101をした後に、超音波
プローブをトラカール107から引き抜くようにする。 【0114】また、診断中に超音波送受波面101dの
方向を変える場合には、挿入部基端部の方向指標110
により超音波送受波面101dの方向を確認し、所望の
向きが得られるように挿入部101をその中心軸回りに
回転させる。 【0115】本例では、湾曲操作部103の湾曲操作ノ
ブ117a,117bの回転軸123a,123bが通
過する平面部に設けた湾曲角度固定指標122a,12
2bにより、湾曲角度固定ノブ120a,120bが湾
曲角度固定・解放のどちらの状態にあるかを術者が容易
に識別できる。従って、湾曲角度固定状態のままでの診
断に不必要な湾曲操作ノブ117a,117bの操作を
防止できるので、湾曲固定機構の摩擦板128a,12
8bの摩耗を防ぐことができ、湾曲角度固定機能の低下
を防止することができる。 【0116】また、片手の親指と人差し指のみで、湾曲
操作ノブ117a,117bと湾曲角度固定ノブ120
a,120bとを操作することができるので、診断中に
術者が湾曲操作をしていない方の手に鉗子等を持ってい
る場合に、鉗子等を一旦手放して湾曲角度固定のために
湾曲角度固定ノブを操作するという作業がなくなり、湾
曲操作性が向上する。 【0117】さらに、挿入部101の方向指標部109
に設けられた方向指標110により、超音波プローブの
トラカール107への挿入後でも容易に超音波送受波面
101dがどちらの方向を向いているかを認識すること
ができる。加えて、挿入部101をその中心軸回りに回
転させる際、方向指標110に指をかけて回転操作を行
うようにすれば、指が滑ることもなく、挿入部101の
中心軸回りの回転動作が容易にできる。 【0118】以上のように、本例の構成によれば、湾曲
機構を有する超音波プローブにおいて、湾曲機構の劣化
を防止するとともに湾曲操作性を向上させることが可能
となる効果がある。 【0119】図21ないし図25は超音波プローブの湾
曲機構の操作部の第2の構成例に係り、図21は湾曲操
作部の構成を示す平面図、図22は湾曲角度固定機構の
構成を示す断面説明図、図23は図22の湾曲角度固定
機構を下側から見た斜視図、図24は湾曲角度固定/解
放状態での湾曲操作ノブの動作を示す作用説明図、図2
5は湾曲角度固定状態における湾曲角度固定機構の動作
を示す作用説明図である。 【0120】第2の構成例は、前述した第1の構成例の
超音波プローブにおける湾曲操作部の構成を変更したも
のである。ここでは第1の構成例と異なる部分のみ説明
する。 【0121】図21に示すように、前方把持部102と
後方把持部104との間に形成された湾曲操作部131
には、第1の構成例と同様に上下・左右の湾曲方向別に
それぞれ湾曲操作ノブ117a,117bが設けられて
いる。湾曲操作部131における湾曲操作ノブの回転軸
132が通過する平面部の両側には、湾曲部の湾曲方向
を示す湾曲方向指標119a,119bが双方の湾曲操
作ノブに対応して設けられている。 【0122】本例では、湾曲角度固定機構の構造が第1
の構成例と異なっているが、湾曲角度固定機構は上下・
左右の湾曲方向で同一の構成であるので、ここでは湾曲
上下方向のみについて説明する。 【0123】湾曲操作部131には、湾曲操作ノブ11
7a,117bの回転軸を挟んで対向する位置に、湾曲
固定解除ボタン133aが設けられており、さらに、湾
曲角度固定・解放状態を示す湾曲角度固定指標134a
が湾曲固定解除ボタン133aの設置面に設けられてい
る。なお図示しないが、湾曲操作部131の他方の平面
部においても、湾曲左右方向に対する湾曲解除ボタン及
び湾曲角度固定指標が同様に設けられている。 【0124】図22に示すように、湾曲操作ノブの回転
軸132には、回転軸に配設された歯車135に噛合し
て連動するドラム136が取り付けられている。このド
ラム136の外径面には、湾曲部を湾曲駆動する湾曲ワ
イヤ137が巻回されている。湾曲操作ノブ117aの
操作によって回転軸132が回転すると、歯車135を
介してその回転がドラム136に伝達され、ドラム13
6の回転により湾曲ワイヤ137が押し引きされて湾曲
部が湾曲駆動され、先端探触部が湾曲操作した方向へ指
向するようになっている。 【0125】前記ドラム136の内径面側には、連動伝
達部材138a,138bが配設されている。図23に
示すように、この2つの連動伝達部材138a,138
bはバネ139を介して互いに連結され、回転軸132
の中心側へ引っ張られている。バネ139は弾性部材で
あればどのようなものでも良く、弾性部材としてはバネ
の他にゴムを用いても良い。なお、連動伝達部材138
a,138bは、その可動範囲が変位しないように湾曲
操作部内に取り付けられている。連動伝達部材138
a,138bの外側端面には摩擦板140a,140b
が配設されている。 【0126】湾曲操作ノブの回転軸132は、先端が円
錐状に形成されており、2つの連動伝達部材138a,
138bの間に介挿されている。また、連動伝達部材1
38a,138bは、回転軸132の先端部が嵌挿する
部分が回転軸132の先端の円錐部と同一の傾きのテー
パ状に形成されている。 【0127】また、回転軸132には、湾曲操作部内の
湾曲操作ノブ側において突起141が設けられている。
一方、湾曲固定解除ボタン133aには、伝達部材14
2の一端が回動可能に連結されており、この伝達部材1
42の他端が突起141に係合している。伝達部材14
2は支点142aで回動可能に支持されており、回転軸
132あるいは湾曲固定解除ボタン133aの一方が下
方に押されたときに他方を押し上げるようになってい
る。 【0128】本例の構成では、超音波プローブを腹腔内
に挿入して先端探触部を被検部位の臓器に当接させ、所
望の湾曲角度で固定したい場合には以下のようにして操
作する。 【0129】図24は超音波プローブを挿入部先端から
見たものであり、(a)は湾曲角度固定解除状態、
(b)は湾曲角度固定状態のそれぞれの状態における湾
曲操作ノブ及び湾曲固定解除ボタンの位置を示してい
る。 【0130】まず、湾曲操作ノブ117a,117bを
図24右側の(b)に示すように回転軸の中心軸に沿っ
て湾曲操作部131内に押し込む。すると、図25に示
すように、湾曲操作ノブの回転軸132の先端の円錐部
が連動伝達部材138a,138bの間に嵌挿されるの
で、連動伝達部材138a,138bが径方向外側に向
って押し出される。これにより、連動伝達部材138
a,138bの外周面の摩擦板140a,140bがド
ラム136の内径面に当接し、摩擦板140a,140
bとドラム136の内径面との間に摩擦力が生じる。こ
の摩擦力により、ドラム136の回転が固定されて湾曲
角度が固定される。このとき、回転軸132の突起14
1が伝達部材142の解放端を押し下げるので、伝達部
材142は支点142aを中心に時計回りに回動し、て
この原理により湾曲固定解除ボタン133a,133b
が押し上げられる。 【0131】湾曲角度固定を解除する場合は、図24左
側の(a)に示すように湾曲固定解除ボタン133a,
133bを押し込む。すると、伝達部材142は支点1
42aを中心に反時計回りに回動し、てこの原理により
回転軸132の突起141を押し上げる。回転軸132
が押し上げられると、図22に示すように、回転軸先端
の円錐部が連動伝達部材138a,138bの間から抜
去して連動伝達部材138a,138bがバネ139に
より互いに引き寄せられる。これにより、連動伝達部材
138a,138bの外周面の摩擦板140a,140
bとドラム136の内径面との接触が解かれて摩擦力が
なくなり、回転軸132及びドラム136の回動が自由
になって湾曲角度固定が解放される。 【0132】本例では、湾曲操作ノブ117a,117
bまたは湾曲固定解除ボタン133a,133bが湾曲
操作部131に対して、突出しているか、それとも押し
込まれているかを湾曲操作をする手の触覚により確認す
ることができるので、これによって湾曲が固定・解放の
どちらかの状態にあるかを容易に識別することができ
る。また、湾曲操作部131に設けた湾曲角度固定指標
134aにより、湾曲角度固定状態を目視で確認でき
る。 【0133】このため、湾曲角度固定状態のままでの診
断に不必要な湾曲操作を防止できるので、摩擦板140
a,140bの摩耗による湾曲角度固定機能の低下を防
止することができる。また、湾曲の固定・解放状態の識
別が容易であるので、湾曲機構の無理な操作による破損
を防止できる。 【0134】さらに、片手のみで湾曲操作ノブの操作お
よび湾曲角度の固定・解放操作を行うことができるの
で、診断中に術者が湾曲操作をしていない方の手に鉗子
等を持っている場合に、鉗子等を一旦手放して超音波プ
ローブの湾曲操作を行うという作業がなくなり、湾曲操
作性が向上する。 【0135】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、 (1) 先端部に超音波探触子が配設され、内視鏡のチ
ャンネル内に挿入される挿入部を有し、該挿入部の先端
部分をワイヤによる遠隔操作によって湾曲動作が可能な
湾曲機構付超音波プローブにおいて、前記挿入部の手元
側に、前記内視鏡のチャンネル内にて前記超音波探触子
からの信号線と前記ワイヤとを分岐する分岐部を有する
ことを特徴とする湾曲機構付超音波プローブ。 【0136】(2) 先端部に超音波探触子が配設さ
れ、内視鏡のチャンネル内に挿入される挿入部を有し、
該挿入部の先端部分をワイヤによる遠隔操作によって湾
曲動作が可能な湾曲機構付超音波プローブにおいて、前
記内視鏡のチャンネルの挿入口またはその近傍に配設可
能な湾曲操作手段を備え、前記挿入部の手元側に、前記
内視鏡のチャンネル内にて前記超音波探触子からの信号
線と前記ワイヤとを分岐する分岐部を有することを特徴
とする湾曲機構付超音波プローブ。 【0137】(3) 先端部に超音波探触子が配設さ
れ、内視鏡のチャンネル内に挿入される挿入部を有し、
該挿入部の先端部分をワイヤによる遠隔操作によって湾
曲動作が可能な湾曲機構付超音波プローブにおいて、前
記内視鏡のチャンネルの挿入口またはその近傍に配設可
能で前記ワイヤへ駆動力を供給するための操作を行う湾
曲操作手段を備え、前記挿入部の手元側に、前記内視鏡
のチャンネル内にて前記超音波探触子からの信号線と前
記ワイヤとを分岐する分岐部を有することを特徴とする
湾曲機構付超音波プローブ。 【0138】(4) 前記分岐部は、前記信号線とワイ
ヤとを分離して挿通させた分岐部材からなる前記付記
(1)に記載の湾曲機構付超音波プローブ。 【0139】(5) 前記ワイヤは、前記分岐部より基
端側で前記湾曲操作手段に固脱自在に取り付けられ、前
記内視鏡の挿入部長あるいは該内視鏡先端からの突出長
に応じてワイヤ固定位置を可変とした前記付記(2)に
記載の湾曲機構付超音波プローブ。 【0140】(6) 前記ワイヤを手動により牽引操作
可能な湾曲操作手段を備えた前記付記(1)に記載の湾
曲機構付超音波プローブ。 【0141】(7) 前記湾曲操作手段は、術者が指を
かけて牽引操作可能なハンドルを有して構成される前記
付記(6)に記載の湾曲機構付超音波プローブ。 【0142】(8) 前記湾曲操作手段は、回転操作可
能なツマミを有し、このツマミを前記ワイヤの軸まわり
に回転させることによってワイヤを進退させるねじ構造
を備えて構成される前記付記(6)に記載の湾曲機構付
超音波プローブ。 【0143】(9) 前記ワイヤを牽引駆動するアクチ
ュエータを有し、このアクチュエータを動作させて湾曲
操作を行う湾曲操作手段を備えた前記付記(1)に記載
の湾曲機構付超音波プローブ。 【0144】(10) 前記アクチュエータは電気モー
タからなる前記付記(9)に記載の湾曲機構付超音波プ
ローブ。 【0145】(11) 前記アクチュエータは超音波モ
ータからなる前記付記(9)に記載の湾曲機構付超音波
プローブ。 【0146】(12) 前記ワイヤは形状記憶合金によ
り構成され、この形状記憶合金に通電することによって
ワイヤを伸縮させ、湾曲動作を行う前記付記(1)に記
載の湾曲機構付超音波プローブ。 【0147】(13) 先端部に超音波探触子が配設さ
れ、内視鏡のチャンネル内に挿入される挿入部を有し、
該挿入部の先端部分に湾曲可能な湾曲部を備えた湾曲機
構付超音波プローブにおいて、前記湾曲部を湾曲操作す
る湾曲操作手段を該超音波プローブ以外に設置したこと
を特徴とする湾曲機構付超音波プローブ。 【0148】(14) 前記湾曲操作手段を前記内視鏡
の把持部に設けた前記付記(13)に記載の湾曲機構付
超音波プローブ。 【0149】(15) 前記湾曲操作手段を前記把持部
に着脱自在に設けた前記付記(14)に記載の湾曲機構
付超音波プローブ。 【0150】(16) 前記湾曲操作手段をフットスイ
ッチとして術者の足元に設けた前記付記(13)に記載
の湾曲機構付超音波プローブ。 【0151】(17) 前記湾曲操作手段は電気スイッ
チからなる前記付記(13)に記載の湾曲機構付超音波
プローブ。 【0152】(18) 前記湾曲部は、アクチュエータ
により湾曲される前記付記(13)に記載の湾曲機構付
超音波プローブ。 【0153】(19) 前記アクチュエータは、電磁モ
ータを有して構成され、この電磁モータにより前記超音
波プローブ内を挿通した湾曲ワイヤを押し引きすること
によって前記湾曲部を湾曲させる前記付記(18)に記
載の湾曲機構付超音波プローブ。 【0154】(20) 前記アクチュエータは、超音波
モータを有して構成され、この超音波モータにより前記
超音波プローブ内を挿通した湾曲ワイヤを押し引きする
ことによって前記湾曲部を湾曲させる前記付記(18)
に記載の湾曲機構付超音波プローブ。 【0155】(21) 前記アクチュエータは形状記憶
合金からなる前記付記(18)に記載の湾曲機構付超音
波プローブ。 【0156】(22) 前記アクチュエータは流体を流
入することによって膨張・伸縮する圧力室からなる前記
付記(18)に記載の湾曲機構付超音波プローブ。 【0157】(23) 前記アクチュエータはバイモル
フからなる前記付記(18)に記載の湾曲機構付超音波
プローブ。 【0158】(24) 先端部に超音波探触子が配設さ
れた挿入部を有し、該挿入部の先端部分をワイヤによる
遠隔操作によって湾曲動作が可能な湾曲機構付超音波プ
ローブにおいて、前記挿入部の湾曲操作を行う操作部
に、前記湾曲部が湾曲角度固定状態か解放状態かを示す
湾曲角度固定指標を設けたことを特徴とする湾曲機構付
超音波プローブ。 【0159】(25) 前記操作部において、前記ワイ
ヤを駆動操作する湾曲操作ノブとこの湾曲操作ノブによ
るワイヤの駆動機構を固定・解放操作する湾曲角度固定
ノブとを片手で操作可能に設け、前記湾曲角度固定ノブ
の動作位置に対応させて前記湾曲角度固定指標を配設し
た前記付記(24)に記載の湾曲機構付超音波プロー
ブ。 【0160】(26) 前記操作部において、前記ワイ
ヤを駆動操作する湾曲操作ノブを回転軸方向に押し込む
ことによってこの湾曲操作ノブによるワイヤの駆動機構
を固定する湾曲角度固定機構を設けると共に、この湾曲
角度固定機構を解放操作するための該湾曲角度固定機構
と連動して上下動する湾曲固定解除ボタンを設け、この
湾曲固定解除ボタンの近傍に前記湾曲角度固定指標を配
設した前記付記(24)に記載の湾曲機構付超音波プロ
ーブ。 【0161】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
本の超音波プローブで種々の長さの内視鏡に適合可能で
あり、しかも一人の術者で内視鏡と超音波プローブの両
方の操作が可能な湾曲操作性の良い湾曲機構付超音波プ
ローブを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、
図1は内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通した超音波
プローブを含む超音波診断装置の全体構成を示す説明図 【図2】超音波プローブの先端部の構成及び先端部の湾
曲状態を示す軸方向断面図 【図3】内視鏡の処置具挿入口への超音波プローブの取
付状態及び超音波プローブの手元側の操作部等の構成を
示す軸方向断面図 【図4】本発明の第2実施例に係る超音波プローブの手
元側の操作部等の構成を示す軸方向断面図 【図5】本発明の第3実施例に係る超音波プローブの手
元側の操作部等の構成を示す軸方向断面図 【図6】本発明の第4実施例に係る超音波プローブの手
元側の操作部等の構成を示す軸方向断面図 【図7】本発明の第5実施例に係る超音波プローブを含
む超音波診断装置の全体構成を示す説明図 【図8】第5実施例の第1の変形例として、超音波プロ
ーブの湾曲手段に形状記憶合金(SMA)を用いた構成
例を示す説明図 【図9】第5実施例の第2の変形例として、湾曲ワイヤ
の代わりに流体圧力により湾曲部を駆動する超音波プロ
ーブの湾曲手段の構成例を示す説明図 【図10】図10ないし図13は第5実施例の第3の変
形例に係り、図10は超音波プローブの先端部の構成を
示す断面説明図 【図11】超音波診断装置の概略構成を示すブロック図 【図12】バイモルフによるアクチュエータを備えた湾
曲部の構成例を示す横断面図 【図13】バイモルフの配設位置を変更した湾曲部の変
形例を示す横断面図 【図14】図14ないし図20は超音波プローブの湾曲
機構の操作部の第1の構成例に係り、図14は超音波プ
ローブを含む超音波診断装置の全体構成を示す説明図 【図15】挿入部基端部に設けられる方向指標部の構成
を示す説明図 【図16】方向指標部の他の構成例を示す説明図 【図17】湾曲操作ノブの構成を示す超音波プローブを
先端側から見た平面図 【図18】湾曲操作部の構成を示す平面図 【図19】湾曲操作部の内部構成を示す横断面図 【図20】使用時における超音波プローブの把持部及び
湾曲操作ノブの把持方法を示す作用説明図 【図21】図21ないし図25は超音波プローブの湾曲
機構の操作部の第2の構成例に係り、図21は湾曲操作
部の構成を示す平面図 【図22】湾曲角度固定機構の構成を示す断面説明図 【図23】図22の湾曲角度固定機構を下側から見た斜
視図 【図24】湾曲角度固定/解放状態での湾曲操作ノブの
動作を示す作用説明図 【図25】湾曲角度固定状態における湾曲角度固定機構
の動作を示す作用説明図 【符号の説明】 1…超音波プローブ 2…内視鏡 3…処置具挿通チャンネル 13…湾曲部 14…探触部 15…超音波探触子 16…外装チューブ 17…フレキシブルシャフト 18…信号線 21…湾曲ワイヤ 22…内視鏡操作部 23…処置具挿入口 26…操作部 27…スライダ部 28…分岐部材 29…操作部固定部材 30…ハンドル 31…固定部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−315041(JP,A) 特開 平3−99647(JP,A) 特開 平7−184895(JP,A) 特開 平7−184900(JP,A) 実開 昭57−120002(JP,U) 実開 昭57−191302(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 先端部に超音波探触子が配設され、内視
    鏡のチャンネル内に挿入される挿入部を有し、この挿入
    部の先端部分をワイヤによる遠隔操作によって湾曲動作
    が可能な湾曲機構付超音波プローブにおいて、 記挿入部の手元側に、前記内視鏡のチャンネル内にて
    前記超音波探触子からの信号線と前記ワイヤとを分岐す
    る分岐部を有し、 ワイヤを信号線と分岐させて挿通させることができるワ
    イヤ用の挿通孔と、信号線をワイヤと分岐させて挿通さ
    せることができる信号線用の挿通孔とを有すると共に、
    内視鏡のチャンネルの挿入口に接続することができる操
    作部と、 ワイヤ用の挿通孔の手元側端部に取り付けることができ
    ると共に、ワイヤを取り付けることができるワイヤ操作
    用ハンドルと、 を有することを特徴とする湾曲機構付超音波プローブ。
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