JP3250759B2 - 可撓性管状挿入具の湾曲装置 - Google Patents

可撓性管状挿入具の湾曲装置

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JP3250759B2
JP3250759B2 JP07709593A JP7709593A JP3250759B2 JP 3250759 B2 JP3250759 B2 JP 3250759B2 JP 07709593 A JP07709593 A JP 07709593A JP 7709593 A JP7709593 A JP 7709593A JP 3250759 B2 JP3250759 B2 JP 3250759B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内に挿入し、観察
処置等を行う内視鏡・カテーテル・処置具等の可撓性管
状挿入具の湾曲装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長な挿入部を挿入する
ことにより、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じ、
処置具チャンネル内に挿入した処置具を用いて、各種治
療処置のできる医療用の内視鏡が広く用いられている。
【0003】また、ボイラー・ガスタービンエンジン・
化学プラント等の配管・自動車エンジンのボディ等の内
部の傷や腐蝕等の観察や検査等に、工業用内視鏡が広く
利用されている。
【0004】さらに、電荷結合素子(CCD)などの固
体撮像素子を撮像手段に用いた電子内視鏡も各種用いら
れている。
【0005】さて、実開平2−114002号公報で
は、胆・膵管系診断へのアプローチとして、親子式の内
視鏡システムが開示されている。つまり、親スコープを
十二指腸まで挿入した後、親スコープに設けられた挿通
チャンネルに、細径の子スコープを挿入し、子スコープ
を総胆管に挿入するものである。この際、前記十二指腸
まで挿入された親スコープ先端から子スコープを突出さ
せて、胆管中に挿入して管腔内を観察・処置することに
なる。この手技において、術者は親スコープ操作者(第
1の操作者)と子スコープ操作者(第2の操作者)の2
名が必要で、各操作者がそれぞれのスコープを操作する
ことになる。
【0006】また、親スコープに挿通する可撓性管状挿
入具は、子スコープに限らず、細径のカテーテルや処置
具等がある。これら管状挿入具は、検査対象によって
は、前記十二指腸から胆のう、あるいは膵管等に挿入さ
れることもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の内視鏡システム
においては、十二指腸まで挿入した親スコープから突出
させた子スコープの湾曲操作は、子スコープの操作部に
設けられた湾曲操作部を操作するため、子スコープ操作
部を保持している第2の操作者が行うことになる。
【0008】また、子スコープの挿入進退操作は、親ス
コープを保持している第1の操作者が親スコープの鉗子
挿入口で、子スコープの挿入部を保持して行うことにな
る。このため、子スコープの総合的な操作は、第1,第
2の操作者2人の操作のタイミングが合わないとうまく
いかず、特に胆管、膵管のような細い管腔内では、視野
の位置決めに微妙な操作を要する。従って、これらの操
作には熟練さが必要であり、子スコープの狙撃性や操作
性の向上が強く望まれている。
【0009】本発明は前記の事情にかんがみてなされた
もので、内視鏡の操作者が同内視鏡の操作が行える他
に、可撓性管状挿入具における微妙な操作が容易に行
え、目的部位、例えば細径の管路等に対する狙撃性に優
れた可撓性管状挿入具の湾曲装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、体内に挿入さ
れる挿入部及び該挿入部と連結する手元側の操作部、及
び少なくとも前記挿入部の内部を挿通される管路を有す
る内視鏡と、前記内視鏡の管路に挿通させることができ
る可撓性管状挿入具と、前記可撓性管状挿入具の内部、
または外部の少なくとも一方に設けられて、該可撓性管
状挿入具を湾曲させる湾曲駆動手段と、前記湾曲駆動手
段の湾曲を制御する湾曲制御手段と、前記湾曲駆動手段
の湾曲量または湾曲方向の少なくとも一方の指示を前記
湾曲制御手段に与えると共に、前記内視鏡の手元側操作
部に設られた湾曲操作指示手段とを備えている。
【0011】
【作用】本発明の構成では、前記内視鏡の手元側操作部
に湾曲操作指示手段を設けてあるので、内視鏡の操作者
が同内視鏡の操作を行う他に、可撓性管状挿入具の湾曲
湾曲操作が前記操作者によってもできるようになってい
る。このため、前記内視鏡の操作状況に合わせて、可撓
性管状挿入具の微妙な操作が、容易に行えるようにな
り、目的部位例えば細径の管路に対する狙撃性の向上が
図れる。
【0012】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係
り、図1は内視鏡システムの全体的な概略構成図、図2
は親スコープの操作部の構成図、図3は内視鏡システム
の概略的な接続構成図、図4は十二指腸及び胆管等にお
ける親子スコープの操作に関する説明図である。
【0013】図1は本発明の可撓性管状挿入具の湾曲機
構を備えた内視鏡システムを示すもので、例えば十二指
腸用の内視鏡1と、可撓性管状挿入具として、例えば胆
道用の内視鏡2とを有している。これらの内視鏡は、い
わゆる親子スコープとなっている。
【0014】前記十二指腸用内視鏡1(以下親スコープ
と記す)は、光源・プロセッサ装置3に着脱自在に接続
されるようになっている。前記光源・プロセッサ装置3
は、親スコープ1に照明光を供給すると共に、親スコー
プ1の図示しない撮像素子により撮像した信号を処理し
て、内視鏡画像をモニタ4に表示するものである。ま
た、親スコープ1は、ユニバーサルケーブル12、光源
・プロセッサ装置3及び信号ケーブル45を介して、親
用湾曲制御ユニット5に接続されている。前記親用湾曲
制御ユニット5は、親スコープ1の後述する湾曲部の湾
曲を制御するものである。
【0015】一方、前記胆道用内視鏡(以下子スコープ
と記す)2は、光源・プロセッサ装置6に着脱自在に接
続されるようになっている。前記光源・プロセッサ装置
6は、子スコープ2に照明光を供給すると共に、子スコ
ープの図示しない撮像素子により撮像した信号を処理し
て、内視鏡画像をモニタ7に表示するものである。ま
た、前記子スコープ2は、ユニバーサルケーブル22、
光源・プロセッサ装置6及び信号ケーブル46を介し
て、湾曲制御手段としての子用湾曲制御ユニット8に接
続されている。そして、前記子用湾曲制御ユニット8
は、親スコープ1側からの湾曲指示により、この子スコ
ープ2の後述する湾曲部の湾曲を制御するものである。
【0016】前記子スコープ2は、後述するチャンネル
を有し、鉗子等の挿入ができるようになっている。
【0017】また、前記親スコープ1は、ユニバーサル
ケーブル12、光源・プロセッサ装置3及び信号ケーブ
ル47を介して、子スコープ2の子用湾曲制御ユニット
8に接続されている。
【0018】前記親スコープ1は、長尺の挿入部10
と、この挿入部10に連結する手元側の操作部11と、
この操作部11の側部から延出するユニバーサルケーブ
ル12とを有している。前記挿入部10は、先端側から
順に、硬質の先端部13、湾曲可能な湾曲部14、可撓
性を有する可撓管部15とからなっている。前記ユニバ
ーサルケーブル12は、コネクタを介して、前記光源・
プロセッサ装置3に着脱自在に接続されるようになって
いる。
【0019】前記親スコープ1は、図3に示すように、
挿入部10の先端部13に設けられた鉗子起上口16か
ら、操作部11の基端側に設けられた鉗子挿入口17ま
で、貫通した管路(以下チャンネル)18を挿通してい
る。そして、前記チャンネル18内には、子スコープ2
が挿通できるようになっている。前記操作部11には、
親スコープ用の湾曲操作スイッチ(以下、親用湾曲SW
と略記する)43と、湾曲操作指示手段としての子スコ
ープ用の湾曲操作スイッチ(以下、子用湾曲SWと略記
する)44とが設けられている。
【0020】前記親用湾曲SW43は、親スコープ1の
湾曲部14を湾曲操作する指令信号を出力するものであ
る。また、前記子用湾曲SW44は、子スコープ2先端
の湾曲部23を湾曲操作するための指令信号を出力する
ものである。
【0021】前記子スコープ2は、細径で可撓性を有す
る挿入部20と、この挿入部20に連結する手元側の操
作部21と、この操作部21の側部から延出するユニバ
ーサルケーブル22とを有している。前記挿入部20
は、先端側に、湾曲可能な前記湾曲部23を有してい
る。前記ユニバーサルケーブル22は、コネクタを介し
て、前記光源・プロセッサ装置6に着脱自在に接続され
るようになっている。
【0022】前記親スコープ1の操作部2内には、図3
に示すように、電動モータ24が配設されている。一
方、前記挿入部10の湾曲部14先端には、ワイヤ2
5,25の各一端が固定され、これらワイヤ25,25
は、手元側操作部11まで、挿入部10内を挿通されて
いる。前記ワイヤ25,25の他端は、手元側操作部1
1内にて、前記モータ24の回転軸に設けられた図示し
ないプーリに巻回され、モータ24の回転動作によっ
て、湾曲部14が湾曲するようになっている。
【0023】また、前記子スコープ2の操作部21内に
は、図3に示すように、湾曲駆動手段としての電動モー
タ26が配設されている。一方、前記挿入部20の湾曲
部23先端には、ワイヤ27,27の各一端が固定さ
れ、これらワイヤ27,27は、手元側操作部21ま
で、挿入部20内を挿通されている。前記ワイヤ27,
27の他端は、手元側操作部21内にて、前記モータ2
6の回転軸に設けられた図示しないプーリに巻回され、
モータ26の回転動作によって、湾曲部23が湾曲する
ようになっている。
【0024】前記親スコープ1の親用湾曲SW43が出
力する湾曲操作指令信号は、前記ユニバーサルケーブル
12、親用光源・プロセッサ装置3及び信号ケーブル4
5を介して、親用湾曲制御ユニット5に伝達されるよう
になっている。前記親用湾曲制御ユニット5は、前記信
号ケーブル45及び親用光源・プロセッサ装置3及びユ
ニバーサルケーブル12を介して、前記湾曲操作指令信
号に応じた駆動電流を前記モータ24に供給するように
なっている。前記モータ24は、前記駆動電流により駆
動され、回転が制御されるようになっている。
【0025】前記親スコープ1の子用湾曲SW44が出
力する湾曲操作指令信号は、前記ユニバーサルケーブル
12、親用光源・プロセッサ装置3及び信号ケーブル4
7を介して、子用湾曲制御ユニット8に伝達されるよう
になっている。前記子用湾曲制御ユニット8は、前記信
号ケーブル46及び子用光源・プロセッサ装置6及びユ
ニバーサルケーブル22を介して、前記湾曲操作指令信
号に応じた駆動電流を前記モータ26に供給するように
なっている。前記モータ26は、前記駆動電流により駆
動され、回転が制御されるようになっている。
【0026】尚、親スコープ1及び子スコープ2には、
光学系伝達手段例えばライトガイド27,28がそれぞ
れ挿通されている。これらライトガイド27,28は、
各光源・プロセッサ装置からの照明光を伝達するもので
ある。各内視鏡の先端からは、被検体に照明光が照射さ
れるようになっている。
【0027】前記親スコープ1の前記撮像素子により撮
像された被写体像は、親用光源・プロセッサ装置3を経
て、前記モニタ4上に映し出されるようになっている。
【0028】同様に、子スコープ2も、その撮像素子に
より撮像された被写体像は、モニタ7に映し出されるよ
うになっている。
【0029】ここで、各スコープ1,2のユニバーサル
ケーブル12,22端部と、光源・プロセッサ装置3,
6との接続は、一体もしくは光学系接続と電気系接続と
が別れた二体式となっており、いずれも電気系における
各接続は、まとめて装置側でなされるようになってい
る。従って、操作者側での配線や管路の引き回しが少な
くでき、操作し易くなっている。
【0030】また、前記光源・プロセッサ装置12,2
2と、各湾曲制御ユニット5,8とは、頻繁に着脱する
必要はないことから、従来の内視鏡システムでのセッテ
ィング作業と大きく変わることがない。従って、装置の
準備等のセッティングを従来と同様に行うことができ
る。
【0031】尚、各操作部11,21内に設けられるモ
ータ24,26は、電磁モータ、超音波モータ等でも良
い。
【0032】また、前記親スコープ1の操作者が、親及
び子のスコープの湾曲操作を混同することを防ぐため、
いずれか一方の湾曲操作時には、操作を操作者に知らせ
る発信音が発することで、誤操作を防ぐことができる。
あるいは、各スコープで異なる周波数の発信音が、発す
るように構成しても良い。
【0033】または、親スコープ1の操作部11に、1
セットの湾曲スイッチと、その操作を親スコープ1と子
スコープ2各々に選択できる図示しない切換手段を設け
ることでも良い。
【0034】次に、本実施例の操作手順について、説明
する。前記構成で、第1の操作者が、前記親スコープ1
の像をモニタ4で確認しながら、患者の口から親スコー
プ1を図4に示す十二指腸31まで挿入していく。その
際、第1の操作者は、親スコープ1の操作部11に設け
らた親用湾曲SW43を操作することにより、親スコー
プ湾曲部14を湾曲させながら、管腔内の観察あるいは
十二指腸31までの挿入を行う。
【0035】そして、第2の操作者の補助により、子ス
コープ2の挿入部20が親スコープ1の鉗子挿入口17
から挿入され、その先端が、親スコープ1の鉗子起上口
16から突出される。この際、第1の操作者は、親スコ
ープ1の湾曲部14を湾曲させ、鉗子起上口16を乳頭
開口部32方向へ合わせ、そして子スコープ2先端を乳
頭開口部32内へ挿入する。
【0036】前記挿入の後、第1の操作者は、今度は子
スコープ2の挿入操作を親スコープ操作部11に設けら
た子用湾曲SW44により、子スコープ2の湾曲操作を
行いながら、胆管33あるいは膵管内へ挿入する。そし
て、胆管33あるいは膵管内の観察や処置等は、前記子
スコープ2の内視鏡像が映し出されるモニタ7や、X線
透視像で、確認をとりながら行っていく。この時、第1
の操作者は左手で親スコープ操作部11を保持すると共
に、左手の指で子スコープ2の湾曲操作と必要に応じて
親スコープ1の湾曲操作を行う。一方、右手で、子スコ
ープ2の挿入部20を親スコープ1の鉗子挿入口17で
進退操作することになる。
【0037】尚、第2の操作者は子スコープ2の操作部
11を保持する役目となる。そして、管腔内の処置等を
行う場合は、第2の操作者が、処置具例えば鉗子等を子
スコープ2の鉗子口へ挿入していき、子スコープ2先端
から突出したところで前記第1の操作者による、子スコ
ープ2の進退・湾曲操作と第2の操作者の鉗子等の操作
により、管腔内等の処置を行う。
【0038】本実施例では、第1の操作者が親スコープ
1の挿入進退・湾曲操作が行える他に、子スコープ2の
挿入進退・湾曲操作も行えることができる。従って、本
実施例では、子スコープ2の微妙な操作が容易に行える
ようになり、狙撃性の向上を図ることができる。すなわ
ち、観察対象への位置合わせや誘導が容易となる。この
ことにより、本実施例では、例えば胆管や膵管内への挿
入が容易となり、観察や処置を確実に行うことができ
る。
【0039】図5及び図6は本発明の第2の実施例り、
図5は内視鏡システムの全体的な概略構成図、図6はカ
テーテルの先端側構成図である。
【0040】図5に示す内視鏡システムは、前記子スコ
ープ2に代えて、可撓性管状挿入具としてカテーテル5
1を用いる構成のものである。本実施例では、第1実施
例の前記光源・プロセッサ装置6及び湾曲制御ユニット
8に代えて、湾曲制御手段としての通電制御ユニット5
2を有している。また、図5に示す親スコープ1′は、
第1実施例の子用湾曲操作SW44に代えて、カテーテ
ル用湾曲操作SW49を備えている。その他、第1実施
例と同様の構成及び作用については、同じ符号を付して
説明を省略する。
【0041】前記カテーテル51は、前記親スコープ
1′のチャンネル18に挿入可能な挿入部54と、手元
側基端部55とを有している。前記挿入部54は、先端
側が所定方向に湾曲可能となっている。前記手元側基端
部55は、接続ケーブル56及び接続管57により、前
記通電制御ユニット52と接続されている。尚、通電制
御ユニット52と前記光源・プロセッサ装置3とは、信
号ケーブル48により接続されている。
【0042】前記カテーテル51の挿入部内には、図6
に示すように、先端から手元側まで貫通した管路(チャ
ンネル)58が挿通されている。このチャンネル58か
らは、前記接続管57を介して、前記通電制御ユニット
52から、薬液等の液体が送液されるようになってい
る。また、同チャンネル58は、例えば処置具59(あ
るいは極細内視鏡等)が挿通できるようになっている。
【0043】前記十二指腸内視鏡(親スコープ)1′の
チャンネル58内に、前記カテーテル51が挿通され
る。
【0044】図6に示すように、前記カテーテル51の
挿入部54は、樹脂等からなる可撓性多孔チューブ60
からなり、その先端部には、温度変化に応じて軸方向の
長さが変化する形状記憶合金線材(以下SMAワイヤ)
61が、カテーテル51軸方向に沿って、また中心軸か
ら偏心した位置に複数設けられている。また、湾曲駆動
手段としての前記複数のSMAワイヤ61には、通電す
る手段として各々リード線62が接続されており、手元
側に設けられる通電制御ユニット52と電気的に接続さ
れている。
【0045】前記カテーテル51は、手元の操作で通電
制御ユニット52からSMAワイヤ61に通電がなされ
ると、そのSMAワイヤ61は発熱して軸方向に収縮力
が発生する。前記SMAワイヤ61の軸方向における両
端は、前記多孔チューブ60に固定されているため、前
記SMAワイヤ61の収縮力によって多孔チューブ60
は湾曲する。そして、前記SMAワイヤ61の通電量が
前記通電制御ユニット52により下げられ、あるいは通
電が断たれると、SMAワイヤ61の温度が下がり、収
縮力が低下する。従って、前記SMAワイヤ61は軸方
向に伸長するので、湾曲した多孔チューブ60は、その
弾性力により元の直線形状に戻る。
【0046】このように手元側でSMAワイヤ61に流
す電流を調整することで、カテーテル51の先端を所望
の向きに湾曲させることができるようになっている。
【0047】そして、前記カテーテル51の通電制御ユ
ニット52は、第1の実施例と同様親スコープ1の操作
部に設けられたカテーテル51用の湾曲スイッチ49に
電気的に接続されている。つまり、湾曲スイッチ49
は、親スコープのユニバーサルケーブル12、光源・プ
ロセッサ装置3及び信号コード48を介して、接続され
ている。前記通電制御ユニット52は、前記親スコープ
操作部11のカテーテル湾曲スイッチ49で発せられる
カテーテル湾曲指令信号に応じて、カテーテル51のS
MAワイヤ61の通電量を制御できるようになってい
る。
【0048】以上の構成において、前記十二指腸31ま
で挿入された親スコープ1のチャンネルからカテーテル
51を胆管33や膵管へ挿入して、カテーテル51内に
挿通する極細径内視鏡による観察や処置を行う。この
際、カテーテル51の進退、および湾曲動作を第1の操
作者が行うことができる。従って、本実施例では、管腔
内でのカテーテル51先端の微妙な位置合わせが容易と
なる。
【0049】尚、前記湾曲駆動手段としては、板状に形
成したSMAを挿入部の外表面に配置するようにしても
良い。
【0050】図7は本発明の第1変形例に係る内視鏡挿
入部の透視図である。
【0051】本変形例の子スコープの挿入部71には、
その先端側中途に、湾曲駆動手段として、前記モータや
形状記憶合金に代えて、流体圧の変化に伴う軸方向の長
さが変化する複数の人工筋72を配置してある。前記挿
入部71の先端には、管状に形成され且つ回動自在に組
合わさった多数の湾曲駒73を配置してある。前記複数
の人工筋72の各一端と、多数の湾曲駒73との間に
は、複数のワイヤ74が張設されており、人工筋72の
伸縮が多数の湾曲駒73に伝達されるようになってい
る。前記複数の人工筋72の各他端には、それぞれ流体
圧管路75が接続され、この流体圧管路75は、図示し
ない流体圧制御装置に接続されている。前記流体圧制御
装置により管内の流体圧力が調節され、挿入部71の先
端側が湾曲するようになっている。
【0052】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で、説明を省略する。
【0053】尚、湾曲駆動手段としては、静電力を応用
したフィルム状のアクチュエータ等を用いても良く、前
記例に限定されるものではない。
【0054】図8は本発明の第2変形例に係る親スコー
プ及び可撓性管状挿入具の説明図である。
【0055】本変形例の親スコープ77は、光学式ファ
イバスコープであり、操作部78後端に接眼部79を設
けてある。挿入部80内には、第1実施例と同様に、図
示しないチャンネルが挿通されている。
【0056】前記チャンネルに挿通される可撓性管状挿
入具としては、例えば生検鉗子81(あるいは採石バス
ケット等)がある。尚、可撓性管状挿入具として、内視
鏡(子スコープ)、カテーテル(SMA湾曲カテーテ
ル)、生検鉗子を記したが、前記例に限定されるもので
はない。
【0057】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で、説明を省略する。
【0058】
【発明の効果】前述したように本発明は、内視鏡の操作
者が同内視鏡の操作が行える他に、可撓性管状挿入具に
おける微妙な操作が容易に行え、例えば細径の管路等の
目的部位に対する狙撃性を向上できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は第1実施例に係り、図1は内
視鏡システムの全体的な概略構成図。
【図2】図2は親スコープの操作部の構成図。
【図3】図3は内視鏡システムの概略的な接続構成図。
【図4】図4は十二指腸及び胆管等における親子スコー
プの操作に関する説明図。
【図5】図5及び図6は第2の実施例り、図5は内視鏡
システムの全体的な概略構成図。
【図6】図6はカテーテルの先端側構成図。
【図7】図7は第1変形例に係る内視鏡挿入部の透視
図。
【図8】図8は第2変形例に係る親スコープ及び可撓性
管状挿入具の説明図。
【符号の説明】
1…親スコープ 10…挿入部 11…操作部 14…湾曲部 16…鉗子机上口 17…鉗子挿入口 18…チャンネル 43…親用湾曲SW 44…子用湾曲SW 2…子スコープ 23…湾曲部 26…モータ 27…ワイヤ 8…子用湾曲制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 A61M 25/01 G02B 23/24 - 23/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入される挿入部及び該挿入部と
    連結する手元側の操作部と、少なくとも前記挿入部の内
    部を挿通される管路とを有する内視鏡と、 前記内視鏡の管路に挿通させることができる可撓性管状
    挿入具と、 前記可撓性管状挿入具の内部、または外部の少なくとも
    一方に設けられて、該可撓性管状挿入具を湾曲させる湾
    曲駆動手段と、 前記湾曲駆動手段の湾曲を制御する湾曲制御手段と、 前記湾曲駆動手段の湾曲量または湾曲方向の少なくとも
    一方の指示を前記湾曲制御手段に与えると共に、前記内
    視鏡の手元側操作部に設られた湾曲操作指示手段とを備
    えている、 ことを特徴とする可撓性管状挿入具の湾曲装置。
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