JP5283463B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP5283463B2
JP5283463B2 JP2008245416A JP2008245416A JP5283463B2 JP 5283463 B2 JP5283463 B2 JP 5283463B2 JP 2008245416 A JP2008245416 A JP 2008245416A JP 2008245416 A JP2008245416 A JP 2008245416A JP 5283463 B2 JP5283463 B2 JP 5283463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
built
insertion portion
endoscope
optical fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008245416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010075321A (ja
Inventor
竜也 杉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008245416A priority Critical patent/JP5283463B2/ja
Priority to US12/555,023 priority patent/US20100076267A1/en
Priority to EP09011739A priority patent/EP2168472A3/en
Publication of JP2010075321A publication Critical patent/JP2010075321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5283463B2 publication Critical patent/JP5283463B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、体腔内に挿入される挿入部に、鉗子チャンネルとその他の内蔵物とが挿通された内視鏡に関する。
生体の体腔内の検査や治療に用いられる医療機器として、内視鏡が知られている。内視鏡は、体腔内に挿入される挿入部と、挿入部の基端に設けられた操作部とを備えている。挿入部は、直径が数mm、長さが数十cm〜数m程度の細長い中空状の棒状体であり、先端側には、挿入部の先端の向きを自由に変える湾曲部を備えている。
湾曲部は、複数個の円筒状の湾曲駒を互いに回動自在となるように連結させて湾曲自在にした構造を有している。各湾曲駒の内側には、操作ワイヤが挿通されるワイヤガイドが周方向に沿って、例えば4個設けられている。湾曲部は、操作部に設けられたアングルノブを回転操作して操作ワイヤを押し引きすることにより、上下及び左右に湾曲して硬性部が所望の方向に向けられる。
挿入部内には、鉗子チャンネル、送気送水チャンネル、ライトガイド等の内蔵物が挿通されている。鉗子チャンネルは、操作部まで挿通された可撓性を有するチューブであり、操作部から挿入された処置具を挿入部の先端から突出させる。送気送水チャンネルは、操作部から挿入部の先端まで挿通された可撓性を有するチューブであり、体腔内の撮影に用いられる撮影窓を洗浄する水及び空気を供給する。ライトガイドは、一方の端部が挿入部の先端に設けられた照明窓に対面した複数本の光ファイバからなり、光源から照射された光をガイドして体腔内を照明する。
内視鏡は、湾曲部の湾曲可能な角度(最大湾曲角度)が大きいほど挿入部の先端の向きを変える自由度が高くなり、操作性が向上する。しかし、湾曲部の最大湾曲角度が大きくなると、収容している内蔵物の耐久性に悪影響が生じるので、従来の内視鏡では、特定の湾曲方向(例えば、観察範囲の上方向)のみに180度以上の最大湾曲角度を与え、他の湾曲方向の最大湾曲角度を90度程度にしている(例えば、特許文献1参照)。
湾曲部が湾曲する際の負荷によって鉗子チャンネルが破損するのを防止するため、少なくとも湾曲部内で鉗子チャンネルを略中央に配置した内視鏡が発明されている(特許文献2参照)。この内視鏡では、送気送水チャンネル、ライトガイド等の内蔵物が、鉗子チャンネルと4個のワイヤガイドとで仕切られた4つの収容空間内に配置されている。
特開2006−311918号公報 特開平10−033467号公報
湾曲部を湾曲させる際にアングルノブに生じる操作負荷は、湾曲角度が90度程度までであれば、どの湾曲方向もほぼ同じである。しかし、最大湾曲角度が最も大きな特定の湾曲方向(以下、最大湾曲方向と呼ぶ)に、湾曲部が90度を超える角度まで湾曲されると、操作負荷が大きくなり、操作性が損なわれるという問題があった。これは、湾曲部の湾曲角度が大きくなるにつれ、湾曲駒の回動負荷と、湾曲駒の外側を被覆している外皮の屈曲負荷が大きくなるためと考えられる。
口腔、または鼻孔から挿入される内視鏡の挿入部は、径が細いことが望ましい。挿入部の細径化を図るには、構造上、内部スペースが他の部分に比べて小さい湾曲部内において、内蔵物を高密度に配置する必要がある。しかし、特許文献2の内視鏡は、鉗子チャンネルの外周とワイヤガイドとで仕切られた収容空間に大きな隙間が生じており、内蔵物の高密度配置が考慮されていない。
また、内視鏡に、ジェット水流の衝撃エネルギーで神経や血管等を傷付けずに組織のみを切除するウォータジェットメスや、挿入部先端に内蔵された撮影光学系にズームレンズを設けることが試みられている。挿入部の外径を大きくしないで新たな機能を内視鏡に組み込むには、ウォータジェット用チューブや、ズーム用ワイヤが挿通可能なスペースを湾曲部内に形成しなければならない。
本発明の目的は、湾曲部を最大湾曲方向に湾曲させる際の操作負荷を小さくすることにある。また、挿入部の外径を大きくせずに、湾曲部内に新たな内蔵物の挿通スペースを設けることも本発明の目的に含まれる。
本発明の内視鏡は、体腔内に挿入される円筒状の挿入部に設けられ、挿入部の先端の向きを変えられるように湾曲自在な構造を有する湾曲部と、湾曲部の内面に周方向に沿って設けられた4個のワイヤガイドにそれぞれ挿通され、挿入部の手元側で牽引操作することにより湾曲部を4つの湾曲方向に湾曲させる複数本の操作ワイヤと、挿入部内に挿通され、挿入部の先端から処置具を突出させる鉗子チャンネルであって、少なくとも湾曲部内で略中央に配置された前記鉗子チャンネルと湾曲部内鉗子チャンネルと、4個のワイヤガイドとによって区切られた4つの収容空間と、挿入部内に挿通され、これらの収容空間の2つまたは3つの収容空間内に収容される複数の内蔵物と、体腔内を照明する光源装置として、半導体レーザ光と、半導体レーザ光を伝達する光ファイバと、光ファイバから放射された半導体レーザ光により励起されて白色光を放射する蛍光体材料とを用いたレーザ白色光源とを備えている。内蔵物の一つは、光ファイバであり、4つの収容空間のうち、湾曲部の最大湾曲角度が最も大きい湾曲方向に配されている少なくとも一つの収容空間は、内蔵物が収容されていない空き収容空間である。
内蔵物の少なくとも1つは、肉厚が不均一であることが好ましい。また、内蔵物の少なくとも1つは、断面が略楕円形状であることが好ましい。
本発明によれば、湾曲部内の収容空間の幾つかを空き空間にするので、湾曲部を湾曲する際の操作負荷を低減させて、操作性を向上させることができる。
また、光源装置として白色レーザ光源を用いることにより、挿入部内に挿通される内蔵物の1つを白色レーザ光源の光ファイバにすることができる。白色レーザ光源の光ファイバは、非常に細いので、挿入部の細径化を図ることができる。
湾曲部の最大湾曲方向に配された収容空間を空き収容空間にしたので、最大湾曲方向に湾曲部を湾曲させる際の操作負荷を低減することができる。
湾曲部内の鉗子チャンネルを中央に配置したので、配置バランスが向上し、湾曲をスムーズに行うことができる。また、湾曲部が湾曲したときに無理な負荷が鉗子チャンネルにかからないので、破損を防止することができる。
湾曲部内の内蔵物の断面を楕円形状にして高密度に収容しているので、湾曲部内に大きな隙間が生じない。また、各内蔵物は、肉厚を不均一にすることにより曲げ剛性が向上している。これにより、湾曲部の湾曲時に内蔵物が湾曲部内で撓む量を小さくすることができ、撓み量が多くなることにより発生する内蔵物の座屈を防止することができる。
図1に示す内視鏡11は、例えば、経鼻タイプの上部内視鏡であり、鼻孔から体腔内に挿入される挿入部12と、挿入部12の基端部分に連設された操作部13と、操作部13に設けられたユニバーサルコード14とを備えている。操作部13には、処置具が挿通される鉗子挿入口15が設けられている。この鉗子挿入口15は、破線で示すように、挿入部12内に配設された鉗子チャンネル16に接続されている。
挿入部12は、直径が6mm程度、長さが1〜2m程度の細長い中空状の棒状体である。挿入部12は、先端側から硬性部19、湾曲部20、軟性部21を備えている。
図2に示すように、硬性部19の先端面は円形であり、中央上部には、体腔内の撮影に用いられる撮影窓24が設けられている。撮影窓24の両側方には、体腔内を照明する照明窓25が配置されている。撮影窓24及び照明窓25は、透明な保護板により塞がれている。撮影窓24の左下方には、撮影窓24に空気や水を吹き付けて洗浄する送気送水ノズル26が配置されている。先端面の右下方には、鉗子チャンネル16に接続された鉗子出口27が設けられている。なお、硬性部19の周囲に記しているU,D,L,Rは、湾曲部20の湾曲方向である上、下、左、右をそれぞれ表している。
硬性部19には、撮影レンズ及び撮像素子(図示省略)が内蔵されている。撮像素子は、撮影窓24を通して撮影レンズにより結像された体腔内の像光を撮像する。撮像素子で得られた撮像信号は、挿入部12及び操作部13に挿通された信号線30(図5参照)を介して、ユニバーサルコード14に接続された図示しないプロセッサ装置に送られ、モニタに内視鏡画像として表示される。
図3に示すように、湾曲部20は、直列に連結された複数個(例えば、16個)の湾曲駒33により湾曲自在に構成されている。湾曲駒33の外周は、柔軟性を有する外皮34により被覆されている。詳しくは図示していないが、先頭及び最後尾の湾曲駒33が、硬性部19及び軟性部21に固定されている。
図4に示すように、湾曲駒33は、円筒部37と、この円筒部37の先端側の端部から突出するように設けられ、互いに対向する一対の内ベロ38と、基端側の端部から突出するように設けられ、互いに対向する一対の外ベロ39とからなる。
内ベロ38は、略円板形状に形成され、その中心に連結孔42を有している。外ベロ39は、内ベロ38よりもひと回り小さな略円板形状に形成され、内ベロ38の連結孔42よりもひと回り小さな連結孔43を有している。内ベロ38と外ベロ39とは、円筒部37の周方向に90°間隔で交互に配されている。内ベロ38は、外ベロ39に対して、円筒部37の径方向の内側に略板厚分ずれて位置している。
湾曲駒33同士は、連結ピン46を介して連結される。連結ピン46は、細径部47、太径部48、当て部49、及びワイヤガイド部50からなり、これらはそれぞれ円柱形状に形成されている。この連結ピン46は、隣接する湾曲駒33の周方向の姿勢を互いに90°ずらし、先端側の湾曲駒33の外ベロ39と基端側の湾曲駒33の内ベロ38とが重なるようにした上で、細径部47を連結孔43に、太径部48を連結孔42にそれぞれ挿通させるとともに、太径部48の端面を外ベロ39の内面に当てることで、湾曲駒33同士を回転自在に連結する。湾曲駒33同士を連結後、細径部47の先端がカシメ加工され、連結ピン46の湾曲駒33からの脱落が防止される。また、太径部48の軸方向での厚さは内ベロ38の板厚よりも大きくなっており、これにより、内ベロ38と外ベロ39との間、及び内ベロ38と当て部49との間に隙間を生じさせ、基端側の湾曲駒33の円滑な回転を可能にする。
ワイヤガイド部50には、その径方向に貫通するガイド孔53が形成されている。ガイド孔53には、上下又は左右操作ワイヤ54、55が挿通される。各操作ワイヤ54、55は、一端が硬性部19に固定され、湾曲部20、軟性部21を経て、操作部13内で、上下又は左右アングルノブ56、57(図1参照)と共に回転するプーリ(図示省略)に掛けられて折り返し、他端も硬性部19に固定されている。
上下操作ワイヤ54は、上下アングルノブ56が操作されると挿入部12内で押し引きされる。同様に、左右アングルノブ57が操作されると、左右操作ワイヤ55が挿入部12内で押し引きされる。湾曲部20の各湾曲駒33は、操作ワイヤ54、55の移動に連動して連結部分を中心に回転する。これにより、硬性部19の向きが自在に変えられる。湾曲部20の最大湾曲角度は、アングルノブ56、57のメカロックにより規定されており、湾曲方向によって異なっている。湾曲部20の最大湾曲角度は、例えば、上方向が略210度、左右方向が略100度、下方向が略90度である。
図5に示すように、軟性部21は、帯状の金属を螺旋状に巻き回した螺管60を、樹脂製の外皮34で被覆した構成であり、可撓性を有している。軟性部21を含む挿入部12内には、上述した鉗子チャンネル16、信号線30、操作ワイヤ54、55とともに、送気送水チャンネル62と、2本のライトガイド63とが挿通されている。
鉗子チャンネル16は、防水性及び可撓性を有するプラスチック、シリコン等で成形されたチューブであり、円形の断面を有している。鉗子チャンネル16は、例えばφ2.8mmの内径部16aを有している。この内径部16aは、従来の経鼻タイプの内視鏡に用いられていた鉗子チャンネルの内径φ2.0mmよりも大きく、経口タイプの内視鏡と同程度であるので、汎用の処置具を挿通させることができる。鉗子チャンネル16は、軟性部21内で左下方に配置されている。
信号線30は、複数本の電線66と、これらの電線を被覆する外皮67とを備えている。外皮67は、防水性及び可撓性を有するプラスチック、シリコン等で成形されている。信号線30は、軟性部21内で鉗子チャンネル16の上方に配置されている。
送気送水チャンネル62は、防水性及び可撓性を有するプラスチック、シリコン等で成形されたチューブである。内径部62aは、空気、水の流動抵抗の低減を考慮して、断面が円形となっている。送気送水チャンネル62は、送気送水ノズル26から操作部13を経てユニバーサルコード14まで挿通されており、ユニバーサルコード14を介して送気送水ポンプ(図示せず)に接続される。送気送水チャンネル62は、送気送水ポンプにより送り込まれた空気、水を送気送水ノズル26に供給する。送気送水ノズル26は、軟性部21内で鉗子チャンネル16の右上方、かつ信号線30の右下方に配置されている。
ライトガイド63は、体腔内を照明する光源装置の一部を構成しており、0.1〜0.2mm程度の外径を有する断面形状が円形の光ファイバ70と、光ファイバ70を被覆する外皮71とを備えている。外皮71は、防水性及び可撓性を有するプラスチック、シリコン等で成形されている。本実施形態では、光源装置として、青色半導体レーザ光と蛍光体材料とを用いたレーザ白色光源、例えば「マイクロホワイト(商品名:日亜化学工業株式会社)」を用いている。
光ファイバ70の後端は、操作部13を経てユニバーサルコード14まで挿通され、ユニバーサルコード14を介して図示しない光源装置に接続されている。光ファイバ70の先端には、青色半導体レーザ光により励起されて白色光を放出する蛍光体(図示せず)が取り付けられている。蛍光体は、硬性部19内で照明窓25に対面している。ライトガイド63は、鉗子チャンネル16を挟むように、軟性部21と鉗子チャンネル16との間の隙間内に配置されている。
光源装置は、光ファイバ70の後端から青色半導体レーザ光を入射させる。光ファイバ70の先端側に導かれた青色半導体レーザ光は、蛍光体を励起させて白色光を放出させる。白色光は、照明窓25を通して体腔内を照明する。マイクロホワイトは、φ0.16mmの光ファイバにより、φ1.2mmの光ファイバと同程度の光量を得ることができる。そのため、マイクロホワイトを内視鏡11に用いることにより、必要な照明光量を維持しながら、内視鏡11の細径化を図ることができる。
操作ワイヤ54、55は、軟性部21内で、信号線30とライトガイド63の間、及び送気送水チャンネル62とライトガイド63の間に配置されている。
図6に示すように、湾曲部20内の鉗子チャンネル16は、連結ピン46に位置が規制され、湾曲部20の中央に配置されている。また、鉗子チャンネル16の周囲に、連結ピン46によって区切られた第1〜第4収容空間74〜77が形成されている。第1〜第3収容空間74〜76には、信号線30、ライトガイド63、送気送水チャンネル62等の内蔵物がそれぞれ挿通されている。湾曲部20の最大湾曲方向である上方向に配された第4収容空間77は、内蔵物が何も挿通されていない空き収容空間となっている。
信号線30の外皮67と、送気送水チャンネル62の断面形状は、第1収容空間74、第3収容空間76の形状に合せて、長径及び短径が湾曲部20の周方向及び半径方向に沿った楕円形状となっている。図7に示すように、送気送水チャンネル62は、硬性部19及び軟性部21内では断面形状が円形とされ、湾曲部20内でのみ楕円形状となっている。これは、信号線30の外皮67も同様である。なお、図7は、送気送水チャンネル62及びライトガイドの挿入部12内での形状を図示するため、鉗子チャンネル16、連結ピン46、操作ワイヤ54、55等の図示を省略している。
図7に示すように、ライトガイド63は、硬性部19及び軟性部21内では、2本の光ファイバ70をそれぞれ外皮71で被覆しているが、湾曲部20内では共通の外皮79によって2本のライトガイド70を一緒に被覆している。外皮79は、送気送水チャンネル62及び外皮67と同様に、第3収容空間76の形状に合せて、長径及び短径が湾曲部20の周方向及び半径方向に沿った楕円形状となっている。
湾曲部20内の外皮67、79及び送気送水チャンネル62は、光ファイバ70、内径部62bの断面形状を円形にし、電線66の収容スペースを外皮67と異なる形状にすることによって、肉厚が不均一になっている。また、外皮67、79及び送気送水チャンネル62の肉厚分布は、湾曲部20の周方向が半径方向よりも厚くなっている。本実施形態では、半径方向の肉厚に対する周方向の肉厚比が、例えば、3倍程度なっているが、内蔵物の材質や、径等に応じて適宜設定可能である。
図7に示すように、送気送水チャンネル62は、硬性部19及び軟性部21内の内径部62aが、湾曲部20内の内径部62bよりも径が太くなっている。これにより、湾曲部20内のスペースに合せて内径部62bの径を規定しても、圧力損失の発生を防止することができる。内径部62bに対する内径部62aの断面積比は、例えば、1.1〜3倍程度が好ましい。
上記実施形態の作用について説明する。図1に示すように、内視鏡11の挿入部12は、患者の鼻孔から挿入される。上下アングルノブ56と左右アングルノブ57とが操作されると、挿入部12内で操作ワイヤ54、55が押し引きされる。各湾曲駒33は、操作ワイヤ54、55の移動に連動して連結部分を中心に回転し、湾曲部20が湾曲して硬性部19の向きが自在に変えられる。
湾曲部20は、内蔵物の配置バランスがよいので、湾曲をスムーズに行うことができる。また、鉗子チャンネル16は、中央に配置されているので、湾曲部20が湾曲したときに無理な負荷がかからない。これにより、鉗子チャンネル16の破損を防止することができる。
湾曲部20内の送気送水チャンネル62、ライトガイド63等の内蔵物は、断面を楕円形状にして高密度に収容しているので、湾曲部20内に大きな隙間が生じない。また、各内蔵物は、肉厚を不均一にすることにより曲げ剛性が向上している。これにより、湾曲部20の湾曲時に内蔵物が湾曲部20内で撓む量を小さくすることができ、撓み量が多くなることにより発生する内蔵物の座屈を防止することができる。
湾曲部20を湾曲させる際にアングルノブ56、57に生じる操作負荷は、湾曲角度が90度程度までであれば、どの湾曲方向もほぼ同じであるが、湾曲部20を最大湾曲方向である上方向に90度を超えて湾曲させると、湾曲駒33の回動負荷と、外皮34の屈曲負荷が大きくなる。しかしながら、湾曲部20内の第4収容空間77を空き収容空間にして湾曲しやすくしているので、上下アングルノブ56の操作負荷が極端に大きくなることはない。これにより、湾曲部20の湾曲操作をほぼ一定の操作負荷で行うことができるので、操作性が向上する。
上記実施形態では、湾曲部20内で2本の光ファイバ70を共通の外皮79で被覆することにより第4収容空間77を空き収容空間にしているが、光ファイバ70は径が細いので、その他の内蔵物と一緒に被覆してもよい。例えば、図8に示す湾曲部80のように、軟性部及び硬性部内で信号線を分岐させ、湾曲部80内に2系統の信号線81a,81bを挿通させるとともに、各信号線81a,81bを光ファイバ82a,82bとともに外皮83,83bで被覆する。光ファイバ82a,82bは、信号線81a,81bに巻き付けてもよいし、平行に並べてもよい。レーザ白色光源の光ファイバ82a,82bは、非常に細いので単独では取り扱いにくいが、信号線81a,81bと一緒に被覆することで、取り扱いやすくなる。この配置でも第4収容空間77が空くので、湾曲部20を上方向に湾曲させる際の操作負荷を低減させることができる。
図9に示す湾曲部85のように、第2収容空間75及び第3収容空間76に信号線30と送気送水チャンネル62とを収容し、第1収容空間74及び第4収容空間77に、光ファイバ86を外皮87で被覆したライトガイド88をそれぞれ収容してもよい。レーザ白色光源の光ファイバ86は、非常に細く、曲げ剛性が低い。そのため、ライトガイド88を第1収容空間74及び第4収容空間77に収容しても、湾曲部20を上方向に湾曲させる際の操作負荷を小さくすることができる。
図10に示す湾曲部90のように、空き収容空間であった第4収容空間77に、例えば、ウォータジェットメスに用いるウォータジェット用チューブ91を収容してもよい。また、硬性部に組み込まれた撮影光学系にズームレンズを設けられている場合には、図11に示す湾曲部95のように、ズームレンズを操作するズーム用ワイヤ96を第4収容空間77に収容してもよい。
上記実施形態では、1つの収容空間を空き収容空間としているが、2つの収容空間を空き収容空間にしてもよい。また、空き収容空間を設ける位置は、最大湾曲方向に限定されない。白色レーザ光源を用いる例について説明したが、従来のハロゲンランプと光ファイバとを用いた内視鏡にも本発明を適用することができる。
以上、本発明に係る内視鏡について詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。また、本発明は、経鼻タイプの上部内視鏡だけではなく、経口タイプの内視鏡、下部内視鏡にも用いることができる。
内視鏡の外観を示す平面図である。 硬性部の先端面を示す正面図である。 湾曲部の軸方向の断面図である。 湾曲駒の構成を示す斜視図である。 軟性部の径方向の断面図である。 湾曲部の径方向の断面図である。 湾曲部内の内蔵物の形状を示す軸方向断面図である。 信号線と光ファイバとを共通の外皮で被覆して空き収容空間を形成した湾曲部の径方向断面図である。 最大湾曲方向に配された収容空間にライトガイドを収容した湾曲部の径方向断面図である。 空き収容空間にウォータジェット用チューブを収容した湾曲部の径方向断面図である。 空き収容空間にズーム用ワイヤを収容した湾曲部の径方向断面図である。
符号の説明
11 内視鏡
12 挿入部
16 鉗子チャンネル
20 湾曲部
30 信号線
62 送気送水チャンネル
63 ライトガイド
67,71 外皮
74〜77 収容空間

Claims (3)

  1. 体腔内に挿入される円筒状の挿入部に設けられ、前記挿入部の先端の向きを変えられるように湾曲自在な構造を有する湾曲部と、
    前記湾曲部の内面に周方向に沿って設けられた4個のワイヤガイドにそれぞれ挿通され、前記挿入部の手元側で牽引操作することにより前記湾曲部を4つの湾曲方向に湾曲させる複数本の操作ワイヤと、
    前記挿入部内に挿通され、前記挿入部の先端から処置具を突出させる鉗子チャンネルであって、少なくとも前記湾曲部内で略中央に配置された前記鉗子チャンネルと、
    前記湾曲部内の前記鉗子チャンネルと、4個の前記ワイヤガイドとによって区切られた4つの収容空間と、
    前記挿入部内に挿通され、前記収容空間のうちの2つまたは3つの前記収容空間内に収容される複数の内蔵物と
    体腔内を照明する光源装置として、半導体レーザ光と、前記半導体レーザ光を伝達する光ファイバと、前記光ファイバから放射された前記半導体レーザ光により励起されて白色光を放射する蛍光体材料とを用いたレーザ白色光源と、を備えており、
    前記内蔵物の一つは、前記光ファイバであり、
    前記4つの収容空間のうち、前記湾曲部の最大湾曲角度が最も大きい湾曲方向に配されている少なくとも一つの収容空間は、前記内蔵物が収容されていない空き収容空間であることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記内蔵物の少なくとも1つは、肉厚が不均一であることを特徴とする請求項記載の内視鏡。
  3. 前記内蔵物の少なくとも1つは、断面が略楕円形状であることを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡。
JP2008245416A 2008-09-25 2008-09-25 内視鏡 Expired - Fee Related JP5283463B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008245416A JP5283463B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 内視鏡
US12/555,023 US20100076267A1 (en) 2008-09-25 2009-09-08 Endoscope having forceps channel
EP09011739A EP2168472A3 (en) 2008-09-25 2009-09-14 Endoscope having forceps channel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008245416A JP5283463B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010075321A JP2010075321A (ja) 2010-04-08
JP5283463B2 true JP5283463B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=42206516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008245416A Expired - Fee Related JP5283463B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5283463B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010056025A1 (de) * 2010-12-27 2012-06-28 Olympus Winter & Ibe Gmbh Endoskop mit einem Schaftrohr
JP6270347B2 (ja) * 2013-06-07 2018-01-31 オリンパス株式会社 形状センサ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07184840A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡カバー気密検査装置
JPH1033467A (ja) * 1996-07-25 1998-02-10 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JPH10113326A (ja) * 1996-10-15 1998-05-06 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JP2000023908A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Sony Corp 多関節湾曲機構
JP3605699B2 (ja) * 1998-12-24 2004-12-22 フジノン株式会社 対物レンズ移動機構付き内視鏡
JP3780170B2 (ja) * 2001-02-07 2006-05-31 オリンパス株式会社 内視鏡
JP2005192774A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Pentax Corp ズーム内視鏡
US7708688B2 (en) * 2004-03-15 2010-05-04 Paradigm Optics, Incorporated Polymer endoscopic shaft
JP4732783B2 (ja) * 2005-04-19 2011-07-27 富士フイルム株式会社 内視鏡用照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010075321A (ja) 2010-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN210472105U (zh) 视野偏离中心方向的内窥镜系统和内窥镜
US9942452B2 (en) Optoelectronic module and an imaging apparatus comprising the same
CA2503265C (en) Endoscopic imaging system including removable deflection device
EP2380483B1 (en) Endoscope
AU752555B2 (en) Video rectoscope
US7883459B2 (en) Endoscope and method for repairing the same
KR20130112709A (ko) 체내 캐비티의 내부 표면을 이미지화하는 방법 및 장치
US6506150B1 (en) Self-retaining endoscope
JP2006334246A (ja) 内視鏡装置
JP2000245689A (ja) 内視鏡挿入用補助具
JP3607843B2 (ja) 内視鏡
JP5283463B2 (ja) 内視鏡
JPH06209904A (ja) 内視鏡
JPH07184837A (ja) カバー式内視鏡
JP2002209832A (ja) 内視鏡
WO2019102679A1 (ja) 内視鏡の先端部および内視鏡
JP5283464B2 (ja) 内視鏡
JP5331424B2 (ja) 内視鏡
JPH05103756A (ja) 内視鏡
JP2001037708A (ja) 内視鏡挿入補助具
JP2010017401A (ja) 内視鏡及び内視鏡湾曲部の製造方法
KR101287960B1 (ko) 내시경 장치
JP4511224B2 (ja) 超音波内視鏡
JP3959276B2 (ja) 内視鏡
JP2006087520A (ja) 内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5283463

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees