WO2006011552A1 - 内燃機関用点火コイル装置 - Google Patents

内燃機関用点火コイル装置 Download PDF

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Yoichi Anzo
Makio Takahashi
Takanobu Kobayashi
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Hitachi, Ltd.
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/06Mounting, supporting or suspending transformers, reactors or choke coils not being of the signal type

Definitions

  • the present invention includes a member that forms an air passage (4) that connects the inside and outside of the plug hole in cooperation with the coil body, and also includes a filter ( In the ignition coil device for an internal combustion engine having 3), an installation space for the filter (3) is constituted by the coil body and the member.
  • An ignition coil device for an internal combustion engine that is excellent in waterproofness, can be made compact, and can be easily manufactured can be realized.
  • the seal rubber since the rubber seal does not require a Labbins structure, the seal rubber has a simple structure and can be a small and inexpensive waterproof structure.
  • FIG. 6 is a schematic configuration diagram of a main part fracture of an ignition coil device for an internal combustion engine according to a fourth embodiment of the present invention.
  • the portion along the line AA is a fractured section of the main part.

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Abstract

 防水性に優れ、小形化が可能であり、製造容易な内燃機関用点火コイル装置を実現する。  点火コイル装置(1)の下側には環状のシールゴム(2)が取り付けられ、その一部には環状の凸部(2a)が設けられ、プラグホール内径面と圧接される。コイルケース(1a)の一部には空気通路(4)を形成する略L字形状の溝が設けてあり、この溝に対してシールゴム(2)を装着することにより、空気通路(4)が形成され、プラグホール内部と外部とが通気できるようになっている。空気通路(4)の入り口(4a)には気体は通過するが液体は通過しない多孔質構造の薄膜樹脂材3が接着固定され、水のプラグホールへの浸入が防止される。これにより、防水性に優れ、小形化が可能であり、製造容易な内燃機関用点火コイル装置を実現することができる。

Description

明 細 書
内燃機関用点火コイル装置
技術分野
[0001] 本発明は、内燃機関の点火プラグ毎に装着される内燃機関用点火コイル装置に関 する。
背景技術
[0002] 内燃機関用点火コイル装置は、シリンダヘッドに形成されたプラグホールに挿入さ れ、点火プラグと接続される。この点火コイル装置のプラグホールへの挿入時や、内 燃機関の運転に伴うプラグホール内のエアの熱膨張時には、プラグホール内から外 部にエアを排出する必要がある。
[0003] このため、点火コイル装置には、プラグホール内外を連通するエア抜き孔 (溝)が形 成される力 このエア抜き孔を介して、外部力 プラグホール内に水が浸入することを 防止する必要がある。
[0004] そこで、特許文献 1に記載された技術にぉ 、ては、通気孔 (エア抜き孔)を通してプ ラグホール内に水が浸入することを防止するため、プラグホールの開口部を閉塞する シールラバーが装着される部分の低圧端子ソケット側に外部に繋がる第 1の溝を形 成し、その装着部分に繋がる第 2の溝および低圧ソケット側に第 2の溝に繋がる第 3 の溝を形成し、閉塞された空間部を介して第 1の溝と第 3の溝とが連通するように構 成される。
[0005] 外部から水が浸入しょうとする場合、前記空間部でその水が貯められ、プラグホー ル内部への浸入が防止される。そして、プラグホール内から外部への排気の際に空 間部に貯められた水が外部に排出される。
[0006] また、特許文献 2に記載のように、換気通路 41に濾過手段を取り付けたものも知ら れている。
[0007] 特許文献 1 :特開 2000— 291523号公報
特許文献 2 :特開 2000— 87837号公報
発明の開示 発明が解決しょうとする課題
[0008] し力しながら、前記従来技術における内燃機関用点火コイル装置にあっては、防水 性を確保するために、上述したように、通気孔 (空気通路)を、第 1〜第 3の溝、空間 部を形成し、複雑なラビリンス構造としなければならず、点火コイルとプラグホール間 の防水機能をもつシールゴムやコイルケースの構造が複雑となり大型化し、内燃機 関用点火コイル装置の小型化の阻害要因となっていた。
[0009] 本発明の目的は、防水性に優れ、小形ィ匕が可能であり、製造容易な内燃機関用点 火コイル装置を実現することである。
課題を解決するための手段
[0010] 前記目的を達成するため、本発明は、コイル本体と協同して、プラグホールの内外 を接続する空気通路 (4)を形成する部材を備えると共に、前記空気通路の途中にフィ ルタ (3)を有する内燃機関用点火コイル装置において、このフィルタ (3)の取付け空間 を前記コイル本体と前記部材とで構成する。
[0011] 以上の構成により、空気通路を簡略化し、空気通路の一部に気体を通し、液体派 遮断することのできるフィルタを設置することで防水性に優れた吸気構造とすることが 可能となる。
[0012] また、シールゴムもラビンス構造が不要となるので単純な構造となり、小形でかつ安 価な防水構造とすることができる。
発明の効果
[0013] 防水性に優れ、小形ィ匕が可能であり、製造容易な内燃機関用点火コイル装置を実 現することができる。
[0014] すなわち、空気通路を簡略化し、空気通路の一部に気体を通し、液体派遮断する ことのできるフィルタを設置することで防水性に優れた吸気構造とすることが可能とな る。
[0015] また、シールゴムもラビンス構造が不要となるので単純な構造となり、小形でかつ安 価な防水構造とすることができる。
図面の簡単な説明 [0016] [図 1]本発明の第 1の実施形態である内燃機関用点火コイルの要部破断概略構成図 である。
[図 2]図 1の例の要部説明図である。
[図 3]本発明の第 2の実施形態である内燃機関用点火コイルの要部破断概略構成図 である。
[図 4]本発明の第 3の実施形態である内燃機関用点火コイルの要部拡大図である。
[図 5]本発明の第 3の実施形態の変形例を示す図である。
[図 6]本発明の第 4の実施形態である内燃機関用点火コイルの要部破断概略構成図 である。
[図 7]本発明の第 5の実施形態である内燃機関用点火コイル装置の要部破断概略構 成図である。
[図 8]本発明の内燃機関点火コイルの第 6の実施例を示す要部破断構成図である。
[図 9]図 8に図示実施例における装着部側の開口部の拡大部の実施例を示す内燃 機関点火コイルの要部破断構成図である。
[図 10]本発明の内燃機関点火コイルの第 7の実施例を示す要部破断構成図である。
[図 11]本発明の内燃機関点火コイルの第 8の実施例を示す要部破断構成図である。
[図 12]本発明の内燃機関点火コイルの第 9の実施例を示す要部破断構成図である。
[図 13]本発明の内燃機関点火コイルの第 10の実施例を示す要部破断構成図である 符号の説明
[0017] 1…点火コイル
la…コイルケース
lb…フィルタの装着部
1 c · · ·上側コイルケース外周部
Id- - -下側コイルケース外周部
2…シーノレゴム
2a…シールゴム凸部
3· "フィルタ 4…空気通路
4a…吸気孔入り口(吸気孔)
4b…空気通路拡大部
4c…貫通穴
4d…空気通路出口
4e…空気通路拡大段差部
4f…多孔質構造の薄膜榭脂材固定部
5…接着剤
6· · ·チャンバ一
7……溶着治具
8…プラグホーノレ
9· ··接続ラバー
発明を実施するための最良の形態
[0018] 以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図 1は、本発明の第 1の実施形態である内燃機関用点火コイル装置の要部破断概 略構成図である。なお、図 1において、 A— A線に沿った部分が要部破断断面となつ ている。
[0019] 図 1において、シリンダヘッドに形成されるプラグホール(図示せず)の揷入部に揷 入される、点火コイル装置 1の下側(図 1上)には、環状のシールゴム 2が取り付けられ ている。このシールゴム 2の一部には環状の凸部 2aが設けられており、この凸部 2aが プラグホール 8の内面と圧接することで防水性を確保している。プラグホール 8の開口 部と点火コイル装置 1との間には、吸気孔入り口 4aが形成される。
[0020] コイルケース laの一部には空気通路 4を形成する略 L字形状の溝が設けてあり、こ の溝に対してシールゴム 2を装着することにより、空気通路 (空気通路) 4が形成され、 プラグホール内部と外部とが通気できるようになって!/、る。
[0021] そして、空気通路 4の空気通路拡大部 4bには、点火コイル装置 1の空気通路入口 部 4a'を塞ぐように、気体は通過するが液体は通過しない多孔質構造の薄膜榭脂材 (フィルタ) 3が接着固定され、水のプラグホールへの浸入が防止される。フィルタ 3の 上流には、プラグホール 8と点火コイル 1との間に形成される空気通路が形成される。 したがって、フィルタ 3の上流と下流には空気通路が設けられ、フィルタ 3は EGRガス や水分とは直接接触しないので、フィルタ 3の目詰まりを防止できる。空気通路 4の下 流には、空気通路出口 4dが設けられる。フィルタ 3が取り付けられる空気通路拡大部 4bの断面積に比べて、吸気孔入り口 4a及び空気通路出口 4dの断面積が小さくなつ ている。
[0022] 薄膜榭脂材 3とシールゴム 2及びコイルケース laとの接着に使用される接着剤 5は 、耐熱性があり、かつ弾力のある接着剤、例えばシリコーン系の接着剤が用いられる 。ここで、コイルケース laは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリフエ-レンサル ファイド(PPS)等の榭脂で形成される。このコイルケース laとシールゴム 2との異種材 料間を跨 ヽだ状態で薄膜榭脂材 3が接着されるため、異種材料間の熱膨張係数差 による収縮に違いがでて接着力が低下することが考えられるが、弾力性のある接着 剤 5 (例えば、シリコーン系接着剤)を用いることで、接着力の低下を防ぐことが出来る
[0023] また、図 2に示すように、多孔質構造の薄膜榭脂材 3を、概略円形又は楕円形にす ることで外力による剥がれ防止を図ることが出来る(例えば、 4角形状とすると、角部 が剥がれ易い)。
[0024] 以上のように、本発明の第 1の実施形態によれば、コイルケース laに略 L字形状の 溝を形成し、その溝に対してシールゴム 2を装着することで空気通路を形成し、この 空気通路の外部側開口部である吸気孔入り口 4aに多孔質薄膜榭脂 3を接着して防 水性を確保している。
[0025] したがって、簡単な構成で、防水機能を有することができ、防水性に優れ、かつ小 形ィ匕が可能な内燃機関用点火コイル装置を実現することができる。
[0026] また、空気通路の形成は、コイルケース laに略 L字形状の溝を形成し、その溝に対 してシールゴム 2を装着すればよいので、内燃機関用点火コイル装置の製造も容易 となる。
[0027] 図 3は、本発明の第 2の実施形態である内燃機関用点火コイル装置の要部破断概 略構成図である。なお、図 3においても、図 1と同様に、 A— A線に沿った部分が要部 破断断面となっている。
[0028] 図 1に示した例は、吸気孔入り口 4a周囲に略円形状の薄膜榭脂 3を接着する例で あるが、図 3に示す例は、多孔質構造の薄膜榭脂材 3を円環状に設置する例である。
[0029] 図 3において、多孔質構造の薄膜榭脂材 3はテープ状 (長方形状)になっており、 その両長辺端部に接着剤 5が塗布してある。このテープ状の多孔質構造の薄膜榭脂 材 3を吸気孔入り口 4aを覆うと共に、コイルケース laの全周に接着固定することによ りコイルケース laとシールゴム 2との界面の防水性を向上させることができ、より優れ たシーノレ構造となる。
[0030] つまり、本発明の第 2の実施形態によれば、第 1の実施形態と同様な効果を得るこ とができる他、より優れたシール構造を構成することができる。
[0031] 図 4は、本発明の第 3の実施形態である内燃機関用点火コイル装置の要部概略拡 大図である。
[0032] 上述した第 1及び第 2の実施形態は、空気通路 4の入り口(吸気孔) 4aに多孔質構 造の薄膜榭脂材 3を接着固定する例であるが、第 3の実施形態は、空気通路 4の途 中に多孔質構造の薄膜榭脂材 3を設置する例である。
[0033] 図 4に示した例は、シールゴム 2が装着される前の状態の空気通路 4の構造を図示 するものである。
[0034] 本発明において、形成される空気通路 4は、幅が 0. 5〜1. Ommと非常に狭いので 、そのままの幅では、通路 4中には多孔質構造の薄膜榭脂材 3を固定することは困難 である。
[0035] そこで、薄膜榭脂材 3の固定が容易となるよう、空気通路 4の溝幅の一部を拡大し て拡大通路部分とし、薄膜榭脂材固定部 4fを形成し、そこに多孔質構造の薄膜榭脂 材 3を挿入し固定して 、る。多孔質構造の薄膜榭脂材 3の裏面には接着剤 5を塗布 し、容易にコイルケース laに固定している。固定は上述したように、接着剤 5で固定 するか、相手側が榭脂なので熱や超音波によって溶着させてもよい。
[0036] 図 4に示した例の場合、薄膜榭脂材 3は、シールゴム 2の内側に位置することとなる ため、外力によって薄膜榭脂材 3が剥がされるという可能性が低下する。
[0037] この第 3の実施形態においても、第 1の実施形態と同様な効果を得ることができる他 、上述したように、外力によって薄膜榭脂材 3が剥がされるという可能性が低下し、さ らに多孔質構造の薄膜榭脂材 3が汚れに《なるため、信頼性が向上するという効果 ち得られる。
[0038] なお、本発明の第 3の実施形態では、コイルケース laの垂直方向側面に多孔質構 造の薄膜榭脂材 3を固定する構成としたが、図 5に示すように、コイルケース laの水 平面に設けても良い。この場合、吸気孔 4a近くで防水できるため、防水性向上が期 待できる。
[0039] なお、本発明により、コイルケース及びシールゴムは、複雑なラビンス構造が不要で 単純な構造となり、シール構造高さ L (図 5参照)も従来品に対し約 40%低減すること が可能となる。
[0040] 図 6は、本発明の第 4の実施形態である内燃機関用点火コイル装置の要部破断概 略構成図である。なお、図 6においても、図 1と同様に、 A— A線に沿った部分が要部 破断断面となっている。
[0041] 図 6の例は、コイルケース laの内部に貫通孔を形成して空気通路 4を形成する例で ある。この空気通路 4は、コイルケース la内部に形成された貫通孔と、コイルケース 1 a表面に形成された溝 4eとシールゴム 2の内面とで形成される通路により形成され、 吸気孔入り口 4aには、薄膜榭脂材 3は固定されず、コイルケース la側に固定されて いる。
[0042] 本発明の第 4の実施形態においても、第 3の実施形態と同様な効果を得ることがで きる。
[0043] 図 7は、本発明の第 5の実施形態である内燃機関用点火コイル装置の要部破断概 略構成図である。図 7において、 B— B線に沿った部分は断面を示す。
[0044] 図 7に示すように、水の浸入を防止するため、シールゴム 2bの形状を工夫して、複 雑な経路形状とし、空気通路 4b、 4cの途中に水を溜め込むためのチャンバ一(空間 部) 6を形成している。フィルタ 3は、空気通路 4cの入口と、空気通路 4cの出口を塞ぐ ように設けられている。
[0045] なお、上述した例においては、多孔質構造材である薄膜榭脂材のコイルケース la 等への固定を接着剤を用いて行なったが、接着剤を使用せず、熱や超音波といった 溶着により固定することも可能である。
[0046] 図 8には、本発明の内燃機関用点火コイル装置の第 6の実施例が示されている。
[0047] 図 8は、内燃機関用点火コイル装置の要部破断概略構成図で、図 8においては、 A
A線に沿った部分が要部破断断面となっている。
[0048] 図 8において、図示されていないシリンダヘッドに形成されるプラグホール 8の挿入 部に挿入される、点火コイル装置 1の下側(図 8上)のコイルケース laにはリング状の 溝が形成されており、この溝に環状の弾性体であるシールゴム 2が嵌合されて ヽる。 このシールゴム 2の一部には、環状の凸部 2aが設けられており、このシールゴム 2の 凸部 2aがプラグホール 8の内面と圧接することで防水性を確保して 、る。点火コイル 1の先端には接続ラバー 9が取り付けられる。
[0049] このコイルケース laとシールゴム 2の一部とによって空気通路 4を形成するための隙 間が形成しており、この隙間に対してシールゴム 2を装着することにより、多孔質構造 部材 3までの空気通路 (空気通路) 4が形成されている。また、このコイルケース laの 一部には、凹み部 lbが設けられており、この凹み部 lbによってフィルタの装着部が 形成されている。そして、このフィルタの装着部(凹み部) lbにフィルタ 3を装着し、こ の装着部(凹み部) lbの中央に装着部(凹み部) lbと連通する貫通穴 4cを形成する ことによってプラグホール 8の内部と外部とが通気できるようになつている。
[0050] このフィルタ 3は、微細孔を有しており、この微細孔によって気体は通過する力 液 体は通過しな 、と 、う特徴を有して 、る。これによつてプラグホール 8への水の浸入 が防止される。このフィルタ 3としては、例えば、四フッ化工チレン榭脂多孔質膜があ る。
[0051] コイルケース laに溶接治具 7を用いてフィルタ 3を溶着するような場合には、コイル ケース laに形成されている貫通穴 4cの径は、スペースの関係上 φ 0. 5〜 φ 2程度し か取れない。このため、フィルタ 3を溶着する際、コイルケース la側の樹脂が溶けて 貫通穴 4cを塞ぐ方向に変形する。したがって、この変形を防止するには、貫通穴 4c の一部、フィルタの装着部(凹み部) lb側の開口部を拡大する拡大部を設ける必要 がある。
[0052] このフィルタの装着部(凹み部) lb側の開口部の拡大部は、図 9に図示の実施例に 示す如ぐテーパ状 4bに拡大する方法がある。また、フィルタの装着部(凹み部) lb 側の開口部の拡大には、図 2に図示の実施例に示す如ぐ段付き 4eを設ける方法が ある。
[0053] このように構成することにより、本実施例によれば、フィルタ 3を取付ける装着部(凹 み部) lbに開口する空気通路 4の貫通穴 4cの一部、テーパ状 4bなどに拡大させるこ とによって、フィルタ 3を固定する時の空気通路 4cの塞がりを防止することができ、吸 気性能と防水性をしつ力り確保することができる。
[0054] 図 10には、本発明の内燃機関用点火コイル装置の第 7の実施例が示されている。
図 10は、本実施例に係る内燃機関用点火コイル装置の構造の関係を示して ヽる。
[0055] 図 10において、本実施例に係る内燃機関用点火コイル装置は、空気通路 4の貫通 穴 4cの拡大部(テーパ状) 4bの径を dl、フィルタ 3の外径を D、溶着治具 7の内径を d
2、溶着治具外径 d3とすると、
D>d2 >dl
かつ、
d3< D
となるように設定してある。このように設定することにより、フィルタ 3を溶着す る際、空気通路 4の貫通穴 4cの一部、拡大部 (テーパ状) 4bの周囲の榭脂が多孔質 構造部材 3に安定して溶けるので、溶着信頼性を確保することができる。また、溶着 治具内径 d2と空気通路拡大部径 dlとの差は φ 0. 5以上あると作業ばらつきに対し て余裕度がでるのでより望まし 、。
[0056] 図 11には、本発明の内燃機関用点火コイル装置の第 38実施例が示されている。
[0057] 本実施例に係る内燃機関用点火コイル装置は、コイルケース laの一部に外部から 多孔質構造部材 3までの空気通路 4を形成する為の隙間を設ける必要がある。この 隙間は、プラグ側の方向に金型を抜かなければ形成できないため、シールゴム 2を装 着するコイルケース laのリング状溝の内側外径 (多孔質膜構造部材 3の直前のコィ ルケース laの外周部の径) lcとプラグ側にあるシールゴム 2とコイルケース laとによつ て形成されるシール面のケース外径 (多孔質膜構造部材 3の下側のコイルケース外 周部の径) Idを同じ径にすると、プラグ側にあるシールゴム 2とコイルケース laとによ つて形成されるシール面のケース外周(多孔質膜構造部材 3の下側のコイルケース 外周部) lcにも溝ができてしまう。
[0058] このため、シールゴム 2を装着するコイルケース laのリング状溝の内側外径 (多孔質 膜構造部材 3の直前のコイルケース laの外周部の径) lcの径を隙間の深さ以上小さ くする必要がある。そして、プラグ側にあるシールゴム 2とコイルケース laとによって形 成されるシール面のケース外周(多孔質膜構造部材 3の下側のコイルケース外周部) lcは、シールゴム 2でシールすることで防水性を確保して!/、る。
[0059] また、コイルケース laに貫通穴 4cとして設けた空気通路 4の貫通穴 4cは、プラグホ ール 8側の開口部 4dに向力つて拡がるテーパ形状に形成されている。これによつて、 複雑な形状となるコイルケース laの成形性向上を図ることができる。
[0060] 図 12には、本発明の内燃機関用点火コイル装置の第 9の実施例が示されている。
[0061] 図 12は、内燃機関用点火コイル装置の要部破断概略構成図で、図 12においては 、 A— A線に沿った部分、及び B— B線に沿った部分が要部破断断面となっている。
[0062] 図 12において、図示されていないシリンダヘッドに形成されるプラグホール 8の揷 入部に挿入される、点火コイル装置 1の下側(図 1上)のコイルケース laにはリング状 の溝が形成されており、この溝に環状の弾性体であるシールゴム 2が嵌合されて 、る
[0063] このコイルケース laとシールゴム 2の一部とによって空気通路 4を形成するための隙 間が形成しており、この隙間に対してシールゴム 2を装着することにより、多孔質構造 部材 3までの空気通路 (空気通路) 4が形成されている。また、このコイルケース laの 一部には、凹み部 lbが設けられており、この凹み部 lbによってフィルタの装着部が 形成されている。そして、このフィルタの装着部(凹み部) lbにフィルタ 3を装着し、こ の装着部(凹み部) lbの中央に装着部(凹み部) lbと連通する貫通穴 4cを形成する ことによってプラグホール 8の内部と外部とが通気できるようになつている。
[0064] このフィルタ 3は、微細孔を有しており、この微細孔によって気体は通過する力 液 体は通過しな 、と 、う特徴を有して 、る。これによつてプラグホール 8への水の浸入 が防止される。このフィルタ 3としては、例えば、四フッ化工チレン榭脂多孔質膜があ る。 [0065] 本実施例では、この凹み部 lbによってフィルタの装着部が空気通路 4に 2つ設けら れている。そして、 2つのフィルタの装着部(凹み部) lbにそれぞれ多孔質構造部材 3を装着し、この装着部(凹み部) lbのそれぞれの中央に装着部(凹み部) lbと連通 する貫通穴 4cが形成されており、プラグホール 8の内部と外部とが通気できるように なっている。
[0066] 図 13には、本発明の内燃機関用点火コイル装置の第 10の実施例が示されている
[0067] 図 13は、内燃機関用点火コイル装置の要部破断概略構成図で、図 13においては 、 C C線に沿った部分が要部破断断面となっている。
[0068] 図 13において、シリンダヘッドに形成されるプラグホール 8の揷入部に挿入される、 点火コイル装置 1の下側(図 13上)のコイルケース laにはリング状の溝が形成されて おり、この溝に環状の弾性体であるシールゴム 2が嵌合されている。点火コイル 1の先 端には接続ラバー 9が取り付けられる。
[0069] このコイルケース laとシールゴム 2の一部とによって空気通路 4を形成するための隙 間が形成しており、この隙間に対してシールゴム 2を装着することにより、多孔質構造 部材 3までの空気通路 (空気通路) 4が形成されて 、る。この空気通路 (空気通路) 4 は、コイルケース la内を貫通し、プラグホール 8の内部に開口する貫通穴 4cが形成さ れている。この貫通穴 4cのプラグホール 8側の開口部にフィルタ 3を装着する装着部 lbが形成されており、この装着部 lbにフィルタ 3が装着されている。点火コイル 1とシ ールゴム 2の間に空気通路入口 2が形成され、また、接続ラバー 9と点火コイル 1の間 には、空気通路出口 4dが形成される。
[0070] このフィルタ 3は、微細孔を有しており、この微細孔によって気体は通過する力 液 体は通過しな 、と 、う特徴を有して 、る。これによつてプラグホール 8への水の浸入 が防止される。このフィルタ 3としては、例えば、四フッ化工チレン榭脂多孔質膜があ る。
[0071] なお、前記実施例においてフィルタ 3の固定は両面テープによる接着固定や熱力 シメ固定、そして相手側が樹脂の場合に可能な溶着固定がある。—40°C〜150°Cの 温度範囲で使用される内燃機関用点火コイルのような過酷な場合は、熱カシメ固定 や溶着固定が適している力 小型化が必要な点火コイルの場合は、スペースが最小 となる溶着固定が最適である。そして、コイルケース laは、ポリブチレンテレフタレート (PBT)やポリフエ-レンサルファイド (PPS)等の樹脂で形成するため、多孔質構造 部材 3である四フッ化工チレン榭脂の耐熱温度よりも低 、温度で溶着できる。したが つて、フィルタ 3にダメージを与えないでかつ強い固着強度を得ることができる。

Claims

請求の範囲
[1] コイル本体と協同して、プラグホールの内外を接続する空気通路 (4)を形成する部 材を備えると共に、前記空気通路の途中にフィルタ (3)を有する内燃機関用点火コィ ル装置において、
このフィルタ (3)の取付け空間を前記コイル本体と前記部材とで構成することを特徴 とする内燃機関用点火コイル装置。
[2] 請求項 1記載の内燃機関用点火コイル装置において、
内燃機関のシリンダに形成されたプラグホールに挿入されて、点火プラグに接続さ れ、プラグホール開口部を防水シールする弾性体 (2)を有するものであり、
前記プラグホール内部と外部との空気通路 (4)を有し、この空気通路に、気体は通 過し、液体は遮断するフィルタ (3)が配置されていることを特徴とする内燃機関用点火 コイル装置。
[3] 請求項 2記載の内燃機関用点火コイル装置にお 、て、
前記フィルタ (3)は、前記空気通路のプラグホール外部側開口部を覆うように配置さ れて ヽることを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[4] 請求項 3記載の内燃機関用点火コイル装置にお 、て、
前記フィルタ (3)は略円形形状であることを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[5] 請求項 3記載の内燃機関用点火コイル装置にお 、て、
前記フィルタ (3)は、断面が長方形状であり、この断面が長方形状のフィルタは、前 記空気通路のプラグホール外部側開口部を含む外周部に固定されて 、ることを特徴 とする内燃機関用点火コイル装置。
[6] 請求項 2記載の内燃機関用点火コイル装置にお 、て、
前記空気通路の一部には拡大通路部が形成され、この拡大通路部に前記フィルタ (3)が固定されることを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[7] 請求項 6記載の内燃機関用点火コイル装置にお 、て、
前記拡大通路部は、前記空気通路のプラグホール外部側開口部付近に形成され ることを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[8] 請求項 2記載の内燃機関用点火コイル装置にお 、て、 前記弾性体 (2)はゴムであり、前記点火コイル装置のケース外周に取り付けられて!/、 ることを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[9] 請求項 8記載の内燃機関用点火コイル装置にお 、て、
前記フィルタ (3)は、前記ゴムと前記ケースとの間に形成される前記空気通路の一部 に設けられて ヽることを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[10] 請求項 8記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記空気通路の一部は前記ケースを貫通する貫通路として形成されており、前記 フィルタ (3)は、このケースに設けた貫通路の入口若しくは出口部に設けられているこ とを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[11] 請求項 1記載の内燃機関用点火コイル装置において、
内燃機関の各シリンダのプラグホールに装着されて点火プラグに直結し使用される 独立点火形の内燃機関用点火コイル装置であり、
この内燃機関用点火コイル装置のコイルケースにリング状の溝を形成し、この溝に 弾性体を装着し、このコイルケースと弾性体との間に前記プラグホール内部力 外部 まで通じる空気通路 (4)を形成し、前記弾性体によって前記プラグホール開口部と前 記内燃機関用点火コイルとの間を防水シールし、前記空気通路の一部に多孔質構 造の薄膜榭脂材力 なるフィルタ (3)を装着する装着部にフィルタを装着してなる内燃 機関用点火コイル装置において,
前記フィルタの装着部力 前記プラグホールに通じる側の空気通路に拡径部 (4b)を 形成したことを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[12] 請求項 11記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記拡径部 (4b)は、前記空気通路の一部をテーパ状にしたものであることを特徴と する内燃機関用点火コイル装置。
[13] 請求項 11記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記拡径部 (4b)は、前記空気通路の一部を段差状にしたものであることを特徴とす る内燃機関用点火コイル装置。
[14] 請求項 11記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記拡径部 (4b)の開口部は、この開口部の径を dl、フィルタの外径を d2、溶着治 具の内径を Dとしたとき、
D>d2>dl
の関係を満足するように構成したことを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[15] 請求項 11記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記フィルタは、前記空気通路の一部に設けたものであることを特徴とする内燃機 関用点火コイル装置。
[16] 請求項 11記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記フィルタの装着部力 前記プラグホールに通じる空気通路 (4)は、前記コイルケ ース内に形成する貫通穴であることを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[17] 請求項 16記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記コイルケース内に形成する貫通穴は、このケース外表面側が大となるようなテ ーパ状にしたものであることを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[18] 請求項 15記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記フィルタ (3)の装着部は、前記弾性体を装着する前記コイルケースの前記リング 状溝の内側外径に比して、プラグ側にある前記弾性体と前記コイルケースとによって 形成されるシール面のケース外径の方が小径に形成し、前記リング状溝の内側外径 と前記シール面のケース外径に段差を設けて形成したものであることを特徴とする内 燃機関用点火コイル装置。
[19] 請求項 11記載の内燃機関用点火コイル装置において、
前記フィルタ (3)は、四フッ化工チレン榭脂多孔質膜で構成したものであることを特 徴とする内燃機関用点火コイル装置。
[20] 請求項 11記載の内燃機関用点火コイル装置において、
内燃機関の各シリンダのプラグホールに装着されて点火プラグに直結し使用される 独立点火形の内燃機関用点火コイルであって、この内燃機関用点火コイルのコイル ケースにリング状の溝を形成し、この溝に弾性体を装着し、このコイルケースと弾性体 との間に前記プラグホール内部から外部まで通じる空気通路 (4)を形成し、前記弾性 体によって前記プラグホール開口部と前記内燃機関用点火コイルとの間を防水シー ルし、前記空気通路の一部に多孔質構造の薄膜榭脂材からなるフィルタを装着する 装着部にフィルタ (3)を装着してなり、
前記フィルタを装着する装着部を前記空気通路の一部に 2力所以上設け、前記フィ ルタの装着部のそれぞれから前記プラグホールに通じる貫通穴を前記各フィルタの 装着部毎に、前記コイルケース内に形成したことを特徴とする内燃機関用点火コイル 装置。
請求項 11記載の内燃機関用点火コイル装置において、
内燃機関の各シリンダのプラグホールに装着されて点火プラグに直結し使用される 独立点火形の内燃機関用点火コイルであって、この内燃機関用点火コイルのコイル ケースにリング状の溝を形成し、この溝に弾性体を装着し、このコイルケースと弾性体 との間に前記プラグホール内部から外部まで通じる空気通路 (4)を形成し、前記弾性 体によって前記プラグホール開口部と前記内燃機関用点火コイルとの間を防水シー ルし、前記空気通路の一部に多孔質構造の薄膜榭脂材からなるフィルタを装着する 装着部にフィルタ (3)を装着してなり、
プラグ側にある前記弾性体と前記コイルケースとによって形成されるシール面近傍 の前記コイルケース内に前記プラグホールに通じる貫通穴を形成しこの貫通穴の前 記プラグホール側開口部に前記フィルタを装着する装着部を形成し、この装着部に 前記フィルタを装着するようにしたことを特徴とする内燃機関用点火コイル装置。
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