WO2004084142A1 - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

画像補正処理の対象となる領域、例えば人物像を含む画像中における人物像の領域を自動的に特定し、特定された領域に限ってぼかし処理などの画像補正処理を実施する。

Description

明 細 書 画像処理装置 技術分野
本発明は、 撮像された画像、 特に人物を被写体とした画像に対する画像処理に 適用されて有効な技術に関する。 背景技術
従来、 人物を被写体とした画像に対して画像補正を行うことにより、 被写体の 肌をなめらかに美しく見せる技術がある。 このような画像捕正の具体的な例とし て、 ε—フィルタを用いることにより、 画像全体のエッジや明るさ差分に対し局 所的にぼかし処理を施す技術や、 画像全体において肌の色成分の領域に対しての みぼかし処理を施す技術がある (例えば、 特許文献 1参照) 。
また、 顔画像に含まれる望ましくない成分、 例えば皺、 しみ、 肌荒れ、 にきび などを修正 ·除去することを目的とする技術として、 以下のような技術もある (特許文献 2参照) 。
まず、 顔を主体とする画像を形成する各画素の信号値に対して、 差分検出部に より各画素の周囲の画素一つ一つとの信号レベル差が検出される。 閾値判定部に より、 この信号レベル差と基準値とが比較される。 演算部により、 この比較の結 果に応じて信号レベル差に所定の係数が乗じられ、 各画素値に加えられる。 この 加算結果から、 比較における基準値や乗算部における係数が画素の位置や画像に 応じて選択されることにより、 顔画像に含まれる望ましくない成分が取り除かれ た画像が得られる。
また、 従来技術として、 人物画像の身体部分、 特に、 その顔部分や頭部分につ いては装飾が重なることがないようにしたうえで装飾を付加することを可能とす る人物画像処理装置がある (特許文献 3参照) 。 この人物画像処理装置は、 人物 画像の身体部分を構成する少なくとも一つの要素に基づいて身体部分領域の位置 及び範囲を設定する手段と、 身体部分領域を除いた背景領域のみに装飾を付加す る手段とを備えている。 また、 この人物画像処理装置は、 人物画像の身体部分を 構成する少なくとも一つの要素に基づいて身体部分領域の位置及び範囲を設定す る手段と、 身体部分領域の外周囲に沿って装飾を付加する手段とを備えるように 構成される場合もある。
[特許文献 1 ]
特許第 3 3 1 9 7 2 7号公報
[特許文献 2 ]
特開 2 0 0 0— 1 0 5 8 1 5号公報
[特許文献 3 ]
特開 2 0 0 0— 0 2 2 9 2 9号公報 発明の開示
従来の技術では、 被写体の肌に対するぼかし処理が行われる場合、 画像内に存 在する肌の色に近い成分の色を有するものを対象としてぼかし処理が実行されて いた。 このため、 肌の色と異なる成分の色を有するものまでがぼかし処理の対象 となりぼやけてしまうことは防止されていた。
しかしながら、 従来の技術では、 画像内に肌の色と近い成分の色を有する物体 や背景があった場合、 このような部分までぼかし処理の対象となっていた。 この ため、 被写体の人物以外の、 肌の色と近い成分の色を有する背景までがぼやけて しまうという問題があった。
また、 従来の技術では、 あらかじめぼかし処理の対象となる肌の色成分が固定 的に保持されていた。 このため、 従来の技術では、 人種や個人差による肌の色の 差異に対応できない場合があった。 このような場合、 肌の領域に対するぼかし処 理が正確に実施されないことがあった。
また、 上記のようなぼかし処理における問題は、 ぼかし処理に限らず他の画像 処理においても問題となっていた。
本発明では、 このような問題を解決し、 本来はぼかし処理などの画像処理の対 象とならない領域に対して画像処理が実施されることを防止することを目的とす る。 例えば、 被写体となる人物の特定領域 (例えば顔の肌部分) のみに限定して画 像処理 (例えばぼかし処理) を行うことにより、 肌の色と近い成分の色を有する 背景が画像処理によって不自然な状態 (例えばぼやけてしまうこと) となること を防止することを目的とする。
また、 例えば、 画像処理 (例えばぼかし処理) の対象となる領域を決定するた めの色成分、 例えば肌の色成分を画像から特定することにより、 人種や個人差に よる肌の色の差異に応じた画像処理を実施することを目的とする。
上記問題を解決するため、 本発明は以下のような構成をとる。 本発明の第一の 態様は、 画像処理装置であって、 所定領域特定手段と画像生成手段とを備える。 所定領域特定手段は、 画像中の被写体である人物の身体部分を基準として決ま る所定領域を特定する。 所定領域特定手段は、 ユーザによって手動で所定領域が 特定されるように構成されても良い。 即ち、 所定領域特定手段は、 ユーザによつ て指定された画像中の領域に基づいて前記身体部分を特定し、 特定されたこの身 体部分を基準として前記所定領域をさらに特定するように構成されても良い。 例 えば、 所定領域特定手段は、 ユーザによって指定された領域を身体部分として特 定するように構成されても良いし、 ユーザによって指定された点、 領域、 色、 形 状などに基づいて身体部分を特定するように構成されても良い。 そして、 所定領 域特定手段は、 このようにして特定された身体部分を基準として所定領域を特定 するように構成されても良い。
また、 所定領域特定手段は、 ユーザによる入力から独立して所定領域を特定す るように構成されても良い。 例えば、 所定領域特定手段は、 画像中の被写体であ る人物の身体部分を検出する検出手段と、 検出手段によつて検出された身体部分 を基準として所定領域を特定する特定手段とを備えるように構成されても良い。 具体的には、 検出手段は、 被写体の身体部分の位置及び範囲 (大きさ) 等を検 出する。 「身体部分」 とは、 頭, 顔, 手, 足, 胴体など、 人物の身体の一部分又 は全体を指す。 検出手段は、 既存のどのような手段を用いて構成されても良い。 画像生成手段は、 所定領域特定手段によって特定された所定領域に対して画像 処理が施された画像を生成する。 ここで言う 「画像処理」 とは、 画像を操作する 処理である。 画像処理の例として、 画像補正やテクスチャマッピング等の処理が ある。
また、 ここで言う 「画像補正」 とは、 画像の被写体の本質を変えることなく画 像を操作する処理である。 画像補正の例として、 ぼかし処理, エッジ強調, 明る さ補正, 色補正などがある。 ぼかし処理とは、 ここでは肌の皺やしみ等の画像部 分をぼかすことにより、 被写体となる人物の肌をなめらかに見せるための処理で ある。 ぼかし処理は、 例えば平滑化と呼ばれる技術を用いて行われる処理であり 肌の画像中の高周波成分を除去することにより実施される。 例として、 移動平均 フィルタや荷重平均フィルタ (ガウシアンフィルタを含む) や ε —フィルタを用 いた方法がある。
本発明の第一の態様によれば、 所定領域特定手段によつて特定された所定領域 以外の部分については画像処理が施されていない画像を取得できる。 即ち、 被写 体となる人物の身体部分を基準とした所定領域のみに限定して画像処理が施され た画像を取得できる。 従って、 画像処理の対象となるべき被写体とは異なる部分 (例えば背景) が画像処理によって不自然な状態となってしまうことが防止され る。 言い換えれば、 ユーザが意図しない部分に対して画像処理が施されることが 防止される。
例えば、 画像に施される画像処理がぼかし処理である場合、 所定領域特定手段 によって特定された所定領域以外の部分についてはぼかし処理が施されな!/、画像 を取得できる。 言い換えれば、 被写体となる人物の所定領域のみに限定してぼか し処理が施された画像を取得することが可能となる。 従って、 被写体とは異なる 部分 (例えば背景) がぼかし処理によってぼやけた画像となってしまうことを防 止できる。
画像生成手段は、 所定領域特定手段によつて特定された所定領域の基準となつ た身体部分から抽出された、 被写体である人物の肌の色の色成分に基づいた画像 処理が施された画像を生成するように構成されても良い。
画像生成手段が上記のように構成されることにより、 被写体である人物各々の 肌の色に対応した画像処理が実行される。 従って、 人種や個人差による肌の色の 差異に対応し、 異なる肌の色の被写体に対してもそれぞれ正確に画像処理が実施 された画像を取得することが可能となる。 同様の効果を奏する構成として、 画像生成手段は、 所定領域特定手段によって 特定された所定領域内の領域であって、 この所定領域の基準となつた身体部分を 主に占める色成分と等しい又は近い色成分を有する領域に対して画像処理が施さ れた画像を生成するように構成されても良い。
本発明の第二の態様では、 第一の態様における画像生成手段は、 強度値算出手 段とマスク手段と画像処理手段と色成分算出手段とを備えるように構成される。 強度値算出手段は、 処理対象となっている画像の各画素について、 各画素の色 成分が、 予め定められた肌の色成分にどれだけ近いかを示す強度値を算出する。 色成分とは、 どのような色空間に基づいた値であっても良く、 例えば L a b値や R G B値や X y値などがある。 肌の色成分は、 予め定められた値であり、 例えば 画像捕正装置の R AM (Random Access Memory) に記憶される。 例えば、 強度値 は、 0から 2 5 5までの 2 5 6階調の値で表現される。 例えば、 強度値は、 0の 場合に最も肌の色成分から遠いことを示し、 2 5 5の場合に最も肌の色成分に近 いこと (肌の色成分そのものであること) を示す。
. マスク手段は、 所定領域特定手段によって特定された所定領域以外の画素につ いての強度値を、 肌の色成分に遠いことを示す値にする。
例えば、 肌の色成分に最も遠いことを示す値として 0を、 最も近いことを示す 値として 2 5 5を適用することが可能である。 マスク手段は、 所定領域以外の領 域にマスク処理を行うためのマスク画像を生成し、 生成されたマスク画像と、 各 画素の強度値を示す画像との乗算処理を行うことによって、 強度値を上記のよう に設定しても良い。 上記例示の場合、 所定領域以外の領域の強度値は 0であり、 所定領域内の強度値は 0以上の値であるように構成される。
画像処理手段は、 処理対象となっている画像に対して画像処理を施す。 画像処 理手段が実施する画像処理の定義は、 画像生成手段の説明において定義した画像 処理と同じである。
色成分算出手段は、 各画素における強度値が肌の色成分に遠いことを示すほど、 この画素の新たな色成分として前記元の画像の画素の色成分に近い色成分を算出 し、 各画素における強度値が肌の色成分に近いことを示すほど、 この画素の新た な色成分として前記画像処理手段によって生成される画像の画素の色成分に近い 色成分を算出する。 色成分算出手段は、 強度値算出手段及びマスク手段によって 算出された強度値に基づいて、 各画素の新たな色成分 (即ち出力となる画像の各 画素の色成分) を算出する。
例えば、 画像処理がぼかし処理である場合、 強度値が大きいほど、 ぼかし画像 (元の画像に対してぼかし処理が実施されて得られる画像) の色成分を強く反映 させた画像が生成されるように、 色成分算出手段は構成される。 また、 強度値が 小さいほど元の画像の色成分を強く反映させた画像が生成されるように、 色成分 算出手段は構成される。 このように構成されることにより、 肌の色以外の領域な どに画像処理の影響が及んでしまうことが防止される。 このような効果を最も顕 著に得たい場合には、 所定領域以外の画素についての強度値を、 肌の色成分に最 も遠いことを示す値となるように設定できる。
本発明の第三の態様では、 本発明の第一の態様における画像生成手段は、 強度 値算出手段とマスク手段と画像処理手段とを備えるように構成される。 本発明の 第三の態様では、 画像生成手段は色成分算出手段を備えず、 画像処理手段によつ て出力となる画像の色成分が算出される。 第三の態様における強度値算出手段と マスク手段とは、 第二の態様における強度値算出手段とマスク手段と同じである ( 一方、 第三の態様における画像処理手段は、 処理対象となっている画像に対し、 各画素における強度値が肌の色成分に遠いことを示すほど画像処理の影響を弱め てこの画素に対する画像処理を実施し、 各画素における強度値が肌の色成分に近 いことを示すほど画像処理の影響を強めてこの画素に対する画像処理を実施する c この画像処理手段は、 強度値算出手段及びマスク手段により得られる該画像の各 画素の強度値に基づいて画像処理を実施する。 このように、 本発明の第三の態様 では、 色成分算出手段を備える必要がない。 このため、 装置の小型化や処理の高 速化、 コストの削減などを実現することができる。
本発明の第四の態様では、 画像生成手段は、 強度値算出手段と画像処理手段と 色成分算出手段とを備える。 第四の態様では、 強度値算出手段が算出する強度値 の定義が第二の態様と異なる。 第四の態様では、 強度値は、 各画素の色成分が、 所定領域の基準となった身体部分を主に占める色成分にどれだけ近いかを示す。 従って、 第四の態様における強度値算出手段は、 処理対象となっている画像の各 画素について、 各画素の色成分が、 所定領域の基準となった身体部分を主に占め る色成分にどれだけ近いかを示す強度値を算出する。
また、 第四の態様では、 マスク手段は備えられても備えられなくても良い点で、 第二の態様と異なる。 マスク手段が備えられない場合、 当然のことではあるが、 色成分算出手段は、 マスク画像における強度値を用いずに、 各画素の新たな色成 分を算出する。 また、 マスク手段が備えられない場合、 画像処理手段は、 処理対 象となっている画像の所定領域に対して画像処理を施すように構成される。
上記三点を除けば、 第四の態様と第二の態様とは同様の構成をとる。 第四の態 様では、 第二の態様と異なり、 強度値は、 所定領域特定手段の処理結果に応じて 変化する。 即ち、 被写体である人物各々の身体部分における肌の色に対応した画 像処理が実行される。 従って、 人種や個人差による肌の色の差異に対応し、 異な る肌の色の被写体に対してもそれぞれ正確に画像処理を実施することが可能とな る。
本発明の第五の態様では、 画像生成手段は、 強度値算出手段と画像処理手段と を備えるように構成される。 また、 本発明の第五の態様では、 本発明の第三の態 様と同様に、 色成分算出手段を備える必要はなく、 画像処理手段によって出力と なる画像の色成分が算出される。 このため、 本発明の第五の態様によれば、 本発 明の第三の態様と同様に、 装置の小型化や処理の高速化、 コストの削減などを実 現することができる。 ただし、 本発明の第五の態様では、 本発明の第四の態様と 同様に、 強度値は予め定められた肌の色成分を基準として求められるのではなく- 所定領域の基準となった身体部分を主に占める色成分に基づいて求められる。 こ のため、 本発明の第五の態様によれば、 人種や個人差による肌の色の差異に対応 し、 異なる肌の色の被写体に対してもそれぞれ正確に画像処理を実施することが 可能となる。 また、 本発明の第五の態様では、 第四の態様と同様にマスク手段は 備えられても備えられなくても良い。
本発明の第二から第五の態様において、 画像処理手段は、 所定の範囲の強度値 を有する画素については画像処理を実行しないように構成されても良い。 「所定 の範囲の強度値」 とは、 画像処理の対象となることを望まない領域を示す強度値 である。 具体的な例として、 肌の色成分や所定領域の基準となった身体部分を主 に占める色成分に最も遠いことを示す強度値がある。 第二, 第四の態様における 色成分算出手段や第三, 第五の態様における画像処理手段が、 所定の範囲の強度 値を有する画素に対しては画像処理の影響が瑰れないような出力画像を生成する ように設定される場合がある。 このような設定の場合、 所定の範囲の強度値を有 する画素に対しわざわざ画像処理を実行する必要は無い。 従って、 このような画 素に対する画像処理を省略することにより、 画像処理手段による画像処理に要す る時間を削減することが可能となる。 特に、 このように構成されていない第二, 第四の態様では、 画像処理手段は各画素の強度値によらずに画像処理を実施する ( そして、 色成分算出手段によって強度値に応じた処理が実行され、 結果として画 像処理手段によつて実施された画像処理が全く反映されない画素が生じることが ある。 このため、 このように強度値に応じて画像処理を実施するか否か画像処理 手段が判断する構成は、 第二, 第四の態様において特に有効である。
本発明の第六の態様では、 画像生成手段は、 実施する画像処理の内容を、 所定 領域特定手段によって特定された所定領域の基準となつた身体部分の大きさに基 づいて決定する。 例えば、 画像生成手段は、 所定の画像処理を実施する際のパラ メタを、 所定領域の基準となった身体部分の大きさに基づいて決定する。 このよ うなパラメタの例として、 ぼかし処理のぼかし度合い (さらに具体的には、 ぼか し処理をガウシアンフィルタを用いて実行する場合にはその半径の大きさ等) 、 エッジ強調の度合い、 明るさ補正の度合い等がある。 画像処理の種類の決定の例 として、 エッジ強調を実行するか否か、 明るさ補正を実行するか否か、 ぼかし処 理を実行するか否かなどの判断がある。
ぼかし処理を例に説明すると、 小さい領域に対してぼかし処理を過度に実行し てしまうと、 領域全体がぼけてしまい所望の画像 (例えば肌が適度になめらかに 補正された画像) が得られない。 一方、 大きい領域に軽微なぼかし処理を実行し てしまうと、 ぼかされるべき箇所 (例えば、 顔画像に含まれる望ましくない成分. 例えば皺、 しみ、 肌荒れ、 にきび等) が十分にぼかされず、 所望の画像が得られ ない。 エッジ強調の度合い等の他の画像処理についても同様である。 このような 問題に対し、 本発明の第六の態様では、 所定領域の基準となった身体部分の大き さに応じた適正な画像処理の内容が決定 ·実行され、 ユーザの所望の画像を得る ことが可能となる。
また、 画像生成手段は、 実施する画像処理の内容を、 検出手段によって検出さ れた身体部分の大きさに基づいて決定するように構成されても良い。
本発明の第七の態様では、 要素抽出手段がさらに備えられる。 要素抽出手段は、 処理対象となっている画像中の被写体である人物の身体部分を構成する要素であ つて、 所定領域に含まれる要素を少なくとも一つ抽出する。 「要素」 とは、 身体 部分を構成する部位を指す。 このような要素の例として、 顔のパーツ (具体的に は目、 瞼、 唇、 鼻、 鼻孔、 眉、 睫毛などがある) がある。 この場合、 顔が身体部 分であり、 顔のパーツが要素となる。 要素抽出手段には、 既存のどのような技術 が適用されても良い。
本発明の第七の態様では、 画像生成手段は、 要素抽出手段によって抽出された 要素を基準として決まる要素領域に対する画像処理を制限して実施する。 具体的 には、 画像生成手段は、 上記所定の領域に対して画像処理を行わないように構成 されても良い。 また、 画像生成手段は、 上記所定の領域に対して画像処理を実施 する際に、 画像処理が実施される他の領域に比べてパラメタが異なる (画像処理 の度合いが抑えられた) 処理を実施するように構成されても良い。
本発明の第七の態様では、 画像生成手段は、 要素抽出手段によって抽出された 要素を基準として決まる要素領域に対し、 制限された画像処理を実施する。 この ため、 要素領域に対する画像処理の影響が抑制される。 本発明の他の態様では、 色成分及び所定領域の基準となった身体部分などに基づいて画像処理の内容が決 定された。 この場合、 所定領域内であって肌の色成分やこの所定領域の基準とな つた身体部分を主に占める色成分に近い色成分を有する画素については、 上記要 素に該当する画素についても無条件で画像処理が実施されていた。 しかし、 実際 にはこれらの要素に対する画像処理の影響を制限したい (抑えたい) という要望 がある。 例えば、 化粧の方法によっては、 唇の色 (口紅の色) や眉毛などの要素 が肌の色成分に近い色成分によって構成される場合がある。 このような場合、 他 の肌の部分と同じような画像処理 (例えばぼかし処理) が各要素に対して実施さ れることは望まれないことがある。 このような場合に本発明の第七の態様は有効 である。 即ち、 強度値算出手段やマスク手段によって十分に区別ができない要素 に対する画像処理を的確に抑制することが可能となる.。
本発明の第二から第五の態様では、 画像生成手段は、 エッジマスク手段がさら に備えられるように構成されても良い。 エッジマスク手段は、 処理対象となって いる画像の各画素についてエッジの強度を取得し、 各画素について、 抽出された ェッジの強度が強いほど肌の色成分や所定領域の基準となつた身体部分を主に占 める色成分に遠いことを示す強度値を与える。 エッジの強度に基づいた上記の強 度値が取得されることにより、 被写体の身体部分を構成する要素の縁が、 上記色 成分に遠いことを示す強度値を持つ画素として取得される。 エッジマスク手段は、 ある画素について取得されたエッジの強度を、 その画素から所定の範囲に位置す る周囲の画素にも与えるように構成されても良い。
このように構成された本発明の第二から第五の態様では、 色成分算出手段や画 像処理手段は、 エッジマスク手段によって取得された強度値にさらに基づいて、 各画素における新たな色成分を取得するように構成される。 このように構成され た本発明の第二から第五の態様では、 第七の態様と同様の効果を得ることが可能 となる。
また、 このように構成された本発明の第二から第五の態様において、 エッジマ スク手段は、 処理対象となっている画像を縮小してから各画素に対し強度値を与 え、 さらに元の大きさの画像に拡大するように構成されても良い。
エッジマスク手段によって抽出されたエッジについては、 上記のように画像処 理が制限されて実施される。 しかし、 たとえば肌の不要な成分をぼかす処理を例 にすると、 肌の不要な成分がエッジとしてエッジマスク手段において検出されて しまっては、 このような肌の不要な成分に対するぼかし処理が有効に機能しない c 従って、 エッジマスク手段によってこれらの不要な成分のェッジが抽出されない ように制御する必要がある。
ところで、 画像は、 縮小される際に元の画像における微少なエッジの情報を喪 失する。 このため、 縮小きれた画像に.おいてエッジ強度が取得されると、 元の画 像における微少なエッジについては取得されない。 また、 ぼかし処理の対象とな る肌の不要な成分は、 一般的に微少なエッジにより構成されることが多い。 この ような特徴を利用し、 上記のように構成されることにより、 エッジマスク手段に よって肌の不要な成分についてのエッジ取得を防止することが可能となる。 即ち、 エッジマスク手段が上記のように構成されることにより、 所望のぼかし処理を実 施することが可能となる。 同様の効果を得るために、 メディアンフィルタ等の平 滑化処理を実施した後にエッジ抽出を実施することや、 ェッジ抽出処理に用いら れるフィルタの半径を大きく設定することなども有効である。 また、 縮小され た画像においてェッジが抽出されるため、 ェッジの抽出処理に要する時間を削減 することも可能となる。
本発明の第八の態様は、 画像処理装置であって、 像特定手段と画像処理手段と を備える。 像特定手段は、 画像中の任意の像を含む領域の位置及び範囲を特定す る。 任意の像とは、 画像処理手段による画像処理の対象となる像であり、 どのよ うなものであっても良い。 例えば、 顔や手などの人物の身体の一部分又は全体や、 食物や自動車等の物や、 空や山などの背景である。
像特定手段は、 既存のどのような技術を用いて構成されても良い。 例えば、 像 特定手段は、 注目される任意の像と似た形状のパターンを用いることによるパタ ーンマッチングを実行するように構成されても良い。
画像処理手段は、 像特定手段によって特定された領域内の領域であって、 この 領域を主に占める色成分と等しい又は近い色成分を有する領域に対して画像処理 が施された画像を生成する。 画像処理手段が実行する画像処理の例として、 ロー パスフィルタやハイパスフィルタを用いた処理がある。 他にも、 本発明の第一の 態様において定義した画像処理や色の反転処理や画像の回転処理など、 様々な処 理がある。
本発明の第八の態様によれば、 特定された領域内の領域であっても、 主要部と は異なる部位に対して、 画像処理が実施されることを防止することが可能となる。 例えば、 車の車体 (主要部) のみの色を変更したい場合に、 窓ガラスやバンパー 等 (主要部と異なる部位) の色が変更されることを防止することが可能となる。 本発明の第一から第八の態様は、 プログラムが情報処理装置によって実行され ることによって実現されても良い。 即ち、 本発明は、 上記した第一から第八の態 様における各手段が実行する処理を、 情報処理装置に対して実行させるためのプ ログラム、 或いは当該プログラムを記録した記録媒体として特定することができ る。
本発明によれば、 被写体となる人物の特定の領域のみに限定して画像補正を行 うことが可能となる。 従って、 被写体とは異なる部分 (例えば背景) が画像補正 によって不自然な状態となってしまうことが防止される。 また、 人種や個人差に よる肌の色の差異に応じた画像処理を実施することが可能となる。 図面の簡単な説明
図 1は、 画像補正装置の第一実施形態の機能ブロックを示す図であり ; 図 2は、 画像補正装置の第一実施形態の処理フローを示す図であり ; 図 3は、 マスク処理の概要を示す図であり ;
図 4は、 第一実施形態における肌の色領域抽出処理の概要を示す図であり ; 図 5は、 肌の色強度抽出処理の概要を示す図であり ;
図 6は、 肌の色成分のヒストグラムの例を示す図であり ;
図 7は、 第一実施形態における美肌処理の概要を示す図であり ;
図 8は、 n X nのオペレータの例を示す図であり ;
図 9は、 画像補正装置の第二実施形態の機能ブロックを示す図であり ; 図 1 0は、 画像補正装置の第二実施形態の処理フローを示す図であり ; 図 1 1は、 画像補正装置の第三実施形態の機能プロックを示す図であり ; 図 1 2は、 画像補正装置の第三実施形態の処理フローを示す図であり ; 図 1 3は、 ソーベルフィルタの例を示す図であり ;
図 1 4は、 肌の色強度画像とエッジマスク画像の違いの例を示す図である。 発明を実施するための最良の形態
[第一実施形態]
次に、 図を用いて本発明の実施形態における画像補正装置について説明する。 以下の説明では、 画像補正装置の具体例として、 人物画像における肌領域への画 像補正を行うための画像捕正装置の第一実施形態である画像補正装置 1 aについ て説明する。 具体的には、 実施される画像処理の例としてぼかし処理の場合につ いて説明する。 ただし、 画像補正装置 1 aは、 人物画像以外の画像、 例えば車の 画像や風景の画像に適用されても良い。 この場合は、 色を変換する画像補正ゃハ ィパスフィルタを用いた画像補正など、 様々な画像処理が考えられる。
この説明において、 人物画像とは、 少なくとも人物の顔の一部または全部の画 像が含まれる画像である。 従って、 人物画像とは、 人物全体の画像を含んでも良 いし、 人物の顔だけや上半身だけの画像を含んでも良い。 また、 複数の人物につ いての画像を含んでも良い。 さらに、 背景に人物以外の風景 (背景:被写体とし て注目された物も含む) や模様など
のいかなるパターンが含まれても良い。
なお、 本実施形態の説明は例示であり、 本発明の構成は以下の説明に限定され ない。
〔システム構成〕
画像補正装置 l aは、 ハードウェア的には、 バスを介して接続された CPU (中央演算処理装置) , 主記憶 (RAM) , 補助記憶装置等を備えている。 補助 記憶装置は、 不揮発性記憶装置を用いて構成される。 ここで言う不揮発性記憶装 置とは、 いわゆる ROM (Read-Only Memory: E PROM (Erasable
Programmable Read-Only Memory) , EE PROM (Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory) , マスク ROM等を含む) , FRAM
(Ferroelectric RAM) , ハードディスク等を指す。
図 1は、 画像補正装置 1 aの機能プロックを示す図である。 画像補正装置 1 a は、 補助記憶装置に記憶された各種のプログラム (OS, アプリケーション等) が主記憶にロードされ CPUにより実行されることによって、 顔検出部 2, マス ク処理部 3 , 肌の色領域抽出部 4 a, 美肌処理部 5 a , 及び記憶部 S t等を含む 装置として機能する。 顔検出部 2, マスク処理部 3, 肌の色領域抽出部 4 a, 及 び美肌処理部 5 aは、 本発明による画像補正プログラムが CPUによって実行さ れることにより実現される。
また、 記憶部 S tは、 いわゆる RAMを用いて構成される。 記憶部 S tには、 顔検出部 2, マスク処理部 3, 肌の色領域抽出部 4 a, 及び美肌処理部 5 aによ つて各処理が実行される際に利用される。 例えば、 記憶部 S tには、 処理対象と なる原画像 6のデータや、 中間生成データとしてのマスク画像 7, 肌の色強度画 像 8, マスク済肌の色強度画像 9 , 肌の色領域画像 1 0 a, 及ぴぼかし画像 1 1 等のデータや、 出力データとしての未肌画像 1 2のデータが読み書きされる。 図 2は、 図 1に示される各機能部によって実行される処理と、 画像補正装置 1 aとしての全体の処理フローを示す図である。 以下、 図 1 3を用いて、 各機能部 について説明する。
〈顔検出部〉
顔検出部 2は、 顔検出処理を実行する。 以下、 顔検出処理について説明する。 顔検出処理では、 原画像 6のデータが入力され、 顔位置検出処理 S O 1が実行さ れることにより、 顔矩形座標が出力される。 即ち、 顔検出処理では、 被写体の身 体部分として顔が検出される。 この顔矩形座標により、 原画像 6における被写体 となった人物の顔の位置が特定され
る。
原画像 6のデータとは、 画像補正装置 1 aに対して入力される人物画像のデー タである。 顔矩形とは、 原画像 6に含まれる人物の顔部を含む矩形として認識さ れる矩形 (以下、 顔矩形と呼ぶ:図 3 ( a ) の 1 7を参照) である。 顔矩形座標 とは、 原画像 6における顏矩形の位置や大きさを示すデータである。
顔位置検出処理 S O 1は、 既存のどのような方法によって実現されても良い (例えば、 特許文献 3参照) 。 例えば、 顏全体の輪郭に対応した基準テンプレー トを用いたテンプレートマッチングによつて顔矩形座標が得られても良い。 また、 顔の構成要素 (目, 鼻, 耳など) に基づくテンプレートマッチングによって顔矩 形座標が得られても良い。 また、 クロマキ一処理によって頭髪の頂点が検出され、 この頂点に基づいて顔矩形座標が得られても良い。 また、 顔位置検出処理 S O 1 では、 顔矩形や顔矩形座標がユーザによって手動で特定されても良い。 同様に、 ユーザによって入力された情報に基づいて、 即ち半自動で顔矩形や顔矩形座標が 特定されても良い。
〈マスク処理部〉
マスク処理部 3は、 マスク処理を実行する。 以下、 マスク処理について説明す る。 マスク処理では、 顔矩形座標が入力され、 マスク画像作成処理 S 0 2が実行 されることにより、 マスク画像 7のデータが出力される。 マスク画像作成処理 S 02では、 被写体となった人物の顔の位置を基に、 即ち 本装置 1においては入力された顔矩形座標を基に、 被写体となった人物の顔と顔 の下部の領域を推測し、 推測された領域以外にマスクをかけるためのマスク画像 7が生成される。 言い換えれば、 マスク画像作成処理 S 02では、 身体部分とし ての顔の位置を基準として所定領域 (ここでは顔と顔の下部の領域) が特定され、 この領域以外にマスクをかけるためのマスク画像 7が生成される。 このように、 所定領域特定手段の一例として、 この実施形態では顔検出部 2及びマスク処理部 3が適用される。 また、 特定手段, マスク手段の一例として、 この実施形態では マスク処理部 3が適用される。
図 3は、 マスク画像作成処理 S 02の概要を示す図である。 マスク画像作成処 理 S 02では、 まず、 入力された顔矩形座標に応じた二つの楕円 1 3, 14の座 標が、 以下の数 1の式を用いて算出される。 具体的には、 まず、 顔矩形の幅
(w) 及ぴ高さ (h) が算出又は入力される。 そして、 あらかじめ設定されてい る楕円縦軸係数 (p O, p 1) 及び楕円横軸係数 (q 0, q 1) と w及び hとが それぞれ乗算されることにより、 二つの楕円の長軸及ぴ短軸の長さ (a 0, b 0, a 1 , 1) が得られる。
楕円 1 3は被写体となった人物の顔の領域を、 楕円 14は被写体となった人物 の顔の下部 (首, 胸元, 肩など) の領域を示す図形である。 本発明では、 楕円 1 3は顔矩形 1 7の 4点に接するように設定される。 また、 楕円 14は、 その長軸 が水平となる状態で、 楕円 1 3の最下部に外接するように設定される。
[数 1] aO = h xpO
b0 =ν xqO
al- h x pi
bl =w xql マスク画像作成処理 S 02では、 次に、 得られた二つの楕円 1 3, 14がそれ ぞれ拡大されることにより、 楕円 15, 16が得られる。 ここでは、 楕円 13及 ぴ楕円 1 5と楕円 14及び楕円 1 6とは、 それぞれ同一の中心 (長軸と短軸との 交点) を有する。 そして、 得られた楕円 1 3〜1 6を用いて、 マスク画像 7が得 られる。
例えば、 まず楕円 1 3の内側及び楕円 1 4の内側が透過領域 (マスクされない 領域) に設定される。 次に、 楕円 1 5と楕円 1 3との間の領域、 及び楕円.1 6と 楕円 1 4との間の領域において、 外側 (楕円 1 5, 1 6側) から内側 (楕円 1 3, 1 4側) へ向けて透過の割合が大きくなる透過率のグラデーションを生成する。 このグラデーションは、 線形であっても非線形であっても良い。 そして、 楕円 1 5の外側かつ楕円 1 6の外側である領域は、 不透過領域 (マスクされる領域) に 設定される。
このようなマスク画像生成処理 S 0 2により、 マスク画像 7のデータが出力さ れる。 マスク画像 7は、 楕円以外のどのような図形を用いて生成されても良い。 例えば、 人物の上半身の形状をした特殊な図形を用いて生成されても良い。
〈肌の色領域抽出部〉
肌の色領域抽出部 4 aは、 肌の色領域抽出処理を実行する。 以下、 肌の色領域 抽出処理について説明する。 肌の色領域抽出処理では、 原画像 6のデータ, 顔矩 形座標, 及びマスク画像 7のデータが入力され、 肌の色強度抽出処理 S 0 3, 合 成処理 S O 4 a, 及ぴ肌の色領域補正処理 S 0 5が実行されることにより、 肌の 色領域画像 1 0 aのデータが出力される。 このように、 強度値算出手段の一例と して、 この実施形態では肌の色領域抽出部 4 aが適用される。
< 〈肌の色強度抽出処理〉 〉
図 4は、 肌の色領域抽出処理の概要を示す図である。 肌の色領域抽出処理では、 まず、 原画像 6のデータ及び顔矩形座標が入力され、 肌の色強度抽出処理 S O 3 が実行される。
図 5は、 肌の色強度抽出処理 S 0 3の概要を示す図であ 。'図 6は、 肌の色強 度抽出処理 S 0 3において使用される肌の色成分のヒストグラムを示す図である。 以下、 図 5, 6を使用し肌の色強度抽出処理 S 0 3について説明する。
肌の色強度抽出処理 S 0 3では、 まず、 入力された顔矩形座標を用いて顔矩形 1 7の内側にサンプリング領域 1 8が特定される。 サンプリング領域 1 8は、 例 えば顔矩形 1 7の中心座標と顔矩形 1 7の w及び hに定数が乗じられた値によつ て特定される。 サンプリング領域 1 8は他の方法によって特定されても良い。 サ ンプリング領域 1 8は、 目や鼻の穴など、 肌の色とは明らかに異なる色を有する 領域を含まないように設定されるのが望ましい。
肌の色強度抽出処理 S 0 3では、 次に、 サンプリング領域 1 8内の画素値 (色 成分の値) がサンプリングされる (肌の色サンプリング) 。 このサンプリングで は、 被写体の顔における肌の色が主にサンプリングされる。 サンプリングされた 色成分の値を基に、 図 6に示されるヒストグラムが形成される。 図 6では、 L a b色空間に基づいて形成されたヒストグラムを例として示す。 ヒストグラムが形 成されると、 横軸 (L又は a, bの値) における上下 1 0 %の成分 (図 6斜線 部) がカットされる。 ここで言う 1 0 %という数値は、 設計者によって適宜変更 されても良い。 この後、 肌の色成分のヒストグラムにおいてカットされていない 部分の L a bの値を用いて、 サンプリング領域 1 8内における標準偏差と重心と が算出される。 そして、 算出されたこれら六つの値を用いた数 2の式により、 原 画像 6の各画素における肌の色の度合い (以下、 肌の色強度と呼ぶ:強度値に相 当) が算出され (肌の色強度抽出) 、 肌の色強度画像 8が生成される。
[数 2 ] (b '—bヽ
肌色強度 = exp
Figure imgf000019_0001
L ,a',b ".サンプリング領域の Lab値の重心
WL ,Wa Wb-サンプリング領域の Lab値の標準偏差 X定数 肌の色成分のヒストグラムの形成において、 図 6における横軸の両端から累積 1 0 %分がカットされるため、 ノイズ成分を除去し、 肌の色の成分の分布をより 正確に得ることが可能となる。 ここで言うノイズ成分とは、 例えばサンプリング 領域 1 8内の鼻の穴や目など、 肌の色以外の色成分を主として有する画素につい ての情報である。 このような処理により、 サンプリング領域 1 8内に鼻の穴や目 など、 肌の色以外の色成分が含まれてしまった場合にも、 これらについての情報 を削除することが可能となる。 ( 〈合成処理〉 〉
肌の色領域抽出処理では、 次に、 肌の色強度画像 8のデータ及ぴマスク画像 7 のデータが入力され、 合成処理 S 0 4 aが実行される。
合成処理 S 0 4 aでは、 入力される肌の色強度画像 8とマスク画像 7とが合成 される。 即ち、 肌の色強度抽出処理 S 0 3によって生成された肌の色強度画像 8 とマスク処理によって生成されたマスク画像 7とを用いた乗算処理が実行される t 合成処理 S 0 4 aの実行により、 マスク済肌の色強度画像 9が生成される。
< 〈肌の色領域補正処理〉 〉
肌の色領域抽出処理では、 次に、 マスク済肌の色強度画像 9のデータが入力さ れ、 肌の色領域補正処理 S 0 5が実行される。
肌の色領域補正処理 S 0 5では、 合成処理 S 0 4 aによって生成されたマスク 済肌の色強度画像 9に対し、 縮退処理が実行される。 縮退処理の実行により、 目 や口の周辺の肌の色強度が下げられる。 即ち、 ぼかし処理の対象外となる黒い領 域 (肌の色強度が低い又は 0の領域) が外側に広げられる。 この縮退処理により. 目や口の周辺に対しぼかし処理が実行されることが防止される。 言い換えれば、 はっきりとした画像を取得すべきである目や口の周辺がぼやけてしまうことを防 止することが可能となる。 肌の色領域補正処理 S 0 5の実行により、 肌の色領域 画像 1 0 aが生成される。 肌の色領域画像 1 0 aでは、 肌の色強度の高い画素は 大きい画素値で表現され、 肌の色強度が低い画素は小さい画素値で表現される。
〈美肌処理部〉
美肌処理部 5 aは、 美肌処理を実行する。 以下、 美肌処理部 5 aによって実行 される美肌処理について説明する。 この美肌処理では、 原画像 6のデータ及び肌 の色領域画像 1 0 aのデータが入力され、 ぼかしフィルタ処理 S 0 6 a及ぴ美肌 合成処理 S 0 7が実行されることにより、 美肌画像 1 2のデータが出力される。 このように、 画像生成手段の一例として、 この実施形態では、 マスク処理部 3, 肌の色領域抽出部 4 a, 及び美肌処理部 5 aが適用される。 また、 色成分算出手 段の一例として、 この実施形態では、 美肌処理部 5 aが適用される。 この美肌画 像 1 2のデータは、 画像補正装置 1 aによって出力されるデータでもある。
< 〈ぼかしフィルタ処理〉 > 美肌処理では、 まず、 原画像 6のデータ及び肌の色領域画像 10 aのデータが 入力され、 ぼかしフィルタ処理 S 06 aが実行される。 ぼかしフィルタ処理 S O 6 aでは、 原画像 6に対し、 ぼかし処理が実行される。 ここで言うぼかし処理と は、 既存のどのようなぼかし処理であっても良い。 その例として、 例えば移動平 均フィルタや荷重平均フィルタ (ガウシアンフィルタを含む) や ε—フィルタを 用いた方法がある。
ぼかしフィルタ処理 S 06 aでは、 原画像 6の各画素のうち、 肌の色領域画像 10 aにおいて肌の色強度の値が 0より大きい画素についてのみぼかし処理が実 行される。 このため、 肌の色強度が 0の画素、 即ち明らかに肌の色ではない画素 や合成処理 S 04 aによってマスクがかけられた画素については、 ぼかし処理が 実行されない。 ぼかしフィルタ処理 S 06 aの実行により、 ぼかし画像 1 1が生 成される。
< 〈美肌合成処理〉 〉
美肌処理では.、 次に、 原画像 6のデータ, 肌の色領域画像 10 aのデータ及び ぼかし画像 1 1のデータが入力され、 美肌合成処理 S 07が実行される。 美肌合 成処理 S 07では、 原画像 6とぼかし画像 1 1とについて、 肌の色領域画像 10 aにおける肌の色強度を用いた半透明合成が実行される。 数 3は、 美肌合成処理 S 07において実行される半透明合成の式である。
[数 3]
R -Rarsx(l-V) + RsmmhxV
G = GorsxQ.-V) + Gsmaall,xV
B = Borgx(l-V) + BsaoolhxV '
Rorg,Gorg,Borg:原画像の RGB成分
R一 G耀 tl,,W'ぼかし画像の RGB成分
V:肌色領域画像の肌色強度 (0〜1) 数 3を用いた半透明合成では、 肌の色強度に応じた合成処理が実行される。 具 体的には、 肌の色強度が高い画素についてはぼかし画像 1 1の画素値 (RGB成 分) が強く反映され、 肌の色強度が低い画素については原画像 6の画素値 (RG B成分) が強く反映される。 このような半透明合成により、 肌の色強度の高い領 域 (即ち肌の色の領域) についてはぼかしの度合いが強くなり、 肌の色強度の低 い領域 (即ち肌の色ではない領域) についてはぼかしの度合いが弱くなる。 美肌 合成処理 S 0 7の実行により、 美肌画像 1 2が生成される。
〔作用/効果〕
本発明の画像補正装置 1 aでは、 顔位置検出処理 S 0 1により、 処理の対象と なる画像中から被写体の顔が検出され、 顔矩形座標が得られる。 顔矩形座標に基 づいて被写体の上半身以外をマスクするためのマスク画像 7が生成される。 そし て、 美肌処理において、 このマスク画像 7によるマスク処理が反映されたぼかし 処理が実行される。 このため、 被写体の顔などの肌の色成分を有する領域に対し てぼかし処理が実行される際に、 同一画像中の肌の色成分を有する被写体以外の 領域 (例えば背景) に対してはぼかし処理が実行されない。 従って、 被写体の顔 などにぼかし処理が実施される際に、 肌の色成分を有する背景までがぼけてしま うことを防止し、 このような背景を鮮明なままで維持することが可能となる。 即 ち、 被写体の顔やその周辺に限って画像をなめらかにし、 しわやしみ等を消すこ とが可能となる。
また、 本発明の画像補正装置 1 aでは、 サンプリング領域 1 8の内部、 即ち顔 位置検出処理 S 0 1によって検出された被写体の顔の領域の内部から被写体の肌 の色成分が抽出される。 そして、 抽出された肌の色成分をもとに、 ぼかし処理の 対象となる領域が決定される。 即ち、 抽出された肌の色成分を基に、 肌の色強度 画像 8の作成時に肌の色として認識される肌の色成分が決定される。 このため、 例えば肌が白レ、人が被写体であれば、 抽出された白 、肌の色の色成分に基づいて 肌の色強度画像 8が生成され、 肌が黒い人が被写体であれば、 抽出された黒い肌 の色の色成分に基づいて肌の色強度画像 8が生成される。 このように、 本発明の 画像補正装置 l aでは、 肌の色を固定的に決めずに、 原画像 6の顔の位置から肌 の色がサンプリングされる。 従って、 人種や個人差による肌の色の違いに対応す ることが可能であり、 安定した補正効果を得ることができる。
また、 マスク画像作成処理 S 0 2において、 外側の楕円と内側の楕円との間に, 不透明度についてのグラデーションが施される。 このため、 マスクされない領域 である透過領域と、 マスクされる不透過領域との境目において、 不自然な画像が 生成されることが防止される。
なお、 本発明の画像補正装置 1 aは、 既存の様々な装置に搭載されても良い。 例えば、 プリンタ, ディスプレイ, デジタルカメラ, M P E G (Moving Picture Experts Group) プレイヤ一等に搭載されても良い。 このような場合、 各装置に 入力される画像のデータが、 原画像 6のデータとして、 記憶部 S tに入力される。 そして、 画像補正装置 1 aの出力である美肌画像 1 2のデータは、 各装置の特性 に応じて利用される。 例えば、 画像補正装置 1 aがプリンタに搭載された場合に は、 美肌画像 1 2はプリンタによって印刷される。
また、 本発明の画像補正装置 1 aは、 図2における各処理 S 0 1 〜 S 0 7が C P Uによって実行されることにより、 C P Uを備える情報処理装置上に仮想的に 実現されても良い。 この場合、 情報処理装置に各処理 S 0 1 〜 S 0 7を実行させ るプログラムが本願の発明となる。 このプログラムは、 C D— R OM等の記録媒 体に記録され、 パーソナルコンピュータやサーバ (例えば A S P (Application Service Provider) に設置されるサーバ) によって直接実行されても良いし、 ハ ードディスクや R O M等の不揮発性記憶装置に記憶されてこれらの装置に実行さ れても良い。 この場合、 原画像 6のデータは、 情報処理装置に接続されたスキヤ ナゃデジタルカメラ等から入力されても良い。 また、 原画像 6のデータは、 イン ターネット等のネットワークを介して他の装置からアップロード又はダウンロー ドされることにより入力されても良い。
〔変形例〕
顔検出部 2 , マスク処理部 3, 肌の色領域抽出部 4 a , 及び美肌処理部 5 aは、 それぞれハードウエアとして実装されたチップを用いて構成されても良い。 また、 記憶部 S tは、 画像補正装置 1 aが取り付けられる他の装置の R AMを用いて構 成されても良い。 即ち、 記憶部 S tは、 必ずしも画像補正装置 1 aの内部に備え られる必要はなく、 顔検出部 2, マスク処理部 3, 肌の色領域抽出部 4 a, 及ぴ 美肌処理部 5 aからアクセス可能に構成されれば画像補正装置 1 aの外部に備え られても良い。 この場合、 記憶部 S tは、 他の装置 (例えば、 画像補正装置 1 a が取り付けられた装置の C P U) と、 画像補正装置 1 aの各処理部 2 〜 5とによ つて共用されるように構成されても良い。
また、 ぼかしフィルタ処理 S 0 6 aでは、 顔位置検出処理 S 0 1によって検出 された顔矩形の大きさに基づいてぼかし度合いが決定されても良い。 具体的には、 顔矩形が大きいほど、 強い (大きい) ぼかし度合いのぼかし処理が実行される。 逆に、 顔矩形が小さいほど、 弱い (小さい) ぼかし度合いのぼかし処理が実行さ れる。 例えば、 移動平均フィルタや荷重平均フィルタの半径等のパラメタを操作 することにより実現できる。 また、 ガウシアンフィルタの場合は、 以下の式にお いて標準偏差 σを変えることでぼかし度合いを変化させることができる。
[数 4 ]
Figure imgf000024_0001
また、 単純平滑化フィルタの場合は、 η X ηのオペレータにおいて、 ηの値を 変えることでぼかし度合いを変化させることができる。 図 8は、 η Χ ηのォペレ ータの具体例を示す図である。 図 8 ( a ) は n = 3の場合、 図 8 ( b ) は n = 5 の場合、 図 8 ( c ) は n = 7の場合のオペレータの例をそれぞれ示す。 nの値が 大きいほどぼかし度合いが大きくなる。
このように構成されることにより、 顔の大きさに応じて適したぼかし度合いの ぼかし処理を実施することが可能となる。 従って、 小さい顔に対して過度のぼか し度合いのぼかし処理を実施することにより発生する、 顔全体がぼけてしまう等 の問題を防止することが可能となる。
また、 美肌処理ではぼかし処理が実施されるが、 ぼかし処理以外の画像処理 (例:エッジ強調, 明るさ補正, 色補正, テクスチャマッピング) が実施される ように構成されても良い。
また、 マスク処理部 3は必ずしも備えられる必要はない。 ただし、 マスク処理 部 3が備えられない場合、 マスク画像 7に基づく処理が実施されない。 このため, 美肌画像 1 2を得るまでに要する時間が増加する可能性がある。
[第二実施形態]
〔システム構成〕 次に、 画像補正装置の第二実施形態である画像補正装置 1 bについて説明する。 図 9は、 画像補正装置 1 bの機能プロックを示す図である。 画像補正装置 1 bは、 美肌処理部 5 aに代えて美肌処理部 5 bを備える点で画像補正装置 1 aと異なる。 以下、 画像補正装置 1 bについて、 画像補正装置 1 aと異なる点について説明す る。
図 1 0は、 図 9に示される各機能部によって実行される処理と、 画像補正装置 1 bとしての全体の処理フローを示す図である。 以下、 図 9, 1 0を用いて、 画 像補正装置 1 bの各機能部について説明する。
〈美肌処理部〉
美肌処理部 5 bは、 美肌合成処理 S 0 7を実施せず、 ぼかしフィルタ処理 S O 6 aに代えてぼかしフィルタ処理 S 0 6 bを実施する点で、 美肌処理部 5 aと異 なる。 以下、 美肌処理部 5 bによって実施される美肌処理について説明する。
< 〈ぼかしフィルタ処理〉 〉
美肌処理部 5 bによって実施される美肌処理では、 原画像 6のデータ及び肌の 色領域画像 1 0 aのデータが入力され、 ぼかしフィルタ処理 S 0 6 bが実行され る。 ぼかしフィルタ処理 S 0 6 bでは、 原画像 6の各画素に対し、 肌の色領域画 像 1 0 aに含まれる肌の色強度に応じたぼかし処理が実行される。 具体的には、 肌の色強度が高い画素に対するぼかし処理はぼかし度合いが大きく設定され、 肌 の色強度が低い画素に対するぼかし処理はぼかし度合いが低く設定される。 また、 ぼかしフィルタ処理 0 6 bは以下のように構成されても良い。
画像補正装置 1 aでは、 ぼかしフィルタ処理 S O 6 aによってぼかし画像 1 1 が生成され、 ぼかし画像 1 1と原画像 6と肌の色領域画像 1 0 aとを用いて美肌 合成処理 S 0 7が美肌画像 1 2を生成した。 一方、 美肌補正装置 1 bでは、 ぼか し画像 1 1が生成されることなく美肌画像 1 2が生成されても良い。 具体的には、 美肌画像 1 2の各画素の値を数 3の式に基づいて算出する際に、 処理の対象とな つている画素に対するぼかし処理をその都度実行する。 即ち、 数 3において使用 されるぼかし画像の R G B成分の各値を、 必要になった画素についてのみその都 度算出するように構成される。 このように構成されることにより、 ぼかし画像 1 1をバッファリングする必要が無くなり、 メモリ領域を節約することが可能とな る。
〔作用/効果〕
本発明の画像補正装置 1 bでは、 美肌処理において、 ぼかし画像 1 1が生成さ れることなく、 出力画像としての美肌画像 1 2が直接生成される。 従って、 ぼか し画像 1 1を生成するためのぼかしフィルタ処理 S 0 6 aや美肌合成処理 S 0 7 に要する時間を削減することが可能となる。
[第三実施形態]
〔システム構成〕
次に、 画像補正装置の第三実施形態である画像補正装置 1 cについて説明する c 図 1 1は、 画像補正装置 1 cの機能プロックを示す図である。 画像補正装置 1 c は、 肌の色領域抽出部 4 aに代えて肌の色領域抽出部 4 cを備える点、 エッジマ スク処理部 1 9を備える点で画像捕正装置 1 bと異なる。 以下、 画像補正装置 1 cについて、 画像補正装置 1 bと異なる点について説明する。
図 1 2は、 図 1 1に示される各機能部によって実行される処理と、 画像補正装 置 1 cとしての全体の処理フローを示す図である。 以下、 図 1 1, 1 1を用いて、 画像補正装置 1 cの各機能部について説明する。
〈エッジマスク処理部〉
エッジマスク処理部 1 9は、 エッジマスク処理を実行する。 以下、 エッジマス ク処理について説明する。 エッジマスク処理では、 原画像 6が入力され、 エッジ マスク画像作成処理 S 0 8が実行されることにより、 エッジマスク画像 2 0のデ ータが出力される。
エッジマスク画像作成処理 S 0 8では、 まず、 入力された原画像 6が縮小され、 縮小画像が取得される。 例えば、 顔矩形の大きさがさらに入力されることにより、 顔矩形の大きさに基づいて縮小の割合が決定されても良い。 例えば、 入力された 顔矩形のうち最も大きいものの幅が規定のピクセル (数十ピクセル〜百ピクセル 程度) 程度になるように縮小されても良い。
次に、 縮小画像に基づいてエッジの抽出、 即ちエッジ強度の取得が実施される。 このエッジ抽出処理は、 既存のどのような技術によって実施されても良い。 例え ば、 ソーベルフィルタを用いたエッジ抽出が実施される。 図 1 3は、 ソ一べルフ ィルタの例を示す図である。 図 1 3 ( a ) は、 下方向のソーベルフィルタを示し、 図 1 3 ( b ) は上方向のソーベルフィルタを示す。 それぞれのソーベルフィルタ を用いたェッジ抽出処理が実施され、 各ソ一べルフィルタのェッジ画像が取得さ れる。 この場合、 二つのエッジ画像が取得される。
次に、 取得されたそれぞれのエッジ画像をグレー化し、 合成することにより、 合成エッジ画像が取得される。 この合成処理により、 下方向のソ^ "ベルフィルタ によつて抽出されたェッジと上方向のソ一べルフィルタによつて抽出されたェッ ジとが、 合成エッジ画像に表される。
次に、 取得された合成エッジ画像が反転され、 反転エッジ画像が取得される。 次に、 反転エッジ画像に対し、 縮退処理が実施される。 縮退処理の実行により、 抽出されたエッジが周囲に広がった画像が取得される。 そして、 縮退処理が実施 された反転エッジ画像が、 原画像 6の大きさに拡大され、 エッジマスク画像 2 0 が取得される。 以後の処理では、 エッジマスク画像 2 0における画素値は、 肌の 色強度として扱われる。 即ち、 取得されたエッジ部分の画素は、 反転処理により 画素値が低い又は 0となっているため、 肌の色強度が低い画素として扱われる。 また、 縮退処理により、 抽出されたエッジの影響が、 その周囲にまで及ぶ。 即ち、 抽出されたエッジ及びその周囲における肌の色強度が低いことを示す画像として、 エッジマスク画像 2 0が作成される。
〈肌の色領域抽出部〉
肌の色領域抽出部 4 cは、 合成処理 S 0 4 aに代えて合成処理 S 0 4 cを実施 する点で、 肌の色領域抽出部 4 bと異なる。 以下、 肌の色領域抽出部 4 cによつ て実施される肌の色領域抽出処理について、 特に合成処理 S 0 4 cについて説明 する。
< 〈合成処理〉 〉
肌の色領域抽出部 4 cによって実施される肌の色領域抽出処理では、 肌の色強 度抽出処理 S 0 3が実施された後、 肌の色強度画像 8 , マスク画像 7, 及ぴエツ ジマスク画像 2 0が入力され、 合成処理 S 0 4 cが実行される。
合成処理 S 0 4 cでは、 入力される肌の色強度画像 8とマスク画像 7とエッジ マスク画像 2 0とが合成される。 即ち、 肌の色強度抽出処理 S 0 3によって生成 された肌の色強度画像 8とマスク処理によって生成されたマスク画像 7とエッジ マスク処理によって生成されたエッジマスク画像 2 0とを用いた乗算処理が実行 される。 合成処理 S 0 4 cの実行により、 マスク済肌の色強度画像9 cが生成さ れる。
肌の色領域抽出部 4 cによって実施される肌の色領域抽出処理では、 合成処理 S O 4 cの後、 マスク済肌の色強度画像 9 cを用いた肌の色領域捕正処理 S 0 5 が実施され、 肌の色領域画像 1 0 cが出力される。
〔作用/効果〕
画像補正装置 1 cでは、 合成処理 S 0 4 cにおいて、 エッジマスク画像 2 0が 用いられる。 エッジマスク画像 2 0では、 抽出されたエッジ及ぴその周囲の肌の 色強度が低く又は 0に設定されている。 このため、 合成処理 S 0 4 cによって、 エッジ及ぴその周囲の肌の色強度が低く又は 0に設定されたマスク済肌の色強度 画像 9 cが取得される。 そして、 このようなマスク済肌の色強度画像 9 cを用い て美肌処理が実施されるため、 エッジ及ぴその周囲、 即ち目元, 眉, 口元などの 鮮鋭度を維持したままで、 その他の肌の色部分に対しぼかし処理を実施すること が可能となる。 特に、 肌色に近い口紅や、 肌色に近い眉 (例えば薄い眉毛など) 等を有した顔画像に対する美肌処理の際に有効である。
図 1 4は、 肌の色強度画像 8とエッジマスク画像 2 0との差異を示すための図 である。 図 1 4 ( a ) は肌の色強度画像 8の例であり、 図 1 4 ( b ) はエッジマ スク画像 2 0の例である。 この場合、 原画像 6における左の人物の眉の色が肌色 に近いため、 肌の色強度画像 8では、 眉部分の肌の色強度が肌色に近いことを示 す値になっている。 また、 原画像 6における右の人物の唇の色が肌色に近いため、 肌の色強度画像 8では、 唇部分の肌の色強度が肌色に近いことを示す値になって いる。 このままでは、 左の人物の眉部分や右の人物の唇部分にまでぼかし処理が 実施され、 眉毛や唇がぼやけた美肌画像 1 2が取得されてしまう。 一方、 エッジ マスク画像 2 0では、 左の人物の眉部分や右の人物の唇部分のエッジが抽出され たため、 左の人物の眉部分や右の人物の唇部分の肌の色強度が肌色に遠いことを 示す値になっている。 このため、 エッジマスク画像 2 0を用いることにより、 眉 部分や唇部分などにぼかし処理が実施されず、 これらの部分の鮮鋭度を維持する ことが可能となる。
〔変形例〕
エッジマスク画像作成処理 S 0 8において、 拡大処理と反転処理と縮退処理と は、 必要に応じて実施される順番が変更されても良い。 ただし、 反転処理の前に 縮退処理が実施される場合、 画素値 (肌の色強度) が低い又は 0の領域が外側に 拡げられるのではなく、 画素値 (肌の色強度) が高い又は 2 5 5 (肌の色強度で ある場合は" 1 ") の領域が外側に拡げられる。
ェッジマスク処理部 1 9, エッジマスク画像作成処理 S 0 8の代わりに、 顔要 素マスク処理部 (顔要素抽出手段に相当) , 顔要素マスク画像作成処理が実行さ れ、 エッジマスク画像 2 0に代えて顔要素マスク画像が作成されても良い。 顔要 素マスク画像作成処理では、 エッジが抽出されるのではなく、 被写体の顔に含ま れる要素 (顔要素) が抽出される。 このような顔要素は、 例えばテンプレートマ ツチングを行うことにより抽出される。 そして、 顔要素マスク画像では、 抽出さ れた顔要素及ぴこの顔要素から所定の範囲の画素についての肌の色強度が低く又 は 0に設定されるように構成される。

Claims

請求 の 範囲 .
1 . 画像中の被写体である人物の身体部分を基準として決まる所定領域を特定 する所定領域特定手段と、
前記所定領域特定手段によって特定された所定領域に対して画像処理が施され た画像を生成する画像生成手段と
を備える画像処理装置。
2 . 画像中の被写体である人物の身体部分を基準として決まる所定領域を特定 する所定領域特定手段と、
前記所定領域特定手段によって特定された所定領域に対して、 画像処理として のぼかし処理が施された画像を生成する画像生成手段と
を備える画像処理装置。
3 . 前記所定領域特定手段は、
画像中の被写体である人物の身体部分を検出する検出手段と、
前記検出手段によつて検出された身体部分を基準として前記所定領域を特定す る特定手段と
を備える請求項 1又は 2に記載の画像処理装置。
4 . 前記画像生成手段は、 前記所定領域特定手段によって特定された所定領域 内の領域であつて、 この所定領域の基準となつた身体部分を主に占める色成分と 等しい又は近い色成分を有する領域に対して画像処理が施された画像を生成する 請求項 1〜 3のいずれかに記載の画像処理装置。
5 . 前記画像生成手段は、'
処理対象となっている画像の各画素について、 各画素の色成分が、 前記所定領 域の基準となった身体部分を主に占める色成分にどれだけ近いかを示す強度値を 算出する強度値算出手段と、
処理対象となっている画像の前記所定領域に対して画像処理を施す画像処理手 段と、
各画素における強度値が前記所定領域の基準となった身体部分を主に占める色 成分に遠いことを示すほど、 この画素の新たな色成分として前記元の画像の画素 の色成分に近い色成分を算出し、 各画素における強度値が前記所定領域の基準と なつた身体部分を主に占める色成分に近いことを示すほど、 この画素の新たな色 成分として前記画像処理手段によって生成される画像の画素の色成分に近い色成 分を算出する色成分算出手段とを備え、
前記色成分算出手段は、 前記強度値算出手段によって算出された強度値に基づ いて、 各画素の新たな色成分を算出する
請求項 1〜 3のいずれかに記載の画像処理装置。
6 . 前記画像生成手段は、
処理対象となっている画像の各画素について、 各画素の色成分が、 前記所定領 域の基準となった身体部分を主に占める色成分にどれだけ近いかを示す強度値を 算出する強度値算出手段と、
処理対象となっている画像に対して画像処理を施す画像処理手段と、 前記所定領域特定手段によって特定された所定領域以外の画素についての前記 強度値を、 前記所定領域の基準となった身体部分を主に占める色成分に遠いこと を示す値にするマスク手段と、
各画素における強度値が前記所定領域の基準となつた身体部分を主に占める色 成分に遠いことを示すほど、 この画素の新たな色成分として前記元の画像の画素 の色成分に近い色成分を算出し、 各画素における強度値が前記所定領域の基準と なった身体部分を主に占める色成分に近いことを示すほど、 この画素の新たな色 成分として前記画像処理手段によって生成される画像の画素の色成分に近い色成 分を算出する色成分算出手段とを備え、
前記色成分算出手段は、 前記強度値算出手段及び前記マスク手段によって算出 された強度値に基づいて、 各画素の新たな色成分を算出する
請求項 1〜 3のいずれかに記載の画像処理装置。
7 . 前記画像生成手段は、
処理対象となっている画像の各画素について、 各画素の色成分が、 前記所定領 域の基準となつた身体部分を主に占める色成分にどれだけ近いかを示す強度値を 算出する強度値算出手段と、
処理対象となっている画像の前記所定領域に対し、 各画素における強度値が前 記所定領域の基準となった身体部分を主に占める色成分に遠いことを示すほど画 像処理の影響を弱めてこの画素に対する画像処理を実施し、 各画素における強度 値が前記所定領域の基準となった身体部分を主に占める色成分に近いことを示す ほど画像処理の影響を強めてこの画素に対する画像処理を実施する画像処理手段 とを備え、
前記画像処理手段は、 前記強度値算出手段により得られる該画像の各画素の前 記強度値に基づいて画像処理を実施する
請求項 1〜 3のいずれかに記載の画像処理装置。
8 . 前記画像生成手段は、
処理対象となっている画像の各画素について、 各画素の色成分が、 前記所定領 域の基準となった身体部分を主に占める色成分にどれだけ近いかを示す強度値を 算出する強度値算出手段と、
前記所定領域特定手段によって特定された所定領域以外の画素についての前記 強度値を、 前記所定領域の基準となった身体部分を主に占める色成分に遠いこと を示す値にするマスク手段と、
処理対象となっている画像に対し、 各画素における強度値が前記所定領域の基 準となった身体部分を主に占める色成分に遠いことを示すほど画像処理の影響を 弱めてこの画素に対する画像処理を実施し、 各画素における強度値が前記所定領 域の基準となった身体部分を主に占める色成分に近いことを示すほど画像処理の 影響を強めてこの画素に対する画像
処理を実施する画像処理手段とを備え、
前記画像処理手段は、 前記強度値算出手段及び前記マスク手段によつて得られ る該画像の各画素の前記強度値に基づいて画像処理を実施する請求項 1〜 3のい ずれかに記載の画像処理装置。
9 . 前記画像処理手段は、 所定の範囲の強度値を有する画素については画像処 理を実行しない
請求項 6に記載の画像処理装置。
1 0 . 前記画像生成手段は、 実施する画像処理の内容を、 前記所定領域特定手 段によって特定された所定領域の基準となった身体部分の大きさに基づいて決定 する
請求項 1〜 9のいずれかに記載の画像処理装置。
1 1 . 処理対象となっている画像中の被写体である人物の身体部分を構成する 要素であって、 前記所定領域に含まれる要素を少なくとも一つ抽出する要素抽出 手段をさらに備え、
前記画像生成手段は、 前記要素抽出手段によって抽出された要素を基準として 決まる要素領域に対する画像処理を制限して実施する
請求項 1〜 1 0のいずれかに記載の画像処理装置。
1 2 . 前記画像生成手段は、
処理対象となっている画像の各画素についてエッジの強度を取得し、 前記各画 素について、 抽出されたェッジの強度が強いほど前記所定領域の基準となつた身 体部分を主に占める色成分に遠いことを示す前記強度値を与えるエッジマスク手 段をさらに備え、
前記色成分算出手段は、 前記ェッジマスク手段によって算出された強度値にさ らに基づいて各画素の新たな色成分を算出する
請求項 5又は 6に記載の画像処理装置。
1 3 . 前記画像生成手段は、
処理対象となっている画像の各画素についてエッジの強度を取得し、 前記各画 素について、 抽出されたエッジの強度が強いほど前記所定領域の基準となった身 体部分を主に占める色成分に遠レ、ことを示す前記強度値を与えるエッジマスク手 段をさらに備え、
前記画像処理手段は、 前記エッジマスク手段により得られる該画像の各画素の 前記強度値にさらに基づいて画像処理を実施する
請求項 7又は 8に記載の画像処理装置。
1 4 . 前記エッジマスク手段は、 処理対象となっている画像を縮小してから各 画素に対し前記強度値を与え、 さらに元の大きさの画像に拡大する
請求項 1 2又は 1 3に記載の画像処理装置。
1 5 . 画像中の被写体である人物の身体部分を基準として決まる所定領域を特 定するステップと、 特定された所定領域に対して画像処理が施された画像を生成するステップと を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
1 6 . 画像中の被写体である人物の身体部分を基準として決まる所定領域を特 定するステップと、
特定された所定領域に対してぼかし処理が施された画像を生成するステップと を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
1 7 . 前記画像を生成するステップにおいて、 前記特定された所定領域の基準 となった身体部分から抽出された、 被写体である人物の肌の色の色成分に基づい た画像処理が施された画像の生成を、 前記情報処理装置に実行させるための請求 項 1 5又は 1 6に記載のプログラム。
1 8 . 画像中の任意の像を含む領域の位置及び範囲を特定するステップと、 特定された領域内の領域であって、 この領域を主に占める色成分と等しい又は 近い色成分を有する領域に対して画像処理が施された画像を生成するステップと を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
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