JPH10208038A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置

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JPH10208038A
JPH10208038A JP9008983A JP898397A JPH10208038A JP H10208038 A JPH10208038 A JP H10208038A JP 9008983 A JP9008983 A JP 9008983A JP 898397 A JP898397 A JP 898397A JP H10208038 A JPH10208038 A JP H10208038A
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晴信 森
Tadashi Amano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元々の画像データが有する部分的な画像の特
徴に応じて、平滑化処理の程度を変化させることによ
り、元の画像のイメージを損なうことなく、新しいイメ
ージの処理を加える。 【解決手段】 注目画素の輝度や該注目画素の近傍画素
の輝度から求め得る複数種類の特徴量を定義し、選択し
た平滑化処理で用いられる特徴量の種類において、注目
画素が有する特徴量の値に応じて、注目画素の平滑化処
理を行うための周囲画素の範囲を決定し、注目画素にお
ける平滑化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力画像を平滑
化する画像処理装置に関し、特に平滑化処理を利用して
入力画像の画質を変換しユーザーのイメージに合った画
像を創造できる画像処理方法および画像処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ上のアプリケー
ションソフトウェアあるいはワードプロセッサ装置など
の機能として、写真などの画像をカラースキャナ等の入
力装置を用いて入力し、その画像に様々な画像処理を施
して画質を変換することにより、入力画像から個々のユ
ーザーが自分のイメージに合った画像を創造することの
できる機能が実現されている。
【0003】それらの画像処理技術の1つとして、注目
画素の輝度を、ある範囲の近傍画素の輝度との平均値に
置き換える平滑化処理が用いられており、処理の結果と
して画像が少しぼやけたソフトなイメージの画像を得る
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画面全
体に同じ処理が施された場合、例えば輝度の高い部分と
低い部分が隣接している領域においては、輝度の高い部
分は隣接した輝度の低い部分との平均値をとることによ
り輝度が下落し、逆に輝度の低い部分は隣接した輝度の
高い部分との平均値をとることにより輝度が上昇し、結
果として輝度の差が小さくなり画像のメリハリが薄れて
しまうという問題があった。
【0005】例えば、特開平3−54679号公報の
「画像処理装置」では、注目画素を含む入力画像の濃度
とコントラストとによって、画素信号の平均値を求める
周辺画素を決定したり、重み付けの演算係数を設定した
りする手段を備えた装置が開示されている。上記装置で
は、例えば、画像データのシャドー部とハイライト部と
で平均を採る周辺画素の範囲を変化させるとともに、重
み付けの演算係数を変化させ、それぞれの領域に適した
平滑化処理が成されるようにしている。具体的には上記
の処理によって、低濃度高コントラスト側で周辺画素の
範囲を大きくして平均化することにより主にノイズを除
去し、高濃度低コントラスト側では周辺画素の範囲を小
さくして平均化する主にエッジの劣化を防止することが
記載されている。
【0006】しかし、上記の装置は、基本的にノイズの
低減を目的としており、また、処理方法については限定
されない旨が記載されているが、周辺画素の範囲を決定
づけるのが濃度とコントラストのみであるため、単なる
ノイズ低減以外の目的で、例えば、元のイメージを残し
つつ新たな印象を与えるような画像を作成することは困
難である。
【0007】本発明は、画像のメリハリを薄れさせるこ
となく様々な種類のソフトなイメージの画像を得ること
が可能な画像処理方法および画像処理装置を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像処理方法は、上記の課題を解決するために、入力画像
に対し、注目画素の画素データと該注目画素の周囲画素
の各画素データとに基づいて該注目画素の平滑化処理を
行う画像処理方法において、注目画素の画素データもし
くは注目画素および該注目画素の近傍画素の画素データ
から求められる複数種類の特徴量から任意の特徴量を選
択し、注目画素の前記選択した特徴量の大きさに応じ
て、上記周囲画素の範囲を変化させることを特徴として
いる。
【0009】また、請求項2の発明に係る画像処理方法
は、上記の課題を解決するために、入力画像に対し、注
目画素の画素データと該注目画素の周囲画素の各画素デ
ータとに基づいて該注目画素の平滑化処理を行う画像処
理方法において、注目画素の画素データもしくは注目画
素および該注目画素の近傍画素の画素データから求めら
れる複数種類の特徴量から任意の特徴量を選択し、注目
画素の前記選択した特徴量の大きさに応じて、注目画素
の画素データと上記周囲画素の画素データとが平滑化処
理後の画素データに与える重み付けの割合を変化させる
ことを特徴としている。
【0010】上記の方法では、注目画素および周囲画素
の画素データによって決まる注目画素の特徴量の大きさ
によって、該注目画素の平滑化を行う周囲画素の範囲や
周囲画素からの重み付けの分布を変化させている。この
特徴量の値は、例えば、画素の輝度から求める明度や、
明度の分散、エッジ強度、特定の色に対する色差などの
ように、平滑化処理を行おうとする注目画素自身の画素
データや該画素データと近傍画素の画素データとの相対
的な関係等によって定まり、画像の特徴に応じて異なっ
ている。その結果、ある画像に対して、どの特徴を強め
るか弱めるかによって画像の質を変化させることができ
る。このとき、複数の特徴量から任意に選択できるた
め、入力画像に対して様々な平滑化処理を施した出力画
像を得ることができる。具体的な平滑化処理の内容は異
なるが、例えば、感覚的に軟らかいイメージの領域には
より軟らかくなるように平滑化処理を深く掛かるように
したり、あるいは逆に軟らかいイメージの領域にはあま
り処理を掛からないようにするといった処理が可能とな
る。
【0011】また、請求項3の発明に係る画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、入力画像に対し、注
目画素の画素データと該注目画素の周囲画素の各画素デ
ータとに基づいて該注目画素の平滑化処理を行う画像処
理装置において、注目画素の画素データもしくは注目画
素および該注目画素の近傍画素の画素データから注目画
素の特徴量を計算する特徴量算出手段と、平滑化処理に
用いる特徴量を選択する特徴量選択手段と、選択された
特徴量の値に応じて、上記周囲画素の範囲を変えるよう
に制御する平滑化処理手段とが設けられていることを特
徴としている。
【0012】また、請求項4の発明に係る画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、入力画像に対し、注
目画素の画素データと該注目画素の周囲画素の各画素デ
ータとに基づいて該注目画素の平滑化処理を行う画像処
理装置において、注目画素の画素データもしくは注目画
素および該注目画素の近傍画素の画素データから注目画
素の特徴量を計算する特徴量算出手段と、平滑化処理に
用いる特徴量を選択する特徴量選択手段と、選択された
特徴量の値に応じて、注目画素の画素データと上記周囲
画素の画素データとが平滑化処理後の画素の画素データ
に与える重み付けを変化させる平滑化処理手段とが設け
られていることを特徴としている。
【0013】上記構成により、特徴量算出手段によって
算出された注目画素に関する特徴量の値に応じて、平滑
化処理手段は注目画素に平滑化画素の範囲や平滑化画素
の画素データの重み付けを変化させている。すなわち、
上記特徴量の値に応じて平滑化の程度を変化させること
ができるので、画像のメリハリを薄れさせることなく、
ソフトなイメージの画像を得ることができる。しかも、
特徴量選択手段により複数の特徴量から選択できるた
め、特徴量の選択によって一つの入力画像から様々なイ
メージの平滑化処理が行える。
【0014】請求項5の発明に係る画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、請求項3または4の構成に
加えて、上記特徴量算出手段は、少なくとも上記特徴量
の一つとして、注目画素と近傍画素とにおける輝度に基
づいて注目画素および近傍画素の明度の分散を算出する
ことを特徴としている。例えば、ノイズを含んでいる場
合には部分的に明度の分散が大きくなるが、このノイズ
を除去する場合に、入力画像において元々明度の分散が
大きい領域では画質の低下が大きくなる。そこで、上記
の構成により、明度の分散に応じて周囲画素の範囲や、
重み付けの分布を変化させてやれば、入力画像における
明度の分散が大きい領域を含む場合であっても、画像の
質の変化を防止した平滑化処理を実行したり、逆に、画
像の質の違いを強調させたりすることもできる。
【0015】請求項6の発明に係る画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、請求項3または4の構成に
加えて、上記特徴量算出手段は、少なくとも上記特徴量
の一つとして、注目画素と近傍画素とにおける輝度に基
づいて求めた注目画素と近傍画素とを含む領域のエッジ
強度を算出することを特徴としている。上記の構成によ
り、エッジ強度が大きい領域に対して、周囲画素の範囲
を小さくしたり、重み付けの分布を注目画素に集中させ
たりすることにより、エッジを保持したままでの平滑化
処理が可能となる。また、もとの画像のイメージを残し
つつエッジのみをぼけさせることも可能となる。
【0016】請求項7の発明に係る画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、請求項3または4の構成に
加えて、上記特徴量算出手段は、少なくとも上記特徴量
の一つとして、注目画素の色と任意に設定可能な色との
色差を算出することを特徴としている。上記の構成によ
り、任意に設定可能な色を基準として、平滑化処理を深
く掛けるか浅く掛けるかを選択することができる。例え
ば、設定した色との色差が小さいほど周囲画素の範囲を
小さくしたり、重み付けの分布を注目画素に集中させた
りすることにより、設定した色における平滑化処理の程
度を抑制することが可能となる。逆の場合には、設定し
た色に近い程、平滑化処理の程度が深くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0018】まず、本実施の形態における画像処理装置
の構成を説明する。図2に示すように、上記画像処理装
置10には、制御部1と、制御部1で用いるプログラム
を格納したプログラム用メモリ2とが設けられている。
また、入力された画像を格納する入力画像用メモリ3と
平滑化処理後の画像を格納する出力画像用メモリ4とを
有しており、これらには、制御部1からコントロールバ
ス6と、画像データをやり取りするデータバス7とが接
続されている。また、上記コントロールバス6には、入
力画像に対してどのような画像処理を行わせるかをユー
ザが支持するために選択入力キー5が設けられている。
【0019】また、上記コントロールバス6とデータバ
ス7には、外部から上記入力画像用メモリ3に画像を入
力するための画像入力手段、例えばスキャナ8が接続さ
れている。なお、画像入力手段としてはスキャナ8に限
らず、例えば、図示しない記憶媒体に格納された画像デ
ータを読み出させるようにしてもよく、上記に限定され
るものではない。
【0020】本実施の形態の画像処理装置10では、ユ
ーザが選択可能な複数の平滑化処理が用意されており、
これらの平滑化処理は、基本的に、平滑化処理を行おう
とする画素(注目画素)と周囲画素とからなる、例えば
図4〜図7等に示すような領域内の全画素の輝度の単純
平均として求まる。このような領域を領域Fとよぶこと
にすれば領域Fは、以下で詳述する特徴量Pと距離関数
に依存している。
【0021】平滑化処理の種類を選択した段階で、距離
関数は予め用意されたなかから決まることになるが、特
徴量Pは注目画素毎に異なっているので、特徴量Pの変
化に応じて注目画素毎に領域Fが変化することになる。
すなわち、画素自身の持つ特徴に応じて平滑化処理の範
囲を変化させることになり、その結果、様々な効果を得
ることができる。
【0022】なお、以下の説明に際し、入力画像の大き
さを(横の画素数)×(縦の画素数)=X×Yとし、注
目画素をiと表記する。
【0023】また、図3に示すように、平滑化処理を行
う注目画素iに対して、8近傍画素をk1 〜k8 とす
る。また、図示しないが、上記した注目画素iの平滑化
に影響を及ぼす周囲画素をjn とする。
【0024】また、本実施の形態で扱う画素はRGB表
色系によって構成されているため、入力画像用メモリ3
もしくは出力画像用メモリ4に格納される際には、入力
もしくは出力画像上の左上の画素から、各画素の赤、
緑、青の輝度R、G、Bの順で格納されていく。例え
ば、上記画像が24ビットカラーであれば、画素A(x,
y)における輝度RA 、GA 、BA は、それぞれ、メモリ
の(x+X×y)×3+1番目、(x+X×y)×3+2番目、(x+X×y)
×3+3番目のアドレスにそれぞれ1[byte](8[bit
])単位で格納されることになり、このときに必要な
画像メモリの容量はX×Y×3[byte]となる。
【0025】次に特徴量Pと距離関数について説明す
る。特徴量Pは、図3に示した注目画素i自身もしくは
注目画素iと8近傍画素k1 〜k8 等との特徴、具体的
には輝度から算出されるものであり、例えば、明度
i 、明度の分散Di 、エッジ強度Ei 、色差Ci など
を用いる。
【0026】明度Yi は、注目画素iの輝度Ri
i 、Bi から、次式で求まる値である。 Yi =0.30×Ri +0.59×Gi +0.11×Bi …(1) 式(1)で得られた明度Yi の値に応じて、領域Fを広く
したり狭くしたりすることにより、次のような効果が得
られる。例えば、明度Yi が大きい場合に領域Fを狭く
し、明度Yi が小さい場合に領域Fを広くするように変
化させるようにすると、明るい注目画素iに対しては平
滑化が浅く、暗い注目画素iに対しては平滑化が深くな
されることになる。この結果、平滑化処理と同時に、画
像中の明るい領域から暗い領域へと徐々に明るさが伝搬
していくような効果を与えることができる。もちろん、
明度Yi の変化に対する領域Fの変化を上記と逆方向に
すれば、逆の効果を得ることができる。
【0027】また、明度の分散Di は、注目画素iの明
度Yi と近傍画素kn の明度Yn との分散を求めるもの
で、図3で示した注目画素iと8近傍画素k1 〜k8
において、明度の分散Di を求める場合、次式の通りで
ある。
【0028】
【数1】
【0029】ただし、上記YM は、明度の平均値であ
り、次式で与えられる。
【0030】
【数2】
【0031】上記明度の分散Di の程度に応じて、例え
ば、明度の分散Di が大きい場合に領域Fを狭くし、明
度の分散Di が小さい場合に領域Fを広くするように変
化させてやる等すればよい。
【0032】入力画像において、同一の画像上に明度の
分散Di の大きい領域と小さい領域とが混在している場
合に、同じ処理を施しても、明度の分散Di の小さい領
域に比べて、明度の分散Di の大きい領域に対する平滑
化の影響が大きくなるので、相対的に明度の分散Di
大きい領域のほうがぼやけた感じが強くなる。そこで、
上記のように、明度の分散Di の大きい領域では、周囲
画素jn からの影響が小さくなるように周囲画素jn
範囲を小さくすると、平滑化処理によって生じ易い分散
i の大きい領域における画像のぼけを抑制し、感覚的
に一様な平滑化処理がなされたようなイメージで平滑化
処理後の画像を形成することができる。
【0033】また、エッジ強度Ei は、注目画素iの明
度Yi と8近傍画素k1 〜k8 の明度Y1 〜k8 とから
求めるものであり、次式で求めることができる。
【0034】
【数3】
【0035】上記エッジ強度Ei の程度に応じて、例え
ば、エッジ強度Ei が大きい場合に領域Fを狭くし、エ
ッジ強度Ei が小さい場合に領域Fを広くするように変
化させてやる等すればよい。この場合、エッジ強度の高
い領域のぼけを押さえる効果が得られる。すなわちエッ
ジ強度の高い領域では平滑化の度合いが小さくなるの
で、エッジを残したまま、画像全体に平滑化処理を行う
ことができる。
【0036】また、色差Ci は注目画素iの各輝度
i 、Gi 、Bi と、予め指定しておいた特定の色Cの
各輝度RC 、GC 、BC との差からもとめるものであ
り、次式で求まる。
【0037】
【数4】
【0038】上記色差Ci の程度に応じて、例えば、色
差Ci が小さい場合に領域Fを狭くし、色差Ci が大き
い場合に領域Fを広くするように変化させてやる等すれ
ばよい。この場合、特定の色もしくは特定の色に近い画
素ほど、平滑化の度合いが小さく、ぼけを抑制すること
ができる。例えば、特定の色として肌色を設定し、人物
が含まれている画像を処理すると、上記肌色に近い色で
は周囲画素からの影響が小さくなるので、人物の顔等が
ぼけることを抑制できる。この特定の色は目的や画像に
応じて適宜設定すればよい。
【0039】一方、領域Fは、選択された平滑化処理の
種類に応じた距離関数と、前記特徴量P(明度Yi 、明
度の分散Di 、エッジ強度Ei 、色差Ci )等から求ま
る距離のしきい値Th とにより決まる。
【0040】距離関数は、任意の画素と、注目画素と任
意の画素との距離との関係を示すもので、例えば、ユ
ークリッド距離、市街区距離、チェス盤距離等が一
般的に知られている。なお、以下、注目画素iの座標を
(xi ,yi )、周囲画素jn の座標を(xjn,yjn
とする。
【0041】例えば、上記ユークリッド距離の場合な
ら、注目画素iの座標に対して、次式を満たす周囲画素
n と該注目画素iとにより領域Fが構成されることに
なる。
【0042】
【数5】
【0043】上記において、Th =3のときの領域Fを
図4に示す。
【0044】また、上記市街区距離の場合なら、注目
画素iの座標に対して、次式を満たす周囲画素jn と該
注目画素iとにより領域Fが構成されることになる。
【0045】 |xi −xj |+|yi −yj |≦Th …(7) 上記において、Th =3のときの領域Fを図5に示す。
【0046】また、上記チェス盤距離の場合なら、注
目画素iの座標に対して、次式を満たす周囲画素jn
該注目画素iとにより領域Fが構成されることになる。
【0047】 |xi −xj |≦Th 、|yi −yj |≦Th …(8) 上記において、Th =3のときの領域Fを図6に示す。
【0048】また、上記等のような一般的に知ら
れた距離関数以外に、例えば、次式を満たすような距離
関数を設定してもよい。
【0049】
【数6】
【0050】もしくは、 xj =xi +k、yj =yi ±k(−Th ≦k≦Th ) …(10) 距離関数として上記式(9)を選択した場合の領域F(T
h =3)は図7に示す通りである。また、上記式(10)を
選択した場合の領域F(Th =3)は図8に示す通りと
なる。
【0051】なお、図4〜図8中の注目画素iおよび周
囲画素jn の内部の数字は、それぞれ該当する距離関数
が示す注目画素iと周囲画素jn との距離を示してい
る。
【0052】また、距離のしきい値Th は、例えば、特
徴量Pにより、次式等で求めればよい。
【0053】 Th =To/P …(11) あるいは、 Th =P/Td …(12) ただし、上記は、前記した特徴量Pと領域Fとの関係に
おいて要求される距離のしきい値Th を求めるための例
に過ぎず、上記式に限定されるものではない。
【0054】また、上記において、To、Tdは、一連
の平滑化処理において、特徴量の種類に依存する固定値
であるが、この値を任意に設定可能とすることにより、
特徴量の値による平滑化処理の深さを調整することも可
能となる。
【0055】上記構成および図1および図9、図10に
示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係る画
像処理装置10による平滑化処理について説明する。な
お、以下で説明する画像処理装置10は、特徴量Pの種
類として上記した明度Yi 、明度の分散Di 、エッジ強
度Ei 、色差Ci を有し、また、距離関数としてはユー
クリッド距離、市街区距離、チェス盤距離を有している
ものとする。
【0056】図1に示すように、本実施の形態における
画像処理がスタートすると、まずスキャナ8等から入力
される画像データが入力画像用メモリ3に格納される
(S1)。次に、どのような平滑化処理を行うかを、選
択入力キー5により選択する(S2)。ここで、選択し
た平滑化処理の種類によって、特徴量Pの種類と距離関
数が決まる。
【0057】そして、S3では上記で決まった特徴量P
に応じて処理を分岐させる。例えば、特徴量Pが明度Y
i であればS4に進み、特徴量Pが明度の分散Di であ
ればS5に進み、特徴量Pがエッジ強度Ei であればS
6に進み、特徴量Pが色差Ci であればS7に進み、そ
れぞれ平滑化処理を行う。上記S4〜S7のいずれかの
処理が完了した段階で、出力用画像メモリ4にはそれぞ
れの平滑化処理が終了した画像が格納されていることに
なる。
【0058】上記S4〜S7における平滑化処理につい
て説明する。S4における明度Yi に基づく平滑化処理
が開始されると、図9に示す平滑化処理のサブプログラ
ムが起動する。そして、まずS10およびS11で座標
(x,y)=(0,0)にして、この座標のときの画素
を注目画素iとして、輝度Ri 、Gi 、Bi を取り出す
(S12)。
【0059】次に、取り出した輝度Ri 、Gi 、Bi
前記式(1)に代入して明度Yi を求める(S13)。求
めた明度Yi を特徴量Pとして、例えば式(11)に代入し
て、距離のしきい値Th を求める(S14)。
【0060】次のS15では、図10に示すように、図
1のS2で決まった距離関数と、上記S14で求められ
た距離のしきい値Th とによって、周囲画素jn が求ま
る。すなわち、S21において、距離関数に応じた処理
に分岐され、例えば、距離関数がユークリッド距離であ
れば、S22に進み、前記式(6)によって注目画素iと
のユークリッド距離が距離のしきい値Th 以下となる画
素が周囲画素jn として求められることになる。また距
離関数が市街区距離の場合はS23に進み、式(7)に対
して距離のしきい値Th を満たす画素が周囲画素jn
して求められ、またチェス盤距離等の場合にはS24に
進み、式(8)に対して距離のしきい値Th を満たす画素
が周囲画素jn として求められることになる。
【0061】注目画素iの輝度Ri 、Gi 、Bi と、求
まった全周囲画素jn の輝度Rjn、Gjn、Bjnとをそれ
ぞれの色毎に平均を求め、出力画像用メモリ4に格納す
る(S16)。
【0062】次に、xに1を足して(S17)、y=0
におけるX方向の画素全てに対して平滑化処理が完了し
ていなければ(S18)、再びS12に戻り、S12〜
S17までの処理を繰り返す。これによりy=0におけ
るX方向の全画素(X個)の平滑化処理が行えることに
なる。
【0063】また、S18で、y=0におけるX方向の
全画素の平滑化処理を終えると、yに1を足して(S1
9)、S20に進み、Y方向にY個の画素の処理の平滑
化処理を終えるまで、S11〜S19の処理を繰り返
す。
【0064】上記S4における処理が全て終了すると、
入力画像メモリ3に格納されている全ての画像データ
が、選択した平滑化処理が成された状態で出力用画像メ
モリ4に格納されていることになる。この画像データに
ついては、プリンタで出力したり、ディスプレイに表示
したり、あるいは保存する等、その他、目的に応じた処
理を行えばよい。
【0065】また、図1のS3において、明度の分散D
i 、エッジ強度Ei 、色差Ci が選択された場合には、
図9におけるS14において、それぞれ、明度の分散D
i 、エッジ強度Ei 、色差Ci を求めるようにするとと
もに、S15において式(11)(12)などを用いてそれぞれ
の特徴量Pに応じた距離のしきい値Th を求めさせるよ
うにすればよい。
【0066】上記のように、距離のしきい値Th の値と
領域Fを設定するための条件(距離関数)を各種組み合
わせることにより、色々な平滑化処理の種類が得られ
る。また、特徴量Pの値に応じて距離のしきい値Th
連続的に変化させれば単なる平滑化に留まらない新たな
効果を生み出せるが、平滑化の対象となる周囲画素が広
がっても、距離のしきい値Th は計算により求まるた
め、単純な平均によって平滑化の値を容易に求めること
ができる。
【0067】なお、本実施の形態で用いる明度Yi 、明
度の分散Di 、エッジ強度Ei 、色差Ci 以外の特徴量
Pや、上記で挙げた距離関数以外の距離関数を設定する
ことにより、平滑化処理と同時に、より多彩な効果を生
み出すことができる画像処理が行えるようになる。
【0068】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図2、図3、図11および図12に基づいて説
明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前
記の実施の形態1の図面に示した構成と同一の機能を有
する構成には、同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0069】本実施の形態の画像処理装置も、図2に示
す実施の形態1の画像処理装置と同じ構成を有している
が、プログラム用メモリ2に格納されているプログラム
の内容が異なっており、本実施の形態では、ユーザが選
択可能な複数の平滑化処理が用意されており、これらの
平滑化処理は、固定された領域内において、注目画素と
周囲画素との間の距離に応じて、注目画素もしくは周囲
画素が平滑化処理後の画素に与える重みを変化させるこ
とにより求まる。
【0070】上記構成および図11および図12に示す
フローチャートに基づいて、本実施の形態に係る画像処
理装置10による平滑化処理について説明する。
【0071】図11に示すように、本実施の形態におけ
る画像処理がスタートすると、まずスキャナ8等から入
力される画像データが入力画像用メモリ3に格納される
(S31)。次に、どのような平滑化処理を行うかを、
選択入力キー5により選択する(S32)。
【0072】そして、S33では上記で決まった特徴量
Pに応じて処理を分岐させる。例えば、特徴量Pが明度
i であればS34に進み、特徴量Pが明度の分散Di
であればS35に進み、特徴量Pがエッジ強度Ei であ
ればS36に進み、特徴量Pが色差Ci であればS37
に進み、それぞれ平滑化処理を行う。上記S34〜S3
7のいずれかの処理がなされた段階では、出力用画像メ
モリ4には、それぞれの平滑化処理が終了した画像が格
納されていることになる。
【0073】上記S34〜S37における平滑化処理を
S34の場合を例に説明する。S34では、図12に示
す平滑化処理のサブプログラムが起動する。
【0074】まず、S41およびS42で座標(x,
y)=(0,0)にして、この座標のときの画素を注目
画素iとして、輝度Ri 、Gi 、Bi を取り出す(S4
3)。
【0075】次に、取り出した輝度Ri 、Gi 、Bi
ら明度Yi を求める(S44)。求めた明度Yi を特徴
量Pとして、重み付けパラメータVsを求める(S4
5)。
【0076】求めた重み付けパラメータVsを用いて、
注目画素iおよび周囲画素jn の輝度の重み付け平均を
求め、出力画像用メモリ4に格納する(S46)。
【0077】次に、xに1を足して(S47)、y=0
におけるX方向の画素全てに対して平滑化処理が完了し
ていなければ(S48)、再びS43に戻り、S43〜
S47までの処理を繰り返す。これによりy=0におけ
るX方向の全画素(X個)の平滑化処理が行えることに
なる。
【0078】また、S48で、y=0におけるX方向の
全画素の平滑化処理を終えると、yに1を足して(S4
9)、S50に進み、Y方向にY個の画素の処理の平滑
化処理を終えるまで、S42〜S49の処理を繰り返
す。
【0079】上記S34における処理が全て終了する
と、入力画像メモリ3に格納されている全ての画像デー
タが、選択した平滑化処理が成された状態で出力用画像
メモリ4に格納されていることになる。
【0080】上記処理においては、注目画素iと周囲画
素jn との距離Tjnに応じて、輝度Rj 、Gj 、Bj
注目画素iに与える重み付けを変化させている。
【0081】この平滑化処理の重み付け計算で使用する
重み付けパラメータVsは、注目画素iおよび周囲画素
n から得られる画素の特徴量Pに対し、例えば、次式
を用いて求めるとよい。
【0082】 Vs=To/P …(13) Vs=P/Td …(14) (To、Tdはいずれも特徴量の種類に応じた固定値) 式(10)の場合は特徴量Pの値が大きいほどVsが小さく
なり、逆に式(11)の場合は特徴量Pの値が大きいほどV
sが大きくなる。上記特徴量Pとしては、前記実施の形
態1で挙げた画素毎の明度Yi 、明度の分散Di 、エッ
ジ強度Ei 、あらかじめ定めた色との色差Ci 等があ
る。
【0083】そして、重み付け演算の具体的な計算方法
は、注目画素iに対して、周囲画素jn との距離Tj
遠くなるほど該周囲画素jn の輝度Rjn、Gjn、Bjn
影響が小さくなるように、輝度の平均値RM 、GM 、B
M を求めている。
【0084】例えば、輝度の平均値RM は、次式で得ら
れる。
【0085】
【数7】
【0086】ただし、
【0087】
【数8】
【0088】である。上記の式を用いて、同様に輝度G
M 、BM も求めることができる。
【0089】なお、上記では、距離関数としてチェス盤
距離を採用しており、以下で使用されるTh は、チェス
盤距離におけるTj の最大値を意味している。またこの
しきい値Th の値は同一の処理に対しては常に固定であ
るものとする。
【0090】上記式においては、パラメータVsが大き
いほど、平滑化処理後の注目画素iに与える平滑化処理
前の注目画素iの成分の比率が高くなり、平滑化の度合
が減少する。計算結果の平均値RM 、GM 、BM が、平
滑化処理後の画素の輝度として出力画像用メモリ4に格
納される。
【0091】本実施の形態の場合には、特徴量Pによっ
て、周囲画素jn の範囲を変化させるのではなく、上記
式(15)(16)から分かるように、周囲画素jn と注目画素
iとの距離に応じた重み付けの度合いを変化させるよう
にしており、注目画素iの特徴量Pが大きいときには、
例えば式(14)に基づいてパラメータVsが大きくなるよ
うにすることにより、周囲画素jn からの影響を小さく
することができる。このとき、逆に特徴量Pが小さけれ
ば、パラメータVsが小さくなり、周囲画素jn からの
影響が大きくなる。これにより、厳密には異なるが、上
記式(13)によって、実施の形態1において式(2)を用い
たときの効果と類似の効果を得ることができ、また、上
記式(14)によって、実施の形態1において式(1)を用い
たときと類似の効果を得ることができる。
【0092】上記各実施の形態のように、注目画素iや
注目画素iの周囲画素jn の例えば輝度によって決まる
特徴量Pを用いて、注目画素iの平滑化処理を行う範囲
や重み付けを変化させることにより、特定の領域におけ
る平滑化の処理に軽重、あるいは、周囲画素の影響の及
ぶ領域の大小を意図的に変化させることが可能となる。
これにより、ユーザのイメージにより近い平滑化処理あ
るいは、新たなイメージを与える平滑化処理を実現する
ことができる。
【0093】
【発明の効果】請求項1の発明に係る画像処理方法は、
以上のように、注目画素の画素データもしくは注目画素
および該注目画素の近傍画素の画素データから求められ
る複数種類の特徴量から任意の特徴量を選択し、注目画
素の前記選択した特徴量の大きさに応じて、上記周囲画
素の範囲を変化させる構成である。それゆえ、特徴量の
大きさに応じて、すなわち特徴の変化に応じて平滑化画
素の範囲を変化させ、入力画像のイメージを残しつつ特
徴量に応じて新たな印象を与える画像を作成できる。例
えば、特徴量が大きくなるほど、平滑化画素の範囲を広
くするあるいは狭くするといった処理を行わせることに
より、平滑化処理後の画素に与える注目画素自身の画素
データの割合が大きくなったり小さくなったりする。つ
まり、注目画素の持つ特徴を意図的に強めたりあるいは
弱めたりするといった効果を得ることができる。また、
上記特徴量は複数のなかから選択可能であるので、1つ
の入力画像に対して様々な印象の複数の平滑化処理画像
を得ることができるという効果を奏する。
【0094】また、請求項2の発明に係る画像処理方法
は、以上のように、注目画素の画素データもしくは注目
画素および該注目画素の近傍画素の画素データから求め
られる複数種類の特徴量から任意の特徴量を選択し、注
目画素の前記選択した特徴量の大きさに応じて、注目画
素の画素データと上記周囲画素の画素データとが平滑化
処理後の画素データに与える重み付けの割合を変化させ
る構成である。それゆえ、特徴量の大きさに応じて、す
なわち特徴の変化に応じて周囲画素の画素データが与え
る重み付けの割合を変化させ、入力画像のイメージを残
しつつ特徴量に応じて新たな印象を与える画像を作成で
きる。例えば、特徴量が大きくなるほど、周囲画素の重
み付けの割合を低くするあるいは高くするといった処理
を行わせることにより、平滑化処理後の画素に与える注
目画素自身の画素データの割合が大きくなったり小さく
なったりする。この結果、請求項1と良く似た効果、つ
まり注目画素の持つ特徴を意図的に強めたりあるいは弱
めたりするといった効果を得ることができる。また、上
記構成においても、特徴量は複数のなかから選択可能で
あるので、1つの入力画像に対して様々な印象の複数の
平滑化処理画像を得ることができるという効果を奏す
る。
【0095】また、請求項3の発明に係る画像処理装置
は、以上のように、注目画素の画素データもしくは注目
画素および該注目画素の近傍画素の画素データから注目
画素の特徴量を計算する特徴量算出手段と、平滑化処理
に用いる特徴量を選択する特徴量選択手段と、選択され
た特徴量の値に応じて、該注目画素の周囲画素の範囲を
変えるように制御する平滑化処理手段とが設けられてい
る構成である。それゆえ、特徴量という画素が元々有す
るデータによって、平滑化処理の範囲を変えることによ
り、入力画像のイメージを損なうことなく、新たな印象
を与える平滑化処理を行うことができるという効果を奏
する。特徴量は、ユーザが強めたいあるいは弱めたいイ
メージに応じて選択が可能である。
【0096】また、請求項4の発明に係る画像処理装置
は、以上のように、注目画素の画素データもしくは注目
画素および該注目画素の近傍画素の画素データから注目
画素の特徴量を計算する特徴量算出手段と、平滑化処理
に用いる特徴量を選択する特徴量選択手段と、選択され
た特徴量の値に応じて、注目画素の画素データと該注目
画素の周囲画素の画素データとが平滑化処理後の画素の
画素データに与える重み付けを変化させる平滑化処理手
段とが設けられている構成である。それゆえ、請求項3
の発明と同様に、入力画像のイメージを損なうことな
く、新たな印象を与える平滑化処理を行うことができる
という効果を奏する。
【0097】請求項5の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、請求項3または4の構成に加えて、上記特
徴量算出手段は、少なくとも上記特徴量の一つとして、
注目画素と近傍画素とにおける輝度に基づいて注目画素
および近傍画素の明度の分散を算出する構成である。そ
れゆえ、請求項3または4の構成による効果に加えて、
ユーザが明度の分散のイメージを残したい、あるいは逆
に除去したいような場合に応じて、全体的な明度の分散
のイメージを変化させることができるという効果を奏す
る。
【0098】請求項6の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、請求項3または4の構成に加えて、上記特
徴量算出手段は、少なくとも上記特徴量の一つとして、
注目画素と近傍画素とにおける輝度に基づいて求めた注
目画素と近傍画素とを含む領域のエッジ強度を算出する
構成である。それゆえ、請求項3または4の構成による
効果に加えて、エッジの有無を対象として、元の画像の
イメージを保ちつつ、エッジを曖昧にしたり残したりと
いった処理ができるという効果を奏する。
【0099】請求項7の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、請求項3または4の構成に加えて、上記特
徴量算出手段は、少なくとも上記特徴量の一つとして、
注目画素の色と任意に設定可能な色との色差を算出する
構成である。それゆえ、請求項3または4の構成による
効果に加えて、目的とする領域の色に併せて、色を定め
ることにより、画像全体のイメージを保ちつつ、色に依
存する特定の領域に対して平滑化処理の程度を変化させ
ることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像処理の流れを
示すフローチャートである。
【図2】本発明に係る画像処理装置の構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】注目画素に対する8近傍画素と、8近傍画素の
明度との対応を示す説明図である。
【図4】注目画素からのユークリッド距離Th が3以下
となる周囲画素とその領域を示す図である。
【図5】注目画素からの市街区距離Th が3以下となる
周囲画素とその領域を示す図である。
【図6】注目画素からのチェス盤距離Th が3以下とな
る周囲画素とその領域を示す示す図である。
【図7】ある条件において、注目画素と周囲画素との距
離Th が3以下となる周囲画素とその領域の一例を示す
図である。
【図8】ある条件において、注目画素と周囲画素との距
離Th が3以下となる周囲画素とその領域の他の例を示
す図である。
【図9】図1におけるS4の平滑化処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図10】図9におけるS16の周囲画素を求める処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施の形態に係る画像処理の流
れを示すフローチャートである。
【図12】図11におけるS34の平滑化処理の詳細を
示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 制御部(特徴量算出手段・平滑化処理手段) 2 プログラム用メモリ(特徴量算出手段・平滑化処
理手段) 5 選択入力キー(特徴量選択手段) Ri 、Gi 、Bi 輝度(画素データ) i 注目画素 jn 周囲画素 k 近傍画素 Yi 明度 Di 明度の分散 Ei エッジ強度 Ci 色差

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像に対し、注目画素の画素データと
    該注目画素の周囲画素の各画素データとに基づいて該注
    目画素の平滑化処理を行う画像処理方法において、 注目画素の画素データもしくは注目画素および該注目画
    素の近傍画素の画素データから求められる複数種類の特
    徴量から任意の特徴量を選択し、注目画素の前記選択し
    た特徴量の大きさに応じて、上記周囲画素の範囲を変化
    させることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】入力画像に対し、注目画素の画素データと
    該注目画素の周囲画素の各画素データとに基づいて該注
    目画素の平滑化処理を行う画像処理方法において、 注目画素の画素データもしくは注目画素および該注目画
    素の近傍画素の画素データから求められる複数種類の特
    徴量から任意の特徴量を選択し、注目画素の前記選択し
    た特徴量の大きさに応じて、注目画素の画素データと上
    記周囲画素の画素データとが平滑化処理後の画素データ
    に与える重み付けの割合を変化させることを特徴とする
    画像処理方法。
  3. 【請求項3】入力画像に対し、注目画素の画素データと
    該注目画素の周囲画素の各画素データとに基づいて該注
    目画素の平滑化処理を行う画像処理装置において、 注目画素の画素データもしくは注目画素および該注目画
    素の近傍画素の画素データから注目画素の特徴量を計算
    する特徴量算出手段と、 平滑化処理に用いる特徴量を選択する特徴量選択手段
    と、 選択された特徴量の値に応じて、上記周囲画素の範囲を
    変えるように制御する平滑化処理手段とが設けられてい
    ることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】入力画像に対し、注目画素の画素データと
    該注目画素の周囲画素の各画素データとに基づいて該注
    目画素の平滑化処理を行う画像処理装置において、 注目画素の画素データもしくは注目画素および該注目画
    素の近傍画素の画素データから注目画素の特徴量を計算
    する特徴量算出手段と、 平滑化処理に用いる特徴量を選択する特徴量選択手段
    と、 選択された特徴量の値に応じて、注目画素の画素データ
    と上記周囲画素の画素データとが平滑化処理後の画素の
    画素データに与える重み付けを変化させる平滑化処理手
    段とが設けられていることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】上記特徴量算出手段は、少なくとも上記特
    徴量の一つとして、注目画素と近傍画素とにおける輝度
    に基づいて注目画素および近傍画素の明度の分散を算出
    することを特徴とする請求項3または4に記載の画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】上記特徴量算出手段は、少なくとも上記特
    徴量の一つとして、注目画素と近傍画素とにおける輝度
    に基づいて求めた注目画素と近傍画素とを含む領域のエ
    ッジ強度を算出することを特徴とする請求項3または4
    に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】上記特徴量算出手段は、少なくとも上記特
    徴量の一つとして、注目画素の色と任意に設定可能な色
    との色差を算出することを特徴とする請求項3または4
    に記載の画像処理装置。
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