WO2004039868A1 - 固体酸性酸化ジルコニウム触媒を用いたポリオルガノシロキサンの製造方法 - Google Patents

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    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals

Definitions

  • FIG. 4 is a view showing a GPC chart of a reaction product (polyorganosiloxane) obtained in Comparative Example 2.
  • the substituted alkyl group, one C 3 H 6 (C 2 H 4 0) is a (C 3 H s O) b R 3 (a and b is an integer from 0 1 0 0, least be a or b is at least 1.
  • R 3 represents an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, an acyl group or a hydrogen atom having 1 to 8 carbon atoms.), a carboxyalkylene group, an alkyloxycarboylalkylene group, Examples thereof include a hydroxyalkylene alkylene group, a methacryloxylenolylene group, a halogenated anolexynole group, a sulfoalkylene group, and a hydroxyalkylene group.
  • Examples of the substituted alkoxy group include an alkoxyalkyleneoxy group and a halogenated alkoxy group. And xyl groups and the like.
  • the cyclic polyorganosiloxane is also a target product obtained by equilibrating polysiloxane under heating and reduced pressure in the presence of a solid acidic zirconium oxide catalyst.
  • Silanol chain-stopped diorganopolysiloxane is a compound represented by the above chemical formula (14), having a viscosity of about 5 to 900 centiboise at 25 ° C. and having hydroxyl groups as both terminal groups. It is a linear silicone polymer having a molecular weight of about to several thousand.
  • R 5 represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms or an alkoxyalkyl group having 2 to 8 carbon atoms.
  • a methyl group, an ethyl group, a propyl group, a butyl group, a hexyl group, a methoxymethyl group and the like can be mentioned.
  • FIG. 1 shows the change in the refractive index of the reaction solution with respect to the reaction time up to 75 hours.
  • Fig. 2 shows the GPC chart of the reaction solution after the reaction with the solution before the reaction for 6 hours and after the reaction for 30 hours. From Fig. 1, it can be seen that the refractive index of the reaction solution is almost constant in about 6 hours. In addition, the GPC chart patterns of the reaction solution after 6 hours and 30 hours are almost the same as shown in Fig. 2, and the molecular weight of the peak component flowing out during the retention time of 15 to 20 minutes. The results of the measurement of the amount are almost the same after 6 hours and 30 hours. Thus, it can be seen that the reaction has reached equilibrium in about 6 hours.

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Abstract

生産性がよく、高収率で製品が得られ、製造装置の腐食性が少なく、製品中に残存する量も少なく、仮に製品中に残存しても、製品の品質を落とすことが少ない触媒によるオルガノポリシロキサンの製造方法として、シロキサン単位を有する有機珪素化合物又はアルコキシシランの一種以上を、酸性触媒存在下における珪素-酸素結合の開裂及び再結合による平衡化反応によりポリオルガノシロキサンを製造する方法において、酸性触媒として固体酸性酸化ジルコニウム触媒を用いることを特徴とするポリオルガノシロキサンの製造方法の提供。

Description

固体酸性酸化ジルコニウム触媒を用いたポリオルガノシロキサンの 製造方法 技術分野
本発明は、 固体酸性酸化ジ明ルコニウム触媒を用いたポリオルガノシ ロキサンの製造方法に関し、 更に詳細 1しくは、 原料のシロキサン単位を有 する有機珪素化合物又はアルコキシシラ書ンの一種以上を、 酸性触媒存在 下における珪素一酸素結合の開裂及び再結合による平衡化反応によりポ リオルガノシロキサンを製造する方法において、 固体酸性酸化ジルコ二 ゥム触媒を用いることにより、 高純度のポリオルガノシロキサンを、 生 産性がよく、 高収率で得ることができる製造方法に関する。 背景技術
ポリオルガノシロキサンは耐熱性、 耐寒性、 耐放射線線性、 電気特 性に優れ、 また表面張力が低いなど特異な界面特性から広く化学工業に おいて使用されている。 ポリオルガノシロキサンの重合は一般に、 環状 ポリオルガノシロキサン、 低分子量鎖状ポリオルガノシロキサン及びォ ルガノアルコキシシランの酸触媒または塩基性触媒によるシロキサン鎖 の開裂と再結合による平衡化反応ゃジク口口ジオルガノシラン又はジァ ルコキシジオルガノシラン等の加水分解反応及び引き続き起きる脱水縮 合反応による方法が用いられている。 特に、 原料の危険性の少なさや重合度のコントロールのしゃすさか ら前記平衡化反応が多く採用されている。 また、 この平衡化反応は重合 のみならず、 ポリオルガノシロキサンの低重合度化や官能基の導入等の 様々な目的で広く使用されている。 例えば、 ポリジメチルシロキサンと へキサメチルジシロキサンとの平衡化反応により低重合度化が可能であ る。 また、 ポリオルガノシロキサンの平衡化反応中に加熱減圧すること により、 環状ポリオルガノシロキサンの製造が可能である。 更に、 例え ば、 N— ]3— (アミノエチル) 一 γ—アミノプロピルメチルジメ トキシ シランの加水分解縮合生成物とジメチルポリシロキサンとのアル力リ触 媒による平衡化反応により、 ァミノ変性ポリシロキサンの製造が可能で める。
従来、 多くの物質が上記平衡化反応に使用される触媒として提案さ れ使用されている。 例えば硫酸、 塩酸、 ルイス酸、 水酸化ナトリウム、 水酸化力リ ウム、 テトラメチルアンモニゥムハイ ドロォキサイ ド、 プチ ルホスホ-ゥムシラノレート、 アミン類、 ホスホニトリルハライ ド触媒 類等が挙げられる。
しかし、 これらの触媒は、 触媒の不活性化及び除去の為に中和工程 と中和物の除去工程が必要であり効率的でない。 また、 回収した中和物 も濾過助剤やポリシロキサン等との不均一な混合物状態の為、 再生する のは極めて困難であり、 廃棄され、 焼却や埋め立てにより処分されてい るのが現状である。
環境保護の機運が高まる中、 大量の廃棄物が発生する現在の製造方 法に変わる製造方法が急望されている。 特に、 ≡ S i — Ηを有するポリ オルガノシロキサンの製造には、 ≡ S i — Hは塩基性触媒では反応して しまうため、 酸性触媒の使用が必須であるが、 酸性触媒は実用的な反応 速度を得るには原料 1 0 0体積部に対して 1 ~ 5体積部程度もの使用が 必要であり特に多くの廃棄物が発生し問題である。
また、 前記の酸性触媒は金属への腐食性が強い為、 製造装置には高 価な耐腐食性の材料の使用やライニング処理が必要であった。
更に、 近年、 ポリオルガノシロキサンは電子材料用途等の高度に精 製された原料が必要な用途にも使用される様にな'つてきた。 しかし、 従 来の触媒は生成物中に触媒、 中和生成物、 中和剤等が微量に残存するの で、 その用途が制限されていた。
尚、 固体の酸性触媒、 例えばゼォライ ト、 イオン交換樹脂、 酸活性 化酸性白土等の使用も提案されているが、 従来の固体の酸性触媒では反 応速度が非常に遅く、 実用には適さないため、 広く使用されるのには至 つていない。
本発明は、 上記の問題点に鑑み、 珪素-酸素結合を有する有機珪素化 合物を用いてポリオルガノシロキサンを製造する方法において、 生産性 がよく、 高収率で製品が得られ、 製造装置の腐食性が少なく、 製品中に 残存する量も少なく、 仮に製品中に残存しても、 製品の品質を落とすこ とが少ない触媒と反応条件を見出すことを課題とする。 発明の開示
本発明者等は、 上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、 酸性 触媒の存在下に、 珪素一酸素結合を有する有機珪素化合物を用いてポリ オルガノシロキサンを製造する方法において、 酸性触媒として数多くの 触媒を用いて実験を行ったところ、 特定の固体酸触媒を用いると生産性 が良く高収率で高品質のポリオルガノシロキサンが得られることを見出 し、 こうした知見に基づき本発明を完成させるに至った。
すなわち、 本発明の第 1の発明によれば、 シロキサン単位を有する 有機珪素化合物又はアルコキシシランの一種以上を、 酸性触媒存在下に おける珪素一酸素結合の開裂及び再結合による平衡化反応によりポリオ ルガノシロキサンを製造する方法において、 酸性触媒として固体酸性酸 化ジルコ二ゥム触媒を用いることを特徴とするポリオルガノシロキサン の製造方法が提供される。
また、 本発明の第 2の発明によれば、 第 1の発明において、 上記平 衡化反応が上記固体酸性酸化ジルコニウム触媒を含む反応器中に、 シロ キサン単位を有する有機珪素化合物又はアルコキシシランの一種以上を 連続的に通過させる連続式反応であって、 その滞留時間が 1 0分〜 2時 間であることを特徴とするポリオルガノシロキサンの製造方法が提供さ れる。
また、 本発明の第 3の発明によれば、 第 1の発明において、 上記平 衡化反応が上記固体酸性酸化ジルコニウム触媒を含む反応器中で、 シロ キサン単位を有する有機珪素化合物又はアルコキシシランの一種以上を 反応させるバッチ式反応であって、 シロキサン単位を有する有機珪素化 合物又はアルコキシシランの一種以上 1 0 0質量部に対して上記固体酸 性酸化ジルコニウム触媒 0 . ' 0 1〜 1 0 0質量部の存在下、 1 0分〜 1 0 0時間反応させることを特徴とするポリオルガノシロキサンの製造方 法が提供される。
また、 本発明の第 4の発明によれば、 第 2又は 3の発明において、 上記平衡化反応における反応温度が一 1 0〜 2 0 0 °Cであることを特徴 とするポリオルガノシロキサンの製造方法が提供される。
また、 本発明の第 5の発明によれば、 第 1の発明において、 上記シ 口キサン単位を有する有機珪素化合物又はアルコキシシランの一種以上 がヒ ドロシリル基を含むことを特徴とするポリオルガノシロキサンの製 造方法が提供される。
また、 本発明の第 6の発明によれば、 第 1の発明において、 上記固 体酸性酸化ジルコ二ゥム触媒が、
( a ) アルミニウム水酸化物および または水和酸化物、 ジルコニウム 水酸
化物およびノまたは水和酸化物、 並びに、 硫酸分含有化合物を混練し、 ( b ) 成形し、
( c ) 得られた成形物を正方晶構造のジルコニァが得られる温度で焼成 することにより得たものであることを特徴とするポリオルガノシロキサ ンの製造方法が提供される。 図面の簡単な説明
第 1図は、 実施例及び比較例における反応生成物 (ポリオルガノシ ロキサン) の反応時間に対する屈折率を示す図である。
第 2図は、 実施例 1で得られた反応生成物 (ポリオルガノシロキサ ン) の G P Cチャートを示す図である。 . 第 3図は、 比較例 1で得られた反応生成物 (ポリオルガノシロキサ ン) の G P Cチャートを示す図である。
第 4図は、 比較例 2で得られた反応生成物 (ポリオルガノシロキサ ン) の G P Cチャートを示す図である。
第 5図は、 比較例 3で得られた反応生成物 (ポリオルガノシロキサ ン) の G P Cチャートを示す図である。 発明を実施するための最良の形態
以下に、 本発明の固体酸性酸化ジルコニウム触媒を用いたポリオル ガノポリシロキサンの製造方法について、 各項目毎に、 詳細に説明する
1 . シロキサン単位を有する有機珪素化合物
本発明において、 シロキサン単位を有する有機珪素化合物とは、 固 体酸性酸化ジルコニウム触媒を用いてポリオルガノポリシロキサンを製 造するときの原料となるものであり、 環状ポリオルガノシロキサン及び 直鎖状ポリシロキサンがあげられる。
( 1 ) 環状ポリオルガノシロキサン
本発明において、 環状ポリオルガノシロキサンとは、 下記の化学式 ( 1 ) で表されるものである。 (SiO)n」 (i )
R2
(式中、 R1及び R2は、 独立して 1価の有機基、 SH基、 水酸基または 水素原子を表し、 nは 3〜 1 2の整数を表す。 )
式 ( 1 ) 中、 R1及び R2の有機基としては、 例えば、 置換または非 置換の炭素原子数 1〜 1 0 0のアルキル基、 炭素原子数 1〜 1 00のァ ルキレン基、 置換または非置換の炭素原子数 1〜 1 0 0のアルコキシ基 、 置換または非置換の炭素原子数 1〜 1 0 0のァリール基が挙げられる 。 非置換のアルキル基としては、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 ブ チル基及びォクチル基等が挙げられ、 非置換のアルコキシ基としては、 メ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 ブトキシ基等が挙げられ、 ァ リール基としては、 フエニル基、 ト リル基、 ベンジル基、 フエ二ルェチ ル基等が挙げられる。 置換アルキル基としては、 一 C3H6 (C 2H40) a (C3HsO) b R 3 ( a及び bは 0〜 1 0 0の整数を表すが、 少なく と も a又は bのいずれかは 1以上である。 R 3は炭素数 1〜 8のアルキル 基、 炭素数 1〜 8のァシル基または水素原子を表す。 ) 、 カルボキシァ ルキレン基、 アルキルォキシカルボエルアルキレン基、 アタリ 口キシァ ノレキレン基、 メタク リ ロキシァノレキレン基、 ハロゲン化ァノレキノレ基、 ス ルホアルキレン基、 ヒ ドロキシアルキレン基等が挙げられる。 置換アル コキシ基と しては、 アルコキシアルキレンォキシ基、 ハロゲン化アルコ キシ基等が挙げられる。
化学式 ( 1 ) で表される環状ポリオルガノシロキサンの具体例と し ては、 例えば、 次の化学式 ( 2) 〜 (6) に表されるものを挙げること ができる。
Figure imgf000010_0001
Η
I
(Si〇 」 (3) CH3
Figure imgf000010_0002
CeHs ( 5 )
Figure imgf000011_0001
5
CH3
(Si〇)3 - 7」 (
I
CH= CHz さらに具体的な化合物の例としては、 へキサメチルシクロ トリシ口 キサン、 オタタメチルシクロテトラシロキサン、 デカメチルシク口ペン タシロキサン、 ドデカメチノレシク口へキサシ口キサン、 へキサデカメチ ルシクロォクタシロキサン等が挙げられる。 '
本発明で用いる環状ポリオルガノシロキサンは、 固体酸性酸化ジル コニゥム触媒によって開環重合し、 直鎖状ポリオルガノシロキサンとな る。 環状ポリオルガノシロキサンのみでは、 理論的には無限に重合度が 上がり、 目的の重合度のものを得るには完全に平衡に達する前に反応を 終了させる必要がある。
また、 環状ポリオルガノシロキサンは、 固体酸性酸化ジルコニウム 触媒の存在下にポリシロキサンを加熱減圧下に平衡化反応により得られ る目的の製品でもある。
また、 官能基含有シクロテトラシロキサンを製造する場合は、 下記 の化学式 (7) 〜 ( 1 3) で表される官能基含有環状ポリオルガノシロ キサンが原料モノマーとして有用である。
Figure imgf000012_0001
CH3
I
L(SiO)4
I
C3H6OC2H4OH
Figure imgf000012_0002
Figure imgf000012_0003
CH 3 に (Si〇)4」 CH3 ( 1 1 )
OC = CH2
Figure imgf000013_0001
I ( 1 3 )
(SiO)4
I
C3HeO(C2H40)a(C,HeO)6R
(式中、 a = 0〜: L O O、 b = 0〜: L O Oである。 )
' (2) 直鎖状ポリシロキサン
本発明において、 直鎖状ポリシロキサンとは、 下記の化学式 (1 4 ) で表されるものである。
Figure imgf000013_0002
R
(式中、 Rは、 それぞれ独立して、 1価の有機基、 SH基、 水酸基また は水素原子を表し、 nは、 1≤ n≤ 1 0 0 0 0 0 0の範囲の整数である 式 ( 1 4 ) 中、 Rの有機基と しては、 例えば、 置換または非置換の 炭素原子数 1 ~ 1 0 0のァノレキル基、 炭素原子数 1〜 1 0 0のアルキレ ン基、 置換または非置換の炭素原子数 1 ~ 1 0 0のアルコキシ基、 置換 または非置換の炭素原子数 1 ~ 1 0 0のァリール基が挙げられる。 非置 換のアルキル基としては、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 プチル基 及ぴォクチル基等が挙げられ、 非置換のアルコキシ基と しては、 メ トキ シ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 ブトキシ基等が挙げられ、 ァリール 基としては、 フエニル基、 トリル基、 ベンジル基、 フエ二ルェチル基等 が挙げられる。 置換アルキル基としては、 一 C 3 H 6 ( C 2 H 4 0 ) a ( C 3 H 6 O ) b R 3 ( a及び bは 0〜: L 0 0の整数を表すが、 少なく とも a又 は bのいずれかは 1以上である。 R 3は炭素数 1〜 8のアルキル基、 炭 素数 1〜 8のァシル基または水素原子を表す。 ) 、 カルポキシアルキレ ン基、 アルキルォキシカルボニルアルキレン基、 アタ リ ロキシアルキレ ン基、 メタク リ ロキシアルキレン基、 ハロゲン化アルキル基、 スルホア ルキレン基、 ヒ ドロキシアルキレン基等が挙げられる。 置換アルコキシ 基と しては、 アルコキシアルキレンォキシ基、 ハロゲン化アルコキシ基 等が挙げられる。
これらの中では、 Rの少なく とも 1個が水素であるヒ ドロシリル基 含有有機珪素化合物は、 その製造に塩基性触媒を使用できないため、 本 発明の方法が特に有用である。
上記直鎖状ポリシロキサンは、 環状ポリオルガノシロキサンとの平 衡化反応により高重合度化が可能である。 また、 異なった重合度の 2種 の直鎖状ポリシロキサンの平衡化反応により中間の重合度の直鎖状ポリ シロキサンを得ることができる。 例えば、 高重合度の直鎖状ポリシロキ サンをへキサメチルジシロキサン等の低重合度のポリシロキサンと平衡 化反応させることにより低重合度化することができる。 また、 直鎖状ポ リシロキサンを加熱減圧下で平衡化反応させることにより、 環状ポリォ ルガノシロキサンと低重合度化された直鎖状ポリシロキサンを得ること ができる。 これらの様に、 本発明において直鎖状ポリシロキサンは、 原 料であると共に目的物でもある。
( 3 ) シリコーン系末端停止剤
上記した様に、 環状ポリオルガノシロキサンのみを酸触媒存在下に 反応させると、 理論的には無限に重合度が上がるため、 目的の重合度の ものを得るには完全に平衡に達する前に反応を終了させる必要があり、 コントロールが難しい。 そこで、 末端停止基成分と して、 へキサメチル ジシロキサン、 1 , 1, 3, 3—テ トラメチルジシロキサン、 1, 3— ジビニルー 1, 1, 3, 3—テトラメチルジシロキサン等のシロキサン 類を平衡化反応に使用するのが好ましい。 これら末端停止基成分の原料 は、 ジクロロジォ /レガノシラン、 ジクロロォノレガノシラン、 クロ口 ト リ オルガノシラン及びク口口ジオルガノシラン等の加水分解縮合反応物の 蒸留により得られる。 また、 日本ユエカー株式会社製の L一 4 5 ( 1 0 ) (粘度が 1 0 m m 2 /秒のポリジメチルシロキサン、 珪素原子数の数 平均は約 1 4 ) として市販のものも使用可能である。 また、 シラノール連鎖停止ジオルガノポリ シロキサンも、 末端停止 機能を有する。 シラノール連鎖停止ジオルガノポリシロキサンとは、 上 記の化学式 ( 1 4) で表される、 2 5°Cで 5〜 9 0 0センチボイズ程度 の粘度を有し、 両末端基として水酸基を有する数百から数千程度の分子 量を有する直鎖状シリコーン系ポリマーである。
2. ァゾレコキシシラン
本発明においてアルコキシシランとは、 R4 3— S i 一 OR 5で表さ れる トリオルガノモノアルコキシシラン、 R 2 - S i — (OR 5) 2で表 されるジオルガノジアルコキシシラン、 R 4— S i — (OR5) 3で表さ れるモノオルガノ トリアルコキシシラン、 S i — (OR5) 4で表される テトラアルコキシシラン等を意味する。
ここで、 R4は、 1価の有機基、 SH基または水素原子を表す。 有 機基と しては、 例えば、 置換または非置換の炭素原子数 1〜 1 0 ◦のァ ルキル基、 炭素原子数 1〜 1 00のアルキレン基、 置換または非置換の 炭素原子数 1〜 1 0 0のァリール基が挙げられる。 非置換のアルキル基 としては、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 ブチル基及ぴォクチル基 等が挙げられ、 ァリール基と しては、 フエニル基、 トリル基、 ベンジル 基、 フエエルェチル基等が挙げられる。 置換アルキル基と しては、 _ C 3H6 (C 2Η4θ) a (C 3H6 O) b R 3 ( a及び bは 0〜: L 0 0の整数を 表すが、 少なく とも a又は bのいずれかは 1以上である。 R 3は炭素数 1〜 8のアルキル基、 炭素数 1〜 8のァシル基または水素原子を表す。 ) 、 カルボキシアルキレン基、 アルキルォキシカルボニルアルキレン基 、 ァク リロキシアルキレン基、 メタクリ ロキシアルキレン基、 ハロゲン 化アルキル基、 スルホアルキレン基、 ヒ ドロキシアルキレン基等が挙げ られる。
また、 R 5は、 炭素数 1〜 6のアルキル基または炭素数 2〜 8のアル コキシアルキル基を表し。 例えば、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 プチル基、 へキシル基、 メ トキシメチル基等が挙げられる。
( 1 ) トリオルガノモノアルコキシシラン
トリオルガノモノアルコキシシランは、 1官能性末端処理剤 (Mで 表される基を生成する。 ) であり、 これと環状ポリオルガノシロキサン とを平衡反応させると直鎖状分子のポリオルガノシロキサンを製造でき る。
トリオルガノモノアルコキシシランの具体例としては、 トリメチル メ トキシシラン、 トリェチルエトキシシラン、 トリフエニルメ トキシシ ラン、 トリフエ-ルエトキシシラン等が挙げられる。
( 2 ) ジォノレガノジア^/コキシシラン
ジオルガノジアルコキシシランは、 2官能性化合物 ( Dで表される 基を生成する。 ) であり環状ポリオルガノシロキサンと共重合するモノ マーとなる。 一'
ジオルガノジアルコキシシランの具体例と しては、 ジメチルジメ ト キシシラン、 ジェチルジメ トキシシラン、 ジメチルジェトキシシラン、 ジェチ /レジェトキシシラン、 ジフエ二/レジメ トキシシラン、 ジフエ二ノレ ジェ トキシシラン、 メチノレフエニノレジメ トキシシラン、 メチノレフェニズレ ジエ トキシシラン、 ェチノレフエニノレジメ トキシシラン、 ェチノレフエ二ノレ ジェトキシシラン等が挙げられる。
また、 官能基含有ポリシロキサンを製造する場合は、 下記の化学式 ( 1 5) 〜 (2 1 ) で表される官能基含有ジアルコキシシランが原料モ ノマーとして有用である。
Figure imgf000018_0001
H3COSiOCH3 ( 1 5)
CIU COOU
CH3
H3COSIOCH3 ( 1 6 )
Figure imgf000018_0002
H3CO
Figure imgf000018_0003
(17)
C3H6SH CH3
I
HCOSiOCHa (18)
Figure imgf000019_0001
CH3
I
H3COSiOCH3 CH3 (l 9)
C3HGOCOC = CH2
I
H3COSiOCH3 (20)
I
CioHzoCOOH
H3CO
Figure imgf000019_0002
H3 (21)
I
03Η6Ο(02Η4Ο)α(03Η60)6Κ
(式中、 a = 0〜: L 0 0、 b = 0~ 1 00である。 )
(3) モノオルガノ トリアルコキシシラン モノオルガノ トリアルコキシシランは、 3官能性化合物 (Tで表さ れる基を生成する。 ) であり、 これと環状ポリオルガノシロキサンとを 平衡反応させることにより分枝状のポリジオルガノシロキサンを製造で きる。
モノオルガノ ト リアルコキシシランと しては、 メチルト リ メ トキシ シラン、 ェチルト リエ トキシシラン、 フエニルト リ メ トキシシラン、 フ ェニルトリエ トキシシラン等が挙げられる。
また、 官能基含有ポリシロキサンを製造する場合は、 下記の化学式
( 2 2) 〜 (2 8) で表される官能基含有ジアルコキシシランが原料モ ノマーとして有用である。
0CH3
H3C〇Si〇CH3 (22)
Figure imgf000020_0001
Figure imgf000020_0002
H3COSiOCH3 (2 4)
CaHeSH
Figure imgf000021_0001
OCH3
Figure imgf000021_0002
CaHeOCOC^CHs
Figure imgf000021_0003
OCH 3
Figure imgf000021_0004
(式中、 a = 0〜 1 0 0、 b = 0〜: L O Oである。 )
(4) テトラアルコキシシラン
テトラアルコキシシランは、 4官能性化合物 (Qで表される基を生 成する。 ) であり、 これと環状ポリオルガノシロキサンを平衡化反応さ せると、 分岐状のポリオルガノシロキサンを製造できる。
テ トラアルコキシシランとしては、 テトラメ トキシシラン、 テトラ エトキシシラン、 テトラブトキシシラン、 テトラプロボキシシラン等が 挙げられる。
3 . 固体酸性酸化ジルコニウム触媒
本発明において用いる固体酸性酸化ジルコ二ゥム触媒は、 公知の固 体酸性酸化ジルコェゥム触媒が使用可能である。 例えば、 ジルコニウム 水酸化物を硫酸で処理した後 3 0 0 °C以上で焼成することにより調製し た固体酸性酸化ジルコニウム触媒を用いることができるが、 特に、
( a ) アルミニウム水酸化物および Zまたは水和酸化物、 ジルコニウム 水酸化物および/または水和酸化物、 並びに、 硫酸分含有化合物を混練 し、
( b ) 成形し、
( c ) 得られた成形物を正方晶構造のジルコユアが得られる温度で焼成 することにより得た固体酸性酸化ジルコニウム触媒を用いると、 その触 媒活性の高さ及び反応後の分離の容易さから特に有利である。 該触媒の 製造方法は公知であり、 例えば W O 9 8 / 0 9 7 2 7号公報に詳記され ている。 特に、 1 m m程度の粒状又はペレット状に成形されたものが好 適である。 この様な触媒は、 株式会社ジャパンエナジーから S Z A— 6 0として市販されているものが好適に使用可能である。 4 . ポリオルガノシロキサンの製造方法
本発明のポリオルガノシロキサンの製造は、 上記シロキサン単位を 有する有機珪素化合物又はアルコキシシランの一種以上を、 上記固体酸 性酸化ジルコニウム触媒の存在下に平衡化反応を行わせる方法による。 この平衡化反応は、 パッチ方式または連続方式で行うことができる。
ここで、 平衡化反応とは、 シロキサン単位を有する有機珪素化合物 又はアルコキシシランの一種以上の原料が酸触媒により珪素一酸素結合 の開裂及び再結合により、 新たな分子量分布を持つポリオルガノシロキ サンを生成する反応をいう。
平衡化反応をバツチ方式で行う場合は、 ポリオルガノシロキサンの 原料および触媒をそれぞれ適量、 反応器に仕込み、 攪拌しながら反応を 維持する。 反応終了後、 触媒を反応混合物から分離し、 さらに生成物を 該反応混合物から分離する。
平衡化反応を連続方式で行う場合は、 バックミックス付きスラリー 反応器を用い、 連続的に攪拌し、 連続的に反応体を添加し、 連続的に生 成物を除去しながら行うことができる。 その他、 この方法をパイプライ ン反応器中で行うこともできる。 その場合、 プラグフロー (p 1 u g f l o w ) 条件下で行われ、 これにより原料が触媒の詰められた反応器を 通って移動する。 この移動は供給体と部分的に変換した反応生成物との 混合が殆どない状態で連続的であり、 移動に伴って反応体の反応が進行 する。
このパイプライン反応器は、 垂直に配向されたものが好ましい。 こ の場合、 反応体は触媒を通って上昇し、 反応体の流れをより自由にする 。 反応体を反応器を下に向かって移動させることもできるが、 これは触 媒を圧縮することになり、 反応体の流れが制約される。
スラリ—反応器またはパイプライン反応器のいずれにしても、 反応 域の温度、 反応域の反応体の濃度および反応域からの、 または反応域へ の反応体の流量の制御による反応時間等の反応条件を調整することが好 ましい。
連続方式において、 反応域からの、 または反応域への反応体の流量 の調整による反応時間である滞留時間は、 1 0分 2時間が好ましく、 より好ましくは 1 5〜 6 0分、 さらに好ましくは 2 0〜4 5分である。 この滞留時間は、 反応域の自由容積 (ミリ リ ツター) を測定し、 これを 反応器を通過する反応体の流量 ( 1分当たりのミ リ リツター) で割るこ とにより決定することができる。 スラリー反応器の場合、 反応域は反応 混合物の全体の容積であり、 パイプライン反応器の場合の反応域は触媒 を収容した区域である。
バッチ方式においては、 シロキサン単位を有する有機珪素化合物又 はアルコキシシランの 1種以上の原料 1 0 0質量部に対し'、 触媒を好ま しくは 0 . 0 1〜 1 0 0質量部、 より好ましくは 0 . 1〜 5 0質量部、 さらに好ましくは 1〜 1 0質量部用い、 反応時間を好ましくは 1 0分〜 1 0 0時間、 より好ましくは 1時間〜 1 0時間行うことにより平衡化反 応を行うことができる。
なお、 バッチ方式、 連続方式のいずれの場合も、 反応は、 通常大気 圧で行うことができるが、 反応条件、 例えば、 反応の時間、 反応混合物 の温度などを制御するため、 減圧または加圧して行うこともできる。 ま た、 反応温度は、 好ましくは一 1 0〜2 0 0°C、 より好ましくは 1 0 ~ 8 0°C、 最も好ましくは 2 0〜6 5°Cである。 反応温度が低過ぎると反 応速度が遅くなり、 一方、 反応温度が高すぎるとシロキサン鎖が不安定 となり、 珪素一酸素の再結合反応が進行せず目的の生成物が得られず、 さらに加温の費用が高くなることから、 いずれも好ましくない。
平衡化反応が終了したとき、 触媒は濾過、 デカンテーシヨン、 遠心 分離により反応混合物から分離され、 再使用される。 触媒を連続方式で 用いる場合、 触媒は単に反応器内にそのまま留められ、 その間、 新たな 反応体が供給され、 生成物が除去される。
バッチ方式、 連続方式のいずれの場合も、 触媒の除去後、 必要に応 じて残留未反応原料を蒸留、 またはスチームあるいは窒素などの不活性 ガスによるス トリツビングにより抽出することにより反応混合物から分 離してもよい。 実施例
以下、 実施例により更に本発明を説明するが、 本発明はこれらに限 定されるものではない。 なお、 実施例、 比較例における反応物等の G P Cの測定法は次の通りである。
G P Cの測定方法:
数平均分子量 (M n ) をゲルパーミュエーシヨンクロマトグラフィ 一 (GP C) により、 つぎの条件で測定した。
装置: G P C測定システム (日本分光株式会社製)
カラム :昭和電工株式会社製 S h o d e x _ 8 0 3 L 検出器: 屈折率 (R I ) 検出器 R L 54 0 R (G Lサイエンス株式会 社製)
検量線: 昭和電工株式会社製の 1 0種類の標準ポリスチレン (分子量 1. 2 X 1 03〜 2. 7 5 X 1 06) を用いて作成
測定:温度 4 0 °Cにおいて、 クロ口ホルムを 1. 0 m 1 /分で流し、 これに試料 (濃度 0. 3 w t %) を Ι Ο Ο μ Ι注入した。 実施例 1
ポンプ、 内径 1 5 mmの反応塔、 背圧弁、 磁気的撹拌子を備えた 5 00m l三角フラスコを順につなげ、 圧力計を備えた流通反応器を組み 立てた。 反応塔の内部には、 両端をガラスウールで塞ぎ、 その中に固体 酸性酸化ジルコニウム触媒である硫酸ジルコニァ (ジャパンエナジー製 、 S ZA— 6 0) を 2 0 m 1充填した。 硫酸ジルコニァは、 乳鉢でわず かに砕き 1 0~ 2 0 m e s hの大きさに揃え、 実験直前に 3 5 0 °Cのォ 一ブンで 2時間焼成した。
三角フラスコの中に、 あらかじめ均一に混合した原料 [へキサメチ ルジシロキサン (M e 3 S i O S i M e 3) 7. 8 7質量%、 メチルハイ ドロジェンポリシ口キサン : M e 3 S i [O S i (H) (Me ) ] 37 O S i M e 3 (日本ュニカー社製、 商品名 L一 3 1 ) 4 2. 8 6質量%、 オタタメチルシクロテトラシロキサン: ( S i M e 2 O) 4 (日本ュニカ 一社製、 商品名 Y— 7 1 7 5) 4 9. 2 7質量%] を 2 9 0m 1入れ、 2 5°Cで撹拌しながら、 流量 6 7 gZh rで、 この反応装置に循環させ て流通させた。 数時間ごとに三角フラスコの中からシリンジで約 3 m 1 の反応溶液を抜き取り、 屈折率と G P Cの測定を行った。 7 5時間まで の反応時間に対する反応溶液の屈折率の変化を図 1に示す。 また、 反応 前の溶液と 6時間反応後、 3 0時間反応後の反応溶液の G P Cチヤ一ト を図 2に示す。 図 1より反応溶液の屈折率は、 約 6時間でほぼ一定の値 になっていることがわかる。 また、 図 2より 6時間後及び 3 0時間後の 反応溶液の G P Cチャートのパターンは、 ほぼ同じであり、 さらに、 リ テンショ ンタイム 1 5分〜 2 0分において流出してくるピーク成分の分 子量を測定した結果は 6時間後と 3 0時間後はほぼ同一である。 したが つて、 反応は、 約 6時間で平衡に達していることがわかる。
これらのことより、 へキサメチルジシロキサンとメチルハイ ドロジ エンポリシロキサン (L一 3 1 ) の中間の分子量のものがオタタメチル シクロテトラシロキサンにより高重合度化されて直鎖状ポリオルガノシ ロキサンが生成する平衡化反応が生じていることが分かる。 比較例 1
触媒にゼォライ ト (東ソ一製、 H S Z— 9 3 0 H O D 1 A ) を用 いた以外は実施例 1 と同様に実験を 3 3時間まで行い、 反応溶液の屈折 率と G P Cの測定を行った。 反応時間に対する反応溶液の屈折率の変化 を図 1に示す。 図 1に示される通り、 3 3時間かけても反応溶液の屈折 率に変化がなく、 ほとんど反応の兆候が見られないので実験を終了した 。 また、 反応前の溶液と 2 7時間反応後、 3 3時間反応後の反応溶液の G P Cチャートを図 3に示す。 図 3において、 反応前溶液、 2 7時間後 及び 3 3'時間後の反応溶液の G P Cチャートのパターンは、 ほぼ同じで あり、 さらに、 リテンションタイム 1 5分〜 2 0分において流出してく るピーク成分の分子量を測定した結果はすべて同じであり、 反応が進行 しなかったことがわかる。 比較例 2
触媒に強酸性陽イオン交換樹脂 (オルガノ製、 アンバーリスト 3 6 ) を用いた以外は実施例 1 と同様に実験を 2 6 7時間行い、 反応溶液の 屈折率と G P Cの測定を行った。 反応時間に対する反応溶液の屈折率の 変化を図 1に示し、 反応前の溶液と 1 9 5時間反応後、 2 6 7時間反応 後の反応溶液の G P Cチャートを図 4に示す。 図 1に示される通り、 反 応溶液の屈折率は 2 6 7時間後も変化し続け、 平衡に達していないこと がわかる。 また、 図 4において、 反応前溶液、 1 9 5時間後及び 2 6 7 時間後の反応溶液の G P Cチャートのパターンは、 変化し続け、 さらに 、 リテンションタイム 1 5分〜 2 0分において流出してくるピーク成分 の分子量を測定した結果も変化し続けていることから、 反応が平衡に達 していないことがわかる。 すなわち、 この反応では、 反応は進行するも のの、 反応速度が遅く、 平衡に達するにはかなりの時間 (約 3 0 0時間 ) が必要であることが分かる。 比較例 3
実施例 1と同組成比の原料を 1 Lケトルに 5 0 0 g入れ、 窒素雰囲 気下、 触媒として濃硫酸を 2 5 . 0 g ( 2 . 5 p p h ) 投入し、 2 5 °C 、 1気圧で 1 2時間撹拌した。 その後、 中和のため、 炭酸水素ナトリ ウ ム N a HC 03を 1 2 5 g ( 1 2. 5 p p h) 投入し、 4時間撹拌した 。 濾紙を用いて加圧濾過し、 濾液を生成物とした。 生成物の屈折率、 分 子量と G P Cの測定を行った。 屈折率は 1. 3 9 74、 分子量は 2 7 0 0であった。 反応前の溶液、 反応 4時間後の反応物の G P Cチャートを 図 5に示す。 図 5において、 反応前溶液、 4時間後の反応溶液の G P C チャートのパターンは、 実施例 1のそれと類似し、 さらに、 リテンショ ンタイム 1 5分〜 2 0分において流出してくるピーク成分の分子量も実 施例 1 と同じであることから、 反応が平衡に達している。 この反応は、 平衡反応速度的には実施例 1 とほぼ同様であるが、 多量の廃棄物が発生 した。 産業上の利用可能性
本発明のポリオルガノシロキサンの製造方法によると、 反応速度が 速く、 生産性がよく、 高収率で製品が得られ、 製造装置の腐食性が少な く、 装置を停めて補修する必要がすくなく、 触媒を長期間取り替えなく ともよいので、 コス トダウンに繋がり、 また製品中に残存する不純物の 量も少なく、 高品質のオルガノポリシロキサンが得られる効果がある。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . シロキサン単位を有する有機珪素化合物又はアルコキシシランの 一種以上を、 酸性触媒存在下における珪素一酸素結合の開裂及び再結合 による平衡化反応によりポリオルガノシロキサンを製造する方法におい て、 酸性触媒として固体酸性酸化ジルコニウム触媒を用いることを特徴 とするポリオルガノシロキサンの製造方法。
2 . 上記平衡化反応が上記固体酸性酸化ジルコニウム触媒を含む反応 器中に、 シロキサン単位を有する有機珪素化合物又はアルコキシシラン の一種以上を連続的に通過させる連続式反応であって、 その滞留時間が 1 0分〜 2時間であることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のポリォ ルガノシロキサンの製造方法。
3 . 上記平衡化反応が上記固体酸性酸化ジルコニウム触媒を含む反応器 中で、 シロキサン単位を有する有機珪素化合物又はアルコキシシランの —種以上を反応させるバッチ式反応であって、 シロキサン単位を有する 有機珪素化合物又はアルコキシシランの一種以上 1 0 0質量部に対して 上記固体酸性酸化ジルコニウム触媒 0 . 0 1〜 1 0 0質量部の存在下、
1 0分〜 1 0 0時間反応させることを特徴とする請求の範囲第 1項記載 のポリオルガノシロキサンの製造方法。
4 . 上記平衡化反応における反応温度が一 1 0〜 2 0 0 °Cであること を特徴とする請求の範囲第 1又は 2項記載のポリオルガノシロキサンの 製造方法。
5 . 上記シロキサン単位を有する有機珪素化合物又はアルコキシシラ ンの一種以上がヒ ドロシリル基を含むことを特徴とする請求の範囲第 1 項記載のポリオルガノシロキサンの製造方法。
6 . 上記固体酸性酸化ジルコニウム触媒が、
( a ) アルミユウム水酸化物および/または水和酸化物、 ジルコニウム 水酸
化物および/または水和酸化物、 並びに、 硫酸分含有化合物を混練し、
( b ) 成形し、
( c ) 得られた成形物を正方晶構造のジルコユアが得られる温度で焼成 することにより得たものであることを特徴とする請求の範囲第 項記載 のポリオルガノシロキサンの製造方法。
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