WO2004016373A1 - 射出成形制御方法及びその制御装置 - Google Patents

射出成形制御方法及びその制御装置 Download PDF

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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
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Description

明 細 書 射出成形制御方法及びその制御装置 技術の分野
本発明は、 金型によつて溶融材料を射出成形する射出成形制御方 法及びその制御装置に関し、 特に、 ダイカス トマシンや樹脂成形機 の射出成形時における射出用油圧シリ ンダに対する制御において、 速度制御工程から圧力制御工程に制御して、 前記溶融材料に所定の 圧力を加えることができる射出成形制御方法及びその制御装置に関 する。 背景技術
アルミニウムは、 軽くて熱や電気の良伝導体であり、 良好な耐食 性と高い強度を持ち、 しかも、 铸造及び鍛造などの加工性に優れて いるという特徴を有する材料である。 そこで、 従来から、 多種多様 な部品、 構造材などに使用されている。 例えば、 自動車などにおい ては、 軽量化を目的と して、 アルミニウム合金製の部品が組み込ま れている。 この様な部品を製造するには、 溶融したアルミニウム合 金を金型で射出成形するダイカス トマシンが使われている。
近年では、 このダイカス トマシンで成形された製品についても、 高品質なものが求められるようになってきているが、 そのダイカス トマシンの射出部の性能は、 射出成形時のメタル圧の制御によって 特徴付けられる。 高品質な製品を得るためには、 そのメタル圧を発 生する射出シリ ンダの速度と圧力をミ リセカン ド (m s ) のオーダ 一で制御しなければならない。
従来から使用されているダイカス トマシンの射出部には、 金型キ ャビティを形成する可動金型と固定金型とが備えられており、 固定 金型には、 金型キヤビティに射出される所定量の溶融金属を貯留す る金属ス リーブが設けられている。 この金属ス リーブに開けられた 注入口から、 アルミニウム合金の溶融金属が流し込まれる。 金属ス リーブの固定金型と反対方向から、 プランジャヘッ ドが、 所定の速 度で金属ス リーブ内を移動する。 このプランジャへッ ドの移動によ り、 溶融金属は、 金属スリーブから金型キヤビティ内に充填される プランジャへッ ドは、 プランジャロ ッ ドの先端に設けられており 、 油圧シリ ンダのピス ト ンロ ッ ドが駆動されると、 ピス トンロ ッ ド の速度に応じて、 プランジャヘッ ドの移動位置が制御される。 金属 スリーブ内に流し込まれた溶融金属を金型キヤビティに充填して射 出成形する場合、 その速度は、 一定に制御されるわけではなく、 品 質の高い製品を得るためには、 プランジャへッ ドの移動に係る制御 は、 低速域及び高速域を含む速度優先制御と、 増圧域における増圧 優先制御とに分けられて実行される必要がある。
このプランジャヘッ ドの移動によって、 溶融金属の射出成形を実 現するには、 油圧シリ ンダが制御されるが、 その制御において、 速 度優先制御工程から增圧優先制御工程が切り換えられ、 所定の油圧 出力が得られるよ うに油圧制御回路が構成されていた。 この油圧制 御回路の構成の仕方には、 差動方式、 ブース ト方式、 2段油圧源方 式の 3方式がある。
さらに、 速度制御優先工程から増圧制御優先工程に切り ¾える油 圧制御回路の構成の仕方には、 これらの長所と短所を考慮して、 差 動方式と 2段油圧源方式との組み合わせて一つの系統にした差動 · 2油圧源方式がある。 しかし、 ダイカス トマシンの油圧シリ ンダを 制御する油圧制御回路のいずれの方式によっても、 速度制御工程か ら增圧制御工程への切り換えは、 いずれも 2つのパルプが O N · O F F制御されることにより行われている。
速度制御工程では、 ス リーブに充満された溶融金属の凝阖層が、 極薄状態を維持している時間で、 金型キヤビティ内にあるガス体を できる限り排出して、 溶融金属を充填させなければならない。 また 、 増圧制御工程では、 金型キヤビティに充填された溶融金属の凝固 層が極薄状態の内に、 溶融金属に高圧を加える必要があり、 現在の 実用値は、 メタル圧が 4 0〜 9 0 M P aで、 増圧時間が、 0. 0 1 〜 0. 1秒、 程度である。
この速度制御工程から増圧制御工程の切換時間の実用値は、 0. 0 2〜 0. 0 3秒であり、 パラツキがないことが重要である。 例え ば、 同じ金型で量産している^造条件が、 メタル圧 PM = 8 0 (M P a ) 、 増圧時間 = 0. 0 3 (秒) であった場合、 切換時間のパラ ツキが 0. 0 2秒であるなら、 増圧時間は 0. 0 3〜 0. ◦ 5秒と なり、 良品率は、 大幅に低下する結果となる。 そのため、 この速度 制御工程から増圧制御工程への切換時間は、 0. 0 1〜 0. 0 2秒 が要求されている。
従って、 これを制御するには、 0. 0 0 1〜 0. 0 0 2秒の分解 能が必要である。 と りわけ、 使用される 2つのパルプ間の同期性は 重要である。 しかし、 現状では、 この 2つのバルブは、 それぞれ独 立したバルブと して単独制御されているので、 それらのバルブの射 出特性 (時間 · 速度 · 圧力) には、 パラツキが存在する。 そのため 、 この特性差が、 切換時間を増大させる結果となり、 製品品質に影 響し、 問題となっている。
そこで、 本発明は、 射出成形機を駆動する油圧シリ ンダの油圧制 御において、 2つのバルブによっていた油圧制御機能を一つの切換 パルプで実現し、 溶融金属の射出成形における速度制御工程から増 圧制御工程への切換時間を短縮し、 工程間の切換制御を円滑に行え る射出成形制御方法及びその制御装置を提供することを目的とする
発明の開示
本発明は、 その目的を達成するため、 次のような射出成形制御方 法及びその制御装置を提案する。
本発明では、 金型による溶融材料の射出成形時において、 該溶融 材料に所定圧力を加える油圧シリ ンダを速度制御工程から増圧制御 工程に制御する射出成形制御方法において、 速度調整された第 1油 流を前記油圧シリ ンダに供給して前記速度制御工程とする第 1 ステ ップと、 増圧時間設定された第 2油流を前記油圧シリ ンダに供給し て前記増圧制御工程とする第 2ステップとを含め、 前記第 1ステツ プから前記第 2 ステツプへの切り換えは、 切換パルプが前記第 1油 流と前記第 2油流を切換制御すること とした。
そして、 差動方式の油圧制御される油圧シリ ンダに対して、 前記 第 1 ステップにおいて、 前記第 1油流は、 油圧源からの油源流と、 前記油圧シリ ンダの第 2油圧室から前記切換パルプを通った第 3油 流とが合流して形成され、 前記油圧シリ ンダの第 1油圧室に供給さ れ、 前記第 2ステ ップにおいて、 前記第 2油流は、 前記第 1油圧室 に供給される前記油源流であり、 第 4油流が前記第 2油圧室から前 記切換パルプを通って抜かれるよ うにした。
さ らに、 前記油圧シリ ンダが、 第 1油圧シリ ンダに結合した第 2 油圧シリ ンダを有するブース ト方式であり、 その油圧制御の前記第 1 ステップにおいて、 前記第 1油流は、 油圧源からの油源流であり 、 前記切換バルブを通って前記第 1油圧シリ ンダに供給され、 前記 第 2 ステ ップにおいて、 前記第 2油流は、 前記油源流であり、 前記 切換バルブを通って前記第 2油圧シリ ンダに供給されるようにした また、 2段油圧源方式で油圧制御される油圧シリ ンダに対して、 前記第 1 ステ ップにおいて、 前記第 1油流は、 第 1油圧源から前記 切換パルプを通って前記油圧シリ ンダに供給され、 前記第 2ステツ プにおいて、 前記第 2油流は、 第 2油圧源から前記切換バルブを通 つて前記油圧シリ ンダに供給されるよ うにした。
さらに、 作動方式と 2段油圧源方式の複合方式による油圧シリ ン ダに対する油圧制御において、 前記切換パルプは、 同時に切換制御 される第 1切換パルプと第 2切換パルプを備え、 前記第 1 ステップ において、 前記第 1油流は、 第 1油圧源から前記第 1切換バルブを 通った第 1油源流と、 前記油圧シリ ンダの第 2油圧室から前記第 2 切換パルプを通った第 3油流とが合流して形成され、 前記油圧シリ ンダの第 1油圧室に供給され、 前記第 2ステップにおいて、 前記第 2油流は、 第 2油圧源から前記第 1切換パルプを通って前記油圧シ リ ンダに供給される第 2油源流であり 、 前記第 2油圧室から第 4油 流が前記第 2切換バルブを通って抜かれるようにした。
そして、 前記切換パルプが、 第 1ポー ト、 第 2ポー ト及び第 3ポ 一トを有する切換バルブ本体と、 該切換バルブ本体内を軸方向に摺 動され、 所定間隔で配置された第 1通路及び第 2通路を有する中空 の可動ス リーブと備えているものと し、 前記可動ス リーブが軸方向 に摺動されて前記第 2ポートと前記第 1通路とが整合したとき、 前 記第 1ポー トを介して前記第 2油圧室からの前記第 3油流が形成さ れ、 前記可動ス リーブが軸方向に摺動されて前記第 3ポート と前記 第 2通路とが整合したとき、 前記第 1ポートを介して前記第 2油圧 室からの前記第 4油流が形成されること とした。
また、 本発明では、 第 1 ポート、 第 2ポー ト及び第 3ポートのい ずれか 2つのポー ト間を通過する油流を 2方向に切換制御する制御 装置において、 前記第 1ポート、 前記第 2ポート及び前記第 3ポー トを有するバルブ本体と、 前記パルプ本体内で、 該本体の内面と接 して軸方向に摺動でき、 該軸方向に所定距離だけ離れた第 1通路及 び第 2通路を有する中空の可動スリーブと、 前記バルブ本体内に、 前記可動ス リーブを軸方向に摺動させるパイ ロッ ト圧力部とを備え 、 前記可動ス リーブが前記所定距離だけ軸方向に摺動されて、 前記 第 1通路又は前記第 2通路が、 前記 2つのポー トのどちらかに整合 したとき、 前記油流が切り換えられるよ うにした。
そして、 前記パイ ロ ッ ト圧力部は、 前記パルプ本体の内面と前記 可動ス リーブの外面とで形成される圧力室を有し、 前記可動スリー ブの外面に、 前記圧力室を第 1圧力室と第 2圧力室に分けるピス ト ンを有し、 前記第 1圧力室と前記第 2圧力室の各々に通ずる第 1流 路と第 2流路を配設した。
さらに、 前記第 1流路から前記第 1圧力室に油流を供給したとき 、 前記可動ス リーブが一方の軸方向に摺動して、 前記第 1通路が前 記第 2ポートに整合し、 前記第 2流路から前記第 2圧力室に油流を 供給したとき、 前記可動ス リーブが他方の軸方向に摺動して、 前記 第 2通路が前記第 3ポー トに整合するよ うにした。
前記パイ ロ ッ ト圧力部において、 前記ピス ト ンの前記第 2圧力室 に係る面積を前記第 1圧力室に係る面積より小さくすること とし、 前記第 2圧力室の形成に寄与する前記可動スリ一ブの摺動外面を、 前記パルブ本体の内面に近づけた。
また、 前記バルブ本体は、 該本体の端部において、 軸方向端に停 止していた前記可動ス リーブが摺動開始するときに加速圧力を付加 する加速圧力部を有すること と し、 前記加速圧力部は、 前記可動ス リーブ端に当接する板体を支持し、 軸方向に駆動されるビス ト ンを 有し、 前記ピス ト ンは、 前記第 2流路に連通する第 3流路で供給さ れる油流によって、 所定距離だけ前記軸方向に限定的に駆動される ようにした。
前記第 1流路又は前記第 2流路を通じて前記パイ ロッ ト圧力部に —定圧力の油流を供給するパイ ロ ッ ト制御バルブを備え、 前記パイ 口 ッ ト制御バルブは、 第 1乃至第 3接続ポート部を有し、 前記第 1 接続ポー ト部が選択されると、 前記第 2流路に前記油流が供給され 、 前記第 2接続ポート部が選択されると、 前記第 1流路及び第 2流 路に前記油流が共に供給され、 前記第 3接続ポート部が選択される と、 前記第 1流路に前記油流が供給されるようにし、 前記第 1乃至 第 3接続ポート部は、 切換指令に基づいて電磁駆動部によ り選択駆 動されることとした。
また、 差動方式の油圧制御装置であって、 前記第 1ポー トが、 溶 融材料を射出成形する油圧シリ ンダの第 2油圧室に接続され、 前記 第 2ポートが、 油圧源に速度制御弁を介して接続された前記油圧シ リ ンダの第 1油圧室に接続され、 前記第 3ポー トが、 増圧時間制御 弁を介してタンクに接続され、 前記可動スリ一ブを摺動し前記第 1 通路を前記第 2ポー トに整合したとき、 前記油圧シリ ンダを前記射 出成形時の速度制御工程と し、 前記可動スリ一ブを反対方向に摺動 し前記第 2通路を前記第 3ポートに整合したとき、 前記第 2油圧室 に前記油圧源のみが接続され、 前記油圧シリ ンダを前記射出成形時 の増圧制御工程とすること と した。
ブース ト方式の油圧制御装置であって、 前記第 1 ポートが、 油圧 源に接続され、 前記第 2ポートが、 速度制御弁を介して第 1油圧シ リ ンダの第 1油圧室に接続され、 前記第 3ポー トが、 増圧時間制御 弁を介して前記第 1油圧シリ ンダに結合した第 2油圧シリ ンダの第 2油圧室に接続され、 前記可動スリーブを摺動し前記第 1通路を前 記第 2ポー トに整合したとき、 前記第 1油圧シリ ンダを前記射出成 形時の速度制御工程とし、 前記可動スリーブを反対方向に摺動し前 記第 2通路を前記第 3ポートに整合したとき、 前記第 2油圧シ リ ン ダを前記射出成形時の増圧制御工程とすること と した。
また、 2段油圧源方式の油圧制御装置であって、 前記第 1ポー ト が、 前記油圧シリ ンダに接続され、 前記第 2ポートが、 速度制御弁 を介して第 1油圧源に接続され、 前記第 3ポートが、 増圧時間制御 弁を介して第 2油圧源に接続され、 前記可動スリ一ブを摺動し前記 第 1通路を前記第 2ポー トに整合したとき、 前記第 1油圧シリ ンダ を前記射出成形時の速度制御工程と し、 前記可動ス リーブを反対方 向に摺動し前記第 2通路を前記第 3ポートに整合したとき、 前記第 2油圧シリ ンダを前記射出成形時の増圧制御工程とすること とした 差動方式と 2段油圧源方式の油圧制御装置であって、 前記第 1 ポ ー ト、 前記第 2ポート及び前記第 3ポート と、 前記第 1通路及び前 記第 2通路を有する前記可動ス リーブとをそれぞれ含み、 該可動ス リーブが同時に駆動される第 1切換制御装置と第 2切換制御装置を 有し、 前記第 1切換制御装置の第 1ポートを、 溶融金属を射出成形 する油圧シリ ンダの第 1油圧室に接続し、 前記第 1切換制御装置の 第 2ポー トを、 速度制御弁を介して第 1油圧源に接続し、 前記第 1 切換制御装置の第 3ポー トを、 増圧時間制御弁を介して第 2油圧源 に接続し、 前記第 2切換制御装置の第 1ポー トを前記油圧シリ ンダ の第 2油圧室に接続し、 前記第 2切換制御装置の第 2ポートを前記 油圧シリ ンダの第 1油圧室に接続し、 前記第 2切換制御装置の第 3 ポー トをタンクに接続し、 前記第 1及び第 2切換制御装置の前記各 可動スリーブを共に摺動し前記各第 1通路を前記各第 2ポートに整 合したとき、 前記第 1油圧シリ ンダを前記射出成形時の速度制御ェ 程と し、 前記第 1及び第 2切換制御装置の前記各可動ス リーブを共 に反対方向に摺動し前記各第 2通路を前記各第 3ポートに整合した とき、 前記油圧シリ ンダを前記射出成形時の増圧制御工程とするこ と と した。 図面の簡単な説明
本発明を添付の図面を参照しながら以下に説明する。
図 1は、 本発明の射出成形工程切換方法に適用される切換パルプ の実施形態を説明する構成図である。
図 2は、 本実施形態の切換パルプを差動方式の油圧制御回路に組 み込んだ第 1の実施形態の射出成形工程切換方法を説明する図であ る。
図 3は、 本実施形態の切換バルブをブース ト方式の油圧制御回路 に組み込んだ第 2の実施形態の射出成形工程切換方法を説明する図 である。
図 4は、 本実施形態の切換バルブを 2段油圧源方式の油圧制御回 路に組み込んだ第 3の実施形態の射出成形工程切換方法を説明する 図である。
図 5は、 本実施形態の切換パルプを複合方式の油圧制御回路に組 み込んだ第 4の実施形態の射出成形工程切換方法を説明する図であ る。
図 6は、 図 5に示した射出成形工程切換方法における圧力特性を 説明する図である。
図 7は、 溶融金属を射出成形する工程を説明する図である。
図 8は、 溶融金属を射出成形している ときのメタル圧を説明する 図である。
図 9は、 従来の差動方式の油圧制御回路を説明する図である。 図 1 0は、 従来のブース ト方式の油圧制御回路を説明する図であ る。
図 1 1は、 従来の 2段油圧源方式の油圧制御回路を説明する図で ある。
図 1 2は、 従来の差動 · 2段油圧源方式の複合方式油圧回路を説 明する図である。
図 1 3は、 溶融金属を射出成形したときの圧力特性を説明する図 である。 発明の実施の形態
本発明により もたらされる効果を明確にするために、 先ず、 本発 明が適用されない一般的な溶融金属の射出成形における圧力制御に 係る油圧制御回路について説明する。
そこで、 その油圧制御回路による圧力制御が適用されるダイカス トマシンの射出部の構成を、 図 7に示した。 その射出部は、 金型キ ャ ビティ 3 を形成する可動金型 1 と固定金型 2を備えており、 固定 金型 2には、 金型キヤビティ 3に射出される所定量の溶融金属 Mを 貯留する金属ス リーブ 4が設けられている。 この金属ス リーブ 4に '開けられた注入口 5から、 アルミニゥム合金の溶融金属 Mが流し込 まれる。 金属ス リーブ 4の金型 2 と反対方向から、 プランジャへッ ド 6が、 速度 Vで金属スリーブ 4内を移動する。 このプランジャへ ッ ド 6の移動によ り、 溶融金属 Mは、 金属スリーブ 4から金型キヤ ビティ 3内に充填される。
プランジャヘッ ド 6は、 プランジャロ ッ ド 7の先端に設けられて おり、 油圧シリ ンダ (図示されていない) のピス ト ンロ ッ ド 8が駆 動されると、 ピス ト ンロ ッ ド 8の速度 Vに応じて、 プランジャへッ ド 6 の移動位置が制御される。 金属ス リーブ 4内に流し込まれた溶 融金属 Mを金型キヤビティ 3に充填して射出成形する場合、 速度 V は、 一定に制御されるわけではなく、 品質の高い製品を得るために は、 プランジャヘッ ド 6の移動は、 位置 p。 から位置 P i までは ( 低速域) 、 低速で、 位置 P l から位置 p 2 までは (高速域) 、 高速 で制御される。
金属ス リーブ 4内の空間が、 溶融金属 Mで充満された位置 pェ が 高速域開始点となり、 金型キヤビティ 3へ溶融金属 Mが高速充填さ れる。 その完了点が位置 p 2 である。 位置 P 2 の直前では、 溶融金 属 Mの流れ抵抗が大きくなり、 速度が急激に低下する。 増圧制御は 、 位置 P 2 付近から開始されるので (増圧域) 、 メタル圧 P M も上 昇し、 溶融金属 Mは、 充填完了後、 圧縮されると共に、 凝固も進む ので、 プランジャは、 位置 p 2 を過ぎると、 微速で前進し、 位置 p 3 で停止する。 ここで、 金型キヤビティ 3内で、 溶融金属 Mが冷却 されて、 製品となる。
このメタル圧 P M について、 図 8に示したダイカス トマシンの射 出部の構成を参照して説明する。 メタル圧 P Mは、 プランジャへッ ド 6が金属スリーブ 4内を移動するこ とによって、 プランジャへッ ド 6の溶融金属 Mの接触面で発生するものであり、 溶融金属 Mが金 型キヤビティ 3に充填完了されると、 金型キヤビティ 3内の溶融金 属 Mの全体に増圧時のメタル圧 P M がかかることになる。
ここで、 油圧シリ ンダの出力を F P とすると、 プランジャへッ ド 6の位置 pでのメタル圧 P M は、
P M = F P / ( d t 部面積)
で表される。 なお、 油圧シリ ンダのピス ト ンを駆動する第 1圧力室 及び第 2圧力室の圧力をそれぞれ P H 、 P R とし、 該ピス トンを D 部、 そして、 該ピス ト ンに連結するピス ト ンロッ ド 8を d部とする と、 出力 F P は、 F p = [ ( D部面積) X P H 〕
一 〔 (D部面積一 d部面積) x P R 〕 である。
以上のように、 金属ス リーブ 4内に貯留された溶融金属 Mを射出 成形するには、 プランジャヘッ ド 6の移動について、 低速域及び高 速域における速度制御と、 増圧域における増圧制御とが行われる必 要がある。 プランジャヘッ ド 6の移動を制御して、 溶融金属 Mの射 出成形を実現するために、 油圧シリ ンダの制御を、 速度制御してか ら増圧制御に切り換えて、 所定の油圧出力が得られるように油圧制 御回路を構成していた。 以下に、 代表的な油圧制御回路の上述した 従来例を説明する。
図 9に、 差動方式の油圧制御回路を示した。 油圧制御される油圧 シリ ンダ 1 1は、 移動するピス ト ン 1 2を挟んで、 第 1圧力室 と第 2圧力室 とを有し、 ピス ト ン 1 2は、 直径 Dであり、 ブラ ンジャ口 ッ ド 7に連結されたビス ト ンロッ ド 1 3を有している。 こ のピス ト ンロ ッ ド 7の直径は、 dである。
ビス ト ンアキュム レータによる油圧源 A C C i に蓄積された油は 、 速度制御用のパルプ 1 6によ り流量制御され、 油圧シリ ンダの第 1圧力室 に入り、 ピス ト ン 1 2は、 左方に動く。 同時に第 2圧 力室 の油は、 バルブ 1 4を通って第 1圧力室 に入る。 第 1 油圧室 と第 2油圧室 の圧力は、 ほぼ同一となり、 従って、 油圧源 A C C i からの油量は、 ピス ト ン 1 2 のロ ッ ド径 dに相当す る量で済む。 しかし、 出力も概略、 (ロ ッ ド径 dに相当する面積) X ( Η 室の油圧) となり、 小さい。
プランジャヘッ ド · 6が所定位置 p 2 まで左行すれば、 速度制御優 先工程から増圧制御優先工程に切り換えるため、 図示されていない 制御装置から切換指令が出される。 その結果、 バルブ 1 4及び 1 5 は、 各々 「開から閉へ'」 、 「閉から開へ」 と制御され、 油の流れ方 が変わる。 即ち、 第 2圧力室 の油は、 バルブ 1 5から増圧時間 制御バルブ 1 7を通って、 タンクに抜け、 第 2圧力室 R! の油圧は 、 0になる。 一方、 第 1圧力室 には、 油圧源 A C C からの油 が入り続け、 ピス ト ンロ ッ ド 1 3 の出力は、 最大で、 (ピス ト ン径 Dの面積) X ( U 1 室の最大油圧) となる。 これが、 増圧制御優先 工程の状態である。
以上のようにして、 差動方式による油圧制御回路は、 パルプ 1 4 とバルブ 1 5 とが、 交互に O Nと、 O F Fとに制御されることによ り、 速度制御優先工程から増圧制御優先工程に切り換えられる。 図 1 0に、 ブース ト方式による油圧制御回路を示した。 油圧シリ ンダは、 第 1油圧シリ ンダ 2 1 と第 2油圧シリ ンダ 2 1, からなり 、 第 1油圧シリ ンダ 2 1 には、 第 1圧力室 H 2 i と第 2圧力室 R 2 ! 力 S、 第 2油圧シリ ンダ 2 1, には、 第 1圧力室 H 2 2 と第 2圧力 室 R 2 2 が備えられている。 第 1油圧シリ ンダ 2 1 のピス ト ンロ ッ ド 2 3の先端に第 2油圧シリ ンダ 2 1 ' が直結され、 このブース ト 方式油圧制御回路の油圧出力は、 ピス ト ンロッ ド 2 3, から得られ 、 ピス ト ンロ ッ ド 2 3, がプランジャロ ッ ド 7に連結される。
油圧源 A C C 2 に蓄積された油は、 パルプ 2 5を通って速度制御 用のバルブ 2 7により流量制御され、 油圧シリ ンダ 2 1の第 1圧力 室 H 2 ! に入り、 ピス ト ン 2 2は、 左方に動く。 同時に、 第 2圧力 室: 2 1 の油は、 タンクへ抜ける。 この際の油量は、 差動方式の場 合と同様に、 ピス ト ンロッ ド径 dに相当する。 出力も、 差動方式の 場合に同じである。 制御工程の切換指令により、 バルブ 2 4及び 2 5力 切り換えられ、 油の流れは、 油圧源 A C C 2 からバルブ 2 4 を通り、 増圧時間制御バルブ 2 6を通って、 ピス ト ンシリ ンダ 2 1 ' の第 1圧力室 H 2 2 に入り、 上述の差動方式の場合と同様の油圧 を出力する。 このとき、 第 2圧力室 R 2 2 の油は、 タ ンクに抜ける このブース ト方式による油圧制御回路でも、 パルプ 2 4とパルプ 2 5 とが、 交互に ONと、 O F Fとに制御されることにより、 速度 制御優先工程から増圧制御優先工程に切り換えられる。
次に、 図 1 1に、 2段油圧源方式による油圧制御回路を示した。 上述したブース ト方式による油圧制御回路では、 ビス ト ンロ ッ ド 2 3, の径を d と して、 出力制御工程では、 ブース ト側のピス ト ンの 径 Dc を使い、 第 1圧力室 H2 2 の油圧を増圧して、 所定の油圧を 出力していた。 こ こでの 2段油圧源方式では、 第 1圧力室 H3 の油 圧用に、 最初から必要な高い圧力で圧力源 A C C 3 2 へ蓄積しおき 、 速度制御優先工程では、 油圧源 A C C 3 ,側の油圧を使用する。 そして、 増圧制御優先工程では、 油圧源 A C C 3 2 の油圧を使用す る。
結果と して、 上述の差動方式又はブース ト方式の場合と同様に、 バルブ 3 4 とバルブ 3 5の ON、 O F Fを切り換えることによ り、 速度制御優先工程から増圧制御優先工程に切り換えられる。
以上に説明した 3方式による油圧制御回路における長所と短所を 比較すると、 長所について、 差動方式では、 油圧源 A C Cの消費油 量が小、 機構が簡単、 増圧機構が静的であり、 ブース ト方式では、 可動するビス トンの質量が小、 最終メタル圧 PM の値の変更が容易 で安定であり、 2段油圧源方式では、 最終メタル圧 PM 値の変更が 容易で安定、 ピス トン径が上述した 2方式の中間となっているのに 対し、 短所については、 差動方式では、 可動するピス ト ンの質量が 大、 最終メタル圧 PM 値の変更が難しいものであり、 ブース ト方式 では、 機構が複雑、 増圧機構が動的であり、 2段油圧源方式では、 油圧源 A C Cの消費油量が大、 油圧源 A C Cが 2個必要であり メ ン テナンス増となることなどが挙げられる。
そこで、 上述した各油圧制御回路の長所及び短所を考慮し、 速度 制御優先工程から増圧制御優先工程に切り換える油圧制御回路と し て、 図 1 2に示されるように、 図 9に示される差動方式の油圧制御 回路と、 図 1 1 に示される 2段油圧源方式による油圧制御回路とに おける特徴を組み合わせて、 一つの系統による差動 · 2油圧源方式 の油圧制御回路を形成することができる。
以上の種々の方式による油圧制御回路の特徴を纏めると、 速度制 御工程では、 差動方式、 ブース ト方式及び 2段油圧源方式について 、 射出シリ ンダ径 d、 油圧源 A C Cの圧力は、 全て同じであり、 増 圧制御工程では、 最終出力は、 差動方式とブース ト方式においては 、 (ピス ト ン径 Dの面積) X (油圧源圧力) となるのに対し、 2段 油圧源方式では、 (ブース トシリ ンダ径 D c の面積) X (油圧源の 圧力) となる。
ここで、 油圧制御回路における油圧特性について、 差動方式によ る油圧制御回路を例にして説明する。 その油圧特性グラフを、 図 1 3に示した。 同図において、 横軸は、 ミ リセカンド ( m s ) の時間 軸を示し、 1 0 m s単位で表し、 時間 0は、 溶融金属 Mの金型キヤ ビティ 3への充填が完了し、 増圧制御が開始されるタイ ミ ング (高 速充填完了時及び増圧開始基準点) を示し、 このタイ ミ ングを基準 にして目盛ってある。 また、 左側縦軸は、 プランジャヘッ ドの速度 Vを示している。 さらに、 右側縦軸は、 第 1圧力室 H i の油圧 P H 、 第 2圧力室 R 1 の油圧 P R 、 そして、 メタル圧 P M をそれぞれ表 しているが、 油圧 P H 及び Ρ κ と、 メタル圧 Ρ Μ とでは、 それらの 値の大きさが異なるため、 目盛りの度合いを違えてある。
図 8に示されるよ うに、 溶融金属 Μの射出成形時には、 メタル圧 Ρ Μ が発生するが、 良好な品質の製品が得られるためには、 その射 出成形時のメタル圧 PM の時間に対する変化は、 図 1 3のグラフに おいて、 太い実線で示される曲線 P M となることが望まれる。 つま り、 時間 t 3 までは、 速度制御工程であり、 時間 t 3 において、 パ ルブ 1 4及び 1 5の ON . O F F状態が切り換えられ、 増圧制御ェ 程に移行した後、 所定圧力値まで増圧されるという ものである。
この様なメタル圧 PM を発生させるため、 図 9に示された差動方 式による油圧制御回路では、 先ず、 バルブ 1 4を ONに、 パルプ 1 5を O F Fに制御すると、 油圧 PH と油圧 P R との差によって、 ピ ス ト ン 1 2が左方向に、 所定速度 Vで駆動される。 時間 t 2 を過ぎ ると、 つま り、 図 7に示されるよ うに、 プランジャヘッ ド 6が位置 P 2 に近づく と、 溶融金属 Mが金型キヤビティ 3にほぼ充填される ので、 速度 Vは、 自然減速が始まる。
溶融金属 Mの完全な充填が終了する時間 t 3 においては、 油圧 P H と油圧 P R は、 平衡状態となり、 この平衡状態以上の油圧は、 高 くならない。 そのため、 メタル圧 PM も上昇しないことになるので 、 この時間 t 3 のタイ ミングで、 増圧制御工程を開始するように制 御する。 そこで、 バルブ' 1 4を O F Fに、 バルブ 1 5を ONに制御 すると、 第 2油圧室 の油がタンクに流れ出し、 油圧 P R 力 S Oに 向けて減圧され、 ピス ト ン 1 2に作用する油圧が、 油圧 P H となる 。 時間 t 3 以降において、 この油圧 P H が保持されれば、 メタル圧 PM が增圧され、 油圧 P R が 0 となる設定された増圧時間 t 4 にお いて、 所定圧力で飽和するようになる。 このメタル圧 PM の増圧に よ り、 プランジャヘッ ド 6は、 増圧域の位置 p 3 まで進み、 ここで 止まる。
なお、 バルブ 1 4及び 1 5の制御系には、 多少の遅れがあるため 、 時間 t 3 のタイ ミ ングで O N · O F F制御がされるように、 その 遅れを見込んだ上で、 時間!; ェ の段階で、 バルブ切換指令を出すよ うにしている。 時間 t 3 で、 速度制御工程から増圧制御工程に切り 換わるように制御される。
しかしながら、 油圧制御回路において、 速度制御工程から増圧制 御工程に円滑に切り換えられない場合がある。 その切換タイ ミング が、 例えば、 切換予定の時間 t 3 から 1 0 m s遅れたとすると、 メ タル圧 P M は、 図 1 3の太い破線で示したメタル圧 P M 1 のような 変化となる。 これは、 差動方式の油圧制御回路においては、 油圧 P R を減圧することで、 メタル圧 P M を得ているので、 油圧 P H 1 の ように、 1 0 m s遅れて上昇しだすことによるものである。 このメ タル圧 P M ェ の変化は、 射出成形による製品の品質に大きく影響す ることになり、 問題である。
なお、 図 1 3に示したメタル圧 P H 1 は、 バルブ 1 5の切換がパ ルブ 1 4の切換より遅れた場合を示しているが、 逆に、 バルブ 1 4 の切換がバルブ 1 5の切換よ り遅れた場合には、 第 2油圧室 の 油が早めに抜かれてしまうために、 第 1油圧室!!ェ の油圧が一時的 に下がることになるので、 メタル圧 P M が増圧されるべきであるの に、 下がってしまい、 全体と して高い油圧が得られない (このとき のメタル圧 P M のグラフは、 図示されていない) 。
ダイカス トマシンの油圧シリ ンダを制御する油圧,制御回路のいず れの方式によっても、 これらは、 いずれも 2つのバルブを O N · O F F制御することによ り、 速度制御工程から増圧制御工程に切り換 えられるものである。 速度制御工程では、 ス リーブ 4に充満された 溶融金属 Mの凝固層が、 極薄状態を維持している時間で、 金型キヤ ビティ 3内にあるガス体をできる限り排出して、 溶融金属 Mを充填 させる工程で、 現在の実用値は、 プランジャへッ ド 6の速度に換算 して、 V = 2 〜 7 ( m / s ) である。
増圧制御工程では、 金型キヤビティ 3に充填された溶融金属 Mの 凝固層が極薄状態の内に、 溶融金属 Mに高圧を加える必要があり、 現在の実用値は、 メタル圧 PM = 4 0〜 9 0 (MP a ) 、 増圧時間 は、 0. 0 1〜 0. 1秒、 程度である。 この範囲で最適値を選んで 設定している。
この速度制御工程から増圧制御工程の切換時間の実用値は、 0. 0 2〜 0. 0 3秒であり、 パラツキがないことが重要である。 例え ば、 同じ金型で量産している铸造条件が、 メタル圧 PM = 8 0 (M P a ) 、 増圧時間 = 0. 0 3 (秒) であった場合、 切換時間のパラ ツキが 0. 0 2秒であるなら、 增圧時間は◦ . 0 3〜 0. 0 5秒と なり、 良品率は、 大幅に低下する結果となる。 そのため、 この速度 制御工程から増圧制御工程への切換時間は、 0. 0 1〜 0. 0 2秒 が要求されている。
従って、 これを制御するには、 0. 0 0 1〜 0. 0 0 2秒の分解 能が必要である。 と りわけ、 バルブ 1 4 とバルブ 1 5 との同期性は 重要である。 しかし、 現状では、 パルプ 1 4 とパルプ 1 5について 、 それぞれ独立したバルブとして単独制御しているので、 それらの パルプの射出特性 (時間 · 速度 · 圧力) には、 2つのバルブ間にパ ラツキがある。 この特性差が、 切換時間を増大させる結果となり、 製品品質に影響し、 問題となっている。
図 9乃至図 1 1 に示した油圧制御回路における 2個のバルブは、 各々独立したパルプであり、 電気ァクチユエータと油圧作動パルプ とで構成されており、 これらのパラツキは、 現状、 次のレベルであ る。
電気ァクチユエータ系 0〜 0. 0 0 9秒
油圧ァクチユエータ系 0〜 0. 0 1 5秒
これらを合わせると、 0〜 0. 0 2 4秒となるので、 この切換時間 を、 0〜 0. 0 0 5秒程度にする必要がある。 この様に、 従来の射出成形の油圧制御回路においては、 速度制御 工程から増圧制御工程に切り換えるために、 独立制御される 2つの パルプを用いていたため、 それらのパルプの制御には、 パラツキが あり、 その切換を適切なタイ ミ ングで行う ことができなった。 そこ で、 本実施形態の油圧制御回路に使用するバルブは、. これら 2つの パルプの切換機能を一つの切換パルプに纏めること と した。 そして 、 この切換パルプにおいて、 切換が円滑に行われ、 その切換に要す る時間をできるだけ短縮する工夫を施した。
以下に、 溶融金属を射出成形するときにおける速度制御工程から 増圧制御工程への切り換えに要する時間を短縮すことができる本発 明の実施形態について、 図 1乃至図 7を参照して説明する。
図 1に、 本実施形態が適用される油圧制御回路において、 速度制 御工程から増圧制御工程へ切換制御するのに適した切換パルプに関 する具体的な構成を示した。 同図では、 切換パルプ 1 0 0について 、 その新面で示しており、 さらに、 該切換パルプ 1 0 0を作動させ る電磁弁 2 0 0についても、 記号化して示している。
切換バルブ 1 0 0は、 バルブボディ 1 0 1 をベースと しており、 パルプボディ 1 0 1は、 適当な肉厚を有した軸方向に長い有底円筒 形状をなし、 その内周面を摺動する可動スリーブを収納している。 パルプボディ 1 0 1 の端部には、 Pポート 1 0 2が開口しており、 その他端部には、 加速圧力形成部 1 2 0が備えられている。 そして 、 バルブボディ 1 0 1の円筒壁部には、 Aポート 1 0 3 と Bポー ト 1 0 4が開口 している。
バルブボディ 1 0 1 内に収納される可動ス リーブ 1 1 1 は、 軸方 向円筒状に形成され、 内部が空洞になっている。 可動スリーブ 1 1 1の円筒壁体には、 軸方向に摺動して移動することによって Aポー ト 1 0 3 と整合し、 可動ス リーブ 1 1 1 の内部に通じる通路 1 1 2 と、 Bポート 1 0 4 と整合し、 内部に通じる通路 1 1 3 とが設けら れている。 可動スリーブ 1 1 1が移動して、 通路 1 1 2が Aポート 1 0 3に重なるときには、 Pポート 1 0 2 と Aポート 1 0 3 との間 に、 油の流れが形成される。 また、 通路 1 1 3が Bポート 1 0 4に 重なるときには、 Pポー ト 1 0 2 と Bポー ト 1 0 4 との間に油の流 れが形成される。 可動ス リーブ 1 1 1の移動によって、 このどちら かの油の流れが形成されるようになっている。
さ らに、 パルブポディ 1 0 1の円筒壁部には、 Bポート 1 0 4か ら離れた位置に、 パイロ ッ ト圧力室が形成されている。 このパイ 口 ッ ト圧力室は、 第 1パイ ロッ ト圧力室 1 0 5 と第 2パイ ロ ッ ト圧力 室 1 0 6からなり、 各圧力室は、 パルプボディ 1 0 1の円筒壁部に 設けられた内周凹部と、 可動ス リーブ 1 1 1の外周面とで形成され ている。 この円筒壁部に形成された内周凹部の直径 DP は、 可動ス リーブ 1 1 1の直径 D。 より大きくなつている。 そして、 パイ ロ ッ ト圧力室は、 可動ス リーブ 1 1 1の外周面に取り付けられたパイ 口 ッ ト ピス トン 1 1 4によって、 第 1パイ ロ ッ ト圧力室 1 0 5 と第 2 パイ 口 ッ ト圧力室 1 0 6 とに仕切られている。
バルブボディ 1 0 1の円筒壁部には、 第 1パイ 口 ッ ト圧力室 1 0 5に油を注入又は引き抜きするための流路 a が設けられ、 また、 第 2パイ ロ ッ ト圧力室 1 0 6にたいしても、 油を注入又は引き抜き するための流路ゎ が設けられている。 そこで、 流路 & 1 から第 1 パイ 口 ッ ト圧力室 1 0 5に油を注入し、 流路 b ! から第 2パイ 口 ッ ト圧力室 1 0 6の油を抜けば、 可動スリーブ 1 1 1 力 図 1で見て 、 右方向に移動し、 通路 1 1 2が Aポート 1 0 3に整合するよ うに なり、 反対に、 流路 & 1 から第 1パイロ ッ ト圧力室 1 0 5に油を抜 き、 流路 b i から第 2パイ ロ ッ ト圧力室 1 0 6に油を注入すると、 可動スリーブ .1 1 1が、 図 1で見て、 左方向 (図中の矢印方向) に 移動し、 通路 1 1 3が Bポー ト 1 0 3に整合するようになる。
パイロ ッ ト圧力室を、 以上のような構成によって、 バルブボディ 1 0 1の円筒壁部の内周側に形成するだけでも、 例えば、 Pポー ト 1 0 2から Aポー ト 1 0 3に流れている油の流れを、 Pポート 1 0 2から Bポー ト 1 0 3への油の流れに切り換えることができる。 そ して、 通路 1 1 2 と通路 1 1 3 の開口位置を、 Aポー ト 1 0 3 と B ポート 1 0 4 との位置関係を適宜設計しておけば、 流路 & 1 と流路 b j の油量を調整することにより、 Pポート 1 0 2、 Aポート 1 0 3、 Bポート 1 0 4の 3通路を連通させることも可能である。
上述したパイ ロ ッ ト圧力室の構成では、 流路 & 1 と流路 1? 1 に流 す油の量が一定であるとすると、 可動スリーブ 1 1 1 の移動速度は 、 左右方向で同じである。 しかし、 油の流れを Aポー ト 1 0 3から Bポート 1 0 4に切り換えるときには、 早く したい場合がある。 こ の場合に対応するため、 第 2パイ 口 ッ ト圧力室 1 0 6 を形成する可 動ス リーブ 1 1 1 の外周直径 D s を、 可動スリーブ 1 1 1における 他の部分の外周直径 D。 よ り大きく してやる。 つまり、 パイロッ ト 圧力室に係る各直径の関係を、 D。 < D s < D p のよ うにする。 こ の様にすると、 流路 & 1 と流路!^ ェ に流れる油量が一定ならば、 可 動ス リーブ 1 1 1の移動は、 左方向の方が右方向よ り早く なる。
なお、 図 1 に示された切換バルブ 1 0 0の Pポ一ト 1 0 2側を下 にして、 軸方向を鉛直にして設置された場合には、 可動ス リーブ 1 1 1 の自重自体が、 可動ス リーブ 1 1 1 の移動に影響を与えるが、 パイ口 ッ ト圧力室に係る各直径の大きさの関係を上記のよ うにする と、 可動ス リーブ 1 1 1 を上方の位置に保持しやすく 、 また、 可動 スリーブ 1 1 1 を下方に移動させるときには、 その移動速度をよ り 早く させるという利点がある。
一方、 図 1の切換パルプ 1 0 0の軸方向を水平にして設置した場 合に、 可動ス リーブ 1 1 1の移動を、 さ らに早くするための工夫と して、 パルブポディ 1 0 1の Pポート 1 0 2の反対側に、 加速圧力 形成部 1 2 0を備えた。 この加速圧力形成部 1 2 0は、 可動ス リー ブ 1 1 1の移動開始時の短時間だけ、 可動スリーブ 1 1 1 自体を押 圧するものであり、 これによつて、 可動ス リーブ 1 1 1が動き始め るときの慣性に打ち勝ち、 立ち上がる速さを早めることができる。 結果と して、 切り換えパルプ 1 0 0の切換時間の短縮を図ることが できる。
加速圧力形成部 1 2 0は、 加速圧力室内で僅かな距離 S! だけ移 動可能な直径 DA の加速用ピス トン 1 2 1 を有しており、 そして、 加速用ピス ト ン 1 2 1の端部には、 可動ス リーブ 1 1 1がパルブポ ディ 1 0 1内で一番右側に位置したとき、 可動スリーブ 1 1の最端 部に接する当接板 1 2 2を設けている。 なお、 直径 DA の大きさは 、 可動スリーブ 1 1 1の直径 D。 より小さく してある。
加速圧力室の加速用ピス ト ン 1 2 1のへッ ド側には、 僅かな空隙 を設け、 ここに流路!^ ェ に連通する流路 1) 2 を配設する。 また、 距 離 S i の空隙を設けた側には、 油を出入り させる流路 b 3 を配設す る。
このような加速圧力形成部 1 2 0が、 切換パルプ 1 0 0に備えら れていると、 Aポー ト 1 0 3側から Bポー ト 1 0 4側に切り換える 場合、 可動ス リーブ 1 1 1 を左方向に移動させるときに流路 b に 油が注入されるが、 このとき、 流路13 1 に連通する流路 32 にも、 油が注入される結果、 加速用ピス トン 1 2 1 も加圧される。 この加 速用ピス ト ン 1 2 1が加圧されることによ り、 当接板 1 2 2が距離 S! の間だけ、 可動スリーブ 1 1 1 を押すことになる。 このときに は、 流路 b 1 に油が注入され、 第 2パイ 口 ッ ト圧力室 1 0 6にも油 が注入されるので、 パイ ロ ッ ト ピス トン 1 1 4によって、 可動ス リ —ブ 1 1 1 が左方向に動き出そう としている。
したがって、 可動スリーブ 1 1 1が3最右端の位置から移動を開始 するとき、 可動ス リーブ 1 1 1には、 パイ ロ ッ ト圧力室の押圧力に 加えて、 加速圧力形成部 1 2 0の押圧力が作用することになり、 可 動ス リーブ 1 1 1 の立上り速度を早くすることができる。 結果と し て、 加速圧力形成部 1 2 0の設置は、 切換バルブ 1 0 0の切換時間 を短縮することになる。
以上で、 本実施形態に係る切換バルブ 1 0 0本体の構成について 説明したが、 次に、 切換パルプ 1 0 0 の切換'を制御するパイ ロッ ト 制御バルブ 2 0 0について,説明する。 このパイ 口 ッ ト制御パノレブ 2 0 0は、 図: Lに、:その構成を記号化して示されている。
パイ ロ ッ ト制御パルプ 2 0 0は、 切換パルプ 1 0 0に設けられた 流路 & と流路ゎ とに、 油を注入し又は引き抜きするためのパル ブであり、 この制御を行うためは、 電磁駆動部 2 0 4及び 2 0 5を 備えている。 電磁駆動部 2 0 4及び 2 0 5は、 駆動電源 2 0 6で駆 動制御され、 3つの接続ポート部 2 0 1乃至 2 0 3 を切り換える。 この切換は、 マイコン制御による指令信号が駆動指令入力端子 2 0 7に送信されるこ とによって行われる。 なお、 切換駆動指令を発信 する条件要素には、 時間 · 位置 · 圧力 ·速度があり、 これらの要素 の内、 単独又は複数の組合せで構成される。
このパイ 口 ッ ト制御パルプ 2 0 0は、 4つのポー トを有しており 、 P! ポートには、 一定油圧の圧力源が接続され、 も う一つには、 引き抜いた油を溜めるタンクが接続される。 ポー トは、 流路 a α に、 そして、 Β ポートは、 流路 b 1 にそれぞれ接続される。 ここで、 パイ ロ ッ ト制御パルプ 2 0 0が接続ポート部 2 0 1に駆 動制御された場合には、 一定油圧の油が ポートを通って流路 b ! に注入され、 流路 a ! から油を抜く ことになるので、 可動スリ一 ブ 1 1 1が左方向に加速駆動される。 反対に、 接続ポー ト部 2 0 3 に駆動制御されたときには、 一定油圧の油は、 ポートを通って 流路 a ! に注入され、 流路 b ! から油が抜かれるので、 可動スリ一 ブ 1 1 1は、:右方向に移動される。 このとき、 加速用ピス トン 1 2 1が、 流路 b 1 から油が抜かれることによ り、 次の加速に備えて元 の位置に戻る。
ところで、 例えば、 可動スリーブ 1 1 1 を右端の位置で止めたと きには、 パイ ロ ッ ト制御パルプ 2 0 0は、 接続ポート部 2 0 2に駆 動制御される。 この接続ポート部 2 0 2は、 ポー トからの一定 油圧の油が A i ポート と B i ポートの両方に流れるように、 例えば 、 それぞれ 1 Z 2ずつ流れるよ うに接続されている。 そのため、 可 動スリーブ 1 1 1の停止時には、 A ポー トが流路 a に、 B i ポ 一トが流路 b 1 に接続される。
そこで、 次に、 右端にある可動スリーブ 1 1 1 を左方向に移動さ せるときに、 ノヽ。ィロッ ト制御バルブ 2 0 0は、 接続ポート部 2 0 2 から接続ポー ト部 2 0 1 に切換駆動されることになるが、 この切り 換え直前までは、 流路 a 1 と流路 b 1 とには、 P i ポートから一定 油圧の 5 0 %がかかっているので、 切換後において、 流路!) にか かる油圧が 1 0 0 %に立ち上がるのに必要な時間を、 5 0 %分短く することができる。 、
したがって、 パイ 口 ッ ト制御パルプ 2 0 0において、 可動スリー ブ 1 1 1 の停止時に、 ポー ト と ポー トのそれぞれに油圧を 印加するようにしたので、 このよ うなパイ ロッ ト制御バルブ 2 0 0 の制御の工夫によって、 可動ス リーブ 1 1 1を停止状態から移動開 始するまでの立上り時間を短縮することができる。 結果と して、 切 換バルブ 1 0 0における Aポート 1 0 3力 ら Bポート 1 0 4への切 換、 又はその逆の切換に要する時間を短くするこ とができる。 次に、 図 1に示された本実施形態による切換パルプ 1 0 0を、 図 9に示される差動方式の油圧制御回路に適用した第 1の実施形態に ついて、 その具体例を、 図 2に示した。 同図において、 油圧制御回 路に組み込まれた切換パルプ 1 0 0は、 切換バルブ 1 8 として、 切 換機能による記号方式で示した。 油圧シリ ンダに関する油圧制御回 路における速度制御工程と増圧制御工程との油の流れは、 基本的に 変わっていないので、 図 2に示した油圧制御回路における切換パル ブ 1 8以外の各要素は、 図 9の場合と同じものを使用しており、 同 じものには、 同じ符号を付した。
そこで、 本実施形態による切換パルプ 1 8を使用した差動方式の 油圧制御回路の作動について説明する。 切換パルプ 1 8の Pポー ト は、 油圧シリ ンダ 1 1の第 2油圧室 に接続され、 Aポー トは、 第 1油圧室 H i と速度制御パルプ 1 6に接続され、 さ らに、 Bポー トは、 増圧制御パルプ 1 7に接続されているものとする。
先ず、 油圧シリ ンダ 1 1 のピス ト ンロッ ド 1 3を速度制御する場 合には、 従来の差動方式油圧制御回路では、 パルプ 1 4を O N状態 に、 バルブ 1 5を O F F状態に制御して、 油圧源 A C C からの油 を第 1油圧室 H i に注入し、 第 2油圧室 の油を第 1油圧室 H i に戻すようにしていた。 図 2の差動方式油圧制御回路では、 パルプ 1 4の O N状態とパルプ 1 5の O F F状態との機能を実現するため 、 パイ ロ ッ ト制御パルプ 2 0 0を接続ポー ト部 2 0 3に切換駆動し 、 可動スリープ 1 1 1を右方向に移動させる (図 1に示した位置) 。 可動スリーブ 1 1 1が所定位置に停止したならば、 接続ポー ト部 2 0 3から接続ポー ト部 2 0 2に切り換えておく。 この様に、 切換 パルプ 1 8が切換制御されると、 Pポートから第 2油圧室 の油 が、 Aポートを通って第 1油圧室 H i に戻り、 速度制御工程に入る 油圧源 A C Cェ に蓄積された油が、 速度制御用バルブ 1 6を通つ て、 油圧シリ ンダ 1 1の第 1油圧室 H i に入る (この場合、 バルブ 1 6の開度は、 低速である) 。 ピス トンロッ ド 1 3は、 左方向に動 く ので、 第 2油圧室 の油は、 パルプ 1 4を通って第 1油圧室 H ! に入る。 ビス ト ンロ ッ ド 1 3が位置 p x 相当の所へ移動したとき 、 高速射出の指令が出され、 速度制御用パルプ 1 6が急激に開度を 開き (時間は、 0 . 0 1秒) 、 ピス トンロ ッ ド 1 3の速度は、 高速 となる。 油の通路は、 低速の場合と同じである。 ビス トンロ ッ ド 1 3が位置 p 2 相当の所に近づいたときには、 溶融金属 Mの流れ抵抗 が急増するので、 速度は、 急激に低下すると共に、 メ タル圧 P M も 流れ抵抗に比例して、 上昇する。 この時間も、 0 . 0 1秒程度であ る。 油圧制御回路のままの出力は、 ピス トンのロ ッ ド径 dに相当す る出力が最大であり、 増圧メタル圧値 (P M ) には達しない。 従つ て、 位置 p 2 の直前で、 切換パルプ 1 8を作動させ、 ビス トン径 D に相当する出力値が必要となる。
次いで、 図 1 3に示されるメタル圧 P M の特性が得られるよ うに 、 時間 t a まで速度制御工程が続くが、 この時間 t 3 のタイ ミ ング で速度制御工程から増圧制御工程に切り換えられる必要がある。 従 来の差動方式制御回路では、 バルブ 1 4 とバルブ 1 5 とを独立して O N · O F F状態の切換制御を行っていたため、 これらのパルプに 存在する動作パラツキの影響で、 所望するメタル圧 P M が得られな い。
そこで、 図 2に示した油圧制御回路では、 切換パルプ 1 8のパイ 口 ッ ト制御バルブ 2 0 0において、 接続ポー ト部 2 0 2から接続ポ ー ト部 2 0 1への切換制御が行われる。 この切換前では、 接続ポー ト部 2 0 2が接続されていたので、 接続ポー ト部 2 0 1 に切り換え られたとき、 可動スリーブ 1 1 1 は、 加速圧力の付加と、 立上り時 間の短縮との相乗効果によって、 極めて短時間で左方向に移動する ことができ、 Pポート 1 0 2からの油の流れが、 Aポート 1 0 3方 向から Bポート 1 0 4方向に極めて短時間の間に切り換えられる。
ここで、 可動ス リーブ 1 1 1に設けた通路 1 1 2 と通路 1 1 3の 間隔と、 パルプボディ 1 0 1 に設けた Aポー ト 1 0 3 と Bポー ト 1 0 4の間隔とを適宜調整して配設されると、 上述の油に係る流れ方 向の切換途中において、 通路 1 1 2が、 Aポート 1 0 3に整合して いる間に、 通路 1 1 3の開口が Bポー ト 1 0 4に臨む状態が存在す る。 この状態は、 油の流れが、 Aポー ト 1 0 3方向から Bポー ト 1 0 4方向に完全に切り換えられる前に、 図 2の切換パルプ 1 8に示 されるよ うに、 Pポート 1 0 2、 Aポート 1 0 3、 Bポート 1 0 4 のいずれにも連通する中間状態となる。 これによ り、 油の流れ方向 が、 上述した極めて短時間の間においても、 徐々に切り換えられる ことになり、 油の流れを瞬断させることがなく、 円滑な切換を実現 できる。
この様にして、 切換バルブ 1 8の駆動制御によって、 油圧シリ ン ダ 1 1 に係る速度制御工程から増圧制御工程へと切り換えられるこ とになるが、 この切換バルブ 1 8における切換が、 時間 t 3 に合つ たタイ ミ ングで行われるためには、 パイ 口 ッ ト制御パルプ 2 0 0の 制御特性上の遅れを考慮し、 パイ 口 ッ ト制御バルブ 2 0 0への駆動 指令信号は、 時間 t ェ のタイ ミングで入力端子 2 0 7に送信するよ うにする。
そして、 パイ ロ ッ ト制御パルプ 2 0 0が、 接続ポー ト部 2 0 1 に 切換制御されると、 可動ス リーブ 1 1 1が左方向の最終的な所定位 置まで移動し、 時間 t i において、 通路 1 1 2は、 Aポート 1 0 3 と完全に切断され、 通路 1 1 3が Bポート 1 0 4 と完全に整合する ことになる。 切換バルブ 1 8における切換が、 この状態になると,、 第 2油圧室 の油が抜かれる状態となり、 第 1油圧室 11 には、 油圧源 A C C i の油圧がかかることになり、 油圧シリ ンダ 1 1 が、 増圧制御工程に移行する。
以上のよ うに、 第 1の実施形態によれば、 図 2に示した差動方式 油圧制御回路に切換パルプ 1 8 と して、 図 1 に示される構成の切換 バルブ 1 0 0を使用して、 速度制御工程から増圧制御工程に切り換 えるよ うにしたので、 制御用の油の流れを、 短時間で、 しかも、 円 滑に切り換えられ、 図 1 3に示されるような所望のメタル圧 P M の 特性を得ることが可能となり、 切換タイ ミ ングについても、' 正確に 設定することができる。 そのため、 ダイカス トマシンで射出成形さ れる製品の品質を向上でき、 品質管理が容易となる。
これまで、 図 1 に示した本実施形態による切換バルブ 1 0 0を差 動方式の油圧制御回路に適用した場合について、 説明してきたが、 他の方式であるブース ト方式又は 2段油圧源方式の油圧制御回路に 切換パルプ 1 0 0を適用する場合も、 図 2の差動方式油圧制御回路 の場合と同様である。 図 3に、 第 2の実施形態と して、 ブース ト方 式の油圧制御回路の場合、 図 4に、 第 3の実施形態と して、 2段油 圧源方式の油圧制御回路の場合をそれぞれ示した。
この第 2及び第 3の実施形態による油圧制御回路においては、 従 来には、 独立制御されていた 2つのバルブの代わりに、 切換パルプ 1 0 0に置き換えたものであり、 基本的な速度制御工程から増圧制 御工程への切換動作は、 図 2に示した差動方式の油圧制御回路にお ける切換動作と同様であるので、 ここでは、 その説明を省略する。 一方、 第 4の実施形態と して、 図 1 2に示した差動方式と 2段油 圧源方式を組み合わせた複合方式の油圧制御回路において、 図 1 に 示した本実施形態の切換バルブ 1 0 0を適用した場合を、 図 5に示 した。 図 5に示される油圧制御回路は、 図 1 2に示した従来の油圧 制御回路における基本的構成を採用しているが、 バルブ 44 とパル ブ 4 5を、 切換パルプ 5 1 に、 そして、 バルブ 4 6 とパルプ 4 7を 、 切換パルプ 5 2にそれぞれ置き換えていることが特徴である。 図 5では、 切換バルブ 5 1及び 5 2について、 簡略なパルブ記号で示 したが、 それぞれの切換バルブ自体の構成は、 図 1 に示される切換 パルプ 1 0 0 と同じものであり、 図 2に示された切換バルブ 1 8 と 同様の作動記号で表している。
切換パルプ 5 1 に関して、 Pポー ト 1 0 2は、 油圧シリ ンダ 4 1 の第 2油圧室 R 4 に、 Aポート 1 0 3は、 第 1油圧室 H4 に、 そし て、 Bポート 1 0 3は、 油溜めタンクに接続される。 また、 切換パ ルブ 5 2に関して、 Pポー ト 1 0 2は、 第 1油圧室 H4 に、 Aポー ト 1 0 3は、 第 1油圧源 A C C 4 ! に、 そして、 Bポート 1 0 4は 、 第 2油圧源 A C C 4 2 にそれぞれ接続される。
切換バルブ 5 1及び 5 2における個々の切換動作は、 図 1 に示し た切換バルブ 1 0 0 と同様であり、 それぞれの切換制御のために、 パイ ロッ ト制御バルブ 2 0 0が接続されており、 それらのパイ口 ッ ト制御パルプ 2 0 0の切換制御は、 マイ コ ンで生成された駆動指令 信号に基づいて行われる。
油圧シリ ンダ 4 1 を速度制御工程の状態にするには、 切換パルプ 5 2のパイロ ッ ト制御パルプ 2 0 0を接続ポート部 2 0 3の状態に 切換制御し、 第 1油圧源 A C C 4 1 から第 1油圧室 H4 に油を注入 し、 切換バルブ 5 1のパイ ロッ ト制御パルプ 2 0 0において接続ポ ート部 2 0 3の状態に切換制御し、 第 2油圧室 R 4 の油が第 1油圧 室 H 4 に流れ込むようにする。 そして、 各パイ ロ ッ ト制御バルブ 2 0 0は、 接続ポート部 2 0 3から接続ポー ト部 2 0 2の状態に駆動 される。
そこで、 油圧シリ ンダ 4 1 を速度制御工程から増圧制御工程に切 換制御する場合には、 実際の切換タイ ミング時間 t 3 より早めの時 間 t i において、 マイコンから、 各パイ ロ ッ ト制御バルブ 2 0 0に 駆動指令信号を同時に送信する。 そうすると、 切換バルブ 5 1 と 5 2の各パイ ロ ッ ト制御パルプ 2 0 0において、 接続ポート部 2 0 2 から接続ポー ト部 2 0 1の状態へ共に駆動制御される。
このときに、 切換パルプ 5 1 と 5 2において、 可動スリーブ 1 1 1が、 短時間で、 左方向に駆動され、 Pポート 1 0 2、 Aポー ト 1 0 3、 Bポー ト 1 0 4が共に連通状態を経た後、 Pポート 1 0 2 と Bポー トとが完全に連通した状態に切り換えられる。 そこで、 第 2 油圧室 R 4 の油が、 タンクに抜かれる状態となり、 第 1油圧源 A C C 4 ! から高圧の第 2油圧源 A C C 4 2 の油圧が、 第 1油圧室 H 4 に印加される。
この様に、 一連の切換パルプの作動制御によって、 油圧シリ ンダ 4 1 を速度制御工程から増圧制御工程に切り換えるよ うにしたので 、 第 1 の実施形態の場合と同様に、 制御用の油の流れを、 短時間で 、 しかも、 円滑に切り換えられ、 増圧時のよ り高い所望のメタル圧 P M の特性を得ることが可能となり、 切換タイ ミングについても、 正確に設定することができる。 そのため、 ダイカス トマシンで射出 成形される製品の品質を向上でき、 品質管理も容易になる。
そこで、 第 4の実施形態による油圧制御回路における圧力特性を 、 図 6のグラフに示した。 図 6に示したグラフの表示方法は、 図 1 3に示した圧力特性のグラフの場合と同様である。 P H は、 第 1油 圧室 H 4 の油圧を、 P R は、 第 2油圧室 R 4 の油圧を、 そして、 P M は、 金属スリーブ 4内でのメタル圧をそれぞれ示している。 Vは 、 油圧シリ ンダ 4 1 のピス ト ンロ ッ ド 4 3 の移動速度を表している 図 6において、 時間 t 3 力 油圧制御回路における速度制御工程 3 010268 から増圧制御工程に切り換えられるタイ ミングを示しており、 これ らの工程が、 このタイ ミ ングで切り換わるように、 各パイ ロッ ト制 御バルブ 2 0 0に、 時間 t 1 で切換駆動指令が発せられる。
図 6に示された圧力特性と、 図 1 3に示された圧力特性とを比較 したとき、 大きく異なる点は、 増圧制御工程での油圧 P H である。 第 1の実施形態の差動方式においては、 第 1油圧室 H i の油圧が、 油圧源 A C C i に依存するものであつたが、 図 6の第 4の実施形態 による複合方式の場合においては、 第 1油圧室 H 4 に係る油圧は、 時間 t 3 で、 第 1油圧源 A C C 4 ! から第 2油圧源 A C C 4 2 によ る油圧に切り換えられており、 増圧制御工程での油圧 P H は、 第 1 油圧源 A C C 4 1 の油圧よ り高くなる。
そのため、 第 4の実施形態による複合方式の油圧制御回路によれ ば、 増圧制御工程に切換後のメタル圧 P M を、 第 1の実施形態の差 動方式油圧制御回路におけるメタル圧 P M を一層高くすることがで き、 しかも、 増圧に切り換え直後の立ち上がりを急峻にできる。 し たがって、 速度制御工程から増圧制御工程に切り換えたときの、 時 間 t 3 から t 6 までの増圧時間設定値を短くすることができる。 射出成形時の速度制御工程から増圧制御工程への切換に関しては 、 図 1の本実施形態による切換パルプを使用することで、 図 2乃至 図 4に示される第 1乃至第 3の実施形態の油圧制御回路を形成した ことによ り、 切換制御が大幅に改善されたが、 上述した短所は、 除 かれていなかった。 そこで、 第 4の実施形態による油圧制御回路と することによ り、 メタル圧 P M 値の変更幅が大きく、 切換時間を最 も短くでき、 メタル圧 P M の立上りを滑らかにできることとなり、 よ り高性能なダイカス トマシンを提供するこ とができる。
以上の様に、 本発明の射出成形制御方法及びその切換制御装置に よれば、 従来の射出成形の油圧制御回路において、 速度制御工程か ら増圧制御工程に切り換えるために、 独立制御される 2つのパルプ を用いなければならなかったため、 それらのパルブの制御には、 ノ ラツキがあり、 その切換を適切なタイ ミ ングで行う ことができなつ たのに対し、 これら 2つのバルブの切換機能を一つの切換制御装置 に纏めることができたことによ り、 速度制御工程から増圧制御工程 への切換制御が円滑に行われ、 その切換タイ ミングがずれることが ない。
また、 切換制御装置の可動スリープを駆動するパイ ロ ッ ト圧力室 において、 該圧力室の第 1圧力室と第 2圧力室との面積を異ならせ 、 或いは、 可動スリーブの移動開始時のみに加速を付加する加速圧 力部を設けたので、 速度制御工程から増圧制御工程への切換に要す る時間を大幅に短縮することができた。
したがって、 本発明によれば、 ·溶融金属の射出成形時の速度制御 工程から増圧制御工程への切換タイ ミ ングを変更することができ、 その切換を円滑に行う ことができるようになり、 所望するメタル圧 特性を得られるため、 射出成形製品の品質を向上し、 安定した品質 管理を行う ことができる。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 金型による溶融材料の射出成形時において、 該溶融材料に所 定圧力を加える油圧シリ ンダを速度制御工程から増圧制御工程に制 御する射出成形制御方法であって、
速度調整された第 1油流を前記油圧シリ ンダに供給して前記速度 制御工程とする第 1ステップと、
増圧時間設定された第 2油流を前記油圧シリ ンダに供給して前記 増圧制御工程とする第 2ステップと、 を含み、
前記第 1 ステップから前記第 2ステップへの切り換えは、 切換パ ルブが前記第 1油流と前記第 2油流を切換制御することによって行 われる射出成形制御方法。
2 . 前記第 1ステップにおいて、 前記第 1油流は、 油圧源からの 油源流と、 前記油圧シリ ンダの第 2油圧室から前記切換バルブを通 つた第 3油流とが合流して形成され、 前記油圧シリ ンダの第 1油圧 室に供給され、
前記第 2ステップにおいて、 前記第 2油流は、 前記第 1油圧室に 供給される前記油源流であり、 第 4油流が前記第 2油圧室から前記 切換パルプを通って抜かれる請求項 1 に記載の射出成形制御方法。
3 . 前記油圧シリ ンダは、 第 1油圧シリ ンダに結合した第 2油圧 シリ ンダを有し、
前記第 1ステップにおいて、 前記第 1油流は、 油圧源からの油源 流であり、 前記切換バルブを通って前記第 1油圧シリ ンダに供給さ れ、
前記第 2ステップにおいて、 前記第 2油流は、 前記油源流であり 、 前記切換バルブを通って前記第 2油圧シリ ンダに供給される請求 項 1 に記載の射出成形制御方法。
4 . 前記第 1ステップにおいて、 前記第 1油流は、 第 1油圧源か ら前記切換バルブを通って前記油圧シリ ンダに供給され、
前記第 2 ステ ップにおいて、 前記第 2油流は、 第 2油圧源から前 記切換バルブを通って前記油圧シリ ンダに供給される請求項 1 に記 載の射出成形制御方法。
5 . 前記切換バルブは、 同時に切換制御される第 1切換バルブと 第 2切換パルプを有し、
前記第 1 ステ ップにおいて、 前記第 1油流は、 第 1油圧源から前 記第 1切換バルブを通った第 1油源流と、 前記油圧シ リ ンダの第 2 油圧室から前記第 2切換パルプを通った第 3油流とが合流して形成 され、 前記油圧シリ ンダの第 1油圧室に供給され、
前記第 2 ステ ップにおいて、 前記第 2油流は、 第 2油圧源から前 記第 1切換バルブを通って前記油圧シリ ンダに供給される第 2油源 流であり、 前記第 2油圧室から第 4油流が前記第 2切換バルブを通 つて抜かれる請求項 1に記載の射出成形制御方法。
6 . 前記切換バルブは、 第 1ポー ト、 第 2ポー ト及び第 3ポー ト を有する切換バルブ本体と、 該切換バルブ本体内を軸方向に摺動さ れ、 所定間隔で配置された第 1通路及び第 2通路を有する中空の可 動スリーブと備えており、
前記可動スリープが軸方向に搢動されて前記第 2ポート と前記第 1通路とが整合したとき、 前記第 1ポートを介して前記第 2油圧室 からの前記第 3油流が形成され、
前記可動スリ一ブが軸方向に摺動されて前記第 3ポート と前記第 2通路とが整合したとき、 前記第 1ポートを介して前記第 2油圧室 からの前記第 4油流が形成される請求項 2に記載の射出成形制御方 法。
7 . 第 1ポー ト、 第 2ポー ト及び第 3ポー トのいずれか 2つのポ 一ト間を通過する油流を切換制御する制御装置であって、
前記第 1ポー ト、 前記第 2ポート及び前記第 3ポー トを有するパ ルプ本体と、
前記パルプ本体内で、 該本体の内面と接して軸方向に摺動でき、 該軸方向に所定距離だけ離れた第 1通路及び第 2通路を有する中空 の可動ス リーブと、
前記パルプ本体内に、 前記可動ス リーブを軸方向に摺動させるパ イ ロ ッ ト圧力部とを有し、
前記可動スリーブが前記所定距離だけ軸方向に摺動されて、 前記 第 1通路又は前記第 2通路が、 前記 2つのポート のどちらかに整合 したとき、 前記油流が切り換えられる制御装置。
8 . 前記パイ ロッ ト圧力部は、 前記バルブ本体の内面と前記可動 スリーブの外面とで形成される圧力室を有し、
前記可動ス リーブの外面に、 前記圧力室を第 1圧力室と第 2圧力 室に分けるビス トンを有し、
前記第 1圧力室と前記第 2圧力室の各々に通ずる第 1流路と第 2 流路を配設した請求項 7に記載の制御装置。
9 . 前記第 1流路から前記第 1圧力室に油流を供給したとき、 前 記可動スリーブがー方の軸方向に摺動されて、 前記第 1通路が前記 第 2ポートに整合し、
前記第 2流路から前記第 2圧力室に油流を供給したとき、 前記可 動ス リーブが他方の軸方向に搢動されて、 前記第 2通路が前記第 3 ポー トに整合する請求項 8に記載の制御装置。
1 0 . 前記パイ ロ ッ ト圧力部において、 前記ピス ト ンの前記第 2 圧力室に係る面積を前記第 1圧力室に係る面積よ り小さく した請求 項 8に記載の制御装置。
1 1 . 前記パイ ロ ッ ト圧力部において、 前記第 2圧力室の形成に 寄与する前記可動スリ一ブの摺動外面を、 前記パルプ本体の内面に 近づけた請求項 1 0に記載の制御装置。
1 2 . 前記バルブ本体は、 該本体の端部において、 軸方向端に停 止していた前記可動スリ一ブが摺動開始するときに加速圧力を付加 する加速圧力部を有する請求項 1 0に記載の制御装置。
1 3 . 前記加速圧力部は、 前記可動ス リーブ端に当接する板体を 支持し、 軸方向に駆動されるピス ト ンを有し、
前記ビス ト ンは、 前記第 2流路に連通する第 3流路で供給される 油流によって、 所定距離だけ前記軸方向に限定的に駆動される請求 項 1 2に記載の制御装置。
1 4 . 前記第 1流路又は前記第 2流路を通じて前記パイ口 ッ ト圧 力部に一定圧力の油流を供給するパイ 口 ッ ト制御パルプを備えた請 求項 8に記載の制御装置。
1 5 . 前記パイロ ッ ト制御バルブは、 第 1乃至第 3接続ポー ト部 を有し、
前記第 1接続ポー ト部が選択されると、 前記第 2流路に前記油流 が供給され、
前記第 2接続ポー ト部が選択されると、 前記第 1流路及び第 2流 路に前記油流が共に供給され、
前記第 3接続ポー ト部が選択されると、 前記第 1流路に前記油流 が供給されることを特徴とする請求項 1 4に記載の制御装置。
1 6 . 前記第 1乃至第 3接続ポー ト部は、 切換指令に基づいて電 磁駆動部により選択駆動される請求項 1 5に記載の制御装置。
1 7 . 前記第 1ポー トが、 溶融材料を射出成形する油圧シリ ンダ の第 2油圧室に接続され、
前記第 2ポートが、 油圧源に速度制御弁を介して接続されている 前記油圧シリ ンダの第 1油圧室に接続され、 前記第 3ポートが、 増圧時間制御弁を介してタンクに接続され、 前記可動ス リーブが摺動されて前記第 1通路を前記第 2ポートに 整合したとき、 前記油圧シリ ンダによる前記射出成形時の速度制御 工程とし、
前記可動ス リーブが反対方向に摺動されて前記第 2通路を前記第 3ポートに整合したとき、 前記第 2油圧室に前記油圧源のみが接続 され、 前記油圧シリ ンダによる前記射出成形時の増圧制御工程とす る請求項 7に記載の制御装置。
1 8 . 前記第 1ポートが、 油圧源に接続され、
前記第 2ポートが、 速度制御弁を介して、 溶融材料を射出成形す る第 1油圧シリ ンダの第 1油圧室に接続され、
前記第 3ポートが、 増圧時間制御弁を介して前記第 1油圧シリ ン ダに結合した第 2油圧シリ ンダの第 2油圧室に接続され、
前記可動スリープが摺動されて前記第 1通路を前記第 2ポー トに 整合したとき、 前記第 1油圧シリ ンダによる前記射出成形時の速度 制御工程とし、
前記可動ス リーブが反対方向に搢動されて前記第 2通路を前記第 3ポートに整合したとき、 前記第 2油圧シリ ンダによる前記射出成 形時の増圧制御工程とする請求項 7に記載の制御装置。
1 9 . 前記第 1ポートが、 前記油圧シリ ンダに接続され、 前記第 2ポートが、 速度制御弁を介して第 1油圧源に接続され、 前記第 3ポートが、 増圧時間制御弁を介して第 2油圧源に接続さ れ、
前記可動スリーブが摺動されて前記第 1通路を前記第 2ポー トに 整合したとき、 前記第 1油圧シリ ンダによる前記射出成形時の速度 制御工程とし、
前記可動ス リーブが反対方向に摺動されて前記第 2通路を前記第 3ポートに整合したとき、 前記第 2油圧シリ ンダによる前記射出成 形時の増圧制御工程とする請求項 7に記載の制御装置。
2 0 . 前記第 1ポー ト、 前記第 2ポート及び前記第 3ポー トと、 前記第 1通路及び前記第 2通路を有する前記可動ス リーブとをそれ ぞれ含み、 該可動スリーブが同時に駆動される第 1切換制御装置と 第 2切換制御装置を有し、
前記第 1切換制御装置の第 1ポートを、 溶融材料を射出成形する 油圧シリ ンダの第 1油圧室に接続し、
前記第 1切換制御装置の第 2ポートを、 速度制御弁を介して第 Γ 油圧源に接続し、
前記第 1切換制御装置の第 3ポー トを、 増圧時間制御弁を介して 第 2油圧源に接続し、
前記第 2切換制御装置の第 1 ポートを、 前記油圧シリ ンダの第 2 油圧室に接続し、
前記第 2切換制御装置の第 2ポートを、 前記油圧シリ ンダの第 1 油圧室に接続し、
前記第 2切換制御装置の第 3ポー トを、 タンクに接続し、 前記第 1及び第 2切換制御装置の前記各可動スリーブが共に摺動 されて前記各第 1通路を前記各第 2ポートに整合したとき、 前記第 1油圧シリ ンダによる前記射出成形時の速度制御工程と し、
前記第 1及び第 2切換制御装置の前記各可動ス リーブが共に反対 方向に摺動されて前記各第 2通路を前記各第 3ポートに整合したと き、 前記油圧シリ ンダによる前記射出成形時の増圧制御工程とする 請求項 7に記載の制御装置。
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