JP2001121576A - プラスチック成形材料を多成分射出成形する方法および装置 - Google Patents

プラスチック成形材料を多成分射出成形する方法および装置

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JP2001121576A JP2000303056A JP2000303056A JP2001121576A JP 2001121576 A JP2001121576 A JP 2001121576A JP 2000303056 A JP2000303056 A JP 2000303056A JP 2000303056 A JP2000303056 A JP 2000303056A JP 2001121576 A JP2001121576 A JP 2001121576A
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plastic
plunger
closure
injection mold
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Norbert Bielich
ノルベルト、ビーリヒ
Helmut Eckart
ヘルムート、エッカルト
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Battenfeld GmbH
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型キャビティの種々の位置で圧力比が均一
である、プラスチック成形材料を多成分射出成形するた
めの方法および装置。 【解決手段】 a)第1のプラスチック成分をプランジ
ャー状閉鎖部によって劃定されている溶融液捕集室中に
導入し;b)引続き第2のプラスチック成分を溶融液捕
集室中に導入し;c)溶融液捕集室中に蓄積されたプラ
スチック溶融液を射出成形用金型内に放出させる際に、
プラスチック成形品を形成させるためのプラスチック成
分を射出成形用金型内に注入することにより、プラスチ
ック成形材料を多成分射出成形するための方法の場合
に、溶融液捕集室のプランジャー状閉鎖部を上記工程
c)によりプラスチック溶融液を放出させる際に、この
プランジャー状閉鎖部が射出成形用金型のキャビティ壁
の一部を構成するように変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
品を形成させるための少なくとも2つの異なるプラスチ
ック成分を射出成形用金型内に注入することにより、プ
ラスチック成形材料を多成分射出成形するための方法に
関し、この場合この方法は、次の工程:a)第1のプラ
スチック成分をプランジャー状閉鎖部によって劃定され
ている溶融液捕集室中に導入する工程;b)引続き第2
のプラスチック成分を溶融液捕集室中に導入する工程;
c)溶融液捕集室中に蓄積されたプラスチック溶融液を
射出成形用金型内に放出させる工程を有する。
【0002】更に、本発明は、プラスチック成形材料を
多成分射出成形するための装置に関する。
【0003】
【従来の技術】上位概念に記載された方法および装置
は、ドイツ特許出願公開第2259818号公報の記載
から公知である。このドイツ特許出願公開公報の場合に
は、2個以上の可塑化単位装置中で異なるプラスチック
材料は溶融され、特別に制御可能な多成分噴射ノズルを
介して射出成形用金型内に注入される。この場合、この
ノズルは、各プラスチック成分の個々の溶融液流の正確
な制御を実現させるために、まさに複雑な構造を有して
いる。
【0004】その他の点では、プラスチックを射出成形
するための別の溶融液注入装置は、公知技術水準におい
て十分に公知である。例えば、WO 98/09768
には、可塑化/注入単位装置からのプラスチック溶融液
のとにかく通常の直接の注入の代わりに、溶融液を収容
室中に導入し、引続きこの溶融液をプランジャーを用い
て金型キャビティ内に圧入するような射出成形装置が開
示されている。それによって、溶融液中での運転圧力の
減少が達成される。この国際特許出願公開公表に記載さ
れた解決は、射出操作に必要とされるプラスチック溶融
液の収容のための収容室を示しており、この場合プラス
チックは、加熱された通路を通して供給スピンドルによ
り管内に押しやられ、次にプランジャーにより収容室中
に押し込められる。引続き、収容単位装置は、第2の位
置にずらされ、この位置で収容室は、金型の開口と整合
される。次に、この第2の位置で、第2のプランジャー
は、プラスチック溶融液を金型キャビティ内に圧入す
る。
【0005】また、この特殊な公知の解決の場合と同様
に、一般に射出成形の場合には、常に一定の流路の長さ
に亘ってプラスチック材料は、金型内に導入されなけれ
ばならない。レオロジーおよびそのつどの充填技術に基
づいて、注入個所では、溶融液の注入のために高い圧力
を施こさなければならず、次いでこの圧力は、流路に沿
って明らかに減少される。流路端部では、圧力損失のた
めに注入個所よりも明らかに少ない圧力が起こる。流路
によるこの圧力損失は、流路端部でも必要な圧力水準が
存在することを保証するために、注入個所で極めて高い
圧力が必要とされるという結果を生じ、この場合この圧
力水準は、金型キャビティの完全な充填に必要とされ
る。
【0006】流路が長い場合に明らかとなる高い圧力損
失を最少にするために、通常、成形材料も数回注入され
る。即ち、金型キャビティは、多数の注入個所を備えて
いる。しかし、異なる流れ前面が衝突する個所で、成形
品の機械的な弱体化を惹起する結合継目が形成されるこ
とは、不利である。更に、多数の注入個所によって金型
キャビティの種々の位置で著しく異なる圧力比が存在す
ることは、欠点である。
【0007】このための救済策として、金型内の内圧を
減少させるという目的をもつ方法は、公知である。この
種の方法は、浸漬端部を備えた金型(Tauchkanten-Werk
zeugen)を用いて作業される注入型押技術(Spritzprae
getechnik)である。即ち、例えば増大された肉厚で望
ましいプラスチック材料が注入され、次に射出成形機の
閉鎖機構により金型は係合される。肉厚は、型押過程を
実施することによって減少される。それによって、均一
の型押圧力を、流路端部に向かっても保証することが可
能になる。別の方法の場合には、注入過程は、最初に僅
かな肉厚で開始され;次に、プラスチック材料を金型キ
ャビティ内に注入する場合には、成形品の肉厚は、望ま
しい成形材料が完全に注入されるまで拡大される。引続
き、閉鎖力が金型上にもたらされ、肉厚は、望ましい寸
法に減少される。
【0008】1つのプラスチック成分の加工ならびに多
数のプラスチック成分の加工に関連して、全ての公知方
法の場合には、金型キャビティ内でできるだけ少ない圧
力および不変の圧力を保証するために、特殊な金型技術
および/または処理経過が必要とされることは、不利で
ある。これは、まさに多大な装置的費用および処理技術
的費用が必要であることをまねく。更に、場合によって
は成形品の幾何学的寸法に関連する制限を許容すべきこ
ととなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、公知の欠点を回避させるかまたは少なくとも減少さ
せる、多数のプラスチック成分からなるプラスチック成
形材料を射出成形するための方法およびそれに属する装
置を得ることである。即ち、公知の注入型押技術の欠点
を許容する必要なく、公知の注入型押技術の利点が利用
されるはずである。更に、存在する射出成形機を多大な
費用なしに相応して再設定することができることは、注
目に値するはずである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による前記課題の
解決は、方法の記載によれば、溶融液捕集室(2)のプ
ランジャー状閉鎖部(3)を、上記工程c)によりプラ
スチック溶融液を放出させる際に、このプランジャー状
閉鎖部が射出成形用金型(1)のキャビティ壁面(4)
の一部を構成するように変位させることによって特徴付
けられる。
【0011】即ち、本発明の基本思想は、注入すべき個
々の溶融液成分を最初に捕集室中に蓄積させることを目
指すことであり、この場合この捕集室は、プランジャー
面によって劃定されている。引続き、金型キャビティ内
への溶融液の注入の場合には、プランジャーは、最終的
に固有の金型キャビティの範囲を形成するように変位さ
れる。この場合、プランジャー面は、注入圧力が均一に
分布しうる(プランジャー変位方向に考えて投影され
た)面の一定の割合を形成する。それによって、金型キ
ャビティ内で圧力分布の均質化が生じる。必要とされる
注入圧力は、減少されてもよく、このことは、冒頭に記
載された欠点を回避させるかまたは少なくとも減少させ
る。
【0012】また、上記工程b)の後および記載された
工程c)の前にさらに第1のプラスチック成分(K1)
を溶融液捕集室(2)中に導入することを設けてもよ
い。即ち、この場合には、プラスチック材料の積層1−
2−1が存在する。
【0013】本発明によれば、溶融液捕集室(2)のプ
ランジャー状閉鎖部(3)は、射出成形用金型(1)内
へのプラスチック溶融液の放出の開始前に最終位置
(9)に存在するように設けられている。
【0014】正確な制御および調節は、本発明による方
法の場合には、一定の意味を生じるが;しかし、これ
は、公知技術水準の通常の射出成形装置を用いて簡単に
実施されることができる。この場合には、有利に射出成
形用金型(1)内への溶融液捕集室(2)中に蓄積され
たプラスチック溶融液の放出が少なくとも断続的に制御
されるかまたは調節されることが設けられている。好ま
しくは、この調節もしくは制御は、溶融液捕集室(2)
中の溶融液圧力に応じて行なわれる。更に、調節もしく
は制御は、時間、方法または圧力に応じて行なうことが
できる。
【0015】好ましくは、射出成形用金型(1)内への
溶融液捕集室(2)中に蓄積されたプラスチック溶融液
の放出後の溶融液に対する保持圧力は、溶融液捕集室
(2)のプランジャー状閉鎖部(3)上にもたらされ
る。
【0016】1つの方法の改善は、溶融液捕集室(2)
のプランジャー状閉鎖部(3)が温度調節されることに
より明らかになる。この場合には、意図的な加熱ならび
に冷却がこれに該当する。
【0017】また、本方法は、特殊な完成法と組み合わ
せてもよい。この場合には、特に射出成形用金型(1)
内への溶融液捕集室(2)中に蓄積されたプラスチック
溶融液の放出の際に、この射出成形用金型に位置した薄
片が後放出可能なように設けられている。また、射出成
形用金型(1)内への溶融液捕集室(2)中に蓄積され
たプラスチック溶融液の放出の際に、この射出成形用金
型に位置した繊維材料が後放出することも可能である。
【0018】最後に、また型押技術を使用することも可
能であり;この場合には、射出成形用金型(1)内への
溶融液捕集室(2)中に蓄積されたプラスチック溶融液
の放出後に、プランジャー状閉鎖部(3)によって型押
過程が実施される。
【0019】プラスチック成形材料を多成分射出成形す
るための本発明による装置は、次の構成成分: − 2つのプラスチック材料(K1、K2)を可塑化す
るための少なくとも2個の可塑化単位装置(5、1
5)、 − 可塑化単位装置(5、15)によって得られるプラ
スチック溶融液(K1、K2)を捕集する溶融液捕集室
(2)および − 金型キャビティ(10)を有する射出成形用金型
(1)を備えている。
【0020】本発明によれば、溶融液捕集室(2)は、
プランジャー状閉鎖部(3)によって劃定されており、
このプランジャー状閉鎖部は、射出成形用金型(1)の
キャビティ壁面(4)の少なくとも一部を構成するよう
に形成されていることが設けられている。
【0021】好ましくは、溶融液捕集室(2)のプラン
ジャー状閉鎖部(3)の範囲内で温度調節するための装
置(11)が配置されていることが設けられている。
【0022】更に、正確な制御もしくは調節のために
は、溶融液流路(6、7)中に、プラスチック溶融液の
貫流を中断および解除することができる弁装置(12)
が配置されていることが設けられている。
【0023】好ましくは、1つの構造的実施形式が考慮
されており、この場合、溶融液捕集室(2)のプランジ
ャー状閉鎖部(3)は、スクリューシリンダー(13)
の端部として構成されており、このスクリューシリンダ
ー内には、スクリューシリンダー内で軸方向に変位可能
であるように配置された可塑化/押出スクリュー(8)
が配置されている。更に、スクリューシリンダー(1
3)が可動装置(14)と接続されており、この可動装
置を用いてスクリューシリンダー(13)が、射出成形
用金型(1)と相対的に可動されうることは、好まし
い。
【0024】キャビティ内の圧力の減少は、プランジャ
ー状閉鎖部(3)の投影面積(AK)が、このプランジ
ャー状閉鎖部の変位方向(R)において、変位方向
(R)での全キャビティ壁面(4)の投影面積(AG)
の少なくとも0.5%、有利に少なくとも5%の割合で
あることにより、特に有利に実現される。
【0025】本発明による解決の実施例は、図面に示さ
れている。
【0026】
【実施例】図1に示されている射出成形装置は、本発明
による方法の実施を可能にする。射出成形用金型1は、
公知方法でキャビティ10を包囲し、このキャビティ内
には、プラスチック材料が注入される。第1のプラスチ
ック成分K1は、第1の可塑化単位装置5によって溶融
され、この場合には、公知方法でスクリュー8は、押出
スクリューとしてスクリューシリンダー13中に配置さ
れている。
【0027】スクリュー8の”前方”のスクリュー前室
は、溶融液捕集室を形成し、この溶融液捕集室から溶融
液K1は、溶融液流路6を介して固有の溶融液捕集室2
中に溢流することができる。これは、制御された方法も
しくは調節された方法で弁装置12によって行なうこと
ができるが、しかし、この装置は、必ずしも必要ではな
い。
【0028】同様に、他の溶融液流路7を介して第2の
可塑化されたプラスチック材料K2は、プランジャー状
閉鎖部3の前方に移送され、同時に制御されたかまたは
調節された方法で他の弁12を通して移送される。この
材料自体は、第2の可塑化単位装置15中で後処理され
る。
【0029】スクリューシリンダー13は、プランジャ
ー状閉鎖部3として構成されている。即ち、スクリュー
シリンダー13を特に可動装置14によって変位させる
場合には、スクリューシリンダー13の端部は、プラン
ジャーとして詳細には図示されていない円筒状ブッシュ
中で作用し、この場合この円筒状ブッシュは、射出成形
用金型1内に組み込まれている。従って、溶融液は、溶
融液捕集室2からキャビティ10中に移送される。
【0030】プランジャー状閉鎖部3の少なくとも断続
的な温度調節のためには、装置11が役立つ。この装置
は、意図的な加熱ならびに冷却を実現させ、このこと
は、具体的な個々の場合には、レオロジーおよび加工す
べきプラスチックに依存する。
【0031】図1は、早期の処理状態を表わす:既に、
第1の種類の溶融液(K1)は、スクリュー8によって
可塑化され、スクリュー前室中に蓄積された。好ましく
は、このことは、図示されていないが、プランジャー状
閉鎖部3は、最初に、閉鎖部3がキャビティ壁面4と密
接に閉鎖される(即ち、完全に”結合される”)ような
位置に存在する。溶融液が流路6を介してスクリュー前
室から溶融液捕集室2中に溢流する程度に、プランジャ
ー状閉鎖部3は、”右向きに”可動し、したがって溶融
液に必要とされる体積は、プランジャー状閉鎖部3の前
方で形成される。これは、プランジャー状閉鎖部3が第
1の中間位置に存在するまでの長さで行なわれる。この
状態は、図1に示されており;今や、溶融液捕集室2中
の第1のプラスチック溶融液に対して設けられた量が存
在する。
【0032】図2においては、別の種類のプラスチック
溶融液(K2)が流路7を介して第2の可塑化単位装置
15から溶融液捕集室2中に搬出されたことを認めるこ
とができる。従って、今や捕集室中の2つのプラスチッ
ク層、材料K1からなる第1の層および”その後方に”
材料K2からなる層が存在する。この場合、プランジャ
ー状閉鎖部3は最終位置9にある。
【0033】溶融液捕集室2中への各溶融液成分の射
出、即ち注入は行なうことができるが、しかし、全く同
様に各スクリューの可塑化運動により直接に成分の貫入
も行なうことができることは、端部の状態から注目する
ことができるであろう。これら双方の方法は、公知技術
水準それ自体として公知である。
【0034】図3においては、プランジャーがスクリュ
ーシリンダー13の端部で最終位置9から”左向きに”
方向Rに変位され、それによって溶融液捕集室2中に押
し込められた溶融液層がキャビティ10内に注入された
ことを認めることができる。キャビティ10内で望まし
い二層の複合体が形成される。
【0035】図3から認めることができるように、プラ
ンジャー状閉鎖部3の面積AKは、注入すべき成形材料
の全投影面積AGの多大の部分である。それによって、
プランジャー面3によりもたらされる圧力は、公知技術
水準よりもはるかに良好な形式で成形材料の全投影面積
に亘って均一に分布する。
【0036】更に、この図3においては、プランジャー
状閉鎖部3が第2の成分だけを有するけれども、生じる
成形材料は、十分に第1の成分によって包囲されている
ことを認めることができ、このことは、或る使用の場合
には、不利であると評価されうる。
【0037】図4においては、この欠点は、克服するこ
とができることを認めることができる:溶融液捕集室2
中への第1のプラスチック成分の導入および引続く第2
のプラスチック成分の導入の後、再度、第1のプラスチ
ック成分が導入される。即ち、第1のプラスチック成
分、第2のプラスチック成分および再度の第1のプラス
チック成分からなる層複合体が存在する。この層複合体
を記載された方法でプランジャー状閉鎖部3を用いてキ
ャビティ10内に導入する場合には、図5に示された溶
融液分布が明らかになり、この場合この溶融液分布は、
第2のプラスチック材料が第1のプラスチック溶融液に
よって完全に包囲されていることを示す。溶融液分布の
図6に示された五層の構造は、プランジャー状閉鎖部3
の相応する温度処理によって達成される。
【0038】勿論、本発明による方法は、2つを上廻る
プラスチック成分を加工する場合にも全く同様に使用さ
れてよい。例示的に、図7においては、全体で3つの異
なる材料K1、K2およびK3を加工することができる
ことを認めることができる。軸線方向にプランジャー状
閉鎖部3と一緒に配置された可塑化単位装置と共に、2
個の他の可塑化単位装置が設けられており、これらの可
塑化単位装置は、”上向き”および”下向き”に軸線方
向に配置されたスクリューシリンダーに取り付けられて
いる。相応する溶融液流路は、プランジャー状の端部3
の前方で各溶融液成分の輸送に役立つ。
【0039】図8および図9においては、図1に一般的
に示された弁装置12を実現させるために、プランジャ
ー状閉鎖部3には、特殊なマッシュルーム弁16を装備
させることができることを認めることができる:弁16
を相応して軸線方向に位置決めすることによって、溶融
液流路6は、解除も閉鎖もされる。
【0040】図10に示された解決の場合には、特に有
利に経済的に客観的な概念が使用される。この図10に
おいては、2個の射出成形用金型1に相応する溶融液分
配装置を介して異なる成分K1およびK2の溶融液を供
給することを認めることができる。それによれば、2個
以上のキャビティに同時に溶融液を供給することができ
る。また、勿論、この場合には、図示されていないが、
図10の解決の範囲内で2つの異なる注入個所を同一の
キャビティに備えさせることも可能である。それによっ
て、特に大型の成形品の場合には、大きな成形材料面積
に亘って均一な圧力比が占めることを達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の処理工程の間の射出成形装置を示す略示
断面図。
【図2】後の処理工程の間の射出成形装置を示す略示断
面図。
【図3】他の後の処理工程の間の射出成形装置を示す略
示断面図。
【図4】変法の場合の注入前の射出成形装置の状態を示
す略示断面図。
【図5】後の処理時点での図4に記載の変法の1実施態
様を示す略示断面図。
【図6】後の処理時点での図4に記載の変法の他の実施
態様を示す略示断面図。
【図7】3つの異なるプラスチック成分を装入する際の
注入プランジャーを認めることができる射出成形装置の
部分を示す略示断面図。
【図8】好ましい弁部材を有する注入プランジャーの端
部の1つの状態を示す略示断面図。
【図9】好ましい弁部材を有する注入プランジャーの端
部の他の状態を示す略示断面図。
【図10】2つの射出成形用金型に使用される本発明に
よる概念を示す略示断面図。
【符号の説明】
1 射出成形用金型、 2 溶融液捕集室、 3 プラ
ンジャー状閉鎖部、4 キャビティ壁面、 5 第1の
可塑化単位装置、 6 溶融液流路、 7溶融液流路、
8 スクリュー、 9 最終位置、 10 キャビテ
ィ、 11温度調節するための装置、 12 弁装置、
13 スクリューシリンダー、14 可動装置、 1
5 第2の可塑化単位装置、 16 マッシュルーム
弁、 K1 第1のプラスチック成分、 K2 第2の
プラスチック成分、 K3第3のプラスチック成分、
R プランジャー状閉鎖部の変位方向、 AKプランジ
ャー状閉鎖部の面積、 AG 全キャビティ壁面の面積

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程: a)第1のプラスチック成分(K1)をプランジャー状
    閉鎖部(3)によって劃定されている溶融液捕集室
    (2)中に導入する工程; b)引続き第2のプラスチック成分(K2)を溶融液捕
    集室(2)中に導入する工程; c)溶融液捕集室(2)中に蓄積されたプラスチック溶
    融液を射出成形用金型(1)内に放出する工程を有し、
    プラスチック成形品を形成するための少なくとも2種類
    の異なるプラスチック成分(K1、K2)を射出成形用
    金型(1)内に注入することにより、プラスチック成形
    材料を多成分射出成形する方法において、溶融液捕集室
    (2)のプランジャー状閉鎖部(3)を、上記工程c)
    によりプラスチック溶融液を放出させる際に、このプラ
    ンジャー状閉鎖部が射出成形用金型(1)のキャビティ
    壁(4)の一部を構成するように変位させることを特徴
    とする、プラスチック成形材料を多成分射出成形する方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の工程b)の後および工程
    c)の前にさらに第1のプラスチック成分(K1)を溶
    融液捕集室(2)中に導入することを特徴とする、請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 溶融液捕集室(2)のプランジャー状閉
    鎖部(3)を射出成形用金型(1)内へのプラスチック
    溶融液の放出の開始前に最終位置(9)に存在させるこ
    とを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 射出成形用金型(1)内への溶融液捕集
    室(2)中に蓄積されたプラスチック溶融液の放出を少
    なくとも断続的に制御するかまたは調節することを特徴
    とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 調節もしくは制御を溶融液捕集室(2)
    中の溶融液圧力に応じて行なうことを特徴とする、請求
    項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 調節もしくは制御を時間、方法または圧
    力に応じて行なうことを特徴とする、請求項4または5
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 溶融液捕集室(2)中に蓄積されたプラ
    スチック溶融液を射出成形用金型(1)内へ放出した後
    の溶融液に対する保持圧力を溶融液捕集室(2)のプラ
    ンジャー状閉鎖部(3)上にもたらすことを特徴とす
    る、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 溶融液捕集室(2)のプランジャー状閉
    鎖部(3)を少なくとも断続的に温度調節することを特
    徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 射出成形用金型(1)内への溶融液捕集
    室(2)中に蓄積されたプラスチック溶融液の放出の際
    に、この射出成形用金型に位置した薄片を後放出するこ
    とを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 射出成形用金型(1)内への溶融液捕
    集室(2)中に蓄積されたプラスチック溶融液の放出の
    際に、この射出成形用金型に位置した繊維材料を後放出
    することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか
    1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 射出成形用金型(1)内への溶融液捕
    集室(2)中に蓄積されたプラスチック溶融液の放出後
    に、プランジャー状閉鎖部(3)によって型押過程を実
    施することを特徴とする、請求項1から10までのいず
    れか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 − 2種類のプラスチック材料(K
    1、K2)を可塑化するための少なくとも2個の可塑化
    単位装置(5、15)、 − 可塑化単位装置(5、15)によって得られるプラ
    スチック溶融液(K1、K2)を捕集する溶融液捕集室
    (2)および − 金型キャビティ(10)を有する射出成形用金型
    (1)を備えた、請求項1から11までのいずれか1項
    に記載の方法を実施するための、プラスチック成形材料
    を多成分射出成形するための装置において、溶融液捕集
    室(2)がプランジャー状閉鎖部(3)によって劃定さ
    れており、このプランジャー状閉鎖部が射出成形用金型
    (1)のキャビティ壁面(4)の少なくとも一部を構成
    するように形成されていることを特徴とする、請求項1
    から11までのいずれか1項に記載の方法を実施するた
    めの、プラスチック成形材料を多成分射出成形するため
    の装置。
  13. 【請求項13】 溶融液捕集室(2)のプランジャー状
    閉鎖部(3)の範囲内に温度調節するための装置(1
    1)が配置されていることを特徴とする、請求項12記
    載の装置。
  14. 【請求項14】 溶融液流路(6、7)中に、プラスチ
    ック溶融液の貫流を中断および解除することができる弁
    装置(12)が配置されていることを特徴とする、請求
    項12または13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 溶融液捕集室(2)のプランジャー状
    閉鎖部(3)がスクリューシリンダー(13)の端部と
    して構成されており、このスクリューシリンダー内に
    は、スクリューシリンダー内で軸方向に変位可能である
    ように配置された可塑化/押出スクリュー(8)が配置
    されていることを特徴とする、請求項12から14まで
    のいずれか1項に記載の装置。
  16. 【請求項16】 スクリューシリンダー(13)が可動
    装置(14)と接続されており、この可動装置によりス
    クリューシリンダー(13)が、射出成形用金型(1)
    に対して可動をされることを特徴とする、請求項15記
    載の装置。
  17. 【請求項17】 プランジャー状閉鎖部(3)の投影面
    積(AK)が、このプランジャー状閉鎖部の変位方向
    (R)において、変位方向(R)での全キャビティ壁面
    (4)の投影面積(AG)の少なくとも0.5%、好ま
    しくは少なくとも5%の割合であることを特徴とする、
    請求項12から16までのいずれか1項に記載の装置。
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