JPH09277339A - 油圧シリンダの速度制御方法 - Google Patents
油圧シリンダの速度制御方法Info
- Publication number
- JPH09277339A JPH09277339A JP8094531A JP9453196A JPH09277339A JP H09277339 A JPH09277339 A JP H09277339A JP 8094531 A JP8094531 A JP 8094531A JP 9453196 A JP9453196 A JP 9453196A JP H09277339 A JPH09277339 A JP H09277339A
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- hydraulic
- flow rate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的簡単な構造で安定した速度制御が達成
され、かつ、停電等の緊急時に流量調整弁内のスプール
が自動的に流路を閉止する位置に移動して流路を遮断す
る油圧シリンダの速度制御方法を提供するものである。 【解決手段】 ランアラウンド回路を備えた油圧シリン
ダへの作動油の油圧源からの流入量と該ランアラウンド
回路からの該油圧シリンダへの戻り作動油の流入量を合
流させた後の経路に設けた単一のスプールを保有した単
一の流量制御弁を介して、該油圧シリンダへの作動油の
流量を制御するようにした。
され、かつ、停電等の緊急時に流量調整弁内のスプール
が自動的に流路を閉止する位置に移動して流路を遮断す
る油圧シリンダの速度制御方法を提供するものである。 【解決手段】 ランアラウンド回路を備えた油圧シリン
ダへの作動油の油圧源からの流入量と該ランアラウンド
回路からの該油圧シリンダへの戻り作動油の流入量を合
流させた後の経路に設けた単一のスプールを保有した単
一の流量制御弁を介して、該油圧シリンダへの作動油の
流量を制御するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、ダイカ
ストマシンや射出成形機などの射出シリンダとして使用
される油圧シリンダの速度制御方法に関するものであ
る。
ストマシンや射出成形機などの射出シリンダとして使用
される油圧シリンダの速度制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば、ダイカストマシン
の射出シリンダの油圧回路に、実公昭61−40996
号公報、特公平2−34708号公報に記載されている
流量調整弁を組み込んで使用するが知られている。この
流量調整弁は、1個のコンパクトな弁で低速射出用の流
量調整弁と開閉弁および高速射出用の4つの弁を兼ね備
え、比較的小さな駆動力と弁開状態保持力により、円滑
な素早い動作を行ない得るものであり、それなりに実用
価値の高いものである。
の射出シリンダの油圧回路に、実公昭61−40996
号公報、特公平2−34708号公報に記載されている
流量調整弁を組み込んで使用するが知られている。この
流量調整弁は、1個のコンパクトな弁で低速射出用の流
量調整弁と開閉弁および高速射出用の4つの弁を兼ね備
え、比較的小さな駆動力と弁開状態保持力により、円滑
な素早い動作を行ない得るものであり、それなりに実用
価値の高いものである。
【0003】一方、従来より、ダイカストマシン等の射
出シリンダ装置には、油圧源からシリンダのヘッド側室
に供給する作動油の量を節約し、出来るだけ少ない作動
油でピストンを前進させるために、ロッド側室とヘッド
側室を結ぶランアラウンド回路を設け、前進動作時にロ
ッド側室から排出される作動油をヘッド側室へ戻し、ア
キュムレータや油圧ポンプ等の油圧源から送られてくる
作動油とともにピストンを前進させるようにしているこ
とが知られている。
出シリンダ装置には、油圧源からシリンダのヘッド側室
に供給する作動油の量を節約し、出来るだけ少ない作動
油でピストンを前進させるために、ロッド側室とヘッド
側室を結ぶランアラウンド回路を設け、前進動作時にロ
ッド側室から排出される作動油をヘッド側室へ戻し、ア
キュムレータや油圧ポンプ等の油圧源から送られてくる
作動油とともにピストンを前進させるようにしているこ
とが知られている。
【0004】そして、従来は、前記流量調整弁をランア
ラウンド回路を有する射出シリンダの油圧回路内に組み
込んで用いる場合には、後述するメータイン回路か、あ
るいはメータアウト回路としていた。図3はメータイン
回路を簡略化して示したもので、101はシリンダ、1
02はピストン、103はピストン102と一体化され
たピストンロッド、104はヘッド側室、105はロッ
ド側室、106はロッド側室105とヘッド側室104
を結んだランアラウンド回路、107はピストン後退時
に閉じておくパイロットチェック弁、1088はアキュ
ムレータ等の油圧源である。
ラウンド回路を有する射出シリンダの油圧回路内に組み
込んで用いる場合には、後述するメータイン回路か、あ
るいはメータアウト回路としていた。図3はメータイン
回路を簡略化して示したもので、101はシリンダ、1
02はピストン、103はピストン102と一体化され
たピストンロッド、104はヘッド側室、105はロッ
ド側室、106はロッド側室105とヘッド側室104
を結んだランアラウンド回路、107はピストン後退時
に閉じておくパイロットチェック弁、1088はアキュ
ムレータ等の油圧源である。
【0005】109は前記の実公昭61−40996号
公報等で公知の流量調整弁であり、油圧源108とヘッ
ド側室104との間に組み込まれている。この場合、シ
リンダ101の作動油導入側(ヘッド側室側)に流量調
整弁109を組み込んでいるので、メータイン回路と言
う。これに対して、図4はメータアウト回路を簡略化し
て示しており、油圧源108からヘッド側室104の間
には流量調整弁109はなく、ロッド側室105から出
たランアラウンド回路106中に流量調整弁109を設
けており、メータアウト回路という。
公報等で公知の流量調整弁であり、油圧源108とヘッ
ド側室104との間に組み込まれている。この場合、シ
リンダ101の作動油導入側(ヘッド側室側)に流量調
整弁109を組み込んでいるので、メータイン回路と言
う。これに対して、図4はメータアウト回路を簡略化し
て示しており、油圧源108からヘッド側室104の間
には流量調整弁109はなく、ロッド側室105から出
たランアラウンド回路106中に流量調整弁109を設
けており、メータアウト回路という。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すメータイン回路では、高速前進時に流量調整弁9の
弁開度を大きくしているのでピストン102の動きは安
定するが、低速前進時には流量調整弁109の開度を小
さくする関係上、油圧源108の直後の作動油量を絞る
ことになり、低速時には作動油圧が非常に低くなる。そ
の結果、応答性が悪く、ピストン102の動きや速度が
不安定となる。その対策として、図5に示すように、ラ
ンアラウンド回路106に固定絞り弁109Sを入れる
ことによって作動油圧を上げることも出来るが、速度を
上げようとすると、固定絞り弁109Sの圧力損失が大
きくなり、速度を上げることが困難となる。
示すメータイン回路では、高速前進時に流量調整弁9の
弁開度を大きくしているのでピストン102の動きは安
定するが、低速前進時には流量調整弁109の開度を小
さくする関係上、油圧源108の直後の作動油量を絞る
ことになり、低速時には作動油圧が非常に低くなる。そ
の結果、応答性が悪く、ピストン102の動きや速度が
不安定となる。その対策として、図5に示すように、ラ
ンアラウンド回路106に固定絞り弁109Sを入れる
ことによって作動油圧を上げることも出来るが、速度を
上げようとすると、固定絞り弁109Sの圧力損失が大
きくなり、速度を上げることが困難となる。
【0007】一方、メータアウト回路では、ヘッド側室
104へは油圧源108の作動油圧が直接作用するの
で、ヘッド側室104の作動油圧が油圧源108の圧力
とほぼ同じになり、ダイカストマシンの射出シリンダ装
置では、たとえば140〜210kg/cm2 のように
非常に高くなる。その結果、射出充填時には非常に高い
サージ圧が発生し、バリやフラッシュ等が発生する原因
となる。
104へは油圧源108の作動油圧が直接作用するの
で、ヘッド側室104の作動油圧が油圧源108の圧力
とほぼ同じになり、ダイカストマシンの射出シリンダ装
置では、たとえば140〜210kg/cm2 のように
非常に高くなる。その結果、射出充填時には非常に高い
サージ圧が発生し、バリやフラッシュ等が発生する原因
となる。
【0008】そこで、本出願人は、特願平6−9333
3号の出願において、上記の課題を解決するために、ラ
ンアラウンド回路を有する油圧シリンダへの作動油の油
圧源からの流入量とランアラウンド回路からの流入量の
両方を流量調整弁で同時に制御して油圧シリンダの速度
を制御するようにした。図6における流量調整弁111
は、この際に使用される流量調整弁111を示してお
り、その詳細は図7に示したとおりである。
3号の出願において、上記の課題を解決するために、ラ
ンアラウンド回路を有する油圧シリンダへの作動油の油
圧源からの流入量とランアラウンド回路からの流入量の
両方を流量調整弁で同時に制御して油圧シリンダの速度
を制御するようにした。図6における流量調整弁111
は、この際に使用される流量調整弁111を示してお
り、その詳細は図7に示したとおりである。
【0009】この流量調整弁111は、図7に示すよう
に、弁スプール31をバルブボディ(マニホールド2
9)の弁室30内に摺動自在に設けた流量調整弁であっ
て、弁室30の軸線方向の一端側に入口を設け、軸線と
直角方向に出口を設け、弁室30を形成しているバルブ
ボディ(マニホールド29)の内周面の出口部に環状の
流通穴33、34を設け、弁室30の軸線方向の他端部
を弁室外と遮断した密封構造にし、弁室30内に、弁ス
プール31を軸線方向に前後進させることにより、弁ス
プール31の先端部の外周面で前記出口部を環状流通穴
33、34を開いたり閉じたりするように弁スプール3
1の外周面を弁室内周面に密封させて設け、弁スプール
31の中央部外周面には、弁スプール31の外周面外側
に設けられている貫通穴31aに連通した状態で環状の
溝32が形成されるとともに、弁スプール31によっ
て、弁室30を、入口がある第1室30aと入口がある
側とは反対側の第2室30bとに分け、弁スプール31
の外周面に近い内部で軸線方向に伸びている貫通穴31
aを設け、弁スプール31の反入口側の第2室30b外
まで軸線方向に伸びた弁軸28を弁スプール31に取り
付け、弁軸28の他端は、ボールねじ軸17と螺合する
ボールナット19と接合される。ボールねじ軸17はそ
の外側に取り付けた歯車18およびこれに噛合する歯車
14を介して、たとえばサーボモータやパルスモータな
どのモータ6により回転駆動される。
に、弁スプール31をバルブボディ(マニホールド2
9)の弁室30内に摺動自在に設けた流量調整弁であっ
て、弁室30の軸線方向の一端側に入口を設け、軸線と
直角方向に出口を設け、弁室30を形成しているバルブ
ボディ(マニホールド29)の内周面の出口部に環状の
流通穴33、34を設け、弁室30の軸線方向の他端部
を弁室外と遮断した密封構造にし、弁室30内に、弁ス
プール31を軸線方向に前後進させることにより、弁ス
プール31の先端部の外周面で前記出口部を環状流通穴
33、34を開いたり閉じたりするように弁スプール3
1の外周面を弁室内周面に密封させて設け、弁スプール
31の中央部外周面には、弁スプール31の外周面外側
に設けられている貫通穴31aに連通した状態で環状の
溝32が形成されるとともに、弁スプール31によっ
て、弁室30を、入口がある第1室30aと入口がある
側とは反対側の第2室30bとに分け、弁スプール31
の外周面に近い内部で軸線方向に伸びている貫通穴31
aを設け、弁スプール31の反入口側の第2室30b外
まで軸線方向に伸びた弁軸28を弁スプール31に取り
付け、弁軸28の他端は、ボールねじ軸17と螺合する
ボールナット19と接合される。ボールねじ軸17はそ
の外側に取り付けた歯車18およびこれに噛合する歯車
14を介して、たとえばサーボモータやパルスモータな
どのモータ6により回転駆動される。
【0010】このように構成された流量調整弁111
は、運転停止時は弁スプール31が図面左方の前進限に
位置し、マニホールド29の流通穴(流入口)33、3
4と第1室30aおよび弁スプール31の溝32とは遮
断されている。この状態で低速射出開始の指令が出て、
低速射出速度の指令がなされると、その指令がモータ6
に加わり、所定角度回転され、軸13、歯車14、歯車
18を介して軸17が回転駆動され、軸17とボールナ
ット19との間に設けられたボールねじ機構が働きボー
ルナット19が後退する。ボールナット19の後退とと
もにこれと一体化されたスプール31が後退し、まず、
溝32が、たとえば油圧ユニットの供給ラインと接続さ
れた流通穴(流入口)34と連通した状態となり、流通
穴34に導入されている1次側の作動油は溝32を経由
して弁スプール31の側端側の弁室30側に流れ込み、
図示しない射出シリンダへ供給され、低速射出が開始さ
れる。このときの溝32と流通穴34との流通程度、す
なわち、作動油流量がスプール31の後退量で制御され
る。これと同様に、高速射出指令が出たときには、スプ
ール31がさらに大きく後退し、弁室30とマニホール
ド29内に設けられたもう一方の、たとえばランアラウ
ンド回路106と接続された流通穴(流入口)33とが
連通する結果、作動油流量は一挙に拡大し、この大量の
作動油を供給された射出シリンダのピストンロッドは高
速移動し、高速射出が実施される。
は、運転停止時は弁スプール31が図面左方の前進限に
位置し、マニホールド29の流通穴(流入口)33、3
4と第1室30aおよび弁スプール31の溝32とは遮
断されている。この状態で低速射出開始の指令が出て、
低速射出速度の指令がなされると、その指令がモータ6
に加わり、所定角度回転され、軸13、歯車14、歯車
18を介して軸17が回転駆動され、軸17とボールナ
ット19との間に設けられたボールねじ機構が働きボー
ルナット19が後退する。ボールナット19の後退とと
もにこれと一体化されたスプール31が後退し、まず、
溝32が、たとえば油圧ユニットの供給ラインと接続さ
れた流通穴(流入口)34と連通した状態となり、流通
穴34に導入されている1次側の作動油は溝32を経由
して弁スプール31の側端側の弁室30側に流れ込み、
図示しない射出シリンダへ供給され、低速射出が開始さ
れる。このときの溝32と流通穴34との流通程度、す
なわち、作動油流量がスプール31の後退量で制御され
る。これと同様に、高速射出指令が出たときには、スプ
ール31がさらに大きく後退し、弁室30とマニホール
ド29内に設けられたもう一方の、たとえばランアラウ
ンド回路106と接続された流通穴(流入口)33とが
連通する結果、作動油流量は一挙に拡大し、この大量の
作動油を供給された射出シリンダのピストンロッドは高
速移動し、高速射出が実施される。
【0011】このように、この流量調整弁111は、1
個のコンパクトな弁で低速射出用の流量調整弁と開閉弁
および高速射出用の調整弁と開閉弁の4つの弁を同時に
兼ね備え、比較的小さな駆動力と弁開状態保持力によ
り、円滑な素早い動作を行ない得るものであり、それな
りに実用価値の高いものである。
個のコンパクトな弁で低速射出用の流量調整弁と開閉弁
および高速射出用の調整弁と開閉弁の4つの弁を同時に
兼ね備え、比較的小さな駆動力と弁開状態保持力によ
り、円滑な素早い動作を行ない得るものであり、それな
りに実用価値の高いものである。
【0012】しかしながら、このような流量制御弁11
1では、油圧源から流入する作動油の流量とランアラウ
ンド回路からの戻りの作動油の流量を同時に制御する必
要があるため、バルブ構造が複雑となりイニシャルコス
トが増大するばかりでなく、流量調整弁の量産に不適で
あるという問題があった。
1では、油圧源から流入する作動油の流量とランアラウ
ンド回路からの戻りの作動油の流量を同時に制御する必
要があるため、バルブ構造が複雑となりイニシャルコス
トが増大するばかりでなく、流量調整弁の量産に不適で
あるという問題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明においては、ランアラウンド回路を備
えた油圧シリンダへの作動油の油圧源からの流入量と該
ランアラウンド回路からの該油圧シリンダへの戻り作動
油の流入量を合流させた後の経路に設けた単一のスプー
ルを保有した単一の流量制御弁を介して、該油圧シリン
ダへの作動油の流量を制御するようにした。
るために、本発明においては、ランアラウンド回路を備
えた油圧シリンダへの作動油の油圧源からの流入量と該
ランアラウンド回路からの該油圧シリンダへの戻り作動
油の流入量を合流させた後の経路に設けた単一のスプー
ルを保有した単一の流量制御弁を介して、該油圧シリン
ダへの作動油の流量を制御するようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明においては、ランアラウン
ド回路を備えた油圧シリンダへの作動油の油圧源からの
流入量と該ランアラウンド回路からの該油圧シリンダへ
の戻り作動油の流入量を合流させた後の経路に設けた単
一のスプールを保有した単一の流量制御弁を介して、該
油圧シリンダへの作動油の流量を制御するようにしてお
り、比較的簡単な構造で安定した速度制御が達成され、
かつ、停電等の緊急時に流量調整弁内のスプールが自動
的に流路を閉止する位置に移動して流路を遮断するの
で、操業の安全性も高い。
ド回路を備えた油圧シリンダへの作動油の油圧源からの
流入量と該ランアラウンド回路からの該油圧シリンダへ
の戻り作動油の流入量を合流させた後の経路に設けた単
一のスプールを保有した単一の流量制御弁を介して、該
油圧シリンダへの作動油の流量を制御するようにしてお
り、比較的簡単な構造で安定した速度制御が達成され、
かつ、停電等の緊急時に流量調整弁内のスプールが自動
的に流路を閉止する位置に移動して流路を遮断するの
で、操業の安全性も高い。
【0015】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図2は、本発明の実施例に係
り、図1は本発明の方法を実施する流量調整弁の1実施
例を示す縦断面図、図2は図1の流量調整弁を組み込ん
だ油圧回路図である。なお、図3〜図7は従来技術例を
示し、図3は第1実施例の油圧回路図、図4は第2実施
例の油圧回路図、図5は第3実施例の油圧回路図、図6
は第4実施例の油圧回路図、図7は従来の流量調整弁の
1実施例を示す縦断面図である。
ついて説明する。図1〜図2は、本発明の実施例に係
り、図1は本発明の方法を実施する流量調整弁の1実施
例を示す縦断面図、図2は図1の流量調整弁を組み込ん
だ油圧回路図である。なお、図3〜図7は従来技術例を
示し、図3は第1実施例の油圧回路図、図4は第2実施
例の油圧回路図、図5は第3実施例の油圧回路図、図6
は第4実施例の油圧回路図、図7は従来の流量調整弁の
1実施例を示す縦断面図である。
【0016】図2の油圧回路は、本発明の方法を実施す
るための装置の1実施例を示し、図1の流量調整弁10
0は、図2に示した装置に組み込んだ流量調整弁の1実
施例である。図2において、図3〜図6と同様に、10
1はシリンダ、102はピストン、103はピストンロ
ッド、104はヘッド側室、105はロッド側室、10
6はランアラウンド回路、107はピストン前進時のラ
ンアラウンド時に開きピストン後退時に閉じておくパイ
ロットチェック弁、108はアキュムレータ等の油圧源
である。油圧源108には図示しない油圧ポンプやその
回路も包含される。
るための装置の1実施例を示し、図1の流量調整弁10
0は、図2に示した装置に組み込んだ流量調整弁の1実
施例である。図2において、図3〜図6と同様に、10
1はシリンダ、102はピストン、103はピストンロ
ッド、104はヘッド側室、105はロッド側室、10
6はランアラウンド回路、107はピストン前進時のラ
ンアラウンド時に開きピストン後退時に閉じておくパイ
ロットチェック弁、108はアキュムレータ等の油圧源
である。油圧源108には図示しない油圧ポンプやその
回路も包含される。
【0017】この回路に組み込まれる流量調整弁100
は、ランアラウンド回路106からの戻りの作動油と油
圧源108からの作動油が合流した後の経路に設置され
る。流量調整弁100は、図1に示すように、一端側に
位置する駆動部110と流量調整部130に大別され、
構成される。
は、ランアラウンド回路106からの戻りの作動油と油
圧源108からの作動油が合流した後の経路に設置され
る。流量調整弁100は、図1に示すように、一端側に
位置する駆動部110と流量調整部130に大別され、
構成される。
【0018】駆動部110においては、114は回転量
検知装置を備えたサーボモータであり、フレーム115
に取り付けたサーボモータ114の出力軸は、カップリ
ング116を介してボールねじ軸117の一端部と連結
した。このボールねじ軸117にはボールねじ軸117
の回転によって前後進するボールナット118が螺合さ
れており、ボールナット118の縁端部フランジは後述
する流量調整部130のスプール136と連結ロッド1
20を介して接続され、ボールナット118とスプール
136は一体的に前後進するよう構成される。駆動方式
は上述のサーボモータやパルスモータによる回転をボー
ルねじ機構(ボールねじ軸117およびボールナット1
18)による往復動変換に限らず、油圧シリンダによっ
て直接にスプール136を前後進させる往復動機構とし
てもよい。
検知装置を備えたサーボモータであり、フレーム115
に取り付けたサーボモータ114の出力軸は、カップリ
ング116を介してボールねじ軸117の一端部と連結
した。このボールねじ軸117にはボールねじ軸117
の回転によって前後進するボールナット118が螺合さ
れており、ボールナット118の縁端部フランジは後述
する流量調整部130のスプール136と連結ロッド1
20を介して接続され、ボールナット118とスプール
136は一体的に前後進するよう構成される。駆動方式
は上述のサーボモータやパルスモータによる回転をボー
ルねじ機構(ボールねじ軸117およびボールナット1
18)による往復動変換に限らず、油圧シリンダによっ
て直接にスプール136を前後進させる往復動機構とし
てもよい。
【0019】流量調整部130においては、図1に示す
ように、後端側にフランジ134を固設した円筒状のマ
ニホールド132内に穿設された空洞部からなる弁室1
38(具体的には、前方弁室138aと後方弁室138
bで構成される)を前後進自在にスプール136が配設
されており、スプール136の前進位置では、作動油流
入口150から入った作動油はスプール136に阻まれ
て流路を遮断され、一方、スプール136の後退位置で
は、作動油流入口150と作動油排出口160とが連通
され(図1の状態)、作動油流量はスプール136の後
退移動により前方弁室138aに形成された間隙量によ
って制御される。すなわち、スプール136の後退量を
少なくすると作動油流量は小さく、後退量を大にすると
作動油流量も大になり、かつ、スプール後退量と作動油
流量とは直線比例に近似した、ある一定の関係にあるの
で、任意に作動油流量を制御できる。
ように、後端側にフランジ134を固設した円筒状のマ
ニホールド132内に穿設された空洞部からなる弁室1
38(具体的には、前方弁室138aと後方弁室138
bで構成される)を前後進自在にスプール136が配設
されており、スプール136の前進位置では、作動油流
入口150から入った作動油はスプール136に阻まれ
て流路を遮断され、一方、スプール136の後退位置で
は、作動油流入口150と作動油排出口160とが連通
され(図1の状態)、作動油流量はスプール136の後
退移動により前方弁室138aに形成された間隙量によ
って制御される。すなわち、スプール136の後退量を
少なくすると作動油流量は小さく、後退量を大にすると
作動油流量も大になり、かつ、スプール後退量と作動油
流量とは直線比例に近似した、ある一定の関係にあるの
で、任意に作動油流量を制御できる。
【0020】スプール136には、前方弁室138aと
後方弁室138bとを連通するパイロット通路136a
が設けられるとともに、中心部にスプール136を貫通
し、かつ、前方弁室側が後方弁室側より大径の段付透孔
142が軸方向に穿設され、段付透孔142の大径およ
び小径にそれぞれ一致する大径部と小径部を有し該小径
部が該後方弁室の背後のマニホールド132に接続する
フランジ134に設けたねじ穴134cに締結された段
付ロッド140を前後進するスプール136と摺動自在
に配設した。段付ロッド140は、大径部が中間部にオ
イルシールのためのパッキン144を収納したピストン
140aであり、小径部140bは同一直径の棒状形状
をしており、内部にねじ穴134cに接続する空気抜き
穴134bと連通する空気抜き穴140cが軸方向に穿
設される。
後方弁室138bとを連通するパイロット通路136a
が設けられるとともに、中心部にスプール136を貫通
し、かつ、前方弁室側が後方弁室側より大径の段付透孔
142が軸方向に穿設され、段付透孔142の大径およ
び小径にそれぞれ一致する大径部と小径部を有し該小径
部が該後方弁室の背後のマニホールド132に接続する
フランジ134に設けたねじ穴134cに締結された段
付ロッド140を前後進するスプール136と摺動自在
に配設した。段付ロッド140は、大径部が中間部にオ
イルシールのためのパッキン144を収納したピストン
140aであり、小径部140bは同一直径の棒状形状
をしており、内部にねじ穴134cに接続する空気抜き
穴134bと連通する空気抜き穴140cが軸方向に穿
設される。
【0021】以上のように構成された流量調整弁100
を備えた油圧回路を有する射出装置における油圧シリン
ダの速度制御方法の作動について説明する。当初全閉状
態に保持されていた流量調整弁(スプール136が左方
前進限位置にある)100に、低速射出指令や高速射出
指令の程度に応じて開度指令が出され、サーボモータ1
14に所要角度の回転指令が与えられ、スプール136
が所定の位置まで後退移動する。このとき、ピストン1
40a後部の空気は空気抜き穴140cおよび空気抜き
穴134bを経由して補充される(逆に、スプール13
6が前進するときピストン140a後部の空気は空気抜
き穴140cおよび空気抜き穴134bを経由して大気
開放される)。スプール136の移動に伴って、流量調
整部130の流入口150と排出口160が連通し、作
動油は所定の開度に応じた流量で流量調整弁100を流
れ、たとえば射出シリンダ1のヘッド側室104へ作動
油を供給する。射出速度に変更を与えるときには、その
速度に応じた開度に合わせてスプール136を所定の位
置に移動する。
を備えた油圧回路を有する射出装置における油圧シリン
ダの速度制御方法の作動について説明する。当初全閉状
態に保持されていた流量調整弁(スプール136が左方
前進限位置にある)100に、低速射出指令や高速射出
指令の程度に応じて開度指令が出され、サーボモータ1
14に所要角度の回転指令が与えられ、スプール136
が所定の位置まで後退移動する。このとき、ピストン1
40a後部の空気は空気抜き穴140cおよび空気抜き
穴134bを経由して補充される(逆に、スプール13
6が前進するときピストン140a後部の空気は空気抜
き穴140cおよび空気抜き穴134bを経由して大気
開放される)。スプール136の移動に伴って、流量調
整部130の流入口150と排出口160が連通し、作
動油は所定の開度に応じた流量で流量調整弁100を流
れ、たとえば射出シリンダ1のヘッド側室104へ作動
油を供給する。射出速度に変更を与えるときには、その
速度に応じた開度に合わせてスプール136を所定の位
置に移動する。
【0022】本発明に使用される流量調整弁100で
は、このようなスプール136が前進限の全閉位置以外
の開いた状態に、停電や何らかの駆動部110の故障に
起因して駆動力が0となった場合には、パイロット通路
136aによる作動油の連通により、前方弁室138a
と後方弁室138bの圧力が等しく、かつ、スプール1
36に穿設した段付透孔142の存在により前方弁室1
38aの受圧面積は後方弁室138bの受圧面積より小
さいので、スプール136の前進力が後退力に勝り、ス
プール136は自動的に前進限位置へ移動し、流量調整
弁100は全閉状態となる。したがって、従来この流量
調整弁の前後に配設していた開閉弁を省略することが可
能になる。
は、このようなスプール136が前進限の全閉位置以外
の開いた状態に、停電や何らかの駆動部110の故障に
起因して駆動力が0となった場合には、パイロット通路
136aによる作動油の連通により、前方弁室138a
と後方弁室138bの圧力が等しく、かつ、スプール1
36に穿設した段付透孔142の存在により前方弁室1
38aの受圧面積は後方弁室138bの受圧面積より小
さいので、スプール136の前進力が後退力に勝り、ス
プール136は自動的に前進限位置へ移動し、流量調整
弁100は全閉状態となる。したがって、従来この流量
調整弁の前後に配設していた開閉弁を省略することが可
能になる。
【0023】以上説明したように、本発明の方法によれ
ば、単一のスプールを備えた単一の簡単な構造の流量調
整弁100で、油圧ユニットの油圧源108から流入す
る作動油とランアラウンド回路106からの戻り作動油
を同時に安定して流量制御できるとともに、緊急時に自
動閉止するから、運転操作性と信頼性が向上する。
ば、単一のスプールを備えた単一の簡単な構造の流量調
整弁100で、油圧ユニットの油圧源108から流入す
る作動油とランアラウンド回路106からの戻り作動油
を同時に安定して流量制御できるとともに、緊急時に自
動閉止するから、運転操作性と信頼性が向上する。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
便容易に油圧源作動油とランアラウンド回路の戻り作動
油を同時に、安全確実に流量制御出来るばかりでなく、
運転操作性と運転信頼性を高めることが出来る。
便容易に油圧源作動油とランアラウンド回路の戻り作動
油を同時に、安全確実に流量制御出来るばかりでなく、
運転操作性と運転信頼性を高めることが出来る。
【図1】本発明の方法を実施する流量調整弁の1実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】本発明の方法を実施する図1の流量調整弁を組
み込んだ油圧回路図である。
み込んだ油圧回路図である。
【図3】従来の実施例に係る油圧回路図である。
【図4】従来の実施例に係る油圧回路図である。
【図5】従来の実施例に係る油圧回路図である。
【図6】従来の実施例に係る油圧回路図である。
【図7】従来の流量調整弁の1実施例を示す縦断面図で
ある。
ある。
1 流量調整弁 2 駆動部 3 流量調整部 6 モータ 13 軸 14 歯車 17 ボールねじ軸 18 歯車 19 ボールナット 28 弁軸 29 マニホールド 30 弁室 30a 第1室 30b 第2室 31 スプール 31a 貫通穴 32 溝 33、34 流通穴(流入口) 39 排出口 100 流量調整弁(流量制御弁) 101 射出シリンダ 102 ピストン 103 ピストンロッド 104 ヘッド側室 105 ロッド側室 106 ランアラウンド回路 107 パイロットチェック弁 108 油圧源 109 流量調整弁 109S 固定絞り弁 110 駆動部 111 流量調整弁 114、 サーボモータ(パルスモータ) 114A 油圧シリンダ 115、115A フレーム 116 カップリング 116A 連結板 117 ボールねじ軸 117a 軸受 118 ボールナット 120 連結ロッド 130 流量調整部 132 マニホールド 134 フランジ 134a ガイドブッシュ 134b 空気抜き穴 134c ねじ穴 136 スプール 136a パイロット通路 138 弁室 138a 前方弁室 138b 後方弁室 140 段付ロッド 140a ピストン 140b 小径部 140c 空気抜き穴 142 段付透孔 144 パッキン 146 パッキン 150 流入口 160 排出口
Claims (1)
- 【請求項1】 ランアラウンド回路を備えた油圧シリン
ダへの作動油の油圧源からの流入量と該ランアラウンド
回路からの該油圧シリンダへの戻り作動油の流入量を合
流させた後の経路に設けた単一のスプールを保有した単
一の流量制御弁を介して、該油圧シリンダへの作動油の
流量を制御するようにした油圧シリンダの速度制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8094531A JPH09277339A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 油圧シリンダの速度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8094531A JPH09277339A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 油圧シリンダの速度制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277339A true JPH09277339A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14112923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8094531A Pending JPH09277339A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 油圧シリンダの速度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09277339A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004016373A1 (ja) * | 2002-08-14 | 2004-02-26 | Ube Machinery Corporation, Ltd. | 射出成形制御方法及びその制御装置 |
JP2007290041A (ja) * | 2007-07-31 | 2007-11-08 | Ube Machinery Corporation Ltd | 射出成形制御装置 |
US7686067B2 (en) | 2006-05-18 | 2010-03-30 | Denso Corporation | Die casting machine |
JP2013534290A (ja) * | 2010-08-16 | 2013-09-02 | シーイーティーオー・アイピー・プロプライエタリー・リミテッド | 波エネルギー変換システム |
-
1996
- 1996-04-16 JP JP8094531A patent/JPH09277339A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004016373A1 (ja) * | 2002-08-14 | 2004-02-26 | Ube Machinery Corporation, Ltd. | 射出成形制御方法及びその制御装置 |
JP2004074533A (ja) * | 2002-08-14 | 2004-03-11 | Ube Machinery Corporation Ltd | 射出成形制御方法及びその制御装置 |
US7686067B2 (en) | 2006-05-18 | 2010-03-30 | Denso Corporation | Die casting machine |
JP2007290041A (ja) * | 2007-07-31 | 2007-11-08 | Ube Machinery Corporation Ltd | 射出成形制御装置 |
JP4552980B2 (ja) * | 2007-07-31 | 2010-09-29 | 宇部興産機械株式会社 | 射出成形制御装置 |
JP2013534290A (ja) * | 2010-08-16 | 2013-09-02 | シーイーティーオー・アイピー・プロプライエタリー・リミテッド | 波エネルギー変換システム |
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