WO2002034628A1

WO2002034628A1 - Boite a monter

Info

Publication number: WO2002034628A1
Application number: PCT/JP2001/009433
Authority: WO
Inventors: Genji Kawaguti
Original assignee: Chuetsu Tech Co., Ltd.
Priority date: 2000-10-27
Filing date: 2001-10-26
Publication date: 2002-05-02
Also published as: JP3588623B2; JP2002205734A; AU2002212687A1

Description

明細書組立式箱技術分野

本発明は、主として菓子類、靴類、洋服類等各種の物品の包装に使用する箱であって、箱本体部とこれを覆う蓋部とを一体に有し、不使用時には平板状に折り畳まれて嵩張らず、使用時に箱状に組立てることができる組立式箱に関する。背景技術

従来、靴や菓子等の様々な製品を梱包するのに使用される包装用箱は、ホットメルト等の接着剤により、底板の四辺に立ち上げられた箱側板等の部分が堅固に接着された状態で組立てられるものが古くから使用されていた。

これら旧来の包装用箱は、箱製造業者によつて工場で組立てられた状態でユーザ一に提供されるものであり、一度組立てられたら折り畳むことができなかつたため嵩張り、組立工場からユーザーの元へ運搬する際や、ユーザーが使用するまでの間の保管等の際に大きな容積を占めるという問題があった。

このような問題を解決するために、不使用時には平板状に畳んだ状態となって嵩張らず、必要な時に使用可能な箱状に組立てるようにした各種の組立式箱が提供されている。

この種の組立式箱にあって、使用時における箱状への組立てを容易にしたものとして、日本国特許第 2 9 3 1 8 9 8号公報に示されるものがある。この公報に示された組立式箱は、底板の四辺に立ち上げられる箱側板を特殊な構造に予め組立て、全体を平板状に折り昼まれた形状としておき、使用時に箱側板を立ち上げ、簡単な折り込み操作をすることによつて最終的な箱状に組立てることができるようにしている。また、使用後、箱側板を折り畳んで全体を元の平板状の状態に戻し、再度の使用に供することができるようにしているものであり、運搬や保管時に嵩張らず、使用時における手作業による組立作業が容易で、しかも箱を破損させずに再度の平板状への折り畳みが容易に行える点で優れている。

しカゝし、この従来の組立式箱は、箱本体部と箱本体部に覆い被さる畫部とをもつて一つの蓋付き箱が構成されるものであり、同様の折り畳み組立構造をした箱本体部及び蓋部を構成するの 2つの箱を使用していた。

この従来の組立式箱は、対をなす別体の箱本体部と蓋部とを、常に一対として极わなければならず、取り扱いに不便であり、また、板紙やダンボールなどの使用材料を多く要するという問題があった。

本発明は、上述の如き従来の問題に鑑み、箱本体部と、蓋部とが一体化されて取り扱いが容易となるとともに使用材料を少なくでき、しかも組立、折り畳み作業をより簡略化できる組立式箱の提供を目的としてなされたものである。発明の開示

前記目的に沿う本発明に係る組立式箱は、四角形の底板と、該底板の前背左右の各縁部にそれぞれ折り目を介して一体に形成された本体前側板、本体背側板、本体左側板及び本体右側板と、前記本体前側板と本体左側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された本体前左側板間連結板と、前記本体前側板と本体右側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目がそれぞれ形成された本体前右側板間連結板とを有する箱本体部を備え、前記箱本体部の本体背側板と折り目を介して一体に成形された四角形の天板と、該天板の前左右の各縁部にそれぞれ折り目を介して一体に形成された蓋前側板、蓋左側板及び蓋右背側板と、前記蓋前側板と蓋左側板の各側辺間を連結し、前記天板の隅を始点とした折り目が形成された蓋前左側板間連結板と、前記蓋前側板と蓋右側板の各側辺間を連結し、前記天板の隅を始点とした折り目が形成された蓋前右側板間連結板とを有する蓋部を備え、前記本体背側板の側辺と、前記本体左側板の側辺又は蓋左側板の側辺間を連結し、底板又は天板の隅を始点とした折り目が形成された背左側板間連結板、及ぴ、前記本体背側板の側辺と、前記本体右側板の側辺又は蓋右側板の側辺間を連結し、底板又は天板の隅を始点とした折り目が形成された背右側板間連結板を備え、前記本体前側板は、前記底板と折り目を介して連続された本体前外側板と、その底板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に成形された本体前内側板とをもって構成され、前記本体前内側板を折り目より折り曲げて本体前外側板の内側面に重ね、該重ねられた両板の中央部分を接着させるとともに、前記蓋前側板は、前記天板と折り目を介して連続された羞前外側板と、その天板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に成形された蓋前内側板とをもって構成され、前記蓋前内側板を折り目より折り曲げて蓋前外側板の内側面に重ね、該重ねられた两板の中央部分を接着させ、前記本体前内側板及び蓋前内側板のそれぞれの両側縁部に係合突起を一体に突設させ、前記本体左右側板及ぴ蓋左右側板をそれぞれ底板及び天板に重ねて折り畳むとともに、前記本体及び蓋前側板をそれぞれ底板及び天板の延長方向に延長させた状態で全体形状を平板状としなし、各側板を底板及び天板に対して直角に立ち上げ、前記各前側板の縁部の係合突起を対応する各左又は右側板の内面に係合させることによって箱状に組立てられる。

このことによって、運搬、保管の際には折り畳まれて嵩張らず、使用に際しては簡単に組立てられる組立式箱であって、箱本体部と蓋部とを一体に有する組立式箱を一つの部材から形成することができ、使用時に対を成す箱本体部と畫部とが常に一体となって扱われるため、取り扱いに便利となる。また、箱本体部と蓋部との側板の一部が兼用部分となり、従来に比べて使用材料が削減され、組立ェ程も簡素化されるのでコストダウンが図れる。

また、組立工場で最終完成まで行わなくても、平板状に折り畳まれた形状の組立中間部材から、側壁板、前壁板を立ち上げることによつて簡単に組立てられることができるので、組立工場では組立中間部材まで完成させればよく、工程が省力; ftてコストダウンが可能となる。

更に、製造工場における平板状への組立は、単純な立ち上げ、折曲及び接着によって行うことができるため、自動機械による組立てが可能であり、量産によるコスト減が可能である。

また、本発明に係る組立式箱は、本体左右側板及ぴ盖左右側板の内面の各前側板側縁部に、本体及ぴ蓋の各前内側板両側縁部の係合突起が係合される係合凹部を備えることが好ましく、これによつて箱状に組立た際に、前記係合凹部に各前内側板の係合突起が左右側板の所定の位置に係合され、容易に畳まれない状態となり、箱の保形性が良くなる。

更に、上記係合凹部は本体又は蓋の各左右側板の内面を外面側に到らない深さに窪ませて形成することが好ましく、これによつて、組立てられた箱の外観を損なわず、プレスなどの手段によつて係合凹部の成形が容易に行われる。

更に、本発明に係る上記組立式箱では、本体左及び右側板及ひン又は蓋左又は右側板は、それぞれ底板又は天板と折り目を介して一体に成形された外側板と、該外側板の先端縁側に折り目を介して一体に成形された内側板とをもつて形成され、該内側板を前記外側板の内面に重ねて互いに接着し、前記内側板の側辺に、前記本体前内側板又は蓋前内側板のそれぞれの两側縁部に形成された係合突起係合用の凹部を構成する切欠を備えてもよく、このようにすることによって、プレスなどによつて深レ、係合凹部が形成できない板状の材料によつて製造する^であっても、係合突起が確実に係合される係合凹部を成形できる。

更に、本努明に係る上記組立式箱は、本体前内側板及ぴ蓋前内側板に、その側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目を形成して該折り目より折り畳まれる逃がし片部を備え、該逃がし片部に係合突起を一体に突設させることが好ましく、このようにすることによって、箱状に組立てる際に、各前内側板の係合突起の係合作業が、各前側板及び左右側板の立ち上げ作業後に、逃がし片部を左右側板間に押し込む作業が可能となり、箱状への組立作業が容易となる。

更に、本発明に係る上記組立式箱は、本体前内側板及び蓋前内側板の先端縁の逃がし片部位置に引き起こし操作用の切欠を備えることが好ましく、このようにすることにより、箱状への組立後、再度平板状の折り畳み状態に戻す作業が容易となる。

更に、本発明に係る前記組立式箱は、本体前側板の外面に取っ手を取り付け、蓋前側板に引き出し窓を形成し、箱状への組立状態にあって蓋部を箱本体部に被せた状態の時、前記引き出し窓から取っ手を引き出し可能にすることが好ましく、このようにすることによって、箱状に組立てた際に、取っ手の存在によ όてて持ち運びが容易となり、また琅っ手が蓋前側板に貫通されるため、蓋の開きが規制されることとなる。図面の簡単な説明

第 1図は本発明に係る組立式箱の一実施例を示す斜視図、第 2図は同上の組立式箱の展開図、第 3図は同上の係合凹部に対する係合突起の係合状態を示す部分拡大断面図、第 4図（Α) 〜（C) 及び第 5図（D) 〜（G) は同上の組立式箱の平板状への折り畳み組立工程を示す斜視図、第 6図（Η) 〜（J ) は同上の組立式箱の箱状への組立工程を示す斜視図、第 7図は本発明に係る組立式箱の他の例を示す展開図、第 8図は同上の組立式箱に取っ手を取付けた状態を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。第 1図〜第 6図は、本発明に係る組立式箱の一実施例を示している。

この組立式箱 2 0 1は、厚板紙、段ボール、合成樹脂板材等の板状材を、第 2 図に示すように組立式箱 2 0 1を展開した状態に打抜き、これを折曲加工することにより形成されている。

組立式箱 20 1は、箱本体部 202と、箱本体部 202に覆い被さる蓋部 20 3とを一体に備えて構成されている。

箱本体部 202は、四角形の底板 205と、その底板 205各縁部から立ち上げられる配置に、本体前外側板 209と本体前内側板 21 6からなる本体前側板 254、本体背側板 244、本体左外側板 2 1 0と本体左内側板 2 1 7と力らなる本体右側板 252及び本体右外側板 21 1と本体右内側板 2 1 8とからなる本体右側板 253とから構成されている。

本体前外側板 209、本体左右外側板 2 1 0, 2 1 1及び本体背側板 244は、第 2図に示すように、それぞれ底板 205の周囲の各縁部に、折り目 206〜 2 08及び 246を介して一体に形成されている。

本体前外側板 209、本体左右外側板 2 1 0, 2 1 1の各先端側、即ち底板 2 05とは反対側の端部には、本体前内側板 21 6及び本体左右内側板 21 7, 2 1 8が折り目 2 1 3〜2 1 5を介して一体に成形されている。これらの各内側板 2 1 6, 2 1 7及び 2 1 8は、それぞれ基端部が一体となっている各外側板 20 9， 2 1 0及び 2 1 1と略同じ大きさに形成されており、後述するようにそれぞれ折り目 2 1 3〜21 5より折り返してそれぞれが対応する外側板 209, 2 1 0及び 2 1 1の内面に重ねられ、ホットメルト等の接着剤によって互いに接着されるようになっている。

本体前外側板 209と本体左外側板 2 1 0の側辺間には本体前左側板間連結板 2 1 2 a力また本体前外側板 209と本体右外側板 21 1の側辺間には本体前右側板間連結板 2 1 2 bがー体に成形されている。

この各連結板 2 12 a, 2 12 bはそれぞれ底板 205の隅を始点とした折り目 21 9， 2 1 9がそれぞれ形成されている。この各折り目 2 1 9は、本体前外側板 209と本体左又は右外側板とがなす角（第 2図の展開状態においては 90 度）を二等分する向き（同 45度）となっている。これら各連結板 21 2 a, 2 1 2 bは、それぞれ折り目 2 1 9を境として固定部 220と可動部 22 1となっており、各固定部 220は本体前外側板 209 の内側面にホットメルト等の接着剤により固着されるようになっている。可動部 22 1は組立時に邪魔にならない形状にカツトされている。

本体背側板 244と本体左外側板 2 1 0の側辺間には本体背左側板間連結板 2 45 aが、また本体背側板 244と本体右外側板 2 1 1の側辺間には本体背右側板間連結板 245 bがー体に成形されている。

この各連結板 245 a, 245 bにもそれぞれ底板 205の隅を始点とした折り目 248, 248がそれぞれ形成されている。この各折り目 248は、本体背側板 209と本体左又は右外側板とがなす角（第 2図の展開状態においては 90 度）を二等分する向き（同 45度）となっている。

これら各連結板 245 a, 245 bも前述と同様に、それぞれ折り目 248を境として固定部 249と可動部 250となっており、各固定部 249は本体背側板 244の内側面にホットメルト等の接着剤により固着されるようになっている。可動部 250は組立時に邪魔にならない形状に力ットされている。

本体前内側板 2 1 6の先端側縁中央部分には、二本の切れ目を入れて接着用片部 222が形成され、この接着用片部 222が本体前外側板 209に接着されるようになっている。

本体前内側板部 2 1 6には、その両側辺基端側から先端中央部側に到る一対の折り目 223， 223が形成され、その各折り目から側辺側を、逃がし片部 22 4， 224としている。

本体前内側板の両側辺先端側、即ち、前記逃がし片部 224の側辺先端側には、係合突起 225， 225がー体に突設され、本体左及び右内側板 21 7, 1 8 の前側側辺には、この係合突起 225、 225がそれぞれ係止される係合凹部を構成する切欠 226, 226カ設けられている。

各逃がし片部 224の先端側縁には、引き起こし操作用の切欠 224 aがそれぞれ形成され、後述するように箱状に組立てた後の箱 2 0 1を再度平板状に折り畳む際に、逃がし片部 2 2 4を容易に引き起こせるようにしている。

蓋部 2 0 3は、底板 2 0 5より材料の板厚分だけ三方を大きく形成した四角形の天板 2 2 7と、この天板 2 2 7の前縁部に立ち上げられる蓋前側板 2 5 5と、左右縁部に立ち上げられる蓋左側板 2 3 2及び蓋右側板 2 3 3とから構成されている。

天板 2 2 7は、前述した箱本体部 2 0 2の本体背側板 2 4 4の先端側に折り目 2 4 7を介して一体に成形されている。尚、この折り目 2 4 7を二重折り目とすることによつて平板状に小さく折り畳むことができるようになっている。

蓥左及び右側板 2 3 2， 2 3 3は本体部とは異なり、 1枚の板材をもつて構成され、その本体側側辺は連結板のない開放端となっている。

蓋前側板 2 5 5は、蓋前外側板 2 3 1とその先端側縁に折り目 2 3 5を介して一体に成形された蓋前内側板 2 3 6とから構成されている。

蓋前外側板 2 3 1、畫左及ぴ右側板 2 3 2及ぴ 2 3 3は、それぞれ折り目 2 2 8〜2 3 0を介して天板 2 2 7の三方の各縁部と一体に成形されている。

蓋前外側板 2 3 1と蓋左外側板 2 3 2の側辺間には蓋前左側板間連結板 2 3 4 a力また蓋前外側板 2 3 1と本体右外側板 2 3 3の側辺間には蓋前右側板間連結板 2 3 4 bがー体に成形されている。

この各連結板 2 3 4 a , 2 3 4 bはそれぞれ天板 2 2 7の隅を始点とした折り目 2 4 1， 2 4 1がそれぞれ形成されている。この各折り目 2 4 1は、蓋前外側板 2 3 1と蓋左又は右外側板とがなす角（第 2図の展開状態においては 9 0度）を二等分する向き（同 4 5度）となっている。

これら各連結板 2 3 4 a , 2 3 4 bは、それぞれ折り目 2 4 1を境として固定部 2 4 2と可動部 2 4 3となっており、各固定部 2 4 3は蓋前外側板 2 3 1の内側面にホットメルト等の接着剤により固着されるようになっている。可動部 2 4 3は組立時に邪魔にならない形状に力ットされている。蓋前内側板 2 3 6の先端側縁中央部分には、 2本の切れ目を入れて接着用片部 2 3 7が形成され、この接着用片部 23 7が蓋前外側板 2 3 1に接着されるようになっている。

蓋前内側板部 2 3 6には、その両側辺基端側から先端中央部側に到る一対の折り目 2 38, 2 3 8が形成され、その各折り目から側辺側を、逃がし片部 23 9， 2 3 9としている。

各逃がし片部 2 3 9の先端側縁には、引き起こし操作用の切欠 2 3 9 aがそれぞれ形成され、後述するように箱状に組立てた後の箱 20 1を再度平板状に折り畳む際に、逃がし片部 2 3 9を容易に引き起こせるようにしている。

蓋前内側板 2 3 6の両側辺先端側、即ち、前記逃がし片部 2 3 9の側辺先端側には、係合突起 240， 240がー体に突設され、蓋左及ぴ右側板 232， 2 3 3の前側側辺には、この各係合突起 22 5がそれぞれ係止される係合凹部 2 3 2 a, 23 3 aが設けられている。

この係合凹部 2 3 2 a， 2 3 3 aは第 3図に示すように、深さ hが外側板の外側面へ到達しない深さ、即ち深さ hが外側板の厚み tより小さくなるように、板材を、プレスによって押し潰す力 \ 切削具によつて削り取ることによって形成されている。

次に、上記の組立式箱の組立方法を第 4図〜第 6図を参照して説明する。

第 4図（A) 中、 2 5 1は本発明に係る組立式箱を展開した箱部材である。まず、第 4図（A) (B) に示すように、平らな原料板材を切り抜くとともに、必要な各折り目を形成した後の平らな展開状態から、折り目 2 1 4， 2 1 5に沿つて本体左及び右内側板 2 1 7, 2 1 8を内側に折り、それぞれを本体左及び右外側板 2 1 0， 2 1 1の内面にホットメルト等の接着剤をもって貼着させて本体左右側壁板 2 52, 2 5 3を形成する。

次に、第 4図（B) (C) に示すように、折り目 2 0 7， 20 8に沿って本体左右側板 2 52, 2 5 3を内側に折り、そのとき一緒に折られる連結板 2 1 2 a, 212 bの固定部 220, 220を本体前外側板 209の重なり合つた部分に接着剤をもって貼着させる。こうすることにより、本体前外側板 209を立ち上げると貼着された連結板 212に連動して本体左右の側板 252， 253も立ち上がることとなる。

また、このとき、本体背側板 244の両側の連結板 245 a, 245 bの固定部 249， 249も、本体背側板 244の重なり合つた部分に貼着させて、前記連結板 212 a, 212 bと同様の働きが得られるようにする。

然る後、第 4図（C) 第 5図（D) に示すように、本体前内側板 216を折り目 213に沿って折り、接着用片部 222を重なり合つた本体前外側板 209に貼着させて本体前側板 254を形成する。

次に、第 5図（D) (E) に示すように、蓋左及ぴ右外側板 232， 233を折り目 229, 230に沿って内側に折り、蓋部の両連結板 234 a, 234bの固定部 242, 242を蓋前外側板 231と重なり合う部分に貼着し、然る後、第 5図（E) (F)に示すように、蓋前内側板 236を折り目 235に沿って折り、蓋部の接着用片部 237を蓋前外側板 231に貼着して、蓋前側板 255を形成する。

そして、第 5図（F) (G) に示すように蓋部 203を折り目 247に沿って折り返して箱本体部 202に重ね合わせ、全体が平板状に折り畳まれた状態の組立中間部材 256が形成される。このとき、折り目 247は二重折り目であるので蓋部 203が浮かずに重ねられる。

この状態で、運搬や保管等を行えば、中空部が殆どない平板状であるので嵩張らない。

次に、この組立中間部材 256を箱状に組立てるに際しては、第 6図（H) 中矢印で示すように、本体左右の側板 252, 253、蓋左右の側板 232， 23 3、本体前側板 245、本体背側板 244及び蓋前側板 255を立ち上げる。この時、各逃がし片部 224及び 239力各左右側板 252， 253, 23 2及び 233の立ち上がりによって折り目 223， 239に沿って折れ曲がって逃げる。

そして上記各部の立ち上がりが完了した後、第 6図（I) に示すように、各逃がし片 224 , 239を押し込み、その両端の各係合突起 225及び 240をそれぞれ切欠 226で形成される保合凹部及び係合凹部 232 a， 233 aに係合させて箱状の組立を完了し、第 6図（ J ) に示すように箱本体部 202に蓋部 2 03を被せることができる状態となる。

尚、各折り目に予め折癖をつけておくことにより、本体前側板 254、本体背側板 244及ぴ蓋前側板 255を立ち上げると、連結板 212 a, 212 b, 2 34 a, 234 b, 245 a, 245 bが連動して、本体左右側板 252， 25 3及ぴ蓋左右側板 232， 233が立ち上がる。

また、箱状に組立てた状態から、元の平板状に折り畳む際には、各引き起こし用切欠 224 a, 239 aに指をかけ引くことにより、各逃げ片 224、 239 が起きあがり、その状態で、本体前側板 254、本体背側板 244及び蓋前側板 255を元の状態に寝力 H:ると、各連結板 212 a, 212 b, 234 a, 23 4 b， 245 a, 245 bが連動して、本体左右側板 252, 253及び蓋左右側板 232， 233が元の状態に畳み込まれ、全体が第 5図（F) に示す平板状となる。

尚、本発明は上記実施例の形態によっては限定されず、種々の変形及び変更が可能である。例えば、第 7図に示す展開図のように、蓋左右外側板 232, 23 3の天板 227とは反対側の縁に折り目 257， 258を介して一体に形成された内側板 259， 260を備えるようにしてもよレヽ。

また、本体前内側板 216及ぴ蓋前内側板 236の各外側板とは反対側の縁に折り目 261、 262を介して一体に形成され、天板及び底板に面接触する直角規制片 263、 264を備えてもよレヽ。

更に、第 1図〜第 6図に示した実施例における本体背左側板間連結板 234 a 及び本体右背側板間連結板 2 3 4 bに代えて、第 7図に示すように、本体背側板 2 4 4の両側辺と蓋左右側板 2 3 2及び 2 3 3の側辺との間に同様の連結板 2 3 4 c , 2 3 4 dを設けてもよレヽ。

尚、第 7図に示す実施例において、第 1図〜第 6図と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。

第 8図は、本発明の組立式箱に取っ手 2 6 6を有している例を示しており、蓋部 2 0 3の深さを箱本体部 2 0 2と同程度に形成し、取っ手 2 6 6は、両端部に箱本体部の前壁板と係合される抜け止め片 2 6 7 , 2 6 7を備えた取っ手部材 2 6 8を有し、蓋部 2 0 3の前壁板 2 5 5には引き出し窓 2 6 9を備えている。箱本体部 2 0 2の前壁板 2 5 4には係止孔 2 7 0， 2 7 0が引き出し窓 2 6 9 の位置に合わせて穿孔され、この係止孔 2 7 0 , 2 7 0の周縁部に抜け止め片 2 6 7が係止されるようになつている。このように構成することにより、蓋部 2 0 3を閉めた状態、即ち箱本体部 2 0 2に蓋部 2 0 3を被せた状態で、引き出し窓 2 6 9から取っ手部材 2 6 8を引き出すことによって、取っ手部材 2 6 8と引き出し窓 2 6 9とが嵌り合って蓋部 2 0 3と箱本体部 2 0 2とが開閉不能の状態となる。産業上の利用可能性

以上のように本楽明に係る組立式箱は、運搬、保管時に折り畳んだ状態として置くことによって大きな容積を取らず、使用に際しては簡単かつ迅速に箱状に組立てることができ、箱状への組立て後の不使用時には、再ぴ平板状に折り畳むことができ、洋服、靴、菓子類その他の各種の包装容器として有用である。

Claims

請求の範囲

1 . 四角形の底板と、該底板の前背左右の各縁部にそれぞれ折り目を介して一体に形成された本体前側板、本体背側板、本体左側板及び本体右側板と、前記本体前側板と本体左側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された本体前左側板間連結板と、前記本体前側板と本体右側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目がそれぞれ形成された本体前右側板間連結板とを有する箱本体部を備え、

前記箱本体部の本体背側板と折り目を介して一体に成形された四角形の天板と、該天板の前背左右の各縁部にそれぞれ折り目を介して一体に形成された蓋前側板、蓋左側板及び蓋右背側板と、前記蓋前側板と蓋側板の各側辺間を連結し、前記天板の隅を始点とした折り目が形成された蓋前左側板間連結板と、前記蓋前側板と蓋右側板の各側辺間を連結し、前記天板の隅を始点とした折り目が形成された蓋前右側板間連結板とを有する畫部を備え、

前記本体背側板の側辺と、前記本体左側板の側辺又は蓋左側板の側辺間を連結し、底板又は天板の隅を始点とした折り目が形成された背左側板間連結板、及び、前記本体背側板の側辺と、前記本体右側板の側辺又は蓋右側板の側辺間を連結し、底板又は天板の隅を始点とした折り目が形成された背右側板間連結板を備え、前記本体前側板は、前記底板と折り目を介して連続された本体前外側板と、その底板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に成形された本体前内側板とをもつて構成され、前記本体前内側板を折り目より折り曲げて本体前外側板の内側面に重ね、該重ねられた両板の中央部分を接着させるとともに、前記蓋前側板は、前記天板と折り目を介して連続された蓋前外側板と、その天板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に成形された蓋前内側板とをもって構成され、前記蓋前内側板を折り目より折り曲げて蓋前外側板の内側面に重ね、該重ねられた両板の中央部分を接着させ、前記本体前内側板及び蓋前内側板のそれぞれの両側縁部に係合突起を一体に突設させ、

前記本体左右側板及び蓋左右側板をそれぞれ底板及び天板に重ねて折り畳むとともに、前記本体及び蓋前側板をそれぞれ底板及び天板の延長方向に延長させた状態で全体形状を平板状としなし、各側板を底板及び天板に対して直角に立ち上げ、前記各前側板の縁部の係合突起を対応する各左又は右側板の内面に係合させることによつて箱状に組立てられるようにしてなる組立式箱。

2 . 本体左右側板及び蓋左右側板の内面の各前側板側縁部に、本体及び蓋の各前内側板両側縁部の係合突起が係合される係合凹部を備えてなる請求項 1に記載の組立式箱。

3 . 係合凹部は本体又は蓋の各左右側板の内面を外面側に到らない深さに窪ませて形成してなる請求項 2に記載の組立式箱。

4 . 本体左及ぴ右側板及び Z又は蓋左又は右側板は、それぞれ底板又は天板と折り目を介して一体に成形された外側板と、該外側板の先端縁側に折り目を介して一体に成形された内側板とをもつて形成され、該内側板を前記外側板の内面に重ねて互いに接着し、前記内側板の側辺に、前記本体前内側板又は蓋前内側板のそれぞれの両側縁部に形成された係合突起係合用の凹部を構成する切欠を備えてなる請求項 2に記載の組立式箱。

5 . 本体前内側板及び蓋前内側板に、その側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目を形成して該折り目より折り畳まれる逃がし片部を備え、該逃がし片部に係合突起を一体に突設させてなる請求項 1〜 3又は 4に記載の組立式箱。

6 . 本体前内側板及び蓋前内側板の先端縁の逃がし片部位置に引き起こし操作用の切欠を備えてなる請求項 1〜 4又は 5に記載の組立式箱。

7. 本体前側板の外面に取っ手を取り付け、蓋前側板に引き出し窓を形成し、箱状への組立状態にあって蓋部を箱本体部に被せた状態の時、前記引き出し窓から取っ手を引き出し可能にしてなる請求項 1〜 5又は 6に記載の組立式箱。