JPH0637120U - 小物類収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納箱本体の右側板の前後端部の強度を著し
く増大させて、蓋体の開閉操作を極めて容易にする。 【構成】 底板３の前側縁、後側縁、左側縁、右側縁に
前板４、後板、左側板１２、右側板１６が設けられた収
納箱本体１を形成し、一方、天板２５の前側縁及び後側
縁に前板２６及び後板を連設し、且つ天板２５の左側縁
に左側板を連設した蓋体２を形成し、収納箱本体１の右
側板１６の上側縁に蓋体２の天板２５の右側縁を左側方
へ折曲自在に連設して成る小物類収納箱において、蓋体
２の前板２６及び後板、又は収納箱本体１の前板４及び
後板の右端と、収納箱本体１の右側板１６の前後端との
間に、左側板１６の前後端部の内側に折込まれる折込片
４６を内方へ折込自在に夫々連設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として適宜小物類を収納するのに好適な小物類収納箱に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の小物類収納箱としては、底板の前側縁、後側縁、左側縁、右側 縁に前板、後板、左側板、右側板が設けられた収納箱本体を形成し、一方、天板 の前側縁及び後側縁に前板及び後板を連設し、且つ天板の左側縁に左側板を連設 した蓋体を形成し、前記収納箱本体の右側板の上側縁に前記蓋体の天板の右側縁 を、前板、後板、左側板等の外側に前板、後板、左側板等が嵌合されるように左 側方へ折曲自在に連設するように形成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、収納箱本体の右側板の上側縁に蓋体２の天板の右側縁を左側方 へ折曲自在に単なる連設されているのみであるため、収納箱本体の右側板の前後 端部の強度が弱く、蓋体の開閉時に蓋体がふらつき、収納箱本体の前板、後板、 左側板等の外側に蓋体の前板、後板、左側板等を確実に嵌合させることができず 、且つ収納箱本体の前板、後板、左側板等の外側から蓋体の前板、後板、左側板 等を確実に外すことができず、蓋体の開閉操作が極めて面倒であった。

【０００４】 そこで、本考案は、上述のような課題を解決するために案出されたもので、収 納箱本体の右側板の前後端部の強度を著しく増大させて、蓋体の開閉操作を極め て容易にできるような小物類収納箱を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述のような目的を達成するために、底板の前側縁、後側縁、左側 縁、右側縁に前板、後板、左側板、右側板が設けられた収納箱本体を形成し、一 方、天板の前側縁及び後側縁に前板及び後板を連設し、且つ天板の左側縁に左側 板を連設した蓋体を形成し、前記収納箱本体の右側板の上側縁に前記蓋体の天板 の右側縁を、前板、後板、左側板等の外側に前板、後板、左側板等が嵌合される ように左側方へ折曲自在に連設して成る小物類収納箱において、前記蓋体の前板 及び後板、又は前記収納箱本体の前板及び後板の右端と、前記収納箱本体の右側 板の前後端との間に、前記左側板の前後端部の内側に折込まれる折込片を内方へ 折込自在に夫々連設したものである。

【０００６】

【作用】

そして、上述のような技術的手段により、収納箱本体の左側板の前後端部の内 側に折込まれる各折込片によって、収納箱本体の右側板の前後端部の強度を著し く増大させ、従来のように蓋体の開閉時に蓋体がふらつくことなく、収納箱本体 の前板、後板、左側板等の外側に蓋体の前板、後板、左側板等を確実に嵌合させ ることができ、且つ収納箱本体の前板、後板、左側板等の外側から蓋体の前板、 後板、左側板等を確実に外れるようにする。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 本考案の小物類収納箱は、図１乃至図４に示すように、略同大に成形された収 納箱本体１と蓋体２とから構成され、この収納箱本体１は、底板３の前側縁に前 板４、前折返板５を、折目６，７を介して上方、内側下方へ順次折曲自在に連設 し、且つ底板３の後側縁には後板８、後折返板９を、折目１０，１１を介して上 方、内側下方へ順次折曲自在に連設すると共に、底板３の左側縁には左側板１２ 、左折返板１３を、折目１４，１５を介して上方、内側下方へ順次折曲自在に連 設し、底板３の右側縁には右側板１６を、折目１７を介して上方へ折曲自在に連 設し、更に、前記前板４及び後板８の左端と、前記左側板１２の前後端との間に は、前記左側板１２の前後端部の内面に夫々糊付けする糊付片１８と、前記左側 板１２の前後端部の内側に折込まれる折込片１９とを、前記折目６，１０と前記 折目１４との交差点を通る対角線上と、前記前板４及び後板８の左端と、左側板 １２の前後端とに折目２０，２１，２２を介して内方へ折込自在に連設し、前記 左折返板１３の前後端部には、前記各折込片１９の立上り時の逃げ部２３を、折 目２４を介して内方へ屈曲自在に連設するように形成されている。

【０００９】 また、前記蓋体２は、前記収納箱本体１同様に天板２５の前側縁に前板２６、 前折返板２７を、折目２８，２９を介して下方、内側上方へ順次折曲自在に連設 し、且つ天板２５の後側縁には後板３０、後折返板３１を、折目３２，３３を介 して下方、内側上方へ順次折曲自在に連設すると共に、天板２５の左側縁には左 側板３４、左折返板３５を、折目３６，３７を介して下方、内側上方へ順次折曲 自在に連設し、更に、前記前板２６及び後板３０の左端と、前記左側板３４の前 後端との間には、前記左側板３４の前後端部の内面に夫々糊付けする糊付片３８ と、前記左側板３４の前後端部の内側に折込まれる折込片３９とを、前記折目２ ８，３２と前記折目３６との交差点を通る対角線上と、前記前板２６及び後板３ ０の左端と、左側板３４の前後端とに折目４０，４１，４２を介して内方へ折込 自在に連設し、前記左折返板３５の前後端部には、前記各折込片３９の立上り時 の逃げ部４３を、折目４４を介して内方へ屈曲自在に連設するように形成されて いる。

【００１０】 そして、前記収納箱本体１の右側板１６の上側縁に前記蓋体２の天板２５の右 側縁を、前板４、後板８、左側板１２等の外側に前板２６、後板３０、左側板３ ４等が嵌合されるように折目４５を介して左側方へ折曲自在に連設し、この蓋体 ２の前板２６及び後板３０の右端と前記収納箱本体１の右側板１６の前後端との 間に、前記左側板１６の前後端部の内側に折込まれる折込片４６を、前記折目２ ８，３２と前記折目４５との交差点を通る対角線上と、前記前板２６及び後板３ ０の右端と、前記右側板１６の前後端とに折目４７，４８，４９を介して内方へ 折込自在に夫々連設したものである。

【００１１】 しかして、前記折込片４６は、蓋体２の前板２６及び後板３０の右端と収納箱 本体１の右側板１６の前後端との間に折目２８，３２と折目４５との交差点を通 る対角線上と、前板２６及び後板３０の右端と、右側板１６の前後端とに折目４ ７，４８，４９を介して内方へ折込自在に連設するように説明及び図示されてい るが、これに何等限定されることなく、収納箱本体１の前板４及び後板８の右端 と収納箱本体１の右側板１６の前後端との間に折目６，折目１０と折目１７との 交差点を通る対角線上と、前板４及び後板８の右端と、右側板１６の前後端とに 折目を介して内方へ折込自在に連設するようにしても良い。

【００１２】 使用時においては、先ず、収納箱本体１の前板４、前折返板５を、折目６，７ を介して上方、内側下方へ順次折曲げて、前板４の内面に前折返板５を糊付けす ると同時に、左側板１２の前端部の内面に糊付片１８を糊付けし、且つ収納箱本 体１の後板８、後折返板９を、折目１０，１１を介して上方、内側下方へ順次折 曲げて、後板８の内面に後折返板９を糊付けすると同時に、左側板１２の後端部 の内面に糊付片１８を糊付けした後、左側板１２、左折返板１３を、折目１４， １５を介して上方、内側下方へ順次折曲げて、左側板１２の内面に左折返板１３ の前後端部の逃げ部２３を除いた前後方向中央部側を糊付けする。次に、蓋体２ の前板２６、前折返板２７を、折目２８，２９を介して下方、内側上方へ順次折 曲げて、前板２６の内面に前折返板２７を糊付けすると同時に、左側板３４の前 端部の内面に糊付片３８を糊付けし、且つ蓋体２の後板３０、後折返板３１を、 折目３２，３３を介して下方、内側上方へ順次折曲げて、後板３０の内面に後折 返板３１を糊付けすると同時に、左側板３４の後端部の内面に糊付片３８を糊付 けした後、左側板３４、左折返板３５を、折目３６，３７を介して下方、内側上 方へ順次折曲げて、左側板３４の内面に左折返板３５の前後端部の逃げ部４３を 除いた前後方向中央部側を糊付けする。

【００１３】 この本考案の一実施例によれば、図３に示すように収納箱本体１から蓋体２を 水平に開放して、左側板１２及び左折返板１３と、左側板３４及び左折返板３５ とを、折目１４，３６を介して夫々左右外側方へ折曲げて倒伏するに従って、各 折込片１９，３９が引張られ、各折込片１９，３９の先端で各逃げ部２３，４３ が夫々持上げられながら、収納箱本体１及び蓋体２の各前板４，２６、前折返板 ５，２７、後板８，３０、後折返板９，３１等が、各折目６，１０，２８，３２ を介して夫々内側方へ折曲げられて底板３及び天板２５上に倒伏するため、頗る コンパクトに折畳むことができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の小物類収納箱は、上述のように、底板３の前側縁、後側縁、左側縁、 右側縁に前板４、後板８、左側板１２、右側板１６が設けられた収納箱本体１を 形成し、一方、天板２５の前側縁及び後側縁に前板２６及び後板３０を連設し、 且つ天板２５の左側縁に左側板３４を連設した蓋体２を形成し、前記収納箱本体 １の右側板１６の上側縁に前記蓋体２の天板２５の右側縁を、前板４、後板８、 左側板１２等の外側に前板２６、後板３０、左側板３４等が嵌合されるように左 側方へ折曲自在に連設して成る小物類収納箱において、前記蓋体２の前板２６及 び後板３０、又は前記収納箱本体１の前板４及び後板８の右端と、前記収納箱本 体１の右側板１６の前後端との間に、前記左側板１６の前後端部の内側に折込ま れる折込片４６を内方へ折込自在に夫々連設するように構成したから、収納箱本 体１の左側板１６の前後端部の内側に折込まれる各折込片４６によって、収納箱 本体１の右側板１６の前後端部の強度を著しく増大させることができるため、従 来のように蓋体２の開閉時に蓋体２がふらつくことなく、収納箱本体１の前板４ 、後板８、左側板１２等の外側に蓋体２の前板２６、後板３０、左側板３４等を 確実に嵌合させることができ、且つ収納箱本体１の前板４、後板８、左側板１２ 等の外側から蓋体２の前板２６、後板３０、左側板３４等を確実に外すことがで き、蓋体２の開閉操作が極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す閉蓋状態の斜視図であ
る。

【図２】図１の開蓋状態の斜視図である。

【図３】図１の折畳時の斜視図である。

【図４】図１の展開図である。

【符号の説明】

１ 収納箱本体 ２ 蓋体 ３ 底板 ４ 前板 ５ 前折返板 ６ 折目 ７ 折目 ８ 後板 ９ 後折返板 １０ 折目 １１ 折目 １２ 左側板 １３ 左折返板 １４ 折目 １５ 折目 １６ 右側板 １７ 折目 １８ 糊付片 １９ 折込片 ２０ 折目 ２１ 折目 ２２ 折目 ２３ 逃げ部 ２４ 折目 ２５ 天板 ２６ 前板 ２７ 前折返板 ２８ 折目 ２９ 折目 ３０ 後板 ３１ 後折返板 ３２ 折目 ３３ 折目 ３４ 左側板 ３５ 左折返板 ３６ 折目 ３７ 折目 ３８ 糊付片 ３９ 折込片 ４０ 折目 ４１ 折目 ４２ 折目 ４３ 逃げ部 ４４ 折目 ４５ 折目 ４６ 折込片 ４７ 折目 ４８ 折目 ４９ 折目

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板の前側縁、後側縁、左側縁、右側縁
   に前板、後板、左側板、右側板が設けられた収納箱本体
   を形成し、一方、天板の前側縁及び後側縁に前板及び後
   板を連設し、且つ天板の左側縁に左側板を連設した蓋体
   を形成し、前記収納箱本体の右側板の上側縁に前記蓋体
   の天板の右側縁を、前板、後板、左側板等の外側に前
   板、後板、左側板等が嵌合されるように左側方へ折曲自
   在に連設して成る小物類収納箱において、前記蓋体の前
   板及び後板、又は前記収納箱本体の前板及び後板の右端
   と、前記収納箱本体の右側板の前後端との間に、前記左
   側板の前後端部の内側に折込まれる折込片を内方へ折込
   自在に夫々連設したことを特徴とする小物類収納箱。