JP7066906B1 - 箱用シート - Google Patents
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Abstract
Description
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
以下、本発明の一実施形態に係る箱用シートについて適宜図面を参照しつつ説明する。
長さ面パネル1と幅面パネル2とは略方形状である。また、一対の長さ面パネル1は同等の大きさとされ、一対の幅面パネル2は同等の大きさとされる。
一対の蓋外フラップ3及び一対の蓋内フラップ4は、略方形状であり、当該箱用シートを組み立ててなる箱体10の天面側を閉塞可能に構成されている。つまり、一対の蓋外フラップ3及び一対の蓋内フラップ4は、組立時に、それぞれ延出する長さ面パネル1及び幅面パネル2に対して内側へ直角に折り曲げられ、蓋内フラップ4が内側となるように重ね合わされて箱体10の蓋部11を形成することができる。
カバープレート5は、図1に示すように、基端縁を下底(長い方の底辺)とする台形状であり、特に等脚台形状であることが好ましい。このようにカバープレート5を、基端縁を下底とする台形状とすることで、傷付き防止機能をより効果的に発揮させることができる。また、カバープレート5は、このカバープレート5が設けられている蓋外フラップ3の左右方向(幅方向)の中心線を軸として左右対称に構成されていることが好ましい。このように上記中心線を軸としてカバープレート5を左右対称に構成することで、幾何学的にバランスするので、物品を収納した箱体10の開封に刃物を使用した場合に刃物の先端で押されてもカバープレート5の水平が保たれ易い。このため、カバープレート5が傾いて、収納されている物品に局所的に強く当接することを抑止できるので、上記物品が傷つき難い。
一対の底外フラップ6及び一対の底内フラップ7は、略方形状であり、箱体10の底面側を閉塞可能に構成されている。つまり、一対の底外フラップ6及び一対の底内フラップ7は、組立時に、それぞれ延出する長さ面パネル1及び幅面パネル2に対して内側へ直角に折り曲げられ、底内フラップ7が内側となるように重ね合わされて箱体10の底部12を形成することができる。
糊代部8は、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2で構成される帯状体の側端に設けられている。図1の箱用シートでは、糊代部8は、長さ面パネル1に設けられている。糊代部8は、上記帯状体の他方の側端と当接可能に構成されている。この当接部分を上記帯状体の他方の側端に貼着することで一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を無端状とできる。あるいは、貼着に代えてワイヤー接合等により結合してもよい。
当該箱用シートを箱体10に組み立てる箱体の組立方法は、四角筒状部組立工程と、底部組立工程と、蓋部組立工程とを備える。
四角筒状部組立工程では、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を四角筒状に組み立てる。
底部組立工程では、一対の底内フラップ7及び一対の底外フラップ6により箱体10の底部12を組み立てる。
蓋部組立工程では、一対の蓋外フラップ3及び一対の蓋内フラップ4により箱体10の蓋部11を組み立てる。
箱体10を開封する際は、刃物を用いることができる。具体的には、平面視で突き合わされている一対の蓋外フラップ3の先端縁の間、つまり他の蓋外フラップ3の先端縁に沿って封函テープを切断する。このとき、他の蓋外フラップ3の先端縁の下方は、カバープレート5及び一対の蓋内フラップ4により覆われているため、このカバープレート5又は一対の蓋内フラップ4を突き破らない限り、刃物が箱体10に梱包された物品にまで到達することはなく、上記物品に傷付きが生じることはない。蓋部11の封函テープが切断されれば、一対の蓋外フラップ3は、それぞれ独立して開閉できるので、一対の蓋外フラップ3をそれぞれ長さ面パネル1に対して平行またはそれ以上の角度となるように開け、続いて一対の蓋内フラップ4をそれぞれ幅面パネル2に対して平行またはそれ以上の角度となるように開けることで、蓋部11を開封することができ、梱包された物品を取り出すことができる。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体10は、1つの蓋外フラップ3の先端縁から延出するカバープレート5及び一対の蓋内フラップ4により他の蓋外フラップ3の先端縁全体が下方から覆われる。このため、物品を収納した箱体10の開封に刃物を使用した場合において、カバープレート5又は一対の蓋内フラップ4により刃物の先端が梱包されている物品に到達することが防止される。従って、物品を収納した箱体10の開封に刃物を使用した場合においても梱包された物品の傷付きが防止できる。また、当該箱用シートを箱体10に組み立てる際、一対の蓋外フラップ3のうち、カバープレート5が延出している蓋外フラップ3を先に折り曲げ、カバープレート5を他の蓋外フラップ3の下方に位置させれば傷付き防止機能を発揮する。つまり、従来の梱包作業に対し、蓋外フラップ3の折り曲げ順序が規定されるのみであるため、梱包作業の手間の増加を抑止できる。
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
2 幅面パネル
3 蓋外フラップ
4 蓋内フラップ
5 カバープレート
6 底外フラップ
7 底内フラップ
8 糊代部
10 箱体
11 蓋部
12 底部
Claims (2)
- 箱体に組み立て可能な箱用シートであって、
左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、
上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと、
上記一対の蓋外フラップのうち、1つの蓋外フラップの先端縁から延出するカバープレートと
を備え、
組立状態で、上記カバープレートが、他の蓋外フラップの下方に位置し、上記カバープレート及び上記一対の蓋内フラップにより上記他の蓋外フラップの先端縁全体が下方から覆われており、
上記蓋内フラップの延出方向長さと、上記蓋外フラップの延出方向長さ及び上記カバープレートの延出方向長さの和とが等しく、
それぞれの上記蓋外フラップの延出方向長さが、上記幅面パネルの左右方向の長さの1/2であり、
上記カバープレートが、基端縁を下底とする台形状であり、
上記カバープレートの延出方向長さが10mm以上20mm以下である箱用シート。 - 組立状態で、上記カバープレートの左右方向の両端が、それぞれ上記蓋内フラップと平面視で重なる請求項1に記載の箱用シート。
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- 2021-09-24 JP JP2021155962A patent/JP7066906B1/ja active Active
Patent Citations (3)
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JP2023047058A (ja) | 2023-04-05 |
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