JP3229500U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的安価に製造可能な箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1a、1b及び一対の幅面パネル2a、2bと、一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップ3a、3bと、一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップ4a、4bと、一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋フラップ5a、5bとを備え、一対の幅面パネルの上縁から延出し、組立状態で幅面パネルの内面側に折り返される一対の折り返しパネル6a、6bをさらに備え、折り返しパネルが、幅面パネルに対して垂直に折り曲げられ、一対の蓋フラップに下方から当接する当接部11と、当接部の先端縁から延出し、幅面パネルの内面側に折り返される折り返し部12と、折り返し部の上縁から上方に突出する第1突片13とを有しており、蓋フラップに、第1突片が差し込まれる第1係止孔16が設けられる。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシート等から組み立てられる箱体が、物品の保管、運搬等に用いられている。中でも、比較的安価に製造可能な段ボールシートとして、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記長さ面パネル及び上記幅面パネルの上縁及び下縁からそれぞれ延出するフラップとを有し、A式(ミカン箱タイプ)の箱体に組み立て可能な構成のものが広く採用されている。
一方で、従来、青果物等を保管、運搬等するための箱体としてトレイ状の箱体が用いられている。この箱体は、底板の各辺から延出するパネルを組み合わせて側壁及び端壁を形成することでトレイ状に組み立てられる(実用新案登録第3094427号公報参照)。
実用新案登録第3094427号公報
しかしながら、上記公報に記載されているようなトレイ状の箱体は、製造コストが高くなりやすい。
本考案は、このような事情に基づいてなされたものであり、従来のトレイ状の箱体に代えて使用でき、かつ比較的安価に製造可能な箱用シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様に係る箱用シートは、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップと、上記一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋フラップとを備え、箱体に組み立て可能な箱用シートであって、上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、組立状態で上記幅面パネルの内面側に折り返される一対の折り返しパネルをさらに備え、上記折り返しパネルが、上記幅面パネルに対して垂直に折り曲げられ、上記一対の蓋フラップに下方から当接する当接部と、上記当接部の先端縁から延出し、上記幅面パネルの内面側に折り返される折り返し部と、折り返された状態における上記折り返し部の上縁から上方に突出する第1突片とを有しており、上記蓋フラップに、上記第1突片が差し込まれる第1係止孔が設けられている。
本考案の一態様に係る箱用シートは、従来のトレイ状の箱体に代えて使用でき、かつ比較的安価に製造可能である。
図1は、本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的斜視図である。 図3は、図2の箱体の模式的底面図である。 図4は、図2の箱体の一方の蓋フラップを開いた状態を示す模式的斜視図である。 図5は、図2の箱体を2段積みにした状態を示す模式的斜視図である。 図6は、図1の箱用シートとは異なる実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図7は、図6の箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的斜視図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップと、上記一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋フラップとを備え、箱体に組み立て可能な箱用シートであって、上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、組立状態で上記幅面パネルの内面側に折り返される一対の折り返しパネルをさらに備え、上記折り返しパネルが、上記幅面パネルに対して垂直に折り曲げられ、上記一対の蓋フラップに下方から当接する当接部と、上記当接部の先端縁から延出し、上記幅面パネルの内面側に折り返される折り返し部と、折り返された状態における上記折り返し部の上縁から上方に突出する第1突片とを有しており、上記蓋フラップに、上記第1突片が差し込まれる第1係止孔が設けられている。
当該箱用シートは、上記一対の長さ面パネルの下縁から底外フラップが延出し、これらの長さ面パネルの上縁から蓋フラップが延出し、上記一対の幅面パネルの下縁から底内フラップが延出し、これらの幅面パネルの上縁から折り返しパネルが延出しており、例えばA式の箱用シートの製造設備を用いて比較的安価に製造可能である。当該箱用シートは、上記折り返し部の上縁から上方に突出する第1突片を、上記蓋フラップに設けられている第1係止孔に挿入することで、上記蓋フラップと上記折り返しパネルとを容易に係合することができる。当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、蓋部の開閉が容易であり、従来のトレイ状の箱体に代えて使用可能である。
上記折り返しパネルが、上記折り返し部の下縁から下方に突出する第2突片を有しており、上記底内フラップに、上記第2突片が差し込まれる第2係止孔が設けられているとよい。このように、上記折り返しパネルが、上記折り返し部の下縁から下方に突出する第2突片を有しており、上記底内フラップに、上記第2突片が差し込まれる第2係止孔が設けられていることによって、箱体の形状を容易かつ安定的に維持することができる。
上記底外フラップの側縁に上記第2係止孔と重なり合う切り欠きが設けられており、複数の上記箱体が積み重ねられた状態で、上記第2係止孔及び上記切り欠きが、下側に位置する上記箱体の上記第1突片を挿入可能に構成されているとよい。このように、上記底外フラップの側縁に上記第2係止孔と重なり合う切り欠きが設けられており、複数の上記箱体が積み重ねられた状態で、上記第2係止孔及び上記切り欠きが、下側に位置する上記箱体の上記第1突片を挿入可能に構成されていることによって、上記複数の箱体を容易かつ安定的に段積みすることができる。
上記折り返しパネルが、上記折り返し部の下縁から延出し、上記底内フラップの上面に折り重ねられる底面部を有するとよい。このように、上記折り返しパネルが、上記折り返し部の下縁から延出し、上記底内フラップの上面に折り重ねられる底面部を有することによって、上記折り返しパネルの上記箱体内での姿勢が安定する。
上記第1突片が、上記第1係止孔を貫通する基部と、折り曲げ容易線を介して上記基部の先端縁に連接される先端部とを有するとよい。このように、上記第1突片が、上記第1係止孔を貫通する基部と、折り曲げ容易線を介して上記基部の先端縁に連接される先端部とを有することによって、上記第1係止孔に上記第1突片が挿入された状態をより安定的に保つことができる。
なお、本考案において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向をいう。また、「上」とは、上記左右方向を基準とする上を意味し、「下」とは、上記左右方向を基準とする下を意味する。また、「内面」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体における内側の面を意味する。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<箱用シート>
図1の箱用シート10は、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1a、1b及び一対の幅面パネル2a、2bと、一対の長さ面パネル1a、1bの下縁から延出する一対の底外フラップ3a、3bと、一対の幅面パネル2a、2bの下縁から延出する一対の底内フラップ4a、4bと、一対の長さ面パネル1a、1bの上縁から延出する一対の蓋フラップ5a、5bとを備える。当該箱用シート10は、一対の幅面パネル2a、2bの上縁から延出し、組立状態で幅面パネル2a、2bの内面側に折り返される一対の折り返しパネル6a、6bを備える。また、当該箱用シート10は、左右方向外側(図1では左右方向左側)に位置する長さ面パネル1aの左右方向外側の側縁から延出する糊代7を備える。
折り返しパネル6a、6bは、幅面パネル2a、2bに対して垂直に折り曲げられ、一対の蓋フラップ5a、5bに下方から当接する当接部11と、当接部11の先端縁から延出し、幅面パネル2a、2bの内面側に折り返される折り返し部12と、折り返された状態における折り返し部12の上縁から上方に突出する第1突片13とを有する。また、折り返しパネル6a、6bは、折り返し部12の下縁から下方に突出する第2突片14と、折り返し部12の下縁から延出し、底内フラップ4a、4bの上面に折り重ねられる底面部15とを有する。蓋フラップ5a、5bには、第1突片13が差し込まれる第1係止孔16が設けられている。なお、図1において、太い実線はシートを切断して形成される切断線を示し、細い実線はシートの片面を筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シート10は、図2及び図3の箱体20に組み立て可能である。当該箱用シート10を箱体20に組み立てる手順について説明する。まず、左右方向外側(図1では左右方向左側)に位置する長さ面パネル1aをこの長さ面パネル1aに連接される幅面パネル2aの内面に折り重ね、左右方向外側(図1では左右方向右側)に位置する幅面パネル2bをこの幅面パネル2bに連接される長さ面パネル1bの内面に折り重ね、糊代7を折り重ねられた幅面パネル2bの内面に貼着する。続いて、無端状に接続された一対の長さ面パネル1a、1b及び一対の幅面パネル2a、2bを四角筒状に広げたうえ、一対の底内フラップ4a、4bを内側に折り曲げ、さらに一対の底外フラップ3a、3bを内側に折り曲げて互いに係合させることで箱体20の底部を組み立てる。次に、一対の折り返しパネル6a、6bの当接部11を幅面パネル2a、2bの内側に垂直に折り曲げ、当接部11に連接されている折り返し部12を幅面パネル2a、2bの内面側に折り返し、折り返し部12の下縁から延出する第2突片14を底内フラップ4a、4bに設けられている後述の第2係止孔23に挿入する。この際、一対の折り返しパネル6a、6bの底面部15を折り曲げて底内フラップ4a、4bの上面に折り重ねる。この状態で箱体20の内部に物品(例えば青果物等)を入れ、その後、図4に示すように、一対の蓋フラップ5a、5bを内側に折り曲げて、第1突片13を第1係止孔16に挿入して箱体20の蓋部を組み立てる。これにより、図2及び図3に示す箱体20が組み立てられる。
当該箱用シート10は、1枚のシーから形成されている。当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。当該箱用シート10が段ボールシートである場合、上記中芯の稜線方向は上下方向と平行であることが好ましい。この構成によると、折り返しパネル6a、6bを所望の位置で容易かつ確実に折り曲げやすい。また、第1突片13及び第2突片14の意図しない折れ曲がりを抑制することで、第1突片13と第1係止孔16との係合状態、及び第2突片14と第2係止孔23との係合状態を安定的に維持することができる。
(長さ面パネル)
一対の長さ面パネル1a、1bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。長さ面パネル1a、1bの左右方向長さは幅面パネル2a、2bの左右方向長さよりも大きい。
長さ面パネル1a、1bの左右方向長さとしては、箱体20に収容する物品の大きさや数量等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば30cm以上60cm以下とすることができる。長さ面パネル1a、1bの上下方向長さとしては、箱体20に収容する物品の大きさや数量等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば5cm以上30cm以下とすることができる。
(幅面パネル)
一対の幅面パネル2a、2bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。幅面パネル2a、2bの左右方向長さとしては、箱体20に収容する物品の大きさや数量等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば20cm以上50cm以下とすることができる。幅面パネル2a、2bの上下方向長さとしては、長さ面パネル1a、1bの上下方向長さと同じとすることができる。
幅面パネル2a、2bの下部には、第2係止孔23の一部を構成する切り欠きが形成されている。当該箱用シート10は、第2係止孔23が、幅面パネル2a、2bに亘って形成されていることで、箱体20の通気性を高めることができる。
幅面パネル2a、2bの上部には、折り返しパネル6a、6bに至る切り欠き17が形成されている。図5に示すように、この切り欠き17は、複数の箱体20を段積みした状態で箱体20の内外に連通する通気孔として機能する。
(底外フラップ)
一方の長さ面パネル1aの下縁から延出する底外フラップ3a(以下、「第1底外フラップ3a」ともいう)は略矩形状である。図3に示すように、第1底外フラップ3aの側縁には、組立状態で第2係止孔23と重なり合う切り欠き18が設けられている。切り欠き18は、複数の箱体20が積み重ねられた状態で、下側に位置する箱体20の第1突片13を挿入可能に構成されている。
第1底外フラップ3aの先端縁には凹部19が形成されている。また、第1底外フラップ3aの幅方向の両側には、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる折り曲げ容易線21が形成されている。折り曲げ容易線21は直線状である。
他方の長さ面パネル1bの下縁から延出する底外フラップ3b(以下、「第2底外フラップ3b」ともいう)は、略矩形状の本体22aと、本体22aの先端縁から延出する突片22bとを有する。
第2底外フラップ3bの側縁には、第1底外フラップ3aと同様、組立状態で第2係止孔23と重なり合う切り欠き18が設けられている。第2底外フラップ3b(より詳しくは本体22a)の幅方向の両側には、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる折り曲げ容易線21が形成されている。折り曲げ容易線21は直線状である。
第1底外フラップ3aと第2底外フラップ3bとの係合手順について説明する。第1底外フラップ3aと第2底外フラップ3bとを係合するに当たっては、まず、第1底外フラップ3aを内側に略垂直に折り曲げ、さらに第2底外フラップ3bを第1底外フラップ3aの外面側に折り重ねる。そして、第2底外フラップ3bを第1底外フラップ3aの外面に押し当てた状態で押し込んでいく。この際、第1底外フラップ3aに設けられた一対の折り曲げ容易線21及び第2底外フラップ3bに設けられた一対の折り曲げ容易線21が適度に折れ曲がることで第2底外フラップ3bを容易に押し込むことができる。第2底外フラップ3bの突片22bの先端縁が第1底外フラップ3aの凹部19を通過するまで押し込んだ後、第2底外フラップ3bの押し込みを解除する。これによってシートの反力により第1底外フラップ3a及び第2底外フラップ3bが押し戻され、この過程で突片22bが凹部19の内側に入り込む。その結果、第1底外フラップ3aと第2底外フラップ3bとが互いに係合される。
(底内フラップ)
一対の底内フラップ4a、4bは略同一形状に形成されている。底内フラップ4a、4bは略矩形状である。一対の底内フラップ4a、4bは、箱体20に組み立てられた状態で、一対の底外フラップ3a、3bの内側に配置される。
底内フラップ4a、4bには、折り返し部12の下縁から延出する第2突片14が差し込まれる第2係止孔23が設けられている。当該箱用シート10は、折り返し部12の下縁から第2突片14が延出しており、かつ底内フラップ4a、4bに第2突片14が差し込まれる第2係止孔23が設けられていることで、箱体20の形状を容易かつ安定的に維持することができる。
第2係止孔23は、複数の箱体20が積み重ねられた状態で、底外フラップ3a、3bに設けられている切り欠き18と共に、下側に位置する箱体20の第1突片13を挿入可能に構成されている。当該箱用シート10は、第2係止孔23及び切り欠き18が、第1突片13を挿入可能に構成されていることで、複数の箱体20を容易かつ安定的に段積みすることができる。
上述のように、第2係止孔23は、底内フラップ4a、4bと幅面パネル2a、2bとに跨って形成されている。すなわち、第2係止孔23は、底内フラップ4a、4bの基端部から幅面パネル2a、2bの下部に亘って形成されている。これにより、第2係止孔23は、第1突片13及び第2突片14との係合部を構成すると共に、箱体20の通気性を高めるための通気孔として機能しやすい。
(蓋フラップ)
一対の蓋フラップ5a、5bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。蓋フラップ5a、5bの延出方向長さとしては、特に限定されるものではないが、幅面パネル2a、2bの左右方向長さの1/2よりも小さいことが好ましい。すなわち、箱体20に組み立てられた状態で、一対の蓋フラップ5a、5bの先端縁同士の間には隙間が形成されることが好ましい。当該箱用シート10は、第1突片13を第1係止孔16に挿入することで第1突片13が第1係止孔16に係止されるので、一対の蓋フラップ5a、5b同士を封函テープ等によって接続することを要しない。箱体20は、一対の蓋フラップ5a、5bの先端縁同士の間に隙間が形成されることで、通気性を高めることができ、ひいては従来のトレイ状の箱体に代えて、青果物等を保存しやすい。
第1係止孔16は、蓋フラップ5a、5bの幅方向の両側の側部に設けられている。第1係止孔16は、蓋フラップ5a、5bの延出方向を長手方向とする細長状である。第1係止孔16の長手方向の端部にはスリット状の縮幅部が形成されていることが好ましい。第1係止孔16に上記縮幅部が形成されていることで、この縮幅部によって第1突片13を両側から押圧し、第1突片13の挿入状態を安定的に保ちやすい。
(折り返しパネル)
一対の折り返しパネル6a、6bは略同一形状に形成されている。折り返しパネル6a、6bは、幅面パネル2a、2bの上縁から延出する当接部11と、当接部11の先端縁から延出する折り返し部12と、折り返し部12の先端縁から延出する底面部15とを有する。折り返し部12の上縁(当接部11と接続される側の端縁)からは第1突片13が突出し、折り返し部12の下縁(底面部15と接続される側の端縁)からは第2突片14が突出している。第1突片13は、折り返し部12の上縁に両端が配置され、当接部11側に凸な略U字状のスリットによって画定されている。このスリットは、幅面パネル2a、2b内まで至っていてもよい。第2突片14は、折り返し部12の下縁に両端が配置され、底面部15側に凸な略U字状のスリットによって画定されている。折り返し部12と第1突片13との境界部分、及び折り返し部12と第2突片14との境界部分には折り曲げ容易線は設けられていない。なお、「略U字状」とは、両端部間の領域が両端部同士を通る仮想直線に対して一方側に突出している形状を意味する。
当接部11の延出方向長さ(すなわち、組立状態の平面視における第1突片13と幅面パネル2a、2bとの間隔)の下限としては、7mmが好ましく、12mmがより好ましい。一方、上記延出方向長さの上限としては、25mmが好ましく、20mmがより好ましい。図3に示すように、箱体20は、第2突片14が幅面パネル2a、2b側に位置するように折り返し部12を若干程度傾斜させた状態で保持できる。複数の箱体20を段積みする際には、この状態で、底外フラップ3a、3bに形成される切り欠き18に下側に配置される箱体20の第1突片13を挿入することで、箱体20同士を容易かつ安定的に維持することができる。この点において、上記延出方向長さが上記上限を超えると、折り返し部12の傾斜角度が大きくなり、箱体20の形状が不安定になるおそれがある。逆に、上記延出方向長さが上記下限に満たないと、第1突片13を挿入するための第1係止孔16を蓋フラップ5a、5bに形成し難くなるおそれがある。
折り返し部12は略矩形状である。折り返し部12の延出方向長さは、幅面パネル2a、2bの上下方向長さと略等しい。具体的には、折り返し部12の延出方向長さとしては、幅面パネル2a、2bの上下方向長さからシート1枚分の厚さを差し引いた程度の長さとすることができる。
底面部15は、箱体20に組み立てられた状態で底内フラップ4a、4bの上面に折り重ねられる。箱体20に組み立てられた状態で、底面部15は、シートの反力によって底内フラップ4a、4b側に押圧される。これにより、当該箱用シート10は、箱体20における折り返し部12の姿勢の安定化を図ることができ、箱体20の形状を安定的に維持することができる。
第1突片13は、基端側(折り返し部12と接続される側)から先端側に向けて拡幅している。第1突片13の先端部の幅は、第1係止孔16の長手方向長さ(第1係止孔16の端部に形成されるスリットを含む全体の長さ)と略等しい。
第1突片13の延出方向長さとしては、その先端部分が第1係止孔16から上方に突出するようシート厚さよりも大きい。第1突片13の延出方向長さとしては、例えば10mm以上30mm以下とすることができる。
第2突片14は、箱体20において底内フラップ4a、4bに設けられる第2係止孔23に挿入するように構成されており、好ましくは第2係止孔23を通過して、底外フラップ3a、3bに設けられる切り欠き18にまで挿入されるように構成されている。第2突片14の延出方向長さとしては、シート2枚分の厚さ程度とすることができ、例えばシート厚さが5mmの場合であれば、8mm以上12mm以下とすることができる。
折り返しパネル6a、6bには、幅面パネル2a、2bに形成される切り欠き17に接続される切り欠き24が形成されている。図5に示すように、この切り欠き27は、幅面パネル2a、2bに形成されている切り欠き17と合わせて、複数の箱体20を段積みした状態で箱体20の内外に連通する通気孔として機能する。
<利点>
当該箱用シート10は、一対の長さ面パネル1a、1bの下縁から底外フラップ3a、3bが延出し、これらの長さ面パネル1a、1bの上縁から蓋フラップ5a、5bが延出し、一対の幅面パネル2a、2bの下縁から底内フラップ4a、4bが延出し、これらの幅面パネル2a、2bの上縁から折り返しパネル6a、6bが延出しており、例えばA式の箱用シートの製造設備を用いて比較的安価に製造可能である。当該箱用シート10は、折り返し部12の上縁から上方に突出する第1突片13を、蓋フラップ5a、5bに設けられている第1係止孔16に挿入することで、蓋フラップ5a、5bと折り返しパネル6a、6bとを容易に係合することができる。当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20は、蓋部の開閉が容易であり、従来のトレイ状の箱体に代えて使用可能である。
[第二実施形態]
<箱用シート>
図6の箱用シート30は、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル31a、31b及び一対の幅面パネル32a、32bと、一対の長さ面パネル31a、31bの下縁から延出する一対の底外フラップ33a、33bと、一対の幅面パネル32a、32bの下縁から延出する一対の底内フラップ34a、34bと、一対の長さ面パネル31a、31bの上縁から延出する一対の蓋フラップ35a、35bとを備える。当該箱用シート30は、一対の幅面パネル32a、32bの上縁から延出し、組立状態で幅面パネル32a、32bの内面側に折り返される一対の折り返しパネル36a、36bを備える。また、当該箱用シート30は、左右方向外側(図6では左右方向右側)に位置する長さ面パネル31aの左右方向外側の側縁から延出する糊代37を備える。さらに、当該箱用シート30は、長さ面パネル31a、31bと蓋フラップ35a、35bとの境界部分を含む領域に通気孔39が形成されている。
折り返しパネル36a、36bは、幅面パネル32a、32bに対して垂直に折り曲げられ、一対の蓋フラップ35a、35bに下方から当接する当接部41と、当接部41の先端縁から延出し、幅面パネル32a、32bの内面側に折り返される折り返し部42と、折り返された状態における折り返し部42の上縁から上方に突出する第1突片43とを有する。また、折り返しパネル36a、36bは、折り返し部42の下縁から下方に突出する第2突片44と、折り返し部42の下縁から延出し、底内フラップ34a、34bの上面に折り重ねられる底面部45とを有する。
蓋フラップ35a、35bには、第1突片43が差し込まれる第1係止孔46が設けられている。第1突片43は、第1係止孔46を貫通する基部43aと、折り曲げ容易線43bを介して基部43aの先端縁に連接される先端部43cとを有する。なお、図6において、太い実線はシートを切断して形成される切断線を示し、細い実線はシートの片面を筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シート30は、図7の箱体40に組み立て可能である。当該箱用シート30は、長さ面パネル31a、31bと蓋フラップ35a、35bとの境界部分を含む領域に通気孔39が形成されていること、及び第1突片43が基部43a及び先端部43cを有すること以外、図1の箱用シート10と概略同じ形状とすることができる。そのため、以下では通気孔39及び第1突片43についてのみ説明する。
(通気孔)
通気孔39は、箱体20の内外に連通するよう構成されている。通気孔39は、例えば長さ面パネル31a、31bの左右方向を長手方向とする長円状である。
(第1突片)
基部43aは、図1の第1突片13と同じ形状とすることができる。先端部43cは、例えば図7に示すように、基部43aに折り重ねられて、基部43aと共に第1係止孔46に差し込まれる。先端部43cの基部43aと重なり合う部分の外形は、基部43aに折り重ねられた状態で、基部43a外形と一致していることが好ましい。また、先端部43cの延出方向長さは、基部43aの延出方向長さ以上であることが好ましい。
<利点>
当該箱用シート30は、第1突片43が、基部43a及び先端部43cを有するので、第1係止孔46に第1突片43が挿入された状態をより安定的に保つことができる。すなわち、先端部43cが基部43aに折り重ねた状態で第1係止孔46に挿入されることで、シートの反力によって第1突片43と第1係止孔46との係合がより確実となる。これにより、第1突片43の第1係止孔46からの意図しない抜けをより確実に抑制でき、第1係止孔46に第1突片43が挿入された状態をより安定的に保つことができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば上記折り返しパネルは、折り返し部の下縁から下方に突出する第2突片を有しなくてもよい。この場合、当該箱用シートは、例えば折り返し部の下縁から延出する底面部と底内フラップとが接続されるように構成されてもよい。
上記底外フラップの側縁には、第2係止孔と重なり合う切り欠きが設けられていなくてもよい。当該箱用シートは、例えば上記第2突片の延出方向長さを調整することで、底外フラップに上記切り欠きが設けられていない場合でも、箱体内における折り返し部の姿勢を安定させることができる。
上記折り返しパネルは、上記折り返し部の下縁から延出する底面部を有していなくてもよい。当該箱用シートは、上記底面部を有しない場合でも、上記第2突片を上記第2係止孔に挿入することで、箱体内における折り返し部の姿勢を安定させることができる。
箱体の底部を形成するための具体的な構成は特に限定されるものではない。当該箱用シートは、例えば一対の底外フラップの先端縁同士の合わせ目に封函テープを貼着することで底部が形成されるものであってもよい。
以上のように、本考案の一態様に係る箱用シートは、青果物等を収容するのに適している。
1a、1b、31a、31b 長さ面パネル
2a、2b、32a、32b 幅面パネル
3a、3b、33a、33b 底外フラップ
4a、4b、34a、34b 底内フラップ
5a、5b、35a、35b 蓋フラップ
6a、6b、36a、36b 折り返しパネル
7、37 糊代
10、30 箱用シート
11、41 当接部
12、42 折り返し部
13、43 第1突片
14、44 第2突片
15、45 底面部
16、46 第1係止孔
17 切り欠き
18 切り欠き
19 凹部
20、40 箱体
21 折り曲げ容易線
22a 本体
22b 突片
23 第2係止孔
24 切り欠き
39 通気孔
43a 基部
43b 折り曲げ容易線
43c 先端部

Claims (5)

  1. 左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
    上記一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップと、
    上記一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップと、
    上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋フラップと
    を備え、箱体に組み立て可能な箱用シートであって、
    上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、組立状態で上記幅面パネルの内面側に折り返される一対の折り返しパネルをさらに備え、
    上記折り返しパネルが、上記幅面パネルに対して垂直に折り曲げられ、上記一対の蓋フラップに下方から当接する当接部と、上記当接部の先端縁から延出し、上記幅面パネルの内面側に折り返される折り返し部と、折り返された状態における上記折り返し部の上縁から上方に突出する第1突片とを有しており、
    上記蓋フラップに、上記第1突片が差し込まれる第1係止孔が設けられている箱用シート。
  2. 上記折り返しパネルが、上記折り返し部の下縁から下方に突出する第2突片を有しており、
    上記底内フラップに、上記第2突片が差し込まれる第2係止孔が設けられている請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記底外フラップの側縁に上記第2係止孔と重なり合う切り欠きが設けられており、
    複数の上記箱体が積み重ねられた状態で、
    上記第2係止孔及び上記切り欠きが、下側に位置する上記箱体の上記第1突片を挿入可能に構成されている請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記折り返しパネルが、上記折り返し部の下縁から延出し、上記底内フラップの上面に折り重ねられる底面部を有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記第1突片が、上記第1係止孔を貫通する基部と、折り曲げ容易線を介して上記基部の先端縁に連接される先端部とを有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
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