JP3227127U - 箱用シート - Google Patents

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篤史 小田
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Abstract

【課題】底内がフラットで箱体内に装填される袋体の破れを抑制可能な箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、底外フラップ3a、3bの幅方向の両側に、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる折り曲げ容易線12a、12bが形成され、一方の底外フラップが、基端縁と平行な第1の側縁13aと、第1の側縁よりも底外フラップの延出方向先端側に配置され第1の側縁と対向する長さの小さい第2の側縁13bと、第1及び第2の側縁の隣接する端部同士を接続する一対の接続縁13cとによって画定される開口13を有し、他方の底外フラップが、長さ面パネル1bの下縁から延出する本体11aと、本体の先端縁から延出し、組立状態で開口に挿入される突片11bとを有し、突片の基端縁の幅が、第1の側縁の長さと等しい。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
医療廃棄物を収容するために、段ボールシートを組み立ててなる箱体が用いられている。この箱体は、ポリエチレン等の合成樹脂を主成分とする袋体を内部に装填したうえで、この袋体内に医療廃棄物を廃棄するのに用いられる。
このような医療廃棄物を収容するための箱体として、互いに対向する一対の側板及び一対の端板を有し、一対の側板の上縁から蓋フラップが延出し、かつ一対の端板の上縁から取手フラップが延出するものが発案されている(実用新案登録第3222732号公報参照)。
実用新案登録第3222732号公報
上記公報に記載されている箱体は、作業者が箱体内に指を入れることなく取手フラップに設けられる手穴に手をかけることができるとされている。この箱体は、作業者の指が医療廃棄物に触れて作業者が感染症等に罹患するのを防止できるとされている。
上記公報に記載の箱体は、作業者の指と医療廃棄物との接触を抑制することができる。一方で、医療廃棄物は、箱体の持ち運び時等に、箱体の底部から漏出する場合がある。この漏出は、箱体の底部との擦れによって袋体が破れ、この破れた部分から医療廃棄物がこぼれ出ることで起こり得る。上記公報に記載されている箱体は、一対の側板及び一対の端板の下縁から延出する4つのフラップを組み合わせることで箱体の底部が形成されている。そのため、この箱体は、底部を構成するフラップのエッジと袋体とが干渉しやすい。その結果、この箱体は、内部に配置される袋体の破れを十分に抑制し難い。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、箱体内に装填される袋体の破れを抑制可能な箱用シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様に係る箱用シートは、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップと、上記一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップとを備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、それぞれの上記底外フラップの幅方向の両側に、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる折り曲げ容易線が形成されており、一方の上記底外フラップが、その基端縁と平行な第1の側縁と、この第1の側縁よりも上記底外フラップの延出方向先端側に配置されて上記第1の側縁と対向する第2の側縁と、上記第1の側縁及び上記第2の側縁の隣接する端部同士を接続する一対の接続縁とによって画定される開口を有し、他方の上記底外フラップが、上記長さ面パネルの下縁から延出する本体と、この本体の先端縁から延出し、組立状態で上記開口に挿入される突片とを有し、上記突片の基端縁の幅が、上記第1の側縁の長さと等しく、上記2の側縁の長さが上記第1の側縁の長さよりも小さい。
本考案の一態様に係る箱用シートは、箱体内に装填される袋体の破れを抑制することができる。
図1は、本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の蓋部を開いている状態を示す模式的斜視図である。 図3は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の蓋部を閉じた状態を示す模式的斜視図である。 図4は、図2の箱体の底部を組み立てる途中の状態を示す底面図である。 図5は、図2の箱体の底部を組み立てた状態の底面図である。 図6は、図2の箱体の底部を組み立てた状態の平面図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップと、上記一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップとを備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、それぞれの上記底外フラップの幅方向の両側に、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる折り曲げ容易線が形成されており、一方の上記底外フラップが、その基端縁と平行な第1の側縁と、この第1の側縁よりも上記底外フラップの延出方向先端側に配置されて上記第1の側縁と対向する第2の側縁と、上記第1の側縁及び上記第2の側縁の隣接する端部同士を接続する一対の接続縁とによって画定される開口を有し、他方の上記底外フラップが、上記長さ面パネルの下縁から延出する本体と、この本体の先端縁から延出し、組立状態で上記開口に挿入される突片とを有し、上記突片の基端縁の幅が、上記第1の側縁の長さと等しく、上記2の側縁の長さが上記第1の側縁の長さよりも小さい。
当該箱用シートは、上記一対の長さ面パネル及び上記一対の幅面パネルを四角筒状に組み立てたうえで、上記一方の底外フラップを内側に折り曲げ、さらに上記他方の底外フラップを上記一方の底外フラップを外側から押し込むように内側に折り曲げていくことで箱体の底部を組み立てることができる。当該箱用シートは、上記一方の底外フラップに設けられる開口に上記他方の底外フラップの突片を挿入することで、上記一対の底外フラップ同士を接続することができる。医療現場では封函テープ等の使用は好まれない一方、当該箱用シートは、封函テープを用いなくても箱体の底部を容易に組み立てることができる。当該箱用シートは、上記一対の底外フラップ同士を接続することができるので、上記一対の底外フラップ上に上記一対の底内フラップをフラットな状態で配置することができる。従って、当該箱用シートは、箱体の底部とこの箱体内に装填される袋体との干渉に起因する上記袋体の破れを抑制することができる。
上記一対の底内フラップの延出方向の合計長さが上記長さ面パネルの左右方向長さと等しく、上記一対の底外フラップ及び上記一対の底内フラップの隣接する基端側の側縁同士がスリットによって分離されており、かつこのスリットによって分離される側縁よりも先端側の側縁同士が上記スリットよりも幅広の溝によって分離されているとよい。このように、上記一対の底内フラップの延出方向の合計長さが上記長さ面パネルの左右方向長さと等しいことで、箱体の底部において上記一対の底内フラップの先端縁同士が突き合わされた状態で保持される。その結果、上記一対の底内フラップのエッジと袋体との干渉を容易かつ確実に抑制することができる。また、上記一対の底外フラップ及び上記一対の底内フラップの隣接する基端側の側縁同士がスリットによって分離されていることによって、箱体の底部の4隅に隙間ができるのを防ぐことができ、この隙間から収容物が漏出することを抑制することができる。
上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋形成用フラップと、上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の取っ手形成用フラップとを備え、隣接する上記蓋形成用フラップ及び上記取っ手形成用フラップの側縁同士が破断容易線によって分離可能に接続されているとよい。このように、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋形成用フラップと、上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の取っ手形成用フラップとを備え、隣接する上記蓋形成用フラップ及び上記取っ手形成用フラップの側縁同士が破断容易線によって分離可能に接続されていることによって、例えば医療廃棄物を箱体内に廃棄する際には、上記一対の蓋形成用フラップ及び上記一対の取っ手形成用フラップを接続した状態で保持することができる。具体的には、上記一対の蓋形成用フラップと上記一対の取っ手形成用フラップとが接続され、かつ上記蓋形成用フラップが上記長さ面パネルの外面側に折り返され、上記取っ手形成用フラップが上記幅面パネルの外面側に折り返された状態で保持することができる。これにより、医療廃棄物等の廃棄時における医療廃棄物等と上記一対の蓋形成用フラップ及び上記一対の取っ手形成用フラップとの接触を避けつつ、箱体の持ち運び時には上記一対の蓋形成用フラップと上記一対の取っ手形成用フラップとの接続を解除して、箱体の蓋部及び取っ手部を容易に形成することができる。
上記蓋形成用フラップが、上記長さ面パネルの上縁から延出し、この長さ面パネルの左右方向長さと同幅の蓋本体と、上記蓋本体の側縁から側方に延出する接続片とを有し、上記接続片が上記取っ手形成用フラップと分離可能に接続されているとよい。このように、上記蓋形成用フラップが、上記長さ面パネルの上縁から延出し、この長さ面パネルの左右方向長さと同幅の蓋本体と、上記蓋本体の側縁から側方に延出する接続片とを有することによって、箱体の蓋部を形成する際に上記接続片を上記蓋本体の下方に折り込んでおくことで、上記接続片と上記一対の幅面パネルとの干渉を利用して上記一対の蓋形成用フラップの蓋本体同士を水平に保ちやすい。これにより、例えば複数の箱体を段積みする際に、これらの箱体を安定的に保持しやすい。
一方の上記蓋形成用フラップの上記蓋本体が、先端縁に凹部を有し、他方の上記蓋形成用フラップの上記蓋本体が、上記凹部に係合する凸部を有するとよい。このように、一方の上記蓋形成用フラップの上記蓋本体が、先端縁に凹部を有し、他方の上記蓋形成用フラップの上記蓋本体が、上記凹部に係合する凸部を有することによって、上記一対の蓋形成用フラップの蓋本体同士を、封函テープを用いずに、容易に接続することができる。
なお、本考案において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向を意味する。また、「上」及び「下」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における上下を意味する。「突片の基端縁の幅が、第1の側縁の長さと等しい」とは、第1の側縁の長さと突片の基端縁の幅との差が5mm以下であることをいい、好ましくは3mm以下、より好ましくは0mmであることを意味する。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1の箱用シート10は1枚のシート材から構成される。当該箱用シート10は、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1a、1b及び一対の幅面パネル2a、2
bと、一対の長さ面パネル1a、1bの下縁から延出する一対の底外フラップ(第1底外フラップ3a及び第2底外フラップ3b)と、一対の幅面パネル2a、2bの下縁から延出する一対の底内フラップ(第1底内フラップ4a及び第2底内フラップ4b)とを備える。当該箱用シート10は、一対の長さ面パネル1a、1bの上縁から延出する一対の蓋形成用フラップ(第1蓋形成用フラップ5a及び第2蓋形成用フラップ5b)と、一対の幅面パネル2a、2bの上縁から延出する一対の取っ手形成用フラップ(第1取っ手形成用フラップ6a及び第2取っ手形成用フラップ6b)とを備える。また、当該箱用シート10は、左右方向外側(本実施形態では左右方向左側)に位置する長さ面パネル1aの左右方向外側の側縁から延出する糊代7を備える。当該箱用シート10は、箱型に組み立て可能であり、具体的には図2及び図3の箱体20に組み立てられる。当該箱用シート10は、図2の状態に組み立てられ、この状態で医療廃棄物を収容可能な容器として用いられる。具体的には、図2の箱体20は、内部に袋体(不図示)が装填され、この袋体内に医療廃棄物が廃棄される。次に、当該箱用シート10は、図2の状態から図3の状態に組み立てられる。当該箱用シート10は、図3の状態で、持ち運ばれ、所定の場所に廃棄又は保管される。なお、図1において、太い実線はシートを切断して形成される切断線を示し、細い実線はシートの片面を筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
(長さ面パネル)
一対の長さ面パネル1a、1bは、矩形状かつ略同一形状に形成されている。長さ面パネル1a、1bの左右方向長さは幅面パネル2a、2bの左右方向長さよりも大きい。上述のように、当該箱用シート10は、医療廃棄物を廃棄するための箱体20に組み立てられる。この医療廃棄物は、箱体20内に確実に保持されることが望まれる。そのため、長さ面パネル1a、1bには、医療廃棄物が通過するおそれのある開口は設けられていない。
長さ面パネル1a、1bの左右方向長さとしては、箱体20に求められる容量等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば20cm以上50cm以下とすることができる。長さ面パネル1a、1bの上下方向長さとしては、箱体20に求められる容量等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば20cm以上50cm以下とすることができる。
(幅面パネル)
一対の幅面パネル2a、2bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。幅面パネル2a、2bには、医療廃棄物が通過するおそれのある開口は設けられていない。幅面パネル2a、2bの上下方向長さとしては、長さ面パネル1a、1bの上下方向長さと同じとすることができる。幅面パネル2a、2bの左右方向長さとしては、箱体20に求められる容量等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば15cm以上40cm以下とすることができる。
(底外フラップ)
第1底外フラップ3aは略矩形状である。第2底外フラップ3bは、長さ面パネル1bの下縁から延出する略矩形状の本体11aと、本体11aの先端縁から延出する突片11bとを有する。
第1底外フラップ3a及び第2底外フラップ3b(より詳しくは、第1底外フラップ3aと第2底外フラップ3bの本体11a)の幅方向の両側には、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる折り曲げ容易線12a、12bが形成されている。折り曲げ容易線12a、12bは直線状である。折り曲げ容易線12a、12bは、第1底外フラップ3a及び第2底外フラップ3bの先端縁から、第1底外フラップ3a及び第2底外フラップ3bの基端縁の端部に向けて延びている。
第1底外フラップ3aは、その基端縁と平行な第1の側縁13aと、第1の側縁13aよりも第1底外フラップ3aの延出方向先端側に配置されて第1の側縁13aと対向する第2の側縁13bと、第1の側縁13a及び第2の側縁13bの隣接する端部同士を接続する一対の接続縁13cとによって画定される開口13を有する。より詳しくは、第1底外フラップ3aは、第2の側縁13bに部分的に接続され、第2の側縁13bのその他の部分、第1の側縁13a及び一対の接続縁13cとの境界線で切断された折り込み片14を有しており、開口13の外縁はこの折り込み片14の外縁に対応している。
第1の側縁13aの長さLは突片11bの基端縁の幅Dと等しい。第2の側縁13bは直線状である。第2の側縁13bの長さは第1の側縁13aの長さよりも小さい。第1の側縁13a及び第2の側縁13bの中心は、いずれも第1底外フラップ3aの幅方向の中央に位置している。一対の接続縁13c同士の間隔は、第1の側縁13a側から第2の側縁13b側に向けて漸減している。一対の接続縁13cは例えば円弧状である。第1底外フラップ3aの基端縁から第1の側縁13aまでの延出方向長さと第2底外フラップ3bの本体11aの延出方向との合計長さは、幅面パネル2a、2bの左右方向長さと等しい。
突片11bは、組立状態で開口13に挿入される。突片11bは、先端縁の両側が面取りされた略矩形状である。
(底内フラップ)
第1底内フラップ4a及び第2底内フラップ4bは略同一形状に形成される。第1底内フラップ4a及び第2底内フラップ4bは略矩形状である。第1底内フラップ4a及び第2底内フラップ4bの延出方向の合計長さは長さ面パネル1a、1bの左右方向長さと等しい。換言すると、第1底内フラップ4a及び第2底内フラップ4bは、箱体20に組み立てられた状態で先端縁同士が突き合わされる。
一対の底外フラップ(第1底外フラップ3a及び第2底外フラップ3b)並びに一対の底内フラップ(第1底内フラップ4a及び第2底内フラップ4b)の隣接する基端側の側縁同士はスリットによって分離されている。また、一対の底外フラップ3a、3b及び一対の底内フラップ4a、4bの上記スリットによって分離される側縁よりも先端側の側縁同士は上記スリットよりも幅広の溝によって分離されている。すわなち、底外フラップ3a、3bの底内フラップ4a、4bと隣接する側縁の基端部は底内フラップ4a、4b側に突出しており、底内フラップ4a、4bの底外フラップ3a、3bと隣接する側縁の基端部は底外フラップ3a、3b側に突出している。
〔底部の組立手順〕
図4〜図6を参照して箱体20の底部を組み立てる手順について説明する。まず、箱体20を組み立てるにあたっては、一対の蓋形成用フラップ5a、5b及び一対の取っ手形成用フラップ6a、6bを一対の長さ面パネル1a、1b及び一対の幅面パネル2a、2bの外面側(箱体20に組み立てられた状態における外面側)に折り返しておく。
この状態で、左右方向外側(本実施形態では左右方向左側)に位置する長さ面パネル1aをこの長さ面パネル1aに連接される幅面パネル2aの内面に折り重ね、左右方向外側(本実施形態では左右方向右側)に位置する幅面パネル2bをこの幅面パネル2bに連接される長さ面パネル1bの内面に折り重ね、糊代7を折り重ねられた幅面パネル2bの内面に貼着する。さらに、一対の長さ面パネル1a、1b及び一対の幅面パネル2a、2bを四角筒状に広げる。
次に、一対の底内フラップ4a、4bを内側に略垂直に折り曲げる。続いて、第1底外フラップ3aを内側に略垂直に折り曲げ、さらに第2底外フラップ3bを第1底外フラップ3aの外面側に折り曲げる。そして、図4に示すように、第2底外フラップ3bを第1底外フラップ3aの外面に押し当てた状態で押し込んでいく。この際、第1底外フラップ3aに設けられた一対の折り曲げ容易線12a及び第2底外フラップ3bに設けられた一対の折り曲げ容易線12bが適度に折れ曲がることで第2底外フラップ3bを容易に押し込むことができる。第2底外フラップ3bの突片11bの先端縁が第1底外フラップ3aの第1の側縁13aを通過するまで押し込んだ後、第2底外フラップ3bの押し込みを解除する。これによってシート材の反力により第1底外フラップ3a及び第2底外フラップ3bが押し戻され、この過程で突片11bが開口13に挿入される。その結果、図5に示すように、第1底外フラップ3aと第2底外フラップ3bとが互いに接続される。これにより、箱体20の底部が組み立てられ、図2の箱体20が得られる。
当該箱用シート10は、突片11bが略矩形状であり、突片11bの基端縁の幅が第1の側縁13aの長さと等しいので、突片11bを開口13に挿入することで、第1底外フラップ3aと第2底外フラップ3bとを安定的に接続することができる。
当該箱用シート10は、突片11bの基端縁の幅が第1の側縁13aの長さと等しく、第2の側縁13bの長さが第1の側縁13aの長さより小さいので、突片11bがシート材の反力によって第1の側縁13aに沿って開口13内に挿入されていくと共に、この挿入された状態で安定的に保持される。そのため、当該箱用シート10は、開口13に挿入された状態で突片11bを安定的に保持できると共に、突片11bの開口13からの抜けを防止しやすい。
当該箱用シート10は、一対の底内フラップ4a、4bの延出方向の合計長さが長さ面パネル1a、1bの左右方向長さと等しいので、図6に示すように、箱体20に組み立てられた状態で一対の底内フラップ4a、4bの先端縁同士が突き合わされ、箱体20の底部の内面がフラットに保たれる。その結果、当該箱用シート10は、一対の底内フラップ4a、4bのエッジと、箱体20内に配置される袋体との干渉を容易かつ確実に抑制することができる。また、当該箱用シート10は、底外フラップ3a、3bの基端側の側縁及び底内フラップ4a、4bの基端側の側縁が側方に突出しているので、箱体20の底部の4隅に隙間が生じ難い。その結果、当該箱用シート10は、この隙間から収容物が漏出することを抑制することができる。
(蓋形成用フラップ)
第1蓋形成用フラップ5a及び第2蓋形成用フラップ5bは、隣接する取っ手形成用フラップ6a、6bと破断容易線15によって分離可能に接続されている。当該箱用シート10は、隣接する蓋形成用フラップ5a、5b及び取っ手形成用フラップ6a、6bの側縁同士が破断容易線15によって分離可能に接続されていることによって、医療廃棄物を箱体20内に廃棄する際には、一対の蓋形成用フラップ5a、5b及び一対の取っ手形成用フラップ6a、6bを接続した状態で保持することができる。具体的には、図2に示すように、一対の蓋形成用フラップ5a、5bと一対の取っ手形成用フラップ6a、6bとが接続され、かつ蓋形成用フラップ5a、5bが長さ面パネル1a、1bの外面側に折り返され、取っ手形成用フラップ6a、6bが幅面パネル2a、2bの外面側に折り返された状態で保持することができる。これにより、医療廃棄物等の廃棄時における医療廃棄物等と一対の蓋形成用フラップ5a、5b及び一対の取っ手形成用フラップ6a、6bとの接触を避けつつ、箱体20の持ち運び時には一対の蓋形成用フラップ5a、5bと一対の取っ手形成用フラップ6a、6bとの接続を解除して、箱体20の蓋部5及び取っ手部6を容易に形成することができる。
第1蓋形成用フラップ5a及び第2蓋形成用フラップ5bは、長さ面パネル1a、1bの上縁から延出し、長さ面パネル1a、1bの左右方向長さと同幅の蓋本体16a、16bと、蓋本体16a、16bの側縁から側方に延出する接続片17a、17bとを有する。当該箱用シート10は、接続片17a、17bと取っ手形成用フラップ6a、6bとが分離可能に接続されている。
図3に示すように、接続片17a、17bは、箱体20に組み立てられた状態で、幅面パネル2a、2bの内面側に折り込まれる。接続片17a、17bは、幅面パネル2a、2bの内面側に折り込まれた状態で、長さ面パネル1a、1bの内面に当接する直線部17cを有する。図1に示すように、直線部17cは、蓋本体16a、16bの基端縁の延長線上に延びている。当該箱用シート10は、第1蓋形成用フラップ5a及び第2蓋形成用フラップ5bが、蓋本体16a、16bと接続片17a、17bとを有することによって、箱体20に組み立てられた状態で、接続片17a、17bと一対の幅面パネル2a、2bとが干渉する。また、当該箱用シート10は、接続片17a、17bが直線部17cを有することで、直線部17cが長さ面パネル1a、1bの内面に当接する。そのため、当該箱用シート10は、蓋本体16a、16bの箱体20内側への落ち込みを抑制でき、一対の蓋本体16a、16b同士を水平に保ちやすい。これにより、例えば複数の箱体20を段積みする際に、これらの箱体20を安定的に保持しやすい。
一対の蓋本体16a、16bは略矩形状に形成されている。一対の蓋本体16a、16bの延出方向の合計長さは、幅面パネル2a、2bの左右方向長さよりも長い。一方の蓋本体(本実施形態では、第1蓋形成用フラップ5aの蓋本体16a)は先端縁に凹部18aを有する。他方の蓋本体(本実施形態では、第2蓋形成用フラップ5bの蓋本体16b)は凹部18aに係合する凸部18bを有する。当該箱用シート10は、一方の蓋本体16aが凹部18aを有し、他方の蓋本体16bが凸部18bを有することで、一対の蓋本体16a、16b同士を、封函テープを用いずに、容易に接続することができる。
(取っ手形成用フラップ)
一対の取っ手形成用フラップ6a、6bは同一形状に形成されている。図3に示すように、取っ手形成用フラップ6a、6bは、箱体20の取っ手部6に組み立てられる。取っ手形成用フラップ6a、6bは、箱体20に組み立てられた状態で幅面パネル2a、2bの上縁から上方に突出する第1部分19aと、第1部分19aの外面側に折り返される第2部分19bとを有する。第1部分19aには、箱体20の持ち運び時に作業者が指を挿入する手掛け穴21aが設けられている。第2部分19bには、第1部分19aの外面に折り重ねられた状態で、手掛け穴21aと重なり合う折り込み片21bが設けられている。当該箱用シート10は、折り込み片21bを第1部分19a側に折り込み、折り込み片21bを手掛け穴21aに係止することで、第1部分19aと第2部分19bとを接続できると共に、手掛け穴21aを露出させることで、容易に取っ手部6を形成することができる。当該箱用シート10は、取っ手部6が幅面パネル2a、2bの上縁から蓋部5の上方に突出するので、取っ手部6の形成時や箱体20の持ち運び時に作業者の手指が医療廃棄物に接触することを抑制することができる。
<利点>
当該箱用シート10は、第1底外フラップ3aに設けられる開口13に第2底外フラップ3bの突片11bを挿入することで、第1底外フラップ3aと第2底外フラップ3bとを接続することができる。医療現場では封函テープ等の使用は好まれない一方、当該箱用シート10は、封函テープを用いなくても箱体20の底部を容易に組み立てることができる。当該箱用シート10は、一対の底外フラップ3a、3b同士を接続することができるので、これらの底外フラップ3a、3b上に一対の底内フラップ4a、4bをフラットな状態で配置することができる。従って、当該箱用シート10は、箱体20の底部とこの箱体20内に装填される袋体との干渉に起因する上記袋体の破れを抑制することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば当該箱用シートは、医療廃棄物を廃棄するための容器以外の用途で使用されてもよい。
上記蓋形成用フラップ及び上記取っ手形成用フラップの具体的な形状は上述の実施形態に記載の構成に限定されるものではない。例えば箱体の蓋部は、封函テープを用いて封止されるものであってもよい。また、上記蓋形成用フラップと上記取っ手形成用フラップとは、最初から分離されていてもよい。
上記一対の底内フラップの延出方向の合計長さは、長さ面パネルの左右方向長さと等しくなくてもよい。当該箱用シートは、組立状態で一対の底内フラップの上面に中敷き板等を配置することで箱体の底部の上面をフラットにすることも可能である。但し、部品点数の増加を抑える観点等から、上記一対の底内フラップの延出方向の合計長さは、長さ面パネルの左右方向長さと等しいことが好ましい。
当該箱用シートは、箱体内からの収容物の漏れを十分に抑制できる場合であれば、上記一対の底外フラップ及び上記一対の底内フラップの基端側の側縁が側方に突出していなくてもよい。
以上のように、本考案の一態様に係る箱用シートは、医療廃棄物を収容するのに適している。
1a、1b 長さ面パネル
2a、2b 幅面パネル
3a 第1底外フラップ
3b 第2底外フラップ
4a 第1底内フラップ
4b 第2底内フラップ
5 蓋部
5a 第1蓋形成用フラップ
5b 第2蓋形成用フラップ
6 取っ手部
6a 第1取っ手形成用フラップ
6b 第2取っ手形成用フラップ
7 糊代
10 箱用シート
11a 本体
11b 突片
12a、12b 折り曲げ容易線
13 開口
13a 第1の側縁
13b 第2の側縁
13c 接続縁
14 折り込み片
15 破断容易線
16a、16b 蓋本体
17a、17b 接続片
17c 直線部
18a 凹部
18b 凸部
19a 第1部分
19b 第2部分
20 箱体
21a 手掛け穴
21b 折り込み片
D 突片の基端縁の幅
L 第1の側縁の長さ

Claims (5)

  1. 左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
    上記一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップと、
    上記一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップと
    を備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、
    それぞれの上記底外フラップの幅方向の両側に、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる折り曲げ容易線が形成されており、
    一方の上記底外フラップが、その基端縁と平行な第1の側縁と、この第1の側縁よりも上記底外フラップの延出方向先端側に配置されて上記第1の側縁と対向する第2の側縁と、上記第1の側縁及び上記第2の側縁の隣接する端部同士を接続する一対の接続縁とによって画定される開口を有し、
    他方の上記底外フラップが、上記長さ面パネルの下縁から延出する本体と、この本体の先端縁から延出し、組立状態で上記開口に挿入される突片とを有し、
    上記突片の基端縁の幅が、上記第1の側縁の長さと等しく、
    上記2の側縁の長さが上記第1の側縁の長さよりも小さい箱用シート。
  2. 上記一対の底内フラップの延出方向の合計長さが上記長さ面パネルの左右方向長さと等しく、
    上記一対の底外フラップ及び上記一対の底内フラップの隣接する基端側の側縁同士がスリットによって分離されており、かつこのスリットによって分離される側縁よりも先端側の側縁同士が上記スリットよりも幅広の溝によって分離されている請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋形成用フラップと、
    上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の取っ手形成用フラップと
    を備え、
    隣接する上記蓋形成用フラップ及び上記取っ手形成用フラップの側縁同士が破断容易線によって分離可能に接続されている請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記蓋形成用フラップが、
    上記長さ面パネルの上縁から延出し、この長さ面パネルの左右方向長さと同幅の蓋本体と、
    上記蓋本体の側縁から側方に延出する接続片と
    を有し、
    上記接続片が上記取っ手形成用フラップと分離可能に接続されている請求項3に記載の箱用シート。
  5. 一方の上記蓋形成用フラップの上記蓋本体が、先端縁に凹部を有し、
    他方の上記蓋形成用フラップの上記蓋本体が、上記凹部に係合する凸部を有する請求項4に記載の箱用シート。
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