JP2003081249A - 紙製外装ケース - Google Patents

紙製外装ケース

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JP2003081249A
JP2003081249A JP2001277146A JP2001277146A JP2003081249A JP 2003081249 A JP2003081249 A JP 2003081249A JP 2001277146 A JP2001277146 A JP 2001277146A JP 2001277146 A JP2001277146 A JP 2001277146A JP 2003081249 A JP2003081249 A JP 2003081249A
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flaps
paper
flap
outer case
protrusion
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JP2001277146A
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Masaru Yoshino
賢 吉野
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上位フラップの先端縁に沿って貼り付けられ
た接着テープに開封時に刃物によって切れ目を入れて開
梱しても、刃物により内容物を傷付けることがない紙製
外装ケースを提供する。 【解決手段】 外装ケースの矩形状をなす上面において
は、上面の互いに対向する1組の短辺に連接する1組の
下位フラップの上に、上面の長辺に連接する1組の上位
フラップが重ね合わされており、該上位フラップの内、
一方の上位フラップの先端縁は、その中央部に突起部が
形成されて凸形状をなし、他方の上位フラップの先端縁
は直線状であって、前記一方の上位フラップの先端縁の
突起部が他方の上位フラップの下方に挿入され、上位フ
ラップの突起部が形成されていない直線状の先端縁同士
は互いに略接しており、一方の上位フラップの先端縁の
中央部に設けられた突起部は、対向する1組の下位フラ
ップが存在しない部分に嵌まり込むような寸法で形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙製外装ケース、
特に、段ボール箱等のケースの上面のフラップを閉鎖す
る封緘テープ等の接着テープを、刃物によって切り開く
際に、内容物を傷付けることのない段ボール箱等からな
る紙製外装ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙製外装ケースとしては、段ボー
ル箱等が広く用いられており、業務用や、一般ギフト用
として使用されている。
【0003】このような紙製外装ケースは、4つの側面
を形成する主要なパネルの上下に上面と下面の封止用の
フラップを有し、これら主要なパネルの両側端部を接合
して四角柱状とし、かつ下面を形成する互いに重なり合
う1組の下位フラップと1組の上位フラップを接着テー
プによって接合して下面、すなわち底部を形成してケー
スを作り、この組立てられたケースに内容物としての商
品を詰めて、次に同様に上面を形成する互いに重なり合
う下位フラップと上位フラップを接着テープによって接
合して封緘することによってケースが完成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来にお
ける紙製外装ケースにおいては、開封するには、上面の
封緘テープ等の接着テープを刃物で切って開封している
のが現状である。特に、カッター等の刃物を用いて開封
した場合には、商品等の内容物を損傷する恐れがある等
の不都合が見られる。
【0005】このように紙製外装ケースの開封に際して
ケース内の内容物を傷付けることのないように、従来に
おいては、その1つの手段として、例えば、図7および
図8に示されるような紙製外装ケース100が用いられ
ている。このような従来の紙製外装ケース100におい
ては、図示されるように、上下に上面用フラップ101
a、102a、103a、104aと下面用フラップ1
01b、102b、103b、104bとを有する4面
の側面用パネル101、102、103、104から成
り、パネル104の端辺に接合面としての糊代等の接合
部105が設けられた形状を成しており、このような形
状のカートンブランクが展開した状態で一枚の平らなシ
ート状の厚紙や段ボール紙から切り出されて作られる。
さらに、紙製外装ケース100は、図8の展開した状態
で切り出されて、パネル104の端辺の接合部105が
適宜な接着剤によってパネル101の端辺101dに接
合され、次いで、下面用フラップ101b、102b、
103b、104bが内側に折り曲げられて、短辺のフ
ラップ101b、103bの上に重なり合う長辺のフラ
ップ102b、104bの相互に当接する先端縁部分が
接着テープ111によって接合されて下面Bが形成さ
れ、中に内容物としての商品と保証書等が詰められる。
そして、最後に、上面用フラップ101a、102a、
103a、104aが内側に折り曲げられ、下位フラッ
プ101a、103a間の空間部分にパッド107が入
れられて、下位フラップ101a、103a上に上位フ
ラップ102a、104aが重ね合わされて上面Aが形
成される。これによって、商品を詰めて保証書等が入れ
られた紙製外装ケース100が同様に接着テープによっ
て封緘されて、商品の詰められた紙製外装ケース100
がパッケージとして完成される。
【0006】また、紙製外装ケース100には、図示さ
れるような展開状態において、隣接の上面用フラップ1
01a〜104a間、および下面用フラップ101b〜
104b間に、紙厚さに対応した寸法を成した隙間a、
bが夫々設けられており、組立時の上面用フラップ10
1a〜104a、または下面用フラップ101b〜10
4bの重なり合いが出来るように成っている。
【0007】このような従来の紙製外装ケース100に
おいて、ケース内に商品を入れた後に閉鎖する上面用フ
ラップ101a、102a、103a、104aは、一
組の対向する短辺の下位フラップ101a、103a
と、その上に重ね合せられる一組の対向する長辺の上位
フラップ102a、104aとからなり、これら上位フ
ラップと下位フラップ101a、103aは、フラップ
長さを全て同一長さとするのが一般的である。これは、
異なる長さとすると長さの異なる分の材料を製造時に切
断することになり、材料の無駄が多くなるので、これを
防止するためである。
【0008】従って、このような紙製外装ケース100
おいて、上面のフラップ101a、102a、103
a、104aが全て折り曲げられて閉鎖される時に、フ
ラップ101a、103aの先端縁の間に空間部分が形
成されるので、この空間部分にパッド107が入れられ
て、空間部分が塞がれ、次いで、下面と同様に接着テー
プによって最終的に封緘される。このように、従来にお
いては、商品を詰めて封緘する際に、フラップ101
a、103aの間に形成される空間部分を塞ぐための1
つの手段として、パッド107を特別に用いて塞ぐこと
によって、開緘の際に刃物による商品等の内容物の傷付
きを防止するようにしているので、パッド107を特別
に用意して使用しなければならない。
【0009】また、従来の紙製外装ケースにおける別の
手段として、保証書等をケース内に入れる場合に、紙製
外装ケース200は、図9および図10に示されるよう
に、展開状態において横方向に連続する側面用パネル2
01、202、203、204と接合部205とから成
り、各パネル201、202、203、204の上下に
上面A用のフラップ201a、202a、203a、2
04aと下面B用のフラップ201b、202b、20
3b、204bとが設けられている。また、これらパネ
ル201、202、203、204において、上面用の
3つのフラップ201a、202a、203aは、同一
長さをなしているが、残りの4番目のフラップ204a
だけは短い長さをなしている。すなわち、保証書213
をフラップ202aの下に入れるように、フラップ20
2aの長さが保証書213の大きさに合せて作られてい
る。従って、フラップ204aは、対向するフラップ2
02aと組立て状態で先端縁が当接するような寸法に作
られるために、図示のような短い変形フラップとなって
いる。
【0010】このような従来の紙製外装ケース200に
おいては、上面のフラップ201aとフラップ202a
との重なった部分の直ぐ下に保証書213を入れるよう
にしているので、上位フラップ202a、204aを封
緘する接着テープ212を刃物で切った場合に、保証書
213を切らないように、保証書213が位置される方
のフラップ202aを保証書213の大きさに形成し
た、紙製外装ケース200が用いられている。しかし、
このような紙製外装ケース200においても、封緘用の
接着テープ212を刃物で切った場合に、保証書213
を損傷することは免れるが、図7、図8に示す紙製外装
ケース200の場合と同様に、刃物により商品等の内容
物を傷付け易く、これを防止するために、傷付き防止用
のパッドを使用しなければならない。また、図10に示
されるような、変形フラップ204aを有するカートン
ブランクの場合は、側面板の接合部105を接着して製
函する際に、接合のズレを矯正する工程において変形フ
ラップ204aの長さが他のフラップの長さと異なるた
めに、このズレの矯正を効果的に実施することが出来
ず、製作上厄介である。
【0011】本発明の課題は、このような従来における
問題を解決するために、紙製外装ケースの開封時に、刃
物によって上位フラップの先端縁に沿って貼り付けられ
た接着テープを切り開いて開梱しても、刃物によって内
容物を傷付けることのない紙製外装ケースを提供するこ
とにある。
【0012】さらに、本発明においては、このような構
成にしても、開封面の形状が歪にならず、製造が効率的
に出来る紙製外装ケースを提供することも課題とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、第1に、本発明は、上下に上面用と下面用のフラ
ップを夫々具備して連接する4つの側面用パネルと接合
面とを有するカートンブランクを組み立てて形成した6
面体の紙製外装ケースにおいて、該紙製外装ケースの矩
形状をなす上面においては、上面の互いに対向する1組
の短辺に連接する1組の下位フラップの上に、上面の長
辺に連接する1組の上位フラップが重ね合わされてお
り、該上位フラップの内、一方の上位フラップの先端縁
は、その中央部に突起部が形成されて凸形状をなし、他
方の上位フラップの先端縁は直線状であって、前記一方
の上位フラップの先端縁の突起部が他方の上位フラップ
の下方に挿入され、上位フラップの突起部が形成されて
いない直線状の先端縁同士は互いに略接しており、か
つ、前記一方の上位フラップの先端縁の中央部に設けら
れた突起部は、前記対向する1組の下位フラップが存在
しない部分に嵌まり込むような寸法で形成されているこ
とを特徴とする。
【0014】この第1の紙製外装ケースによれば、上面
の上位フラップの先端縁に沿って接着テープによって封
緘し、開封時に刃物で接着テープを切っても突起部によ
って内容物を保護することができ、何等傷付けることが
無い。
【0015】本発明の第2は、前記紙製外装ケースの上
面を形成する1組の上位フラップと1組の下位フラップ
は、上面の各辺から、その辺に連接するフラップの先端
縁までの最大寸法が、中央部に形成された突起部の先端
縁までを含めて全て同一となるように形成されているこ
とを特徴とする第1の発明に記載の紙製外装ケースであ
る。この発明は図9、図10に示すように、上面の上位
フラップと下位フラップの先端縁までの長さが異なる外
装ケースに適用すると、材料の無駄がなく有効である。
【0016】本発明の第3は、前記紙製外装ケースの上
面を形成する1組の上位フラップと1組の下位フラップ
は、上面の各辺から、その辺に連接するフラップの突起
部を含まない先端縁までの寸法が全て同一となるように
形成されていることを特徴とする第1の発明に記載の紙
製外装ケースである。この発明は図7、図8に示すよう
に、上位フラップと下位フラップの先端縁までの長さが
夫々同一の外装ケースに適用すると有効である。
【0017】本発明の第4は、前記紙製外装ケースの上
面において、前記一方の上位フラップの先端縁に形成さ
れる前記突起部の形状が矩形状であることを特徴とする
第1乃至第3の発明のいずれかに記載の紙製外装ケース
である。
【0018】本発明の第5は、前記紙製外装ケースが段
ボール紙により形成されていることを特徴とする第1乃
至第4の発明のいずれかに記載の紙製外装ケースであ
る。
【0019】本発明の第6は、上下に上面用と下面用の
フラップを夫々具備して連接する4つの側面用パネルと
接合面とを有するカートンブランクであって、第1乃至
第5の発明のいずれかに記載の紙製外装ケースを組み立
てるために用いるカートンブランクである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明によれば、紙製外装ケース
は、上下に上面用と下面用のフラップを夫々具備して連
接する4つの側面用パネルと接合面とを有するカートン
ブランクを組み立てて形成され、該紙製外装ケースの上
面の互いに対向する1組の短辺に連接する1組の下位フ
ラップの上に、上面の長辺に連接する1組の上位フラッ
プが重ね合わせられて上位および下位フラップが接合さ
れており、一方の上位フラップの先端縁が、中央部に突
起部が形成されて凸形状をなし、前記突起部が他方の上
位フラップの下方に挿入され、かつ前記突起部が、前記
対向する1組の下位フラップが存在しない部分に嵌まり
込むような寸法に形成されており、上位および下位フラ
ップは上面の各辺から先端縁までの最大寸法が、中央部
の凸形状の突起部の先端縁までを含めて全て同一に、あ
るいはまた突起部を含まない先端縁までの寸法が全て同
一となるように段ボール紙等から形成され、これによっ
て、紙製外装ケースの糊付時の間隙調整がし易く、かつ
動きを抑制する必要も無く、開封時に下位フラップの先
端縁間の空間部分に突起部が位置して刃物から内容物を
保護して何等傷付けることが無い。
【0021】本発明の他の目的と特徴および利点は以下
の添付図面に沿っての本発明の詳細な説明から明らかに
なろう。
【0022】以下、本発明の紙製外装ケースの実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0023】(実施例1)図1乃至図3は、本発明の紙
製外装ケースの特徴を最も良く表わす実施例を示す図
で、図1は本発明の紙製外装ケースの斜視図で、図2は
上面を開いた図1の本発明の紙製外装ケースの同様な斜
視図、図3は本発明の紙製外装ケースの展開図、すなわ
ちカートンブランクの図である。
【0024】以下に、本発明の紙製外装ケースが、直方
体状のケースとして図示、説明されるが、本発明は、こ
のような直方体に限られるものではなく、立方体形状の
ケースにも、寸法の如何を問わず、また、紙質も厚紙や
段ボール紙に限らず、種々のシート状の用紙等に適用で
きるものであることは勿論である。
【0025】図1乃至図3に示されるように、本発明の
紙製外装ケース10は、展開状態では、図3に明示され
るように、上下に上面用フラップ1a、2a、3a、4
aと下面用フラップ1b、2b、3b、4bとを有する
4面の側面用パネル1、2、3、4から成り、パネル4
の端辺に接合面としての糊代等の接合部5が設けられた
形状を成しており、このような形状のカートンブランク
が展開した状態で一枚の平らなシート状の厚紙や段ボー
ル紙から切り出されて作られる。さらに、本発明の紙製
外装ケース10は、図示の展開した状態で切り出され、
パネル4の端辺の接合部5が適宜な接着剤によってパネ
ル1の端辺1dに接合される。次いで、下面用フラップ
1b、2b、3b、4bが内側に折り曲げられて重なり
合う部分が接着テープ11により長辺側のフラップ2
b、4bの当接する先端縁に沿って接合されて、下面B
が形成され、中に内容物としての商品等が詰められる。
そして、最後に、上面用フラップ1a、2a、3a、4
aが内側に折り曲げられて、上面の短辺に連接する下位
フラップ1a、3a上に長辺に連接する上位フラップ2
a、4aが重ね合わされて上面Aが形成されて、接着テ
ープ12によって上位フラップ2a、4aを封緘して商
品の詰められた紙製外装ケース10がパッケージとして
完成される。
【0026】このような本発明の紙製外装ケース10
は、図3に示されるような展開状態において、隣接の上
面用フラップ1a〜4a間、および下面用フラップ1b
〜4b間に、紙厚さに対応した寸法を成した隙間a、b
が夫々設けられており、組立時の上面用フラップ1a〜
4a、または下面用フラップ1b〜4bの重なり合いが
好適にできるように成っている。
【0027】図3に明示されるように、本発明の紙製外
装ケース10は、図示の展開状態において横方向に連続
する側面用パネル1、2、3、4と接合部5とから成
り、各パネル1、2、3、4の上下に上面用フラップ1
a、2a、3a、4aと下面用フラップ1b、2b、3
b、4bとが設けられている。また、各パネル1、2、
3、4と接合部5との間には夫々の端辺に沿って折れ線
1c、2c、3c、4cが設けられ、また、パネル1、
2、3、4と上面用フラップ1a、2a、3a、4aと
の間には折れ線1h、2h、3h、4hが設けられてお
り、さらに、パネル1、2、3、4と下面用フラップ1
b、2b、3b、4bとの間には折れ線1i、2i、3
i、4iが夫々設けられている。また、これら折れ線1
c、2c、3c、4c、1h、2h、3h、4h、1
i、2i、3i、4iは、パネル1、2、3、4および
接合部5間の端辺と、パネル1、2、3、4と上面用フ
ラップ1a、2a、3a、4aおよび下面用フラップ1
b、2b、3b、4bとの間の辺、すなわち稜線とを夫
々成すものである。
【0028】特に、このような本発明の紙製外装ケース
10において、ケース内に商品を入れた後に閉鎖する上
面用フラップ1a、2a、3a、4aは一組の対向する
短辺の下位フラップ1a、3aと、その上に重ね合せら
れる一組の対向する長辺の上位フラップ2a、4aとか
ら成り、下位フラップ1a、3aと上位フラップ2a
は、フラップ長さが同一の長さeであるが、上位フラッ
プ2aと対向する上位フラップ4aだけは長さが異なっ
ている。すなわち、上位フラップ2aはフラップの長さ
がe1と短くなった変形フラップを成しており、中央部
に凸形状の突起部6が設けられている。上位フラップ2
aの、この突起部6の長さはe2で、上辺4hから突起
部6の先端縁4fまでの長さは前記eに等しく、かつ e1+e2=e であり、このように、折れ線4hである上辺4hから先
端縁4fまでの長さeが、他の3辺のフラップ1a、2
a、3aと同じ長さeに形成されている。
【0029】つまり、本実施例は従来の外装ケースの展
開状態(図10)において、短く形成された上面のフラ
ップ204aに突起部を形成したものであるが、従来切
断して捨てていた部分の一部を残して突起部を形成して
いるため、突起部形成に伴って材料を大きくする必要が
ない。
【0030】このように長辺のフラップ4aは他のフラ
ップ1a、2a、3aと異なった長さに作られて突起部
6が矩形状に形成され、かつ上位フラップ2a、4a
の、突起部6が形成されていない直線状の先端縁同士は
互いに略接しており、上位フラップ4aの突起部6は、
対向する上位フラップ2aの下に入り込み、かつ下位フ
ラップ1a、3aが存在しない部分に嵌まり込むような
寸法に形成されている。このような構成により、上面の
フラップ1a、2a、3a、4aが折り曲げられて閉鎖
される時に、下位フラップ1a、3aの先端縁1f、3
fの間の空間部分に、上位フラップ2aの先端縁2fに
沿って突起部6が上位フラップに重なって位置すること
になるので、先端縁2fに沿って封緘の為に貼り付けら
れた粘着テープを刃物によって切り開くときに、この突
起部6部分によって刃物による商品内容物の傷付けを完
全に防止することができる。
【0031】さらにまた、この型式の紙製外装ケース1
0においては、カートンブランクを製造し、組み立てる
場合に、カートンブランクのズレを矯正する工程におい
て矯正を効果的に実施することができる。
【0032】(実施例2)図4乃至図6は、本発明の紙
製外装ケースの別の実施例を示す図で、図4は本発明の
紙製外装ケースの斜視図、図5は上面を開いた図4の紙
製外装ケースの同様な斜視図で、図6は紙製外装ケース
の展開図、すなわちカートンブランクの図である。
【0033】図4乃至図6に示されるように、本発明の
この実施例2の紙製外装ケース20は、フラップ4aの
中央部分に突起部6’が設けられているが、先の実施例
1のものとは、上面のフラップ1a、2a、3a、4a
の連接する辺から先端縁までの突起部を除く長さが全て
同一である点が異なっており、他は実質的に大体同一で
ある。
【0034】本発明のこの実施例2の紙製外装ケース2
0は、図示されるように、展開状態において、上下に上
面用フラップ1a、2a、3a、4aと下面用フラップ
1b、2b、3b、4bとを有する4面の側面用パネル
1、2、3、4から成り、さらにパネル4の端辺に糊代
等の接合部5が設けられており、このような形状のカー
トンブランクが展開した状態で一枚の平らな厚紙や段ボ
ール紙から切り出されて作られる。さらに、本発明の紙
製外装ケース20は、図示の展開した状態で切り出され
て、パネル4の端辺の接合部5が適宜な接着剤によって
パネル1の端辺1d付近に接合され、次いで、下面用フ
ラップ1b、2b、3b、4bが内側に折り曲げられて
重なり合う部分が、フラップ2b、4bの当接する先端
縁に沿って接着テープ11により接合されて下面Bが形
成され、中に内容物としての商品等が詰められる。そし
て、最後に、上面用フラップ1a、2a、3a、4aが
内側に折り曲げられて、上面の短辺に連接する下位フラ
ップ1a、3a上に上面の長辺に連接する上位フラップ
2a、4aが重ね合わされて上面Aが形成され、接着テ
ープ12によって上位フラップ2a、4aの先端縁に沿
って封緘して商品の詰められた紙製外装ケース20がパ
ッケージとして完成される。
【0035】また、本発明の紙製外装ケース20は、図
示されるような展開状態において、隣接の上面用フラッ
プ1a〜4a間、および下面用フラップ1b〜4b間
に、紙厚さに対応した寸法を成した隙間a、bが同様に
夫々設けられており、組立時の上面用フラップ1a〜4
a、または下面用フラップ1b〜4bの重なり合いが好
適にできるように成っている。
【0036】さらに、本発明の紙製外装ケース20にお
いて、ケース内に商品を入れた後に閉鎖する上面用フラ
ップ1a、2a、3a、4aは、一組の対向する短辺の
下位フラップ1a、3aと、その上に重ね合せられる一
組の対向する長辺の上位フラップ2a、4aとからな
り、下位フラップ1a、3aと上位フラップ2a、4a
は全て同一の長さeをなしている。このような同一長さ
をなす4つのフラップ1a、2a、3a、4aにおい
て、フラップ4aの中央部に矩形状の突起部6’が設け
られている。フラップ4aの、この突起部6’は、長さ
がe3で、先端縁4fから突出した凸形状に形成されて
いる。
【0037】また、上面のフラップ1a、2a、3a、
4aが折り曲げられて閉鎖される時に、下位フラップ1
a、3aの先端縁1f、3fの間の空間部分にフラップ
4aの突起部6’が嵌まり込むような寸法とされ、突起
部の形成されていない上位フラップ4aの先端縁と上位
フラップ2aの先端縁は当接する構造であるため、先端
縁2fに沿って突起部6’がフラップ2aの下に重なっ
て位置することになり、先端縁2fに沿って貼り付けら
れた粘着テープを刃物によって切り開くときに、この突
起部6’部分によって刃物による商品等内容物の傷付け
を完全に防止することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙製外装
ケースは、上面の互いに対向する1組の短辺に連接する
1組の下位フラップの上に、上面の長辺に連接する1組
の上位フラップが重ね合わされて、1組の上位フラップ
の先端縁に沿って接着テープが貼り付けられて封緘され
た6面体のケースにおいて、該上位フラップの内、一方
の上位フラップの先端縁は、その中央部に突起部が形成
されて凸形状をなし、この突起部が他方の上位フラップ
の下方に挿入されているので、1組の上位フラップの先
端縁に沿って接着テープを刃物で開封する時に、突起部
が内容物を保護し、傷付けることがない。更に、従来内
容物の傷付き防止の為に入れていたパッドが不要とな
り、外装ケースの製造、組立てが容易となる。
【0039】また、上面の上位フラップと下位フラップ
の基端部から先端縁までの長さが元々異なる外装ケース
において、上面の各辺から、その辺に連接するフラップ
の先端縁までの最大寸法(突起部の先端縁までの寸法を
含む)が全て同一となるように形成すると、カートンブ
ランクの製造に際して材料の無駄が少なく、また、カー
トンブランクの側面板の接合部を接着した後、ズレを矯
正する工程において矯正を効果的に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製外装ケースの第1の実施例におい
て商品を収納して接着テープによって閉鎖した状態の斜
視図である。
【図2】図1の本発明の紙製外装ケースの上部を開いた
状態の斜視図である。
【図3】図1の本発明の紙製外装ケースにおける展開図
である。
【図4】本発明の紙製外装ケースの第2の実施例におい
て商品を収納して接着テープによって閉鎖した状態の斜
視図である。
【図5】図4の本発明の紙製外装ケースの上部を開いた
状態の斜視図である。
【図6】図4の本発明の紙製外装ケースにおける展開図
である。
【図7】従来の紙製外装ケースの開放時における斜視図
である。
【図8】図7の従来の紙製外装ケースの展開図である。
【図9】従来の別の紙製外装ケースの閉鎖した状態にお
ける斜視図である。
【図10】図9の従来の紙製外装ケースの展開図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3、4 側面用パネル 1a、2a、3a、4a 上面用フラップ 1a、3a 下位フラップ 2a、4a 上位フラップ 1b、2b、3b、4b 下面用フラップ 1c、2c、3c、4c 折れ線 1d 端辺 1f、2f、3f、4f 先端縁 1h、2h、3h、4h 折れ線 1i、2i、3i、4i 折れ線 5 接合部 6、6’ 突起部 10、20 紙製外装ケース 100 紙製外装ケース 101、102、103、104 側面用パネル 101a、102a、103a、104a 上面用フ
ラップ 101a、103a 下位フラップ 102a、104a 上位フラップ 101b、102b、103b、104b 下面用フ
ラップ 101d 端辺 105 接合部 107 パッド 111 接着テープ 200 紙製外装ケース 201、202、203、204 側面用パネル 201a、202a、203a、204a 上面用フ
ラップ 201a、203a 下位フラップ 202a、204a 上位フラップ 201b、202b、203b、204b 下面用フ
ラップ 211、212 接着テープ 213 保証書 A 上面 B 下面 a、b 隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に上面用と下面用のフラップを夫々
    具備して連接する4つの側面用パネルと接合面とを有す
    るカートンブランクを組み立てて形成した紙製外装ケー
    スにおいて、 該紙製外装ケースの矩形状をなす上面においては、上面
    の互いに対向する1組の短辺に連接する1組の下位フラ
    ップの上に、上面の長辺に連接する1組の上位フラップ
    が重ね合わされており、 該上位フラップの内、一方の上位フラップの先端縁は、
    その中央部に突起部が形成されて凸形状をなし、他方の
    上位フラップの先端縁は直線状であって、前記一方の上
    位フラップの先端縁の突起部が他方の上位フラップの下
    方に挿入され、上位フラップの突起部が形成されていな
    い直線状の先端縁同士は互いに略接しており、 かつ、前記一方の上位フラップの先端縁の中央部に設け
    られた突起部は、前記対向する1組の下位フラップが存
    在しない部分に嵌まり込むような寸法で形成されている
    ことを特徴とする紙製外装ケース。
  2. 【請求項2】 前記紙製外装ケースの上面を形成する1
    組の上位フラップと1組の下位フラップは、上面の各辺
    から、その辺に連接するフラップの先端縁までの最大寸
    法が、中央部に形成された突起部の先端縁までを含めて
    全て同一となるように形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の紙製外装ケース。
  3. 【請求項3】 前記紙製外装ケースの上面を形成する1
    組の上位フラップと1組の下位フラップは、上面の各辺
    から、その辺に連接するフラップの突起部を含まない先
    端縁までの寸法が全て同一となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙製外装ケース。
  4. 【請求項4】 前記紙製外装ケースの上面において、前
    記一方の上位フラップの先端縁に形成される前記突起部
    の形状が矩形状であることを特徴とする請求項1または
    請求項3に記載の紙製外装ケース。
  5. 【請求項5】 前記紙製外装ケースは段ボール紙により
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載の紙製外装ケース。
  6. 【請求項6】 上下に上面用と下面用のフラップを夫々
    具備して連接する4つの側面用パネルと接合面とを有す
    るカートンブランクであって、請求項1から請求項5の
    いずれかに記載の紙製外装ケースを組み立てるために用
    いるカートンブランク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052750A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Daikin Ind Ltd 包装容器
WO2013038879A1 (ja) * 2011-09-13 2013-03-21 テルモ株式会社 医療用資器材の保護材および医療用資器材収納物
JP7066906B1 (ja) * 2021-09-24 2022-05-13 大王パッケージ株式会社 箱用シート

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