JP3213214U - 包装箱 - Google Patents

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智昭 赤井
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Abstract

【課題】開封及び再封が可能な蓋部を有し、情報表示用のスペースも容易に拡張することができる包装箱を提供する。【解決手段】互いに平行に連接された天面板22、前面板24、底面板26、背面板28が筒状体を形成し、両側端部が側面によって閉じられる。天面板22は、2つの第一破断線52により、2つの天面縁部54とその間に挟まれた天面開閉部56とに区切られる。前面板24は、各第一破断線52の端部同士を連結する第二破断線66により、天面開閉部56に連続する開封部68と天面縁部54に連続する前壁部70とに区切られる。背面板28の連接方向の端辺に、補助板36が連接され、補助板36は、2つの第三破断線104により、2つの補助縁部106とその間に挟まれた補助開閉部108とに区切られる。補助開閉版108の連接方向の端辺に、表示板40が連接される。【選択図】図2

Description

本考案は、収容物取り出し口及びこれを閉鎖する蓋部が、箱体の天面板及び前面板に跨るように設けられた包装箱に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、正面、天面、背面、底面、右側面、左側面の6面から成り、天面を含む領域に収容物取り出し用の蓋部が設けられた再封機能付きカートンがあった。この再封機能付きカートンは、1枚のブランクスから成り、ブランクスには、天面板、背面外板、底面板、正面板、内蓋、背面内板が順に互いに平行に連接され、天面板、背面外板、底面板、正面板、内蓋の連接方向に対して直角な端部にフラップが各々延設されている。組み立て状態で、正面は正面板により形成され、底面は底面板により形成され、天面は、天面板とその内面側に重なる内蓋により形成され、背面は、背面外板とその内面側に重なる背面内板により形成され、右側面と左側面は、複数のフラップを重ねて接着することにより各々形成される。
天面を構成する天面板と内蓋のうち、天面板は、2本の天面板ミシン目によって区画された天面板開口部を有し、内蓋は、天面板開口部の内側にあってコの字状の開口部表面半切り線及び開口部裏面半切り線によって区画された内蓋開口部を有している。天面板と内蓋は、天面板開口部と内蓋開口部とが互いに接着され、これ以外の領域同士も互いに接着されている。
背面を構成する背面外板と背面内板のうち、背面外板は、天面板ミシン目に連続するV字形状の開封フラップミシン目によって区画された開封フラップと、開封フラップの中央部に連接した開封タブとを有し、開封フラップは、切れ目線によって形成された再封フックを有している。背面内板は、再封フックに嵌合可能な切り込みを有している。背面外板は、開封フラップ及び開封タブ以外の領域が背面内板に接着されている。
収容物取り出し用の蓋部は、上記の天面板開口部、内蓋開口部、開封フラップ及び開封タブにより一体に形成され、天面板ミシン目、開口部表面半切り線及び開口部裏面半切り線、開封フラップミシン目を破断させ、蓋部を引き上げることによって収容部取出し口が開口し、その後、蓋部を倒し、開封フラップの再封フックを背面内板の切り込みに差し込むことによって再封することができる。
特開2009−255933号公報
例えば、医薬品等の包装に使用される包装箱は、通常、薬の名称、製薬会社の名称、使用期限、使用上の注意事項等の多くの情報が表示されるが、もっと多くの情報を表示したいという要請がある。しかし、特許文献1の再封機能付きカートンは、情報表示用のスペースが限られているので、実現するのは容易ではなかった。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、開封及び再封が可能な蓋部を有し、情報表示用のスペースも容易に拡張することができる包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、一枚の箱体形成片から成り、前記箱体形成片には、天面板、前面板、底面板、背面板が順に互いに平行に連接され、前記天面板、前記前面板、前記底面板、前記背面板の連接方向に対して直角な所定の端辺に側蓋部材が延設され、前記箱体形成片を組み立てた状態で、前記天面板、前記前面板、前記底面板及び前記背面板が矩形の筒状体を形成し、その両側端部が前記側蓋部材で成る側面によって各々閉じられ、前記筒状体の収容物取り出し口を閉鎖する蓋部が、前記天面板及び前記前面板の内側に跨るように設けられている包装箱であって、
前記天面板は、2つの第一破断線により、前記側面に近い2つの天面縁部と前記2つの天面縁部の間に挟まれた天面開閉部とに区切られ、前記前面板は、前記2つの第一破断線の端部同士を連結する第二破断線により、前記天面開閉部に連続する開封部と前記天面縁部に連続する前壁部とに区切られ、前記背面板の、前記底面板と反対側の端辺に、補助板が連接され、前記補助板は、2つの第三破断線により、前記側面に近い2つの補助縁部と前記補助縁部の間に挟まれた補助開閉部とに区切られ、前記補助開閉部の、前記背面板と反対側の端辺に、表示板が連接され、
前記箱体形成片を組み立てた状態で、前記補助板は、前記天面板の内面側に位置し、前記補助縁部が前記天面縁部に重なって糊付けされ、前記補助開閉部が前記天面開閉部に重なって糊付けされ、前記表示板は、前記前面板の内面側に位置し、前記開封部及び前記前壁部に重なり、前記天面開閉部、前記補助開閉部及び前記開封部により前記蓋部が形成され、前記表示板が前記蓋部に連続し、
前記第一破断線、前記第二破断線及び前記第三破断線を破断させて開封し、前記蓋部を引き上げて前記表示板を外に引き出すことによって、前記収容物取り出し口が開口する包装箱である。
開封された前記表示板を、前記収容物取り出し口の内側に差し込むことによって再封可能な構成にすることができる。この場合、前記表示板の両方の側端辺の、前記補助開閉部に近い位置に、外向きに突出する突起部が一対に設けられ、再封された状態で、前記突起部が前記天面縁部の内面側の端縁に係合し、前記蓋部が保持される構成にすることが好ましい。
あるいは、前記前面板の前記前壁部に、切り込み線で成る差し込み部が設けられ、開封された前記表示板を前記前壁部の外面側に重ね、前記表示板の端部を前記差し込み部に差し込むことによって再封可能な構成にしてもよい。
また、前記側面は、複数の前記側蓋部材が糊付けされたシールエンド型であり、破断線を破断することによって開封でき、開封後に再封できる構造にしてもよい。
本考案の包装箱は、一枚の箱体形成片を折り曲げて糊付することによって効率よく組み立てることができ、蓋部を開封及び再封する操作も容易である。また、所定の表示板を備えているので、情報表示用のスペースを容易に拡張することができる。
本考案の包装箱の一実施形態の組み立て状態を、前面板側から見た斜視図(a)、背面板側から見た斜視図(b)である。 この実施形態の包装箱を構成する箱体形成片を裏面側から見た展開図である。 図2の箱体形成片の表示板の表面側に設けられた表示を示す図である。 この実施形態の包装箱の組み立て方法の一例を示す平面図(a)、(b)である。 この実施形態の包装箱の組み立て方法の一例を示す平面図(a)、(b)である。 この実施形態の包装箱の組み立て状態を示す正面図(a)、A部の拡大図(b)、B部の拡大図(c)である。 この実施形態の包装箱の側面を開封した状態を示す斜視図(a)、側面を再封した状態を示す斜視図(b)である。 この実施形態の包装箱の蓋部を開封する操作を順に示す斜視図(a)、(b)である。 この実施形態の包装箱の蓋部の再封方法の一例を示す斜視図(a)、他の例を示す斜視図(b)である。 箱体形成片の変形例を裏面側から見た展開図である。
以下、本考案の包装箱の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の包装箱10は、図1に示すように、矩形の筒状体12の両側端部が側面14,16によって各々閉じられた箱体であり、側面14が開封及び再封可能に形成され、筒状体12には、収容物取り出し口を開封及び再封可能にする蓋部18が設けられている。
包装箱10は、厚紙等で成る一枚の箱体形成片20を組み立てることによって形成される。箱体形成片20は、図2(a)に示すように、天面板22、前面板24、底面板26、背面板28が順に互いに平行に連接され、折罫線30,32,34で各々区切られている。天面板22、前面板24、底面板26、背面板28は、連接する幅方向がほぼ同じ長さで、連接方向の長さは、天面板22及び底面板26が短くて互いにほぼ等しく、前面板24及び背面板28が長くて互いにほぼ等しい。
背面板28の、底面板26と反対側の端辺には、補助板36が連接され、折罫線38で背面板28と区切られている。補助板36の形状は、天面板22とほぼ同じである。さらに、補助板36の、背面板28と反対側の端辺には、表示板40が連接され、折罫線42で補助板36と区切られている。表示板40の連接する幅方向の長さは、補助板36の幅方向の長さよりも短く、連接方向の長さは、前面板24の連接方向の長さよりも短い。
天面板22の、連接方向に対して直角な一端辺には、台形状のサイドフラップ44が延設され、折罫線46で天面板22と区切られている。天面板22の反対側の端辺にも、台形状のサイドフラップ48が延設され、折罫線50で天面板22と区切られている。
また、天面板22は、折罫線30と交差する向きに設けられた2つの第一破断線52によって、サイドフラップ44又はサイドフラップ48に連続する2つの天面縁部54と、その間に挟まれた天面開閉部56とに区切られている。
前面板24の、折罫線46と連続する端辺には、台形状の第一側蓋片58が延設され、折罫線60で前面板24と区切られている。第一側蓋片58の延設方向の長さは、底面板26の連設方向の長さの約4/5である。前面板24の反対側の端辺にも、第一側蓋片58とほぼ同じ形状の第一側蓋片62が延設され、折罫線64で前面板24と区切られている。
また、前面板24は、2つの第一破断線52の端部同士を連結する略V字状の第二破断線66により、天面開閉部56に連続する開封部68と天面縁部54に連続する前壁部70とに区切られている。また、前壁部70の、折罫線64に近い位置に、折罫線64に対して斜めに形成された切り込み線で成る差し込み部72が設けられている。差し込み部72は、蓋部18を再封するとき、表示板40の端部(後述する先端角部112)が差し込まれて係合する部分である。
底面板26の、折罫線60と連続する端辺には、台形状のサイドフラップ74が延設され、折罫線76で底面板26と区切られている。底面板26の反対側の端辺にも、台形状のサイドフラップ78が延設され、折罫線80で底面板26と区切られている。
背面板28の、折罫線76に連続する端辺には、補強片82が延設され、折罫線84で区切られている。補強片82の延設方向の長さは、第一側蓋片58の延設方向の長さとほぼ同じである。補強片82の内側の、折罫線84側の端部には、台形状の透孔86が開口している。
補強片82の、背面板28と反対側の端辺には、再封片88が延設され、破断線90で区切られている。再封片88の延設方向の長さは、補強片82の延設方向の長さとほぼ等しい。再封片88は、補強片82との境界部分の両端が内向きに略V字状に切り欠かれ、切り欠かれた部分の両角部が円弧状になっている。
再封片88の、補強片82と反対側の端辺には、略矩形の第二側蓋片92が延設され、折罫線94で再封片88と区切られている。第二側蓋片92の延設方向長さは、底面板26の連接方向の長さとほぼ等しい。その他、図2では示していないが、再封片88の中央部に、表面側に凸のエンボス状の凹みを設け、組み立て状態で、この凹みが透孔86を介して背面板28に対面し、互いに近接するようにしてもよい。
背面板28の、補強片82と反対側の端辺には、第二側蓋片92とほぼ同じ形状の第二蓋片96が延設され、折罫線98で背面板28と区切られている。
さらに、背面板28の内側の、折罫線84側の端部に、透孔86よりも小さく、指で押圧可能な大きさの開封部100が、透孔86及びU字状の破断線102に囲まれて設けられている。その他、図2では示していないが、開封部100に、裏面側に凸のエンボス状の凹みを設け、組み立て状態で、この凹みが透孔86を介して再封片88に対面し、互いに近接するようにしてもよい。
補助板36は、折罫線38に対してほぼ直角に設けられた2つの第三破断線104によって、補強片82又は第二側蓋片96に近い2つの補助縁部106と、その間に挟まれた補助開閉部108とに区切られている。2つの第三破断線104は、前面板24の第二破断線66の両端の位置に合わせて設けられている。
表示板40は、補助開閉部108の端辺に連接され、折罫線42と直角な側端辺は、2つの第三破断線104を延長した位置に配されている。そして、この側端辺の、補助開閉部108に近い位置に、外向きに突出する突起部110が一対に設けられている。また、表示板40の、第二側蓋片96側の先端角部112が少し鋭角に突出している。この先端角112は、蓋部18を再封するとき、前面板24の差し込み部72に差し込まれて係合する部分である。
なお、上記の箱体形成片12の構成のうち、組み立て状態で側面14を形成する側蓋部材は、サイドフラップ44、第一側蓋片58、サイドフラップ74、補強片82、再封片88、第二側蓋片92である。また、組み立て状態で側面16を形成する側蓋部材は、サイドフラップ48、第一側蓋片62、サイドフラップ78、第二側蓋片96である。
また、上記の箱体形成片12の構成のうち、組み立て状態で包装箱10の外側面になるのは、天面板22、前面板24、底面板26、背面板28、第二側蓋片92,96の表面側であり、図2では示していないが、これらの表面側には、薬の名称、製薬会社の名称、使用期限、使用上の注意事項、絵柄等が表示されている。また、表示板40の表面側には、図3に示すように、服用するタイミング、1回分の服用量、服用した実績を記録する服薬チェック表等が表されている(表示H)。
次に、包装箱10の組み立て方法の一例を説明する。ここで、図2は箱体形成片20を裏面側から見たものであり、以下、箱体形成片20の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、図2に示す状態で、補強片82の裏面に糊N1を塗布し、図4(a)に示すように折罫線84を正折りし、開封部100が透孔86の内側に配された状態で、補強片82の裏面を背面板28(開封部100以外の部分)の裏面に糊付けする。これにより、背面板28の開封部100の周縁部分が補強片82によって補強される。その後、開封部100の裏面に糊N2を塗布し、図4(b)に示すように破断線90を逆折りし、再封片88の表面を開封部76の裏面に糊付けする。このとき、上記のように、再封片88の中央部に、表面側に凸の凹みが形成されていれば、再封片88と開封部100とがより近接し、確実に糊付けすることができる。あるいは、開封部100に、裏面側に凸の凹みが形成されていれば、再封片88と開封部100とがより近接し、確実に糊付けすることができる。
その後、図5(a)に示すように、折罫線38を正折りし、補助板36及び表示板40の裏面を底面板26及び背面板28の裏面に重ね、補助板36の補助縁部106及び補助開閉部108の表面に糊N3,N4を各々塗布する。そして、図5(b)に示すように、折罫線32を正折りし、天面板22の裏面を補助板36の表面に重ねる。これにより、天面縁部54の裏面が補助縁部106の表面に糊付けされ、天面開閉部56の裏面が補助開閉部108の表面に糊付けされる。箱体形成片20は、図5(b)に示す折り畳み状態で出荷される。
次に、商品等を収容し包装する工場等において、折罫線30,32,34,38,42を各々90度に正折りし、天面板22、前面板24、底面板26、背面板28で成る四角形の筒状体12を形成する。そして、折罫線50,80を各々90度に正折りしてサイドフラップ48,78を倒し、折罫線64を90度に正折りして第一側蓋片62を倒す。そして、第一側蓋片62の表面に糊を塗布した後、折罫線98を90度に正折りして第二側蓋片96を倒し、第二側蓋片96の裏面を第一側蓋片62の表面に重ねて糊付けする。これで、筒状体12の一方の端部を閉鎖する側面16が形成され、開放している他端部からら商品等を入れる。
商品等を入れた後は、折罫線46,76を各々90度に正折りしてサイドフラップ44,74を倒し、折罫線60を90度に正折りして第一側蓋片58を倒す。そして、第一側蓋片58の表面に糊を塗布した後、折罫線94を90度に正折りして第二側蓋片92を倒し、第二側蓋片92の裏面を第一側蓋片58の表面に重ねて糊付けする。これで、筒状体12の他方の端部を閉鎖する側面14が形成され、図1に示す組み立て状態となり、包装作業が終了する。
この組み立て状態で、補助板36は、天面板22の内面側に位置し、補助縁部106が天面縁部54に重なって糊付けされ、補助開閉部108が天面開閉部56に重なって糊付けされる。そして、天面開閉部56、補助開閉部108及び開封部68により、蓋部18が一体に形成され、表示板40が蓋部18に連続する。また、表示板40は、図6(a)に示すように、前面板24の内面側に位置し、開封部68及び前壁部70に重なり、図6(b)、(c)に示すように、表示板40の一対の突起部110が、第二破断線66の両端66aよりも外側に僅かに突出する。
次に、包装箱10を、医薬品の包装箱に使用する場合の使用方法の例を説明する。包装箱10に入った薬剤が病院に納入されると、例えば、薬剤師によって側面14が開封される。側面14を開封するときは、まず、背面板28の開封部100を指で押し破る。このとき、開封部100の周縁部分が補強片82で補強されて変形しにくくなっているので、破断線102を容易に破断させることができる。開封部100を押し破ると、破断線90もほぼ同時に破断し、再封片88が補強片82から切り離される。開封部100は背面板28から分離するが、再封片88に糊付けされている。そして、再封片88及び第二側蓋片92を摘んで引き上げ、サイドフラップ44,74を起こすと、図7(a)に示すように筒状体12の端部が開放し、中の薬剤を取り出すことができる。
薬剤師は、患者に必要な量の薬剤を包装箱10に残し、包装箱10の側面14を再封する。再封するときは、サイドフラップ44,74を倒し、図7(b)に示すように、再封片88を背面板28の内側に差し込んで係止させ、側面14で筒状体12の端部を閉鎖する。再封片88は、切り離された破断線90側の両角部が円弧状に形成されているので、サイドフラップ44,74と背面板28との隙間に容易に差し込むことができる。背面板28の開封部100が除去された開口部は、再封片88(及び開封部100)によって塞がれる。
側面14が再封されると、この状態で患者に渡され、患者には、薬剤を蓋部18から出し入れするように説明される。患者は、薬剤を受け取った時点で、蓋部18が未開封なので、一定の安心感が得られる。
患者が薬剤の服用を開始するとき、包装箱10の蓋部18を開封する。まず、開封部68を指で押して第二破断線66を破断させ、開封部68を起こす。すると、図8(a)に示すように、開封部68が無くなった部分が開口し、表示板40の表示Hの一部が露出する。そして、開封部68を摘まんで引き上げて第一破断線52を破断させ、蓋部18(天面開閉部56、開封部68及び補助開閉部108)を起こすと、図8(b)に示すように、表示板40が筒状体12の外側に引き出され、開口した収容物取り出し口から中の薬剤を取り出すことができる。
患者は、表示板40の表示Hを見て注意事項(服用するタイミング、1回分の薬剤の量等)を確認し、1回分の薬剤を取り出して服用し、服用した実績を服薬チェック表に記入する。服薬チェック表は、患者の服薬コンプライアンスの意識を高める働きをする。
その後、患者は、服用前の薬剤を保管するため、蓋部18を閉じて包装箱10を再封する。包装箱10の再封方法は、以下の2通りがある。
第1の方法は、図9(a)に示すように、蓋部18を倒し、表示板40を筒状体12の内側に戻して前壁部70の内面側に係止させ、蓋部18を保持させる方法である。この方法で再封した場合、図6に示したように、表示板の一対の突起部110が、第二破断線66の両端66aよりも外側に突出するように設けられているので、再封した状態で、突起部110が天面縁部54の内面側の端縁に係合し、蓋部18が確実に保持される。
第2の方法は、図9(b)に示すように、蓋部18を倒し、表示板40を前壁部70の外面側に重ね、先端角部112を差し込み部72に差し込んで蓋部18を保持させる方法である。この方法で再封した場合、服薬チェック表等が外から見える状態になるので、日頃から患者の注意を引き、服薬コンプライアンスの意識をさらに高めることができる。
その後、再び薬剤を服用する時は、開封したときの要領で図8(b)に示す状態にして、収容物取り出し口から中の薬剤を取り出す。
以上説明したように、包装箱10は、一枚の箱体形成片20を折り曲げて糊付することによって効率よく組み立てることができ、開封及び再封の操作も容易である。また、表示板40を備えているので、情報表示用のスペースを容易に拡張することができ、上記の医薬品の包装箱に使用した場合のように、様々な付加価値を提供することができる。
なお、この考案の緩衝機能付包装用箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の包装箱10及び箱体形成片20は、シールエンド型の側面14が開封及び再封できる構造になっているが、側面14,16の構造は自由に変更することができる。例えば、図10に示す変形例の箱体形成片114は、箱体形成片20の構成の一部を変更したものであり、再封に関連する補強片82及び再封片88が省略され、第二側蓋片92は、背面板28の端辺に直接延設され、破断線116で背面板28と区切られている。つまり、箱体形成片114は、側面14を開封できるが再封はできない構造であり、シールエンド型で広く使用されているものである。その他、側面14は、側面16と同様に開封できない構造にしてもよい。また、側面16の構造についても自由に変更することができる。
その他、箱体形成片の素材は、厚紙紙などが好適であるが、収容物の耐衝撃性やデザイン性に鑑みて、素材の選択や厚みの設定を適宜変更することができる。また、表示板の表示内容は上記実施形態に限定されず、用途に合わせて自由に変更することができる。
10 包装箱
12 筒状体
14,16 側面
18 蓋部
20,114 箱体形成片
22 天面板
24 前面板
26 底面板
28 背面板
36 補助板
40 表示板
52 第一破断線
54 天面縁部
56 天面開閉部
66 第二破断線
68 開封部
70 前壁部
72 差し込み部
104 第三破断線
106 補助縁部
108 補助開閉部
110 突起部
112 先端角部(表示板の端部)
H 表示

Claims (5)

  1. 一枚の箱体形成片から成り、前記箱体形成片には、天面板、前面板、底面板、背面板が順に互いに平行に連接され、前記天面板、前記前面板、前記底面板、前記背面板の連接方向に対して直角な所定の端辺に側蓋部材が延設され、
    前記箱体形成片を組み立てた状態で、前記天面板、前記前面板、前記底面板及び前記背面板が矩形の筒状体を形成し、その両側端部が前記側蓋部材で成る側面によって各々閉じられ、前記筒状体の収容物取り出し口を閉鎖する蓋部が、前記天面板及び前記前面板の内側に跨るように設けられている包装箱において、
    前記天面板は、2つの第一破断線により、前記側面に近い2つの天面縁部と前記2つの天面縁部の間に挟まれた天面開閉部とに区切られ、前記前面板は、前記2つの第一破断線の端部同士を連結する第二破断線により、前記天面開閉部に連続する開封部と前記天面縁部に連続する前壁部とに区切られ、前記背面板の、前記底面板と反対側の端辺に、補助板が連接され、前記補助板は、2つの第三破断線により、前記側面に近い2つの補助縁部と前記補助縁部の間に挟まれた補助開閉部とに区切られ、前記補助開閉部の、前記背面板と反対側の端辺に、表示板が連接され、
    前記箱体形成片を組み立てた状態で、前記補助板は、前記天面板の内面側に位置し、前記補助縁部が前記天面縁部に重なって糊付けされ、前記補助開閉部が前記天面開閉部に重なって糊付けされ、前記表示板は、前記前面板の内面側に位置し、前記開封部及び前記前壁部に重なり、前記天面開閉部、前記補助開閉部及び前記開封部により前記蓋部が形成され、前記表示板が前記蓋部に連続し、
    前記第一破断線、前記第二破断線及び前記第三破断線を破断させて開封し、前記蓋部を引き上げて前記表示板を外に引き出すことによって、前記収容物取り出し口が開口することを特徴とする請求項1記載の包装箱。
  2. 開封された前記表示板を、前記収容物取り出し口の内側に差し込むことによって再封可能である請求項1記載の包装箱。
  3. 前記表示板の両方の側端辺の、前記補助開閉部に近い位置に、外向きに突出する突起部が一対に設けられ、
    再封された状態で、前記突起部が前記天面縁部の内面側の端縁に係合し、前記蓋部が保持される請求項2記載の包装箱。
  4. 前記前面板の前記前壁部に、切り込み線で成る差し込み部が設けられ、
    開封された前記表示板を、前記前壁部の外面側に重ね、前記表示板の端部を前記差し込み部に差し込むことによって再封可能である請求項1乃至3のいずれか記載の包装箱。
  5. 前記側面は、複数の前記側蓋部材が糊付けされたシールエンド型であり、破断線を破断することによって開封でき、開封後に再封できる構造を備えている請求項1乃至4のいずれか記載の包装箱。
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