JP3224238U - 中仕切り付き包装箱 - Google Patents

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智昭 赤井
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Abstract

【課題】シンプルで組み立てやすく、開封時、中仕切りによって医薬品等の収容物が安全に防護される中仕切り付き包装箱を提供する。【解決手段】組み立て状態で、第一の糊付け板が第一の側面板20の端部に糊付けされて筒体12が形成される。第二の糊付け板が第三の側面板の内面に糊付けされ、仕切り板30が第二の側面板22に対向する位置に支持され、蓋側端部30aが開封部86の内側に配置される。仕切り板30と第四の側面板26との間の収容空間96に収容物が入れられ、第一及び第二の蓋片54、72が重なって互いに糊付けされ、筒体12の一端部を閉鎖する蓋部が形成される。開封用破断線84を破断させて開封する操作が行われる時、仕切り板30の蓋側端部30aが、収容物に、第二の側面板22から切り離された開封部が接触しないように阻止することによって、収容物が防護される。【選択図】図1

Description

本考案は、箱体の中に中仕切りが設けられた中仕切り付き包装箱に関する。
従来、例えば特許文献1の図1、図2に開示されているように、箱の内部に中仕切りを設け、医薬品等を入れる収容空間と、説明書類等を入れるポケットとを形成した包装用箱があった。この包装用箱は、組み立て状態で、固定面が後面に糊付けされて、後面、上面、前面及び下面で成る筒体が形成され、接着片が前面の内面に糊付けされて、袋面が上面に対向する位置に支持される。そして、内蓋と外蓋と重なって互いに糊付けされ、筒体の一端部を閉鎖する蓋部が形成される。袋面と下面との間の広い空間は、医薬品等を入れる収容空間となり、上面と袋面との間の狭い空間は、説明書類等を入れるポケットとなる。
上面の内側の蓋側の端部には、蓋側の端辺が外蓋に連続する開封部と、開封時に開封部及び外蓋を上面から切り離すための開封用の破断線とが設けられている。また、袋面の蓋側端部には、コの字形の大きい切り欠きが設けられており、この切り欠きは、組み立て状態で開封部の内側に配置される。
特開2014−5050号公報
上記のように、医薬品を包装するときは、説明書類(能書など)を同封することが義務付けられている。しかし、医薬品の主要な納入先は病院や薬局等の医療機関であり、医療機関の薬剤師等は、説明書類の内容をすでに理解しているので、確認が必要な場合を除いて説明書類は読まずに廃棄されるケースが多い。特に近年、インターネットを介して説明書類の内容を確認出来る環境も整ったことにより、説明書類の必要性が低下し、不必要な説明書類を薬剤師等が廃棄するのに手間が掛かっていることや、多量の説明書類の廃棄処理が環境負荷になっていることが問題視され、医薬品に説明書類を同封するルールを廃止することが検討されている。
例えば、特許文献1の包装用箱に薬用の錠剤等を封止したPTPシートを収容する場合、PTPシートが収容空間に入れられると、PTPシートの一部が袋面の切り欠きから露出する。従前のように説明書類が同封される場合は、開封部を押し破って開封する時、説明書類でPTPシートの露出部分を覆うことによって、PTPシートに開封部が直接接触しないように防護することができる。しかしながら、説明書類が同封されなくなることを考えると、PTPシートを防護するため、別の手段を設ける必要がある。
また、医療機関に納入された医薬品は、包装箱に入れたまま、種類ごとに保管棚に並べて保管される場合が多く、薬剤師等は、未開封の医薬品と開封後に再封した医薬品とを一緒に並べて保管し、開封済みの医薬品が無くなってから、次の新しい医薬品(未開封の医薬品)を開封しなければならない。したがって、医薬品用の包装箱は、未開封の箱か開封済みの箱かを一目で正確に判別できることが求められる。
しかし、特許文献1の包装用箱は、そもそも蓋部を再封することができないものである。また、仮に蓋部を開封前の位置にそっと戻して保管した場合、開封前の状態と比較すると、破断線が切り離されているという違いがあるものの、外観的に大きな差がなく、開封済みの箱かどうかを一目で正確に判別することは難しい。
この考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、シンプルで組み立てやすく、開封時、中仕切りによって医薬品等の収容物が安全に防護される中仕切り付き装箱を提供する中仕切り付き装箱を提供することを目的とする。
本考案は、四角形の筒体の両端部が蓋部及び底部で各々閉鎖される包装箱であって、一枚の箱体形成片を組み立てることによって形成され、前記箱体形成片は、順に一列に連接された第一、第二、第三及び第四の側面板、第一の糊付け板、仕切り板及び第二の糊付け板と、前記第二の側面板の蓋側の端辺に延設された第一の蓋片と、前記第四の側面板の蓋側の端辺に延設された第二の蓋片とを備え、前記第二の側面板の内側の、蓋側の端部には、蓋側の端辺が前記第一の蓋片に連続する開封部と、開封時に前記開封部及び前記第一の蓋片を前記第二の側面板から切り離すための開封用破断線とが設けられ、
開封前の組み立て状態で、前記第一の糊付け板が前記第一の側面板の端部に糊付けされて、4つの前記側面板で成る前記筒体が形成され、前記第二の糊付け板が前記第三の側面板の内面に糊付けされて、前記仕切り板が前記第二の側面板に対向する位置に支持され、前記仕切り板の蓋側端部が前記第二の側面板の前記開封部の内側に配置され、前記仕切り板と前記第四の側面板との間の収容空間に収容物が入れられ、前記第一及び第二の蓋片が重なって互いに糊付けされて、前記筒体の一端部を閉鎖する前記蓋部が形成され、
前記開封用破断線を破断させて開封する操作が行われる時、前記仕切り板の前記蓋側端部が、前記第二の側面板から切り離された前記開封部が前記収容物に接触するのを阻止することによって、前記収容物が防護される中仕切り付き包装箱である。
前記箱体形成片は、前記第一及び第三の側面板の蓋側の端辺に各々延設されたサイドフラップを備え、開封前の組み立て状態で、前記仕切り板の前記蓋側端部は、前記第二の側面板の方向及び前記第四の側面板の方向に傾倒可能に支持され、開封後に再封された状態で、前記開封部が、前記蓋側端部及び前記サイドフラップの隙間から内側に入り、前記開封部の表面及び裏面が前記蓋側端部の端縁及び前記サイドフラップの端縁で係止されることによって、前記第一及び第二の蓋片が位置決めされる。
また、前記仕切り板は、前記蓋側端部が第一折罫線で他の部分と区切られていることが好ましい。また、前記蓋側端部は、前記第二の側面板と異なる色に彩色され、開封後に再封された状態で、前記蓋側端部は、前記第二の側面板の、開封前に前記開封部が在った部分の開口を通じて視認可能に配置される構成にすることが好ましい。
さらに、前記第一の糊付け板、前記仕切り板及び前記第二の糊付け板の中の少なくも1つは、底側の端辺に、第二折罫線を介して緩衝片が延設され、開封前の組み立て状態で、前記第二折罫線が屈曲し、前記緩衝片の先端縁が前記底部の内面に当接することによって、前記緩衝片が前記筒体と前記底部とが交差する角部に斜めに配置され、前記収容物の下端部が前記緩衝片の上面に当接し、前記収容物が緩衝的に支持される構成にすることが好ましい。
この考案の中仕切り付き包装箱は、シンプルな構造で組み立てやすく、しかも、開封部を押し破る等の開封操作が行われた時、仕切り板の蓋側端部が、開封部が収容物(医薬品等が入ったPTPシート等)に直接接触するのを阻止することによって、収容物が防護される。したがって、説明書類が同封されない場合でも安全である。
また、筒体の蓋側の端部にサイドフラップを設け、開封後の開封部を蓋側端部及びサイドフラップの隙間から内側に入り、第一及び第二の蓋片が位置決めされる、という独特な再封構造を適用することによって、従来の包装箱の構成を大きく変更することなく、再封機能を付与することができる。
本考案の中仕切り付き包装箱の一実施形態の、開封前の組み立て状態を示す斜視図(a)、第一の側面板の側から見た縦断面図(b)である。 この実施形態の中仕切り付き包装箱を展開した箱体形成片を裏面側から見た平面図である。 この実施形態の中仕切り付き包装箱の組み立て工程を順に示す平面図(a)、(b)、(c)である。 この実施形態の中仕切り付き包装箱を開封した状態を示す斜視図(a)、第一の側面板の側から見た縦断面図(b)である。 この実施形態の中仕切り付き包装箱を再封した状態を示す斜視図(a)、第一の側面板の側から見た縦断面図(b)である。
以下、本考案の中仕切り付き包装箱の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の中仕切り付き包装箱10は、錠剤等を封止したPTPシート等の収容物Sを包装する用途に使用される包装箱で、図1(a)に示すように、四角形の筒体12の両端がシールエンド型の蓋部14及び底部16で閉鎖される。この中仕切り付き包装箱10は、厚紙等で成る一枚の箱体形成片18を組み立てることによって形成される。
図2は、箱体形成片18を裏面側から見た平面図であり、以下、箱体形成片18の構成について、紙面の上側を蓋側と称し、紙面の下側を蓋側と称して説明する。
箱体形成片18は、順に一列に連接された第、第二、第三及び第四の側面板20,22,24,26を有している。これらは、連接している幅方向の長さが同じであり、連接方向の長さは、第一及び第三の側面板20,24が短くて互いにほぼ等しく、第二及び第四の側面板22,26が長くて互いにほぼ等しい。さらに、第四の側面板26の連接方向の端辺には、第一の糊付け板28が連接されている。第一の糊付け板28の連接方向の長さは、第一及び第三の側面板20,24の連接方向長さよりも少し短い。
第一の糊付け板28の連接方向の端辺には、仕切り板30が連接されている。仕切り板30の連接方向の長さは、第二及び第四の側面板22,26の連接方向長さとほぼ同じであり、幅方向の長さは、第二及び第四の側面板22,26の幅方向の長さよりも少し短い。さらに、仕切り板30の連接方向の端辺には、第二の糊付け板32が連接されている。第二の糊付け板32の連接方向の長さは、第一の糊付け板28の連接方向長さとほぼ同じである。
上記の第一、第二、第三及び第四の側面板20,22,24,26、第一の糊付け板28、仕切り板30及び第二の糊付け板32は、各々折罫線34,36,38,40,42,44で区切られている。
第一の側面板20の蓋側の端辺には台形状のサイドフラップ46が延設され、折罫線48で第一の側面板20と区切られている。サイドフラップ46は、延出長さが第二及び第四の側面板22,26の連接方向長さの約2/5で、後述する第一の蓋片54に近い先端角部が、鈍角のV字形に大きく切り欠かれている。また、第一の側面板20の底側の端辺には、台形状のサイドフラップ50が延設され、折罫線52で第一の側面板20と区切られている。サイドフラップ50の内側には、折罫線34の底側の一端から斜めに延びる補助折罫線50aが設けられている。
第二の側面板22の蓋側の端辺には、略長方形の第一の蓋片54が延設され、折罫線56で第二の側面板22と区切られている。第一の蓋片54の延出長さは、第一及び第三の側面板20,24の連接方向長さと同じか僅かに短い。そして、折罫線56とほぼ重なる位置に、折罫線56の両端から内向きに短く延びる一対の切り込み58a,58bが設けられている。また、第二の側面板22の底側の端辺には、略長方形の第一の底片60が延設され、折罫線62で第二の側面板22と区切られている。第一の底片60の延出長さは、第一及び第三の側面板20,24の連接方向長さと同じか僅かに短い。
第三の側面板24の蓋側の端辺には台形状のサイドフラップ64が延設され、折罫線66で第三の側面板24と区切られている。サイドフラップ64は、延出長さが第二及び第四の側面板22,26の連接方向長さの約2/5で、第一の蓋片54に近い先端角部が鈍角のV字形に大きく切り欠かれている。また、第三の側面板24の底側の端辺には、台形状のサイドフラップ68が延設され、折罫線70で第三の側面板24と区切られている。サイドフラップ68の内側には、折罫線38の底側の一端から斜めに延びる補助折罫線68aが設けられている。
第四の側面板26の蓋側の端辺には、略長方形の第二の蓋片72が延設され、折罫線74で第四の側面板26と区切られている。第二の蓋片72の延出長さは、第一の蓋片54の延出長さよりも少し短い。また、第四の側面板26の底側の端辺には、略長方形の第二の底片76が延設され、解体用破断線78で第四の側面板26と区切られている。第二の底片76の延出長さは、第一の底片60の延出長さよりも少し短い。
仕切り板30の底側の端辺には、先端が丸く面取りされた略三角形の緩衝片80が延設され、第二折罫線82で仕切り板30と区切られている。
その他、第二の側面板22の内側の、蓋側の端部には、第二の側面板22の中央部に向かって膨出した略V字状(又は等脚台形状)にレイアウトされた開封用破断線84が設けられ、開封用破断線84で囲まれた内側が開封部86になっている。開封部86は、蓋側の端辺が折罫線56を介して第一の蓋片54に連続しており、開封時、開封用破断線84を破断させる操作が行われると、開封部86及び第一の蓋片54が第二の側面板22から切り離される。
さらに、仕切り板30の内側には、略四角形の領域である蓋側端部30aが設けられている。蓋側端部30aは、折罫線42,44の蓋側の一端を延長した位置に設けられた細長いスリット88a,88bによって第一及び第二の糊付け板28,32から切り離され、基端部が、第一折罫線90を介して仕切り板30の他の部分に連続している。また、蓋側端部30aの蓋側の端辺の中央部に、円弧状の切り欠き30bが設けられている。
次に、中仕切り付き包装箱10の組み立て方法の一例を説明する。ここでは、図2に示す箱体形成片18の各折罫線及び破断線の折り曲げ方について、表面が凸になる折り方を正折り、裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、図3(a)に示すように、折罫線42を正折りして仕切り板30及び第二の糊付け板32を第四の側面板26及び第一の糊付け板28に重ね、第二の糊付け板32の表面に糊92を塗布する。そして、図3(b)に示すように、折罫線38を正折りして仕切り板30及び第二の糊付け板32を第二及び第三の側面板22,24に重ね、第二の糊付け板32の表面を第三の側面板24に糊付けする。
そして、第一の糊付け板28の表面に糊94を塗布した後、図3(c)に示すように、折罫線34を正折りして第一の側面板20を第一の糊付け板28に重ね、第一の側面板20の裏面を第一の糊付け板28に糊付けする。箱体形成片18はこの折り畳み状態で中仕切り付き包装箱10の製造工場等から出荷される。
次に、収容物Sの包装を行う工場等において、箱体形成片18の折罫線34,36,38,40を各々90度に正折りし、側面板20,22,24,26で四角形の筒体12を形成する。この操作を行うと、折罫線42,44も90度に正折りされ、仕切り板30が自動的に移動する。
次に、底部16を形成するため、折罫線52,70でサイドフラップ50,68を各々90度に正折りし、解体用破断線78で第二の底片76を90度に正折りし、第二の底片76をサイドフラップ50,68に重ねる。そして、第二の底片76の表面に糊を塗布した後、折罫線62を90度に正折りして第一の底片60を第二の底片76に重ね、第一の底片60の裏面を第二の底片76に糊付けする。これで、筒体12の一端部が底部16で閉鎖される。底部16を形成する操作を行うと、第二折罫線82も内向きに屈曲し、緩衝片80が自動的に移動する。
この状態で、仕切り板30は、第二の側面板22に対向する位置に支持され、仕切り板30と第四の側面板26との間に収容空間96が形成される。また、仕切り板30の蓋側端部30aは、開封部86の内側に対向するように配置されて、第二の側面板22の方向及び第四の側面板26の方向に傾倒可能に支持される。また、緩衝片80の先端縁が底部16の内面に当接し、緩衝片80が筒体12と底部16とが交差する角部に斜めに配置される。
筒体12の開放している端部(蓋側の端部)から収容空間96の中に収容物Sを入れると、次は、蓋部14を形成する操作を行う。まず、折罫線48,66でサイドフラップ46,64を各々90度に正折りし、折罫線74を90度に正折りして第二の蓋片72を正折りし、第二の蓋片72をサイドフラップ46,64に重ねる。そして、第二の蓋片72の表面に糊を塗布した後、折罫線56を90度に正折りして第一の蓋片54を第二の蓋片72に重ね、第一の蓋片56の裏面を第二の蓋片72に糊付けする。これで、筒体12の他端部が蓋部14で閉鎖され、図1(a)、(b)に示す組み立て状態になる。この組み立て状態で、収容物Sは、下端部が緩衝片80の上面に当接し、緩衝的に支持される。
中仕切り付き包装箱10を開封する時は、例えば開封部86を指で押し込んで開封用破断線84を破断させる。このとき、開封部86の内側に仕切り板30の蓋側端部30aが配置されているが、蓋側端部30aは、開封部30に押されて第四の側面板26の方向に傾倒するので、開封部86を押し込む操作の障害にはならない。蓋側端部30aは、開封部86に押されて第四の側面板26の方向に傾倒しつつ、開封部86が収容物S(PTPシート)に直接接触するのを阻止し、収容物Sが防護される。
開封用破断線84を破断させると、第一の蓋片54及び開封部86が第二の側面板22から切り離され、第一及び第二の蓋片54,72が開閉可能になる。したがって、第一及び第二の蓋片54,72を大きく引き上げた後、サイドフラップ46,64を引き上げると、図4(a)、(b)に示すように、蓋部14が広く開放し、中の収容物Sを取り出すことができる。第一の蓋片54及び開封部86は、第二の蓋片72に接続されているのでゴミにはならない。
なお、開封用破断線84を破断させる時は、開封部86を内向きに押し込むのではなく、開封部86の表面に指を当てて蓋部14の方向に移動させる操作(スライド開封操作)を行ってもよい。開封用破断線84は、第一の蓋片54に連続する基端部が幅広で、先端部が幅狭な略V字状(又は等脚台形状)にレイアウトされているので、スライド開封操作を行った場合でも、容易に破断させることができる。スライド開封操作を行って開封すれば、収容物Sをより安全に保護することができ、しかも、開封用破断線84を破断させる動作と第一及び第二の蓋片54,72を引き上げる動作とが連続動作になるので、1アクションで簡単に開封することができる。
中仕切り付き包装箱10を開封した後、再封する時は、まず、折罫線48,66を90度に正折りしてサイドフラップ46,64を倒す。次に、折罫線74を正折りして第一及び第二の蓋片54,72を倒しながら、開封部86の先端部を、サイドフラップ46,64の先端角部の切り欠きと蓋側端部30aの内面とで囲まれ開口に案内し、蓋側端部30aを第二の側面板22の方向に傾倒させながら深く差し込み、第一及び第二の蓋片54,72をサイドフラップ46,64に重ねる。これで、図5(a),(b)に示すように、蓋部14が再封された状態になる。
この状態で、開封部86の表面及び裏面が蓋側端部30aの端縁及びサイドフラップ46,64の端縁で係止されるとともに、サイドフラップ46,64の端縁が開封部86の切り込み58a,58bの中に入って係合し、第一及び第二の蓋片54,72が位置決めされる。そして、第二の側面板22の、開封前に開封部86が在った部分が開放し、その内側の少し離れた位置に、蓋側部分30aが視認可能に配置される。したがって、再封された状態と開封前の状態の外観を比較すると、特に第二の側面板22の側から見た時の外観が大きく異なるので、再封された箱か開封前の箱かを容易に判別することができる。
再封された状態から再び第一及び第二の蓋片54,72を開くときは、第一の蓋片54と開封部68との境界部に指を掛けて、第一及び第二の蓋片54,72を引き上げる。指を掛ける場所は、境界部のほぼ中央の位置、すなわち蓋側端部30aの切り欠き30bから露出している部分であることが好ましい。この位置に指を掛けて引き上げることによって、サイドフラップ46と切り込み58aとの係合、及びサイドフラップ64と切り込み58bとの係合を、バランスよく解除することができる。
中仕切り付き包装箱10を開封した後、廃棄する時は、図4(a)に示す筒体12のP1部及びP2部を互いに近づけるように押圧する操作を行う。この操作を行うと、解体用破断線78が破断して底部16が解体され、サイドフラップ50,68が補助折罫線50a,68aで各々折れ曲がる。したがって、筒体12及び底部16をスムーズに折り畳むことができ、中仕切り付き包装箱10をコンパクトに廃棄することができる。
以上説明したように、中仕切り付き包装箱10は、開封部86を押し破る等の開封操作が行われた時、仕切り板30の蓋側端部30aが、開封部86が収容物S(PTPシート)に直接接触するのを阻止することによって、収容物Sが防護される。さらに、底部16には、収容物Sを緩衝的に支持する緩衝片80が設けられている。したがって、中仕切り付き包装箱10を使用することによって、収容物Sを安全に取り扱うことができる。
また、筒体12の蓋側の端部にサイドフラップ46,64を設け、開封後の開封部86を蓋側端部30aとサイドフラップ46,64とも隙間から内側に入り、第一及び第二の蓋片52,72が位置決めされる、という独特な再封構造を有しており、従来の包装箱の構成を大きく変更することなく、再封機能が付与されている。
なお、本考案の中仕切り付き包装箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の仕切り板30の蓋側端部30aは、第二の側面板22の方向及び第四の側面板26の方向に傾倒可能であり、傾倒する動作をよりスムーズにするため第一折罫線90を設けているが、例えば、箱体形成片が撓みやすい素材であれば、第一折罫線90は省略することができる。また、蓋側端部30aが傾倒しなくても支障なく開封操作が行える場合や、再封機能が不要な場合は、蓋側端部30aが傾倒できない構造に変更してもよい(例えば、スリット88a,88bを省略する)。
また、開封用破断線は、開封部及び第一の蓋片54を第二の側面板22から切離可能にレイアウトされていればよく、上記の開封用破断線84とは異なる形状にしてもよい。なお、上記の開封用破断線84及び開封部86の形状は、開封のしやすさと再封のしやすさの両方を考慮してあるので、形状を変更する時は、これらの点に留意するとよい。
上記実施形態では、緩衝片80が仕切り板30の端辺に設けてあるが、第一又は第二の糊付け板28,32の端辺に設けてもよいし、これらの中の複数の板の端辺に設けてもよい。また、緩衝片80は、必要なければ省略することも可能である。
再封された状態で、既に開封済みであることをより明確に示したい場合は、仕切り板30の蓋側端部30aの表面側を、第二の側面板22とは異なる色に彩色することが好ましい。あるいは、蓋側端部30aの表面側に「開封済み」等の文字を表示してもよい。
底部は、上記底部16のようなシールエンド型の底部に限定されず、自由に変更することができる。例えば、いわゆるワンタッチ型の底部にしてもよいし、蓋部と同じ構成の底部にしてもよい。
その他、上記実施形態では、説明書類が同封されないケースを説明したが、第二の側面板と仕切り板との間に説明書類が同封されても良いことは言うまでもない。
10 中仕切り付き包装箱
12 筒体
14 蓋部
16 底部
18 箱体形成片
20 第一の側面板
22 第二の側面板
24 第三の側面板
26 第四の側面板
28 第一の糊付け板
30 仕切り板
30a 蓋側端部
32 第二の糊付け板
46,64 サイドフラップ
54 第一の蓋片
72 第二の蓋片
80 緩衝片
82 第二の折罫線
84 開封用破断線
86 開封部
90 第一折罫線
96 収容空間
S 収容物

Claims (5)

  1. 四角形の筒体の両端部が蓋部及び底部で各々閉鎖される包装箱であって、
    一枚の箱体形成片を組み立てることによって形成され、前記箱体形成片は、順に一列に連接された第一、第二、第三及び第四の側面板、第一の糊付け板、仕切り板及び第二の糊付け板と、前記第二の側面板の蓋側の端辺に延設された第一の蓋片と、前記第四の側面板の蓋側の端辺に延設された第二の蓋片とを備え、
    前記第二の側面板の内側の、蓋側の端部には、蓋側の端辺が前記第一の蓋片に連続する開封部と、開封時に前記開封部及び前記第一の蓋片を前記第二の側面板から切り離すための開封用破断線とが設けられ、
    開封前の組み立て状態で、前記第一の糊付け板が前記第一の側面板の端部に糊付けされて、4つの前記側面板で成る前記筒体が形成され、前記第二の糊付け板が前記第三の側面板の内面に糊付けされて、前記仕切り板が前記第二の側面板に対向する位置に支持され、前記仕切り板の蓋側端部が前記第二の側面板の前記開封部の内側に配置され、前記仕切り板と前記第四の側面板との間の収容空間に収容物が入れられ、前記第一及び第二の蓋片が重なって互いに糊付けされて、前記筒体の一端部を閉鎖する前記蓋部が形成され、
    前記開封用破断線を破断させて開封する操作が行われる時、前記仕切り板の前記蓋側端部が、前記第二の側面板から切り離された前記開封部が前記収容物に接触するのを阻止することによって、前記収容物が防護されることを特徴とする中仕切り付き包装箱。
  2. 前記箱体形成片は、前記第一及び第三の側面板の蓋側の端辺に各々延設されたサイドフラップを備え、
    開封前の組み立て状態で、前記仕切り板の前記蓋側端部は、前記第二の側面板の方向及び前記第四の側面板の方向に傾倒可能に支持され、
    開封後に再封された状態で、前記開封部が、前記蓋側端部及び前記サイドフラップの隙間から内側に入り、前記開封部の表面及び裏面が前記蓋側端部の端縁及び前記サイドフラップの端縁で係止されることによって、前記第一及び第二の蓋片が位置決めされる請求項1記載の中仕切り付き包装箱。
  3. 前記仕切り板は、前記蓋側端部が第一折罫線で他の部分と区切られている請求項2記載の再封機能付き包装箱。
  4. 前記蓋側端部は、前記第二の側面板と異なる色に彩色され、
    開封後に再封された状態で、前記蓋側端部は、前記第二の側面板の、開封前に前記開封部が在った部分の開口を通じて視認可能に配置される請求項2又は3記載の再封機能付き包装箱。
  5. 前記第一の糊付け板、前記仕切り板及び前記第二の糊付け板の中の少なくも1つは、底側の端辺に、第二折罫線を介して緩衝片が延設され、
    開封前の組み立て状態で、前記第二折罫線が屈曲し、前記緩衝片の先端縁が前記底部の内面に当接することによって、前記緩衝片が前記筒体と前記底部とが交差する角部に斜めに配置され、前記収容物の下端部が前記緩衝片の上面に当接し、前記収容物が緩衝的に支持される請求項1乃至4いずれか記載の中仕切り付き包装箱。
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