JP3206842U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】開封後に再度封函可能で、隙間が小さい箱体を形成できる箱用シートを提供する。【解決手段】1枚の段ボールシートから形成され、箱状に組立てられる箱用シートであって、四角筒状に組立てられるよう左右方向に連接される方形状の4つの側板1、2、3、4と、組立状態で対向する2つの側板1、3の上縁から延出する1対の蓋板6、7とを備え、1対の蓋板6、7が、基端縁から離間する位置に基端縁と略平行に形成されるスリット14と、延出方向先端に他方の蓋板6、7のスリット14に挿入される差込片15と、スリット14よりも延出方向先端側かつ差込片15よりも基端側で蓋板6、7を分割可能な開封用切断容易線16とを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシートから形成される箱体が、多様な品物を収容するために広く使用されている。このような箱体は、一般的に、品物の輸送や保管の際には封函される。このため、箱体の封函が容易となるよう、蓋板に他のパネルに形成されるスリットに挿入可能な差込片を設ける場合がある。また、箱体に収容されている品物を容易に取り出すことができるよう、箱体にミシン目状の破断容易線を形成することで、箱体を比較的容易に開封できるようにする構成も知られている。
一般に、破断容易線を破断して開封した箱体は、再度封函することが困難であるため、再利用には適さない。このため、開封後に箱体を再利用する場合、粘着テープで封函し、この粘着テープを剥がすことで開封し、再度粘着テープを貼り直すことで箱体を再度封函する方法が採用される。しかしながら、粘着テープの使用は煩雑であり、きれいに剥がすことも難しい。
そこで、粘着テープによらず封函でき、開封後に再度封函可能な箱体を形成できる構成として、対向する1対の側板の上縁にそれぞれ蓋板を延設し、各蓋板の先端に他方の蓋板の基端縁に形成されるスリットに挿入される差込片を設け、各蓋板に差込片を含む領域を切除可能な切断容易線を形成することが提案されている(特開2006−176149号公報参照)。
この構成によれば、一方の蓋板の切断容易線を破断して開封した後、1対の蓋板の上下を入れ替えて、他方の蓋板を使用して箱体を封函することができる。しかしながら、このように蓋板の基端縁にスリットを形成すると、特に対向する蓋板の差込片が挿入されない方のスリットは、蓋板を側板に対して折り曲げると隙間を形成して箱体内に異物が入り込みやすくなるという不都合が生じる。
特開2006−176149号公報
上記不都合に鑑みて、本考案は、開封後に再度封函可能で、隙間が小さい箱体を形成できる箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた考案は、1枚の段ボールシートから形成され、箱状に組立てられる箱用シートであって、四角筒状に組立てられるよう左右方向に連接される方形状の4つの側板と、組立状態で対向する2つの上記側板の上縁から延出する1対の蓋板とを備え、上記1対の蓋板が、基端縁から離間する位置に基端縁と略平行に形成されるスリットと、延出方向先端に他方の蓋板のスリットに挿入される差込片と、上記スリットよりも延出方向先端側かつ差込片よりも基端側で蓋板を分割可能な開封用切断容易線とを有することを特徴とする箱用シートである。
当該箱用シートは、組立状態で対向する2つの側板の上縁から延出する1対の蓋板が、基端縁から離間する位置に基端縁と略平行に形成されるスリットと、延出方向先端に他方の蓋板のスリットに挿入される差込片とを有することによって、組立状態で一方の蓋板の差込片を他方の蓋板のスリットに挿入することで比較的容易に封函することができる。当該箱用シートは、封函のためのスリットが、基端縁から離間する位置に形成されているので、一方の蓋板の差込片が他方の蓋板と重なり合う状態で封函されるので隙間を形成し難く、かつ差込片が挿入されない方のスリットも蓋板を側板に対して折り曲げても拡がり難いので箱体に隙間を形成し難い。また、当該箱用シートは、上記蓋板のスリットよりも延出方向先端側かつ差込片よりも基端側で蓋板を分割可能な開封用切断容易線をさらに有することによって、封函状態で他方の蓋板のスリットに差込片が挿入されている方の蓋板の開封用切断容易線を破断することで比較的容易に開封することができる。また、当該箱用シートを組立ててなる箱体は、一方の蓋板の開封用切断容易線を破断して開封した後、開封用切断容易線を破断した蓋板を内側に配置して、この蓋板のスリットに他方の蓋板の差込片を挿入することによって、再度封函することができる。
上記差込片の基端縁が、左右方向に伸びる基端折曲容易線と、この基端折曲容易線の左右方向両側に左右方向に伸び、蓋板延出方向先端側にオフセットして設けられる1対の係合切断線と、上記基端折曲容易線と1対の係合切断線とを接続する1対の接続切断線とによって画定され、上記スリットが、上記基端折曲容易線と略等しい長さで左右方向に伸びる中央切断線部と、この中央切断線部の左右方向両側に左右方向に伸び、蓋板延出方向基端側にオフセットして設けられる1対の側方切断線部とを有するとよい。このように、上記差込片の基端縁が基端折曲容易線とこの基端折曲容易線からオフセットされた1対の係合切断線とを有し、上記スリットが中央切断線部とこの中央切断線部からオフセットされた側方切断線部とを有することによって、差込片をスリットに挿入したときに係合切断線が側方切断線部に係合して差込片の抜けを防止すると共に、差込片の基端縁及びスリットのオフセット部分で段ボールシートの厚さを吸収して隙間を小さくすると共に箱体表面の凹凸を小さくすることができる。
上記1対の側方切断線部の中央切断線部からのオフセット量としては、段ボールシートの平均厚さの0.5倍以上2倍以下が好ましい。このように、上記1対の側方切断線部の中央切断線部からのオフセット量を上記範囲内とすることによって、当該箱用シートを組立てて封函した箱体の隙間をより確実に小さくすることができる。
上記蓋板が延出しない1対の側板の上縁から延出する1対の内フラップをさらに備え、上記1対の内フラップの先端縁が組立状態で略突き合わされるとよい。このように、上記蓋板が延出しない1対の側板の上縁から延出する1対の内フラップをさらに備え、上記1対の内フラップの先端縁が組立状態で略突き合わされることによって、スリットの内側に内フラップが配置され、当該箱用シートを組立てて封函した箱体の隙間をさらに小さくすることができる。
上記開封用切断容易線が、蓋板の左右方向略中央に位置する破断開始部と、この破断開始部から左右方向両側かつ蓋板延出方向先端側に伸びる追従破断部とを有するとよい。このように、上記開封用切断容易線が、蓋板の左右方向略中央に位置する破断開始部と、この破断開始部から左右方向両側かつ蓋板延出方向先端側に伸びる追従破断部とを有することによって、当該箱用シートを組立てて封函した箱体を比較的容易に開封することができる。
以上のように、本考案の箱用シートは、開封後に再度封函可能で、隙間が小さい箱体を形成することができる。
本考案の一実施形態の箱用シートの模式的平面図(展開図)である。 図1の箱用シートを組立ててなる箱体の封函状態を示す模式的斜視図である。 図1の箱用シートのスリットの模式的部分拡大斜視図である。 図1の箱用シートを組立ててなる箱体の封函途中の状態を示す模式的斜視図である。 図2の箱体の開封後の再封函の要領を示す模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1の箱用シートは、1枚の段ボールシートから形成され、図2に示すように、箱状に組立てられる。なお、図1において、太い実線は段ボールシートを切断して形成されるエッジを示し、細い実線は段ボールシートの表面に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートを形成する段ボールシートとしては、1枚の中芯の両側を1対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートを使用してもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールを使用してもよい。
当該箱用シートは、四角筒状に組立てられるよう左右方向に連接される方形状の4つの側板(第1側板1、第2側板2、第3側板3及び第4側板4)と、第1側板1の第1側板2と反対側の側延から延設され、第4側板4に貼着されることで4つの側板を無端ループ状に接続する継ぎしろ5と、組立状態で対向する2つの側板(第1側板1及び第3側板3)の上縁から延出する1対の蓋板(第1蓋板6及び第2蓋板7)と、蓋板6,7が延出しない1対の側板(第2側板2及び第4側板4)の上縁から延出する1対の方形状の蓋内フラップ(第1蓋内フラップ8及び第2蓋内フラップ9)と、蓋板6,7が延出する1対の側板(第1側板1及び第3側板3)の下縁から延出する1対の底板(第1底板10及び第2底板11)と、蓋板6,7が延出しない1対の側板(第2側板2及び第4側板4)の下縁から延出する1対の底内フラップ(第1底内フラップ12及び第2底内フラップ13)とを備える。
なお、本明細書において、「左右方向」とは、当該箱用シートを組立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向に対応する方向であり、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、当該箱用シートの製造時の向きや当該箱用シートを組立ててなる箱体の使用時の向き制限することを企図しない。
<側板>
4つの側板1,2,3,4は、上下方向の高さが略等しい。組立状態で対向する第1側板1及び第3側板3並びに第2側板2及び第4側板4は、それぞれ左右方向の幅が等しい。また、蓋板6,7が延出する第1側板1及び第3側板3の左右方向の幅は、蓋板6,7が延出しない第2側板2及び第4側板4の左右方向の幅よりも大きいことが、蓋板6,7の延出長さを相対的に小さくできる点で好ましい。
<蓋板>
1対の蓋板6,7は、基端縁から離間する位置に基端縁と略平行に形成されるスリット14と、延出方向先端に他方の蓋板7,6のスリット14に挿入される差込片15と、上記スリット14よりも延出方向先端側かつ差込片15よりも基端側で蓋板6,7を分割可能な開封用切断容易線16とを有する。
蓋板6,7の基端縁(側板1,3との境界)から差込片15までの距離の下限としては、蓋板6,7が延出しない側板2,4の左右方向の幅の3/5が好ましく、2/3がより好ましい。一方、蓋板6,7の基端縁から差込片15までの距離の上限としては、蓋板6,7が延出しない側板2,4の左右方向の幅の9/10が好ましく、4/5がより好ましい。蓋板6,7の基端縁から差込片15までの距離が上記下限に満たない場合、封函状体での1対の蓋板6,7間の重複面積が小さく、一方の開封用切断容易線16を切断した状態で箱体を隙間なく封函することが難しくなるおそれがある。逆に、蓋板6,7の基端縁から差込片15までの距離が上記上限を超える場合、当該箱用シートの面積が不必要に大きくなるおそれや差込片15が第1側板1又は第3側板3に干渉して封函を阻害するおそれがある。
(スリット)
スリット14は、当該箱用シートを組立ててなる箱体に不必要な隙間を形成しないよう、幅を有しない切断線によって形成されることが好ましい。また、このスリット14は、使用されないときに不必要に開口しないよう、部分的に非切断部(切断線が途切れる部分)を有してもよい。この非切断部の長さとしては、例えば1mm以上3mm以下とすることができる。また、非切断部の数としては、1つ以上5つ以下とすることができる。
具体的には、スリット14は、左右方向に伸びる中央切断線部14aと、この中央切断線部14aの左右方向両側に左右方向に伸び、蓋板6,7の延出方向基端側にオフセットして設けられる1対の側方切断線部14bと、中央切断線部14a及び側方切断線部14b間を接続する1対の接続切断部14cと、側方切断線部14bの両端から蓋板6,7の延出方向に中央切断線部14aと略等しい位置まで伸びる端部切断部14dとを有する。
スリット14は、端部切断部14dを有することによって、図3に示すように、1対の側方切断線部14bを箱体の内側に押し込むようにして、差込片15を挿入可能な幅を有する隙間を形成することができる。また、スリット14がこのように隙間を形成する際、中央切断線部14aが蓋板6,7の延出方向先端側に突出し、蓋板6,7のスリット14に隣接する領域が形成される隙間の中央部上方を覆う凸部を形成するので、当該箱用シートを組立ててなる箱体の封函時に形成される隙間を小さくすることができる。
側方切断線部14bの中央切断線部14aに対するオフセット量の下限としては、当該箱用シートを形成する段ボールシートの厚さの0.5倍が好ましく、0.8倍がより好ましい。一方、側方切断線部14bの中央切断線部14aに対するオフセット量の上限としては、当該箱用シートを形成する段ボールシートの厚さの2倍が好ましく、1.5倍がより好ましい。側方切断線部14bの中央切断線部14aに対するオフセット量が上記下限に満たない場合、スリット14に差込片15を挿入した場合に隙間が形成されるおそれがある。逆に、側方切断線部14bの中央切断線部14aに対するオフセット量が上記上限を超える場合、箱体の表面の凹凸が大きくなるおそれがある。
中央切断線部14aの長さの下限としては、3cmが好ましく、5cmがより好ましい。一方、中央切断線部14aの長さの上限としては、15cmが好ましく、12cmがより好ましい。中央切断線部14aの長さが上記下限に満たない場合、差込片15の幅が小さくなり破断しやすくなるおそれがある。逆に、中央切断線部14aの長さが上記上限を超える場合、当該箱用シートを組立ててなる箱体の隙間が不必要に大きくなるおそれがある。
側方切断線部14bの長さの下限としては、1cmが好ましく、1.2cmがより好ましい。一方、側方切断線部14bの長さの上限としては、3cmが好ましく、2.5cmがより好ましい。側方切断線部14bの長さが上記下限に満たない場合、差込片15のスリット14への挿入が容易でなくなるおそれや、差込片15を十分に係止できなくなるおそれがある。逆に、側方切断線部14bの長さが上記上限を超える場合、当該箱用シートを組立ててなる箱体の隙間が不必要に大きくなるおそれがある。
(差込片)
差込片15は、蓋板6,7の先端の凸部として形成される。差込片15の左右方向の幅は、スリット14への挿入を可能にするために、スリット14の左右方向の幅より小さい。また、差込片15は、スリット14に差し込みやすいよう、蓋板6,7の延出方向先端側に向かって縮幅するよう形成されるとよい。
差込片15の基端縁(蓋板6,7の本体との境界)は、左右方向に伸びる基端折曲容易線15aと、この基端折曲容易線15aの左右方向両側に左右方向に伸び、蓋板6,7の延出方向先端側にオフセットして設けられる1対の係合切断線15bと、基端折曲容易線15aと1対の係合切断線15bとを接続する1対の接続切断線15cとによって画定される。
差込片15は、1対の係合切断線15bが蓋板6,7の延出方向先端側にオフセットされることによって、係合切断線15bを蓋板6,7の厚さ方向にずらしてスリット14の側方切断線部14bに係合させ、差込片15がスリットから容易に抜け出ないように保持することができる。
このように、係合切断線15bを側方切断線部14bに係合させるために、差込片15の1対の係合切断線15bの基端折曲容易線15aに対するオフセット量は、スリット14の側方切断線部14bの中央切断線部14aに対するオフセット量以上とされる。また、係合切断線15bの基端折曲容易線15aに対するオフセット量と側方切断線部14bの中央切断線部14aに対するオフセット量との差の上限としては、当該箱用シートを形成する段ボールシートの厚さの1.5倍が好ましく、1倍がより好ましい。上記オフセット量の差が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組立ててなる箱体の隙間が不必要に大きくなるおそれがある。
基端折曲容易線15aは、折り曲げ容易線として形成されるが、差込片15のスリット14への挿入を容易にすると共に、中央切断線部14aに密着して箱体の表面の凹凸を小さくできるよう、切り込みと罫線とを交互に配置したリード罫線として形成されることが好ましい。また、基端折曲容易線15aの長さは、箱体の隙間を小さくできるよう、中央切断線部14aの長さと略等しいことが好ましい。
(開封用切断容易線)
開封用切断容易線16は、当該箱用シートを組立ててなる箱体の封函状態において、蓋板6,7の互いに重なり合う領域の内部において、蓋板6,7を基端縁側と差込片15側とに分断できるよう形成される。これにより、蓋板6,7の一方の開封用切断容易線16を破断して箱体を開封した後に、蓋板6,7の上下を逆にして再度隙間なく封函することが可能となる。
開封用切断容易線16は、蓋板6,7の左右方向略中央に位置する破断開始部16aと、この破断開始部16aから左右方向両側かつ蓋板6,7の延出方向先端側に伸びる追従破断部16bとを有する。開封用切断容易線16をこのような構成とすることによって、蓋板6,7を延出方向基端側と先端側とを分断し、当該箱用シートを組立ててなる箱体を開封することが比較的容易となる。
具体例としては、破断開始部16aは、当該箱用シートを組立ててなる箱体において外側から指で押圧することで比較的容易に破断して、指を挿入可能な開口を形成できるような切断線によって画定することができる。追従破断部16bは、左右方向内側が蓋板6,7の延出方向先端側に屈曲する複数の切断線を一列に並べた構成とすることができる。
<蓋内フラップ>
蓋内フラップ8,9は、図4に示すように、当該箱用シートを組立ててなる箱体において、互いの先端縁を突き合わせるようにして、4つの側板1,2,3,4から形成される四角筒状部の上端開口を封止する。箱体は、この突き合わせ状態の蓋内フラップ8,9の上面に1対の蓋板6,7が順に重ね合わされることで封函される。従って、蓋内フラップ8,9の延出長さの合計は、蓋板6,7が延出する1対の側板1,3の左右方向の長さと略等しい。
このように蓋板6,7の内側に重ね合わされる蓋内フラップ8,9は、スリット14に挿入される差込片15を蓋板6,7に密着するよう保持する。これにより、差込片15が箱体の内部に収容する品物に干渉することを防止すると共に、スリット14と差込片15との間に形成される隙間を小さくする。
また、左右方向端部に位置する第4側板4から延出する第2蓋内フラップ9の延出長さとしては、蓋板6,7の延出長さ(基端縁から差込片15の先端までの長さ)と等しいことが好ましい。これにより、一般的なグルアーを使用して継ぎしろ5を第4側板4に接着する際に、第1蓋板6の先端縁及び第2蓋内フラップ9の先端縁をガイドで規制することによって第1側板1及び第4側板4を正確に折り返して、第1側板1と第4側板4とを比較的正確に接続することができる。
<底板>
1対の底板10,11は概略方形状に形成されている。より詳しくは、第1底板10は延出方向先端の左右方向両端部に凸部10aが形成され、第2底板11は延出方向先端の中央部に凸部11aが形成されている。
当該箱用シートを組立てた状態で、第1底板10の凸部10aを第2底板11の先端部の内面側に配置し、かつ第2底板11の凸部11aを第1底板10の先端部の内面側に配置することで、1対の底板10,11は、咬合して4つの側板1,2,3,4により形成される四角筒状部の下端開口を封止する状態に保持される。より詳しくは、第1底板10の先端部の外面側に第2底板11の先端部が重なるよう配置し、第2底板11の凸部11aを箱体の内側に押し込むよう押圧することで、第2底板11の凸部11aを第1底板10の内面側に滑り込ませて、1対の底板10,11を咬合させることができる。
このため、1対の底板10,11の凸部10a,11aを除く延出長さとしては、底板10,11が延出しない側板2,4の左右方向の平均長さの約1/2とされる。第1底板10の凸部10aの延出長さと第2底板11の凸部11aの延出長さとは等しいことが好ましい。また、凸部10a,11aは、底板10,11を堅固に咬合させられるよう、左右方向の存在位置が相補的となるよう形成される。
また、各底板10,11は、基端縁の両端からそれぞれ延出方向先端側かつ左右方向中央側に傾斜して延在する罫線により画定される1対の弱化線10b,11bを有する。この弱化線10b,11bは、第2底板11の凸部11aを第1底板10の内面側に滑り込ませる際に、底板10,11の左右方向両端部が折れ曲がって、底板10,11の咬合を容易にする。
<底内フラップ>
底内フラップ12,13は、当該箱用シートを組立ててなる箱体において、底板10,11の内側に沿うよう配置され、箱体の隙間を小さくする。
また、左右方向端部に位置する第4側板4から延出する第2底内フラップ13の延出長さとしては、底板10,11の延出長さ(基端縁から凸部10a,11aの先端までの長さ)と等しいことが好ましい。これにより、一般的なグルアーを使用して継ぎしろ5を第4側板4に接着する際に、第1底板10の先端縁及び第2底内フラップ13の先端縁をガイドで規制することによって第1側板1及び第4側板4を正確に折り返して、第1側板1と第4側板4とを比較的正確に接続することができる。
<利点>
当該箱用シートは、組立状態で対向する2つの側板1,3の上縁から延出する1対の蓋板6,7が、基端縁から離間する位置に基端縁と略平行に形成されるスリット14と、延出方向先端に他方の蓋板7,6のスリット14に挿入される差込片15とを有することによって、組立状態で一方の蓋板6,7の差込片15を他方の蓋板7,6のスリット14に挿入することで比較的容易に封函することができる。
また、当該箱用シートは、封函のためのスリット14が、蓋板6,7の基端縁から離間する位置に形成されているので、一方の蓋板6,7の差込片が他方の蓋板7,6と重なり合う状態で封函されるので隙間を形成し難く、かつ差込片15が挿入されない方のスリットも蓋板7,6の側板2,1に対する折り曲げによって隙間が拡がり難いので箱体に隙間を形成し難い。
また、当該箱用シートは、蓋板6,7のスリット14よりも延出方向先端側かつ差込片よりも基端側で蓋板6,7を分割可能な開封用切断容易線16をさらに有することによって、例えば図2の封函状態で、差込片15が第2蓋板のスリット14に挿入されている第1蓋板6の開封用切断容易線16を破断することで比較的容易に箱体を開封することができる。
また、当該箱用シートを組立ててなる箱体は、開封後には、例えば図5に示すように、開封用切断容易線16を破断した第1蓋板6を内側に配置して、この第1蓋板6のスリット14に第2蓋板の差込片15を挿入することによって、再度封函することができる。
また、当該箱用シートを組立ててなる箱体は、宅配便を利用して品物を発送する場合、差込片15が挿入されたスリット14を覆うように送り状を貼着することで、封函状体をより確実に保持することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該箱用シートにおいて、スリット、差込片及び開封用切断容易線の形状は、上述の実施形態のものに限られず、基本的な機能を果たし得る範囲で技術常識に基づいて変更することができる。
当該箱用シートにおいて、蓋内フラップは、省略してもよく、突き合わせ状態とならない延出長さが小さいもの、例えばフランジ状のものであってもよい。
当該箱用シートにおいて、底板及び底内フランジの形状は任意であり、例えばいわゆるミカン箱タイプ、ワンタッチタイプ、アメリカンロックタイプ等の底体を形成するものであってもよい。
本考案に係る箱用シートは、任意の品物を収容する箱体を形成するものとして利用することができる。
1,2,3,4 側板
5 継ぎしろ
6,7 蓋板
8,9 蓋内フラップ
10,11 底板
10a,11a 凸部
10b,11b 弱化線
12,13 底内フラップ
14 スリット
14a 中央切断線部
14b 側方切断線部
14c 接続切断部
14d 端部切断部
15 差込片
15a 基端折曲容易線
15b 係合切断線
15c 接続切断線
16 開封用切断容易線
16a 破断開始部
16b 追従破断部

Claims (5)

  1. 1枚の段ボールシートから形成され、箱状に組立てられる箱用シートであって、
    四角筒状に組立てられるよう左右方向に連接される方形状の4つの側板と、
    組立状態で対向する2つの上記側板の上縁から延出する1対の蓋板と
    を備え、
    上記1対の蓋板が、
    基端縁から離間する位置に基端縁と略平行に形成されるスリットと、
    延出方向先端に他方の蓋板のスリットに挿入される差込片と、
    上記スリットよりも延出方向先端側かつ差込片よりも基端側で蓋板を分割可能な開封用切断容易線と
    を有することを特徴とする箱用シート。
  2. 上記差込片の基端縁が、左右方向に伸びる基端折曲容易線と、この基端折曲容易線の左右方向両側に左右方向に伸び、蓋板延出方向先端側にオフセットして設けられる1対の係合切断線と、上記基端折曲容易線と1対の係合切断線とを接続する1対の接続切断線とによって画定され、
    上記スリットが、上記基端折曲容易線と略等しい長さで左右方向に伸びる中央切断線部と、この中央切断線部の左右方向両側に左右方向に伸び、蓋板延出方向基端側にオフセットして設けられる1対の側方切断線部とを有する請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記1対の側方切断線部の中央切断線部からのオフセット量が、段ボールシートの平均厚さの0.5倍以上2倍以下である請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記蓋板が延出しない1対の側板の上縁から延出する1対の内フラップをさらに備え、
    上記1対の内フラップの先端縁が組立状態で略突き合わされる請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記開封用切断容易線が、蓋板の左右方向略中央に位置する破断開始部と、この破断開始部から左右方向両側かつ蓋板延出方向先端側に伸びる追従破断部とを有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
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