JP7399755B2 - 収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、収納箱に関する。
従来、一対の内フラップと一対の外フラップとが設けられ、内フラップ及び外フラップを閉じることで蓋壁が形成されて物品の収納空間が閉じられる収納箱が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。これらの収納箱は、一方の外フラップの端辺に設けられた差込み片を、他方の外フラップの側に設けられた差込み口に上方から差し込むことで蓋壁が形成されるように構成されている。
登録実用新案第3212412号公報 登録実用新案第3198545号公報
ここで、上述の収納箱では、各フラップを閉じてから差込み片を差込み口に差し込むという作業が、利用者にとって煩雑なものとなる場合がある。また、差込み片を上方から差し込むという構造が、フラップの開きに対して弱くなる恐れもある。
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、作業の煩雑さを抑えつつ各フラップを閉じて蓋壁を形成することができ、フラップの開きに対する耐久性を向上させることができる収納箱を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の収納箱は、底壁と、第1方向に互いに対向する一対の第1側壁、及び、前記第1方向と交差する第2方向に互いに対向する一対の第2側壁、を有する多角形筒状で、前記底壁とともに物品の収納空間を区画する周壁と、前記一対の第1側壁それぞれの天辺に連設されて前記周壁の内側へと折り曲げられる一対の内フラップと、前記一対の第2側壁のうちの一方の第2側壁の天辺に前記一対の内フラップとは切り離されて連設され前記周壁の内側へと折り曲げられて、前記収納空間を閉じる蓋壁の一部をなす第1外フラップと、前記一対の第2側壁のうちの他方の第2側壁の天辺に連設され、一部が前記第1外フラップの外面に重なるように前記周壁の内側へと折り曲げられて、前記蓋壁の他の一部をなす第2外フラップと、前記第2外フラップの両側辺を、前記一対の内フラップそれぞれの側辺に連結し、当該一対の内フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられると、前記第2外フラップを牽引して前記周壁の内側へと向かわせる一対の連結壁と、前記第1外フラップの端辺から突出し、前記第1外フラップ及び前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられると、前記第2外フラップの内面側から外面側へと当該第2外フラップを貫通する突出舌片と、前記突出舌片を貫通させるように前記第2外フラップに設けられたスリットと、を備えたことを特徴とする。
また、他の収納箱は、底壁と、第1方向に互いに対向する一対の第1側壁、及び、前記第1方向と交差する第2方向に互いに対向する一対の第2側壁、を有する多角形筒状で、前記底壁とともに物品の収納空間を区画する周壁と、前記一対の第1側壁それぞれの天辺に連設されて前記周壁の内側へと折り曲げられる一対の内フラップと、前記一対の第2側壁のうちの一方の第2側壁の天辺に連設されて前記周壁の内側へと折り曲げられて、前記収納空間を閉じる蓋壁の一部をなす第1外フラップと、前記一対の第2側壁のうちの他方の第2側壁の天辺に連設され、一部が前記第1外フラップの外面に重なるように前記周壁の内側へと折り曲げられて、前記蓋壁の他の一部をなす第2外フラップと、前記第2外フラップの両側辺を、前記一対の内フラップそれぞれの側辺に連結し、当該一対の内フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられると、前記第2外フラップを牽引して前記周壁の内側へと向かわせる一対の連結壁と、前記第1外フラップの端辺から突出し、前記第1外フラップ及び前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられると、前記第2外フラップの内面側から外面側へと当該第2外フラップを貫通する突出舌片と、前記突出舌片を貫通させるように前記第2外フラップに設けられたスリットと、を備え、前記突出舌片は、その突出端部が前記第2外フラップの内面に当接し、前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるに従って前記第2外フラップの内面を摺擦しつつ前記スリットへと案内されることで、前記第1外フラップを前記周壁の内側へと向かわせるものであることを特徴とする。
上記の収納箱によれば、まず、内フラップを周壁の内側へと折り曲げることで第2外フラップも一緒に周壁の内側へと向かうこととなる。このとき、第1外フラップを若干内側に倒しておけば、内側へと向かう第2外フラップに押されて第1外フラップも自然と内側へと向かうこととなる。更に、これら2つの外フラップの動きの途中で、第1外フラップの側の突出舌片が第2外フラップの側のスリットに進入可能となるタイミングが自然と訪れる。そして、このときに突出舌片の突出端部をスリットに差し入れるだけで、後は2つの外フラップが閉じられるに従って突出舌片がスリットに進入して第2外フラップを貫通し蓋壁が形成されることとなる。このように、上記の収納箱によれば、作業の煩雑さを抑えつつ各フラップを閉じて蓋壁を形成することができる。また、第2外フラップの内面側から外面側へと当該第2外フラップを貫通する突出舌片は、第2外フラップの外面側へと露出した部分が、第2外フラップの外面を上方から抑える働きをする。この働きにより、第1外フラップ及び第2外フラップの開きを強く抑制することができる。このように、上記の収納箱は、作業の煩雑さを抑えつつ各フラップを閉じて蓋壁を形成することができ、フラップの開きに対する耐久性を向上させることができる。
ここで、上記の収納箱において、前記突出舌片は、その突出端部が前記第2外フラップの内面に当接し、前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるに従って前記第2外フラップの内面を摺擦しつつ前記スリットへと案内されることで、前記第1外フラップを前記周壁の内側へと向かわせるものであることが好適である。
この構成によれば、突出舌片がスリットへと案内されることで第1外フラップを閉じる動きも良好に案内されるので、蓋壁の形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる。
また、上記の収納箱において、前記スリットにおける前記第2外フラップの端辺の側となる内縁に、前記スリットの内側へと突出して当該スリットに進入した前記突出端部の戻りを抑制する第1係止突起が設けられ、前記突出端部の根元部分には、前記第1係止突起が係止する第1係止孔が設けられていることも好適である。
この構成によれば、スリットの側の第1係止突起が突出端部の側の第1係止孔に係止することで、スリットからの突出舌片の抜けを抑制することができるのでフラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる。
また、上記の収納箱において、前記第2外フラップの端辺に、当該端辺から突出し、前記第2外フラップが前記第1外フラップに重ねられたときに当該第2外フラップ及び当該第1外フラップの開きを抑制する第2係止突起が設けられ、前記第1外フラップには、前記第2係止突起が係止する第2係止孔が設けられていることも好適である。
この構成によれば、第2外フラップの側の第2係止突起が第1外フラップの側の第1係止孔に係止することで、フラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる。
また、上記の収納箱において、前記第1外フラップの端辺から突出し、前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるときに当該第2外フラップと前記一対の連結壁それぞれとの間に形成される空間部分に進入する、前記突出舌片を相互間に挟むように配列された複数の突起部、を更に備えたことも好適である。
この構成によれば、上記の空間部分に進入した複数の突起部が、第2外フラップと連結壁とのそれぞれと干渉することで、第2外フラップと連結壁、つまりは第2外フラップと内フラップの開きを抑える働きをする。同時に、突起部と一体の第1外フラップの開きも抑制されることとなる。このように、上記の構成によれば、フラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる。
また、複数の突起部を設けた上記の好適な収納箱において、前記一対の連結壁それぞれには、前記第1外フラップ及び前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるときに前記複数の突起部の先端部を前記第2外フラップの内面に当接させるための切欠き部が設けられており、前記複数の突起部は、前記先端部が前記第2外フラップの内面に当接し、前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるに従って前記第2外フラップの内面を摺擦しつつ前記空間部分へと案内されて当該空間部分に進入することが更に好適である。
この構成によれば、第1外フラップ及び第2外フラップが折り曲げられるだけで複数の突起部が空間部分へと自然に案内されて進入するので、蓋壁の形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる。
また、複数の突起部を設けた上記の好適な収納箱において、前記複数の突起部は、前記第1外フラップの端辺からの突出量が、前記突出舌片の突出量よりも小さいことも更に好適である。
この構成によれば、第1外フラップ及び第2外フラップの折曲げ初期の段階では、複数の突起部よりも、まず突出舌片の突出端部が第2外フラップの内面に当接するので、その後の突出舌片のスリットへの進入をスムーズなものとすることができる。
また、上記の収納箱において、前記一対の連結壁それぞれにおける前記周壁寄りには、前記第2外フラップの両側辺それぞれの一部から前記一対の内フラップそれぞれの側辺の一部へと亘る貫通孔が形成されていることが好適である。
この構成によれば、一対の連結壁それぞれと第2外フラップの両側辺及び一対の内フラップそれぞれの側辺との連結長が短くなり、連結壁、第2外フラップ、及び内フラップが折り曲げられたときの復元力を抑えることができる。つまり、上記の構成によれば、フラップの開きそのものを抑えることができる。
また、上記の収納箱において、前記一対の内フラップそれぞれが、前記一対の第1側壁それぞれの天辺の側の辺を下底、前記天辺とは反対側の辺を上底、両者を結ぶ一対の辺を斜辺状の脚、とした台形状に形成されていることも好適である。
この構成によれば、内フラップが上記の台形状に形成されていることで、内フラップの折り曲げに追随した第2外フラップの動きを促進することができる。更に、このときに一緒に内側へと折り曲げられる第1外フラップと内フラップとの干渉を抑えることもできる。
また、上記の収納箱において、前記底壁が、前記一対の第1側壁それぞれの底辺に連設される一対の第1壁片、及び、前記一対の第2側壁それぞれの底辺に連設される一対の第2壁片、が前記周壁の内側へと折り曲げられ、互いに組み合わされて形成される多角形板状の壁であることも好適である。
この構成によれば、一対の第1壁片と一対の第2壁片との組合いを解いて底壁を周壁とともに平板状に潰すことで、場所を取らずに収納箱を保管することができる。
また、上記の収納箱において、前記突出舌片が、前記第1外フラップから延出した首部分と、当該首部分よりも幅広の頭部分と、を有しており、前記スリットが、前記頭部分よりも幅広に形成された幅広部分と、当該幅広部分に連続しつつ前記第2外フラップの端辺寄りに設けられ、前記首部分よりは幅広であるが前記頭部分よりは幅狭に形成された幅狭部分と、を有して形成されていることも好適である。
この構成によれば、突出舌片における幅広の頭部分が、幅広部分の内周縁における幅狭部分側に係止することで、スリットからの突出舌片の抜けを抑制することができる。
また、上記形態の突出舌片及びスリットを設けた上記の好適な収納箱において、前記突出舌片の前記頭部分が、その突出端部から前記首部分に向かって幅が漸増しつつ当該首部分から張り出した鏃型形状を有していることが更に好適である。
この構成によれば、突出舌片の頭部分が鏃型形状を有していることで、その頭部分をスリットにスムーズに進入させることができ、蓋壁の形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる。
また、上記形態の突出舌片及びスリットを設けた上記の好適な収納箱において、前記スリットの前記幅広部分において、当該幅広部分に前記頭部分が進入したときに前記突出端部の側となる内縁が、当該突出端部の側が凸となる湾曲形状を有し、前記鏃型形状の前記頭部分の進入を案内することも更に好適である。
この構成によれば、スリットの幅広部分における湾曲形状の内縁が鏃型形状の頭部分の進入をスムーズに案内することができ、蓋壁の形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる。
上記の収納箱によれば、作業の煩雑さを抑えつつ各フラップを閉じて蓋壁を形成することができ、フラップの開きに対する耐久性を向上させることができる。
一実施形態にかかる収納箱の斜視図である。 図1に示されている収納箱を、蓋壁が開かれた状態で示す斜視図である。 図1及び図2に示されている収納箱の展開図である。 図1~図3に示されている収納箱における蓋壁の閉じ始めの状態を示す斜視図である。 図1~図3に示されている収納箱においてある程度まで蓋壁が閉じられた状態を示す斜視図である。 蓋壁が閉じられた図1に示されている収納箱を、図1中の矢印V11方向から見た平面図である。
以下、作業の煩雑さを抑えつつ各フラップを閉じて蓋壁を形成することができ、フラップの開きに対する耐久性を向上させることができる収納箱の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態にかかる収納箱の斜視図である。また、図2は、図1に示されている収納箱を、蓋壁が開かれた状態で示す斜視図である。そして、図3は、図1及び図2に示されている収納箱の展開図である。図1~図3には、これらの図で共通のX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。
本実施形態の収納箱1は、物品を収納する矩形状の段ボール箱であって、底壁11、周壁12、一対の内フラップ13、第1外フラップ14、第2外フラップ15、一対の連結壁16、突出舌片17、スリット18、一対の突起部19、を備えている。
底壁11は、一対の第1壁片111及び一対の第2壁片112が内側へと折り曲げられ、互いに組み合わされて形成される四角形板状の壁である。
周壁12は、図中のX軸方向(第1方向)に互いに対向する一対の第1側壁121、及び、X軸方向と交差するY軸方向(第2方向)に互いに対向する一対の第2側壁122、を有する四角筒状の部位である。図2の展開図に示されている一の第2側壁122の側縁に設けられた貼代12aが、一の第1側壁121の側縁部分に貼付されることで四角筒状に形成される。周壁12は、底壁11とともに物品の収納空間1aを区画する。
底壁11における一対の第1壁片111は、一対の第1側壁121それぞれの底辺121aに連設される部位であり、底壁11における一対の第2壁片112は、一対の第2側壁122それぞれの底辺122aに連設される部位である。
一対の内フラップ13は、一対の第1側壁121それぞれの天辺121bに連設されて周壁12の内側へと折り曲げられる部位である。本実施形態では、一対の内フラップ13それぞれが、一対の第1側壁121それぞれの天辺121bの側の辺を下底、天辺121bとは反対側の辺を上底、両者を結ぶ一対の辺を斜辺状の脚、とした台形状に形成されている。
第1外フラップ14は、一対の第2側壁122のうちの一方の第2側壁122の天辺122bに連設されて周壁12の内側へと折り曲げられて、収納空間1aを閉じる蓋壁1bの一部をなす略長方形状の部位である。
第2外フラップ15は、一対の第2側壁122のうちの他方の第2側壁122の天辺122bに連設され、一部が第1外フラップ14の外面に重なるように周壁12の内側へと折り曲げられて、蓋壁1bの他の一部をなす略長方形状の部位である。
一対の連結壁16は、第2外フラップ15の両側辺151を、一対の内フラップ13それぞれの側辺131に連結する部位である。図2に示されているように、一対の内フラップ13が周壁12の内側へと矢印D11方向に折り曲げられると、一対の連結壁16が、第2外フラップ15を牽引して周壁12の内側へと矢印D12方向へと向かわせる。また、本実施形態では、一対の連結壁16それぞれにおける周壁12寄りには、第2外フラップ15の両側辺151それぞれの一部から一対の内フラップ13それぞれの側辺の一部へと亘る貫通孔161が形成されている。
突出舌片17は、第1外フラップ14の端辺141から突出し、第1外フラップ14及び第2外フラップ15が周壁12の内側へと折り曲げられると、図1に示されているように第2外フラップ15の内面15a側から外面側へと当該第2外フラップ15を貫通する。この突出舌片17は、第1外フラップ14から延出した首部分171と、当該首部分171よりも幅広の頭部分172と、を有している。また、突出舌片17の頭部分172は、その突出端部172aから首部分171に向かって幅が漸増しつつ当該首部分171から張り出した鏃型形状を有している。
スリット18は、突出舌片17を貫通させるように第2外フラップ15に設けられた、当該第2外フラップ15の端辺152に沿って延在する切れ込みである。このスリット18は、幅広部分181と、幅狭部分182と、を有して形成されている。幅広部分181は、突出舌片17の頭部分172よりも幅広に形成された部位である。また、幅狭部分182は、幅広部分181に連続しつつ第2外フラップ15の端辺152寄りに設けられ、突出舌片17の首部分171よりは幅広であるが頭部分172よりは幅狭に形成された部位である。また、本実施形態では、スリット18の幅広部分181において、当該幅広部分181に突出舌片17の頭部分172が進入したときに突出端部172aの側となる内縁181aが、当該突出端部172aの側が凸となる湾曲形状を有している。この湾曲形状の内縁181aは、上述した鏃型形状の頭部分172の進入を案内する。
ここで、本実施形態では、スリット18における第2外フラップ15の端辺152の側となる幅狭部分182の内縁182aに、スリット18の内側へと突出して当該スリット18に進入した突出舌片17の戻りを抑制する第1係止突起183が設けられている。他方、突出舌片17の根元部分である首部分171には、第1係止突起183が差し込まれて係止する第1係止孔173が設けられている。
また、第2外フラップ15の端辺152には、当該端辺152から突出し、第2外フラップ15が第1外フラップ14に重ねられたときに第2外フラップ15及び第1外フラップ14の開きを抑制する第2係止突起153が設けられている。そして、第1外フラップ14には、第2係止突起153が係止する第2係止孔142が設けられている。
一対の突起部19は、第1外フラップ14の端辺141から突出し、第2外フラップ15が周壁12の内側へと折り曲げられるときに当該第2外フラップ15と一対の連結壁16それぞれとの間に形成される空間部分1cに進入する。この空間部分1cは、第2外フラップ15に対して各連結壁16が折り返されて形成される、第2外フラップ15と各連結壁16との間の空間のことである。突起部19は、突出舌片17を相互間に挟むように一対が配列された、各々が略台形状の部位となっている。一対の連結壁16それぞれには、第1外フラップ14及び第2外フラップ15が周壁12の内側へと折り曲げられるときに一対の突起部19の先端部191を第2外フラップ15の内面15aに当接させるための切欠き部162が設けられている。また、一対の突起部19は、第1外フラップ14の端辺141からの突出量が、突出舌片17の突出量よりも小さい。
そして、本実施形態では、収納箱1において閉じられた蓋壁1bの上には、例えば、第1外フラップ14及び第2外フラップ15の境界から突出舌片17に掛けての所定範囲を覆うようにラベルシート等が貼付されることがある。このような状態の収納箱1について、蓋壁1bの一部を破って開梱することが可能なように、第1外フラップ14から第2側壁122に掛けてミシン目1dが形成されている。
次に、収納箱1が、蓋壁1bが開かれた図2の状態から、蓋壁1bが閉じられた図1の状態に移行するまでの蓋壁1bの動きについて説明する。
本実施形態では、蓋壁1bは、第1外フラップ14を周壁12の内側へと折り曲げつつ、一対の内フラップ13を周壁12の内側へと折り曲げることで閉じられる。
図4は、図1~図3に示されている収納箱における蓋壁の閉じ始めの状態を示す斜視図であり、図5は、図1~図3に示されている収納箱においてある程度まで蓋壁が閉じられた状態を示す斜視図である。図4及び図5にも、図1~図3と同様のX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。
図4の閉じ始めの状態では、第1外フラップ14が周壁12の内側へと矢印D13方向に若干倒され、矢印D11方向へと倒される一対の内フラップ13の動きに追随して、一対の連結壁16に牽引された第2外フラップ15も内側へと矢印D12方向に倒される。このとき、第1外フラップ14の端辺141から突出する突出舌片17の突出端部172aが第2外フラップ15の内面15aに当接する。この後は、第2外フラップ15が矢印D12方向へと折り曲げられるに従って突出舌片17の突出端部172aがその内面15aを摺擦しつつスリット18へと案内される。これにより、第1外フラップ14も矢印D13方向へと更に倒されることとなる。
やがて、突出舌片17の突出端部172aがスリット18に進入した図5の状態になると、今度は、一対の突起部19の先端部191が第2外フラップ15の内面15aに当接する。この後は、第2外フラップ15が周壁12の内側へと矢印D12方向に折り曲げられるに従って、一対の突起部19の先端部191が第2外フラップ15の内面15aを摺擦しつつ上述した空間部分1cへと案内されて当該空間部分1cに進入する。
第1外フラップ14及び第2外フラップ15が周壁12と略直角をなすまで折り曲げられると、スリット18の内縁182aに設けられた第1係止突起183が、突出舌片17に設けられた第1係止孔173に差し込まれて係止される。更に、第2外フラップ15に設けられた第2係止突起153が第1外フラップ14に設けられた第2係止孔142に差し込まれて係止される。
図6は、蓋壁が閉じられた図1に示されている収納箱を、図1中の矢印V11方向から見た平面図である。この図6にも、図1~図5と同様のX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。
蓋壁1bが閉じられた収納箱1では、まず、スリット18を貫通した突出舌片17の頭部分172における首部分171から張出した一対の端部172cが、スリット18の幅広部分181における幅狭部分182の側の内縁端部181bに係止した状態となる。これにより、突出舌片17のスリット18からの抜けが抑制される。また、スリット18の内縁182aにおける第1係止突起183の突出舌片17の第1係止孔173への係止によっても、突出舌片17の抜けが抑制される。
また、一対の突起部19の先端部191が、第2外フラップ15と連結壁16との間に形成される空間部分1cに進入することで、第1外フラップ14及び第2外フラップ15からなる蓋壁1bの開きが抑えられる。このとき、本実施形態では、蓋壁1bを閉じるときの途中段階で突起部19の先端部191を第2外フラップ15の内面15aに当接させるための切欠き部162が設けられている。この切欠き部162は、次のようにL字状に形成された連結部16の内側部分に相当する。即ち、連結部16は、第2外フラップ15との接続部(L字の一辺)、この接続部に対して直角をなし第2外フラップ15と対面して空間部分1cを形成する対面部(L字の他辺)とを備えている。対面部の先端が内フラップ13に接続されている。切欠き部162は、このようなL字状の連結部16の内側部分であり、本実施形態では、突起部19の先端部191がこの切欠き部162を通過して上記の空間部分1cに進入する。進入後、連結部16において突起部19と重なるのは、図6に示されているように、その先端部191が進入する空間部分1cを第2フラップ15とともに形成する対面部のみとなる。連結部16における第2外フラップ15との接続部は、突起部19における先端部191以外の中途部分とは重ならず、この中途部分と隣り合うように配置される。これにより、蓋壁1bが閉じられた状態で、第2外フラップ15と連結壁16との間に突起部19における不必要に多くの部分が挟まれて厚みが増大して蓋壁1bが開き易くなることが防がれている。そして、第2外フラップ15における第2係止突起153の、第1外フラップ14における第2係止孔142への係止によっても蓋壁1bの開きが抑えられている。
このようにして、蓋壁1bが閉じられた後は、上述したように、第1外フラップ14及び第2外フラップ15の境界から突出舌片17に掛けての所定範囲を覆うようにラベルシート等が貼付される場合がある。このような場合、受取先ではミシン目1dで蓋壁1bの一部が破り取られて開梱がなされることとなる。
以上に説明した実施形態の収納箱1によれば、まず、内フラップ13を周壁12の内側へと折り曲げることで第2外フラップ15も一緒に周壁12の内側へと向かうこととなる。このとき、第1外フラップ14を若干内側に倒しておけば、内側へと向かう第2外フラップ15に押されて第1外フラップ14も自然と内側へと向かうこととなる。更に、これら2つの外フラップの動きの途中で、第1外フラップ14の側の突出舌片17が第2外フラップ15の側のスリット18に進入可能となるタイミングが自然と訪れる。そして、このときに突出舌片17の突出端部をスリット18に差し入れるだけで、後は2つの外フラップが閉じられるに従って突出舌片17がスリット18に進入して第2外フラップ15を貫通し蓋壁1bが形成されることとなる。このように、上記の収納箱1によれば、作業の煩雑さを抑えつつ各フラップを閉じて蓋壁1bを形成することができる。また、第2外フラップ15の内面15a側から外面側へと当該第2外フラップ15を貫通する突出舌片17は、第2外フラップ15の外面側へと露出した部分が、第2外フラップ15の外面を上方から抑える働きをする。この働きにより、第1外フラップ及び第2外フラップの開きを強く抑制することができる。このように、上記の収納箱1は、作業の煩雑さを抑えつつ各フラップを閉じて蓋壁1bを形成することができ、フラップの開きに対する耐久性を向上させることができる。また、従来の差込み片を上方から差し込むという構造では、差し込み片が収納物に干渉することがあったが、本実施形態では、突出舌片18をフラップ外面側に貫通させて閉じるため、収納物に干渉させずに蓋壁1bを形成することができる。
ここで、本実施形態では、突出舌片17は、その突出端部172aが第2外フラップ15の内面15aに当接する。そして、第2外フラップ15が周壁12の内側へと折り曲げられるに従って第2外フラップ15の内面15aを突出端部172aが摺擦しつつスリット18へと案内されることで、第1外フラップ14を周壁12の内側へと向かわせる。
この構成によれば、突出舌片17がスリット18へと案内されることで第1外フラップ14を閉じる動きも良好に案内されるので、蓋壁1bの形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる。
また、本実施形態では、スリット18における第2外フラップ15の端辺152の側となる内縁182aに、スリット18の内側へと突出して当該スリット18に進入した突出端部172aの戻りを抑制する第1係止突起183が設けられている。そして、突出端部172aの根元部分には、第1係止突起183が係止する第1係止孔173が設けられている。
この構成によれば、スリット18の側の第1係止突起183が突出舌片17の側の第1係止孔173に係止することで、スリット18からの突出舌片17の抜けを抑制することができるのでフラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる。
また、本実施形態では、第2外フラップ15の端辺152に、当該端辺152から突出し、第2外フラップ15が第1外フラップ14に重ねられたときに第2外フラップ15及び第1外フラップ14の開きを抑制する第2係止突起153が設けられている。そして、第1外フラップ14には、第2係止突起153が係止する第2係止孔142が設けられている。
この構成によれば、第2外フラップ15の側の第2係止突起153が第1外フラップ14の側の第2係止孔142に係止することで、フラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる。
また、本実施形態では、第1外フラップ14の端辺141から突出し、第2外フラップ15が周壁12の内側へと折り曲げられるときに第2外フラップ15と一対の連結壁16それぞれとの間に形成される空間部分1cに進入する突起部19が設けられている。突起部19は、突出舌片17を相互間に挟むように一対が配列されている。
この構成によれば、上記の空間部分1cに進入した一対の突起部19それぞれの先端部191が、第2外フラップ15と連結壁16とのそれぞれと干渉することで、第2外フラップ15と連結壁16、つまりは第2外フラップ15と内フラップ13の開きを抑える働きをする。同時に、突起部19と一体の第1外フラップ14の開きも抑制されることとなる。このように、上記の構成によれば、フラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる。
また、本実施形態では、各連結壁16には、第1外フラップ14及び第2外フラップ15が周壁12の内側へと折り曲げられるときに一対の突起部19の先端部191を第2外フラップ15の内面15aに当接させるための切欠き部162が設けられている。一対の突起部19は、先端部191が第2外フラップ15の内面15aに当接し、第2外フラップ15が周壁12の内側へと折り曲げられるに従って第2外フラップ15の内面15aを摺擦しつつ空間部分1cへと案内されて当該空間部分1cに進入する。
この構成によれば、第1外フラップ14及び第2外フラップ15が折り曲げられるだけで一対の突起部19が空間部分1cへと自然に案内されて進入するので、蓋壁1bの形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる。
また、本実施形態では、一対の突起部19は、第1外フラップ14の端辺141からの突出量が、突出舌片17の突出量よりも小さい。
この構成によれば、第1外フラップ14及び第2外フラップ15の折曲げ初期の段階では、一対の突起部19よりも、まず突出舌片17の突出端部172aが第2外フラップ15の内面15aに当接する。これにより、その後の突出舌片17のスリット18への進入をスムーズなものとすることができる。
また、本実施形態では、一対の連結壁16それぞれにおける周壁12寄りには、第2外フラップ15の両側辺151それぞれの一部から一対の内フラップ13それぞれの側辺131の一部へと亘る貫通孔161が形成されている。
この構成によれば、一対の連結壁16それぞれと第2外フラップ15の両側辺151及び一対の内フラップ13それぞれの側辺131との連結長が短くなる。これにより、連結壁16、第2外フラップ15、及び内フラップ13が折り曲げられたときの復元力を抑えることができる。また、不必要に多くの部分を重ねて厚みが増大して蓋壁1bが開き易くなることが防がれている。つまり、上記の構成によれば、フラップの開きそのものを抑えることができる。
また、本実施形態では、一対の内フラップ13それぞれが、一対の第1側壁121それぞれの天辺121bの側の辺を下底、天辺121bとは反対側の辺を上底、両者を結ぶ一対の辺を斜辺状の脚、とした台形状に形成されている。
この構成によれば、内フラップ13が台形状に形成されていることで、内フラップ13の折り曲げに追随した第2外フラップ15の動きを促進することができる。更に、このときに一緒に内側へと折り曲げられる第1外フラップ14と内フラップ13との干渉を抑えることもできる。
また、本実施形態では、底壁11が、一対の第1側壁121それぞれの底辺121aに連設される一対の第1壁片111、及び、一対の第2側壁122それぞれの底辺121aに連設される一対の第2壁片112、で形成される。即ち、底壁11は、一対の第1壁片111及び一対の第2壁片112が周壁12の内側へと折り曲げられ、互いに組み合わされて形成される多角形板状の壁となっている。
この構成によれば、一対の第1壁片111と一対の第2壁片112との組合いを解いて底壁11を周壁12とともに平板状に潰すことで、場所を取らずに収納箱1を保管することができる。
また、本実施形態では、突出舌片17が、第1外フラップ14から延出した首部分171と、首部分171よりも幅広の頭部分172と、を有している。また、スリット18が、頭部分172よりも幅広に形成された幅広部分181と、幅広部分181に連続しつつ第2外フラップ15の端辺152寄りに設けられた幅狭部分182と、を有して形成されている。幅狭部分182は、首部分171よりは幅広であるが頭部分172よりは幅狭に形成された部位である。
この構成によれば、突出舌片17における幅広の頭部分172が、幅広部分181の内縁181aにおける幅狭部分182側に係止することで、スリット18からの突出舌片17の抜けを抑制することができる。
また、本実施形態では、突出舌片17の頭部分172が、その突出端部172aから首部分171に向かって幅が漸増しつつ首部分171から張り出した鏃型形状を有している。
この構成によれば、突出舌片17の頭部分172が鏃型形状を有していることで、その頭部分172をスリット18にスムーズに進入させることができ、蓋壁1bの形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる。
また、本実施形態では、スリット18の幅広部分181において、この幅広部分181に突出舌片17の頭部分172が進入したときに突出端部172aの側となる内縁181aが、当該突出端部172aの側が凸となる湾曲形状を有している。そして、この湾曲形状の内縁181aが、鏃型形状の頭部分172の進入を案内する。
この構成によれば、スリット18の幅広部分181における湾曲形状の内縁181aが鏃型形状の頭部分172の進入をスムーズに案内することができ、蓋壁1bの形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる。
尚、前述した実施形態は代表的な形態を示したに過ぎず、この実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、種々変形して実施することができる。
例えば、前述した実施形態では、矩形状の段ボール箱である収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱の形状は、矩形状に限るものではなく、対向一対の第1側壁と対向一対の第2側壁とが互いに対向方向が交差するように並ぶ形状であれば具体的な箱形状を問うものではない。例えば8角柱形状や、上記の4側壁以外の側壁が曲面状に形成された箱形状等であってもよい。また、その材質も段ボールに限るものではなく、任意の紙材や、折り曲げ可能な薄手の樹脂シート等であってもよい。
また、前述した実施形態では、突出舌片17の突出端部172aが第2外フラップ15の内面15aを摺擦しつつスリット18へと案内されることで、第1外フラップ14を周壁12の内側へと向かわせる収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、第2外フラップの内面に突出舌片の突出端部が接することなく、第1外フラップ14が押されることで周壁12の内側へと折り曲げられる構成としてもよい。ただし、第2外フラップ15の内面15aによる突出端部172aの案内によって第1外フラップ14を内側へと向かわせる構成を採用することで、蓋壁1bの形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる点は上述した通りである。
また、前述した実施形態では、スリット18の内縁182aに第1係止突起183が設けられ、突出端部172aの根元部分に第1係止孔173が設けられた収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、このような係止突起や係止孔を設けない構成としてもよい。ただし、第1係止突起183や第1係止孔173を設けることで、フラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる点も上述した通りである。
また、前述した実施形態では、第2外フラップ15の端辺152に第2係止突起153が設けられ、第1外フラップ14に第2係止孔142が設けられた収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、このような係止突起や係止孔を設けない構成としてもよい。ただし、第2係止突起153や第2係止孔142を設けることで、フラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる点も上述した通りである。
また、前述した実施形態では、第1外フラップ14の端辺141に、第2外フラップ15と一対の連結壁16それぞれとの間に形成される空間部分1cに進入する一対の突起部19が設けられた収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、このような突起部を設けない構成としてもよい。ただし、突起部19を空間部分1cに進入させる構成を採用することで、フラップの開きに対する耐久性を一層向上させることができる点も上述した通りである。また、空間部分1cに進入する突起部の数は、一対に限るものでもなく、相互間に突出舌片を挟んで複数配列されるのであれば、その数は任意の数に設定し得るものである。
また、前述した実施形態では、各連結壁16に、突起部19の先端部191を第2外フラップ15の内面15aに当接させるための切欠き部162が設けられた収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、連結壁にこのような切欠き部を設けない構成としてもよい。ただし、連結壁16に切欠き部162を設けることで、蓋壁1bの形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる点も上述した通りである。
また、前述した実施形態では、一対の突起部19の突出量が、突出舌片17の突出量よりも小さい収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、突起部の突出量や突出舌片の突出量は任意に設定し得る。ただし、突起部19の突出量を突出舌片17の突出量よりも小さくすることで、突出舌片17のスリット18への進入をスムーズなものとすることができる点も上述した通りである。
また、前述した実施形態では、一対の連結壁16それぞれに貫通孔161が形成された収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、連結壁にこのような貫通孔を設けないこととしてもよい。ただし、連結壁16に貫通孔161を設けることで、フラップの開きそのものを抑えることができる点も上述した通りである。
また、前述した実施形態では、一対の内フラップ13それぞれが台形状に形成された収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、内フラップの形状は任意に設定し得るものである。ただし、内フラップ13が台形状に形成されることで、第2外フラップ15の動きを促進し、第1外フラップ14との干渉を抑えることができる点も上述した通りである。
また、前述した実施形態では、底壁11が、一対の第1壁片111及び一対の第2壁片112が周壁12の内側へと折り曲げられ、互いに組み合わされて形成される壁となった収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、底壁を、例えば一枚板の壁としてもよい。ただし、上記のような壁片を組み合わせて底壁を形成することで、場所を取らずに収納箱1を保管することができる点も上述した通りである。
また、前述した実施形態では、突出舌片17が首部分171と頭部分172とを有し、スリット18が幅広部分181と幅狭部分182とを有した収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、突出舌片や、これが進入するスリットの形状は任意に設定し得るものである。ただし、突出舌片やスリットを上記形状とすることで、スリット18からの突出舌片17の抜けを抑制することができる点も上述した通りである。
また、前述した実施形態では、突出舌片17の頭部分172が鏃型形状を有した収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、突出舌片に首分と頭部分を設けるにしても、頭部分の形状は任意の形状に設定し得るものである。ただし、突出舌片17の頭部分172が鏃型形状を有していることで、蓋壁1bの形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる点も上述した通りである。
また、本実施形態では、スリット18の幅広部分181の内縁181aが湾曲形状を有した収納箱1が例示されている。しかしながら、収納箱はこれに限るものではなく、スリットに鏃型形状の頭部分を進入させる幅広部分を設けるにしても、その内縁は湾曲させずに直線状に形成してもよい。ただし、スリット18の幅広部分181の内縁181aを湾曲形状とすることで、蓋壁1bの形成における作業の煩雑さを一層抑えることができる点も上述した通りである。
1 収納箱
1a 収納空間
1b 蓋壁
1c 空間部分
1d ミシン目
11 底壁
12 周壁
12a 貼代
13 内フラップ
14 第1外フラップ
15 第2外フラップ
15a 内面
16 連結壁
17 突出舌片
18 スリット
19 突起部
111 第1壁片
112 第2壁片
121 第1側壁
121a,122a 底辺
121b,122b 天辺
122 第2側壁
141,152 端辺
142 第2係止孔
151,131 側辺
153 第2係止突起
161 貫通孔
162 切欠き部
171 首部分
172 頭部分
172a 突出端部
172c 端部
173 第1係止孔
181 幅広部分
181a,182a 内縁
181b 内縁端部
182 幅狭部分
183 第1係止突起
191 先端部

Claims (7)

  1. 底壁と、
    第1方向に互いに対向する一対の第1側壁、及び、前記第1方向と交差する第2方向に互いに対向する一対の第2側壁、を有する多角形筒状で、前記底壁とともに物品の収納空間を区画する周壁と、
    前記一対の第1側壁それぞれの天辺に連設されて前記周壁の内側へと折り曲げられる一対の内フラップと、
    前記一対の第2側壁のうちの一方の第2側壁の天辺に前記一対の内フラップとは切り離されて連設され前記周壁の内側へと折り曲げられて、前記収納空間を閉じる蓋壁の一部をなす第1外フラップと、
    前記一対の第2側壁のうちの他方の第2側壁の天辺に連設され、一部が前記第1外フラップの外面に重なるように前記周壁の内側へと折り曲げられて、前記蓋壁の他の一部をなす第2外フラップと、
    前記第2外フラップの両側辺を、前記一対の内フラップそれぞれの側辺に連結し、当該一対の内フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられると、前記第2外フラップを牽引して前記周壁の内側へと向かわせる一対の連結壁と、
    前記第1外フラップの端辺から突出し、前記第1外フラップ及び前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられると、前記第2外フラップの内面側から外面側へと当該第2外フラップを貫通する突出舌片と、
    前記突出舌片を貫通させるように前記第2外フラップに設けられたスリットと、
    を備えたことを特徴とする収納箱。
  2. 底壁と、
    第1方向に互いに対向する一対の第1側壁、及び、前記第1方向と交差する第2方向に互いに対向する一対の第2側壁、を有する多角形筒状で、前記底壁とともに物品の収納空間を区画する周壁と、
    前記一対の第1側壁それぞれの天辺に連設されて前記周壁の内側へと折り曲げられる一対の内フラップと、
    前記一対の第2側壁のうちの一方の第2側壁の天辺に連設されて前記周壁の内側へと折り曲げられて、前記収納空間を閉じる蓋壁の一部をなす第1外フラップと、
    前記一対の第2側壁のうちの他方の第2側壁の天辺に連設され、一部が前記第1外フラップの外面に重なるように前記周壁の内側へと折り曲げられて、前記蓋壁の他の一部をなす第2外フラップと、
    前記第2外フラップの両側辺を、前記一対の内フラップそれぞれの側辺に連結し、当該一対の内フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられると、前記第2外フラップを牽引して前記周壁の内側へと向かわせる一対の連結壁と、
    前記第1外フラップの端辺から突出し、前記第1外フラップ及び前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられると、前記第2外フラップの内面側から外面側へと当該第2外フラップを貫通する突出舌片と、
    前記突出舌片を貫通させるように前記第2外フラップに設けられたスリットと、
    を備え
    前記突出舌片は、その突出端部が前記第2外フラップの内面に当接し、前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるに従って前記第2外フラップの内面を摺擦しつつ前記スリットへと案内されることで、前記第1外フラップを前記周壁の内側へと向かわせるものであることを特徴とする収納箱。
  3. 前記スリットにおける前記第2外フラップの端辺の側となる内縁に、前記スリットの内側へと突出して当該スリットに進入した前記突出舌片における突出端部の戻りを抑制する第1係止突起が設けられ、
    前記突出端部の根元部分には、前記第1係止突起が係止する第1係止孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の収納箱。
  4. 前記第2外フラップの端辺に、当該端辺から突出し、前記第2外フラップが前記第1外フラップに重ねられたときに当該第2外フラップ及び当該第1外フラップの開きを抑制する第2係止突起が設けられ、
    前記第1外フラップには、前記第2係止突起が係止する第2係止孔が設けられていることを特徴とする請求項1~3のうち何れか一項に記載の収納箱。
  5. 前記第1外フラップの端辺から突出し、前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるときに当該第2外フラップと前記一対の連結壁それぞれとの間に形成される空間部分に進入する、前記突出舌片を相互間に挟むように配列された複数の突起部、を更に備えたことを特徴とする請求項1~4のうち何れか一項に記載の収納箱。
  6. 前記一対の連結壁それぞれには、前記第1外フラップ及び前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるときに前記複数の突起部の先端部を前記第2外フラップの内面に当接させるための切欠き部が設けられており、
    前記複数の突起部は、前記先端部が前記第2外フラップの内面に当接し、前記第2外フラップが前記周壁の内側へと折り曲げられるに従って前記第2外フラップの内面を摺擦しつつ前記空間部分へと案内されて当該空間部分に進入することを特徴とする請求項5に記
    載の収納箱。
  7. 前記一対の連結壁それぞれにおける前記周壁寄りには、前記第2外フラップの両側辺それぞれの一部から前記一対の内フラップそれぞれの側辺の一部へと亘る貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1~6のうち何れか一項に記載の収納箱。
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