JP3119259U - 箱 - Google Patents

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健次郎 村瀬
昭和 深谷
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Abstract

【課題】粘着テープやステープル等によって固定する作業を省くと共に、堅固な底部を構成できる箱を提供する。
【解決手段】箱1は、角筒状の箱本体を構成する二対の側壁の下端縁にそれぞれ連設された一対の第一底フラップ11,13及び一対の第二フラップ12を内折して底部を構成可能であって、一対の第一底フラップ11,13は、内折された際に互いのフラップ先端部が重畳可能な高さを有し、第二底フラップ12のフラップ先端部の両端にそれぞれ形成された一対の挿入片40と、第一底フラップ11,13の、第二底フラップ12が上側に重畳された際に挿入片40を挿入自在な位置に形成され、フラップ基端縁11bに沿ってフラップ側方からフラップ内側に向かう第一切込31、その終端からフラップ先端部側に向かう第二切込32を備えて構成される切込部30とを具備する。
【選択図】図1

Description

本考案は、箱に関するものであり、特に、角筒状の箱本体を構成する四つの側壁と、それぞれの側壁の下端縁に連設された四つの底フラップとを有する箱に関するものである。
従来より、ダンボール箱等の角筒状の本体を有する箱において、対向する二対の側壁のそれぞれの下端縁から延設された四枚の底フラップを内側に略水平に折り曲げ、粘着テープやステープル等によって固定し、底部を形成することが行われている。また、粘着テープやステープルを用いることなく、複数の底フラップを互いに組付けることにより底部が形成される箱として、例えば図5に示すような箱100が実施されている。
この従来の箱100は、対向する一対の第一側壁111の下端縁121から延設された一対の第一底フラップ101の先端部の両側に係止片131が形成され、第一側壁111に直交する一対の第二側壁112の下端縁122から延設された一対の第二底フラップ102に、係止片131を挿通可能な係止孔132が形成されているものである。そして、一対の第二底フラップ102を内側に折り曲げた後、一対の第一底フラップ101を内側に折り曲げつつ、それぞれの係止片131を対応する係止孔132に挿し込むことにより、それぞれの第二底フラップ102は係止片131によって裏面側から、第一底フラップ101の係止片131以外の部分によって表面側から挟み込まれ、第一底フラップ101及び第二底フラップ102が折り曲げられた状態が保持される。これにより、粘着テープやステープル等によって固定する作業を省いて底部を形成することができると共に、収容物を収容しない状態で底部を解除し、箱を分解して折り畳む際にも、粘着テープを剥がしたりステープルの針を外したりする手間を要さないものとなる。なお、図5は、構造を明確に図示するため、箱100の天地を逆にして図示しており、下端縁121,122は、それぞれ第一側壁111,第二側壁112に対し、紙面上方向に図示されている。
しかしながら、上記の箱100は、形成される底部が堅固なものではなかった。すなわち、箱100に重量物が収容され、底部に荷重がかかると、係止孔132と係止片131との係合がゆるみ、一対の第二底フラップ102の間の隙間が拡大し、収容物の一部が露呈したり、隙間から収容物が落下したりすることがあった。更に、係止孔132から係止片131が抜け出てしまい、一対の第二底フラップ102が両側に開き、いわゆる底が抜けた状態となることがあった。
そこで、本考案は上記の実情に鑑み、粘着テープやステープル等によって固定する作業を省くと共に、堅固な底部を構成できる箱の提供を課題とするものである。
本考案に係る箱は、「角筒状の箱本体を構成する四つの側壁と、対向する一対の側壁の下端縁にそれぞれ連設された一対の第一底フラップと、対向する他の一対の側壁の下端縁にそれぞれ連設された一対の第二底フラップとを有し、第二底フラップの裏面が第一底フラップの表面に重畳するようにそれぞれ内折されて底部を構成可能な箱であって、一対の前記第一底フラップは、内折された際に互いのフラップ先端部が重畳可能な高さを有し、前記第二底フラップのフラップ先端部の両端にそれぞれ形成された一対の挿入片と、前記第一底フラップの、前記第二底フラップが重畳された際に前記挿入片を挿入自在な位置に形成され、フラップ基端縁に沿ってフラップ側方からフラップ内側に向かう第一切込、該第一切込の終端からフラップ先端部側に向かう第二切込を有して構成される切込部とを」具備して構成されている。
ここで、「フラップ基端縁」とは、角筒状の箱本体を構成する側壁の一つと、その側壁に連設された底フラップとの境界線であり、側壁に着目した場合の「側壁の下端縁」と一致する。そして、底フラップを内折して底部を構成する際、それぞれの底フラップはこのフラップ基端縁に沿って内折される。また、「フラップ先端部」とは、それぞれの底フラップにおいてフラップ基端縁と対向するフラップ先端縁の近傍の部分である。更に、「フラップ側方」とは、フラップの幅方向における左側または右側であり、「フラップ内側」とは、フラップの幅方向における中央よりをいう。更に、フラップの「高さ」とは、フラップ基端縁からフラップ先端縁の最先の部分に向かう垂線の長さである。
「内折された際に互いのフラップ先端部が重畳可能な高さ」は、一対の第一底フラップの高さの和を、第二底フラップが連設される側壁の幅より大とすることにより実現することができ、二枚の第一底フラップの高さは、同一であっても異なっていても構わない。
「挿入片」は、第二底フラップのフラップ先端部のフラップ側方に、フラップ先端縁からフラップ基端縁に向かう溝や切込みを形成し、その外側の部分を挿入片とすることができる。或いは、フラップ先端部の両端に挿入片が突設される構成とすることができる。
従って、本考案によれば、一対の第一底フラップを内折し、その後に一対の第二底フラップを内折し、挿入片を切込部に挿し込むことにより底部を形成することができる。この際、二枚の第一底フラップのフラップ先端部が重畳していることにより、底部の強度が増大し、箱に重量物が収容されても底部がたわみ難いものとなる。また、重量物の収容等によって、挿入片と切込部との係合が多少ゆるみ、一対の第一底フラップが開きかけても、底部に隙間が生じにくいものとなる。これにより、収容物の底部からの露出や、収容物またはその一部の箱からの落下を防止することが可能となる。
また、挿入片を係合させる相手側が、第一切込及び第二切込によってL字状に形成される切込部であることにより、両切込によって挟まれる三角形の部分(以後、「三角形部」と称する)が、挿入片を案内し、スムーズに挿入片を挿し込むことができる。このとき、三角形部を下方に向かって押下げることにより、空間が生じて挿入がより容易になると共に、三角形部の下方への傾斜により、より良好に案内作用を奏するものとなる。
加えて、切込部に挿入された挿入片は、三角形部の復元力により、三角形部の表面によって第一底フラップの裏面に押圧され、切込部から抜け難いものとなり、底部の形成状態が安定する。これと共に、挿入片及び三角形部の重畳による箱内部への底部の盛り上がりが小さいものとなり、収容物の邪魔にならない。特に、切込部がL字状であることから、コ字状やU字状とする場合や、上記の従来の箱100の係止孔132のような構成にする場合に比べ、箱内部に押下げられる残余部分(本発明では、三角形部)の面積が小さく、更に、第一切込がフラップ基端縁に沿って形成されることから、三角形部が底部の端寄りとなり、より収容物の邪魔にならないものとなる。
また、本考案に係る箱は、上記構成に加え、「一対の前記第一底フラップの一方のフラップ先端部に形成された凸状部と、他方の前記第一底フラップのフラップ先端部に、前記凸状部を挿入可能に形成された凹状部とを」具備するものとすることができる。
凸状部及び凹部は、一対の第一底フラップを共に内折させた際の位置を対応させ、凹状部の大きさを凸状部より大とすることで、凸状部を凹状部に挿入可能となるが、形状や大きさを対応させた設定とすることにより、凹状部に凸状部がぴったりと嵌め込まれることが望ましい。また、凸状部及び凹部は、一対であっても、複数対を設けて相互にかみ合わせるものであっても構わない。
従って、本考案によれば、第一底フラップの一方の凹状部に、他方の第一底フラップの凸状部を嵌め込み、両フラップを係合させることが可能となる。すなわち、凸状部を有するフラップは、凸状部の表面及び凸状部以外の部分の裏面で他方の第一底フラップを挟み込み、凹状部を有するフラップは、中央の窪んだ部分付近の裏面及び両端の突出した部分の表面で他方の第一底フラップを挟み込むこととなる。これにより、二枚の第一底フラップの係合が極めて安定し、形成される底部が堅固なものとなる。
ここで、一対の第一底フラップの先端部の相対する位置に、それぞれ切込みを設け、両フラップの先端部をかみ合せる構成も想定し得る。しかしながら、この場合は、かみ合せる操作において裏面にすべき側、表面にすべき側が一見して明瞭ではない。また、形成された底部においても、それぞれのフラップの先端部が相反する方向を向いて底部の表面に露出し、引掛かりを生じ易い。これに対し、本発明では、凸状部と凹状部との組合わせにより係合させる構成としたことにより、凸状部を凹上部に嵌め込むことは一見して明らかであり、箱の組立て操作が分かり易いものとなる。また、形成された底部においては、凸状部の両側及び凹状部の中央という、何れも窪んだ部分のみが底部の表面に現れるため、引掛かりの生じ難い、ほぼ平坦な底部が形成される。
更に、本考案に係る箱は、「前記挿入片は、挿入片基端より先端に向かって拡幅して形成され、前記切込部は、前記第二切込の終端から、更にフラップ先端部側に向かうと共に、前記第二切込に対してフラップ内側に屈曲した第三切込を備える」ものとすることができる。
「挿入片基端」は、挿入片のいわゆる付け根の部分である。また、「第三切込」は、例えば、「三角形部」を構成する三辺のうち、第一切込及び第二切込以外の辺、すなわち折り曲げ可能な線を、フラップ先端縁方向に延長した線上に設けることができる。
従って、本考案によれば、挿入片の先端側が拡幅して形成されることにより、切込部に挿入された挿入片がより抜け難いものとなる。また、切込部が第三切込を更に具備することにより、先端側で拡幅した挿入片を挿入し易くなると共に、第二切込及び第三切込の交点と挿入片基端とがかみ合う設定とすることが可能となり、挿入片と切込部との係合がより強固なものとなる。これにより、挿入片と切込部との係合によって第二底フラップが第一底フラップに固定される状態が安定し、底部の形成状態がより安定したものとなる。
以上のように、本考案によれば、粘着テープやステープル等によって固定する作業を省くと共に、堅固な底部を安定的に構成できる箱を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態である箱について、図1乃至図4に基づいて説明する。ここで、図1は本実施形態の箱の構成を示す展開図であり、図2乃至図4は図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。なお、本実施形態では、本発明の箱を段ボール箱に適用した場合について例示する。
本実施形態の箱1は、表裏のライナー間に波型に加工した中芯を配して形成される周知の段ボール紙を打ち抜き、各部位が一体的に成形された一枚のブランク10によって構成されている。このブランク10は、図1に示すように、角筒状の箱本体の構成で幅方向に直線的に連設された一対の第一側壁51及び一対の第二側壁52と、これらの側壁の下端縁からそれぞれ連設された一対の第一底フラップ11,13及び一対の第二底フラップ12と、上端縁からそれぞれ連設された一対の第一上フラップ61及び一対の第二上フラップ62と、一方の第一底フラップ11に形成された凸状部21と、他方の第一底フラップ13に形成された凹状部23と、それぞれの第一底フラップ11,13に形成された切込部30と、それぞれの第二底フラップ12形成された挿入片40とを主に具備している。
更に、詳細に説明すると、凸状部21は第一底フラップ11のほぼ中央に、凹状部23は第一底フラップ13のほぼ中央にそれぞれ一つ形成され、両者の位置、長さ、高さ、及び形状は相互に対応する設定、すなわち、凹状部23における切り欠き形状と凸状部21の形状が一致し、凸状部21の高さと凹状部23の深さが略同一の設定とされている。また、凸状部21の基端21aからフラップ基端縁11bまでの長さL1と、凹状部23の基端23aからフラップ基端縁13bまでの長さL2との和は、第二側壁52の幅とほぼ同一に設定されている。
切込部30は、第一底フラップ11,13の左右のフラップ側方に、それぞれ一つずつ設けられ、フラップ基端縁11b、13bよりごく僅かにフラップ先端部側を、フラップ基端縁11b、13bに平行にフラップ側方からフラップ内側に向かう第一切込31と、第一切込31の終端からフラップ先端部側に向かう第二切込32と、第二切込32の終端から、更にフラップ先端部側に向かうと共に、第二切込32に対してフラップ内側に屈曲した第三切込33とにより構成されている。また、第一切込31及び第二切込32を二辺とする三角形部35の他の一辺は、三角形部35を裏面方向に折り曲げ可能な切込部折目36とされ、第三切込33は、この切込部折目36をフラップ先端部側に延長した線上に設けられている。
挿入片40は、第二底フラップ12のフラップ先端部のフラップ側方において、フラップ先端縁12aからフラップ側縁12cに向かって斜めに形成された、左右一対の溝部44により、第二底フラップ12と分離可能となった両側方の先端部分である。なお、フラップ側縁とは、フラップ基端縁の端部とフラップ先端縁の端部とを結ぶ辺であり、本実施形態では、切込部30の第一切込31がフラップ基端縁11bより僅かにフラップ先端部側に設けられることに対応し、フラップ側縁12cも先端ほど僅かにフラップ内側に傾斜している。上記のように、本実施形態の挿入片40は、溝部44を設けることにより形成されるため、溝部44の閉端は挿入片基端42でもある。そして、溝部44が斜めに形成されることにより、挿入片40の幅は、挿入片基端42より先端側が幅広となっている。また、溝部44の長さL3と、その延長方向で挿入片基端42からフラップ側縁12cまでの長さL4は、長短の差が大きくないことが望ましく、長さの比を4:6〜6:4の設定とすることが好適であり、本実施形態ではL3及びL4がほぼ同一に設定されている。
切込部30と挿入片40は、第二底フラップ12を第一底フラップ11,13の上側から折り重ねた状態で、挿入片40を切込部30に挿入自在な位置に形成される。より具体的には、本実施形態では、溝部44と第三切込33、挿入片基端42と第二切込32の終端の位置がほぼ対応する設定とされている。
また、底フラップの高さは、何れの底フラップ11,12,13についても同一に設定されている。更に、本実施形態では、第二底フラップ12のフラップ基端縁12b側に、フラップ基端縁12bと平行に折り曲げ可能なフラップ折目45が設けられている。更に、一対の第二側壁52には、箱1の運搬などの際の持手となる、作業者の手指の挿入可能な大きさの孔部71が形成されている。なお、ブランク10の端部に位置する第一側壁51の側縁からは、ブランク10の他端に位置する第二側壁52と接着するための接着片55が連設されている。更に、側壁と側壁との境界、側壁と底フラップまたは上フラップとの境界、側壁と接着片55との境界には折目70が設けられ、これらの折目70は、切込部折目36、フラップ折目45と共に、段ボール紙を圧縮して形成されている。
次に、本実施形態の箱1の組立て方法及び使用方法について、主に図2乃至図4を用いて説明する。ブランク10は、各部間の折目70に沿って折り曲げることができ、本実施形態では、折目70で山折りする場合について例示する。まず、接着片55に接着剤を塗布し、ブランク10の他端の第二側壁52に貼着する。これにより、一対の第一側壁51及び一対の第二側壁52によって、上端及び下端が開口した角筒状の箱本体が形成される。なお、本実施形態では、一対の第一上フラップ61及び一対の第二上フラップ62の高さは、それぞれを内側に折り曲げても、箱本体の上方の開口部が覆われない設定であるが、これに限定されず、各上フラップの内折により蓋部が形成される高さに設定することも、係止片などの係止機構を具備する構成とすることもできる。
底部の形成は、天地を逆にして箱1を設置し、まず、凹状部23に凸状部21を挿し込みつつ、第一底フラップ11及び第一底フラップ13をほぼ水平に内側に折り曲げる。これにより、図2に示すように、二枚の第一底フラップ11,13は、凸状部21が凹状部23に嵌め込まれた状態で係合し、互いの先端部分で、凸状部21の高さと凹状部23の深さの分だけ重畳している。
次に、図3に示すように、第二底フラップ12を内側に折り曲げつつ、挿入片40を切込部30に挿し込む。そして、挿入片40が切込部30と係合することにより、第一底フラップ11,13の上側から折り曲げられた第二フラップ12が第一底フラップ11,13に対して固定される。この際、切込部折目36に沿って三角形部35を裏面側に折り曲げることにより、空隙が生じて挿入片40の挿入が容易となる。また、第二底フラップ12をフラップ折目45に沿って山折りにすることにより、挿入片40の先端が自然と下方に向かうと共に、フラップ折目45からフラップ基端縁12bまでの傾斜を利用し、この部分を下方に押すことにより、挿入片40を切込部30に容易に挿入することができる。
以上のように、四つの切込部30に四つの挿入片40を全て挿入すると、図4に示すように、ほぼ平坦な底部が形成される。そして、この状態で、再び天地を逆にし、箱1内に、収容物を収容することができる。また、上記と逆手順の操作により、一対の第一底フラップ11,13及び一対の第二底フラップ12により構成された底部を、容易に解除することができる。
上記に説明したように、本実施形態の箱1によれば、一対の第一底フラップ11,13を内折し、その後に一対の第二底フラップ12を内折し、挿入片40を切込部30に挿し込む容易な操作で、底部を形成することができる。そして、この際、一対の第一底フラップ11,13のフラップ先端部が重畳していることにより、底部の強度が増大し、箱1に重量物を収容しても、底部がたわみ難いものとなる。また、箱1への重量物の収容等により、挿入片40と切込部30との係合が多少ゆるみ、一対の第一底フラップ11,13が開きかけても、底部に隙間が生じにくいものとなる。これにより、収容物の底部からの露出や、収容物またはその一部の箱1からの落下を防止することが可能となる。
加えて、一対の第一底フラップ11,13は、凸状部21が凹状部23に嵌め込まれて係合し、その際、一方の第一底フラップ11は、凸状部21の表面及び凸状部21以外の部分の裏面で第一底フラップ13を両面から押圧して挟み込み、他方の第一底フラップ13は、中央の窪んだ部分の近傍の裏面及び両端の突出した部分の表面で第一底フラップ11を両面から押圧して挟み込むこととなり、互いの係合が強固なものとなる。特に、本実施形態では、凸状部21の高さと凹状部23の深さがほぼ同一に設定されているため、それぞれの第一底フラップ11,13において表面側及び裏面側から押圧される力がほぼ拮抗し、凸状部21が凹状部23から抜け難い強固な係合となる。
更に、凸状部21の基端からフラップ基端縁11bまでの長さL1と、凹状部23の基端からフラップ基端縁13bまでの長さL2との和は、第二側壁52の幅とほぼ同一に設定されていることから、凸状部21の基端21aと凹状部23の基端23aとがしっかりとかみ合い、より外れにくい強固な係合状態が得られる。
また、一対の第一底フラップ11,13の係合は、凸状部21を凹状部23に嵌め込むものであることから、箱1を組み立てる操作の方法が一見して分かり易いものとなる。
更に、一対の第二底フラップ12をそれぞれ第一底フラップ11,13に固定するための、挿入片40と切込部30との係合において、挿入片40の先端側が幅広に形成されていることにより、挿入された挿入片40が切込部30から抜け難いものとなる。また、仮に、溝部44の長さL3が短い場合は、挿入片40が短いものとなって切込部30から抜け易く、逆にL3が長い場合は、挿入片基端42からフラップ側縁12cの長さL4が短くなり、挿入片40が付け根付近でちぎれ易い強度の低いものとなる。これに対し、本実施形態では、L3とL4をほぼ同一とする設定により、挿入片40の付け根付近の強度が確保されると同時に、挿入片40が切込部30から抜け難いものとなっている。
加えて、切込部30は、第一切込31及び第二切込32により形成されるL字状の切込みに、更に第三切込33が設けられていることから、拡幅された挿入片40の先端部が切込部30に挿入し易くなると共に、第二切込32と第三切込33の交点と、挿入片基端42とがかみ合い、挿入片40と切込部30との係合がより強固なものとなっている。
また、挿入片40を切込部30に挿入する際、切込部折目36に沿って三角形部35を裏面側に押下げることにより、切込部30に隙間が生じ、挿入片40を挿し込み易くなると共に、傾斜した三角形部35によって挿入片40の挿入が案内され、挿入操作が容易となる。加えて、第二底フラップ12がフラップ折目45を備えることにより、フラップ先端部の第一フラップ11,13の上面に向かう傾斜と、フラップ折目45からフラップ基端縁12bにかけての傾斜を利用して、より容易に切込部30に挿入片40を挿し込むことが可能となる。
加えて、箱1の内部に押下げられた三角形部35に働く復元力によって、切込部30に挿入された挿入片40は、三角形部35の表面によって第一底フラップ11,13の裏面に押圧され、切込部30からより抜け難いものとなると共に、挿入片40及び三角形部35の重畳による底部の箱1の内部空間への盛り上がりが小さいものとなり、収容物の邪魔にならない。特に、本実施形態では本発明がダンボール箱に適用されているため、表裏のライナー間の波型の中芯における稜線(谷線)に対して、切込部折目36が斜めに交差することとなり、折り曲げられた三角形部35に大きな復元力が働く。更に、第一切込31がフラップ基端縁11b、13bのきわに形成されることから、箱1内部に押下げられる三角形部35の位置が底部の端となり、より収容物の邪魔にならないものとなる。
そして、上記のように一対の第一フラップ11,13がそれぞれの先端部を重畳させ、且つ、互いにかみ合って強固に係合し、更に、この係合状態が、挿入片40と切込部30との係合により第一フラップ11,13にしっかりと固定された第二フラップ12によって保持されることにより、堅固な底部を構成することができる。
更に、第二底フラップ12を第一底フラップ11,13の上側に折り重ねた状態で、溝部44と第三切込33、挿入片基端42と第二切込32の終端との位置がほぼ対応するように設定されているため、挿入片40と切込部30がぴったりと係合し、形成される底部が堅固で、且つ、隙間が生じ難く、また、浮き上がりを生じ難いほぼ平坦なものとなる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、第二底フラップ12に一対の溝部44を設けることによって、第二底フラップ12の先端部の両側に挿入片40が形成されるものを例示した。かかる構成によれば、挿入片40による係止が左右両端で行われて安定すると共に、溝部44間の部分が、挿入片40とは反対側から第一フラップ11,13を押圧することとなり、第二底フラップ12の第一底フラップ11,13への固定が強固なものとなっているが、この構成に限定されるものではない。例えば、挿入片を第二フラップの先端縁から突設されたものとすることにより、より簡易な構成とすることができる。
また、本実施形態では、凸状部及び凹状部を一対設けた場合を例示したが、これに限定されず、複数対のかみ合せにより、一対の第一底フラップをより強固に係合させることができる。
本発明の一実施形態の箱の構成を示す展開図である。 図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。 図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。 図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。 従来の箱を示す斜視図である。
符号の説明
1 箱
10 ブランク
11,13 第一底フラップ
12 第二底フラップ
11b,12b、13b フラップ基端縁
12a フラップ先端縁
12c フラップ側縁
21 凸状部
21a 凸状部基端
23 凹状部
23a 凹状部基端
30 切込部
31 第一切込
32 第二切込
33 第三切込
35 三角形部
36 切込部折目
40 挿入片
42 挿入片基端
44 溝部
45 フラップ折目

Claims (3)

  1. 角筒状の箱本体を構成する四つの側壁と、対向する一対の側壁の下端縁にそれぞれ連設された一対の第一底フラップと、対向する他の一対の側壁の下端縁にそれぞれ連設された一対の第二底フラップとを有し、第二底フラップの裏面が第一底フラップの表面に重畳するようにそれぞれ内折されて底部を構成可能な箱であって、
    一対の前記第一底フラップは、内折された際に互いのフラップ先端部が重畳可能な高さを有し、
    前記第二底フラップのフラップ先端部の両端にそれぞれ形成された一対の挿入片と、
    前記第一底フラップの、前記第二底フラップが重畳された際に前記挿入片を挿入自在な位置に形成され、フラップ基端縁に沿ってフラップ側方からフラップ内側に向かう第一切込、該第一切込の終端からフラップ先端部側に向かう第二切込を有して構成される切込部と
    を具備することを特徴とする箱。
  2. 一対の前記第一底フラップの一方のフラップ先端部に形成された凸状部と、
    他方の前記第一底フラップのフラップ先端部に、前記凸状部を挿入可能に形成された
    凹状部と
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の箱。
  3. 前記挿入片は、挿入片基端より先端に向かって拡幅して形成され、
    前記切込部は、前記第二切込の終端から、更にフラップ先端部側に向かうと共に、前記第二切込に対してフラップ内側に屈曲した第三切込を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の箱。
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