JP2007039072A - 梱包箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】指先で蓋の係止を容易に解除して開けることができ、かつ、輸送や運搬、保管などの際の振動や衝撃では開きにくい梱包箱を提供することを目的とする。
【解決手段】梱包箱1は、前面板から前方へと突出可能な差込片18と、この差込片18を嵌合孔22に差し込んだ際に、差込片18の先端部側と略垂直に立設した状態となっている爪部21と、差込片18を嵌合孔22に差し込んで第2の切り欠き部17a側に押圧した際に、差込片18の一部が第2の切り欠き部17a側に湾曲するように、第2の切り欠き部17aに対峙する位置に形成されたスリット18aを有している。第1の切り欠き部16aに指先をあてて、差込片18のスリット18aを第2の切り欠き部17a側へと押圧すると、差込片18は、スリット18aを中心に第2の切り欠き部17a側に湾曲する。
【選択図】図5

Description

本発明は、各種商品、製品を収納し、輸送、運搬、保管、贈答用その他多くの用途に供される梱包箱に関する。
商品や製品を収納し、輸送や運搬、保管を行ったり贈答用に使用したりする梱包箱において、一枚の紙板をそれぞれ折り曲げることによって形成されるものがある。例えば、矩形状の梱包箱の場合、一枚の紙板にそれぞれ、底板、前面板、背面板、右側板、左側板となる部分を形成し、さらに、背面板に蓋板となる部分を形成し、それぞれの折り線で折り曲げると、蓋付きの箱体を形成することができる。
このような紙製の折り曲げ式の梱包箱においては、輸送や運搬、保管などの際に振動や衝撃で蓋板が開かないように、蓋板を係止する構成が必要となる。例えば、(特許文献1)には、梱包箱ではないが、紙製の板材を折り曲げて物品を収納する側の本体とこの本体の蓋部となる蓋面部を形成し、蓋面部の一端に形成された挿入部を本体側に形成されたスリットに挿入して、蓋面部を本体に掛け止める構成が記載されている。
これとは別に、図7に示すような従来の矩形状の梱包箱がある。図7は従来の梱包箱を示す斜視図を示す。
図7に示すように、梱包箱30は、一枚の紙板を折り曲げて形成されたものであり、蓋板31は、辺端部に指が挿入可能となるように形成された第1の切り欠き32と、この第1の切り欠き32を含めた辺端部に連設され、辺端部から折り曲げた状態で前面板33の上端部に形成された係止溝34に差し込まれる舌部35と、この舌部35であって第1の切り欠き32と対向する位置に形成された第2の切り欠き36とを備えている。また、前面板33は、辺端部に連設され、辺端部から折り曲げた状態で、蓋板31の舌部35が係止溝34に差し込まれた際に第1の切り欠き32と第2の切り欠き36とにより生じる嵌合孔37に差し込む差込片38を有している。
蓋板31の舌部35を係止溝34に差し込み、そしてさらに、前面板33の差込片38を嵌合孔37に差し込むことにより、蓋板31は完全に係止された状態となり、輸送や運搬、保管などの際に振動や衝撃で蓋板31が開きにくい構造となっている。
実用新案登録第3079077号公報
しかしながら、従来の梱包箱30においては、蓋板31の係止を解除するために、指先を第1の切り欠き32に挿入して差込片38を手前側に引き出そうとしても、差込片38が平板状になっているため差込片38上を指が滑ってしまい、差込片38が引き抜きにくい構造となっていた。
そこで、本発明は、指先で蓋の係止を容易に解除して開けることができ、かつ、輸送や運搬、保管などの際の振動や衝撃では開きにくい梱包箱を提供することを目的とする。
本発明の梱包箱は、蓋板の辺端部に連設された舌部と、前記蓋板を閉じた際に前記舌部を差し込み可能な係止溝を有する側板と、前記側板の辺端部に連設され、前記蓋板と前記舌部とに跨って形成された嵌合孔に差し込まれる差込片とを備える梱包箱であって、前記嵌合孔は、前記蓋板側に形成された第1の切り欠き部と、前記舌部側に形成され、前記舌部の先端側に向けて凸状に切り欠かれた第2の切り欠き部とを備え、前記差込片は、前記嵌合孔に差し込まれて前記舌部側に押圧された際に、前記第2の切り欠き部側に湾曲するように、前記第2の切り欠き部に対峙する位置にスリットを有することを特徴とする。
本発明によれば、蓋板の舌部を係止溝に差し込み、側板の差込片を嵌合孔に差し込むことにより蓋板を係止することができるので、輸送や運搬、保管などの際の振動や衝撃では蓋板は容易に開きにくいが、差込片の、第2の切り欠き部に対峙する位置に形成されたスリット部分を押圧して差込片の一部を第2の切り欠き部側に湾曲させると、この部分に指先を引っ掛けながら力を加えて差込片を引き抜くことができるので、容易に梱包箱を開けることができる。
本発明の請求項1の発明は、蓋板の辺端部に連設された舌部と、蓋板を閉じた際に舌部を差し込み可能な係止溝を有する側板と、側板の辺端部に連設され、蓋板と舌部とに跨って形成された嵌合孔に差し込まれる差込片とを備える梱包箱であって、嵌合孔は、蓋板側に形成された第1の切り欠き部と、舌部側に形成され、舌部の先端側に向けて凸状に切り欠かれた第2の切り欠き部とを備え、差込片は、嵌合孔に差し込まれて舌部側に押圧された際に、第2の切り欠き部側に湾曲するように、第2の切り欠き部に対峙する位置にスリットを有することを特徴とする。
蓋板を閉じた際に、蓋板の舌部を辺端部から折り曲げて、側板の上端部に形成された係止溝に差し込み、さらに、側板の差込片を、蓋板と舌部とに跨って形成された嵌合孔に差し込むことにより、蓋板は完全に係止されて固定される。このとき、差込片は、蓋板の第1の切り欠き部に面する部分が外側に露出し、この差込片の下部には、舌部の第2の切り欠き部が対峙した状態となっている。また、第2の切り欠き部が舌部の先端側に向けて凸状に形成されたことにより、差込片と舌部との間にはわずかに隙間が形成されている。この状態から、蓋板の係止を解除するためには、まず、蓋板に形成された第1の切り欠き部に指先をあてて、差込片の、第2の切り欠き部に対峙する位置に形成されたスリット部分を押圧する。差込片と舌部との間には隙間があるので、差込片は、スリットを中心に第2の切り欠き部側に湾曲する。このようにして差込片を湾曲させることにより、この湾曲した部分に指先を引っ掛けながら力を加えることができ、この状態でさらに差込片の引き抜き側に力を加えることにより、差込片を嵌合孔から引き抜くことができる。よって、本発明によれば、輸送や運搬、保管などの際の振動や衝撃では開きにくいが、指先に力を加えることにより、指先が差込片上を滑ることなく、差込片を嵌合孔から引き抜くことができ、容易に開けることが可能な梱包箱とすることができる。なお、凸状とは、スリットが形成された部分の差込片と舌部との間に隙間を形成することが可能な形状であればどのような形状でもよく、円弧状であってもV字状であってもよい。
本発明の請求項2の発明は、本発明の請求項1の発明において、スリットには、このスリットに交差する第2のスリットが形成されたことを特徴とする。
スリットに交差する第2のスリットが形成されたことにより、スリット周辺の差込片はスリットの交差部分を中心にさらに湾曲しやすい状態となるので、より指先を引っ掛けやすくすることができ、差込片を嵌合孔からさらに容易に引き抜くことができる。ここで、交差とは、第2のスリットが差込片に形成されたスリットと接点を持つように交わることを言い、T字状に交差するものも含む。
本発明の請求項3の発明は、本発明の請求項1の発明または本願の第2の発明において、差込片は、側板との連設部分である基端部に、嵌合孔に差し込まれた際に天面側に立設する爪部を有することを特徴とする。
側板が、辺端部であって、第1の切り欠き部と対向する位置に天面側に立設する爪部を有することにより、指先の一部がこの爪部に係止されるので、指先を第1の切り欠き部にあてて、差込片を引き抜くための力を加えた際に、指先が差込片上を滑ってしまうことをさらに防止することができる。
(実施の形態)
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態における梱包箱を詳細に説明する。図1は、本実施の形態における梱包箱の斜視図、図2は、本実施の形態における梱包箱の展開図である。
図1に示すように、本実施の形態における梱包箱1は、直方体状であり、穴あき加工や切り込み加工がなされた一枚の紙板をそれぞれ折り曲げることによって形成される組立式の箱体である。そこでまず、図2を用いて、本実施の形態における梱包箱1の展開図を説明する。
図2に示すように、本実施の形態の梱包箱1を構成するための紙板材2は、長方形に形成された底板10のそれぞれの辺端部に、右側板11、左側板12、前面板を形成するための外側前面板14、ならびに背面板15とが連設され、外側前面板14には、この外側前面板14とともに前面板を形成する内側前面板13が、また、背面板15には、右側板11、左側板12、前面板、背面板をそれぞれ折り曲げて立設することにより形成される矩形状の開口上端を覆う蓋板16が連設された一枚板となっている。
底板10には、外側前面板14が連設する辺端部に、後述する内側前面板13の係止片13aを差し込んで固定するための固定孔10aが形成されている。
右側板11は、この右側板11が連設された底板10の辺端部に直交する辺端部のそれぞれに、梱包箱1として組み立てた際に、内側前面板13と外側前面板14との間に挿入されることにより前面板を支持して梱包箱1の強度を高める補強部11aと、背面板15を支持して梱包箱1の強度を高める補強部11bとを有している。また、右側板11は、もう1つの辺端部に、梱包箱1として組み立てた際に、蓋板16を支持して梱包箱1の強度を高める右側蓋板支持部11cを有している。なお、左側板12も同様に、補強部12a,12bと左側蓋板支持部12cとを有している。
蓋板16は、先端側の辺端部に指先が挿入可能となるように形成された第1の切り欠き部16aを有している。この第1の切り欠き部16aは、蓋板16の長辺のほぼ中央に形成された円弧状の切り欠きである。第1の切り欠き部は、指先が挿入可能であれば円弧状に限らず、矩形状であったり三角形上であったり、どのような形状であってもよい。
蓋板16の先端側の辺端部であって、第1の切り欠き部16aを含む辺端部には、梱包箱1として組み立てた際に、この辺端部から折り曲げた状態で、後述する前面板の係止溝に差し込まれる舌部17が連設されている。
舌部17は、第1の切り欠き部16aと対向する位置に、円弧状に切り欠いて形成された第2の切り欠き部17aを有している。また、舌部17には、第2の切り欠き部17aからそれぞれ両側に延伸する切り込み17b,17cが形成されている。この切り込み17b,17cは、途中で蓋板16側に略直角に折れ曲がり、蓋板16の辺端部から舌部17を折り曲げる際の折り曲げ線16b,16cに当接する位置まで形成されている。
このように蓋板16に第1の切り欠き部16aと舌部17に第2の切り欠き部17aと切り込み17b,17cを形成したことにより、梱包箱1として組み立てる際に、蓋板16の折り曲げ線16b,16cから舌部17を略直角に折り曲げると、蓋板16と舌部17との間に、後述する前面板の差込片18が差し込まれる嵌合孔が形成される。
前面板は、底板10の辺端部に連設された外側前面板14とこの外側前面板14の辺端部に接続部19を介して連設された内側前面板13とを、第1折り曲げ線19a、第2折り曲げ線19bの順に折り曲げることにより2重構造に構成される。
内側前面板13の先端側の辺端部には、内側前面板13を外側前面板14側に折り曲げた際に、底板10の固定孔10aに差し込んで、内側前面板13と外側前面板14とによる2重構造を固定するための係止片13aが形成されている。
梱包箱1として組み立てた際に、蓋板16と舌部17との間に形成される嵌合孔に差し込まれる差込片18は、内側前面板13と接続部19と外側前面板14とに跨った状態で平面視略U字状に切り欠いて形成されている。また、差込片18には、梱包箱1として組み立てた際に、前面板の辺端部から天面側に立設する爪部21となる、平面視略U字状の切りこみ18bが差込片18の中央部分に形成されており、その切り込み18bの中心から略垂直に延伸されたスリット18aが形成されており、このスリット18aは、梱包箱1として組み立て、差込片18を嵌合孔に差し込んだ際に、第2の切り欠き部17aに対峙し、また、第2の切り欠き部17aに対しても略垂直となるように形成されている。なお、切り込み18bは、スリット18aに交差する第2のスリットとしても機能している。
差込片18は、梱包箱1として組み立て際には、差込片18の基端部となる位置に先端部と略平行に形成された折り曲げ線18cと、切り込み18bの両端からそれぞれ先端部と略平行に形成された折り曲げ線18d,18eとにより2段階に折り曲げられて嵌合孔に差し込まれる。
接続部19には、差込片18の両側となる位置に、梱包箱1として組み立て際に、蓋板16の舌部17を差し込むための係止溝となる孔部20a,20bが形成されている。
以上のように構成される紙板材2を折り曲げて、本実施の形態における梱包箱1を組み立てる工程を図3〜図5に基づき説明する。図3は、本実施の形態における梱包箱1の組み立ての様子を示す図であり、前面板、右側板11、左側板12、背面板15を立設した状態を示す図であり、図4は、本実施の形態における梱包箱1の組み立ての様子を示す図であり、蓋板16を閉じた状態を示す図、図5は、本実施の形態における梱包箱1の組み立ての様子を示す図である。
図2および図3に示すように、まず、右側板11と左側板12とを折り曲げて立設し、それぞれの板材の両端に連設されている補強部11a,11b,12a,12bを箱体内側へと折り曲げる。そして、内側前面板13および外側前面板14を、第1折り曲げ線19aで折り曲げ、補強部11aおよび補強部12aを挟んだ状態でさらに第2折り曲げ線19bで折り曲げた後、内側前面板13の係止片13aを固定孔10aに差し込む。これにより、2重板構造の前面板が形成される。最後に背面板15を折り曲げて立設することによって、製品や商品を収納するための箱体の開口が形成される。
このとき、図3に示すように、内側前面板13および外側前面板14に跨って形成された差込片18は、折り曲げ線18cから前方へと折り曲げることによって、前面板から前方へ突出可能な状態となっている。また、前面板の上端部には、接続部19に形成された孔部20a,20b、および、差込片18を内側前面板13および外側前面板14に跨って切り欠いたことにより、蓋板16の舌部17を差し込むための係止溝20が形成されている。
次に、図2および図4に示すように、右側板11および左側板12の蓋板支持部11c,12cを箱体の開口側に折り曲げ、この蓋板支持部11c,12cの上面に蓋板16を沿わせて箱体の開口を覆うように折り曲げる。そして、蓋板16の舌部17を折り曲げ線16b,16cで折り曲げて、舌部17を係止溝20に差し込む。すると、第2の切り欠き部17aの両端からそれぞれ両側に延伸する切り込み17b,17cが、途中で蓋板16側に略直角に折れ曲がって折り曲げ線16b,16cに当接する位置まで形成されていることにより、また、蓋板16の第1の切り欠き部16aと、舌部17の第2の切り欠き部17aとが対向する位置に形成されたことにより、前面板の差込片18を差し込むための嵌合孔22が生じることとなる。
次に、差込片18を嵌合孔22に差し込んで蓋板を係止する。差込片18は、図2および図5(a)に示すように、差込片18の基端部となる位置に先端部と略平行に形成された折り曲げ線18cと切り込み18bの両端からそれぞれ先端部と略平行に形成された折り曲げ線18d,18eとにより、断面く字状に折り曲げ可能となる。このように断面く字状に折り曲げることによって、差込片18のほぼ中央部に形成された切り込み18bによって爪部21は差込片18の先端部側と略垂直に立設した状態となり、スリット18aとの間に爪部21の幅の分だけ溝23が生じることとなる。
次に、差込片18の先端部を嵌合孔22に挿入し、爪部21が形成されている折り曲げ部付近を嵌合孔22側に押圧することにより、差込片18は完全に嵌合孔22に差し込まれる。このとき、図5(b)に示すように、爪部21は、蓋板16の第1の切り欠き部16aと対向する位置に配置され、前面板の辺端部から天面側に立設した状態となる。また、図5(c)に示すように、スリット18aは、舌部17の第2の切り欠き部17aと略垂直に対峙した状態となっている。なお、第2の切り欠き部17aが舌部17の先端側に向けて円弧状に湾曲していることにより、差込片18と第2の切り欠き部17aとの間には隙間が形成されている。
このように、舌部17を係止溝20に差し込み、さらに、差込片18を嵌合孔22に差し込むことにより、梱包箱1の蓋板16は完全に箱体の開口上端に係止されるので、輸送や運搬、保管などの際の振動や衝撃で梱包箱1が開いて、中に収容した商品等が飛び出すことを防止することができる。
次に、梱包箱1を開ける方法について図6に基づいて説明する。図6は、本実施の形態における梱包箱1を開ける様子を示す図である。
図6(a)に示すように、梱包箱1を開ける際には、まず、親指の指先を第1の切り欠き部16aにあてる。このとき、親指の腹の部分は、爪部21に当接し、爪先が差込片18のスリット18aの周縁部に当たった状態となっている。この状態で指先に力を加え、スリット18aを下側に押圧する。スリット18aの端部には、略垂直に形成された爪部21の幅だけの溝があり、また、差込片18のスリット18aの下方には、舌部17の第2の切り欠き部17aが対峙しており、差込片18と第2の切り欠き部17aとの間には隙間があることから、スリット18aの周縁部は、このスリット18aを境に分割され、第2の切り欠き部17a側に湾曲した状態となる(図6(b)参照)。そして、この状態でさらに手前側に力を加えることにより、差込片18は嵌合孔22から引き出される。このとき、スリット18aが湾曲した部分に爪先が引っ掛かり、さらに、指先の腹は、爪部21に当接しているので、手前側に力を加えても、指先が差込片18上を滑ることなく差込片18を引き出すことができる。
以上のように、本実施の形態における梱包箱1によれば、指先で蓋の係止を容易に解除して開けることができ、かつ、輸送や運搬、保管などの際の振動や衝撃では開きにくい梱包箱1とすることができる。
なお、本実施の形態においては、第2の切り欠き部17aは、舌部17の先端側に向けて円弧状に湾曲した形状となっているが、これに限らず、スリット18aが形成された部分の差込片18と舌部17との間に隙間を形成することが可能な形状であればどのような形状でもよく、V字状であっても階段状であってもよい。
また、本実施の形態においては、爪部21を形成するために、スリット18aの端部に直交して形成された切り込み18bが第2のスリットとしても機能したが、これに限らず、スリット18aの中心部分に交差する切り込みをさらに形成して、これを第2のスリットとすることもできる。これにより、差込片は、スリット同士の交差部分を中心にさらに湾曲しやすい状態となるので、より指先を引っ掛けやすくすることができ、差込片を嵌合孔からさらに容易に引き抜くことができる。
本発明の梱包箱は、指先で蓋の係止を容易に解除して開けることができ、かつ、輸送や運搬、保管などの際の振動や衝撃では開きにくい梱包箱として有用である。
本実施の形態における梱包箱の斜視図 本実施の形態における梱包箱の展開図 本実施の形態における梱包箱の組み立ての様子を示す図であり、前面板、右側板、左側板、背面板を立設した状態を示す図 本実施の形態における梱包箱の組み立ての様子を示す図であり、蓋板を閉じた状態を示す図 本実施の形態における梱包箱の組み立ての様子を示す図 本実施の形態における梱包箱を開ける様子を示す図 従来の梱包箱を示す斜視図
符号の説明
1 梱包箱
2 紙板材
10 底板
10a 固定孔
11 右側板
11a,11b,12a,12b 補強部
11c,12c 蓋板支持部
12 左側板
13 内側前面板
13a 係止片
14 外側前面板
15 背面板
16 蓋板
16a 第1の切り欠き部
16b,16c 折り曲げ線
17 舌部
17a 第2の切り欠き部
17b,17c 切り込み
18 差込片
18a スリット
18b 切り込み
18c,18d,18e 折り曲げ線
19 接続部
19a,19b 折り曲げ線
20 係止溝
20a,20b 孔部
21 爪部
22 嵌合孔
23 溝

Claims (3)

  1. 蓋板の辺端部に連設された舌部と、
    前記蓋板を閉じた際に前記舌部を差し込み可能な係止溝を有する側板と、
    前記側板の辺端部に連設され、前記蓋板と前記舌部とに跨って形成された嵌合孔に差し込まれる差込片とを備える梱包箱であって、
    前記嵌合孔は、前記蓋板側に形成された第1の切り欠き部と、前記舌部側に形成され、前記舌部の先端側に向けて凸状に切り欠かれた第2の切り欠き部とを備え、
    前記差込片は、前記嵌合孔に差し込まれて前記舌部側に押圧された際に、前記第2の切り欠き部側に湾曲するように、前記第2の切り欠き部に対峙する位置にスリットを有することを特徴とする梱包箱。
  2. 前記スリットには、該スリットに交差する第2のスリットが形成されたことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。
  3. 前記差込片は、前記側板との連設部分である基端部に、前記嵌合孔に差し込まれた際に天面側に立設する爪部を有することを特徴とする請求項1または2記載の梱包箱。
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