JP6564664B2 - カートン及びカートンブランク - Google Patents

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本発明は、ラップフィルムやクッキングシート、アルミホイル等のシートをロール状に巻回して収納するためのカートンと、該カートン用のカートンブランクに関する。
従来、ラップフィルムやクッキングシート、アルミホイル等のシートの包装形態としては、長尺のシートを巻回してロール状とし、箱形の本体と蓋体とが一体化されたカートンに収納して、所望の長さだけ引き出し、該カートンに取り付けられた切断刃で切断して用いる形態が一般的である。係るカートンは通常、1枚の厚紙や段ボールを折り曲げ、所定の箇所を接着剤等で固定することによって長尺の直方体に成形されている。
上記カートンにおいては、収納したロールからシートを引き出す際に、ロールが外へ飛び出してしまうおそれがあった。
特許文献1には、ロールを収納する本体の前面板の上縁に折返片を、該折返片の側縁に第1の折込片を、前面板の側縁に第2の折込片を、後面板の側縁に第3の折込片をそれぞれ設け、第1の折込片を前面板の左右の側縁よりも内側で折り曲げることにより、第2の折込片との間に空間を形成し、該空間によって第3の折込片を内側に配置することで、該第3の折込片によってロールの心材を保持し、ロールの脱落を防止したカートンが開示されている。
特開2009−132397号公報
特許文献1に開示されたカートンにおいて、ロールの飛び出し防止効果を高めるために、側面板の上縁に本体の内側に突出する差込片を設けた場合、第3の折込片によってロールを保持する作用が十分に得られない場合があった。
本発明の課題は、上記課題に鑑み、後面板の側縁に連なる第3の折込片によってロールを保持する作用と、側面板の上縁に連なる差込片によってロールの飛び出しを防止する作用とを、良好に得られるカートンを提供することにある。
本発明の第一は、長尺のシートを巻回したロールを収納する箱形の本体と、前記本体の開口を覆う蓋体とを備えたカートンであって、
前記本体の構成部材として、
底面板と、
前記底面板の外周より立ち上げられた前面板と左右の側面板と背面板と、
前記前面板の左右の側縁にそれぞれ連なると共に前記側縁において折り曲げられて前記側面板の内側に重ねられた前補助板と、
前記前面板の上縁に連なると共に前記上縁において内側に折り曲げられて前記前面板の内側に重ねられた折返板と、
前記折返板の上縁側の左右にそれぞれ連なる折込片であって、前記前面板の側縁よりも左右方向の内側に位置する第一の側縁において内側に折り曲げられることにより先端が前記前補助板に接して、前記前補助板及び前記前面板とで空間を形成した折込片と、
前記背面板の左右の側縁にそれぞれ連なると共に前記側縁において折り曲げられて前記本体の内側に位置し、前記ロールの端部を係止する係止部を有する後補助板と、を備え、
前記蓋体の構成部材として、前記背面板の上縁から傾動可能に連なり前記本体の開口を覆う上面板を有するカートンにおいて、
前記折返板の下縁側の左右にそれぞれ連なる貼着片であって、前記前面板の側縁に重なる前記折板の第二の側縁において折り曲げられて前記前補助板に重ねて固定された貼着片と、
前記左右の側面板の上縁にそれぞれ連なると共に前記上縁において折り曲げられて内側に突出し、前記体の開口を前記上面板で覆った状態で前記折込片及び前記前補助板と、前記上面板との間に差し込まれた差込片と、
を有することを特徴とする。
上記本発明のカートンにおいては、下記の構成を好ましい態様として含む。
前記後補助板の係止部が、前記ロールの端部の一部が緩挿される開口部であること。
前記後補助板の係止部が、前記ロールの中心の中空部に緩挿される突出片を有すること。
前記差込片が、前記側面板の前記上縁側から先端側に向かってテーパー状になっていること。
本発明の第二は、長尺のシートを巻回したロールを収納する箱形の本体と、前記本体の開口を覆う蓋体とを備えたカートン用のカートンブランクであって、
前記本体の構成部材として、
底面板と、
前記底面板の前縁、左右の側縁、後縁にそれぞれ連なり、前記前縁、側縁、後縁において折り曲げられて立ち上げられる前面板と側面板と背面板と、
前記前面板の左右の側縁にそれぞれ連なり、前記側縁において折り曲げることにより前記側面板の内側に重なる前補助板と、
前記前面板の前縁に連なり、前記前縁において折り曲げることにより前記前面板の内側に重なる折返板と、
前記折返板の後縁側の左右にそれぞれ連なる折込片であって、前記前面板の側縁よりも左右方向の内側に位置する第一の側縁において折り曲げることにより先端が前記前補助板に接して、前記前補助板及び前記前面板とで空間を形成する折込片と、
前記背面板の左右の側縁にそれぞれ連なり、前記側縁において折り曲げることにより前記本体の内側に位置し、前記ロールの端部を係止する係止部を有する後補助板と、を備え、
前記蓋体の構成部材として、前記背面板の後縁に連なり、前記後縁において折り曲げることにより傾動可能に前記体の開口を覆う上面板、
を有するカートンブランクにおいて、
前記折込片に隣接して前記折返板の左右に連なる貼着片であって、前記前面板の側縁の延長上に位置する第二の側縁において折り曲げることにより前記前補助板に重ねて固定される貼着片と、
前記底面より立ち上げた際に前記左右の側面板の上縁となる辺にそれぞれ連なると共に前記上縁となる辺において折り曲げることにより前記体の内側に突出し、前記体の開口を前記上面板で覆った状態で前記折込片と前記上面板との間、及び前記前補助板と前記上面板との間に差し込まれる差込片と、
を有し、
前記折込片と前記前補助板との間に、前記差込片を差し込むための間隙が形成されていることを特徴とする。
上記本発明第二のカートンブランクにおいては、下記の構成を好ましい態様として含む。
前記貼着片が、前記折込片よりも外側に突出し、前記折込片の先端側端辺に接して前記折込片の先端側に延設されていること。
前記貼着片と前記折込片とが、ニックによって互いに繋がっていること。
前記後補助板の係止部が、前記ロールの端部の一部が緩挿される開口部であること。
前記後補助板の係止部が、前記ロールの中心の中空部に緩挿される突出片を有すること。
前記差込片が、前記側面板の前記上縁側から先端側に向かってテーパー状になっていること。
本発明のカートンブランクにおいては、隣接する貼着片によって折込片が補強され、カートンに成形する際に、該折込片を所望の位置で折り曲げることができる。よって、後補助板が該折込片によって内側に良好に押圧され、後補助板によってロールの端部が良好に保持される。また、本発明のカートンにおいては、側面板の上縁に設けられた差込片が体の内側に突出し、ロールが抑えられる。よって、本発明のカートンにおいては、後補助片と差込片の両作用によって、ロールからシートを引き出す際に、ロールの飛び出しを良好に防止することができる。
本発明のカートンブランクの一実施形態を示す平面図である。 図1のカートンブランクを用いて成形したカートンを開封する様子を示した斜視図である。 図1のカートンブランクを用いて成形したカートンの開封し、蓋体を開けた状態を示す斜視図である。 (a)は図1のカートンブランクの一方の折込片及び貼着片とその周辺の部分拡大図であり、(b)は折込片と貼着片とをニックで接続した形態を示す部分拡大図である。 図1のカートンブランクを用いて成形したカートンの側面板周辺の構成を示す図であり、(a)は一方の側面板の内側を示す斜視図、(b)は体を上方から見た図である。 本発明のカートンブランクの他の実施形態を示す平面図である。 図6のカートンブランクの一方の折込片及び貼着片とその周辺の部分拡大図である。 従来のカートンブランクに対して、折込片の間に差込片を差し込むための間隙を設けた例を示す平面図である。
本発明者等は、従来のカートンにおいて、ロールの保持作用が得られにくくなる原因を詳細に調査した。その結果、次のようなことがわかった。
特許文献1に開示されたカートンにおいては、第1の折込片と第2の折込片とが互いに接していることにより、第2の折込片を折り曲げた際に第1の折込片もこれに追従して折れ曲がり、空間が形成される。係る構成において、側面板の上縁に本体の内側に突出する差込片を設けた場合、実際には図8に示すように、該差込片を差し込む間隙を設けるために、第1の折込片(91a)と第2の折込片(21a)との間に間隙93a,93bを形成する必要があった。
第1の折込片と第2の折込片との間に間隙を形成した場合、第1の折込片の強度が低下し、カートンブランクをカートンに成形する過程で、第1の折込片の先端側が、本来触れることのない想定外の部材に触れた場合に、該先端側が反ったり、所望の位置よりも外側で折れ曲がったりすることにより、第1の折込片が所望の位置において折れ曲がらず、後補助板を内側に配置する作用が得られなくなることがわかった。
本発明は、上記知見に基づき、達成した発明であり、側面板の上縁に差込片を、前面板の上縁に連なる折返板の側縁に折込片をそれぞれ設けた構成において、折込片に隣接して貼着片を設けることにより、折込片の所望の位置での折り曲げを確実に行って、ロールの飛び出し防止効果を高めたカートンである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、本発明は下記実施形態に限定されない。また、以下に参照する図面において、同じ符号は同様の構成要素を示す。本発明において「幅」方向及び「左右」方向とは、カートンに収納したロールの幅方向であり、図1における紙面上下方向を指す。また、「高さ」方向とは、カートンにおける高さ方向であり、「奥行き」方向とは、上記幅方向及びカートンの高さ方向に直行する方向である。さらに、図1のカートンブランクにおいて、折返板80側が「前」、開封板70側が「後」を指す。
本発明に係るカートン及び該カートン用のカートンブランクを図面を用いて詳細に説明する。
図1に、本発明のカートンブランクの一実施形態を、図2,図3に図1のカートンブランクを用いて成形したカートンを示す。また、図4(a)には、図1のカートンブランクの一方の折込片と貼着片、及びこれらの周辺部の拡大図を、図4(b)には、図4(a)の応用例を、図5には図1のカートンブランクを用いて成形したカートンの体の一方の側面板の内側の斜視図と側面板周辺の上面図とを示す。尚、図1,図4中の一点鎖線は山折り部を、破線は谷折り部を示す。また、図4,図5(a)においては、カートンブランク又はカートンの幅方向の一方の側のみを図示しているが、他方の側においても全く同じ構成である。さらに、便宜上、図5(a)においては差込片31a及び前面板20を、図5(b)においては差込片31aの図示をそれぞれ省略する。
本発明のカートンは、本体100と、蓋体200と、切断刃300とを備えており、本体100内にシート401の捲回ロール400を収納して包装体とする。
本発明のカートンは、図1に示すように、切断刃300以外は1枚のシート材からカートンブランクを切り出し、折り曲げて所定の箇所を接着剤等により固定することにより成形することができる。本発明のカートンブランクに用いられるシート材としては、通常、弾性、柔軟性を有する厚紙や段ボール紙であり、表面に適宜樹脂層をコーティングしたものなども好ましく用いられる。また、切断刃300は金属、樹脂、紙から別途形成され、蓋体200の所定の位置に取り付けられるが、特に近年は蓋体200から取り外さずに包装箱ごと廃棄できるように、紙製が好ましく用いられている。
本発明のカートンに収納されるシート401としては、主に食品、調理用のラップフィルムやアルミホイル、クッキングシートであるが、同様のシート状の包装材であれば特に用途は限定されない。これらシート401は長尺シートの形態で提供され、円筒形の芯材に巻き取って、或いは芯材を用いずに円筒形に巻き取ってロール400とし、本発明のカートンの本体100内に収納される。
図1に示すように、本発明のカートンブランクは、本体100の構成部材として、底面板10と、該底面板10の前縁12c、左右の側縁12a,12b、後縁12dにそれぞれ連なる前面板20と側面板30a,30bと背面板40とを備えている。これら前面板20と側面板30a,30bと背面板40は、底面板10の前縁12c、左右の側縁12a,12b、後縁12dを折り部として90°に折り曲げて底面板10より立ち上げることにより、箱形の本体100が形成される。
そして、本発明のカートンブランクは、前面板20の左右の側縁22a,22bにそれぞれ連なる前補助板21a,21bを備え、これら前補助板21a,21bは前面板20の側縁22a,22bを折り部として90°に折り曲げることにより、図5(b)に示すように、側面板30a,30bの内側に重なり、必要に応じて側面板30a,30bに接着剤等で固定される。
また、本発明のカートンブランクは、前面板20の前縁(カートンの体100において上縁)22cに連なる折返板80を備えており、該折返板80は、前面板20の前縁22cを折り部として折り曲げることにより、前面板20の内側に重なり、必要に応じて接着剤等で前面板20に固定される。
さらに、図1,図4(a)に示すように、折返板80の後縁(カートンの体100において上縁、前面板20の前縁22c)側の左右には、折込片91a,91bが連なっており、該折込片91a,91bを、前面板20の側縁22a,22bよりも左右方向の内側に位置する第一の側縁81a,81bを折り部として体100の内側に向けて折り曲げることにより、該折込片91a,91bの先端が前補助板21a,21bに接して、前補助板21a,21b及び前面板20との間で空間を形成する。
さらにまた、図1に示すように、背面板40の左右の側縁42a,42bには後補助板41a,41bが連なっており、該後補助板41a,41bは、背面板40の側縁42a,42bを折り部として90°折り曲げることにより、図5(a)、(b)に示すように、本体100の内側であって、側面板30a,30b、前補助板21a,21b、折込片91a,91bよりも内側に配置される。後補助板41a,41bは、ロール400の端部を係止するための係止部43a,43bを備えている。また、後補助板41a,41bは、必要に応じて背面板40の側縁42a,42b近傍において側面板30a,30bの内側に接着剤等で固定されるが、係止部43a,43b周辺部及び前面板20側は固定されない。
本発明のカートンにおいては、図5(a),(b)に示すように、折込片91a,9abが前補助板21a,21b及び前面板20との間で空間95a,95bを形成していることにより、最も内側に位置する後補助板41a,41bは、折込片91a,91bによってより内側、即ちロール400の端部に向けて押圧され、後補助板41a,41bに設けられた係止部43a,43bがロール400の端部を係止して、ロール400が後補助板41a,41bによって保持される。
本実施形態では、後補助板41a,41bに、係止部43a,43bとして開口部44a,44bと突出片45a,45bとを設けているため、開口部44a,44bにロール400の端部が緩挿され、さらに、ロール400の中心の中空部に突出片45a,45bが緩挿され、ロール400の端部が後補助板41a,41bに良好に保持される。
また、本実施形態では、係止部43a,43bとして、開口部44a,44bと突出片45a,45bとを設けた形態を示したが、本発明においてはこれらに限定されず、開口部のみ、突出片のみであってもかまわない。
そして、蓋体200の構成部材としては、図1に示すように、背面板40の後縁(カートンの体100における上縁)42cに連なる上面板50を備えている。上面板50は、背面板40の上縁42cにおいて折り曲げられ、傾動可能に体100の開口を覆う。本実施形態では、上面板50の後縁52に懸垂板60が連なっており、懸垂板60は、上面板50の後縁52において90°折り曲げることにより、蓋体200を閉じた際に前面板20の表側に重なる。本実施形態では、上面板50の左右に側縁53a,53bに連なる上補助板51a,51bを備え、懸垂板60の左右に側縁62a,62bに連なる懸垂補助板61a,61bを備えており、上補助板51a,51bを上面板50の側縁53a,53bを折り部として90°折り曲げ、懸垂補助板61a,61bを懸垂板60の側縁62a,62bを折り部として90°折り曲げ、懸垂補助板61aを上補助板51aに、懸垂補助板61bを上補助板51bにそれぞれ重ねて接着剤等により固定することで、蓋体200の形状を固定することができる。
蓋体200には、図2〜図4に示すようにシート401を切断するための切断刃300が取り付けられており、該切断刃300は、懸垂板60の後縁(カートンの蓋体200における下縁)60aから先端が突出するように懸垂板60の内側に取り付けられる。また、切断刃300は金属、樹脂、紙から別途形成され、所定の位置に取り付けられる。
本実施形態においては、図1に示すように、懸垂板60の後縁60aには切り離し容易な切断線71を介して開封板70が配置されており、該開封板70を本体100の前面板20に接着剤等によって貼付することで蓋体200を本体100に固定する。この時、懸垂板60の内側に取り付けられた切断刃300の先端は開封板70によって覆われ、開封時には図2に示すように、切断線71において開封板70を切り離すことによって蓋体200は開放可能となり、切断刃300の先端が露出してシート401の切断が可能となる。また、本例では、懸垂板60と開封板70との高さの合計H2と前面板20の高さH1とが等しく、カートンを成形した際に、開封板70の下縁が前面板20の下縁12cに一致する。
本発明のカートンブランクの特徴は、折込片91a,91bにそれぞれ隣接して、折返板80の左右に貼着片92a,92bを設けたことと、カートンにおいて側面板30a,30bの上縁となる辺(以下、上縁)32a,32bにそれぞれ連なる差込片31a,31bを設けたことと、折込片91a,91bと前補助板21a,21bとの間に、差込片31a,31bを差し込むための間隙93a,93bを形成したことにある。そして、貼着片92a,92bは、前面板20の側縁22a,22bの延長上に位置する第二の側縁82a,82bを折り部として折り曲げることにより、図5(a)、(b)に示すように、前補助板21,21bに重ねて接着剤等により固定される。また、差込片31a,31bはそれぞれ、側面板30a,30bの上縁32a,32bを折り部として90°折り曲げることにより、体100の内側に突出し、体100の開口を上面板50で覆った状態で折込片91a,91bと上面板50との間、及び、前補助板21a,21bと上面板50との間に差し込まれる。
差込片31a,31bは、図3に示すように、体100の開口部において内側に突出することで、ロール400の飛び出しを防止する。
差込片31a,31bを差し込むためには、体100の開口を上面板50で覆った状態で、折込片91a,91bと上面板50との間、及び、前補助板21a,21bと上面板50との間に、差込片31a,31bの厚さ以上の間隙が必要である。係る間隙が、図1のカートンブランクにおける間隙93a,93bであり、図4(a)に示すように、前面板20の前縁22cの延長上の仮想線22dを中心として、前補助板21aの端辺23aと、折込片91aの端辺94aとが、t1の距離離れているように形成される。そして、t1/2が差込片31a,31bの厚さ以上に形成されていればよい。
尚、差込片31a,31bは図1に示すように、差し込みが容易なように、側面板30a,30bの上縁32a,32b側から先端側に向かってテーパー状に形成されていることが好ましく、よって、間隙93a,93bは、少なくとも前補助板21a,21b及び折込片91,91bの先端側に設けていれば良い。図1の実施形態では、前補助板21a,21bについては、前面板20の側縁22a,22b側において、長さt2分だけ間隙93aが形成されていない。t2が長すぎると、差込片31a,31bが差し込みにくくなるため、側面板30a,30bの寸法が40mm×40mmの一般的なカートンにおいて、t2は5mm以下とすることが好ましい。
また、後補助板41a,41bについては、前述のように、折込片91a,91bによって前面板20側が内側に押圧されるため、差込片31a,31bの差し込みに影響を及ぼしにくいため、上面板50との間に間隙を設けなくてもかまわない。
本発明のカートンブランクにおいては、図1、図4(a)に示すように、折込片91a,91bに貼着片92a,92bが隣接している。よって、貼着片92a,92bと折込片91a,91bとが互いに接触する端辺同士の摩擦によって一体化しており、折込片91a,91bの先端が何らかの部材に接触した場合であってもその影響を受けにくく、折込片91a,91bの先端側が反ったり、折れ曲がるおそれがない。
これに対して、図8に示すように貼着片92a,92bがない場合、折込片91a,91bは先端が何らかの部材に接触することで先端が容易に反ったり、第一の側縁81aよりも外側で折れ曲がってしまう。その結果、図5(a)、(b)に示した空間95aを形成することができず、後補助板41aを内側に押圧することができなくなってしまう。
本発明において、折返板80の高さH3は、折込片91a,91bの作用が得られる範囲で、前面板20の高さH1より小さい。具体的には、側面板30a,30bが40mm×40mm、即ちH1が40mmの一般的なカートンである場合において、H3は15mm〜20mm程度である。また、折込片91a、91bの高さH4及び貼着片92a,92bの高さH5はそれぞれ7mm〜10mm程度が好ましく、互いに等しくても異なっていても良い。
また、折込片91a,91bが前補助板21a,21b及び前面板20とで図5(b)に示した空間95a,95bを形成する上で、第一の側縁81a,81bはt3=5mm〜10mmとなるように前面板20の側縁22a,22bよりも内側に位置していることが好ましい。また、適度な空間95aを形成する上で、折込片91a,91bの奥行きD3は、H1が40mmの一般的なカートンにおいて、15mm〜20mmであり、前補助板21a,21bの奥行きD2は16mm〜20mm程度である。本例では、貼着片92a,92bの先端が折込片91a,91bの先端と揃い、貼着片92a,92bの奥行きD4が、D3−t3に一致しているが、本発明では係る形態に限定されるものではない。貼着片92a,92bは、前補助板21a,21bに良好に固定する上で、貼着片92a,92bの奥行きD4が、前補助板21a,21bの奥行きD2以下となるように形成することが好ましい。
本発明においては、上記のように、貼着片92a,92bが折込片91a,91bに隣接することで、折込片91a,91bを補強しているが、図4(b)に示すように、貼着片92aと折込片91aとを長さが0.5mm〜2mm程度のニック91cで繋いでおくことにより、係る補強効果をより高く得ることができる。ニック91cは、カートンブランクからカートンを成形する際に容易に切断される。
図6は本発明のカートンブランクの他の実施形態を示す上面図である。本実施形態は、貼着片92a,92bを折込片91a,91bよりも幅方向において外側に突出させ、折込片91a,91bの先端側に延設した形態である。係る形態では、図6,図7に示すように、貼着片92a,92bの端辺が折込片91a,91bの先端側端辺にまで接触しているため、貼着片92a,92bと折込片91a,91bとの接触距離が長く、貼着片92a,92bによる折込片91a,91bの補強効果がより高く得られる。
尚、図6,図7に示した実施形態においても、図4(b)に示したように、貼着片92a,92bと折込片91a,91bとをニック91cでつなぐことでより高い補強効果が得られる。
また、図6,図7に示した実施形態では、折込片91a,91bについても、第一の側縁81a,81b側において、間隙93a,93bが設けられていない領域t2が存在するが、係るt2は図4(a)で示したt2と同様である。また、間隙93a,93bの幅t1や折込片91a,91bの奥行きD3、貼着片92a,92bの奥行きD4についても、図4(a)で示したt1,D3,D4と同様である。
本発明のカートンブランクをカートンに成形する手順は以下の通りである。
懸垂板60の後縁60aに切断刃300を取り付ける。
折返板80を前面板20の前縁22cにおいて折り曲げて前面板20に接着剤等で固定する。この時、折板80に連なる貼着片92a,92bも接着剤を介して前補助板21a,21bに固定する。
底面板10の前縁12c、後縁12dをそれぞれ折り曲げ部として前面板20,背面板40を折り曲げて底面板10より立ち上げ、さらに、背面板40から上面板50を、上面板50から懸垂板60をそれぞれ折り曲げ、開封板70を前面板20に接着剤等で固定する。
左右のいずれか一方の開口を閉じる。以下の記載では、便宜上、側面板3a側を先に閉じる手順を示す。
後補助板41aを背面板40の側縁42aを折り部として折り曲げ、次いで貼着片92aが固定された前補助板21aを前面板20の側縁22aを折り部として折り曲げる。貼着片92aは、側縁22aに重なる第二の側縁82aを折り部として折り曲げられる。この時、折込片91aは第一の側縁81aを折り部として折り曲げられる。
側面板30aを底面板10の側縁12aを折り部として折り曲げて底面板10より立ち上げ、差込片31aを側面板30aの上縁32aを折り部として折り曲げて前補助板21aと上面板50との間、及び折込片91aと上面板50との間に差し込む。
懸垂板60の側縁62aを折り部として懸垂補助板61aを折り曲げ、上補助板51aを上面板50の側縁53aを折り部として折り曲げ、懸垂補助板61aと上補助板51aとを接着剤で互いに固定する。この時点でカートンの左右の一方が閉じられ、他方が開口した状態となる。
他方の開口より、カートン内にロール400を収納する。閉じられた側では後補助板41aの係止部43aにロール400の一方の端部が係止される。
上記一方の開口を閉じる場合と同じ手順で他方の開口を閉じることにより、他方の後補助板41bの係止部43bにロール400の他方の端部が係止され、ロール400が本発明のカートンに収納された包装体が得られる。
10:底面板、12a,12b:底面板の側縁、12c:底面板の前縁、12d:底面板の後縁、20:前面板、21a,21b:前補助板、22a,22b:前面板の側縁、22c:前面板の前縁(上縁)、23a:前補助板の端辺、30a,30b:側面板、31a,31b:差込片、32a,32b:側面板の上縁、40:背面板、41a,41b:後補助板、42a,42b:背面板の側縁、42c:背面板の後縁(上縁)、43a,43b:係止部、44a,44b:開口部、45a,45b:突出片、50:上面板、51a,51b:上補助板、52:上面板の後縁、53a,53b:上面板の側縁、60:懸垂板、60a:懸垂板の後縁(下縁)、61a,61b:懸垂補助板、70:開封板、71:開封線、80:折返板、80a:折返板の前縁(下縁)、81a,81b:折返板の第一の側縁、82a,82b:折返板の第二の側縁、91a,91b:折込片、91c:ニック、92a,92b:貼着片、93a,93b:間隙、94a:折込片の端辺、95a,95b:空間、100:本体、200:蓋体、300:切断刃、400:ロール、401:シート

Claims (10)

  1. 長尺のシートを巻回したロールを収納する箱形の本体と、前記本体の開口を覆う蓋体とを備えたカートンであって、
    前記本体の構成部材として、
    底面板と、
    前記底面板の外周より立ち上げられた前面板と左右の側面板と背面板と、
    前記前面板の左右の側縁にそれぞれ連なると共に前記側縁において折り曲げられて前記側面板の内側に重ねられた前補助板と、
    前記前面板の上縁に連なると共に前記上縁において内側に折り曲げられて前記前面板の内側に重ねられた折返板と、
    前記折返板の上縁側の左右にそれぞれ連なる折込片であって、前記前面板の側縁よりも左右方向の内側に位置する第一の側縁において内側に折り曲げられることにより先端が前記前補助板に接して、前記前補助板及び前記前面板とで空間を形成した折込片と、
    前記背面板の左右の側縁にそれぞれ連なると共に前記側縁において折り曲げられて前記本体の内側に位置し、前記ロールの端部を係止する係止部を有する後補助板と、を備え、
    前記蓋体の構成部材として、前記背面板の上縁から傾動可能に連なり前記本体の開口を覆う上面板を有するカートンにおいて、
    前記折返板の下縁側の左右にそれぞれ連なる貼着片であって、前記前面板の側縁に重なる前記折板の第二の側縁において折り曲げられて前記前補助板に重ねて固定された貼着片と、
    前記左右の側面板の上縁にそれぞれ連なると共に前記上縁において折り曲げられて内側に突出し、前記体の開口を前記上面板で覆った状態で前記折込片及び前記前補助板と、前記上面板との間に差し込まれた差込片と、
    を有することを特徴とするカートン。
  2. 前記後補助板の係止部が、前記ロールの端部の一部が緩挿される開口部であることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
  3. 前記後補助板の係止部が、前記ロールの中心の中空部に緩挿される突出片を有することを特徴とする請求項2に記載のカートン。
  4. 前記差込片が、前記側面板の前記上縁側から先端側に向かってテーパー状になっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカートン。
  5. 長尺のシートを巻回したロールを収納する箱形の本体と、前記本体の開口を覆う蓋体とを備えたカートン用のカートンブランクであって、
    前記本体の構成部材として、
    底面板と、
    前記底面板の前縁、左右の側縁、後縁にそれぞれ連なり、前記前縁、側縁、後縁において折り曲げられて立ち上げられる前面板と側面板と背面板と、
    前記前面板の左右の側縁にそれぞれ連なり、前記側縁において折り曲げることにより前記側面板の内側に重なる前補助板と、
    前記前面板の前縁に連なり、前記前縁において折り曲げることにより前記前面板の内側に重なる折返板と、
    前記折返板の後縁側の左右にそれぞれ連なる折込片であって、前記前面板の側縁よりも左右方向の内側に位置する第一の側縁において折り曲げることにより先端が前記前補助板に接して、前記前補助板及び前記前面板とで空間を形成する折込片と、
    前記背面板の左右の側縁にそれぞれ連なり、前記側縁において折り曲げることにより前記本体の内側に位置し、前記ロールの端部を係止する係止部を有する後補助板と、を備え、
    前記蓋体の構成部材として、前記背面板の後縁に連なり、前記後縁において折り曲げることにより傾動可能に前記体の開口を覆う上面板、
    を有するカートンブランクにおいて、
    前記折込片に隣接して前記折返板の左右に連なる貼着片であって、前記前面板の側縁の延長上に位置する第二の側縁において折り曲げることにより前記前補助板に重ねて固定される貼着片と、
    前記底面より立ち上げた際に前記左右の側面板の上縁となる辺にそれぞれ連なると共に前記上縁となる辺において折り曲げることにより前記体の内側に突出し、前記体の開口を前記上面板で覆った状態で前記折込片と前記上面板との間、及び前記前補助板と前記上面板との間に差し込まれる差込片と、
    を有し、
    前記折込片と前記前補助板との間に、前記差込片を差し込むための間隙が形成されていることを特徴とするカートンブランク。
  6. 前記貼着片が、前記折込片よりも外側に突出し、前記折込片の先端側端辺に接して前記折込片の先端側に延設されていることを特徴とする請求項5に記載のカートンブランク。
  7. 前記貼着片と前記折込片とが、ニックによって互いに繋がっていることを特徴とする請求項5又は6に記載のカートンブランク。
  8. 前記後補助板の係止部が、前記ロールの端部の一部が緩挿される開口部であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載のカートンブランク。
  9. 前記後補助板の係止部が、前記ロールの中心の中空部に緩挿される突出片を有することを特徴とする請求項8に記載のカートンブランク。
  10. 前記差込片が、前記側面板の前記上縁側から先端側に向かってテーパー状になっていることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか一項に記載のカートンブランク。
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