JP3187460U - ブックスタンド兼輸送箱用シート及びブックスタンド兼輸送箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】書籍を取り出し易いブックスタンドとして使用できるブックスタンド兼輸送箱用シートを提供する。
【解決手段】一枚のシートからなり、方形の底板1と、底板の各側縁を基端として延設されている前板2、後板3及び一対の側板4a,4bと、一対の側板の後側の側縁を基端として延設され、組立状態で後板の内側に配置される一対の折り込み片5a,5bと、一対の側板の先端縁を基端として延設されている一対のフランジ6a,6bと、後板の先端縁を基端として延設され、組立状態でフランジの後部の外側を覆う天板7と、前板の先端縁を基端として延設され、組立状態で天板と突き合わされてフランジの前部の外側を覆う蓋板10と、前板の両側縁を基端として延設され、組立状態で側板の内側に配置される一対の差し込み片11a,11bとを備え、底板が、前板が延設する側縁を含む部分を前板と共に切除可能な切断容易線12を有する。
【選択図】図1
【解決手段】一枚のシートからなり、方形の底板1と、底板の各側縁を基端として延設されている前板2、後板3及び一対の側板4a,4bと、一対の側板の後側の側縁を基端として延設され、組立状態で後板の内側に配置される一対の折り込み片5a,5bと、一対の側板の先端縁を基端として延設されている一対のフランジ6a,6bと、後板の先端縁を基端として延設され、組立状態でフランジの後部の外側を覆う天板7と、前板の先端縁を基端として延設され、組立状態で天板と突き合わされてフランジの前部の外側を覆う蓋板10と、前板の両側縁を基端として延設され、組立状態で側板の内側に配置される一対の差し込み片11a,11bとを備え、底板が、前板が延設する側縁を含む部分を前板と共に切除可能な切断容易線12を有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、ブックスタンド兼輸送箱用シート及びブックスタンド兼輸送箱に関する。
カタログセット等の一組をなす複数冊の書籍は、書籍の背側が開放した一つの外箱にまとめて収容された状態で提供されることが多い。このような組をなす書籍の外箱は、ある程度の幅を有し、自立可能であるため、それらの書籍を立てた状態に保管又は陳列するためのブックスタンドとしても利用される。
また、書籍を郵送又は宅配する際には、輸送中の書籍を保護するために、段ボール箱等に収容して発送することが多い。しかしながら、そのような発送用の段ボール箱は、通常、輸送後に廃棄される。
そこで、このような輸送中に書籍を保護するための箱を、背面の上部及び天面が開放した本体と、本体の開放部を封止する蓋体とに分割して形成し、蓋体を取り外すことで、ブックスタンドとしても利用できるようにした簡易本箱型パッケージも提案されている(実用新案登録第3094872号公報参照)。
しかしながら、上記簡易本箱型パッケージは、書籍の背面が全体的に開放していないため、書籍を上方に持ち上げるようにして取り出す必要があり、各書籍の重量が大きい場合には取り出しが容易ではない。
上記不具合に鑑みて、本考案は、書籍を取り出し易いブックスタンドとして使用できるブックスタンド兼輸送箱用シート及びブックスタンド兼輸送箱を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた考案は、一枚のシートからなり、箱型に組立てられるブックスタンド兼輸送箱用シートであって、方形の底板と、上記底板の各側縁を基端として延設されている前板、後板及び一対の側板と、上記一対の側板の後側の側縁を基端として延設され、組立状態で上記後板の内側に配置される一対の折り込み片と、上記一対の側板の先端縁を基端として延設されている一対のフランジと、上記後板の先端縁を基端として延設され、組立状態で上記フランジの後部の外側を覆う天板と、上記前板の先端縁を基端として延設され、組立状態で上記天板と突き合わされて上記フランジの前部の外側を覆う蓋板と、上記前板の両側縁を基端として延設され、組立状態で上記側板の内側に配置される一対の差し込み片とを備え、上記底板が、上記前板が延設する側縁を含む部分を上記前板と共に切除可能な切断容易線を有するブックスタンド兼輸送箱用シートである。
当該ブックスタンド兼輸送箱用シートは、箱型に組み立てることで、内部に書籍を収容可能なブックスタンド兼輸送箱として用いることができる。このようなブックスタンド兼輸送箱は、書籍を梱包して傷つけずに輸送できる。加えて、このように書籍を梱包したブックスタンド兼輸送箱にあっては、切断容易線で底部の一部を前板と共に切除することで開封することができ、一方の側板を下にして立てて置くことにより、ブックスタンドとして使用できる。そして、上記ブックスタンド兼輸送箱にあっては、上述のように前板が切除されるため、この前板の存在していた部分から書籍を容易に取り出せる。また、ブックスタンド兼輸送箱用シートにあっては、上述のように前板とともに蓋板の一部も切除されるため、蓋板の存在していた部分から表出する書籍の部分を保持して、書籍を容易に取り出すことができる。
当該ブックスタンド兼輸送箱用シートは、上記フランジが、前記後部から前部よりも先端縁が延出する舌部を有し、上記天板の先端縁を基端として延設され、この天板からの延出長さが上記天板の上記後板からの延出長さと略等しく、組立状態で上記舌部の内側に折り返される折り返し板と、上記折り返し板の先端縁を基端として延設され、組立状態で上記折り込み片の前面に接面する内装板とをさらに備えるとよい。この構成によれば、組立状態において天板と折り返し板とがフランジの舌部を挟み込んで保持するので、接着剤や粘着テープを使用しなくても、ブックスタンドとしての形状を確実に維持できる。また、組立状態において内装板は底板及び折り込み片と重なるように配置されるため、この内装板によって後板が補強され、ブックスタンド兼輸送箱の形状を確実に維持できる。
当該ブックスタンド兼輸送箱用シートにおいて、上記一対の折り込み片が、組立状態で互いの先端縁が突き合わされるよう設けられ、一対の折り込み片の先端縁から延設されて、組立状態で互いに係合する一対の係合片をさらに備えるとよい。これらの係合片が互いに係合し、一対の折り込み片が一体的に接続されることで、ブックスタンド兼輸送箱の形状がより安定する。
当該ブックスタンド兼輸送箱用シートにおいて、上記差し込み片が、略半円形状又は略半楕円形であるとよい。この構成により、箱型に組立てる際に差し込み片を容易かつ確実に側板の内側に挿し込むことができる。
また、上記課題を解決するためになされた別の考案は、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立ててなるブックスタンド兼輸送箱である。上述のように、当該ブックスタンド兼輸送箱は、底板の前側の側縁近傍部分と共に前板を切除することにより、既述のように書籍を取り出し易いブックスタンドとして使用できる。
なお、本考案における底、前、後、側等の用語は、相対的な位置関係を示すために使用されるものであり、当該ブックスタンド兼輸送箱の搬送時や使用時等における絶対的な向きを限定するものではない。
本考案のブックスタンド兼輸送箱用シート及びブックスタンド兼輸送箱は、底板の前側の側縁近傍部分と共に前板、差し込み片及び蓋板を切除することにより、書籍を取り出し易いブックスタンドとして使用できる。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[ブックスタンド兼輸送箱用シート]
図1のブックスタンド兼輸送箱用シートは、一枚の段ボールシートからなる。図1の展開図において、太線は段ボールシートを切断したエッジを示し、細線は段ボールシートに型押しして形成した罫線(弱化線)を示す。このブックスタンド兼輸送箱用シートは、図2から図5に示すように箱状に組み立てることにより内部に書籍Dを平積み状態で収容する輸送箱Bの形態で使用できると共に、輸送箱Bの状態から一部分を切除することにより図6に示すように書籍Dを陳列するブックスタンドSの形態でも使用できるブックスタンド兼輸送箱を構成する。なお、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートの大きさは、特に限定されるものではなく、収容する書籍の大きさにあわせて適宜設計変更可能であるが、例えば横幅(左右方向の長さ)が約25mm、奥行(前後方向の長さ)が約18mm、高さ(上下方向の長さ)が約14mmとすることができる。
図1のブックスタンド兼輸送箱用シートは、一枚の段ボールシートからなる。図1の展開図において、太線は段ボールシートを切断したエッジを示し、細線は段ボールシートに型押しして形成した罫線(弱化線)を示す。このブックスタンド兼輸送箱用シートは、図2から図5に示すように箱状に組み立てることにより内部に書籍Dを平積み状態で収容する輸送箱Bの形態で使用できると共に、輸送箱Bの状態から一部分を切除することにより図6に示すように書籍Dを陳列するブックスタンドSの形態でも使用できるブックスタンド兼輸送箱を構成する。なお、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートの大きさは、特に限定されるものではなく、収容する書籍の大きさにあわせて適宜設計変更可能であるが、例えば横幅(左右方向の長さ)が約25mm、奥行(前後方向の長さ)が約18mm、高さ(上下方向の長さ)が約14mmとすることができる。
当該ブックスタンド兼輸送箱用シートは、
長方形の底板1と、
この底板1の各側縁を基端として延設された前板2、後板3及び一対の側板4a,4bと、
一対の側板4a,4bの後側の側縁を基端として延設され、組み立て状態で図2に示すように後板3の内側に配置される一対の折り込み片5a,5bと、
一対の折り込み片5a,5bの先端縁から延設されて、組立状態で互いに係合する一対の係合片14a,14bと、
一対の側板4a,4bの先端縁を基端として延設された一対のフランジ6a,6bと、
後板3の先端縁を基端として延設され、組み立て状態で図3に示すようにフランジ6a,6bの後部の外側を覆う天板7と、天板7の先端縁を基端として延設され、天板7からの延出長さが天板7の後板3からの延出長さと略等しく、組み立て状態で天板7の内側に折り返される折り返し板8と、
この折り返し板8の先端縁を基端として延設され、組み立て状態で図4に示すように折り込み片5a,5bの前面に接面する内装板9と、
前板2の先端縁を基端として延設され、天板7と突き合わされるようにしてフランジ6a,6bの前部の外側を覆う蓋板10と、
前板2の両側縁を基端として延設され、図5に示すように側板4a,4bの内側に配置される一対の差し込み片11a,11bと
を備えている。
長方形の底板1と、
この底板1の各側縁を基端として延設された前板2、後板3及び一対の側板4a,4bと、
一対の側板4a,4bの後側の側縁を基端として延設され、組み立て状態で図2に示すように後板3の内側に配置される一対の折り込み片5a,5bと、
一対の折り込み片5a,5bの先端縁から延設されて、組立状態で互いに係合する一対の係合片14a,14bと、
一対の側板4a,4bの先端縁を基端として延設された一対のフランジ6a,6bと、
後板3の先端縁を基端として延設され、組み立て状態で図3に示すようにフランジ6a,6bの後部の外側を覆う天板7と、天板7の先端縁を基端として延設され、天板7からの延出長さが天板7の後板3からの延出長さと略等しく、組み立て状態で天板7の内側に折り返される折り返し板8と、
この折り返し板8の先端縁を基端として延設され、組み立て状態で図4に示すように折り込み片5a,5bの前面に接面する内装板9と、
前板2の先端縁を基端として延設され、天板7と突き合わされるようにしてフランジ6a,6bの前部の外側を覆う蓋板10と、
前板2の両側縁を基端として延設され、図5に示すように側板4a,4bの内側に配置される一対の差し込み片11a,11bと
を備えている。
このブックスタンド兼輸送箱用シートにおいて、段ボールシートの中芯の稜線は、前後方向(側板4a,4bの基端縁と平行)に伸びるよう配向されている。
<底板>
底板1は、その前側の側縁(前板2の基端縁)を含む部分を前板2、蓋板10及び差し込み片11a,11bと共に切除可能な切断容易線12を有する。より詳しくは、図1の切断容易線12は、中央部が底板1の前側の側縁と平行かつ所定間隔離間し、両端近傍で底板1の前側の側縁側に傾斜し、両端が前側の側縁に合致する形状に構成されている。切断容易線12の中央部と底板1の前側の側縁との間隔は特に限定されるものではないが、この間隔の下限としては、5mmが好ましく、10mmがより好ましく、15mmがさらに好ましい。一方、切断容易線12の中央部と底板1の前側の側縁との間隔の上限としては、100mmが好ましく、50mmがより好ましく、30mmがさらに好ましい。切断容易線12の中央部と底板1の前側の側縁とがこのような範囲をとることで、図6に示すように切断容易線12に沿って底板1を切断し、前板2、差し込み片11a,11b及び蓋板10と共に底板1の前側の側縁近傍部分を切除したときに、収容している書籍Dの背近傍の表裏両側に指を配置して把持することが可能となる。なお、切断容易線12は、ミシン目状に断続的に形成された多数の切り込みからなる。
底板1は、その前側の側縁(前板2の基端縁)を含む部分を前板2、蓋板10及び差し込み片11a,11bと共に切除可能な切断容易線12を有する。より詳しくは、図1の切断容易線12は、中央部が底板1の前側の側縁と平行かつ所定間隔離間し、両端近傍で底板1の前側の側縁側に傾斜し、両端が前側の側縁に合致する形状に構成されている。切断容易線12の中央部と底板1の前側の側縁との間隔は特に限定されるものではないが、この間隔の下限としては、5mmが好ましく、10mmがより好ましく、15mmがさらに好ましい。一方、切断容易線12の中央部と底板1の前側の側縁との間隔の上限としては、100mmが好ましく、50mmがより好ましく、30mmがさらに好ましい。切断容易線12の中央部と底板1の前側の側縁とがこのような範囲をとることで、図6に示すように切断容易線12に沿って底板1を切断し、前板2、差し込み片11a,11b及び蓋板10と共に底板1の前側の側縁近傍部分を切除したときに、収容している書籍Dの背近傍の表裏両側に指を配置して把持することが可能となる。なお、切断容易線12は、ミシン目状に断続的に形成された多数の切り込みからなる。
<前板>
前板2は、上述のように底板1の前側の側縁から延設される長方形状の部分から構成される。この前板2は、組立状態において底板1に対して垂直に折り曲げられる。この前板2は、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立てた当該ブックスタンド兼輸送箱を輸送箱Bとして使用する際、図4及び図5に示すように、その基端縁(底板1の前側の側縁)を中心に蓋板10と共に回動して、輸送箱Bに収容された書籍Dの背と当接する部分である。
前板2は、上述のように底板1の前側の側縁から延設される長方形状の部分から構成される。この前板2は、組立状態において底板1に対して垂直に折り曲げられる。この前板2は、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立てた当該ブックスタンド兼輸送箱を輸送箱Bとして使用する際、図4及び図5に示すように、その基端縁(底板1の前側の側縁)を中心に蓋板10と共に回動して、輸送箱Bに収容された書籍Dの背と当接する部分である。
<後板>
後板3は、上述のように底板1の後側の側縁から延設される長方形状の部分から構成される。この後板3は、組立状態において底板1に対して垂直に折り曲げられる。この後板3は、上記前板2と同形状を有し、組立状態において前板2と対向する。この後板3は、当該ブックスタンド兼輸送箱BをブックスタンドSとして使用する際に、このブックスタンドSの背面を構成する。
後板3は、上述のように底板1の後側の側縁から延設される長方形状の部分から構成される。この後板3は、組立状態において底板1に対して垂直に折り曲げられる。この後板3は、上記前板2と同形状を有し、組立状態において前板2と対向する。この後板3は、当該ブックスタンド兼輸送箱BをブックスタンドSとして使用する際に、このブックスタンドSの背面を構成する。
<側板>
側板4a,4bは、上述のように底板1の両側の側縁から延設される略長方形状の部分から構成される。この側板4a,4bは、組立状態において底板1、前板2及び後板3に対して垂直に折り曲げられる。一対の側板4a,4bは、同一形状を有し、組立状態において互いに対向する。また、側板4a,4bは、前板2及び後板3と略同一の高さ(図1の紙面上横方向の長さ)を有し、組立状態において側板4a,4b、前板2及び後板3との先端縁(上縁)の高さ方向の位置が略同一となる。この側板4a,4bは、上述のようにブックスタンドSとして使用する際に、このブックスタンドSの天板及び地板を構成する。なお、側板4a,4bの天地は、収容した書籍Dの天地に合わせて定められる。
側板4a,4bは、上述のように底板1の両側の側縁から延設される略長方形状の部分から構成される。この側板4a,4bは、組立状態において底板1、前板2及び後板3に対して垂直に折り曲げられる。一対の側板4a,4bは、同一形状を有し、組立状態において互いに対向する。また、側板4a,4bは、前板2及び後板3と略同一の高さ(図1の紙面上横方向の長さ)を有し、組立状態において側板4a,4b、前板2及び後板3との先端縁(上縁)の高さ方向の位置が略同一となる。この側板4a,4bは、上述のようにブックスタンドSとして使用する際に、このブックスタンドSの天板及び地板を構成する。なお、側板4a,4bの天地は、収容した書籍Dの天地に合わせて定められる。
側板4a,4bの前側の側縁の略中央には、略半円状の切り欠き13a,13bが形成されている。この切り欠き13a,13bによって、ブックスタンドSに収容した書籍Dを引き出す際、書籍Dの背の上端に指をかけることができる。また、この切り欠き13a,13bによって、輸送箱Bに書籍Dを収容して封函する際に、側板4a,4bと書籍Dとの間に差し込み片11a,11bを差し込みやすい。
切り欠き13a,13bの幅の下限としては、指をかけられるようにするために、20mmが好ましく、25mmがより好ましい。一方、切り欠き13a,13bの幅の上限としては、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立てた輸送箱B及びブックスタンドSの強度を損なわないよう40mmが好ましく、35mmがより好ましい。
<折り込み片>
折り込み片5a,5bは、上述のように側板4a,4bの後側の側縁から延設される略長方形状の部分から構成される。この折り込み片5a,5bは、組立状態において側板4a,4bに対して垂直に折り曲げられることで後板3の前面に接面される。各折り込み片5a,5bは、後板3の幅(後板3の基端縁の長さ)の1/2の長さ延設され、組立状態で互いの先端縁が突き合わされるよう設けられている。
折り込み片5a,5bは、上述のように側板4a,4bの後側の側縁から延設される略長方形状の部分から構成される。この折り込み片5a,5bは、組立状態において側板4a,4bに対して垂直に折り曲げられることで後板3の前面に接面される。各折り込み片5a,5bは、後板3の幅(後板3の基端縁の長さ)の1/2の長さ延設され、組立状態で互いの先端縁が突き合わされるよう設けられている。
また、各折り込み片5a,5bには、先端縁と後板3側(展開図状態)の側縁との角に、凹状の円弧をなすように切り欠き16a,16bが形成されている。これらの切り欠き16a,16bは、後述するように係合片14a,14b同士を係合させた状態で、1つの略半円形の切り欠きを構成する。また、切り欠き16a,16bが構成する略半円形の切り欠きの幅(直径)の上限及び下限は、上記側板4a,4bの切り欠き13a,13bの幅の上限及び下限と同様である。
<係合片>
係合片14a,14bは、上述するように折り込み片5a,5bの先端縁から延設された略長方形状の部分から構成される。この係合片14a,14bは、組立状態において互いに係合され後板3の前面に接面される。なお、係合片14a,14bは、組立状態における上下方向(以下、単に上下方向ということがある)の上側に配設されている。一方の係合片14aと一方の折り込み片5aとは、上下方向略中央で接続され、この接続部分よりも上側で係合片14aと折り込み片5との間に係合部としてのスリット15aが形成されている。他方の係合片14bと他方の折り込み片5bとは、上下方向上部で接続され、この接続部分よりも中央側で係合辺14bと折り込み片5bとの間に係合部としてのスリット15bが形成されている。このため、これらのスリット15aとスリット15bとが互いに嵌合することで、図2に示すように、後板3の内側において一対の折り込み片5a,5bとが一体的に接続され、側板4a,4bの底板1に対する直立状態が維持される。
係合片14a,14bは、上述するように折り込み片5a,5bの先端縁から延設された略長方形状の部分から構成される。この係合片14a,14bは、組立状態において互いに係合され後板3の前面に接面される。なお、係合片14a,14bは、組立状態における上下方向(以下、単に上下方向ということがある)の上側に配設されている。一方の係合片14aと一方の折り込み片5aとは、上下方向略中央で接続され、この接続部分よりも上側で係合片14aと折り込み片5との間に係合部としてのスリット15aが形成されている。他方の係合片14bと他方の折り込み片5bとは、上下方向上部で接続され、この接続部分よりも中央側で係合辺14bと折り込み片5bとの間に係合部としてのスリット15bが形成されている。このため、これらのスリット15aとスリット15bとが互いに嵌合することで、図2に示すように、後板3の内側において一対の折り込み片5a,5bとが一体的に接続され、側板4a,4bの底板1に対する直立状態が維持される。
<フランジ>
フランジ6a,6bは、組立状態において側板4a,4bに対して垂直に折り曲げられ、天板7及び蓋板10に当接し、側板4a,4bと天板7及び蓋板10との隙間を封止する。このフランジ6a,6bは、組立状態において天板7に当接する後部と、蓋板10に当接する前部とを有している。なお、このフランジ6a,6bの前部は、組立状態において、折り返し片8とも当接、つまり天板7と折り返し片8とによって挟持された状態となる。
フランジ6a,6bは、組立状態において側板4a,4bに対して垂直に折り曲げられ、天板7及び蓋板10に当接し、側板4a,4bと天板7及び蓋板10との隙間を封止する。このフランジ6a,6bは、組立状態において天板7に当接する後部と、蓋板10に当接する前部とを有している。なお、このフランジ6a,6bの前部は、組立状態において、折り返し片8とも当接、つまり天板7と折り返し片8とによって挟持された状態となる。
上記フランジ6a,6bの前部と後部とは、奥行方向(図1の紙面上の上下方向)の長さが略同一に設けられている。なお、フランジ6a,6bの前部に対する後部の奥行方向の長さの比は特に限定されないが、この比の下限として0.4が好ましく、0.7がより好ましい。一方、上記比の上限としては、3が好ましく、1.5がより好ましい。上記比が上記下限未満であると、天板7及び折り返し片8の奥行方向の長さが短くなり過ぎ、ブックスタンドとして使用する際の強度(天地方向の強度)が欠けるおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、天板7及び折り返し片8が長くなり過ぎ、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを製造するのに必要な段ボールシートの面積が広くなり過ぎるおそれがある。
また、上記フランジ6a,6bは、上記後部から前部よりも先端縁が延出する舌部17a,17bを有している。つまり、フランジ6a,6bは、先端縁が図1に示すように階段状に設けられている。
ここで、上記フランジ6a,6bの幅(基端縁から先端縁までの長さ)は特に限定されないが、各フランジ6a,6bの前部における幅の下限としては、底板2の幅(組立状態の一対の側板4a,4b間の間隔)の0.05倍が好ましく、0.1倍がより好ましい。一方、各フランジ6a,6bの前部における幅の上限としては、底板2の幅の0.3倍が好ましく、0.2倍がより好ましい。各フランジ6a,6bの前部における幅が上記下限未満であると、フランジ6a,6bと蓋板10との隙間を封止するという機能が十分に奏することができないおそれがある。逆に、各フランジ6a,6bの後部における幅が上記上限を超えると、組立状態において一対のフランジ6a,6bの先端縁が近接し過ぎ、折り返し片8の幅を十分にとれず、折り返し片8の強度にかけるおそれがある。
また、各フランジ6a,6bの後部における幅の下限としては、底板1の幅の0.1倍が好ましく、0.2倍がより好ましい。一方、各フランジ6a,6bの後部における幅の上限としては、底板1の幅の0.45倍が好ましく、0.35倍がより好ましい。各フランジ6a,6bの後部における幅が上記下限未満であると、フランジ6a,6bの前部の幅との差が小さくなり過ぎ、天板7と折り返し片8とによる舌片17a,17bの挟持が不十分となるおそれがある。逆に、各フランジ6a,6bの後部における幅が上記上限を超えると、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを製造するに必要な段ボールシートの面積が広くなり過ぎるおそれがある。
また、各フランジ6a,6bの先端縁の段差(前部における幅と後部における幅との差)の下限としては、2cmが好ましく、3cmがより好ましい。一方、上記先端縁の段差の上限としては、10cmが好ましく、5cmがより好ましい。上記先端縁の段差が上記下限未満であると、天板7と折り返し片8とによる舌片17a,17bの挟持が不十分となるおそれがある。逆に、上記先端縁の段差が上記上限を超えると、後部の幅が長くなり過ぎ、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを製造するに必要な段ボールシートの面積が広くなり過ぎるおそれがある。
<天板>
天板7は、上述のように後板3の前端縁から延設される長方形状の部分から構成される。この天板7は、組立状態において後板3に対して垂直に折り曲げられ、フランジ6a,6bの後部に当接し、輸送箱Bの上部開口の後側を封止する。この天板7の延出長さ(奥行方向の長さ)は、上記フランジ6a,6bの後部の奥行方向の長さと略同一に設けられている。つまり、天板7は、底板1と同一幅かつ奥行方向の半分の長さの長方形状に設けられている。なお、この天板7は、書籍Dの収容に先立って当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを箱状に組み立てるために、フランジ6a,6bの外側に当接する状態で固定される。また、天板7は、ブックスタンドSの一方の側壁となるため、ブックスタンドSの強度に影響する。
天板7は、上述のように後板3の前端縁から延設される長方形状の部分から構成される。この天板7は、組立状態において後板3に対して垂直に折り曲げられ、フランジ6a,6bの後部に当接し、輸送箱Bの上部開口の後側を封止する。この天板7の延出長さ(奥行方向の長さ)は、上記フランジ6a,6bの後部の奥行方向の長さと略同一に設けられている。つまり、天板7は、底板1と同一幅かつ奥行方向の半分の長さの長方形状に設けられている。なお、この天板7は、書籍Dの収容に先立って当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを箱状に組み立てるために、フランジ6a,6bの外側に当接する状態で固定される。また、天板7は、ブックスタンドSの一方の側壁となるため、ブックスタンドSの強度に影響する。
<折り返し板>
折り返し板8は、上述のように天板7の先端縁から天板7の先端縁よりも幅狭で延設される長方形状の部分から構成される。この折り返し板8は、上記天板7の先端縁の幅方向中央から延設されており、この折り返し板8の幅は、組立状態における一対のフランジ6a,6bの前部の先端縁間の距離と等しい、又は小さく設けられる。なお、折り返し板8の幅が組立状態における一対のフランジ6a,6bの前部の先端縁間の距離と等しいことで、折り返し片8の両側縁とフランジ6a,6bの前部の先端縁とが当接するので、ブックスタンドとして使用する際に天地方向の強度の向上が図られる。また、折り返し片8の延出長さ(奥行方向の長さ)は天板7と略同一である。そして、組立状態において折り返し板8は、天板7の内側に折り返されて、天板7との間にフランジ6a,6bの舌部17a,17bを挟持する。つまり、この折り返し板8は、図3に示すように、フランジ6a,6bの前部の間を通過して天板7の内側に折り返される。なお、天板7及び折り返し板8の奥行方向の長さが側板4a,4bの先端縁の長さの1/2より大きければ、図示するように内装板9の幅がフランジ6a,6bの前部の間隔よりも大きくても、内装板9がフランジ6a,6bに干渉しない。
折り返し板8は、上述のように天板7の先端縁から天板7の先端縁よりも幅狭で延設される長方形状の部分から構成される。この折り返し板8は、上記天板7の先端縁の幅方向中央から延設されており、この折り返し板8の幅は、組立状態における一対のフランジ6a,6bの前部の先端縁間の距離と等しい、又は小さく設けられる。なお、折り返し板8の幅が組立状態における一対のフランジ6a,6bの前部の先端縁間の距離と等しいことで、折り返し片8の両側縁とフランジ6a,6bの前部の先端縁とが当接するので、ブックスタンドとして使用する際に天地方向の強度の向上が図られる。また、折り返し片8の延出長さ(奥行方向の長さ)は天板7と略同一である。そして、組立状態において折り返し板8は、天板7の内側に折り返されて、天板7との間にフランジ6a,6bの舌部17a,17bを挟持する。つまり、この折り返し板8は、図3に示すように、フランジ6a,6bの前部の間を通過して天板7の内側に折り返される。なお、天板7及び折り返し板8の奥行方向の長さが側板4a,4bの先端縁の長さの1/2より大きければ、図示するように内装板9の幅がフランジ6a,6bの前部の間隔よりも大きくても、内装板9がフランジ6a,6bに干渉しない。
<内装板>
内装板9は、上述のように折り返し板8の先端縁から延設される略長方形状の部分から構成される。この内装板9は、後板3と略同じ大きさを有しており、組立状態において折り返し板8に対し垂直に折り曲げられ、そのエッジが底板1、側板4a,4b及びフランジ6a,6bの後端内側に当接することにより、それらの間の角度を直角に保持する。この内装板9は、中央に基端縁と平行な弱化線18が形成されている。このため、その延出長さが底板1とフランジ6a,6bとの間の間隔と略同一又は若干大きくても、弱化線18で僅かに屈曲して、底板1及びフランジ6a,6bの後端縁に沿うように容易に挿入できる。また、内装板9において段ボールシートの中芯の稜線の向きがその延出方向と同じであるため、側板4a,4bに当接する側端縁近傍の中芯の山が完全でない範囲は潰れやすい。よって、内装板9は、その幅が側板4a,4bの間隔よりも僅かに大きくても、側端縁近傍を潰すようにして、側板4a,4bの後端縁に沿うように挿入できる。このようにして挿入した内装板9は、底板1とフランジ6a,6bとの間に嵌合して係止されるため、折り返し板8によるフランジ6a,6bの舌部17a,17bの保持を維持する。さらに、内装板9が弱化線18で僅かに屈曲することで、ブックスタンドSの縦方向の強度を高められる。
内装板9は、上述のように折り返し板8の先端縁から延設される略長方形状の部分から構成される。この内装板9は、後板3と略同じ大きさを有しており、組立状態において折り返し板8に対し垂直に折り曲げられ、そのエッジが底板1、側板4a,4b及びフランジ6a,6bの後端内側に当接することにより、それらの間の角度を直角に保持する。この内装板9は、中央に基端縁と平行な弱化線18が形成されている。このため、その延出長さが底板1とフランジ6a,6bとの間の間隔と略同一又は若干大きくても、弱化線18で僅かに屈曲して、底板1及びフランジ6a,6bの後端縁に沿うように容易に挿入できる。また、内装板9において段ボールシートの中芯の稜線の向きがその延出方向と同じであるため、側板4a,4bに当接する側端縁近傍の中芯の山が完全でない範囲は潰れやすい。よって、内装板9は、その幅が側板4a,4bの間隔よりも僅かに大きくても、側端縁近傍を潰すようにして、側板4a,4bの後端縁に沿うように挿入できる。このようにして挿入した内装板9は、底板1とフランジ6a,6bとの間に嵌合して係止されるため、折り返し板8によるフランジ6a,6bの舌部17a,17bの保持を維持する。さらに、内装板9が弱化線18で僅かに屈曲することで、ブックスタンドSの縦方向の強度を高められる。
また、内装板9は、先端縁の中央部に略半円形の切り欠き19が設けられている。この切り欠き19は、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立てたときに折り込み片5a,5bの切り欠き16a,16bと略重なるように形成されている。このため、内装板9の切り欠き19に指をかけて内装板9を前側に引き出すことにより、輸送箱B又はブックスタンドSを展開してシート状に戻すことができる。
<蓋板>
蓋板10は、上述のように前板2の先端縁から延設される長方形状の部分から構成される。蓋板10は、組立状態において前板2に対し垂直に折り曲げられることでフランジ6a,6bの外側に当接して、輸送箱Bの開口を封止する。この蓋板10の延出長さ(奥行方向の長さ)は、上記フランジ6a,6bの前部の奥行方向の長さと略同一に設けられている。つまり、蓋板10は、底板1と同一幅かつ奥行方向の半分の長さの長方形状に設けられ、このため組立状態において蓋板10の先端縁は天板7の先端縁と突き合わされる。この蓋体10は、当該ブックスタンド兼輸送箱を輸送箱Bとして使用する場合、輸送箱Bは、例えば、天板7と蓋板10とに跨るように粘着テープ(不図示)を貼着することにより封止される。この蓋板10が前板2と共に切除されることにより、ブックスタンドSとして使用する際に、蓋板10が存在していた書籍Dの表紙を確認できると共に、書籍Dを把持して容易に取り出すことができる。
蓋板10は、上述のように前板2の先端縁から延設される長方形状の部分から構成される。蓋板10は、組立状態において前板2に対し垂直に折り曲げられることでフランジ6a,6bの外側に当接して、輸送箱Bの開口を封止する。この蓋板10の延出長さ(奥行方向の長さ)は、上記フランジ6a,6bの前部の奥行方向の長さと略同一に設けられている。つまり、蓋板10は、底板1と同一幅かつ奥行方向の半分の長さの長方形状に設けられ、このため組立状態において蓋板10の先端縁は天板7の先端縁と突き合わされる。この蓋体10は、当該ブックスタンド兼輸送箱を輸送箱Bとして使用する場合、輸送箱Bは、例えば、天板7と蓋板10とに跨るように粘着テープ(不図示)を貼着することにより封止される。この蓋板10が前板2と共に切除されることにより、ブックスタンドSとして使用する際に、蓋板10が存在していた書籍Dの表紙を確認できると共に、書籍Dを把持して容易に取り出すことができる。
<差し込み片>
差し込み片11a,11bは、上述のように前板2の側縁から延設された略半円状の部分から構成される。この差し込み片11a,11bは、組立状態において前板2に対し垂直に折り曲げられ、側板4a,4bの内側に当接し、前板2と側板4a,4bとの隙間を封止する。また、差し込み片11a,11bは、前板2の強度を高めると共に、側板4a,4bの前側部分を補強する。
差し込み片11a,11bは、上述のように前板2の側縁から延設された略半円状の部分から構成される。この差し込み片11a,11bは、組立状態において前板2に対し垂直に折り曲げられ、側板4a,4bの内側に当接し、前板2と側板4a,4bとの隙間を封止する。また、差し込み片11a,11bは、前板2の強度を高めると共に、側板4a,4bの前側部分を補強する。
当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立てる場合、上述のように先に側板4a,4b及び後板3を底板1に対して折り立てて、フランジ6a,6bの舌部17a,17bを天板7と折り返し板8とで挟み込んで係止する。従って、差し込み片11a,11bは、その後に、図5に示すように、前板2と共に回動してフランジ6a,6bの内側に挿入されなければならない。また、梱包時とは逆に、輸送箱Bを開封する際には、差し込み片11a,11bを回動させるようにして引き抜き可能とすることが望ましい。このため、差し込み片11a,11bは、蓋板10側の側縁と先端縁とが弧を描くように接続されている。
また、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立てて輸送箱Bとして使用された後の当該ブックスタンド兼輸送箱を開封して、ブックスタンドSの形態とする際、先ず、底板1の切断容易線12を破断してから、前板2を蓋板10の基端縁を中心に回動させることも想定される。したがって、このような方法によっても、差し込み片11a,11bを側板4a,4bの内側から引き抜けるようにすることが望ましい。このため、差し込み片11a,11bは、底板1側の側縁と先端縁とが弧を描くように接続されている。この結果、差し込み片11a,11bは、略半円形又は略半楕円形に形成されている。
<利点>
当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立ててなる当該ブックスタンド兼輸送箱は、上述のように、書籍Dを収容する輸送箱Bとしても、書籍Dを立てて陳列するブックスタンドSとしても使用できる。当該ブックスタンド兼輸送箱は、ブックスタンドSとして使用される際には、前板2だけでなく底板1の前縁近傍部及び蓋板10が切除されるので、書籍Dを把持して引き出しやすい。また、側板4a,4bに設けた切り欠き13a,13bも、書籍Dに指をかけて引き出すことを可能にする。さらに、当該ブックスタンド兼輸送箱用は、段ボールシートの中芯の稜線の向きが前後方向に配向されているので、書籍Dの出し入れの際に書籍Dが段ボールシートに引っかかり難い。このため、当該ブックスタンド兼輸送箱用は、ブックスタンドSとして機能的に使用できる。
当該ブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立ててなる当該ブックスタンド兼輸送箱は、上述のように、書籍Dを収容する輸送箱Bとしても、書籍Dを立てて陳列するブックスタンドSとしても使用できる。当該ブックスタンド兼輸送箱は、ブックスタンドSとして使用される際には、前板2だけでなく底板1の前縁近傍部及び蓋板10が切除されるので、書籍Dを把持して引き出しやすい。また、側板4a,4bに設けた切り欠き13a,13bも、書籍Dに指をかけて引き出すことを可能にする。さらに、当該ブックスタンド兼輸送箱用は、段ボールシートの中芯の稜線の向きが前後方向に配向されているので、書籍Dの出し入れの際に書籍Dが段ボールシートに引っかかり難い。このため、当該ブックスタンド兼輸送箱用は、ブックスタンドSとして機能的に使用できる。
また、当該ブックスタンド兼輸送箱用は、段ボールシートの中芯の稜線の向きが前後方向に配向されていることにより、前後方向に十分な強度を有する。一方、当該ブックスタンド兼輸送箱は、後板3及び天板7の内側に折り返し板8及び内装板9が配置されることにより、ブックスタンドSの天地方向にも十分な強度を有する。
さらに、当該ブックスタンド兼輸送箱は、折り込み片5a,5bに互いに係合するスリット15a及びスリット15bを設けたので、組み立てが容易であると共に、折り込み片5a,5bが一体となって輸送箱B及びブックスタンドSの強度を高める。
また、当該ブックスタンド兼輸送箱用シートは、天板7と折り返し板8とでフランジ6a,6bの舌部17a,17bを挟み込むことにより、接着剤、粘着テープ、ステープラー等を使用することなく箱状に組み立てられ、逆に当該ブックスタンド兼輸送箱用をシート状に展開することも容易である。折り込み片5a,5bの切り欠き16a,16b及び内装板9の切り欠き19も、この組み立て及び展開を容易にする。
当該ブックスタンド兼輸送箱では、差し込み片11a,11bが略半円形状又は略半楕円形に形成されているため、輸送箱Bとして封函する作業、及びブックスタンドSとして利用する為に開封する際ために差し込み片11a,11bと共に前板2を切除する作業が容易である。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、切断容易線12は、前板2を切除できるように底板1の一部を切除できればよく、その経路については多様な変形が可能である。
当該ブックスタンド兼輸送箱用シート及びこれを組み立ててなるブックスタンド兼輸送箱は、カタログセット、アルバムセット等の輸送及び陳列に好適に利用できる。
1 底板
2 前板
3 後板
4a,4b 側板
5a,5b 折り込み片
6a,6b フランジ
7 天板
8 折り返し板
9 内装板
10 蓋板
11a,11b 差し込み片
12 切断容易線
13a,13b 切り欠き
14a,14b 係合片
15a,15b スリット
16a,16b 切り欠き
17a,17b 舌部
18 弱化線
19 切り欠き
2 前板
3 後板
4a,4b 側板
5a,5b 折り込み片
6a,6b フランジ
7 天板
8 折り返し板
9 内装板
10 蓋板
11a,11b 差し込み片
12 切断容易線
13a,13b 切り欠き
14a,14b 係合片
15a,15b スリット
16a,16b 切り欠き
17a,17b 舌部
18 弱化線
19 切り欠き
Claims (5)
- 一枚のシートからなり、箱型に組立てられるブックスタンド兼輸送箱用シートであって、
方形の底板と、
上記底板の各側縁を基端として延設されている前板、後板及び一対の側板と、
上記一対の側板の後側の側縁を基端として延設され、組立状態で上記後板の内側に配置される一対の折り込み片と、
上記一対の側板の先端縁を基端として延設されている一対のフランジと、
上記後板の先端縁を基端として延設され、組立状態で上記フランジの後部の外側を覆う天板と、
上記前板の先端縁を基端として延設され、組立状態で上記天板と突き合わされて上記フランジの前部の外側を覆う蓋板と、
上記前板の両側縁を基端として延設され、組立状態で上記側板の内側に配置される一対の差し込み片とを備え、
上記底板が、上記前板が延設する側縁を含む部分を上記前板と共に切除可能な切断容易線を有するブックスタンド兼輸送箱用シート。 - 上記フランジが、前記後部から前部よりも先端縁が延出する舌部を有し、
上記天板の先端縁を基端として延設され、この天板からの延出長さが上記天板の上記後板からの延出長さと略等しく、組立状態で上記舌部の内側に折り返される折り返し板と、
上記折り返し板の先端縁を基端として延設され、組立状態で上記折り込み片の前面に接面する内装板とをさらに備える請求項1に記載のブックスタンド兼輸送箱用シート。 - 上記一対の折り込み片が、組立状態で互いの先端縁が突き合わされるよう設けられ、
一対の折り込み片の先端縁から延設されて、組立状態で互いに係合する一対の係合片をさらに備える請求項1又は請求項2に記載のブックスタンド兼輸送箱用シート。 - 上記差し込み片が、略半円形状又は略半楕円形である請求項1、請求項2又は請求項3に記載のブックスタンド兼輸送箱用シート。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のブックスタンド兼輸送箱用シートを組み立ててなるブックスタンド兼輸送箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005379U JP3187460U (ja) | 2013-09-17 | 2013-09-17 | ブックスタンド兼輸送箱用シート及びブックスタンド兼輸送箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005379U JP3187460U (ja) | 2013-09-17 | 2013-09-17 | ブックスタンド兼輸送箱用シート及びブックスタンド兼輸送箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3187460U true JP3187460U (ja) | 2013-11-28 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013005379U Expired - Fee Related JP3187460U (ja) | 2013-09-17 | 2013-09-17 | ブックスタンド兼輸送箱用シート及びブックスタンド兼輸送箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3187460U (ja) |
-
2013
- 2013-09-17 JP JP2013005379U patent/JP3187460U/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |